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  • ランス・ストロール F1カナダGP決勝完走も「何ひとつうまくいかなかった」

    ランス・ストロール F1カナダGP決勝完走も「何ひとつうまくいかなかった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGP決勝を15位で終えた。母国レースとなったモントリオールでの週末だったが、アストンマーティンは厳しい戦いを強いられ、ストロールも苦戦を余儀なくされた。

    ストロールはパワーユニット関連の交換によりピットレーンからスタート。気温と路面温度が大きく低下したコンディションのなか、タイヤの温度をうまく上げられず、グリップ不足に苦しんだ。

    終盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)時にはミディアムタイヤへ交換したものの、最終的には15位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソは19番手からスタートし、一時は14番手まで順位を上げたが、シートの問題により23周目にリタイアしている。

    ストロール「何ひとつうまくいかなかった」
    「モントリオールでは難しい週末になった」とランス・ストロールはコメント。

    「レースを通してタイヤに必要な温度を入れられなくて、グリップ不足に苦しんでいた」

    「ストレートでも十分なスピードがなかった」

    「マシンのパフォーマンスは、僕たちが求めているレベルには達していないし、そこに到達するにはまだ多くの作業が必要だ」

    レース後のインタビューでも、ストロールは厳しいレースだったと振り返った。

    「本当に何ひとつうまくいかなかった」

    「もちろん、もっと良い走りを見せたかった。でも、今週末は厳しい戦いになることは分かっていた。次のモナコでまた挑戦する」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • ランス・ストロール F1カナダGPでPU交換許容量超過 ピットレーンスタートへ

    ランス・ストロール F1カナダGPでPU交換許容量超過 ピットレーンスタートへ

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGP決勝をピットレーンからスタートすることになった。

    アストンマーティンにとっては、週末を通じてトラブルが相次ぐなかでのさらなる痛手となる。ストロールは当初21番グリッドからスタートする予定だったが、パワーユニット関連コンポーネントの交換と複数のセットアップ変更により、決勝のスタート位置がピットレーンへ変更された。

    許容量超過のコンポーネント交換でピットレーンスタート
    ストロールのAMR26には、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われる70周の決勝に向けて、新たなエナジーストアとコントロールエレクトロニクスが投入された。

    いずれも今季4基目であり、シーズン全体で許可されている3基を超過している。まだシーズン第5戦の段階でこの上限を超えたことになり、これによってストロールはグリッドではなくピットレーンからスタートする。

    チームはこの変更について「戦略的」なものだと説明しており、あわせて複数のセットアップ変更も行われた。

    アストンマーティンを襲った相次ぐトラブル
    アストンマーティンの週末は、金曜のスプリント予選から厳しい流れとなっていた。フェルナンド・アロンソは最初の12分間のセッションでクラッシュ。SQ2進出に十分なタイムは記録していたものの、マシンの損傷によりその後の走行はできなかった。

    スプリントでは、ストロールが17番グリッドからスタートする予定だったが、マシンにサスペンションの問題が発生。グリッド上から押し戻され、ピットレーンスタートを強いられた。

    そのスプリントでは、アロンソが技術的な問題で唯一のリタイアとなり、ストロールは完走した21台中16位にとどまった。

    予選前には2件の危険なリリースで罰金
    グランプリ予選を前に、アストンマーティンには短時間で2つのインシデントが発生した。

    まずアロンソが、アルピーヌのフランコ・コラピントの進路に出される形となり、危険なリリースとしてチームに5,000ユーロ(約92万5000円)の罰金が科された。

    さらにストロールのマシンも安全ではない状態でリリースされたとしてスチュワードの調査対象となり、チームには追加で7,500ユーロ(約138万7500円)の罰金が科された。

    母国カナダでのレースを迎えるストロールにとって、そしてアストンマーティンにとって、週末の流れはさらに厳しいものとなった。

  • ランス・ストロール F1カナダGP予選「マシンにまったく自信が持てなかった」

    ランス・ストロール F1カナダGP予選「マシンにまったく自信が持てなかった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGPで厳しい土曜日を過ごした。スプリントはサスペンショントラブルによってピットレーンスタートを強いられ、予選でもグリップ不足に苦しみ21番手に沈んだ。

    アストンマーティンは週末を通して苦戦が続いており、ストロールもマシンへの信頼感を失っていたと説明。決勝については、雨予報が状況を変える可能性に期待を寄せている。

    ランス・ストロール『マシンにまったく自信が持てなかった』
    「厳しい一日だった」とランス・ストロールはコメント。

    「今朝のグリッド上でサスペンションの問題が見つかって、スプリントはピットレーンスタートになった。それで最初から厳しい状況になってしまった」

    「予選ではグリップ不足のせいでマシンにまったく自信が持てなかったし、本当にプッシュするのが難しかった」

    「明日は雨予報だから、状況が少し変わるかもしれないし、ローダウンフォース寄りのマシンには助けになるかもしれない」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダGP

    スプリント後のインタビューでは、サスペンショントラブル後のマシン状態について語った。

    「走り出してからは問題なかった」

    「セッションの中で学べたことは特に多くなかったけど、感触自体は問題なかった」

    一方、予選では終始グリップ不足に悩まされ、芝生にはみ出す場面もあった。

    「本当に難しかった。マシンに自信がなくて、とにかくグリップがなかった」

    「スプリントから予選に向けて大きな変更はしていない。少し細かな調整をしただけだった」

    「でも、とにかくマシンにグリップがなかった」

  • ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール F1カナダGPスプリント予選「タイヤが冷えすぎていた」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1カナダGPのスプリント予選SQ1敗退について、赤旗後の最後のアタックでタイヤ温度を十分に上げられなかったことが原因だったと説明した。

    地元カナダGPでのスプリント予選となったストロールは、SQ1終盤の赤旗中断後にピットレーン先頭付近へ並び、最後のアタックに望みをつないだ。しかしタイヤを適正温度まで持ち込めず、18番手で敗退となった。

    ストロール「タイヤが冷えすぎていた」
    SQ1終盤はフェルナンド・アロンソのクラッシュによって赤旗中断。再開後は残り時間が極めて少なく、各車は慌ただしく最後のアタックへ向かった。

    ストロールはインタビューで、その状況が大きく影響したことを認めている。

    「最後のラップに向けてタイヤが冷えすぎていた。まあ、こういうこともある」

    アストンマーティンはストロールをできる限り前方でコースインさせたものの、短いアウトラップではタイヤを十分に作動領域へ持ち込めなかった。

    レース後に発表されたチームのプレスリリースでも、ストロールは同様の内容を語っている。

    「赤旗後の最後のラップに向けてコースへ出るため、できる限りのことはした。でもピットレーンで待機していたことでタイヤが冷えすぎていて、ラップタイムを改善することができなかった。時にはこういうこともある」

    「データを確認して、どこを改善できるかを見ていく。明日は少しでも前進できることを期待している」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) カナダグランプリ

    “まずは完走”を目標に
    今季のアストンマーティンは依然として厳しい戦いが続いており、カナダGPでもトップ10争いには加われていない。

    スプリントでどのような結果を望むかを問われたストロールは、「完走すること」と率直に答えた。

    母国レースで厳しいスタートとなったストロールだが、土曜日にはスプリントと通常予選の2セッションが控えており、巻き返しを目指すことになる。

  • ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール 母国F1カナダGPに闘志「アストンマーティンは一歩前進」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、母国レースとなる2026年F1カナダGPを前に、アストンマーティンがマイアミGPで「一歩前進」したと語った。

    アストンマーティンは開幕から厳しい戦いが続いているが、前戦マイアミGPではストロールとフェルナンド・アロンソがそろって完走。マシンに影響していた振動問題にも改善が見られ、カナダGPでは現状のパッケージを最大限に引き出すことが焦点になる。

    ストロール「今季ずっと楽しみにしている週末」
    ストロールにとって、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われるカナダGPは特別な一戦だ。木曜のメディアデーで、27歳のカナダ人ドライバーは母国レースへの思いを語った。

    「最高だ。今季ずっとこの週末を楽しみにしている」とストロールは説明した。

    「1年で一番好きなレースだ。トラックが大好きだし、ファンも、エネルギーも、街全体がレース週末に本当に入り込んでいる」

    「本当に電気が走るような雰囲気だ。FP1の最初のアウトラップで走っているときでさえ、サーキット全体のエネルギーがすごいと感じる。ここには何年にもわたる素晴らしい思い出があるし、いい結果も、いいレースもあった。楽しみだ」

    マイアミで振動問題は改善も、必要なのは「ダウンフォースとパワー」
    アストンマーティンは2026年シーズン序盤、厳しいスタートを強いられてきた。それでもマイアミGPでは、ストロールとアロンソがともにチェッカーを受け、問題となっていた振動も改善された。

    「マイアミでは振動を修正できたので、それはよかった」とストロールは語った。

    「レースを完走できたし、今季初めて2台ともチェッカーを受けた。それは一歩前進だと思う」

    「今は、もっと多くのダウンフォースとパワーを見つける必要がある。そこができれば、もっといい状態になる。だから、そこに集中している」

    ストロールは今後のアップグレードについて、スパかその次のザントフォールトで投入される可能性に触れた。ただし、それだけで上位争いに加わるほどの変化になるとは見ていない。

    「スパ、あるいはスパの次にアップグレードがある。どちらかは分からない。ザントフォールトかな? それでトップ争いができるようになるか? いや、そういうことは一夜にして起きるものではない」

    「全員ができる限り懸命にプッシュしているし、できるだけ早くマシンにラップタイムをもたらすために、僕たちはできることをすべてやっている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アロンソは現状の最適化を重視
    フェルナンド・アロンソも、モントリオールでのアストンマーティンの焦点について語った。今週末はパフォーマンスアップグレードがないため、現在のパッケージをどう最適化するかが重要になる。

    「週末ごとにターゲットは違う」とアロンソは説明した。

    「今週末は残念ながらパフォーマンスアップグレードがないので、焦点はドライバビリティにある。マシンの感じ方を改善し、現時点で持っているものを最適化しようとしている」

    難しい状況の中でチームの士気をどう支えるかを問われると、アロンソはドライバー側からのフィードバックの重要性を強調した。

    「今の僕たちの使命は、チームの近くにいて、できるだけ早く全員で改善しようとすることだ。そのためには団結する必要があるし、コックピットからエンジニアやデザイナーに対して、できる限り最善の形でフィードバックする必要がある」

    「明らかに、今後数カ月に向けて、エンジンコンセプトと空力コンセプトの両方で、パフォーマンスをもたらすためのいくつかの異なる哲学が来る。僕たちは、ステアリングを握っている側から何が必要なのか、そのフィードバックを正確に伝える必要がある」

    アストンマーティンにとってカナダGPは、大型アップグレードで一気に状況を変える週末ではない。マイアミで得た信頼性と振動改善の前進を土台に、現行パッケージの扱いやすさを高め、次の開発段階につなげる一戦となる。

  • ランス・ストロール F1マイアミGP土曜日「振動は改善 それ以外は変わらない」

    ランス・ストロール F1マイアミGP土曜日「振動は改善 それ以外は変わらない」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1マイアミGP土曜日のスプリントと予選を通じて、依然として厳しい状況にあることを認めた。ホンダのパワーユニットに関しては振動面での改善が見られたものの、全体的な競争力の向上には至っていない。

    スプリントでは大きな手応えは得られず、予選でも限定的な前進にとどまった。チームとしては課題が明確である一方、さらなるパフォーマンス向上が必要な段階にある。

    スプリント後、ストロールは次のように語った。

    「特に変わっていない。日本GP以降で振動は少し改善されたが、それだけだ」

    「それ以外に得られたものはあまりない。いくつか取り組むべき点はあるし、予選に向けて改善を試みる」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) マイアミグランプリ

    予選後には、わずかな前進を感じつつも現状の限界を強調した。

    「タイムは見ていないが、少しは改善したのかもしれない。今年初めてキャデラック勢を予選で上回れたのは良かった」

    「ただ、取り組むべき課題は分かっている。結局のところはパフォーマンスの問題だ」

    「少しずつ進歩しているかといえば、今のところはそうでもない。もっと多くのものを持ち込む必要がある」

    アストンマーティンは依然としてグリッド後方での戦いを強いられており、決勝に向けても大幅な改善が求められる状況が続いている。

  • ランス・ストロール F1マイアミGP初日「ブレーキに問題があった」

    ランス・ストロール F1マイアミGP初日「ブレーキに問題があった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)は、2026年F1第4戦マイアミGP初日を振り返り、スプリント予選での走行中断の原因がブレーキトラブルにあったことを明かした。アップデートなしで臨んだ週末は厳しい立ち上がりとなり、十分な走行機会を得られなかった。

    セッション中にはコース上でストップする場面が見られ、その後の走行は叶わなかった。原因については現在も調査中だという。

    「ブレーキに問題があった。正確にはまだ分からないので、今調べているところだ」とストロールはコメント。

    本来であればアタックラップを含めて周回を重ねる予定だったが、トラブルによって計画は崩れた。

    「1周か2周は走れると思っていたけど、問題が出てしまって今日は走れなかった」

    また、限られた走行の中で得られた手応えについても、シーズンを通して抱えている課題が解消されていないと語った。

    「それほど多くはない。今シーズンずっと抱えているのと同じ問題が多い」

    アストンマーティンはこの日、信頼性とパフォーマンスの両面で苦戦。ストロールの走行不足は週末全体の戦略にも影響を及ぼす可能性があり、厳しいスタートとなった。

  • ランス・ストロール F1レギュレーションを痛烈批判「F3の方が1000倍楽しい」

    ランス・ストロール F1レギュレーションを痛烈批判「F3の方が1000倍楽しい」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1レギュレーションに対してこれまでで最も強い言葉で批判を展開した。マイアミGPを前にしたメディア対応で、現行マシンのコンセプトやレースの在り方そのものに疑問を投げかけている。

    一方で、同じパドック内でも見解は分かれており、バルテリ・ボッタスやF1首脳陣は現状をより冷静に評価している。ドライバー体験と競技全体の方向性、そのギャップが改めて浮き彫りとなった。

    ストロール「レギュレーションは完全に間違っている」
    ストロールは、2026年レギュレーションについて明確に否定的な見解を示した。

    「うまくいけば、ハーフスロットルや、レースや予選を台無しにするあらゆる要素が改善されることを願っている」

    「まだ“本来のF1マシン”には程遠いと思う。バッテリーのことを気にせず、常に全開でプッシュできる状態じゃない」

    「僕たちはあるべき姿から大きくかけ離れている」

    「レギュレーションは本質的に完全に間違っている。僕はエンジニアじゃないけど、できることはたくさんあるはずだ」

    その不満は、単なるパフォーマンスではなくドライビング体験そのものにも及んでいる。

    「今のF1は、運転していてそこまで楽しくない」

    「休みの間に他のカテゴリーのクルマにも乗った。フォーミュラ3のマシンもテストしたけど、あれは1000倍楽しかった」

    「なぜなら、自分の右足次第だからだ。どれだけパワーを使うかは自分で決められるし、それがそのまま返ってくる」

    “かつてのF1”との決定的な違い
    ストロールは過去のF1と比較し、現在のカテゴリーが持つ個性の希薄化にも言及した。

    「V8やV10時代のオンボード映像も見たけど、当時はもっと激しくて、もっとエキサイティングだった」

    「今と比べると、あの頃の方がずっと濃密だった。残念だけど、またああいう方向に戻ってほしい」

    さらに、この問題については多くのドライバーが同様の考えを持っているとしつつも、自由に発言できない状況があると示唆した。

    「同じことを言えるドライバーもいれば、契約の関係で言えないドライバーもいる」

    「それがF1だ。とても政治的な世界になり得る」

    ランス・ストロール F1レギュレーション

    ボッタスは慎重姿勢「正しい方向への一歩」
    一方で、キャデラックF1のバルテリ・ボッタスはより抑制的な評価を示した。

    「まだ小さな一歩だけど、正しい方向への一歩だ」

    「もっと大きな変更もできるだろうが、同時に結果を出しているチームを不当に不利にしてはいけない」

    現行レギュレーションの課題を認めつつも、バランスを重視する立場を取っている。

    ドメニカリは危機論を否定「F1は非常に健全」
    こうしたドライバーの不満とは対照的に、F1 CEOのステファノ・ドメニカリは強く現状を肯定した。

    「F1にはまったく問題はない。非常に良い状態にある。それだけははっきりさせておきたい」

    ドライバーの“現場感覚”と、運営側の“全体最適”の間にある温度差は明確であり、2026年レギュレーションを巡る議論は今後も続いていく可能性が高い。

  • ランス・ストロール GT3復帰戦は48位 ペナルティ続出も競争力を示す

    ランス・ストロール GT3復帰戦は48位 ペナルティ続出も競争力を示す

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1シーズンのインターバルを活用し、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ開幕戦でGT3デビューを果たした。しかし、最終結果は48位と低迷し、数字上は厳しい週末となった。

    それでも、その内容を精査すると単なる失敗では片付けられない側面が浮かび上がる。ペナルティに苦しんだ一方で、ラップペースや適応力には明確な手応えが見られ、GT復帰の第一歩として一定の評価が可能な内容だった。

    ペナルティに沈んだレース結果
    ストロールは、ロベルト・メルヒ、マリ・ボヤとともにコンツーユー・レーシングの#18アストンマーティン・バンテージGT3で参戦。予選は15番手と中団につけたが、決勝では序盤から流れを崩した。

    スタートスティントを担当したボヤが順位を落としたうえ、接触によりストップ&ゴーペナルティを受けたことで大きく後退。その後もレースは立て直せず、最終的にチームは合計8分以上(別報では8分25秒)のペナルティを科される展開となった。

    主な要因は、ブルーフラッグ無視やトラックリミット違反の繰り返しだった。ストロール自身もその一部に関与しており、特に夜間スティントでは同様の違反によりタイム加算を受けている。

    結果として#18号車は大きく順位を落とし、完走車中でも下位となる48位でチェッカーを受けた。

    6時間耐久で露呈した適応の難しさ
    今回の参戦は、ストロールにとって2018年以来のGTカーでのレースであり、さらにFIA GT3規格車両での初レースでもあった。加えて6時間の耐久戦、昼夜をまたぐコンディション、そしてマルチクラス特有のトラフィック処理と、難易度は非常に高かった。

    特に夜間走行では、事前の走行機会が限られていた影響もあり、状況判断や周囲との関係性に苦しむ場面が見られた。ブルーフラッグ対応の遅れやトラックリミット逸脱は、その適応過程での課題を示すものだった。

    ラップペースに見えたポテンシャル
    一方で、内容面には明確なポジティブ要素も存在した。

    ストロールのラップタイムは、GT経験豊富なドライバーたちと比較しても遜色ない場面があり、速さそのものは十分に通用するレベルにあった。特にナイトスティントでは、限られた条件下ながらも上位勢に近いペースを刻む場面も確認されている。

    これは、単にF1ドライバーとしての基礎能力だけでなく、異なるカテゴリーへの順応力の高さを示すものといえる。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    本人も手応え「楽しい経験だった」
    レース中、ストロールは今回の参戦について次のように語っている。

    「確かにいろいろあったレースだったけど、いい経験になっている」

    「F1のスケジュールの合間に時間があって、友人たちと一緒にクルマを用意して、この週末を楽しんでいる。とても良い時間だ」

    トラブルやペナルティが重なった中でも、本人としてはポジティブな感触を得ていたことがうかがえる。

    結果以上の意味を持つGT復帰戦
    チームとしては苦しいレースとなった一方で、同じコンツーユー・レーシングの#7号車が劇的な勝利を収め、アストンマーティン勢としてのポテンシャルは示された。

    ストロールにとって今回の参戦は、結果こそ伴わなかったものの、GTレース特有の要素を再学習する重要なステップとなった。ラップペースの競争力が確認された以上、課題は運用面と経験値に集約される。

    48位というリザルトだけでは測れない価値を持つこの週末は、F1ドライバーとしての引き出しを広げる意味でも、今後に繋がる実戦機会だったと言える。

  • ランス・ストロール アストンマーティンF1不振でGT参戦「環境を変える」

    ランス・ストロール アストンマーティンF1不振でGT参戦「環境を変える」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、2026年F1シーズン序盤の低迷を受け、今週末にポール・リカールで開催されるGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ耐久カップ開幕戦に参戦することを決断した。

    バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止によって生じた1か月の空白期間を背景にした動きだが、その裏には単なる時間活用ではなく、F1での不振から一度離れ「環境を変える」明確な意図がある。

    ストロール F1未完走の苦境でGT参戦へ
    2026年シーズン最初の3戦で、アストンマーティンは深刻な不振に陥っている。

    ランス・ストロール自身もここまで1度も完走できておらず、チームの低迷を象徴する状況にある。

    こうした中でストロールは、コンツーユー・レーシングからアストンマーティン・バンテージをドライブし、ロベルト・メルヒ、マリ・ボヤとともに耐久レースに挑む。

    今回の参戦は、日本GPの週末にロベルト・メルヒと食事を共にした際に生まれたアイデアがきっかけだった。

    「一緒にGTレースに出ようという話になった。それがすべての始まりだった」

    この会話はすぐに具体化し、わずか数日で参戦が現実のものとなった。

    フェルスタッペンの助言で実現した急展開
    計画の具体化には、GTレース経験を積むマックス・フェルスタッペンの助言も大きく影響している。

    「誰に連絡すべきかについて話した。彼はすでにGTレースに関わっているから、少し相談した」

    フェルスタッペンはニュルブルクリンク24時間レース参戦も視野に入れており、その知見がストロールの決断を後押しした。

    さらに今回のプロジェクトは、チームオーナーであるジャン=ミシェル・バールの協力により、わずか1週間で実現したという。

    「すべてを約1週間でまとめた。ジャン=ミシェルには本当に感謝している。それで今ここでレースをしている」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    デイトナの経験と「環境を変える」狙い
    ストロールは過去の耐久レース経験を振り返り、今回の挑戦の背景を説明している。

    「デイトナ24時間レースは本当に楽しかった。あのレースは心から好きだ」

    「それ以降はF1に集中してきたが、今年はあまり競争力のあるクルマではないし、今はレースのない時間もある」

    「だから少し環境を変えようと思った。休みの間に違うマインドセットを持つためだ」

    F1でのプレッシャーから離れ、リズムと自信を取り戻す意図が今回の参戦にはある。

    GTならではの「勝てる可能性」への期待
    ストロールは、F1とGTの違いについても率直に語っている。

    「F1では常に勝てるわけではないが、ここでは競争は激しいものの、すべてがうまくいけば勝つことも可能だ」

    「経験が少なくてもチャンスがある。それはF1ではあまり起きないことだ」

    またGT3マシンについても「みんなGT3カーを運転するのが好きだ。楽しいからだ」と述べ、今後の継続参戦の可能性にも言及した。

    「身体的にも精神的にも問題なければ、今年はもっとレースに出たいと思っている」

    F1での苦戦を背景に、新たなカテゴリーで結果と手応えを求めるストロール。

    今回のGT参戦が単なるリフレッシュにとどまるのか、それとも流れを変える契機となるのか、その動向が注目される。