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  • メルセデスF1 フェラーリの「マカレナ」型リアウイングを2025年に検討も不採用

    メルセデスF1 フェラーリの「マカレナ」型リアウイングを2025年に検討も不採用

    メルセデスF1は、フェラーリが2026年シーズンに投入して注目を集めている通称「マカレナ」と呼ばれる反転型リアウイングについて、実は2025年の段階ですでに検討していたという。

    メルセデスの副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタが、FormulaPassion.itの独占インタビューで明かした。メルセデスは技術的な理由から当時は採用を見送ったものの、今後あらためて評価する可能性については否定していない。

    フェラーリが投入した「マカレナ」型リアウイング
    2026年のF1では、フェラーリがいくつかの技術的なアイデアで他チームに影響を与えている。そのひとつが、通常とは異なるレイアウトを採用した反転型リアウイング、いわゆる「マカレナ」だ。

    トップチームのなかで、現時点まで独自のマカレナ型リアウイングを実戦投入していないのがメルセデスだ。しかし、それは同チームがこのコンセプトを検討してこなかったことを意味するわけではない。

    レスタによれば、メルセデスは2025年の時点ですでに同様のリアウイングを研究し、実際に評価を行っていたという。

    「フェラーリはシーズン開幕直後からそれを導入していた」とレスタは語った。

    「僕たちも昨年に評価していた。ただ、いくつかの技術的な理由から導入しないことを選んだ。別のアプローチの方が優れていると判断したからだ」

    もっとも、当時の判断が今後も変わらないとは限らない。

    「だからといって、将来に向けて物事を再評価できないという意味ではない。僕たちは常に、自分たちの決定を見直すことに対してオープンだ」

    フロントウイングでもフェラーリとは異なる設計思想
    メルセデスとフェラーリの違いはリアウイングだけではない。2026年F1で導入されたアクティブエアロへのアプローチでは、フロントウイングにも明確な設計思想の違いが表れている。

    メルセデスのW17では、ノーズのピラーを第2エレメントに接続し、可動する領域を最後方のエレメントに限定する方式を採用している。

    「これは、最初から進めてきた開発プロセスから生まれたものだ」とレスタは説明した。

    「フロントウイングの使い方に特別な弱点があるとは考えていない。もちろんチーム、特に空力部門は両方の構成を評価してきたし、これからも評価を続けていく」

    現在の仕様を選択したからといって、別のコンセプトを検討していないわけではないという。

    「今はひとつの方向性に集中している。ただ、ほかのことを考えず、何も分からないままこの方式を選んだわけではない。両方のステップを評価してきた」

    メルセデスが警戒するフェラーリの開発ペース
    メルセデスがフェラーリを意識しているのは、個々の技術的アイデアだけではない。レスタは、シーズンを通じてアップデートを投入し続けるフェラーリの開発ペースにも注目している。

    特にF1では予算上限のなかで開発を進めなければならず、シーズン中に多くの新パーツを投入するには、開発リソースをどこに振り分けるかという判断も重要になる。

    「彼らはうまくやっている。明らかに多くのアップデートをコースに持ち込んでいるし、それは予算上限との関係で見ても興味深い」

    「間違いなく今シーズンのライバルだ。彼らが近づいてきていることで、戦いはさらに面白くなっている。僕たちはコース上で彼らと戦いたい」

    2026年のタイトル争いを続けるメルセデスにとって、フェラーリは無視できない存在となっている。かつて自ら検討しながら採用を見送った「マカレナ」型リアウイングについても、ライバルの実戦データや開発状況を踏まえ、再び選択肢として浮上する可能性がある。

  • アストンマーティンF1 ニューウェイが組織再編を予告「あと少し調整する」

    アストンマーティンF1 ニューウェイが組織再編を予告「あと少し調整する」

    アストンマーティンF1は、チーム上層部の体制をめぐって今後も一部の調整を行う方針だ。マネージング・テクニカルパートナー兼チーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイは、現在の組織についてほぼ理想的な状態に近づいていると評価する一方、「あと少し調整する」と明かした。

    ローレンス・ストロールがオーナーとなって以降、アストンマーティンは技術部門、経営部門の双方で幾度となく組織を再編してきた。

    2026年にはニューウェイを中心として新たな体制づくりが進められており、ハンガリーGPで投入されたAMR26Bによってマシン面でも改善の兆しを見せている。

    ニューウェイ「スタッフには非常に満足している」
    ニューウェイは、アストンマーティンのシニアスタッフを中心とした現在の組織について、大幅な改革を必要とする段階は過ぎたとの認識を示している。

    「チームのシニアメンバーの組織については、おそらくあと少し調整することになるだろう。ただ、今いるスタッフには非常に満足している」

    アストンマーティンは過去5年間、チーム代表や技術責任者を含む上層部を繰り返し変更してきた。ニューウェイ自身も2025年3月にレッドブル・レーシングから加入し、同年11月にはアンディ・コーウェルに代わってチーム代表に就任。技術面だけでなく組織全体の再構築にも深く関わっている。

    ニューウェイは、現在重視しているのは単純な人員の入れ替えではなく、チーム内の文化や仕事の進め方を成熟させることだと説明した。

    「チーム文化については、大きく前進していると思う。メルボルンでマシン開発をいったん先送りし、統合や協力体制、文化、ツールの開発に集中することを決めた」

    「少しプレッシャーを取り除き、深呼吸をして、どう前に進むべきなのかを分析した。その結果、非常に良い進歩を遂げていると思う」

    マシン開発を急がず組織の「統合」を優先
    ニューウェイが言及した決断は、2026年シーズン序盤のアストンマーティンを理解するうえで重要なポイントとなる。

    チームは開幕直後から目先のアップデートを急ぐのではなく、ファクトリー内の各部門を結びつけ、開発ツールや作業プロセスを整えることに時間を割いた。ニューウェイは、こうした土台づくりを優先したことが現在の改善につながっていると考えている。

    その成果のひとつとして表れたのが、ハンガリーGPでデビューした大幅改良型AMR26Bだ。アストンマーティンはノーズやフロア、サイドポッド、リアサスペンションなど広範囲を変更し、シーズン序盤から続いていた苦戦から抜け出すための大きな一歩を踏み出した。

    つまり、ニューウェイが語る「調整」は、再び組織を全面的に作り直すという意味ではない。現在の基本構造を維持しながら、必要なポジションを整えて完成度を高める段階に入ったということだ。

    ジョナサン・ウィートリー加入が最大の変更へ
    今後予定されている調整のなかでも、最大の動きになるとみられているのがジョナサン・ウィートリーの加入だ。

    Motor.esによれば、ウィートリーは2026年末から2027年初頭にかけてアストンマーティンに加わり、ニューウェイに代わってチーム代表を務める計画だという。これが実現すれば、ニューウェイは日々のチーム運営から離れ、技術開発と組織全体のマネジメントにより集中できるようになる。

    ニューウェイとウィートリーはレッドブル・レーシング時代に長期間にわたって共に働いた経験を持つ。レッドブルがタイトルを争う組織へと成長していく過程を知る2人が再び同じチームで仕事をすることになれば、アストンマーティンにとって組織面でも重要な補強となる。

    一方、長年チームに在籍してきたトム・マッカローは2026年シーズン終了後に退団することが確認されている。マッカローはフォース・インディア、レーシング・ポイント時代を含めて13年間にわたり組織を支えてきた人物であり、その退団もニューウェイが進める新体制への移行を象徴する動きのひとつとなる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    5年間で繰り返されたアストンマーティンの組織再編
    アストンマーティンが安定性を重視する背景には、これまでの頻繁な組織変更がある。

    2021年にはルカ・フルバットがエンジニアリングディレクターとして加入することが発表され、翌2022年にはオトマー・サフナウアーがチームを離れ、マイク・クラックがチーム代表に就任。同年にはレッドブルからダン・ファローズ、メルセデスからエリック・ブランディンを迎え、技術部門を大幅に強化した。

    2024年にはボブ・ベルがエグゼクティブ・テクニカルディレクターとして加入し、フェラーリからエンリコ・カルディレを獲得することも発表された。同年10月にはアンディ・コーウェルがグループCEOに就任した一方、ファローズは技術責任者を退いている。

    2025年1月にはコーウェルがチーム代表を兼任し、クラックはチーフ・トラックサイド・オフィサーへと役割を変更。3月にはニューウェイが加入し、11月にはニューウェイ自身がコーウェルからチーム代表職を引き継いだ。

    こうした度重なる変更は、それぞれチーム強化を目的としたものだったが、組織として継続的に機能する体制を築くという点では課題も残した。

    ニューウェイが目指すのは「変え続けない」組織
    ニューウェイはレッドブル・レーシングで約20年間を過ごし、同チームがF1屈指の強豪へ成長する過程を経験してきた。その成功を支えた要素のひとつが、主要メンバーを長期間維持した組織の安定性だった。

    アストンマーティンでも最終的に求められているのは、毎年のように責任者を入れ替えることではなく、適切な人材を適切なポジションに置いたうえで、その体制を長期間機能させることにある。

    ニューウェイが「あと少し調整する」と語ったことは、さらなる大規模再編を示唆するものというより、長く続いた組織変更を終わらせるための最終調整という意味合いが強い。

    ウィートリーの加入を含む新たな体制が固まれば、アストンマーティンはようやく組織の安定を優先するフェーズへ移ることになる。ニューウェイとストロールがその体制を維持し、結果が出るまで時間を与えられるかどうかが、今後のプロジェクトを左右する重要なポイントとなりそうだ。

  • F1:日本から追加開催の要望 ドメニカリCEO「さらに多くの要望がある」

    F1:日本から追加開催の要望 ドメニカリCEO「さらに多くの要望がある」

    F1のステファノ・ドメニカリCEOが、日本からグランプリの追加開催を求める要望が寄せられていることを明らかにした。現在、日本では鈴鹿サーキットでF1日本GPが開催されているが、世界各地から開催希望が相次ぐなか、日本についてもさらなるレース開催を求める動きがあるという。

    ドメニカリはロイターの取材で、今後のF1カレンダーについてアジアや南米から関心が寄せられていると説明。そのなかで中国と日本を具体的に挙げ、「さらに多くの要望がある」と語った。

    一方で、F1は年間24戦という現在の規模を維持する方針であり、追加開催が実現するかどうかは開催地の入れ替えを含めた今後のカレンダー戦略に左右されることになる。

    日本と中国から追加開催の要望
    F1は世界各地からグランプリ開催への強い関心を集めている。ドメニカリによれば、長期的にはアフリカの候補地と前向きな交渉を進めているほか、アジアや南米からも開催への関心が寄せられているという。

    そのなかでドメニカリは、日本と中国について具体的に言及した。

    「中国、そして日本からもさらに多くの要望がある。ただ現時点では、中国では1レースを維持したい。別の選択肢を考える前に、まず市場を定着させる必要があるからだ」

    ドメニカリは日本について、誰が追加開催を要望しているのか、また具体的にどのサーキットが候補となっているのかには言及していない。

    現在、日本GPは鈴鹿サーキットで開催されている。そのため今回の発言は、日本国内で鈴鹿とは別にもう1戦を開催する構想が具体化していることを意味するものではないが、少なくとも日本からF1の追加開催を求める要望がF1側に届いていることが明らかになった形だ。

    2027年も年間24戦を維持
    一方、F1が際限なく開催数を増やしていくわけではない。ドメニカリは、2027年についても年間24戦を維持する方針を明確にしている。

    2027年のF1カレンダーはまだ正式発表されていないが、ポルトガルとトルコが新たにカレンダーへ加わる予定となっている。

    「いずれにしても、来年も24グランプリという目標は維持する」

    つまり、新たな開催地が加わる場合には、既存グランプリとの入れ替えが必要になる可能性が高い。日本から寄せられている追加開催の要望についても、こうした世界規模での開催枠を巡る競争のなかで判断されることになる。

    中東情勢で2026年終盤戦にも変更の可能性
    F1がカレンダーの選択肢を広げている背景には、現在の中東情勢もある。

    2026年4月に予定されていたサウジアラビアGPとバーレーンGPは、イラン戦争の影響を受けて中止となった。バーレーンGPについては、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで10月4日に代替開催されることになり、その費用の大部分をバーレーン側が負担する。

    また、FIA世界耐久選手権(WEC)も中東情勢の影響を受け、カタールとバーレーンで予定されていた終盤2戦を、それぞれスペインのカタルーニャ・サーキットとイタリアのモンツァへ変更している。

    F1では11月29日にカタールGP、12月6日に最終戦アブダビGPが予定されており、現時点では両レースとも開催予定に変更はない。

    「状況がどのように進展するのかを見るため、可能な限り時間を使うつもりだ。そして適切なタイミングで決断を下す」

    ドメニカリはそう語り、判断の期限についても明らかにした。

    「現在のカレンダーを変更する可能性について、判断期限は9月中旬だ」

    「現時点ではカタールとアブダビのレースは開催する予定だ。ちなみに、どちらもすでに完売している」

    中東2戦が開催できなければ欧州で最終戦
    一方、情勢が改善せずカタールGPとアブダビGPを開催できなくなった場合、F1はシーズン終盤を欧州へ移す方針だ。

    「もし開催できないのであれば、シーズン終盤は欧州になる。他の地域へ行くことはできないからだ」

    その代替開催地の候補には、2026年のF1カレンダーから外れたイモラ・サーキットも含まれている。ドメニカリ自身が、イモラが候補リストに入っていることを認めた。

    11月末から12月初旬の北イタリアでは低温が懸念されるが、ドメニカリは11月にナイトレースとして行われるラスベガスGPの方が欧州より気温が低くなる場合もあると指摘した。

    また、ラスベガスで2レースを開催してシーズンを締めくくる案も検討されたという。

    「ラスベガスで2レースを開催してシーズンを終える可能性もあった。ただ、成長している宝石を台無しにしたくはない」

    同時期にはNFLのレギュラーシーズンも開催されるため、ラスベガスでの連戦は採用しない考えだ。

    2027年カレンダー発表は年内を予定
    中東情勢は2027年のF1カレンダーにも影響する可能性がある。

    当初はバーレーンGPがオーストラリアGPに代わり、3月の2027年シーズン開幕戦に戻ることが想定されていた。しかし現在の情勢を受け、F1は複数の代替プランを用意している。

    「もちろん、中東の状況が解決していない場合に備えて、いくつかの選択肢と異なるプランを用意している」

    「ただ、それを判断するタイミングは年末になる。だから、まだ十分な時間がある」

    2027年のF1カレンダーは年内に発表される予定だ。

    年間24戦という限られた開催枠に対し、アフリカ、アジア、南米など世界各地からグランプリ開催への関心が寄せられている。そのなかでドメニカリが日本を具体的に挙げ、追加開催を求める要望があることを明かした点は注目される。現段階で具体的な開催計画は示されていないものの、日本で鈴鹿に続く新たなF1開催が将来的に検討対象となるのか、今後の動向が注目される。

  • セルジオ・ペレス 2027年ウィリアムズF1移籍説 キャデラックとの将来に不透明感

    セルジオ・ペレス 2027年ウィリアムズF1移籍説 キャデラックとの将来に不透明感

    セルジオ・ペレスに、2027年シーズンに向けてウィリアムズへ移籍する可能性が浮上している。キャデラックF1でバルテリ・ボッタスを上回るパフォーマンスを見せている一方、契約上の立場はチームメイトとは異なるという。

    キャデラックF1は新規参戦となった2026年シーズン、サマーブレイクまでノーポイントと厳しい戦いを強いられている。ペレス自身も開発スピードの不足を公然と指摘しており、チームとの将来をめぐる状況が注目され始めている。

    ペレスにウィリアムズ移籍説 ボッタスとは異なる契約状況
    GMMが日本のautosport webの報道として伝えたところによれば、ボッタスはキャデラックF1と2年契約を結んでおり、契約解除条項も存在しないという。

    これが、アメリカ人ドライバーのコルトン・ハータが2027年にボッタスと交代するとの憶測を、チームとボッタス本人が強く否定している理由とされている。

    一方、ペレスの契約をめぐる状況は異なるようだ。報道によれば、ペレスの契約は実質的に2026年のみをカバーする内容となっており、2027年に向けてウィリアムズとの間で話し合いが行われたという。

    ウィリアムズではカルロス・サインツJr.の去就が不透明になりつつある。チーム代表のジェームス・ボウルズはサインツJr.の残留を強く望んでいるものの、仮に離脱することになれば、豊富なF1経験とメキシコを中心とした高い商業価値を持つペレスは有力な選択肢となり得る。

    キャデラックF1の開発力に苦言「十分に進歩できていない」
    その一方で、ペレスは現在所属するキャデラックF1が抱える課題について率直に語っている。

    「本当に難しい状況だったし、開発を進めることも非常に困難だった」

    ハンガリーGPでペレスはそう語り、マシンの進歩が十分ではないとの認識を示した。

    「基本的に、僕たちは十分な開発ができていないと思う」

    「すべてのプロセスを見直して、もっと強力に開発を進められるようにしなければならない。F1では開発がすべてだからね」

    2026年からF1に新規参戦したキャデラックは、既存チームとは異なり、まだ開発の仕組みそのものを構築している段階にある。特に外部サプライヤーへの依存度が高いことも、迅速なアップデートを難しくする要因となっている。

    「僕たちにはまだ明確なプロセスが確立されていない」

    「既存の多くのチームは、開発をどう進めるべきか分かっている。でも僕たちは今、まだいろいろなことを学びながら、そのやり方を見つけているところなんだ」

    2027年を見据えるペレス「今から来年に集中する段階」
    ただし、こうした発言は必ずしもキャデラックF1との決別を示唆するものではない。ペレスは同時に、チームが2027年に向けて開発体制を確立する重要性を強調している。

    「今は、来年に集中し始める段階に来ている」

    「チームはあといくつかアップグレードを投入し続けると思う。少なくとも、自分たちの開発プロセスがしっかり機能していることを確認する必要があるからね」

    「それが確認できれば、これから先に向けて大きな自信になる」

    キャデラックF1での初年度を戦うペレスにとって、残るシーズンは単に初ポイントを目指すだけでなく、チームが継続的にマシンを改善できる体制を築けるかを見極める期間にもなりそうだ。

    一方で、サインツJr.の去就次第ではウィリアムズという選択肢が現実味を帯びる可能性もある。キャデラックF1の2027年に向けた開発力とともに、ペレス自身の将来も今後のドライバー市場における注目材料となりそうだ。

  • F1タイヤ空気圧引き下げ案をチームが拒否 ドライバーの不満届かず

    F1タイヤ空気圧引き下げ案をチームが拒否 ドライバーの不満届かず

    2026年F1でドライバーから不満が相次いでいるタイヤの最低空気圧について、ピレリが後半戦から引き下げを可能にする規則変更を提案したものの、F1チーム側の反対によって実現しなかった。

    FIAは提案された安全対策を実施可能と判断していたが、規則変更に必要なチームの特別多数を得られなかった。The Raceによれば、現在の高い最低空気圧は2026年シーズン終了まで維持され、2027年も継続される可能性が高いという。

    2026年F1で高まるタイヤ空気圧への不満
    2026年F1でドライバーから繰り返し指摘されている問題のひとつが、ピレリによって指定される最低タイヤ空気圧の高さだ。

    高い空気圧によってタイヤから得られるグリップが低下し、マシンが扱いにくくなっているほか、コーナー進入時にはホイールロックも起こりやすくなっている。

    さらに、状況によってはタイヤを適切な作動温度まで上げることが難しく、その一方でスティントを通じてタイヤを労わることも難しくなっている。

    ハースのオリバー・ベアマンは今年のF1スペインGPで、その感覚を「風船」に例えて不満を口にしていた。

    「今はタイヤの中にものすごくたくさんの空気が入っていて、本当に悪夢だ。デグラデーションも大きいし、1周だけでもかなりオーバーヒートする」

    「右足の下にはものすごいパワーがあるのに、グリップはほとんどない。タイヤが巨大な風船みたいだからだ」

    高い空気圧はアクティブエアロの安全対策
    2026年の最低タイヤ空気圧は、サーキットの特性によって異なるものの、2025年と比較して3~4psi程度高く設定されることが多い。

    その背景にあるのが、2026年からF1に導入されたアクティブエアロダイナミクスだ。

    現在のF1マシンは、ストレートでドラッグを減らす「ストレートモード」と、コーナーでより大きなダウンフォースを発生させる「コーナーモード」を使い分ける。このダウンフォース量の変化によって、タイヤが受ける垂直荷重も大きく変動する。

    ピレリが特に警戒しているのは、アクティブエアロに故障が発生し、ウイングがコーナーモードのまま固定されるケースだ。

    高ダウンフォース状態のままストレートを高速走行すれば、タイヤには極めて大きな荷重が加わる。空気圧が低すぎれば最終的にタイヤが破損する危険性があるため、現在の高い最低空気圧はアクティブエアロ故障時に備えたフェイルセーフとして設定されている。

    ピレリが提案した「5周後にオレンジボール旗」
    ドライバーからの不満を認識していたピレリは、2026年シーズン後半から最低空気圧を引き下げることを可能にする新たな規則を提案した。

    その内容は、アクティブエアロが故障してストレートモードを使用できなくなったマシンについて、コース上を走り続けられる時間を制限するというものだった。

    具体的には、マシンがコーナーモードに固定された状態で5周走行した場合、ドライバーに黒地にオレンジ色の丸が描かれた旗、いわゆるオレンジボール旗を提示する。

    これはマシンに危険な状態や機械的問題があることをドライバーに知らせるための旗で、提示されたドライバーはピットに戻らなければならない。問題を修復できなければ、そのレースを続行することはできない。

    このルールが導入されれば、高ダウンフォース状態のマシンがストレートを長時間走り続けるリスクを排除できる。そのためピレリは、現在想定している最悪のケースを基準にタイヤ空気圧を設定する必要がなくなり、ドライバーが求めていた水準まで最低空気圧を引き下げることが可能になると考えていた。

    早ければ夏休み明け最初のレースとなるF1オランダGPから導入することも可能だったという。

    FIAは実施可能と判断もF1チームが拒否
    FIAは、ピレリが提案したオレンジボール旗を使用する方法について実施可能と判断していた。

    しかし、シーズン途中で規則を変更するにはF1のガバナンス手続き上、チームから特別多数の支持を得る必要がある。実際に協議が行われたものの、必要な支持には届かず、過半数のチームが変更に賛成しなかった。

    一部のチームは、シーズン途中で最低空気圧を変更すれば競争力に影響を与える可能性があるとして反対したとみられている。

    また別のチームからは、アクティブエアロに故障が発生しても走行を続けることが可能であれば、マシンを最後まで走らせてポイントを獲得するチャンスを残すべきだとの考えもあったという。

    新ルールではアクティブエアロが故障して5周が経過すればピットインを余儀なくされるため、本来なら走り切れる可能性があるマシンの好結果が自動的に失われることへの懸念があった。

    タイヤ F1

    ピレリ「多数派は高い空気圧の維持を決めた」
    チーム側から必要な支持を得られなかったことで、現在の高い最低タイヤ空気圧は2026年シーズン終了まで継続されることになった。さらにThe Raceは、2027年も同様の状況が続く可能性が高いとしている。

    ピレリのチーフエンジニアを務めるシモーネ・ベッラは、ドライバーが変更を求めていたにもかかわらずチームが提案に反対したことについて、「特に驚いてはいない」と語った。

    「多数派は、より高い空気圧を維持することを決めた。僕たちとしては、それで問題ない」

    「高い空気圧にしている理由がストレートモードの状況にあることは、これまで何度も説明してきた。実際には、それほど頻繁に起きる状況ではない」

    「僕たちにとっては、タイヤ空気圧を決める際にどの手順を考慮するのかという問題にすぎない。そして僕たちは、最悪のシナリオを基準にする」

    2025年水準まで引き下げることも可能だった
    ベッラによれば、オレンジボール旗を使用する新ルールが導入されていれば、タイヤ空気圧を2025年と同程度まで戻せる可能性があった。

    アクティブエアロ故障時のリスクを考慮する必要がなくなった場合、どの程度空気圧を変更できるのかと問われ、ベッラは次のように答えた。

    「かなり大きな差になる可能性がある。基本的にはサーキット次第だ。フロントとリアで、およそ1~3psiの範囲で下げられる可能性がある」

    「リアについては、さらに下げることも可能だろう」

    2026年F1の高いタイヤ空気圧は、通常走行時の要求ではなく、アクティブエアロが故障した際の最悪のケースを想定した安全策という側面が大きい。ピレリはその前提を変える具体策を提示したものの、競争力への影響や故障時のレース続行を重視したチーム側の支持を得られなかった。

    結果として、ドライバーが求めていたタイヤ空気圧の引き下げは少なくとも今季中は実現しない。ピレリが安全上の前提を変更できない以上、2027年に向けても高い最低空気圧がF1の課題として残る可能性が高い。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1との契約延長に年俸73億円要求報道

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティンF1との契約延長に年俸73億円要求報道

    フェルナンド・アロンソが、アストンマーティンF1との契約延長に向け、年間4000万ユーロ(約72億8000万円)の年俸を求めていると報じられた。現在の年俸とされる3000万ユーロ(約54億6000万円)から約33%の増額となる。

    アロンソの現在の契約は2026年末がひとつの区切りとなっているが、現役を続ける場合には2027年だけでなく2028年までアストンマーティンで走る可能性が浮上している。

    一方、本人が将来を決断するうえでは、金銭面以上にマシンの競争力が重要になるとみられている。

    年俸4000万ユーロを要求か
    F1のビジネス事情を扱う『Business Book GP』の著者マルク・リマッハー氏は、アロンソがアストンマーティンとの契約を2027年と2028年まで延長するため、年間4000万ユーロを求めているとの情報を伝えた。

    リマッハー氏によれば、アロンソの現在の年俸は年間3000万ユーロ。要求通りなら1000万ユーロの増額となり、約33%の昇給に相当する。

    アロンソは2023年にアルピーヌからアストンマーティンへ移籍。当時締結された契約を経て現在もチームに所属しており、45歳となった現在もF1でトップレベルのパフォーマンスを維持している。

    『MARCA』によれば、年間4000万ユーロという金額はトップドライバーの市場価値から大きく外れたものではない。アロンソが持つ知名度やマーケティング面での価値、スポンサーへの訴求力などを考えれば、アストンマーティンにとって十分に正当化できる金額だとの見方もある。

    2028年まで現役続行の可能性
    今回の情報が事実であれば、注目されるのは年俸だけではない。アロンソが新契約を結べば、2027年だけでなく2028年シーズンまでF1で現役を続ける可能性がある。

    アロンソは2026年ハンガリーGPで、レースを続ける意思があれば2027年もアストンマーティンに残ることのできる契約が存在することを明かしている。一方で、2026年限りでF1から引退する可能性も完全には否定していない。

    さらに、アロンソには古巣アルピーヌへの復帰説も浮上しており、2027年のドライバー市場における重要人物のひとりとなっている。

    ただし、『MARCA』が得た情報では、アロンソが今後の進退を決めるうえで、現時点で金銭面が最大の問題になっているわけではないという。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    最大の判断材料はマシンの競争力
    アロンソが重視しているのは、2027年に競争力のあるマシンで戦えるかどうかだとされる。

    年間24戦という長いF1シーズンを戦ううえで、勝利や表彰台を狙えない状況が続けば、現役を継続するモチベーションにも影響する。アロンソは自身が競争を楽しめる環境にあるかどうかを含め、複数の要素を検討しているという。

    アストンマーティンは2026年シーズン序盤に大きく苦戦したが、エイドリアン・ニューウェイの指揮のもとでAMR26の改良を進めている。ハンガリーGPでは大規模なアップデートを投入し、シーズン序盤と比較して改善の兆しを見せた。

    さらに、ワークスパートナーであるホンダもパワーユニットの改善を進めており、夏休み明けのオランダGPでは改良版パワーユニットの投入が予定されている。アロンソにとって、こうしたプロジェクトの進展も将来を判断する重要な材料になる。

    オランダGPで進退表明の可能性
    『MARCA』によると、アロンソは夏休み明けに自身の将来について結論を出す可能性があり、8月21~23日に開催されるオランダGPの週に進退を明らかにする可能性もあるという。ただし、本人は決断を急いでいるわけではないとされる。

    パドックでは、アロンソとアストンマーティンの間ですでに条件面の合意が成立しており、正式発表のタイミングを待っているだけとの見方さえある。ただし、発表されるまでは契約延長が決まったと断定することはできない。

    アストンマーティンのマネージングテクニカルパートナーを務めるニューウェイも、アロンソの将来について継続を期待する姿勢を示している。

    「彼が残ってくれることを強く期待している」

    アロンソが年間4000万ユーロの条件で契約を延長すれば、F1でも最高額クラスの報酬を受け取るドライバーとなる。

    しかし、45歳のアロンソにとって最終的な焦点は年俸そのものではなく、アストンマーティンとホンダのプロジェクトで再びF1のトップを争えるかどうかにある。契約延長が実現すれば、アロンソは2028年までアストンマーティンのF1プロジェクトを牽引することになる。

  • レッドブルF1 アストンマーティンのマッカロー獲得へ ランビアーゼ後任に起用か

    レッドブルF1 アストンマーティンのマッカロー獲得へ ランビアーゼ後任に起用か

    レッドブル・レーシングが、技術・運営体制の再編に向けて新たな人材獲得に動いている。アストンマーティンで長年にわたって要職を務めてきたトム・マッカローを、レースエンジニアリング部門の責任者として迎える見通しだという。

    マッカローは2026年末をもってアストンマーティンを離れることがすでに明らかになっている。レッドブルでは、マクラーレンへの移籍が決まったと報じられるジャンピエロ・ランビアーゼが現在担っている役割を引き継ぐ可能性がある。

    マッカローが2026年末でアストンマーティンを退団
    マッカローは10年以上にわたり、フォース・インディア、レーシングポイント、アストンマーティンと名称を変えてきたシルバーストンのチームで要職を務め、主にトラックサイドのパフォーマンスとエンジニアリング部門を率いてきた。

    2025年初頭の上級管理体制の再編ではF1プロジェクトの第一線を離れ、「チームが参戦するレースカテゴリーのさらなる拡大」を担当する別部門のリーダー職に異動。その際、それまでのトラックサイドでの職務はチーフ・トラックサイド・オフィサーに就任したマイク・クラックが引き継いだ。

    F1公式サイトは、マッカローが2026年シーズン終了後にアストンマーティンを退団すると報道。その時点では、次の役職については不明とされていた。

    マッカローのF1でのキャリアは2002年、ウィリアムズにデータエンジニアとして加入したことから始まった。その後はレースエンジニアとなり、ニコ・ヒュルケンベルグ、ルーベンス・バリチェロ、ブルーノ・セナらを担当した。

    ウィリアムズで約10年間を過ごした後、2013年にザウバーへ移籍し、ヘッド・オブ・トラック・エンジニアリングを担当。その後、英国へ戻ってフォース・インディアに加入し、トラックサイドのエンジニアリング部門を率いた。

    マッカローが在籍したフォース・インディアは2016年と2017年にコンストラクターズ選手権4位を2年連続で獲得。レーシングポイント時代の2020年にはチーム初勝利を挙げ、コンストラクターズ選手権でも4位に入った。

    20年以上にわたってF1のトラックサイドで経験を積んできたマッカロー。その次の移籍先として新たに浮上したのがレッドブル・レーシングである。

    トム・マッカロー (アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    レッドブルがランビアーゼ後任としてマッカローを獲得へ
    ドイツ紙『Bild』のジャーナリスト、ミシェル・ミレフスキによると、マッカローはレッドブルで「ヘッド・オブ・レース・エンジニアリング」に就任する予定だという。

    「Bildが得た情報によれば、トム・マッカローは新たな『ヘッド・オブ・レース・エンジニアリング』に就任する予定だ」

    「彼はサーキットにおけるすべてのオペレーションを担当し、グランプリ期間中のエンジニアたちの仕事を統括することになる」

    このポジションを現在務めているのがジャンピエロ・ランビアーゼだ。

    ランビアーゼはレッドブルのヘッド・オブ・レース・エンジニアリングを務める一方、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアも兼任している。「GP」の愛称で知られ、無線を通じてフェルスタッペンと緊密に連携してきた側近のひとりでもある。

    しかし、そのランビアーゼはすでにマクラーレンと契約を結んだと報じられている。

    ミレフスキはランビアーゼの今後について次のように伝えている。

    「『GP』はマクラーレンへ移籍する」

    「フェルスタッペンの側近はすでに、この伝統ある英国チームと契約を結んでおり、長期的にはチーム代表になる可能性さえあると言われている」

    ランビアーゼがレッドブルを離れれば、サーキットでのエンジニアリング業務を統括する重要なポジションが空くことになる。マッカローはその後任として、レッドブルのトラックサイド部門全体をまとめる役割を担うとみられる。

    一方で、ランビアーゼが兼任してきたフェルスタッペンのレースエンジニアについては、マッカローがそのまま引き継ぐのか、それとも別の人物が担当するのかは現時点で明らかになっていない。

    レッドブルで続く組織再編
    マッカローの獲得が実現すれば、レッドブルが進めているマネジメントおよび技術体制の再編における新たな一手となる。

    チームでは長年モータースポーツアドバイザーを務めたヘルムート・マルコが退任。さらに、育成プログラムの新たな責任者としてグウェン・ラグリューを招聘するなど、人事面で大きな動きが続いている。

    そこにアストンマーティンで豊富な経験を積んだマッカローが加われば、レッドブルはサーキットでのエンジニアリング体制についても新たな段階に入ることになる。

    ウィリアムズ、ザウバー、そしてフォース・インディアから現在のアストンマーティンへと続くチームで20年以上にわたってF1の現場を経験してきたマッカローは、ランビアーゼ退団後のトラックサイド体制を再構築するうえで即戦力となる存在だ。レッドブルにとって、フェルスタッペンとチームをつなぐ重要人物を失った後の体制を安定させる重要な人事となりそうだ。

  • 角田裕毅 F1夏休みに帰国 “彼女”ケイナさんと「相模灘」の酒蔵を訪問

    角田裕毅 F1夏休みに帰国 “彼女”ケイナさんと「相模灘」の酒蔵を訪問

    角田裕毅が、F1のサマーブレイクを利用して日本に帰国しているようだ。神奈川県相模原市で日本酒「相模灘」を醸造する久保田酒造株式会社が、角田裕毅とケイナさんが酒蔵を訪れたことを公式Xで明かした。

    投稿ではケイナさんについて角田裕毅の「彼女」と記しており、仲睦まじい2人の様子とともに、その人柄についてもエピソードを披露している。

    2026年のF1は第11戦ハンガリーGPを終え、現在はサマーブレイクに入っている。レッドブル・レーシングのリザーブドライバーを務める角田裕毅も、この休暇期間を利用して日本で時間を過ごしているようだ。

    角田裕毅が訪れた1844年創業の久保田酒造
    そんな角田裕毅が訪れたのが、神奈川県相模原市に蔵を構える久保田酒造だ。1844年(弘化元年)創業の老舗酒蔵で、丹沢山系の湧水を用いて日本酒「相模灘」を醸造している。

    「相模灘」は、基本に忠実な吟醸造りをベースとしながら、吟醸香は穏やかに、米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒を目指して造られている。蔵の周囲には創業当初と変わらない豊かな自然が残り、夏には蛍が飛び交うという。

    久保田酒造の公式Xは同社の女将が運営しており、今回も実際に角田裕毅とケイナさんを迎えた女将が、2人の酒蔵での様子を伝えた。

    「F1ドライバーの角田裕毅選手と彼女のケイナさんが蔵にお越しくださいました。お酒を試飲しながら酒造りの話や、F1の話など沢山お話しが出来ました」

    さらに「2人の雰囲気もとても素敵で、本当にお似合いのお二人」と印象を明かし、「今後も角田選手のご活躍を応援して行きます」とエールを送った。

    女将が明かした角田裕毅とケイナさんの素顔
    その後の投稿では、酒蔵で垣間見えた2人の人柄についても紹介。ケイナさんについて「明るくて可愛くて気遣いが最高に素敵」と評したうえで、角田裕毅の振る舞いについても触れている。

    ケイナさんが荷物を持っていることに気づいた角田裕毅は、すぐに「ごめん、持つよ!」と声をかけたという。

    それだけではない。角田裕毅は、女将が事務所で脱いでいたサンダルまで、履きやすいように揃えていたという。女将はこうした何気ない気遣いに「大感動」したと綴り、「優しさに溢れた最高の空間でした」と振り返った。

    2人が帰った後にも、その振る舞いが夫婦の間で話題になったようだ。

    「自然にあの様な行動って出来ないよね! うちらやったことないね。なんて素敵なのー」

    女将は夫とそう振り返ったことを明かし、最後には「お二人は人間性からして素敵だ」と称賛した。


    F1サマーブレイクを日本で過ごす角田裕毅
    角田裕毅とケイナさんはこれまでも一緒に過ごす姿が知られてきたが、今回の久保田酒造の投稿では、ケイナさんを角田裕毅の「彼女」と紹介しているのも目を引く。

    日本酒「相模灘」を味わいながら酒造りやF1について語り合い、サーキットではなかなか見ることのできない気遣いや素顔も伝わった今回の酒蔵訪問。角田裕毅はF1のサマーブレイクを日本で過ごしながら、束の間のオフを楽しんでいるようだ。

  • アストンマーティンF1反撃へ ニューウェイ「大きな遅れを取り戻そうとしている」

    アストンマーティンF1反撃へ ニューウェイ「大きな遅れを取り戻そうとしている」

    アストンマーティンF1のマネージング・テクニカルパートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、2026年シーズン序盤の苦戦から巻き返しを図るチームの現状について、「大きな遅れを取り戻そうとしている」と語った。

    ハンガリーGPでは大幅に改良されたAMR26Bを投入し、今季最大の前進を見せたアストンマーティン。夏休み明けのオランダGPではホンダの新型パワーユニット(PU)も投入される予定で、さらにバクーまでシャシー側のアップデートを継続し、後半戦でさらなる競争力向上を目指す。

    ニューウェイ「大きな遅れを取り戻そうとしている」
    アストンマーティンはハンガリーGPでAMR26に大規模なアップデートを投入。ノーズやフロア、サイドポッド、リアサスペンションなど広範囲に手が加えられ、シーズン序盤から抱えてきたマシンの問題に対する大きな修正となった。

    ニューウェイは、ハンガリーで投入した改良に加え、今後もザントフォールト、そしてバクーに向けて開発を続けていくと説明した。

    「技術的な進化という意味では、ここハンガリーに持ち込んだマシン、そして先ほど話したようにザントフォールト、その後バクーに持ち込むアップデートも含めて、非常に大きなステップを踏んでいると思う」

    一方で、今回の進歩によって一気にトップ争いへ加われるわけではないことも認めている。

    「我々が大きな遅れを取り戻そうとしているのは明らかだ。これによって我々が最速のマシンになるのか? 残念ながら、そうではない」

    「だが、これまでいた位置から大きく前進することになるのか? そうだと思う」

    実際、ハンガリーGPではフェルナンド・アロンソが今季初めて予選Q2進出を果たし、決勝ではランス・ストロールが13位、アロンソが14位でフィニッシュ。ポイント獲得には届かなかったものの、AMR26Bは従来型よりも扱いやすく、競争力も改善したことを両ドライバーが認めている。

    ザントフォールトではホンダ新型PUを投入へ
    次戦オランダGPでは、シャシー側の開発と並んでホンダの新型パワーユニットにも注目が集まる。

    ホンダはハンガリーGP後にハンガロリンクで行われたフィルミングデーで新仕様PUを搭載したマシンを走らせ、最大200kmの実走テストを実施した。新型PUはザントフォールトでレース投入される予定で、一部では約30馬力の出力向上が見込まれていると報じられている。

    2026年からアストンマーティンのワークスパートナーとしてF1に本格復帰したホンダだが、シーズン序盤はパフォーマンスだけでなく、信頼性や振動など複数の問題に直面した。

    アストンマーティン側もAMR26の競争力不足に苦しんだことで、両者にとって厳しい船出となった。しかしニューウェイは、その苦境が結果としてホンダとアストンマーティンの連携を強めることにつながったと考えている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「悲惨なスタート」がホンダとの関係を強化
    ニューウェイは、シーズン開幕から数カ月の間に最も大きく進歩した部分のひとつとして、ホンダとアストンマーティンの関係を挙げた。

    「本当に進歩したのは、まさに『関係』という部分だと思う」

    「『悲惨なスタート』としか言いようのない状況から始まったが、常にポジティブな面を探すとすれば、その状況によってホンダと我々アストンマーティンの間に非常に緊密な協力関係が生まれたことだ」

    ニューウェイによれば、その連携強化は特定の分野に限ったものではなく、マシンとPUをひとつのパッケージとして改善していくため、幅広い領域で進められている。

    「我々はあらゆる領域で、その関係をさらに発展させ続けている」

    「関係性という観点から見れば、我々が遂げている進歩には非常に満足している。通常、関係が改善すれば、パフォーマンスも改善していくものだ」

    ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長も最近、アストンマーティンとの間でマシン改善に向けた共通理解が深まっていることを明かしており、双方が開発の方向性をより緊密に共有する段階へ進んでいる。

    ハンガリーを起点に後半戦で巻き返しへ
    ハンガリーで投入したAMR26Bは、アストンマーティンにとって2026年シーズンの方向性を変える最初の大きな一歩となった。

    しかし、ニューウェイ自身が認めているように、現時点でトップチームとの差が解消されたわけではない。ザントフォールトではシャシーのさらなるアップデートとホンダの新型PUが投入され、その後もバクーに向けて開発が続けられる。

    シーズン序盤の「悲惨なスタート」を経て、シャシーとパワーユニットの両面でようやく改善の兆しを見せ始めたアストンマーティン。ニューウェイは現状を冷静に捉えながら、ホンダとの連携を深め、大きく開いたトップ勢との差を段階的に縮めようとしている。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1苦戦の現実「2025年は実力以上だった」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1苦戦の現実「2025年は実力以上だった」

    カルロス・サインツJr.は、2026年シーズンに苦戦するウィリアムズについて、2025年の成功が「実力以上の結果だった」と振り返り、現在の低迷はチームの課題を浮き彫りにする「目を覚まされるシーズン」になったと語った。

    2025年にコンストラクターズランキング5位を獲得したウィリアムズは、2026年も中団トップ争いを続けると期待されていた。

    しかし、開発の遅れやマシンの重量超過などの問題に直面し、開幕から苦戦。11戦を終えた時点で獲得ポイントはわずか11点にとどまっている。

    2025年は期待以上の結果だった
    サインツJr.は、2026年の苦戦は契約時には全く想定していなかったと認めつつも、2025年の結果は本来の実力以上だったとの見方を示した。

    「そんな展開は全く予想していなかった。2025年は僕たちが期待以上の結果を残したと思っているし、2024年にウィリアムズと契約した時に想像していたよりも、いい結果だった」

    「2025年のマシンは本当にいいクルマだった。ポールポジションまでコンマ3〜4秒差の速さがあって、バランスも非常によかった」

    「だから2026年は、新レギュレーションに向けて十分な開発期間もあったし、少なくとも2025年の位置を維持するか、さらに一歩前進できると考えていた」

    2026年の低迷で見えた現実
    しかし現実は正反対だったとサインツJr.は説明する。

    「実際にはまったく逆だった。2025年の終わりに思っていた以上に、僕たちはトップチームから離れていたことが分かった」

    「チーム全体にとって、この一年は人としても組織としても成長させられるシーズンだった。同時に、将来トップチームと戦うためには、まだどれほど多くの仕事が残っているのかを思い知らされる目を覚まされる一年でもあった」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    原因は把握 反撃には時間が必要
    サインツJr.は、苦戦の原因についてはすでに理解が進んでいるとしながらも、立て直しには時間が必要だと強調した。

    「多くのことを学び、多くの課題に気付くことができた。でも残念ながら、ここまでは悪いシーズンになってしまった」

    「何が起きたのか、なぜこうなったのかを分析し、結論を出さなければならない。そして今では、その理由はかなり理解できていると思う」

    「立て直す力はチームにはある。ただ、F1では時間が必要だ。時間も、努力も、予算上限の中で使える資金も、そして膨大な分析も必要になる。今の僕たちは、まさにその作業に取り組んでいるところなんだ」

    2025年の躍進から一転、2026年は厳しい現実を突き付けられたウィリアムズ。それでもサインツJr.は、この経験を将来トップ争いを実現するための重要な学びと位置付け、長期的な再建への自信を失ってはいない。