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  • アルボンが選ぶ史上最高のF1ドライバーはシューマッハ 現役勢よりも上と評価

    アルボンが選ぶ史上最高のF1ドライバーはシューマッハ 現役勢よりも上と評価

    アレクサンダー・アルボンが、歴代最高のF1ドライバーとしてミハエル・シューマッハを選んだ。P1 YouTubeチャンネルの企画で、ワールドカップ方式のトーナメント形式による比較に挑戦し、最後はルイス・ハミルトンとの“7冠対決”を制してシューマッハを頂点に挙げている。

    アルボンはレッドブル時代にマックス・フェルスタッペンとチームメイトを務めたほか、ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンといった世界王者とも同じグリッドで戦ってきた。

    それでも幼少期から憧れ続けたシューマッハへの評価は揺るがなかった。

    シューマッハとハミルトンによる“決勝戦”
    P1 YouTubeチャンネルの企画では、アルボンは歴代の名ドライバーをトーナメント形式で比較。ベスト4にはルイス・ハミルトン、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハ、マックス・フェルスタッペンが残った。

    準決勝ではハミルトンをセナより上位に、そしてシューマッハをフェルスタッペンより上位に評価。決勝は7度のワールドチャンピオン同士の対決となり、最終的にシューマッハを史上最高のドライバーに選出した。

    アルボンは幼少期からの憧れについて次のように語っている。

    「僕は本当にミハエルに夢中だった」

    「ミハエルは僕の絶対的なヒーローだった。父が僕の部屋を全部フェラーリ仕様にしてくれたんだ。赤いカーペット、赤い壁、赤い目覚まし時計、赤い枕カバー、赤い掛け布団。全部が赤だった」

    幼少期の憧れが今も変わらない評価に
    アルボンは1996年生まれで、奇しくもその年はシューマッハがフェラーリへ移籍したシーズンだった。その後、2000年から2004年にかけてシューマッハは前人未到となる5年連続タイトルを獲得し、フェラーリ黄金時代を築いた。

    その活躍を見ながら育ったアルボンにとって、シューマッハは特別な存在だったようだ。現役ではフェルスタッペンとチームを組み、ハミルトンとも直接対戦してきた経験があるにもかかわらず、全盛期のシューマッハは現在のグリッドの誰よりも優れているとの評価を下した。

    ハミルトンへの予想は2026年に的中
    一方でアルボンは、ハミルトンについても高く評価している。

    2025年の苦戦を経て迎えた2026年シーズン開幕前、アルボンはレギュレーション変更によって最も恩恵を受けるドライバーがハミルトンになると予想していた。

    その見立ては現実となり、ハミルトンは開幕から好調を維持。第9戦終了時点でドライバーズランキング3位につけ、首位のアンドレア・キミ・アントネッリとの差は32ポイントとなっている。

    シューマッハを史上最高としながらも、ハミルトンの復活も高く評価する――アルボンのランキングは、自身の対戦経験と幼少期からの憧れ、その両方が反映された興味深い内容となった。

    【関連】
    ・デイモン・ヒル ミハエル・シューマッハを「密告した」1994年F1騒動を告白

  • フェラーリF1代表バスールの意外な素顔 トト・ヴォルフが結婚式の珍事件を暴露

    フェラーリF1代表バスールの意外な素顔 トト・ヴォルフが結婚式の珍事件を暴露

    フェラーリF1代表のフレデリック・バスールの半生を描いた伝記『En Piste』がフランスで発売され、メルセデスF1代表トト・ヴォルフが明かした意外なエピソードが話題を呼んでいる。

    サーキットではライバルとして激しく競い合う2人だが、25年以上にわたる深い友情を築いており、その関係を象徴する思い出として、ヴォルフは自身の結婚式で起きた“珍事件”を紹介した。

    フレデリック・バスールの伝記がフランスで発売
    7月初旬、フランスではモータースポーツ専門誌『AutoHebdo』の記者ジャン=ミシェル・デヌーが執筆したフレデリック・バスールの伝記『En Piste』が発売された。

    同書では、バスールのモータースポーツ界での歩みを振り返るとともに、トト・ヴォルフ、ローラン・メキース、シャルル・ルクレール、ジェローム・ダンブロシオら、長年彼を知る関係者の証言を交えながら、多くの舞台裏や秘話が紹介されている。

    トト・ヴォルフ「ライバルであり親友」
    バスールとヴォルフは現在、それぞれフェラーリとメルセデスを率いるライバル同士だ。最近もF1のコストキャップを巡って舌戦を繰り広げたばかりだが、その一方で25年以上に及ぶ友情でも知られている。

    本書の序文を担当したヴォルフは、バスールについて「ライバルであると同時に、パドックで最高の友人の一人」と表現している。

    「時には口論したこともあったが、ほとんどの場合は一緒に笑っていた。互いへの敬意と友情は、年月を重ねるごとに強くなっていった」

    結婚式で起きた“プラスチックの花事件”
    ヴォルフは、自身と妻スージー・ヴォルフの結婚式で起きた忘れられない出来事も明かしている。

    式はイタリア・カプリ島で行われ、バスールも招待客として出席していた。

    ヴォルフは次のように振り返っている。

    「フレッドは長年にわたり、旅仲間であり、トレーニング仲間であり、ルームメイトであり、そしてカプリで行ったスージーとの結婚式にも出席してくれた」

    「その日、彼は一日の中でも最も忘れられない瞬間を演出してくれた。ワインを何杯か飲んだあと、『テーブルを飾っている花を食べるのは良い考えだ』と思ったらしいんだ。ただ残念なことに、それがプラスチック製だったことを忘れていたんだよ」

    パドックの外でも続く友情
    現在はフェラーリとメルセデスを率いるライバル同士として激しく競い合うバスールとヴォルフだが、このエピソードはサーキットを離れた場所では気心の知れた親友同士であることを物語っている。

    コストキャップを巡る議論などで対立する場面があっても、25年以上にわたって育まれた友情は変わらず続いているようだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1 コストキャップがアップグレード計画に制約

    アストンマーティン・ホンダF1 コストキャップがアップグレード計画に制約

    アストンマーティンF1は2026年シーズン前半を苦しい戦いで終えようとしている。9戦を終えても大規模アップグレードを投入していない唯一のチームとなり、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは下位争いを強いられている。

    しかし、チームはハンガリーGPで投入予定の「AMR26 B」と、続くオランダGPでのホンダ製パワーユニットアップグレードによって巻き返しを狙っている。一方で、その開発計画にはF1のコストキャップ(予算上限)が大きく影響していることを、マイク・クラックが明かした。

    コストキャップがアップグレード計画を左右
    アストンマーティンF1のサーキット責任者マイク・クラックは、シルバーストンでチーム内部ではすでにコストキャップを巡る議論が始まっていることを認めた。

    2026年型マシンはシャシーコンセプトの方向性を誤ったとされ、シーズン序盤から競争力不足に苦しんでいる。それでも、開発を無制限に続けられるわけではない。

    クラックは予算上限制度をスーパーでの買い物に例えて説明した。

    「スーパーへ行って100ユーロを持っているなら、使えるのは100ユーロだけだ。100ユーロを使い切れば、それ以上は使えない」

    さらに、クラッシュによる予期せぬ出費も考慮しなければならないと語った。

    「忘れてはいけないのは、クラッシュが起こる可能性があることだ。そのため、その100ユーロの中から一定の余裕を賢く残しておく必要がある。開発費とレース運営費のバランスを常に取らなければならない」

    現在のシルバーストン工場では、空力パーツそのものの性能だけでなく、製造コストを下げることも重要な課題になっているという。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    反撃の鍵はハンガリーGPとオランダGP
    アストンマーティンは今後2戦を今季最大の勝負どころと位置付けている。

    まずハンガリーGPでは、大幅改良版となる「AMR26 B」を投入予定。その後のオランダGPではホンダ製パワーユニットのアップグレードも予定されており、中団グループへの浮上を目指す。

    クラックは次のように期待を示した。

    「ハンガリーでは大きなアップグレードが投入される。そしてオランダではエンジンのアップグレードもある」

    もっとも、その先の開発については予算次第だという。

    「今後については様子を見る必要がある。コストキャップについて多少の議論もあるので、その後に何ができるか見極めなければならない。ただ、これが最後のアップデートになるとは思っていない」

    さらにクラックは、コストキャップ制度そのものへの不満は口にしなかった。

    「これは受け入れたルールだ。その中でベストを尽くすしかない」

    アストンマーティンはハンガリーGPで投入するAMR26 B、そしてオランダGPでのホンダ製PUアップグレードによって今季初めて本格的な反撃に打って出る。ただし、その後の開発継続はコストキャップとの兼ね合いに左右される可能性が高く、限られた予算の中でどこまで競争力を引き上げられるかが、2026年シーズン後半戦の最大の焦点となりそうだ。

  • アイルトン・セナの美学を現代風に再解釈 ニューエラが新コレクション発売

    アイルトン・セナの美学を現代風に再解釈 ニューエラが新コレクション発売

    ニューエラは、アイルトン・セナのライフスタイルやファッションに着想を得た新コレクションを発表した。セナの世界観を継承する「Senna」ブランドとのコラボレーションで実現したもので、モータースポーツの象徴的なデザインとストリートファッションを融合させたキャップコレクションとなっている。

    コレクションは7月下旬から販売開始予定で、ニューエラ公式サイトおよび一部販売店で展開される。

    セナがレースだけでなくファッションアイコンとしても高く評価され続けている点に着目し、その美学を現代的なデザインへと落とし込んだ。

    アイルトン・セナのスタイルを現代に再解釈
    ニューエラは、世界最大級のヘッドウェアブランドとして知られ、今回「Senna」ブランドとの新たなコラボレーションを実施した。

    「Senna」ブランドは、アイルトン・セナのレースでの功績だけでなく、その価値観や精神性を商品や体験、ストーリーを通じて伝えることを目的として展開されている。

    今回のコレクションでは、セナを象徴するアイテムの一つであるブルーのキャップを現代風にアレンジ。モータースポーツの世界観を取り入れながら、日常のファッションにも取り入れやすいデザインを目指した。

    5つの人気モデルをベースに展開
    新コレクションでは、ニューエラを代表する以下のモデルをベースにラインアップを構成している。

    ■ 59FIFTY
    ■ 950 Split Panel
    ■ 9FORTY A-Frame Snapback
    ■ 9FORTY M-Crown
    ■ 9FORTY A-Frame

    カラーはイエロー、ネイビー、レッド、ブラック、オフホワイトを中心に構成され、セナのキャリアやモータースポーツをイメージした配色を採用。刺繍や異素材のバイザー、コントラストの効いたパネルなど、スポーティさとファッション性を両立させるディテールが盛り込まれている。

    59FIFTYは存在感のあるクラシックなシルエット、9FORTYシリーズは日常使いしやすいデザインとし、セナのファンだけでなく、ストリートファッションを楽しむ層にも訴求する内容となっている。

    前作比約85%増の展開規模
    ニューエラによると、今回のコレクションは前回のSennaコラボと比較して約85%多い展開規模を予定している。

    スポーツカルチャーとブラジルらしさ、そしてファッション性を兼ね備えたコレクションへの需要が高まっていることが、その背景にあるという。

    ニューエラ・ブラジルのCEOを務めるギリェルメ・ノゲイラは次のように語った。

    「Sennaとのパートナーシップは、スタイルとオーセンティシティを共有する2つの世界が自然に結び付いたものです。今回はアイルトン・セナをサーキットの英雄としてだけではなく、世代を超えてファッションにも影響を与える文化的・美的アイコンとして表現したいと考えました」

    また、Senna Brandsのマーケティングディレクター、アナ・シモンエスは次のようにコメントしている。

    「Sennaブランドは、サーキットの内外を問わず、人々が最高の自分を目指すきっかけを提供するために存在しています。近年では、モータースポーツでの功績だけでなく、ファッションアイコンとしてアイルトン・セナを知る人も増えています。ニューエラとのコラボレーションは、その流れを反映し、オーセンティシティとブランドの理念を一つひとつの商品に込めています」

    コレクションは7月下旬より販売開始予定で、価格は279.90~349.90ブラジルレアルに設定されている。

    今回のコラボレーションは、アイルトン・セナを伝説的F1ドライバーとしてだけでなく、現在も影響力を持ち続けるファッションアイコンとして再評価する取り組みとなっており、モータースポーツファンとストリートカルチャー双方に向けたコレクションとして展開される。

  • アルピーヌF1育成のガブリエレ・ミニがシルバーストンで旧型車テスト

    アルピーヌF1育成のガブリエレ・ミニがシルバーストンで旧型車テスト

    アルピーヌF1育成ドライバーのガブリエレ・ミニが、シルバーストンでTPC(旧型F1マシンテスト)を実施した。2025年型「A525」を使用し、600km以上を走破。F1マシンでの経験を積むとともに、シミュレーター開発への貢献も目的とした重要なプログラムとなった。

    現在FIA F2選手権でランキング2位につけるミニは、F1昇格を目指す有力候補の一人。アルピーヌは若手育成の一環として継続的に旧型車テストを実施しており、今回の走行もその育成方針を象徴する取り組みとなった。

    アルピーヌが若手育成プログラムを継続
    アルピーヌは近年、育成ドライバーに対して積極的にTPC(Test of Previous Cars)を実施しているチームの一つだ。

    過去にはオスカー・ピアストリのF1デビューに向けて大規模なテストプログラムを用意し、その後はジャック・ドゥーハンにも同様の機会を提供してきた。

    今年は育成ドライバーのウーゴ・ウゴチュクもシルバーストンで初めてF1マシンをドライブしており、今回のミニのテストもその流れを引き継ぐものとなる。

    今回ミニは2025年型アルピーヌA525を使用し、シルバーストンで600km以上を走行。さまざまなセットアップやドライビング項目を消化し、F1マシンへの適応を進めた。

    高速サーキットでF1特有の性能を体感
    シルバーストンは高速コーナーが連続するレイアウトで、F1マシン特有の強大なダウンフォースやブレーキング性能を理解する上で最適なサーキットとされる。

    下位カテゴリーからステップアップするドライバーにとっては、F1マシンの空力性能を信頼して高速コーナーへ飛び込む感覚や、圧倒的な制動性能に慣れることが重要な課題となる。

    今回のテストは、そうしたF1特有の特性を体感するとともに、将来的な実戦デビューへ向けた経験値を積む貴重な機会となった。

    ガブリエレ・ミニ アルピーヌF1チーム

    F2タイトル獲得がF1昇格への第一歩
    ミニは現在のFIA F2でニコラ・ツォロフに次ぐランキング2位につけている。

    今季は1勝と8回の表彰台を記録し、直近10レースでは8回トップ5入りを果たすなど高い安定感を見せており、タイトル争いを続けている。

    ミニ自身もF1昇格への第一目標はF2タイトル獲得と位置付けており、その結果次第で将来のチャンスが大きく広がる可能性がある。また、これまでには日産からフォーミュラEのテストにも参加しており、活動の幅を広げている。

    テスト後、ミニは自身のX(旧Twitter)で今回の走行を振り返り、次のように喜びを語った。

    「シルバーストンでこのマシンとともに600km以上を走ることができた。再びこのような機会と素晴らしい経験を与えてくれたアルピーヌF1チームに感謝している。またすぐに戻って来られることを楽しみにしている」

    今回のテストで得た経験は、ミニ自身の成長だけでなく、シミュレーター開発にも生かされる見込みだ。リザーブドライバーのポール・アロンも同様の役割を担っており、アルピーヌはTPCを若手育成とマシン開発の両面で重要なプログラムとして活用している。

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1での成功に自信「僕はトップドライバーの一人だ」

    セルジオ・ペレス キャデラックF1での成功に自信「僕はトップドライバーの一人だ」

    2026年シーズンからキャデラックF1の中心ドライバーを務めるセルジオ・ペレスが、新天地での挑戦に強い自信を示した。レッドブル・レーシングで苦しい最終シーズンを送り、1年間の休養を経て復帰したペレスは、キャデラックのプロジェクトこそ自身の実力を証明する舞台だと考えている。

    ポッドキャスト『High Performance』で心境を語ったペレスは、ゼネラルモーターズ(GM)とTWGが支えるプロジェクトの将来性を高く評価。現時点ではノーポイントながら、チームが着実に競争力を高めていることが成功への確信につながっていると明かした。

    レッドブルでの苦境からキャデラックで再出発
    セルジオ・ペレスは2025年限りでレッドブル・レーシングを離れ、1年間のサバティカルを経て2026年からキャデラックF1のデビューシーズンに参戦している。

    ペレスはレッドブルでの最後の数か月について、競争力だけでなく精神面にも大きな影響を与えた時期だったと振り返った。

    一方で、キャデラックからオファーを受けた際には、その将来性に強く惹かれたという。

    「キャデラックのプロジェクトの話が来たとき、『これは本当に大きなプロジェクトだ。素晴らしいブランドだ』と思った」

    「そしてダン・タウリスに会ったとき、この人は非常に競争心が強く、チームをトップレベルまで引き上げるためなら何でもやる人だと確信した」

    「これは僕自身のプロジェクトにもなる。そこに加わり、自分がトップドライバーの一人であることを証明したいと思った。僕はずっと自分がグリッドでも最高レベルのドライバーの一人だと信じてきた」

    キャデラックF1の成長速度を高く評価
    キャデラックはF1参戦初年度の前半戦を終えてもまだポイントを獲得していない。しかしペレスはモナコGPでトップ10圏内を走行したものの、ペナルティによってチーム初ポイントを逃した。

    それでもペレスは、開発体制には十分な手応えを感じているという。

    特にファクトリーでの開発内容と実際のサーキットで得られるデータの相関性が取れており、チームが正しい方向へ進んでいることを実感している。

    「もちろん、まだ始まったばかりだ。まだ6戦しか終わっていないし、チームの文化も今まさに築き上げているところだ」

    「でもオーナーたちは成功するまで絶対に止まらないと感じている。ゼネラルモーターズとTWGという二つの巨大な組織が支えている。彼らは目標を達成するまで決して諦めない」

    ペレスはこうした開発環境と強力なバックアップ体制こそが、キャデラックF1が将来的に競争力を持つチームへ成長すると信じる最大の理由だと強調した。

    今回の発言からは、レッドブル時代の苦しい経験を乗り越え、新たな挑戦を自身のキャリア再建の舞台と位置付けていることがうかがえる。キャデラックF1はまだ結果こそ出ていないものの、ペレスはチームの成長スピードと経営陣の姿勢に大きな期待を寄せている。

    【関連】
    ・セルジオ・ペレス レッドブルF1時代を告白「2台走らせるのは義務だからと言われた」

  • キャデラックF1候補 ハータ F2苦戦を認める「結果は言い訳できない」

    キャデラックF1候補 ハータ F2苦戦を認める「結果は言い訳できない」

    2026年のFIA F2選手権に参戦しているコルトン・ハータは、シーズン前半の厳しい戦いを率直に認め、「結果は期待外れだ」と語った。一方で、F1参戦を見据えた経験は将来に向けて大きな財産になると前向きな姿勢も示している。

    キャデラックF1の有力候補の一人と目されるハータは、インディカーからF2へ転向。ピレリタイヤやヨーロッパのサーキット、FIAの育成カテゴリーへの適応を目的とした挑戦だったが、開幕から5戦連続ノーポイントと苦戦が続き、ランキング17位に沈んでいる。

    結果への失望は隠せない
    ハータは『RACER』の取材で、学べている部分と結果が伴わない現実の両方があると語った。

    「良い部分もあれば悪い部分もある。タイヤやコースについて学べていること、その理解が深まっていることは将来に向けて本当に重要だと思う」

    「もちろん結果は期待外れだし、それを隠すつもりはない。僕はこれまでのキャリアで常に勝利を争ってきたから、今年は多くの感情をもう一度学び直しているような気分なんだ」

    「状況を好転させようとチームと一緒に努力している。でも僕は競争して、レースをして、勝ちたい性格なんだ。だから競争できていないことは本当に悔しい」

    これまで成功を重ねてきたハータにとって、F2は実績だけでは通用しない厳しい世界であることを改めて突きつけられるシーズンとなっている。

    F2のレベルは想定通りだった
    一方で、ハータはF2のレベルを甘く見ていたわけではないと強調する。

    「F2のドライバーたちは本当に高く評価していた。インディカーで対戦したことのある選手も多いし、彼らの実力はよく分かっている」

    クリスチャン・ルンガーについても例に挙げた。

    「クリスチャン・ルンガーが一番分かりやすい例だと思う。彼は今週末のインディカーでポールポジションを獲得した」

    「こっちにいる多くのドライバーがどれほど速いか、みんな知っている。純粋なスピードだけを見れば、その多くはF1に乗る準備ができている。だからこのレベルの高さや、みんなの能力について驚きはなかった」

    「ただ、自分たちのパフォーマンスや、ここまでチャンスを生かせていないことには少し驚いている」

    F1昇格を目指す立場として、ライバルの強さよりも、自身が力を発揮できていない現状を問題視していることがうかがえる。

    コルトン・ハータ キャデラック F1

    目標は今も勝利
    それでもハータは、目標を引き下げる考えはない。

    「今は小さな改善を積み重ねるしかない。マシンバランスやチームの仕事、そして僕自身も一歩ずつ良くしていきたい」

    「でもレーサーとしての僕は勝ちたいんだ。それが最終的な目標だよ。今の状況では現実的かどうか分からないけど、それでも僕の考えは変わらない」

    キャデラックF1入りを目指すハータにとって、F2で得られる経験は確かに貴重な財産となる。しかし、その経験を結果へと結びつけられなければ、F1昇格に向けた評価は厳しさを増していくことになりそうだ。

  • フェラーリF1 コストキャップ下でも大型アップデート連発できる理由

    フェラーリF1 コストキャップ下でも大型アップデート連発できる理由

    フェラーリは2026年シーズン、F1のコストキャップ(予算上限)制度下にありながら、ライバルを上回るハイペースでアップデートを投入し続けている。

    その背景には、長年にわたって築き上げたイタリア国内のサプライチェーンがあり、メルセデスをはじめとするライバルには真似しにくい構造的な優位性が存在するとみられている。

    メルセデスのトト・ヴォルフ代表は、フェラーリが大型アップグレードを立て続けに投入していることについて、「このままでは資金が尽きるはずだ」と皮肉を交えながら疑問を呈した。しかし実際には、フェラーリはコストキャップ制度の範囲内でも開発を継続できるだけの「見えない武器」を持っているようだ。

    イタリア拠点ならではの“コストキャップボーナス”
    2026年のF1ではコストキャップが2億1500万ドルに設定されており、各チームは限られた予算内で開発競争を戦っている。

    ヴォルフ代表はイギリスGPで、「フェラーリがこれほど頻繁にアップデートを投入できることには少し驚いている」と語り、「彼らもそろそろ資金が尽きるはずだ」と発言。これに対しフェラーリ代表のフレデリック・バスールは「冗談だ」と一蹴していた。

    その理由について、イタリアの専門メディア『Formula Technica』は、フェラーリが持つサプライチェーンの優位性を挙げている。

    現在のF1チームの多くはイギリスの「モータースポーツ・バレー」に本拠地を置いており、メルセデス、レッドブル・レーシング、マクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌ、ハース、アストンマーティンなどは、同じサプライヤーや加工業者を巡って競争している。

    一方、イタリアを拠点とするフェラーリは事情が異なる。国内で直接競合するF1チームはレーシングブルズのみであり、多くの部品メーカーや加工会社を比較的余裕を持って活用できる環境にある。

    その結果、部品価格が抑えられるだけでなく、加工待ちや輸送待ちの時間も短縮されるため、新パーツをより短期間かつ低コストで完成させることが可能になる。

    つまり、同じアップグレードを製作しても、フェラーリはライバルより少ない予算で完成させられるケースが多く、コストキャップ制度の中ではこれ自体が大きなアドバンテージとなる。

    数十年かけて築いた供給網が武器
    フェラーリは数十年にわたりイタリア国内のサプライヤーや協力企業とのネットワークを構築してきた。

    設計データの受け渡しから試作品の製作、加工、品質確認までを効率的に行える体制が整っており、アップデート部品を短期間でサーキットへ投入できる。

    こうした外部協力会社との連携によって、自社設備だけに頼ることなく開発を進められるため、時間とコストの両方を削減できることが大きな強みとなっている。

    その成果は2026年シーズンにも表れており、フェラーリはマイアミGPで大型空力アップデートを投入し、スペインGPではさらに改良型パッケージを導入。ベルギーGPでは新仕様のリアウイングや排気システム、オランダGPでは空力アップデートとADUO開発トークンを活用した改良が予定されるなど、積極的な開発を続けている。

    対照的にメルセデスの本格的なアップグレードはカナダGPが中心で、その後は慎重な開発方針を採っている。

    スクーデリア・フェラーリ

    ウィリアムズ代表も「トップチームとの差」を説明
    ウィリアムズのジェームス・ボウルズ代表も、トップチームとの差は単純な予算額ではないと説明している。

    ボウルズ代表によれば、メルセデスは約12年かけて優秀なサプライヤーとの関係を築き上げ、必要な部品を適切なタイミングで供給できる生産体制を完成させた。

    一方のウィリアムズは、資金不足もあって十分な外部サプライネットワークを構築できず、同じ部品を製作するにも時間やコストが余計にかかってしまうという。

    ボウルズ代表は「メルセデスには12年間かけて築いた供給網がある。フェラーリも同じだ。トップチームは皆、そのような効率的なプロセスを持っている」と説明。「我々はそのレベルに到達する道筋を作らなければならない」と語っている。

    2026年は新レギュレーション初年度であり、開発競争がそのまま勢力図を左右している。コストキャップは各チームの支出額を制限する制度ではあるものの、長年かけて築いた供給網や生産効率まで平等にするものではない。フェラーリが見せる積極的なアップデート攻勢は、こうした”見えない資産”が大きく支えていると言えそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGPで警鐘「F2より遅くなる」

    フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGPで警鐘「F2より遅くなる」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1レギュレーションがベルギーGPで大きな問題を露呈する可能性があると警鐘を鳴らした。高速レイアウトのスパ・フランコルシャンではエネルギーマネジメントが極めて難しくなり、状況によってはF1マシンがF2よりも遅い状態で走る区間が生まれる恐れがあるという。

    2026年レギュレーションに一貫して懐疑的な見解を示してきたアロンソは、ライバルとの攻防で電動エネルギーを使い切れば、その後はラップの大半で出力不足に陥ると指摘。

    「今年は昨年より大幅にパワーが少なく、F2よりもパワーが少ない」と語り、スパで新規則の課題が浮き彫りになるとの見方を示した。

    スパで露呈する2026年F1のエネルギー問題
    2026年のF1では、内燃エンジンの出力が抑えられる一方、電動エネルギーへの依存度が大幅に高まった。そのため、ドライバーはストレートのどこで電気エネルギーを使用し、どこで温存するかを常に判断しなければならない。

    特に問題となるのが、ラ・ソースからオー・ルージュ、ラディオンを抜け、ケメルストレートを上ってレ・コームに至るスパの序盤区間だ。

    アロンソは、ライバルとの攻防でこの区間にエネルギーを投入すれば、その後のラップを犠牲にすることになると説明した。

    「スパで最初のコーナーのラ・ソースからターン5のレ・コームまで、相手を攻撃したり守ったりするためにエネルギーを使ったら、残りのラップはフィニートだ」

    「第2セクターでは、丸々1分間にわたってエネルギーをまったく使えなくなる。今年は昨年よりも大幅にパワーが少なく、F2よりもパワーが少ないということを忘れてはいけない」

    アロンソが懸念しているのは、単に最高速度が低下することではない。電動エネルギーを使い切った状態では、後続車に対して無防備になるだけでなく、F1の下位カテゴリーであるF2に匹敵、あるいは下回る出力で走る区間が生まれる可能性がある。

    スパでは長い全開区間が続くため、通常のサーキット以上にエネルギー消費が激しい。前車を追い抜くために序盤で電力を使えば、その後はペースを大きく落とさなければならず、追い抜きを仕掛けた側が次の区間で逆に狙われる展開も考えられる。

    攻防を難しくするエネルギー管理
    2026年F1マシンでは、ドライバーがアクセルを踏み続けていても、使用可能な電気エネルギーが不足すれば出力が急激に低下する。

    スパのように長いストレートが続くコースでは、ラップ序盤のケメルストレートで攻撃にエネルギーを使うか、後半のブランシモンやバスストップ・シケインまで温存するかという選択を迫られる。

    エネルギーを温存すれば前を抜けず、使えばラップ後半で守れない。アロンソの発言は、ベルギーGPでこうした不自然な駆け引きが目立つことへの懸念を示したものだ。

    F1が最高峰カテゴリーでありながら、一時的にF2を下回るパフォーマンスしか発揮できない場面が生まれれば、2026年レギュレーションへの議論はさらに活発になるだろう。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    フェラーリは新リアウイングを投入へ
    こうした懸念があるなか、フェラーリはベルギーGPで改良型「マカレナ」リアウイングを投入すると報じられている。

    イタリアメディアによれば、新しいリアウイングはスパの長いストレートで最高速度を最大11km/h向上させる可能性があるという。

    「マカレナ」と呼ばれる設計は、リアウイングの空気抵抗を特定の条件下で低減し、ストレートスピードを伸ばすことを狙ったコンセプトだ。エネルギー切れによる出力低下が懸念されるスパでは、その効果が通常以上に重要になる。

    一方で、FIAはこのコンセプトについて調査を進めている。レッドブル・レーシングではマックス・フェルスタッペンのマシンでリアウイングのトラブルが相次いでおり、安全性も焦点となっている。

    ローラン・メキースは、レッドブル・レーシングが採用している攻撃的なリアウイング設計を断念する可能性も認めている。

    タイトル争いは細部が勝負を分ける
    元ミナルディ代表のジャンカルロ・ミナルディは、フェラーリの進歩によって2026年のタイトル争いはさらに接戦になったとみている。

    「シルバーストンは、この世界選手権がどれほど拮抗しているかを改めて証明した」

    「今からシーズン終了までは、細部が違いを生むことになる」

    フェラーリはイギリスGPでシャルル・ルクレールが優勝し、チーム通算250勝を達成。マシンの競争力と信頼性を着実に高めており、ベルギーGPでも優勝候補の一角と目されている。

    レッドブル・レーシングは苦戦を覚悟
    一方、レッドブル・レーシングはベルギーGPを前に慎重な姿勢を崩していない。

    ローラン・メキースは、オーストリアGPで投入したアップデートだけでは状況を覆せないと認めた。

    「今シーズンはグランプリで勝てるとは思っていない」

    「オーストリアで投入したアップデートだけでは十分ではないことに疑いの余地はない」

    レッドブル・レーシングはリアウイングの信頼性問題に加え、マシン全体の競争力にも課題を抱えている。スパでは最高速と空力効率が重要になるだけに、苦しい戦いが予想される。

    信頼性ではフェラーリが優位
    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、タイトル争いではフェラーリの信頼性が大きな武器になると指摘した。

    イギリスGPでは、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがホイールシールドのトラブルに見舞われ、大量ポイントを失った。

    「現在、信頼性という点ではフェラーリが最も安定しているチームだ」

    マシン性能が接近するなかでは、信頼性がタイトル争いを左右する重要な要素となる。ベルギーGPではアロンソが警鐘を鳴らしたエネルギーマネジメントの問題に加え、各チームの空力開発や信頼性の差も勝敗を大きく左右することになりそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1へ直訴か「エンジニアが話を聞かない」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1へ直訴か「エンジニアが話を聞かない」

    マックス・フェルスタッペンが、レッドブルF1で自身の意見が開発に十分反映されていないことに強い不満を抱き、チーム首脳へ直接働きかける考えを示していると報じられた。

    2027年の去就が注目されるなか、フェルスタッペンとレッドブルの関係には緊張感が漂っており、今後のチーム体制にも影響を及ぼす可能性がある。

    エンジニアではなく首脳陣へ直接要望
    レッドブルでは、マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が続いている。2027年以降の契約についてはまだ明言しておらず、夏休み期間中に契約解除条項を行使できる状況にあるとされる。

    フェルスタッペン陣営はマクラーレンと接触したとも報じられており、チームとの信頼関係が揺らいでいるとの見方も広がっている。

    パドック関係者の間では、フェルスタッペンがマクラーレンとの噂を利用して、レッドブルに競争力あるマシン開発を促そうとしているとの見方もある。レッドブルは直近2戦でリアウイングのトラブルに見舞われるなど、RB22の競争力と信頼性に苦しんでいる。

    一方、レッドブル側は長年にわたる投資を理由に、フェルスタッペンへ将来についての明確な意思表示を求めているとされる。

    しかし、イタリアメディア『Formula1.it』によると、フェルスタッペンは現在の担当エンジニアが自分のフィードバックを十分に聞き入れていないと感じており、今後はチーム代表のローラン・メキースとテクニカルディレクターのピエール・ワシェへ直接報告・要望を伝えることを望んでいるという。

    フェルスタッペンは、自身の要求がRB22の開発に「完全に反映される」ことを求めており、現場レベルではなくチーム首脳へ直接働きかける姿勢を強めているようだ。

    チーム崩壊の懸念も浮上
    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、現在のレッドブルについて「崩壊しつつある」と厳しい見方を示している。

    フェルスタッペンとチームの間で信頼関係が損なわれつつあることが、その背景にあるという。

    もしメキース代表とワシェが状況を改善できなければ、レッドブルは2027年以降もフェルスタッペンを引き留めるために、これまで以上に厳しい立場へ追い込まれることになりそうだ。

    今回の報道はイタリアメディアによるものであり、現時点でレッドブルやフェルスタッペン本人から公式なコメントは出されていない。ただ、2027年の去就が大きな焦点となるなか、チーム内のコミュニケーションや開発体制が今後の鍵を握ることは間違いない。