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  • レッドブルF1黄金時代の立役者 ヘルムート・マルコの功績を元密着記者が証言

    レッドブルF1黄金時代の立役者 ヘルムート・マルコの功績を元密着記者が証言

    レッドブルF1の黄金時代を支えたヘルムート・マルコの功績について、長年チームに密着してきたジャーナリストが改めてその重要性を語った。

    近年はクリスチャン・ホーナーとの対立が注目を集めたマルコだが、実際にはチーム創設からドライバー育成まで数々の重要な決断を主導し、現在のレッドブルF1の礎を築いた人物だったという。

    チーム創設から黄金時代まで支えた存在
    2025年限りでレッドブルF1を退いたヘルムート・マルコは、引退後のインタビューでクリスチャン・ホーナーとの確執について率直に語り、大きな話題となった。

    しかし、レッドブルF1に長年密着し、その経験を著書『Inside Red Bull Racing: A Season with F1’s Most Thrilling Team』にまとめたジャーナリストのマット・マジェンディ氏は、『Road To Success』ポッドキャストで、マルコの本当の功績はそれ以上に大きいと強調した。

    「ヘルムートについて見落とされがちなのは、フェルスタッペン陣営に近い存在というだけではなく、このチームの歴史そのものに極めて大きな役割を果たしてきたことだ」

    ジャガー買収からホーナー抜擢まで主導
    マジェンディ氏によると、マルコは共同創業者ディートリッヒ・マテシッツの親友であり、現在のレッドブルF1誕生にも大きく関わっていたという。

    「彼はディートリッヒ・マテシッツの親友だった。そして、マテシッツにジャガーF1チームの買収を決断させたのも彼だった」

    さらに、ファクトリーの再整備を推進しただけでなく、30代前半だったクリスチャン・ホーナーを初代チーム代表に起用するよう後押ししたことも明かした。

    「ファクトリーの再整備を推し進めたのもマルコだった。そして驚くべきことに、30代前半だったクリスチャン・ホーナーをチーム代表に起用するよう後押ししたのも彼だった。当時はかなり大胆な人事だと受け止められていた」

    レッドブル育成プログラムの中心人物
    マルコはドライバー育成でも欠かせない存在だった。

    「彼はアカデミーの責任者でもあり、その分野でも極めて重要な役割を担っていた」

    レッドブル育成プログラムは、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのトップドライバーをF1へ送り出してきた。マルコはその責任者として長年にわたり才能の発掘と育成を担い、チームの競争力を支え続けた。

    マテシッツ死去で権力構図が変化
    マジェンディ氏は、マルコとホーナーの関係が悪化した背景についても言及した。

    「すべてが崩れ始めた理由は、マテシッツが亡くなったことで権力の空白が生まれたことだった」

    「その結果として主導権争いが起き、その後の展開は誰もが見た通りだ。今では体制は落ち着いたが、多くの人材がチームを去る結果となった」

    「彼らは長年にわたって素晴らしい成果を築き上げた。それだけに、最後が対立という形で終わってしまったのは残念だった」

    ヘルムート・マルコ(レッドブル・レーシング)

    率直な人柄も高く評価
    マジェンディ氏は、マルコの人柄についても印象を語っている。

    「見た目は厳しく、まるで映画の悪役のような雰囲気もある。ドライバーを容赦なく切る場面もあった」

    「それでも実際にはユーモアのある人物で、いつも冗談や皮肉を交えながら話していた」

    「私が取材してきたスポーツ界でも、これほど広報に縛られず、自分の考えを率直に話す人物はほとんどいなかった。それはジャーナリストとして非常に新鮮だった」

    ホーナーとの確執ばかりが注目されがちなヘルムート・マルコだが、ジャガー買収の実現、ファクトリー整備、ホーナーの抜擢、そしてドライバー育成プログラムの構築まで、その功績は現在のレッドブルF1の成功を語るうえで欠かせないものだったことを、元密着記者は改めて強調している。

  • マックス・フェルスタッペン「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」

    マックス・フェルスタッペン「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」

    2026年シーズンは苦戦を強いられながらも、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンはチームの姿勢に一切の妥協はないと強調した。

    シーズン前半を振り返ったフェルスタッペンは、改善の手応えを認めつつも、「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」と語り、勝利だけを追い求める王者の哲学を改めて示した。

    苦戦の2026年前半「良い瞬間もあったが問題も多かった」
    2026年はシャシーとパワーユニットのレギュレーションが刷新され、レッドブル・レーシングにとっては自社開発のレッドブル・パワートレインズ製パワーユニットを実戦投入する初年度となった。

    フォードと共同開発した内燃機関は高く評価されているものの、パワーユニット全体ではメルセデス勢が優位に立ち、レッドブル・レーシングはシーズン序盤から苦戦を強いられた。

    それでもシャシーアップデートの効果で競争力は徐々に向上し、フェルスタッペンは直近4戦で3度の表彰台を獲得。ハンガリーGPでは2位に入り、復調の兆しを見せている。

    ベルギーGPでViaplayの取材に応じたフェルスタッペンは、ここまでのシーズンを次のように振り返った。

    「そう言えるね。もちろんシーズン序盤はかなりひどかった。たくさん問題があった」

    「その一方で、オーストリアのように優勝争いができそうだった週末もあった」

    「だから前向きな瞬間もあったけれど、全体としてはうまくいかなかったことの方が多かった」

    「満足していない。勝ちたいし支配したい」
    フェルスタッペンは、苦しい状況でもチームの取り組みを誇りに思っていると語る一方、それだけでは満足できないと断言した。

    「もちろん、ここまで僕たちがやってきたことには誇りを持っているし、実際にそう思っている。でも、まだ十分じゃない」

    「僕たちはもっと上を目指している。勝ちたいし、支配したい。それがいつだって目標なんだ」

    マックス・フェルスタッペン

    「TikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」
    現在ランキング6位につけるフェルスタッペンは、タイトル争いではキミ・アントネッリに100ポイント差をつけられている。それでも、表彰台や好結果だけでは満足できないと語り、自身がF1で戦う理由を明確にした。

    「もちろん表彰台はうれしい。でも、それで興奮することはない」

    「僕たちはTikTokを撮るためにF1をやっているわけじゃない」

    「ここにいる理由はただ一つ。勝つためだ」

    去就には含みもレッドブル残留が基本線
    フェルスタッペンは夏休み入り時点で契約解除条項を行使できる条件を満たしたことで、その去就にも注目が集まっている。

    マクラーレンとの接触が報じられる一方で、現時点では「第二の家族」と表現するレッドブル・レーシングへの残留を望んでいるとみられている。

    2026年は思うようなシーズンではない。それでもフェルスタッペンの目標は変わらない。レッドブル・レーシングとともに再び勝利を重ね、F1を支配する存在へ返り咲くことだけを見据えている。

  • ジャック・クロフォードが語るアストンマーティンF1の開発現場「競争力は必ず戻る」

    ジャック・クロフォードが語るアストンマーティンF1の開発現場「競争力は必ず戻る」

    ジャック・クロフォードは、アストンマーティンF1のシミュレーター開発でエイドリアン・ニューウェイら首脳陣から自身の仕事が高く評価されていることを明かし、チーム内では将来に向けて前向きな雰囲気が広がっていると語った。

    クロフォードはその後、ハンガロリンクで実施されたフィルミングデーで新型ホンダ製パワーユニットを搭載したAMR26Bの走行も担当。オランダGPで予定される新パッケージ投入に向け、シミュレーター開発だけでなく実車テストでも重要な役割を担っている。

    ニューウェイやカルディレもシミュレーター作業を注視
    アストンマーティンF1のリザーブドライバーを務めるジャック・クロフォードは、現在3年目のシーズンを迎えている。レース出場の機会こそ限られるものの、本拠地でシミュレーター開発を担当し、週末のパフォーマンス向上を支える重要な役割を果たしている。

    2026年シーズン序盤、アストンマーティンF1はシャシー開発の遅れやホンダ製パワーユニットの課題に苦しんだ。しかし、ハンガリーGPでは16項目に及ぶ大型アップグレードを投入し、明るい兆しを見せている。

    ベルギーGP週末に『Motorsport Week』の独占インタビューに応じたクロフォードは、エイドリアン・ニューウェイや最高技術責任者(CTO)のエンリコ・カルディレと仕事ができる環境について質問されると、その充実感を次のように語った。

    「そうだね。本当に光栄なことだ」

    「チームには素晴らしい人たちがいる。僕が一番好きなのは、シミュレーターセッションを行っている時間だ」

    「チームのトップエンジニアたち、エイドリアンやエンリコをはじめ、みんながシミュレーターセッションを聞きながら、僕が何をしているのか確認している。自分の仕事を見てもらえて、それが成果につながっていると実感できるので、本当にうれしい」

    「チームには優秀なエンジニアがたくさんいるし、毎週末サーキットでも彼らと良い関係を築けているのは素晴らしいことだ」

    ジャック・クロフォード(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    「将来を悲観する理由はない」
    アストンマーティンF1は、わずか数年で中団上位からグリッド後方へと後退した。しかしクロフォードは、チーム内部の士気はむしろ高まっていると明かし、近い将来の復活に自信を示した。

    チーム再建の一員としての自覚があるかと問われると、クロフォードは次のように答えた。

    「もちろんだ。僕は物事がうまくいっていない時でも前向きでいられるタイプなんだ」

    「チームには本当に素晴らしい人たちがいる。今年の序盤は、なぜうまくいかなかったのか正直よく分からないくらいだ」

    「みんな本当に一生懸命働いてきたし、その努力は報われるべきだと思っている。やがて競争力を取り戻せるようになるはずだ」

    「だから将来について幸せでいられない理由も、前向きになれない理由もない」

    実車開発でも重要な役割
    クロフォードは、このインタビュー後にハンガロリンクで実施されたフィルミングデーで、新型ホンダ製パワーユニットを搭載したAMR26Bの走行も担当した。

    シミュレーターで蓄積した知見を実車で検証する役割も担っており、オランダGPで投入予定の新型ホンダPUや追加アップデートの開発を支える存在として、アストンマーティンF1の巻き返しに重要な役割を果たしている。

  • メルセデス会長に社内外から圧力 フェルスタッペン獲得反対派に逆風

    メルセデス会長に社内外から圧力 フェルスタッペン獲得反対派に逆風

    メルセデスF1によるマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を巡り、親会社メルセデス・ベンツの会長オラ・ケレニウスが社内外から強い圧力を受けていると報じられた。

    チーム代表のトト・ヴォルフは近年フェルスタッペン獲得への関心を公言してきたが、最近ではその可能性を否定する姿勢を見せており、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの現ラインアップを維持する意向を示している。

    その背景には、フェルスタッペン獲得に慎重な姿勢を取るケレニウス会長の意向もあるとみられている。

    ケレニウス会長に高まる社内の不満
    ドイツメディア『F1 Insider』のラルフ・バッハによると、ケレニウス会長はアントネッリを「理想的な社員」の模範として社内で紹介するほど高く評価しているという。

    メルセデスは19歳のアントネッリを将来のスター候補と位置付けており、チームメイトのキャリアに大きな影響を与えてきたフェルスタッペンを迎え入れれば、その成長を妨げる可能性があると考えているようだ。

    また、フェルスタッペンとの契約には数年に及ぶ総額1億ドル規模ともされる大型契約が必要になる可能性があり、任期を2年残すケレニウス会長は、そのような長期的なコミットメントにも慎重な姿勢を示していると報じられている。

    しかし、バッハによれば現在のケレニウス会長は社内外から大きなプレッシャーを受けているという。

    「メルセデスは今、別の問題を抱えている」とバッハは語った。

    「ケレニウスは従業員から非常に強い圧力を受けている。3週間前にはメルセデス博物館や工場の前で抗議活動まで行われた」

    さらに在宅勤務制度の見直しなど会社運営を巡る方針にも反発が広がっているとされる。

    「一貫性がない。今度は在宅勤務も廃止して全員を出社させようとしている。何の計画があるのか誰にも見えていない。従業員だけでなく監査役会もそれに気付き始めており、彼は大きなプレッシャーを受けている」

    F1より本業優先を求める声も
    バッハは、ケレニウス会長がイギリスGPを訪問した際の行動についても批判的に言及した。

    「本来の業務よりもシルバーストンへ行くことを優先している。そして現地ではプレッシャーが大きすぎたため、予定されていたSkyのインタビューもキャンセルしたと聞いている」

    また、アントネッリへの評価は依然として非常に高いという。

    「彼はアントネッリの熱烈な支持者だ。従業員向けのメルセデスの動画でも、理想的な社員の例としてアントネッリを取り上げている。彼がいる限り、フェルスタッペンに居場所はない」

    経営トップ交代ならF1戦略も変化する可能性
    メルセデス・ベンツはメルセデスF1チームの株式の3分の1を保有しており、親会社トップの交代はF1チームの意思決定にも影響を与える可能性がある。

    仮にケレニウス会長の立場が変化すれば、フェルスタッペン獲得に対する障壁の一つが取り除かれる可能性もある。一方で、チーム首脳陣はアントネッリを中心とした長期的なプロジェクトを高く評価しており、経営体制が変わったとしても方針が直ちに転換するとは限らない。

    なお、週末にはレッドブルがフェルスタッペンに対し、2029年までの契約延長を提示したとの報道も浮上している。ただし、その条件として、今季終了後にも行使可能とされる成績条項による離脱オプションを放棄する必要があると伝えられている。

    メルセデスを巡る経営環境の変化は、フェルスタッペンの将来にも少なからず影響を及ぼす可能性があり、今後の動向が注目される。

  • メルセデスF1 マクラーレン躍進の要因分析「アップデートだけではない」

    メルセデスF1 マクラーレン躍進の要因分析「アップデートだけではない」

    マクラーレンがF1第11戦ハンガリーGPで今季初優勝を飾ったことについて、メルセデスF1はアップデートの効果を認めつつも、「それだけでは説明できない」と分析した。

    マクラーレンはブダペストで大規模なアップデートを投入。ランド・ノリスがポールポジションを獲得すると、そのまま決勝も制して今季初優勝を挙げた。これは2026年シーズンにおけるメルセデス勢以外では3勝目となる。

    アップデートだけでは説明できない
    メルセデスF1の副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタは、『Nu Silver Arrows Radio Show』で、マクラーレンの進歩にはアップデートが大きく貢献したと認めながらも、それだけが要因ではないとの見方を示した。

    「アップデートパッケージは間違いなく重要なものだったし、彼らのパフォーマンス向上に貢献したはずだ」

    「ただ、2台のタイム差を見ると、アップデートだけでは説明できない部分が明らかにある」

    レスタは、今季のマクラーレンはドライバーごとにパフォーマンスの波が見られることにも言及し、今回のハンガリーGPではノリスが特に高いレベルの走りを見せたと分析した。

    「今年のマクラーレンは非常に高い競争力を発揮してきたが、2人のドライバーのパフォーマンスバランスはレースごとに変化している」

    「ランドが今季何度も素晴らしい走りを見せてきたことも分かっている」

    「ブダペストは、彼がマシンやセットアップ、そしてタイヤマネジメントと特にうまく噛み合った週末だったのかもしれない」

    「おそらくアップデートとドライバーのパフォーマンス、その両方が組み合わさった結果だったのだと思う」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスはドライバーラインアップにも自信
    ここ数戦でメルセデスの優位性はやや縮まりつつあるものの、チームは依然としてドライバーズ、コンストラクターズの両ランキングで首位を維持している。

    レスタは、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリという強力なドライバーラインアップが、タイトル争いにおける大きな武器になっていると強調した。

    「私たちも非常に強力なドライバーラインアップに恵まれている。ジョージもキミも驚くほど速く、2人とも今季ポールポジションを獲得し、優勝も果たしている」

    「それぞれ異なる週末、異なる状況でチームに素晴らしいパフォーマンスをもたらしてくれた。それは私たちにとって非常に大きな強みだ」

    「2人が互いに競い合うことでチーム全体のレベルも引き上げられ、最終的にはより良い結果につながっている」

    マクラーレンのアップデートによって勢力図に変化の兆しが見え始めた一方で、メルセデスは依然としてチャンピオンシップの主導権を握っている。残るシーズンでは、両チームの開発競争とドライバーのパフォーマンスがタイトル争いの行方を左右する重要な要素となりそうだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1は「2年以内に優勝」 クルサードが大胆予測

    アストンマーティン・ホンダF1は「2年以内に優勝」 クルサードが大胆予測

    2026年シーズン前半戦のアストンマーティンF1は、新レギュレーションへの対応に苦しみ、グリッド後方で厳しい戦いを強いられている。しかし、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、この苦境は一時的なものに過ぎず、チームは今後2年以内にグランプリ優勝を果たすと大胆な予測を示した。

    エイドリアン・ニューウェイの加入、ホンダのパワーユニット開発、そしてハンガリーGPで投入された大型アップグレードなど、将来への材料は揃いつつある。

    クルサードは「現状は非常に厳しい」と認めながらも、長期的な成長には強い確信を示している。

    2026年は苦戦も「今後2年間で最も成長するチーム」
    アストンマーティンF1は2026年、新たな技術レギュレーション導入とともにシーズンを迎えたが、マシン性能は期待を大きく下回った。

    シャシーの競争力不足に加え、ホンダ製パワーユニットも開幕当初は十分な戦闘力を発揮できず、シーズン前半は下位グループで苦戦。前戦ハンガリーGPでは今季初となる大規模アップグレードを投入して一定の改善を見せたものの、依然として中団争いに留まっている。

    さらに、次戦オランダGPではホンダがパワーユニットのアップグレードを投入する予定であり、チームはさらなるパフォーマンス向上に期待を寄せている。

    そうした状況について、クルサードは『Up To Speed』ポッドキャストで率直な評価を下した。

    「アストンマーティン自身も『このシーズンは記録から消し去りたい』と思っているだろう」

    「唯一のポイントは、もちろんフェルナンド・アロンソがモナコで獲得したものだ。あのレースはドライバーの数よりペナルティの方が多いくらいだった」

    「アストンマーティンは、本当に、本当にひどい状態だった。率直にそう言わなければならない。本当に、本当にひどかった」

    「要約すれば、約1秒はエンジンによるもので、さらに2秒ほどはマシンによるものだった」

    しかし、その一方で将来については極めて強気な見方を示した。

    「ただ、私の言葉を覚えておいてほしい。今後2年間で、最も大きく成長するチームになるだろう」

    「私は予言する。彼らは今後2年以内にグランプリで優勝する」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ

    ニューウェイなら立て直せると確信
    クルサードが楽観的な見通しを示す最大の理由は、エイドリアン・ニューウェイの存在だ。

    数々のF1タイトル獲得マシンを手掛けてきた名デザイナーは、現在アストンマーティンF1のプロジェクトを率いており、クルサード自身も過去にともに仕事をした経験を持つ。

    その実績を知るからこそ、現在の苦境からチームを立て直せると確信しているという。

    「彼はレーサーなんだ。そして企業向けのPRをするような人物ではない」

    「見たままの人物で、それこそが彼がこの状況を乗り越えられる理由なんだ」

    「もしこれが他のチームで、他のデザイナーやテクニカルディレクター、あるいはチーム代表だったなら、おそらくもう職を失っていただろう」

    「でも相手はエイドリアンだ。彼なら必ず正しい方向へ導いてくれると分かっている」

    苦戦の2026年は飛躍への投資期間か
    クルサードの予測は大胆だが、根拠がないわけではない。アストンマーティンF1はエイドリアン・ニューウェイを中心に技術体制を刷新し、ホンダとの新たなワークス体制もまだ開発初年度にある。ハンガリーGPで投入された大型アップデートと、オランダGPで予定されるホンダのパワーユニット改良は、その再建プロジェクトの一部に過ぎない。

    現時点では成績だけを見れば厳しいシーズンとなっているが、2027年から2028年にかけて本格的に優勝争いへ加わるという見方は、F1関係者の間でも徐々に広がりつつある。2026年は将来の飛躍に向けた「土台作り」の一年となるのか、今後の進化が注目される。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1 メルセデスPU継続なら「トップ5だった」とモントーヤ

  • レーシングブルズF1代表 フェルスタッペンのテスト案を否定「大きな雑音になる」

    レーシングブルズF1代表 フェルスタッペンのテスト案を否定「大きな雑音になる」

    2026年F1シーズン、レッドブル・レーシングのマシンに苦戦するマックス・フェルスタッペンを巡り、「レーシングブルズならもっと速く走れるのではないか」という議論が再び広がっている。

    しかし、レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインは、その可能性を明確に否定。フェルスタッペンを自チームのマシンに乗せる考えは「絶対にない」と断言し、その理由を説明した。

    フェルスタッペン起用論を「大きな雑音」と否定
    フェルスタッペンをレーシングブルズのマシンに乗せるべきだという声は、2025年から続いている。

    当時はレッドブルのマシンが扱いにくく、フェルスタッペンやリアム・ローソン、角田裕毅が苦戦する一方で、姉妹チームのVCARB 02は安定した操縦性を示していた。フェルナンド・アロンソは「フェルスタッペンならVCARB 02でもタイトルを獲得できたかもしれない」との見方を示し、大きな話題となった。

    2026年も状況は完全には改善していない。レッドブルは”マカレナ”リアウイングを巡る問題などで苦戦し、フェルスタッペンはドライバーズランキング7位。一方、レーシングブルズはアルピーヌと並ぶコンストラクターズランキング5位争いを演じ、アービッド・リンドブラッドとリアム・ローソンが安定してQ3進出や入賞を重ねている。

    こうした状況から、元F1ドライバーのカルン・チャンドックやラルフ・シューマッハらは「フェルスタッペンがレーシングブルズをドライブしたらどうなるか見てみたい」と語ってきた。

    だが、パーメインはF1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』で、その可能性を完全に否定した。

    「いや、それはない。そんなことをすれば、君たちメディアや記者の憶測をさらに煽るだけだし、チームにとっては大きな雑音になる」

    「だから、そのような話も、示唆も、一度もない。僕たちは自分たちの立ち位置も、現在のドライバーも、マシンも理解している。やるべきことは毎週少しずつ前進することだけだ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム マックス・フェルスタッペン

    レーシングブルズは自らの進歩に集中
    パーメインは、現在の焦点はフェルスタッペンではなく、レーシングブルズ自身の開発にあることを強調した。

    「マシンはコースへ出るたびに改善を目指している。週末ごとだけではなく、走るたびにより良い仕事をしようとしている」

    「今シーズンここまでを見れば、その成果は表れている。メルボルンから比べてもマシンは進歩しているし、最速のチームとの差を指標で比較しても、予選ペースもレースペースも確実に改善している」

    「特にここ数戦はレースペースを重点的に改善してきたが、その成果は数字にも表れている」

    レーシングブルズの好調ぶりから、フェルスタッペンを姉妹チームのマシンに乗せるべきだという議論は今後も続きそうだ。しかし、パーメインはそうした憶測を完全に否定し、チームとしては現在のドライバーラインアップとマシンを着実に進化させることだけに集中している姿勢を明確に示した。

  • ジョージ・ラッセルのアウディF1移籍をシュタイナー予想「新たな機会を探している」

    ジョージ・ラッセルのアウディF1移籍をシュタイナー予想「新たな機会を探している」

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルが、2028年にアウディF1へ移籍する可能性がある――。そんな見方を示したのは、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーだ。

    アンドレア・キミ・アントネッリの急成長によってメルセデス内の勢力図が変わるなか、ラッセルは長期的な将来を見据えて新たな選択肢を探しているのではないかと分析した。

    シュタイナー「ラッセルは新たな機会を探している」
    シュタイナーは『The Red Flags Podcast』で、アウディF1には2028年に向けて多くのドライバーが関心を寄せていると語った。

    「2028年にアウディへ行きたいと考えているドライバーはたくさんいる。来年のラインアップはほぼ固まっているが、2028年には可能性があるかもしれない」

    アウディF1のプロジェクトについても、高く評価している。

    「彼らは順調に前進しているように見えるし、計画どおり進んでいるようだ。候補者はかなり多いだろう。カルロス(・サインツJr.)は間違いなくその一人だ」

    そして、ラッセルについて次のような見方を示した。

    「ジョージも今は周囲を見渡していると思う。キミと組むことになった今、彼は一生キミと同じチームで過ごしたいとは思っていないはずだ。そこにいれば、自分の立ち位置がずっと決まってしまうことも分かっている。だから新たな機会を探しているんだ」

    アントネッリの台頭が将来に影響?
    2026年シーズン前半、アントネッリは中国GPや日本GPでの勝利を含む快進撃を見せ、史上最年少でドライバーズランキング首位に立った。夏休み前の時点で219ポイントを獲得し、169ポイントのルイス・ハミルトン、160ポイントのラッセルを上回っている。

    ラッセルも安定したパフォーマンスを見せているが、チーム内ではアントネッリの存在感が急速に高まっている。さらに、マックス・フェルスタッペン獲得の噂もたびたび浮上しており、メルセデスでの将来的な立場を巡る憶測は絶えない。

    アウディ F1

    アウディF1で中心人物となる可能性
    シュタイナーの見立てでは、アウディF1はラッセルにとって魅力的な新天地となり得る。

    アウディは2026年からザウバーを完全買収し、マッティア・ビノットの下でワークス体制を構築。2022年から独自パワーユニットの開発も進めており、長期的なプロジェクトへの期待は大きい。

    メルセデスではアントネッリとの競争が続く一方、アウディF1へ移籍すれば、ワークスチームの中心ドライバーとして新たな時代を築く役割を担える可能性がある。

    もちろん、これは現時点ではシュタイナー個人の見解に過ぎず、ラッセルの移籍を裏付ける事実はない。それでも、2028年に向けたドライバー市場を考えるうえで、興味深いシナリオの一つとして注目を集めそうだ。

  • オリバー・ベアマン フェラーリF1に固執せず「王座を争えるならどこへでも行く」

    オリバー・ベアマン フェラーリF1に固執せず「王座を争えるならどこへでも行く」

    オリバー・ベアマンは、レース優勝やF1世界選手権を争えるチャンスがあるなら、フェラーリの育成プログラムを離れる可能性もあることを示唆した。

    現在21歳のベアマンは、厳しいシーズンを送るハースで存在感を示しており、チームは契約継続を望んでいるとみられている。一方で、エステバン・オコンの後任候補としてF2王者レオナルド・フォルナローリやフェラーリ育成のラファエル・カマラの名前も取り沙汰されている。

    また、フェルナンド・アロンソの将来が不透明なことから、アストンマーティン移籍の可能性も噂されている。

    しかし、アロンソのマネジメントにも関わるフラビオ・ブリアトーレは、現時点で来季以降について決定はないと説明した。

    「フェルナンドはアストンマーティンでレースをしている」

    「以前と比べてアストンマーティンは大きく前進したように見えるし、彼自身もチームに満足している」

    「それ以上に言うことは何もない。彼はアストンマーティンのドライバーであり、シーズン終了時点でもアストンマーティンのドライバーだ」

    ハミルトン復調でフェラーリ昇格はより困難に
    ベアマンは、ルイス・ハミルトンが2026年シーズンに復調したことで、自身のフェラーリ昇格への道が以前より厳しくなったことも認めた。

    「もちろん、自分の将来という意味では理想的な状況ではない」

    「でも、僕はまだ若い。まだ21歳だし、そこまで焦っているわけではない」

    「当面ハースに残ることも、僕にとって悪いことではない」

    一方で、ハースにはさらなる競争力向上を求めている。

    「メキシコや他のレースで味わえたような好調な状態を、もう一度取り戻したい」

    「僕との最初のシーズンだけ良かったチームとして終わりたくない。またパフォーマンスを改善して、多くのポイントを獲得できることを願っている」

    オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

    夢はフェラーリ しかし最優先は世界王者
    ベアマンはフェラーリ加入が今でも夢であることを強調した一方、それだけに固執するつもりはないと明言した。

    「フェラーリは夢のチームだ。いつかフェラーリのドライバーになることが僕の目標であることに変わりはない」

    「でも、3年も4年も5年もシートが空くのを待ち続けたいとは思わない。保証なんてないし、自分にとって一番いい時期を無駄にしてしまう可能性もある」

    そして、自身の最大の目標は世界タイトル獲得だと語った。

    「僕の究極の目標は少し自分勝手かもしれない。でも、それでいいと思っている。それが僕がここにいる理由だからだ。僕は世界選手権を争いたい」

    「もしどこかでそのチャンスが得られるなら、その機会をつかむ。フェラーリがその環境を用意できず、別のチームで戦うことになるなら、それも人生だ」

    アストンマーティンとの噂について問われると、ベアマンは将来性を認めながらも、現時点では移籍先として考えているわけではないと語った。

    「いつかアストンマーティンが非常に強いチームになることは間違いないと思う」

    「でも、現時点でそのチームを目指しているわけではない」

    ベアマンはフェラーリへの憧れを隠さない一方で、キャリアの最優先事項は世界タイトル獲得だと強調した。ハースで成長を続けながらも、将来的に優勝やタイトル争いができる環境が他チームにあるなら、その機会を逃さない姿勢を明確に示している。

  • アストンマーティンF1 ホンダとの厳しい話し合いで結束「関係は大きく改善」

    アストンマーティンF1 ホンダとの厳しい話し合いで結束「関係は大きく改善」

    アストンマーティンF1のマイク・クラックは、苦戦が続いた2026年シーズン序盤を経て、パワーユニット供給元のホンダと「厳しい話し合い」を重ねたことを明かした。その過程を通じて両者の関係は大きく改善し、技術協力もより強固になったという。

    シーズン開幕当初、アストンマーティンは深刻なパフォーマンス不足とホンダ製パワーユニットの振動問題に苦しみ、グリッド後方に沈んだ。

    しかし、ハンガリーGPで大規模アップグレードを投入したことで改善の兆しが見え始めており、夏休み明けにはホンダの新型パワーユニット投入も予定されている。

    ホンダとの厳しい議論が関係を強化
    2026年のアストンマーティンは、期待とは裏腹に苦しいスタートを切った。マシン全体の競争力不足に加え、ホンダ製パワーユニットの振動問題が車両性能を大きく損ない、シーズン序盤は下位争いを余儀なくされた。

    チームは後に、ホンダがF1復帰準備を進める中で、多くのF1専門スタッフを他プロジェクトへ配置転換していたことが判明し、その影響も開発の遅れにつながったことを明らかにしている。

    ハンガリーGPでは大規模アップグレードを投入し、フェルナンド・アロンソが今季初めて純粋なペースでQ2進出を果たすなど改善の兆しを見せた。そして夏休み明けには、ホンダの大幅なパワーユニットアップデートも控えている。

    そうした中、チーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、ホンダとの関係について次のように語った。

    「誰かを責めるのは簡単なことだ。しかし、我々は一緒に座り、『これは全員の問題だ。一緒に努力して、この状況を一緒に乗り越えよう』と話し合った」

    「厳しい時期になることは最初から分かっていた。実際に何度も難しい会議を重ねたが、その結果として関係は大きく改善した。ガレージでも、エンジニアリングオフィスでも、そしてシルバーストンとさくら研究所の技術協力全体でもだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「苦しい経験がチームを強くする」
    クラックは、こうした厳しい議論は避けられないものだったと振り返り、その経験が組織全体の成長につながったと強調した。

    「本当に厳しかった。しかし、こうしたことは乗り越えなければならない。そして、その先でチームはより強くなれる」

    「こういう状況では、大人として、そしてプロフェッショナルとして行動しなければならない。自分たちの力で、この状況を抜け出さなければならないんだ」

    さらに、今後競争力を取り戻すことができれば、この苦しい半年間を前向きな経験として振り返ることができると語った。

    「もし近いうちに再び戦える位置へ戻ることができれば、この半年間を振り返り、そこから得た教訓や前向きな要素を改めて確認できるだろう」

    夏休み明けにはホンダの新型パワーユニット投入が予定されており、ハンガリーGPで投入された空力アップグレードとの相乗効果が期待される。アストンマーティンにとっては、シーズン後半戦が巻き返しへの本格的な試金石となりそうだ。

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