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  • ルイス・ハミルトン、スーパーバイクのテスト走行で転倒も怪我はなし

    ルイス・ハミルトン、スーパーバイクのテスト走行で転倒も怪我はなし

    2018年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンが、12月1日(土)にヘレス・サーキットで行ったスーパーバイクのテスト走行中に転倒したが、怪我はなかったと報じられている。

    ルイス・ハミルトンは、世界スーパーバイク選手権に参戦するヤマハのワークスチームであるPata Yamaha Official WorldSBK Teamと英国のトラック会社であるNo Limitsが企画したプライベートテストで、自身のカーナンバー“44”をつけたオールブラックのヤマハYZF-R1で走行。

    La Gazzetta dello Sport によると、ルイス・ハミルトンは、ターン5で転倒してバイクは小さなダメージを負ったが、ハミルトンに怪我はなく、すぐに走行を再開したと報じられている。

    以前、ルイス・ハミルトンは、自分がMotoGPのファンであることを明らかにしており、昨年、オートバイブランドのMVオーガスタのアンバサダーに就任。コラボレーションモデル『F4 LH44』が世界限定44台で発売されている。

    また、今年の初めには、MotoGPライダーであるカル・クラッチローと共に、米国カリフォルニア州で開催されたモンスター・エナジーのスポンサーイベントでスーパーバイクを走らせている。

    Lewis Hamilton Superbike

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、難しいコンディションのなかで大健闘を見せたが、ともに転倒する不運。ロッシはグリッド16番手から3位まで浮上したが、13ラップ目に天候悪化のため一時中断。その後、再開された2ヒート目では2番手を走行中に転倒してしまったが、再スタートして13位でチェッカー。一方のビニャーレスはポールポジションからスタートしたが12ラップ目で転倒。再開後は13ラップ時点の順位で行われたため、出場することはできなかった。

    ロッシはグリッド16番手から絶好のスタートを切り、第1コーナーまでに5台をパス。フルウエットのコンディションに適応し、わずか2ラップで7番手まで浮上した。続いてチームメイトのビニャーレスをパスし、さらに前方で数台が転倒したこともあり、4ラップ後には3番手に浮上した。表彰台の可能性が見えてきたことで、より一層、アグレッシブさを増したロッシは、前車との7秒以上の差をわずか7ラップで詰めてゆく。しかし14ラップ目、コンディションの悪化のため赤旗が提示されてレースは中断となった。

    現地時間15:00、13ラップ時点の順位でグリッドに並び、14ラップで競われた2ヒート目。ロッシは3番グリッドからスタートしてポジションをキープ。2ラップ目の後半くらいから再び雨が強まったが、ロッシは追撃の手を緩めることなくA・リンス(スズキ)に挑んでゆく。そして7ラップ目についにとらえて2番手に上がり、さらにプッシュを続けた。しかしそれから3ラップ後の第12コーナーで転倒。大きく順位を下げることとなったがマシンに駆け寄り再スタート。13位でコースに復帰し、最後までそのポジションをキープし、完走を果たした。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはポールポジションからのスタートだったため、オープニングラップでは滑りやすい路面の限界点を判断するという難しい仕事も課されることとなった。リスクをかけすぎず、2番手で第1コーナーに進入すると、コンディションを確認しながら、もう1台を先行させて3番手。さらに5ラップ目までに8番手へと後退してロッシの後方につけることとなった。2台でともにポジションアップを図ろうとするなかで、ビニャーレスは11ラップ目にファステストラップを記録。ところが12ラップ目に転倒してリタイアを余儀なくされた。幸い大きな怪我はなかったが、レース中断前の転倒だったため2ヒート目に出場することはできなかった。

    この結果、ロッシとビニャーレスはそれぞれランキング3位と4位を獲得。コンストラクターズランキングは3位、Movistar Yamaha MotoGPもチームランキング3位を獲得して2018シーズンを終了した。Movistar Yamaha MotoGPは2日後の火曜日、2019シーズンに向けた初の公式IRTAテストに参加するため、再びここリカルド・トルモ・サーキットに戻ってくる。

    ザルコがトップサテライト、シャーリンは最終戦で2度目のトップ10入りを果たす
    2018シーズン最終戦はウエットコンディションで行われ、途中、天候悪化のため中断をはさむ難しい展開のなか、Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンが大健闘を見せた。

    ザルコはグリッド4列目から最初の13ラップで5番手に浮上。このあとコース上の水の量が多くなりレースは一時、中断となったが、再開後の残り14ラップで7位を獲得した。これによってシリーズポイントを158に伸ばしサテライト勢ではトップのランキング6位でシーズンを終えた。

    チームメイトのハフィス・シャーリンもまた見事なレースを展開した。1ヒート目では、ひとつひとつ着実にポジションアップを図って1周目の21番手から10番手まで浮上。再開後も雨と格闘しながら懸命に順位をキープし、今季2度目のトップ10入りを果たすとともに、ランキングではルーキー勢では2番手を獲得した。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (13位)
    「最後の4ラップは路面のコンディションがとてもひどい状態でした。チームのため、ヤマハのために、最終戦でどうしても好成績を獲得したかったのですが、残念ながらミスをおかしてしまいました。本当に悔しい気持ちでいっぱいです。状況はマレーシアのときとよく似ていて、原因が何だったのか、はっきりとはわからないままですが、きっと、最後のところでより多くの注意を払わなければならなかったのでしょう。このように残念な結果になりましたが、パフォーマンス自体は決して悪くはありませんでした。あの瞬間までは走りをエンジョイできていましたし、非常に好調だったのです。そしてランキング3位を獲得できたことはとてもよかったと思っています」

    マーベリック・ビニャーレス (DNF)
    「転倒後も肩にちょっと痛みがあるくらいで、幸い大きな怪我はありませんでした。いずれにしても非常に難しい戦いで、序盤は技術的トラブルもあってなかなかペースが上がりませんでした。それでも周回を重ねるうちに集中できるようになり速さも出てきたので、少し無理をしてしまったのかもしれません。チャンピオンシップのことを考えて何とかロッシ選手の前に出たいと思っていたのですが、彼は非常に速くてなかなか抜き返すことはできませんでした。この転倒がなければリンス選手やドビツィオーゾ選手とトップ争いをしていたかもしれないと思うと残念です。でも、ウエットレースで上位争いができたのはこれで3回目になるので、このことは喜んで良いと思っています。正直に言えば、最後の5レースにはとても満足しています。私自身、非常に安定していましたし、自信を持って走ることができました。マシンの状態を把握し、進むべき方向がはっきり見えてきたことで自信を取り戻すことができたのだと思います。これは2018年の収穫のひとつです。シーズンの初めに状況をしっかり理解することができれば、何事にも冷静に対処し、同じミスをおかすこともなくなるはずです。明後日のテストでは、おもにエンジンに取り組むことが課題になります。新たなシーズンのスタートにモチベーションが上がっています!」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「シーズン最終戦がこのような結果になり非常に残念です。ロッシ選手もビニャーレス選手も1ヒート目はとても順調だったので、なおさらその思いが強くなります。午前中のウォームアップではロッシ選手が好調で、グリッド16番手からでも上位争いに加わるチャンスがあると考えていました。私から見れば彼のライディングは驚異的ですらあり、実際には上位どころかトップ争いを展開したのです。ところがそのあとレッドフラッグが振られ、3番グリッドから再スタートしなければならなくなりました。そしてここからまたすばらしいレースを見せてくれたのです。それだけに、本来の速さと実力を結果に結びつけることができなかったことが残念でなりません。ビニャーレス選手も非常にアンラッキーでした。技術的なトラブルを抱えながらも懸命にコントロールして4位争いを展開していましたが、自己ベストを記録した直後に転倒してしまいました。大きな怪我がなかったことを真っ先に喜ぶのは当然ですが、12ラップ目に転倒したため再スタートのグリッドに並べなかったことは心残りです。このような形でシーズンを終えることは望んでいませんでしたが、難しい状況のなかでふたりが全力でプッシュしてくれたのですから、それ以上を要求することはできません。一年を通して難しい戦いを強いられてきましたが、最後になってよいきざしも見えてきました。明後日から始まる最初の公式テストでも、この方向性を維持して前に進んでいきます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (7位)
    「非常にタフな戦いでした。激しい雨が降るなかで順調にスタートを切りましたが、コース上の水の量が非常に多かったためコントロールが難しく、大勢のライダーが転倒しました。再スタート後は思うようにペースが上がらず、ついていくのが難しくなりましたが、最も重要なのは完走してトップサテライトを獲得すること。これがシーズン開幕当初からの最大の目標だったので、こうして実現することができてとてもうれしく思います。この2年間、非常によい状態で戦うことができました。私自身、チーム、またヤマハとともに歩んだ歴史の集大成として、このような結果を得られたことを誇りに思いとても満足しています。ランキングにおいては5位獲得も不可能ではないと思っていたのですが、今日はリンス選手が非常に速く、まさに完璧な走りだったので、彼の健闘を讃えたいと思います。最後に、このすばらしい2年間を支えてくれたすべての人にお礼を言います。来年からピットは別々になりますが、今までと変わらず喜びを分かち合える関係が続くと思っているので、新たな挑戦にも前向きに取り組むつもりです」

    ハフィス・シャーリン (10位)
    「まず初めに、チームのみんなにお礼を言いたいと思います。ウエットコンディションのなかでトップ10を獲得できるとは考えていませんでした。今日のレースでは多くのドラマがあり、多くのライダーが転倒しまいましたが、レースが中断された時点ですでに、私は10位まで上がっていました。フルウエットのレースを完走したのは今回が初めてで、そのなかでまた多くのことを学びました。ランキングにおいてはトップルーキーを逃しましたが、4ポイント差まで近づくことができました。フランコ・モルビデリ選手にはおめでとうと伝えたいと思います。最後にスポンサーのみなさま、家族やファンのみなさま、私をサポートしてくださったことに感謝します。MotoGPに出場できることを非常に幸せに感じています。来週からはまた新しい旅が始まりますが、今まで同様、ハードワークに励みます。みなさま、本当にどうもありがとう!」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「2018シーズンが、ようやく終わりました。バレンシアは毎年、フィナーレにふさわしい好天に恵まれてきましたが、今年はそうはいかず、難しいコンディションのなかで悪戦苦闘することになってしまいました。しかし終わってみれば、そのことによって、よりエキサイティングで面白い展開になったと言うこともできるでしょう。路面状況は刻々と変わり、グリップが十分でないため多くの転倒車がありました。そして思ってもみなかった結果になり、いつもとは違う顔ぶれが表彰台に並びました。チーム2年目のザルコ選手がトップサテライトの座とともにランキング6位を獲得したことを、私は心から誇りに思い満足しています。彼は今日もまた、ヤマハ勢最高位を獲得したのです。決して最速ではありませんでしたが、今日は最後まで走り切ることが最も重要でした。それをザルコ選手は成し遂げたのです。2年前、チームはザルコ選手とフォルガー選手を擁して冒険の旅を始めました。ザルコ選手とは2年間ともに戦い、2回のトップサテライトと昨年のトップルーキーを獲得。この結果を見れば、ともによい仕事ができたと思いますし、その成果を誇りに感じます。ザルコ選手には、この2年間の努力について感謝の気持ちを伝えたいと思っています。彼は常に、速さと賢明さを兼ね備えたプロフェッショナルでした。新たなチャレンジにおいても成功をおさめられるよう期待しています。一方、シャーリン選手は、ミシュランタイヤ装着のMotoGPマシンでウエットコンディションを走るのはほぼ初めての経験だったので、今回は多くのことを学ぶよいチャンスになったと思います。彼のニックネームは魚の意味を持ち、魚はたいてい水の中でハッピーです。それでもトップ10などは夢にも思っていなかったことですが、彼は今週、フリープラクティスから今日の決勝までにライディングスタイルを進化させ、トップとの差を大きく縮めたのです。彼がウエットコンディションに非常に特別なフィーリングを持っていることは間違いなく、おそらくMoto2での経験がMotoGPに生かされているのだと思います。最後になりましたが、この場を借りてもう一度、ヤマハのみなさま、エンジニアをはじめすべての人に、心からの感謝を伝えたいと思います。ザルコ選手を擁した2年間、そして今年はシャーリン選手も加わって成し遂げてきた大きな成果は、ヤマハの多大なるサポートがあってこそ可能になったのです」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    リカルド・トルモ・サーキットで行われているMotoGP バレンシアGPのウイーク2日目。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがポールポジションを獲得した。Q1からQ2に進出してポールポジションを獲得したのは史上ふたり目の快挙。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはウエット、ドライともに好感触を得られないまま16番手に留まった。

    ビニャーレスはQ1序盤で2番手につけたあと、全体のペースが上がると3番手へ後退。すぐさま反応して1分32秒418へ更新し、後続に0.593秒もの差をつけて一気にトップに浮上した。1分間のピットストップを終えてコースに復帰したが、残り3分半は激しいトップ争いを展開し、この中で1分32秒の壁を破り1分31秒858を記録し2番手でQ2進出を決めた。

    Q2セッション開始までの10分間でセッティング変更を行ったビニャーレスは、やや後方からピットアウト。1ラップ目で4番手につけたがすぐに10番手まで後退してしまう。しかしこのあとQ1のタイムを更新して8番手に上がり、一旦ピットに戻って勝負への準備を整えた。そして2度目の走行では一気にトップに浮上し、その位置をしばらくキープしてからさらにタイムを1分31秒312へ更新。ここでチェッカーが振られたため誰ひとりチャレンジできず、0.068秒のリードを保って2017年のアラゴンGP以来となるポールポジションを獲得した。

    一方のロッシは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで転倒。気力を振り絞って午後からの予選セッションに出場するも、最初の走行ではなかなかペースが上がらなかった。素早いピット作業のあと2回目の走行に臨むと、1分32秒452を記録して4番手まで浮上。しかしこれ以上は更新できず、Q1を6番手で終えることとなった。この結果、決勝は16番グリッドからのスタートとなった。

    ザルコが4列目スタート。シャーリンは後方から挽回を目指す
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがウイーク2日目も健闘。フリープラクティス第3セッションで5番手を獲得し、ヤマハ勢では唯一、直接Q2への進出を果たした。フリープラクティス第4セッションでも2番手を獲得する好調ぶりを見せ、Q2では一時トップに立ったが、第10コーナーで転倒して11番手に後退。明日の決勝はグリッド4列目からスタートすることとなった。

    ハフィス・シャーリンは、ウエットで行われたフリープラクティス第3セッションで前日までのタイムを2秒近くも更新する大健闘。さらに第4セッションでは終盤で8番手に浮上した。しかし、ほぼドライとなったQ1では11番手に留まったため総合21番手。グリッド7列目から挽回を狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選トップ/1分31秒312)
    「ポールポジションは最高の成果。2列目までにつけることを目標にしていたので、ポールポジションを獲得できたことはとてもすばらしく、同時に驚いています。このような状態で最終戦に臨めるのはとてもうれしいこと。実際、それ以外に言いようがなく、今はとにかくハッピーな気分です。しかしながら、成功はひとつひとつ積み重ねていかなければなりません。今日が好調だったので明日を楽しみにしていますが、明日はまた別の一日なのです。雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。何が起こるかわからないので、すべての状況に対応できるよう準備しなければなりません。マシンについては、もしも雨ならば、やはりまだ調整が必要だと考えています。そのなかでもポールポジションからのスタートはとても有利になるでしょう。ベストを尽くしますが、プレッシャーはありません。シーズン最終戦にすべてをかけますが、最終ランキングに固執し過ぎることなくエンジョイしたいと思っています。その結果、トップに立つことができるかどうか、とても楽しみです」

    バレンティーノ・ロッシ (予選16番手/1分32秒452)
    「とても難しく、とてもタフな一日でした。昨日のウエットではフィーリングがよかったので、今日の午前中もそのまま好調を維持してトップ10に入れると考えていました。しかし序盤でプッシュして転倒してしまったのです。でもそれがなかったとしても、このフリープラクティスからQ2に進むだけの速さはなかったように思います。午後はコンディションが変化し、路面が乾いてきたのでセッティングを変更することになったわけですが、このときもフィーリングがつかめず十分にプッシュできませんでした。Q1でようやくタイムを更新しましたが、Q2進出には届かなかったため、後方から決勝をスタートすることになってしまったのです。非常に厳しい状況ですが、これからまた作業を続けて改善を目指します。明日は天候悪化が予想されるので、その点にも注意を払わなければなりません」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「チームにとっては明暗が分かれてしまいました。ビニャーレス選手は直接Q2に進むことはできませんでしたが、強い決意を持ってQ1に臨み、最終的にはなんとポールポジションを獲得したのです。ロッシ選手は、昨日までの好調ぶりとは逆にウエット、ドライともにフィーリングがよくありませんでした。フリープラクティス第3セッションの雨は予想していなかったのですが、それによって明日のためにデータを収集できたという意味では、逆に幸運だったかもしれません。天気は読みにくいものですが、予報によれば、あまりよくはなさそうです。晴れてくれればビニャーレス選手が強さを発揮するはずですが、雨ならば、まだ多くの課題が残っています。現時点でロッシ選手の状況はまったくその逆です。グリッド6列目からのスタートは非常に難しいものですが、彼は以前にもこのような苦境を何度も克服してきたのです」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選11番手/1分32秒179)
    「フリープラクティス第3セッションのためにチームがよい仕事をしてくれました。おかげで5番手を獲得してQ2に進出することができました。路面の水の量もそれほど多くはなかったので、十分に自信を持って走ることができたのです。そして午後になるとドライに変わり、ますます走りをエンジョイできました。序盤は少し何かが足りない感じがありましたが、セッティングを調整したらフィーリングがよくなり、同時にタイヤも新品に換えて格段に走りやすくなっていました。ところがペースを上げていこうとしたところで転倒してしまったのです。右コーナーだったので、フロントタイヤが十分に暖まっていなかったのかもしれません。フロントローを目指していただけに非常に残念ですが、明日はグリッド11番手から挽回を目指します。ダニーロ・ペトルッチ選手、アレックス・リンス選手と戦うために、最初から最後まで全力を尽くします」

    ハフィス・シャーリン (予選21番手/1分32秒749)
    「フリープラクティス第4セッションは非常に順調。第3セッションもいいリズムで走ることができました。予選はコンディションが変わって難しくなったのですが、いつものようにハードワークを続けて対応。しかしコーナーがスムースにいかず、出口でのコントロールが難しくなって、コーナースピードを落としてしまうことになりました。明日は、もし晴れればウォームアップでもう一歩、前進を目指します。雨ならば、すでによい感触がつかめてきていると思うので、この方向性を維持していきます。2018シーズン最終戦で納得のいく走りができるよう、午前中のセッションでしっかり準備します」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、ウエットコンディションのなかでフリープラクティスをスタート。午前中は好調な走りを見せたが、午後は思うようにペースが上がらず、それぞれ総合7番手と12番手でウイーク初日を終了した。

    ビニャーレスは順調に第1セッションをスタートしたが、ハイドロプレーニングの影響でペースダウン。そのあとさらにコンディションが悪化したためセッションは一時中断となり、雨が少なくなってから再開された。

    コースの状況を確かめながら徐々にペースを取り戻してゆくと暫定3番手へと浮上。最終ラップでは1分40秒772を記録し、トップから1.005秒差の7番手でセッションを終了した。

    午後からの第2セッションでも同様の展開となった。懸命にペースを上げようとするなかでセッションは中断。再開後には雨の影響でペースが上がらず、第1セッションのタイムを更新できないまま時間を費やすこととなってしまった。第2セッションのベストラップは1分42秒746。トップとの差は1.428秒に広がったが順位では7番手をキープし、総合でも7番手となった。

    一方のロッシは、フリープラクティス第1セッションの再スタート後、早々にウエットコンディションに適応。序盤でペースを上げ、その後はセッティング作業を行いながら、さらにリズムよく走行を続けた。ベストラップは1分41秒015で、トップから1.248秒差の12番手で終了した。

    第2セッションは雨がさらに激しくなったため、滑りやすい路面に注意しながら慎重にスタート。再開後の走行ではウエットでのスキルを見せつけ、ほとんどの時間帯で3番手をキープし、また一時はトップにも浮上した。最終的には1分42秒081のベストタイムでトップから0.763秒差の3番手を獲得。しかし総合順位では第1セッションの記録が採用されて12位にとどまった。

    Monster Yamaha Tech3のウイーク初日は雨
    最終戦のフリープラクティスは雨のなかでスタートした。ヨハン・ザルコはMonster Yamaha Tech3とともに挑む最後の戦いを順調にスタートしたが、午後になって雨が激しくなると、第2セッションではペースを上げることができず、ベストラップは1分41秒146で総合13番手となった。

    一方のハフィス・シャーリンにとっては、ウエットのコンディションで自信をつかむ絶好のチャンス。第2セッションでコンディションが悪化したにもかかわらず、第1セッションのタイムを更新するなど、経験を最大限に生かすことができた。明日のフリープラクティス第3セッションで、さらに一歩前進を目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合7番手/1分40秒772)
    「フィーリングは悪くなく、自分で思っていたよりも順調でしたが、午後はコース上の雨が多くなったため、午前中よりもタイムが伸びませんでした。課題はまだ残っていますが、今のところは満足しています。明日はもう一歩、前進を目指します。天気が気になるところですが、もしも今日と同様のコンディションなら、5番手に入れればよいと思っています。来週火曜日のバレンシアテストから新しいゼッケンナンバー、12をつけて走ることを発表しました。12を選んだ理由は、子供の頃に5~6年間、使っていて非常に成功したものだからです。25も長い間、使用してきましたが、12のほうがより自分らしいと感じているのです」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合12番手/1分41秒015)
    「今日はフルウエットとなり、とても忙しい日になりました。日曜日も悪天候が予想されているので、今日のコンディションを利用して、タイヤのチョイスやマシンのバランスなどいろいろテストできたのはよかったと思います。午前中のほうが雨が少なかったのでタイムはよかったのですが、マシンのほうは完璧とは言えず、残念ながらフィーリングがあまりよくありませんでした。午後のセッションの前にモディファイを試み、これが功を奏して手応えをつかむことができました。でもラップタイムでは午前中を上回ることができずトップ10入りを逃してしまいましたが、フィーリングもペースも向上しているので不安はありません」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「バレンシアはいつも少し苦戦しますが、今日はウエットで、さらに課題が増えてしまいました。初日の結果は7番手と12番手となりましたが、これが実力を反映したものだとは考えていません。とくにロッシ選手は雨のなかで非常によいフィーリングをつかんでいたからです。前回のマレーシアでも似たような条件でしたが、このようなコンディションのもとでよい走りができているのですから、私たちはチームとして正しい方向へ進んでいると思っています。ベースセッティングにそれほど多くの変更を行わずに、ここまで仕上がってきたことは評価できるもの。このところは雨のなかで難しい戦いが続いていただけに、この状況を克服することがとても重要なのです。天気予報によれば日曜日も雨になるようですが、明日もまた降ってくれるなら私たちにとっては決して悪いことではありません。フリープラクティス第3セッションでふたりともQ2進出を決めることが目標です」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合13番手/1分41秒146)
    「第1セッションはとても順調で、作業も順調に進みマシンのフィーリングも上々でした。でも最終ラップで前のライダーをパスしなければならなくなってしまったため、ラップタイムを更新できずトップ10を逃しました。午後は雨がさらに強くなり、コース上の水の量も増加。最初の走行で転倒してしまったのですが、そのあとはペトルッチを除いて全員がスローペースで走っていることに気づきました。つまりリスクをおかさず、明日のためにタイヤをセーブしたほうがよかったのです。明日の午前中に雨が少なくなっていれば、すぐさまラップタイムを更新してトップ10に届くと思います」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合24番手/1分43秒727)
    「第2セッションでフィーリングがよくなりました。YZR-M1でフルウエットを走るのは、セパンの15分間の予選に続いてわずか2回目ですから、第1セッションではなかなかフィーリングがつかめなかったのです。午後になると非常に順調で、セッティングも私自身も向上していました。コンディションのほうは午前中より少し難しくなりましたが、もしも同じような状態が続いていたとしたら、もっとタイムを更新することができたでしょう。いずれにしても、今はとても満足しています。MotoGPルーキーにとってこのようなウエットコンディションは簡単ではありませんが、チームとともにハードワークを続けてできるだけ多くを学びたいと思います。そして経験を重ね、データを分析して、コーナーのひとつひとつを改善していきます。明日が楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    アジア・オセアニアでの連戦を終え、今週末に行われるシーズン最終戦の第19戦バレンシアGPに向けMovistar Yamaha MotoGPはヨーロッパへ戻ってきた。

    バレンティーノ・ロッシは3連戦の後、シーズン最後のレースに向け束の間の休養をとった。今回もまたトップ争いを展開し、好成績でシーズンを終えたいところ。

    サーキットのなかでも難しいもののひとつと話すロッシだが、2003年と2004年は最高峰クラスで優勝、2002年、2009年、2014年は2位、2005年、2008年、2010年は3位と何度も表彰台を獲得している。

    一方のマーベリック・ビニャーレスにとってはホームGPであり、好成績で母国のファンを喜ばせようと意気込んでいる。ロッシ同様、しっかりと休息をとり、準備万端でウイークのスタートを待つ。目標はロッシとの間の2ポイント差を縮めてランキング3位に浮上することだ。ここリカルド・トルモ・サーキットでは2度、表彰台に上っており、2011年にはGP125で優勝、2013年にはMoto3で優勝してチャンピオンを獲得した。MotoGPでの最高の成績は2016年の5位となっている。

    全長4kmのリカルド・トルモは1999年に建設され、すぐにMotoGPカレンダーに加えられた。2002年からはシーズン最終戦の舞台として固定され、多くの観客が訪れる重要な場所となった。レイアウトは9つの左コーナーと5つの右コーナー、876mのロングストレートなどからなり、反時計回りが採用される。スタジアムのようなグランドスタンドは150,000もの観客を収容。ここからコースのすべてを見渡すことができ、独特の雰囲気を作り上げている。

    ザルコとシャーリン、2018シーズン最終戦へ
    マレーシアGPで表彰台を獲得したMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが、2018シーズンのトップサテライトを目指して最終戦に挑む。第18戦終了時点で合計149ポイントを獲得しており、C・クラッチロー(148ポイント)、D・ペトルッチ(144ポイント)を抑えて栄冠に最も近い位置につけている。

    一方のハフィス・シャーリンは前回、ホームレースで10位と大健闘。2018のシーズン最終戦を前にライバルのF・モルビデリに10ポイント差をつけられているが、計算上では依然としてルーキー・オブ・ザ・イヤーに手が届くポジションにつけている。

    Monster Yamaha Tech3は今大会をもって、ヤマハとの20年間にわたるパートナーシップに終止符を打つことになる。フリープラクティス第1セッションは現地時間金曜日、9:55にスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「バレンシアに到着しました。ここは苦戦するサーキットの一つですが、ここ数戦で大きく進化してきたので、今年は面白い展開になるかもしれません。マレーシアではウイークを通じて好調で、決勝もいい戦いができました。最後は残念な結果になりましたが、評価できる部分がたくさんありました。バレンシアでもベストを尽くし、好成績でシーズンを締めくくりたいと思っています。この後はバレンシアとヘレスでテストを予定しています。忙しい日々になりそうです」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ポジティブな気持ちでバレンシアに入りました。アジアとオセアニアでの3戦は体力的にもきついものでしたが、そのあと自宅に戻って少し休み、リラックスすることができました。ここ数か月のハードワークのおかげでマシンに競争力が戻ってきていますし、このサーキットは大好きで、僕のライディングにとてもあっています。昨年はあまりよいレースではありませんでしたが、100%の力を注いでプッシュし、最後にもう1勝してシーズンを終えたいと思っています。自信はあります。目標はランキング3位の獲得です。とても苦しんだシーズンですが、最終的に3位を獲得できれば一つの成功と言ってもいいでしょう」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「連戦によって時間が飛ぶように過ぎ、早くもシーズン最終戦を迎えることとなりました。バレンシアGPはいつも特別なもので、ヨーロッパのファンのもとに帰り、ここですばらしい戦いを披露してシーズンを締めくくるのです。ホームGPを迎えるビニャーレス選手はもちろん、私たちチームも多くのファンの皆さんに支えてもらっています。我々の両ライダーがランキング3位を争う状況となっているので、彼らが最高の形でシーズンを終えられ、ファンの皆さんの支えに応えるために全力を尽くします」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「マレーシアで表彰台を獲得し、最高の気分でバレンシアへやって来ました。目標はトップサテライトですが… リンス選手とペトルッチ選手を抑えることができればランキング5位以内も可能なので、それが実現したら最高です。でもその前にまずは好天を期待します。そうすれば自信を持って走ることができるし、マシンもしっかり応えてくれるでしょう。3連戦ではチームと協力しながら大きな成果をあげてきました。この知識と経験を生かし、今回も好成績につなげられるようがんばり、最高の形でシーズンを終えたいと思います」

    ハフィス・シャーリン
    「バレンシアGPを楽しみにしています。今はとにかくレースに集中しています。ヤマハとともに戦う最後のレースでベストを尽くし、この最終戦でルーキー全員を抑え、好成績を獲得することが目標です。準備はできています。すべてが順調に進むことを期待します」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「もう最終戦ですが、とても信じられません。今年はとくに早く時間が過ぎてしまった気がしています。バレンシアGPはとても特別なレースで、誰もが大活躍と好成績をもってシーズンを終えたいと考えています。昨年はザルコ選手がレースのほとんどをリードし、マルケス選手やペドロサ選手とバトルを展開。最終的にすばらしい成績を獲得することができましたが、同時に、優勝を期待しながらチャンスを逃してしまったほろ苦い思いも残りました。それでも最終戦での2位獲得は、ルーキーイヤーの締めくくりとしては上出来だったと言えるでしょう。今年はこの最終戦がTech3とヤマハにとっての最後のレースになります。ヤマハとともに歩んだ20年間は大きな誇りであり、私たちはこのなかで成果をあげ、とても多くのものを得ることができました。変化は私たちの決断ではありますが、最終日には動揺し、感傷的になることは疑いようがありません。この場を借りてヤマハの多大なるサポートとフレンドシップに、献身と理解に感謝の意を伝えたいと思います。彼らがいなかったら今のTech3はありません。ヤマハとのパートナーシップのなかで互いに助け合いながら、このように安定した成功をおさめることができたと考えています。いつもなら早く次のサーキットへ行きたいと話すところですが、今回はTech3とYamahaがともに最後の4日間をエンジョイし、このすばらしいパートナーシップを最高の成績とともに締めくくりたいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPは、MotoGP マレーシアGPで、マーベリック・ビニャーレスがグリッド11番手から追い上げて4位を獲得。バレンティーノ・ロッシはレースをリードするも転倒。再スタートし18位でチェッカーを受けた。

    マーベリック・ビニャーレスはグリッド11番手からすぐにひとつ上げて10番手に。そのあと2ラップほどタイヤを暖めてからチャージを開始した。トップグループと同等のペースで順調に走行を続けながら着実に順位を挽回。

    残り9ラップでA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて6番手に上がり、さらにD・ペドロサ(ホンダ)をパスして5番手に浮上した。その前のA・リンス(スズキ)には届かなかったが、トップ走行中のロッシが転倒したため自動的に4位に上がってチェッカーとなった。トップと差は4.667秒。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド2番手からパーフェクト・スタート。ホールショットを奪ってレースをリードし、コンスタントにハイペースをキープして後続を引き離していった。レース前半はこのアドバンテージに増減も見られたものの、ロッシに近づいてパスを試みるライダーはひとりもいなかった。ところが最後の10ラップになると、暑さとタイヤの消耗に苦戦する間にM・マルケス(ホンダ)が急接近。これに対応するため、さらにペースを上げて懸命にトップ・ポジションを守っていたが、17ラップ目の第1コーナーでミスをおかして転倒してしまった。ロッシは18番手でコースに復帰して再スタート。そのままポジションをキープし、トップから58.288秒離されてチェッカーを受けた。

    この結果、ロッシはランキング3位をキープして2位に25ポイント差。ビニャーレスはロッシとの差を2ポイントに縮めてランキング4位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで2位に38ポイント差のランキング3位。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキング2位をキープし、トップを39ポイント差で追う。

    Movistar Yamaha MotoGPは2週間後の11月16日~18日、リカルド・トルモ・サーキットで行われる2018シーズン最終戦、バレンシアGPに臨む。

    ザルコが3位表彰台獲得! シャーリンは母国でトップ10の大健闘
    ポールポジションからスタートしたMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが、序盤からプッシュしてハイペース走行。全20ラップにわたってトップにくらいつき、最終的に3位でチェッカーを受けて表彰台を獲得した。これによってトップ・サテライトの座を奪い返し、2週間後はいよいよ最終戦を迎える。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、グリッド8列目から絶好の飛び出しを見せてオープニングラップで11台をパス。その後も順調に周回を重ねて10番手まで上がり、母国ファンを歓喜させた。トップ10という見事な成績とともに貴重なポイントを獲得し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバル、F・モルビデリ(ホンダ)との差をまた短縮。最終戦であと10ポイントを追いかける。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (4位)
    「昨日の予選を終えた時点で、もうレースは終わったと話していました。ところが今朝またウエット・コンディションを走ったら、私がトップになったのです。今のMotoGPはすべてが非常に接近しているのでトップからのスタートが必須ですし、後方から抜いていこうとすればタイヤの消耗も激しくなってしまいます。そのなかで私は表彰台まであと少しと近づきましたが、最後の4ラップで急激にグリップが落ちて、どうすることもできなくなりました。今回はチームが本当によくがんばってくれて、素晴らしいマシンを与えてくれました。もしも、もっと前からスタートしていたら、もっといい戦いができたのではないかと考えずにはいられません。3つのコースで優勝を目指して戦うことができたことに、とても満足しています。課題はまだたくさんありますが、以前よりずっと良くなっていて、今はとても安定しています。最終戦のバレンシアは相性が良く、大好きなコースです。私のライディング・スタイルにも合っているので楽しみです」

    バレンティーノ・ロッシ (18位)
    「今シーズンのベスト・レースだったので、このような結果になり非常に残念です。気持ちよく乗れていましたし、ペースもとても良く、順調にプッシュして優勝を目指していました。ところが残り4ラップか5ラップのところで転倒してしまいました。何が起きたのかわかりません。でも転倒したのですから、私がミスをしたのでしょう。このことは本当に残念ですが、それを除けば今週はとても順調で、マシン・セッティングも非常にうまくいっていました。ここ数戦と比べたらずっと良い状況にあると思っています。次のバレンシアでもまた、十分に強さを発揮できるかどうかが重要なので、しっかり準備していきたいと思います。私たちにとってはあまり楽なコースではありませんが、どんなときもトライあるのみです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「私たちが望んでいたような結果ではありませんでした。ふたりの力を正当に評価するものではなく、彼らは実際、今週は本当に好調だったのです。マーベリックはグリッド4列目から、懸命に追い上げて多くのライダーをパスしました。そのペースはバレンティーノと同等のものでしたから、もしも、もう少し前からスタートできていたらトップ争いができたはずです。バレンティーノのほうは、スタートで必要な仕事をしっかりこなしました。完璧な形でレースをリードしていただけに、このような結果になってしまったことが残念でなりません。それでも、私たちはこの3連戦のなかで多くの成果を得ることができました。マシンが改良され、それがふたりのパフォーマンスに表れているのです。次のバレンシアでも上位を走り、シーズンのフィナーレを飾りたいと思います」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (3位)
    「最高にハッピー。素晴らしいレースでした! でも同時に、いつものマレーシア同様、難しい戦いでもありました。終盤はかなり疲れてしまったのですが、今はもうエネルギーが戻っています。表彰台獲得の鍵は、レース序盤にあったと思います。バレンティーノをパスしようと考えていたのですが、彼もとても速かったので後ろにつくことにしました。マルクに抜かれたときにちょっとミスをしてしまったため抜け出すチャンスを逸しましたが、そのあとはマルクに後ろにつけて、順調にペースを維持することができました。ここでバレンティーノが転倒し、私は2番手に浮上。その時点ではこのまま行けると思っていましたが、最後の4ラップはアレックス(リンス)のほうが私のペースを上回っていました。私も懸命にプッシュしてペースアップを図り、そこまではバトルをコントロールできていたのですが、どうしてもコンマ3秒差を守り切ることができませんでした。最終ラップで逆転されたあとも、もう一度、追っていきましたが、すでにリア・グリップが落ちていて難しい状況でした。それでも3位を獲得できたことは良かったと思っています」

    ハフィス・シャーリン (10位)
    「まさにアンビリーバブル! 真っ先にチームにお礼を言いたいです。彼らは常に私を信じ、私にモチベーションを与え続けてくれました。昨日は本当に最悪の状態でしたが、今日はそれを埋め合わせることができて、とても良かったと思っています。スターティング・グリッド上で父の姿を見つけて心を揺さぶられました。今日、ここに来てくれたすべての人に心からお礼を言います。ホームGPでトップ10に入ることが目標でしたが、正直に言えば、それが可能だとは思っていませんでした。家族とファンのみなさんを愛しています。みなさん、どうもありがとう! とっても幸せです!」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「なんという素晴らしい一日でしょう! レース・ディレクションは、スケジュールを2時間早めるという最善の判断をしてくれました。おかげで決勝は太陽に恵まれ、Monster Yamaha Tech3にとっては最高のレースになり、うれしく思っています。ヨハンはポールポジションから絶好のスタートを切り、すぐさま身体を伏せてバレンティーノについて行きました。そのあとマルク(マルケス)が上がってきて、この3台でレースの三分の二ほどをリードし続けました。次にヨハンは少し下がりましたが、常にポジションを意識しながら、ヘレス以来となる表彰台のチャンスを窺っていたのです。バレンティーノは素晴らしいレースを展開していましたが、とても残念なことに転倒してしまいました。私たちとしてはこの時点で表彰台が確実になったと思いましたし、2位も問題ないと考えていましたが、リンスがどこからともなくやって来て、見事なラップタイムで駆け抜けていきました。彼の2位を祝福するとともに、私たちも表彰台を獲得できたことをうれしく思い、誇りに感じます。暑さに苦しめられた非常にタフなレースでしたが、ライダーたちの身体とタイヤとを最後までしっかりコントロールできたことは素晴らしかったと思います。これでサテライト勢のトップ、リンスと並ぶランキング5位に上がったので、次はバレンティーノもライバルになってくるでしょう。もう一方のピットでは、昨日の予選で最悪の事態となり皆が落ち込んでいました。ハフィスにとってこのホームGPがどれほど重要なものかが、よくわかっていたからです。MotoGPに上がってくるまでに大変な努力をしてきて、ついに初めてのホームGPに臨んだわけですから、彼の失望はとても大きいものでした。私は今朝、そしてグリッド上でも彼を励まし続けました。私のことばが彼を動かしてくれたのかどうかはわかりませんが、その後のスタート・ダッシュは現実とは思えないほど見事でした。おそらく、私がこれまでに見たどのスタートよりも素晴らしかったと思います。そしてそこからミラー、ペトルッチ、さらにはビニャーレスまで追い詰めていきました。彼の10位獲得は、私たちにとっても、彼自身にとっても夢のようなものです。彼は素晴らしいチーム・プレーヤーであると同時に非常にチャーミングな若者です。マレーシアが誇る最高のMotoGPアンバサダーと言っていいでしょう。多くの人にサポートしてもらっているのに、それに応えられなかったときの、彼の残念な気持ちを十分に察することができます。最後にこうして恩返しができたことが、彼にとっては非常に大きなプレゼントになるでしょう。連戦を終え、幸せいっぱいでヨーロッパへ戻ります。そしてポジティブな気持ちで最終戦のバレンシアに臨みます」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 予選レポート

    MotoGP マレーシアGPは、フリープラクティス第4セッションの終わりに、セパン・インターナショナル・サーキットは激しい雨に見舞われた。このためQ2のスタートが遅れて長時間待たされることとなったバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスだが、再開するや意気揚々とコースに飛び出していった。

    ウイークで初めて経験することとなったウエット・コンディションのもと、15分という短時間で限界を判断するのは簡単ではない。

    そのなかでロッシは豊富な経験を生かして終盤で一気にチャージして3番手。一方のビニャーレスはセッションを通じて少しずつペースアップ。明日の決勝はグリッド11番手からスタートする。

    ロッシは序盤で2分13秒917を記録して4番手につけたが、他のペースが上がるなかで7番手に後退。次の2本のトライでタイムを短縮することができないまま、残り4分強でピットに戻ってきた。超速で作業を終えて再びコースに飛び出していくと、アタック・チャンスはあと1ラップのみ。この最後のトライで2分13秒009へ更新し、トップと0.848秒差の2番手に浮上した。チェッカーが振られたあとヨハン・ザルコが上回ったため、ロッシは3番手でセッションを終了した。

    一方、フリープラクティス第4セッションの突然の雨で転倒したビニャーレス。幸い怪我はなかったが、Q2ではペースを上げるまでに時間を要することとなった。そのためピットインを行わない作戦をとり、15分間を最大限に活用。前半までに10番手に上がり、ラスト3本のアタックではコンスタントに自己ベストを更新して2分14秒856を記録したが、ポジションを上げることはできず11番手となった。

    なお、ポールシッターのM・マルケス(ホンダ)は、予選中にA・イアンノーネ(スズキ)の走行ラインの邪魔をしたとの事でペナルティを科せられて7番手へ。このためロッシはグリッドをひとつ上げて2番手スタートとなった。

    また悪天候によるスケジュール遅延を避けるため、決勝日は予定を変更し、MotoGPのウォームアップ・セッションを現地時間8:40から9:00に行い、決勝は13:00にスタートすることとになる。

    ザルコが3戦連続のフロントロー・スタート。シャーリンは母国で活躍を目指す
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは、フリープラクティスの全4セッションで絶好調をキープ。激しい雨のためスタート時間を遅らせて行われた予選セッションでは、最初の走行でやや手間取ったものの、その後、タイヤ・コンビネーションを変更して臨み、2分12秒709の好タイムをマークして2番手を獲得した。

    一方、ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで前日までのベストタイムを0.861秒更新してポジションアップ。続く第4セッションでも好調をキープしたが、ウエット・コンディションとなった予選では力を出し切ることができずグリッド8列目に留まった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (予選3番手/2分13秒009)
    「このような状況になると、データもなく、フィーリングもわからないまま予選に臨まなければならないので、とても苦労します。そのなかでフロントローを獲得できたことをとてもうれしく思っています。マシンのフィーリングも上々で、非常に良い状態で乗れています。マルケスとザルコはミディアムを使用しましたが、私はリアにソフト・コンパウンドを選びました。集団のなかに入ってしまったときにバウティスタと競り合うようなことになってしまいましたが、最後には良い結果を得ることができました。一時は予選中止という可能性さえ考えたので、こうしてフロントローからスタートできることになりうれしいです。明日の決勝はスタート時間が早められることになりました。ここでは午後3時になるといつも天気が悪くなるのですから、妥当な判断だと思います。きっとドライ・コンディションに恵まれるでしょう。あるいは少なくともちょっとの量の雨で済むはずです」

    マーベリック・ビニャーレス (予選11番手/2分14秒856)
    「予選では十分なアタックができませんでした。問題の原因はタイヤではなく、ウエット・コンディションでのセッティングがなかなか仕上がらなかったのです。ドライのセッティングはすでに、とても良い状態で、明日がどんなコンディションになるかわかりませんが、どちらにしても、とても面白いレースになるでしょう。決勝のスタート時間が変更されたのは良かったと思います。3時よりも1時のほうが、雨が降る可能性はずっと低いですからね。私自身もここまでドライでとても順調だったので、決勝もドライ・コンディションを期待しています。フリー、とくにプラクティス第4セッションでは絶好調で、立ち上がり加速を利用して素早くパスしていくことができました。明日はスタートに集中し、シーズン最高のダッシュを目指します!」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「フリープラクティス第4セッションの最後に、あまりにも突然に雨が降ってきました。そのためウエット・コンディションをまったく経験しないままQ2に突入することになってしまったのです。スタート時間が遅れ、ライダーたちにとってもチームにとっても非常に長い一日となった揚げ句、コンディションは依然としてはっきりしないままでした。路面がどのくらい乾いているのか判断することもできない状態ですから、たった15分間で限界を見極めることは不可能です。バレンティーノはピットストップを行って新品タイヤの効果を生かしました。もしも最終ラップでバウティスタと絡んでいなかったなら、もっとタイムを短縮できたかもしれません。でもフロントローを獲得できたので、とても良かったと思います。マーベリックはフリープラクティス第4セッションで不運にも転倒。怪我がなかったのは幸いでした。そのあとウエットの予選で苦戦することとなってしまいましたが、ここからはチームが、彼のために努力する番だと思っています。ドライ・コンディションでは素晴らしいペースで走れていただけに残念です。スケジュール変更を受けて、明日の決勝は良いコンディションに恵まれることを期待します」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選2番手/2分12秒706)
    「始めは前後ともソフト・コンパウンドを履いて走行。アレックス(エスパルガロ)がこれでいい走りをしていましたが、私には合っていなかったようです。こんなに遅いなんて普通じゃない、と自分に言い聞かせ、ピットに戻ってリアをミディアムに替えてもらいました。フロントについてはもともと硬めのものを試す予定でした。1ラップ目から手ごたえを感じ、最終ラップでは上々のフィーリングになっていたのですが、第3コーナーと第4コーナーでリアがややスライド。それによってコンマ数秒、遅れてしまったため、マルク(マルケス)のタイムに追いつけたかどうか、はっきりとはわかりませんでした。いずれにしても、今日は非常に順調でした。明日は2番手スタートのポジションをエンジョイし、表彰台につなげられるよう頑張ります」

    ハフィス・シャーリン (予選23番手/2分16秒825)
    「すべてを出し切ることができず、チームに対してとても申し訳なく思っています。予選では思うような走りができなかったので、自分自身に非常にがっかりしています。応援してくれるみなさんのためにも、明日はベストを尽くし、思う存分エンジョイして、今日とはまったく違う一日にしたいと思っています。フル・ウエットのコンディションは初めてだったので、感触をつかむためには時間が必要だということがわかりました。決勝はがんばります! グリッド後方からのスタートですが、懸命にポジションを挽回します」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 初日レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、フリープラクティスに臨み、第1セッション序盤から好調ぶりを披露して多くの時間帯で上位をキープ。それぞれ総合4番手と6番手を獲得した。

    シリーズランキング2位との15ポイント差を縮めてランクアップを目指すロッシ。モチベーションを高く保って臨んだ第1セッションでは、ほとんどの時間帯で5番手につけたあと、セッション終盤で1分59秒767に更新してトップに0.070秒差に迫る2番手に浮上した。

    午後からの第2セッションでも好調を維持して残り20分で一時トップに浮上。そのあとも2分00秒035に迫るペースで走行を続けていたが、終盤のアタックが始まると6番手に後退した。このなかでロッシも2分00秒017へと更新したものの、順位を上げることはできず、総合順位では第1セッションのタイムが採用されて4番手。トップとの差は0.159秒だった。

    一方のビニャーレスは、先週のオーストラリアGPでの興奮も冷めやらぬままマレーシアGPのフリープラクティスをスタート。完璧なドライ・コンディションに恵まれた第1セッションでは中盤で2分00秒453を記録してトップに立った。午後からの雨の可能性を考慮し、残り5分になるとリアにソフト・コンパウンドを装着してさらにアタック。一旦は5番手に後退したものの、1分59秒928へタイムを縮めトップと0.231秒差の3番手を獲得した。

    予想に反し、この日はセパン恒例のトロピカル・シャワーが降らなかったため、午後からもドライ・コンディションで作業を継続。さまざまなセッティングとタイヤ・オプションを試したあと、残り8分になってタイムアタックを行い、ベストラップを1分59秒802に更新して4番手を獲得した。トップとの差は0.194秒。総合では6番手で初日を終了した。

    マレーシアの初日、Monster Yamaha Tech3は好調をアピール
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがフリープラクティス第1セッションから好調ぶりを発揮。第2セッションの最終ラップでベストラップを記録し、第1セッションから0.567秒短縮して8番手を獲得した。

    一方のハフィス・シャーリンは、MotoGPのレギュラー選手としては唯一、ここセパン・インターナショナル・サーキットで事前テストを行っていない。これを埋め合わせるために、ウイーク初日の今日は多くの難しいミッションを強いられた。その結果、ふたつのセッションを走り終えて総合18番手。トップ10まであと0.867秒となっている。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合4番手/1分59秒767)
    「初日はとても順調。午前も午後も速く走ることができました。フィリップアイランドでのデータをチェックしたあと、マシン・セッティングについて多くの作業を行いましたが、なかでも重視したのがリアタイヤのグリップ向上です。最初の印象はとても良くて、ラップタイムもペースも上々でした。まだ初日なので慎重に状況を見ていかなければなりませんが、現時点でとても好調と言っていいと思います。タイヤ・チョイスについては前後ともまだ、まったく決まっていないので、これから集中していきます。また明日以降の天気も気なるところですが、とくに決勝日は晴れてほしいですね」

    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合6番手/1分59秒802)
    「正直に言うと、このコースにはあまり期待していませんでした。昨年は非常に苦戦しましたし、ここは私にとって最も難しいコースのひとつだと考えていたのです。ところが今日は、コースに出るや否やフィーリングがつかめ、思いのほか良い走りができました。フリープラクティス第1セッションからリズム良く走れたので、この方向性をキープして、さらに前進を目指します。そして予選で好タイムを記録して決勝に備えたいと思います。ドライ・コンディションで良いフィーリングがつかめているので、明日以降も晴れを期待しますが、日本では、ウエット・タイヤでも強さを発揮することができました。いずれにしても、今現在のセッティングに集中しながら今後の展開を見守ります。もしも決勝がウエットになるなら、その前にウエット・コンディションで作業するチャンスがほしいところですが……。今シーズンは全体のレベルが非常に高くなっていて、第1セッションからどんどんプッシュしてタイムアタックを行っているため、ラップタイムが上がっているようです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「マレーシアGPを好調にスタートすることができました。望んでいた通りの展開です。マーベリックとバレンティーノは第1セッションの始めからハイペース。マシンのフィーリングもかなり良かったらしく、気温が上昇するなかでも好タイムを記録することができました。午後のセッションでは、さらに一歩、前進。以前なら暑さに苦しめられていたところですが、今日はふたりとも終始、好調を維持しました。マーベリックは第1セッションのほとんどの時間帯でトップをキープ、バレンティーノも第2セッション後半でトップに立つなど、正しい方向へと進んでいることがわかります。明日までにさらに改良を施すと同時に、明日も今日のようなコンディションを期待します。そうすればタイヤ・チョイスに専念することができますから」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合8番手/2分00秒159)
    「マレーシアGPの初日は、私にとって難しい展開になってしまいました。オフシーズンにテストを行いましたが、そのときに仕上げたベース・セッティングが今回は機能してくれず、思うようにペースが上がりませんでした。それでも第1セッションの終盤までにトップ10入り。第2セッションでも10番手以内に入ることができたのは幸いでした。依然としてリアグリップのトラクションに苦戦しているので、明日以降についてもまだ少し不安がありますが、初めからやり直すつもりでプッシュしていきます。明日までに何らかの解決策を見つけ出し、明後日の決勝に備えたいと思います。好きなコースなので、絶好のフィーリングをつかんで走れるよう期待しています」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合18番手/2分01秒419)
    「簡単な状況ではありません。午前中は気持ちよく乗れていて、上位からもそれほど離されていなかったのですが、午後のセッションでサスペンションのセッティングを変更したら、それが裏目に出てしまったようです。不思議なことに、リズムはいいしグリップも問題ないのに、マシンがなかなか曲がってくれません。そのため思うような走りができず、難しい状態なのです。このあと一から見直して、明日までに改善を目指します。必ずできると信じていますが、良い解決策を見つけなければなりません」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP プレビュー

    先週のフィリップアイランドではマーベリック・ビニャーレスが優勝を果たしたMovistar Yamaha MotoGPが、今週は再び太平洋を越えてマレーシアへ。3連戦の最終は今週末、セパン・インターナショナル・サーキットで開催される。

    ヨーロッパを離れ、日本、オーストラリア、マレーシアと続くフライアウェイの3連戦。先週までに2戦を終えてライダーたちの疲労も高まってきている上に、マレーシアの暑さが、いつも以上のスタミナを要求する最も過酷な状況が予想されている。

    そのなかでもウイークのスタートを待ちきれないバレンティーノ・ロッシは、2001年、2003年、2004年、2006年、2008年、2010年に優勝、2002年、2005年、2014年、2016年に2位、2009年、2015年に3位を獲得。この輝かしいリストに、今年はもうひとつトップ・リザルトを書き加え、ランキング2位により一層近づきたいところ。第17戦終了時点で2位と15ポイント差のランキング3位をキープしている。

    ロッシに15ポイント差のランキング4位につけているのが、前回のオーストラリアGPで表彰台の頂点に立ったビニャーレス。今回も勢いをそのままに、今年はセパン・サーキットでの初優勝を目指す。2011年には125ccクラスで、2014年にはMoto2でそれぞれ優勝しているが、最高峰クラスでは2016年の6位が最高だ。

    セパン・インターナショナル・サーキットは1999年以降、毎年、グランプリを開催している。全長5.5kmのコースには中速から高速までミックスされた5つの左コーナーと10の右コーナーが設けられ、最長920mを含むふたつのロングストレートがそれらをつないでいる。MotoGPカレンダーのなかでは最も長いコースのひとつで、この地の酷暑や3連戦の疲労も加わってライダーたちには厳しいコンディションが強いられる。

    ザルコとシャーリン、マレーシアへ
    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは第18戦マレーシアGPのスタートを心待ちにしている。

    ザルコは第17戦オーストラリアGPの転倒で失ったポイントを取り戻してトップ・サテライトを目指し、シャーリンは最高峰クラスで初めて、母国ファンの前でホームレースに臨む。期待高まる大イベントは、11月2日金曜日、現地時間10:55に幕を開ける。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「オーストラリアではチャンピオンシップの重要なポイントを失ってしまいました。そのことは非常に残念だったのですが、その一方でマーベリックが優勝したことは本当にうれしく思います。今週は3連戦の最終回、マレーシアを迎えますが、とても重要な一戦なので、ハードワークを続けて好成績を目指します。私たちにとって大好きなコースとは言えませんが、いつものようにベスト・リザルトを目指してベストを尽くすことに変わりはありません」

    マーベリック・ビニャーレス
    「オーストラリアでの優勝は心の底からうれしく、とってもハッピーな気持ちです。チームの努力によって問題や困難が解消され、とても気持ちよく乗れるようになって自信を取り戻すことができました。でも、もう気持ちを切り替えて次のセパンに集中しなければなりません。モチベーションは依然として高く保っていますが、気温などのコンディションはフィリップアイランドや日本とはまったく異なっています。フィリップアイランドでは重要な一歩を進めることができ、実際にマシンのフィーリングが向上しているので、方向性は間違っていないはず。この道をさらに前へ進み、シーズン終了までにもっと優勝回数を加えていきたいと思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「オーストラリアでの優勝はとてもファンタスティックな出来事でしたが、それを楽しむ時間は短く、すぐまた次のレースに気持ちを切り替えなければなりませんでした。でもマーベリックの優勝がチームのモチベーションをより一層、高めてくれたことは間違いなく、私たちは非常にポジティブな気持ちでこのレースウイークを迎えることができています。ここセパンでは様々な要素がレースの行方に影響を及ぼします。トリプル・ヘッダーの最終戦であること、高い気温と湿度、そのなかで走るライダーたちの体調など厳しい条件がたくさん絡み合ってくるのです。2週続けて激しいバトルを繰り広げたライダーたちは、今週、最後のプッシュに挑みます。バレンティーノとマーベリックもトップ争いのなかで好レースを展開し、2018年を最高の形で終えたいと意欲を燃やしています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「セパン・インターナショナル・サーキットは好きなコースのひとつで、いつも速く走ることができる場所です。今回もまた、マシンが良いフィーリングを与えてくれるよう期待しています。気温の高さと難しいコンディションはタイと似ていますが、ここのほうが、より合っているし、私自身、万全の状態で臨むことができそうです。好レースを展開し、できるだけ多くのポイントを獲得してトップ・サテライトを目指したいと思っています」

    ハフィス・シャーリン
    「先週のフィリップアイランドでは大いに刺激を受けました。そのあとでセパンへと戻るのを、今はとても楽しみにしています。前回は残念な結果になってしまいましたが、レース全体の三分の二くらいまでは、とてもいい走りができましたし、目の前にいるトップライダーたちから多くを学びました。しかもしっかりついて行くことができたのです。残念ながらストレートではエンジン・パワーで及ばず、また最終的には第4コーナーでフロントから転倒しまいました。ホームレースを目前にして、いつも以上にモチベーションが高まっていて、ウイークのスタートが待ちきれない気持ちです。ハードワークを継続し、自分たちを信じて、今週もまたベストを尽くします」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「あと数日でもう次のラウンド、マレーシアGPがやって来ます。私たちは冬の間に何度もテストを行って豊富なデータを持っていますし、この素晴らしいサーキットで行われる素晴らしいイベントは、チャンピオンシップにおいても非常に重要なものになるはずです。とくに今回はマレーシアのMotoGPスター、ハフィス・シャーリンが地元に外旋するのですから、MotoGPクラスは、タイGPでのそれと同様、大きな注目を集めることになるでしょう。彼はまるでロック・スターのような歓迎を受け、メディアによるマレーシアGPのマーケティング活動にも引っ張りだこの状態。私たちとしてもできるだけサポートしたいと思っています。第一に名前を挙げたいのがラズラン・ラザリ。友人のひとりであり、昨年冬、ハフィスをチームに紹介してくれた人物です。彼が見ている前で、いいレースをしたいと思っていますし、私たちは今までも、ここでは多くの好成績を残してきました。昨年はヨハンがドライ・コンディションの予選でフロントローを獲得。決勝はフル・ウエットとなりましたが、2台のドゥカティに続く3位でゴールしました。ハフィスがこのコースでMotoGPマシンを走らせるのは初めてですが、ホームレースの雰囲気が彼に力を与えてくれるでしょう。とくに前回のオーストラリアでは残念な結果に終わっていますから、そのことを忘れるためにもフリープラクティス第1セッションから新たな戦いに集中していきます。Monster Yamaha Tech3 Team、ヨハン、そしてもちろん地元のヒーロー、ハフィスのために大勢のファンが集まってくれることを期待します。現地で会いましょう!」

  • MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    ヤマハは、MotoGP オーストラリアGPの決勝で、マーベリック・ビニャーレスが今シーズン初優勝を成し遂げた。

    予選2番手フロントローに並んだビニャーレスは、スタート後の第1コーナーで10番手へ後退。1ラップ目が終わるころから少しずつ順位を挽回し、3ラップ目で8番手に上がったあとは、そのまましばらくポジションをキープした。

    6ラップ目にはヨハン・ザルコとM・マルケス(ホンダ)が接触するアクシデント。幸い、これに巻き込まれなかったビニャーレスは、その間にも順調にアタックを続けていた。そしてするするとすり抜けて、8ラップ目にはついにトップに浮上。そこからは身体を伏せて前日と同様の強さを再現し、1分29秒台で周回を重ねながら後続を引き離していった。
    レース終盤には4秒ものリードを築き、最後の5ラップは少しリラックスする余裕も。そしてひとつのミスもなくゴールまで走り切り、1.543秒のアドバンテージをキープして優勝を果たした。

    一方のロッシはグリッド7番手から好スタート。1ラップ目で好位置につけると、まもなくA・リンス(スズキ)をパスして5番手に上がった。早々に集団の先頭まで出たいところだったが、ザルコとJ・ミラー(ドゥカティ)の接触に巻き込まれて6番手へ後退。6ラップ目の第1コーナーでザルコとマルケスが接触して戦線を離脱すると、このあとトップ争いはますますヒートアップした。ビニャーレスが8ラップ目でトップに浮上したとき、ロッシもその後ろについて行こうとしたが、A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とバトルする間にチャンスを逸して一歩、後退。さらにA・イアンノーネ(スズキ)とのバトルで時間を費やしたあとは、5台による2位争いのなかで懸命にポジションアップを図ることとなった。激しい接近戦のなかで5番手まで後退することもあったが、ロッシは決してあきらめることなくプッシュし続ける。そして残り8ラップでは、一旦グループの先頭まで出て2番手につけたものの、6番手へ後退してしまう。このあと最後の3ラップで再度トライしたがポジションアップはならず、ビニャーレスから5.132秒遅れて6位でチェッカーを受けた。

    この結果、ロッシはランキング3位をキープして2位に15ポイント差。ビニャーレスは4位をキープし、ロッシとの差を15ポイントに縮めた。コンストラクターズ・ランキングでヤマハは、2位に44ポイント差の3位をキープ。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、トップに16ポイント差と迫る2位につけている。
    次回は11月2日~4日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。

    Monster Yamaha Tech3 ポテンシャルをアピールするも結果につながらず
    予選で自己ベストのグリッドを獲得したハフィス・シャーリン。決勝では好スタートのあと13番手に後退したが、2ラップ目には上位グループを上回るスピードで追い上げ、ひとつ、またひとつとポジションを上げていった。そして6ラップ目には8番手へ浮上して今季最高の結果をつかみとるかに見えたが、19ラップ目に転倒を喫してリタイアとなった。

    一方、シャーリンのチームメイトのヨハン・ザルコは予選2番手、フロントローから絶好のスタート。しかしオープニングラップの混戦のなかで9番手まで後退してしまう。そこから懸命の挽回を試み、ついにはトップグループに追いついたが、M・マルケス(ホンダ)をとらえようとした第1コーナー進入でハードに攻めすぎて転倒。そのままリタイアを余儀なくされた。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (優勝)
    「まさにベスト・フィーリング! 最高の喜びです。今シーズンはずっと暗闇のなかを走ってきましたが、今日突然にそこを抜け出し、光に包まれました。今までは自分のポテンシャルを十分に発揮することができませんでしたが、今日はそれができたのです。ここオーストラリアでの優勝はいつも本当にうれしいもの。最高のサーキットだと思っているので、ここでトップを走るのは最高の気分なのです。長い間、優勝できなかったヤマハが、ここでそれを止められたこともとても¥良かったと思っています。今日の決勝は、昨日のフリープラクティス第4セッションと同じように好調に走ることができました。マシンのフィーリングが素晴らしかったので、中盤ではずっと1分29秒台をキープすることができました。タイヤが最後までもたないことはわかっていたので、この間にできるだけアドバンテージを広げようとしていたのですが、もちろんそう簡単なことではなく、何度か危ない場面もありました。それでも何とかトップをキープして走り切ることができ、今は本当に信じられないような気持ちです。チームのみんなにお礼を言わなければなりません。彼らがこの優勝のために懸命に努力してくれたのです。これからもベストを尽くし、良い方向へ進めるようトライを続けます。次のマレーシアでどんなことが待っているかわかりませんが、集中力とモチベーションを高くもち続けてがんばりたいと思います」

    バレンティーノ・ロッシ (6位)
    「残念ながら、オープニングラップからすでにフロントがスライドし始めていました。できるだけスムースな走りを心がけてタイヤをコントロールしたかったのですが、15ラップ目ごろからは、左コーナーの立ち上がりでスピンが激しくなり、苦しい状況になってしまいました。この原因を究明し、解決しなければなりません。マーベリックの優勝は、チームとヤマハに大きなモチベーションを与えてくれました。最高にうれしいニュースです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「何というスリリングでドラマティックなレースでしょう! マーベリックはフィリップアイランドでいつも強さを発揮しますが、今年もそのようになりました。ウイークを通して好調をキープし、そのままの勢いで優勝を成し遂げたのです。チームはこの日のために、今までずっとがんばってきました。でもこの瞬間を待ちわびていたのは私たちだけではなく、ファンのみなさんも同様でしょう。だからこの喜びも、きっとみなさんと共有できるものと信じています。バレンティーノもほとんどの時間帯でベスト・ポテンシャルを見せてくれましたが、最終的に一緒に表彰台に上れず残念です。彼もそのチームも全力でプッシュしましたが、終盤はタイヤの消耗もあり、6位は考え得る最高の結果だったと言っていいでしょう。この週末はふたりとも最高の強さを見せてくれました。1週間後のマレーシアGPがとても楽しみです」

    Monster Yamaha Tech3
    ハフィス・シャーリン (DNF)
    「19ラップ目まで順調に走れていました。しかしもう一度ミラー(ドゥカティ)に近づこうとしたらフロントから転倒してしまったのです。ストレートではドゥカティ勢がとても速く、簡単に抜かれてしまいます。私はチームのみんなとともに懸命にマシンづくりに取り組んでおり、他のヤマハ勢とは少し違うものになっていたと思います。そして上位グループと戦っていましたが、どんなに激しくプッシュしてもやはり、彼らについて行くのは難しかったんです。19ラップ目に転倒してしまったことは本当に残念です。でもチームも私も、こうして決勝で力強く戦えるところまでがんばってきたので、これからもプッシュし続け、ハードワークに取り組み、自分たちの力を信じていきます」

    ヨハン・ザルコ (DNF)
    「今日は少し寒かったのですが、太陽に恵まれいい日になりました。グリッド3番手からのスタートは大きなアドバンテージでしたが、オープニングラップの第2コーナーで他の数台と同様にリアをスライドさせてポジションを下げてしまいました。でもその時点ではフィーリングがとても良かったので、挽回は可能だと考えていました。自分の好調ぶりと順調なパスにはとても満足しています。数ラップ後、フィーリングは依然として上々で、ジャック・ミラーのスリップストリームについて、マルク・マルケスもその近くにいました。3台がハイスピードで走行中、第1コーナーへのブレーキングでマルクのリアホイールに当たってしまい、完全に跳ね飛ばされてしまったのです。かなり激しい転倒だったにもかかわらず怪我をしなかったことは幸いで、これが最も大切なことだと思います。でもトップ・サテライトを目指すためには完走することも重要だったのに、それができませんでした。また、マルクがリタイアとなったことは大変申し訳なく思っています。今日のために素晴らしいマシンを作り上げてくれたチームには感謝の気持ちでいっぱいです。私がミスをしてしまったので、残りの2戦で埋め合わせなければなりません」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「目の前で起きた出来事が夢であってほしいと願うことがあるでしょう。しかし今日、私たちが見たことは、まさに現実なのです。ヨハン(ザルコ)はフロントロー、ハフィス(シャーリン)は自己ベストの予選10番手を獲得しており、私たちは高い望みを持っていました。スタートはいつものように難しい状況で、他の2クラスと同様、大きな集団のなかで必死に行き場を探さなければなりませんでした。ヨハンは非常にスピードがあり、前後ソフト・コンパウンドの優位性を生かそうとしているように見えました。そしてあの事故が起きるまでは、それがとても順調に機能していたのです。彼は時速280㎞のスピードで地面に叩きつけられました。あのような光景を見れば誰でも、その身に何か悪いことが起こらないことを祈るでしょう。ヨハンは痛みを感じながらも非常にリラックスしており、力強くピットまで歩いて戻り、しかもとても元気に次のレースに向けて準備をしているのです。これは本当に大変なことです。しかしレースファンとレースそのものにとっては、マルクとヨハンの離脱は残念なことでした。このあと私たちはハフィスのほうに集中しました。彼はトップグループから徐々に離されていましたが、ペース自体は順調で、依然として8番手をキープしていました。ところが突然に、何の前触れもなく転倒。原因はまったくわかりません。そしてここで、私たちの週末は終わりました。ふたりとも非常に順調だったにもかかわらず、ノーポイントに終わったことはとても残念です。常に”ネバー・ギブアップ”の姿勢を維持することが大切だということはわかっています。とにかくふたりが無事で良かった。来週またがんばります」