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  • アストンマーティン・ホンダF1 新PUは何馬力アップ?「40~50馬力説」の真相

    アストンマーティン・ホンダF1 新PUは何馬力アップ?「40~50馬力説」の真相

    アストンマーティン・ホンダF1のフェルナンド・アロンソにとって、2026年シーズン後半戦は大きな転換点となる可能性がある。夏休み明けのF1オランダGPでは、ホンダの改良型パワーユニットと大幅刷新された「Bスペック」マシンが投入される予定だ。

    一方で、パドックでは「40~50馬力向上」といった大幅な性能改善の噂も飛び交っている。しかし、ホンダ首脳や関係者の見解を総合すると、その数字には慎重な見方が示されており、現実的な改善幅は限定的になるとみられている。

    ホンダの新PUに「40~50馬力向上」説が浮上
    ベルギーGPを前に、アストンマーティン・ホンダF1の今後のアップグレード計画が注目を集めている。

    ホンダはシーズン開幕から苦戦が続いており、エンジン性能とマシン性能の両面でライバル勢に後れを取っている。だが、夏休み明け最初のオランダGPでは、改良型パワーユニット「RA626H」と、新設計の「Bスペック」シャシーが同時投入される予定となっている。

    スペイン紙『MARCA』はシルバーストンのパドックで、「40~50馬力向上」という噂が関係者の間で飛び交っていたと報じている。 一部では新PUによって大幅な性能向上が実現するとの見方もあった。

    しかし、MARCAがその後に得た別の情報では、この数字は誇張されている可能性が高く、現在の開発制度の下では実現は困難との見方が示されている。

    ADUO制度では大幅な馬力向上は困難
    現在のF1では、性能が劣るパワーユニットメーカーを支援するため、FIAが「ADUO(エンジン開発支援制度)」を導入している。

    ホンダは、この制度によりガソリンエンジン(内燃機関)部分で2回の性能改善が認められている。ただし、改良できる範囲には厳しい制限があり、短期間で数十馬力もの性能向上を実現することは容易ではない。

    ホンダには別の改善手段も残されている。

    ERS(エネルギー回生システム)の信頼性向上や制御ソフトウェアの改良、バッテリーやエネルギーマネジメントの最適化といった電動系の改善は、性能だけでなく実戦での使いやすさにも直結する重要なアップデートとなる。

    ホンダは依然としてレッドブル・フォードに約60馬力届かず
    関係者の間では、ホンダの内燃機関は現在、レッドブル・フォードの基準エンジンに対して約60馬力劣っているとの見方がある。

    もし今回のアップデートだけで40~50馬力を取り戻せるのであれば、一気にメルセデスやフェラーリと肩を並べる、あるいは上回る計算になる。

    しかし、そのような急激な性能向上はホンダ自身も想定していないという。

    そのため、40~50馬力向上という数字は現実的ではなく、パドックで独り歩きしている噂に過ぎないとの見方が有力だ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダ首脳「奇跡は存在しない」
    ホンダF1のチーフエンジニアを務める折原慎太郎は、夏休み明けに投入される進化版について「改善幅は控えめになる」と繰り返し説明している。

    今回のアップデートは2027年型エンジン開発へ向けた第一歩という位置付けだ。

    燃焼技術ではメルセデスやレッドブル・フォードが採用している考え方を取り入れ、2027年以降の改良型エンジン、さらに2027年・2028年に予定されるレギュレーション変更への対応を見据えた基盤づくりが主な狙いとなる。

    来季以降は燃料流量の増加やハイブリッド出力比率の変更も予定されており、その変化を見据えた長期的な開発が進められている。

    折原は「奇跡は存在しない」と何度も強調しており、短期間で劇的に勢力図を書き換えるような性能向上にはならないとの認識を示している。

    まずは中団最後尾との差を縮めることが現実的な目標
    アストンマーティン・ホンダF1は、2026年シーズンを通してトップ争いから約2秒遅れという厳しい状況に置かれてきた。

    そのため、新PUとBスペックシャシーによる目標は、いきなりトップチームに迫ることではない。

    まずはウィリアムズやハースが位置する中団後方グループとの差を縮め、互角に戦えるレベルまで到達することが現実的な目標となる。

    もしそれを達成し、さらに上回ることができれば、現在の戦力差を考えれば十分に成功と評価できるだろう。

    現時点で40~50馬力向上による大逆転を期待するのは現実的ではなく、ホンダも着実な積み重ねによって競争力を高めていく姿勢を崩していない。

    アストンマーティン・ホンダF1はオランダGPで新PUとBスペックマシンを投入する予定だが、ホンダ首脳は性能向上は限定的との見方を示している。まずはウィリアムズやハースと互角に戦えるレベルまで戦闘力を引き上げることが現実的な目標であり、今回のアップデートは2027年以降を見据えた開発の第一歩として位置付けられている。

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    ・アストンマーティン・ホンダF1 コストキャップがアップグレード計画に制約

  • デイモン・ヒルがアロンソに猛反論「フェルスタッペン最高説はナンセンス」

    デイモン・ヒルがアロンソに猛反論「フェルスタッペン最高説はナンセンス」

    フェルナンド・アロンソのマックス・フェルスタッペン評を巡り、1996年F1王者デイモン・ヒルが真っ向から反論した。アロンソが「現時点でもグリッド最高のドライバー」と評価したことに対し、ヒルは「まったくのナンセンスだ」と一蹴し、両者の見解の違いが注目を集めている。

    一方、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、メルセデス移籍が噂されるフェルスタッペンについて「今となってはチャンスを逃したことを後悔しているはずだ」と持論を展開。

    レッドブル・レーシングで苦戦する王者を巡り、F1界からさまざまな意見が飛び交っている。

    アロンソ「フェルスタッペンは今もF1最高のドライバー」
    2026年シーズンは新レギュレーションへの移行により、レッドブル・レーシングは苦戦を強いられている。4年連続でF1王座を獲得したマックス・フェルスタッペンもマシン性能に苦しみ、シーズン3分の1を終えた時点でドライバーズランキング7位に低迷。表彰台も2回にとどまっている。

    それでもフェルナンド・アロンソは、フェルスタッペンの実力を疑っていない。

    「マックス・フェルスタッペンはグリッドで最高のドライバーだ。今年はランキング5位か6位で終わることになるかもしれない」

    「その意味ではF1は少し不公平なのかもしれない。でも、理解したくない人たちに説明しても時間の無駄だ」

    アロンソは、現在の順位はマシン性能を反映したものであり、フェルスタッペン自身の能力を示すものではないとの考えを示した。

    デイモン・ヒルがSNSで真っ向から反論
    しかし、この発言に異を唱えたのが1996年F1ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルだった。

    ヒルはSNSでアロンソのコメントを引用し、次のように投稿した。

    「まったくのナンセンスだ! この件についてはフェルナンド・アロンソ(FA)の意見に強く反対する」

    ヒルは理由までは詳しく説明していないものの、アロンソが断言した「フェルスタッペンが現役最高のドライバー」という評価には賛同できないとの姿勢を明確に示した。

    フェルナンド・アロンソとマックス・フェルスタッペン

    シュタイナー「メルセデス移籍の機会はもう失われた」
    一方、フェルスタッペンの将来についても議論が続いている。

    元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、フェルスタッペンがメルセデスへ移籍する絶好のタイミングを逃したとの見方を示した。

    シュタイナーによると、メルセデスがジョージ・ラッセルとの契約交渉を進めていた時期には、フェルスタッペンを獲得候補として検討する余地があった。しかし、新レギュレーションの行方を見極めようと判断を先送りした結果、その機会は失われたという。

    現在のメルセデスはラッセルとキミ・アントネッリというラインアップに大きな信頼を寄せており、フェルスタッペンを獲得するにははるかに高額な契約が必要になるだけでなく、チーム内のバランスを崩すリスクもあるとシュタイナーは指摘した。

    さらに、フェルスタッペンのこれまでの振る舞いはメルセデスのチーム文化には必ずしも適合せず、他チームで許容されてきたようなスタイルをメルセデスが受け入れるとは考えにくいとの見解も示している。

    アロンソが「現役最高」と断言したフェルスタッペンに対し、ヒルはその評価を真っ向から否定。一方でシュタイナーは、レッドブル・レーシングで苦戦する現状に加え、移籍市場でも選択肢が狭まりつつあるとの見方を示しており、4度の世界王者を巡る議論は今後も続きそうだ。

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    ・フェルナンド・アロンソ F1ベルギーGPで警鐘「F2より遅くなる」

  • ヨス・フェルスタッペンに誤算?ホーナー更迭から1年で深まるレッドブルF1の亀裂

    ヨス・フェルスタッペンに誤算?ホーナー更迭から1年で深まるレッドブルF1の亀裂

    クリスチャン・ホーナーがレッドブルF1のチーム代表を退任してから1年。マックス・フェルスタッペン陣営は更迭への関与を否定しているが、現在のチーム内の状況は、当時ホーナー退任を強く求めていた父ヨス・フェルスタッペンにとっても想定外だった可能性がある。

    新代表ローラン・メキース体制の下でも、マックス・フェルスタッペンの去就を巡る不透明感は解消されておらず、むしろレッドブル首脳部との対立は以前より深まっているとの見方が浮上している。

    ホーナー退任後も続くフェルスタッペン陣営との対立
    マックス・フェルスタッペン陣営は、昨年7月のクリスチャン・ホーナー更迭に関与したとの見方を否定している。しかし、その直前のシルバーストンでは、父ヨス・フェルスタッペンがレッドブルのガレージ内でホーナーと激しく口論したと報じられ、これがホーナーにとって最後のグランプリとなった。

    その後、ローラン・メキースがチーム代表に就任すると、ヨス・フェルスタッペンはチームの「友好的な雰囲気」を評価していた。マックス・フェルスタッペンも一時はタイトル争いに復帰し、新体制は順調なスタートを切ったように見えた。

    しかし2026年シーズンは状況が一変した。

    レッドブルは新型パワーユニット開発の影響で苦戦を予想していたが、実際にはRB22自体の競争力不足が大きな問題となった。オーストリアGPで軽量化アップデートが投入されるまでは大幅な重量超過にも悩まされ、マックス・フェルスタッペンは開幕9戦で76ポイントしか獲得できずランキング7位に低迷している。

    月末以降には成績条項による契約解除オプションを行使できる立場となる一方で、レッドブル首脳部は残留を公表するよう説得を続けていると報じられている。

    オーストリア本社との関係悪化
    ジャーナリストのダニエル・モクソンは『Pit Lane Torque』ポッドキャストで、ホーナー退任後の組織体制の変化が現在の対立を生んでいると分析した。

    「両者の関係は確実に悪化している」

    「問題はローラン・メキースとの関係というより、クリスチャン・ホーナー時代よりも深くチーム運営に関与するようになったオーストリア本社首脳との関係だ」

    「ホーナーはチーム運営を比較的自由に任されていた。しかし彼が退任した大きな理由の一つは、新しいオーストリア側の経営陣がより強い影響力を持ちたいと考えたからだった」

    モクソンによれば、ホーナー体制でも内部対立は存在したが、現在のようにフェルスタッペン陣営を否定的に描く情報が外部へ流れることはほとんどなかったという。

    ホーナー時代とは異なるレッドブルの姿勢
    さらにモクソンは、ヨス・フェルスタッペンについて「非常に押しの強い人物」であり、「息子のためなら波風を立てることもいとわない人物」と評している。

    ヨス・フェルスタッペンはホーナー退任によってチーム内がより調和の取れた環境になると考えていた可能性がある。しかし実際には、レッドブル本社を率いるオーストリア首脳部はより強硬な姿勢を取るようになった。

    ホーナーは時としてマックス・フェルスタッペンをチームと同等の存在として扱ってきたが、共同オーナーのマーク・マテシッツら経営陣はその考え方を共有していないとされる。

    また、一部報道では49%の共同オーナーであるマーク・マテシッツが、長期化するフェルスタッペンを巡る騒動に嫌気が差し、チーム離脱を望んでいるとの情報も伝えられている。

    一方で、ローラン・メキースは現時点で両者の対立を仲裁できておらず、チームとエースドライバーの溝はホーナー時代以上に深まっているとの見方が強まっている。

  • F1の独立系カスタマーエンジン構想にゲイリー・アンダーソンが警鐘「失敗する」

    F1の独立系カスタマーエンジン構想にゲイリー・アンダーソンが警鐘「失敗する」

    FIAが2031年以降の次世代F1エンジン規則として検討を進める「独立系メーカーによるカスタマーエンジン」構想について、元F1テクニカルディレクターのゲイリー・アンダーソンが「過去にも失敗したアイデアであり、今回もうまくいかない」と厳しく批判した。

    アンダーソンはV8エンジンへの回帰や車両軽量化には賛成の立場を示す一方で、メーカー製パワーユニットと独立系カスタマーエンジンを共存させる構想はF1を「持つ者」と「持たざる者」に二分しかねないと警告。

    独立系メーカーを活用するのであれば、別の形で制度設計すべきだと提案している。

    カスタマーエンジン構想は「過去にも失敗した」
    アンダーソンは、FIA会長モハメド・ビン・スライエムが提唱したカスタマーエンジン構想について、「一見すると理にかなっているように思えるが、実際には数多くの問題を抱えている」と指摘した。

    「権限を持つ人物が思いつきのような発言をすると、『口を開く前によく考えろ』という言葉を思い出す」

    そう切り出したアンダーソンは、将来的なV8エンジン導入には賛成の立場を示した。

    「将来のV8エンジン規則には全面的に賛成だ。追い抜き補助程度のシンプルな電動回生システムを組み合わせれば、F1が失った迫力あるサウンドも戻ってくる。DRSやアクティブエアロに頼る必要もなくなるだろう」

    さらに100kg近い軽量化という目標にも前向きな見解を示した。

    「100kg減は少し野心的かもしれないが、各チームの設計陣なら十分に挑戦できるはずだ」

    しかし、その一方でメーカー製PUと並行して独立系カスタマーエンジンを導入する構想については、「極めて大きな方向転換」であり、慎重な議論なしに進めるべきではないと主張した。

    2010年にも似た構想は頓挫
    アンダーソンは過去のF1でも同様の試みが存在したと振り返る。

    2010~2012年に向けて、全チーム共通の標準エンジンとギアボックスを導入するための入札が実施されたが、最終的には実現しなかった。

    「私は十分長くF1に関わってきた。この話は以前にも見てきた。そしてその時もうまくいかなかった。今回もうまくいかないだろう」

    さらに1970年代のF1を例に挙げ、当時はフェラーリやBRM以外の大半がコスワースDFVエンジンを使用していたことを紹介。しかし、その後メーカー参入が進むにつれてプライベーターは姿を消し、コスワースも2013年のマルシャを最後にF1から撤退したと説明した。

    一方で、BMWやトヨタ、プジョー、ホンダなど多くのメーカーが経営判断ひとつでF1から撤退してきた歴史も忘れてはならないと指摘している。

    現在のPU問題は「99%がFIAの責任」
    アンダーソンは現在の複雑なハイブリッドPUそのものについても厳しい見方を示した。

    「現在抱えているパワーユニットの問題は99%がFIAによって生み出されたものだ。規則を書いたのはFIAであり、残り1%はメーカー側の要望だろう」

    2014年のハイブリッド導入時にも反対意見は多く、2026年規則についてもエネルギー回生と放出バランスに問題があるという指摘が繰り返されてきたが、それらは聞き入れられなかったという。

    F1 エンジン

    「持つ者」と「持たざる者」に分かれる危険性
    アンダーソンは、安価な独立系エンジンが導入されればチーム間格差を固定化する危険があると警告した。

    「低価格で独立メーカー製エンジンを認めれば、F1はすぐに『持つ者』と『持たざる者』の選手権になる」

    メーカー系チームが顧客チームを支配しているという懸念についても否定的だ。

    「メーカーの言うことを聞かなければ不利な扱いを受けると考えるチームもあるが、それは被害妄想だ。まず自分たちのパッケージを最大限活用すべきであり、他人のせいにするべきではない」

    一方で、メーカー側がカスタマーエンジンの性能を意図的に低く抑えるよう圧力をかけることは避けられないとも予想する。

    「メーカーは莫大な資金を投じている。安価なエンジンに負けることを望むはずがない」

    結果として、コストキャップや空力テスト制限など近年進められてきた戦力均衡策とも矛盾すると指摘した。

    独立系メーカーは参入可能にすべき
    アンダーソンは、独立系メーカーの参入自体には反対していない。

    その代わり、FIAとリバティ・メディア、既存PUメーカー、独立系エンジンメーカーが共同で、よりシンプルな次世代エンジン規則を策定すべきだと提案する。

    また、シーズン供給価格には上限を設け、独立系メーカーが自由にエンジンを開発・販売できる環境を整えるべきだと述べた。

    さらに各メーカーには最低2チーム、最大3チームへの供給を義務付ければ、現在のメーカー数だけでも10~15チーム分の供給能力を確保できると試算している。

    現状では、

    メルセデス:4チーム
    フェラーリ:3チーム
    レッドブル:2チーム
    ホンダ:1チーム
    アウディ:1チーム

    という供給体制になっており、このバランスを見直すだけでも外部サプライヤーを必要としない体制が構築できるという考えだ。

    V6自然吸気という代替案も提示
    アンダーソンはV8だけが選択肢ではないとも主張する。

    「FIAはV8だけでなく、大排気量の自然吸気V6も検討すべきだ」

    2.4リッター自然吸気V6なら、ファンが求める出力とサウンドを十分実現できると説明した。

    また、ターボチャージャーは排気音を大きく抑えてしまうため、FIA会長が「ターボはサイレンサーのようなもの」と語った点にも同意している。

    ハイブリッドは追い抜き専用に
    最後にアンダーソンは、ハイブリッドシステムを完全に廃止するのではなく、役割を限定する案も提示した。

    回生は現行同様にブレーキング時のみ行い、蓄えた電力は前車の1秒以内でホームストレートを通過した場合のみ使用可能とする。

    例えば4MJの電力を1周の中で自由に使い切り、使用しなければリセットされる方式なら、現在のDRSより自然な追い抜き支援になるという。

    「人工的ではある。しかし、これまで導入された追い抜きシステムの中では最も人工的ではない方法だ」

    アンダーソンは、F1にはさまざまな改善案が存在するものの、それらが十分に耳を傾けられてこなかったことを最後に嘆いた。

    今回の提言では、独立系エンジンメーカーの存在そのものを否定するのではなく、FIAが検討する「安価なカスタマーエンジン」という構想ではチーム間格差を助長すると警鐘を鳴らした。V8あるいは自然吸気V6を軸としたシンプルな規則と、公平な供給体制の構築こそが、F1の将来に必要だと訴えている。

  • マックス・フェルスタッペン F1移籍先が縮小 ウェバーがマクラーレン加入説を否定

    マックス・フェルスタッペン F1移籍先が縮小 ウェバーがマクラーレン加入説を否定

    マックス・フェルスタッペンの2027年に向けた選択肢が狭まりつつある。イギリスGP後に浮上したマクラーレン移籍説について、オスカー・ピアストリのマネジャーを務めるマーク・ウェバーが明確に否定したためだ。

    レッドブル・レーシングではマシンの信頼性や戦略を巡る不満が表面化し、フェルスタッペンの契約解除条項にも改めて注目が集まっている。しかし、メルセデスとマクラーレンの双方に受け入れ態勢があるかは不透明であり、残留が最も現実的との見方も強まっている。

    ウェバーがピアストリのマクラーレン離脱説を一蹴
    イギリスGP後には、ピアストリがマクラーレンとの契約から抜け出す方法を探しており、その空席にフェルスタッペンが収まる可能性があるとの報道が出ていた。

    しかし、ピアストリのマネジャーであるウェバーは、その見方を明確に否定した。

    「オスカーは今後しばらくマクラーレンとの契約下にある。彼が退団を求めて動いているという話はナンセンスだ」

    ピアストリ自身もBBCのインタビューで、フェルスタッペンのマクラーレン加入説について質問されると、同様の姿勢を示した。

    「僕にとっては、自分の仕事に集中することが一番大切だ」

    「僕はこれからもしばらくここにいると分かっているし、チームが僕に満足していることも分かっている。僕もチームに満足しているし、関係も良好だ」

    「だから僕にとっては、ただの雑音だ。僕が対処することではない」

    ピアストリとマクラーレンの関係が安定しているのであれば、フェルスタッペンを迎えるために現在のドライバー体制を崩す可能性は低くなる。

    レッドブルの混乱で契約解除条項に再び注目
    フェルスタッペンの将来を巡る不透明感は、シルバーストンでさらに強まった。

    フェルスタッペンはイギリスGPで再びリアウイングのトラブルに見舞われ、レッドブルの対応を公然と批判した。さらに、レース戦略を巡ってチームと意見が食い違ったとも報じられている。

    元F1ドライバーのティモ・グロックは、レッドブルが独自パワーユニットを開発するマニュファクチャラーになったことで、フェルスタッペンの契約解除条項がより重要になったと考えている。

    「新しいエンジン規則が導入され、レッドブルがマニュファクチャラーになったことで、物事がうまくいかなかった場合に離脱できるよう、契約解除条項には以前より多くの条件が盛り込まれているのは明らかだ」

    「誰もが、存在するとされる契約解除条項について話している。問題は、彼にどんな代替案があるのかということだ」

    フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンとマネジャーのレイモンド・フェルミューレンは、イギリスGP後にアムステルダムで、元レッドブル顧問のヘルムート・マルコと面会している。

    フェルスタッペン陣営が、チーム内でマルコが持っていた影響力を失ったことを惜しんでいるとの見方も出ている。

    経験豊富な人材流出がレッドブル低迷の要因
    グロックは、現在のレッドブルの低迷を特定の一人だけの責任にすることはできないと指摘した。

    「ヘルムート・マルコは、ある程度チームを成功へ導き、適切な人材を配置した人物だった」

    「今では、その人たちは全員いなくなっている。これは組織再編が進んでいることを示しているし、あれほどの経験を持つ人材を簡単に置き換えることはできない」

    レッドブルでは近年、長年チームを支えた主要スタッフの離脱が相次いだ。加えて、2026年からはレッドブル・フォード・パワートレインズによる独自PUプロジェクトも始まり、車体とエンジンの両面で大規模な変革を進めている。

    フェルスタッペンにとっては、チームの将来的な競争力をどこまで信頼できるかが、残留を判断するうえで重要な要素となる。

    メルセデス移籍はアントネッリの活躍が障壁
    元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーは、フェルスタッペンがレッドブルを離れる可能性は低いとみている。

    「トト・ヴォルフが、自分の秘蔵っ子であるアントネッリとマックス・フェルスタッペンを組ませるとは、どうしても想像できない」

    「残るのはマクラーレンだ。しかし、現在チームは苦戦している」

    「率直に言えば、彼は今の立場にとどまり、物事をうまく機能させようとすると思う。今後3カ月で、どちらへ向かうのかが分かるだろう」

    メルセデスでは、キミ・アントネッリが2026年のタイトル争いをリードしており、ジョージ・ラッセルとのコンビも機能している。

    元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースも、アントネッリが現在のパフォーマンスを維持する限り、メルセデスがフェルスタッペンを獲得する理由は少ないと考えている。

    「キミ・アントネッリがこの調子を維持し、ラッセルよりも大幅に速くなり続けるなら、トト・ヴォルフがさらに大きな買い物をする理由は見当たらない」

    フェルスタッペンを獲得するには高額な報酬だけでなく、チーム内の力関係やドライバー体制を根本から見直す必要がある。アントネッリを中心に将来を築こうとしているメルセデスにとって、それは大きな決断となる。

    ウェバーの市場調査とフェルスタッペンは無関係か
    一方でアルバースは、ウェバーが他チームの状況を調べているとしても、それをフェルスタッペンの移籍と直接結びつけるべきではないと語った。

    「もちろん、マーク・ウェバーはピアストリのために常に周囲を見ている。彼が離れる可能性もある。だが、それはマックスとは何の関係もない」

    「マークは常に市場を見ているし、マックスも同じだ」

    ドライバーとマネジメント側が市場の状況を確認すること自体は珍しくない。契約が存在していても、将来の交渉に備えて他チームの競争力や空席の可能性を把握しておくのは通常の動きである。

    現時点では、ピアストリのマクラーレン離脱を裏付ける明確な兆候はなく、メルセデスもアントネッリを中心とした体制を崩す理由に乏しい。フェルスタッペンがレッドブルの現状に不満を抱えていたとしても、実際に移籍できる有力な選択肢は限られており、少なくとも当面は残留してチームの立て直しを見極める可能性が高そうだ。

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    ・マックス・フェルスタッペン レッドブルF1へ直訴か「エンジニアが話を聞かない」

  • 2026年F1ベルギーGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1ベルギーGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第10戦ベルギーGPは、7月17日(金)からスパ・フランコルシャンで開催される。初日にフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)、2日目にフリー走行3回目(FP3)と予選、最終日の7月19日(日)に決勝レースが行われる。

    舞台となるスパ・フランコルシャンは、ベルギーのアルデンヌ地方に位置するF1屈指の伝統サーキットである。全長7.004kmを誇る現行カレンダー最長のコースであり、オー・ルージュからラディオンを駆け上がる区間や、ケメル・ストレートなどが大きな特徴となっている。

    高低差の激しい高速レイアウトは、ドライバーの技量だけでなく、パワーユニットの性能、空力効率、タイヤマネジメントを総合的に試す。長いストレートでは最高速が重要となる一方、中高速コーナーでは十分なダウンフォースも求められるため、各チームはマシンセッティングで難しい妥協を迫られる。

    2026年シーズン第10戦となるベルギーGPでは、前戦イギリスGPで今季初優勝を飾ったシャルル・ルクレールが勢いを維持できるかが注目される。フェラーリはシルバーストンで予想以上の競争力を発揮しており、高速区間の多いスパでもメルセデスに挑めるかが焦点となる。

    ドライバーズランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリと、25ポイント差で追うジョージ・ラッセルによるメルセデス勢のタイトル争いも重要な見どころとなる。長いストレートとエネルギーマネジメントが重視されるスパは、メルセデスの2026年型マシン「W17」に適したコースとみられており、両者が直接優勝を争う展開も予想される。

    イギリスGPで2位を獲得したラッセルにとっては、アントネッリとの差をさらに縮める絶好の機会となる。一方のアントネッリは、シルバーストンでホイールシールドの脱落によって上位争いから後退しただけに、ベルギーでは安定した週末を送り、ランキング首位を守りたいところだ。

    マクラーレンは、高速コースであるスパの特性が2026年型マシン「MCL40」の弱点を浮き彫りにする可能性がある。ドラッグの大きさやストレートスピードの不足が懸念されており、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリには、マシンの性能を最大限に引き出す難しい週末となりそうだ。

    レッドブル・レーシングでは、マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が引き続きパドックの注目を集める。イギリスGPではリアウイングのトラブルによってリタイアに終わっており、ベルギーGPでは速さだけでなく信頼性を示すことが求められる。

    スパ・フランコルシャンは「スパ・ウェザー」と呼ばれる変わりやすい天候でも知られている。サーキットの全長が長く、アルデンヌの丘陵地帯に位置することから、コースの一部では雨が降り、別の区間では路面が乾いているという状況も珍しくない。

    ドライコンディションが予想されていても、天候が急変する可能性は常に残されている。タイヤ選択やピットストップの判断が勝敗を大きく左右することも多く、2026年のベルギーGPでも最後まで予測できない展開となる可能性がある。

    2026年F1ベルギーGP スケジュール
    ■ 7月17日(金)
    フリー走行1:20:30~21:30(現地時間:13:30~14:30)
    フリー走行2:24:00~25:00(現地時間:17:00~18:00)

    ■ 7月18日(土)
    フリー走行3:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    予選:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 7月19日(日)
    決勝:22:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 7月17日(金)
    フリー走行1:20:20~22:10
    解説:山本雅史、米家峰起
    実況:塩原恒夫

    フリー走行2:23:50~25:40
    解説:山本雅史、米家峰起
    実況:塩原恒夫

    ■ 7月18日(土)
    フリー走行3:19:20~21:10
    解説:片山右京、川井一仁
    実況:塩原恒夫

    予選:22:50~27:00
    解説:片山右京、川井一仁
    実況:塩原恒夫

    ■ 7月19日(日)
    決勝:21:20~27:00
    解説:片山右京、川井一仁
    実況:塩原恒夫

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第10戦ベルギーGPをライブ配信する。フリー走行1回目(FP1)、フリー走行2回目(FP2)、フリー走行3回目(FP3)は無料配信の対象となっている。

    ■ 7月17日(金)
    フリー走行1:20:20~(無料配信)
    フリー走行2:23:50~(無料配信)

    ■ 7月18日(土)
    フリー走行3:19:20~(無料配信)
    予選:22:50~

    ■ 7月19日(日)
    決勝:21:20~

    スパ・フランコルシャン
    FORMULA 1 MOËT & CHANDON BELGIAN GRAND PRIX 2026
    2026年F1 ベルギーグランプリ
    サーキット名: スパ・フランコルシャン
    コース全長: 7.004km
    周回数:44
    レースディスタンス:308.052km
    ラップレコード:1分44秒701(セルジオ・ペレス / 2024年)

  • アービッド・リンドブラッド F1デビュー後に運転免許取得へ「もう笑えない」

    アービッド・リンドブラッド F1デビュー後に運転免許取得へ「もう笑えない」

    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが、一般道を走るための運転免許取得に向けて初めて実車教習を受けたことを明かした。幼少期からサーキットでレーシングカーを操り、18歳ですでにF1ドライバーとなった一方、公道を運転する免許はまだ取得していない。

    リンドブラッドは学科試験には合格しており、F1のレーススケジュールに空きができたことで教習を開始したという。

    これまでは免許を持っていないことを冗談にしていたが、本人も「もう少し馬鹿げた状況になってきた」と感じているようだ。

    F1マシンは運転できても公道は走れず
    リンドブラッドはレーシングブルズからF1に参戦し、世界最高峰のマシンを高速で操っている。しかし、一般道で自動車を運転するために必要な英国の運転免許は取得していない。

    英国では17歳から自動車運転免許を取得できるが、リンドブラッドは昨季のFIA F2参戦をはじめとするモータースポーツ活動に多くの時間を費やしてきた。18歳の誕生日を迎える前には、F1参戦に必要なスーパーライセンスを取得するため、FIAから特例措置も受けている。

    サーキット上ではF1マシンを運転する資格を認められながら、公道では初心者として教習を受けなければならないという珍しい状況が続いていた。

    リンドブラッドはすでに免許取得の第一段階となる学科試験を通過。レースのない期間を利用し、教習車で一般道を走る実技練習を始めた。

    「最初は面白かったけど今は少し馬鹿げている」
    リンドブラッドは、エッジバストンで行われたイングランド対インドのワンデー国際試合を訪問。試合前にはイングランド代表選手たちと交流し、英国『Sky Sports Cricket』の実況ブースにも出演した。

    そこで、F1での実績を理由に、そのまま運転免許を発行してもらえないのかと冗談交じりに尋ねられると、笑顔で次のように語った。

    「残念ながら、それでは駄目なんだ」

    「免許を持っていないのは少し悲しいね。しばらくの間は面白い話だったけど、今ではもう少し馬鹿げた状況になってきた。だから、ちゃんと取得に向けて動いている」

    「昨日、初めて運転教習を受けた。そろそろ免許を取らないといけないね」

    F1マシンとは異なり、教習では速度制限や周囲の交通状況、標識などを確認しながら公道を走る必要がある。レースで培った運転技術があるとはいえ、一般道では通常の教習課程を修了し、実技試験に合格しなければならない。

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    新人ながら4戦連続ポイントを獲得
    免許取得を目指す一方、リンドブラッドはF1で印象的なルーキーシーズンを送っている。

    前戦イギリスGPでは自己最高位タイとなる7位に入り、4戦連続となるポイント獲得を達成した。レーシングブルズのマシンで安定して結果を残し、F1参戦初年度ながら着実に存在感を高めている。

    F2からF1へのステップアップについて、リンドブラッドはコース内外の両面で大きな変化があったと振り返った。

    「本当に最高だ」

    「F2とはまったく違う。コース上でもコース外でも、とても大きなステップアップだったけど、すべてを楽しんでいる」

    「結局のところ、F1に到達することは僕が人生を通してずっと夢見てきたことだ。今年は本当に自分の夢を生きているし、素晴らしい経験になっている」

    リンドブラッドは次戦ベルギーGPが行われるスパ・フランコルシャンに、4戦連続入賞という好調な流れを持って臨む。F1ではすでに結果を残し始めている18歳だが、サーキット外では一般ドライバーとして免許取得を目指す新たな挑戦も始まっている。

  • ジョージ・ラッセル F1王座獲得へ ルクレール流“データ分析”が突破口か

    ジョージ・ラッセル F1王座獲得へ ルクレール流“データ分析”が突破口か

    2026年のF1ドライバーズ選手権でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリを逆転し、初のタイトル獲得を目指すジョージ・ラッセル。そのためには、シャルル・ルクレールがイギリスGPでルイス・ハミルトンを上回るために舞台裏で行った取り組みが、大きなヒントになるかもしれない。

    ルクレールはシルバーストンの週末序盤こそ苦戦を強いられ、母国レースを迎えたルイス・ハミルトンの陰に隠れる存在だった。

    しかし、膨大な走行データを徹底的に分析してセットアップを見直した結果、一気に流れを引き寄せ、今季初優勝を飾った。同じようにラッセルも、データを活用して課題を克服できるかがタイトル争いの鍵となりそうだ。

    シャルル・ルクレールはイギリスGPの週末序盤、フェラーリSF-26のセットアップに苦戦していた。しかし、その状況を受けてガレージに戻ると、数時間にわたって膨大なデータを分析し、自らセットアップの方向性を見直した。

    その努力はすぐに結果として表れ、予選ではフロントロウを獲得。そして決勝では安定したレース運びを披露し、2026年シーズン初優勝を飾った。

    一方、メルセデスのジョージ・ラッセルは決勝で2位表彰台を獲得したものの、週末を通じた純粋な速さではチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが上回っていた。アントネッリは決勝終盤にホイールシールドの破損という不運に見舞われるまでは、優勝争いを演じるだけのペースを見せていた。

    F1ジャーナリストのマーク・ヒューズが『The Race』で紹介した分析によると、その差はドライビングスタイルに明確に表れていたという。

    ラッセルは予選でアントネッリよりも早いタイミングでブレーキングを開始する場面が多く、その結果、コーナー進入時の最低速度が低下。立ち上がりでも十分な速度を維持できず、タイムを失っていた。

    データでは、ラッセルはベストラップの11%をブレーキングに費やしたのに対し、アントネッリはわずか9%だった。このわずか2ポイントの差が、1周を通して積み重なり、大きなタイム差につながっていた。

    さらに影響はコーナーだけにとどまらない。

    コーナーで十分な運動エネルギーを維持できないラッセルは、立ち上がり加速でバッテリー出力により大きく依存することになる。そのためストレート終盤では電力を使い切りやすくなり、最高速でも不利になっていた。

    実際、シルバーストンのハンガー・ストレートでは、アントネッリがラッセルより約3mph(約4.8km/h)高い速度を記録。この差は数字だけ見れば小さいものの、ラップタイムでは約0.157秒もの差になって現れたと分析されている。

    こうした違いの背景には、ラッセルがマシンを完全には信頼し切れていないことがあるとみられている。限界域で思い切ってコーナーへ飛び込めないため、安全マージンを取って早めにブレーキングし、その積み重ねがラップ全体のロスにつながっているというわけだ。

    対照的に、ルクレールはデータ分析によって自らのセットアップを煮詰め、マシンへの信頼感を高めることで本来の速さを引き出すことに成功した。イギリスGPで見せた舞台裏の取り組みは、ラッセルにとっても参考になるアプローチと言えるだろう。

    次戦ベルギーGPでは、ランキング首位のアントネッリとの差を縮めたいラッセルと、そのリードをさらに広げたいアントネッリによるタイトル争いが再び注目を集める。ラッセルがルクレールのようにデータ分析を武器に課題を克服できるかが、今後の選手権争いを左右するポイントになりそうだ。

  • ルイス・ハミルトン キム・カーダシアンと密着2ショット 夏のバカンス満喫

    ルイス・ハミルトン キム・カーダシアンと密着2ショット 夏のバカンス満喫

    ルイス・ハミルトンと実業家のキム・カーダシアンが、F1ベルギーGPを前にアメリカで夏のバカンスを過ごす様子が話題となっている。

    キム・カーダシアンがSNSで公開した写真には、2人が寄り添う姿も収められており、交際を公にして以降も控えめな姿勢を貫いてきたカップルの貴重なプライベートショットとして注目を集めている。

    4月に交際を公表した2人は、公の場で関係をアピールすることは少ない。それだけに、今回の投稿で見せた自然なツーショットや「お気に入りの人たち」の一人としてハミルトンを紹介したコメントは、多くのファンの関心を集めている。

    ベルギーGP前のオフを利用してリフレッシュ
    F1は今週末のベルギーGPから戦いを再開するが、その前のオフを利用してハミルトンはキム・カーダシアンとともにリラックスした時間を過ごした。

    キム・カーダシアンは子どもたちとともにアメリカで夏のバカンスを楽しんでおり、湖畔の別荘でハミルトンと合流。家族ぐるみで数日間を過ごした。

    滞在中は湖でのレジャーやトレーニングを楽しんだほか、モトクロスにも挑戦。ハミルトンはキム・カーダシアンの子どもたちや親族を乗せて走行する場面もあり、家族との交流を深める様子が伝えられている。

    SNS投稿で寄り添う2人の姿が話題に
    キム・カーダシアンが公開した写真の中でも特に注目を集めたのが、2枚目に収められたハミルトンとのツーショットだ。

    2人は肩を寄せ合うように並び、自然な笑顔を見せており、投稿にはハミルトンを「お気に入りの人たち」の一人として紹介するコメントも添えられていた。

    交際を公表して以降も、2人はプライベートをあまり公にしない姿勢を続けているため、この投稿はファンにとって貴重な一幕となった。

    交際公表後も変わらぬ慎重なスタンス
    ハミルトンとキム・カーダシアンは2026年4月に交際を公表したが、それ以降はメディアへの露出を控え、関係について積極的に語ることもほとんどない。

    それでも6月のF1モナコGPではキム・カーダシアンが現地でハミルトンを応援する姿が確認され、レース後にはハミルトンが表彰台を獲得したことを祝うSNS投稿にも登場していた。

    今回公開された仲睦まじい写真は、ベルギーGPを前にした束の間のオフを2人で満喫していることをうかがわせる内容となり、ハミルトンがシーズン後半戦へ向けて英気を養う様子としても注目を集めている。

  • メルセデスF1代表が明かすアントネッリ抜擢の舞台裏 9歳から才能を見極め

    メルセデスF1代表が明かすアントネッリ抜擢の舞台裏 9歳から才能を見極め

    2026年のF1でドライバーズランキング首位を走るアンドレア・キミ・アントネッリについて、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが、同選手を育成プログラムへ迎え入れた経緯と、その成長を支えた家族の存在を明かした。

    ヴォルフは、アントネッリがF1デビュー前年から長期的な育成計画のもとで準備を進めてきたことを説明するとともに、父マルコ・アントネッリの存在が現在の成功に大きく貢献していると高く評価した。

    ヴォルフ「2年目に飛躍する計画だった」
    アントネッリは2026年シーズン、ここまで5勝を挙げる活躍を見せ、ポールポジション、スプリント優勝、そしてドライバーズランキング首位など、F1史上最年少記録を次々と更新している。

    その快進撃について、ヴォルフはイタリア紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューで、当初から2年目で本格的な飛躍を遂げることを想定していたと明かした。

    「彼には落ち着いて成長するための1年が必要だと分かっていた。F1は下位カテゴリーとはまったく異なる世界だからだ」

    「マシンへの適応だけでなく、スポンサー対応やメディア対応なども学ばなければならなかった。我々の目標は2年目に大きく成長することだった。そして彼はまさにその通り、高いレベルの走りで素晴らしい結果を残している」

    「正直なところ、今の彼は我々の期待を上回っている。しかし、そこで満足してはいけない」

    ヴォルフは現在の評価に浮かれることなく、さらなる成長が必要だと強調した。

    「誰もが彼を称賛しているが、私はいつも冷静さを保つよう伝えている」

    「アイルトン・セナと比較すべきではない。セナは3度のワールドチャンピオンであり、F1史上最も偉大なドライバーの一人だ。キミはまだ5勝を挙げたばかりなのだから、成長する時間を与えるべきだ」

    才能を見抜いたのは9歳から
    ヴォルフは、アントネッリをメルセデス育成プログラムへ迎え入れるまでの経緯についても詳しく語った。

    「彼が9歳か10歳の頃には、すでにカートで多くのタイトルを獲得していた。我々はその頃から彼を注視していた」

    その後、2019年にアントネッリはメルセデス・ジュニア・チームへ加入。当時から将来のF1ドライバー候補として育成が始まっていたという。

    ヴォルフは、その成長には家族の存在が欠かせなかったと説明した。

    「彼の成功は家族のおかげでもある。父親は元レーシングドライバーであり、AKMとアントネッリ・モータースポーツのオーナーでもある」

    「だからこそ、息子に素晴らしい助言を与えることができたのだ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ハミルトンも依然としてタイトル候補
    一方でヴォルフは、アントネッリのタイトル獲得の可能性を認めながらも、元メルセデスのルイス・ハミルトンを依然として有力なライバルと見ている。

    今季フェラーリへ移籍したハミルトンは、イギリスGP終了時点でランキング3位につけ、首位アントネッリとの差を32ポイントとしている。

    ヴォルフは、ハミルトンの実力を疑ったことは一度もないと断言した。

    「私は彼を疑ったことは一度もない。彼が偉大なチャンピオンであることは分かっている」

    「必要だったのは戦えるマシンだけだった。そしてフェラーリはそれを彼に与えた」

    「今の彼ならレースにも勝てるし、ワールドチャンピオン争いもできる」

    ベルギーGP以降も、メルセデスの若きエースとフェラーリへ移籍した7度の世界王者によるタイトル争いは、2026年シーズン後半戦の大きな見どころとなりそうだ。