カテゴリー: トロロッソ

  • トロロッソ・ホンダ:2台揃ってQ1敗退 / F1ドイツGP 予選

    トロロッソ・ホンダ:2台揃ってQ1敗退 / F1ドイツGP 予選

    トロロッソ・ホンダは、F1ドイツGPの予選でピエール・ガスリーが17番手、ブレンドン・ハートレーが18番手。2台揃ってQ1敗退を喫した。

    第11戦ドイツGPは2日目を迎え、P3と予選が行われた。ホッケンハイムは朝から厚い雲に覆われ、気温は20℃と低く、時折り雨が降った。

    P3のセッション開始前に激しく雨が降り、開始時にはウエットコンディションとなった。

    トロロッソ・ホンダの2台は、ウエットタイヤでコースインするが、1周回りピットへ戻る。雨は激しさを増して降り続け、スピンやコースアウトするマシンが多く、セッション開始15分後には、全車ピットで待機状態となった。セッション終盤、トロロッソ・ホンダの2台は、セッティングの確認のためにコースイン、ともに5周走行し、セッションは終了した。

    P3終了後、雨は上がり、予選が開始される午後3時にはドライコンディションに回復。空は明るくなりところどころ青空も顔をのぞかせるが、気温21℃、路面温度30℃と、前日に比べ低い温度のコンディションで、予選がスタートした。

    Q1で、ピエール・ガスリーは早々に1回目のアタックを行い、1分14秒420をマーク。続いてブレンドン・ハートレーが1分14秒670で1回目を終了。ともに前日のベストタイムを更新するものの、ポジションは下位にとどまる。セッション終盤、Q1突破をかけて2回目のアタックを行い、ガスリーが1分13秒749、ハートレーが1分14秒045とタイムを伸ばすものの、ポジションはガスリーが17番手、ハートレーが18番手に終わり、ともにQ2進出を果たすことはできなかった。

    決勝レース、ガスリーとハートレーはダニエル・リカルド(レッドブル)のグリッド降格ペナルティーによってグリッドが1つずつ繰り上がり、ポイント獲得を目指してレースに挑む。

    F1ドイツGPの決勝レースは7月22日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。

    ピエール・ガスリー (17番手)
    「予選を早く終えてしまうことになり、とても悔しく思っています。セッション中に雨が降るかと期待していたのですが、残念ながら降ることはありませんでした。他チームが改善を見せているのになかなか前に進むことができず、チームとして大変なタイミングを迎えていますが、追いつくためにもさらに努力しなくてはいけません。チームが一生懸命仕事をしてくれているのは分かっていますが、ペースをつかむのに苦労をしています。今日Q2への進出は難しいと分かっていましたが、0.04秒の差で進出できなかったことはとても残念です。しかし、昨日の状況から考えると今日の予選でのペースはよくなったので、今夜中に明日への改善策を見つけたいと思います。
    あらゆることが起き得るのがレースです。もちろん運も少しは必要ですが、いろいろな所で改善を行い、明日の結果へつなげたいです」

    ブレンドン・ハートレー (18番手)
    「Q2へ進むことが叶わず、とても残念でした。セッション自体はスムーズに進めることができたのですが、最初の周回の感触がよかったのでアタックラップに1周で進めることにしました。あとから考えてみれば、コースの状況がよくなることを期待して2周後にアタックをすればよかったのかもしれません。さらに、ウルトラソフトでペースをつかむのが今日はとても難しかったように思えました。しかしプラスに考えると、レースシミュレーション中では中団チームの中で最も速いチームだったので、決勝のロングランではもっといい結果を出せると信じています」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
    「昨日のセッションで改善点を見つけたので、今日の3回目のフリー走行と予選で使うタイヤの作戦に変更を加えました。残念なことにフリー走行中に雨が降ってしまい、予定していたドライでのセッティングを試すことができませんでした。雨は思ったよりも強く降ったために多くのラップはこなせませんでしたが、セッション終盤で少し走ることができ、マシンの挙動を見ることができました。また、予選で雨が降った場合の方向性を確かめるのに有効に活用できました。ドライバーもいいフィーリングを持って予選に臨みましたが、結果としては今日はチームとしてペースをつかむのが難しい1日となってしまいました。今日のタイムを見ると、やはり中団チームのタイム差は僅差で、0.05秒が大きく勝敗を分けてしまう展開となりました。昨日のロングランを試したときの感触はよく、チームもタイヤのマネージメントもいつもレースのときの方がいいため、明日の決勝レースに対してはポジティブに捉えています。後方からのスタートとなるためレースではオーバーテイクが必要となり、困難なレースが予想されますが、あらゆることが起こりうると思っています。明日いい結果でレースを終えることができるように、持ち込んだすべての戦略を振り返り、明日に備えたいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日の午前のプラクティスセッションはウエットコンディションとなり、予選に向けての準備としてはあまりいい形ではありませんでした。ただ、それはどのチームにとっても同じですし、言い訳にはなりません。予選結果は非常に残念なものですし、この状況を立て直すためにチームとともに早急に分析を行い、パッケージの改善に向けて全員で懸命に努力する必要があると感じています」

    関連:F1ドイツGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション

  • トロロッソ 「すべての戦略を振り返って決勝に備えたい」

    トロロッソ 「すべての戦略を振り返って決勝に備えたい」

    トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1ドイツGP 予選でのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスを振り返った。

    F1ドイツGPの予選でトロロッソ・ホンダは2台揃ってQ1で敗退。ピエール・ガスリーは1分13秒749で17番手、ブレンドン・ハートレーは1分14秒045で18番手だった。

    「昨日のセッションで改善点を見つけたので、今日の3回目のフリー走行と予選で使うタイヤの作戦に変更を加えた」とジョナサン・エドルズはコメント。

    「残念なことにフリー走行中に雨が降ってしまい、予定していたドライでのセッティングを試すことができなかった。雨は思ったよりも強く降ったために多くのラップはこなせなかったが、セッション終盤で少し走ることができ、マシンの挙動を見ることができた。また、予選で雨が降った場合の方向性を確かめるのに有効に活用できた」

    「ドライバーもいいフィーリングを持って予選に臨んだが、結果としては今日はチームとしてペースをつかむのが難しい1日となってしまった。今日のタイムを見ると、やはり中団チームのタイム差は僅差で、0.05秒が大きく勝敗を分けてしまう展開となった」

    「昨日のロングランを試したときの感触はよく、チームもタイヤのマネージメントもいつもレースのときの方がいいため、明日の決勝レースに対してはポジティブに捉えている。後方からのスタートとなるためレースではオーバーテイクが必要となり、困難なレースが予想されるが、あらゆることが起こりうると思っている」

    「明日いい結果でレースを終えることができるように、持ち込んだすべての戦略を振り返り、明日に備えたいと思う」

    関連:F1ドイツGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション

  • トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1ドイツGP 初日のフリー走行でピエール・ガスリーが15番手タイム、ブレンドン・ハートレーが16番手タイムを記録。2台ともに予定のプログラムを消化し、順調に周回を重ねた。

    第11戦ドイツGPが、2年ぶりにカレンダーに帰ってきたホッケンハイム・リンクで開催された。高速セクションも設置されており、パワー、燃費ともにPUにとっては比較的負担が大きいのが特徴のホッケンハイム・リンク。レースウイーク初日の金曜日は朝から晴天となり、高い気温の下でP1、P2が行われた。

    午前11時、気温27℃で迎えたP1で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーはともにソフトタイヤで走行をスタート。2セット目もソフトタイヤでマシンのセッティングを進めた。両ドライバーはともにプログラムを順調に消化し、ハートレーは36周、ガスリーは32周を周回。ハートレーは1分15秒864で15番手、ガスリーは1分16秒071のタイムで18番手につけた。

    気温31℃、路面温度は49℃にまで上昇した厳しいコンディションの中、P2は午後3時にスタート。ガスリーとハートレーは、まずミディアムタイヤでコースインし、セッティングを進めていく。ミディアムを履いての走行で、2台はP1のベストタイムを更新。ガスリーが1分15秒792、ハートレーが1分15秒854をマーク。セッションが30分を経過した時点で、2台はウルトラソフトタイヤに履き替え、アタックシミュレーションを開始。まずハートレーが1分14秒830をマークし、続いてガスリーが1分14秒793と、ともにおよそ1秒のタイムアップを果たした。2台はそのあともウルトラソフトタイヤで走行を続けた後、セッション終盤にはミディアムタイヤに交換してのロングランを行い、プログラムを無事に消化した。P2ではガスリーが15番手、ハートレーが16番手でセッションを終了している。

    F1ドイツGPの2日目は21日(土)の正午(日本時間午後7時)よりP3、午後3時(日本時間午後10時)より予選が行われる。

    ピエール・ガスリー (15番手)
    「今日は僕たちにとっていいペースで走ることが難しい一日でした。いまできることはグリップを向上するための改善策を懸命に見つけることぐらいだと思いますが、それがいままさに我々が苦しんでいる部分でもあります。明日の予選に向けてマシンのパフォーマンスを上げて結果を出すために、効率的に作業を進めていくしかないと思っています」

    ブレンドン・ハートレー (16番手)
    「F1マシンでホッケンハイム・リンクを走行するのは初めてだったのですが、とても楽しかったです。両セッションともいい力強い走りができましたし、特に2回目のフリー走行終盤で燃料をフルに積んでのロングランテストの感触はよかったです。中団グループの中でも速いマシンだったと思うので、その部分はポジティブに捉えています。相変わらず中団のチーム間のタイムは僅差で、トップ10まで0.2か3秒の差でしかありません。今日のベストラップは完ぺきな走行で出せたタイムではなかったのですが、見つけた課題を今夜中に解決できれば、明日の予選ではいくつかポジションか上げることができると思います」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
    「今年はホッケンハイムで2年ぶりのドイツGPの開幕を迎えることができ、とても喜ばしく感じています。通常、タイヤに厳しく暑さに悩まされるサーキットですが、今年もその難しさは変わらず健在でした。今回はピエールのマシンにいくつか新しいパーツを導入しています。シャシーとパワーユニット両方のパフォーマンス向上をサポートする目的で、午前と午後の両セッションを通じて確認を続けましたが、狙い通りの効果を見ることができました。P1がスタートした時点ですでに気温が高く、路面も汚れていたので、最初はドライバー2人ともマシンのバランスに満足がいかないようでした。そのため、最初のセッションではほとんどの時間をドライバーが快適に走行できるよう、マシンのバランス調整に費やしました。終盤ではブレンドンが空力に関するテストを、そしてピエールが当初、金曜の走行では使う予定がなかったソフトタイヤのセットでロングランテストを行いました。1回目のフリー走行で2セットのソフトタイヤを使ったチームは少なく、このセッションでの順位は本来のマシンのペースを表すものではありません。2回目のフリー走行では、マシンのグリップとバランス改善のためにメカニカル・空力面での変更を両マシンに適用しました。時間が経つにつれて気温が上がり、低温で発揮するウルトラソフトのタイヤを使用していたこともあり、2回目のフリー走行はさらに熱対策が難しい問題となりました。しかし、セットアップの変更が功を奏し、両ドライバーともラップタイムを上げることができました。見て分かる通り、中団グループのタイム差は僅差で、コンマ数秒でトップ10入りするのも可能なタイムで争われています。マシンから最大限の力を引き出せるよう、今夜はチーム一丸となり取り組みたいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「久々にレースのない週末を挟んで少しリフレッシュしたあと、再度ここドイツでレース週末に挑んでいます。初日は非常に高い気温の下での走行になりました。パワーユニットとしては通常の金曜と同様に、タイムアタックとロングランのプログラムをトラブルなく消化しました。明日は雨の予報が出ていますが、状況に合わせて臨機応変にセットアップを変更しながら予選に臨みます」

    関連:F1ドイツGP フリー走行2回目:マックス・フェルスタッペンが最速タイム

  • トロロッソ 「パフォーマンス向上のための新しいパーツを導入」

    トロロッソ 「パフォーマンス向上のための新しいパーツを導入」

    トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1ドイツGP 初日のトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    トロロッソは、今回のF1ドイツGPにシャシーとパワーユニット両方のパフォーマンス向上をサポートする目的でいくつか新しいパーツを導入。今回はピエール・ガスリーのマシンに導入されている。

    ピエール・ガスリーはFP1で18番手、FP2で15番手タイムを記録するも、グリップ不足を訴えている。一方、ブレンドン・ハートレーはFP1を15番手タイム、FP2を16番手タイムで記録し、ロングランテストに好感触を掴んでいる。

    「今年はホッケンハイムで2年ぶりのドイツGPの開幕を迎えることができ、とても喜ばしく感じている」とジョナサン・エドルズはコメント。

    「通常、タイヤに厳しく暑さに悩まされるサーキットだが、今年もその難しさは変わらず健在だった。今回はピエールのマシンにいくつか新しいパーツを導入している。シャシーとパワーユニット両方のパフォーマンス向上をサポートする目的で、午前と午後の両セッションを通じて確認を続けたが、狙い通りの効果を見ることができた」

    「P1がスタートした時点ですでに気温が高く、路面も汚れていたので、最初はドライバー2人ともマシンのバランスに満足がいかないようだった。そのため、最初のセッションではほとんどの時間をドライバーが快適に走行できるよう、マシンのバランス調整に費やした。終盤ではブレンドンが空力に関するテストを、そしてピエールが当初、金曜の走行では使う予定がなかったソフトタイヤのセットでロングランテストを行った。1回目のフリー走行で2セットのソフトタイヤを使ったチームは少なく、このセッションでの順位は本来のマシンのペースを表すものではない」

    「2回目のフリー走行では、マシンのグリップとバランス改善のためにメカニカル・空力面での変更を両マシンに適用した。時間が経つにつれて気温が上がり、低温で発揮するウルトラソフトのタイヤを使用していたこともあり、2回目のフリー走行はさらに熱対策が難しい問題となった。しかし、セットアップの変更が功を奏し、両ドライバーともラップタイムを上げることができた」

    「見て分かる通り、中団グループのタイム差は僅差で、コンマ数秒でトップ10入りするのも可能なタイムで争われている。マシンから最大限の力を引き出せるよう、今夜はチーム一丸となり取り組みたいと思う」

    関連:F1ドイツGP フリー走行2回目:マックス・フェルスタッペンが最速タイム

  • トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第11戦 ドイツGPへの意気込みと舞台となるホッケンハイム・リンクについて語った。

    2018年、伝統あるホッケンハイムにF1が帰ってくる。この歴史的なサーキットはライン渓谷の中ほどにあり、グランドスタンドの歓声が独特の雰囲気を作り出す。

    天候が不安定なので、チームは万全の態勢で臨む必要があり、ドライバーには臨機応変さが求められる。ドイツで再び戦いがはじまる。

    ピエール・ガスリー
    「久々に休みを取ることができてよかったです。休暇中は、地元に戻って友達とBBQをしながらサッカーワールドカップの決勝戦を観戦しました。とても集中して観ていましたし、かなり緊張しました。自分が実際にプレーをしているような気分で、F1のスタート直前ぐらいの緊張感でしたね(笑)。フランスが優勝して、2回目のワールドカップタイトルを取れたことは本当に嬉しいです! 決勝戦が終わったあとは友達とお祝いで街に出かけたのですが、みんなが歌を歌ったりしながら喜びを共有していて、すばらしい雰囲気でした。あんなに多くの人が街にいるのを見たのは初めてでしたね。まるで人口が倍に増えたみたいでした!3連戦を終えて、久しぶりに家族や友人と時間を過ごせたのはよかったです。次の2連戦に向かうためのエネルギーを再充電できました。これからドイツGPに向かいます。フォーミュラ・ルノーでの初レースがホッケンハイムだったのですが、このときは予選で2番手につけて、ストフェル・バンドーン選手の隣でフロントローからスタートしました。最後に走ったのは2016年のGP2シリーズですね。いいペースで走っていたのですが、ストレートを走行中に消火器が故障した影響でコックピット内が煙で満たされてしまい、安全上の理由で失格になってしまいました。でも、そこまではいいレースができていました。長い歴史を誇るホッケンハイムには、さまざまな特色を持つセクションがいくつもあります。一番のお気に入りはスタジアムセクションで、テクニカルな面を併せ持つストレートは、走っていてとても楽しいセクションです。かつてのレイアウトは2本のロングストレートと、ピットに戻る前にシケインが有名でしたが、それもぜひ見てみたいですね」

    ブレンドン・ハートレー
    「3連戦のあとだったので、数日間のオフでやっと一息つくことができました。チームのメンバーもそれぞれ、いい休暇を過ごせているといいですね。僕は、イギリスの過ごしやすい気候の下、何日間か山でマウンテンバイクを楽しんでいましたが、すぐにドイツGPに向けたシミュレーターでの作業の時間がやってきてしまいました。ホッケンハイム・リンクではフォーミュラ3やユーロシリーズで何度か走ったことがありますが、クールなトラックだと思います。以前のレイアウトで特徴的だった、深い森の中を抜けていく2本のロングストレートを走る機会はもうありませんが、それでもこの歴史あるサーキットは魅力的です。できることならかつてのレイアウトでも走ってみたいですけどね! 観客席に囲まれたスタジアムセクションは、大勢のファンの姿とあいまって、すばらしい雰囲気があります。このトラックは、高速でコーナーに入っていくターン1や、現代のF1サーキットではあまり見られないバンク角がついているテクニカルな最終セクションなど、すべてを兼ね備えています。ハイスピードなセクションとテクニカルな面、さらに中央が盛り上がった形状の路面の組み合わせによって、走っていて本当に面白いレイアウトになっているんです」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「3連戦を終えて一つ週末を挟み、今週はドイツグランプリに向かいます。かつてホッケンハイムは、エンジンサプライヤーにとって最も難しいレースの一つでした。その理由は高いスロットル全開率にあり、ドライバーは森の中を走る2本のロングストレートをフルスロットルで駆け抜けていました。2001年の改修によりロングストレート自体はなくなりましたが、未だにカレンダーの中では6番目にパワー感度が高いトラックであり、燃費についても厳しいサーキットの一つです。最後に走行したのは一昨年ですが、そのときよりも車体レギュレーションの変更により大きくマシンのグリップが上がっていますので、それに合わせたPUセッティングの煮詰めを進めていきます。我々はここで80~90年代に大きな成功を得ていますし、2001年のジャック・ヴィルヌーブ選手、それに2004年、2005年にもジェンソン・バトン選手が表彰台に登っており、いい思い出のあるサーキットです」

    関連:2018年 F1ドイツGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピエール・ガスリー、F1イギリスGPのペナルティに不満収まらず

    ピエール・ガスリー、F1イギリスGPのペナルティに不満収まらず

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1イギリスGP後に5秒ペナルティを科せられたことに今でも納得がいっていないと語り、レース後にスチュワードに呼び出された際にはセルジオ・ペレスとのホイール・トゥ・ホイールのバトルは“楽しかった”と伝えていたことを明かした。

    レース終盤にセルジオ・ペレスを抜いて10位でフィニッシュしたピエール・ガスリーだが、レース後、オーバーテイク時に接触があったとして5秒ペナルティを科せられ、13位に降格した。

    ホッケンハイムでペナルティについて質問されたピエール・ガスリーは、今も“がっかりしている”と報道陣に語った。

    「最終的に自分がやり遂げた動きには満足している」とピエール・ガスリーはコメント。

    「セルジオとスチュワードには楽しかったと伝えたよ。彼らは『そんなことを考えていたのか?』と言っていたけど、僕は本当にバトルを楽しんでいたと話したんだ」

    ピエール・ガスリーは、他のドライバーが同じようなインシデントでペナルティを科せられていないと不満を述べる。

    「僕にとってそれは明らかだ。受け入れてはいるけど、まだ僕はペナルティは有用なものではないと思っている。特に他のクラッシュでね。僕に5秒ペナルティが科せるなら、シーズン序盤から僕たちが見舞われた他のすぺてのインシデントにペナルティを科すべきだ」

    「オーストリアでは1周目にヒットされて、フロアの半分とクルアのリアが壊れたけど、何も起こらなかった。僕としてはペナルティが科せられなかったのは十分にフェアだったと思う。でも、シルバーストンのような小さなことにペナルティを与えるべきではない」

    「それについてはもう考えたくない。2週連続でレースがあるし、良いレースをする2回のチャンスだと思っている」

  • トロロッソ・ホンダ:第10戦 F1イギリスGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダ:第10戦 F1イギリスGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダにとって、F1史上初の3連戦は、スケジュールとしても、結果としても、タフな戦いとなった。フランスはピエール・ガスリーの母国GP、オーストリアはレッドブルの本拠地であり、チーム代表であるフランツ・トストのホームレース、そしてイギリスもまた特別な意味を持ったグランプリだった。

    イギリスGPの舞台であるシルバーストンは、ホンダF1の欧州での拠点であるミルトンキーンズからクルマで30分程に位置する。

    ホンダにとっては、もちろん日本GPがホームレースであるが、ここイギリスGPもホームレースに近い感覚を持っている。この3連戦はすべてが特別なグランプリではあったが、レースにおいて、トロロッソ・ホンダは、苦しい展開のまま戦いを終えることとなった。

    3連戦の舞台はどれもがパワーサーキットであったが、ラストのシルバーストンは飛び抜けてマシンの速さが要求されるコースだ。

    「スロットル全開率が高く、パワーユニットのパワーが重要となる高速サーキットで、ストレートでの戦闘力を得るためのエネルギーマネジメントなどもあわせて重要となります」とホンダF1 テクニカルディレクターの田辺豊治は語る。

    ストレートスピードは、パワーユニットとともにマシンの空力性能も非常に重要で、トロロッソはアップデートした空力パーツを多く持ち込み、高速コースに対応すべく準備を進めて戦いに臨んだ。

    初日の金曜日は、その空力テストに多くの時間を費やした。しかしP2でピエール・ガスリーのパワーユニットに異常が出る。ガスリーはマイレージの対策のため、金曜日は以前のバージョンのパワーユニットで走行していたため大きな問題とはならなかったが、想定外のトラブルが2日目にチームを襲った。

    P3開始早々に、走行中のブレンドン・ハートレー車の左フロント部分が突然壊れ、ハートレーはクラッシュ。原因がすぐに特定できないために、チームはガスリーの走行も見合わせた。幸いハートレーの身体に異常はなかったものの、予選は出走できず。ガスリーはサスペンションをすべて交換して予選に臨み、気迫のこもった走りでQ1突破を果たした。

    迎えた決勝レース。ブレンドン・ハートレーはモノコックまで交換したため、ピットスタートとなるが、スタート前に異常を感知し、短い時間の中で懸命に修復を試み、ハートレーはスタートこそ切ったものの完全な改善には至らず、レースは早々にリタイアとなった。ピエール・ガスリーはレース終盤に激しいバトルを展開し、ポジションを上げる。10番手でフィニッシュし、モナコGP以来のポイント獲得にチームは沸いたが、レース後の審議・裁定で、ガスリーにペナルティーが科され、ポイント獲得はならなかった。しかし、予選、決勝でのガスリーの走りは、チームにとって奮起と希望をもたらす、すばらしいものだった。

    結果としては、3連戦は0ポイントで終わり、毎戦アクシデントとトラブルが多発した。チームはマシンの修復に追われ、ホンダも連日のパワーユニット交換作業に対応。それでも、この過酷なスケジュールをなんとか乗りきった。

    「週末を通して、非常にタフなホームレースになりました。特に土曜に起きたハートレー選手のクラッシュのあとは、ガスリー選手のマシンのサスペンション交換、ハートレー選手のマシンのモノコック/パワーユニット交換など、限られた時間の中でチーム、ホンダ双方のメカニックとエンジニアが懸命に作業を行いました。その努力が、レース終盤のガスリー選手の粘り強く、すばらしい走りにつながったのだと思います」と田辺豊治は締め括った。

    3連戦が終わったとはいえ、1週間のインターバルをおいてすぐにドイツGP、ハンガリーGPの連戦が待ち構えている。チームは、トラブルの対策とアップデートの評価と調整、そしてさらなるアップデートと絶え間ない作業を続け、ゴンダも同様にパワーユニットのパフォーマンス向上に突き進む。今は、トロロッソ・ホンダへ吹く風向きを変えるべく、全員が一丸となって全力を尽くすしかない。

    関連:2018年 F1ドイツGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • トロロッソ 「ホンダが自信を取り戻したことが改善に繋がっている」

    トロロッソ 「ホンダが自信を取り戻したことが改善に繋がっている」

    トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、トロロッソとの仕事を開始して以来、ホンダが自信を取り戻していることがパフォーマンス改善に繋がっていると感じていると語る。

    2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1復帰したホンダだが、信頼性とパフォーマンス不足によって3年間でパートナーシップを解消。今年から新たにトロロッソとのパートナーシップを開始してF1での評判を再構築している。

    ホンダはトロロッソとのパートナーシップで大きな改善を果たし、両社はF1バーレーンGPでピエール・ガスリーが4位入賞という素晴らしい結果をもたらした。しかし、その後は再び信頼性問題もあり、ジョームス・キーいわず“ジェットコースター”のようなシーズンを過ごしている。

    だが、ホンダの進歩は、レッドブル・レーシングがルノーとの12年間のパートナーシップに終止符を打ち、2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載することを納得させるには十分なものだった。

    「ホンダは多くのリソースとパワーを持っているが、新たなインプットが必要だったと考えている」とジェームス・キーはHonda Racing F1の公式サイトのインタビューで述べた。

    「我々は前シーズンまでに他のパワーユニットも使っていたので、何をどう進めていくべきか、何が実現可能かを、おおむね理解していた」

    「我々が考えるホンダの役割についても話し合うことができた。彼らは十分な人員、能力、資金力などがあったので、かなり素早く対応することができたと思っている」

    「ここまで彼らの変化を見てきたが、ホンダ内部での仕事はうまく進んでいるようだし、今はさらに、信頼性に対する懸念がない状況で仕事を進められている」

    「そして、彼らが自信を深めてきていることにも気づいた。一緒に働きはじめたときに比べ、よりリスクを取ってチャレンジしようとしている。この調子で続けていけば、いい方向に進んでいくと思っている」

    ホンダのレッドブルとのパートナーシップは、ホンダとトロロッソの双方にいい効果をもたらすだろうという点ではジェームス・キーも同意するが、今シーズン中の進化が鈍化したり、シャシーチームの役割が減ったりするのではという見方には否定的だ。

    「我々にとっては昨シーズンよりプレッシャーが少ないだろうと多くの人が言っているが、そんなことはない」とジェームス・キーはコメント。

    「もちろんプレッシャーはある。ネガティブなプレッシャーよりもポジティブなプレッシャーになるように努めている。我々はお互いにとてもオープンでフランクだ。このことが、我々が課題を解決し進歩し続けるのに役立っている」

    「互いに非難し合うこともなく、オープンにコミュニケーションを取ることができている。パートナーシップがスタートした当初は、昨シーズンまでの難しい状況の影響により、ホンダが少しナーバスで自信をなくしているように見えた。それを彼ら自身の中で少しリセットし、いろいろと状況の整理をすることにより状況が改善できたと思っている」

    「組織変更を行ったことも助けになったと思っている。一人が担っていた非常に重い役責が今は2つにわかれたことで、複雑なタスクをうまくカバーできるようになったと思っている」

    ジェームス・キーは、よりよいパフォーマンスをするためのホンダの今シーズンの努力が、シャシーを開発するトロロッソへもいい意味でのプレッシャーをもたらしていると語る。

    「本当に大きなチャレンジだし、責任も重大だ」とジェームス・キーはコメント。

    「シャシー開発に関して会社から任されている部分は大きいし、その期待に応えなければならない。今シーズンに向けてメンバーの補強をしたわけではなくこれまでのメンバーと変わらないが、チームが一丸となってチャレンジに挑み、よくやっている」

    「不調があったとしてもとても小さなもので、パフォーマンスの改善などに集中することができたことはよかった。そして、その改善が実を結び始めている」

  • トロロッソ・ホンダ 「シーズン後半戦は競争力を発揮できる」

    トロロッソ・ホンダ 「シーズン後半戦は競争力を発揮できる」

    トロロッソ・ホンダはシーズン後半にさらに競争力を発揮できることを期待している。トロロッソのチーム代表フランツ・トストとホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治がインタビューに答えた。

    マクラーレンとの3年間のパートナーシップを解消し、今年からホンダはトロロッソと第4期のF1活動を再出発させた。そして、第2戦バーレーンGPでは、2015年にF1復帰してからのベストリザルトとなる4位入賞を果たしている。

    だが、その後はパワーユニットに信頼性トラブルが発生するなど浮き沈みが激しく、F1カナダGPで新スペックのパワーユニットを投入したものの、バーレーンで見せたようなパフォーマンスを繰り返すことができてないない。

    「現在、我々はパフォーマンス面で少し厳しい時間を過ごしています」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は New York Times にコメント。

    「その一方で、我々はシャシー面だけでなく、パワーユニット面でもクルマを機能する方法のような多くのことを学んでます。この知識が良い方向に進み、今シーズン中にバーレーンのような結果をもっと残せることを期待しています」

    トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ホンダを新たなF1パワーユニットサプライヤーに迎えることで前半戦が簡単にはいかないことは分っていたと語り、シーズン後半戦は競争力を発揮できると楽観的だ。

    「マクラーレンがホンダと問題を経験したが、私はいかなる困難も経験していない」とフランツ・トストはコメント。

    「我々の結果でも確認できることだが、我々は多かれ少なかれ正しく進めることができている」

    「新しいパワーユニットサプライヤーを迎えることでシーズン前半は簡単ではないことはわかっていた。バーレーンでは非常に良い結果を残すことができたがね。シーズン後半は非常に競争力を発揮できると思っているし、パフォーマンスを繰り返すことができるだろう」
    マクラーレンはホンダとのコミュニケーションに問題を抱えていたが、フランツ・トストは、ホンダの作業ぶりを称賛する。

    「私の意見では、日本人と仕事をすることは難しいことではない。彼らは非常に協力的だし、コミニュケーションもうまくいっている。それに彼らは非常にフレキシブルだ。我々は要望を思いつくと、彼らはソリューションを考え出すために非常に懸命に推し進めてくれる。彼らについてはポジティブなことしか話すことがない」

    ホンダは、2019年からトロロッソに加えて、レッドブル・レーシングにもF1パワーユニットを供給する。

    「我々はメルセデスとフェラーリに着実にチャレンジするために必要なステップを果たすためのベストな道だと信じている」とレッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーはコメント。

    「ホンダは成熟している。適切な構造を持っているし、良い開発経路がある」

    ホンダもレッドブルの期待に応えるためにプッシュしていくことを誓う。

    「レースは我々のDNAであるというのがホンダの企業理念です」と田辺豊治は語る。

    「常にプッシュし、目標を設定して、その目標を達成するために努力します。絶えずチャレンジしていくことが我々の文化の基本にありますし、我々を駆りたてているのは最高のパワーユニットを持つトップメーカーになることです」

  • トロロッソ 「マクラーレンがホンダと良い仕事ができなかっただけ」

    トロロッソ 「マクラーレンがホンダと良い仕事ができなかっただけ」

    トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ホンダと仕事を開始した当初からホンダのF1パワーユニットは言われていたほど悪くはなかったと語り、マクラーレン・ホンダが崩壊したのは、マクラーレンがホンダと良い仕事ができなかっただけだったのはないかと指摘する。

    2015年、ホンダはマクラーレンのパートナーとしてF1復帰。かつて黄金時間を築いた“マクラーレン・ホンダ”という名前の復活には大きな期待がかけられた。

    しかし、ホンダのF1パワーユニットには信頼性問題が多発。ライバルに対してパフォーマンス面でも劣っており、マクラーレンに三下り半を突きつけられるかたちでマクラーレンとホンダのパートナーシップはわずか3年で終了することになった。

    ホンダとのパートナーシップ解消後、マクラーレンのレーシングディレクターを務めていたエリック・ブーリエは「ホンダからルノーにエンジンを変えるだけで1秒はアップする」と豪語していたが、蓋を開けてみれば、同じルノーのF1パワーユニットでレースに勝利しているレッドブル・レーシングのレベルにはまったく到達できていない。

    そのため逆にパフォーマンスが不足していたのはホンダのF1エンジンのせいではなく、マクラーレンのシャシー側にあったことが露わになったと考えられており、また信頼性に関しても当初からマクラーレンのパッケージングによる冷却面の脆弱性とシャシー側の振動からくる共振が原因だったとも言われていた。

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダとの仕事を開始した際、マクラーレンが指摘していたほどホンダのF1パワーユニットは悪いものではなかったと語る。

    「ホンダのエンジンは彼ら(マクラーレン)が指摘していたほど悪くはなかったと言わなければならない」とフランツ・トストは ORF にコメント。

    「すでに堅実なベースがあったし、我々は主に信頼性に取り組んだ。もちろん、パフォーマンスにもね」

    また、マクラーレンは、ホンダとの関係がうまくいかなかった理由として日本の仕事理念とホンダがF1の文化を理解していないことを挙げていた。

    しかし、フランツ・トストは、マクラーレンが指摘していたようなコミュニケーションの問題はトロロッソとホンダとの間には存在しないと語る。

    「我々には決してそのような問題はない。重要なのは両社が協力したいかどうかだ。マクラーレンはそうではなかったのかもしれない」とフランツ・トストは説明した。

    2019年からホンダはレッドブル・レーシングへのF1パワーユニットの供給を開始。レッドブル・テクノロジーを中心としたレッドブル、トロロッソ、ホンダの新たな連合が形成されることになる。

    フランツ・トストは、レッドブルがホンダと契約を結ぶことは、トロロッソにとってもクルマを進化させるためのデータを得られるという点でさらなる前進になると語る。

    「レッドブルとホンダとのコラボレーションを統合されることが重要だ。本当に堅実なパッケージになると信じているし、トロロッソは自動的にそこから利益を得ることになるだろう」

    一方、マクラーレンは、今年4月に直前にレーシングディレクターのエリック・ブーリエが辞任。いずれも事実上の更迭とみられている。特にバーレーンGPでマクラーレンの株主の面前でトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが4位入賞を果たして惨敗を喫したことが大きな要因だったとみられている。

    これまで不振の原因をホンダのF1パワーユニットのせいにしてきたマクラーレンだが、言い訳ができなくなった今、原因はマネジメント体制にあったという方向に舵を切っている。

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、マネジメント体制の再編は、ホンダとのパートナーシップがどのように管理されていたかについての社内的な考察から生じたものではないと主張する。

    「いいや、我々はホンダとの関係についてまったく議論はしてなかった。我々は現在の我々自身に目を向けている。我々が犯したミスを認識し、それらのミスから学び、それを再現しないことを確実にしようとしている。だが、我々は『こうすることができた、こうすべきだった、違ったことができたのではないか?』などと後ろを振り返ってはいない」とザク・ブラウンは主張。

    「この組織は、私が望んでいるような特定の個人が起業家精神にあふれた仕事をすることを許していない。十分に迅速な意思決定ができていないと思う。委員会によって決定することが適切なときもあれば、個人によって決定すべきときもある。時には我々の決定プロセスとそのスピードは決定に渋滞を引き起こしていた。それを変える必要があるし、我々の最大の問題は構造と組織にあると思っている」

    「現在の環境では開花できなかった素晴らしい才能を解放させる必要がある。それに組織をより迅速に形成することに寄与する他の経験を有する人材を外部からも集めていく。F1チームを率いる私の仕事は、最終的にそのペースを組織に取り入れ、方向性を示し、適切なリーダーシップを発揮し、全員がマクラーレンの本来の姿と認識していると思う位置に戻すことだ」

    意思決定プロセスという言葉を聞いて、思い出される言葉がある。マクラーレンとのパートナーシップ解消が決まった当時、ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史はこんなことを述べていた。

    「マクラーレンと組んでみて分かりましたが、企業の規模が大きいと、とてもシステマチックになります。もちろん、それが大きな強みであることは間違いないのですが、同時に変化に適応していくことは難しくなります」と山本雅史はコメント。

    「その点、トロ・ロッソはまだ成長途上にある企業です。同じゴールを目指して一緒に歩んでいける関係であることが重要です。いいコミュニケーションをとりながら仕事ができることを、本当に楽しみにしています」

    「例として、両チームを別々の料理として比較すると、マクラーレンは非常に洗練されたフランス料理だとしましょう。トロロッソは、新しい食材を加えることができるような自家製の美味しいシチューのようなものです。我々はそれをすることに興奮しています」

    当時から、ホンダはマクラーレンのマネジメント体制に欠陥があることを把握していたようだ。