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  • マクラーレンがF1モナコGP結果を正式控訴 ガスリー再審問題がさらに拡大

    マクラーレンがF1モナコGP結果を正式控訴 ガスリー再審問題がさらに拡大

    モナコGPの結果を巡る論争がさらに拡大した。マクラーレンF1は、ピエール・ガスリーのピットレーン速度違反ペナルティ取り消しを受け、FIA国際控訴裁判所(ICA)への正式な控訴を行ったことを明らかにした。

    今回の動きは、メルセデスがジョージ・ラッセルに科されたペナルティについて再審請求(Right of Review)を提出したのに続くもの。モナコGPの最終結果そのものが改めて争われる異例の事態となっている。

    マクラーレンが問題視する「競技上の公平性」
    発端となったのは、アルピーヌがピエール・ガスリーに科された2件のピットレーン速度違反ペナルティの取り消しに成功したことだった。

    モナコGPではオスカー・ピアストリ、ルイス・ハミルトン、フランコ・コラピント、ジョージ・ラッセルら複数のドライバーがピットレーン速度違反による処分を受けた。ガスリーも同様に2件の5秒ペナルティを受けていたが、レース後の再審で取り消され、表彰台を取り戻した。

    再審で新証拠として認められたのは、ピットレーン速度測定地点が実際には77センチずれていたという事実だった。この計測誤差が「重要かつ新たな証拠」と認定され、アルピーヌの再審請求が受理された。

    しかしマクラーレンは、各チームが当時有効だったルールと計測システムを前提にレースを戦い、ペナルティを受けたドライバーはそれを受け入れて消化したと主張している。

    ピアストリの表彰台にも影響
    マクラーレンにとって問題は単なる原則論ではない。

    オスカー・ピアストリはレース中に5秒ペナルティを消化したことで順位を落とし、最終的に4位でフィニッシュした。もしペナルティがなければ、アイザック・ハジャーを上回って3位表彰台を獲得できた可能性があった。

    さらにジョージ・ラッセルについても、複数のペナルティによって大きく順位を落としており、結果的に表彰台争いに加われなかったとの見方がある。

    つまり、ガスリーだけが後から救済された一方で、同じ計測システムを前提にペナルティを受け入れたドライバーたちは不利益を被ったままになっているというのがマクラーレン側の主張だ。

    マクラーレン「競技の整合性が問われる」
    マクラーレンは声明で次のように説明した。

    「我々はFIAの司法プロセスとスチュワードの役割を全面的に尊重している。しかし、この件はスポーツの公平性、規則適用の一貫性、そして競技の整合性に関する重要な疑問を提起している」

    「モナコGP週末を通じて、すべてのチームは当時適用されていた規則と標準運用手順に従って行動した。必要に応じてペナルティを受け入れ、それを消化した」

    「その後になってペナルティが取り消されることで、当初の判断に従った競技者が不利益を被る状況が生まれている」

    マクラーレンは今回の控訴について、アルピーヌやガスリー個人を対象としたものではなく、F1選手権全体の公平性を守るための措置だと強調している。

    争点はガスリーではなくFIAの判断基準
    今回の一連の問題で焦点となっているのは、ガスリーの処分の是非そのものではない。

    本質的な争点は、「後になって計測システムの問題が判明した場合、すでにペナルティを消化したドライバーとの公平性をどう担保するのか」という点にある。

    メルセデスは再審請求という手段を選択し、マクラーレンは正式控訴へ踏み切った。さらにレッドブル・レーシングも控訴意思通知を提出済みとされるが、正式な手続きへ進むかどうかはまだ明らかになっていない。

    FIA国際控訴裁判所の判断次第では、モナコGPの最終結果が再び変更される可能性もあり、2026年シーズンのランキング争いにも影響を及ぼす重要案件となりそうだ。

  • 角田裕毅 レッドブルF1のTPCで2レース分を走破「まるで離れていなかったかのよう」

    角田裕毅 レッドブルF1のTPCで2レース分を走破「まるで離れていなかったかのよう」

    角田裕毅が、バルセロナで実施されたレッドブルのTPC(旧型車テスト)走行後にコメントを発表した。

    2026年シーズンはレッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅にとって、今回のテストは久々のF1実車走行となった。角田裕毅はバルセロナのカタルーニャ・サーキットで、2025年型マシンのRB21をドライブし、長距離走行プログラムをこなした。

    「まるで離れていなかったかのよう」
    角田裕毅は走行後、自身のSNSで次のようにコメントした。

    「バルセロナの暑さの中、2レース分走った後もまだ笑顔」

    「ステアリングの後ろに戻れて本当に良かった。まるで離れていなかったかのようだ」

    今回のテストは、レッドブルF1がリザーブドライバーとしての実戦感覚を維持する目的で実施したもの。チーム代表のローラン・メキースは事前に「実際にF1カーを運転することに勝るものはない」と語り、角田裕毅の走行機会を高く評価していた。

    バルセロナの高温コンディションの中でRB21を使って約2レース分の走行距離を消化した角田裕毅は、充実した一日を過ごした様子をうかがわせている。今回のTPC走行は、今後リザーブドライバーとして緊急参戦の機会が訪れた際に備える重要な準備の場となった。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング

  • レッドブルF1 FIAのADUO判断に反論「優位性を裏付けるデータはない」

    レッドブルF1 FIAのADUO判断に反論「優位性を裏付けるデータはない」

    レッドブルF1のローラン・メキース代表は、2026年から導入されるパワーユニット救済制度「ADUO(Adjustment of Dyno Usage Offset)」を巡り、FIAがレッドブル・フォードの内燃エンジン(ICE)をベンチマークと判断したことに異議を唱えた。

    FIAはモナコGPの週末に各メーカーへ評価結果を通知し、レッドブル・フォードが最も高性能なICEを持つと認定。これによりメルセデスやホンダ、フェラーリ、アウディF1が開発面で一定の優遇措置を受けることになった。

    しかしレッドブルは、この評価を裏付ける十分なデータが存在しないとして再検証を要求。FIAも現在、データを改めて精査している。

    メキース代表「優位性を示すデータは見当たらない」
    メキース代表は、レッドブルがADUO制度そのものに反対しているわけではないと強調した。

    「ルールがICEの性能順位だけを評価対象にすると定めていることについては完全に賛同している」

    「我々はその考え方に何の問題も感じていないし、全員が合意した内容だ」

    一方で、評価結果については疑問を抱いているという。

    「より深い議論が必要だと考えているのは、我々がメルセデスに対して優位に立っていることを示すデータサンプルを一つも確認できていないからだ」

    メキース代表によれば、サーキットごとの特性によってパワーユニット性能の影響度は大きく変化するため、ICEの序列を判断するには極めて慎重な分析が求められるという。

    レッドブル F1 ローラン・メキース

    サーキット特性が評価を難しくする
    メキース代表は今季の各レースを例に挙げながら、自チームの主張を説明した。

    「ICE性能への依存度が高いカナダでは予選6番手だった」

    「一方でICE依存度が低いモナコでは、ポールポジションからわずか0.04秒差まで迫った」

    「そして再びICE依存度が高いバルセロナでは6番手に戻った」

    こうした結果は、レッドブル・フォードが圧倒的なエンジン優位を持っているという見方と一致しないと主張する。

    「我々は競争相手より上だと判断できるデータを一つも見ていない。それどころか、一貫して上回っていることを示す証拠も存在しない」

    フェラーリ躍進はPUと空力の相乗効果と分析
    またメキース代表は、バルセロナ・カタルーニャGPでルイス・ハミルトンにフェラーリ移籍後初勝利をもたらしたフェラーリの躍進にも言及した。

    フェラーリは同週末に大規模なアップグレードパッケージを投入しており、メキース代表はシャシー性能だけでなくパワーユニットの競争力も結果に反映されたとの見方を示した。

    「彼らは非常に大きなアップグレードパッケージを投入した。まずはルイスの初勝利を祝福したい」

    「ここ数戦でメルセデスと追う側のチームとの差は徐々に縮まっていた」

    「そしてフェラーリは大きな前進を果たした。バルセロナのようなサーキットで勝利したことは、シャシーとパワーユニットの両方が高いレベルにあることを示している」

    2026年の新PUレギュレーション導入を前に、ADUOを巡るメーカー間の駆け引きは今後さらに激しくなりそうだ。FIAによる再検証結果が、各メーカーの開発戦略に大きな影響を与える可能性がある。

  • メルセデスF1が再審請求 ガスリー表彰台復活でモナコGP結果に新たな波紋

    メルセデスF1が再審請求 ガスリー表彰台復活でモナコGP結果に新たな波紋

    モナコGPの結果を巡る論争が新たな局面を迎えている。アルピーヌがピエール・ガスリーのペナルティ取り消しに成功して表彰台を取り戻したことを受け、メルセデスはFIAに対してモナコGP結果の再審請求(Right of Review)を正式に提出した。

    ガスリーの処分取り消しによって順位が変更されたことで、同じピットレーン速度違反でペナルティを受けた他チームにも影響が及ぶ可能性が浮上。マクラーレンとレッドブル・レーシングも異議申し立ての意向を示しており、モナコGPの最終結果が再び見直される可能性が出てきた。

    ガスリーの表彰台復活が発端
    モナコGPでは、ピエール・ガスリー、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、オスカー・ピアストリ、フランコ・コラピントらがピットレーン速度違反で5秒ペナルティを受けた。

    ガスリーは2件の違反によって合計10秒加算され、当初は3位から7位へ降格していた。しかしアルピーヌはFIAに再審を申請し、モナコのピットレーン距離測定に誤りがあったことを示す新証拠を提出。スチュワードはこれを「重要かつ関連性の高い新要素」と認定し、ペナルティを取り消した。

    これによってガスリーは3位表彰台を回復し、アイザック・ハジャーやオスカー・ピアストリらの順位は1つずつ繰り下がることになった。

    メルセデスが再審請求に踏み切った理由
    今回の決定に最も強く反応したチームのひとつがメルセデスだ。

    ラッセルはレース中に5秒ペナルティを正しく消化できなかったとしてドライブスルーペナルティを科され、表彰台争いから脱落して12位でフィニッシュした。

    しかしメルセデスは、ガスリーのペナルティ取り消しとピットレーン距離測定の問題が新たな証拠に当たるとして、モナコGP結果の再審を求めている。

    トト・ヴォルフ代表は、その狙いについて次のように説明した。

    「我々もFIAに再審請求を提出した。正直なところ現実的な結果になるとは思っていない。これは非常に難しい案件だ」

    「通常ならドライブスルーペナルティを消化できなかった場合、レース後に20秒加算となる。その20秒ならジョージは4位に戻る計算だ」

    「ただ、それによってどんな影響が広がるのか。我々はジョージのためにやるべきことをしているが、成立するとは思っていない」

    ヴォルフ自身も成功の可能性は高くないと認めているが、失ったポイントを取り戻すために可能な手段を講じる姿勢を示した。

    ピアストリとレッドブル・レーシングも疑問を呈する
    ガスリーだけが救済されたことについては、ライバル陣営からも疑問の声が上がっている。

    ピアストリは、ピットレーン測定に問題があったことは理解できるとしながらも、一部のドライバーだけが救済されたことに違和感を示した。

    「僕もスピード違反はしていなかった。それなのに1人だけペナルティを取り消し、他はそのままというのは難しい状況を生む」

    「ポイントの問題ではない。こういう形で判断されるべきではないと思う。レース後に争えば結果が変わるという前例を作ってしまう」

    また、レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表も今回の判断について困惑を隠さなかった。

    「我々は少し混乱している。レース中はペナルティを受けたマシンを基準に戦略やレースを組み立てている」

    「実際にペナルティを消化したドライバーもいる。重要なのは、ファンのためにもチェッカーフラッグの時点で明確な結果が示されることだ」

    FIAの判断基準が問われる展開に
    今回の争点は単なる順位変動ではない。

    通常は控訴できないとされるピットレーン速度違反の裁定が、新証拠によって覆されたことで、今後も同様のケースで再審請求が相次ぐ可能性がある。

    特にピアストリが指摘したように、レース中にペナルティを受け入れたチームと、後から争う道を選んだチームとの公平性は大きな論点となっている。

    メルセデスの再審請求に加え、マクラーレンとレッドブル・レーシングも正式な異議申し立てを行うかどうかの判断を迫られている。ガスリーの表彰台復活から始まった一連の騒動は、モナコGPの結果だけでなく、FIAの裁定プロセスそのものを巡る議論へと発展しつつある。

  • マクラーレンF1リザーブのレオナルド・フォルナローリがハースのTPCに参加

    マクラーレンF1リザーブのレオナルド・フォルナローリがハースのTPCに参加

    レオナルド・フォルナローリがF1キャリアの次なるステップを踏み出す。マクラーレンのリザーブドライバーを務める2025年FIA F2王者のフォルナローリは、今週スペインのヘレス・サーキットで行われるハースF1のTPC(旧車テスト)に参加することが決定した。

    先週のF1バルセロナ・カタルーニャGPでマクラーレンからFP1デビューを果たし好印象を残したフォルナローリ。今度はハースの2025年型マシン「VF-25」をドライブし、将来的なF1レギュラー昇格に向けてさらなる経験を積むことになる。

    ハースF1がフォルナローリにテスト機会を提供
    6月17日と18日にヘレスで実施されるTPCテストで、フォルナローリはハースのVF-25をドライブする。TPC(Testing of Previous Cars)は過去のマシンを使用したテストプログラムであり、若手ドライバーの育成や評価の場として活用されている。

    今回のテストにはハースのリザーブドライバーである平川亮も参加する。平川亮は先週末のル・マン24時間レースで3位表彰台を獲得しており、その直後にF1マシンでの走行に臨むことになる。

    ハースは声明で次のように説明した。

    「TGRハースF1チームはTPC(Testing of Previous Cars)プログラムを通じてドライバーをテストし評価する機会を有している」

    「2025年FIA F2チャンピオンのレオナルド・フォルナローリに対し、6月17日から18日にかけてスペインのヘレス・サーキットでVF-25をドライブする機会を提供した。TGRハースF1チームのリザーブドライバーである平川亮もこのテストに参加する」

    F3とF2を連覇してマクラーレン入り
    フォルナローリは2024年にFIA F3、2025年にFIA F2のタイトルを獲得。2年連続でジュニアカテゴリーの頂点に立ったことで高い評価を獲得した。

    その活躍を受けて2026年シーズンからマクラーレンのリザーブドライバーに起用され、今年はTPCプログラムでマクラーレンの2023年型マシンも経験している。

    そして先週末のバルセロナ・カタルーニャGPでは、ランド・ノリスに代わってFP1に出走。自身初となる公式F1セッションで5番手タイムを記録し、オスカー・ピアストリから0.6秒差という好パフォーマンスを見せた。

    「信じられない経験だった」
    FP1走行後、フォルナローリは初めてのF1公式セッションを振り返り、興奮を隠さなかった。

    「素晴らしかった。本当に信じられない気分だった。セッション前はとても感情が高ぶっていた」

    「初めての公式F1セッションだったし、毎レース週末にテレビで見ているドライバーたちと同じコースを走ることができた」

    「いつも『彼らは本当にすごいし、とても速い』と思いながら見ていた。そのドライバーたちと同じトラックを走れたことは信じられない経験だった」

    今回のハースでのTPCテストは、フォルナローリにとって異なるチーム環境やマシン特性を学ぶ貴重な機会となる。F1パドック内で評価を高め続ける21歳のイタリア人ドライバーにとって、将来的なレギュラーシート獲得へ向けた重要な一歩となりそうだ。

  • アストンマーティンF1に疲弊感 エイドリアン・ニューウェイ戦略に耐える日々

    アストンマーティンF1に疲弊感 エイドリアン・ニューウェイ戦略に耐える日々

    アストンマーティンF1の苦境が深刻化している。2026年シーズン開幕から下位に沈むチームは、エイドリアン・ニューウェイ主導の大型アップグレード投入を待ちながら戦っているが、その戦略がチーム全体の士気に影響を及ぼし始めていることをマイク・クラックが認めた。

    一方で、フェルナンド・アロンソにはアルピーヌ移籍の噂も浮上している。しかし現時点でアストンマーティン離脱を示す具体的な兆候はなく、むしろチーム側がアロンソの存在を必要としているとの見方も強まっている。

    チーム全体に広がる重圧
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤から深刻な戦闘力不足に苦しんでいる。バルセロナ・カタルーニャGPではフェルナンド・アロンソが最下位で予選を終え、決勝でもバッテリートラブルによってリタイアした。

    トラックサイド責任者のマイク・クラックは、現状がチーム全体に重くのしかかっていると認めた。

    「これはチーム全体に重くのしかかり始めている」

    「ガレージでもそれを感じるし、特にドライバーたちへの影響は大きい」

    「非常に難しい状況だ」

    クラックによれば、チームは小規模な改良を重ねるのではなく、シーズン後半に投入する大型アップグレードへ開発リソースを集中する方針を採用している。

    ニューウェイ主導の開発方針
    アストンマーティンは2026年のグランプリ現場でほとんど姿を見せていないエイドリアン・ニューウェイの主導のもと、大規模なアップグレードパッケージへ注力しているとみられている。

    クラックはその決断を支持しつつも、現場の苦しさを隠さなかった。

    「我々には強力なリーダーがいる。そしてアップグレードを後回しにする決断が下された」

    「たとえ難しくても、我々全員がその決断にコミットしている」

    「我々の仕事はモチベーションを高く保ち、可能な限り多くを学ぶことだ」

    現在のパフォーマンス差は極めて大きく、クラックはF1の中で別カテゴリーを戦っているような感覚だと表現した。

    「狂っているように聞こえるかもしれないが、3〜4秒も遅れていると別のリーグで戦っているような感覚になる」

    「それでも多くのことを学べる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム エイドリアン・ニューウェイ

    アップグレードでも解決しない課題
    クラックは待望のアップグレードが投入されたとしても、チームの抱える問題がすべて解決するわけではないと警告した。

    現在の課題は単純な空力性能やパワー不足だけではないという。

    「アップグレードを待っているだけで状況が変わると言うのは難しい」

    「我々が抱えている問題の一部は、アップグレードが来ても残るだろう」

    「ハンドリング、ギアチェンジ、トランスミッション全体の反応、パワーデリバリーなどだ」

    「少しパワーやダウンフォースを増やしただけでは解決しない問題ばかりだ」

    これはホンダ製パワーユニットやギアボックスを含む車両全体の統合面に課題が残っていることを示唆している。

    アロンソ移籍説とブリアトーレの存在感
    苦戦が続く中で、アロンソと長年のマネージャーであるフラビオ・ブリアトーレを巡る憶測も再燃している。

    スペイン紙『AS』によれば、関係者はアロンソがアストンマーティンを離れる具体的な動きを見せているわけではないと見ている。

    しかしバルセロナ週末にはブリアトーレが何度もアストンマーティンのホスピタリティエリアを訪れており、その姿はパドック内で注目を集めた。

    同紙のヘスス・バルセイロ記者は、その行動が単なる移籍交渉ではなく、チームへの警鐘とも受け取れると指摘した。

    「それは明白な選択肢というよりも、天才が率いる野心的なプロジェクトに対する警鐘と解釈できるかもしれない」

    「アストンマーティンがフェルナンドを必要としている度合いは、フェルナンドがアストンマーティンを必要としている度合いより大きいことは周知の事実だ」

    2026年のアストンマーティンは、ニューウェイが描く長期計画への信頼を維持できるかが問われている。大型アップグレード投入までの間、チームの士気を保ちながら苦しいシーズンを乗り切れるかが重要な課題となりそうだ。

  • カッレ・ロバンペラ F1転向計画が再始動 トヨタがレース復帰へ青信号

    カッレ・ロバンペラ F1転向計画が再始動 トヨタがレース復帰へ青信号

    WRC(世界ラリー選手権)で2度のタイトルを獲得したカッレ・ロバンペラのF1挑戦への道が再び動き出した。トヨタは、体調不良によって中断されていたシングルシーター転向プロジェクトについて、ロバンペラが医療面でレース復帰の許可を得たことを明らかにした。

    ロバンペラはラリー活動を縮小し、日本のスーパーフォーミュラ参戦を軸とした本格的なシングルシーター転向計画を進めていたが、テスト走行後にめまいの症状が発生。医師の判断により活動停止を余儀なくされていた。

    トヨタが回復を確認 シングルシーター計画再開へ
    トヨタ・ガズー・レーシングは声明で、ロバンペラの回復が順調に進んでいることを報告した。

    「今シーズンのスーパーフォーミュラ参戦計画は医学的理由によって中断されていたが、カッレは健康回復に専念する時間を取ってきた」

    「回復は順調に進んでおり、すでにフィジカルトレーニングを再開している。段階的なドライビング復帰に向けた準備を進めることができる状況になった」

    これにより、F1を視野に入れたシングルシーターでのキャリア構築計画も再始動する見通しとなった。

    フィンランドの専門機関が復帰を承認
    トヨタによると、ロバンペラは療養期間中、フィンランドの高性能スポーツ研究機関「KIHU(Institute of High Performance Sport)」と連携してリハビリとトレーニングを実施してきた。

    KIHUはオリンピック代表やフィンランド代表アスリートを支援することで知られる機関で、科学的データに基づくサポートを提供。ロバンペラの身体状態やトレーニング内容を継続的に評価し、今回サーキット走行への復帰を認めた。

    専門機関による医学的な承認を得たことで、今後のキャリア計画は大きく前進することになる。

    2027年のレース復帰が目標 F1挑戦への重要な一歩
    トヨタはロバンペラの競技復帰目標を2027年に設定していることも明らかにした。

    現時点で具体的な参戦カテゴリーは発表されていないが、当初計画されていたスーパーフォーミュラ参戦が有力な選択肢とみられる。日本最高峰のシングルシーターカテゴリーはF1への登竜門としても評価されており、ロバンペラにとって重要な経験の場となる。

    25歳のロバンペラは史上最年少WRC王者として知られるが、F1転向という異例の挑戦を掲げている。今回の医学的クリアランス獲得は、その夢を現実へ近づける大きな一歩となりそうだ。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1初勝利でファンに感謝「暗闇から救ってくれた」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1初勝利でファンに感謝「暗闇から救ってくれた」

    ルイス・ハミルトンが2026年F1バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初勝利を挙げた。その喜びの裏で、ハミルトンは2025年シーズンに深刻な精神的苦境に陥っていたことを明かし、自身を支えてくれたファンへの感謝を語った。

    昨季はフェラーリで苦戦を強いられ、表彰台獲得も果たせなかったハミルトンだが、今季は開幕7戦で1勝と3回の表彰台を記録。復活の背景には、家族や友人、そしてファンの存在があったという。

    ハミルトン「ファンが僕を救ってくれた」
    ハミルトンはフェラーリの公式SNSで、昨年の苦しい時期を振り返りながらファンへの感謝を口にした。

    「本当に大きな感謝を伝えたい。皆さんの支えがなければ、僕は今日ここに立っていなかった」

    「皆さんは昨年、本当に僕の人生を救ってくれた。人生の暗い場所、困難な時期から立ち上がる力を与えてくれた。この勝利を皆さんに捧げたい」

    さらにSky Sportsの取材では、2025年シーズン中にファンから掛けられた言葉が大きな支えになったと明かした。

    「ネガティブなことを言う人たちの声は、しばしば燃料として使ってきた」

    「でも本当に僕を救ってくれたのはファンだった。昨年、多くのファンが『自分が何者かを忘れないで』と声を掛けてくれた。その言葉は強く心に響いた」

    「どうやって再び自分自身を見つけるのか。どうやって軸を取り戻すのか。どうやって前へ進む勇気と力を見つけるのか。そんなことを自問していた」

    批判に苦しみながらも再出発
    ハミルトンは、自身への批判が精神的なダメージを与えたことも率直に認めた。

    「僕も人間だ。もちろん目にするし、深く傷ついた瞬間もあった」

    しかし昨年末から環境を変え、精神面の立て直しに取り組んだという。

    「その世界から距離を置いた。家族や友人たちと多くの時間を過ごした。彼らはずっと僕を信じてくれて、一度も疑わなかった人たちだ」

    「そしてクリスマスから新たなミッションを始めた」

    ハミルトンは2025年末、自身のスマートフォンを『ゴミ箱に捨てる』と表現し、SNSや外部の雑音から距離を置く考えを語っていた。そうした取り組みが精神面の再構築につながったようだ。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    昨季は負傷も抱えていた
    ハミルトンは今回、2025年のバルセロナ・カタルーニャGPで負傷し、その影響が数か月間続いていたことも初めて明かした。

    「昨年の序盤、このサーキットで負傷した。そして数か月間その状態を抱えていた」

    「だから自分を良い状態に保つために、これまで経験したことがないほど厳しいトレーニングを積んだ」

    負傷の詳細については明かさなかったが、苦戦していた昨季の背景には身体的な問題もあったことがうかがえる。

    フェラーリ初勝利で取り戻した自信
    現在ドライバーズランキング2位につけるハミルトンは、自信を取り戻すために最も重要だったのは自分自身を信じ続けることだったと語る。

    「自分自身を二度疑いしてはいけない。自信を失ってはいけない。心の奥底で自分を信じ続けなければならない」

    「そうした考え方を自分のメンタリティに再び組み込むことができた」

    「ここまで心を再構築して、かつての自分を取り戻した」

    そしてフェラーリ移籍後初勝利の余韻に浸りながら、象徴的な言葉で締めくくった。

    「今夜はこの赤いシャツを着たまま眠るかもしれない」

    「胸に跳ね馬のエンブレムがあるのは、本当に素晴らしい気分だ」

  • BYDのF1参戦に追い風 FIA会長「中国に適切なチームがいる」

    BYDのF1参戦に追い風 FIA会長「中国に適切なチームがいる」

    中国のEV大手BYDによるF1参戦の可能性が再び注目を集めている。FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、中国メーカーのF1参入を歓迎する姿勢を明確に示し、「適切なチーム」として中国勢の参戦を支持する考えを明かした。

    2026年からキャデラックが11番目のチームとして参戦したことで、F1には12番目のチーム枠が残されている。BYD幹部とF1首脳陣の接触も報じられるなか、ビン・スライエムの発言は同社の将来的な参入への期待を一段と高めるものとなった。

    FIA会長が中国チーム参戦を後押し
    モハメド・ビン・スライエムはル・マン24時間レースの会場でドイツのDPA通信の取材に応じ、新たなチーム参入について持論を展開した。

    キャデラックの参戦実現を後押ししてきたビン・スライエムは、グリッド拡大そのものが目的ではないと強調する。

    「単純にもう1チームを加えることが目的ではない。重要なのは適切なチームを加えることだ」

    そして、その候補として中国勢に言及した。

    「我々は中国に適切なチームがいると考えている」

    さらにビン・スライエムは、中国メーカーの参入を以前から望んでいたことも明かした。

    「もし新たなチームが加わるのであれば、中国からのチームであってほしいという考えは以前から明確だった」

    BYDとF1首脳陣の接触が憶測を加速
    こうした発言が注目を集める背景には、BYDとF1関係者との接触が報じられていることがある。

    報道によれば、BYDの副社長であるステラ・リーはモナコGPの週末にモハメド・ビン・スライエムおよびF1 CEOのステファノ・ドメニカリと会談したとされる。

    現時点でBYDはF1参戦計画を公式に認めていない。しかし、中国最大級の自動車メーカーであり、世界有数のEVメーカーでもある同社がF1プロジェクトを検討しているとの噂は以前から流れていた。

    今回のビン・スライエムの発言によって、その憶測はさらに勢いを増すことになりそうだ。

    クリスチャン・ホーナー関与説も浮上
    さらに最近では、元レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーがBYDのF1プロジェクトに関与する可能性も報じられている。

    ホーナーは先日開催されたカンヌ映画祭でBYD関係者と行動をともにしている姿が目撃されており、一部では将来的なF1参戦計画との関連が取り沙汰されている。

    もっとも、現時点では具体的なチーム構想や参戦時期、パワーユニット計画などは明らかになっていない。また、新規参入には既存チームやFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)との調整も必要となる。

    F1の中国市場拡大戦略とも一致
    F1は近年、中国市場の成長を重要な戦略のひとつに位置付けている。

    中国GPの定着に加え、中国人ドライバーの活躍によって同国でのF1人気は拡大を続けている。そこにBYDのような世界的メーカーが参入すれば、F1にとって商業面やブランド価値の向上にも大きな意味を持つ可能性がある。

    モハメド・ビン・スライエムの今回の発言は、BYDのF1参戦が単なる憶測ではなく、少なくともFIAレベルでは歓迎される存在として認識されていることを示した。12番目のチームを巡る動きが今後どのように進展するのか、引き続き注目される。

  • フェルスタッペン レッドブルF1首脳会談の詳細を拒否「誰にも関係ない」

    フェルスタッペン レッドブルF1首脳会談の詳細を拒否「誰にも関係ない」

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が再びF1パドックを賑わせている。メルセデス移籍説が続くなか、先週オーストリア・ザルツブルクでレッドブル首脳陣との会談が行われたことが明らかとなり、その内容に注目が集まった。

    しかし、マックス・フェルスタッペンは会談の詳細について語ることを拒否。さらに周辺関係者も契約交渉説を否定しており、今回の会談はシーズン前半戦の総括が主な目的だったとみられている。

    フェルスタッペン「知る必要があれば私から話す」
    バルセロナ・カタルーニャGPの週末を前に、フェルスタッペンはレッドブルGmbHの幹部らと会談するためオーストリアを訪問した。

    会談にはレッドブルのF1活動を統括するオリバー・ミンツラフCEOのほか、共同オーナーのチャレルム・ユウウィッタヤ、後継者のマーク・マテシッツ、そしてマネージャーのレイモンド・フェルミューレンも同席していたと報じられている。

    会談の内容について質問されたフェルスタッペンは詳細を明かさなかった。

    「それは誰にも関係ないことだ」

    「もともと予定されていた会談だ。モナコの後に突然決まったわけではない」

    さらに、プライベートジェットの移動履歴から自身の行動が追跡されていることについても冷静な姿勢を示した。

    「もちろん飛行機は追跡できる。別に問題はない」

    「みんなが僕の居場所を知ることはできるし、質問することもできる。でも答えるかどうかは僕が決める」

    「何か伝えるべきことがあれば、私から知らせる」

    契約交渉説を側近記者が否定
    会談が注目を集めた背景には、フェルスタッペンとメルセデスを結び付ける移籍説がある。

    特にフェルスタッペンのプライベートジェットがメルセデス本拠地に近いイギリスを経由した後にオーストリアへ向かったことで憶測はさらに加熱した。

    しかし、フェルスタッペン陣営に近い『De Telegraaf』のエリック・ファン・ハーレン記者は、今回の会談が契約や移籍に関するものではなかったと報じている。

    「誤解を解いておくと、フェルスタッペンは先週の会談でそのような話はしていない」

    関係者によれば、この会談は以前から予定されていたもので、各関係者の日程調整を経て実現したという。

    また会談の主なテーマは2026年シーズン前半戦のレビューだったとされている。

    苦戦するレッドブルが憶測を加速
    もっとも、今回の憶測が完全に消えない理由もある。

    レッドブルは2026年シーズンに苦戦しており、フォードとの共同開発による新パワーユニットは有力視されながらも、マシン全体の競争力不足が続いている。

    バルセロナでフェルスタッペン自身もRB22の現状を厳しく評価した。

    「高速コーナーでも低速コーナーでもタイムを失っている。つまり、ほぼすべての場所でだ」

    「一日中グリップがなく、クルマのフィーリングもバランスも良くなかった」

    「上位争いができるとは思わない」

    「これが今の僕たちの立ち位置だ」

    現在の成績不振が続く限り、フェルスタッペンの将来を巡る憶測が消えることはなさそうだ。

    ヴォルフはメルセデス移籍説を改めて否定
    一方で、移籍先候補として名前が挙がるメルセデスのトト・ヴォルフ代表は、フェルスタッペン獲得説を改めて否定している。

    ジョージ・ラッセルの成績不振や、アンドレア・キミ・アントネッリの5連勝によって憶測が再燃するなか、ヴォルフは現在のドライバーラインアップに満足していると強調した。

    「今の2人以上にチームにいてほしいドライバーはいない」

    また、アントネッリとラッセルの実力差についても否定した。

    「2人はペースもレース結果も非常に近いレベルにある」

    「互いに刺激し合っているし、それは良いことだ」

    「キミはF1に求められるものを理解し、自分の才能を結果へ結び付けられるようになった。私たちは非常に感銘を受けている」

    レッドブルとの重要会談が行われたにもかかわらず、フェルスタッペン本人もメルセデス側も移籍の可能性を示唆する発言はしていない。少なくとも現時点では、ザルツブルクでの会談は契約交渉ではなく、苦戦する2026年シーズンを立て直すための戦略会議だった可能性が高そうだ。