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  • MotoGP 第17戦 オーストラリアGP 結果 | M.ビニャーレスが今季初優勝

    MotoGP 第17戦 オーストラリアGP 結果 | M.ビニャーレスが今季初優勝

    MotoGP 第17戦 オーストラリアGPの決勝が10月28日(日)にフィリップアイランド・サーキットで行われ、マーベリック・ビニャーレスが、自身、そしてヤマハにとって今季初優勝を成し遂げた。

    気温13度、路面温度34度で26周のレースはスタート。序盤は上位スタートのマルク・マルケス(ホンダ)やダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)がコースオフするなどトップが目まぐるしく入れ替わる展開。

    そして、4周目に波乱。4番手を走行していたヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)がターン1でマルク・マルケスに追突。両マシンともリタイアとなった。

    残り20周。スタートで順位を落としていたマーベリック・ビニャーレスが首位に浮上。そのまま後続を引き離してトップでチェッカー。今シーズン、自身とチームにとって初勝利を挙げた。2位にはアンドレア・イアンノーネ(スズキ)、3位にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が続いた。

    以下、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、フランコ・モルビデリ(エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS)、アレイシ・アスパルガロ(アプリリア)、ブラッドリー・ブミス(KTM)がトップ10入り。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は14位でレースをフィニッシュした。

    2018年 MotoGP 第17戦 オーストラリアGP 決勝 結果

    順位 No. Rider Team
    1 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
    2 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
    3 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    4 19 アルバロ・バウティスタ ドゥカティ・チーム
    5 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    6 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    7 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    8 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    99 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    10 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    11 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム
    12 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング
    13 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    14 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ
    15 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング
    16 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    17 81 ジョルディ・トーレス レアーレ・アビンティア・レーシング
    18 7 マイク・ジョーンズ アンヘル・ニエト・チーム
      44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
      55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3
      26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
      93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
      5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3
  • MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、2日目も好調をキープして予選で2番手獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはQ2でアタック中に雨に降られて記録が伸びず、7番手となった。

    ビニャーレスとロッシは、フリープラクティス第4セッションでそれぞれ2番手と3番手を獲得する好調ぶり。ところがQ2の開始直前に雨粒が落ち始め、コース・コンディションがそれまでとは違ってしまった。そのなかでビニャーレスは数台を見送ってクリアスペースを確保してからコースイン。

    2回目のアタックで1分29秒824を記録して暫定3番手に上がり、残り8分でピットに戻って来た。すぐさま2台目のマシンに飛び乗りコースに復帰すると、雨が激しくなる前に1分29秒509に更新して4番手から2番手へ浮上。コンディションが悪化するなかでさらに3回のトライを行い、その最終ラップの第1セクションでは自己ベストを更新。しかし全体では伸ばせず、そのまま2番手で終了した。トップとの差は0.310秒。

    一方のロッシはフリープラクティスまでは好調だったが、予選セッションでは全力を出し切ることができなかった。序盤はタイヤを暖めるために慎重な走り。ほとんどのライダーがアタックを開始したあと、3回目のトライで1分30秒270を記録して6番手につけた。このあとピットに戻ってタイヤを交換し、残り5分強でコースに復帰してプッシュしていったが、雨が強まりポジションアップのチャンスを失った。この結果、トップから1.071秒差の7番手。

    ザルコがフロントロー獲得! シャーリンも自己ベスト
    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンがフィリップアイランドの予選で絶好調。難しいコンディションのなかで3番手を獲得したザルコは、明日(28日)の現地時間16:00、第17戦オーストラリアGPをフロントローからスタート。一方のシャーリンはフリープラクティス第3セッションで転倒があったが、初めてQ2に進出して10番手を獲得。グリッド4列目の先頭の位置から、さらにポジションアップを目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選2番手/1分29秒509)
    「予選セッションは順調でした。本当はもう少し伸ばせるかと思っていましたが、第4セクションに差し掛かったところで雨に降られて思い通りにはいきませんでした。マシンの状態にはとても満足しており、チームが頑張ってくれたおかげで2番手を獲得することができたのです。セッティングについては何も変更せずに、ひたすら周回数を重ねてマシンに慣れていきました。日本GPのあと調子が上がっていて、高速コーナーで安定した走りができるようになったのでハッピーです。しかしながら、決勝についてはまったく予測がつきません。前に出て差を広げたいと思いますが、とにかくベストを尽くすのみです。ポテンシャルは十分なので、タイヤの状態を見ながら少しはリスクをおかして1分29秒台をキープしたいと思います」

    バレンティーノ・ロッシ (予選7番手/1分30秒593)
    「難しいコンディション。スリックタイヤを履いているのに雨が降ってきてしまったので、ちょっと勇気を出していかなければなりませんでした。このコースを高速で走っているときには、路面にどのくらい水が出ているのか判断しにくいのです。普通のコンディションだったら3番手か4番手に上がれていたと思いますが、3列目ということになってしまったので、また激しいプッシュが必須になります。今日はマシンのフィーリングもペースも向上させることができました。でもタイヤ・チョイスに関しては明日を待たなければなりません。明るい太陽を期待します」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「フィリップアイランドの2日目、マーベリックが素晴らしい走りを見せてくれました。すべてのセッションでハイペースを維持し、Q2では、雨で難しいコンディションになったにもかかわらず見事なタイムを記録しました。セッション終盤でさらにコンディションが悪化したため、ちょうど2回目の走行を始めようとしていたバレンティーノにとってはアンラッキーな展開となりました。フリープラクティス第4セッションでのペースを見れば、彼もまたフロントロウの候補のひとりだったのですから。それでも、何よりも重要なのはふたりがマシンの状態に満足していることです。あとは正しいタイヤ・チョイスを行うだけ。そして、悪天候に影響を受けるようなことがないよう祈ります」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選3番手/1分29秒705)
    「フロントローを獲得することができてうれしいです。予選中は雨粒が落ちるなど難しいコンディションになりました。路面は乾いているとわかっていても恐怖心はあるものですし、とくに最終ラップは十分なプッシュもできなかったのですが、そのなかでこうして好タイムを記録することができたのは良かったと思います。予選3番手は決勝で有利になります。それにトップグループで戦うためのポテンシャルを証明できたと思います。決勝ペースも悪くないので、上位を目指して頑張ります。日曜日の午後は好天に恵まれれば、より自信を高めて臨むことができるでしょう。表彰台の可能性も十分にあると確信しています」

    ハフィス・シャーリン (予選10番手/1分30秒593)
    「私にとって最高の一日になりました! とてもうれしいですが、同時に予選とフリープラクティス第4セッションでも高いモチベーションと忍耐力を持って走れるかどうか不安もありました。指、肩、肘の痛みに耐えなければならなかったのです。転倒のあとはいつも、非常に慎重にゆっくりとコースに戻るようにしているので、第4セッションの結果には自分でもとても驚きました。おそらく、成長したい気持ちが強かったせいだと思いますが、それが実際に実を結んだのです。今も指が痛くて曲げられない状態なので、今日はゆっくり休んで少しでも早く治し、明日の長いレースに備えたいです。それでも気分は上々。チームのみんなに感謝しています。午前中のセッションで大きく出遅れてしまったにもかかわらず、彼らが私のモチベーションを維持してくれて、多くを学ばせてくれました」

  • MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 初日レポート

    MotoGP 第17戦 オーストリアGPの初日は、Moto3のフリープラクティス第1セッションでオイルがコース上に出たためスケジュールが遅延。そのなかでもビニャーレスは好調を維持して総合3番手を獲得。ロッシはこのコース特有の風と寒さに対応するため、やや時間をかけてマシンを暖めてから少しずつペースを上げていった。

    コース清掃後にスタートした第1セッションでは難しいコンディションに多くの転倒車が出たが、ビニャーレスは順調に周回を重ねて11ラップ目に1分29秒952のトップタイムをマーク。

    第2セッションではマシン・バランスの最適化によってさらにペースアップを図り、終盤では前後タイヤをソフトコンパウンドに履き替えてタイムアタックを行った。この結果、自己ベストを1分29秒354に更新し、トップから0.223秒差の総合3番手獲得と健闘した。

    チームメイトのロッシは、ランキング2位との9ポイント差を縮めるためにこのレースを戦う。フリープラクティス第1セッションでは開始早々から決勝用のベース・セッティングを準備。ラップタイムではビニャーレスから0.876秒差の1分30秒828を記録して10番手となった。続く第2セッションでもマシン・セッティングに専念したロッシ。路面は依然として濡れていたが、気温の上昇とともにラップタイムが向上し、最終スティントでは1分30秒台前半を連発した。ベストラップは1分30秒133。トップから1.002秒差の10番手で初日を終了した。

    ザルコとシャーリン、オーストラリアGP初日に好調アピール
    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコは、フリープラクティス第1セッションからハイペースを披露して8番手を獲得。第2セッションではそこからさらに0.972秒短縮し、トップに0.555秒差に迫る1分29秒686で6番手に浮上した。
    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、フィリップアイランドのコースに素早く慣れてペースアップ。第2セッションでは0.777秒更新すると、トップ10に0.046秒差と迫る11番手を獲得し初日を終えた。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合3番手/1分29秒354)
    「順調な金曜日。フィリップアイランドが大好きです。コース・レイアウトが素晴らしいので、いつも以上にプッシュできるのです。作業スケジュールも非常に順調で満足していますが、午後のセッションは少しがんばり過ぎてしまったようです。マシンのフィーリングがとても良かったので、その良かったマシンに集中するべきでした。私自身は集中力を保って正確な仕事ができたと思います。その結果、3番手を獲得することができました。このコースの流れるようなコーナーの特徴が私たちのマシンに合っています。今日は絶好調だったので、明日と明後日もこの勢いをキープできるようがんばります」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合10番手/1分30秒133)
    「今日はマシンとタイヤに集中しました。ここフィリップアイランドではいつも、そのバランスで苦労するからです。天気予報によれば、明日のフリープラクティス第3セッションでタイムを短縮するのは難しそうなので、最終的にトップ10に入ることができたのは幸運でした。今日のところはまだペースが上がっていないので、明日以降、マシン・バランスをさらに向上できるよう、しっかり作業を続けなければなりません」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「フィリップアイランドは天候が変わりやすく、このあと何が起こるかわかりません。だからひとつひとつのセッションが非常に重要になるのです。今日は前回のもてぎで使用したセッティングに比べ、より従来的なベース・セッティングを採用。ふたりは好調ぶりを発揮し、とくにマーベリックは両セッションでハイペースを見せてくれました。タイヤ・スペックを数種類、試しましたが、最も硬いコンパウンドについてはテストができなかったので、明日のセッションで行う予定です。また、マーベリックとバレンティーノが同様に指摘しているコーナー立ち上がりについて取り組むほか、タイヤの耐久性向上を図るための電子制御システムについてもテストを続けます。明日の天気はまだわかりませんが、いずれにしても、また一歩、前進を目指します」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合6番手/1分29秒686)
    「ウイーク初日は好調。コンディションも十分でした。この素晴らしいコースで素早くペースをつかめたことに満足しています。でもそのあとは、毎ラップでタイムを更新できたわけではありませんし、より気持ちよく走るためにセッティングを向上させることも簡単ではありませんでした。非常に速いライダーが何人かいて、彼らのペースにはついて行けなかったのです。でもここであと一歩前進し、自信を持って戦えるように努力しなければなりません。このコースでは加速性能が非常に重要になるので、それが明日以降の課題になるでしょう。初日としての結果には満足しています。明日はさらに向上を目指し、明後日の決勝に備えます」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合11番手/1分30秒179)
    「フィーリングは最高です! 過去の経験ではあまり好きなコースではなかったので、正直に言うと、フィリップアイランドで最初からこのように速く走れるとは思っていなかったのです。ところがGPマシンではフィーリングがまったく異なっていて、このマシンなら自信を持って走ることができました。そしてQ2進出まであとわずかのところまで迫ることができたのは良かったのですが、本当なら、もうちょっとペースを上げることができたのではないかと悔やんでいます。でも全体的にはとても順調なので、今日の状態をキープして、明日また好天のもとでチャレンジしたいと思います。今までのところマシンは絶好調。明日は決勝用セッティングをしっかり煮詰めていきます」

  • MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPは日本GP終了後、休む間もなく次の舞台となるオーストラリアはフィリップアイランドへと向かった。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは現在ランキング3位。ランキング2位までのあと9ポイントを追って第17戦オーストラリアGPに臨む。フィリップアイランドでは数多くの表彰台を獲得している。

    最高峰クラスでは2001年から2005年まで5年連続優勝、2014年にもうひとつ加えて6勝目を挙げた。また2008年、2009年、2016年、2017年は2位、2000年2006年、2007年、2010年、2013年は3位を獲得している。

    マーベリック・ビニャーレスは、現在、ランキング4位につけており、トップ3入りが目標。ランキング3位のロッシとの差は30ポイント、2位との差は39ポイントとなっている。これまでに合計4回表彰台に上っており、2013年にはMoto3で2位、2014年にはMoto2で優勝、2016年と2017年は最高峰クラスで3位を獲得した。

    フィリップアイランドで初めてモーターサイクル・レースが開催されたのは1931年。1956年に固定的なサーキットとして建設されたあとグランプリを行ってきたが、’70年代後半から’80年代前半にかけて閉鎖されていた。改修工事を受けて1989年と1990年に一旦、再開したあと、1997年から再び定期的に開催されるようになった。海に面した素晴らしいロケーションと全長4.4kmの流れるようなレイアウト(7つの左コーナー、5つの右コーナー、900mのストレート)が、ファンからもMotoGPライダーからも愛されている。

    Monster Yamaha Tech3のふたり、モチベーションを高めてフィリップアイランドへ
    日本GPからわずか数日、Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは第17戦オーストラリアGP出場のため南半球へ。フリープラクティス第1セッションは現地時間の金曜日11:55にスタートする。

    昨年はここフィリップアイランドで大活躍を見せたザルコ。今年もできるだけ多くのポイントを持ち帰り、トップ・サテライトを目指すべくベストを尽くす。 一方、日本GPではトップ10入りを果たして好調ぶりを見せているシャーリンは、フィリップアイランドでさらに弾みをつけ、次のホームGPに臨みたいところ。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「オーストラリアGPは大好きなコースのひとつで、ここに来るときはいつもハッピーです。この土地もサーキットもとても気に入っています。昨年は私が2位、マーベリックが3位と活躍することができたので、今年も同様にいいレースをしたいと思っています。オーストラリアGは少し特殊なので、コースは他のどことも似ていませんし、何よりも天候が気になるところです。状況をしっかり判断し、ベストを尽くします」

    マーベリック・ビニャーレス
    「前回の日本GPはベストを尽くしましたが、まだ不十分でした。今は次のオーストラリアに集中しています。フィリップアイランドは好きなコースのひとつで、レイアウトが素晴らしいし、そこにいるだけでハッピー。去年は3位を獲得し、バレンティーノとダブルで表彰台とうれしい経験ができたので、今年もかなりモチベーションが上がっています。その他にも良い思い出がたくさんあって、3つのカテゴリーで表彰台に上り、2014年にはMoto2で優勝することもできました。昨年はとくに加速性能が素晴らしかったことが印象に残っています。今年もチームがとても頑張ってくれているので、ここでもう一度、表彰台に上れるようベストを尽くします。まずマシンをしっかり作り上げ、シーズン最高のレースにしたいと思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「もてぎのあと、すぐにオーストラリアへ向かいました。日本GPでは期待したようなパフォーマンスができなかったので、今回こそはトップ・バトルを目指していきます。フィリップアイランドは伝統的に相性の良いコース。雰囲気も素晴らしく、流れるようなコーナーがヤマハのマシンに合っているので、わたしたちはいつもこの大会を楽しみにしています。以前は開幕前にここでテストを行っていましたが、今年はできなかったので、最初のプラクティスからハードワークでセッティングを追求していかなければなりません。そしてできるだけ早い段階でタイヤ・チョイスに進みたいと思います。幸い、昨年はバレンティーノとマーベリックが2位と3位を獲得しており、ここでのベース・セッティングはつかめています。ふたりが今年も好成績を挙げられるよう、チーム一丸となってベストを尽くします」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「フィリップアイランドは非常に高速で素晴らしいコース。MotoGPマシンで走ると、毎ラップでアドレナリンが感じられるような気がします。去年はここでいいレースができたので、今年もまた、トップグループに加わることができるよう頑張りたいと思っています。チームがこのコースをとても気に入っていることも、強いマシンを作り上げるための助けになるでしょう。大好きなコースですが、もしも雨が降って寒くなると、とても難しいコンディションになってしまうので、好天に恵まれるよう期待しています。晴れてくれれば、必ず面白いレースになるでしょう」

    ハフィス・シャーリン
    「前回のもてぎはいいレースができましたし、マシンも好調でリズムが良くなっているので、次のフィリップアイランドをとても楽しみにしています。私にとっては最高のコースというわけではありませんが、トップ・ルーキーのライバルたちより前でゴールしてポイント差を縮めるためにベストを尽くします。そして何より、好天を期待したいです」

    エルベ・・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「もてぎのあと急いで荷造りを済ませ、成田空港から次のレース開催地、美しいフィリップアイランドへ向かうため飛行機に乗りました。私自身を含め、Monster Yamaha Tech3のクルーたちはみな、この3連戦をエンジョイしており、とくに美しい景色と立派なサーキットが待つフィリップアイランドへと向かうときは、いつもとてもうれしい気持ちになるのです。昨年のこの大会ではシーズン最高の活躍ができたので、今年も同じようなレースを再現できるようチームの全員が願っています。ここではいつも、本当に素晴らしいレースが展開されます。ヨハンは昨年、そのなかでトップライダーのひとりとして戦いました。しかし残念ながら表彰台には届かず、最終ラップの最後のストレートで2位獲得のチャンスを失ってしまったのです。このとき、わたしたちのなかには、中野選手が250ccタイトルを逃したときのことを思い出した者もいました。このようにフィリップアイランドは、とても特別な場所なのです。今年は、先週の日本GPで大健闘したハフィスが、ここフィリップアイランドでどのような走りを見せてくれるかを楽しみにしています。彼にとっては好きなコースではないと思いますが、いずれにしてもウイークのスタートはすぐそこまで迫っているので期待を込めて見守ります。ひとつだけ言わせてもらえるなら、パドックの全員、観客たち、そしてテレビの向こうのファンのみなさんのために、太陽とドライ・コンディションを期待しています」

  • MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシはツインリンクもてぎでファイティング・スピリットを発揮。4位でチェッカーを受けて貴重なチャンピオンシップ・ポイントを獲得し、シリーズポイントでランキング2位に近づいている。一方のマーベリック・ビニャーレスは序盤で出遅れたが、7位まで挽回してランキング4位をキープ。シーズンのあと3戦で、ランキング2位浮上の可能性も残している。

    ロッシはグリッド9番手から絶好のスタートを切り、オープニングラップで5番手に浮上。A・リンス(スズキ)とバトルしたあと前の4台を逃すまいと、2ラップ目でパスに成功した。1分46秒052のファステストラップを記録し、1秒以上あった差を半分まで詰めると次のラップではトップグループに接近。すぐさま第11コーナーでJ・ミラー(ドゥカティ)をパスして4番手に浮上した。この時点で表彰台争いまではあと0.6秒。しかしここからがなかなか縮まらなかった。

    ラップタイム1分46秒台を切ることができないまま、10ラップ目と11ラップ目でスズキ勢に先行を許す。15ラップ目にはA・イアンノーネ(スズキ)が転倒したため再び5番手に上がったが、リンスとの差はすでに2秒以上に広がっていたため、これを追うことより後方集団に気持ちを集中した。最後の5ラップではヨハン・ザルコとA・バウティスタ(ドゥカティ)が迫ってきたが、ふたりのバトルがロッシに時間を与える間に完璧な方法で対処。最後の2ラップでA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)が転倒したため、ロッシは4番手に上がってチェッカーを受けた。

    一方のビニャーレスはスタートで出遅れてグリッド7番手から10番手へ後退。1分46秒台中盤のペースではバウティスタの追撃を抑えることはできなかったが、11ラップ目のミラーの転倒によってひとつ順位を上げ、さらに4ラップ後にはイアンノーネの転倒でもうひとつ挽回して9番手につけた。

    このあと徐々に調子を取り戻して1分46秒台前半へペースアップ。19ラップ目からはD・ペドロサ(ホンダ)と何度か順位を入れ替え、20ラップ目で抜き去り8番手に浮上した。その次のバウティスタとザルコは2秒以上離れており追いつくのは難しかったため、着実なポイント・ゲットに目標を切り替えてゴールを目指す。その後のドビツィオーゾの離脱により7位となり、トップから13.330秒差でチェッカーを受けた。

    ロッシはランキング3位をキープして、2位との差は9ポイント。ビニャーレスはロッシから30ポイント差のランキング4位につけている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングでトップから100ポイント差のランキング3位。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキングトップから51ポイント差のランキング2位。

    ヤマハは、2018MotoGP World Championshipのタイトルを決定したマルク・マルケス選手とRepsol Honda Teamに祝福を贈る。

    Movistar Yamaha MotoGPは1週間後の10月26日~28日、フィリップアイランド・サーキットで行われる第17戦オーストラリアGPに照準を定めている。

    ザルコが6位獲得と健闘。シャーリンもトップ10入りを果たす
    Motul Grand Prix of JapanをフロントローからスタートしたMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは、1周目を7番手まで下げてしまうが、ここからハイペースで追い上げを見せ、最終的には6位でチェッカーを受けた。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンも見事なレース展開。グリッド6列目からスタート後、1ラップ目を終えた時点で18番手に浮上する。ここからひとつずつ着実に順位を上げて10位を獲得した。これでルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバルにあと4ポイント差と近づいた。

    中須賀が14位でフィニッシュしポイント獲得
    決勝レースが行われる日曜日は、午前に20分間のウォームアップ走行が行われ、ここでマシンを確かめた中須賀克行は、午後2時から始まる24周のレースに向けて気持ちを集中させていく。まずはスタートを決めること。そしてそのスタートでどれだけ前に行けるかが、結果を導き出すための重要なファクターだった。

    そしてそのスタートは「すごく良かったというほどではないけれど、悲観的になるほどでもなかった」と語る通り、オープニングラップは予選グリッドと同じ20番手だった。その後、A・エスパルガロ(アプリリア)の後退で中須賀は19番手に、さらにJ・ミラーやK・アブラハム(ともにドゥカティ)、そしてA・イアンノーネ(スズキ)の脱落で15周目には15番手に浮上。23周目にはA・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)の転倒で14番手に。

    中須賀の後方にはレース序盤から中上貴晶(ホンダ)が付けていたが、しっかりと抑えて14位でチェッカー受け、シリーズポイント2点を獲得した。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「4位は悪くない結果です。午前中のウォームアップ・セッションで一歩、前進することができマシンに良いフィーリングを持って臨むことができたことは大きな成果です。決勝でも好調を確信して表彰台を目標にスタート。しかし、ライバルたちのほうが少し速かったようです。最後まであきらめずに戦い続け、ミスをしないように気持ちを集中しながら、いいペースでレースを終えることができました」

    マーベリック・ビニャーレス (7位)
    「さまざまなセッティングを試してみましたが、スピードを得られないまま終わってしまいました。決勝前にもセッティング変更を行ったのですが、うまく機能しませんでした。前回のブリラムで使用した方向性を維持し、それがここでも機能してくれるかどうかを確かめたかったのですが、結果的にそのようにはなりませんでした。次のフィリップアイランドでは、しっかりとレースウイークを組み立てていけるように努力したいと思います。集中力を持って作業に取り組み、ベストを尽くします」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「まず始めに、マルク・マルケスとRepsol Honda Teamのチャンピオン獲得を祝福したいと思います。一方、わたしたちのほうは非常に厳しい状況でした。バレンティーノはウォームアップ・セッションで前進が見られ、決勝も完璧なスタートを切って序盤から上位につけることができました。しかし残念ながら、トップ争いに加わるにはわずかに力が足りませんでした。マーベリックのほうは、マシン・セッティングでリスクを賭けて臨んだのですが、期待とは異なる結果になりました。しかしバレンティーノとマーベリックは依然としてランキング2位と3位の候補なので、次のオーストラリアでまた課題に取り組み、好成績を目指していきます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (6位)
    「いいレースだったと言いたいですね。私自身の体力とポテンシャル、そしてマシンのパフォーマンスをすべて出し切ることができました。ただ、好スタートを切ったあと最初の4つのコーナーで大きく順位を下げてしまったことは残念でなりません。行き場所がなくなってしまって良い位置がとれず、最初の10ラップが最も難しい状況でした。後半はペースが上がり、マシンのフィーリングも良くなってきて、トップグループにはかなわなかったものの十分な速さを発揮できました。イアンノーネ(スズキ)とドビツィオーゾ(ドゥカティ)が転倒し、その後方ではロッシのペースが上がらないようだったので、最終ラップで彼を抜こうと準備を整えていたのですが、バウティスタ(ドゥカティ)が上がってきて、終盤で抜かれてしまいました。そしてその間にバレンティーノとの差が広がってしまい、4位浮上のチャンスを失いました。それでも今日の結果には満足するべきでしょう。チャンピオンシップは常に変動していて、カル(ドゥカティ)が2位と健闘したことでトップ・サテライトの争いにも大きく影響してきそうです」

    ハフィス・シャーリン (10位)
    「トップ10に入ることができてとてもうれしいです。これは自分に課した目標で、今回で2度目の達成となりました。チームとともにハードワークを続けてきて、このような成績を獲得することができたので、素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに心から感謝しています。またここに来ている家族をはじめ、いつも私をサポートしてくれるすべての人にもお礼を言いたいです。次のフィリップアイランドでもベストを尽くします。簡単なことではありませんが、好調をキープして臨み、さらにその次の私のホームレースにつなげたいと思います」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「もてぎではいつも決勝でさまざまなハプニングが起こります。はっきり言えば、私たちはザルコ選手のスタートを予測していませんでした。ライバルと軽い接触があり、フロントローの優位性を十分に生かすことができなかったのです。大きく順位を下げたあとは、前のライダーをパスすることがミッションとなりました。ところが、ザルコ選手は後半でリズムを取り戻してロッシ選手に近づいていったのです。残り4ラップで0.4秒差まで追い上げましたが、残念ながらバウティスタ選手に抜かれてしまいました。非常に厳しいレースでしたが、ザルコ選手はベストを尽くし、シーズン序盤と同じようなすばらしい走りを見せてくれました。私たちも今日は本当にうれしいです。一方、ルーキートップを獲得したシャーリン選手の走りにも満足しています。スタートはあまりよくなかったため、序盤にポジションを下げてしまいました。パスは簡単ではないので、慎重に自分のペースを守るよう事前に話してあったのですが、彼はその言葉通りに走ってくれました。そして上位との差を詰め、前のライダーをパスしていきました。ラップタイムも非常に速く、ザルコ選手、ロッシ選手と同等、あるいはそれ以上のペースで走って最終的にトップ10を獲得。チームとしてこの活躍を誇りに思います。ミスはなく、すべてのラップで多くのことを学びました。モルビデリ選手が最終ラップの最終セクションでスミス選手をパスしたため、1ポイントだけ詰めたことになりますが、あと3戦を残して4ポイント差まで近づいているので、今後の展開が楽しみです」

    YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING
    中須賀克行 (14位)
    「全日本でもですが、ピットサインは周回数など必要最低限の提示をお願いしていて、それは今回も同じでしたが、なぜかラスト10周となったところで後ろにいるのが中上選手だと知らせてきました。気を抜くなとか、そういった意味があったのだと思いますが、余計に力が入ってしまいました(笑)。でも、中上選手を抑えることができたし、14位でポイントも獲得できたので、レースはよかったと思います。いや、スタートからレース序盤でアブラハム選手を攻略できていたら、もう少し違う展開だったかもしれません。ちょっと悔やまれるところです。しかし、開発ライダーとしてはロッシ選手やビニャーレス選手がマシンに対して指摘していることがリアルにわかったので、残り3戦、彼らの望むパーツを届けたいですね。そして、今大会でライバルメーカーがチャンピオンを決めましたが、2週間後の全日本JSB1000では自分がYAMAHAをチャンピオンに導きます」

    船沿広道監督 (技術本部MS開発部 モトGPグループ主査)
    「中須賀選手が怪我することなく3日間を走り終えたことに安堵しています。そして完走して、14位に入れたことでポイントを獲得できたこともうれしく思います。今大会では、これまでテストしてきたものを再確認するというのがメインでしたが、新たな課題も見つかっているので、今後はその部分の改善はもちろん、今大会で得られたデータを見つめ直して今後のマシン作りに反映していきます。ファクトリーチームのライダーたちと一緒のレースを走れるというのは、彼らが何を要求しているのかがリアルに把握することができるので、とても有意義な3日間となりました。中須賀選手はこれからも開発を継続してもらいますが、全日本のJSB1000では、ぜひチャンピオンを獲ってもらいたいと思っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP 予選レポート

    ヤマハは、MotoGP 第16戦 日本GPの予選で、ヨハン・ザルコが2番手フロントローと好調ぶりを披露。マーベリック・ビニャーレスは予選7番手、バレンティーノ・ロッシは9番手でグリッド3列目から決勝をスタート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、グリッド上位を目指してQ2に臨んだが、それぞれ7番手と9番手となった。

    ビニャーレスは早々にピットを離れ、後続との距離を保ってアタックを開始。すぐさまロッシに続く2番手に浮上した。2回目のトライでは各セクションでタイムを更新していったが、残り7分弱でピットインした際には7番手まで順位を下げていた。

    素早くコースに復帰すると再びアタックを行うも、次のトライではタイムを短縮できず、7ラップ目となる最終ラップにすべてを賭けて臨む。結果、トップに0.550秒差と迫る1分45秒140にタイムを更新して6番手に浮上。しかしチェッカー後に1台が上回り、ビニャーレスは7番手でセッションを終了した。

    チームメイトのロッシは、クリアスペースを求めてビニャーレスのさらに前でピットアウト。最初のアタックで暫定トップに立ち、2ラップ目にはさらにタイムを更新した。しかしライバルたちもペースを上げるなかで5番手に後退し、7分強を残してピットインを行った。

    素早く作業を終えてコースに復帰した時点で、タイムアタックのために残されたチャンスはあと2ラップ。身体を伏せて懸命にトライするもトップから0.675秒差の1分45秒265で、グリッド9番手からのスタートが決定した。

    ザルコが2番手フロントローと予選で好調ぶりを披露
    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコは、フリープラクティス第3セッションで前日のタイムを0.346秒、更新して3位をキープ。予選セッションでは0.068秒の僅差でポールポジションを逃し、グリッド2番手から決勝をスタートすることとなった。

    一方、チームメイトのハフィス・シャーリンはフリープラクティス第3セッションで前日までのタイムを1.147秒も更新。Q1では1分45秒767を記録してQ2進出を目指したが、0.019秒差で届かなかった。明日の決勝はグリッド6列目からポイント獲得を目指す。

    中須賀はFP4で転倒し、予選20番手
    金曜日のフリープラクティス第1、第2セッションを経て、土曜日はフリープラクティス第3、第4セッション、そしてQ1、Q2が行われた。フリープラクティス第3セッションの上位10台がQ2に進んでタイムアタックを行いポールポジションからグリッドか決定。フリープラクティス第3セッションの11番手以下がQ1でタイムアタックを行い、上位2台がQ2に進出。13番グリッド以下はQ1のタイム順となる。なお、フリープラクティス第4セッションはQ1、Q2に向けたフリー走行だ。

    土曜日は総じて好天に恵まれ、フリープラクティス第3セッションは気温20℃、路面温度25度というコンディションで行われた。ここでトップ10に入ればQ2に直接進出となるが、中須賀克行は最終的に1分46秒341で14番手。しかし「マシンのフィーリングはいい」と語っており、Q1で上位2台に入りQ2進出を目指した。だが、フリープラクティス第4セッションの第5コーナーで中須賀は転倒してしまい、身体にダメージはなかったが、セッティングの出ていたマシンは損傷してしまう。もう一台のマシンで中須賀は出走したが、ポジションアップを果たすことができずQ1で10番手。総合では7列目20番グリッドからのスタートとなった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選7番手/1分45秒140)
    「私たちは今、来年のために何かを学ぼうとしているところなので、グリッド7番手は悪くない結果です。とは言え、期待通りというものでもありません。昨日のフリープラクティス第1セッションを終えた時点では、トップに近づいてフロントローを獲得できるのではないかと考えていましたが、おもにブレーキングで状況が思わしくなく、明日までに何とか解決したいと思っています。この問題を解決できれば、トップ争いに加わっていきたいですね。気持ちを集中し、あと一歩、前進できるようがんばります。実際のところ、このコースでこれほどのトラクションが得られるとは考えていなかったので、その点には満足しています」

    バレンティーノ・ロッシ (予選9番手/1分45秒265)
    「ペース自体は昨日より良くなっていると思います。同じようなレベルのライダーが5人くらいいるので、決勝ではいろいろな展開が考えられ、その行方は想像がつきません。予選でもっと上へ行ければ良かったのですが、リアタイヤに少し問題があり、もしそんなことがなければ、グリッド2列目は確実だったと思っています。それが本来のポテンシャルだからです。明日までにいくつかの部分を改善したいと思っています。ポジションアップを目指してトライあるのみです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「フリープラクティス第3セッションと第4セッションでドライ・コンディションに恵まれ、昨日の第2セッションで失った時間を埋め合わせることができました。昨日の結果を受けて、今日はいくつかの解決策を準備していたのですが、午前中のセッションではすべてを解決するには至らず、午後の第4セッションでも引き続き作業を行うことになりました。そのなかでトラクションが向上し、マーベリックもバレンティーノも順調にQ2をスタートすることができたので期待が高まりました。しかし、バレンティーノは十分に力を出し切れないまま、ふたりとも3列目からのスタートとなってしまいました。明日のウォームアップ・セッションでは、また新しいセッティングを試すつもりです。タイヤについてはまだ決めかねていて、明日を待ちたいと思っています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選2番手/1分44秒658)
    「すばらしいラップタイムを記録することができました! 最後のシケインで3速から2速へ落とすときにちょっと手間取ってしまい、あそこでコンマ数秒遅れたためポールポジションを逃したのだと思います。いずれにしても、今日の予選にはとても満足しています。今回はフリープラクティス第1セッションから好調でしたが、今日もまた、好調ぶりをアピールできたと思います。このコースが大好きなので、全力でプッシュしていくことができるのです。すべてにおいて、非常にうまくいっています。明日の決勝では好スタートを決め、できればレースをリードし、オープニングラップからマシンをしっかり乗りこなすことが大切になると思っています」

    ハフィス・シャーリン (予選16番手/1分45秒765)
    「フリープラクティス第4セッションとQ1でいい仕事ができました。あとちょっと、というところまで近づくことができたのです。予選では少しナーバスになってしまって、わずかの差でQ2進出のチャンスを逃してしまいましたが、チームとともにがんばってきたおかげでリズムを取り戻すことができ満足しています。ペースもとてもいいので、明日はきっといい日になると信じています。そのためにも、タイヤについては賢い選択をしなければなりません。7番手から15番手までが非常に接近しているので、好スタートを決めて集団について行くことができればポイント獲得も可能だと思います。素晴らしいマシンを用意してくれたチームのみんなに心から感謝しています。このあともハードワークを続けながらモチベーションを維持し、私自身がもっと自信を高めていくことが必要になるでしょう」

    YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING
    中須賀克行 (予選20番手/1分46秒441)
    「FP4の第5コーナーで転倒してしまいましたが、幸い身体にダメージはありませんでした。しかし、開発ライダーとしていちばんやってはいけないことをしてしまって、スタッフには申し訳ない気持ちです。実は前を走っていた選手を抜いたら第5コーナーでいきなり視界が開けて、よし行こうと思ったら、ちょっと行きすぎて転倒してしまったという状況です。しかし、マシンも僕自身もいい形で仕上がってきているので、明日のレースでは、難しいことは承知の上でシングルフィニッシュしたいですね。精一杯がんばるので応援してください」

    船沿広通監督 (技術本部MS開発部 モトGPグループ主査)
    「今日、土曜日の走行ですべてのテスト項目を終えました。マシンを2台用意し、これまでのテスト走行で得られたデータを再確認することができました。中須賀選手はFP4で転倒してしまいましたが、実はこのマシンが中須賀選手の気に入っていた方で、Q1にはもう一台のマシンで出走しましたが、思うほどにタイムは詰められませんでした。ただ、もうすでに中須賀選手の好みに合わせたマシンが仕上がりつつあるので、明日の決勝レースでは気持ち良く走ってもらいたいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP 初日レポート

    MotoGP 日本GPのフリープラクティス初日、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは午前、午後の両セッションでドライ・コンディションとウエット・コンディションを経験し、ベース・セッティングの向上に取り組み、総合順位でそれぞれ5番手と9番手を獲得した。

    昨年はウイークを通して雨に見舞われたため、ビニャーレスにとってドライコンディションは初めての経験。午前中の第1セッションではツインリンクもてぎの感触を思い出すところからはじめ、少しずつ着実に前進していった。

    ハードブレーキングが必要となるコースの特徴を考慮して時間をかけカーボンブレーキ・ディスクを暖めてから、残り15分で徐々にペースアップ。終盤で2番手に上がってからリアタイヤをソフトコンパウンドに履き替えると、最後のトライでさらに1分45秒640へと更新してトップから0.282秒差の5番手を獲得した。

    第2セッションはウエットコンディションとなったが、ビニャーレスは早々にコースに飛び出して予定通りにセッティング作業をこなしていった。ラップタイムでは1分54秒133を記録して終盤まで上位をキープ。しかし路面が乾き始めると他のライダーたちもペースを上げたため、最終的にはトップから5.997秒差の15番手に後退した。総合順位では第1セッションのタイムが採用されて5番手となっている。

    チームメイトのロッシはフリープラクティス第2セッションの序盤で2番手につけたあと、タイヤスペックを含めた様々なセッティングオプションのテストに専念。その後、作業のほとんどを終えてからタイムアタックを開始した。そして最終ラップで1分46秒329を記録。トップから0.971秒差の9位を獲得した。

    午後になると予想通りコンディションが悪化し、第2セッションでは誰ひとりラップタイムを更新することができなかった。ロッシはウエットコンディションでのフィーリングをつかむために、ひたすらマシンバランスの向上に取り組み、ラップタイムではトップから5.942秒差の1分54秒078に留まった。しかし総合順位では9番手をキープした。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがヤマハ勢トップの総合3番手
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはフリープラクティス初日、午前中の第1セッションでハイペースをキープし3番手を獲得。第2セッションはウエットからスタートし、ほとんどの時間帯でトップをキープしたが、終盤になると路面が乾きスリックタイヤに交換すると、トップから0.125秒差の5番手で終了した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンはYZR-M1でツインリンクもてぎを初走行。天候の変化もあり難しい状況だったが、第2セッションではフィーリングが向上して6番手獲得と健闘した。

    ワイルドカード参戦の中須賀、初日総合15番手
    日本GPに出場するのは今年で連続7回目となる中須賀克行。今年のチームはYAMALUBE YAMAHA FACTORY RACINGで、マシンはYZR-M1。ゼッケンは89で、これは中須賀の誕生日である8月9日から用いられたもの。さらにチームクルーは日ごろマシン開発に携わるメンバーで気心は知れている。

    走り出しのFP1では、開始早々にトップ10入りする好タイムをマークするが、時間経過とともに他ライダーのペースが上がり、最終的に1分46秒872がベストタイムとなり15番手。FP1から決勝まで雨が降り続いた昨年のデータとは比較はできないが、一昨年まで遡ると、2016年のFP1では1分48秒058で18番手だった。

    FP2は、FP1後に降った雨の影響で路面がウエットとなっため出走を見合わせていたが、路面コンディションが回復したため、決勝に向けてのスタート練習を目的に走行時間終了直前にスリックタイヤを装着してコースイン。これで、FP2のポジションは12番手となったが、総合成績は15番手で初日を終えた。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合5番手/1分45秒640)
    「順調な一日でした。それどころか非常すばらしかったと思っています。というのも前回のタイGPでの好調の原因が、タイヤではなくてセッティング変更にあったことを確認できたからです。タイヤのほうはタイGPのときとまったく違っているのに、依然として上位につけることができたので、本当にうれしい気持ちになりました。とはいえ、改善すべきところはまだ残っています。セッティングについては今の方向性を維持しながら、さらに改良に努めていきたいと思います。午後はおもにウエットタイヤのテストを行いました。昨年はこれにかなり苦戦したのですが、今年はウエットでもマシンが好調に走ってくれていて、マシンのバランスはドライでもウエットでも昨年よりよくなっているようです。また、私たちは今日、乳がんと闘う人たちへのサポートの一環として、ピンクのシャツを着用しました。このような活動を通して少しでも患者さんたちの支えになれるなればと思います」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合9番手/1分46秒329)
    「コンディションが変わりやすかったので、今日のプラクティスについて評価するのは簡単ではありません。午前中は幸いドライコンディションに恵まれましたが、いろいろと試しておきたいこともあったので、十分にペースを上げることができませんでした。その一方で、マーベリックやザルコは走りもペースも非常に好調だったので、ヤマハにとってはよいことだと思います。午後はハーフ&ハーフのコンディションになったため難しかったのですが、明日のためにトライしておかなければならないことがありました。明日はマシンをモディファイする予定ですが、それによってペースが上がるかどうか、またユーズドタイヤでもペースを維持できるかどうか確かめたいと思っています。一日の最後にはウエアを着替え、大切なイベントに臨みました。マーベリックと私は記者会見でピンクのシャツを着用したのですが、これは、乳がんへの意識を高めるためにMovistarが取り組んでいるサポートの一環です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日はマーベリックが初めからハイペースで走ってくれたので、タイGPで使用したベースセッティングがここでも有効であることを確認することができました。バレンティーノは第1セッションで期待したようなスタートができませんでしたが、周回を重ねるにつれてどんどんよくなっていきました。ふたりとも、午後のウエットコンディションには好感触をつかんでいるようですし、ドライでのラップタイムを越えることはないとわかっていたので、プレッシャーを感じることなくマシンバランスの追求に専念することができました。明日はまた一歩前進し、決勝に向けてしっかり準備を整えるためにもドライコンディションを期待しています。特にタイヤの比較がまだ完了していないので、その部分にもう少し力を入れることになるでしょう」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合3番手/1分46秒483)
    「ウイーク初日は好調に運び、満足しています。ドライコンディションでは開始早々からハイペースで走ることができたので、落ち着いて多くの仕事をこなすことができました。午後になると雨が降ったりして難しいコンディションになったので、午前中のうちにタイムを上げておくことができてよかったです。フルウエットまではいきませんでしたが、所々に水たまりができている状態。両方のコンディションでレインタイヤとスリックタイヤを試すことができ、どちらもうまくマシンをコントロールできたので自信を持って臨めます。明日も速さを維持して予選で上位を目指したいと思っています」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合24番手/1分47秒726)
    「ドライコンディションの間にあまり多くの周回を走ることができませんでしたが、マシンのフィーリングは上々で満足できました。第1セッションは終盤でブレーキに少し問題が出たため、走行を取りやめました。第2セッションは絶好調だったのですが、ドライの時間帯を十分に利用することができなかったのは残念です。全体的にはとても順調なので、明日はもっとタイムを短縮できるでしょう」

    YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING
    中須賀克行 (フリー走行総合15番手/1分46秒872)
    「日本GPは、今年で連続7回目の出場です。ツインリンクもてぎに来るまでは、もうそろそろ緊張はしないだろうと思っていましたが、FP1直前は例年どおりに緊張して、走り出してそれが解けました。年に一度、世界最速ライダーたちが集まる日本GPは緊張に値するものだし、ここに自分が出場できることはとても誇りに思います。今大会は、これも例年どおりにテスト項目があるのですが、レギュレーションで手を加えられるところが限られているので、数年前のようなハードスケジュールではありません。FP1ではリズムも良かったし、テスト項目も順調にこなせました。FP2は路面が乾ききっていなかったので、チームと相して走ることを辞めました。ただ最後に路面が回復方向だったので、スタート練習のために出走。例年よりもしっかりと走れているので、明日はさらにいい走りをしていきます」

    船沿広通監督 (技術本部MS開発室 モトGPグループ主査)
    「走り出しとなるFP1では、これまで中須賀克行選手とともにこれまでテストしてきたパーツ類やセッティングなどを実践で確認するという作業でした。現在のレギュレーションではエンジンに手を加えることができないので、必然的に車体と制御に絞られてきますが、今大会で何か新しいパーツを試すのではなく、基本的にはこれまでやってきたことの確認作業が中心です。FP2は路面が乾ききっていなかったので、ここでリスクを背負う必要性はまったくなかったので、走行をキャンセルしました。セッション終盤で中須賀選手がコースインしましたが、コンディションが回復しつつあり、スタートの練習をしたいという本人の希望によるものです」

  • MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第16戦 日本GP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPはフライ・アウェイのトリプル・ヘッダーをヤマハのホーム、ツインリンクもてぎからスタートする。

    日本のファンとの再会を楽しみにしているバレンティーノ・ロッシ。第15戦終了時点でランキング3位をキープし、2位を22ポイント差で追っている。前回のブリラムでは惜しくも表彰台を逃したが、好調をそのままに、今回もトップ争いを目指す。

    もてぎでは多くの好成績を残しており、最高峰クラスでは2001年と2008年に優勝、2000年、2002年、2003年、2004年、2006年、2009年、2015年に2位、2010年と2014年に3位を獲得している。

    チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは前回、表彰台を獲得。この活躍もありランキング4位につけて日本GPを迎えることとなった。グランプリ参戦を開始した2011年以降、2012年と2013年にMoto3で2位、2014年にMoto2で2位、2016年にはMotoGPで3位を獲得して合計4回、表彰台に上っている。今年はその頂点を目指し、25ポイントを獲得してランキング3位との26ポイント差を縮めたい。

    ツインリンクもてぎは1997年、マシンテストを目的に建設された。全長4.8kmのコースには6つの左コーナーと8つの右コーナーが設けられ、様々なハードブレーキングと加速が何度も繰り返される。1999年に初めてJapanese Grand PrixとしてMotoGPを開催し、1年後にはPacific Grand Prixの名称で大観衆を集めた。2004年には鈴鹿サーキットに代わってMotoGPカレンダーに加えられ、再び日本GPを開催。以来、シーズン終盤の重要な一戦として位置づけられ、ここで数々のドラマが繰り広げられてきた。

    初開催されたタイGPで5位獲得と健闘したヨハン・ザルコは今週末、強い期待を胸にツインリンクもてぎへ向かう。アジア/オセアニア・ラウンド3連戦の初戦で、ライバルのC・クラッチローとD・ペトルッチを抑えてトップ・サテライトに返り咲くことが目標だ。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのチームメイト、ハフィス・シャーリンにもミッションがある。前回のタイで12位を獲得し、ここもてぎで自己通算16回目のグランプリに挑むシャーリンは、今回もまたポイントゲットを目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「タイGPのあと一度、イタリアへ戻り、自宅で1週間ほど過ごしました。そのなかでトレーニングを行って、このあとの3連戦に備えてきました。日本では何度も好成績を残してきたので、ここへ来るのはとてもいい気分です。コースとの相性もよく非常に気に入っています。でも昨年はずっと雨ばかりで、まさに悪夢のようでしたから、今年はドライコンディションを期待したいですね。私たちチームは、この日本GPのことだけではなく、ここからの3連戦をどう戦うかということを考えています。前回の好調が本物ならば、次の3戦もきっといいレースができるでしょう」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ブリラムのレースのあとで思ったことは、このようなレースこそが本来の私たちなのだということでした。私たちは本来、いるべき場所に戻ってきたのです。チームの努力のおかげでマシンのセッティング変更が成功してフィーリングが向上。いくつかの変更が、ようやく実を結んだのだと感じました。タイではコーナー進入とコーナー途中でハイスピードを維持することができ、それが強みになりました。タイヤも重要な助けになってくれました。その他、荷重配分の変更もかなり役に立っていたと思います。その意味で、今回のもてぎでは、前回の好調の理由がタイヤだったのか、それとも設定変更だったのかをはっきりさせたいと考えています。もてぎはヤマハのホームグランプリで、私たちにとっても特別な場所です。いつも私たちをサポートしてくれるすばらしいファンの前で、いいパフォーマンスを見せたいと思います。とても楽しみです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「もてぎはヤマハ・チームのホーム・レースのようなもの。ここでのレースはいつでも特別な気持ちで迎えます。このトリプル・ヘッダーはシーズンが終盤に近付いていることを意味しているので、100%気持ちを集中していかなければなりません。ここからの数週間はライダーにとってもクルーたちにとっても非常に厳しいものになりますが、バレンティーノもマーベリックも体調は良い状態にあるので、アジアとオセアニアのファンにエキサイティングなレースをお見せすることができると確信しています。もてぎのストップ&ゴーの特徴はヤマハの得意とするところではありませんが、ふたりはこのコースに良い印象を持っています。金曜日のフリープラクティスが楽しみです」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「もてぎはとてもいいコースです。2011年の125ccクラス、2015年のタイトル獲得、昨年のポールポジションなど、良い思い出もいろいろ残っています。もっとも、昨年のポールポジションのことは、ときどき忘れてしまうのです。昨年はウイーク中ずっと雨だったので、今回もしも好天に恵まれれば、私にとってはヤマハで初めてのドライ・コンディションということになるのですが、いずれにしても、きっと好成績を挙げられると信じています。前回のタイGPのようにトップに近づけるかどうかわかりませんが、もちろんそこを目指して戦いますし、もう一度、トップ5に入ることができればとても素晴らしいと思います。そしてトップ・サテライトが最大の目標です。ヤマハ、ホンダ、スズキといったビッグ・メーカーの母国で行われるレースは、コースもパドックも雰囲気が最高です。ここで速さをアピールしたいと思います」

    ハフィス・シャーリン
    「もてぎは大好きなコースなので、とても楽しみです。いいレースをしたいと思っています。また15位以内に入り、ベスト・ルーキーを獲得できるよう頑張ります。チームと私は、いつも一緒にハードワークに取り組んできて、今では非常に近い関係になっています。チームは私のスタイルを把握し、私もマシンの特性を前より理解できるようになりました。もてぎに到着するや、すぐさまフリープラクティスの準備ができているようにしたいと思っています。決勝で好スタートを切ってポイント圏内を目指すためには、予選でいいポジションを獲得しなければなりません。何度か後方からのスタートを経験し、序盤でトップに近づくことがとても難しかったので、今回こそは予選位置を前へ進め、中盤あたりにつけてスタートしたいと思います。今季2度目となるトップ10を目指し、ポイント獲得を最大の目標にして、その上でできるだけトップに近づきたいと思います」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「タイGPを終えて、アジア・ラウンドの2戦目、日本のもてぎツインリンクへやって来ました。MotoGPに参戦する3つのトップ・メーカーの地元ということで、日本でのレースはパドックの全員にとって非常に重要なものです。ここには歴史がありますし、多くのサプライヤーが携わっている特別な大会なのでプレッシャーも大きいですが、それだけに非常によくオーガナイズされた素晴らしい大会であることは間違いありません。我々のふたりのライダーはこのコースを気に入っており、ヤマハはいつも強さを発揮してきました。1年のなかでもこの時期は天候変化が激しいようですが、晴れて暖かい日はとてもすてきな場所です。ヨハンとハフィスが前回のタイと同じような好調ぶりを見せてくれることを期待しています」

  • MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 決勝レポート

    初開催のMotoGP タイGPを迎え、ブリラムのグリッドは緊張と興奮に包まれていた。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは26ラップのレースで終始トップグループでバトルし、ビニャーレスが3位表彰台、ロッシが4位を獲得した。

    ビニャーレスは4番グリッドからスタート後、大勢が競り合うなかで6番手へ後退。そこからすぐさま挽回を開始し、3ラップ目にヨハン・ザルコをパスして5番手、さらにトップグループを追ってペースを上げていった。

    トップ5がわずかに後続を引き離し、11ラップ目に前の3台が激しいバトルを展開する間にビニャーレスも一気に接近。しかしこれは同時に、後方グループからの追撃ももたらすこととなった。

    プレッシャーと戦いながら果敢に攻め続けるビニャーレス。トップ3が再びアドバンテージを広げようというところで素早くC・クラッチロー(ホンダ)をパスし、ロッシの後方4番手へ。残り6ラップでロッシをパスして3番手に上がり、さらにトップ2を追って行った。最後の3ラップはバトルが激しさを増し、ビニャーレスはA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)、M・マルケス(ホンダ)の背後にぴったりとついていた。しかし最終的にはわずかに届かず、トップから0.270秒差、2位から0.155秒差で3位を獲得した。

    一方のロッシは2番グリッドからポジションを維持して第1コーナーへ。序盤からアタックを開始してマルケスにプレッシャーをかけ、とくに第4セクションでは激しく攻め立てた。マルケスも懸命にロッシの追撃を振り払おうとするが成功せず、ついには5ラップ目、ここまでハイペースをキープし続けたロッシがトップに浮上した。

    11ラップ目、ドビツィオーゾとマルケスに抜かれて3番手に後退。残り7ラップではビニャーレスが追いつき、その1ラップ後には先行されたが、その後もテールにぴったりとついて逆転を狙う。ところが最終ラップの最終コーナーで離されてチャンスを逸し、トップから1.564秒差の4番手でチェッカーを受けた。

    この結果、シリーズポイントではロッシがトップに99ポイント差、2位に22ポイント差のランキング3位。ビニャーレスはランキング4位に浮上し、26ポイント差でロッシを追う。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングでトップから88ポイント差の3位。Movistar Yamaha MotoGPはトップに40ポイント差、2位に6ポイント差でチーム・ランキング3位につけている。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは初開催となったタイGPで5位獲得と健闘した。グリッド3列目から絶好のスタートで飛び出してトップグループに加わったあと、一時順位を落としたが、最終ラップで5位を奪い返してトップ・サテライトを獲得した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンも同様に大活躍を見せた。18番グリッドからスタートして徐々にペースをつかむと、前を行くライダーたちを次々にパス。そしてゴールラインまで好調を維持してルーキー勢トップの12位でチェッカーを受け、貴重な4ポイントも手中にした。

    次回、第16戦は10月19日~21日、ツインリンクもてぎで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (3位)
    「思っていたより、決勝ではいい走りができました。序盤でクラッチローとバトルし、バレンティーノとも少し競り合い、その後も好調に走れました。このところ苦しい状況が続いていたので、今回はトップにここまで接近し、表彰台を獲得できたことに満足しています。今週末の私たちの仕事がよい方向へ進んだ結果なので本当にうれしく感じていますし、暑く、滑りやすい難しいコンディションのなかで、このようないい戦いができたことを評価したいと思います。マシンについては、ブレーキングでフロントを信頼できたことがよかったと思うので、次回以降もこれを維持できるよう努力を続けます。日本でもまた同じことができれば、確かに問題を克服できたことになるでしょう。安定性、精確性、集中力が大切です」

    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「私たちはこのウイークのなかで大幅に進化することができました。残念ながら表彰台には届きませんでしたが、それでも少なくとも、前の数戦よりは格段にいいレースができたと思います。すべてのセッションで常に上位をキープし、フロントローからスタートし、ハイレベルなバトルを展開することができました。大きな成果を得ることができたと思いますが、実際にはそれではまだ足りませんでした。ライバルたちのほうがもうちょっと速かったわけですから、今回のことはコースが私たちを後押ししてくれたせいなのか、あるいは本当に私たちが成長した結果なのかを、しっかり考えておく必要があるでしょう」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ビニャーレス選手とロッシ選手がそろってトップグループで戦う姿にワクワクしていました。2月のテストでも、またこのところの数戦でもかなり苦戦を強いられてきただけに、今回このような好成績を獲得できたことをとてもうれしく思います。チーム一丸となってよい仕事をし、困難を克服してきたのです。結果的にビニャーレス選手が3位、ロッシ選手が4位となったわけですが、ふたりそろって表彰台に上っていたとしたら、もっとよかったのですけれど…。いずれにしても、よい方向へと踏み出すことができたので、自信を持って次からの3連戦に臨めるでしょう。その1回目が日本GPで、ヤマハのホームレースとして非常に重要な一戦です。今回の勢いを維持できるようベストを尽くします」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (5位)
    「このコースが大好きです。2月のテストのときはとても好調だったものの、このレースウイーク中はなかなかペースが上がらず苦労しましたが、決勝は自分が思っていたほど調子は悪くありませんでした。そしてレースを楽しみ、上位についていくことができました。でも加速ではどうしてもライバルたちにかなわなかったので、ブレーキングで抜こうとしましたが、ビニャーレスとのバトル中にミスをしてポジションダウン。それでもペースよく追い上げることができ、激しくプッシュしてクラッチローをパス。次にペドロサが転倒するなど少しずつ順位を取り戻していったのです。このように非常に厳しい戦いでしたし、私にとってはともても難しいレースだったのですが、彼らにとっても同様なのだと思います。そして最後にリンスに追いついてバトルになったときには、打ち勝つ自信があったけれども、同時に決してミスをしないよう集中しました。最終的には彼が第9コーナーでわずかにはらみ、そこでインに入って5位に上がりました。ウイナーとの差もそれほど離れていないし、サテライト勢トップを獲得できたので、とても満足しています」

    ハフィス・シャーリン (12位)
    「またポイント圏内に戻ってくることができてとてもハッピーです。ウイーク初日のフリープラクティス第1セッションから昨日の予選まで、常に18番手でした。だから自分自身に少しがっかりしていたのです。でも決してあきらめたりせずにチームとともにハードワークを続けるなかで、彼らも僕を信じてくれました。僕にとってはチームからの信頼が、とても重要なことなのです。決勝序盤でマシンがオーバーヒートし、オイルの温度が上昇して十分なパワーが出なくなってしまいました。この状況を受け止めて対処方法を考えた結果、私はスリップストリームを使わないことを決めました。マシンが熱くなり過ぎていたからです。初めに中上をパス。次にモルビデリにも届くと思ったので追いかけてパスし、そのあともリズムをキープして走り切ることができました。次回以降もまた、モルビデリとのポイント差を縮めていくためにベストを尽くします。今回は2ポイント近づくことができましたが、あと5戦残っているので、毎回、彼の前でゴールできるようがんばります。マシンがよく走ってくれて、正しいタイヤチョイスができて、すべてがよい方向へ進み始めています。今は心からハッピーです」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「何というすばらしいレースでしょう! Monster Yamaha Tech3については、どこまで期待してよいかわからない状態でした。コンディション、路面温度の高さ、タイヤチョイスなど多くの不安要素が、おそらく誰にもあったと思います。ザルコ選手は勇敢にもフロントにミディアムを履くことを決断し、最終的にはこれが報われました。ラップタイムは最後まで落ちることはありませんでした。絶好のスタートから上位グループについていきましたが、不運にも第1コーナーでビニャーレス選手と接触してトップグループから離されてしまいました。ここからはゆっくりと、ペドロサ選手、リンス選手とともに少しずつ挽回していきました。そのあとペドロサ選手が転倒してクラッチロー選手がスローダウン。最後はラストラップでリンス選手をパスできるかどうかというところでしたが、ザルコ選手はそれを成し遂げたのです。5位は本当に見事な成績です。上位との差もわずかですし、ヤマハが3位、4位、5位を獲得して私たちはファクトリーライダーのすぐ後ろ。このようなことはもう長い間、経験していません。ザルコ選手、クラッチロー選手、ペトルッチ選手によるベストサテライトの戦いも激しさを増しています。このところ非常に厳しい状況が続いていただけに、今回の好成績を非常にうれしく感じています。このようなことがライダーをポジティブにしてくれるのです。だからザルコ選手は、ポジティブな気持ちで次の日本GPまでの時間を過ごすことができるでしょう。一方、シャーリン選手はスタートで出遅れてしまいましたが、見事なリカバリーを見せてくれました。そのラップタイムの速さには驚かされました。タイヤはトップライダーと同様のハード/ハードで、それをしっかりと使いこなしていました。そして多くのライバルをパスしていったのですが、イアンノーネ選手にだけはわずかに届きませんでした。今日のレースは、シーズンのなかでも最高のものだったと思います。ミサノとアラゴンでは苦戦し、私たちも希望を失いかけましたが、彼自身が不安を取り除いてくれたのです。彼は常に多くのことを学び、体調もしっかり管理しています。マシンにまったく問題がない状態だったとしたら、イアンノーネ選手の前に出ることも可能だったかもしれません。最後に、ふたりのライダーとMonster Yamaha Tech3のクルーを祝福します。1週間のブレイクのあと日本へ向かいますが、幸せな気持ちのまま荷造りを楽しみ、次もまたエキサイティングなウイークを過ごしたいと思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第15戦 タイGP 初日レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、アジア/オセアニア・ラウンドの初戦をタイのチャーン・インターナショナル・サーキットでスタート。

    ふたりは午前中のフリープラクティス第1セッションで1-2を獲得。午後からの第2セッションでも好調を維持し、それぞれ総合2番手と9番手で初日を終えた。

    ビニャーレスは順調にウイークをスタート。第1セッションの序盤からペースを上げ、1分32秒台を連発して6番手に浮上した。そのまましばらくポジションの変動はなかったが、セッティングを調整しセッション終盤にタイムアタックを試みると1分31秒220へ更新。これで2番手以下に0.270秒の差をつけトップに立った。

    第2セッションも同様に好調をキープ。周回を重ねるごとにマシンのフィーリングが向上し、少しずつペースも上がってゆく。しかし数台がタイムアタックを始めたところで転倒車があり、レッドフラッグが提示されてセッションは中断。再スタート後の残り12分では当初は8番手にとどまったが、再びアタックを行い暫定トップに浮上した。最終的には0.031秒差で逆転されたものの、1分31秒121のタイムで2番手となっている。

    一方のロッシはコースを観察しながら慎重なスタートを切った。第1セッション序盤はベースセッティングを追求し、後半で好感触をつかむと終盤で1分32秒台をマーク。そこからはラップごとに自己ベストを更新して1分31秒490のベストラップを記録し、これでビニャーレスに0.270秒差と迫る2番手に浮上し、ヤマハの1-2となった。

    第2セッションでは新型カウルを初めてテスト。赤旗中断後のセッション終盤にはそのフィーリングにも慣れてきたため、リアにソフトタイヤを装着してタイムアタックを開始した。まもなく1分31秒528を記録して2番手に浮上。さらに1分31秒398へと短縮したが、全体のペースが上がるなかでポジションをキープすることができず9番手に後退した。トップとの差は0.308秒。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは、チャーン・インターナショナル・サーキットで行われた初めてのフリープラクティスでトップから0.566秒差の6番手を獲得。フリープラクティスの第2セッションではラップタイムを更新してトップとの差を0.331秒まで縮めたが、順位では10番手に下げてウイーク初日を終了した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンは第1セッションで少しずつリズムをつかみ、午後からの第2セッションでは0.593秒ほど短縮。ザルコから0.756秒遅れの18番手につけており、明日の午前中に行われるフリープラクティス第3セッションでさらなるペースアップを目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合2番手/1分31秒121)
    「第1セッションでトップ、第2セッションで2番手を獲得することができました。まだ1日目なので、これを決勝でも再現できるというわけではありませんが、前回のアラゴンと比べれば、フィーリングはずっとよくなっていることは確かです。セッティング変更がうまく機能していおり、少なくとも僕の場合はハード・タイヤでよい走りができました。開幕前のテストやこのところの数戦とは感覚がまったく異なっています。これまでとは違う方向へと進んでいて、その結果として今日の両セッションで好結果を導き出すことができたのです。明日はさらに前進できるよう期待します」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合9番手/1分31秒398)
    「午前中のセッションではマーベリックと僕が1-2を獲得し、予想よりもよい結果となりました。しかしこのときはセッション終盤で多くのライダーが新品タイヤを使っていなかったのです。マーベリックは午後からの第2セッションでも好タイムを記録。僕のほうは何度かミスもあり、あまりいいタイムを出すことができませんでしたが、それでも10番以内に入れたのは良かったと思っています。課題はいくつかあり、とくにリアタイヤの選択が重要な鍵となりそうです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「大きな成果を見ることができました。ライバルに追いつくために初日を好調にスタートする必要がありましたが、今日はそれを達成できました。アラゴンのあと対応策を練ってきた成果が現れたのだと思います。私たちはフリープラクティス第1セッションでベースとなるセッティングを作り上げ、ライダーたちが気持ちよく乗れるようになったことで1-2を獲得。これがチームの自信につながりました。そこで午後からのセッションでは新型カウルとタイヤオプションのテストを行いました。オフシーズン中のテストのときとはスペックが異なっているので、これはどうしても必要な作業でした。全体的には順調に初日を終えることができたと思っていますが、まだ判断するには早すぎるでしょう。明日もこの好調を維持できるようハードワークを続けます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合10番手/1分31秒421)
    「ウイーク初日としては順調です。ここブリラムでの走りを楽しむことができています。フリープラクティス第1セッションは上々のできだったので第2セッションではユーズドタイヤを試してみましたが、このときは、あまりフィーリングはよくなく、苦戦することとなりました。しかし敢えてこのようなトライをして、チームとともに問題を解決したかったのです。最後にはニュータイヤを履いてラップタイムを更新。10番手とぎりぎりのところでしたが、何とかそこに入れたことはよかったと思います。トップとの差はわずかコンマ3秒ほどで大勢が非常に接近しています。この暑さのなかではマシンのフィーリングがとても重要なので、それを重視しながらさらに上を目指します」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合18番手/1分32秒177)
    「フィーリングはよく、ラップタイムもかなり速かったのですが、ポジションアップにはつながりませんでした。マシン自体は好調なので、あとはコーナリングとコーナー立ち上がりのパフォーマンス向上のためにセッティング変更を試します。明日までにきっと何らかの答えが見つかるでしょう。ウイークポイントを取り除くためにチームみんなで懸命に作業を続けています。僕自身も、今日はフィーリングがよかったとはいえ常に前進するためにハードワークが必要であることをよく理解しています。明日はラップタイムを更新し、トップに近づきたいです」