カテゴリー: トロロッソ

  • トロロッソ 「ホンダとレッドブルの契約には多くの相乗効果がある」

    トロロッソ 「ホンダとレッドブルの契約には多くの相乗効果がある」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダがレッドブルにパワーユニットを供給することは、自分たちにもメリットがあると感じている。

    シーズンが中盤に差し掛かったところで2019年のレッドブルとホンダの契約が発表され、話題の中心となった。トロロッソがホンダのワークスとして1年の経験を積んだのち、レッドブルとトロロッソ、そしてホンダの新たな取り組みが始まる。

    トロロッソは影が薄くなったようにも見えるが、フランツ・トストはトロロッソにもメリットがあると語る。

    「多くの相乗効果が見られるはずだ」とフランツ・トストは語る。

    「今季は自前のギアボックスを使用しているが、来年はレッドブルと共通のリアエンドを採用できる。これによって資金とリソースをほかの部分に振り向けて、パフォーマンス向上に注力できる。楽しみでしょうがない」

    「ルノーエンジンのときにもこうした取り組みはあったが、その最中にマニュファクチャラーが変更になった。エンジンが違えば、シナジーを出すのは難しい。ギアボックスのフィッティングポイントや、排気のシステムなども異なるからね」

    フランツ・トストは、ワークスパートナーとして戦ったシーズン序盤、ホンダと良い関係を築けていると語る。

    「ホンダとは本当にいい関係でやれていて、初めから緊密に連携できている。昨年末の段階では数回しか会えなかったが、プログラムを開始してからは膝を突き合わせて話し合えている。ホンダも我々もかなりのハードワークをしてきた」

    「昨シーズンですら、ホンダは見た目の結果ほど悪くなかった。少なくとも私の目にはそれが明らかだった。だから、今年のパフォーマンスがいいのも驚きではない」

    「そして、来年さらに上のレベルにいけるようにハードワークを続けている。レッドブル・レーシングとも組むようになれば、レースで勝てると私は確信している。いずれ分かると思う」

    「ワークスパートナーになったことで、チームはすごく助けられている。我々にとっては全く新たな環境が手に入った。それまではパワーユニットと電装系の部品を受け取って、マニュファクチャラーに『はい、どうぞ。これを搭載してくださいね』と言われるだけだった」

    「それが今では、ホンダとトロロッソのデザイナーが突き詰めて議論し、すべてのパーツの配置でベストなバランスを探ることができる。重量配分、空力的な観点、信頼性、冷却など、さまざまな観点から検討している。本当にすばらしいし、重要な進歩だ。ここにレッドブル・レーシングも加われば、さらに大きくパフォーマンスを向上させられると思う」

    フランツ・トストの見通しが明るいのは、ホンダのこれまでの歩みが理由であるとも考えている。現行のV6エンジンレギュレーションが導入され、最後発のマニュファクチャラーであるにもかかわらず、ホンダは参入からここまでで一番大きな進化を見せ、それが将来も続いていくと期待している。

    「我々は、ほんの少しずつだけど、全体的に進歩できている。一部でなく、全体なんだ。これが、パワーユニットとシャシーを融合させる最善のかたちだと考えている。パワーユニットマネージメントについても、両者ともに大きく前進している。MGU-K、MGU-H、バッテリーにエンジン、それぞれの使い方を議論し、ベストなかたちで取り組めている」

    「もちろん、これはまだ途中経過にすぎないし、すべてのマニュファクチャラーがパフォーマンス向上を目指して懸命に取り組んでいる。特に、メルセデスは現行レギュレーションが導入される早い段階から開発に集中して、大きなアドバンテージがある。どのマニュファクチャラーもこの1年で追い付くのは難しいだろう。でも、フェラーリはそれができると示してくれたし、私はホンダにも可能だと思っている」

    フランツ・トストは、カナダで投入されたアップグレードにもかなりポジティブな手応えを得えてる。

    「大満足だ。彼らは『0.3秒向上できる』と見通しを話してくれて、それがそのまま実現した」とフランツ・トストは語る。

    「トロロッソの目標は、中団最上位だ。もちろん、それはドライバーの経験値に左右されることではある。ドライバーは重要なファクターなので、来年だれが乗るかを知る必要はあるし、チームの順位もそこで予想することができる」

    「すべてがうまくかみ合えば、ルノーやマクラーレンといったチームの上を行くことができるはずだ。簡単なことではないが、それは可能なんだ」

  • トロロッソ・ホンダ 「調子の良し悪しでコンマ3秒ほどの差がある」

    トロロッソ・ホンダ 「調子の良し悪しでコンマ3秒ほどの差がある」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、トロロッソ・ホンダの今シーズンここまでの浮き沈みの激しい状況に満足していないと語る。

    トロロッソ・ホンダは、第2戦バーレーンGPでピエール・ガスリーが4位入賞。2015年にホンダがF1に復帰して以来のベストリザルトを記録した。

    そして、トロロッソのホンダとのパートナーシップにおける仕事は、本家レッドブル・レーシングに2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載することを納得させた。

    しかし、ジョームス・キーは、今シーズンここまでの内容にはフラストレーションを感じていると語る。

    「今シーズンはまさにジェットコースターだ」とジェームス・キーはコメント。

    「現時点のポジションには満足していないが、その要因はさまざまだ。モナコやバーレーンでピエール(ガスリー)はいいペースで走れていたと思うが、一貫して力を出すことはできていない」

    「ペースを上げるカギのひとつがシャシーだ。一貫してペースを出せるようにアップグレードを行った。しかしペースを出すにはバランスが大切で、それがぴったりとハマったらうまくいくだろう」

    ジェームス・キーは、トロロッソ・ホンダが結果を出せていないのは中団争いがかなりタイトなことも影響していると型r。

    「今シーズン、調子の良し悪しでコンマ3秒ほどのラップタイムの差がある。つまり、それによって14番手以内に入るか、Q1で敗退するかの違いがでてくる」

    「調子のアップダウンが激しいように見えるが、ライバルとのラップタイム的にはかなり大混戦だ。したがって、さまざまな要因を除けば、中団のトップグループで戦える力を持っていると言える。状況を変えようと努めていることだ」

    「ホンダとトロロッソはパートナーシップの開始当初からパワーユニットとシャシー双方の改善に取り組んでいるし、いい結果を出すために努力を続けるという部分において両者は想いをともにしている」

    今シーズン前半、カナダでのアップグレード導入によるパワー改善にキーは勇気づけられたと言う。

    「不調があったとしてもとても小さなもので、パフォーマンスの改善などに集中することができたことはよかった。そして、その改善が実を結び始めている」

    「互いに非難し合うこともなく、オープンにコミュニケーションを取ることができている。パートナーシップがスタートした当初は、昨シーズンまでの難しい状況の影響により、ホンダが少しナーバスで自信をなくしているように見えた。それを彼ら自身の中で少しリセットし、いろいろと状況の整理をすることにより状況が改善できたと思う」

    「そして、彼らが自信を深めてきていることにも気づいた。一緒に働きはじめたときに比べ、よりリスクを取ってチャレンジしようとしている。この調子で続けていけば、いい方向に進んでいくと思っている」

  • トロロッソ、ブレンドン・ハートレーのサスペンション故障を調査中

    トロロッソ、ブレンドン・ハートレーのサスペンション故障を調査中

    トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGPのフリー走行3回目にブレンドン・ハートレーの大クラッシュを引き起こしたフロントサスペンションの不具合を調査している。

    フリー走行3回目の開始直後、ターン6でブレーシングした際にブレンドン・ハートレーの左フロントサスペンションが突然破損。高速でのクラッシュによってモノコックまでダメージが及び、ハートレーは予選欠場を余儀なくされた。

    トロロッソ・ホンダは、F1イギリスGPでSTR13に新スペックのサスペンションを導入していたが、故障したコンポーネントは旧スペックと同じであり、直接的な関連性はなかった。

    予防措置として、トロロッソ・ホンダは、予選にむけてピエール・ガスリーのサスペンションを完全な旧スペックに戻しており、レースではまったく問題は発生しなかった。

    決勝ではブレンドン・ハートレーのためにスペアシャシーが組み立てられ、そこにも旧スペックのサスペンションが搭載されたが、レコノサンス・ラップでマシンにパワーユニットの組み付け作業での不具合が原因の異常が見つかり、レースまでに修復を試みましたが解決に至らず、ハートレーは1周走行したのみでレースをリタイアしている。

    「問題が発生したコンポーネントは新しいスペックではなかった」とトロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは Autosport にコメント。

    「故障とは関連してはいなかっがら、予防措置として、我々は以前のスペックのパーツに戻した」

    ジェームス・キーは、サスペンション故障はチームにとって完全な驚きだったと語る。

    「まだ調査中であり、理解しているところだ。これまでまったく問題はなかったし、そのような性質ではなかったのは確かだ」

    「まったく問題なく9レースを終えている。そうだね、オーストリアではトラックロッドにダメージがあったが、ほとんどの人々がマシンにダメージを負っていたし、特に我々はあの縁石のひとつで酷い衝撃を受けていた」

    「だが、あのようなものは何も見受けられなかった。左フロントサスペンションにかかっていた全ての負荷は、十分に設計の範囲内の負荷だった」

    「あのコーナーには歴史があるし、前日にも使用されていた。ビッグブレーキングのトラックであるカナダでも使用され、バーレーンでも使用されていた」

    「整備されていたし、品質管理もチェックされ、耐力試験など全てにおいて問題なかった」

    「完全に正常に見えていたパーツに突然問題が発生したことはむしろ奇妙なことだった。損傷があったかどうかを確認する必要がある」

    現在、ブレンドン・ハートレーのクラッシュ後に回収されたデブリが検査されている。

    「そららはファクトリーに変装され、すべてが検疫されている。今後、科学的調査が実施され、影響のあるダメージ、潜在的な故障、故障がどのように起こった手がかりが解明されるだろう」

    「それに我々にはいかなる結果の可能性にも対処するための様々な選択肢がある」

    「ピエールは何の問題もなく52周のレースを走っている。そのように憶測することはできないし、一連の環境を理解する必要はあるが、1回限りのものだったように感じている」

    「ブレンドンは本当に不運だったし、明らかに彼とは関係のないことだった。だが、それは彼の週末全体に非常に悪影響を与えた」

    また、ジェームス・キーは、ブレンドン・ハートレーがレコノサンス・ラップで見舞われたシステムの問題は、一晩でクルマを組み立て直さなければならなかったことによる“波及効果”だったと付け加えた。

  • ピエール・ガスリー、ペナルティに不服 「退屈なレースを助長するだけ」

    ピエール・ガスリー、ペナルティに不服 「退屈なレースを助長するだけ」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1イギリスGPで自分に10位入賞を失うペナルティを下したスチュワードは“馬鹿げてる”と不満を露わにし、オフィシャルにより一貫性のある判断を求めた。

    F1イギリスGPの残り3周、ピエール・ガスリーは激しいバトルの末にセルジオ・ペレス(フォース・インディア)をパスして入賞圏内に入ると、その後も2周にわたる激しいポジション争いを見事に戦い抜き、10番手を守ったままチェッカーフラッグを受けた。

    しかし、オーバーテイク時のアクションに関してレース後に審議が行われた結果、ピエール・ガスリーに5秒のペナルティー加算の裁定が下され、最終結果は13位に降格。セルジオ・ペレスが10位に交換し、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、ランス・ストロール(ウィリアムズ)も1つずつ順位を上げることになった。

    ピエール・ガスリーは「僕にとっては馬鹿げたことだ。完全に馬鹿げる」と Autosport にコメント。

    「あれがレースというものだし、正直、本当に小さな接触だった。あれくらい起こることはある。僕たちは12メートルくらいのトラックを横幅2メートルのクルマで走っているわけだし、どこかの時点で接触することもあるさ」

    「大きな衝突ではなかったのは明らかだ。僕としてはペナルティを科せられるようなものだったとは思わない」

    「今回のレースで起こったすべての状況を見れば、(ケビン)マグヌッセンと(ロマン)グロージャンとの接触には何もペナルティはなかったし、カルロス(サインツ)とグロージャンは完全にウォールにぶつかっていたのに何も科せられなかった」

    「なのに、このようなことに5秒ペナルティと2点のペナルティポイントだなんて完全に馬鹿げている」

    「前回のレースを見れば、僕は1周目にバントーンにぶつけられてリアのフロアの半分を失ったのに何もペナルティは出なかった」

    「そのあとレースウィナー(マックス・フェルスタッペン)とも1周目にかなり似たようなインシデントがあったけど、それもお咎めなしだった」

    「彼らは何らかの措置を必要がある。レベルの高い競技において、このような一貫性のなさは受け入れられることではない」

    「このようなペナルティを説明するものはない。彼らが他のインシデントに対して何もしないのであれば、僕にもペナルティを科すべきではない」

    ピエール・ガスリーは、レース後にスチュワードに対して強く訴えていたことには驚かなかったと語る。

    「彼はポイントのない11位でフィニッシュしていたわけだし、なんとしてでも僕の責任にしようとしていた」とピエール・ガスリーはコメント。

    「正直に言えば、僕はバトルを楽しんでいた。ホイール同士が近づいた接戦だった。最終的に僕たちはレーシングドライバーなわけだし、それが僕たちが推進していくべきことだ」

    「このようなペナルティを出すことは、僕たちがレースをするのを妨げるだけだし、本当に残念なことだ」

    「これはドライバーにリスクを冒させず、DRSでのストレート以外でオーバーテイクのない退屈なレースを助長することになる。正直、そんなのまったくエキサイティングではないね」

  • ダニエル・ティクトゥムを2019年にトロロッソに乗せたいレッドブル

    ダニエル・ティクトゥムを2019年にトロロッソに乗せたいレッドブル

    レッドブルは、2019年にブレンドン・ハートレーに代えて育成ドライバーのダニエル・ティクトゥムをトロロッソ・ホンダに乗せたいと考えているが、それにはスーパーライセンスポイントが厚い障壁となっている。

    2017年のマカオGPウィナーであるダニエル・ティクトゥムは、現在、ヨーロッパF3選手権に参戦。マーカス・アームストロングに1ポイントでランキング2位につけており、2019年のトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーのチームメイト候補に挙げられている。

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2019年にF1を戦う準備ができているドライバーとして、2017年のMcLaren Autosport BRDC Awardのウィナーであるダニエル・ティクトゥムの名前を挙げた。

    「シーズン終了後にはイエスだ」とヘルムート・マルコは Autosport にコメント。

    「ノリスリンクで他のドライバーが彼に追突し、彼は病院に運ばれたが、彼はまた走りたいと言って、その後のレースで優勝した!」

    「彼は速い。クレイジーだが速い。彼はわずか1ポイント差だし、2つの技術的なトラブルがあった」

    「我々は最速を求めている。彼らにその特性があればフィットするが、誰かが我々のためにクレイジーになる必要はない」

    「現在、我々はある程度ティクトゥムを正常化しているくらいだ」

    ブレンドン・ハートレーは、2018年に厳しいスタートを切っており、解雇が噂された。レッドブルは、シーズン中にマクラーレンのジュニアドライバーであるランド・ノリスと交代することについてマクラーレンにアプローチまでしている。

    ヘルムート・マルコは、シーズン終了までブレンドン・ハートレーを走らせる計画だと述べているが、今シーズン以降のブレンドン・ハートレーの将来は不確実なままだ。

    レッドブルの育成ドライバーはやや枯渇しており、まだフォーミュラ・ルノーやF4レベルしか育っていない。そのためダニエル・ティクトゥムがブレンドン・ハートレーには最も適任となっている。

    ダニエル・ティクトゥムは、2015年にMSAフォーミュラに参戦した際にシルバーストンでのレースでセーフティカー中にライバルに意図的にクラッシュしたことで2年間のレース禁止処分を下された。しかし、レッドブルのダニエル・ティクトゥムに対する信頼は揺るがず、2017年にジュニアプログラムの本格的な一員として迎え入れた。

    だが、ダニエル・ティクトゥムが2019年にF1レースを戦うにはスーパーライセンスという障壁がある。

    ダニエル・ティクトゥムは、スーパーライセンスを保持しておらず、現在のFIAの条件では過去3シーズンに40ポイントのスーパーライセンスポイントの獲得が必要となる。

    ダニエル・ティクトゥムは、MSAフォーミュラで2ポイントを獲得したが、それは今シーズン末で失効となる。2017年はフォーミュラ・ルノー・ユーロカップでは7位、途中したGP3では11位とポイントは付与されていない。

    また、今年のヨーロッパF3選手権でタイトルを獲得したとしても30ポイントしか獲得できず、10ポイント足りない。

    2位で終えても、F1のテストに参加するために必要な国際A級ライセンスの14ポイントとフリー走行限定のスーパーライセンスに必要な25ポイントは得られるが、レースライセンスは取得できない。

    このスーパーライセンスポイントの原因となったのが、マックス・フェルスタッペンをF3から17歳でトロロッソでF1デビューさせレッドブル自身であるのも皮肉な話だ。そして、スーパーライセンスポイントの仕組みが導入されて以降、いまだ例外は認められていない。

    FIAは毎年スーパーライセンスの基準を見直しており、その変更によってダニエル・ティクトゥムが資格を得られる可能性がある。例えば、マカオGPでのウィナーにもポイントが付与されることになったり、ヨーロッパF3選手権へのポイント数が増えれば、クリアできる可能性もある。

    レッドブルは、今年、ダニエル・ティクトゥムに経験を積ませるために、レッドブルの“アスリート”でありホンダの育成ドライバーである福住仁嶺がF2と日程が重なった場合に代役として日本でスーパーフォーミュラを戦わせている。

    福住仁嶺と同じホンダの育成ドライバーで牧野任祐もホンダのエンジンを搭載するトロロッソのドライバー後方だったが、二人ともF2で苦しんでおり、今シーズン末にダニエル・ティクトゥムよりも多くのポイントを獲得できる可能性は低い。

    ヘルムート・マルコは、レッドブルとしてはホンダの育成ドライバーを育てる助けをしたいと語っているが、“少なくとも今後2年間”で準備ができるとは考えていない。

  • トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、2018年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの決勝で、ピエール・ガスリーが終盤のバトルを制し10位フィニッシュするもペナルティーによりレース後に13位に降格。ブレンドン・ハートレーはスタート直後にマシントラブルでリタイアした。

    F1イギリスGPの決勝日は、ここ2日間と同じく好天で、気温25℃、路面温度は50℃を超えるコンディション。レースは午後2時10分から行われた。

    予選14番手のピエール・ガスリーは7列目からのスタート。ブレンドン・ハートレーは、P3でクラッシュしたマシンの修復作業により予選に出走できず、モノコックを交換したため、ピットからのスタートとなった。また、パワーユニットもクラッシュの影響を確認するために交換し、問題の起きたパワーユニットは日本のHRD Sakuraへ送られ、分解チェックを実施される予定となっている。

    スタート直後に起きた混乱を避けきったピエール・ガスリーは、12番手にポジションを上げる。ブレンドン・ハートレーはレコノサンス・ラップでマシンに異常が見つかり、レースまでに修復を試みたが解決に至らず、レースは1周走行したのみでリタイアとなった。

    その後、上位車のピットインやアクシデントで、20周目にピエール・ガスリーもタイヤ交換のためピットイン。ソフトタイヤからミディアムタイヤに履き替え、14番手でレースに復帰した。上位車のピットインで12番手となったレース後半、他車のアクシデントでセーフティーカーが導入され、レースが大きく動く。

    セーフティーカー導入と同時にピットインしたピエール・ガスリーは中古のソフトタイヤに替え、追い上げ態勢に。多くのマシンがピットインし、セーフティーカーが解除された時点でガスリーは13番手。4周後、セーフティーカー明けとともに上位車2台が接触し、再びセーフティーカーが導入されると、この時点でガスリーは11番手までポジションアップを果たした。

    その3周後にレースは再開され、レース終盤、ポイントをかけた激しい接近戦が展開される。残り3周となった50周目、ガスリーは激しいバトルの末に前車をパスして入賞圏内に入ると、その後も2周にわたる激しいポジション争いを見事に戦い抜き、10番手を守ったままチェッカーフラッグを受けた。しかし、オーバーテイク時のアクションに関してレース後に審議が行われた結果、ガスリーに5秒のペナルティー加算の裁定が下され、最終結果は13位というかたちになった。

    なお、ブレンドン・ハートレーのトラブルはレース後の解析の結果、昨晩行ったパワーユニットの組み付け作業での不具合にあったことが分かっている。

    第11戦 F1ドイツGPは、ホッケンハイム・サーキットで7月20日~7月22日にかけて行われる。

    (以下のレース後コメントは、ガスリーのペナルティー決定以前に出されたもの)

    ピエール・ガスリー
    「再びポイントを獲得することができて、本当に嬉しいです。パフォーマンス面での試行錯誤だけでなくアクシデントもあったので、このサーキットではレースでも苦戦すると思っていました。レースの終了間際には、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)と激しいポジション争いを展開しました。最後のシケインでオーバーテイクするチャンスがあり、かなりギリギリで車体も少し接触しましたが、最終的にはうまくパスすることができました。イギリスでの週末はチームにとってかなりタフなもので、エンジニアたちも懸命に作業してくれていたので、ポイントを獲得できたことはチームへの最大の恩返しになりました。マシンの手応えは今日もよかったです。ドイツでのレースも楽しみにしています」

    ブレンドン・ハートレー
    「運や迷信はあまり信じていないのですが、ここ数週間を振り返ると、ツイていなかったとしか言いようがありません。P3でのサスペンションの不具合に始まり、今日もレースが始まる前からテクニカル面でのトラブルが発生してしまいました。レースに関してはあまりコメントできることがありません。非常に残念ですが、リセットボタンを押して数日間の休暇を楽しみ、また次のレースに向けて準備を始めていきます。エンジニアたちが一生懸命、作業に取り組んでくれることは分かっているので、ホッケンハイムで僕たちの最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、努力します」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「ここへはポジティブな見通しを持ってやって来ましたが、残念ながらシルバーストンでの週末は期待していたようなものにはなりませんでした。P3では、左のフロントタイヤのサスペンションに不具合があり、ブレンドンがクラッシュを喫してしまいました。結果的にウィッシュボーンが壊れていたことがその原因だったのですが、その時点では理由が分からなかったため、ガスリー車も走行を見合わせなくてはなりませんでした。フリーでの走行が十分ではなかったことで、ガスリーは予選でも苦戦を強いられましたが、うまくまとめ切り、14番手でフィニッシュしてくれました。ブレンドンのマシンに関しては車体のモノコックを交換したため、ピットからスタートしなくてはなりませんでした。決勝日当日には、ウォームアップ走行中にブレンドンのマシンに起こった問題を解明しようとしたのですが間に合わなかったため、ピットに呼び戻してマシンのさらなる検証を行いました。残念ながらレースはリタイアせざるを得なかったですが、マシンをレースに間に合わせてくれたチームには大きな感謝を述べたいです。チームが一生懸命作業を進めてくれていただけに、ブレンドンが完走できなかったのは残念でした。一方、ガスリーは好スタートを決めると安定したペースで周回を重ね、我々のホームで見事ポイント獲得を果たしてくれました。週末を通して懸命に働いてくれたチームにとって、最大の恩返しになったと思います。彼らはこのポイント獲得にふさわしい働きをしてくれました。次戦のドイツGPでは、今回よりもさらにいい成績を残したいです」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「週末を通して、非常にタフなホームレースになりました。特に土曜に起きたハートレー選手のクラッシュのあとは、ガスリー選手のマシンのサスペンション交換、ハートレー選手のマシンのモノコック/パワーユニット交換など、限られた時間の中でトロロッソ、ホンダ双方のメカニックとエンジニアが懸命に作業を行いました。それだけに、レースでガスリー選手が最後までねばり強い走りをみせ、ラスト2周というところですばらしいオーバーテイクによりポイントを獲得したことは、チームの努力に報いるものになりました。ハートレー選手については、レース前のレコノサンス・ラップでマシンに異常が見つかりました。レース前に懸命に修復を試みたものの、残念ながら問題の解決には至らず、一周走行したのみでレースをやめました。この問題に関しては、結果的に前日のパワーユニット交換作業時での組み付け作業の不具合が原因であったことが分かっています」

    関連:F1イギリスGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季4勝目!!

  • トロロッソ・ホンダ 「期待していたような週末にはならなかった」

    トロロッソ・ホンダ 「期待していたような週末にはならなかった」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストが、F1イギリスGPの週末におけるトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    トロロッソ・ホンダにとってそれぞれのホームレースとなるF1イギリスGPは、厳しい週末となった。土曜日のフリー走行3回目のブレンドン・ハートレーの不可解なサスペンショントラブルによるクラッシュを受け、チームはピエール・ガスリーのサスペンション交換とハートレーのモノコックとパワーユニットを交換する慌ただしい時間を過ごした。

    「ここへはポジティブな見通しを持ってやって来たが、残念ながらシルバーストンでの週末は期待していたようなものにはならなかった」とフランツ・トストはコメント。

    「P3では、左のフロントタイヤのサスペンションに不具合があり、ブレンドンがクラッシュを喫してしまった。結果的にウィッシュボーンが壊れていたことがその原因だったが、その時点では理由が分からなかったため、ガスリー車も走行を見合わせなくてはならなかった」

    「フリーでの走行が十分ではなかったことで、ガスリーは予選でも苦戦を強いられたが、うまくまとめ切り、14番手でフィニッシュしてくれた。ブレンドンのマシンに関しては車体のモノコックを交換したため、ピットからスタートしなくてはならなかった」

    決勝当日、ブレンドン・ハートレーはレコノサンス・ラップでマシンに異常が見つかり、レースまでに修復を試みましたが解決に至らず、ピットレーンからスタートしたレースは1周走行したのみでリタイアとなった。ハートレーのトラブルはレース後の解析の結果、昨晩行ったパワーユニットの組み付け作業での不具合にあったことが分かっている。

    「決勝日当日には、ウォームアップ走行中にブレンドンのマシンに起こった問題を解明しようとしたのが間に合わなかったため、ピットに呼び戻してマシンのさらなる検証を行った。残念ながらレースはリタイアせざるを得なかったですが、マシンをレースに間に合わせてくれたチームには大きな感謝を述べたい。チームが一生懸命作業を進めてくれていただけに、ブレンドンが完走できなかったのは残念だった」

    14番手からスタートしたピエール・ガスリーは、セーフティカー導入と同時にピットインして中古のソフトタイヤに替えて2ストップ戦略を実行。残り3周となった50周目、ガスリーは激しいバトルの末にセルジオ・ペレスをパスして入賞圏内に入ると、その後も2周にわたる激しいポジション争いを見事に戦い抜き、10番手を守ったままチェッカーフラッグを受けた。しかし、オーバーテイク時のアクションに関してレース後に審議が行われた結果、ガスリーに5秒のペナルティー加算の裁定が下され、最終結果は13位というかたちになった。

    レース終了直後、フランツ・トストは「一方、ガスリーは好スタートを決めると安定したペースで周回を重ね、我々のホームで見事ポイント獲得を果たしてくれた」とガスリーの走りを称えた。

    「週末を通して懸命に働いてくれたチームにとって、最大の恩返しになったと思う。彼らはこのポイント獲得にふさわしい働きをしてくれた。次戦のドイツGPでは、今回よりもさらにいい成績を残したい」

    第11戦 F1ドイツGPは、ホッケンハイム・サーキットで7月20日~7月22日にかけて行われる。

    関連:F1イギリスGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季4勝目!!

  • ピエール・ガスリー 「ホンダのF1エンジンの直線スピード不足は半端ない」

    ピエール・ガスリー 「ホンダのF1エンジンの直線スピード不足は半端ない」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、中団のライバルと比較してホンダのF1エンッジンの直線スピード不足は“半端ない(クレイジー)”だと述べた。

    ピエール・ガスリーは、チームメイトのブレンドン・ハートレーのフリー走行での大クラッシュによってほぼぶっつけ本番で予選に挑んだが、14番グリッドを獲得している。

    ピエール・ガスリーは、ホンダのF1エンジンによって抑制されていはいるものの、トロロッソのシャシーのパフォーマンスには満足していると語る。

    「クルマは素晴らしかった。でも、現時点でロングストレートで僕たちが失っているタイムは半端ない」

    「このようなトラックではターン1とターン9の全開区間で苦しむことはわかっていた。フォース・インディアやザウバーと比較してコンマ9秒くらいだ。そうだね、戦うのはとても難しい」

    「でも、GPSを見れば、コーナーでは速いし、かなりいい感じだ。でも、現時点ではストレートっでとにかく遅すぎる」

    ピエール・ガスリーは7列目グリッド獲得は期待していたよりも良い結果だと付け加えた。

    「実際、Q2に進出できたのは驚きだった。僕たちは週末の序盤からストレートでかなりのタイムを失っていたからね」

    「コーナーでコンマ9秒を取り返すことはできない。最終的には良い一日だったけど、レースは難しいだろう」

    「現時点で僕たちは通常のコンディションでもっと多くの直前スピードを見つける必要がある」

    「タイムをロスしているのは、フルスロットルでステアリングを真っ直ぐなときだけだ。なので、僕の場合、クルマに乗っていて後退していく以外にやれることはあまりない」

    「クルマに関しては、これ以上にポテンシャルを引き出せるとは思わない。もちろん、現時点で僕たちはこのアップグレードを理解できていないし、シャシーからさらにパフォーマンスを引き出せることを願っている。でも、現時点では直線スピードが一番の問題であることは明らかだ。僕たちはいつも遅すぎる」

  • トロロッソ・ホンダ F1特集:ジェームス・キーの力

    トロロッソ・ホンダ F1特集:ジェームス・キーの力

    F1の代表的なサーキットのひとつ、“シルバーストン”は、イギリスGPのホームサーキットであり、F1マシンが高速走行の限界に挑戦する場所。時速200マイル(約321km)ほどでコプスに突入すると、マゴッツやべケッツのコーナーが続き、マシンの限界までプッシュする走行になる。

    シルバーストンではシャシーの性能が明らかになってしまうし、ドライバーだけでなく、チームのテクニカルディレクターにとってもチャレンジだ。

    このサーキットは1950年のF1世界選手権の初開催から使われ続けてきたサーキットなので、F1カレンダーの中でも重要な開催地となる。

    トロロッソのテクニカルディレクターのジェームズ・キーは、彼にとってのホームレースでもあるシルバーストンについて、次のように語る。

    「ドライバーにとってシルバーストンは、自然体で走るつもりでも、ついうまく走ろうとしてしまうサーキットだと思います。なぜなら、バルセロナのように何年も前からたびたびテストにも使ってきたサーキットで、勝手を知っているからです」

    「近年コースレイアウトが変化しているとはいえ、ドライバーにとってもシルバーストンは馴染みのあるサーキットだと思います。現在ではそのようなサーキットは多くはなく、鈴鹿、モナコ、モンツァ、スパ、シルバーストン、バルセロナなどがあるだけです」

    「ほかのコース、例えばバクーは、まだまだ理解するのに時間を要します。したがって、ドライバーの頭の中には馴染みのトラックとそうでないトラックがあり、シルバーストンはよく知っているタイプのサーキットです。かといって、特別なプレッシャーを感じることもないでしょう」

    なぜ“特別なプレッシャー”について言及されたかというと、ジェームス・キーと同じくトロロッソの多くのスタッフにとってシルバーストンがホームレースだからだ。シルバーストンから15マイル(約24km)ほど離れたビスターにトロロッソの施設があり、英国に家があるキーは英国と(イタリアの)ファエンツァを行き来している。

    「シルバーストンは初めて観に行ったグランプリなので、より特別な気持ちがします。私が10歳くらいだったころ、連れてってもらいたくて父親にしつこくねだりました。父はレースファンだったので、無理なお願いではなかったのですが、でもついに行けたんです」

    「クラブ・コーナーから観戦していて、ナイジェル・マンセルが優勝したのを覚えています。私にとってずっと大好きなサーキットですし、そこにいるのが楽しくなるサーキットなんです」

    「雰囲気はもちろん、ファンなど、シルバーストンのすべてがすばらしいですし、コースそのものが特別です。コプスを走るF1マシンを見るのは、本当に最高な気分です」

    トロロッソ代表のフランツ・トストにとってのオーストリアと同様に、シルバーストンはキーの身近な人たちが彼の仕事姿を見る機会になるだろう。

    「私の家族や友人が観戦に来ます。他の英国人スタッフもゲストを呼んでいるようですが、私も家族を招くつもりで、本当にうれしいことです。シルバーストンの雰囲気のおかげで、観客にとっては楽しい一日になるでしょう」

    「私の子供たちにとっても本当に楽しそうですし、私も楽しみます。盛り上がる観客の姿や声援を直に見ることができるサーキットは少なく、シルバーストンはその数少ない中のひとつです」

    家族や友人がレースに来るからといって、やるべき仕事が減るわけではありません。ホンダとトロロッソのパートナーシップがスタートした今年、キーとスタッフは競争力のあるシャシーを作り上げてきた。しかし、その性能を常に発揮し続けるのは簡単ではない。

    「今シーズンはまさにジェットコースターです。現時点のポジションには満足していませんが、その要因はさまざまです。モナコやバーレーンでピエール(ガスリー)はいいペースで走れていたと思いますが、一貫して力を出すことはできていません」

    「ペースを上げるカギのひとつがシャシーです。一貫してペースを出せるようにアップグレードを行いました。しかしペースを出すにはバランスが大切で、それがぴったりとハマったらうまくいくでしょう」

    「今シーズン、調子の良し悪しでコンマ3秒ほどのラップタイムの差があります。つまり、それによって14番手以内に入るか、Q1で敗退するかの違いがでてきます」

    「調子のアップダウンが激しいように見えますが、ライバルとのラップタイム的にはかなり大混戦です。したがって、さまざまな要因を除けば、中団のトップグループで戦える力を持っていると言えます。状況を変えようと努めていることです」

    「ホンダとトロロッソはパートナーシップの開始当初からパワーユニットとシャシー双方の改善に取り組んでいますし、いい結果を出すために努力を続けるという部分において両者は想いをともにしています」

    今シーズン前半、カナダでのアップグレード導入によるパワー改善にキーは勇気づけられたと言う。

    「不調があったとしてもとても小さなもので、パフォーマンスの改善などに集中することができたことはよかったです。そして、その改善が実を結び始めています」

    マスコミからは、来シーズン以降のレッドブルへのパワーユニット供給が決まったホンダの動きが注目されている。しかし、よりよいパフォーマンスをするためのホンダの今シーズンの努力が、シャシーを開発するトロロッソへもいい意味でのプレッシャーをもたらしていると言う。

    「トロロッソがワークスのパートナーシップを結んだのは初めてです。カスタマーだったときにはベンチテストを行うこともなく、与えられたPUを受け取るだけだったので、いつかワークスとしてやりたいと思っていました。しかし、いざそのチャンスを与えられると、“一体どうやったらいいんだ?”と思ってしまいました」

    「本当に大きなチャレンジですし、責任も重大です。シャシー開発に関して会社から任されている部分は大きいですし、その期待に応えなければなりません。今シーズンに向けてメンバーの補強をしたわけではなくこれまでのメンバーと変わりませんが、チームが一丸となってチャレンジに挑み、よくやっています」

    ホンダのレッドブルとのパートナーシップは、ホンダとトロロッソの双方にいい効果をもたらすだろうという点で、ジェームス・キーとフランツ・トストは同意見だ。今シーズン中の進化が鈍化したり、シャシーチームの役割が減ったりするのではという見方に、キーは否定的だ。

    「我々にとっては昨シーズンよりプレッシャーが少ないだろうと多くの人が言いますが、そんなことはありません。もちろんプレッシャーはあります。ネガティブなプレッシャーよりもポジティブなプレッシャーになるように努めています。私たちはお互いにとてもオープンでフランクです。このことが、私たちが課題を解決し進歩し続けるのに役立っています」

    「互いに非難し合うこともなく、オープンにコミュニケーションを取ることができています。パートナーシップがスタートした当初は、昨シーズンまでの難しい状況の影響により、ホンダが少しナーバスで自信をなくしているように見えました。それを彼ら自身の中で少しリセットし、いろいろと状況の整理をすることにより状況が改善できたと思います」

    「組織変更を行ったことも助けになったと思います。一人が担っていた非常に重い役責が今は2つにわかれたことで、複雑なタスクをうまくカバーできるようになったと思います」

    「ホンダは多くのリソースとパワーを持っていますが、新たなインプットが必要だったと考えています。私たちは前シーズンまでに他のパワーユニットも使っていたので、何をどう進めていくべきか、何が実現可能かを、おおむね理解していました」

    「私たちが考えるホンダの役割についても話し合うことができました。彼らは十分な人員、能力、資金力などがあったので、かなり素早く対応することができたと思います」

    「ここまで彼らの変化を見てきましたが、ホンダ内部での仕事はうまく進んでいるようですし、今はさらに、信頼性に対する懸念がない状況で仕事を進められています」

    「そして、彼らが自信を深めてきていることにも気づきましたた。一緒に働きはじめたときに比べ、よりリスクを取ってチャレンジしようとしています。この調子で続けていけば、いい方向に進んでいくと思っています」

  • トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1イギリスGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダは、2018年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの予選でピエール・ガスリーが14番手、ブレンドン・ハートレーは出走できなかった。

    第10戦イギリスGPは2日目を迎え、P3と予選が行われた。シルバーストンは朝から好天。気温23℃のコンディションで、セッションが始まった。

    午前11時からP3が始まり、トロロッソ・ホンダの2台は、まずハードタイヤでコースインし、1ラップ回ってタイヤの皮むきを済ませるとソフトタイヤに交換。

    しかし、アウトラップのターン6で、ブレンドン・ハートレーのマシンにトラブルが発生。左前輪部分が破損し、ハートレーはコースオフしてバリアに衝突した。これによりセッションは赤旗中断となる。

    再開後、チームはハートレーのトラブルの原因究明とガスリーのマシンチェック作業を行い、ガスリーはその後コースに出ることはなく、2台ともにこのセッションをほとんど走行できないまま終了した。

    青空が広がり、気温25℃、路面温度51℃にまで上昇した午後2時、予選が開始した。午前のP3でクラッシュしたハートレーは、メディカルチェックの結果、身体に異常はなかったが、マシンの修復が間に合わず、チームは予選の走行を断念している。

    ハートレーのマシンと同じトラブルを避けるため、予選前にガスリーのマシンのサスペンション交換を実施。通常では予選に間に合わないタイミングでの作業開始だったが、懸命の作業の結果、なんとか間に合わせることができた。

    Q1で、ガスリーは早々に1回目のアタックを行い、1分29秒657をマーク。その直後、コースオフしたマシンが出て、セッションは赤旗中断に。再開後、2回目のアタックを行なったガスリーは、1分28秒686とタイムを伸ばす。しかし、非常に接近した争いで、Q1突破が危ういポジションだったため、セッション終盤に3回目のアタックを行った。このアタックで、ガスリーは1分28秒399と自己ベストを更新し、15番手でQ1突破を果たした。

    Q2では、1回目のアタックに中古のソフトタイヤで出たガスリーは、1分29秒057とタイムを伸ばせず、セッション終盤に新品タイヤに替えて2回目に臨み、1分28秒343と自己ベストを更新。しかしポジションは14番手にとどまり、Q3進出を果たすことはなかった。

    決勝レース、ガスリーは7列目14番手から、不出走のハートレーはピットレーンからスタートし、ポイント獲得を目指してレースに挑む。

    イギリスGP決勝レースは7月8日(日)午後2時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。

    ピエール・ガスリー (14番手)
    「トラブルによって周回数をこなせずに厳しい状況だったことを考えれば、悪くない一日だったと思います。P3でのブレンドンのクラッシュ後にフロントサスペンションを全交換し、それによってセットアップも変更を強いられたので、予選に間に合わない可能性もありました。でも、チームは最高の仕事をしてくれました。この変更作業を素早く完了させ、間に合わせてくれたのです。マシンはとてもいい感触で、みんなの努力と素晴らしい仕事ぶりに感謝しています。GPSで確認すると、僕らはコーナーでは良いのですが、ライバルと比べてストレートで差があるので、厳しい戦いになるかもしれません。でも、レースは明日ですし、チャンスをつかめるように引き続き努力していきます」

    ブレンドン・ハートレー
    「今日のクラッシュは現代のF1マシンの安全性を証明するものになったと思います。あのようなクラッシュを喫しても大事なく自力で歩いてマシンを降りられたことは、F1というスポーツの安全性がどれだけ進化しているかを示しています。マシンは大破してしまいましたが、僕の体には問題ありません。今日の走行に向けて金曜にたくさんデータを集めて、とくにセクター1ではとてもいい感触になっていただけに、予選に出られなかったのは残念でした。ブレーキペダルを踏んだ瞬間に突然フロントサスペンションが壊れて、なす術がありませんでした。ただ、みんながレースに向けてマシンを修復してくれているので、明日また戦えることを願っています」

    ジェームズ・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
    「厳しい一日でした。まず、ブレンドンにはマシンに問題があったことを申し訳なく思っています。彼が無事で本当によかったですし、F1マシンの安全性が示されたとは思いますが、あのような光景は誰もが目にしたくないものだと思います。サスペンションに問題がありましたが、事前には見つけることができないものでした。細部を調査するとともに、ピエールのマシンに同じことが起こらないように、原因がはっきりするまでの予防的措置として交換を行いました。ブレンドンのマシンはダメージが大きく、予選には出走できなかったので、彼は明日ピットスタートになります。ピエールはP3でほとんど走行できず、予定していたアイテムのテストやセットアップの進捗ができない状態で予選に進んだため、不利な状況でした。そんな中、ピエールは昨日のフリー走行よりも予選のほうがマシンが良くなったと感じていたので、Q1で3回のアタックを行って感触を確かめました。Q2では想定していたペースが出せましたが、今日はQ3進出は不可能だったと思います。週末を通じて中速コーナーでの改善を進めてきましたが、高速コーナーでもかなり競争力がある状態です。直線でのスピードと低速コーナーでは劣っていますが、今週末と先週のオーストリアで学んだので、何に取り組まなければならないかは分かっています。昨日のロングランペースはライバルと比べても悪くないですし、レースまでに全力を尽くし、14番手スタートのピエールが混乱に巻き込まれなければ、チャンスはあるはずです。ブレンドンもピットスタートですが、追い上げに期待しています」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「まず、あのような大きなクラッシュにもかかわらずハートレー選手にケガがなかったことは幸いでした。フリー走行で十分に走ることができなかったにもかかわらず、予選Q2進出を果たしたガスリー選手はいい仕事をしてくれたと思います。また、チームも予選に間に合わせるために非常に速いスピードでサスペンションの交換作業を完了させてくれました。チームとしてはここまで難しい週末になっていますが、ここからは明日の決勝でのパフォーマンスにフォーカスしていきます」

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