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  • トヨタ:SUPER GT第5戦 富士 レースレポート

    トヨタ:SUPER GT第5戦 富士 レースレポート

    8月7日(日)富士スピードウェイでSUPER GT第5戦の決勝レースが行われた。予選で後方に沈んだLEXUS RC F勢は追い上げを図ったが叶わず、伊藤大輔/ニック・キャシディ組のau TOM’S RC F 36号車が最上位の5位フィニッシュという厳しい結果に終わった。

    8月6日(土)、7日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT 第5戦「FUJI GT 300km RACE」が開催された。

    前戦SUGOから僅か2週間のインターバル、そして3週間後には鈴鹿1000kmが待つ「真夏の3連戦」は2戦目を迎えた。前戦SUGOでは、終盤、4台のLEXUS RC F勢による怒濤の追い上げで逆転が期待されたが、他車のクラッシュによる赤旗でレースは短縮終了、猛追劇は水を差される形となってしまった。

    LEXUSチームのホームコースである富士だが、昨年の夏大会は立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車が2位、今年のGWに行われた第2戦でもヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が2位。また、今季これまでの3戦もLEXUS RC Fは全レース2位と、惜しくも勝利に届かない戦いが続いている。

    LEXUSチームはこの悔しさをバネに、「ホーム」富士での勝利を目指し臨んだ。

    6日(土)、夏の日差しの下で上位8台がQ2へと進出するQ1(15分間)は予定よりも6分遅れた午後2時51分に開始されたが、いつも通り全車ガレージ内で待機。残り9分を切ったあたりからコースイン。気温33度、路面温度は50度を超える酷暑のコンディションでのアタックが繰り広げられた。

    LEXUS勢では最初にコースインしたWedsSport ADVAN RC F 19号車の国本雄資が7番手タイムをマーク。しかし、6番手以降の7台が0.3秒以内に入る僅差の争いの中、LEXUS勢の残る5台は惜しくもQ2進出ならず。au TOM’S RC F 36号車が10番手、WAKO’S 4CR RC F 6号車が11番手、ZENT CERUMO RC F 38号車が12番手。ランキング上位で重いウェイトハンデを積むDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車とKeePer TOM’S RC F 37号車はそれぞれ13,15番手。LEXUS勢は決勝レースで後方からの追い上げを目指すこととなった。

    午後3時36分から開始されたQ2(12分間)では、唯一進出を果たした関口雄飛が駆る19号車がライバルに先んじてコースイン。ライバルがピットで待機する中、たった1台でアタックを開始。関口は最後までアタックを続けたが、上位浮上は果たせず、8番手から明日の決勝レースに臨むこととなった。

    7日(日)も好天に恵まれ、気温、路面温度共にうなぎ登り。気温33度、路面温度49度という真夏の暑さの下、午後2時35分に開始された地元静岡県警の白バイとパトカーの先導によるパレードラップとフォーメーションラップを経て、66周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    スタート直後はほぼグリッド順のまま周回が重ねられていったが、まもなく接触などによるアクシデントが多発する波乱の展開に。8、9周目にライバル勢にトラブルが出てLEXUS RC F勢の順位は繰り上がっていったが、10周目に最後尾スタートの37号車が突然のリアウィング脱落というアクシデントに見舞われ、TGRコーナーでコースアウト。何とかピットへは戻ったが、リアウィングの交換作業で大きくタイムをロスし、コース復帰時には7周遅れとなってしまった。

    18周目には接触を喫したGT300車両から出た破片排除のためにセーフティカーが導入。ドライバー交代が可能な最低周回数を超えた25周目にレースが再開された。このタイミングでLEXUS勢最上位の6位を走行していた19号車がピットへ向かい、国本から関口へとドライバーチェンジ。10番手スタートから6位へとポジションを上げていたキャシディの36号車は前車を激しく攻め、27周目に5位に浮上。

    その後、レース中盤にかけて次々にピット作業が行われていき、最後まで引っ張った39号車が36周目にピットインすると、伊藤へと交代した36号車がLEXUS勢の最上位5位となり、前を行くGT-Rを追う形となった。

    一時は5秒以上あった差を最後は2秒以下にまで詰めた伊藤の36号車だったが惜しくも届かず、5位でフィニッシュ。LEXUS RC Fは最上位が5位という厳しい結果でホームレースを終えることとなった。

    レースを通してLEXUS RC F同士の好バトルを見せ観客を湧かせた38号車が7位、39号車が8位、6号車が9位、19号車が10位でポイントフィニッシュを果たした。

    au TOM’S RC F 36号車 ドライバー  伊藤大輔
    基本的には辛いレースだった。勝った12号車(GT-R)以外のライバルとは同じくらいのレベルで走れていたと思う。前半ニック(キャシディ)が良い走りをしてくれたし、セーフティカーで差が詰まったこともあり、それなりに良いポジションでバトンを受け取れたが、自分のスティントの序盤はオーバーステアが強く、クルマのバランスがなかなか取れない状況で前に離されてしまった。周回を重ねていくうちにバランスが改善され、終盤は前との差を詰めて行けたが、最初に離された分を取り戻すだけで、逆転まで仕掛けられなかったのは残念だ。今レースは予想外にLEXUS勢が苦しい展開になってしまったが、次の舞台となる鈴鹿では先日のテストでも良い手応えを得ているので、自信を持って戦いたい。

    au TOM’S RC F 36号車 ドライバー  ニック・キャシディ
    自分のスティントでは、ライバルをパスするなどバトルを楽しめて、とてもエキサイティングだった。後半を担当した(伊藤)大輔も良い走りをしてくれた。予選10番手というポジションを考えれば大きな進歩を遂げられたレースだったと思う。とはいえ、もちろん次戦以降はもっと上を狙っていかなければならない。

    関連:SUPER GT 第5戦 結果:カルソニックIMPUL GT-Rが今季初勝利

  • SUPER GT 第5戦 結果:カルソニックIMPUL GT-Rが今季初勝利

    SUPER GT 第5戦 結果:カルソニックIMPUL GT-Rが今季初勝利

    8月7日午後、2016 AUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスはNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組がポール・トゥ・ウインで今季初勝利を挙げた。

    気温33℃、路面温度49℃と、ここ何年かのSUPER GTのなかでもとりわけ暑いコンディションで迎えた2016年SUPER GT第5戦富士スピードウェイ。

    午後2時35分、静岡県警察の白バイ9台、パトカー4台の先導のもと、1周のパレードラップがスタートしていった。

    その後、1周のフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションスタートのNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がスタートを決め、2番手スタートのNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲)が続いていく。さらに、No.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が3番手につけ、予選グリッドとおりニッサンGT-R NISMO GT500勢が上位を占めていった。

    しかし、GT300クラスのラップダウンが出現しはじめると、途端にGT500クラスではトラブルが続出しはじめる。8周目、6番手につけていたNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀)がGT300クラスのNo.360 RUNUP Group&DOES GT-Rと接触したこともあってか、左リヤから白煙が。さらに14番手のNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)も緊急ピットインする。

    さらに、TGR(第1)コーナーではリヤウイングを失ったNo.37 KeePer TOM’S RC F(ジェームス・ロシター)がコースアウト。11番手付近を走行していたNo.37 KeePer TOM’S RC Fはすぐさまピットに戻り、ウイングを修復。大きく遅れることになってしまう。

    後方のトラブルを尻目に、トップを走っていたNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、2番手のNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに対し、序盤で10秒以上のマージンを築く。一方、3番手のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rはウェイトハンディ84kgが効いているのか、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)が迫っていった。

    しかし、GT500クラスが18周を終えるころ、TGRコーナーでGT300クラスのNo.9 GULF NAC PORSCHE 911、No.22 アールキューズ SLS AMG GT3によるアクシデントが発生。コカ・コーラ コーナーまで走行したNo.22 アールキューズ SLS AMG GT3からボンネットが外れ、コース上に落ちてしまう。また、No.7 Studie BMW M6もスロー走行するなどアクシデントが相次いだため、19周目にセーフティカー(SC)が導入された。

    これでNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの築いたマージンはなくなってしまうが、25周目のリスタートを決めたNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、ふたたびNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに対して着実にマージンを築いていった。

    そんな中、リスタート後GT500クラスのルーティンストップが行われていく。上位陣ではHonda NSX CONCEPT-GT勢が早く、28周を終えてNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが、29周を終えてNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがピットイン。続いて32周を終えて2番手No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが、その翌周には首位No.12 カルソニックIMPUL GT-Rと3番手No.1 MOTUL AUTECH GT-Rが同時ピットインを行った。

    各車がピットインを終えてみると、今回ほんのわずかにピット作業時間が多かったNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)に対し、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(伊沢拓也)が襲いかかりポジションアップを果たす。さらに、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTとNo.100 はバトルを展開し、これを制したNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが3番手に浮上した。

    これでレース終盤に向け、2台のニッサンGT-R NISMO GT500に対し2台のHonda NSX CONCEPT-GTが続いていく展開になるか思われたが、35周目のTGRコーナーで、千代勝正がドライブし2番手を走行していたNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rがハイスピードでクラッシュしてしまった。幸い千代は無事にコクピットから降りることができたが、これでニッサンGT-R NISMO GT500の一角がリタイアを喫してしまう。

    首位のNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは星野一義監督の現役時代を彷彿とさせるように大きなマージンを築きチェッカーに向けて走行するが、その後方では2台のHonda NSX CONCEPT-GT同士のバトルが激化する。いったんは前に出たNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢拓也に対し、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が激しくプッシュ。サイド・バイ・サイドの戦いを展開しサーキットを盛り上げ、51周目ついに塚越が伊沢をオーバーテイク。2番手を得た。

    トップを走るNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは、最後までハイペースを保ちトップでチェッカー! まさかのストップを喫した第2戦の屈辱を晴らしてみせ、ピットに戻った安田は星野監督とガッチリ握手をかわした。2位はNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT、3位はNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTと、Honda NSX CONCEPT-GTの2台が今季初の表彰台を獲得している。ランキング首位のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rが4位に入り、レクサスRC F勢の最上位は、着実にポジションを上げてきたNo.36 au TOM’S RC Fの5位となった。

    酷暑のサバイバルレースをNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが制し、今シーズンのSUPER GT 500クラスはニッサンGT-R NISMO GT500が今シーズン4連勝という結果となった。次戦は8月27〜28日の第6戦鈴鹿1000kmとなる。

  • 【動画】 SUPER GT 予選:GT-Rがトップ3を独占!

    【動画】 SUPER GT 予選:GT-Rがトップ3を独占!

    2016 AUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の公式予選が、8月6日午後、富士スピードウェイで行なわれた。GT500クラスではNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが、富士で2戦連続となるールポジションを獲得した。

    GT300クラスの予選Q1時に赤旗が発生したため、6分遅れの午後2時51分からスタートしたGT500クラスの予選Q1。気温は33度、路面温度48度と、真夏の暑さのなかでのアタックが展開されることになった。

    いつものラウンドと同様に各チームとも、コースオープン直後はピットレーン上で待機。コースインのタイミングをうかがった。残り時間が9分30秒を切ったあたりで、まずコースに向かっていったのは前戦SUGOのウイナー、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹)。次いでNo.19 WedsSport ADVAN RC F(国本雄資)とヨコハマタイヤ装着勢が最初にコースインし、次いでNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)、No.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(千代勝正)という順でコースに入っていった。

    ブリヂストンタイヤ装着勢が動き出したのは、残り7分30秒あたりから。これで全車がコースインし、しっかりとタイヤを温めアタックラップに向かっていくが、序盤こそレクサスRC F勢が上位につけていたものの、ニッサンGT-R NISMO GT500勢、Honda NSX CONCEPT-GT勢がタイムを上げていくと、少しずつポジションを落としていってしまう。

    各車がアタックを終えてみると、最速タイムをマークしトップでQ1を突破したのはNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R。1分28秒393で午前の公式練習からの好調ぶりをキープしてみせた。2番手にはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信)が続き、公式練習と同じくニッサンGT-R NISMO GT500のワン・ツーという結果となった。

    3番手に続いたのはNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)。No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(オリバー・ターベイ)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)とHonda NSX CONCEPT-GTが3〜5番手を占めている。

    一方、驚きの展開となったのはレクサスRC F勢。ヨコハマタイヤを履くNo.19 WedsSport ADVAN RC Fが7番手につけQ1突破となったが、ブリヂストンタイヤ装着の5台が全車Q1を突破できないというまさかの順位となっている。

    GT-Rがトップ3を独占!84kgを背負う1号車が3番グリッド獲得
    GT300クラスのQ2をはさみ、午後3時35分にスタートしたGT500クラスのQ2。開始30秒という早めのタイミングで、まずはNo.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛)がコースイン。ウォームアップに向かっていく。この時点での気温は32℃、路面温度は47℃となっていた。

    残り8分でNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(柳田真孝)が、残り7分でその他のQ2進出チームがアタックに向かっていくが、チェッカーまで残り1分というところで続々とタイムが記録されていく。

    そのなかで、僅差のアタック合戦を展開したのは2台のニッサンGT-R NISMO GT500。No.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が1分28秒458というタイムをマークし、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲)が1分28秒936で続いていく。

    本山は翌周には、ポールポジションを奪うべくさらにタイムを縮め1分28秒934というタイムをマークするが、デ・オリベイラのタイムには及ばず。この結果、No.12 カルソニックIMPUL GT-RがニッサンGT-R NISMO GT500同士の争いを制しポールポジションを獲得。No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが2番手となった。

    一方、驚きの結果となったのは、No.1 MOTUL AUTECH GT-R。ロニー・クインタレッリのアタックで、84kgのウエイトハンデをまったく感じさせない1分28秒997というタイムをマーク。3番手につけ、ニッサンGT-R NISMO GT500がトップ3を占めてみせた。

    Honda NSX CONCEPT-GTの最上位は、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)の4番手。No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(伊沢拓也)が続く予選順位となっている。最終的に、レクサスRC F勢の最上位はNo.19 の8番手という結果となった。

    前戦SUGOは予選で苦しんだGT-R勢が決勝で巻き返したが、このホームコース富士でRC F勢は意地を見せられるか? 今シーズンの流れを左右すると思われる第5戦富士の決勝レースは、明日8月7日の午後2時35分にスタートする。

  • トヨタ:SUPER GT 2016年 第5戦 富士 プレビュー

    トヨタ:SUPER GT 2016年 第5戦 富士 プレビュー

    8月6日(土)、7日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT 第5戦「FUJI GT 300km RACE」が開催される。

    前戦SUGOから僅か2週間のインターバル、そして3週間後には鈴鹿1000kmが待つ「真夏の3連戦」は2戦目を迎えた。前戦SUGOでは、終盤、4台のLEXUS RC F勢による怒濤の追い上げで逆転が期待されたが、他車のクラッシュによる赤旗でレースは短縮終了、猛追劇は水を差される形となってしまった。

    LEXUSチームのホームコースである富士だが、昨年の夏大会は立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車が2位、今年のGWに行われた第2戦でもヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が2位。また、今季これまでの3戦もLEXUS RC Fは全レース2位と、惜しくも勝利に届かない戦いが続いている。

    LEXUSチームはこの悔しさをバネに、「ホーム」富士での勝利を目指す。

    ロングストレートが特徴の国際コース
    1966年に開設され、60年代から70年代にかけて日本グランプリを開催するなど長い歴史を持つ富士スピードウェイ。2005年にリニューアルオープンし、2007年、2008年にはF1日本グランプリを開催。2012年からは世界耐久選手権(WEC)の1戦に加わるなど、日本を代表するサーキットである。

    約1.5kmもの長いストレートが特徴だが、後半には中低速コーナーの連続するテクニカルなセクションもあり、セッティングの難しいコースだ。このロングストレートや序盤の高速コーナーを含む高速セクションと、後半の低速セクションの妥協点をどこに置くかがセッティングのポイント。ストレートエンドでの最高速や、セクター毎のタイムの違いなどから、チーム毎のセッティングの違いを探すのも富士での楽しみ方と言える。  昨年から今年にかけトイレや観戦席の改修があり、カップルや家族連れでも安心してレースを楽しめる。

    首都圏から近く、観光地も満載
    首都圏から比較的近く、アクセスは容易。自家用車であれば、東名高速道路の御殿場インターチェンジや東富士五湖道路の須走インターチェンジが近い。公共交通機関ではJR御殿場線の御殿場駅もしくは駿河小山駅から富士急行バスもしくはタクシーでのアクセスとなる。また、東名御殿場まで高速バスも利用可能。

    宿泊については、御殿場周辺に数多くの施設がある他、ちょっと足を伸ばせば箱根や山中湖などのリゾート地も候補に入るだろう。

    富士山周辺、富士五湖や箱根といったメジャーな観光地が近く、温泉や富士サファリパーク、御殿場プレミアムアウトレットや富士急ハイランドなどとの観光と組み合わせたプランも楽しめる。

    ただし、メジャーな観光地の多い立地故に、行き帰りの渋滞は慢性的であり、渋滞対策を十分にしておきたい。

    暑さとハンデの厳しいレースでLEXUS RC Fの活躍に期待
    今季2度目の開催となる富士。500kmとして行われた春の第2戦では、後半、2位を走行していた38号車がまさかの燃料切れに見舞われリタイア。39号車が2位、9番手スタートから追い上げたジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM’S RC F 37号車が3位となった。

    今大会はやや短い300kmレース。ピットは1回で済むことになると思われるが、前戦SUGOが予想外に温度の上がらないレースだったこともあり、今年初めて猛暑の中での戦いとなる可能性が高い。エンジンやブレーキ、ドライバーの暑さ対策や、タイヤ選択も重要になってくるだろう。

    また、ここまで3戦を終えたことで、ウェイトハンデも更に厳しさを増した。昨年までは50kgを超えた場合は出力制限で対応されていたが、今季からはフルにウェイトハンデを搭載することとなった。

    3戦中2度の表彰台でランキング2位、3位につける39号車と37号車は、共に60kg以上のウェイトを搭載することとなり、今大会は確実にポイントを稼ぎたいところだ。

    逆に、ここまで不運なレースでウェイトハンデの少ない伊藤 大輔/ニック・キャシディ組 au TOM’S RC F 36号車、そして前戦ファイティングスピリッツ溢れる走りで観客を魅了した関口 雄飛/国本 雄資組 WedsSport ADVAN RC F 19号車にとってはチャンスでもあり、その活躍に期待したい。

    ウェイトハンデはやや重めながら、前戦最後にあわや逆転勝利かと思わせる走りを見せた38号車、ポールポジション獲得から、スタート直後に最後尾近くまで後退するも追い上げ4位フィニッシュを果たした大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR RC F 6号車も好調ぶりを発揮してくれるはずだ。

    GT300クラスでは、嵯峨宏紀/中山雄一組のTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が前戦SUGOで待望の今季初勝利。今大会よりGT300クラスのプリウスを含むJAF-GT車両には新たな性能調整が加えられることとなり、重めのウェイトハンデと相まって苦戦も予想されるが、2013年にプリウスにとっての初勝利を飾った「ホーム」富士での活躍に注目だ。

  • SUPER GT 第4戦 結果:Nissan GT-Rが開幕3連勝

    SUPER GT 第4戦 結果:Nissan GT-Rが開幕3連勝

    7月23〜24日、スポーツランドSUGO(宮城県)でSUPER GT第4戦が行われ、9位からスタートした#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが見事な追い上げを展開、タイヤ無交換作戦を敢行して逆転優勝。

    開幕戦と前回の富士で2連勝を飾った#1MOTUL AUTECH GT-Rに続き、Nissan GT-R NISMO GT500として開幕3連勝を飾った。

    決勝レースは、前夜の霧雨の影響でところどころにウェットパッチの残る難しい路面コンディションとなった。ただし天候は回復傾向にあり、全車がドライタイヤを装着し、午後2時には宮城県警の警察車両が先導するパレードラップがスタート。さらに1周のフォーメーションラップの後に300kmレースが始まった。

    予選9位の#24 GT-Rは、ベテランの柳田真孝が前半スティントを担当。3周目のハイポイントコーナーで、柳田は後方から並びかけてきたクルマと接触し、オーバーランしてタイムロス。一度はポジションを下げたが、再スタートを切った後は着実なペースでポジションアップ。10周を終えた時点では11位まで復帰し、なおも上位を目指して周回を続けた。

    26周目に入った時点で柳田は6位まで順位を挽回したが、最終コーナーでアクシデントが発生。クラッシュしたマシンを回収するためにセーフティカー(SC)が導入された。SCの後方で周回を続けていた柳田はピットと無線で交信。チームはタイヤ無交換作戦を選択することにした。レースが再スタートすると同時に、30周を走り終えたところで柳田はピットイン。佐々木大樹に交代し燃料を補給しただけで、ピットインの時間を大幅に短縮してコースへ復帰した。

    佐々木は全車がルーティーンのピットインを終えた47周目にトップへ浮上。その後、フレッシュなタイヤに交換したライバルたちが後方からプッシュしてきたが、最終コーナーでは佐々木の方が速く、ライバルに隙を見せなし。そしてレースも残り6周を切った76周目で、GT300クラスのマシンが最終コーナーでクラッシュ。赤旗が出されてレース中断となり、そのままレースは終了となった。

    佐々木大樹とチームにとっては昨年8月の富士以来、今年からチームに加わった柳田にとっては昨年のタイラウンド以来の優勝。NISSAN GT-R NISMO GT500は開幕3連勝となる。

    #24 GT-Rドライバー 佐々木大樹
    「SUGOはとにかく抜けないコースですし、タイヤをもたせることは得意としています。ドライバーとセッティングとタイヤの条件が合えばタイヤ無交換はできるので、この作戦は決してギャンブルというわけではありません。終盤は確かにタイヤは厳しい状態でしたが、もしレースが最後まで続いたとしても、もっと頭を使ってライバルに抜かせないレースができたと思います。富士、鈴鹿、タイと暑いレースで活躍することで、チャンピオン争いにも食い込めるのではないかと思っています」

    #24 GT-Rドライバー 柳田真孝
    「レース前からタイヤ無交換作戦をしたいというチームの考えがあり、タイヤを労らなければということと何とか前に出なければいけないということで葛藤しながら走っていました。ライバルたちのタイヤがタレてきたこともあり6位まで順位を上げて大樹に渡しましたが、いつもは後半で走ることが多く、また大樹が50周も走らなければならないということで本当にはらはらしながら見ていました。次の富士まで2週間。しっかり準備して頑張りたいと思います」

  • トヨタ:SUPER GT 2016年 第4戦 SUGO プレビュー

    トヨタ:SUPER GT 2016年 第4戦 SUGO プレビュー

    7月23日(土)、24日(日)の両日、宮城県柴田郡村田町に位置するスポーツランドSUGOでSUPER GTの第4戦「SUGO GT 300km RACE」が開催される。

    昨年は9月後半に第6戦として行われたSUGOラウンドだが、今年は2014年以前と同じ、7月の開催に戻った。第3戦のオートポリスラウンドが中止となったことで、ゴールデンウィークの第2戦以来、約2ヶ月半ぶりのSUPER GT開催となる。

    SUGOでは6月半ばに合同テストが行われた。LEXUS RC Fはこのテスト2日間の総合でトップ2を占めるなど好調ぶりを示しており、活躍に期待がかかる。また、この第4戦SUGOから2週間のインターバルで第5戦富士、そして3週間空けて第6戦鈴鹿と、真夏の3連戦が待ち構えている。この3連戦の初戦となるSUGOラウンドは、シーズン中盤の戦いを占う意味でも重要な一戦となりそうだ。

    東北の山間に位置するテクニカルコース
    舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の南側山間部に位置し、ロケーションを上手く利用したアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。高低差は約70m。

    バックストレートまでの前半はテクニカルなセクション。バックストレートを下って馬の背コーナーをクリアした先は、中高速コーナーが続き、最終コーナーからメインストレートへは、10%勾配という急な上りの名物コーナー。レーシングカーがその大馬力を見せつけるかのように一気に駆け上ってくるシーンは大迫力だ。観客席からも比較的近く、迫力の走りを身近に味わえる。

    1周3.704kmと短く、比較的コース幅が狭いこともあり、特に出走台数の多いSUPER GTでは周回遅れの処理もレースを左右する重要な要素となる。コース幅やアップダウン、そして山間部ならではの天候の変わりやすさなどからアクシデントも多く、「魔物が住む」と言われるコースでもある。

    東北の自然や味覚を存分に味わえる
    自家用車、レンタカーであれば、東北道の村田インターからわずか15分と、アクセスは容易。北側からのアクセスなら仙台南インターでもそれほど時間はかからない。

    近郊には駅がないため、公共交通機関でのアクセスの場合は、JR仙台駅西口から出ている、宮城交通の臨時バスを利用することになる。空路の場合は仙台空港から仙台駅へのバスもあるが、空港の方がサーキットに近いので、直接タクシーで行ってしまうのも手だ。

    宿泊などは、東北最大の都市、仙台が近いのでそちらを利用するのが便利。自然を満喫するなら蔵王周辺の温泉や、日本三景の一つである松島との観光を組み合わせるのもいいだろう。仙台名物の牛タンや三陸の海の幸など、グルメも楽しみたい。

    事前のテストではLEXUS RC Fが1-2。
    得意のSUGOで今季初勝利を目指す

    昨年のSUGO大会は、秋開催ということでウェイトハンデの重さもあり、LEXUS RC F勢は4位、5位フィニッシュという結果に終わった。しかし、LEXUS RC Fのデビューイヤーとなった2014年のSUGOでは1-2フィニッシュを飾っており、コースとの相性は悪くない。

    今年ここまでの2戦では、LEXUS RC F勢は未勝利ながらも、ジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM’S RC F 37号車が2位、3位と連続表彰台でランキング2位につけている。今季、SUPER GTとかけ持ちでELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)に参戦している平川は、初出場となったル・マン24時間レースでは自身の担当で首位を走るなど好走を見せたが、チームメイトのクラッシュにより無念のリタイア。しかし、ELMSでは、第2戦で勝利、7月17日に行われたばかりの第3戦でも勝利と勢いに乗っており、直前のスーパーフォーミュラ富士ラウンドで好走を見せたロシターとのコンビは、やや重いウェイトハンデをものともしない走りを見せてくれるはずだ。

    目下37号車に続くランキング3位につけるのは、前戦富士で3位表彰台を獲得したヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車。SUPER GT参戦2年目にして初表彰台を獲得したコバライネンと、2014年にここSUGOで勝利を挙げている平手にとって、次の目標はもちろん表彰台の頂点だ。

    ランキング5位、6位につける大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR RC F 6号車、伊藤 大輔/ニック・キャシディ組 au TOM’S RC F 36号車の2台も期待は大きい。伊藤と大嶋は2012年にSUGOで勝利、カルダレッリも2年連続2位と、SUGOは得意としており、ウェイトハンデがそれほど重くないことからも優勝争いに絡んでくるだろう。

    そして、前戦富士で上位を争いながらも、まさかの燃料切れでレースを終えた立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車は、6月のテストで最速タイムをマークしており、ウェイトハンデの軽さも相まって、今大会優勝候補の筆頭と言えそうだ。

    また、関口 雄飛/国本 雄資組 WedsSport ADVAN RC F 19号車もテスト2番手と好調。直前のスーパーフォーミュラでファイト溢れる走りを見せ、初表彰台獲得を果たした関口と、不運なトラブルでレースを終えるも速さを見せた国本のファイティングスピリット溢れる走りに期待したい。

  • SUPER GT 第2戦 結果:日産 GT-RがGT500とGT300の両クラスを制覇

    SUPER GT 第2戦 結果:日産 GT-RがGT500とGT300の両クラスを制覇

    ゴールデンウィークの5月3〜4日、富士スピードウェイでSUPER GT第2戦が行われ、4番グリッドからスタートした#1 MOTUL AUTECH GT-Rが見事な追い上げで、開幕戦に続き2連勝を飾った。

    GT300クラスでは#3 B-MAX NDDP GT-Rがトップチェッカーを受け、富士500kmレースにおいて2年連続でGT500とGT300の両クラスを制覇した。

    公式予選後の夜から早朝にかけ暴風雨に見舞われた富士だったが、決勝日は夜明けとともに青空が拡がり五月晴れとなった。5万人を超える大観衆が見守る中、午後2時にフォーメーションラップがスタートした。

    4位スタートの#1 GT-Rは、3つのスティントのうちスタートと最後をロニー・クインタレッリが、真ん中を松田次生が走る作戦。クインタレッリは10周過ぎから3位のマシンを追い上げ始めると、14周目の最終コーナーで並びかけストレートでこれをパスし3位に進出した。30周あたりから、上位陣は最初のルーティーンピットを開始。#1 GT-Rは39周でピットインし、タイヤ交換と給油を済ませ松田にドライバー交代した。開幕戦で優勝した#1 GT-Rは今回40kgのハンディウェイトを搭載しており、松田も無理をせず着実に4番手をキープして周回を重ねていった。

    一方、ポールポジションからスタートした#12カルソニックIMPUL GT-Rと、2位スタートの#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、スタートからオリベイラと本山が快調に上位につけて周回を重ねた。トップ4のうち3台をNissan GT-R NISMO GT500が占める展開で、スタンドに陣取った日産応援団からの声援も最高潮に達した。

    レースが大きく動いたのは上位陣が2回目のルーティーンピットを行おうかというタイミングだった。タイヤバーストでボディを大破させたマシンがヘアピンコーナー手前にパーツを撒き散らしてストップし、これでセーフティカー導入。78周目にレースが再スタートしたところで上位陣が次々ピットに向かったが、松田はコースにとどまり81周でピットイン。残り29周分と少なめの給油でピット作業を短縮し、クインタレッリをトップでコースに送り出した。ここからは#1 GT-Rのクインタレッリと#12 GT-Rのオリベイラの一騎打ちになった。後方から猛プッシュを続けたオリベイラは96周目、ついにクインタレッリを逆転。しかしレースも残り4周を切った100Rで#12 GT-Rの左リアタイヤがバーストしコースアウト。再びトップに返り咲いたクインタレッリは開幕戦に続きトップチェッカーを受けた。

    一方トップ争いを演じていた#46 GT-Rだったが、不運にもSC導入と2回目のピットインが重なり、結果的に90秒のピットストップペナルティを課せられ7位入賞となった。また7位スタートの#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝)は接触による予定外のピットインを強いられ9位ゴールだったが、佐々木がこのレースの最速ラップを記録した。

    GT300クラスでは予選5番手からスタートした#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)が着実な追い上げを見せトップチェッカー。Nissan GT-Rは富士500kmレースにおいて2年連続でGT500、GT300の両クラスを制覇した。

    #1 GT-Rドライバー 松田次生
    「前半のロニー選手が苦しみながらもスティントを長く引っ張ってくれたことが、セーフティカー明けのレース後半で勝負を握るカギだったのではと思います。12号車がああいう形で離脱してしまったことは、GT-R勢としてあまり喜べないことですが、こういったレースできっちりと勝てたことは、シーズンを通してみたときに僕たちにとって良かったことではと思っています」

    #1 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
    「40kgのウェイトを抱えてのレースでしたが、最初のスティントはタイヤマネージメントに気を配りながら走りました。ピットインのタイミングもチームの判断は良かったです。次生のスティントはガソリン満タンで重かったのですごく大変だったと思いますが、いい走りをしてくれました。最終スティントは給油時間も短くできて軽い状態でしたから、プッシュできました」

    #3 GT-Rドライバー 星野一樹
    「今年、ヤンという素晴らしいパートナーを迎え、新体制でシリーズに臨みました。ではとても残念な結果でしたし、去年のこの富士のレースで勝てそうで勝てず悔しい思いをしていたので、今日は絶対に勝ちたいと思っていました。勝てたのはチームのおかげだし、ヤンのおかげだし、素晴らしいタイヤを用意してくれたヨコハマタイヤさんのおかげです。応援ありがとうございました」

    #3 GT-Rドライバー ヤン・マーデンボロー
    「SUPER GT参戦2戦目で、このような結果を出せて最高の気分です。僕も一樹もミスなくいいレースができて本当にうれしいです。今日は気温も路面温度も僕たちがチョイスしたタイヤに合っていたと思うのですが、ずっと安定したペースで走ることができました。オートポリスラウンドが中止になったことは残念ですが、次のSUGOは走ったことがないのでとても楽しみにしています」

  • SUPER GT 開幕戦 結果:MOTUL AUTECH GT-Rが終盤独走で優勝

    SUPER GT 開幕戦 結果:MOTUL AUTECH GT-Rが終盤独走で優勝

    岡山県・美作市の岡山国際サーキット(1周3.703km)で行われたSUPER GT開幕戦300kmレース決勝で、#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が見事な追い上げで優勝。#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)も3位入賞を果たし、2台のGT-Rが表彰台に上がった。

    3番手グリッドからスタートした#1 GT-Rは、スタートドライバーのロニー・クインタレッリが好走。レースが大きく動いたのはスタートから20周余りを過ぎた頃だった。

    ロニー・クインタレッリが周回遅れを利用して2位のマシンに0.3秒差にまで迫ると、そこから先はテールトゥノーズの接近戦を展開。28周目のヘアピンコーナーで先行するマシンに猛チャージをかけ、2位進出に成功したロニー・クインタレッリは、さらにトップのマシンに迫っていった。

    35周を終えたところでトップのマシンがルーティーンのピット作業を行う間に、ロニー・クインタレッリはハイペースで周回。38周を走り終えたところでピットに向かった。ここではチームが最高の仕事ぶりを見せ、ライバルより短い40秒という作業時間で後半担当の松田次生をレースに送り出すことに成功。ピットアウトした松田次生は逆転首位に立ち、ホームストレート1本分のギャップを築いた。そしてその後は自らのペースで安定した周回を続け、独走でトップチェッカー。シリーズ3連覇に向け最高の滑り出しとなった。

    #1 GT-R以上に、ファンから大声援を受けることになったのが#46 GT-Rだった。今回がGT500クラスのデビュー戦となった千代勝正は、前日の公式予選でもQ1でトップタイムをマークして注目を集めていたが、この日の決勝レースでは前日以上の歓声を浴びることになった。前半を担当したベテランの本山哲がポジションをキープしたまま35周を終えてピットイン。後半をルーキーの千代勝正に託した。

    大先輩からステアリングを引き継いだ千代勝正は、勢いのある走りで前を行くマシンを追い詰めていった。そして、50周目のヘアピンコーナーで前のマシンに並びかけると、そのままダブルヘアピンまでサイドバイサイドの超接近戦を繰り広げスタンドを沸かせた。この時は逆転には至らなかったが、2周後に再びヘアピンコーナーで隙を狙うと、今度はあっさりと相手をかわし3位に浮上。その後、2位を行くマシンに照準を合わせた千代勝正は、こちらもテールトゥノーズの接近戦を展開した。結局、逆転することは叶わなかったが、堂々の3位チェッカーを受け見事なデビュー戦となった。

    #1 GT-Rドライバー 松田次生
    「開幕前のテストではライバルたちが速かったのですが、この週末は僕たちのクルマの仕上がりがとても良かったです。前半スティントではロニー選手がいい走りで追い上げてくれて、ピット作業も早くて大きな差をつけて逆転できました。後ろの千代選手がすごく注目されていたようだったので、僕は2位以下にどれだけタイム差をつけることができるか、それをモチベーションにして頑張りました。本当にいい流れで勝つことができました」

    #1 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
    「僕は開幕戦で勝つのも、岡山で勝つのも今回が初めてですが、正直に言えばまだ勝った実感がありません。この週末、チームがいいクルマに仕上げてくれたし、ミシュランタイヤもいいパフォーマンスを発揮してくれました。勝因は、タイヤ選択。クルマとタイヤをコンディションに合わせることができれば速いと分かったので、ウェイトハンディを積む次戦以降も頑張ります」

    #46 GT-Rドライバー 本山哲
    「千代は期待以上の活躍でした。テストの段階では途中でスランプもありましたが、GT500に上がって何も戸惑うことはないと思います。(千代が)Q1でトップタイムを獲得できたのは路面温度がタイヤ的に合っていたこともありますが、流れも運も持っていますね。#6 RC Fとのバトルは危ないところもありましたが、抜く時はうまかった。自分のスティントとは違って柔らかめのタイヤを履いて行ったのですが、不安なく攻めていけるタイヤでしたし、ペースは明らかに良かったので安心して見ていられました」

    #46 GT-Rドライバー 千代勝正
    「#6 RC Fはブロックも上手で追い抜くのに手間取りましたが、アトウッドからヘアピンにかけてはこちらの方が速かったのでいけると思っていました。#37 RC Fを追い抜くには決定打に欠けてしまったので、これは経験不足だと思います。縁石をはみ出してしまうこともありましたが、集中して前だけを追いかけて無心で走りました。GT500参戦が決まってから、チームや本山先輩からいろんなことを教えていただき感謝しています。本山先輩に”最高”だったと言われたのはとても嬉しかったです」

    MOTUL AUTECH GT-R

  • 【SUPER GT】 開幕戦 予選:平川亮がコースレコード更新で2年連続ポール

    【SUPER GT】 開幕戦 予選:平川亮がコースレコード更新で2年連続ポール

    4月9日(土)、2016年 SUPER GT第1戦の公式予選が岡山国際サーキットで行われ、Q2で自身の持つコースレコードを更新する速さを見せた平川亮とジェームス・ロシター組のKeePer TOM’S RC F 37号車が2年連続のポールポジションを獲得。

    また、大嶋和也とアンドレア・カルダレッリ組のWAKO’S 4CR RC F 6号車が2番手で続き、LEXUS RC Fが開幕戦の予選で最前列グリッド独占の速さを見せた。

    9日(土)の岡山は薄い雲がかかっているものの日差しに恵まれ、気温も上昇。気温23度と春らしく暖かい気候となり、SUPER GTの開幕を待ちかねた多くのモータースポーツファンの見守る中で予選が実施された。

    午後3時10分、ノックアウト方式で戦われるGT500クラスの予選Q1(15分)が開始。序盤は動きのないまま、残り時間が9分を切ったあたりからコースイン。じっくりとタイヤを温め、残りが2分ほどになったところで各車本格アタックを開始。Q1突破となる上位8台がコンマ5秒内という、僅差のタイム争いとなる中、SUPER GT 2年目のヘイキ・コバライネンが駆るDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車がトップから0.12秒差の3番手。これにZENT CERUMO RC F 38号車の石浦宏明、6号車のカルダレッリ、37号車のロシター、WedsSport ADVAN RC F 19号車の関口雄飛と続き、5台のLEXUS RC FがQ2進出を果たした。

    やや雲が多くなってきた午後3時55分、Q2(12分)が開始。セッション残り8分半あたりから国本雄資がドライブする19号車を先頭に次々にコースイン。続いてコースに向かった大嶋が、残り3分ほどでまずコースレコードを更新するタイムを叩き出し、暫定トップに。2014年にLEXUS RC Fのデビュー戦となった岡山ラウンドで最初のポールシッターとなった大嶋は、翌周もさらにタイムを縮めて行った。

    しかし、残り1分、昨年のポールシッターである平川がこれを上回る脅威のタイムをマーク。以降これを塗り替えるものは現れず、平川/ロシター組の37号車が2年連続となるポールポジションを獲得。今季よりSUPER GTではポールポジション獲得者に1ポイントが与えられることとなり、37号車の2名は貴重なポイントを獲得することとなった。

    平川亮 (KeePer TOM’S RC F 37号車)
    朝の公式練習専有走行でもトップタイムをマークするなど好調だったが、その後のミーティングで予選に向けてさらに良い方向性も見え、それらが全て予選で上手く機能した。ジェームス(ロシター)もQ1を走ったあと素晴らしい情報を与えてくれた。選んだタイヤも良く、全てが完璧で、僕はただ速く走っただけ。とても恵まれた予選だった。

    ジェームス・ロシター (KeePer TOM’S RC F 37号車)
    朝の公式練習走行からクルマのバランスも良く、ロングランなど色々試せた。予選へ向けては自信を持って臨んだ。私はQ1を担当したが、タイヤを温めるのが難しく、何とか最後にベストラップを刻むことが出来た。Q2では、平川は岡山のキングなのでやってくれると思っていたが、本当に信じられない走りを見せてくれた。

    KeePer TOM'S RC F

  • 新型 アウディ R8 LMS がSUPER GTに登場

    新型 アウディ R8 LMS がSUPER GTに登場

    アウディは、新型 アウディ R8 LMS で出場するカスタマー(プライベート)チームへの支援を通じ、2016年シーズンもSUPER GTに挑戦することになった。

    量産モデルのアウディ R8が第2世代にモデルチェンジしたことを受けて、GT3仕様のレースカーであるアウディ R8 LMS も新型に生まれ変わった。

    新型 アウディ R8 LMS は2016年から導入される安全規定にいち早く適合したことが特徴。

    アルミとCFRPの複合素材によって構成された新世代のアウディ スペース フレーム(ASF)の採用により、従来モデルに対して25kgの軽量化を達成。さらに捻り剛性を39%向上させたうえで、エアロダイナミクスの面でもさらなる進化を果たしている。

    自然吸気 V10 5.2ℓエンジンは最高出力585PSを発揮するほか、オーバーホールのインターバルが2万kmとレーシングエンジンとしては極めて長いことも特徴のひとつ。また、駆動方式は車両規則によってquattroフルタイム4輪駆動から後輪駆動へと改められている。

    新型 アウディ R8 LMS は量産モデルの新型 アウディ R8 と並行して開発が進められ、パーツの共用率は50%に上ります。また、 アウディ R8 LMS も アウディ R8 も、AUDI AGネッカーズルム工場近くに新設された“ベーリンガーホフ(Böllinger Höfe)”工場で生産される。

    この新型 アウディ R8 LMS で2016年 SUPER GTのGT300クラスに参戦するのは、2012年から アウディ R8 LMS で挑戦し続けているAudi Team Hitotsuyamaと、今年から新たに参戦するAudi Team Brailleの2チームとなる。

    このうち、Audi Team Hitotsuyamaの一ツ山亮次チーム代表は新シーズンに向けた抱負を次のように語っている。

    「今年はフルモデルチェンジを受けた新型 アウディ R8 LMS で参戦、ダンロップからタイヤ供給を受けることになりました。先日行ったシェイクダウンテストでは、リチャード ライアン、藤井 誠暢の両ドライバーが、新型マシンとダンロップ タイヤのコンビネーションに大きな手応えを掴んだようで、『間違いなくシリーズチャンピオン争いに加われる』と力強くコメントしてくれました。また、ヨーロッパのGT3レースなどですでに何100時間と新型 アウディ R8 LMS で実戦を経験しているW-Racing Team(WRT)のエンジニアが昨年同様派遣されることも決まっているので、とても心強く思っています。今シーズンは、早い段階で1勝を挙げるとともに、シリーズチャンピオンを目標にひとつひとつのレースを大切に戦っていきますので、皆さんのご声援をどうぞよろしくお願い申し上げます」

    アウディ ジャパンは、SUPER GTへの参戦サポートを通じ、アウディの重要なブランド要素であるスポーティイメージをさらに強く訴求していく。

    アウディ R8 LMS とは?

    量産モデルの アウディ R8 をベースに、GT3と呼ばれる規則に沿って開発されたレースカーが アウディ R8 LMS。

    GT3は、国際的なモータースポーツを統括する団体である国際自動車連盟(FIA)が定めた競技車規則のひとつで、現在、世界中のスポーツカーメーカーがこの規則に沿った競技車両を生産し、カスタマーチームに供給している。この規則は、各車両の性能を厳格に規制しており、結果として性能のバラツキが少ない、競争力の拮抗したレースが繰り広げられている。日本ではSUPER GTのGT300クラスならびにスーパー耐久シリーズのST-XクラスがGT3規格を受け入れており、毎レース激戦が繰り広げられている。

    アウディ R8 LMS はAudi Sportの手で開発され、2009年のデビュー以来、通算28のシリーズタイトルを獲得。8つの24時間レースで総合優勝する活躍を示してきた。これまでに生産された アウディ R8 LMS は合計で130台以上に上る。

    昨年のジュネーブショーで一般に公開された新型 アウディ R8 LMS は、その後、Audi Sport と縁の深いチームの手によって実戦を通じた開発が進められてきた。このうち、2015年5月に開催されたデビュー戦、ニュルブルクリンク24時間では総合優勝を達成、7月に開催されたスパ24時間でも2台が表彰台に上る健闘を示した。

    それから1年を経て、2016年シーズンから一般のカスタマーチームへの供給を開始。日本ではAudi Team HitotsuyamaとAudi Team Brailleの2チームがいち早く新型 アウディ R8 LMS を手に入れ、SUPER GTに参戦することが決まった。

    Audi R8 LMS