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  • ウィリアムズF1「ほぼ新車」を投入へ サインツJr.とアルボンに追い風

    ウィリアムズF1「ほぼ新車」を投入へ サインツJr.とアルボンに追い風

    ウィリアムズは2026年シーズン後半に向けてFW48へ大規模アップデートを投入し、巻き返しを図る計画だ。ジェームズ・ボウルズ代表は、今後数戦で苦戦を覚悟しながらも、夏休み明けには「ほぼ新しいマシン」と呼べるレベルまで進化すると明かした。

    チームはすでに2027年マシン開発を優先しているものの、今季を諦めたわけではない。カルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンにとっても、後半戦は大きな転機となる可能性がある。

    バルセロナの不振は実力を反映したものではない
    ウィリアムズはマイアミ、カナダ、モナコで競争力を示した一方、第7戦スペインGPでは苦戦を強いられた。

    しかしボウルズ代表は、その結果をチーム本来の実力とは考えていない。

    「バルセロナで見られた状況は、サーキット特有の特徴やマシン側で正常に機能しなかった要素が重なった結果だった」

    「それらの問題については詳細な分析を終えており、シーズン中にどのように修正していくか明確な計画を持っている」

    また、今後のアップデートによって着実な性能向上が期待できると説明した。

    「大きな性能向上が近づいている。ただし一度に実現するわけではない」

    「シルバーストンでアップデートを投入し、おそらくスパでも改良を加える」

    後半戦には“ほぼ新車”を投入
    ボウルズ代表によると、改良プログラムは夏休み前後にかけて継続的に進められるという。

    「8月の夏休み前にもさらなるアップデートがある。そして休暇後にはさらに多くの改良を投入する」

    「その頃にはサーキット上でほぼ新しいマシンを走らせることになるだろう」

    この発言からは、9月から10月頃に大規模アップデート版のFW48が投入される可能性が高いことがうかがえる。

    一方でボウルズ代表は、FW48に関する基本的なエンジニアリング作業はすでに完了しており、チームの主な開発リソースは2027年プロジェクトへ移行していることも明らかにした。

    まだ十分に挽回できると確信
    7戦終了時点でウィリアムズはコンストラクターズランキング8位。獲得ポイントは11点にとどまり、ハース、レーシングブルズ、アルピーヌの後方に位置している。

    それでもボウルズ代表は、シーズンはまだ長く、巻き返しの余地は十分に残されていると語る。

    「シーズン終盤のような感覚になるが、実際にはまだ全体の3分の1を消化しただけだ」

    「8月の夏休み後にも、今年が22戦になるか23戦になるかにもよるが、まだ約9レース残されている」

    「時間はある。ただし必要な性能を十分早い段階でマシンに与えられるかが重要だ」

    サインツJr.の将来を左右する重要な数か月
    ウィリアムズの復調は、カルロス・サインツJr.の将来にも影響を与える可能性がある。

    サインツJr.はすでに、自身が再び勝利争いへ戻るまでどれだけ待てるかを考えなければならないと認めている。もしウィリアムズの競争力向上が思うように進まなければ、過去に獲得を検討していたチームが再び接触を試みる可能性もある。

    さらにドライバー市場では、マックス・フェルスタッペンの去就が注目を集めている。フェルスタッペンがレッドブルを離れメルセデスへ移籍するような展開となれば、市場全体が大きく動き出し、その余波によってサインツJr.の名前が再び有力候補として浮上する可能性もある。

    その意味でも、ウィリアムズが後半戦に投入する“ほぼ新車”がどこまで競争力を引き上げられるかは、チームだけでなくサインツJr.自身の将来を占う上でも重要な要素となりそうだ。

  • レッドブルF1 マックス・フェルスタッペン残留へ重要協議 離脱条項が焦点

    レッドブルF1 マックス・フェルスタッペン残留へ重要協議 離脱条項が焦点

    マックス・フェルスタッペンのF1での将来を巡る不透明感が続くなか、レッドブルは2027年以降もチームに残留する確約を得るため、今週末のF1オーストリアGPで協議を継続する見通しとなった。

    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいる。しかし、その契約には成績に関連した離脱条項が含まれているとされており、2027年以降の去就については依然として憶測が絶えない。

    レッドブルが残留確約を求める理由
    フェルスタッペンは近年、自身の将来についてたびたび疑問を投げかけてきた。スプリントレース開催数の増加や、今年導入された新たな技術レギュレーションへの不満を理由として挙げており、その発言は将来を巡る憶測をさらに強めることとなった。

    レッドブルは来季以降もフェルスタッペンがチームに残留する保証を求めているが、現時点で双方の間に合意は成立していない。

    オーストリアで続く将来に関する協議
    フェルスタッペンはバルセロナGP前にマネジメント陣とともにオーストリアを訪問し、レッドブルの親会社であるエナジードリンク企業の経営幹部と協議を行った。

    レッドブルは今後の方向性について明確な回答を求めており、チームのホームレースとなる今週末のオーストリアGPでは、重要な関係者が現地入りする予定となっている。

    その中にはレッドブルGmbH共同オーナーのマーク・マテシッツとチャレーム・ユーウィッタヤも含まれている。RacingNews365の情報筋によれば、金曜日までに合意に至らなかった場合でも、協議は週末を通じて継続される可能性が高いという。

    離脱条項の扱いが焦点に
    今回の協議の重要なテーマのひとつは、契約に盛り込まれている離脱条項の扱いだ。

    レッドブルとフェルスタッペン陣営の話し合いでは、チーム側がその離脱条項を買い取る可能性が議論されているとみられている。もし実現すれば、フェルスタッペンが将来的に当該条項を行使することはできなくなり、レッドブルは長期的な安定を確保することができる。

    アップグレード評価も重要な週末に
    ただし、レッドブルにとって今週末の最優先事項はコース上でのパフォーマンスであることに変わりはない。

    チームはオーストリアGPで大きな期待が寄せられているアップグレードパッケージを投入する予定であり、その効果を評価することが重要な課題となる。

    フェルスタッペン自身は将来について率直な姿勢を貫いており、今月のスペインGPでレッドブルとの会談について質問された際には、「もし僕の将来について何か新しいことがあれば、そのときは皆さんに伝えるよ」と語っていた。

    レッドブルがフェルスタッペンの残留確約を求める背景には、競争力維持だけでなく組織運営上の理由もある。71勝を誇るドライバーが長期的に残留することが確定すれば、パドック内の優秀なエンジニアや技術者を獲得しやすくなるほか、苦戦するシーズン序盤を過ごしているチーム全体の士気向上にもつながると考えられている。

    オーストリアGPの週末は、レッドブルにとってアップグレードの成果を確認する重要な機会であると同時に、フェルスタッペンの将来を巡る協議の行方を占う場にもなりそうだ。チームの今後を左右する重要なテーマとして、その動向に注目が集まっている。

  • レッドブルF1 オーストリアGPで重量ハンディ解消狙う重要アップデート投入

    レッドブルF1 オーストリアGPで重量ハンディ解消狙う重要アップデート投入

    レッドブルは今週末のF1オーストリアGPで、2026年シーズン2度目となる大規模アップグレードパッケージを投入する。チームにとって極めて重要な改良となるが、一気に勢力図を塗り替えるような劇的な変化は期待すべきではないようだ。

    レッドブルのホームレースとなるレッドブル・リンクでは、ミルトンキーンズのチームが準備を進めてきた新パッケージがデビューする予定となっている。

    マシン全体に手を加えた改良
    今回のアップデートの詳細は明らかにされていないが、関係者の話では特定の領域だけでなくマシン全体に改良が施されているという。

    ただし、フェラーリが投入した“逆さまウイング”のような目を引く革新的なアイデアや極端なコンセプト変更が含まれているわけではない。

    今回の開発の焦点は、レッドブルがシーズン序盤から抱えていた重量問題の解消に置かれている。

    開幕時点でレッドブルはトップチームの中でも最も重いマシンを走らせていたとされ、最低重量に対して約12kgの超過があったとみられている。

    軽量化を完了へ
    マイアミGPで投入された前回のアップデートによって、その重量超過分のおよそ半分が解消された。

    そして今回のオーストリアGP向けパッケージによって残る重量ハンディキャップも取り除かれる見込みだ。

    これによりレッドブルは、今後の開発を軽量化ではなく純粋なパフォーマンス向上へ集中させることができるようになる。

    もちろんチームはアップグレードの効果をすぐに引き出したい考えだが、新パッケージの理解と最適化には一定の時間が必要になるとみられている。

    メキース代表は慎重な見方
    マイアミで投入されたアップデートは即座に一定の成果をもたらしたが、ローラン・メキース代表は今回のパッケージに過度な期待を寄せるべきではないと語っている。

    「全員がこのパッケージのために非常に懸命に働いてきた」

    メキース代表はそう語った。

    「だが、オーストリアのパッケージだけで十分だとは考えていない。まだいくつかのステップが必要になることは分かっている」

    「重要なのは、日本GP以降続けてきた差を縮める流れを維持することだ」

    「以前のように4分の1秒の差について話すのではなく、それよりも小さな差について語れるようになることを期待している」

    現在レッドブルはコンストラクターズランキング4位につけている。3位のマクラーレンとは52ポイント差があり、ホームレースで投入される今回のアップデートが反撃への足掛かりとなるか注目される。

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  • フェラーリの問い合わせでFIAが動く メルセデスF1のディフューザーに規制強化か

    フェラーリの問い合わせでFIAが動く メルセデスF1のディフューザーに規制強化か

    FIA(国際自動車連盟)が、メルセデスのディフューザー設計の運用方法について技術的な明確化(クラリフィケーション)を発行する準備を進めていると、RacingNews365が報じた。

    メルセデスは今季投入したアップグレードパッケージの一環として、リアディフューザー後端に延長部品を追加。2026年の新技術規則下で各チームが革新的な解釈を模索する中、メルセデス独自のアイデアとして注目を集めていた。

    2026年はレギュレーションが大幅に変更されたことで、各チームが新たな設計コンセプトを導入している。メルセデスのディフューザーに加え、フェラーリとレッドブルが採用する、軸を中心に回転する通称「マカレナ・リアウイング」もその一例とされる。

    しかし、このメルセデスのディフューザーに対してライバルチームが関心を示しており、フェラーリがFIAに対して合法性についての見解を求めたという。

    F1では過去にも、競合チームがライバルの革新的な設計についてFIAへ問い合わせを行うケースが数多くあった。問い合わせを行うチームは、その技術を自ら開発可能か判断する目的で確認することもあれば、規則解釈の明確化を求める場合もある。

    また、FIAは必要と判断した場合、規則の明確化を通じて当該設計の模倣を防いだり、既存の設計の使用中止を求めたりすることができる。

    オーストリアGPから適用の可能性
    こうした措置は即時適用される場合もあれば、チーム側に対応期間が与えられる場合もある。

    RacingNews365によると、今回のメルセデスのディフューザーに関しては後者のケースに該当する見込みだという。

    現在、FIAは関連文書の作成を進めており、オーストリアGPから適用される方向で準備が進んでいるとされる。しかしメルセデスは、その適用開始を次戦のイギリスGPまで延期するよう求めているという。

    その理由は物流上の問題にある。すでにチームの輸送トラックはオーストリアへ向けて出発しており、現地で仕様変更に対応することが難しいためだ。

    メルセデスは、自らのフロアおよびディフューザー設計は現行規則の範囲内で合法だと考えている。しかし、FIAの明確化によって設計変更が必要になれば、修正版を投入するために追加の作業が必要になる。

    今回の動きは、2026年の新世代マシンを巡る技術開発競争が激化する中で、各チームがライバルの革新的な解釈を厳しく監視していることを改めて示している。フェラーリの問い合わせを受けたFIAの判断が、今後の開発競争や勢力図にどのような影響を及ぼすのか注目される。

  • フェラーリF1 ADUO初活用 オーストリアGPでPUアップグレード投入

    フェラーリF1 ADUO初活用 オーストリアGPでPUアップグレード投入

    スクーデリア・フェラーリは、2026年F1第8戦オーストリアGPで今季初となるパワーユニットのアップグレードを投入することを正式に発表した。また、シャルル・ルクレールはFP1を欠場し、フェラーリ育成ドライバーのディーノ・ベガノビッチが代役を務める。

    フェラーリは2026年の新パワーユニット規則導入後、ライバル勢に対して出力不足が指摘されており、今回のアップグレードはFIAのADUO(Additional Development Upgrade Opportunities)制度を活用した最初の開発トークンとなる。

    ADUOを活用した最初の一歩
    フェラーリはレッドブル・リンクで内燃エンジン(ICE)の改良版を投入する。

    ただしチームは、今回のアップデートによって即座に大幅な性能向上が得られるとは考えていない。むしろ開発プログラムで得られた成果を実戦投入する第一歩と位置付けている。

    フェラーリのパワーユニット技術責任者エンリコ・グアルティエリは次のように説明した。

    「ファクトリーのチーム全体は現在、ADUO制度によって与えられた追加開発機会を最大限活用するため、計画された開発ロードマップに沿って精力的に作業を続けている」

    「シュピールベルクに持ち込むアップデートは比較的小規模なものだ。ここ数週間で開発プログラムから得られた改善を実戦に反映した成果でもある」

    「継続的な改善、迅速な対応、そして得られた成果を可能な限り早く投入するという、このスポーツの本質を体現するものだ」

    フェラーリは性能差縮小を目指す
    フェラーリのパワーユニットは、メルセデスやレッドブル・フォードと比較して出力面で不利な状況にあるとみられている。

    今回のアップグレードはその差を縮めるための第一弾であり、今後もADUO制度を活用した追加開発が続く見通しだ。

    チーム内部では、今回の改良だけで勢力図が大きく変化するとは考えられていないものの、シーズン後半へ向けた重要な基盤になると評価されている。

    ルクレールに代わりベガノビッチがFP1出走
    オーストリアGPのFP1では、ルクレールに代わってフェラーリ育成ドライバーのディーノ・ベガノビッチがSF-26をドライブする。

    ベガノビッチは第7戦スペインGPでもルイス・ハミルトンのマシンでFP1を担当しており、今回が今季2度目の公式セッション出走となる。

    フェラーリにとっては、シーズン中に4回実施が義務付けられているルーキードライバー起用規定の半分を消化することになる。

    ベガノビッチにとっても、将来的なF1昇格へ向けて貴重なアピールの機会となりそうだ。

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  • インド政府がF1復活へ本格始動 2028年開催を目標に検討加速

    インド政府がF1復活へ本格始動 2028年開催を目標に検討加速

    インドでF1復活に向けた動きが新たな段階へ進んだ。スポーツ省は専門タスクフォースの設置を決定し、国際モータースポーツイベント開催の実現可能性を本格的に検証する。

    かつて2011年から2013年までF1を開催したブッダ・インターナショナル・サーキットを舞台に、再び世界最高峰カテゴリーを呼び戻す計画が具体化しつつある。

    政府主導でF1復活計画を推進
    インドのスポーツ大臣マンスク・マンダヴィヤは、国内モータースポーツ環境を包括的に調査するため、4~5人で構成される専門タスクフォースを設置すると発表した。

    この決定に先立ち、F1関係者、ブッダ・インターナショナル・サーキットの代表者、アダニ・グループ、インド自動車スポーツ連盟(FMSCI)などが参加する会合が行われていた。

    マンダヴィヤ大臣は「省として4〜5人による専門タスクフォースを設置し、国内モータースポーツ環境の詳細な評価を実施する」と説明した。

    タスクフォースには3カ月以内に提言をまとめることが求められており、国際イベント開催による経済効果や観光振興、投資誘致などを多角的に分析する予定だ。

    目標は2028年のF1復帰
    インド政府は当初、2027年のF1開催を目指していたが、今回の発表では目標時期を2028年へ修正した。

    F1が最後にインドで開催されたのは2013年。ニューデリー近郊のブッダ・インターナショナル・サーキットで行われたインドGPを最後にカレンダーから姿を消している。

    政府が主導する今回の検討は、F1復活に向けた具体的な第一歩と位置付けられており、今後の提言内容が開催実現の鍵を握ることになる。

    FMSCIは2030年を視野
    一方で、インド自動車スポーツ連盟(FMSCI)のアリンダム・ゴーシュ会長は、交渉が継続していることを認めながらも、より現実的なスケジュールとして2030年頃の開催を見込んでいる。

    ゴーシュ会長は「2030年までにF1をインドへ呼び戻すための取り組みを進めている」と語った。

    またFMSCIはF1だけでなく、MotoGPの再招致や世界ラリー選手権(WRC)のインド開催についても推進しており、2028年までの実現を目標としている。

    政府が掲げる2028年開催とFMSCIの2030年見通しには隔たりがあるものの、今回のタスクフォース設置によって、インドの国際モータースポーツ復権に向けた動きが本格化したことは間違いない。

  • サインツが明かすフェルスタッペンの特別待遇 「契約でマーケティング活動を免除」

    サインツが明かすフェルスタッペンの特別待遇 「契約でマーケティング活動を免除」

    カルロス・サインツJr.が、現代のF1ドライバーたちがかつてのようなカートイベントに参加するのは難しいと語る中で、唯一の例外としてマックス・フェルスタッペンの名前を挙げた。

    サインツによると、フェルスタッペンはレッドブルとの契約において、マーケティング活動やメディア対応を免除される特別条項を持っているという。

    現代F1では時間の余裕がない
    サインツはスペイン紙『Mundo Deportivo』のインタビューで、現役F1ドライバーによるカートレースが行われれば自分が勝つだろうと冗談を飛ばした。

    その流れで、1993年から2011年まで開催されていたF1ドライバー参加のインドアカート大会「エルフ・マスターズ」の話題になると、現在のF1では同様のイベント開催は不可能だとの考えを示した。

    「24戦もある選手権で、さらにマーケティング活動やインタビューもある状況では不可能だ。どのドライバーも対応できないだろう」

    しかし、サインツは一人だけ例外がいると語る。

    「いや……マックスだけは別だ。彼はマーケティング活動やインタビューをやらない唯一のドライバーだからね」

    契約に特別条項があると主張
    サインツは、フェルスタッペンがレッドブルとの契約によって特別な扱いを受けていると主張した。

    「それが契約に書かれているんだ。彼にはそれが可能だし、レッドブルも受け入れている」

    「残りの僕たちには、そういうレースにエネルギーを注ぐ時間も余力もない」

    もっとも、サインツの発言はあくまで本人によるものであり、フェルスタッペンの契約内容が公表されているわけではない。

    近年のフェルスタッペンはGTレース活動にも力を入れており、2026年5月にはニュルブルクリンク24時間レースに初参戦した。現役F1ドライバーとしては異例とも言える活動範囲の広さを見せている。

    ウィリアムズで長期計画に挑むサインツ
    一方、サインツ自身は2026年シーズンの厳しい戦いに直面している。

    2025年に大きな飛躍を遂げたウィリアムズだったが、新レギュレーション導入初年度となった2026年は苦戦。開幕7戦終了時点でチームの獲得ポイントは11点にとどまり、そのうち6点をサインツが獲得している。

    チーム代表ジェームス・ボウルズは、ウィリアムズが優勝争いを展開する目標時期を2028年としている。しかし、サインツはそれを待つつもりはない。

    「今でも現実的な目標だと思う。ただ、今年の後退によって、その目標は数カ月、あるいは1年ほど遅れたかもしれない」

    「このプロジェクトが勝てるチームになるまで、どれくらい時間がかかるのか。自分自身の中でも考えている」

    「できるだけ早く勝利を取り戻したい。そのためにも、ジェームスが2028年と言っていても、僕はもっと早く実現できるようチームを後押ししていくつもりだ」

    フェラーリ時代に4勝を挙げたサインツは、現在ウィリアムズ再建計画の中心人物として活動している。今回の発言は、現代F1におけるドライバーの商業活動の負担と、フェルスタッペンの特異な立場を浮き彫りにするものとなった。

  • キャデラックF1 オーストリアGPに大型アップデート投入 中団追撃へ勝負の一手

    キャデラックF1 オーストリアGPに大型アップデート投入 中団追撃へ勝負の一手

    キャデラックは、セルジオ・ペレスが以前から示唆していたパフォーマンス向上策について正式に認め、今週末のF1オーストリアGPで大規模なアップグレードパッケージを投入することを明らかにした。チームは中団グループへの接近を目指し、開発を加速させている。

    参戦初年度をグリッド後方でスタートしたキャデラックだが、ここ数か月の進歩は目覚ましいものがある。

    チームはレースごとに継続的なアップデートを投入し、ライバルとの差を少しずつ縮めてきた。今回のオーストリアGPは、その積極的な開発プログラムにおける新たな節目となる。

    キャデラックが開発の勢いを維持
    MAC-26は今季すでに複数回の重要な改良を受けている。

    モナコGPでは改良型リアウイングとエキゾーストパッケージが投入され、バルセロナでは冷却システムとリアウイング性能にさらなる改良が加えられた。

    その成果は予選にも表れており、ペレスはQ1最速タイムから1.9秒差まで接近し、アストンマーティン勢を上回るパフォーマンスを見せた。大きな話題にはならなかったものの、着実な前進だった。

    そして今回、キャデラックはさらに大規模な改良を携えてレッドブル・リンクへ向かう。

    チーム代表のグレアム・ロードンは次のように語った。

    「現在はレースが立て続けに開催されている。この時期は物流面への対応と競争力向上を両立させることが大きな課題のひとつだ」

    欧州ラウンドの過密日程はチームのあらゆる部門に負担をかけているが、キャデラックは新パーツの供給を継続している。

    そして今回のアップデートは小規模なものではない。

    「それでも今週末に新たな大規模アップグレードパッケージを投入できることを嬉しく思う」

    「新しいサイドポッドとフロアを導入する。非常に大きな作業であり、中団との差を着実に縮める流れを継続できることを期待している」

    新型サイドポッドと改良型フロアの投入は、大規模な空力開発への投資を示すものであり、キャデラックが現状維持ではなく積極的な進化を目指していることを物語っている。

    キャデラック F1 オーストリアグランプリ

    中団グループへの挑戦
    今回のタイミングは理想的とも言える。

    オーストリアGPと次戦イギリスGPは連戦となるため、キャデラックは性格の異なる2つのサーキットで新パッケージの効果をすぐに検証できる。

    ロードンは依然として慎重な姿勢を保っているが、チームの成長速度には自信を見せた。

    「オーストリアが簡単な挑戦になるとは考えていない。しかし我々は常に学び続けているし、今週末も再び前進できると確信している」

    その自信はペレスも共有しているようだ。

    ペレスは波乱のモナコGPで惜しくもポイント獲得を逃し、スペインGPではさらに厳しい週末を経験した。しかし彼は一貫してチームの急速な進歩を評価しており、大型アップデートが近く投入されると語っていた。

    今回の発表は、その見通しが正しかったことを裏付けるものとなった。

    新たな空力パーツの投入に加え、これまでのアップデートでも前向きな兆候が見られている。オーストリアGPはキャデラックの進化を測る新たなベンチマークとなりそうだ。

    中団グループとの差はまだ残されている。しかしキャデラックはもはやF1の開発競争を傍観する存在ではない。新たな大型パッケージをMAC-26に投入し、その挑戦は新たな段階へと突入する。

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  • ホンダF1 新PU投入はアストンマーティンAMR26Bと切り離し HRC体制見直しも示唆

    ホンダF1 新PU投入はアストンマーティンAMR26Bと切り離し HRC体制見直しも示唆

    アストンマーティンと提携するホンダは、2026年シーズン後半に投入予定のパワーユニット(PU)アップグレードについて、エイドリアン・ニューウェイが開発を進めるAMR26Bとは独立したスケジュールで判断する方針を明らかにした。

    また、HRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長は、現在の不振を受けて組織体制の見直しを検討していることも示唆した。

    新PU投入はAMR26Bと別スケジュール
    ホンダはすでにADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)制度によって認められた開発範囲を把握しており、性能向上を目指した新仕様PUの開発を急いでいる。

    アストンマーティンはシーズン後半の巻き返しに向け、ニューウェイ主導による大規模アップデート版「AMR26B」を準備している。最も早ければ7月のベルギーGP投入を目指しており、状況次第ではハンガリーGP、あるいは夏休み明けのオランダGPまでずれ込む可能性もある。

    しかし渡辺社長は、新PUの投入タイミングをAMR26Bのデビュー時期に合わせる必要はないと説明した。

    「シャシーとエンジンを同時にアップデートする可能性もありますし、それぞれ別々に導入する可能性もあります」

    「いずれにしても、パワーユニットを投入する最適なタイミングを検討したうえで決定したいと思っています」

    新PUの完成がAMR26B投入に間に合わなかった場合でも、ホンダ側は開発を急がせることなく独自の判断で投入時期を決める方針だ。

    HRC体制見直しの可能性
    渡辺社長はまた、F1プロジェクトのパフォーマンス不足を受けてHRC内部の組織改革を検討していることも認めた。

    ただし、判断は新PUの開発結果を見極めてから下す考えだという。

    「エンジン開発の結果を待ちたいと思います。そのうえでHRCの組織体制に変更が必要かどうか判断します」

    ホンダは2022年末にF1活動を終了した後、2023年に実質的な再参戦を果たしたが、その過程で多くの人材を失ったことも課題となっている。

    「2022年にF1を離れ、2023年に戻ったことで多くの人員を失いました。そのため、組織体制を再構築するにはもう少し時間が必要です」

    現在の開発体制を立て直しながら、競争力回復を目指している段階であることを強調した。

    ホンダ・レーシング アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダとアストンマーティンは結束を強調
    一方でホンダは公式声明を通じて、アストンマーティンとの関係が揺らいでいないことも強調している。

    声明では「アストンマーティンとの結果は期待に達していない」と認めながらも、「我々の集中力は変わらない」と説明した。

    さらに渡辺社長が英国拠点を訪問し、現場スタッフと直接対話したことも明かしている。

    「F1における進歩は新たな発見だけによるものではありません。エンジニアや技術者たちが積み重ねる何千時間もの努力によって生まれるものです」

    「日本のさくら拠点から英国ミルトンキーンズまで、我々は一つのグローバルチームです。団結し、集中力を保ち、前進し続けます」

    現在、アストンマーティンとホンダはコンストラクターズランキング最下位となる10位に沈んでいる。獲得ポイントはモナコGPでフェルナンド・アロンソが記録した1ポイントのみだ。

    後半戦の巻き返しへ正念場
    アストンマーティンはAMR26B、ホンダはADUOを活用したPUアップグレードという切り札を準備している。

    両者が同時投入となるか、それとも段階的な改善となるかは未定だが、シーズン後半の巻き返しを目指すうえで重要な局面を迎えている。

    渡辺社長が示唆した組織改革の判断も、新PUの成果次第で大きく左右されることになりそうだ。

  • マクラーレンF1 話題の“逆さまリアウイング”をオーストリアGPで評価

    マクラーレンF1 話題の“逆さまリアウイング”をオーストリアGPで評価

    2026年F1第8戦オーストリアGPで、マクラーレンがフェラーリとレッドブルに続き、話題となっている“逆さまリアウイング”コンセプトの評価を開始する。

    マクラーレンはフリー走行で実験仕様のリアウイングを投入し、今後のレース導入に向けたデータ収集を進める予定だ。チームは現時点でまだ開発段階にあるとしているが、シーズン後半での実戦投入を視野に入れているとみられる。

    マクラーレンも“逆さまリアウイング”開発へ
    フェラーリは2026年プレシーズンテストで独特な“逆さまリアウイング”を初披露した。

    この設計では、DRS作動時に開く上段フラップ部分を従来とは逆向きに配置。ストレートでの空力効率向上を狙った革新的なアイデアとしてパドックの注目を集めた。

    フェラーリはマイアミGPで実戦投入し、レッドブルも同大会で独自バージョンを導入。その流れを受けてマクラーレンも開発を進めてきた。

    チームはオーストリアGPを前に「金曜日のフリー走行を通じて実験的なリアウイングをテストする」と明らかにしている。

    『The Race』によると、この仕様はまだ試験段階にあり、通常仕様との比較評価を行う見込みだという。

    ロブ・マーシャルが注目していたフェラーリのアイデア
    マクラーレンのチーフデザイナーを務めるロブ・マーシャルは、シーズン序盤からフェラーリのリアウイング設計に強い関心を示していた。

    4月にウォーキングのマクラーレン本社で行われたイベントで、マーシャルは次のように語っている。

    「みんなあれを見て『なるほど、悪くない。でも本当に合法なのか?』と思った。結果として合法だった」

    マーシャルは、F1ではライバルチームの優れたアイデアを分析することが当たり前だと説明した。

    「我々はあらゆるものを調べている」

    「レギュレーションを確認した時点ですぐに対象外になるものもあるし、検討を続けるものもある」

    「マシンの基本設計やエンジンレイアウトの違いによって採用できないケースもある」

    「しかし最終的には、ほぼすべてのアイデアを何らかの形で分析している。風洞実験やCFD解析まで進むものもあれば、理論的な検討だけで終わるものもある」

    コピーが成功しないとは限らない
    F1では他チームの技術を模倣しても同じ効果が得られないとよく言われる。

    しかしマーシャルは、その考え方が必ずしも正しくないと指摘する。

    「F1では『他チームのものをコピーしても機能しない』という言葉がよく使われる」

    「だが必ずしもそうではない」

    「他チームのマシンで機能したものが、自分たちのマシンでも機能する場合はある」

    その例として、2009年に大きな話題となったダブルディフューザーを挙げた。

    「ダブルディフューザーを思い出してほしい。最初は1台のマシンで機能した」

    「その後、全チームがコピーした。そして結果的にそれは他のマシンでも機能した」

    今回の“逆さまリアウイング”が同様の成功例となるかはまだ不透明だが、フェラーリが切り開いた新たな空力コンセプトが、2026年シーズンの開発競争における重要テーマのひとつになりつつある。

    オーストリアGPで真価を探る
    マクラーレンはオーストリアGPのフリー走行で従来仕様との比較テストを実施し、空力効率やDRS作動時の効果を詳細に分析する見込みだ。

    現段階では実験的な評価に留まるが、期待どおりの成果が得られれば、フェラーリ、レッドブルに続く3チーム目としてシーズン後半に正式投入される可能性が高い。

    トップチーム3陣営が同じ方向性の開発に収束しつつあることは、この“逆さまリアウイング”が持つポテンシャルの大きさを示している。

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    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    Source: The Race