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  • レッドブルF1、ピットゲート侵入で5万ユーロの罰金処分:アメリカGP

    レッドブルF1、ピットゲート侵入で5万ユーロの罰金処分:アメリカGP

    レッドブル・レーシングは、FIA競技委員から「オフィシャルの指示に従わなかった」として5万ユーロ(約820万円)の罰金処分を受けた。そのうち2万5000ユーロは2025年シーズン残り期間中、同様の違反がなければ執行猶予となる。

    調査によると、チーム関係者の一人がフォーメーションラップ開始後、2番グリッド付近の「ゲート1」エリア内へ再び侵入したという。この時点でピットマーシャルはゲートを閉じる作業を始めており、当該人物はマーシャルによる制止の試みに反応しなかったと報告されている。

    聴聞会でレッドブル側は「チームメンバーは制止の意図に気づかなかった」と説明したが、スチュワードは「グリッドがクリアされた後にトラックへ入る、または安全措置を妨げる行為は絶対に許されない」と判断した。

    そのうえで、「本人が指示を認識していたか否かに関わらず、ゲート閉鎖を妨げる行為は安全上の重大なリスクであり、チームとしての重大な過失」と結論づけ、罰金を科す決定を下した。

    安全運営の徹底を求めるFIAの姿勢

    今回の件は、FIAがスタート前の安全管理手順を厳格に運用していることを示す一例となった。フォーメーションラップ中にピットレーンやゲートエリアへの立ち入りは、競技の進行を妨げるだけでなく、関係者の安全にも関わる。

    処分のうち半額が執行猶予とされたのは、レッドブル側が即座に協力姿勢を見せた点を考慮したものとみられるが、再発防止を求める警告としての意味合いが強い。FIAはこのような行為を再び確認した場合、即座に全額の罰金が適用されることを明記している。

    今季もピットレーンやスタート手順に関する安全規定違反は複数件報告されており、運営側はチームや関係者に対して「いかなる小さな手順違反も安全リスクとして扱う」姿勢を改めて示した形だ。

  • レッドブルF1代表 アメリカGP予選「角田裕毅は決勝でポイントを狙えるはず」

    レッドブルF1代表 アメリカGP予選「角田裕毅は決勝でポイントを狙えるはず」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1アメリカGPのスプリントと予選を終えて、チーム全体の競争力に満足感を示した。

    マックス・フェルスタッペンがスプリント優勝とポールポジションを獲得し、チームとして理想的な一日を過ごす一方、角田裕毅もスプリントで見事なリカバリーを見せた。両ドライバーが異なる状況で力強さを発揮したことに、メキースは大きな手応えを感じている。

    「非常に強い一日だった。マックスはスプリントを完璧にコントロールして勝ち、チームとして重要なデータを得ることができた。マクラーレンが両方ともスタート直後にリタイアしたのは幸運な部分もあるが、それを最大限に生かしたマックスの走りは見事だった」とメキースは語った。

    さらに、角田裕毅の奮闘についても高く評価している。

    「角田のスタートは本当に印象的だった。10台以上を抜いてポイントを獲得したのは素晴らしい仕事だ。彼は非常に冷静に周囲の混乱を避け、リスクを取りながらも堅実に順位を上げた。今日のような状況で結果を持ち帰れたのは、彼自身の成長の証だと思う」と称賛した。

    レッドブル・レーシング 角田裕毅

    予選ではフェルスタッペンが圧巻のラップでポールポジションを獲得。一方、角田裕毅はトラフィックに阻まれQ3進出を逃したが、メキースはその内容を前向きに捉えている。

    「スプリントで得た情報をもとに、予選へ向けてセットアップを変更した。その結果、マックスは昨日よりも強力な走りを見せた。角田はQ3に届かなかったが、彼が示したペースと安定感は確かだった。スタート位置は13番手だが、スプリントで見せたように前へ行く力はある。明日はまたポイントを狙えるはずだ」と語った。

    レッドブル・レーシングは、フェルスタッペンがフロントロウから、角田裕毅が中団グループから決勝に臨む。メキースは「我々はこの週末、両方のマシンで重要な進歩を遂げた。マックスのポールと角田の強いレースパフォーマンス、どちらもチームの努力の結果だ。明日はその成果を最大化したい」と締めくくった。

  • レッドブルF1技術責任者「角田裕毅はSQ2進出の力があった」 F1アメリカGP

    レッドブルF1技術責任者「角田裕毅はSQ2進出の力があった」 F1アメリカGP

    レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェは、アメリカGPスプリント予選で角田裕毅が1回のアタックしか行えなかった状況を振り返り、「もし2回目のラップを走れていれば、確実にSQ2に進出していた」と語った。

    ワシェは、FP1で行われたセットアップ比較テストの結果、角田裕毅のマシンの方がよりバランスの取れた仕様だったと説明する。

    「どの予選セッションでも、我々はセットアップをできるだけ低くして、マシンのパフォーマンスを最大化しようとしている」とワシェは語った。

    「FP1では2台のマシンで2種類のセットアップを試したが、裕毅のセットアップの方が少し良いことがわかった。これはこのサーキットのコーナーで発生する高速域のボトミングを改善し、低速域のパフォーマンスを損なうことなくマシンの性能を引き出せたからだ」

    「マックスは今日、すべてを完璧にまとめてポールを獲得した。だが裕毅は1周しか走れず、我々としては彼がマシンのポテンシャルを最大限に活かせるようにするため、体制を見直す必要がある。もし2回目のラップを走れていれば、間違いなくSQ2に進出していたと思う」

    角田裕毅はFP1で有望な走りを見せていたが、スプリント予選では不運が重なり結果を残せなかった。ワシェはチームとしてその状況を改善する意向を示した。

    レッドブル・レーシング 角田裕毅 F1 アメリカGP

  • ローラン・メキース レッドブルF1復活の立役者説を否定「私の功績はゼロ」

    ローラン・メキース レッドブルF1復活の立役者説を否定「私の功績はゼロ」

    レッドブルF1のチーム代表ローラン・メキースは、今季中盤からのチームの復調について「自分の功績ではない」と強調した。

    マックス・フェルスタッペンやヘルムート・マルコから称賛を受ける一方で、本人は「成果は全員の努力の積み重ね」と語り、チームの再浮上を“個人の功績”として語ることを拒んでいる。

    エンジニア出身のメキースは、ホーナー前代表の下で培われた強い組織を尊重しながら、より現場主導・ドライバー主導の文化へと舵を切っている。チーム内では、技術部門とドライバーの対話が増え、フェルスタッペンの開発的貢献も再評価されている。2026年の新レギュレーションを見据えた変化の中心に、静かにメキースの存在がある。

    レッドブルF1復活の立役者説を否定「私の貢献はゼロ」
    レッドブルF1のチーム代表ローラン・メキースは、クリスチャン・ホーナーの後任としてチームを再建したとの見方を否定した。

    マックス・フェルスタッペンやヘルムート・マルコからも称賛を受けているが、本人はこう語る。

    「私の貢献は“ゼロ”だよ」とメキースは冗談めかして言う。「でも真面目な話、モンツァでの前進は、毎戦マシンの限界を分析し続けた全員の努力の結果なんだ」

    「どうすれば速くできるか、どこを改善すべきかを探り続けてきた。そして何より、マックスからの非常に明確で的確なフィードバックが功を奏している。これはチームとして最高の状態だと言える」

    技術主導への転換と“共感型リーダー”の誕生
    メキース体制の特徴は、ホーナー時代の“経営主導”から“技術主導+共感型マネジメント”への転換にあるとされる。

    マルコ顧問は「ドライバーの意見をより直接的に反映させる文化が生まれた」と語り、この変化が復調の要因になっていると指摘する。

    F1解説者のラルフ・シューマッハもドイツ『Sky Deutschland』でこう分析した。

    「フットボールと同じで、どんなに優秀な監督でもチームと通じ合えなければ結果は出ない。メキースはエンジニアとして卓越しており、社員が何を求めているかを感じ取る力がある。全員を一つにまとめるタイプの指導者だ」

    ローラン・メキース レッドブル・レーシング チーム代表

    角田裕毅への評価と今後の課題
    メキースは現在、2026年に向けたドライバー体制の助言を担当しており、イサック・ハジャーの昇格や角田裕毅の去就が注目されている。

    「角田は土曜日が良くなかった」とメキースは率直に述べた。「金曜は非常に良い走りをしていたが、結果には現れにくかった。だが内容を見れば正しい方向にあった。問題は予選日で、そこを一緒に分析して改善しなければならない。レース序盤の1周目は完全に失敗だった」

    角田に対しては、週末を通じて安定したパフォーマンスを発揮する“再現性”と、より明確な技術的フィードバックが求められている。
    この課題は、メキースが進める組織改革とも密接に結びついている。

    “共感と技術”が交わる新たなレッドブル像
    ホーナー時代の終焉から数ヶ月、レッドブルは混乱を最小限に抑え、むしろ一体感を取り戻しつつある。その背景には、メキースが推進する「共感と技術の融合」がある。エンジニア出身の指導者が現場と経営の橋渡し役を果たし、ドライバーと開発部門の信頼関係を再構築しているのだ。

    フェルスタッペン主導の開発体制は健在で、チームの士気も明らかに上向いている。2026年の新レギュレーションを見据え、レッドブルは“強い現場が意思決定を支えるチーム”へと進化を遂げつつあり、その中心にいるのがローラン・メキースである。

  • レッドブルF1 2025年マシンRB21の開発は「代償を払ってでも必要」

    レッドブルF1 2025年マシンRB21の開発は「代償を払ってでも必要」

    レッドブル・レーシング代表のローラン・メキースは、2025年マシンRB21の開発を継続する判断について「代償があっても必要」と強調した。2026年の大規模レギュレーション変更を控えながらも、チームは短期的なパフォーマンス向上と並行して、技術基盤の再構築に力を注いでいる。

    モンツァでの新型フロア、シンガポールでのフロントウイング改良など、レッドブルは終盤戦でもアップデートを続けている。

    メキースは「現行マシンで開発手法の信頼性を確立することが最優先」と説明し、風洞やシミュレーターとの整合性を確認する過程こそが、2026年への最大の投資であると位置づけた。

    グリッドの大半が開発を止めた中、レッドブルはRB21に注目すべきアップグレードを投入し続けている。マックス・フェルスタッペンはモンツァで導入された新型フロアについて「確かに助けになった」と述べたが、直近の好調は「チーム全体の実行精度が上がった結果」だと強調した。

    ただし、こうした短期的な成果は長期的には代償を伴う。チーフエンジニアのポール・モナハンは、レッドブルが「モンツァ仕様のフロアを何とかねじ込むだけの開発余力を見つけた」と説明。続くシンガポールでは新フロントウイングも投入したが、それでも「2026年の開発を大きく損なわずに済んでいる」と述べている。

    新パーツがレッドブル復調の主因ではないにせよ、確かに後押しにはなっている。そして今、チームは2025年の戦闘力を追いながら、翌年の新規則時代に向けた土台づくりを両立しなければならない。

    シンガポールGP後、メキースはRB21の開発延長が2026年計画に影響を及ぼす可能性を認めた。特にコストキャップと空力開発時間の制約(スライディングスケール)を考慮すれば、リソース配分は極めて繊細だ。それでも彼は、次のように語っている。

    「レッドブル・レーシングの視点から見れば、他チームを考慮しなくても、それが正しかったと思う。プロジェクトにさらなるパフォーマンスがあるかどうかを理解することが非常に重要だ」

    「なぜなら、我々は来年のプロジェクトを、規則がまったく異なるとはいえ、同じツールと同じ方法論で評価し構築していくからだ」

    メキースにとって、その第一歩は現在のツールと手法を完全に信頼できるものにすることだ。その最良の方法は、現行マシンでそれを検証することにある。

    「今年のマシンで我々のデータ解析の方法が正しいか、開発手法が正しいかを検証することが非常に重要だ。それでこのレベルのパフォーマンスを生み出せるなら、冬の間に来年のクルマを設計する際の大きな自信につながる」

    彼によれば、これはレッドブル内部で慎重に下された戦略的な判断だという。

    「もちろん、それは間違いなく2026年プロジェクトへの代償を伴う」とメキースは認める。「だが我々としては、それが正しいトレードオフだと感じている。他チームが何をしているかは判断しない」

    レッドブル・レーシング ローラン・メキース レッドブル・RB21

    一方、マクラーレン代表のアンドレア・ステラは、レッドブルとメルセデスがRB21やW16の開発を続けていることが、両チームの優位性を縮める一因になっていると指摘する。

    「傾向としてそうなっていると思う」とステラは語った。「我々はかなり前からマシン開発を止め、完全に2026年に集中している。モンツァでは小さなパーツを少しだけ投入したが、それ以外はずっと2026年にフォーカスしてきた。一方で、レッドブルをはじめいくつかのチームはトラック上で新しいアップグレードを持ち込んでいる」

    マクラーレンとレッドブル、それぞれのアプローチには合理性がある。マクラーレンはコンストラクターズタイトルを早期に確実なものとし(賞金やボーナスという観点で最も価値あるタイトル)、その余裕を背景に早期から2026年の大改革へリソースを移すのは理にかなっている。すでにシミュレーションと実走の相関性も確立済みだ。

    対照的に、メキースが指揮を執った当初のレッドブルは異なる状況にあった。約18か月もの間、前代表クリスチャン・ホーナーが「違う時計を見ていた」と表現したように、風洞とシミュレーターの結果が実走データと食い違っていたのだ。

    そのため、メキースとチームにとって最優先課題はまずその不一致を解消することだった。これを理解しないまま2026年を迎えれば、仮想開発への依存度がさらに高まる次世代F1において重大なリスクとなる。

    現在のRB21は、その整合性を確認するためのベンチマークであり、開発を続けることこそが将来への保険だ。確かに2026年プロジェクトに割けるリソースは減るが、未知の規則時代に「目隠し状態」で臨むよりははるかに安全である。

  • レッドブルF1 2026年にウィリアムズからアルボンを獲得へ契約解除金を準備

    レッドブルF1 2026年にウィリアムズからアルボンを獲得へ契約解除金を準備

    レッドブル・レーシングが、2026年F1シーズンに向けてアレクサンダー・アルボンを再びチームに迎え入れるべく、ウィリアムズからの契約解除条項を行使することを検討していると報じられている。

    アルボンは2019年から2020年半ばまでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めたが、当時はチームメイトと比べて結果を残せず、重要なポイントを逃す場面も多かった。フェルスタッペンが15回の表彰台を獲得した一方で、アルボンは1回にとどまり、2021年にはセルジオ・ペレスと交代、その後2022年からウィリアムズに加入した。

    皮肉にも、現在レッドブルは角田裕毅が思うような結果を出せていない状況の中で、アルボンの復帰を計画しているとされる。フェルスタッペンは今季すでに4勝を挙げているが、角田裕毅は安定してポイントを獲得できていない。

    さらに報道によれば、レッドブルの株主であるチャレーム・ユウウィッディヤもアルボンの獲得に強い関心を示しており、契約解除金を支払う意思があるという。

    アルボンはウィリアムズ加入後に大きな進化を遂げ、今季はカルロス・サインツとともに堅実なパフォーマンスを発揮。チームをコンストラクターズ選手権5位へと押し上げ、バクーではサインツが表彰台を獲得している。

    アルボン、角田裕毅との会話を明かす
    今季、レーシングブルズから昇格した角田裕毅だが、フェルスタッペンとの差は大きく、安定したポイント獲得に苦しんでいる。その中でアルボンは最近、角田裕毅と頻繁に会話をしていることを明かした。自身もかつてレッドブルで適応に苦しんだ経験があるとし、同じような悩みを抱える角田を支えているという。

    アルボンはポッドキャスト「Chequred Flag」で次のように語った。

    「僕がレッドブルにいたとき、F1キャリアのわずか半年でチームに加入して、振り返ってみると自分が窮地に立たされていたと気づいた。快適に感じられないマシンを抱えていて、そこから抜け出す経験もなかった」

    「当時の僕には解決するための経験も、人間的な成熟さも足りなかった。今ならあのときの感覚がよく分かる。だから裕毅ともよく話をして、できる限り助けになろうとしている」

    角田裕毅は9月初旬のバクーで6位に入り、現時点でのベストリザルトを記録。一方で、アルボンとサインツはウィリアムズで一貫した好成績を残し続けている。

  • レッドブル F1シンガポールGPで特別なレーシングスーツ

    レッドブル F1シンガポールGPで特別なレーシングスーツ

    レッドブル・レーシングは、2025年F1シンガポールGPで角田裕毅とマックス・フェルスタッペンが着用する特別なレーシングスーツを公開した。

    レッドブルは、シンガポールGPに向けて限定版コレクションを発表。Hypebeastのデザイン要素とスタイリング、そしてCastoreの高品質なテクニカルアパレルを融合させた、3者による初めての共同プロジェクトとなる。

    いずれも夜空の下でチームが映えるようデザインされている。モータースポーツの戦術的コードとストリートウェアの日常的言語を組み合わせたデジタルカモフラージュを中心に据え、先進的な製品技術を駆使して仕上げられたデジタルナイトカモパターンが、キットの基調美を形作る。これによりチームは、シンガポールとラスベガスの夜の街明かりの下で、洗練され大胆な印象を放つことになる。

    アクセントとして3Mリフレクティブ素材が施され、ハイライトと反射の処理を強調し、ナイトライフやストリートスタイル文化の両面に対応している。さらに、レッドブルの象徴である「太陽と雄牛」を表す黄色のトリムが加えられ、全体のダークな美学を補完しつつも相反させる大胆なコントラストとカラー・ブロッキングを実現している。

    それに合わせて、ドライバーが着用するレーシングスーツも特別バージョンが用意された。ネイビーをベースにロゴなどがリフレクティブ素材で描かれ、サイドにはイエローのラインが入っている。

    レッドブル・レーシング F1 シンガポールGP

  • レッドブルF1 2024年度決算 フェルスタッペン4連覇で増収増益

    レッドブルF1 2024年度決算 フェルスタッペン4連覇で増収増益

    レッドブル・レーシングは2024年度の決算において、財務状況の改善を報告した。この年、マックス・フェルスタッペンは自身4度目のF1ワールドチャンピオンを連覇で達成している。

    ミルトンキーンズ拠点のレッドブル・レーシングは、収益を3億1,440万9,000ポンド(約630億5,075万円)と記録し、前年から700万ポンド(約14億円)の増加を示した。

    粗利益も400万ポンド(約8億円)増え、税引後の最終利益は168万1,000ポンド(約3億3,614万円)となり、2023年の129万6,000ポンド(約2億5,972万円)から増加した。

    この成長はフェルスタッペンのタイトル獲得と並行して達成された。同選手は9勝、さらに5度の表彰台を獲得し、最終的に437ポイントを積み上げてシーズンを終えた。マクラーレンのランド・ノリスに63ポイント差をつけての戴冠だった。

    チームは年次報告書の中で、財務健全性を競技でのパフォーマンスと直接結び付けた。

    「取締役は、レースや選手権での勝利、強固な戦略的・商業的パートナーシップ、そして統制されたコスト基盤を、戦略目標に向けた進捗を評価する主要なKPIであると考えている」

    「2024年は、マックス・フェルスタッペンが4年連続のドライバーズ世界選手権を達成した節目のシーズンとなった。シーズン序盤は7戦中5勝と強力な滑り出しを見せたが、後半戦ではライバルたちが相対的に改善し、大きな挑戦を突きつけてきた」と報告している。

    レッドブル・レーシング

    商業面での強化
    フェルスタッペンのタイトル獲得と並行して、レッドブルはトラック外でも進展を示した。新たなパートナーとしてVisaやCastoreとの記録的アパレル契約を結び、既存スポンサーであるAT&T、タグ・ホイヤー、エクソンとも長期契約を締結した。

    一方で、暗号通貨企業Bybitとの3年間の商業関係の終了も確認された。同社の契約は総額で約1億1,000万ポンド(約2,205億円)とされ、2024年だけで約3,500万ポンド(約701億円)を占めていたと考えられている。オラクルはその倍額を拠出しているとみられる。

    ホーナー最後の年
    決算報告には、クリスチャン・ホーナーがチーム代表として過ごした最後のシーズンの詳細も含まれている。ホーナーは2024年に704万6,000ポンド(約141億3,000万円)を受け取り、前年から4万6,000ポンド(約9,200万円)の増額となった。

    ホーナーは7月に正式に職務から外され、非実務的な立場に追いやられた後、退任が確定。約7,400万ポンド(約1,483億円)の早期契約解除パッケージで合意に至った。

  • レッドブルF1 マルコ「再生の感覚」モンツァ完勝で弱点克服に手応え

    レッドブルF1 マルコ「再生の感覚」モンツァ完勝で弱点克服に手応え

    レッドブルF1顧問のヘルムート・マルコは、イタリアGPでのチームの巻き返しが、2025年カレンダーにおける他の不得意サーキットでも成功を収める可能性を切り拓いたと考えている。

    マックス・フェルスタッペンは、前年にレッドブルにとって最悪のレースウィークエンドのひとつとなったモンツァで、通常は優位に立つマクラーレンを快勝で打ち破った。これはRB21をより扱いやすくするためにチームが哲学を変え、セットアップの突破口を見つけたことを示すものであり、希望を与えるものだった。

    新チーム代表のローラン・メキースの下で、レッドブルは2025年マシンのバランス問題を解決するにあたり、シミュレーションツールに惑わされるのではなく、ドライバーの意見をより重視するようになった。モンツァでフェルスタッペンが低ダウンフォース・セットアップを主張して実行したのは、その好例である。

    フェルスタッペンにとって2025年シーズン3勝目となる今回の勝利は、マルコによればレッドブルにとって最も重要な勝利とされている。なぜなら、モンツァでの弱点克服によって残りシーズンの可能性が広がったからである。

    今週末のバクーでも再び上位争いに加わると予想されているが、次の大きな試金石は、その後に控えるシンガポールGPだ。そこはレッドブルが低速でバンピーな路面や縁石乗りが重要な特性のため、苦戦を強いられてきたサーキットである。

    マルコは「バクーのような高速サーキットについては、非常に楽観的だ。シンガポールについても期待している。あそこだけはまだ勝ったことがない。普通なら低速サーキットでは苦しむが、今の時期なら何でも可能だと信じている」と英オートスポーツに語った。

    さらにオーストリアのServusTVに対しては「今回示したスピードがあれば、ほぼすべてのサーキットで自力で戦えると信じている。シンガポールは特別だ。我々がまだ勝ったことのない唯一のレースだからだ。しかし、もしかしたらうまくいくかもしれない」と付け加えた。

    「我々はまだ微調整と改良を続けている。もしこの調子で改善を重ねられれば素晴らしい。選手権はもう失ったが、あと何勝か挙げられれば非常に嬉しい」

    レッドブル・レーシング

    レッドブルは依然として工場から小規模なアップグレードを供給しており、モンツァでは改良版フロアをフェルスタッペンが使用した。チームメイトの角田裕毅もアゼルバイジャンGPで同じアップグレードを受け取る予定だ。だがマルコは、開発の焦点が2026年に移行しているため、投入できるアップグレードはほぼ尽きかけていると述べている。その一方で、メキースの下での技術的アプローチの転換こそが最大の改善をもたらしたと強調し、「まるで生まれ変わったようだ」と表現した。

    マルコは「違いは準備の仕方だと説明する。

    「ローランは優れたエンジニアだから、シミュレーションの結果をそのまま受け入れるのではなく、マックスやエンジニアたちの経験を組み合わせて、予測可能で扱いやすいマシンを作ろうという姿勢なんだ」

    「基本的には同じマシンだ。いくつかのアップデートは入って、それが機能していたが、マクラーレンに20秒差をつけるなんて予想もしていなかった」

    「これは我々にとって再生のように感じる。我々は皆、大喜びだ。雰囲気は最高で、レッドブル・スピリットが戻ってきた」

  • マックス・フェルスタッペン完勝 レッドブルF1復活の5つの要因

    マックス・フェルスタッペン完勝 レッドブルF1復活の5つの要因

    レッドブル・レーシングはモンツァでマクラーレンに痛烈な敗北を与えた。マックス・フェルスタッペンは1周でもロングランでも速かった。この「奇跡」には5つの理由がある。モンツァでの勝利を受けて、今後もこの流れが続くのかという疑問が浮かぶ。

    モンツァはF1の世界をひっくり返した。マックス・フェルスタッペンはイモラ以来初めてグランプリに勝利し、マクラーレンは全く歯が立たなかった。

    その2戦前までは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがライバルを圧倒していた。マクラーレンはモンツァが少しは接戦になるだろうと予想していたが、史上最速のレースでの完敗は友も敵も驚かせた。

    マクラーレンが意識していたのはフェラーリやメルセデスだった。レッドブルはまるで何もないところから現れた。前年のモンツァではチームは完全に迷走し、フェルスタッペンはマシンを「モンスター」と罵っていた。

    しかし金曜フリー走行が終わる頃には、マクラーレンは発想を切り替えなければならないと悟った。脅威はレッドブルにあったのだ。予選での僅差の敗北はまだ受け入れられたが、決勝での切り札は通用しなかった。フェルスタッペンが初めてノリスより遅いラップを記録したのは15周目のこと。36周を終えた時点でフェルスタッペンのリードは5.4秒に達していた。

    最終的にオランダ人ドライバーはマクラーレン勢に19.2秒差をつけてゴールした。ただしこの大きな差は実力差を誇張している。フェルスタッペンが37周目にピットインした後、マクラーレンはセーフティカーや赤旗での「無料ピットストップ」を期待してタイヤ交換をできるだけ遅らせた。その間だけで10秒を失っていた。

    それでも「待ち」の戦術は、シーズン16戦中12勝を挙げていたチームがどれほど追い詰められていたかを物語っていた。チーム代表アンドレア・ステラはこう認めた。
    「レッドブルは単純に速かった。その大きさには驚かされた。我々が一瞬前に出ても、彼らは追い抜いて走り去ってしまった」

    レッドブルは2024年の失敗から正しい教訓を得ていた。しかしそれだけでは説明はつかない。マクラーレンも昨年より確実に進歩していたし、2025年の多くのレースではレッドブルを抑えていた。他にも理由があった。なぜ王者が突然つまずき、挑戦者が支配したのか。

    1) サーキット特性
    必要なダウンフォースが少ないほどマクラーレンの優位性は薄れる。一方レッドブルはそうしたサーキットで強さを発揮する。これは各チームが設計段階で「どのダウンフォース水準を最も効率的にするか」を決めているためだ。すべてのサーキットに完全対応するのは不可能である。

    マクラーレンは中〜高ダウンフォース域で卓越した効率を誇るが、モンツァは最も不向きだった。マクラーレンは11コーナー中10で最速だったが、ストレートで大きく失っていた。理解を助ける比較を挙げると、モンツァの予選ラップでコーナリングに費やす時間は25%。ハンガロリンクでは47%に達する。

    2) 路面
    モンツァは伝統的に1ストップのレースだ。昨年だけは舗装が新しく、タイヤがグレーニングを起こして2ストップを強いられるケースがあった。だが今年はアスファルトが1年経過して状態が落ち着き、グレーニングは消えた。残ったのは極めて高いグリップ。これは空力性能が劣るマシンを助け、最強のマシンを不利にした。

    Q1ではトップ20が0.865秒内に収まった。通常、長いスティントを伴う1ストップ戦略はタイヤに優しいマシンに有利だが、今回は違った。タイヤの消耗がほとんどなかったからだ。ノリスとピアストリがフェルスタッペンとの差を削り始めたのは28周目以降。すでに手遅れだった。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) F1 イタリアGP

    3) マシン
    レッドブルはRB21を妥協なく開発し続けている。オーストリアGP以降、毎戦アップデートを投入してきた。他チームの多くはすでに開発を止めている。

    アップデート例を挙げると、オーストリア=フロア、イギリス=ベンチュリーチャンネル&フロア、ベルギー=フロントウイング・冷却口・サイドポッド・フロントサスペンションアーム・リアブレーキダクト、ハンガリー=フロントウイング・フロントブレーキダクト、オランダ=フロントウイング、イタリア=フロントウイング・ベンチュリーチャンネル・フロア・フロアエッジ。

    その結果、マシンは予測可能で安定性が増し、極端なバランス変動が消えた。これがタイヤマネジメントにも好影響を与えた。

    4) セットアップ
    レッドブルはセットアップで正しい賭けをした。ダウンフォースを犠牲にしてトップスピードを重視したのだ。これでマクラーレンをオーバーテイクでき、攻撃も防げた。

    一方マクラーレンはMCL39の設計思想に縛られていた。モンツァ用に新しいフロント&リアウイングを投入したが効果は薄く、これ以上ダウンフォースを削ることはできなかった。結果、トップスピードはグリッド最下位に。予選1周の75%、決勝の68%を全開で走るモンツァでは致命的だった。

    5) 作業方法
    レッドブルはデータ一辺倒をやめた。以前はシミュレーターと計算結果が絶対だったが、2戦前からドライバーのフィードバックを重視するようになった。その結果、最適なセットアップに確実に近づいている。

    金曜はパワーを強めに使い、土曜FP3は燃料を少なくして実戦に近い条件を再現する。これで予選と決勝に備えるのだ。ライバルを欺こうとして自分を誤解することもある。

    スポーツ責任者ヘルムート・マルコはこう説明する。
    「速く走らせればマシンはまったく違う挙動を示す。そのとき初めて学べることがある。それは計算だけでは導き出せない」