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  • アストンマーティンF1 AMR26を事実上断念 ニューウェイ主導の“Bスペック”投入へ

    アストンマーティンF1 AMR26を事実上断念 ニューウェイ主導の“Bスペック”投入へ

    アストンマーティンは2026年型マシン「AMR26」の開発を事実上打ち切り、夏休み明けにも大規模な改良版を投入する見通しとなった。

    苦戦が続くフェルナンド・アロンソとランス・ストロールを救うべく、エイドリアン・ニューウェイが主導する“Bスペック”マシンの開発が進められているという。

    アロンソ「最悪のマシンと最悪のエンジン」
    2026年シーズンのアストンマーティンは深刻な競争力不足に苦しんでいる。

    バルセロナ・カタルーニャGPの週末、フェルナンド・アロンソはチームの現状について率直な言葉を並べた。

    「僕たちは最悪のマシンと最悪のエンジンを持っていることを分かっている」

    「ここまでのすべてのレースで、改善に取り組まなければならないと明確に言ってきた」

    さらにアロンソは、オーストリアGPでも状況は変わらないとの見方を示した。

    「2週間後にオーストリアへ行っても予選では最後尾付近だろう。そしてまたマシンの弱点について聞かれるはずだ」

    「でも僕たちは問題点を理解しているし、改善に取り組んでいる」

    現在のAMR26は車体性能だけでなく、ホンダ製パワーユニットとの組み合わせでも信頼性問題を抱えており、チームは苦しい戦いを強いられている。

    ニューウェイが全面刷新マシンを開発
    そうした中、アストンマーティンは現行車の延命策ではなく、大規模な刷新を選択したようだ。

    GPblogによると、エイドリアン・ニューウェイは数か月前からシルバーストンのファクトリーで改良版AMR26の設計に取り組んでおり、そのマシンは実質的に「完全新車」に近いBスペックになるという。

    投入時期は夏休み明けのザントフォールトが有力視されている。

    ニューウェイはレッドブル時代を含め数々の成功作を手掛けてきたが、AMR26はそのキャリアでも珍しい失敗作になった可能性がある。だからこそ今回のBスペックは、自ら設計思想を修正する重要な機会となる。

    チーム内部でも、この新仕様こそが2026年シーズン後半戦を左右する切り札として期待されている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    クラック「苦戦の中でも学びはある」
    一方で、チーム首脳陣は現在の苦境にも一定の価値を見いだしている。

    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、競争力不足の中でも組織として成長できていると語った。

    「3〜4秒も遅れていると別カテゴリーを走っているような感覚になるが、それでも多くを学べる」

    「最大限のパフォーマンスを引き出すために、どのようにプロセスを改善すべきかを学んでいる」

    さらにスペインGPで実施した1ストップ戦略など、一部の運営面には手応えも感じているという。

    「見つけるのは難しいが、小さなポジティブな要素はある」

    「ピットストップは非常に良かったと思うし、そこから他の分野も改善していかなければならない」

    2027年への重要な試金石
    アストンマーティンにとって今回のBスペック投入は単なるアップデートではない。

    2027年にはニューウェイが全面的に関与した新世代マシンの投入が控えており、その前哨戦としても重要な意味を持つ。

    アロンソが「最悪」と表現する現状からどこまで巻き返せるのか。ザントフォールトで投入予定の新マシンは、アストンマーティンとホンダの将来を占う大きな試金石になりそうだ。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1に疲弊感 エイドリアン・ニューウェイ戦略に耐える日々

    Source: GPBLOG

  • ニコ・ロズベルグがハミルトンのフェラーリF1初勝利を絶賛「F1の伝説的瞬間」

    ニコ・ロズベルグがハミルトンのフェラーリF1初勝利を絶賛「F1の伝説的瞬間」

    ニコ・ロズベルグがハミルトンルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後初となるF1グランプリ優勝は、かつてのチームメイトで最大のライバルだったニコ・ロズベルグにも強い印象を与えた。

    バルセロナ・カタルーニャGPでの勝利を受け、ロズベルグはハミルトンが困難な状況を乗り越えて再び頂点争いに戻ってきたことを称賛し、「F1の伝説的な瞬間だ」と語った。

    ロズベルグ「F1の伝説的な瞬間だ」
    2025年にメルセデスを離れてフェラーリへ移籍したハミルトンだったが、初年度は苦戦を強いられた。中国GPスプリントで勝利を挙げたものの、グランプリでは表彰台に届かず、Q1敗退やノーポイントレースが続いたことで、自らを厳しく批判する場面も少なくなかった。

    しかしフェラーリはオフシーズンに大幅な改善を進め、2026年の新レギュレーション導入も追い風となった。カナダGPとモナコGPで連続2位を獲得したハミルトンは、バルセロナでは予選Q3でフロントロウを確保すると、決勝では3ストップ戦略を成功させてフェラーリ移籍後初優勝を飾った。

    レース後にF1公式サイトの取材に応じたロズベルグは、その快挙を高く評価した。

    「僕たちはF1の伝説的な瞬間を目撃した。彼にとって歴史的な出来事であり、F1にとっても歴史的な瞬間だ」

    「F1界全体がこの瞬間を評価していると思う。誰もこの瞬間を称賛しない人はいないだろう」

    「フェラーリでのスタートは本当に厳しかった。それでも彼は状況を好転させ、再び偉大な存在へと登り詰めた。本当に素晴らしいことだ」

    「今はこの流れが続いてほしいと思う。メルセデス勢とのタイトル争いを見たいからね。それが実現したら最高だ。マシンは速いし、うまく機能するか見てみよう」

    タイトル争い再浮上に期待
    バルセロナ・カタルーニャGP開幕時点で、ハミルトンはランキング首位のキミ・アントネッリに66ポイント差をつけられていた。しかし自身の優勝とアントネッリのリタイアにより、その差は41ポイントまで縮まった。

    ハミルトンが8度目のワールドチャンピオン獲得、そしてフェラーリが2008年以来となるタイトル奪還を狙えるか問われたロズベルグは、迷うことなく肯定した。

    「可能だ。そうあるべきだし、実際に可能だと思う」

    フェラーリのアップグレード成功も高評価
    さらにロズベルグはSky Sports F1の取材でも、今回の勝利がハミルトンとフェラーリにさらなる勢いをもたらすと分析した。

    「良い結果が出れば、よりモチベーションが高まり、幸せになり、さらに努力するようになる」

    「これはチームとともに彼をさらに高いレベルへ押し上げるだろう。今のフェラーリには素晴らしい勢いがある。勝つために必要な要素がすべて揃い始めている」

    ロズベルグは、バルセロナで投入された大規模アップグレードも成功したと評価した。

    「彼らはマシンを改善した。この週末には8か所もの新パーツを投入している。そして彼は精神的にも非常に良い状態にある」

    「チームメイトのシャルル・ルクレールを上回っているし、他のライバルたちはそれぞれ異なる問題を抱えている。今はすべてがひとつにまとまり始めている。それが本当に素晴らしい」

    ハミルトンにとって今回の勝利は、フェラーリ移籍後の苦しい時期を乗り越えたことを証明する結果となった。ロズベルグが語ったように、この成功が単発の勝利に終わらず、本格的なタイトル争いへの第一歩となるかに注目が集まる。

  • ステファノ・ドメニカリがアロンソを絶賛「50年でもF1にいてほしい」

    ステファノ・ドメニカリがアロンソを絶賛「50年でもF1にいてほしい」

    フェルナンド・アロンソの将来を巡る憶測が再び高まっている。F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、アロンソに対する変わらぬ敬意を示しながら、「50年でもF1にいてほしい」と語った。

    2026年のバルセロナ・カタルーニャGPでは、アロンソ自身が「最後の母国レースだったかもしれない」と発言。さらに2027年にアルピーヌへ移籍し、かつての盟友フラビオ・ブリアトーレと再タッグを組む可能性も報じられており、去就への注目が集まっている。

    ドメニカリ「アロンソには50年でもF1にいてほしい」
    スペイン紙『AS』の取材に応じたドメニカリは、長年にわたってF1を支えてきたアロンソへの思いを率直に語った。

    「フェルナンドには50年でもここにいてほしいよ。もちろん彼は同意しないだろうけどね」

    冗談交じりにそう語ったドメニカリだが、その言葉には本心もにじんでいた。

    両者はアロンソがフェラーリに在籍していた時代から親交が深く、ドメニカリは当時チーム代表としてともに戦っていた。

    苦境のアロンソに同情「才能を示すチャンスが必要」
    アロンソにとって母国GPは厳しい週末となった。予選では最後尾に沈み、決勝もバッテリートラブルによってリタイアを喫した。

    その状況について問われたドメニカリは、アロンソへの敬意を強調した。

    「私はアロンソをとても尊敬しているし、彼が素晴らしいドライバーだということも知っている」

    「だが同時に、彼が非常に粘り強い人間であることも知っている」

    「良いマシンを手にできれば、彼はまだ自分の才能を証明する機会を得られるはずだ」

    「彼のメンタリティはあらゆるレベルで恐れを知らず、常に全力で挑むものだ」

    さらにドメニカリは、アロンソには適切なプロジェクトが必要だと指摘した。

    「彼には正しいプロジェクトが必要だ。私はそれがここであることを願っている。しかも1年だけではなく、もっと長くね」

    引退後のF1については語らず
    アロンソが引退した場合、F1が何を失うのかという質問に対し、ドメニカリはその話題自体を避けた。

    「そんな話をする時ではないよ。私は彼にまだ長くここにいてほしいからね」

    また、スペインのDAZNでも同様の見解を示している。

    「彼はチャンピオンであり、その才能と速さを示せるマシンが必要だ」

    「もしフェルナンドが別のクルマに乗っていたら、トップ争いをしていただろう」

    「彼は非常に強いし、決して諦めない真のチャンピオンだ」

    アロンソ「アップグレードの成果を見たい」
    一方のアロンソは、シーズン後半に予定されているアストンマーティンとホンダのアップグレードが、自身の将来を左右する可能性を示唆している。

    「僕たちは団結しなければならない」

    「シーズン後半にはアップグレードによってもう少し競争力が高まることを期待している。でも結果を見なければならない」

    「ある時点で、アップグレードが本当にマシンを速くしたことを確認する必要がある。近年は必ずしもそうではなかったからね」

    「今年の開発でいくつかのことを証明しなければならないし、その後で状況が改善してくれることを期待している」

    アロンソはまた、母国ファンへの感謝も改めて口にした。

    「週末で一番素晴らしかったのは、ファンのみんなの応援だった」

    「僕にとっては、おそらくバルセロナでの最後のレースだったかもしれないし、本当に感情的な時間だった」

    「クルマを降りている時間はすべて楽しめた。でも残念ながら、彼らにふさわしい結果を届けることはできなかった」

    「シーズン後半に改善できることを願っている」

    44歳となったアロンソは依然として将来について明言していない。しかしドメニカリの発言からも分かるように、F1界全体がまだこの伝説的ドライバーの引退を望んでいないのは確かだ。アストンマーティンとホンダが後半戦で競争力を取り戻せるかどうかが、アロンソの次なる決断を左右する重要な要素となりそうだ。

  • バルセロナ F1開催継続に強い意欲 2032年以降の年間開催復活も視野

    バルセロナ F1開催継続に強い意欲 2032年以降の年間開催復活も視野

    バルセロナ・カタルーニャGPの開催地であるバルセロナが、2028年以降にスパ・フランコルシャンと隔年開催となることが決まった後も、F1カレンダーへの恒久的な残留を諦めていないことを明らかにした。

    バルセロナ・カタルーニャ・サーキットは新契約により2028年、2030年、2032年の開催権を確保しているが、カタルーニャ州政府はそれを最終形とは考えていない。さらに中東情勢の不安定化によってF1の日程が見直されれば、2027年にも追加開催の可能性があるとの見方も浮上している。

    カタルーニャ州首相「何も排除しない」
    スペインGP決勝日にサーキットを訪れたカタルーニャ州首相サルバドール・イジャは、F1との関係強化に向けた姿勢を改めて示した。

    「我々は何も排除していない」

    「今週も示されたように、バルセロナとカタルーニャの名声を考えれば、望むことは何でも目指せる」

    現在の契約ではスパとの隔年開催となるが、イジャ首相はそれ以上の可能性があると考えている。

    「複数のF1グランプリを開催している国はアメリカとスペインだけだ。それ自体がカタルーニャへの信頼を示している」

    スペインでは2026年からマドリードで新たなF1レースが開催される予定で、バルセロナとの2大会体制が実現している。

    ドメニカリ CEOが指摘した過去の課題
    一方で、F1のステファノ・ドメニカリCEOは、バルセロナが現在の地位を維持できた背景には地元当局の大きな姿勢転換があったと明かした。

    ドメニカリはスペイン紙『AS』に対し、かつては十分な投資が行われていなかったと率直に語った。

    「私はバルセロナの友人たちにも率直に伝えた」

    「大規模なプロモーターが投資のために政府支援を必要としている中で、正直に言えば、かつてのバルセロナは投資額や改善の必要性に関係なく、このレースは保証されていると考えていた時期があった」

    しかし現在は状況が大きく変わったという。

    「今では政府関係者やプロモーターのチームが素晴らしい仕事をし、レースを取り戻した」

    「非常に重要な人物たちが関わっており、カタルーニャ州首相の尽力にも感謝している」

    「彼らはこの合意実現に真剣に取り組み、F1にふさわしいサーキットの未来を守るために懸命に働いた」

    F1の将来にも自信
    イジャ首相はスペインGP週末中にドメニカリと改めて会談したことも明かした。

    「先ほどドメニカリと会い、とても有意義な話し合いができた」

    「彼はここでの状況に非常に満足しているようだった」

    そして将来についても強い自信を示した。

    「私は前を見ている。そして、バルセロナでF1が今後何年も開催され続けると確信している」

    隔年開催という形で将来が確保されたバルセロナだが、地元当局の目標はそこに留まらない。スペイン国内でのF1人気の高まりとサーキットへの継続的な投資を武器に、将来的な年間開催復活を目指す動きは今後も続きそうだ。

  • フェラーリF1の隠し玉 新型BBS製リアホイールがハミルトン初勝利を後押し

    フェラーリF1の隠し玉 新型BBS製リアホイールがハミルトン初勝利を後押し

    フェラーリF1がバルセロナ・カタルーニャGPで投入したアップデートは、新型フロントウイングや空力パッケージだけではなかった。ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後初優勝の裏には、タイヤマネジメントを改善するために開発された新しいリアホイールの存在があった。

    スペインの高温コンディションではタイヤの摩耗が大きな勝負の分かれ目になると予想されていたが、フェラーリはレースを通じて優れたペースとタイヤライフを示した。

    その背景には、リア周りの熱管理を改善する技術的な進化があったとみられている。

    新型BBS製リアホイールを投入
    フェラーリはバルセロナ・カタルーニャGPで、BBS Japanが開発した新しいリアホイールを実戦投入した。

    2026年シーズンからFIAがホイール設計に関する規制を一部緩和したことで、各チームはホイールそのものをパフォーマンス向上のための開発対象として再び活用できるようになった。

    ホイールには軽量化や剛性向上だけでなく、温度管理という重要な役割がある。特にレース中のタイヤ温度や内圧の安定化は、摩耗を抑制するうえで極めて重要な要素となる。

    フェラーリは新型リアホイールによって、ブレーキシステムから発生する熱がホイールを通じてタイヤへ伝わるのを抑制することに成功したとされる。

    ブレーキ熱の遮断でタイヤ摩耗を低減
    フェラーリの技術陣はBBS Japanと共同で熱管理システムを最適化した。

    マラネロではブレーキ周辺に設置されるカーボン製のドラム内部に冷却用エアスペースを設け、専用の空気流路を設計。一方でBBS Japanは鍛造マグネシウム製ホイールの構造を見直し、熱の拡散性能を向上させた。

    これによりブレーキから発生する高温がホイールを介してタイヤへ伝達されることを抑制し、タイヤ温度と内圧の上昇を安定化させることが可能になったという。

    バルセロナでは気温31度、路面温度52度という厳しい条件だったが、フェラーリはライバル勢と比較してタイヤの劣化をうまくコントロールしていた。

    フェラーリの弱点克服へ大きな前進
    近年のフェラーリは一発の速さを見せながらも、タイヤ管理ではメルセデスやレッドブル・レーシングに後れを取る場面が少なくなかった。

    しかし今回の改良によって、高温レース向けの熱遮断仕様と、低温時にタイヤを素早く暖める仕様の両方を使い分けられる体制を整えつつある。

    技術責任者ロイック・セラは、かつてミシュランでタイヤ開発に携わった経験を持ち、タイヤ挙動への深い知識で知られる。そのノウハウがSF-26の開発にも反映され始めているようだ。

    バルセロナ・カタルーニャGPでのハミルトンの優勝は、新しい空力パッケージだけでなく、見えにくい部分で進められていた熱管理技術の進化が支えた成果だったと言えそうだ。

  • エステバン・オコンに迫る危機 F1パドックが注目するラファエル・カマラ

    エステバン・オコンに迫る危機 F1パドックが注目するラファエル・カマラ

    ハースF1で苦戦が続くエステバン・オコンの将来に暗雲が立ち込めている。2026年シーズン、チームメイトのオリバー・ベアマンに対して劣勢を強いられる中、パドックでは2027年のシート候補としてF2ランキング上位を争うラファエル・カマラの名前が急速に広がっている。

    フェラーリ育成ドライバーであるカマラは、昨季F3王者に輝いた後、今季はF2でも優勝を重ねて評価を高めており、ハースのドライバーラインアップ再編の中心人物になる可能性が浮上している。

    オコンに高まるプレッシャー ハースが2027年の選択肢を検討
    スイス紙『Blick』によると、オコンは2027年もハースに残留するために厳しい立場に置かれているという。

    アルピーヌから加入したオコンには経験豊富なリーダーとしての役割が期待されていたが、ルーキーのオリバー・ベアマンが安定して上回るパフォーマンスを見せており、期待された成果を残せていない。

    そのためハースは将来に向けた選択肢を検討しており、複数の若手ドライバーが候補に挙がっているとされる。

    F1パドックで急上昇するカマラ評価
    その中でも最も注目を集めているのがラファエル・カマラだ。

    ブラジル人ジャーナリストのジュリアンヌ・セラソリは、自身のYouTubeチャンネルで、ここ数週間でカマラを巡る評価が劇的に変化したと明かした。

    「彼がフェラーリのテストで非常に良い仕事をしたことは知っていたし、若手ドライバーのF1テストでのパフォーマンスがどれだけ重要視されるかも分かっていた」

    「カナダでは私の方から『ラファ・カマラはどうだろう』と周囲に聞いて回っていた。でも今週末は逆だった。多くの人が私のところへ来てラファの話をしていた。今ではみんなが彼について話している」

    セラソリはさらに、カマラの冷静な姿勢が関係者から高く評価されていると説明した。

    「彼はとても落ち着いていて、実務的な考え方をする。『何が悪かったのか』『どう改善するのか』を常に考えている」

    「この数週間で彼への見方は大きく変わった。周囲から抜きん出た存在として認識され始めている」

    一方で、マネジメント陣はF1昇格の話題に気を取られることなく、まずはF2タイトル獲得に集中させたい考えだという。

    カマラだけではない ハース候補者は多数
    もっとも、2027年のハース候補はカマラだけではない。

    トヨタとの提携強化が進む中で、平川亮の名前も候補として取り沙汰されている。また、元アルピーヌF1ドライバーのジャック・ドゥーハンも商業的価値を含めて候補の一人と見られている。

    さらに新たな候補として浮上しそうなのが、マクラーレン育成のレオナルド・フォルナローリだ。ハースは6月17日から18日にかけてヘレスでTPCテストを実施し、フォルナローリに走行機会を与えることを発表している。

    F3王者、そしてF2王者としての実績を引っ提げるフォルナローリにとって、このテストはF1昇格へ向けた重要なアピールの場となる。

    2027年のハースは若手中心の再編となる可能性
    現時点でハースがどのようなドライバー構成を選択するかは不透明だ。しかし、フェラーリが強く後押しするカマラの評価が急上昇していることは間違いない。

    ベアマンがチームの将来を担う存在として定着しつつある中、オコンのパフォーマンス次第では、ハースが若手中心のラインアップへと大きく舵を切る可能性もある。

    2026年後半戦は、カマラのF2タイトル争いだけでなく、オコンのF1キャリアの行方を占う重要な期間となりそうだ。

    【関連】
    ・マクラーレンF1リザーブのレオナルド・フォルナローリがハースのTPCに参加

  • ホンダが説明 アストンマーティンF1の振動問題で生じた“誤解”

    ホンダが説明 アストンマーティンF1の振動問題で生じた“誤解”

    アストンマーティンとホンダが2026年シーズン序盤に直面した深刻な振動問題を巡り、ホンダが一部報道の内容を訂正した。

    ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長の発言を受けて、「ホンダのエンジニアが日本でアストンマーティンF1マシンを実際に走らせて問題解決に取り組んだ」と報じられていたが、ホンダはそれが誤訳に基づくものであると説明している。

    ホンダが“運転した”との報道を否定
    問題となったのは、HRCトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原真太郎が、栃木県のさくら研究所で振動問題の調査に関与したという渡辺康治社長の説明だった。

    これを受け、一部では折原がアストンマーティンF1マシンを実際にドライブしたとの報道が広がった。

    しかし、ホンダF1の広報担当者はその解釈を否定した。

    「エンジニアはマシンに座ったのであって、運転したわけではありません」

    同担当者によれば、折原は車両に搭乗して振動の状況を確認したものの、実際にサーキットやテストコースを走行したわけではなかったという。

    振動問題解決の舞台はテストベンチ
    では、走行せずにどのように振動を確認したのか。

    ホンダは「マシンはテストベンチ上に設置されていた」と説明している。

    つまり、実車を走らせるのではなく、研究施設内の試験設備でパワーユニットや車体を稼働させながら振動の発生状況を再現し、原因究明を進めていたことになる。

    この振動問題は、アストンマーティン・ホンダのパッケージが2026年シーズン開幕当初に抱えていた最大の課題のひとつだった。特にドライバビリティや信頼性に悪影響を与え、チームの苦戦の一因とみられていた。

    鈴鹿以降の改善につながったホンダの対応
    ホンダによると、問題解決に向けてはハードウェアとソフトウェアの両面から対策を実施した。

    日本GPが開催された鈴鹿以降に導入された改良によって、振動問題は現在では大部分が解消されたという。

    アストンマーティンは依然としてグリッド後方で苦戦を続けているものの、近年の不振の原因として挙げられていたパワーユニット由来の振動については、ホンダ側はすでに克服したとの認識を示している。

    今後は、夏前に予定されている大型アップグレードや新型AMR26Bの投入によって、チームがどこまでパフォーマンスを向上させられるかが焦点となりそうだ。

    【関連】
    ・ホンダF1 新PU開発でアンディ・コーウェルを重用「複雑さを理解している」

    Source: GMM

  • フェラーリF1圧勝で広がる疑問 FIAのADUO判定に説明求める声

    フェラーリF1圧勝で広がる疑問 FIAのADUO判定に説明求める声

    F1バルセロナ・カタルーニャGPでのフェラーリの圧倒的な勝利を受け、パドック内ではFIAのパワーユニット評価制度「ADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)」に対する疑問の声が高まっている。

    FIAは先週末のバルセロナ・カタルーニャGPを前に、2026年および2027年の追加開発枠を各メーカーへ割り当てた。

    評価の結果、レッドブル・フォードが最も優れた内燃エンジン(ICE)を持つと認定され、フェラーリ、アウディF1、ホンダには2回、メルセデスには1回の追加開発機会が与えられた。

    フェラーリの圧勝が新たな論争に
    ところが、その直後に行われたバルセロナ・カタルーニャGPではルイス・ハミルトンがフェラーリで優勝。ジョージ・ラッセルとランド・ノリスに20秒以上の差をつける完勝だった。

    一方、FIAから最強エンジンと評価されたレッドブル勢は苦戦。マックス・フェルスタッペンは4位に終わり、アイザック・ハジャーも好追い上げを見せたものの6位が精一杯だった。

    この結果について、ブラジル人ジャーナリストのジュリアンヌ・セラソリは、自身のYouTubeチャンネルでパドック関係者の間に疑問が広がっていると明かした。

    「パドックでの議論はこうだ。メルセデスが開幕から勝ち続けていたのに、なぜパワーで大きく劣ると評価されたフェラーリが突然レースを支配できたのか。そして、なぜ最良のエンジンを持つとされたレッドブルが勝てないのか、ということだ」

    FIAはあらゆるデータを検証
    セラソリによれば、FIAはADUOの評価にあたり予選タイム、決勝ペース、両ドライバーの平均データなど複数の指標を比較したという。

    「FIA関係者は『あらゆるデータを見た。予選も、ドライバー平均も、決勝結果も確認した。そのすべてがレッドブルのエンジンが最良という結論を示していた』と話している」

    しかし、その評価結果と実際のレースパフォーマンスが一致していないように見えることから、関係者の間では説明を求める声が上がっている。

    メルセデスとフェラーリへの疑念も
    さらにパドックでは、メルセデスとフェラーリがADUO制度を見越してパワーユニットを設計した可能性も取り沙汰されている。

    一部では、両メーカーが意図的にICE性能を抑えた仕様でホモロゲーションを行い、追加開発枠を獲得する戦略を取ったのではないかとの見方もある。

    セラソリは「メルセデスは規則を理解したうえでエンジンを設計していたのではないかという話も出ている。なぜこれほど大きな差が生まれたのか、多くの疑問が残っている」と語った。

    ADUO制度は2026年の新規則下で各メーカー間の性能差を縮小するために導入されたものだが、フェラーリの躍進とレッドブルの苦戦によって、その評価基準や運用方法を巡る議論は今後さらに激しくなりそうだ。

  • アストンマーティンF1含む3チームが参加 ピレリ2027年タイヤテスト初日を実施

    アストンマーティンF1含む3チームが参加 ピレリ2027年タイヤテスト初日を実施

    ピレリは6月17日(水)、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットで2027年仕様スリックタイヤの開発テストを実施した。初日のテストにはフェラーリ、アストンマーティン、キャデラックの3チームが参加した。

    高温コンディションの中で各チームは新タイヤの構造や性能を評価。フェラーリのシャルル・ルクレールが134周を走破したほか、アストンマーティンのジャック・クロフォード、キャデラックの周冠宇も開発プログラムに取り組んだ。

    2027年タイヤ開発へ向けた重要な実走テスト
    今回のテストは2027年シーズンに向けたスリックタイヤ開発を目的として実施されたものだ。

    午前中はC2コンパウンドを使用し、異なる構造仕様のタイヤを比較する8周のパフォーマンスランを実施。午後は選別された有力候補を用いてロングラン評価が行われた。

    当日の路面温度は最高57℃、気温は34℃まで上昇し、タイヤにとって厳しい条件下でデータ収集が進められた。

    シャルル・ルクレールが134周を走行
    フェラーリではシャルル・ルクレールがテストを担当し、134周・624kmを走破。ベストタイムは1分16秒619を記録した。

    アストンマーティンではF2ドライバーのジャック・クロフォードがステアリングを握り、146周・680kmを走行。ベストタイムは1分23秒709だった。

    一方、キャデラックでは周冠宇が走行を担当したが、技術的なトラブルの影響で54周・251kmの走行にとどまった。ベストタイムは1分21秒543を記録している。

    タイヤ F1 ピレリ

    2日目はアーサー・ルクレールがフェラーリを担当
    テストは18日(木)も継続される。

    2日目はフェラーリとキャデラックの2チームのみが参加予定。キャデラックでは周冠宇が引き続きステアリングを握り、フェラーリではシャルル・ルクレールに代わって弟のアーサー・ルクレールが走行を担当する。

    2027年の新レギュレーション導入に向け、ピレリは各チームの協力を得ながらタイヤ開発を進めており、今回のテストもその重要なプロセスのひとつとなっている。

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  • ピエール・ガスリー表彰台復活が波紋 F1チームが警戒する“パンドラの箱”

    ピエール・ガスリー表彰台復活が波紋 F1チームが警戒する“パンドラの箱”

    ピエール・ガスリーのモナコGP表彰台復活が、F1パドック全体に大きな波紋を広げている。

    アルピーヌはモナコGPで科されたガスリーの2件のピットレーン速度違反ペナルティについて再審請求を行い、FIAはこれを認めた。その結果、ガスリーは失っていた3位表彰台を取り戻したが、この決定は他チームからも疑問の声を招いている。

    メルセデスはすでに再審請求を提出し、マクラーレンは正式な控訴に踏み切った。レッドブル・レーシングも対応を検討しており、関係者の間では「パンドラの箱を開くことになる」との懸念が広がっている。

    ガスリー救済が引き起こした連鎖反応
    今回の騒動の発端となったのは、モナコGPでガスリーに科された2件のピットレーン速度違反ペナルティだった。

    FOM(Formula One Management)は後に、速度計算に使用された距離データに誤りがあったことを認めた。これを受けてアルピーヌは再審請求を行い、FIAのスチュワードは新証拠として受理。ガスリーのペナルティは取り消され、7位から3位へ順位が回復した。

    しかし、同じレースではジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、オスカー・ピアストリ、フランコ・コラピントらも同様のペナルティを受けており、多くのドライバーは実際にペナルティを消化していた。

    そのため、「なぜガスリーだけが救済されるのか」という疑問が浮上している。

    レーシングブルズCEOのピーター・バイエルはSky Deutschlandに対し、「他のドライバーは実際にペナルティを消化しており、それが不満を生んでいる」と語った。

    メルセデスとマクラーレンも行動へ
    この問題を受けて、メルセデスはジョージ・ラッセルに関する再審請求(Right of Review)をFIAに提出した。

    チーム代表のトト・ヴォルフは「我々はジョージのためにやるべきことをしている」と説明しながらも、「正直なところ成立するとは思っていない。パンドラの箱を開くことになるからだ」と語っている。

    さらにマクラーレンも、FIA国際控訴裁判所(ICA)への正式控訴を行った。

    マクラーレンは声明で、問題はアルピーヌやガスリー個人ではなく、競技の公平性と規則適用の一貫性にあると主張。レース中にペナルティを受け入れて消化したドライバーたちが不利益を受ける状況に懸念を示した。

    レッドブル・レーシングも原則論を重視
    今回の決定によって直接的な影響を受けたのがレッドブル・レーシングだった。

    アイザック・ハジャーはモナコGPで3位表彰台を獲得していたが、ガスリーの順位回復によって4位へ降格した。

    チーム代表のローラン・メキースは、順位以上に競技運営上の問題を重視していると説明する。

    「我々は主にスポーツの健全性という観点からこの問題を見ている」

    「取り消し不可能なペナルティをどのように扱うべきなのか。そしてレース終了後にどのように正しい結果へたどり着くのか。その明確化が必要だ」

    またメキースは、計測システムに誤差が存在することを認めながらも、長年同じ方法で運用されてきたことを指摘した。

    「地球上に完璧な計測システムは存在しない」

    「我々は何年もこの方式で運用してきたし、多くのチームはその条件の中で規則を守ることができていた」

    モナコGP問題はF1全体の論争へ
    今回の問題はガスリーの表彰台復活だけでは終わらなかった。

    メルセデスは再審請求を行い、マクラーレンは国際控訴裁判所への正式控訴に踏み切った。さらにレッドブル・レーシングも今後の対応を検討しているとみられている。

    争点となっているのは、計測システムの誤差が判明した際に、すでにペナルティを消化したドライバーとの公平性をどう確保するかという点だ。

    FIAが今回のケースを特例として扱うのか、それとも今後の判例となるのか。モナコGPで始まった論争は、ペナルティ運用や再審制度のあり方そのものを問う問題へと発展している。