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  • メルセデスF1 バッテリー対策投入 マクラーレンは1台のみ新仕様

    メルセデスF1 バッテリー対策投入 マクラーレンは1台のみ新仕様

    メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。

    ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。

    メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。

    ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。

    さらにメルセデス製パワーユニットを搭載するカスタマーチームも信頼性問題に苦しんでおり、特にマクラーレンは多くのポイントを失っている。『The Race』によると、メルセデスはワークスチームとエンジンサプライヤーの両面を合わせ、今季ここまで信頼性問題によるポイント損失が全チーム・全PUメーカーで最多となっている。

    当初、メルセデスは問題解決を急いでいたものの、カナダGPでラッセル車から取り外した故障バッテリーが現在も船便で大西洋を輸送中で、詳細な解析が遅れていたという。

    アントネッリ「耐久性と信頼性を高めるアップデート」
    それでもメルセデスはオーストリアGPに向けて対策部品を完成させた。アントネッリは木曜日のメディア対応で、新仕様バッテリーを投入することを明かした。

    「必ずしも温度だけが原因というわけではありませんでしたが、今週末はパッケージの耐久性と信頼性を向上させるためのアップデートを施した新しい仕様を投入します」

    「この問題には何度も苦しめられてきましたが、チームは本当に懸命に取り組んできました。今回のアップデートは、その最初の大きな成果になることを期待しています」

    「パフォーマンス向上が目的ではありません。こうしたトラブルを二度と起こさないようにすることが目的です」

    「チームは確実に解決策を見つけつつありますし、これは前進となる一歩だと思っています」

    ノリスとアルボンは旧仕様を継続
    『The Race』によると、新仕様バッテリーはマクラーレンではオスカー・ピアストリ車のみに搭載される。

    一方、ランド・ノリスはすでに今季使用可能な最後の3基目のバッテリーを使用中であり、このタイミングで交換すると規定上の使用数を超えてしまうため、グリッド降格ペナルティを受けることになる。

    ノリスは中国GP決勝をバッテリートラブルで欠場し、日本GP鈴鹿ではフリー走行中にも同様のトラブルが発生。その結果、すでに3基目へ交換している状況だ。

    ウィリアムズでも新仕様を使用するのはカルロス・サインツJr.のみで、アレクサンダー・アルボンはバッテリー使用状況に余裕がないことから旧仕様を継続する。

    一方でアルピーヌは、ピエール・ガスリーとフランコ・コラピントの両車が新仕様バッテリーを投入する見込みとなっている。

    メルセデスは今回のアップデートを信頼性向上策と位置付けており、性能向上ではなく完走率改善を最優先としている。オーストリアGPではワークス勢に加え、一部カスタマーチームでも新仕様の実戦データが集められ、その効果が今後のシーズンを左右する重要な指標となりそうだ。

    Source: The Race

  • ピアストリ マクラーレンF1逆転戴冠に望み「まだ自分たちを除外すべきではない」

    ピアストリ マクラーレンF1逆転戴冠に望み「まだ自分たちを除外すべきではない」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1世界選手権でマクラーレンが厳しい状況に置かれていることを認めながらも、タイトル争いから脱落したとは考えていないと語った。パフォーマンス向上が不可欠としつつも、「昨年のように勢力図は急速に変わり得る」と逆転の可能性を信じている。

    今週末のオーストリアGPを前に、ピアストリはドライバーズランキング6位の68ポイントでシーズン第8戦を迎える。

    前年の同時期には146ポイントでランキング首位に立ち、すでに4勝を挙げていたことを考えれば、大きな後退となっている。

    今季はまだ優勝がなく、日本GPでの2位が最高成績。マクラーレン唯一の勝利も、マイアミGPスプリントでランド・ノリスが挙げたものだった。

    さらに開幕戦オーストラリアGPではグリッドへ向かう途中のクラッシュでスタートできず、第2戦中国GPでも両マシンがトラブルで決勝に出走できないなど、序盤から不運に見舞われた。

    「昨年のように流れは変えられる」
    オーストリアGPの記者会見で、夏休み前までに優勝できるマシンを手にしなければタイトル争いは厳しいのではないかと問われたピアストリは、現状の厳しさを認めつつも希望は捨てていないと強調した。

    「確かに僕たちにとって厳しい状況なのは間違いない」

    「でも、昨年は状況がどれだけ早く変わるかを示したシーズンだった。まだシーズンは長い」

    「改善しなければならないことは十分わかっているし、状況を変える必要もある。でも、自分たちをタイトル争いから除外すべきではないと思う」

    「もちろん多くの努力が必要だし、運も味方してほしい。でも、今年はどのチームにも信頼性の問題が起きているし、状況は本当にあっという間に変わる」

    「一方で、マシン性能や勢力図がこのまま変わらなければ勝てないのも事実だ」

    「ここ数年のように大きく改善できれば、まだ何でも起こり得ると思っている」

    「浮き沈みの激しいシーズン」
    ピアストリは今季前半戦を振り返り、「良いレースより悪いレースの方が多かった」と率直に評価した。

    「本当に浮き沈みが激しかった。残念ながら良かった時より悪かった時の方が多い」

    「速さを見せられた場面もあったし、周囲の状況をうまく生かして最大限の結果を得られたレースもあった」

    「一方で、ドライバーのミスだったり、信頼性の問題だったり、さまざまな理由でポイントを取り逃したレースも確実にあった」

    また、カナダGPやモナコGPではMCL40の弱点がより明確になったと説明した。

    「チームとしてパフォーマンス不足なのはわかっている。特にカナダの決勝とモナコでは、自分たちが苦戦している部分がはっきり見えた。それを改善しようとしている」

    「でも問題は一つだけではない。全体的に少しずつ足りていない。際立った強みもなければ、極端に弱い部分もない」

    「ある意味では良いことだけど、別の意味では難しいことでもある」

    「メルセデスに追いつくには、そしてフェラーリが今の勢いを維持するなら、その両方に対抗するには新しいアップグレードが必要だ」

    「マシンを速くしなければならないし、それを他チームより早く実現しなければいけない。このレギュレーション終盤では、どのチームも次々とアップグレードを投入してくる」

    「だから僕たちも改善する必要がある」

    序盤欠場の影響は「もうない」
    開幕2戦を実質的に失った影響については、現在はもう引きずっていないと否定した。

    「そうは思わない」

    「日本GPで戻ってすぐ2位に入れたことは、本当に良い結果だった」

    「ここ数戦はまた別の課題があった」

    「特にバルセロナでは、もう一度同じレースを走るなら違うアプローチを取るだろうという点がはっきりしている。でも経験不足が原因ではないと思う」

    「昨年とはいろいろな面で状況が違うし、それに適応するのは自分の役目だ」

    「すぐ順応できた部分もあるし、まだ十分に適応できていない部分もある」

    「まだ学ぶことはたくさんある」


    オーストリアGPでも即座の逆転は期待せず
    バルセロナGPで苦戦した原因については分析を終え、改善策も見つけたという。しかし、オーストリアGPですぐに勢力図が変わるとは考えていない。

    「バルセロナでなぜあれほど苦戦したのか、多くの分析を行った」

    「原因についてかなり明確な理解があるし、同じことを繰り返さないためのプランもある」

    「でもフェラーリはバルセロナで大きく前進したし、メルセデスは依然としてベンチマークだ。それにレッドブルも大規模アップグレードを持ち込むという話を耳にしている」

    「だから簡単な週末にはならない」

    「このコースは過去に相性が良かったけれど、突然僕たちが最速チームになるとは思っていない。そんな幻想は持っていない」

    「できるだけ前に近づいて、これまでのように他チームのトラブルを生かせる位置にいたい」

    「純粋な速さだけで勝負するのはかなり厳しいだろう。でも、良い意味で予想を裏切れたらうれしい」

    2025年のオーストリアGPでは、マクラーレンがランド・ノリス、オスカー・ピアストリのワンツーフィニッシュを達成し、24年ぶりのオーストリアGP制覇を飾った。ピアストリは今週末、マシンのエンジンサウンドの波形をモチーフにしたライトブルーとグリーンの特別ヘルメットを着用してレースに臨む。

    現状ではマクラーレンはメルセデスやフェラーリに後れを取っていることを認めながらも、ピアストリはアップグレードによる巻き返しに期待を寄せている。オーストリアGPでは劇的な逆転は見込んでいないものの、着実に差を縮め、タイトル争いへの望みをつなぐ週末にしたい考えだ。

  • セルジオ・ペレス F1復帰成功で争奪戦勃発 ウィリアムズやアルピーヌも関心

    セルジオ・ペレス F1復帰成功で争奪戦勃発 ウィリアムズやアルピーヌも関心

    2026年シーズンにキャデラックからF1へ復帰したセルジオ・ペレスが、その安定したパフォーマンスによって2027年以降のドライバー市場で注目株となっている。

    キャデラックとの契約を結んでいる一方で、ウィリアムズやアストンマーティン、アルピーヌなど複数のチームが獲得に関心を示していると報じられた。

    キャデラックで評価急上昇 複数チームが獲得に関心
    復帰初年度となる2026年シーズン、ペレスはルーキー参戦のキャデラックで苦戦を強いられながらも、チームメイトを圧倒する走りを続けている。

    開幕から7戦を終えた時点で、そのパフォーマンスは高く評価されており、RacingNews365の取材によると、数週間前から浮上していた他チームの関心は、バルセロナ・カタルーニャGPの週末を境にさらに強まったという。

    パドック関係者によれば、その一つがウィリアムズだ。

    ウィリアムズではカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンの両ドライバーが、より競争力のあるチームへの移籍を望んでいるとされる。今季ここまで期待外れの成績が続き、大きな改善も見られないことから、チーム首脳陣は将来に備えて積極的な動きを検討している。

    市場の状況次第では、36歳のペレスを理想的な後任候補と位置づけ、多額の資金を投じてでも獲得に動く可能性があるという。豊富な経験に加え、マシン開発能力の高さも大きな魅力と評価されている。

    アロンソの去就次第でアストンマーティン復帰の可能性
    ペレスに関心を示しているとされるチームにはアストンマーティンも含まれる。

    その背景にはフェルナンド・アロンソの去就問題がある。アロンソには、マネージャーでもあるフラビオ・ブリアトーレが率いるアルピーヌへの復帰説が浮上しており、アストンマーティンは万一の離脱に備えて代役候補を探しているという。

    RacingNews365によれば、アロンソ本人はスパで投入予定の大型アップグレードの成果を見極めた上で将来を判断する考えとされている。

    もしアロンソがチームを離れれば、アストンマーティンは実績あるドライバーの獲得が必要になる。しかし現在の競争力ではトップチームの有力ドライバーを引き抜くことは容易ではない。

    その点、グランプリ6勝、ドライバーズランキング2位の実績を持ち、マシン開発にも定評のあるペレスは有力な選択肢となる。

    また、ペレスは2014年から2020年までチームの前身であるフォース・インディアおよびレーシングポイントで戦っており、現在も当時のエンジニアを含む多くのスタッフがチームに残っている。

    さらに、現在アストンマーティンの技術部門を率いるエイドリアン・ニューウェイは、レッドブル時代にペレスと仕事をしており、メキシコ人ドライバーの技術的な理解力や開発能力を高く評価していることで知られている。

    アルピーヌも候補 スポンサー面でも相性
    アロンソの復帰が実現しなかった場合、アルピーヌもペレス獲得に動く可能性がある。

    ピエール・ガスリーとのコンビは競争力の面でも魅力的であり、スポンサー戦略とも相性が良い。

    アルピーヌの主要スポンサーであるメルカド・リブレはペレス個人も支援しているほか、高級ブランドのグッチにとっても、中南米市場、とりわけメキシコ市場は重要な成長分野となっている。

    さらに、ペレスはトミー・ヒルフィガーとの契約でもグローバルブランドアンバサダーとして高い広告効果を発揮しており、その商業的価値も改めて証明されている。

    本人はキャデラックでの開発に集中
    もっとも、現時点でペレス本人はキャデラックへのコミットメントを繰り返し強調している。

    ただし、ドライバー市場が大きく動けば状況が変わる可能性は否定できない。

    当面の焦点はオーストリアGPで投入されるキャデラックの大型アップグレードだ。

    スペインGPで、このアップグレードがチームの弱点を解決するかと問われたペレスは次のように語っている。

    「いや、それだけですべてが解決するわけではありません」

    「もちろん改善はすると思います。でも、本当に問題を解決できるのは、おそらくシルバーストンになることを期待しています」

    キャデラックで着実に評価を高めるペレスは、2027年以降のF1ドライバー市場で存在感を強めつつある。ウィリアムズ、アストンマーティン、アルピーヌといった複数チームの名前が浮上する中、本人はまずキャデラックのアップグレードによる競争力向上に集中する姿勢を崩していない。今後の市場の動き次第では、ペレスの去就がストーブリーグの重要な焦点の一つとなりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1を擁護「虐待のような扱い」

    フェルナンド・アロンソが、F1第8戦オーストリアGPの木曜メディアデーで、アストンマーティンとホンダを取り巻く厳しい批判に強い口調で反論した。

    アルピーヌ復帰説など自身の去就を巡る憶測が飛び交うなか、アロンソはプロジェクトへの揺るぎない信頼を強調。さらに、SNSなどでチームが「虐待に近い扱い」を受けているとして、外部からの過度な批判に苦言を呈した。

    「プロジェクトへの約束は現役生活を超えている」
    今季のアストンマーティンは、新たなPUパートナーとなったホンダとともに苦戦が続いている。ここまで獲得したポイントは、アロンソがモナコGPで記録した1ポイントのみ。競争力不足から、アロンソにはアルピーヌ復帰や引退の可能性まで取り沙汰されている。

    しかしアロンソは、そのような憶測を明確に否定した。

    「噂はいつでもある。僕たちは外の世界から非常にひどい扱いを受けてきた。今は期待外れのパフォーマンスしかできておらず、厳しい時期にいる。夏休みが近づけば、いつも噂は出てくる」

    「トップチームにも噂はあるし、僕たちにもある。それは僕たちが苦戦しているからだ。でも以前から言っているように、僕のアストンマーティンへのコミットメントは、ドライバーとしての現役生活を超えたものなんだ」

    アロンソは現役引退後もアンバサダーやスポーツカー活動などを含む長期契約を結んでいるとされており、プロジェクトへの信頼は揺らいでいないと改めて強調した。

    「僕はこのプロジェクトを信じているし、適切な人材がそろっている。本当に最高の人たちがいる。エイドリアン・ニューウェイがいて、ホンダもいる。確かに出遅れたことは理解している。でも、できるだけ早く状況を整えようとしているところだ」

    「問題は必ず解決できる」とホンダとチームを擁護
    2026年のアストンマーティンはここまでモナコGPでアロンソが獲得した1ポイントのみと苦戦が続いている。ホンダ製パワーユニットも競争力不足に苦しんでいる一方、チームはエイドリアン・ニューウェイが主導する大規模アップグレードの投入を待っている状況だ。

    アロンソは、SNS上でアストンマーティンやホンダを揶揄する投稿が相次いでいる現状にも言及した。

    「僕たちは最後尾にいるから格好の標的になっている。SNSではいろいろなことが起きていて、僕たちをネタにしたジョークも投稿される。それは虐待と言ってもいいくらいの境界線にあると思う」

    その一方で、チーム全体の努力を強調し、必ず状況は改善すると訴えた。

    「もちろん今の順位に満足しているわけではない。でも、ホンダもアストンマーティンも本当に勤勉な人たちばかりだ。1,000人ものスタッフが毎日懸命に働いて問題の解決に取り組んでいる」

    「問題は必ず解決できる。それは時間の問題だ。僕はこのプロジェクトを信じているし、チームを信頼している。僕たちは全員で一緒に戦っている」

    さらに、開幕戦オーストラリアGPの時点で、費用対効果を考慮して十分な効果が見込めるタイミングまでアップグレード投入を待つ方針をチーム首脳が決断し、全員がそれに同意していることも明かした。

    「僕たちドライバーは毎週レースをして、毎週メディア対応をして、そして競争力のないマシンで走っている。でもチームのリーダーたちは、アップグレードは効果が十分に見込めるタイミングまで待つという決断をオーストラリアで下した。コスト効率も含めてね」

    「僕たちは全員その方針に同意しているし、そのアップグレードをできるだけ前向きな気持ちで待っている」

    アロンソはアルピーヌ復帰説を明確に否定するとともに、アストンマーティンとの長期的な関係に改めて強い信頼を示した。現在の苦境についても、ホンダやチームスタッフの努力を高く評価し、大型アップグレードによって状況は必ず改善できるとの確信を口にした。

    【関連】
    ・アストンマーティンF1開発停滞にアロンソ皮肉「他チームには金を生む機械がある」

  • ホンダF1 今季PUアップグレードは1回のみ AMR26Bは完成次第投入

    ホンダF1 今季PUアップグレードは1回のみ AMR26Bは完成次第投入

    2026年シーズンの巻き返しを目指すアストンマーティンは、新型マシン「AMR26B」の投入をホンダのパワーユニット開発スケジュールに合わせることなく、完成次第デビューさせる方針を明らかにした。

    一方、ホンダF1のチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、今季のパワーユニットアップグレードは夏に予定する1回限りとなり、その後は2027年型エンジンの開発へ全面的に注力する考えを示した。

    AMR26Bはホンダの開発を待たず完成次第投入
    アストンマーティンは現在、エイドリアン・ニューウェイが主導して開発した大規模アップデート版「AMR26B」の投入準備を進めている。低迷するシーズンを立て直す切り札と位置付けられており、チームは一刻も早い実戦投入を目指している。

    オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクで取材に応じたマイク・クラックは、AMR26Bの投入時期についてホンダの開発状況とは切り離して判断すると説明した。

    「アストンマーティンとホンダは互いに依存しているわけではない。常にスケジュールをできる限り前倒ししようとしているし、準備が整い次第マシンを投入する。いつ完成するかを見極めることになる」

    一方、ホンダは新型パワーユニットを7月末から8月初旬に投入できるよう開発を進めている。

    ホンダは今季アップグレードを1回に集中
    2026年はADUO制度によってホンダには最大2回のパワーユニット性能向上が認められる可能性があるものの、ホンダはその権利を使い切る予定はない。

    チーフエンジニアの折原慎太郎は、夏に予定するアップグレードが今季唯一の改良になることを明言した。

    「夏頃に新しいエンジンを投入する予定です。夏休み前になるか後になるかはまだ分かりません」

    「今年はそれ以上の開発は行いません。そのため、この夏のアップデートを重要なものにしたいと考えています。小さな改良ではありませんが、奇跡のようなものでもありません。大きな前進を実現できるよう懸命に取り組んでいます」

    夏以降は2027年の新レギュレーションに向けたパワーユニット開発へ完全に軸足を移す計画だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム / 本田技研工業

    高地のオーストリアGPはホンダに厳しい戦い
    オーストリアGPが行われるレッドブル・リンクは標高約700mの高地に位置しており、ターボチャージャーへの負荷が大きいサーキットとして知られている。競争力不足に苦しむホンダにとっては、さらに厳しい条件となる見込みだ。

    折原は、高地特有の課題について次のように説明した。

    「ターボにとって大きなチャレンジになります。昨年はMGU-Hのサポートがありましたが、今年はありません」

    「そのため、ターボには先週(バルセロナ)とは異なる挙動が求められます。パワーベンチでは同様の条件を再現したテストを行いましたが、このサーキットでターボとエンジンがどのような挙動を示すかを確認することが重要です。それがフリー走行で最も重要なポイントになります」

    アストンマーティンはAMR26Bを完成次第投入する方針を維持し、ホンダは夏の1度だけの大型アップグレードに勝負を懸ける。両者はそれぞれ独立したスケジュールで開発を進めながらも、シーズン後半の巻き返しに向けて重要な局面を迎えている。

    【関連】
    ・ホンダF1渡辺社長 ニューウェイの批判にも「率直な対話」で関係修復

  • アントネッリがメルセデスF1のチームオーダー示唆「状況次第で戦い方を変える」

    アントネッリがメルセデスF1のチームオーダー示唆「状況次第で戦い方を変える」

    2026年F1ドライバーズ選手権をリードするアンドレア・キミ・アントネッリは、メルセデスが今後のレースでチーム内バトルへの対応を見直す可能性があることを明かした。ライバル勢が急速に迫る中、ジョージ・ラッセルとの自由なバトルだけでなく、タイトル争い全体を見据えた判断が必要になるとの考えを示している。

    前戦バルセロナ・カタルーニャGPでアントネッリは、残り3周で電気系トラブルによりリタイア。

    当時2位を走行していたが、この結果により5連勝が止まり、フェラーリのルイス・ハミルトンが今季初優勝を挙げてランキング2位へ浮上した。

    さらにこのレースでは、アントネッリとラッセルが激しく争ったことでタイムを失い、その間にハミルトンがバーチャル・セーフティカー(VSC)中のピットストップを活用して逆転勝利を収めた。

    レース後、チーム代表のトト・ヴォルフは「ドライバー同士を自由に戦わせたことで勝利を逃した可能性がある」と認め、オーストリアGPを前にドライバーと話し合いを行ったことを明かしていた。

    ライバル次第で戦い方を変更
    アントネッリは、今後も基本的には自由にレースをする方針を維持しながらも、ライバルとの戦況によっては対応を変える考えを示した。

    「どういうレースをするかは、本当に状況次第だと思う」

    「もし他チームからプレッシャーを受けている状況なら、違った戦い方をすることになる。でも僕とジョージだけの争いなら、これまで通り自由にレースができる」

    さらに、タイトル争いが激化する中ではチーム内だけを見て戦う段階ではなくなってきたと説明した。

    「もちろん、これからはもっと賢くレースをすることが重要になる。ジョージと僕だけの問題ではなく、他のライバルたちも迫ってきているからだ」

    「今週末はトップ4チームが本当に接近すると思う。フェラーリはよりパワフルな新しいエンジンを投入するし、レッドブルは大規模アップグレードを持ち込む。それにマクラーレンもマイアミ以降ずっと速さを見せている」

    「だから僕自身のレースの進め方も少し変わるかもしれない。それも状況次第だ」

    「もし他のドライバーがすぐ近くにいて、ライバルが接戦なら、ジョージと2人だけで争っている時とは違う戦い方になると思う」

    ヴォルフもスペインGPを反省
    スペインGP後、ヴォルフはチーム内バトルが結果的に勝利を逃す要因になった可能性を認めていた。

    「今日はチーム内ではフェアにレースをさせようとした。しかし、それが勝利を失う原因になったのかもしれない」

    「レース優勝を他チームと争っている状況では、どう対応すべきかをドライバーたちと話し合う必要がある」

    メルセデスは開幕から圧倒的な強さを見せてきた一方、近年はライバル勢との差が急速に縮まりつつある。

    タイトル争いは「簡単ではない」
    アントネッリは、ハミルトンの復調やラッセルの速さ、さらにメルセデスの信頼性問題も含め、今後のタイトル争いは厳しいものになると認めた。

    ハミルトン、ラッセル、そしてマシンの信頼性のどれが最も気になるかと問われると、アントネッリは「全部だ」と笑いながら答えた。

    「でも心配しているというより、簡単な戦いにはならないと分かっているだけだ」

    「ジョージは本当に速いし、ルイスは今とても調子が良く、マシンにも完全に馴染んで勢いがある」

    「厳しい戦いになるのは間違いない。だからこそ、あらゆるチャンスを最大限に生かすことが重要だ。バルセロナでは最後にトラブルが起きて大きなポイントを失ってしまった」

    「チャンスがある時は必ず最大限の結果を出さなければならない。何が起きるか分からないからね」

    さらに、ランキング上位以外のドライバーもまだ優勝争いから脱落したわけではないと強調した。

    「他のドライバーたちも決して除外はできない。昨年マックス(フェルスタッペン)が大きなポイント差をひっくり返したことを見れば分かる。だから常に集中し、自分のベストを尽くすことが大切なんだ」

    メルセデスは2026年シーズン序盤を支配してきたものの、直近3戦で2度のメカニカルトラブルによるリタイアを喫している。カナダGPではラッセル、スペインGPではアントネッリがトラブルで戦列を去り、スペインGPは今季初めてメルセデスが勝利を逃したレースとなった。

    オーストリアGPではフェラーリの新型パワーユニット、レッドブルの大規模アップグレード、そして好調を維持するマクラーレンが加わることで、タイトル争いは新たな局面を迎えそうだ。メルセデスはドライバー同士の自由なバトルを維持しつつも、状況に応じた柔軟なチーム戦略で王座防衛を目指すことになる。

  • リアム・ローソン ニコラ・ツォロフのF1昇格で交代説「話すにはまだ早い」

    リアム・ローソン ニコラ・ツォロフのF1昇格で交代説「話すにはまだ早い」

    リアム・ローソンは、自身の将来を巡る憶測について冷静な姿勢を示し、2027年シーズンに向けた話し合いを行うには「まだ早い」と強調した。

    今週末のF1オーストリアGPを前に、スペインメディアのsoymotor.comは、FIA F2選手権に参戦するニコラ・ツォロフが2027年にレッドブル陣営のいずれかのF1チームのシートを確約されたと報じた。この報道を受け、レーシングブルズで戦うローソンの去就にも再び注目が集まっている。

    しかしローソンは、今は将来ではなく現在のシーズンに集中していると語った。

    「まだすごく早い段階だ」

    「ここまでは本当にいいシーズンになっている。すごく楽しめているし、このマシンから学ぶこともたくさんある。毎週末少しずつ理解を深められているし、いい状態にいる。でも、その勢いを維持していきたい」

    「そういう話をするにはまだ早いけれど、僕自身は本当に満足しているし、チーム全体としても満足している」

    昨年の苦境から着実に復活
    昨年のローソンは、レッドブルからわずか2戦で降格という厳しい経験を味わった。その後レーシングブルズで再び評価を高め、2025年オーストリアGPでは自身最高となる6位入賞を記録。これが自信回復の大きなきっかけとなった。

    そして2026年は開幕7戦で5度のポイント獲得を記録し、ドライバーズランキング10位につけるなど安定したパフォーマンスを披露。コンストラクターズランキングでもレーシングブルズは6位につけている。

    この1年間で大きく成長したとローソンは振り返る。

    「今はすごくいい状態にいると思う。この12か月で本当に多くのことを学んだ」

    「現時点では物事はうまく進んでいる」

    オーストリアGPは実行力が勝負
    レッドブル・リンクは中団勢のタイム差が非常に小さくなるサーキットとして知られており、ローソンは週末を通じた実行力が結果を左右すると考えている。

    「ここはいつも本当に接戦になる。だから週末を通してどう実行するかが非常に重要になる」

    レーシングブルズ代表のアラン・パーメインも、VCARB 03の最新アップデートに手応えを感じている。

    「最新アップデートを投入したVCARB 03は、さまざまなタイプのサーキットで良好な性能を示している。オーストリアでも自信を持って臨めるし、強い週末をまとめられればさらにポイントを持ち帰れるはずだ」

    課題は決勝ペースの改善
    一方でローソンは、予選での速さを決勝でも再現することが現在の課題だと認めた。

    「予選ではいい状態にあるし、本当にいいマシンだと思う。でも、そのパフォーマンスを決勝でも再現するのは少し難しくなっている」

    最近のレースでも、予選では好位置につけながら決勝ではライバル勢に苦戦する展開が続いている。ただし、ローソンはマシンに大きな欠点があるとは考えていない。

    「今取り組んでいる課題だ」

    「決勝では予選とはまったく違うスピード域で走ることになるし、バランスを改善する方法を探っているところだ」

    「きっと細かい部分の問題なんだと思う。大きな欠点ではない」

    「マシン自体の速さはある。だから速さを引き出す方法は分かっているし、決勝仕様のマシンをさらに磨き上げて強くしていくだけだ」

    レーシングブルズはアップデートによって競争力を高めつつあり、ローソン自身も現在の環境に満足していることを強調した。一方で、2027年のレッドブル陣営のドライバーラインアップを巡る憶測は今後も続く可能性があるが、本人は現時点では将来よりも目の前のシーズンで結果を積み重ねることに集中する姿勢を崩していない。

  • フェラーリF1 ハミルトンの「ベーシックすぎる」指摘受けSF-26を全面刷新

    フェラーリF1 ハミルトンの「ベーシックすぎる」指摘受けSF-26を全面刷新

    ルイス・ハミルトンはモナコGP後、フェラーリの2026年型マシン「SF-26」がアンドレア・キミ・アントネッリのメルセデスと比べて「とてもベーシックだ」と評した。しかし、その後フェラーリはスペインGPに向けてマシンを全面的に刷新し、ハミルトンが求めていた革新性を実現する大規模アップグレードを投入した。

    モナコGPでハミルトンは2位に入ったものの、優勝したアントネッリとの差はセーフティカーや赤旗の影響で縮まったものだった。実際には30秒以上遅れてフィニッシュする展開だったとみられている。

    モナコ市街地コースはフェラーリの長所を引き出し、弱点を隠せるレイアウトと考えられていたことから、レース前には優勝候補との評価も受けていた。しかしチーム内部では、すでに大規模アップグレードパッケージの投入が予定されていた。

    SF-26を全面刷新
    『The Race』のコラムで元F1テクニカルディレクターのゲイリー・アンダーソンは、スペインGP以前のSF-26について「設計はかなりシンプルに見えた」と分析した。

    ただし、それはフェラーリが2026年の新レギュレーションを十分に理解するまで、あえて保守的な設計を選択していたためだと指摘している。

    その後フェラーリは、一部チームが発想すらしていなかった回転式の「マカレナ・リアウイング」を投入。これにより、あらゆる領域で限界を追求する開発姿勢を明確に示した。

    そしてモナコGPからわずか5日後のスペインGPでは、SF-26を全面的に改良した仕様を投入。アンダーソンは「何一つ手つかずの部分はなかった」と表現し、マイアミGPで投入されたアップデートとは異なり、今回は「すべてが即座に機能した」と高く評価している。

    その成果はすぐに表れた。ハミルトンは予選でジョージ・ラッセルからわずか0.064秒差の2番手となり、今季初めてフェラーリをフロントロウへ導いた。

    決勝ではバーチャル・セーフティカー(VSC)の恩恵もあったが、それ以前から優勝争いを展開しており、最終的にフェラーリ移籍後初勝利を飾った。

    ハミルトン「このマシンは必ず勝てる」
    スペインGP予選後、ハミルトンはイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に対し、今季の勝利に強い自信を示していた。

    「このマシンは間違いなくレースで勝てる。僕はそう確信している」

    「開発の方向性もそうだし、チーム全体の連携もある。みんな本当に懸命に取り組んでいる。だから、どこかの時点で勝利争いができると確信している」

    その言葉どおり、ハミルトンはスペインGPでフェラーリ加入後初勝利を達成した。これはフェラーリにとっても、カルロス・サインツJr.が2024年メキシコGPで優勝して以来のグランプリ勝利となり、2020~2021年以来で最も長かった未勝利期間に終止符を打った。

    フェラーリの反撃は続くのか
    今回の大規模アップグレードは、ハミルトンが「ベーシックすぎる」と表現したマシンを、フェラーリが短期間で大きく進化させたことを示す結果となった。さらにランド・ノリスは「フェラーリのエンジン性能がさらに向上すればライバル勢を圧倒できる」と評価しており、今後の開発次第ではタイトル争いの勢力図を左右する存在となる可能性がある。

    バルセロナ・カタルーニャGPでの勝利が一時的なものなのか、それともフェラーリ復活の始まりなのか。今後の数戦が、その答えを示すことになりそうだ。

  • アルピーヌF1 ブリアトーレがコラピント残留示唆 アロンソ復帰説にも言及

    アルピーヌF1 ブリアトーレがコラピント残留示唆 アロンソ復帰説にも言及

    フランコ・コラピントの成長が、アルピーヌでの長期的な将来につながる可能性が浮上している。チームのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、コラピントの著しい成長を高く評価し、2027年以降も現在のドライバーラインアップを維持する可能性を示唆した。

    一方で、ブリアトーレがマネジメントを務めるフェルナンド・アロンソのアルピーヌ復帰説も依然として取り沙汰されており、今後のドライバー市場に新たな注目が集まっている。

    コラピントの成長を高く評価
    フランコ・コラピントはF1デビュー当初こそ苦戦を強いられたが、現在ではパドックでも注目される若手ドライバーの一人へと成長した。

    23歳のアルゼンチン人ドライバーは昨年のエミリア・ロマーニャGPでジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌのシートを獲得。その後、正式なレギュラードライバーとして起用されている。

    初年度は思うような結果を残せなかったものの、2026年はカナダGPで自身初の6位入賞を記録。さらに複数回のトップ10フィニッシュや、チームメイトのピエール・ガスリーを上回る予選結果を重ね、チーム内での評価を大きく高めている。

    ブリアトーレは『Beyond The Grid』で、コラピントの成長について次のように語った。

    「フランコはチームへの溶け込み方がずっと良くなっている。精神面でも技術面でも、そしてチームとの関係性も大きく改善している。我々は彼のために本当に多くの努力を重ねてきた」

    さらに、コラピントの変化はコース外でも表れているという。

    「彼はモナコへ引っ越した。私もモナコで彼によく会うし、たくさん話をしている。彼は大きなプレッシャーを抱えてF1に来た若いドライバーだ。精神的に落ち着くのは簡単ではない。我々が助けなければならない」

    ブリアトーレは、コラピントの自信が徐々に備わってきたと説明した。

    「彼とは本当に多くの仕事をしてきた。そして少しずつ自信がついてきた。彼がどこまで才能を伸ばせるかはまだ分からない。しかし才能があることだけは100%間違いない」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    ガスリーとのコンビ継続が有力候補
    アルピーヌは2026年シーズンここまで7戦を終え、57ポイントを獲得。トップ4チームに次ぐ「ベスト・オブ・ザ・レスト」として中団トップの地位を築いている。

    コラピントはそのうち16ポイントを獲得し、ガスリーは安定した走りと経験で開発面でもチームを支えている。

    ブリアトーレは、この組み合わせを2027年も維持する可能性について前向きな考えを示した。

    「フランコが今のようなパフォーマンスを続け、フランコとピエールの関係が今のままであれば、かつてフェルナンド・アロンソとジャンカルロ・フィジケラ、あるいはヤルノ・トゥルーリと築いていたような素晴らしい関係になる。そうであれば、なぜ続けない?」

    さらに、現在はチームづくりを優先している段階だと説明した。

    「今ではフランコのことをよく理解しているし、ピエールのことも十分に理解している。我々は技術的にチームを築き、一貫性を確立しようとしているところだ。シーズンはまだ多く残っている。夏休み前、8月末までには決断することになるだろう」

    ブリアトーレの発言からは、アルピーヌが再びドライバー市場に大きく動くよりも、継続性と安定性を重視する方向へ傾いていることがうかがえる。

    アロンソ復帰説は依然として浮上
    一方で、アルピーヌの将来を巡る話題として、フェルナンド・アロンソの復帰説も消えてはいない。

    2度のF1世界王者であるアロンソは現在もブリアトーレがマネジメントを担当しており、フランスでは2027年からアルピーヌへ復帰することで実質的に合意済みだと報じるメディアも現れている。

    現時点でアルピーヌ、アロンソの双方とも、この報道を正式に認めてはいない。しかし、ブリアトーレが2027年のドライバー体制を検討するなかで、アロンソ復帰説が今後も注目を集める可能性は高い。

    アルピーヌは夏休み前までに2027年以降のドライバー体制を判断する見通しだ。現時点ではコラピントとガスリーのコンビ継続が有力視される一方、アロンソ復帰説も完全には消えておらず、今後の判断が注目される。

  • ボッタス フェラーリF1で復活のハミルトンを分析「彼のDNAが入ったSF-26」

    ボッタス フェラーリF1で復活のハミルトンを分析「彼のDNAが入ったSF-26」

    ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後初勝利について、元メルセデスのチームメイトであるバルテリ・ボッタスが、その復調の背景に「マシンへハミルトンのDNAが反映され始めたこと」があるとの見解を示した。

    ハミルトンは2026年シーズン序盤こそフェラーリへの適応に苦しんだものの、モナコGPとカナダGPで連続表彰台を獲得すると、前戦スペインGPでは待望のフェラーリ初優勝を飾った。

    5年間にわたってメルセデスでハミルトンとコンビを組んだボッタスは、その変化が偶然ではないと見ている。

    「ハミルトンのDNA」が宿るマシン
    ボッタスは、ハミルトンが現在のフェラーリで本来の力を発揮し始めた理由について、マシン開発への影響が表れ始めた可能性を指摘した。

    「当然だけど、レースがうまくいけば気分も良くなるものだ。彼はいま本当にいい状態にいるし、それを見るのはうれしい」

    「彼は素晴らしい予選も素晴らしいレースもできる能力を失っていないことを証明したと思う」

    そして、こう続けた。

    「たぶん、このクルマはこれまでとは少し違うんだろう。もしかすると、彼のDNAが少し入った初めてのマシンなのかもしれない」

    「そういう小さな違いが大きな差につながる。この世界では本当にわずかな差で勝負が決まるからね。でも、彼が好調なのを見るのはうれしいよ」

    グラウンドエフェクト時代のF1では、ハミルトンはメルセデス時代を通じてマシンとの相性に苦しみ続けた。2024年には勝利を挙げたものの、常に完全な一体感を得ていたわけではなかった。

    しかしフェラーリは、ハミルトンの加入後にSF-26を全面刷新。近年のアップデートと並行してハミルトン自身の自信も高まり、再び優勝争いを演じるまでに復調している。

    フェラーリ SF-26を駆るルイス・ハミルトン

    ロズベルグも復活劇を祝福
    ハミルトンのフェラーリ初勝利には、2016年F1王者で元チームメイトのニコ・ロズベルグも祝福の言葉を送った。

    かつて激しいタイトル争いを繰り広げたライバルだが、ロズベルグはスペインGP後に率直な喜びを語っている。

    「心から彼と一緒に喜べるよ。すぐに祝福の言葉を伝えた。本当におめでとうと言えてうれしかった。素晴らしいことだからね」

    また、フェラーリ移籍直後の苦戦を見守るのは辛かったと明かした。

    「フェラーリでのスタートは本当に苦しかったし、見ていてつらかった。でも今は自信に満ちあふれ、速さも戻り、レースを楽しんでいる。それが本当に素晴らしい」

    「今回の勝利は歴史的なものだ。本当に特別な勝利だった。彼にとっても、このスポーツにとっても素晴らしい一日になった」

    さらにロズベルグは、この勝利がフェラーリ全体に好循環をもたらすと予想する。

    「いい結果が出れば、さらにモチベーションが高まり、幸せになり、もっと努力するようになる」

    「その流れがチーム全体をさらに高いレベルへ押し上げていくだろう。いまのフェラーリには素晴らしい勢いがある」

    ハミルトンの復活によりフェラーリの勢いは一気に増している。ボッタスが語ったように、SF-26がハミルトンの好みに近づいたことが事実であれば、その小さな変化こそが2026年シーズンを左右する大きな要因になるかもしれない。