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  • トロロッソ・ホンダ | F1ハンガリーテスト 1日目レポート

    トロロッソ・ホンダ | F1ハンガリーテスト 1日目レポート

    トロロッソ・ホンダは、好結果に終わったハンガリーの地で2日間のインシーズンテストに臨む。

    7月31日(火)、ハンガロリンクでF1ハンガリーテストがスタート。トロロッソ・ホンダの1日目の走行はブレンドン・ハートレーが担当。午前中に94周を走破。午後は残り90分で雨が降ったことで32周の走行に留まったが、それでも合計で1日目の最多周回数となる126周を走行。ウルトラソフトで総合3番手となる1分19秒251を記録した。

    ブレンドン・ハートレー
    「今回のテストには多くの面白いテストアイテムを持ち込んでいるので、たくさんのプログラムをこなさなくていけませんでした。午前中は全チームで最多の94周を走行しましたが、非常に暑い中でのセッションだったので、かなり体にこたえました!午後もそれなりに忙しいセッションとなり、最終的には126周を走りましたが、想定外の雨によりテスト項目をすべて消化するには至りませんでした。雨が降ったことは残念でしたが、それでも全体としては前向きなテストだったと思います」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフレースエンジニア)
    「ブダペストでのテスト初日は、通常のテストプログラムを行うマシンに加え、ピレリのタイヤテスト用のマシンを走らせたこともあり、チームにとってはとても忙しく、けれども非常に有意義な一日となりました。トロロッソ・ホンダのテスト用マシンはハートレー選手がステアリングを握りましたが、メカニカルセッティング、エアロダイナミクス、タイヤの使い方、そしてホンダが行うパワーユニット関連のテストなど、多くの項目をカバーするプログラムを組んでいました。通常のレース週末に比べると時間的制約が少ないこともあり、今後のレースで投入予定があるいくつかのアイテムを装着し、普段は行えないより精緻な内容でのテストを行いました。期待していた効果を確認できたので、結果はポジティブなものでした。パワーユニット関連でも多くのアイテムをテストしましたが、どれもよく機能していたと思います。エアロのテストについては明日も継続し、他チームが今日行っていたようなレイクを装着した上での走行を多く行う予定です。高い気温の下でのタイヤの使い方に関しては、先日のハンガリーグランプリの中でチームとしてかなり理解が進んだと感じています。今日はその効果を改めて確認し、さらに理解を深めるためのプロセスを踏んでいました。今日は非常に生産的な一日で、パフォーマンス向上の観点で、今後の実戦投入が楽しみになるようなアイテムを確認することができました。明日も今日と同様に2台のマシンを走行させる予定で、ハートレー選手とガスリー選手がタイヤテストを分担する一方で、ショーン・ゲラエル選手がチームのテスト用マシンを走行させる予定です」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    今回のハンガリーテストでは、車体側の開発をメインにプログラムを組んでいますが、パワーユニット側でもいくつかの新しいアイテムのテストをしています。今日のセッションについては、午前は非常にスムーズでしたが、午後は終了まであと1時間半のところで強い雨に見舞われ、そのままプログラムを終える形になりました。ただ、全体としてはハートレー選手が126周を走行し、有意義なデータを得られた一日でした。夜間の作業でデータの分析を行い、明日もまたいいテストができればと思っています。

  • トロロッソ 「今後の導入予定のパフォーマンスアイテムはポジティブ」

    トロロッソ 「今後の導入予定のパフォーマンスアイテムはポジティブ」

    トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1ハンガリーテスト1日目のトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、F1ハンガリーテストで、通常のテストを実施するマシンと、ピレリの2019年型タイヤをテストマシンと合計2台を走らせた。

    通常のテストはブレンドン・ハートレーが担当。午前中に94周、午後は残り90分で雨が降ったことで32周の走行に留まったが、それでも合計で1日目の最多周回数となる126周を走行し、ウルトラソフトで総合3番手となる1分19秒251を記録した。

    ショーン・デラエルは、午前中はトラブルなく走行したが、午後の残り2時間のところでターン11でクラッシュして終了となった。それでもゲラエルは109周を走行し、トロロッソ・ホンダは2台合計で237周を走った。

    「ここブダペストでは通常のテストとは異なり、トロロッソのために1台、ピレリのために1台と2台のクルマを走らせ、非常に忙しく生産的なテスト初日となりました」

    「ブレンドンはスクーデリア・トロ・ロッソのテストカーをドライビングを担当し、メカニカルセットアップのテスト、空力作業、タイヤの最適化、そして、ホンダとのパワーユニットテストに焦点を当てた非常に包括的なプログラムを実施しました」

    「我々は時間的な制約のために通常のレース週末では実行することができないより科学的なテストを完了させました。シャシー側で様々なテスト項目を実行し、後日それらを導入するという点でかなりの成功を収めました」

    「パワーユニットにも多数のアイテムをテストし、それらもとてもうまく機能していました」

    「明日も空力作業を継続し、今日多くのチームが実施していたようにかなりのレーキを装着して走行する予定です」

    「それ以外の項目としてはこのような極端に暑いコンディションでのタイヤの理解をさらに深めることが含まれています。我々はハンガリーGPの週末に非常に良い進歩を遂げたと思っていますが、全ての結果を確認し、さらに改善を図りました」

    「非常に生産的な一日でしたし、テストの結果、今後のレースで導入することを楽しみにできる本当にポジティブなパフォーマンスアイテムもありました」

    「我々は明日も2台のクルマを走らせます。ピレリ用のクルマはブレンドンとピエールが分担し、スクーデリア・トロ・ロッソのテストカーはショーンが担当します」

    関連:F1ハンガリーテスト 1日目 | ジョビナッツィが非公式コースレコード

  • トロロッソ・ホンダ:F1ハンガリーGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1ハンガリーGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1ハンガリーGPの決勝でピエール・ガスリーが抜群のレースペースで予選ポジションを守りきり6位入賞。ブレンドン・ハートレーは、入賞目前の11位でフィニッシュした。

    第12戦ハンガリーGPは、午後3時10分から決勝レースが行われた。ハンガロリンクは朝から快晴で、気温、路面温度ともに上昇。レース開始時には気温34℃、路面温度57℃に達していた。

    トロロッソ・ホンダの2台はそろって予選でトップ10入りを果たし、ピエール・ガスリーは3列目6番手、ブレンドン・ハートレーは4列目8番手からのスタート。2台はともにウルトラソフトタイヤでのスタートとなった。

    15時10分にフォーメーションラップがスタート。ピエール・ガスリーはポジションを守りきり6番手、ブレンドン・ハートレーはポジションを一つ落とし9番手で1周目を終えた。ガスリーは序盤から好ペースで周回を重ね、後続を引き離しにかかる。6周目に上位の選手のリタイアでガスリーは5番手に、ハートレーは8番手となった。14~15周目にかけて、上位の2人がタイヤ交換を行うと、ガスリーは3番手を走行。その後、再び抜き返されたものの、ガスリーは5番手で走行を続ける。24周目にハートレーがピットイン。ミディアムタイヤに交換し、13番手でレースに戻った。

    24周目にピエール・ガスリーは追い上げを見せるレッドブルのダニエル・リカルドにパスされるが、後続と十分な差を保ち6番手を走行。ウルトラソフトタイヤでの走行を引き伸ばしたガスリーは32周目にピットインし、ソフトタイヤに交換。後続との差を広げていたために6番手のままレースに戻った。ガスリーはその後もハイペースで周回を重ねる。レース終盤、後続が差を詰めてくるが、ペースをコントロールして危なげなくポジションをキープし、6番手で70周を走り切った。

    ブレンドン・ハートレーはピットイン後に装着したミディアムタイヤでのペースが伸びず、なかなかポジションを上げることができずに周回を重ねた。終盤、上位の選手のリタイアやピットインなどで11番手に上がったが、入賞圏内目前でフィニッシュとなった。

    ピエール・ガスリーはF1バーレーンGPに次ぐ好成績で8ポイントを獲得。中位チームでは唯一トップと同一周回でフィニッシュし、レースペースのよさを示した。

    F1シーズンは3週間の夏休みを迎え、第13戦ベルギーGPはスパ・フランコルシャンで8月24日~26日に行われる。

    ピエール・ガスリー (6位)
    「今日のレースで6位を獲得できたなんて、最高の気分です! チームにとってはすでに昨日の予選もすばらしい結果でしたが、今日のほうが断然にいいです! マシンの調子は最高によく、チームが用意してくれた作戦も最適でした。今日のコンディションは決して簡単ではありませんでしたが、全力を尽くし、結果うまくまとめられたレースだったと思います。ここ数戦チームとして苦労していただけに、今日の一戦はうれしい結果を出すことができました。中団で争っていると、つかむべきチャンスが巡ってくるレースが必ずやってきます。僕たちはバーレーン、モナコ、そしてこのレースウイークにそのチャンスをつかみ、今シーズンの前半をすばらしい形で終えることができました。今日のレースではいいスタートを切ることができ、サインツ選手(ルノー)をオーバーテイクし、その後は他のマシンを気にすることなくタイヤを労わりながら走りました。一番重要だったのは70周と限られた周回を最大のパフォーマンスでミスなく走ることでした。結果クリーンなレースをすることができ、8ポイント獲得という結果をチームに持ち帰ることができた最高のレースウイークとなりました!」

    ブレンドン・ハートレー (11位)
    「予選ポジションがよかっただけに、ポイント獲得できずとても悔しいレースになりました。スタートはよかったのですが、ガスリーのインに飛び込むのを避けたため、マグヌッセン選手(ハース)にポジションを明け渡してしまうこととなりました。レース序盤で固めのタイヤを装着していたサインツ選手(ルノー)の背後でひっかかってしまい、そこから調子が狂ってしまったかと思います。ヒュルケンベルグ選手(ルノー)に合わせたピットインのタイミングは早すぎた上に、装着したミディアムタイヤはベストなパフォーマンスにつながる選択ではありませんでした。チーム内で作戦を分けたことは理解していますが、僕にはうまく作用しなかったようです。ミスもしなかったし、スタートもうまく決めることができたのにポイントを獲得できず残念です。しかし、ここ最近苦戦していたチームにとってこのレースでポイントを獲得できたことは喜ばしく、僕もうれしく思っています」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「このレースウイーク、チームは最初から最高のパフォーマンスを見せてくれました。ピエール(・ガスリー)は常にトップ10の中で走ってくれたので、Q3進出とさらにはレースでのポイント獲得も期待できると確信していました。昨日の予選はチームとドライバーの働きはもちろん、天気に助けられた部分もあり、予選6番手・8番手の結果を出すことができました。ピエールはいいスタート決めることができましたが、ブレンドン(・ハートレー)は最初の周回でサインツ選手(ルノー)とヒュルケンベルグ選手(ルノー)との間のバトルにより9位までポジションを落としてしまいました。ピエールはその後うまくタイヤと燃料をコントロールしながらペースを順調に上げていき、レース終盤でマグヌッセン選手(ハース)が背後からその差を縮めようとした時も寄せ付けず活躍を見せてくれました。ブレンドンはサインツ選手とグロージャン選手(ハース)の背後にひっかかってしまいましたが、うまくヒュルケンベルグ選手を抑えることができました。もしブレンドンが最初の周回をうまくまとめることができていたら、ポイント獲得は可能であったのではないかと思います。ここ最近のレースではポイントを挙げることができていなかったので、8ポイントはチームにとってとても大きな結果となりました。作戦を立ててくれたエンジニアのみんなと、とても素早いピット作業を行ってくれたメカニック達に感謝しています。これで夏休みに入りますが、シーズン後半戦でさらにプッシュしていくべくスパ(ベルギーGP)に向けて十分に充電したいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今回のハンガリーGPではマシンの仕上がりもよく、ガスリー選手が6位入賞を果たしてくれました。一方でハートレー選手は11位となり、惜しくもダブル入賞を逃してしまったことは残念でした。全体としては昨日の難しい予選も含め、チームの全員がいい仕事をしたと思います。シーズン前半戦は難しいレースが続きましたが、サマーブレイク前の節目のレースをいい形で終えられたことはよかったです。この勢いを維持しながら後半戦に向かいます」

    関連:F1ハンガリーGP 結果 | ルイス・ハミルトンが優勝、ガスリー6位入賞

  • トロロッソ・ホンダ 「6ポイントはチームにとって非常に大きな結果」

    トロロッソ・ホンダ 「6ポイントはチームにとって非常に大きな結果」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストが、F1ハンガリーGPの週末と決勝レースを振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが抜群のレースペースで予選ポジションを守りきり6位入賞。ブレンドン・ハートレーは、入賞目前の11位でフィニッシュした。

    「このレースウイーク、チームは最初から最高のパフォーマンスを見せてくれた」とフランツ・トストはコメント。

    「ピエール(・ガスリー)は常にトップ10の中で走ってくれたので、Q3進出とさらにはレースでのポイント獲得も期待できると確信していた」

    「昨日の予選はチームとドライバーの働きはもちろん、天気に助けられた部分もあり、予選6番手・8番手の結果を出すことができた。ピエールはいいスタート決めることができたが、ブレンドン(・ハートレー)は最初の周回でサインツ(ルノー)とヒュルケンベルグ(ルノー)との間のバトルにより9位までポジションを落としてしまった」

    「ピエールはその後うまくタイヤと燃料をコントロールしながらペースを順調に上げていき、レース終盤でマグヌッセン(ハース)が背後からその差を縮めようとした時も寄せ付けず活躍を見せてくれた」

    「ブレンドンはサインツ選手とグロージャン選手(ハース)の背後にひっかかってしまったが、うまくヒュルケンベルグを抑えることができた。もしブレンドンが最初の周回をうまくまとめることができていたら、ポイント獲得は可能であったのではないかと思う」

    「ここ最近のレースではポイントを挙げることができていなかったので、6ポイントはチームにとって非常に大きな結果となった。作戦を立ててくれたエンジニアのみんなと、とても素早いピット作業を行ってくれたメカニック達に感謝している。これで夏休みに入るが、シーズン後半戦でさらにプッシュしていくべくスパ(ベルギーGP)に向けて十分に充電したいと思う」

    F1シーズンは3週間の夏休みを迎え、第13戦ベルギーGPはスパ・フランコルシャンで8月24日~26日に行われる。

    関連:F1ハンガリーGP 結果 | ルイス・ハミルトンが優勝、ガスリー6位入賞

  • ブレンドン・ハートレー、ルノーに付き合ったことで失った入賞

    ブレンドン・ハートレー、ルノーに付き合ったことで失った入賞

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1ハンガリーGPの決勝で序盤を入賞圏内で走行するものの、ライバルのルノーをカバーするために実施したピットストップが裏目にでて11位でフィニッシュすることになった。

    8番グリッドからウルトラソフトでスタートしたブレンドン・ハートレーは、オープニングラップでケビン・マグヌッセン(ハース)に抜かれて9番手に後退する。

    23周目、10番手を走行していたニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)がアンダカットを狙ってピットインしてミディアムに交換。

    ブレンドン・ハートレーは翌周にヒュルケンベルグをカバーするためにピットインして同じミディアムを選んでヒュルケンベルグの前でコース復帰する。

    だが、この動きを見た8番手を走行していたカルロス・サインツ(ルノー)もハートレーをカバーするためにピットインするという連鎖を生む。3名ともミディアムで第2スティントを迎える。

    しかし、周囲のドライバーがウルトラソフトもしくはソフトで走行するなか、ミディアムのこの集団はペースが上がらない。

    その結果、39周目まで第1スティントを延ばした7番手のフェルナンド・アロンソと8番手のストフェル・バンドーンのマクラーレンが、サインツを先頭とするハートレーが属するグループの前に出ることに成功し、8番手と9番手で復帰する。

    チームメイトのピエール・ガスリーはウルトラソフトで33周まで第1スティントを延ばして順位をキープしている。タイヤも第2スティントはソフトを選んで6位でフィニッシュしている。

    アンダーカットをカバーするという判断はその時点では避けられなかったかもしれないが、トロロッソ・ホンダはルノーよりもタイヤに優しく、ルノーに付き合えずに第1スティントを延ばしていれば、入賞できたレースだったと言える。

    F1ハンガリーGP ピットストップチャート関連:F1ハンガリーGP 結果 | ルイス・ハミルトンが優勝、ガスリー6位入賞

  • ピエール・ガスリー、予選順位とタイヤ戦略で勝ち取った6位

    ピエール・ガスリー、予選順位とタイヤ戦略で勝ち取った6位

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、F1ハンガリーGPの決勝レースで6位入賞を果たした。オーバーテイクが難しく、高い気温のなかで開催されたF1ハンガリーGPは、予選順位とタイヤ戦略が鍵を握るレースとなった。

    6番グリッドからスタートしたウルトラソフトでピエール・ガスリーは、オープニングラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に抜かれたものの、カルロス・サインツ(ルノー)を抜いて6番手をキープ。

    その後、マックス・フェルスタッペンがリタイアして順位を上げるが、ダニエル・リカルドに抜かれて6番手のままレースを進める。ペースは良く、後続との差は9秒をキープする。

    ウルトラソフトをうまくマネージングして第1スティントを33周目まで伸ばしたことがピエール・ガスリーのレースを決める。他のドライバーがピットストップで他のクルマの後ろに引っかかってタイムをロスするなか、ピエール・ガスリーは6番手をキープしてコース復帰。

    ストレートが少なく、パワー依存度の低いホッケンハイムでは、後続からプレッシャーを受けることもなく、トップと同一周回でフィニッシュしての6位入賞。7位以下は周回遅れとなっている。

    ピエール・ガスリーは今シーズン3度目のポイントを獲得。26ポイントを獲得してランキング13位に浮上した。

    F1ハンガリーGP ピットストップチャート関連:F1ハンガリーGP 結果 | ルイス・ハミルトンが優勝、ガスリー6位入賞

  • トロロッソ・ホンダ F1特集 | インシーズンテストの目的

    トロロッソ・ホンダ F1特集 | インシーズンテストの目的

    今季最後のインシーズンテストが、第12戦ベルギーGPが開催されるハンガロリンクで行われる。それに先駆けて、ホンダF1でシステムエンジニアを務める宮本晃成に、プレシーズンテストとインシーズンテストでのそれぞれの目的について話を聞いた。

    過去には、F1チームは予算が許す限り、レース間に無制限にテストを行うことが可能だった。それが変わったのが2008年で、テストで走行できる距離が30,000kmに制限される。翌年には走行距離がさらにその半分に短縮され、そのあとはインシーズンテスト自体が禁止となった。

    2014年、インシーズンテストがFIAにより再承認され、2日間のテストを4回実施することが許されるう。しかしその2年後には再度テストに関しての規則が変更され、4日間のプレシーズンテスト2回に加え、2日間のインシーズンテスト2回が、レース開催直後のサーキットで行われることとなった。

    「パワーユニットで使用するための新しいアイテムを開発する際は、日本のHRDさくらにあるダイナモでテストを行います。パフォーマンスや特徴を理解するのが主な目的ですね。しかし、ダイナモでのテストだけでは、実際にドライバーがサーキットで走行した際に、期待されるパフォーマンスと信頼性を発揮できるかは分かりません。だからハンガロリンクでマシンを実際に走らせて、性能をチェックする必要があるわけです」と宮本晃成は語る。

    「シーズン前にスペインで行ったプレシーズンテストでは、トロロッソ・ホンダにとって初のサーキット走行だったため、基本的なデータの収集やマシンの動作チェック、初期性能のチェックなどを行うことが目的でした。今の我々には、シーズン前半戦を戦ってきた中で蓄えた知識と経験があるため、今回のテストではもう一歩進んだ領域でのテストを行えるんです」

    「ハードウェア面では、いくつかの新しいアイテムのテストを実施する予定です。パフォーマンスを向上させるためのものなのはもちろんですが、マシンに積んだ際、エネルギーマネジメントに影響を及ぼす可能性があるため、その部分の確認を行う必要があります。ソフト面では、過去数戦のデータを元に、エネルギーマネージメントの更なる最適化を進める予定です」

    2日間のテストはマシンにとってトラック走行をこなす絶好の機会だが、さまざまなテスト項目を期間内にこなすには、効率的に作業を進めていかなければならない。そのためには、パワーユニット側(ホンダ)とシャシー側(トロロッソ)が協力して作業を行うことが必要となる。

    「パワーユニット側のテスト案に関しては、まずHRDさくらが初期スケジュール案を作成します。それがテクニカルディレクターの田辺さんと副テクニカルディレクターの本橋さんのところに提出され、リスクはないか、スケジュール的に無理がないかをチェックします。実現可能だと判断されれば、我々エンジニアが細かなスケジュールを作成していきます」

    「スケジュールを作成したら、それをもとにトロロッソのメンバーとテスト項目に優先順位をつけていきます。それぞれの項目の重要性を考慮し、テストする順番を決めていくわけです」

    「もちろんトロロッソ側にも、シャシー面でテストしたい項目が多くあります。テスト前にはホンダとトロロッソの両メンバーでミーティングを行い、シャシーとパワーユニット両方のテスト項目を合わせた全体のテスト項目を決めていくんです」

    「チームは、毎レース後にホンダとSTRの両メンバーでエネルギーマネージメントに関するミーティングを行なっています。そのため、トロロッソ側もICEやエネルギーマネージメントに関する理解がありますし、どの部分のテストをしなければいけないかをよく理解しています。そのため、テスト項目の優先順位をつけるのはそこまで難しくはありません」

    FIAの規則により、F1ドライバーが走行できるのは4日間あるインシーズンテストの2日間のみに制限されている。残りの2日間は、F1への参戦が2回未満のルーキードライバーが担当しなければならない。トロロッソ・ホンダのテストドライバーを務めているショーン・ゲラエルは世界選手権で戦った経験はまだ少ないものの、宮本晃成はそのフィードバックに大きな信頼を寄せていると話す。

    「ゲラエルがテストで我々のマシンを走行してくれるのは非常にポジティブなことです。レースで速いドライバーと、いい開発ドライバーはときとして別物ですからね。毎レースでマシンを走らせている2人のドライバーからでない、異なる視点からのフィードバックは貴重です。ときには、それが新しい発見につながることもあります」

    しかし、テストで経験を積めるのは若手ドライバーだけではない。エンジニアもまた、2日にわたるインシーズンテストで貴重な経験値を獲得することになる。今では毎レースホンダF1の一員として働いている宮本晃成もその一人で、初めてホンダでトラックサイドオペレーションに加わったのは、ブダペストで行われたテスト時だったと言う。

    「ダイナモ担当のメンバーは別の仕事で忙しいので参加できないのですが、ハンガロリンクで行われるテストには、HRDさくらから何人かのエンジニアが加わる予定になっています。普段はサーキットには来ないメンバーが主ですね。インシーズンテストは、エンジニアがトラックサイドオペレーションの経験を積む機会としても用いているんです。トレーニングには絶好の場所ですからね」

    レースの中では、FIAによって定めされたさまざまな規則や制限を守って走行を進める必要があるが、テストではそうした規則がない。必要であればリスクを取った走行も行い、どこにマシンの強みがあるのかを理解しようと試みることだってできる。

    「エンジニアにはクリエイティブな視点を持ち、さまざまなことに挑戦すべきだと思っています。テスト中はどんなことでも可能ですしね。ただ、マシンの信頼性と、作業の効率性が最も重要であることに変わりはありません」と宮本晃成は語る。

    「テスト中に使えるパワーユニットの基数に関しては特に規定はありませんが、時間は限られていますし、効率性は非常に重要な要因になります。新しいパーツのテストにはあらかじめそのパーツを搭載したパワーユニットを持ち込みます。そうすれば、時間をより有効に使うことができますから」

    「そのため、テスト中にはガレージ内のマシンをスクリーンの後ろに隠すこともしばしばです。レース時よりも機密性は高いと思います」

    ときには、テスト直前のレースで起きた予期せぬアクシデントにより、最後の最後でテストのスケジュールが変更されることもある。しかし基本的には、テスト用のパワーユニットは前もって準備されていなくてはならないため、数週間前には用意されているのがほとんどとなる。

    「テスト項目を決定するタイミングに関しては、ホンダサイドとトロロッソサイドで異なります。我々としては、ハンガロリンクでのテストに向けたテスト項目の優先順位をすでに決めてあります。もしドイツGPやハンガリーGPでアクシデントがあり、緊急でテストしなくてはならない項目ができれば、それを優先順位のトップに持ってくることもありますね。ハンガリーでのテストに向けてテスト項目を変更することは現時点では考えていませんが、状況によって少し変えることはあるかもしれません」

    「ハンガリーでテストするアイテムは、すでに開発の最終段階に入っています。ときには、何カ月も前から新しいアイテムを準備していることもあります。その場合には、インシーズンテストはその最終チェックをする機会として用いていますね」

  • トロロッソ・ホンダ:F1ハンガリーGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1ハンガリーGP 予選レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1ハンガリーGPの予選で、ピエール・ガスリーが6番手、ブレンドン・ハートレーが8番手。予選直前の降雨、刻々と変わるコンディションを乗り切り、今季初めて2台ともにトップ10入りを果たした。

    第12戦ハンガリーGP2日目、P3と予選が行われた。ハンガロリンクは朝から好天で、強い日差しの下に気温は上昇。正午から始まったP3は、開始の段階で気温28℃、路面温度53℃のコンディションとなった。

    トロロッソ・ホンダの2台は、ウルトラソフトタイヤで走行を開始。1セット目のアタックで、ピエール・ガスリーは1分18秒682、ブレンドン・ハートレーは1分18秒863をマークした。

    セッション終盤、2台は新品のウルトラソフトタイヤに交換してコースイン。ガスリーが1分18秒139、ハートレーが1分18秒252とタイムを伸ばした。このセッションでは、ガスリーは22周を走行して10番手、ハートレーは19周を周回し12番手となり、予選に向けたセットアップを進めた。

    予選開始直前に天候が急変し、黒い雲に覆われたハンガロリンクには、雷雨が降り注ぐ。予定通り午後3時に予選が開始されたが、一部が濡れていた路面に対応してガスリー、ハートレーともにインターミディエイトタイヤでコースインした。

    しかし、雨は徐々に弱まりコンディションが回復し始めたため、2台はウルトラソフトタイヤに交換。セッション終了直前にベストタイムを更新した。ハートレーは1分18秒429で11番手、ガスリーは1分18秒577で14番手となり、そろってQ1突破を果たした。

    回復傾向と思われた路面でしたが、Q2が始まる頃にまた雨が強くなり、開始とともにウルトラソフトタイヤでコースインした2台はすぐにインターミディエイトタイヤに交換。徐々に悪くなるコンディションに対応して、早めにタイムアタックを仕掛ける。ガスリーは1分31秒286、ハートレーは1分32秒590をマーク。ここから雨は次第に強くなり、タイムを伸ばすことが難しいコンディションとなる。

    しかし、セッション序盤にタイムを出したことが功を奏し、ガスリーが5番手、ハートレーは7番手となり、今シーズン初めて2台揃ってQ3の進出を決めた。

    Q3は完全なウエット状態で開始。走行するクルマによってコンディションは少しずつよくなる状況の中、ガスリー、ハートレーともに、周回を重ねるごとにタイムアップしていき、ガスリーが1分37秒591で6番手、ハートレーは1分38秒128で8番手となり予選は終了。難しいコンディション下でタイミングよくアタックを仕掛け、チームとドライバーが一丸となって好結果を得た予選となった。

    明日の決勝では、ガスリーが3列目、ハートレーは4列目からのスタートとなり、上位進出を目指してレースに挑むう。

    F1ハンガリーGP決勝レースは、7月29日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。

    ピエール・ガスリー (6番手)
    「今日の予選はコンディションの変化が激しくて目が回りそうでしたが、結果には最高に満足しています!マシンを走らせるのが難しいときもありましたが、チームが準備してくれた素晴らしい作戦とタイヤによって、良いラップタイムで走ることができました。とても難しい予選でしたが、本当に楽しかったです!予選開始前に雨が降り出したとき、これはチャンスだと思いました。ここ最近の厳しいレース展開を踏まえると、今回の6番手グリッド獲得という結果はチームにとって信じられないぐらいうれしい結果です。全員の素晴らしい働きによって両マシンともにQ3へ進むことができ、今日はToro Rossoにとって最高に喜ばしい日になったと思います。ここはオーバーテイクが難しいサーキットなので、予選で良いポジションを獲得することが重要でした。レースでは他のマシンにそう簡単には抜かせません!マシンの調子も良いので、このまま引き続き集中して明日の決勝レースに備えたいと思います」

    ブレンドン・ハートレー (8番手)
    「状況の変化に対応するのが難しい予選でしたが、今日は初めてQ3まで進出できてとても嬉しかったです!Q3の終盤にいくつか小さなミスをしてしまい、ほんの僅かな差でピエールに届かず8番グリッドを獲得しました。チームの用意してくれた素晴らしい作戦と適切な指示のおかげで、予選を通してとても気持ち良く走ることができました。昨日から常に10番手前後のポジションをキープしていたので、今日の予選で両マシンともそれ以上の結果を出せたことは大きな前進だと思います。このコースは抜くのがとても難しいので、明日のスタートと最初の周をミスなく走る必要があります。先行車についていくような作戦となるかもしれませんが、このまま決勝ではポイント獲得を目指してがんばります」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
    「チームの皆にとって、今日はとても喜ばしい午後となりました!ここにいる全員と、ファエンツァ、ビスター、ミルトン・キーンズそしてHRD Sakuraにも、多大なサポートに感謝しています。このレースウイークを迎えるにあたり、ここハンガリーでは私たちのマシンの特性を考えると良い結果を出すことができるのではないかと思っていましたが、予選でまさか6番手と8番手を獲得できるとは想像していませんでした。今日のフリー走行3回目はドライコンディションでマシンのバランスを見ながら走行し、結果にも満足していました。完璧なラップはなかったものの悪い結果ではなかったので、予選では少なくとも一台はQ3に進出することができるだろうと想定していました。しかし予選直前の雨で結果的には『天国の扉が開いた』とでも言うのでしょうか。当初はスムーズな予選セッションを期待していたので、降り始めた雨にがっかりしていましたが、雨は結果的に功を奏し、チーム全員が素晴らしい働きをしてくれました。チーム全体で分かりやすく簡潔なコミュニケーションによって、共に協力し合いながら正しいタイヤのチョイスをすることができました。今日のような難しいコンディションの日は、チーム内でのコミュニケーションがとても重要で結果に作用します。我々のドライバー達はF1のこのような目まぐるしく変わるコンディションでの経験は少ないものの、マシンのポテンシャルを最大に引き出してくれたと思います。Q3では最後のラップが唯一のアタックラップとなる困難な状況だったにも関わらず、両ドライバーとも最高のパフォーマンスで走ってくれました。セッション終盤でピットストップを行ったときも、順調に作業できたのではないでしょうか。ガレージ内は両マシンのウエット・インターミディエイト・ドライタイヤが準備されて混雑していましたが、メカニックはスムーズかつ完璧な作業を行ってくれました。彼らの活躍にとても感謝しています!明日の天気予報を見るとドライでのセッションとなりそうですが、金曜の走行結果を踏まえるとドライでもかなり良いペースで戦えると思います。コースのグリップはこの雨ですべて洗い流されてしまいそうですが、明日も暑くなり面白いレースとなりそうです。明日の決勝では、さらに良いポジションでポイントを獲得したいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「昨日からのいい流れを引き継ぐ形で、降雨により波乱となった予選を勝ち抜き、6番グリッドと8番グリッド獲得という素晴らしい予選になりました。予選ではチームとドライバーが素晴らしい仕事をしてくれましたし、PUとしても断続的な雨により変わり続けるコンディションの中、臨機応変に対応し、適切なエネルギーマネジメントを維持することができました。ドライだった午前のFP3でのペースも悪くありませんでしたし、オーバーテイクが難しいこのサーキットで、明日どのようなレースができるか、楽しみにしています」

    関連:F1ハンガリーGP 予選:波乱の雨でルイス・ハミルトンがPP獲得

  • トロロッソ「まさか6番手と8番手を獲得できるとは想像してなかった」

    トロロッソ「まさか6番手と8番手を獲得できるとは想像してなかった」

    トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1ハンガリーGP予選でのトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    予選直前の降雨、刻々と変わるコンディションとなったF1ハンガリーGPの予選を乗り切り、ピエール・ガスリーは6番手、ブレンドン・ハートレーは8番手に入り、トロロッソ・ホンダは、今季初めて2台ともにトップ10入りを果たした。

    「チームの皆にとって、今日はとても喜ばしい午後となりました!」とジョナサン・エドルズはコメント。

    「ここにいる全員と、ファエンツァ、ビスター、ミルトン・キーンズそしてHRD Sakuraにも、多大なサポートに感謝しています」

    「このレースウイークを迎えるにあたり、ここハンガリーでは私たちのマシンの特性を考えると良い結果を出すことができるのではないかと思っていましたが、予選でまさか6番手と8番手を獲得できるとは想像していませんでした」

    ドライで行われたフリー走行3回目。トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが9番手タイム、ブレンドン・ハートレーが12番手タイムでセッションを終えていた。

    「今日のフリー走行3回目はドライコンディションでマシンのバランスを見ながら走行し、結果にも満足していました」とジョナサン・エドルズは語る。

    「完璧なラップはなかったものの悪い結果ではなかったので、予選では少なくとも一台はQ3に進出することができるだろうと想定していました」

    しかし、予選開始直前に天候が急変。黒い雲に覆われたハンガロリンクには、雷雨が降り注ぐ。

    「しかし予選直前の雨で結果的には『天国の扉が開いた』とでも言うのでしょうか。当初はスムーズな予選セッションを期待していたので、降り始めた雨にがっかりしていましたが、雨は結果的に功を奏し、チーム全員が素晴らしい働きをしてくれました」とジョナサン・エドルズは振り返る。

    「チーム全体で分かりやすく簡潔なコミュニケーションによって、共に協力し合いながら正しいタイヤのチョイスをすることができました。今日のような難しいコンディションの日は、チーム内でのコミュニケーションがとても重要で結果に作用します。我々のドライバー達はF1のこのような目まぐるしく変わるコンディションでの経験は少ないものの、マシンのポテンシャルを最大に引き出してくれたと思います」

    「Q3では最後のラップが唯一のアタックラップとなる困難な状況だったにも関わらず、両ドライバーとも最高のパフォーマンスで走ってくれました。セッション終盤でピットストップを行ったときも、順調に作業できたのではないでしょうか。ガレージ内は両マシンのウエット・インターミディエイト・ドライタイヤが準備されて混雑していましたが、メカニックはスムーズかつ完璧な作業を行ってくれました。彼らの活躍にとても感謝しています!」

    明日の決勝では、ピエール・ガスリーが3列目、ブレンドン・ハートレーは4列目からのスタートとなり、上位進出を目指してレースに挑む。

    「明日の天気予報を見るとドライでのセッションとなりそうですが、金曜の走行結果を踏まえるとドライでもかなり良いペースで戦えると思います」とジョナサン・エドルズはコメント。

    「コースのグリップはこの雨ですべて洗い流されてしまいそうですが、明日も暑くなり面白いレースとなりそうです。明日の決勝では、さらに良いポジションでポイントを獲得したいと思います」

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  • トロロッソ・ホンダ:F1ハンガリーGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1ハンガリーGP 金曜フリー走行レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1ハンガリーGP初日のフリー走行でピエール・ガスリーが9番手タイム、ブレンドン・ハートレーが15番手タイムで終了。2台ともにトラブルなく、各タイヤで予定のプログラムを消化した。

    第12戦ハンガリーGPが、ブダペスト郊外のハンガロリンクで幕を開けた。ハンガロリンクは、アップダウンのあるテクニカルなレイアウトが特徴で、2006年にホンダが優勝を遂げた思い出深いサーキット。朝から日差しの強い晴天となった初日の金曜日、P1、P2が行われた。

    午前11時、気温26℃で迎えたP1で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにソフトタイヤで走行をスタート。2セット目も同じくソフトタイヤで、マシンのセッティングを進め、プログラムを順調に消化。最終的にハートレーは32周、ガスリーは30周をこなした。ガスリーは1分19秒352のタイムで11番手、ハートレーは1分19秒841で13番手となった。

    気温30℃、路面温度は46℃にまで上昇した午後3時に、P2がスタートした。ピエール・ガスリーはミディアムタイヤで、ブレンドン・ハートレーはソフトタイヤで走行を開始し、ともに9周を走行しピットイン。その後、2台はウルトラソフトタイヤに替えてコースインし、アタックシミュレーションを行った。これにより、ガスリーが1分18秒518、ハートレーが1分18秒916とベストラップをマーク。2台はいったんピットインするが、その後もウルトラソフトタイヤで走行を続けた。

    ピエール・ガスリーはウルトラソフトタイヤで25周を走行し、セッション終盤にはミディアムタイヤに交換。ブレンドン・ハートレーはソフトタイヤに交換しロングランを行うなど、2人のドライバーは異なるタイヤでプログラムを消化した。P2ではガスリーが9番手、ハートレーが15番手でセッションを終了している。

    F1ハンガリーGP2日目は28日(土)、正午(日本時間午後7時)よりP3、午後3時(日本時間午後10時)より予選が行われる。

    ピエール・ガスリー (9番手)
    「今日1日、とてもいい時間を過ごせました。僕の好きなサーキットの一つであるブダペストでまたレースをすることができて、とてもうれしいです! 今日は両セッションとも多くのテストをこなすことができ、実りあるセッションとなりました。1回目のフリー走行からマシンの感触もよく、今週末のベースとなるセットアップに自信を持っています。このベースセットアップがあれば、あとは微調整を重ねていくだけです。まずは明日の予選で結果を出すために、チームのみんなと集中して取り組んでいこうと思います」

    ブレンドン・ハートレー (15番手)
    「今日のセッションは順調に走行でき、このレースウイークはいいスタートを切ることができました。過去何戦かは苦戦しましたが、今週末は確実な手応えを感じています。2回目のフリー走行でピエール(・ガスリー)の方がいいペースで走れていたので、今夜は今日のそれぞれの走りやマシンの違いに関してレビューを行い、明日の予選では最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしたいです」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
    「このブダペストでの金曜日は、予定していたテストをすべてこなすことができました。低速コーナーが多く、長いストレートが少ないこのコースは、私たちのマシンの特性上得意なコースの造りです。気温が高くなることも予想して臨んだセットアップを持ち込んだので、今週末はここ最近のレースよりもいい結果が残せると思っています。1回目のフリー走行では両マシンでソフトタイヤを装着し、セットアップのテストを行いました。ここ最近のレースを分析した上で考えてきたいくつかのアイテムと、さらに低速箇所が多くトラクションがカギとなるこのブダペストのコースに特化したアイテムを試しました。今日のところは、どのアイテムも事前の想定どおり機能しています。2回目のフリー走行ではウルトラソフトの走行の前に、まず1台はミディアムタイヤを装着、そしてもう1台は燃料等裁量の少ない状態でソフトタイヤを装着して走りました。これらのセッションから、3つのタイヤコンパウンドでロングランのデータを得ることができました。ピエールが3つ目のテストコンパウンドとなる新品のウルトラソフトタイヤを装着するまで、マシンのバランスをチェックしながら路面状況の改善を待ちましたが、1回目のフリー走行からの短い時間でエンジニアがすばらしい仕事をしてくれたおかげで、マシンのバランスは大きく改善されていました。今日難しかった点はタイヤがオーバーヒートしすぎてしまうことでした。このコースの特性と50℃中盤まで上がった路面温度が要因で、特に後輪にその問題が見られました。搭載燃料が少ない際はうまくコントロールすることができたのですが、燃料を多く積んだロングランのテストでは少し難しかったように思えます。ですが、ショートもロングランでもどちらも手応えを感じています。マシンの最大のパフォーマンスを引き出すためにまだやるべき課題は残っていますが、セットアップを大きく変えるというよりは微調整になるかと思いますが、この週末に向けては悪くないスタートだと思っています」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日は通常の金曜日と同様に、ロングランも交えながらパワーユニット(PU)のセッティングを煮詰めていきました。例年通り、高い気温の下で行われ、午前は埃っぽかったトラックが午後には改善していく状況でした。P2終盤では雨雲が近づいてきたものの、最後までドライコンディションのまま、予定通りにプログラムを終えることができました。PUとしてはドライバビティや冷却がキーとなりますが、特に問題なく機能していますし、パッケージとして手応えを感じています。明日の予選までこの流れを維持し、オーバーテイクが難しいこのサーキットでいいグリッドを獲得できればと思います」

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