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  • 小松礼雄 ハースF1失速の責任は自らに「環境を整えられなかった」

    小松礼雄 ハースF1失速の責任は自らに「環境を整えられなかった」

    2026年シーズン序盤に好スタートを切ったハースF1だが、シーズンが進むにつれて開発競争でライバル勢に後れを取り、順位を落としている。

    チーム代表の小松礼雄は、その原因はスタッフの能力ではなく、限られた人員や設備といったチーム環境にあると説明。十分な開発環境を提供できなかった責任は自分にあると認めた。

    序盤の躍進は「予想をはるかに超えていた」
    2026年にF1は大幅なテクニカルレギュレーション変更を迎えたが、ハースは開幕戦オーストラリアGPでオリバー・ベアマンが7位、中国GPでは5位に入るなど、期待以上のスタートを切った。

    小松礼雄は、この結果について次のように振り返った。

    「今シーズンここまでの流れは、このチームの良い面も悪い面もすべて表していると思います。シーズン序盤のあれほど強いスタートは、僕の予想や期待をはるかに超えるものでした」

    「今回は史上最大規模のレギュレーション変更でした。グリッドで最も小さなチームである僕たちは、新規参戦のキャデラックを除けば最後尾付近から始まると本気で思っていました」

    そのうえで、基本を徹底したことが好結果につながったと説明した。

    「僕たちは基本に集中しました。予定どおりマシンを完成させ、すべてのテストを消化し、信頼性を確保しながらできる限り多くを学ぼうとしました。走らなければ学べませんからね」

    「その基本は非常にうまくできました。一方で、途中でいくつかミスもありました。それでも開幕戦までには、自分たちの持っているパッケージを最大限引き出す理解は十分にありました」

    さらに、小松は与えられた力を確実に結果へ結び付けることの重要性を強調した。

    「僕はいつも『チャンスを生かせる位置にいなければならない』と言っています。5位を争えるクルマなら5位を獲るべきですし、それが10位や15位のクルマでも、その位置にいなければいけません」

    「15位のクルマでも前で何が起きるかは分かりません。だからこそ基本をしっかりやる必要があります。序盤の好スタートは、それを実践したチーム全員のおかげです。本当に素晴らしい仕事でした」

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    開発競争で後退した原因は「環境」にある
    しかし、開幕6戦で5度の入賞を記録した後、ハースはアップデート競争でライバルに追い抜かれた。

    小松は、その責任はスタッフではなく、自身が整えられなかったチーム環境にあると語る。

    「その後の開発競争で起きたことは、僕たちが置かれている制約の多い環境を示しています」

    「人数も、使えるツールも、利用できるリソースも限られています。その制約の中でも、みんなは本当に素晴らしい姿勢を見せてくれています」

    「問題から目を背けることなく、オープンで透明性のある形で向き合い、できるだけ早く改善しようとしています」

    そして、自らの責任について率直に認めた。

    「彼らが本来の力を発揮できる環境を、僕がまだ提供できていないということです」

    「だからこそ、できるだけ早くその環境を整えたいと思っています。開発競争で後れを取ったことは、決してスタッフの能力を反映したものではありません」

    「問題は彼らが置かれている環境であり、それは僕の責任です。彼らが本当のポテンシャルを発揮できるよう改善を進めています。約400人という規模で、これだけの成果を上げていること自体が本当に驚くべきことです」

    「激しい開発競争は想定内だった」
    一方で、小松は現在の状況そのものには驚いていないという。

    「これは完全に予想していました。新しいレギュレーションでは、どのチームにも改善の余地が大きく残っています。だから開発競争がこれほど激しくなることは分かっていました」

    「僕たちが追いつき続けるのは非常に厳しい戦いになるとも分かっていました。制約がある以上、すべてが完璧でなければなりません。しかし現実には、すべてを完璧にはできません」

    「だから今の位置にいるのです。しかし、開発競争がこれほど熾烈だったこと自体は、まったく驚きではありません」

    今回の発言からは、ハースの成績低下をスタッフの能力不足ではなく、組織規模や設備といった構造的な制約によるものと捉えていることがうかがえる。小松は責任を自ら引き受け、チームが本来の力を発揮できる環境づくりを最優先課題として進めていく考えを示した。

  • フェラーリF1代表 後半戦の最優先課題「開発ペース維持が最も重要」

    フェラーリF1代表 後半戦の最優先課題「開発ペース維持が最も重要」

    フェラーリF1代表のフレデリック・バスールは、2026年シーズン後半戦でチームにとって「最も重要」なのは現在の開発ペースを維持し続けることだと強調した。

    フェラーリは前半戦を好調に戦い、コンストラクターズランキングでは2位につけている。ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがそれぞれ1勝ずつを挙げ、ドライバーズランキングではハミルトンが首位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を50ポイント差で追っている。

    前半戦は「スペインGPが転換点」
    バスールは、夏休み前までのシーズンを振り返り、スペインGPを境に流れが変わったと説明した。

    「前半戦は、おそらく2つの段階に分けられると思う」

    「最初はスペインGPまでだ。その間の4〜5戦では、メルセデスが圧倒的に速く、我々より100ポイント近く多く獲得していた」

    「しかし、おそらくスペインGP以降は状況が変わり、この4〜5戦では我々の方がメルセデスより多くのポイントを獲得できた」

    フェラーリは今季、大規模アップグレードを一度に投入するマクラーレンやレッドブルとは異なり、小規模な改良を毎戦投入し続ける方針を採用している。その積み重ねが、シーズン中盤以降の巻き返しにつながったとみられる。

    課題は実行力とパワーユニット開発
    一方で、バスールはさらなる改善が必要な分野としてレース運営とパワーユニットを挙げた。

    「今日(ハンガリーGP終了時点)を基準に結論を出すなら、改善すべきなのは実行力だと言える」

    「ただ、シーズン開幕からここまでを見れば、その実行力は我々の強みでもあった」

    「エンジン面を改善しなければならないことは理解しているし、それは進めていく。ただし、エンジンはシャシーよりも開発の反応が遅く、改善には時間がかかる」

    フェラーリは今季導入されたADUO(追加開発機会)制度を利用して、すでに1回目のパワーユニットアップグレードを投入。シーズン後半には2回目の改良も予定されている。

    スクーデリア・フェラーリ

    「開発ペースを維持することが最重要」
    バスールは、残りのシーズンで最大のテーマは開発を止めないことだと改めて強調した。

    「最も重要なのは、この開発ペースを維持し続けることだ」

    「マクラーレンは我々とは異なる哲学を採っている。大型アップグレードを投入し、そのたびに非常に大きな前進を遂げている。直近ではマイアミかカナダだったと思う」

    「我々は違うアプローチを選んでいる。毎戦のように新しいパーツを投入し続ける方法だ」

    「この勢いを維持しなければならない。残りは11戦か12戦か、正確な数は分からないが、まだ多くのレースが残っている」

    「シャシーにはあらゆる面で改善の余地がある。だから、この開発スピードを維持し続けなければならない」

    大型アップグレードで一気に性能を引き上げるライバルとは対照的に、フェラーリは継続的な進化を積み重ねる開発哲学を貫いている。バスールは、この積み重ねこそがタイトル争いを続けるための最大の鍵になるとの考えを示した。

  • フェルナンド・アロンソ マクラーレンF1時代にハミルトンへのデータ共有停止を要求

    フェルナンド・アロンソ マクラーレンF1時代にハミルトンへのデータ共有停止を要求

    2007年にマクラーレンでチームメイトとなったフェルナンド・アロンソが、当時新人だったルイス・ハミルトンへのデータ共有を停止するようチームに要求していたことが明らかになった。

    当時アロンソのレースエンジニアを務めたマーク・スレイドが振り返り、この要求は却下されたものの、アロンソがチーム内で不公平な扱いを受けていると強く感じていたことの表れだったと証言している。

    スレイドが明かしたアロンソの要求
    2007年シーズン、前年まで2年連続でワールドチャンピオンを獲得していたフェルナンド・アロンソは、マクラーレンへ移籍。一方、チームメイトにはF1デビューを果たした新人ルイス・ハミルトンが起用された。

    しかし、シーズンが進むにつれて両者の関係は急速に悪化。アロンソはチームが新人のハミルトンを優遇していると感じ、不満を募らせていった。

    当時アロンソのレースエンジニアだったマーク・スレイドは、ピーター・ウィンザーのインタビューで次のように明かした。

    「2007年、フェルナンドとルイスの関係が最悪だった頃、シルバーストンあたりの時期にフェルナンドはルイスに自分のデータを見せないよう要求した」

    「彼は、自分もルイスのデータを見なくて構わないと言っていた。両方のマシンのデータにアクセスできることは、ルイスにとって有利になるだけだと確信していたんだ」

    この要求は最終的にマクラーレンに却下された。

    マクラーレンが要求を拒否した理由
    スレイドは、チームが要求を受け入れなかった理由について、チーム全体の競争力を優先したためだと説明した。

    「もちろん認められなかった。しかしフェルナンドは本気だった」

    「彼もルイスのデータを見ることはできた。その情報をもっと有効に使って自分のパフォーマンス向上につなげるべきだったと思う」

    さらにエンジニアの立場から、データ共有はチーム全体の利益につながると強調した。

    「エンジニアとして言えば、情報は多いほど判断の質が高まり、チームは速くなる。戦っている相手はチームメイトだけではなく、グリッド上のすべてのライバルだからだ」

    「もし両ガレージで扱える情報を制限すれば、結果としてチーム全体のパフォーマンスも制限してしまう」

    要求の背景にあった不信感
    スレイドによれば、アロンソは要求が拒否されたことにも強い不満を抱いていたという。

    「最終的には拒否されたが、彼は非常に真剣だった。そして自分の望みがかなわなかったことに非常に不満を抱いていた」

    一方で、この要求そのものが問題の本質ではなく、チームとの関係悪化が生んだ結果だったと振り返る。

    「この要求は、彼がさまざまな面で不公平な扱いを受けていると感じていたことの表れだった」

    「これは多くの要因の一つに過ぎない。彼なりに、不公平だと感じていた状況を正そうとした行動だったのだろう」

    2007年のマクラーレンは、アロンソとハミルトンの激しいタイトル争いに加え、チーム内対立やスパイゲート問題などで混乱したシーズンとして知られる。アロンソは3年契約で加入したものの、わずか1年でチームを離脱しており、今回の証言は当時の緊張関係の一端を改めて示すものとなった。

  • ドナルド・トランプが画策したニュージャージーF1計画 実現しなかった舞台裏

    ドナルド・トランプが画策したニュージャージーF1計画 実現しなかった舞台裏

    米国のドナルド・トランプ大統領が、かつてニュージャージー州でF1グランプリを開催する構想に関与していたことを、アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが明かした。

    当時、米国でのF1人気は現在ほど高くなく、ブリアトーレはトランプと当時のF1最高経営責任者バーニー・エクレストンを引き合わせ、ニューヨーク周辺での市街地レース開催を模索していたという。

    米国で3戦を開催するまでに成長したF1
    現在のF1は、Netflixのドキュメンタリーシリーズ『Formula 1:栄光のグランプリ』の影響もあり、米国で急速に人気を拡大している。

    サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われるアメリカGPは2012年からカレンダーに定着し、2022年にはマイアミGP、2024年にはラスベガスGPが加わった。現在では米国内で年間3レースが開催されている。

    さらに2026年には米国系チームのキャデラックがF1に参戦し、北米市場における選手権の存在感はかつてないほど強まっている。

    しかし、2007年を最後にインディアナポリスでのアメリカGPが消滅した当時、F1は米国で十分な評価を得られておらず、新たな開催地の確保に苦戦していた。

    ブリアトーレがトランプとエクレストンを仲介
    ブリアトーレによると、米国でのF1開催を復活させるため、自身がトランプとエクレストンの間を取り持ったという。

    当初はニューヨーク市内でのグランプリ開催が有力視されていたが、トランプは交通や行政上の問題を理由に、ニュージャージー州の方が現実的だと提案した。

    ブリアトーレは『The Race Business』の番組『In Conversation With…』で、当時の経緯を次のように振り返った。

    「もちろん、ドナルドもF1については何も知らなかった。でも、彼は優れたプロモーターだった」

    「当時はボクシングをプロモートしていたし、ラスベガスでもあらゆるイベントを手がけていた」

    「僕がドナルドとバーニーを話させた。僕はドナルドのオフィスにいて、バーニーと映像をつなぎ、ニューヨークでレースを開催するならどこが最適かを話し合った」

    トランプはニュージャージー開催を提案
    トランプはニューヨークでの開催には多くの障害があると指摘し、代替案としてニュージャージーを推したという。

    「ドナルドは、ニューヨークはさまざまな理由で非常に難しいが、ニュージャージーなら開催できると言った」

    「それでバーニーは、ニュージャージーの2人か3人の関係者と交渉を始めた」

    ニュージャージーでは、マンハッタンの高層ビル群を背景にハドソン川沿いを走る市街地レース構想が長年にわたって検討された。だが、資金面や運営面の問題から計画は進展せず、実際にグランプリが開催されることはなかった。

    当時の米国ではF1の価値が認められず
    ブリアトーレは、計画が失敗した最大の理由として、当時の米国でF1が特別なスポーツとして認識されていなかったことを挙げた。

    「でも、僕たちは成功できなかった。F1は特別なものだと考えられていなかったからだ」

    「NASCARやインディカーについて話すのとは、まったく違うビジネスだった。当時のF1には、ほとんど価値が認められていなかった」

    現在ではマイアミやラスベガスで大規模な市街地レースが行われ、F1は米国スポーツ市場で重要な地位を築いている。一方で、トランプとエクレストンが関わったニュージャージー開催構想は、米国でF1人気が本格化する前に消えた未実現の計画となった。

  • アストンマーティンF1 ニューウェイがAMR27開発着手「生産工程を大幅前倒し」

    アストンマーティンF1 ニューウェイがAMR27開発着手「生産工程を大幅前倒し」

    アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表は、2027年マシン「AMR27」の本格的な設計作業がすでに始まっていることを明らかにした。2026年型AMR26で経験した開発の遅れを繰り返さないため、生産開始を大幅に前倒しする方針を示している。

    また、2027年のレギュレーション変更では、フロア前端部の設計変更が最も重要なポイントになると指摘し、新たな空力コンセプトへの期待を語った。

    AMR27は基本設計の段階へ
    ハンガリーGPでは16項目に及ぶ大規模アップグレードを投入したアストンマーティンF1。改良型「AMR26B」によりフェルナンド・アロンソは今季初めてQ2進出を果たし、チームは復調の兆しを見せている。

    その一方で、ニューウェイはすでに2027年マシン「AMR27」の開発へ着手していることを明かした。

    「はい。現在は初期の研究段階にある」

    「今はエンジンをホイールベース内のどこに配置するか、シャシーをどう配置するかなど、長いリードタイムが必要となる基本設計を決めているところだ」

    ニューウェイによれば、現在検討しているのはフロント・リアサスペンションのコンセプトやギアボックス形状など、空力性能に大きな影響を及ぼす要素だという。

    「フロントとリアのサスペンションコンセプト、ギアボックスの形状など、空力に大きく影響するあらゆる要素を検討している」

    2026年の反省から開発を前倒し
    ニューウェイは以前、2026年マシンの開発は大きく出遅れていたと説明している。

    AMR26の風洞モデル投入は2025年4月と、ライバル勢より約4か月遅れだった。また、ホンダ製パワーユニットが抱えていた問題の深刻さをチームが把握したのも2025年11月になってからだったという。

    その経験を踏まえ、AMR27では設計から生産への移行を大幅に早めることを最優先課題としている。

    「最大の目標は、2027年マシンを今年よりもはるかに早い段階で生産工程へ引き渡すことだ」

    「そうすれば今年のように全員へ大きなプレッシャーをかけずに済む」

    「重量や剛性、細部の作り込みまで、より効果的に最適化できるようになる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2027年規則で最大の焦点はフロア前端
    2027年にはパワーユニット規則とシャシー規則の両方が見直される。

    パワーユニットでは内燃機関の比率が引き上げられ、燃料使用量も5%増加。エネルギー回生やデプロイメントにも細かな変更が加えられる予定だ。

    一方、ニューウェイが最も重要視しているのはシャシー側の変更だ。

    「最も大きな変更は、フロア前端にある『ビブ』あるいは『ティートレー』と呼ばれる部分だ」

    この部分の前縁は約300mm後方へ移される予定で、それによってマシン前部をより低い位置で走らせることが可能になるという。

    「これによって、まったく異なる空力特性が生まれる」

    さらに、リアウイングはダウンフォースを減らすため高さが抑えられ、フロア前端の『ベアクロー』と呼ばれるフィン形状も5本から3本へ削減される。

    加えて、エキゾースト周辺やリアウイング周辺で各チームが活用してきた空力処理も禁止される見込みだ。

    「私たちにとって最も重要なのは、このフロア前端の変更だ。すべてのチームに新しい空力上の課題を与えることになる」

    急成長した組織に自信
    ニューウェイは、この1年間でアストンマーティンF1が急速に組織力を高めたことが、2027年レギュレーション変更への最大の武器になると考えている。

    2026年は新体制の立ち上げやホンダとの初年度という難しい状況に直面したが、その経験が今後の開発力向上につながるという見方だ。

    「この12か月で、私たちはチームとして急速に成長せざるを得なかった」

    「1年前とは比べものにならないほど成熟した組織になっている」

    「だからこそ、これから先に待っているものについて非常に楽観的に考えている」

    【関連】
    ・アストンマーティンF1再建へ「ニューウェイに18カ月与えよ」 元フェラーリ技術者

  • F1スチュワード「マックス・フェルスタッペンは我々を試してくる」

    F1スチュワード「マックス・フェルスタッペンは我々を試してくる」

    FIAスチュワードのビタントニオ・リウッツィは、マックス・フェルスタッペンがレーススチュワードにとって「最も判断が難しいドライバー」だと語った。

    現在FIAのスチュワードを務める元F1ドライバーのリウッツィは、フェルスタッペンは常にレギュレーションの限界を突く走りをしており、その判断は他のドライバーよりもはるかに複雑になると明かした。また、マクラーレン勢にはフェルスタッペンの戦い方を徹底的に研究すべきだと助言している。

    「フェルスタッペンはスチュワードを試してくる」
    2026年シーズン、リウッツィはFIAのローテーション制スチュワードの一員として各グランプリで審議に携わっている。その立場から、4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンの走りについて率直な印象を語った。

    ハンガリーGPではレッドブル・レーシングのマシンに不満を訴えながらも2位でフィニッシュしたフェルスタッペンだが、そのレース運びはスチュワードにとって常に難題だという。

    リウッツィは、フェルスタッペンが他のドライバーよりも正確にレギュレーションを理解しているかと問われると、迷わずこう答えた。

    「誰よりもそうだ。その意味でマックスは戦闘マシンだ」

    「スチュワードとして見ると、彼は本当に我々を試してくる。インシデントを裁定しなければならない場面では、彼はいつもレギュレーションの境界線ぎりぎりに自分を置いている」

    さらに、その走りは審議を非常に難しくすると説明した。

    「彼の動きを分析するのは本当に難しい。いつも我々を非常に難しい立場に置く。一方で、他のインシデントはもっと明確で判断しやすいことが多い」

    マクラーレン勢へ「フェルスタッペンを研究すべき」
    リウッツィは、今季タイトル争いを演じるランド・ノリスとオスカー・ピアストリに対してもアドバイスを送った。

    「僕はあまり多くは言わないだろう。結局のところ、マックスはほとんど人の話を聞かない。周囲が何を言おうと気にしないからね」

    その一方で、ライバルにはフェルスタッペンの戦い方を学ぶよう勧めた。

    「ノリスとピアストリには、これまでのレースを注意深く見返して、マックスがどう戦っているかを研究するよう勧める。彼はあらゆるレースで彼らにプレッシャーをかけ、自分に有利な状況へ持ち込んできた」

    マックス・フェルスタッペン

    2026年の新オーバーテイク規則への理解が鍵
    2026年からFIAはオーバーテイク時のガイドラインを改訂し、とりわけコーナー頂点でのフロントアクスルの位置関係を重視する運用へ変更した。

    リウッツィは、この新しいルールを深く理解することがフェルスタッペンと戦ううえで不可欠だと強調する。

    「彼らにはオーバーテイクに関するレギュレーションをもう一度じっくり見直し、研究するよう伝えたい」

    そして、フェルスタッペンが最も優れているのは、そのルールを瞬時に利用する能力だと評価した。

    「彼は追い抜く時も、追い抜かれる時も、自分のポジショニングを常に考えている。もし正しい位置取りができなければ、責任は自分にあることを理解している」

    2026年の新ルールでは、ドライバーがコーナー進入時にどこまで並んでいるかが裁定の重要な判断材料となる。リウッツィは、フェルスタッペンはそのルールを誰よりも理解し、巧みに活用しているドライバーであり、それがスチュワードにとっても最も判断が難しい存在になっていると分析した。

  • FIA 2026年F1レギュレーション問題に反論「メーカーの反対で改善できなかった」

    FIA 2026年F1レギュレーション問題に反論「メーカーの反対で改善できなかった」

    2026年F1新レギュレーションを巡る混乱について、FIA(国際自動車連盟)がドライバーからの批判に対して反論した。

    ベルギーGPで顕在化したエネルギーマネジメントの問題を受け、カルロス・サインツやルイス・ハミルトンは「なぜ事前に問題を防げなかったのか」とFIAの責任を厳しく追及していた。

    しかしFIAは、問題自体は数年前から認識していたものの、パワーユニットメーカーの反対によって事前のルール修正が実現できなかったと説明している。

    FIA「問題は事前に把握していた」
    ベルギーGPでは、バッテリーエネルギー不足によってドライバーがストレートで十分なパワーを使えず、スパ・フランコルシャン本来の魅力が損なわれたとの批判が噴出した。

    GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるカルロス・サインツは次のように語っている。

    「2022年や2023年にシミュレーションを見た人が、『こんなものをどうして受け入れられるんだ』と言わなかったのなら、その経緯を見直すべきだ。こんな状況は決して起きるべきではなかった」

    さらにルイス・ハミルトンも、

    「誰がこの決定をしたのか分からない。でも、その人物はいまだにその職に就いている」

    と皮肉を込めて批判した。

    これに対し、FIAシングルシーター部門責任者ニコラス・トンバジスは、ドライバーの不満には理解を示しつつも、FIAは開幕前から問題を予測し、改善を試みていたと主張した。

    「ドライバーは率直に意見を言うものだ。それを期待しているし、遠慮する必要もない」

    「彼らが不満を述べている多くの問題について、私たちは開幕の2年前から把握しており、改善を試みていた」

    「しかし当時のガバナンスの仕組みでは、それを実現できなかった。それはある意味で予想された結果だった」

    メーカーの反対でルール変更は実現せず
    2026年レギュレーション策定では、既存メーカーと新規参入メーカー双方の利益を守るため、「パワーユニット・アドバイザリー委員会」が設置された。

    この枠組みでは、大幅な規則変更にはFIA、FOMに加え、当時5社存在したパワーユニットメーカーのうち4社の賛成が必要だった。

    FIAは2026年開幕前、レース中の最大電力展開を200kWへ引き下げる案などを提案したが、十分な支持を得られず否決されている。

    トンバジスは、この制度は新規参入メーカーを公平に扱うためには必要だったと説明した。

    「例えばアウディのような当時まだ参戦していないメーカーでも、規則には拘束される必要があった」

    「『まだ参戦していないから5倍のお金を使わせてほしい』とは言えない。それでは公平ではない」

    一方で、その代償としてFIA単独ではルールを変更できず、重要な改正にはメーカーの同意が不可欠だったという。

    「私たちが望んだ変更には少なくとも4社の賛成が必要だった」

    「しかし議論を重ねた数年間、その条件を満たすことはできなかった」

    F1レギュレーション

    ようやく実現したルール修正
    2026年シーズン開幕後、問題が現実のものとなったことでFIAはマイアミGPから緊急対策を導入し、エネルギーマネジメントを改善するための措置を実施した。

    さらに2028年までに、当初の50対50だった内燃機関と電力の出力配分を60対40へ見直すロードマップにも合意している。

    トンバジスは、この修正がもっと早く実施されるべきだったと認めた。

    「2027年と2028年に向けたパッケージについては今年5月に議論した」

    「本来であれば、こうした議論は2年前に済ませておくべきだった。そうすれば今回のような議論にはならなかっただろう」

    FIA「レース自体は面白い」
    一方でトンバジスは、新レギュレーションによってレース全体の魅力が大きく損なわれたとは考えていない。

    「ほとんどのレースは非常にエキサイティングだった」

    「確かにメルセデスが優位に立っているが、新規則初年度としては過去ほど一方的な展開ではない」

    「順位変動も多く、見応えのあるレースになっている」

    その上で、ドライバーの声を尊重しながらも、観客にとって魅力あるレースを実現することも重要だと強調した。

    「ドライバーは重要なステークホルダーであり、彼らの意見に耳を傾けて対策を講じることは正しかった」

    「しかし同時に、観客が求めているのは順位変動があり、エキサイティングなレースでもある。そのバランスを考えなければならない」

    2026年規則混乱の責任は誰にあるのか
    今回のトンバジスの発言は、「FIAが問題を見落としていた」というドライバー側の見方に対し、「問題は把握していたが、メーカー間の合意形成ができなかった」という事情を明らかにしたものだ。

    2027年以降はすでにルール見直しの方向性が決まっており、2028年にはICE比率を60%へ引き上げるなど抜本的な修正も予定されている。しかし、FIA自身が「2年前に実施できていれば」と認めたように、2026年シーズン開幕前に十分な合意を形成できなかったことは、新レギュレーション最大の教訓として残ることになりそうだ。

  • セルジオ・ペレス アストンマーティンF1放出の真相「このスポーツに忠誠心はない」

    セルジオ・ペレス アストンマーティンF1放出の真相「このスポーツに忠誠心はない」

    セルジオ・ペレスが、現在のアストンマーティンF1チーム誕生の裏側と、自身がチームを離れることになった経緯について振り返った。

    ペレスは、財政危機に陥っていたフォース・インディアの救済に重要な役割を果たしたにもかかわらず、チームがアストンマーティンへと生まれ変わるタイミングで放出された。しかし、セバスチャン・ベッテルが市場に出た状況を理解しており、「このスポーツに忠誠心はない」と受け止めたという。

    フォース・インディア救済に貢献も構想から外れる
    現在のアストンマーティンF1チームは、フォース・インディア、レーシングポイントを経て現在の体制へと発展した。

    2018年、フォース・インディアは深刻な経営難に直面していた。ペレスはチームを清算から守るため、自ら管財手続き入りを申し立てるという異例の行動を取り、その結果、ローレンス・ストロール率いるコンソーシアムによる買収が実現した。

    2019年からチームはレーシングポイントとなり、ペレスはランス・ストロールとコンビを組んだ。そして2021年、チームはアストンマーティンとして新たなスタートを切ることになる。

    しかし、そのプロジェクトにペレスの居場所はなかった。

    「ベッテルが加入するのは理解できた」
    『High Performance Podcast』で当時を振り返ったペレスは、長期的にチームへ残るつもりだったと明かした。

    「難しかったよ」

    「僕はチームと3年契約を結んでいたし、オプションもあった。将来はずっとそのチームにいるものだと思っていた。人生のほとんどを過ごしたチームだったし、ローレンスがチームを買収する手助けもした」

    「だから、ローレンスやランスと一緒に、そのプロジェクトの一員になれると本気で思っていた」

    しかし、その状況は4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルがフェラーリを離れることになったことで一変した。

    「でも、セバスチャンがフリーになった。4度のワールドチャンピオンが市場に出たんだ。このスポーツはそういうものだと理解していたし、ローレンスにとって非常に魅力的な存在になることも分かっていた」

    「彼にはオプションがあった。でも更新せず、セバスチャンを選んだ」

    「このスポーツに忠誠心はない」と実感
    チームから外されたことに失望はしたものの、ペレスは個人的な恨みを抱くことはなかったという。

    「その時に思ったんだ。『このスポーツに忠誠心はない』ってね」

    「個人的に受け止めることはなかった。今でもアストンの皆とは素晴らしい関係を築いている」

    ペレスは、この経験によって気持ちが折れることはなかった。

    2020年シーズン終盤のサクヒールGPでF1初優勝を飾ると、その活躍が評価され、2021年からレッドブル・レーシングへの移籍が決定した。

    セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)とセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)

    「レッドブルだけはないと思っていた」
    当時の心境について、ペレスはレッドブル加入だけは想像していなかったと語る。

    「だから、『じゃあ自分にできることは何だろう』と考えた。自分にできるのはコース上で結果を出すことだけだった」

    「翌年にいいチャンスがあればつかむし、なければ1年休んで戻ってくればいいと思っていた。いくつか話はあったけれど、翌年以降のものばかりだった」

    「そしてシーズン終盤に優勝して、レッドブルから声が掛かった」

    「僕が唯一『絶対に乗ることはない』と思っていたチームがレッドブルだった。あのチームはいつも育成ドライバーを起用していたからね。でも最終的にはレッドブルで走ることになった」

    ペレスはレッドブルで5勝を挙げた後、2024年シーズン限りでチームを離脱。2026年には新規参戦したキャデラックF1からグリッドへ復帰を果たしている。

  • アストンマーティンF1 デ・ラ・ロサがAMR26Bの改良点を徹底解説

    アストンマーティンF1 デ・ラ・ロサがAMR26Bの改良点を徹底解説

    アストンマーティンF1のブランドアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサが、ハンガリーGPで投入された大規模アップグレード仕様「AMR26B」について、チーム公式動画で各部の変更点を詳しく解説した。

    今回のアップグレードはFIAへの申告でも16項目に及ぶ変更が確認されているが、デ・ラ・ロサは実際にマシンの前に立ち、フロントからリアまで順番に新パーツを紹介。「ほとんどが空力面の変更だ」と説明し、それぞれの狙いについて語った。

    フロントウイングとノーズは完全新設計
    デ・ラ・ロサは、まずフロントウイングから解説を始めた。

    「ハンガリー、ブダペストで投入したAMR26の変更点を見ていこう。非常に多くの改良が施されているが、そのほとんどは空力面の変更だ」

    「フロントウイングはノーズとともに完全に新しくなった。メインプレーンもフラップもすべて新設計だ。エンドプレートも新しくなっていて、フットプレートだけでなくダイブプレーンも変更されている」

    ノーズも従来より細く設計され、ブレーキダクトも新形状となった。

    「ノーズはさらに細くなっている。そしてブレーキダクトも変更され、最適化された。これによってタイヤ内側を流れる空気がよりクリーンに通過できるようになっている」

    フロアからサイドポッドまで全面的に見直し
    続いてデ・ラ・ロサは、マシン中央部の変更点を説明した。

    「フロアもすべて新しくなった。ウェイクボードは以前より短くなり、ジオメトリーも変更されている。さらにフロア入口にあるフェンスも完全に新しい形状になった」

    さらに細かな部分にも手が加えられている。

    「ミラーとシャシーをつなぐ取り付け部分にも小さな変更が加えられている」

    サイドポッド周辺も空力効率を高めるために変更された。

    「サイドポッドのラジエーター吸入口も変更された。より細くなり、下側のリップは長くなっている」

    ボディワークについても見た目以上に大きな変更があるという。

    「ボディワーク自体も違う。全体の形状は似ているが、ご覧のようにコンパクトになっている。非常にタイトなパッケージングとすることで、より大きなアンダーカットを実現している」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    リアタイヤ前方の空力処理を重点的に改善
    デ・ラ・ロサは、今回のアップグレードで特に重要な開発エリアとしてリアタイヤ前方を挙げた。

    「フロア後半部、そしてリアタイヤへ向かうこの部分はすべて変更されている。このエリアには非常に多くの作業が施された」

    その理由についても説明している。

    「ここはフロアをしっかりシールし、リアタイヤが発生させる乱れた空気がディフューザーの下へ入り込まないようにするため、とても重要な場所なんだ」

    リアセクションではブレーキダクトやサスペンションも改良された。

    「リアブレーキダクトとリアサスペンションのアームも見直され、不要な乱れを取り除いて改善された。目的はディフューザー上部へよりクリーンな気流を送り込むことだ」

    ディフューザーとリアウイングも全面刷新
    リアエンドでは、ダウンフォースを生み出す主要パーツも一新された。

    「ディフューザー自体も完全に新しくなっている」

    リアウイングについても従来とは設計思想が変わっているという。

    「リアウイングも新しく、すべてのエレメントが変更された。メインコードは長くなり、フラップは短くなっている。エンドプレートも変更され、内側の処理はよりクリーンになった。ビームウイングも新しくなっている」

    「ポテンシャルは大きいが最適化が必要」
    最後にデ・ラ・ロサは、これほど大規模なアップグレードでは性能を引き出すまでに時間が必要だと強調した。

    「全体として見ると、16か所ものパーツが完全に新しくなった。だから、これらすべての変更を最適化するために、これから多くの作業を進めなければならない」

    「ドライバーが快適に走れるように仕上げることが重要だ。このアップグレードには非常に大きなポテンシャルがあるが、その能力を引き出すためには膨大な作業が必要になる」

    「だからこそ、その作業をできるだけ早く始めなければならない」

    ハンガリーGPで投入されたAMR26Bは、アストンマーティンにとって2026年シーズン最大規模となるアップグレードだった。デ・ラ・ロサの説明からも分かるように、単なるフロントウイングやフロアの改良ではなく、車体全体を一体の空力パッケージとして設計し直した包括的な進化となっており、今後はそのポテンシャルを引き出すためのセットアップとデータ収集が重要なテーマとなる。

  • レッドブルF1代表 フェルスタッペンとの開発は「必ずしも簡単ではない」

    レッドブルF1代表 フェルスタッペンとの開発は「必ずしも簡単ではない」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、マックス・フェルスタッペンの卓越した技術的なフィードバックがチームに大きな恩恵をもたらしている一方で、その能力の高さゆえに「必ずしも簡単ではない」側面もあると明かした。

    2026年シーズンのレッドブルは苦戦が続いている。昨年あと一歩でドライバーズタイトル5連覇を逃したフェルスタッペンを擁しながらも、ここまでグランプリ優勝はなく、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスの後塵を拝している。

    マシン開発も思うように進まず、RB22の扱いづらさはシーズンを通じて課題となっている。

    フェルスタッペンの技術力が開発を前進させる
    フランスの専門誌『Auto Hebdo』のインタビューで、メキースはフェルスタッペンがエンジニアリング会議で果たす役割について高く評価した。

    「マックスはチームの中で非常に大きな役割を果たしている。彼は速さだけでなく、私たち自身では捉えきれないような技術的な洞察力も持っている」

    メキースによると、フェルスタッペンが指摘した問題は、その場では原因を解明できないことも少なくないという。

    「その結果、私たちは新しい解析手法やセンサー、データ処理の方法を導入する。そして6か月後になってようやく彼が感じていたことを理解し、次の課題へ進めるようになる」

    「彼ほど繊細な感覚と速さを兼ね備えたドライバーがいることで、チームは驚くほど大きな進歩を遂げることができる」

    「必ずしも簡単ではない」と語る理由
    一方で、メキースはフェルスタッペンほど鋭い感覚を持つドライバーと仕事をする難しさについても率直に語った。

    「必ずしも簡単ではない」

    「彼はマシンに秘められたポテンシャルを常に感じ取っている。しかし私たちは、その能力をすぐには引き出せないことがある」

    「だからこそ、時にはフラストレーションが生まれる。しかし、それも彼が果たしている役割の一部だ」

    フェルスタッペンは今季を通じてRB22の扱いづらさを何度も訴えており、エンジニアとの無線でも改善を求める場面が目立っている。メキースの発言は、チームがその要求を理解するまでに時間を要している現状を裏付けるものと言える。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    ハジャーは「まだ伸びる」と高評価
    メキースは、レッドブルでデビューシーズンを戦うアイザック・ハジャーについても評価を語った。

    「彼にはまだ大きな伸びしろが残っている。そして1年後にも同じことを言えていることを願っている」

    さらに、ハジャーの成長ぶりを次のように称賛した。

    「今シーズンの序盤から見てきたように、彼はマシンに乗るたびに一歩ずつ前進している」

    「重要なのは2つある。ひとつは毎回少しずつ良くなっていること。そしてもうひとつは、マシンが非常に運転しづらい時でも、少し扱いやすくなった時でも、常に結果を残していることだ」

    今季のハジャーは、難しいRB22を駆りながら安定してポイント争いに加わっており、近年のレッドブルでフェルスタッペンのチームメイトとして最も競争力を示しているドライバーとの評価も高まっている。

    メキースの発言は、フェルスタッペンの卓越した能力がレッドブルの大きな強みである一方、その高度な要求に応えることがマシン開発の難しさにもつながっている現状を浮き彫りにしている。開発競争が激化する2026年シーズン後半、レッドブルがその課題を克服できるかが復調への大きな鍵となりそうだ。