タグ: レッドブル・レーシング

  • レッドブル 2026年F1マシン『RB22』のリバリーを披露

    レッドブル 2026年F1マシン『RB22』のリバリーを披露

    レッドブル・レーシングはデトロイトで開催されたフォードのイベントにおいて、2026年F1マシン『RB22』のリバリーを正式に披露した。

    この発表は、2026年F1レギュレーション導入を前に行われたもので、レッドブル・レーシングが同年に投入する新車のカラーリングが初めて公の場に姿を見せた瞬間となった。

    RB22のリバリーは、従来のレッドブルらしいダークブルーを基調としながらも、白縁が復活し、フォードとのパートナーシップを象徴する要素が随所に盛り込まれている。デザインは原点回帰のイメージを踏襲しつつ、2026年の新時代を強く意識した仕上がりとなった。

    今回のイベントでは、リバリー公開に加え、レッドブル・パワートレインズとフォードが共同で進めてきた2026年F1パワーユニット・プロジェクトの正式ローンチも行われた。レッドブルは2025年末をもってホンダとの協業を終了し、2026年からは自社製パワートレインを搭載してF1に参戦する。

    ステージには、マックス・フェルスタッペン、アイザック・ハジャー、チーム代表のローラン・メキースが登壇し、新体制で迎える2026年シーズンへの意気込みを示した。

    レッドブルは、レーシングブルズとともに2026年F1マシンのリバリーを最初に公開したチームとなり、新レギュレーション時代に向けた準備が本格段階に入ったことを強く印象づける形となった。

    レッドブル・レーシング フォーミュラ1カーレッドブル・レーシング

  • レッドブルF1とレーシングブルズ間で40人移動 ライバルはFIAに訴えるべき?

    レッドブルF1とレーシングブルズ間で40人移動 ライバルはFIAに訴えるべき?

    マクラーレンF1のCEOであるザク・ブラウンは、これまでもレッドブル・レーシングとレーシングブルズの関係性について、公平性の観点から疑問を呈してきた。両チームはいずれもオーストリアのエナジードリンク企業が所有し、ドライバー育成から技術、人材面に至るまで密接なつながりを持つ構造が続いている。

    レッドブルのドライバープログラム出身者は、まずレーシングブルズでF1キャリアをスタートさせ、結果次第でトップチーム昇格を目指す流れが定着してきた。

    2025年には、ファエンツァを拠点とするレーシングブルズからローラン・メキースが離れ、クリスチャン・ホーナーの後任としてレッドブルの要職に就いたことも象徴的な出来事だった。

    両チームはかつて異なるパワーユニットを使用していたが、2019年から2025年にかけてはともにホンダ製パワーユニットを搭載。2026年からは、レーシングブルズがレッドブル・パワートレインズの最初の“カスタマー”となり、技術的な結びつきはさらに強まる。

    40人規模のスタッフ移動が示す一体運営の実態
    FIAの規則では、レッドブルとレーシングブルズは独立したチームとして運営されなければならない。しかし、舞台裏で起きている動きは「一つの巨大組織」を想起させるものだ。イタリアの専門メディアによれば、2026年シーズンを前に両チーム間で継続的な人材移動が行われており、すでに40人のスタッフが相互に移籍しているという。

    マーケティング部門だけでなく、エンジニアリング分野の重要人物も含まれている点は、ライバルチームにとって看過できない。FIAは現時点で両チームを「規則順守」と判断しており、大規模な人材交換そのものを明確に禁止する条文も存在しない。それでも、競技上の公平性という観点からは、ブラウンが統括団体であるFIAに問題提起する余地は十分にある。

    レッドブル・レーシング ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム/レーシングブルズ

    “Bチーム”構造がもたらす優位性
    ブラウンは以前から、レーシングブルズをレッドブルの「Bチーム」と位置づけ、この構造がF1の競技的完全性を損なっていると主張してきた。実質的に4台分の情報と人材が共有される体制は、他チームにはないアドバンテージとなる。2025年にホーナーが更迭された際、メキースがガーデニングリーブなしで即座に後任に就いた事例は、その柔軟性を如実に示している。

    レーシングブルズの価値と他陣営との対比
    レッドブルは昨年、レーシングブルズ売却に関する約17億ポンド規模のオファーを拒否したと報じられている。2005年に旧ミナルディを約2600万ポンドで買収したことを考えれば、これはレッドブルにとって最良の投資の一つだったと言える。

    一方で、フェラーリは当時ミナルディ買収の機会を見送った。現在はハースF1チームとの技術提携を進め、2026年には新規参戦のキャデラックF1へパワーユニットを供給するが、レッドブル陣営ほど包括的な人材共有体制は持たない。

    レッドブルとレーシングブルズの関係は、規則上は合法でも、競技の公正さという根源的な問題を突きつけている。だからこそ、ザク・ブラウンがFIAに正式な問題提起を行い、将来的な規則整備を求めるべきだという声が高まっている。

  • フォードが認めた2026年レッドブルF1エンジンの小さな懸念点

    フォードが認めた2026年レッドブルF1エンジンの小さな懸念点

    フォードは、2026年F1に向けてエンジンパートナーであるレッドブル・レーシングと進めているプロジェクトについて、内部目標は達成している一方で「一定の緊張感がある」ことを認めた。

    レッドブルは2026年から自社開発のパワーユニットで参戦する予定であり、フォードはその技術パートナーとして協業している。ただし、実際にマシンがサーキットを走るまでは不確定要素が残るという。

    フォード・パフォーマンス・ディレクターのマーク・ラッシュブルックは、英オートスポーツ誌の取材に対し次のように語っている。

    「計画どおり、我々が到達すべきところには来ている。しかし、すべてが本当に一体となるのは、実際にマシンに搭載されてコースを走ったときだ」

    「最初のテスト初日は重要な日であり、その週全体が重要になる。過去3年間積み重ねてきた努力が、どのような形で表れるのかを確認できるからだ」

    「新しいマシンや新しいエンジンが初めて走るときには、常にある程度の緊張感や期待が伴う」

    さらにラッシュブルックは、シミュレーションや開発環境の限界についても率直に述べている。

    「設計には優れたコンピュータツールがあり、ハードウェアの評価や開発を行うラボ環境も整っている。キャリブレーションも含め、多くのことをシミュレートできる」

    「だが、実際のレーストラックですべてを組み合わせるまでは、見えていないものが必ずある。ラボでは見えなかった何がサーキットで現れるのか、それが問題になる」

    レッドブル・レーシング F1 フォード

    ライバル比較で見える不確実性
    ラッシュブルックは、レギュレーションの範囲内で理論的に可能な最大値を想定し、それを目標に開発を進めてきたと説明する。

    「全チームが同じ規則のもとにある以上、理論的に何が可能かは推定できる。それを最終目標として設定する」

    「物理法則は皆同じだ。だから理論上の上限については、どのチームも同じような結論に行き着くと思う」

    「そこから先は、実際にどれだけ効率良く、その目標に到達できるかという問題になる」

    しかし、その効率がどの位置にあるのかは、ライバルの仕上がりを見なければ分からないという。

    内燃機関での“わずかな差”
    一方で、レッドブルの内燃機関が既存メーカーに比べてやや不利になる可能性についても言及された。

    ラッシュブルックは、その見方を否定せず、次のように述べている。

    「だが、その差はごくわずかなものに過ぎないと思っている」

    「確かに既存のエンジンメーカーは長年の経験を持っている。しかし2026年の規則では、また状況が大きく変わる」

    「我々の側にも、他のプログラムから集まった多くの経験豊富な人材がいる」

    「仮に内燃機関で少し遅れを取ったとしても、その差は大きなものにはならないと考えているし、他の部分で十分に取り戻せる」

    フォードとレッドブルは、2026年の新規則下で未知の領域に挑むことになる。内部目標は達成しているものの、最終的な答えが出るのは、実車が初めて走る瞬間になる。

  • ローラン・メキースは過大評価? レッドブルF1後半復調を元チーム代表が一蹴

    ローラン・メキースは過大評価? レッドブルF1後半復調を元チーム代表が一蹴

    2025年F1シーズン後半、レッドブル・レーシングが見せた復調の立役者として、チーム代表に就任したローラン・メキースの名前が挙げられてきた。しかし、その評価に対し、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは慎重な見方を示している。

    ミルトンキーンズを拠点とするレッドブル・レーシングは、2025年シーズン序盤に競争力不足に苦しみ、夏休み前までにマックス・フェルスタッペンが挙げた勝利はわずか2勝にとどまっていた。

    しかし後半戦に入ると状況は一変する。フェルスタッペンは残り9戦で5勝を挙げ、残る4戦でもすべて表彰台を獲得。最終戦アブダビではタイトル獲得の可能性を残したものの、わずか2ポイント差でランド・ノリスに及ばなかった。

    メキースは7月、イギリスGP直後にクリスチャン・ホーナーが解任されたのを受け、チーム代表兼CEOとして即座にレッドブルに加わった。姉妹チームであるレーシングブルズの代表を務めていたフランス人のメキースは、ピットウォールから新たな技術的方向性を示し、RB21の改善に貢献したと評価されてきた。

    だが、オーストリア紙『Sport Krone』の取材に応じたシュタイナーは、チームの好転をメキース一人の功績とする見方に異を唱えた。

    「それは少し読み込みすぎだと思う」とシュタイナーは語った。

    「確かにメキースは、ホーナー体制末期の混乱の中で落ち着きをもたらした。しかし、マシンのパフォーマンス自体はすでに存在していた。ローランが2週間でクルマを速くできるわけじゃない。彼はそこまで魔法使いじゃないからね」

    レッドブル・レーシング

    ホーナー体制の最後の2年間は、チーム内の対立や、当時51歳だったホーナーの私生活を巡る疑惑など、騒動が絶えなかった時期だった。これらの疑惑は後に否定されている。

    それでもシュタイナーは、メキースの就任がフェルスタッペンにとってプラスに働いた点は認めている。チームの調和が損なわれているとされる中で、外部からの視線や雑音が減り、ドライビングに集中できる環境が整ったからだ。

    「ただ、その“落ち着き”だけでも大きな違いを生んだ」とシュタイナーは説明する。

    「毎戦ごとにチームを取り巻くドラマがなくなったことで、マックス・フェルスタッペンにとっても確実に助けになった。チーム全体が、ようやく本当に重要なことに集中できるようになったんだ」

  • レッドブル、2026年F1マシン「RB22」でPUではなく空力主導の攻めた開発

    レッドブル、2026年F1マシン「RB22」でPUではなく空力主導の攻めた開発

    レッドブル・レーシングは、2026年F1シーズンに向けて開発中の新型マシンRB22において、パワーユニット性能に全面的に依存するのではなく、空力コンセプトを軸とした攻めの開発戦略を採っている。

    月末に予定されているバルセロナでの非公開テストでは、機能確認を主目的としながらも、初期段階から完成度の高い空力仕様を投入する方針だ。

    このアプローチは、2026年の新レギュレーション下で複雑化する電動エネルギー管理やアクティブ・エアロダイナミクスへの対応を見据えたものであり、シーズン序盤から集中的な空力開発を進めるための基準づくりとして位置づけられている。レッドブルはRB22を通じて、PU性能一辺倒ではない独自の競争力構築を目指している。
    2026年シーズンを前に、F1の動きは徐々に慌ただしさを増している。アウディがバルセロナで撮影日走行を行い、続いてレッドブルとレーシングブルズがデトロイトで新シーズン用リバリーを公開する予定だ。ミルトンキーンズを拠点とするレッドブルは、RB22の完成に向けて開発作業を加速させており、このマシンは月末に同地で行われるクローズドテストで初走行を迎える。

    関係者によれば、ローラン・メキース率いるチームの2026年に向けた取り組みは極めてアグレッシブなものとなっている。とりわけ準備段階において、他チームの開発プログラムとは一線を画す内容が採られているという。

    RB22は、初期テストの段階では純粋なラップタイムの追求を主目的としていない。最初の走行は、パワーユニットを制御する電子システムの作動確認や、アクティブ・エアロダイナミクス、バッテリー残量管理といった新要素にドライバーが順応するためのシェイクダウンとして位置づけられているからだ。

    それでも、RB22はバルセロナにかなり完成度の高い初期空力仕様を持ち込む予定とされている。この仕様は、その後のバーレーンで行われる公開テストに向けて、段階的かつ非劇的な進化を遂げる見通しだ。

    このような方針は、開発の停滞を意味するものではない。むしろ、レッドブルにとっては戦略の中核を成す考え方だ。初期段階で空力コンセプトの完成度を高めることで、その後に投入されるアップデートを評価・承認するための明確な基準を確立できる。

    情報筋によれば、この基準を起点として、シーズン前半にかけて極めて集中的な開発が計画されているという。こうしたプログラムは以前から構想されており、人員の強化や、風洞データを正確に検証・相関させるための計算・シミュレーション環境の充実も含まれている。

    レッドブル・レーシング 2026年のF1世界選手権 フォーミュラ1カー

    空力を軸に据えた継続的開発
    レッドブルの風洞施設は段階的なアップグレードが施されてきたものの、現在ミルトンキーンズで建設中の新施設はまだ稼働していない。このため、エンリコ・バルボが率いる空力部門では、数カ月にわたって専門技術者の集中的な採用が進められてきた。

    採用対象は、空力パフォーマンスエンジニアやデータ相関の専門家にとどまらず、CFDやダイナミックシミュレーション部門の責任者クラスにまで及んでいる。この体制強化は、初期コンセプトを基準とした高頻度のアップデートを支えるための土台となる。

    2026年、レッドブルはレッドブル・パワートレインズがフォードと共同開発したパワーユニットを搭載して戦うことになる。チームはこのPUを前提としつつも、車両側の継続的な進化によって総合性能を高める方針を明確にしている。

    これは、比較的新しいPUプロジェクトに起因する潜在的な課題を補完する意味合いも持つ。とりわけ、電動エネルギーのデプロイメント管理や、アクティブ・エアロダイナミクスの運用は、すべてのチームにとって習熟が必要な領域となる。

    レッドブルは、こうした過渡期において空力開発を武器に競争力を引き出し、PU関連の課題や運用面の不確実性が残る局面で優位に立つことを狙っている。

    2026年のF1は、パワーユニット性能がすべてを決定づけるカテゴリーになると見る向きも多かった。しかしレッドブルは、空力コンセプトを集中的に磨き上げることで、異なる形のアドバンテージを築けることを示そうとしている。

    ミルトンキーンズでは、過去と同様に既存の成功例を踏襲するのではなく、独自の解釈と道筋を選び取る姿勢が貫かれている。RB22は、その哲学を体現する存在として、2026年シーズンの幕開けを迎えることになりそうだ。

  • アイザック・ハジャーの「適応力」はレッドブルF1を救えるか?RB22の選択

    アイザック・ハジャーの「適応力」はレッドブルF1を救えるか?RB22の選択

    レッドブル・レーシングは、2026年F1シーズンに向けて大きな岐路に立たされている。

    新レギュレーションに対応する新車RB22を、より安全でニュートラルな方向性に仕上げるのか。それとも、これまで通りマックス・フェルスタッペンのドライビング特性に寄せた開発を続け、セカンドドライバーには適応を求めるのか。その判断が目前に迫っている。

    レッドブルは、2026年F1レギュレーション刷新に挑むマシンRB22を、1月15日にデトロイトで開催されるフォードのイベントで公開する予定だ。2022年のグラウンドエフェクト時代開幕当初は圧倒的な強さを誇ったが、2024年シーズン中盤以降、その優位性は徐々に失われていった。

    レッドブル・レーシングのマシンは、フェルスタッペンのドライビングスタイルに特化してチューニングされてきたと広く考えられている。元チームメイトのセルジオ・ペレスも、実質的にそれを認める発言を残している。

    フェルスタッペンはフロントエンドの鋭い挙動を好むが、レッドブルの設計はその特性を極限まで突き詰めたものだった。その結果、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、ペレス、リアム・ローソン、そして直近では角田裕毅が、その「繊細さ」に苦しめられてきた。

    しかし、この1年半で状況は大きく変わった。フェルスタッペンは4年連続でドライバーズタイトルを獲得したものの、2024年にはコンストラクターズタイトル3連覇を逃した。さらに2025年シーズン最終戦アブダビでは、ランド・ノリスにわずか2ポイント差でドライバーズタイトルを奪われ、マクラーレンがダブルタイトルを達成している。

    この結果を受け、レッドブルは2026年に向けて、両ドライバーを重視した開発を行うのか、それともセカンドシートに長年続く“呪い”を、新加入のアイザック・ハジャーに託すのか、決断を迫られている。

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    「適応力」への自信を示すハジャー
    アイザック・ハジャーは、2025年にレーシングブルズでF1ルーキーとしてブレイクを果たした。21歳にしてザントフォールトで表彰台に立つなど、その才能を強く印象づけている。

    多くの関係者は、レッドブルが従来と同様の開発路線を選んだ場合でも、ハジャーならRB22の特性に対応できると見ている。何より、本人がその点に強い自信を示している。

    「自分は適応するのが得意だと思っているし、正直かなり自信がある」とハジャーは語る。

    「来年はまったく同じクルマじゃない。チームが作ったクルマに僕が適応するし、マックスも同じことをしなければならない。クルマがどちらかの方向に進むなら、少なくとも僕はその変化を感じ取れるし、理想的にはその変化に貢献できればいい」

    さらにハジャーは、これまで同じマシンで2年連続戦った経験がない点を、自身の強みとして捉えている。

    「毎年違うクルマでレースをしてきた。同じことを2年続ける感覚を知らないからこそ、適応力には自信がある。だからこそ、前向きに考えている」

    2026年という新時代を迎えるF1において、レッドブルがどの開発方針を選ぶのか。その鍵を握る存在として、ハジャーの「適応力」がこれまで以上に注目されている。

  • レッドブルF1 2026年に“白縁ロゴ”復活でRB22リバリー憶測が加速

    レッドブルF1 2026年に“白縁ロゴ”復活でRB22リバリー憶測が加速

    マックス・フェルスタッペンが所属するレッドブル・レーシングは、2026年F1シーズン開幕を前にチームロゴのアップデートを発表した。発表は、ライバルのメルセデスが新年早々に新たなチームアイデンティティを公開した翌日のことだった。

    2025年シーズン、レッドブルはコンストラクターズランキングで3位に終わり、2020年以来初めて無冠でシーズンを終えた。ドライバーズタイトルも、最終戦アブダビでランド・ノリスにわずか2ポイント差で及ばなかった。

    ホンダとの蜜月終了、フォード時代の幕開け
    2025年限りで、レッドブルとホンダとの長年にわたるパートナーシップは終了した。2026年F1からホンダはアストンマーティンと技術提携を開始する。

    一方レッドブルは、初めて自社製パワーユニットを投入することになり、新設されたパワートレイン部門を通じて、米国メーカーのフォードと協業する体制に移行する。

    復活した「白縁ロゴ」が示すもの
    今回公開された新ロゴは、全体的なデザインこそ従来と大きく変わらないものの、「Red Bull」の文字を囲む白いアウトラインが復活した点が最大の特徴だ。この白縁は2015年以来、約10年ぶりの復活となる。

    この変更を受け、ファンの間では2016年以降続いてきたマットブルー基調のリバリーからの脱却を予想する声が広がっている。特に、文字が蛍光レッドで描かれた現在の配色ではなく、セバスチャン・ベッテル時代のクラシックな配色への回帰を期待する声が目立つ。

    「フォードとともに、あのリバリーが戻ってきてほしい」

    「2010年代前半のデザインが確実に帰ってくる」

    といったコメントがSNS上に並んだ。

    フェルスタッペンが求めていた“光沢”
    フェルスタッペン自身も、過去にリバリー変更を示唆する発言をしている。2024年のタイトル獲得後、チームの公式ポッドキャストに出演した際、次のように語っていた。

    「リバリーは、少し変わってくれたらいいなと思っている」

    「今日もちょうど話していたけど、後ろにある昔のレッドブルのマシンみたいな、あの光沢のあるカラーが本当に好きなんだ」

    「マットブルーのマシンが長く続いたけど、たまには少しスパイスを加えるのもいいと思う」

    この発言と今回のロゴ変更が結び付けられ、RB22の外観が大きく変わるのではないかという憶測を後押ししている。

    レッドブル・レーシング

    RB22の中身は依然ベールの中
    2026年F1マシン「RB22」の詳細は、現時点ではほとんど明らかになっていない。パワーユニット面では、RBPT-フォードがメルセデスと並び、新レギュレーションの抜け道を見つけたメーカーのひとつだと報じられている。

    前チーム代表のクリスチャン・ホーナーは以前、「F1初挑戦でRBPT-フォードが既存メーカーを上回るようなら、それは既存勢にとって恥ずかしいことだ」と語っていた。この見解は後任のローラン・メキースも共有しており、「最初からメルセデスやフェラーリと並ぶと考えるのは現実的ではない」と認めている。

    シャシー面では、フロントとリアの両方にプッシュロッドサスペンションを採用するという噂が浮上している。さらに、フェラーリも検討しているとされるダブル・プッシュロッド構成は、2026年F1レギュレーション下で新パワーユニットのパッケージングに有利だと見られている。

    リバリーの答えはデトロイトで
    レッドブルとレーシングブルズは、1月15日にデトロイトで開催されるフォードのシーズンローンチイベントで、2026年F1リバリーを正式に公開する予定だ。

    新ロゴは、果たしてフェルスタッペンが望んだ“輝くレッドブル”復活の前触れなのか。その答えは、間もなく明らかになる。

  • レッドブルF1 ミンツラフが語るホーナー解任「簡単な決断ではなかった」

    レッドブルF1 ミンツラフが語るホーナー解任「簡単な決断ではなかった」

    レッドブルの親会社幹部であるオリバー・ミンツラフは、レッドブル・レーシングのチーム代表を20年務めたクリスチャン・ホーナーを解任した判断について、「決して簡単な決断ではなかった」と改めて強調した。一方で、その決断によってチーム内部に新たな集中力が生まれたとも語っている。

    2025年シーズン序盤の不振を受け、夏休み前にホーナーとの関係は突然終止符を打たれた。背景には成績面の低迷に加え、2024年初頭に浮上した一連の疑惑が長期にわたり影を落としていたこともある。後任には姉妹チームから昇格したローラン・メキースが就任した。

    「私はいわゆる“簡単に首を切る”タイプのマネージャーではない」とミンツラフは語る。

    「クリスチャンはこのチームで素晴らしい実績を残し、多くの成功をもたらしてきた。我々全員が、彼が成し遂げたことを高く評価している。しかし、ここはプロフェッショナルな組織だ。過去の実績だけに頼り続けることはできない。我々は、ページをめくり、新しい章を始める時だと感じた」

    マルコ批判への反論と“刷新”の必要性
    ミンツラフはまた、長年アドバイザーを務めてきたヘルムート・マルコの発言にも言及した。マルコは、ホーナーとの近年の関係を「不快だった」「汚い駆け引きがあった」「多くのことで嘘をついていた」と厳しく評していたが、これに対しミンツラフは同意しない姿勢を示した。

    「マルコも年月とともに変わったのかもしれない。5年前とすべてが同じでないのはごく普通のことだ」とミンツラフは述べる。

    「クリスチャンとヘルムートは2005年のスタート以来、20年以上にわたって素晴らしい協力関係を築いてきた。これほど長く同じリーダーシップ体制が続く大きなスポーツ組織が、他にどれだけあるだろうか。今、2人がともに去ったことをネガティブに見ることもできるが、私はむしろ、これほど長く一緒に働き、多くを成し遂げたこと自体が特別だと思う。時には組織を揺り動かすための刷新が必要になる」

    レッドブル・レーシング

    メキース体制で生まれた集中力
    ミンツラフは、メキース新代表の下でチームに「明確なフォーカス」が戻ったとも明かす。

    「チームの内外で多くの問題が起きていたことは、公然の秘密だった。それは確実に集中力を奪う」とした上で、次のように続けた。

    「ここ数カ月で、全員が100%集中できればパフォーマンスが向上することを確認できた。最高のマシンを持っていなくても、マックスはほぼタイトルを獲得しかけ、今季最多勝利を挙げたのだから」

    ホーナー解任という大きな決断は、レッドブルにとって痛みを伴うものだった。しかしミンツラフは、その選択がチームを再び一つにまとめ、結果として競争力を取り戻すきっかけになったと確信している。

  • 「そのままでは2026年も失敗する」レッドブルF1がRB21を掘り下げた理由

    「そのままでは2026年も失敗する」レッドブルF1がRB21を掘り下げた理由

    レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるローラン・メキースは、多くのF1ライバル勢が2026年に完全に焦点を移した中で、RB21の開発を継続した判断の背景について詳しく説明した。

    レッドブルは当初の想定よりも2025年F1シーズンの後半までRB21の開発を続け、期待を下回っていたプロジェクトの本質的な問題を突き止めようとしていた。

    マクラーレンが前年シーズン中盤から勢いを増すまで、現行のグラウンドエフェクト時代を支配してきた6度のコンストラクターズチャンピオンであるレッドブルだが、数か月前に犯した開発上の判断ミスが響き、マシンは次第にマックス・フェルスタッペンをドライバーズ選手権争いに踏みとどまらせる力を失っていった。

    2026年のレギュレーション大改革が迫る中、ライバルチームが新シャシーとパワーユニット規則への完全移行を進める一方で、レッドブルは予想に反して、扱いづらく期待外れと評されていたRB21のアップデートを続行した。

    メキースはイギリスGP直後にクリスチャン・ホーナーの後任としてチーム代表に就任。その後まもなく、フランス人である彼の下での新たな働き方と、既存パッケージを徹底的に理解し切るという方針が成果を生み始めた。

    イタリアGPでフェルスタッペンのマシン底部に投入された改良型フロアは、彼のシーズン後半の流れを一変させた。

    そこから最終9戦で6勝という快進撃が始まり、当時ランキング首位だったオスカー・ピアストリに対して104ポイント差をつけられていた状況から、再びタイトル争いに引き戻されることになった。

    ただし、フェルスタッペンを再びチャンピオン争いに戻すこと自体が主目的ではなかった。それはあくまで、チームが抱えていた根本的な問題を解明した結果として生じた副産物に過ぎなかった。

    レッドブル・レーシング F1

    シーズン終盤、RacingNews365を含む少人数のメディアとの取材で、メキースは次のように語っている。

    「我々にとって明らかだったのは、単純にページをめくって、『2025年のマシンはタイトルを争えるレベルではなかったが、2026年になれば大丈夫だろう』と希望的観測に頼る道は選びたくなかったということだ。

    だから我々はその道を選ばなかった。選んだのは、このプロジェクトを徹底的に掘り下げるという道だった。

    なぜパフォーマンスを発揮できていないのかを理解する必要があった。というのも、基本的に来年も同じツール、同じプロセス、同じ手法を使うことになるからだ。

    確かに、そのために多少の時間を失う可能性はある。しかし、希望的観測に頼るやり方には行きたくなかった。

    だから……難しかったか? いや、違う。我々は夏の非常に早い段階から、この方針に強い確信を持っていたんだ」

  • レッドブルF1 フェルスタッペンの“壊れている”発言は「良いニュース」

    レッドブルF1 フェルスタッペンの“壊れている”発言は「良いニュース」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、アブダビGPのFP1でマックス・フェルスタッペンが「壊れている」と訴えたRB21について、「すべて問題ない」と明言した。走行中は一時的に懸念が広がったものの、最終的には懸念材料は解消されたという。

    フェルスタッペンはFP1序盤からパッケージに満足できず、ロングラン中に「何かがおかしい」と無線で報告。トップタイムを記録したランド・ノリスからわずか0.008秒差の2番手だったが、マシンの挙動への不満を隠さなかった。

    「壊れているわけではない」とレッドブル
    メキースはセッション後、Viaplayに対し「すべて大丈夫だ。我々がセッション中に一時恐れたような“マシンが壊れている”という状況ではない」と語り、問題の本質を説明した。

    「このトラックは良いバランスを得るのが非常に難しい。特にタイヤが使われ始めると顕著だ」

    FP2でもフェルスタッペンは2番手につけたものの、ノリスには0.35秒差をつけられており、依然として課題は残る。終盤にはターン3での激しいバウンシングを訴え、さらにその前にはノリスとの接触寸前のシーンもあった。

    レッドブル・レーシング

    早期の“不満”がプラス材料に
    メキースは、フェルスタッペンがロングラン中に強い不満を示したことが、むしろ改善点を明確にする“良いニュース”だと強調した。

    「ロングランの中盤、マックスはマシンの挙動に非常に不満を感じて無線を入れた。しかし、それは我々に改善の可能性を示してくれている。何かが壊れているわけではない」

    「まだバランスが非常にサブオプティマルな状態にあり、それは競合の多くにも当てはまるだろう」

    タイトル争いで12ポイント差を追うフェルスタッペンにとって、アブダビでの細かな改善は決定的な意味を持つ。レッドブルはFP1・FP2で露呈した“粗さ”を武器に変え、土曜日以降の巻き返しを狙う構えだ。