タグ: F1

  • ラルフ・シューマッハ レッドブルF1のフェルスタッペン後任にベアマンを推す

    ラルフ・シューマッハ レッドブルF1のフェルスタッペン後任にベアマンを推す

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が続くなか、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、フェルスタッペン退団時のレッドブル・レーシングの後任候補としてオリバー・ベアマンの名前を挙げた。

    さらに、先週アムステルダムで行われたマックス・フェルスタッペン陣営とヘルムート・マルコの会談についても、マルコ復帰の話ではなく、フェルスタッペンの将来について協議した可能性が高いとの見方を示している。

    ベアマンが後任候補の筆頭と主張
    フェルスタッペンの将来を巡る憶測が続くなか、ラルフ・シューマッハはSky Deutschlandの取材で、仮にフェルスタッペンがレッドブル・レーシングを離脱した場合の後任候補について持論を展開した。

    「もし獲得できるのであれば、僕の第一候補はオリバー・ベアマンだ。もしチームがハジャーに全面的な信頼を置けないと考えているならね」

    また、もう一人の候補としてカルロス・サインツJr.の名前も挙げた。

    「その次はカルロス・サインツJr.だ。彼はいいドライバーだ。ただ唯一の問題は、まだワールドチャンピオン争いができることを証明していないことだ。それでもサインツJr.は素晴らしい仕事をしてきた」

    シューマッハはベアマンについて、トップチームで成功する資質を十分に備えていると高く評価している。

    「もしハミルトンがあと1年しか走らないのであれば、なぜフェラーリがあれほどの逸材を手放すのかという疑問が残る」

    ピアストリにも言及「今は完全に満足していない」
    レッドブル・レーシング移籍の噂が取り沙汰されているオスカー・ピアストリについても、シューマッハは見解を示した。

    「ピアストリはカルロス・サインツJr.と同じようなカテゴリーのドライバーだと思う。ただ彼は変わってしまった」

    その理由として、昨年のマクラーレン内部の状況が影響していると分析する。

    「昨年、チーム内の不協和音に少し苦しんでいたと思うし、チームメイトと同じマシンではないと感じていたことも助けにはならなかった」

    「その影響を受けた結果、今の彼は完全に満足しているようには見えない」

    一方で、シューマッハはフェルスタッペンに対し、移籍報道に振り回されるべきではないと警告した。

    「彼はその問題に飲み込まれないよう注意しなければならない」

    マルコとの会談は将来協議との見方
    先週、アムステルダムでヨス・フェルスタッペン、マネジャーのレイモンド・フェルミューレン、そしてヘルムート・マルコが会談したことも大きな話題となった。

    一部ではマルコのレッドブル復帰に向けた動きとの見方もあったが、シューマッハはこれを否定している。

    「それは想像できない」

    「彼は今の生活に比較的満足していると思う。もちろん簡単な決断ではなかっただろうが、今ではその状況を受け入れているはずだ」

    さらに、レッドブル・レーシングはすでにローラン・メキース体制へ移行しているとの認識を示した。

    「マルコ博士は経験豊富で素晴らしい人物だ。しかし、彼も若くはない」

    「すべてが変わった。今はメキースがいる。チームは新しい人材に賭けているのだと思う」

    ただし、フェルスタッペン陣営はマルコが果たしていた役割の大きさを改めて認識し始めているとも語った。

    「彼らはマルコが裏方で果たしていた役割を過小評価していたのだと思う」

    「3人で集まったことに意味がある」
    シューマッハは、今回の会談そのものに重要な意味があると指摘する。

    「もし会っていたのがヨスだけなら、『コーヒーでも飲みに行ったのだろう』で済ませていただろう」

    「しかし、父親だけでなくマネジャーもいて、それがアムステルダム、つまりオランダで行われたという点には別の意味がある」

    そのうえで、実際の議題はマルコ復帰ではなく、フェルスタッペンの将来についてだった可能性が高いと推測した。

    「おそらく今の状況をどう見ているのか意見を求めたのだろう」

    「ほかにチャンスはあるのか。レッドブルで今後どうすべきなのか。そのような相談だったと考えるほうが、私にはずっと可能性が高いように思える」

    フェルスタッペンの去就を巡る憶測は依然として収束していないが、シューマッハは後任候補の具体名だけでなく、マルコとの会談についても「将来を見据えた戦略会議だった可能性が高い」との見方を示し、今後の動向に注目が集まっている。

  • セルジオ・ペレス ルイス・ハミルトンのサーフィン動画を「AI100%」といじる

    セルジオ・ペレス ルイス・ハミルトンのサーフィン動画を「AI100%」といじる

    ルイス・ハミルトンがベルギーGP前の休暇中に公開したサーフィン動画に、キャデラックF1のセルジオ・ペレスがユーモアたっぷりのコメントを寄せた。

    見事な360度スピンを披露したハミルトンの映像には、交際中のキム・カーダシアンも歓声を上げており、SNSではその華麗なライディングだけでなく、ペレスとの軽妙なやり取りにも注目が集まっている。

    ペレス「AI100%」とジョーク
    ルイス・ハミルトンは、イギリスGPとベルギーGPの間の短いオフ期間を利用してサーフィンを楽しむ様子をSNSに投稿した。

    動画では波に乗りながら360度スピンを成功させ、そのパフォーマンスに近くのボートから見守っていた仲間たちが大歓声を送った。ボートには恋人のキム・カーダシアンも乗っており、思わず歓声を上げる姿も映っていた。

    この映像に反応したのが、かつてレッドブルでハミルトンと激しく戦ったセルジオ・ペレスだ。

    ペレスはコメント欄で、

    「AI100%」

    と冗談を投稿。あまりに出来過ぎた映像だと茶化した形だ。

    これに対しハミルトンも笑顔で応じ、笑い顔の絵文字を3つ返信。両者の軽妙なやり取りはファンの間でも話題となった。


    キム・カーダシアンとの交際も順調
    今回の休暇では、キム・カーダシアンも自身のSNSでハミルトンとのセルフィーを公開。子どもたちを交えた家族旅行の一コマとして投稿され、2人の関係が順調であることを印象づけた。

    カーダシアンは今季モナコGPで初めてF1パドックを訪れ、大きな注目を集めた。それ以前から交際の噂は続いていたが、モナコでの姿は2人の関係を事実上公のものと受け止められた。

    モナコGP後、ハミルトンも彼女の存在について語っている。

    「彼女が今週末ここに来て応援してくれたのは本当に素晴らしかった。友人たちも来てくれて、本当に多くの人に支えられている」

    「これ以上何と言えばいいのか分からないけど、良い人たちに囲まれ、支えてもらえるのは本当に素晴らしいことだ。彼女は毎日そうしてくれている」

    トト・ヴォルフ「恋人の存在も好調の一因」
    ハミルトンは今季、フェラーリ移籍初勝利をスペインGPで挙げるなど調子を上げている。

    この復調について、メルセデスF1代表だったトト・ヴォルフは、技術面だけでなく私生活の充実も要因の一つだと分析している。

    「努力の成果でもあるし、このマシンはグラウンドエフェクト初期の跳ねや極端な硬さがあった時代のクルマとは違う。より従来型の空力や車両特性に戻ってきている」

    「もちろんエンジンマネジメントは大きく変わったが、彼は力強く走っている」

    「チーム内でもレースエンジニアとの関係は良好に見える。テレビで表彰台に立つ彼の表情を見たが、本当に幸せそうだった」

    そして最後に笑いながらこう付け加えた。

    「恋人の存在も助けになっているのかもしれない。私自身もパートナーができて家庭が安定したことで助けられた。彼らもとても良い関係に見える」

    「感情面、私生活、そして仕事。そのすべてがうまく噛み合えば勝てるようになる」

    現在ハミルトンは2026年F1ドライバーズランキングで3位につけ、首位のアンドレア・キミ・アントネッリとの差は32ポイントとなっている。

    ハミルトンの華麗なサーフィン動画は、ペレスとのユーモラスなやり取りだけでなく、キム・カーダシアンとの充実したプライベートや、今季の好調ぶりを象徴する話題として大きな注目を集めている。

  • キャデラックF1を支える16歳の逸材 シミュレーター開発で重要な役割

    キャデラックF1を支える16歳の逸材 シミュレーター開発で重要な役割

    2026年からF1に参戦しているキャデラックF1は、他チームにはない課題に直面している。実走データという蓄積がないなか、マシン開発の基盤となるシミュレーターの精度をゼロから構築しなければならないためだ。

    その舞台裏で重要な役割を担っているのが、わずか16歳のアメリカ人ドライバー、エイデン・プライスである。彼はノースカロライナ州シャーロットにあるGMのシミュレーター施設で、F1を含む複数カテゴリーのシミュレーター開発を支えている。

    シミュレーター開発は現代F1の生命線
    現代のF1では、シミュレーターはマシン開発に欠かせない存在となっている。CFD(数値流体解析)や風洞実験で設計したアップデートを検証し、実戦投入前に性能を確認する重要な工程を担っているためだ。

    その中でも最も重要なのが「相関性(コリレーション)」である。ファクトリーで構築したシミュレーションモデルが実際のサーキットで得られるデータと一致しなければ、開発そのものの精度が失われてしまう。

    2026年の新レギュレーションによって各チームは大幅な設計変更を行ったが、それでも既存チームには過去の膨大なデータという財産がある。それらを基準として新しいマシンの特性を予測し、モデルを改良していくことができる。

    しかし、キャデラックF1にはその基礎データが存在しない。完全な白紙の状態から技術的なデータベースを構築し、他チームが長年かけて築いてきた相関性を一から作り上げる必要がある。

    キャデラック F1 シミュレーター

    レースドライバーだけでは対応できない膨大な作業
    レースドライバーはグランプリやイベントなど多忙なスケジュールを抱えており、常にシミュレーター作業へ参加できるわけではない。

    そのため各チームは専任の開発ドライバーやリザーブドライバーを起用し、日常的なシミュレーター開発を任せている。

    例えばレッドブルではフォーミュラE王者ジェイク・デニスがシミュレーターを担当し、フェラーリにはWEC王者アントニオ・ジョビナッツィや、フォーミュラE経験者ノーマン・ナトが参加している。

    シミュレーター開発は、さまざまなカテゴリーで経験を積んだドライバーの知識が集まる専門分野となっている。

    キャデラックF1は大規模な開発体制を構築
    キャデラックF1のシミュレーターはアメリカ・シャーロットの拠点に設置されている。そのため物流面からもレースドライバーが頻繁に利用することは難しい。

    そこでチームは周冠宇、コルトン・ハータ、ピエトロ・フィッティパルディ、シモン・パジェノー、チャーリー・イーストウッドといった複数の開発・リザーブドライバーを起用している。

    しかし、彼らの多くは他カテゴリーでも現役として活動しているため、常時シミュレーター作業を担当できるわけではない。

    そこでGMが白羽の矢を立てたのが、16歳のエイデン・プライスだった。

    16歳のエイデン・プライスが担う役割
    プライスはアメリカ国内のレースシリーズへ参戦する一方、自宅にも本格的なシミュレーターを所有している。

    週前半にはGMの施設でシミュレーター開発を支援し、F1を含む複数カテゴリーのモデル精度向上に携わっている。

    F1チームが若手ドライバーをシミュレーター開発へ積極的に起用することは珍しくない。特にF2やF3の若手が経験を積むケースは多く、レッドブルがeスポーツ世界の第一人者ルディ・ファン・ビューレンを長年シミュレーター開発へ起用していたことも知られている。

    開発ドライバーを支える「準備役」
    プライスの役割は、マシン開発そのものを担当するというより、開発ドライバーが効率的に作業できるよう下準備を行うことにある。

    エンジニアと協力しながらタイヤモデルなど各種シミュレーションモデルを構築・比較し、基準となるラップタイムを刻みながらデータを収集する。

    そのタイムは開発ドライバーと大きく離れない精度が求められ、モデル構築の土台作りを担う重要な仕事となっている。

    シミュレーターは巨大な技術研究所
    シミュレーターは単にコックピットやモーション装置を組み合わせれば完成するものではない。

    実際には、現実のマシン挙動を忠実に再現するための膨大なソフトウェア開発や物理モデルの構築こそが中核となる。

    セットアップ開発やレース週末の作業では経験豊富なドライバーがシミュレーター上で実際のトラブルを再現し、改善策を探る。一方で、その土台にはプライスのような若い開発担当者による地道なモデル構築作業がある。

    キャデラックF1のシミュレーターには、多様な専門家が関わる一つの技術研究所とも言える体制が築かれており、その中で16歳のエイデン・プライスは将来有望な存在として重要な役割を果たしている。

  • F1ドイツGP復活にシュタイナー提言「政治と自動車業界の支援が不可欠」

    F1ドイツGP復活にシュタイナー提言「政治と自動車業界の支援が不可欠」

    ギュンター・シュタイナーは、ドイツがF1カレンダーに復帰するためには、政治と自動車業界の強力な後押しが不可欠だとの考えを示した。現在のドイツには、そのプロジェクトを推進する中心人物が不在であることが最大の課題だと指摘している。

    ドイツでは、ニュルブルクリンクで新型コロナ禍の影響を受けて開催された2020年のアイフェルGPを最後に、F1世界選手権は開催されていない。かつてヨーロッパ有数の開催国だったドイツだが、復活への道筋はいまだ見えていない。

    政治と業界の全面支援が必要
    シュタイナーはドイツ紙『Bild』の取材に対し、F1開催には政府と産業界の協力が欠かせないと強調した。

    「産業界と政治が全面的に後押しする必要がある」

    「グランプリの開催には多額の費用がかかる。しかし、プロフェッショナルに運営すれば利益を生み出すことも可能だ」

    現在はMotoGPのTech3で共同オーナー兼CEOを務めるシュタイナーは、ドイツにはF1開催を実現へ導くリーダーが存在しないとみている。

    「本気でプロジェクトを前へ進める熱意のある人たちが必要だ」

    「しかし現時点では、その責任を引き受けようとする人物は見当たらない」

    ドイツグランプリ

    メルセデスやアウディの存在にも期待
    シュタイナーは、ドイツを代表する自動車メーカーの協力も重要な要素だと語った。

    「このプロジェクトには政治の支援だけでなく、ドイツの自動車業界の支援も必要だ」

    「メルセデスやアウディのような企業にとって、この程度の金額は十分に負担できるはずだ」

    一方で、近年はモータースポーツを巡る社会的な議論も障壁になっているという。

    「本当の問題は、多くの人がモータースポーツや環境問題などについて議論になることを恐れている点だ」

    「『今すぐやろう』と決断する人が誰もいない」

    シュタイナーは、今週末にザクセンリンクで開催されるMotoGPドイツGPを前に、このような見解を示した。

    ドイツはF1の伝統ある開催国でありながら、2020年を最後にグランプリ開催が途絶えている。シュタイナーは復活への可能性を否定してはいないものの、その実現には政治、自動車メーカー、そしてプロジェクトを牽引するリーダーという3つの要素が欠かせないとの認識を示した。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1離脱条項を行使せず 2027年残留か

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1離脱条項を行使せず 2027年残留か

    レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、契約に盛り込まれた離脱条項を行使できる状況となるものの、2027年シーズンもチームに残留する意向だと報じられた。

    イギリスGPでのリタイアにより、フェルスタッペンはハンガリーGP終了時点でランキング2位以内に入れないことが確定。これにより契約上は離脱条項を発動できる立場となるが、レッドブル側は残留を確信しているという。

    2027年もレッドブル残留の見通し
    フェルスタッペンはこれまで公の場でレッドブル残留を明言していない。一方で、F1公式ポッドキャスト『F1 Nation』で司会を務めるトム・クラークソンは、チーム関係者から得た情報として次のように語った。

    「レッドブルから聞いている話では、契約条項の上では離脱することは可能だが、2027年もチームに残り、もう1年様子を見るつもりだという」

    2022年に締結した長期契約には成績に応じた離脱条項が盛り込まれており、報道ではレッドブルがその権利を放棄する見返りとして巨額の報酬を提示したとも伝えられている。しかし、フェルスタッペン自身が残留を選ぶのであれば、その交渉自体は意味を持たなくなる可能性がある。

    移籍先の選択肢は限られる
    仮にフェルスタッペンがレッドブルを離れるとしても、現時点で有力チームの空席はほとんどない。

    フェラーリは2027年もルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのコンビを維持する方針で、ジョージ・ラッセルも自身のメルセデス残留について「100%確信している」と語っている。

    マクラーレンについてもランド・ノリスとオスカー・ピアストリのラインアップを変更する予定はないとされており、フェルスタッペンの現実的な移籍先は極めて限られている状況だ。

    パーマー「実は選択肢は多くない」
    元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、現在のドライバー市場について次のような見解を示した。

    「パドック全体が最高のドライバーだと評価している人物にしては、実際のところ選択肢はそれほど多くないように見える」

    さらに、メルセデスの将来についても言及した。

    「オスカー(・ピアストリ)とジョージ(・ラッセル)の2人が状況を変える可能性を持つ存在だ。ジョージがタイトルを獲得できず、『このチームはキミ(・アントネッリ)のものになりつつある』と感じるようになれば、新天地を考える可能性もある」

    「ただ、もしジョージが離れたとしても、トト・ヴォルフがキミ・アントネッリのチームメイトにマックス・フェルスタッペンを迎えるだろうか。私はそれは問題を生む組み合わせだと思う。キミはすでにナンバーワンドライバーになれる実力を示しており、セカンドドライバーになるつもりはないはずだ」

    「キミは実力を大きく引き上げた。もしジョージが去ったとしても、以前ほどフェルスタッペンが理想的な後任とは言えなくなっている」

    2028年以降が本格的な移籍市場となる可能性
    一方で、2028年には複数のトップチームでシートが空く可能性があり、ドライバー市場の勢力図が大きく変わるとの見方もある。

    そのため、フェルスタッペンが近年ライバルチームと接触を続けているのは、2027年ではなく2028年以降を見据えた長期的な選択肢を探るためではないかとの見方も浮上している。

  • ウィリアムズF1代表 カルロス・サインツJr.残留に自信「目指す方向は同じ」

    ウィリアムズF1代表 カルロス・サインツJr.残留に自信「目指す方向は同じ」

    ジェームズ・ボウルズは、カルロス・サインツJr.の将来について楽観的な見方を示した。アウディF1移籍の可能性が取り沙汰されるなか、ウィリアムズF1代表は「サインツJr.と目指す方向は一致している」と強調し、チームの成長を証明することが残留への鍵になるとの認識を示した。

    カルロス・サインツJr.を巡っては、PlanetF1.comがスペインGPの時点で、2027年に向けてアウディF1を移籍先候補として検討していると報じていた。

    一方で、サインツJr.本人は夏休み前まではドライバー市場に関する情報をマネジメントから受け取らないよう依頼しており、現時点ではウィリアムズのプロジェクトに集中することを最優先にしていると伝えられている。夏休み期間中に改めて今後の選択肢を検討する方針だという。

    ボウルズ「サインツJr.とは同じ方向を向いている」
    イギリスGPを前に取材に応じたジェームズ・ボウルズは、サインツJr.との関係について頻繁に意見交換を行っていることを明かした。

    「彼とは毎日ではないが、おそらく2日に1回くらいは話をしている。そして彼自身も『ここが自分のいたい場所であり、自分のキャリアを築きたい場所だ』と話していたと思う」

    「だから彼と私は同じ方向を向いている」

    もっとも、2026年シーズン前半の苦戦については、ドライバーだけでなく自身も強いフラストレーションを抱えていると認めた。

    「彼は今の状況に不満を感じているか? もちろんだ。率直に言えば、私も同じように不満を感じている」

    「彼が見ているのは、『この状況を正しく分析し、立て直し、適切なペースでパフォーマンスを向上させる能力があるのか』ということだ。我々はそれを彼に証明しなければならない」

    「私は、それができると確信している」

    他チーム移籍の選択肢も認める
    ボウルズは、サインツJr.ほどの実力を持つドライバーであれば、ウィリアムズ以外にも複数の移籍先が存在することを認めた。

    「彼にはグリッド上のどこへでも行けるというわけではないが、いくつかのチームへ移るだけの力がある」

    その一方で、サインツJr.自身はウィリアムズの再建プロジェクトに強い思い入れを持っていると説明した。

    「彼はこのチームを自分自身のものにしたいと思っている。私も同じだ。自分のDNAをこのチームに刻み込み、自分たちのチームにしたいと考えている」

    「私の仕事は、そのために必要な基本的な要素を彼に示すことだ。我々はその段階にかなり近づいている」

    ウィリアムズ F1

    開発停滞が最大の懸念材料
    ただし、ウィリアムズがサインツJr.の信頼を維持するためには、マシン開発で具体的な成果を示す必要がある。

    サインツJr.はイギリスGPでも無得点に終わり、これで4戦連続ノーポイントとなった。チームも直近3戦でポイントを獲得できておらず、シルバーストンで投入したアップグレードも期待した効果を発揮しなかった。

    サインツJr.はレース後、「FW48には開発面で深刻な問題がある」と危機感を示しており、ボウルズもその後、マシン開発サイクルについて内部レビューを開始したことを認めている。

    現時点でサインツJr.はウィリアムズ残留を第一に考えているものの、チームが今後数か月で開発力を証明できるかどうかが、2027年以降の去就を左右する重要な要素となりそうだ。

  • フジテレビ FODがF1無料キャンペーン開始 ベルギーGPを5日間無料視聴可能

    フジテレビ FODがF1無料キャンペーン開始 ベルギーGPを5日間無料視聴可能

    フジテレビは16日、動画配信サービス「FOD」で「FOD F1™プラン スターターコース」を対象とした5日間無料視聴キャンペーンを開始した。キャンペーン期間中に初めて登録したユーザーは、登録日を1日目として5日間、2026年シーズンのF1全戦・全セッションを追加料金なしで視聴できる。

    キャンペーンは7月16日11時から7月20日23時59分まで実施され、対象は「FOD F1™プラン スターターコース」に初めて登録するユーザー。対象の決済方法はクレジットカード決済のみとなる。

    ベルギーGPを無料期間中にライブ視聴可能
    今回のキャンペーンでは、7月17日から開幕するF1ベルギーGP週末が無料期間と重なるため、タイミングによってはフリー走行から決勝まで全セッションを追加料金なしで視聴できる。

    「FOD F1™プラン スターターコース」では、2026年シーズンのF1全24戦について、フリー走行、予選、スプリント予選、スプリント決勝、決勝を日本語実況・解説付きでライブ配信。また、配信終了後30日間の見逃し配信にも対応する。

    さらに、サッシャと中野信治が出演する『F1™ R.A.W.』をはじめとするF1関連コンテンツに加え、フジテレビのドラマ、映画、バラエティ番組など、FODプレミアム対象作品も視聴できる。

    無料期間終了後は月額3880円
    無料期間中に解約した場合は料金は発生しないが、解約手続きが完了した時点で無料期間も終了し、対象コンテンツは視聴できなくなる。

    解約しない場合は、無料期間終了後に自動更新となり、月額3880円(税込)が請求される。

    なお、今回のキャンペーンは「FOD F1™プラン スターターコース」のみが対象で、「プロコース」と「チャンピオンコース」は対象外となる。

    プロコースおよびチャンピオンコースでは、F1公式配信サービス「F1 TV」と連携することで、オンボード映像やライブタイミングなど、F1 TVの各種機能も利用できる。

    【関連】
    ・2026年F1ベルギーGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • フェラーリF1が“パラシュート”を取り除く ハミルトンを苦しめた弱点を改善

    フェラーリF1が“パラシュート”を取り除く ハミルトンを苦しめた弱点を改善

    ルイス・ハミルトンは2026年F1第9戦イギリスGPで優勝を逃したものの、フェラーリが投入した最新アップデートはチームにとって大きな成果となった。

    スプリントではポールポジションを獲得し、決勝でもシャルル・ルクレールが今季初優勝を達成。データ分析では、これまで高速サーキットで足かせとなっていた空力上の弱点が大きく改善されたことが明らかになっている。

    フェラーリは高速性能を大幅改善
    Motorsport Italyによると、シルバーストンでフェラーリはSF-26の空力特性を大幅に改善した。

    決勝ではハミルトンがフォルススタート(false start)のペナルティを受けたほか、アンダーステアの強いセッティングにも苦しみ、優勝争いから後退。一方のルクレールはキミ・アントネッリと首位争いを展開し、最終的に今季初勝利を手にした。

    メルセデスはレース中にアントネッリのホイールシールド破損という不運がなければ優勝していた可能性もあったが、それでもフェラーリは事前予想を大きく上回る競争力を示した。

    チームのシミュレーションでは、パワー依存度の高いシルバーストンではメルセデスに0.6~0.7秒遅れると予測していた。しかし実際の予選では、その差は0.2秒未満にまで縮まっていた。

    ハミルトンの最高速データに異変
    週末序盤にはハミルトンがスプリント予選でポールポジションを獲得した。

    その際、スピードトラップではハミルトンが全体最速を記録。これは開幕から8戦の傾向とは異なる「異常値」ともいえるデータだった。

    オーストリアGPではフェラーリは最高速で20km/h以上劣っており、アントネッリがルクレールへ急接近しすぎることを懸念する場面もあった。しかしシルバーストンではフェラーリがその弱点を大幅に改善。決勝でもハミルトンは352km/hを記録し、全ドライバー中トップスピードをマークした。

    スクーデリア・フェラーリ

    SF-26から“パラシュート”を取り除いたアップデート
    報道によると、フェラーリは今回のアップデートによって、SF-26に取り付けられていた「パラシュート」を外したような効果を得ることに成功したという。

    ブレーキダクト、バージボード、ディフューザーを見直したことで、空気抵抗を大幅に低減。マシン全体の空力効率が向上し、高速域での伸びが改善された。

    これまでフェラーリはダウンフォースを増やす開発を優先してきた一方、その代償となるドラッグ(空気抵抗)の増加には十分対応できていなかった。しかし今回のアップデートでは、その開発方針を見直した格好となる。

    オーストリアGPで初投入されたADUO支援のアップグレードは、高地特有の条件もあり評価が難しかった。しかし標高の低いシルバーストンでは効果がはっきりと表れた。

    メルセデスは依然としてストレートスピードでわずかに優位を保っており、それがハミルトンが決勝でジョージ・ラッセルを攻略できなかった一因とも考えられる。それでもフェラーリは、高速サーキットでもタイトル争いの有力候補として戦えるだけの性能を取り戻しつつあることを証明した。

  • F1バーレーンGP復活は困難か ピレリ「準備期間が足りない」

    F1バーレーンGP復活は困難か ピレリ「準備期間が足りない」

    2026年のF1カレンダーへの復帰が期待されていたバーレーンGPだが、その可能性は急速に低下している。中東情勢の悪化を受け、タイヤ供給を担うピレリが、レース開催に必要な準備期間を確保できないとの見解を示したためだ。

    イラン情勢をきっかけに今季のバーレーンGPとサウジアラビアGPは中止となったが、当初はバーレーンGPがシーズン後半に復活する有力候補とみられていた。しかし、湾岸地域で再び緊張が高まったことで、その計画は現実味を失いつつある。

    ピレリ「開催準備には約4か月が必要」
    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、ドイツの『Motorsport-Total.com』に対し、現時点では開催準備に必要な時間が残されていないと説明した。

    「このようなレースの準備には約4か月、つまりタイヤの計画と輸送だけでも約15週間が必要になる」

    「現時点では、その時間はもう残されていない」

    F1開催にはタイヤの製造・輸送だけでなく、各チームやFIA、プロモーターなどとの調整も必要となるため、物流計画は数か月前から進める必要がある。

    中東情勢の悪化で物流ルートも不透明
    マラフスキは、問題は準備期間だけではなく、安全保障上の不確実性にもあると指摘した。

    「残念ながら、中東情勢がどこまで安定するのか、あるいはタイヤを運ぶ貨物船の航行が可能なのかを予測することは依然としてできない」

    通常であればスエズ運河を経由し、サウジアラビア西部のジェッダから陸路で輸送するルートも考えられるが、その選択肢も現状では現実的ではないという。

    「スエズ運河を通り、その後ジェッダから中東各地へ陸送することも可能だが、サウジアラビアの治安情勢も緊迫しているため、現時点ではあくまで理論上の話にすぎない」

    「残念ながら、今は不確実性が支配している」

    バーレーングランプリ F1

    ホルムズ海峡の状況も大きな懸念材料
    さらにマラフスキは、仮にアフリカ経由で輸送ルートを確保できたとしても、最終的にはホルムズ海峡が通航可能であることが前提になると説明した。

    「中東でレースを開催できる場合でも、現地までどれほど時間がかかるのかは言えない。アフリカ経由で輸送できたとしても、ホルムズ海峡が開いているかどうかを確認する必要があるからだ」

    ホルムズ海峡は世界有数の海上輸送の要衝であり、その航行状況は中東向け物流全体に大きな影響を及ぼす。

    カタールGPとアブダビGPにも影響か
    2026年のF1カレンダーでは、カタールGPが11月27~29日、最終戦アブダビGPが12月4~6日に予定されている。

    マラフスキが示した「約4か月」という準備期間を考えると、これら終盤2戦についても物流計画を今まさに確定させなければならない時期に入っていることになる。

    現時点で両レースの開催可否に変更は発表されていないが、中東情勢の推移次第では、F1終盤戦の運営にも影響が及ぶ可能性がある。

    中東情勢の悪化により、2026年のバーレーンGP復活は極めて厳しい状況となった。ピレリはタイヤ供給に必要な約15週間の準備期間を確保できないことに加え、安全保障や物流ルートの不透明さを理由に挙げており、終盤の中東ラウンドにも影響が及ぶかどうかが今後の焦点となる。

  • マクラーレンF1 ベルギーGPで最新メルセデスPU投入 新型リアウイングも初実戦評価

    マクラーレンF1 ベルギーGPで最新メルセデスPU投入 新型リアウイングも初実戦評価

    マクラーレンは今週末のF1ベルギーGPで、メルセデス製の最新仕様パワーユニット(PU)を初めて実戦投入する。あわせて新型リアウイングも持ち込み、金曜日のフリー走行で評価を行う予定だ。

    最新PUはすでにワークスチームのメルセデスがオーストリアGPで導入しており、翌戦イギリスGPではカスタマーチームのアルピーヌとウィリアムズも使用を開始していた。

    マクラーレンは既存PUの使用可能距離を優先したため導入を見送っていたが、ベルギーGPからようやく最新仕様へ切り替える。

    2戦遅れで最新仕様PUを投入
    マクラーレンはスパ・フランコルシャンでランド・ノリス、オスカー・ピアストリの両マシンに最新仕様のメルセデス製PUを搭載する。

    このPUはオーストリアGPでジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリのワークスマシンに初投入されたもので、信頼性向上を目的とした複数の改良が施されている。

    その後、イギリスGPではアルピーヌとウィリアムズも新仕様へ移行したが、マクラーレンだけは従来仕様を継続していた。

    その背景には、2026年シーズン序盤から相次いだ信頼性トラブルがある。マクラーレンはすでに複数のPUコンポーネントを交換しており、既存ユニットの使用距離を最大限活用する判断を下していた。

    開幕戦以降はバッテリー関連の異なるトラブルも発生しており、中国GPではランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両者がスタートできない事態にも見舞われていた。

    マクラーレン F1 ベルギーGP

    新型リアウイングもスパで実戦評価
    ベルギーGPではPUだけでなく、新型リアウイングも投入される。

    このアップグレードは開発計画の一環として準備が進められてきたもので、金曜日のフリー走行で性能評価が行われる予定だ。

    マクラーレンは前戦オーストリアGPでも回転式フラップを採用した独自仕様の「マカレナ」リアウイングを持ち込んでいたが、最終的には実走テストを見送っていた。

    今回のリアウイングは、その後の開発を反映した新たな仕様となる。

    マクラーレンの応用エンジニアリング部門テクニカルディレクターを務めるニール・ホールディは、今回のアップグレードについて次のように説明した。

    「エネルギーマネジメントが非常に厳しい週末になることを踏まえ、広範囲なシミュレーションを行い、十分な準備を進めてきました」

    「開発ロードマップの一環として準備してきた新しいリアウイングをスパへ持ち込みます」

    「このアップデートによってマシンのパフォーマンスが少し向上すると考えています。ただ、純粋な競争力という面で厳しいレースとなったイギリスGPを踏まえると、この週末も簡単な戦いにはならないでしょう。そのため競争力が劇的に変わることは期待していません」

    本命はハンガリーGPの大型アップデート
    マクラーレンは今回のPUとリアウイングの投入に続き、次戦ハンガリーGPでは「重要な(significant)」アップグレードパッケージを投入する計画を明らかにしている。

    チームは2026年マシンの当初コンセプトを見直し、開発方針を修正していることも認めており、ハンガリーGPが本格的な巻き返しに向けた重要な転換点となる可能性がある。

    ベルギーGPでは最新仕様PUによる信頼性向上に加え、新型リアウイングがどこまでパフォーマンス改善につながるかが注目される。ただしチーム自身は大幅な競争力向上は見込んでおらず、本命は翌戦ハンガリーGPで投入される大型アップグレードという位置付けになりそうだ。