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  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 決勝レポート

    猛暑に見舞われたMotoGP アラゴンGP決勝。この過酷な環境のなかMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは6列目から、マーベリック・ビニャーレスは5列目からスタートし、23ラップを走り切ってそれぞれ8位と10位を獲得した。

    バレンティーノ・ロッシは後方のグリッドから好スタート。大集団の中でアクシデントにも巻き込まれることなく、1ラップ目終了時点で12番手に浮上し、次のラップで中上貴晶(ホンダ)をとらえて11番手。

    2ラップ後にはヨハン・ザルコをパス、そして前方でC・クラッチロー(ホンダ)が転倒したため、さらにふたつ上げて9番手とした。

    ここからしばらくは単独走行となり9番手をキープしたまま少しずつ前との差を縮めていった。そして残り2ラップとなったところでJ・ミラー(ドゥカティ)をパスすると、トップから15.199秒差の8位でチェッカーを受けた。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはスタートで出遅れてグリッド14番手から19番手へ後退。しかし2~3ラップ目ごろからはペースを取り戻して着実にポジションを挽回していった。A・バウティスタ(ドゥカティ)とクラッチローが転倒リタイアとなったあと、ビニャーレスはハフィス・シャーリンと14番手争いを展開。これに打ち勝つと、10番手争いとの差を詰めてゆき、ついにはザルコとF・モルビデリ(ホンダ)をパス。さらに残り10ラップでは中上とB・スミス(KTM)をとらえて10番手へ浮上した。

    この時点でチームメイトのロッシが6秒前方を走っており、ここを目標に懸命のプッシュを続けてゆく。十分なクリアスペースもあったため多くのセクションで自己ベストを更新して健闘したが、9位に届かず10位でチェッカーとなった。トップとの差は22.457秒だった。

    この結果、ロッシはランキング3位をキープ。ビニャーレスは合計130ポイントでロレンソと並んだが、ランキングは5位のままとなっている。Yamahaはコンストラクターズ・ランキングでトップから79ポイント差の3位。Movistar Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位につけ、トップを44ポイント差で追う。2週間後の10月5日~7日には、チャーン・インターナショナル・サーキットで開催されるPTT Thailand Grand Prixに出場する。

    第14戦アラゴンGPはMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンにとって非常に難しいレースとなった。ふたりはこの厳しい状況の中でも、最後まで全力を尽くし23ラップを走り切った。

    ザルコは絶好のスタートから1ラップ目で3つポジションを上げたが、レース後半は苦しい展開が続いて14位、2ポイント獲得に留まった。この結果、サテライト勢トップを目指す戦いでは、最大のライバルに7ポイント差をつけられている。

    チームメイトのシャーリンもレース序盤は同様に好調ぶりを見せていたが、ハイペースを維持することができず18位で終了。ルーキー・オブ・ザ・イヤーを競うモルビデリに並ぶためには7ポイント差を詰めなければならない。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (8位)
    「今日もまたマシンを大幅にモディファイして決勝に臨みました。午前中のウォームアップですでに、わずかながらフィーリングが良くなってきていたので、決勝前にさらにいくつかの調整を試みました。その結果、とくにレース終盤は好調で、驚くほどではないものの、ペースが非常に安定していたのです。グリッドの後方からスタートして多くのポジションを挽回し、チャンピオンシップポイントを獲得できたことはとても良かったと思います。ある部分は昨日よりも良くなっていましたが、別の部分、つまり技術的な部分の状況は依然として厳しいと考えています。そのためトップ10に入るために、このようにマックスの戦い方をしなければならないのです」

    マーベリック・ビニャーレス (10位)
    「非常に悔しいレースになってしまいました。家へ帰って気持ちを落ち着かせ、それから次のレースのことを考えたいと思います。昨日のフリープラクティス第4セッションでは1分48秒台が出ていたのですが、今日はまったくリズムがつかめず、同じタイヤでも同等の走りができませんでした。次のブリラムのコースはテストのときにもあまりフィーリングが良くなかったのですが、いつものようにベストを尽くし、少しでも上の成績を目指します」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「非常に厳しいレースウイークでした。トップ10という残念な結果ですが、スターティングポジションを考えればここまでが精一杯というところでしょう。ロッシ選手とビニャーレス選手はウォームアップ・セッションのなかでセッティングを最終調整し、いくらかの改善が見られていました。レース序盤でふたりが時間を費やしたのは当然のことで、ここで何とか前に出ようと懸命にもがいていたのです。そしてすべての力を尽くして最後まで戦い続けてくれました。厳しいウイークが終わりました。このあとはシーズン前に行ったブリラム・テストのデータを使って次のレースに向けて準備を始めます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (14位)
    「とてもタフなレースでした。スタートはうまくいって序盤はペトルッチと競り合うことができましたが、このトップグループはあっという間に目の前からいなくなってしまいました。彼らについて行くのは不可能でしたし、そこからラップを重ねるごとにフィーリングが悪くなっていきました。その後は解決策を見つけられないまま、ただ攻めるばかりでした。自分自身のライディングについては様々なことをトライしてみましたが、そこでも改善は見られませんでした。最後は疲れ切っており、このような状態でゴールするのは非常に辛いことでした」

    ハフィス・シャーリン (18位)
    「スタートがうまくいって、ロッシのすぐ後ろの13番手につきました。そのまま彼に、さらにはモルビデリ、中上、ヨハンについていこうとモチベーションは最大限まで高まっていました。ところが8ラップ後、原因はわかりませんがリアと路面との感触がなくなってしまったのです。グリップしてくれないのでコーナーでマシンの向きを換えることができず、非常に大変なことでした。序盤は好調だったので、ルーキーのライバルを抑えてポイントを獲得できると確信していましたが、ブレーキングとコーナリングに苦戦してペースをキープすることができなかったのです。今は、レース序盤に感じていたモチベーションをこのまま維持し続けたいと思っています。とにかく気持ちを集中し、自分自身を成長させることを考え、チームとともにハードワークに取り組みます」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「アラゴンに到着した時点では自信がありました。表彰台までは考えませんでしたが、今の私たちのレベルを考慮してもトップ10争いは可能だと思っていました。ところが、それよりもずっと厳しい結果になってしまいました。非常に残念なことです。ヨハンにとっては、昨年のミサノでガス欠となった以外、完走したなかでおそらく最低のポジションだと思います。ふたりはスタートもリズムも序盤は良かったのですが、そのあとで落ちてしまいました。正直に言えば、もはやレースを続けることさえ難しい状況です。ヨハンは、まるで優勝争いをしたみたいに疲れ切ったと話しており、その結果が14位だったのですから、チーム全員が同じ気持ちでいると思います。タイヤの問題ではないと考えています。ウイナーがリアにソフト・コンパウンド、イアンノーネがミディアム・ソフトと私たちと同じものを履いていたのですから、この部分に問題はなかったのだと思います。しかしそうしたなかでも、ヨハンがペトルッチをパスし、集団のなかで奮闘するのを見たときには本当に感動しました。またシャーリンが絶好のスタートを切り、バレンティーノやその前にいるルーキー勢について行ったときにも興奮しました。しかし残念ながら、それも長くは続かず、どんどん遅れていってしまったのです。私たちのパートナーをはじめ応援してくれているすべての人に申し訳ない気持ちでいっぱいです。私たちは今、明らかに危機的状況にいます。ただ、次のサーキットがもっと好ましいものになることを祈るばかりです」

  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 予選レポート

    MotoGP アラゴンGPの予選でMovistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスはQ1の最初のアタックでベストラップを記録し、Q2へ進出して11番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはQ2に進出することができず、18番手に留まった。

    Q1の序盤でベストラップを記録したビニャーレスはQ2でもタイムを更新して11位を獲得。一方のロッシはQ1で力を出し切れず、グリッド6列目に留まっている。

    ビニャーレスはクリアスペースを確保するため最後尾からスタート。最初のアタックで初めて18秒台の壁を破り、1分47秒823を記録してトップに立った。次のトライではタイムを更新できず、残り6分強でピットイン。タイヤを交換してコースに戻ったときには依然として0.186秒のアドバンテージを維持しており、その後もタイム更新はならなかったものの、2番手に0.123秒差をつけてトップでセッションを終了した。

    Q2も同様の戦略で臨み、後方からスタートするや、すぐさまアタックを開始。1分47秒810へ更新して一旦3番手に浮上したが、全員が2ラップ目を終えるころには10番手へと後退した。残り8分でピットに戻り、コース復帰後は2回のトライを行ったが、ラップタイムを更新することができずにトップから0.929秒差の11番手となった。

    ロッシもQ2進出を目指してQ1に臨んだが、一時2位に上がったあとまもなく4位に後退。2回目のアタックをあきらめて5番手に下げてからピットに戻ってきた。残り4分で復帰してクリアスペースを探すも、フィーリングをつかみきれないまま、ビニャーレスに0.804秒遅れる1分48秒627でQ1を終了。これで8番手となり、決勝グリッド18番手が決定した。

    予選セッション終了後にビニャーレスは、Q1のアタック中にB・スミスを妨害したとして3ポジション・ダウンのペナルティを科されて14番手へ。一方ロッシは、F・モルビデリのペナルティによってひとつ上げて17番手となっている。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは予選セッションで懸命の走り。自分自身とYZR-M1から最大限の力を引き出して前日より一歩前進し、Q2進出まで0.106秒差と迫った。日曜日の決勝はグリッド5列目からスタートする。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンも少しずつ調子を上げてきており、前日のフリープラクティス第1セッションから1.719秒も短縮。Q1ではロッシのひとつ後ろの9番手を獲得し、グリッド7列目からのスタートが決定した。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選14番手/1分47秒810)
    「予選セッションでは十分にポテンシャルを出し切ることができませんでした。Q2で は電子制御システムに不具合があったので、それがなければもう少しいい走りができたのではないかと思っています。明日までにまだ時間があるので、このあと も作業を継続していきます。モチベーションを高く維持して、明日の決勝で今まで以上の走りができるよう頑張ります。ルールはルールですからペナルティには 納得しています。私はおそらく、ブラッドリーのアタック中にそのラインに入ってしまったのだと思います」

    バレンティーノ・ロッシ (予選17番手/1分48秒627)
    「今日は朝から難しい状況でした。問題が出たときに、それを何とか改善しようとしているのに逆に悪くしてしまうことがあるのです。フリープラクティス第3セッションでは転倒もしてしまったのですが、そのあとの午後のセッションがそれ以上にひどくて、ペースがまったく上がりませんでした。Q1ではちょっと混乱があって時間を無駄にしてしまい、ラップタイムもペースも上がらないまま終わってしまいました。ピットのなかでの作業ではほとんど効果がなく、問題はそこに残ったままという状態が続いています。明日は何か別のものを試し、様子を見守りたいと思っています」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今 日もまた厳しい一日になってしまいました。フリープラクティス第4セッションでマーベリックがややペースを上げた以外は、昨日と同様の問題に悩まされてい ました。他のエリアに影響を及ぼすことなくリア・グリップを向上させるという、私たちのこれまでの方向性をキープしながら、ふたりに良いマシンを提供でき るよう努力を続けています。明日のウォームアップ・セッションでそれをテストする予定です。物事がうまく運ばない時に問題はさらに大きくなっていくもの。 マーベリックはQ2でセンサーが故障し、終盤で十分に攻め切れませんでした。その上に3ポジションもペナルティを受け、1列下げられてしまったのです。バレンティーノは午前中のプラクティス・セッションで転倒。ここから混乱が始まり、Q1ではアタックを行う前に時間切れになり、このような結果になってしまいました」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選12番手/1分48秒052)
    「ハッ ピーかアンハッピーかを答えるのは簡単ではありません。ポジションは期待していたものとは明らかに違っていますが、これ以上のことは不可能だったと思って います。何とか改善しようと毎ラップで最大限の努力をしてきましたが、あまり成果を得られず、これ以上は無理だと感じてしまうのです。前回のミサノ以来、 厳しい状況が続いていて、今回もあとコンマ1秒というところでQ2進出のチャンスを逃してしまいました。明日の決勝は後方からのスタートとなりますが、できることなら序盤からハイペースでポジションを上げていき、終盤でライバルたちのグリップの変化を見たいと思います。トップ10を目指します」

    ハフィス・シャーリン (予選18番手/1分48秒975)
    「チームとともに頑張ってきた作業の状況にはとても満足しています。昨日まではコーナー進入でブレーキを使いすぎてマシンの向き換えに非常に苦労していましたが、今朝のプラクティス・セッションでは一歩前進し、そのあとの第4セッションはとても好調に走れるようになったのです。Q1の最初の走行はセッティングを変更してフィーリングは上々。ところが2回目の走行では成果を求めるあまり考え過ぎてしまい、残り5分を切ったところでミスをしてしまいました。ここからさらに上げていこうとしていたところだったので、チームのみんなにとても申し訳なく思っています。明日のウォームアップ・セッションでは決勝用のセッティングでペースアップを図り、午後からのレースに臨みます」

  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP 初日レポート

    MotoGP 第14戦 アラゴンGPのウイーク初日は暑さの中で始まった。そのなかでMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、マシン・セッティングの向上に努めて、それぞれ総合9番手と10番手につけた。

    Movistar Yamaha MotoGPは3週間前にここアラゴンでプライベート・テストを行っている。バレンティーノ・ロッシはそのときのデータを生かして、フリープラクティス第1セッションの開始早々から好調な走り。

    45分間のセッションのほとんどをデータ確認に集中し、終盤でペースアップを図ると残り2ラップで1分48秒958を記録して6番手に浮上した。しかし最終ラップではラップタイム更新ならず、7番手に後退してセッションを終了。トップとの差は0.938秒だった。

    午後からの第2セッションでは、もう一歩前進を狙う。マシン・セッティングの追求を続けながら終盤でその成果をチェック。他の多くのライダーがポジション・アップを目指すなかでもロッシは遅れてタイムアタックを開始したが、最終的には第1セッションのタイムを0.5秒近く短縮して1分48秒501を記録。トップから1.119秒差の9番手となった。

    一方のマーベリック・ビニャーレスは、今季3度目となるホームGPに意欲満々。スペインのナショナル・カラーに合わせた赤×黄のカラーリングを施したヘルメットにはアラゴンをイメージするステッカーを貼ってお気に入りのコースに飛び出していった。そして45分間のセッションのなかで少しずつペースを上げてゆき、最後の6分では暫定ポールに並ぶ1分48秒803をマーク。ところがそのあとさらに全体のペースが上がったため、ビニャーレスはトップから0.783秒離されて5番手となった。

    第2セッションでは、難しいコースの攻略に不可欠となるマシンの重量配分に作業を集中。この日と同様の暑さが予想される決勝日に向けて、さらなるセッティング向上に努めた。その結果、セッション終盤で1分48秒552に短縮し、トップから1.170秒差の10番手でセッションを終了。

    第2セッションで全員がタイムを更新したため、ロッシとビニャーレスはそれぞれ総合9位と10位につけて明日のフリープラクティス第3セッションを迎える。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはフリープラクティス第1セッションで8番手を獲得。第2セッションでは、わずかにラップタイムを更新したが、ヤマハ勢のトップから0.496秒差の17番手に後退した。

    一方、ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、コース攻略法を探りながら第2セッションで0.757秒も短縮。順位では23番手に留まり厳しい状況だが、明日のフリープラクティス第3セッションでさらにペースアップを狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合9番手/1分48秒501)
    「ここアラゴンでは、いつも厳しい戦いを強いられてきたので、今日はトップ10に入ることがとても重要でした。前回のミサノもかなり苦戦しましたが、ここでも同様の問題があり、トップ10に入ったと言ってもトップとの差は非常に大きくなっています。私たちは決勝に向けて集中し、すべての細かい部分を改善し、少しでも上を目指していかなければなりません」

    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合10番手/1分48秒552)
    「前回のテストのときと比べると、路面の状態がかなり良くなっていると思います。しかしどういうわけか、マシンがあのように順調には走ってくれません。セッティングは完全に同じにしているのに、どうしてもうまく働いてくれず、私たちとしては、ひたすら忍耐力を持って作業に集中し、できることをすべて行うしかありませんでした。リアタイヤは、私の感覚ではまったくグリップしていないと言ってよく、ピットに戻ってきたときには、ひどく消耗しているのです。テストのときには一本のタイヤで30ラップを走ることができたのですが…。原因をつきとめたいと思っていますが、これがなかなか難しい状況です。そういう意味では、今日は前回のテストの成果を生かすことができませんでした。私自身はとても好調ですが、ただマシンのほうが違う動きをしてしまうのです。これからデータを分析して明日に備えます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「非常に厳しいスタートになりました。3週間前のテストのときよりコース・コンディションは良くなっているにもかかわらず、あのときの成果を少しも生かすことができません。課題は一か所ではなく、本当にたくさんあって、タイヤが問題をさらに大きくしてしまっているような状況です。決して簡単ではありませんが、明日の予選でライダーたちにベストのマシンを提供できるように、チームとして努力を続けます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合17番手/1分48秒997)
    「フリープラクティス初日は厳しい一日になりました。第1セッションは自分の想像よりはうまくいって、マシンのフィーリングが良かったので満足できました。しかし午後になって気温が上がると、この良いフィーリングがすべてなくなってしまい、グリップが落ちてどうすることもできなくなりました。できることはすべてやったつもりですが、すべてのラップで遅すぎたのです。このように非常に残念な状況ですが、トップ10を目指して戦い続けます。しかし今のところは、この大きなギャップを埋める方法が見つかりません」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合23番手/1分49秒937)
    「フリープラクティス第2セッションで良いフィーリングをつかみ、状況が好転しました。最初の走行で早くも、第1セッションからコンマ6秒更新できたのです。そのあともう一台のマシンを使って異なるセッティングを試してみましたが、タイヤは同じものなのにグリップが落ちてしまいました。終盤では新品タイヤを履きましたが、残念ながらコーナー途中でフロントのフィーリングが良くなく、原因はわかっていません。順位でかなり遅れてしまっているので、改善すべき箇所を見つけ出せるよう努力していきたいと思っています。私があらゆることをもっとよく理解することが重要なのだと思っています。私自身もマシンも良い状態にあるのですが、ただコースに出ると、どういうわけかうまくいかないのです」

  • MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第14戦 アラゴンGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスはスペインへ戻り、モーターランド・アラゴンで開催されるMotoGP 第14戦に臨む。

    バレンティーノ・ロッシは第13戦終了時点で70ポイントを獲得し、ランキング2位に3ポイント差の3位につけている。昨年は脚の手術後わずか24日でアラゴンGPに出場し5位を獲得。このときは届かなかった表彰台が、ロッシの今年の目標となる。アラゴンGPは2010年から開催されており、2013年、2015年、2016年はいずれも3位を獲得し、3回の表彰台に立っている。

    チームメイトのビニャーレスは現在ランキング5位。4位との差はわずか6ポイントの僅差につけている。ビニャーレスもまた、ホームコースであるアラゴンでこれまでに3度、表彰台に立っている。2011年にはGP125で3位、2013年はMoto3で2位、2014年はMoto2で優勝。しかしMotoGPではここ2シーズン4位にとどまっており、今年は表彰台獲得を目指している。

    モーターランド・アラゴンはスペイン北部に位置し、バルセロナから車で2時間ほどの距離にある。サーキットが建設されたその年にIRTAのベスト・グランプリ・オブ・ザ・イヤーを受賞。全長5.1kmの高速コースには左コーナーが10、右コーナーが7、968mのストレート設けられている。アジア・オセアニアラウンドに入る前の最後のヨーロッパ・ラウンドであることから例年、多くの熱狂的ファンか観戦に訪れる。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコは、前回の第13戦サンマリノGPで厳しい戦いの末に10位を獲得。スペインのMotorLand Aragónで行われる第14戦でもトップ・サテライトの獲得のため多くのポイント獲得を目指す。

    一方、チームメイトのハフィス・シャーリンは、YZR-M1で初めてアラゴンのコースを走る。チャンピオンシップポイントでは、フランコ・モルビデリとルーキー勢トップを競っており、第14戦終了時点で2ポイント差の2位につけている。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「アラゴン・サーキットはあまり相性のよいコースではないのですが、いつものようにベストを尽くします。事前にテストも行っているので、そのときのデータを駆使してパフォーマンス向上につなげていくことができると思っています。また表彰台に上りたいので、初日からよい仕事をすることが重要です」

    マーベリック・ビニャーレス
    「アラゴンを目前に控えとても楽しみです。僕にとってスペイン・ラウンドはすべてが特別。そのすばらしい雰囲気と多くのファンがスペインのライダーをサポートしてくれるからです。第2のホームGPであり、ここでM1とともによいパフォーマンスをお見せできると確信しています。レイアウトが好きなコースのひとつなので、ペースも上げていけるはず。しっかりと集中して、マシンのベストセッティングを追求し続けることが重要だと思っています。昨年は表彰台に届きませんでしたが、今年こそ表彰台に上ることを目指します。数週間前にテストも行っているので、きっといいレースができると思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「チームにとって特別な週末になるでしょう。Movistarがグランプリの冠スポンサーを務めるわけですから、当然、私たちとしてはよい戦いをお見せしたいと思っています。ビニャーレス選手のホームGPでもあり、彼はこのサーキットを気に入っているので、チーム全員でこの仕事に100%を注ぎます。昨年もビニャーレス選手はよいレースができましたが、タイヤが結果に影響しました。またロッシ選手が手術から復帰し、すばらしいレースを見せてくれたことは誰もが忘れられない出来事です。今年は、昨年のデータと最近のテストのデータを最大限に生かし、チーム一丸となってハードワークに励み、強い気持ちを持って上位を目指します」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「アラゴンは非常に大きなコースで、過去には何度も苦戦してきました。今年こそは苦労が少なくなることを願っていますが、正直なところ、どんな状況が待っているかは誰にもわかりません。いつも苦戦するとは言え、それでもここは好きなコースでもあります。ここの高速コーナーを走るのはとても気持ちいいですからね。天候はまだわかりませんが、スペインはたいていドライコンディションに恵まれます。今シーズンは多くのサーキットで問題にぶつかってきましたが、ここでよい結果を残し、今の目標であるサテライト勢トップの座を確実にしたいと思います。クラッチロー、ペトルッチ、そして私が激しく競り合っている状況で何より重要なことは、クレバーになり、ポイントを獲得し、シーズンが終わるまで彼らよりも前でゴールし続けることです」

    ハフィス・シャーリン
    「前の2戦があまりよくなかったので、その原因を追究するためにもこのアラゴンをとても楽しみにしています。ミスから学び、ウイーク初日から決勝までハードワークに励むつもりです。ヨーロッパラウンドからアジア・オセアニアラウンドへと移る前に、マシンのフィーリングを向上させておきたいと思っています。自分自身は常にハードなトレーニングを続けているので、心身ともに100%の状態でアラゴンに臨むことができそうです」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「アラゴンは本当に大好きな場所です。サーキットそのものだけではなくて、その周辺の環境もとても気に入っています。世界のなかでも美しい場所で、アジア・オセアニアラウンドにつながる一戦が行われるわけですが、このことには非常に大きな意味があります。私たちはここで好成績を目指すと同時に、そのあとのタイ、日本、オーストラリア、マレーシアと続く長い旅に向けて準備もしなければなりません。アラゴンに入る前から、ワークショップのなかでもトラックのなかでも常に様々なことに思いを巡らせています。幸い、このハードなスケジュールを何年も続けてきたおかげで、かなりスムースに行えるようになりました。アラゴンのコースは多くの人に愛されていますが、非常にテクニカルであり、ハンドリング性能と速いエンジンが要求されます。サマーホリデーのあと私たちは苦戦が続いており、トップ5の目標を達成することができていません。ミサノでは最後まで戦いましたが、どうしても届きませんでした。トップ5を達成するために必要な、あともう少しをなんとかしてつかみたいと思っています。シャーリン選手は、現時点でトップ・ルーキーの座を譲っていますが、モルビデリ選手との差はわずか2ポイント。レースでポイントを獲得するのは簡単なことではないため、この差は大きくもあり、小さくもあるのです。私たちとしては懸命に戦い、何ができるかを見極め、そしてシャーリン選手を信頼することが重要です。前回のミサノは厳しい状況で始まりましたが、彼は金曜日から日曜日までの3日間で大きく成長してくれました。このアラゴンでもその能力を発揮し、よい週末を経験できるよう期待しています」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、MotoGサンマリノGP決勝で安定した走り。スタートでは出遅れたものの、集中力を保って走り切り、それぞれ5位と7位でフィニッシュした。

    27ラップで行われた決勝。マーベリック・ビニャーレスはスタートからいくつかのコーナーを抜けて5番手へ浮上し、後方からプレッシャーをかけるアレックス・リンスを巧みに抑えながらオープニングラップを終了。

    そのあとジャック・ミラーの転倒により一時、4番手へ浮上したが、リンスとのバトルにカル・クラッチローも加わるなかでふたつ順位を下げることとなった。ビニャーレスは多くの時間帯でリンスとクラッチローの後ろにぴったりとついて行ったが、徐々に離されて単独6番手。レース終盤で前方を走るJ・ロレンソが転倒したため、自動的にひとつ上げて5位でフィニッシュした。トップとの差は16.016秒となった。

    一方、ホームGPに臨んだチームメイトのバレンティーノ・ロッシは、グリッド7番手からスタート後、ひとつ下げてオープニングラップを終了。ミラーの転倒によって再び7位に上がったあとは母国ファンを喜ばせようと全力でプッシュを続けていが、ダニ・ペドロサの追撃を抑えきれず8番手に後退した。その後は単独走行となり、終盤のロレンソの転倒によって7位に上がってチェッカーを受けた。トップとの差は19.086秒。

    この結果、ロッシはランキング3位に後退し、トップに70ポイント、2位に3ポイントの差を追う展開。ビニャーレスはランキング5位をキープし、トップから97ポイント差、4位から6ポイント差となっている。ヤマハはコンストラクター・ランキングでトップから62ポイント差で3位をキープ。Movistar Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位をキープしており、トップとの22ポイント差を追う。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは絶好のスタートを切ったあと序盤で4つのポジション・ダウン。その後は懸命に挽回を図り、厳しいバトルの末に10位を獲得した。ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、グリッド25位から全力をかけて順位を挽回。多くのライダーをパスして19位でチェッカーを受けた。

    次回、第14戦は9月21日~23日、モーターランド・アラゴンで開催される。

    マーベリック・ビニャーレス (5位)
    「非常に難しいレースでした。スタート直後の第2コーナーでは、“ここで速いライダーのスリップストリームについて、そのまま最後まで走り切ろう!”などと考えていたのですが、思い通りにはいきませんでした。昨日のフリープラクティス第4セッションが好調だったので自信を持って臨んでいたのですが、実際には、今日になるとマシンのフィーリングがかなり落ちてしまっていたのです。このように決勝で苦しむ状況が1年半も続いています。原因を追究しなければなりませんが、依然としてわからないままです。次のアラゴンは気温が高く、路面が滑りやすいところなので厳しいレースになると思いますが、改善するためのアイディアがいくつかあって、そのひとつが、今日も苦しめられたブレーキングです。良い解決策が見つかるよう期待しています」

    バレンティーノ・ロッシ (7位)
    「ホームGPで、友達やファンの前で、いいレースをしようと意気込んでいただけにとても残念です。昨日のフリープラクティス第4セッションが好調だったので、今日ももっと速く走れると思っていましたが、今朝のウォームアップ・セッションで問題が発生し、午後から行われた決勝でも、コンディションは昨日とほとんど同じなのにフィーリングが変わってしまっていたのです。最大の問題は、現時点でまだその原因がわからないことです。このようなときにマシンに何が起きているのかを、理解できるようにしなければなりません。以前のようにいいレースがしたいので、早く問題が解決されることを願っています」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「昨日の予選とフリープラクティス第4セッションを終えた時点では、これとは違う結果を予想していました。今朝のウォームアップ・セッションでは、昨日と異なっていたのは気温だけでしたが、すでにマシンの挙動が変わってしまっていましたし、決勝は昨日とまったく同じコンディションで行われたにもかかわらず、ふたりともグリップ不足に苦しみました。彼らは適切にマシンを制動することができず、コーナー途中も適切なスピードを保つことができませんでした。このようなことがこれまでに何度もあったのですから、問題の原因を追究し、わたしたちが本来いるべきトップグループでレースができるように改善を図らなければなりません」

    ヨハン・ザルコ (10位)
    「非常に暑く て、厳しい一日でした。ウォームアップ・セッションには満足できましたし、決勝もオープニングラップの最初のいくつかのコーナーでは順調のマシンをコント ロールできていました。でもライバルたちについて行くのは簡単ではありませんでした。とくにバレンティーノの後ろについたときは、ブレーキングが非常に激 しくパスすることができませんでした。私の弱点はいつも、コーナー立ち上がりの加速で遅れてしまうことです。コーナー出口で数メートルずつ遅れ、ついには 第10コーナー進入でミスをしてしまいました。これで大きく離され、自分自身のエネルギーもたくさん使ってしまいました。そのあとは何とかペースを取り戻 してリラックスしようと努めましたが、なかなかうまくいかず苦しい戦いが続きました。マシン・コントロールやハンドリングのフィーリングは悪くなったので すが、とにかくコーナー立ち上がりが思うようにできません。これらの問題を少しでも減らすために、これからは自分のライディング・スタイルも含めて解決策 を追求していきたいと思います。原因は依然としてわかりません。少なくとも私はすべてのエネルギーを注ぎましたが、トップからこのように大きく離されてい るのですから受け入れがたい気持ちです。でもこの現実をしっかり受け止め、仕事に取り組むことで自分自身の成長につなげたいと思います」

    ハフィス・シャーリン (19位)
    「最終結果は19位。 当然、望んでいたポジションではありませんが、予選順位よりはずっと良くなりました。依然として改善が必要ですし、次のレースに向けてハードワークを続け なければなりません。今日の決勝ではリアにソフト・コンパウンドを選択しました。私は経験が多くありませんし、そのタイヤでいいペースが出ていたからで す。そして最初の10ラップはとてもフィーリングが良くて、他のライダーから大きく離されることもなかったのですが、途中から左側のグリップが大幅に落 ち、スピンが激しくなってコーナー出口のスピードが上がらなくなってしまいました。マシンのフィーリングはとても良いのに、この問題が出たあとはブレーキ ングが思うようにいかず、今日の暑さも加わって本当に苦しい状況になってしまいました。それでも、今週もまた貴重な経験を積むことができました。その一部は早く忘れ、一部は持ち帰りたいと思います。ミスから学び、次のレースに向けてハードワークに取り組みます」

    エルベ・・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「厳しいレースになりましたが、それは初めからわかっていたことです。このコースでテストを行わなかったことが大きく影響していると確信しています。今大会のハイライトは間違いなく、土曜日の午前中のフリープラクティス第3セッション。わずかに雨が残るコースでヨハンがQ2進出を決めたことでした。それ以外は、できるだけダメージを少なくすることに努めるしかありませんでした。決勝では序盤で他のライダーについていくためにフロント、リアともにソフト・コンパウンドを選択したのですが、結果的にヨハンがハードなパスを試みることとなり、9位から13位へと4つもポジションを下げてしまいました。ラップタイムは問題がなく、上位と同様のペースで走れていたのですが、彼らに追いつくことができませんでした。最後にロレンソが転倒したことで、なんとかトップ10に入ることができたというわけです。それにしても、マーベリック・ビニャーレスが5位、バレンティーノ・ロッシが7位、ヨハンが10位 ということは本当に厳しい状況と言わざるを得ません。わたしたちヤマハにとって、より良いコースもあると思いますが、いずれにしても今は、このように苦戦 しているのです。そのなかでもカル・クラッチロー、ダニーロ・ペトルッチらとサテライト勢トップの座を競っていることは評価できると思います。次のアラゴ ンではきっと、わたしたちにもチャンスが巡ってくるでしょう。一方、ハフィシュ・シャーリンは、今日のウォームアップ・セッションと決勝で昨日までよりい い走りをしてくれました。ウイーク初日よりも良くなってくれることが重要だと考えています。いいレースをし、何台かパスし、好タイムを記録しました。次の アラゴンではもっと楽に走れるよう願うばかりです。彼にとってはルーキー・シーズンですから、依然として勉強の段階にあります。フランコ・モルビデリとの 差はまだ2ポイントだけなので、どこかで彼に近づき、またその前に立ちたいと思っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 予選レポート

    MotoGP 第13戦 サンマリノGPの予選で、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが、Q2の最終盤で自己ベストを更新してフロントローを獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは7番手で3列目となったが、2列目との差はわずか0.003秒だった。

    マーベリック・ビニャーレスは15分間で行われたQ2セッションで3番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも序盤は非常に好調で2列目獲得のペースを維持していたが、終盤で7番手に後退してセッションを終了した。

    ビニャーレスはドライ・コンディションで行われたフリープラクティス第4セッションで好調ぶりを見せて1番手を獲得。このあとに行われたQ2も果敢に攻めていきたいところだったが、走り始めるや、タイヤのフィーリングが良くないことに気づくこととなった。そしてオープニングラップこそ4番手につけたものの、他のペースが上がると8番手へ後退してしまった。

    さらに2回トライしたあと、ビニャーレスはピットに戻ってタイヤを交換。残り5分強でコースに復帰し、次のアタックで一旦は5番手に上がったが、またもライバルたちのペースが上がったことで7番手へ後退した。しかしここであきらめず、最後のアタックでは第2、第3、第4セクションで自己ベストを更新して1分31秒950を記録。これによって3番手に上がり、トップに0.321秒差と近づいた。

    チームメイトのロッシも、最初の走行は計画通りのものとはならなかった。クリアスペースを確保してからコースインしたが、1度目の記録はキャンセルされ、2度目のラップタイムがスクリーンに映し出されて5番手につけたあとピットイン。

    6分強を残し、多くのライダーがピットにいたため半分ほどが空いた状態のコースに出ると、4番手へ浮上したあと6番手へ後退。このあとも懸命にプッシュを続けるもラップタイムを更新することはできず、最終的にはトップから0.399秒差の1分32秒028で7番手となった。地元のヒーロー、ロッシは2列目に0.003秒届かず、3列目から決勝に挑む。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがフリープラクティス第3セッションでトップタイムをマークし、自己ベストを更新してQ2へ進出。ポールポジション・レコードから0.621秒差でグリッド9番手を獲得した。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、ウイーク初日のフリープラクティス第1セッションから1.786秒も更新する健闘。しかしQ1では力を出し切れず、現地時間日曜日の14:00に始まる決勝を9列目からスタートすることとなった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選3番手/1分31秒950)
    「フロントローからスタートするチャンスをつかむことができて、うれしいです。非常に好調にウイークをスタートすることができたので、明日に向けてよいリズムできており、マシンもとても良い状態です。決勝までにもう少し調整が必要なところもありますが、私としてはほぼ満足です。ミサノ・テスト以降の仕事の成果が出ていて、マシンのフィーリングが向上しています。最初のタイヤが滑りやすくてあまり良くなかったので、それがなかったとしたら、もう少しラップタイムを伸ばせたかもしれません。タイヤを履き替えたあとも初めはちょっと不安があったのですが、走り出してみるとまったく問題はありませんでした。そして3回目のトライで自己ベストを更新し、明日に向けてさらに伸びる余地が残っていると感じています。決勝用のタイヤはまだ決めておらず、明日の状況を待つつもり。ソフト・コンパウンドかミディアムか、今は自分でもわかりません。どちらを履いても速かったので、微妙で重要なポイントになるでしょう。チームも頑張ってくれていて、そのおかげで好フィーリングが戻ってきたのだと思います。プッシュしていくことができるし、チームのみんなが私のフィーリングを理解してくれるのでとても感謝しています」

    バレンティーノ・ロッシ (予選7番手/1分32秒028)
    「2番手との差がわずかコンマ1秒以下ということなので、3列目になってしまったことはとても残念です。上位がそれくらい接近しているのです。私も良いラップがありましたが、残念ながら完璧ではありませんでした。ちょっとミスをしてしまったために1列目と2列目を失ってしまったのです。3列目からのスタートが厳しい状況であることは間違いありません。しかしその一方で、フリープラクティス第4セッションではマシン・バランスが向上していて、フィーリングがとても良くなり、ユーズド・タイヤでもいいペースで走れるようになっています。とは言え、現状では同様のペースのライダーが5人もいるのですから、表彰台を目指すなら、あとコンマ2秒短縮しなければなりません。ここからのあと一歩を、どうしたら前へ進めることができるのか、今晩も作業を通じて追求していきます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ドライ・コンディションで大幅な進歩が見られました。コースのコンディションによっても、セッションごとに良くなっているのです。マーベリックはフリープラクティス第4セッションでトップに立ち、自信を持ってQ2に臨み、フロントローを獲得。バレンティーノのほうは7番手となってしまい残念ですが、今日のQ2は非常に接戦で、1列目と3列目を分けたのがたったの0.078秒という僅差だったのです。そうしたなかでも良かった点は、ライダーたちが明日の決勝に自信を持っているということです。タイヤについては残念なことに、コース・コンディションが変化しているため前回テストのデータが適用できず、ふたりともまだタイヤを決めていない状態です。明日のウォームアップ・セッションの最後の20分間が最も重要になります。素晴らしいショーをお見せしたいと思います」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選9番手/1分32秒250)
    「終わってみれば、とても良い一日だったと思います。とくに午前中のフリープラクティス第3セッションでQ2進出を決められたことには満足です。予選で最高の力を発揮できるようにエネルギーをキープすることが重要だと改めて感じています。今日はラップタイムが良く、自己ベストを更新することもできました。そしてその結果として9番手を獲得することができ、これ以上のことは望めないほどです。上位から大きく離されているわけではないし、ここまでチームとともに取り組んできた仕事はとても順調です。そのことを心に刻み、強い気持ちで明日の決勝に臨みたいと思います」

    ハフィス・シャーリン (予選25番手/1分34秒080)
    「フリープラクティスでは3番手と4番手を獲得できましたが、予選セッションはそう簡単にはいきませんでした。フリープラクティス第4セッションでは決勝のシミュレーションを行いたかったのですが、第6コーナーで、最もフィーリングの良いマシンで転倒してしまいました。そのためQ1ではお気に入りのそのマシンを使用することができず、スペアマシンで同様のセッティングになるよう努めましたが、やはりうまくはいきませんでした。ポジションを上げることが目標だったので非常に残念。明日は後方からのスタートになりますが、ダッシュを決めていいレースができるよう頑張ります」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリは晴れから曇りへ変わるコンディション。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは2回のフリープラクティスで多くの周回を走行し、それぞれ総合4番手と8番手につけた。

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、フリープラクティスを順調にスタートして総合4番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは第1セッションで苦戦したものの、第2セッションでは調子を取り戻して総合8番手で初日を終了した。

    ビニャーレスは先週のアラゴン・テストでも良いフィーリングをつかんでおり、ここサンマリノでも好調を維持してウイークをスタート。第1セッションではほとんどの時間帯で慎重な走りを維持していたが、最後の7分で全体のペースが上がるとすぐさま反応。1分32秒739を記録してトップに0.131秒差と迫る3番手を獲得した。

    午後になると頭上に雲が広がりコンディションが変化。第1セッション終了時点と同様の状態で走行を開始したビニャーレスは初めペースが上がらなかったが、セッティングを調整しながら徐々に調子をつかむとセッション終盤では1分32秒台を回復。最終的には1分32秒411へ更新してトップに0.213秒差の4番手に浮上した。総合順位も同様の4番手となっている。

    大勢のイタリアのファンが地元のヒーローの走りを心待ちにしていたが、第1セッションは彼らが望んだようなものとはならなかった。ロッシはなかなかペースが上がらなかったものの、第2セッションと第3セッションのコンディションが不確定な状況のなかで終始、決勝に向けたセッティング作業に集中。ラップタイムではトップから1.007秒離されて15番手に留まった。

    曇り空の下で行われた第2セッションではトップ10入りを目指して懸命のトライ。その結果、最後の2分で1分32秒786へ更新して8番手へ浮上し、トップとの差を0.588秒に縮めてウイーク初日を終了した。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは第1セッションから素早くペースを上げて7番手を獲得。午後からの第2セッションでは0.256秒短縮したが、トップ10には0.005秒届かず総合11番手で初日を終了した。

    一方、ハフィス・シャーリンはYZR-M1で初めて走るミサノ・サーキットに苦戦して25番手。現地時間明日の9:55にスタートするフリープラクティス第3セッションで挽回を狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合4番手/1分32秒411)
    「今日はコース上でのライン取りにおもに取り組んでいました。それが私たちの課題だからです。マシンは非常に良いレベルにありますが、私自身のライディング・スタイルを修正しなければなりません。また電子制御システムについても改善の余地があると考えていますが、今日のところはとりあえず満足できました。タイヤについてはテストのときより消耗が激しくなってしまっているので、決勝用のチョイスは難しい課題になりそうです。まだ初日なので路面コンディションがまだあまり良くなかったのかもしれません。明日の状況を見てから判断することになるでしょう。もしもウエット・コンディションになるとすればライディング・スタイルの調整も必要になるので、フリープラクティス第3セッションで雨が降れば、そのことに集中し、多くの周回数を重ねていきたいと思っています」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合8番手/1分32秒786)
    「今日はトップ10に入ることがとても重要でした。最後でようやくラップタイムを更新し、その目標を達成することができました。マシンのフィーリングはテストのときより良くなっていて、いくらかスピードも上がっていましたが、ブレーキングなどでいくつか問題もありました。明日以降はマシン・バランスを向上させることとタイヤの選択が課題になるでしょう。ハード・コンパウンドが良いだろうと考えていたのですが、前回のテストのときよりグリップがかなり落ちているため難しい状況。決勝で良い走りをするためにはまだまだ作業が必要です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「2週間ほど前にここでテストを行っており、そのときに収集したデータをそのまま使えるのかどうかというところが気になっていました。残念ながら路面コンディションとタイヤの消耗度が変わってしまっていたのですが、それでもライダーたちは気持ちよくマシンに乗れているというので、努力の甲斐があったということだと思います。明日のフリープラクティス第3セッションが雨になりそうなので、今日はふたりともQ2進出を確実にすることを課題にしていました。またタイヤ・チョイスも重要でしたが、それはできなかったので、日曜日までに少なくとももう一度、ドライ・コンディションで走る必要があるのです。もちろん、明日までにしっかり準備を整えます。マーベリックもバレンティーノもとても満足しているので、明日もまた一歩前進できると確信しています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合11番手/1分32秒985)
    「予想よりは良い状態でスタートすることができたので、そのことには満足しています。でもトップ10入りを逃してしまったことは非常に残念です。午後からは雨の心配もあったので初めから新品タイヤを履いてラップタイム更新を目指しましたが、終盤ではタイヤを消耗していたこともあり、トップ10にはわずかに届かなったのです。それでも何度も好ラップがあったことはとても良かったと、前向きにとらえています。今はただ、明日の午前中が晴れてくれることを祈るのみ。そしてラップタイムを更新し、Q2に進みたいと思います。このコースで、マシンのフィーリングはとても良いので、気持ちは依然として非常にポジティブです」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合25番手/1分34秒539)
    「今はまだ十分なフィーリングが得られていませんが、第2セッションの序盤はとくにいい仕事ができたと思っています。第7コーナーでフロントを失った原因はわかっていませんが、そのあとはベスト・フィーリングをつかむことができなくなってしまいました。マシンを乗り換えて同様のセットアップを試みましたが、やはり同じにはならなかったのです。明日も懸命に作業に取り組み、ラップタイムを上げていきたい。最後尾からのスタートはなんとしても避けたいと思っています。ベストを尽くし、良いリズムをつかみ、最大限の強さを取り戻せるよう頑張ります」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPは今週末、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでMotoGP 第13戦サンマリノGPを迎える。今大会はチームにとっての第2のホームレースであると同時に、同コースから20分のところに住むバレンティーノ・ロッシにとっても非常に重要な一戦となる。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催されるGran Premio Octo di San Marino e della Riviera di Riminiに出場するためイタリアへ戻る。

    チームは2週間前にここミサノでプライベート・テストを実施。その後のイギリスGPは中止になったが、先週はアラゴンで再びプライベート・テストを行って新たにデータを収集した。

    ロッシはいつも以上にこのサンマリノGPに意欲を燃やす。昨年は脚の怪我のため同大会を欠場したが、今年はそれを埋め合わせ、ホームGPで’黄色い海’を見渡すのを楽しみにしている。 ロッシは第12戦終了時点でランキング2位。トップとの差は59ポイントあるが、ここミサノでは大勢のファンが後ろから支えてくれる。過去には合計6回の表彰台をゲット。2008年、2009年、2014年にMotoGPで優勝、2012年と2016年に2位、2010年には3位と活躍している。

    チームメイトのビニャーレスはランキング5位からのランクアップを目指す。2013年にMoto3で2位を獲得して表彰台に上った経験があるが、MotoGPでは昨年、ウエット・コンディションで孤軍奮闘したものの表彰台を逃している。 前回イギリスGPのフリープラクティスではYZR-M1のフィーリング向上を確認。先週アラゴンで行われたプライベート・テストでも手応えをつかみ、今大会への決意を新たにしている。

    ミサノ・サーキットは1969年に建設され、’80年代から’90年代初頭にかけてイタリア・グランプリ を開催。2006年にはMotoGPの安全規則に沿って大幅な改修工事が施され、全長4.2kmの時計回りのコースに生まれ変わると2007年、再びGPカレンダーに加えられた。さらに2008年には新たなシケインが追加され、左コーナー6、右コーナー10を含む現在のレイアウトが完成。これらの改修によってコースの安全性が向上したばかりでなく、多くの高速コーナーでオーバーテイクのチャンスが生まれたことでレースの醍醐味が増し、熱狂的なイタリアのレース・ファンを楽しませている。

    Movistar Yamaha MotoGPは今年もKiSS Misno(Keep it Shiny & Sustainable)プログラムをサポート。今後も長年にわたってコースを美しく保つことを目指し、持続可能で環境にやさしいグランプリ・イベントの開催に貢献する。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは今週末、第13戦サンマリノGPに出場するためミサノへと向かう。昨年、このコースに好フィーリングを得たザルコは、現地時間金曜日の9:55に始まるフリープラクティス第1セッションを楽しみに待っている。一方、MotoGPルーキーのシャーリンは今回もまた、YZR-M1でミサノのコースに挑む。

    バレンティーノ・ロッシ
    「ホームGPを迎えるのはいつも最高の気分です。大勢の友人やファンがサーキットに来てくれるので、彼らに週末を楽しんでもらうために全力を注ぎます。2週間ほど前にここミサノでテストを行っているので、それを土台にウイークをスタートしたいと思っています。可能な限りベストの状態でプラクティスを開始し、決勝でいい走りをして、表彰台を目指します。全員が週末を楽しめるよう、好天を期待しています」

    マーベリック・ビニャーレス
    「前回のシルバーストンではすべてのプラクティスで好調で、マシンのフィーリングもとても良かっただけに、悪天候のため中止となってしまったことは非常に残念でした。そのあとアラゴンでテストを行い、自分のライディング・スタイルに合ったベスト・セッティングを追求。ここで以前のように正しい方向性を見つけることができたので、今は次のミサノに向けてモチベーションが高まっています。昨年序盤と同じようなフィーリングが戻ってきたことで気持ちも落ち着いてきましたし、ミサノ・テストでもいい走りができたことが自信になって、これからは毎回のレースでポイントゲットに集中することができそうです。セッティングが大幅に良くなっているので100%の力を注ぎ、長く遠ざかっている優勝をヤマハにもたらしたいと思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「シルバーストンでレースができなかったことで、チームはより一層、このサンマリノGPに意欲を燃やしています。このレースは特別なもので、われわれチームは第2のホームGPと考えていますし、同時にご存知のように、バレンティーノのホームレースでもあります。昨年はそのバレンティーノが欠場。今年は何としても母国の大勢のファンの前で走りたいと、モチベーションが最高に高まっています。このラウンドはいつも素晴らしい雰囲気のなかで行われます。わたしたちチームとしても、大勢のサポーターが応援に来てくれることを期待しています。バレンティーノもマーベリックもミサノ・サーキットをエンジョイしており、2週間前のプライベート・テストや先週のアラゴン・テストの成功を受けて非常にポジティブな気持ちでレースに臨もうとしています」

    ヨハン・ザルコ
    「ミサノはシルバーストンに比べて小さいサーキット。今回はきっと天気にも恵まれるでしょう。ただここでは以前にテストを行っているライダーもいるので、上位に近づきトップ5の争いに加わるのは簡単ではないと思います。かなりの混戦になりますが、それでもチャンスがあると信じています。前回のイギリスではフロントロウに並ぶことができてとてもうれしかったので、ここミサノでもまたそれを再現したいと思っています。ここは好きなコースですし、とくにMoto2では好成績を残しています。ヤマハもまた、2年前にホルヘ・ロレンソが記録したラップ・レコードをキープしているので、ヤマハのマシンにも私自身にも大きな可能性があるのです。いつものようにベストを尽くし、好レースができるよう、しっかり準備していきます」

    ハフィス・シャーリン
    「フル・ウエットのコンディションでレースをしたことがなかったので、前回のシルバーストンが中止になりとても残念に思いました。でも何よりも安全が大切ですから、中止の判断は当然だったと思っています。ミサノではいくつか良い思い出もあるので、今は次のレースを楽しみにしています。最初のフリープラクティスから準備を整え、予選順位を上げなければなりません。そのためにも先週はハードなトレーニングを行い、いつも以上に集中できるよう目指してきたのです。すべてうまくいくよう願っています」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「前回のシルバーストンがキャンセルとなったあと、今は誰もが、レースそのものを待ち望み、明るく暖かいコンディションで走りたいと考えているでしょう。ここミサノはMotoGPのためのとても良い場所です。季節は夏の終わりになっていますが、多くの方が依然としてホリデーを楽しんでいるかのように感じられるでしょう。海に近く、暖かく、すてきなレストランがたくさんあり、ほとんどのホテルの部屋から海が見られるようなここミサノは、夏の終わりにぴったりの場所と言えます。わたしたちはここでテストを行っていませんが、ファクトリー・チームなどはテストをしています。ヤマハファクトリー・チームもそのひとつなので、彼らから情報をもらえることを期待しています。しかしながら、ライダーたちはそれぞれスタイルが異なるので、わたしたちとしてはヨハンとハフィスとともに作業を行っていくことが大切です。好成績を目指し、いいレースができると信じています」

  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 予選レポート

    ドライコンディションでは常に上位をキープしてきたMovistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスだが、ウエットコンディションとなったQ2では同様のフィーリングをつかむことができず11番手。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはピットストップを遅らせる作戦も実らず、決勝は12番グリッドからのスタートする。

    雨のなかで行われたフリープラクティスの第4セッションでは、ハイドロプレーニングで大勢が転倒する展開。安全を考慮して予選の開始を遅らせてスタートした。

    天候変化の速さを感じ取ったビニャーレスは、早々にピットを飛び出してアタックを開始。しかしリアのソフトタイヤに好感触を得られず、すぐさまピットレーンに戻ってくることに。そして前後ともミディアムを装着して残り9分弱というところでコースに復帰すると、4ラップ目で12番手から10番手へ浮上。しかしセッション終盤になって全体のペースが上がると再び後退してしまった。この時点であと3周分の時間が残されていたものの、その最終ラップで2分12秒514に更新したが、11番手でセッションを終えた。

    一方のロッシはウエットコンディションに素早く適応し、序盤の2分14秒839で5番手。その後もラップタイムを更新していったものの順位を上げることはできなかった。残り3分半の時点で8番手につけてピットインを行いコースに復帰したが、そのラップを走り終える前にチェッカーフラッグが提示された。これによりロッシは、4ラップ目に記録した2分13秒504で12番手となった。

    ザルコが3番手・フロントローを獲得!
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが予選ですばらしいパフォーマンスを見せフロントローを獲得した。コンディションは理想的なものではなかったが、そのなかで完璧なラップを走り切って3番手を獲得した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンは、Q1で雨に降られて難しい状況。フリープラクティスの第3セッションまでに総合19番手につけ、第4セッションでは12番手に上がるなど好調だったが、その後の予選セッションでは苦戦し23番手に留まった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選11番手/2分12秒514)
    「フリープラクティスの第4セッションでは集中力を維持し、マシンのフィーリング向上にポイントを絞って取り組みました。そしてその点については大幅に改善することができ、リズムがよくなってきたのでうれしく思っています。でもウエットコンディションにおいては依然として多くの課題が残っていることも事実。気象条件は誰にとっても同じなので、とにかく速く走る方法を見つけられるようがんばるしかありません。データを分析し作業を続けます」

    バレンティーノ・ロッシ (予選12番手/2分13秒504)
    「非常に残念な結果となりました。タイヤのチョイスについても戦略を用意していたのですが、あとわずかというところで時間切れになってしまいました。タイヤ交換の際にミスがあって時間がかかり過ぎたため、2秒差でチェッカーフラッグを受けることになってしまったのです。最後のラップでは2分10秒7が出ており、それが採用されていれば5番手に上がれたはずなのでアンラッキーでした。2列目からスタートできればかなり有利になるので、そこを目標にしていたのですが、最後のラップはカウントされずに終わりました。12番グリッドはかなり難しい状況です。ウエットの感触は悪くありませんでしたが、アスファルトが新しくて水はけがあまりよくないことが問題です。もしも大量の雨が降れば、路面上に残ってハイドロプレーニング現象が起きてしまうでしょう。そうなれば非常に危険な状態になります」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「どんなときも安全性が第一です。しかし今日は、開始時刻の変更、常に変化する天候と路面コンディションが裏目に出ました。不運としか言いようがなく、ビニャーレス選手もロッシ選手もドライではいいペースで走れていましたが、Q2はほぼウエットで、それまでウエットがほとんどなかったため、予選の中でトライ&エラーを繰り返すことになりました。その結果、ビニャーレス選手は良いフィーリングをつかめず、ロッシ選手はよい戦略を持っていながら時間切れになってしまったのです。明日のウォームアップがウエットになれば、この問題に取り組むことができ、ウエット用のセッティングを整えることができるでしょう。決勝は安全性を考慮し早めのスタートに変更されています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選3番手/2分10秒439)
    「難しいコンディションでした。路面がほぼ乾いたところでレインタイヤを履いていたわけですが、それが私にとっては非常によい感触だったのでライバルたちに差をつけることができました。彼らは序盤からペースを上げていたので、私も懸命にプッシュしなければなりませんでしたが、そのあとタイヤをクールダウンして、もう一度ペースを上げたらトップに上がることができたのです。あと2周というところでまたペースを緩めると、マルケス選手ら何人かが待っていました。私にアドバンテージがあることはわかっていましたが、彼らを助けるつもりはなかったので、少し待ってから最終ラップに臨んだのです。チェッカーフラッグにぎりぎりのタイミングでしたが、何とかうまくいって、ラップタイムを更新してフロントロー獲得につなげることができました。明日の天気はわかりませんが、このフロントローを生かし、最後まで上位をキープしたいと思っています」

    ハフィス・シャーリン (予選23番手/2分16秒483)
    「今日の予選は非常に難しいコンディションになりました。安全性を考慮し、フルウエットのときには走ることができなかったのです。濡れた部分が残る状態のとき、その上ではフィーリングがよかったのですが、乾いた部分へ来るとマシンの挙動をしっかりコントロールすることができませんでした。このようなハーフ&ハーフのコンディションは初めてだったので、私にとっては非常に難しいものでした。決勝は後方からのスタートとなってしまいましたが、スタートでの挽回を目指します。天気予報によれば雨になりそうなので、午前中のウォームアップでフィーリングをつかみ、その後の状況を見守りたいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP 初日レポート

    MotoGP 第12戦 イギリスGPの初日、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがフリープラクティスを好調にスタートし、総合3番手で終えた。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも着実にペースを上げて8番手につけた。

    ビニャーレスは、第1セッションの序盤からトップに立って2番手以下に1秒以上の差をつける。その後、全体のペースが上がってくるとすぐに反応してペースアップを図ると、2分02秒165、さらに2分02秒073と連続でタイムを更新してトップでセッションを終了した。

    午後からの第2セッションでも開始早々から順調な走りを見せ、最初のアタックでトップに浮上した。その後は3番手に後退するも2分02秒台をキープし、セッション終盤で再度アタックを行い2分01秒446へと更新。最後までトップ浮上を狙っていたが一歩およばず、トップから0.016秒差の総合3番手で初日を終了した。

    ロッシの第1セッションは、少しずつペースを上げていく作戦をとり4番手で残り15分を迎えると、終盤になって全体のペースが上がってきた頃、ロッシもソフトコンパウンドのタイヤに履き替えてアタック。これでトップのビニャーレスに0.189秒差と迫り2番手に浮上してセッションを終了した。

    フリープラクティス2も同様の作戦で臨み、終盤に入ってからペースアップ。リアにミディアムタイヤを履いて2分02秒台前半を連発し、ついには2分02秒152でトップに浮上。そして残り5分までこのポジションをキープしたが、トップ10入りを目指す多くのライダーがソフトタイヤに履き替えるなか、ロッシもソフトをチョイスして最後のアタックを試みた。しかしタイムを更新することができず、トップから0.767秒差の8番手でセッションを終了し、総合順位も8番手となった。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは、ウイーク初日のふたつのセッションで多くの確認を行い着実にペースを上げていった。そして第2セッションの終盤でザルコが、第1セッションのベストタイムを1.281秒短縮して7番手に浮上。一方のシャーリンも、YZR-M1で初めて走るシルバーストンで大幅な前進を見せて18番手につけた。強風に苦しみながらも難しい状況を克服し、コースの特徴をつかむと第1セッションのタイムを2.155秒も更新。明日の午前中に行われるフリープラクティス第3セッションで、もう一歩前進を目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合3番手/2分01秒446)
    「シルバーストンのすべてのコーナーが大好きなので、それが私を後押ししてくれたのだと思います。コースとマシンとの相性も抜群。今日はデータ上でも、前の何戦かと比べてよくなっていることがわかります。これはとても大きな成果です。ここまで非常に順調でフィーリングも十分なので、勝利を目指して挑むつもりでいます。ライン取り、ライディングスタイル、電子制御システムについてはまだ改善の余地があると思っているので、これらが明日以降の課題になるでしょう」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合8番手/2分02秒152)
    「このコースはM1とヤマハに合っているようです。マシンが順調に走ってくれていて、マーベリックも私もハイペースを維持することができました。タイヤについてはソフトとミディアムを前後に試しました。タイヤチョイスのためには状況をしっかり把握することが求められるため、いつも多くの作業が必要なのですが、現時点ではどうやら、去年までと大きな違いはなさそうです。アスファルトが新しくなり、グリップが少し良くなっています。以前はいろいろなタイプのアスファルトがあって戸惑ったのですが、今年は一種類だけになっているのでその心配はなさそうです。ただしバンプが残ってしまっているのは問題です。しかもかなりたくさんあるので、難しい状況です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「予定通りにウイークをスタートすることができました。ふたりとも第1セッションからトップに上がってきたのです。先週のミサノテストを終えたときと同じセッティングで臨んだので、今日の好調はその成果のひとつだと思っています。YZR-M1がこのコースに合っていることはわかっていましたが、新しいアスファルトについては不安も残っていました。とくに今日は気温が低かったですし、路面のバンプが気になっていたのですが、ともに非常に気持ちよく乗れていたようで安心できました。タイヤについては様々なタイプを試しましたが、決勝でどのコンビネーションを採用するかはまだ決めていません。明日また調整し、天候変化も考慮しながら対応していきたいと思っています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合7番手/2分01秒962)
    「今日はドライコンディションに恵まれラッキーでした。おかげで1日を通して予定通りに作業を進めることができました。午後には大幅に前進が見られ、とくに最後の3ラップはフィーリングがすばらしく、マシンがそれにしっかり応えてくれたことにも満足しています。7番手に入ったので、明日もしも雨が降ったとしてもQ2に進むことができます。コース自体は難しい状況で、風と路面のバンプでマシンが大きく振られてしまいました。でもそれが私たちに課題を与えてくれて、より一層、良い仕事ができたと思っています。いろいろな解決法を探るなかで、今後につながる成果が得られるものと確信しています」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合18番手/2分03秒293)
    「全体の感触はとても良かったのですが、フロントのフィーリングがもう少し必要だと思いました。バルセロナはもう遠い昔のことですが、あのときに感じたブレーキングの好感触を探し求めているのです。いつもハードワークを続け、ステップバイステップで前進できていると思っていますが、このコースはバンプが多いので、フロントが跳ねてしまうとコーナリングが難しくなります。この問題を解決しようと頑張っているところです。GPマシンで初めて走るコースなので、あらゆる面で理解を深めなければなりません。今日の成果を明日につなげられるよう期待しています」