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  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    ロッシとビニャーレスがともにリタイアという悔しい結末
    Monster Energy Yamaha MotoGPは、バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスがともにマルチクラッシュによりリタイアする残念な結果となった。幸いふたりに怪我はなかった。

    ロッシは4番グリッドからスタート後、5番手で第1コーナーを抜けてホルヘ・ロレンソ(ホンダ)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)とバトルを展開。

    一旦、7番手に後退し、2ラップ目で5番手に上がったところでアクシデントに見舞われた。目の前で発生したクラッシュを避けようとするも、滑ってきたマシンと接触して転倒。すぐさまマシンを起こしてピットまで戻ってきたが復帰はならなかった。

    チームメイトのビニャーレスは、レース主催者の裁定によるペナルティで6番グリッドへと後退。その分を取り返すべくモチベーションを高めて臨み、第1コーナーはそのままのポジションに留まったものの、第2コーナーから第3コーナーにかけて果敢に攻めて4番手に浮上、さらに2番手に上がってオープニングラップを終了した。2ラップ目の初めにM・マルケス(ホンダ)に抜かれて3番手を走行中、ロッシとともに第10コーナーの多重クラッシュに巻き込まれて転倒。そのままリタイアとなった。

    この結果、ロッシはトップから68ポイント差のランキング5位、ビニャーレスは100ポイント差となりランキング8位から11位に後退。ヤマハはコンストラクターズランキングでひとつ上げて3位、Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキング4位に後退している。

    決勝翌日の月曜日にはカタルニア・サーキットでIRTAテストに参加し、2週間後のオランダGPに向けて準備を開始する。

    クアルタラロが2位を獲得、初表彰台を達成!
    ファビオ・クアルタラロがカタルニアサーキットで2位を獲得し、PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamはMotoGPわずか7戦目で表彰台をゲットした。クアルタラロは12日前、腕上がりの症状を緩和するため右前腕の手術を受けたばかりだった。チームメイトのフランコ・モルデビリは残り8ラップ、トップ10走行中に転倒リタイアとなっている。

    ポールシッターのクアルタラロはスタートで7つポジションを下げたが、すぐさま挽回してハイペースを披露。終盤では熾烈な2位争いを展開し、MotoGP参戦7戦目で自身初、そしてチームにとっても初めての表彰台を獲得した。シリーズポイントでは合計51に伸ばして9位につけている。

    一方のモルビデリは今季4回目のトップ10入りを目指して順調に走行していたが、残り8ラップの第7コーナーで転倒。幸い怪我はなく、ランキングでは合計34ポイントで12位となっている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(DNF)
    「ここまでずっと順調だっただけに非常に残念な結果となりました。プラクティスでは予定通りに作業を進めてきましたし、タイヤチョイスも間違いありませんでした。午前中のウォームアップからすでに気持ちよく乗れていて、決勝ではより一層、よい状態になっていました。そして2ラップ目のあのコーナーでペトルッチに仕掛けてペースが上がっていたところに目の前でクラッシュが発生。それを避けきれずに転倒してしまいました。好レースを確信していただけに悔しい結果ですが、前回のムジェロに比べて調子が上がっていたこと、ウイークをエンジョイできたことはよかったと思っています」

    マーベリック・ビニャーレス(DNF)
    「誰かが非常に速いスピードでインに入って来るのが見えたので、クラッシュを避けるためにマシンを起こしました。ドビツィオーゾ選手が目の前にいて、そのふたりだけが転倒すると思った矢先、私のリアタイヤにも当たりました。結局、転倒を避けきれず残念な結果となりました。その一方でとてもハッピーでもあったのです。好スタートを切って、いい走りができていました。フルタンクの状態でここまでできるまでにマシンを仕上げられたことで、今回ここで試したことが間違っていなかったことを証明することができました。オープニングラップからフロントをプッシュしていけたことは私にとってとても大きな意義があり、次のアッセンでもうまくいくかどうかトライしてみるつもりです。もしもマルケス選手についていくことができていたら、どうなっていたか。それは誰にもわかりませんが、マシンは実際にとても好調で、チームがすばらしい仕事をしてくれたことは間違いない事実です。これからもこの調子をキープできるようハードワークを続けていくだけです」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「非常に残念で、なかなか受け入れられない悔しい結果です。ロッシ選手もビニャーレス選手も好成績を目指せるはずでしたが、どうすることもできなかったのです。つまりスタート時の目標とはまったく別の結果になったのです。私たちにとっては本当に不運でしたが、レースは常にフェアなもの。私たちにできることは、よかったところに焦点を当てて評価することだと思っています。ふたりが表彰台争いのグループに加わり、またこの位置まで浮上しつつあることを確信できました。次のアッセンにも希望をつなげることができました。明日はIRTAテストに参加してさらに向上を目指し、おもに加速のスムース性を追求していきたいと考えています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(2位)
    「ハードなレースのなかで、このような結果を勝ち得たことをとてもうれしく思います。今季最高とも言えるスタートで、ポジションダウンは2つだけ。そのあと第4コーナーでミスをして、さらに4つ下げてしまいました。それでも表彰台を目指す気持ちは失っておらず、懸命に走り続けて終盤には2番手に上がりました。アドレナリンと術後の薬のおかげで大きな問題は起こりませんでしたが、最後の数ラップになると痛みはじめていました。それでも表彰台の喜びのほうが上回っていました。ヨーロッパラウンドに入ってから非常に好調で、今週は全セッションのなかで最低が2位でした。でも、これで満足せずに、これまで通りに作業を続けていかなければなりません。このようなチャンスをくれたチームに感謝しています。そしてPETRONAS Yamaha SRTの初表彰台に貢献できたことをうれしく思います」

    フランコ・モルデビリ(DNF)
    「私にとっては悔しい結果になりましたが、評価できるところも多くありました。ニュータイヤでハイスピードが出ており、昨日のクラッシュから立ち直ることができたことは大きな収穫です。ただスタートで遅れ、レース中もブレーキのフィーリングに苦戦。タイヤチョイスは間違っていなかったと思いますが、十分にマシンを止めきれなかったため安全策を採り、タイヤのよいところを生かすことができませんでした。そして、攻めに転じた際にコーナーではらみ、転倒してしまったのです。明日のテストのなかで、もっといろいろなことを理解し、マシンの状態を上げていけるように作業に取り組みます。クアルタラロとPETRONAS Yamaha SRTファミリーに、MotoGP初表彰台のお祝いを伝えたいと思います」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「クアルタラロ選手の2位獲得に歓喜しています。私たちのライダーが表彰台に上る日を待ち望んでいたので、本当に幸せな気持ちです。一方で今回はモルビデリ選手が転倒リタイアとなり明暗が分かれてしまいましたが、それまでは彼も非常によく乗れていたのです。我がチームにはふたりのライダーがいます。そして常にふたりの好成功を願っています。次のアッセンではそれを実現したいと思います」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「表彰台に上る日が必ず来ると信じていましたが、それがいつ実現するかは想像できませんでした。毎週、それを望みながら戦ってきて、ついに現実となったのです。今はチーム全体が感動に包まれており、心からクアルタラロ選手の成功を喜んでいます。結成から1年にも満たないチームにとって、とても重要な一日になりました。MotoGP参戦を目指しそれが実現し、これまでにすでに2回のポールポジションと表彰台を獲得。チームとライダーの見事なパフォーマンスに感銘を受け、このプロジェクトに誇りを感じています。一方でモルビデリ選手は残念な結果となりましたが、この表彰台がチーム全体のモチベーションをさらに上げてくれると思っています。この成功を支えたひとりひとりを祝福します」

    鷲見崇宏 (MS開発部モトGPグループリーダー)
    「まずは、果敢な走りで自身初のMotoGPクラス表彰台を獲得したルーキーのクアルタラロ選手、それを支えたチームを心から祝福したいと思います。今季発足したばかりの新チームがですが、ライダーとともに成長してこうした結果を得てくれたことは、ヤマハにとって大きな喜びです。我々は、前回イタリアGPでの苦戦後、分析を行いレースに向けた戦略について見つめ直し、新たな思いでカタルニアGPに臨みました。路面コンディションは昨年から大きく異なる状況でしたが、ヤマハライダーは金曜日のプラクティス開始から着実にセットアップを重ね、全4ライダーがセカンドロー以内を獲得し、決勝でのライバルとの戦いに向けて準備を整えることができました。レースでは、ファクトリーチームのロッシ、ビニャーレス両選手とも好スタート後、2周目に他車の転倒に巻き込まれてリタイヤとなってしまいました。ライダー、チームともに手応えを感じていただけに、レースアクシデントとはいえ信じがたい光景に言葉を失いました。悔しさの一方で、難しいコンディションの中で車両パフォーマンスを高められたことに対し、ライダー、チームはポジティブな思いを抱いています。次戦はオランダGPですが、今回の決勝までのよい流れを再現し、皆さんにヤマハライダーの活躍を見ていただけるよう全力で取り組んでまいりますので、引き続きご声援をよろしくお願いします」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 予選レポート

    ビニャーレスが3番手獲得もペナルティで6番手に、ロッシは4番グリッドから決勝へ
    Monster Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはウイーク2日目にスピードアップ。Q2ではそれぞれ3番手と5番手と好位置を獲得したが、ビニャーレスにペナルティが課せされ6番グリッドに降格となり、ロッシはグリッド4番手から決勝を迎えることとなった。

    ビニャーレスはQ2の最初のアタックで1分40秒007を記録して暫定トップ。次のラップではふたつのセクションを好調に抜けるも、第3セクションで遅れてタイム更新はならなかった。ピットインの頃には7番手まで後退したが、約2分後、ニュータイヤに履き替えてにコースに戻る。ほとんどのライダーがピットにおり十分なクリアスペースの中で果敢にペースアップを図り、3つのセクションを好調に抜けると1分39秒710へと更新して一時トップに浮上した。そのあとライバルが上回り、トップから0.226秒差の3番手でセッションを終了した。

    一方のロッシはビニャーレスよりやや遅れてアタックを開始し、徐々にペースを上げてゆくなかで10番手、6番手と着実にポジションアップ。残り5分半でピットに戻り、1分弱で作業を終えると2度目のアタックに臨んだ。すぐさま1分39秒753を記録して5番手に上がり、最後の1ラップでさらに短縮を目指したが叶わなかった。この結果、トップから0.269秒差の5番手となった。

    Q2セッション終了後、大会主催者はビニャーレスに対し、レースラインをスロー走行し他車を妨害したとして3ポジションダウンのペナルティを決定。これによりビニャーレスは6番グリッドとなり、ロッシはグリッド4番手からのスタートとなる。

    クアルタラロが今季2度目のポールポジション獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが予選も好調をキープ。ファビオ・クアルタラロがMotoGPで2度目のポールポジションを獲得し、チームメイトのフランコ・モルビデリもフロントローに100分の1秒差の4番手と健闘した。

    PETRONAS Yamaha SRTのふたりはフリープラクティス第3セッションでハイペースを披露。クアルタラロは第2コーナーで軽い転倒があったものの1分39秒583の好タイムで2番手。一方のモルビデリはセッション終盤、第13コーナーでの転倒が影響して13番手に留まりQ2進出を逃していた。

    迎えた予選、Q2に臨んだクアルタラロは、2度目の走行で1分39秒484を記録してスペインGPに続く2度目のポールポジションを獲得。モルビデリはQ1を1分39秒727のトップで終えてQ2に進出すると、今季2度目のフロントロースタートにはわずかに届かなったものの、1分39秒711で4番手と健闘した。

    なお予選終了後、ビニャーレスに3ポジションダウンのペナルティが課せられたことによりモルビデリはポジションを一つ上げ、3番手、フロントローからスタートすることとなった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (予選5番手/1分39秒753)
    「ヤマハの速さと強さを証明することができました。午前中のフリープラクティスは昨日の最後の状態からスタートして、ペースもマシンのフィーリングも上々でした。午後は気温が上がりより難しくなりましたが、最終的にはグリッド2列目を獲得できたので満足しています。これからタイヤを決めなければなりませんが、ライバルたちはおそらく、それぞれ様々なコンビネーションを選択してくるでしょう。私たちもじっくり考えて最善のチョイスをしたいと思います」

    マーベリック・ビニャーレス (予選3番手/1分39秒710)
    「方向性を変えたことが功を奏し、フィーリングが格段によくなりました。明日も効果を発揮し、結果につなげてくれることを期待しています。フロントロースタートの準備は整っています。ムジェロのときとはマシンの状態がかなり違っているので難しいところもありますが、とにかくコンスタントな走りを心がけ、前へ出て行き、ライバルたちとトップ争いを展開するためにベストを尽くします。
    ペナルティ決定後:チェッカーフラッグを見誤りました。決して故意や悪意で行ったことではないのでペナルティはシビアだと感じていますが、このようになってしまったのですから受け入れるしかありません。当然うれしくないことですが、弁解はありません。グリッド6番手からのスタートも悪くはないし、フロントローからわずか数メートルですから好スタートを決められれば問題ないでしょう。最初のセクションでトップを目指します」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日、一日でまた数歩、前進。ビニャーレスとロッシが揃ってQ2へ進出したので、フリープラクティス第4セッションは決勝用セッティングに集中することができました。ふたりともすべてのセッションで順調で、予選結果を見れば明日の決勝にも大いに期待できます。ビニャーレスがペナルティを受けてグリッド6番手となったことは残念ですが、私たちとしては受け入れるしかありません。ふたりが2列目からスタートすることになり、ますます熾烈な戦いが予想されるなかで、100%の力を注いでプッシュしていくだけです。滑りやすい路面とタイヤの消耗がレースを左右することになるので、タイヤが非常に重要。ウォームアップと決勝ではコンディションが異なりますが、そこで最後の調整を行い、ふたりがトップを目指せるマシンに仕上げたいと思っています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (予選トップ/1分39秒484)
    「言葉が見つかりません。2ラップにわたり好タイムを記録。午前中も午後もずっと好調でした。今日の自分の走りにとても満足していますし、先週の手術のあと順調に回復してここに来られたことをうれしく思います。腕の状態はまったく問題ありませんでしたが、明日はどうなるか様子を見ていなければなりません。チームのみんなの努力に感謝します。とても幸せな気持ちです」

    フランコ・モルビデリ (予選4番手/1分39秒711)
    「フリープラクティス第3セッションと第4セッションの間に、チームがマシンを修復してくれました。転倒で痛みがあり、午後からの走行が可能かどうかわからない状態でしたが、検査の結果、問題がなくフリープラクティス第4セッションとQ1で最高の走りができました。ここまでペースはとても順調ですが、明日は路面コンディションとマシンの挙動に十分に注意を払わなければなりません。今晩の作業のなかで、もう少し改善を図って決勝に備えます。クアルタラロとそのスタッフに、ポールポジション獲得をお祝いします」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP 初日レポート

    ロッシが初日総合7番手、ビニャーレスは15番手、クアルタラロが総合トップ
    Monster Energy Yamaha MotoGPがカタルニア・サーキットでフリープラクティスをスタート。バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは様々なセッティングとタイヤ・オプションを試しながら、それぞれ7番手と15番手につけている。

    ロッシは第1セッション、45分間のセッションのほとんどを費やしてマシン・バランスを追求。コース・コンディションやマシンの挙動にフィーリングをつかんだあと、終盤に向けて徐々にペースを上げると1分41秒190のベストラップでトップから0.498秒差の9番手で終えた。

    午後になると気温が26度まで上がり、全体のペースも上昇。ロッシは初め2番手につけたものの13番手へ後退し、そのあとは再びマシン・セッティングに集中した。残り10分ごろから徐々にペースを上げ、最後のアタックで1分40秒520へ更新して7番手に浮上。トップとの差は0.441秒となった。

    一方、ホームGPでの活躍を期すビニャーレスは、第1セッション序盤から果敢にプッシュ。滑りやすい路面にもかかわらず早々にベース・セッティングをつかんで順調にペースを上げ、1分40秒872を記録してトップに0.180秒差と迫る3番手を獲得した。

    午後からの第2セッションでは、様々なタイヤ・スペックを試しながらマシン・セッティングとのコンビネーションをテスト。最後の5分で前後タイヤをソフト・コンパウンドに履き替えてアタックを試み、1分40秒847で一旦は12番手につけたが、その後ライバルたちが上回り14番手に後退した。総合順位ではトップから0.768秒差の15番手となっている。

    クアルタラロがトップ。モルビデリも6番手と好調
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは好調スタート。昨季大会ではMoto2でグランプリ初優勝を決めているファビオ・クアルタラロがトップタイムを記録し、チームメイトの・モルビデリも総合6番手と健闘した。

    クアルタラロは第1セッション序盤からハイペース。ラストラップでは1分40秒803を記録して2番手につけた。一方のモルビデリはセッション序盤で1分41秒160を記録すると一時トップに浮上。そのあとはユーズドタイヤを履いてセッティングに集中し、8番手でセッションを終えた。

    午後からの第2セッションでは、ふたりともタイムを更新。クアルタラロは最後の走行で1分40秒079を記録してトップ。モルビデリも終盤で1分40秒517に短縮して6番手を獲得した。

    明日は午前中にフリープラクティス第3セッションが行われ、午後からは14:10からQ1、14:35からQ2がそれぞれスタートする。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合7番手/1分40秒520)
    「大好きなコース。マシンのフィーリングも良く、順調に乗れていたと思います。ペースもまずまずで、第1セッション、第2セッションともにトップ10に入ることができました。午後は気温が上がりましたが、思ったほどではなくフィーリングは悪くありません。明日はさらにマシンの状態を上げていきながら、フリープラクティス第3セッションでまたトップ10に入ることが最も重要。そのうえで午後からの予選セッションの様子を見たいと思います」

    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合15番手/1分40秒847)
    「第1セッションはとても順調で、決勝用のセッティングについてたくさんの作業をこなすことができました。ところが午後になると、いろいろな箇所で苦戦。様々なセッティングを試しましたが、期待したような成果が得られませんでした。明日のフリープラクティス第3セッションでQ2進出のチャンスをつかむために、今は気持ちを集中しています。今日の午後は決勝を想定して作業に取り組みましたが、明日の午後のフリープラクティス第4セッションでは別の方向性を試したいと思っています。ハードワークとプッシュを続けていきます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「明暗が分かれる結果になりました。バレンティーノはフリープラクティス第1セッションで戦略的にマシン・セッティングを進め、午後からはそれに対する収穫を得ることができました。課題はいくつか残っていますが、これまでのところマシンのフィーリングも良くとても順調です。一方、マーベリックは午前中は好調でしたが、午後は同様のフィーリングをつかむことができませんでした。修正を試みることに多くの時間を費やしたため、タイムアタックは1度だけとなってしまいました。前後ソフト・コンパウンドであと1ラップ走っていたら、もっと順位を上げられたはずです。明日はフリープラクティス第3セッションで、ふたりそろってトップ10に入らなければなりません。午前中の涼しい時間帯が私たちに味方してくれると信じています。午後からの第4セッションでは決勝を想定してセッティングを準備します。今日はすべてのタイヤを試すことができなかったので、タイヤ・チョイスも課題です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ (フリー走行総合トップ/1分40秒079)
    「最高の一日。トップタイムを記録し、フィーリングも上々でした。手術後の腕がどんな感じになるか不安もあったのですが、どうやらとても順調で、少し痛みはあるものの感覚はまったく問題ありません。きつかったのは最初の走行だけで、しばらくすると痛みに慣れてすべてがうまく回り始めました。正直なところ、今回ここまでできるとは想像していませんでした。このあとも、様々な状況に冷静に対処していくことが重要だと思っています。明日の午前中はたくさんの課題があるので、それを着実にこなしながら予選ではフロントロー獲得を狙います。現実的な目標としてはまずQ2に進出し、3列目までに並ぶことを目指したいと思います」

    フランコ・モルビデリ (フリー走行総合6番手/1分40秒517)
    「順調な一日でした。午前中は少し手間取りましたが、午後からは大幅に前進することができました。路面のグリップがあまり良くないので、その面で苦労するところがあったのですが、スピードもペースもよく、タイムアタックに入ると絶好調を感じることができました。6番手は悪くない結果だと思います。日曜日の天気が気になるところですが、ここまでのところはとても順調です。ただ、明日の午前中はもっと寒くなりそうなので難しいチャレンジになるかもしれません。一番の課題はスピード。午後からの予選セッションでそれをどこまで発揮できるかが鍵になります」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第7戦 カタルニアGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGPがカタルニアへ
    Monster Energy Yamaha MotoGPは第7戦カタルニアGP出場のためスペインはバルセロナへ向けて出発。今大会は冠スポンサーとしてチームと同一のMonster Energyがつくこともあり、非常に重要な一戦となる。

    前回のムジェロで苦戦してランキング5位となっているバレンティーノ・ロッシは、ここでトップ争いに復帰してランキングも再上昇を狙いたいところ。

    ここカタルニア・サーキットでは、1997年から2009年まで様々なクラス(MotoGP、500cc、250cc、125cc)で連続13回の表彰台の大活躍。優勝は合計10回に及び、そのうちの7回(2001年、2002年、2004年、2005年、2006年、2009年、2016年)はMotoGPクラスで達成。2位は2003年、2007年、2008年、2014年、2015年の5回。2000年と2018年は3位を獲得している。

    マーベリック・ビニャーレスにとってはホームGPとなる今大会。2011年には125ccクラスで2位、2012年と2013年はMoto3でそれぞれ1位と3位、2014年はMoto2で2位を獲得するなど小排気量クラスでは4年連続で表彰台に上っている。MotoGPでは未だ実現していないが、今年こそ表彰台の上から母国ファンにあいさつするべくベストを尽くす。このところ厳しい戦いが続いているものの心身ともにフィーリングは上々。ランキングは第6戦終了時点で8位となっている。

    カタルニア・サーキットは1989年に建設工事がはじまり、その2年後に正式にオープン。1992年にMotoGPを初開催するや、すぐさま大観衆が集まる人気のサーキットとなった。全長4.6kmに14のコーナー(左6、右8)が設けられ、毎年スリリングなレースが展開される。グランプリ・サーキットのなかでも最も雰囲気がよいコースとして評価されている。

    モルビデリとクアルタラロ、バルセロナで上位を目指す
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは、プラクティスでのハイペースをそのまま決勝に生かすことを目標にカタルニアのテクニカルなコースに挑む。

    シーズン開幕以来、好調のふたりだが、前回のイタリア、ムジェロでは決勝で実力を出し切れずに期待の順位に届かなかった。

    クアルタラロは先週、右前腕コンパートメント症候群の手術を受けたばかり。リハビリによって順調に回復しており、出場可能の診断が予想されている。第6戦終了時点で合計31ポイント、ランキング12位につけてトップルーキーの座を守っているクアルタラロが、昨年はMoto2でグランプリ初優勝を成し遂げた場所で活躍を目指す。チームメイトのモルビデリは2017年にMoto2で5位を獲得。今シーズンは合計34ポイントを獲得してランキング11位につけている。

    第7戦イタリアGP決勝は6月16日、日曜日、現地時間14:00にスタートし、全24ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「前回のムジェロは非常に厳しい戦いを強いられました。今回はまた大好きなコースでレースを迎えますが、マシンの状態は完璧ではなくハードワークが必要です。問題を解決すべくベストを尽くし、ひとつでも上のポジションを目指します。決勝翌日の月曜日にはテストが予定されているので、あらゆる機会を最大限に生かせるようがんばります」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ホームGPのスタートを待ちきれない気持ちです。ここは私にとってとても特別な場所。いつもエンジョイできる大好きなコースです。ファンの皆さんのサポートを間近に感じながら、すばらしい雰囲気のなかでレースができるのです。目標は表彰台。好成績で恩返ししたいと思っています。前回のムジェロは体力的に負担が大きく難しいレースになってしまいましたが、今回はマシンの長所を最大限に引き出してできるだけ多くのポイントを獲得し、ランキングを上げていきたいと思います。気持ちを集中し、ファンの皆さんに最高のレースをお見せします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「カタルニア・ウイークのスタートをいつも楽しみにしています。コースレイアウトがヤマハのマシンに合っていますし、ファンの皆さんは私たちをとても温かく迎えてくれます。しかも今シーズンは、Monster Energyが大会の冠スポンサーとなっているので、なおさら重要です。ムジェロは残念な結果に終わりましたが、100%集中してベストリザルトを目指し、雪辱を果たしたいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「カタルニアは好きなコースで、MotoGPルーキーだった昨年はハイペースで走ることができポイント圏内でゴールしています。よい思い出が残るこの場所に、今年は少し複雑な気持ちで来ています。前回のイタリアでは、ウイークを通じてよい仕事ができ絶好調だったにもかかわらず悲しい結果に終わってしまったからです。今回こそは決勝でいい戦いをして、シリーズランキングのためにポイントを獲得したいと思っています」

    ファビオ・クアルタラロ
    「先週、バルセロナで右前腕の手術を受けました。経過は順調でフィーリングもとてもよくなっているので、あとは木曜日にサーキットで行われるメディカルチェックにパスできれば、またマシンに跨ることができます。カタルニアは好きなコースのひとつ。MotoGPマシンで走るのをとても楽しみにしています。高速で距離の長いコースがとても気に入っていますし、昨年はここでグランプリ初優勝をあげてよい思い出が残っています。早くレースに戻りたい気持ちでいっぱいです」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    決意のビニャーレス、イタリアGPで6位フィニッシュ
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが、驚異的なスタミナと粘り強さを見せ、12番手から挽回し6位でチェッカー。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは7ラップ目に転倒してリタイアとなっている。

    グリッド7番手からスタートしたビニャーレスは、第1コーナーの混戦に巻き込まれて12番手まで後退。その後ふたつ取り戻してファビオ・クアルタラロの後ろにつけ、9台で展開されるトップグループ加入を目指す。

    粘り強くついて行き、少しずつ差を詰めていくなか、残り11ラップでF・バニャイア(ドゥカティ)の転倒もありグループの後尾に追いついた。その後、再び離される場面もあったが、豊富な経験と持ち前の冷静さでタイヤを温存しながらの走行。レース終盤には前のライダーに果敢に仕掛けていった。

    残り8ラップでJ・ミラー(ドゥカティ)が転倒したため8番手へ。ここからさらに激しくプッシュすると、次の2ラップでクアルタラロとC・クラッチロー(ホンダ)をとらえて6番手へと浮上した。この時点で5番手との差は1秒強と開いており、懸命の追い上げも叶わずそのまま6位でチェッカーを受けた。トップとの差は7.481秒だった。

    一方のロッシはグリッド18番手から絶好のスタート。巧みに集団をすり抜けて1ラップ目終了時点で16番手につけ、さらにJ・ロレンソ(ホンダ)をパスして15番手に浮上した。ところが第4コーナー進入でJ・ミル(スズキ)のリアに接触してコースアウト。転倒は免れたものの、22番手までポジションを下げて戦いは振り出しに戻ってしまった。

    前車の転倒により、ひとつ上げたあと、激しいプッシュで挽回を図ろうというところ、ロッシは7ラップ目の第9コーナーで転倒。再スタートを試みるも、マシンにダメージがありレース続行は不可能だった。

    ホームGPでノーポイントに終わったロッシは、シリーズポイントでトップから43ポイント離されてランキング5位に後退。6位を獲得したビニャーレスはランキング10位から8位へ浮上した。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング4位、Monster Energy Yamaha MotoGPはチーム・ランキング3位となっている。

    クアルタラロが10位、モルビデリは6ラップ目に転倒リタイア
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロはグリッド2番手からスタートして10位。F・モルビデリは6ラップ目、9位走行中に転倒した。

    クアルタラロはスタートで出遅れて大きく後退。そのあとハイペースで追い上げて第2グループに追いつき、最後までそのなかでバトルを展開して10位でチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントを31に伸ばしてランキング12位。トップ・ルーキーの座もキープしている。

    一方のモルビデリは6ラップ目の第15コーナーでフロントから転倒。それまで9番手を走行していたが、再スタートすることはできなかった。シリーズポイントでは合計34ポイントのランキング11位。

    次回は6月14日~16日、バルセロナはカタルニア・サーキットで開催される。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(6位)
    「マシンのフィーリングがつかめず、タイヤもとても滑りやすくて、今日は非常に苦しい戦いでした。正しい方法でプッシュし、タイヤをベストの状態に保とうと努力しましたが、思うようにはいきませんでした。現時点で6位入賞のレベルに至っておらず、もっと努力が必要だと感じています。次のレースでどこまでできるか見当がつきませんが、たとえプラクティスが順調でも、決勝はまた別の話ということになるのでしょう。マシンはグリップ不足に大きく影響されてしまいます。少しでもフィーリングを良くして前へ進むために、これからまたハードワークを続けるだけです」

    バレンティーノ・ロッシ(DNF)
    「ウイークを通してペースが上がらず、苦しみ続けました。フリープラクティス第3セッションではミスをしてしまい、その結果、グリッドの遥か後方からスタートしなければならなくなりました。決勝では、ミルをパスしようとしたら彼もポジションを守ろうとして互いに接触。幸いどちらも転倒はしませんでしたが、コースアウトして順位を下げてしまいました。そのあと懸命に挽回を図るなかでフロントから転倒し、厳しい週末が最悪の結果で幕を閉じることとなりました。地元ムジェロでこのようになったことは本当に残念。次はもっとがんばります」

    マッシモ・メレガリ(チームディレクター)
    「当然ながら、私たちは非常にがっかりしています。厳しい戦いになることは初めからわかっていましたが、チームのホームGPにはもう少し期待していたのです。そんななかでマーベリックのがんばりには感銘を受けました。スタートは理想からかけ離れたものでしたが、そこから懸命に挽回して6位を獲得。ペース自体が決して好調ではなかったことを考えれば、それは現実的に彼にできる最高の仕事でした。バレンティーノのほうは、まさに悪夢という結果です。グリッド18番手からの追い上げは大変なことですが、結局はコース上のアクシデントによって戦いは終わってしまいました。このイタリアGPは彼にとっては早く忘れたいものになったと思いますが、私たちチームは反対に、この経験から学んで次につなげなければならないと決意を新たにしています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(10位)
    「始めから手間取ってしまいました。スタート自体は悪くなかったのですが、小さくウイリーしてしまってポジションを下げることになったのです。そのあと周回が進むうちにフロント・タイヤへの負担が大きくなり、良いフィーリングが得られなくなりました。昨日まではとても好調だったのに、それを結果につなられなかったことが残念です。でも私たちの目標はベスト・ルーキーで、今日はそれを達成することができました。焦らず、一歩一歩進んで行きたいと思っています。次のカタルニア・サーキットは好きなコースのひとつなので、MotoGPマシンで走るのを楽しみにしています」

    フランコ・モルビデリ(DNF)
    「スタートはうまく飛び出して最初の数メートルは良かったのですが、いろいろな原因が重なって大きく遅れてしまいました。そのあとは少しずつリカバーしてペースも徐々に上がってきていたのですが、6ラップ目の最終コーナーでミスをして転倒してしまったのです。追い上げが順調でしたし、あの時点では5位を狙えると考えていたので、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。それでもウイーク全体を振り返ってみれば、とても好調だったと思っています。初日の金曜日は少し苦戦しましたが、土曜日はハイペースで走れましたし、今日も5~6ラップの間はポテンシャルを発揮できました。次のカタルニアGPが楽しみです」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「今日のレースからたくさんのことを学びました。今年のMotoGPは、少なくとも15人が表彰台争いを展開できる実力を持っています。プラクティスでは私たちもその一員であったことは間違いありませんが、現実に目を向けなければなりません。結局はファビオ(クアルタラロ)が10位、フランコ(モルビデリ)は転倒リタイアとなってしまいました。始めはグループに加わっていても、最後まで維持して戦い続けることができなかったのです。プラクティスで良い走りを見せ、ポイントを獲得できたことは良かったと思いますが、次はさらに前へ進まなければなりません」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「モルビデリは転倒リタイアとなってしまいましたが、それまでは好調に走っていたのでパフォーマンスを評価しています。またクアルタラロは最大の目標であるベスト・ルーキーを守っており、今日の10位獲得にも満足です。今日のレースのなかでは、ストレートでライバルたちに離されてしまうことが明らかになりました。それでもふたりは懸命に上位について行こうとするところを見せてくれました。今日の経験を次につなげ、2週間後のカタルニアGPに向けて準備を始めます」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「ロッシ選手、モルビデリ選手の地元であるイタリア・ムジェロサーキットでは、これまでYZR-M1は多くの好成績を残してきており、期待を持って臨みました。ロッシ選手はプラクティスから懸命にセッティングに取り組みましたが、最後まで彼の満足する車両に仕上げられなかったことに加え、レースではフロントのグリップに問題を抱え、最終的に転倒リタイヤという非常に残念な結果となってしまいました。他の3ライダーいずれも温度環境やレース展開によるタイヤの性能変化に適応できず、プラクティスまでのパフォーマンスには程遠い状況となりつつも、ビニャーレス選手、クアルタラロ選手は最後まで走りきり、今後につながる結果を残してくれました。ここでの問題点をしっかり分析し、次戦以降の改善につなげて、ファンのみなさんの期待に応えられるよう開発を進めていきます。次戦はスペイン、カタルニアGPとなります。ご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPはグリッド3列目と6列目
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスはQ2で7番手を獲得。バレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを逃し、Q1で復活を目指したものの思うようにペースが上がらなかった。この結果、明日の決勝はグリッド18番手からスタートする。

    ビニャーレスは第1セクションから第3セクションでハイペースをアピール。Q2では最初のアタックで4番手につけたあと、いくつか下げたが、すぐさま反応して1分46秒181へ更新すると2番手へ浮上した。残り6分強でピットに戻りタイヤを交換。この時点でポールポジションまで0.336秒差があり、これを埋めるために全力を賭けて挑む。しかし次のトライでタイムを短縮できず5番手に後退。ここからもう一度、懸命のアタックを行うと、3つのセクションで自己ベストを更新する力強さを見せたが、全体では更新ならず。最終的にはトップから0.662秒差の7番手となった。

    一方のロッシは、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで11番手に留まりQ1に出場。ほとんどのライダーがピットを離れるのを待って十分なクリアスペースを確保してからアタックを開始し、2度目のトライで7番手へ上げた。残り7分で素早くピットに戻り2分後にコースに復帰。状況を確認しながらのサイティングラップを1周行ったあと理論的にはあと2ラップの走行が可能だったが、1ラップ目で更新できず、2ラップ目に臨もうとしたところで時間切れとなった。この結果、Q1トップから0.906秒離されて8番手。明日の決勝はグリッド18番手からスタートする。

    PETRONAS Yamaha SRTのクアルタラロがフロントロー獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのふたりは絶好調をアピール。ファビオ・クアルタラロがQ2で2番手獲得。フランコ・モルビデリもホームGPで予選4番手と健闘した。

    午前中のフリープラクティス第3セッションでは、クアルタラロが前日のタイムを更新する1分46秒488で6番手を獲得。モルビデリは1分46秒518で9番手となり、ともにQ2進出を決めている。午後からの第4セッションではクアルタラロが1分46秒799でトップ。モルビデリは1分47秒457で10番手となった。

    クアルタラロはQ2の2回の走行で素晴らしいスピードを見せて1分45秒733を記録。ポールポジションに僅差と迫る2番手を獲得し、今季2度目となるフロントロー。チームメイトのモルビデリも母国イタリアのファンの前で輝きを放ち、最終走行でついに1分46秒台の壁を破る1分45秒959を記録して4番手に浮上。これでフロントローに1,000分の78秒差と迫っている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選7番手/1分46秒181)
    「ペースは悪くないのですが、7番グリッドからでは非常に難しいと思います。好スタートを決め、最初の数ラップでいい走りをしてペースを上げていくことが重要。今週は、とくにこのことに力を入れてきたので期待していますが、レースは毎回、状況が変わるので始まってみなければわかりません。マシンの挙動の大きさが気になっていて毎ラップそれと戦っているのですが、幸い体調も体力も万全なので明日も良い走りを維持できると思っています。大勢が抜き差し合う長くてタフなレースになると思うので、私たちとしては熱くなり過ぎずにタイヤをコントロールすることが大切です」

    バレンティーノ・ロッシ(予選18番手/1分47秒184)
    「午前中のフリープラクティスはとても順調でした。最後のラップでトップ10入りを決めるはずでしたが、最終コーナーでミスをしてしまい、その結果Q1を走らなければならなくなりました。午後からの第4セッションではユーズドタイヤを使用。ところが思うようにペースが上がってくれなかったので、このときにQ2進出は難しいかもしれないと気づいたのです。Q1では最後にチェッカーを受けることになりましたが、いずれにしても、残念ながらQ2に届くペースではなかったと思っています。昨日と比べれば、これでも格段に良くなっているのですが、この状況を見れば明日は何か別のことを試さなければならないでしょう。そのためにもウォームアップ・セッションが非常に重要です。決勝は、グリッドが遥か後方なうえにペース自体が良くないのですから、厳しい戦いになります。気持ちを集中し、全力を尽くしてポイントを狙いたいと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「期待通りにはいきませんでした。午前中のセッションではわずかに前進できたと思ったのですが…。マーベリックは大きな問題なくQ2へ進出しましたが、バレンティーノのほうはセッションの最後にQ1行きが明らかになりました。最終コーナーでのミスが大きく影響してしまったのです。ペース自体、Q2進出には難しい状態だったので作戦を持って臨んでいたわけですが、それが予定通りにはいきませんでした。マーベリックはQ2の最初の走行で好タイムを記録しましたが、2回目は思うようにペースが上がりませんでした。おそらく、ここではハード・コンパウンドを選択したほうが良かったかもしれません。私たちチームは明日のウォームアップ・セッションに向けて、夜を徹してハードワークに取り組みます。グリッド3列目と6列目と非常に難しい状況ですから、スタートは何としてもしっかり決めなければなりません。ふたりとも序盤からプッシュしていくことになるでしょう」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(予選2番手/1分45秒733)
    「非常に素晴らしい予選セッションでした! 初めて1分45秒台が出たときには、とても速いと感じたのですが、それをまた繰り返すことができたのです。最終ラップにすべてを賭けましたが、小さなミスを重ねてしまいました。それでもフロントローを獲得することができ、マシンのフィーリングもペースも上々なので満足しています。このサーキットがとても気に入り、MotoGPマシンでエンジョイできています。コーナリングも非常にいい感じ。待ちきれない気持ちです。決勝ではタイヤ・チョイスが重要な課題になるでしょう」

    フランコ・モルビデリ(予選4番手/1分45秒959)
    「今日のパフォーマンスに満足しています。ここまで速く走れるとは思っていなかったのです。フリープラクティス第4セッションがとくに好調で、そのあとのQ2では、最初はあまりタイムが上がりませんでしたが2回目の走行で1分45秒9を記録することができました。良いスターティング・ポジションを獲得できうれしいです。決勝ではタイヤ・コントロールが難しくなると思うので、今晩、コンパウンドの選択についてしっかり勉強し、明日は最後まで大切に走り切らなければなりません。イタリアのファンの前で走るのを楽しみにしています。彼らに好成績をプレゼントできるようベストを尽くします」

  • MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    MotoGP 第6戦イタリアGPは、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、トップから1秒差以内に18台という大接戦になった。ムジェロは、一周、5.245kmのロングコース。アベレージが時速175km前後のハイスピードコースであり、フリー走行が大接戦となったことから、今季もっとも厳しい予選と決勝レースが予想される。

    そのため、5戦を終えて3勝を挙げて総合首位につけるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、タイヤテストに集中、FP1は前後にミディアムを装着してトップタイムをマーク。FP2では、フロントにハード、リアにソフトを装着。FP1同様、1セッションを同じタイヤで走行し総合6番手で初日を終えた。

    ほとんどの選手がセッション終盤にかけてニュータイヤを装着してアタックするという激しいアタック合戦。その中でタイヤテストに集中したマルケスの走りは際立っていた。土曜日の予選では今季4回目のポールポジション(PP)獲得と、5年ぶりの大会制覇が期待される。

    チームのホームグランプリを迎えたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が8番手で初日を終えた。この日は、マルケス同様、タイヤテストに集中した。しかし、マルケスとは対照的に、前後ともにソフト、ミディアム、ハードの3種類すべてのタイヤで走行し、ベストのマッチングを探った。課題はフロントタイヤのフィーリングが完全ではないこと。土曜日のフリー走行と予選では、セットアップを進め、今季2回目のフロントローと初PPを狙う。

    チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)も、チームのホームグランプリで気合の入った走りをみせた。トップから1秒差に18台が名前を連ねたFP1では7番手とまずまずのスタートを切った。FP2もトップから1秒差に18人の選手が名前を連ねる厳しい戦いとなったが、このセッションでは思うようにタイムのパフォーマンスを引き出せず。加えて、セッション終盤のアタックもうまくいかず14番手へとポジションを落とした。しかし、過去2戦、ダイレクトで予選Q2に進出している中上だけに、土曜日のFP3でトップ10入りを果たし、予選では前戦フランスGPの7番グリッドを越えるベストリザルト獲得に挑む。

    イタリアGPで6度の優勝経験のあるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1で18番手、FP2では20番手と思うようなタイムをマークできなかったが、1分48秒台で連続周回するなど、土曜日のフリー走行と予選に向けて手応えある一日となった。ヨーロッパラウンドに入ってから調子を上げているロレンソだけに、予選の走りが期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 6番手)
    「今日はタイヤのテストだけに集中しました。昨日から体調がすぐれないのですが、マシンも今日は100%の状態ではありませんでした。今夜しっかり休んで、体調もマシンも100%の状態になることを願っています。このような状況でもトップとの差はそれほど広がっていません。明日も引き続き、プッシュし続けなければなりません。今日はまだ金曜日なので、セッションの最後に新品タイヤは使いませんでした。フィーリングはよかったです。安定したラップが刻めました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
    「正直、今日はそれほど悪い日ではありませんでした。マシンのフィーリングも悪くありませんでした。しかし、まだ改善しなければならないところがたくさんあります。それが明日の課題です。フロントの感触を改善しなければなりません。また、ストレートはもちろんのこと、全体のスピードアップにも取り組まなければなりません。ル・マンのときのように、あと0.2秒か0.3秒を削る必要があります。今日は8番手という結果に残念だという気持ちと、トップ10に入れてよかったと思う気持ちもあります。FP2ではいつもと違うライダーが上位に来て驚きました」

    中上貴晶(MotoGP 14番手)
    「FP1では7番手と順調なスタートを切ることができました。しかし、FP2では、決勝に向けて想定していた前後ハードコンパウンドが思うように機能せず、セッション終盤のアタックも、思うようにタイムを短縮することができず、14番手へとポジションを落としてしまいました。完全に作戦のミスでした。ここはストレートが長いので、ライバルのスリップ(ストリーム)を使おうと思いました。そのためコース上でほかの選手を待ってしまい、時間をロスしました。それが今日の反省点です。今大会、決勝に向けて想定していたのはハードタイヤでしたが、今日の感じでは前後ミディアムが決勝に向けてパッケージになると思います。明日のFP3では、あと0.5秒は短縮しないとトップ10には入れないと思うので、しっかりタイムを出したいです。ダイレクトでQ2を目指し、予選ではベストグリッドを目指します」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 20番手)
    「20番手という結果は、もちろん、うれしくはないですし、いいポジションでもありません。今日はFP2の最後にほとんどの選手がソフトタイヤを使っていましたが、僕は明日のFP3のために温存することにし、今日はハードタイヤを使い続けました。僕のペースはみんなとはそれほど離れていません。新品タイヤを使えばトップ10に入れたかもしれませんが、1周のタイムをもっとよくしなければなりません。明日が楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ムジェロでフリープラクティスをスタート
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはイタリアGPのフリープラクティス初日を終了。ビニャーレスは午前中の第1セッションで14番手に留まったものの、暑さが増した午後からの第2セッションでジャンプアップして総合5番手を獲得した。一方のロッシは両セッションでマシン・セッティングとタイヤのコンビネーションに集中。総合18番手で初日を終えた。

    ビニャーレスは明確な目標をもって第1セッションに臨んだ。気温の上昇とともにタイヤ・チョイスに変化が現れることを考慮し、決勝時間と同じ第2セッションに照準を合わせ、第1セッションをそのための準備に当てることにした。そして第1セッションの最終アタックで1分48秒392へ更新したものの、トップから0.834秒差の14番手でセッションを終えた。

    午後になると本格的に作業を開始。セッション前半はマシン・セッティングの調整を行い、後半からペースを上げてゆくと一気に4番手へ浮上した。その後も好タイムを維持して1分46秒973へと更新。順位では5番手へ後退したが、トップとの差は0.241秒まで縮まった。

    一方、地元トスカーナ地方の明るい太陽と熱狂的ファンに迎えられたロッシ。彼らのためにもトップ争いを目指すべく、午前中の第1セッションでは様々なセッティングをテストした。しかしラップタイムではトップから0.798秒差の1分48秒356に留まり、12番手で終えている。

    第2セッションもマシン・セッティングに集中。イタリア・ファンの大声援を受けながらラップタイムでは0.630秒更新したが、順位を上げることはできず、1分47秒726のベストラップでトップから0.994秒差の18番手となった。

    クアルタラロが2番手獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタロが、イタリアGPのフリープラクティス初日に総合2番手を獲得。一方、ホームGPを迎えるチームメイトのフランコ・モルビデリは10番手に留まったが、ともに暫定Q2のポジションをつかんでいる。

    順調にウイークをスタートしたクアルタラロ。第1セッションではタイヤにインターミディエートのコンパウンドを装着し、最終スティントで1分47秒811を記録して4番手につけた。一方のモルビデリは1分48秒421で15番手に留まっている。

    第2セッションでは全体がペースアップ。クアルタラロとモルビデリは前半で決勝用セッティングに取り組んだあと、後半からは新品タイヤに履き替えてタイムアタックを開始した。クアルタラロはここでも強さを維持し、自らの午前中のタイムを1秒以上も短縮する1分46秒778で2番手に浮上。モルビデリも終盤のアタックで1分47秒268へ更新し、10番手を獲得した。

    ウイーク2日目は午前中にフリープラクティス第3セッションが行われたあと、現地時間14:10からQ1、14:35からQ2がスタートする。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(5番手)
    「午後になってようやくライディングの調子が上がってきました。コース全体で自分自身を小さくするような感じを目指すことで少しずつペースがつかめてきたのです。それでもマシンはまだナーバスで非常に難しい状況。決してうまく乗れたというわけではありませんでした。至るところで苦戦しており、決勝でいい戦いを目指すためにはこれからさらに作業を続けて改善を目指していかなければなりません。予選で1列目か2列目を獲得することが重要。長いコースなので前のほうからスタートする必要があるのです」

    バレンティーノ・ロッシ(18番手)
    「難しい一日でした。もっといい走りができると思っていましたが、最初のセッションからすでに差をつけられていました。フィーリングがあまり良くないので思うような走りができず、そのことが実際に順位に表れています。この状況は、明日までに何としても改善しなければなりません。午後のセッションではハード・コンパウンドのタイヤを試しましたが、やはりペースは上がりませんでした。トップスピードよりも、その他の部分で改善が必要だと思っています。他のヤマハ勢は非常に速いペースで走っていますからね」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「ここムジェロのロング・ストレートを考えると、厳しい状況は初めから予想できていました。でも第1セッションで遭遇したほどの困難までは考えていませんでした。第2セッションでは、バレンティーノの18番手という結果を除けば、通常の状態に少し近づいてきたように思いますが、何が問題だったのか、その原因を追求し続けなければなりません。今日はその他にもほとんどすべてのタイヤ・オプションを試し、決勝用のものはほぼ決まりました。エンジニアたちにとっては長い夜になりそうです。データを分析して解決策を見出し、明日のフリープラクティス第3セッションでのパフォーマンス向上と、ふたりのQ2進出を目指します」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(2番手)
    「非常に素晴らしいコース。YZR-M1で大いにエンジョイすることができました。ブレーキングの感触が良くて、そのあとのマシンの向き換えもとてもうまくいっています。考えてみれば、このコースでこんなに楽しく走れたのは初めてかもしれません。マシンの良さを最大限に引き出し、明日以降もベストを尽くします。データを見直して明日に備え、フロントロー獲得を目指したいと思っていますが、皆のタイムが接近しているので非常に難しいチャレンジになるでしょう。明日は決勝用のタイヤ・チョイスも行いながら予選セッションでいい走りができるよう頑張ります」

    フランコ・モルビデリ(10番手)
    「フィーリングは上々です。いくつか問題があって期待通りのスピードには届きませんでしたが、一日のなかで着実に前進してトップ10に入ることができました。ペースは悪くありませんでしたが、当然ながら、これからもっと上げていかなければなりません。明日のフリープラクティス・セッションのなかで試してみたいことがいくつかあり、さらにセッティングを煮詰めて向上させていきたいと思っています」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第6戦 イタリアGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGPがムジェロへと向かう
    Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、イタリアはムジェロ・サーキットで第6戦に臨む。チーム全員がこのレースを楽しみにしているが、なかでもホームGPを迎えるバレンティーノ・ロッシは、母国の熱狂的ファンを喜ばせるため準備を整え、好成績獲得に向けてモチベーションを高めている。

    2002年から2008年までの連続7年間、ロッシは最高峰クラスで勝利を挙げて’ローカル・ヒーロー’としてのステータスを築き上げた。それ以前にも1997年に125ccクラスで優勝、250ccクラスでは1998年2位、1999年優勝を果たしており、2009年以降は2009年、2014年、2015年、2018年にMotoGPで3位表彰台に上っている。今シーズンは第5戦終了時点でランキングトップから23ポイント差の4位となっている。

    一方、フランスGPではノーポイントに終わったマーベリック・ビニャーレスも、ここムジェロでの表彰台復帰を目指している。コース・レイアウトも全体の雰囲気も大のお気に入りで、そのことがこれまでの成績にも表れている。小排気量クラスでは合計3回の表彰台。2012年にMoto3で優勝、2011年(125cc)と2013年(Moto3)は3位を獲得している。MotoGPでは2017年の2位が最高位で、今年は頂点を狙う。シリーズポイントではトップから65ポイント差のランキング10位。

    ムジェロ・サーキットはグランプリ・カレンダーのなかでも最も美しく、同時に最も難しいコースのひとつとして知られる。レイアウトはアップダウンに富み、全長5.2kmのなかに高速から低速まで様々なタイプのコーナーが設けられている。1976年に初めてグランプリが開催され、1991年以降は毎年続けられている。

    モルビデリとクアルタラロが好調を維持
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは好調のままイタリアへ。モルビデリのホームGPで表彰台への挑戦を続ける。

    PETRONAS Yamaha SRTのライダーとして初めてのホームGPを迎えるモルビデリ。3レース連続でトップ10入り、前回のフランスGPでは7位を獲得するなど好調が続いている。ホームレースとなるここムジェロ・サーキットでは、2017年にMoto2でポールポジションから4位でチェッカーを受けた。

    一方のクアルタラロもトップルーキーをキープする好調ぶり。前回ル・マンでは母国ファンの前で見事な追い上げを披露しており、今回も連続の好成績を目指す。ここムジェロでの最高位は2016年Moto3での5位。

    決勝は6月2日、現地時間14:00にスタート。全23ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「ようやくこの日が巡ってきました! ムジェロはすべてのイタリア人ライダーにとってとても特別なレースです。大勢のファンが見に来てくれて、ときにはコントロールしきれなくなるほどですが、私たちライダーにとっては彼らのサポートが本当にうれしいものなのです。シーズンのなかでも最も美しいコースのひとつで、私もとても気に入っています。他のみんなもとても速いので厳しい戦いになると思いますが、低速からの加速があまり多くない分、ル・マンよりはいいかもしれません。それでもロング・ストレートは私たちのウイークポイントになってくると思います。作業が順調に進めばきっとうまくいくと信じています。ベストを尽くし、ポテンシャルを最大限、引き出して上を目指します」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ル・マンで転倒し、悔しさを残したままサーキットを離れることになりました。ウイーク初日から好調を維持していたにもかかわらず、ちょっとしたミスによってグリッド後方からの追い上げを強いられることになってしまったのです。この経験から学び、土曜日の作業をより重視しなければならないと実感。今は、早くまたマシンに乗りたい気持ちでいっぱいです。前回M1は非常に好感触で、ほぼ完璧と言っていいくらいの状態でした。小さな問題を少しずつ着実に解決しつつあり、正しい方向へ進んでいると確信しています。この調子でハードワークを続けて前進し続ければ、そのうちに結果になって現れるでしょう。ムジェロは大好きなコースで、いつもエンジョイしています。私のライディング・スタイルにもあっているので、金曜日のフリープラクティスを楽しみにしています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「いよいよこの日がやって来ました。ムジェロはチームのホームコースなので、私たちにとって非常に重要な一戦です。集まってくれるファンのみなさんも最高。彼らを喜ばせたいと思うからこそのプレッシャーも、いくらか感じています。いつもいいレースができる場所ですが、今年はレベルが接近しているので厳しい戦いになると予想しています。バレンティーノは常に高いモチベーションを維持するライダーで、今回はル・マンで表彰台に接近したあとの母国外旋とあって、いつも以上に士気が上がっているようです。マーベリックも不運な転倒のあとだけに100%プッシュを目指しています。私たちがやるべきことはよくわかっています。そこに気持ちを集中し、日曜日の決勝でトップに立つために全セッションを最大限、有効に使いたいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「ムジェロをとても楽しみにしています。私にとっては特別な思い入れのあるサーキットなのです。でも同時にいくらかのプレッシャーも感じています。今まであまり良い成績をあげられていないことが気になっていますが、イタリアのファンの前で走るグランプリはいつでも喜びです。そして今回こそは好調を維持してベスト・リザルトを更新したいと思っています。今シーズンはここまでとても順調で、マシンを信頼して走ることができているので、いいレースをお見せできるよう頑張ります。イタリアのファンに会うが楽しみです」

    ファビオ・クアルタラロ
    「ムジェロはグランプリ・サーキットのなかでも最も難しいコースのひとつです。でも私は今回も、プッシュを緩めるつもりはありません。フランスでは後方から懸命に追い上げ、ファステスト・ラップでヤマハのハイペースを証明することができました。ムジェロではグリッド・ポジションを上げて好スタートを切ることが目標。それができたら、そしてル・マンと同様のペースで走ることができたら、必ずや素晴らしいレースになるはずです。金曜日から日曜日まで好調を維持することができれば、自ずと好成績がついて来ます。私たちのポテンシャルは、最近のレースのなかで十分にアピールできたと思っています」

  • MotoGP | ヤマハ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 2019年 第5戦 フランスGP 決勝レポート

    ロッシが5位でチェッカー、ビニャーレスはリタイア
    Monster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが表彰台争いを展開し、終盤まで1分32秒台のハイペースをキープしたがわずかに届かず5位でゴール。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはアクシデントによりリタイアとなった。

    バレンティーノ・ロッシは5番グリッドから絶好のスタート。序盤のタイトなコーナーでポジションを維持したあと1台をパスして1周目終了時点で4番手につけた。

    前を行くA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)を追ううちにトップ2台との距離が開きはじめると、すぐさま反応してペースを上げ、J・ミラー(ドゥカティ)、M・マルケス(ホンダ)に追いついて4台のトップグループを再形成。さらに前を目指すもトップのペースには及ばず、追い上げてきたD・ペトルッチ(ドゥカティ)に先行を許すこととなった。しかしそこであきらめず、単独5番手となりながらも100%のプッシュを続けるロッシ。残り6ラップでは再び集団の背後に迫り、最後の勝負を仕掛けるがわずかに届かなかった。この結果、トップから3.053秒差の5位でチェッカーとなった。

    一方、11番グリッドからスタートしたビニャーレスは、序盤からペースアップを図るも中段の混戦に巻き込まれて14番手へ後退。その後ひとつ上げてリズムをつかみ、A・リンス(スズキ)とバトルを展開した。7ラップ目には12番手に上がってさらにA・エスパルガロ(アプリリア)に仕掛けようというところだったが、他車に接触されて転倒し、そのままリタイアを余儀なくされた。幸い怪我はなかったが、ノーポイントという結果となった。

    ランキングではロッシがトップから23ポイント差の4位。ビニャーレスはランキング10位へ後退し、トップとの差が65ポイントに広がった。コンストラクターズランキングは3位へ浮上した一方で、Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキングをひとつ下げて3位となっている。

    PETRONAS Yamaha SRTのふたりがそろってトップ10を達成
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが好調を維持し、フランコ・モルビデリが7位、ファビオ・クアルタラロはファステストラップを記録して8位を獲得した。

    モルビデリはCOTA、ヘレスに続いて3戦連続のトップ10入り。6番グリッドから絶好のスタートを切り、安定したペースをポジションをキープして7位でチェッカーを受けた。これによってシリーズポイントを合計34に伸ばし、ランキング8位につけている。

    一方、10番グリッドからスタートしたクアルタラロは出遅れてしまったが、レース後半ではペースを上げて残り7ラップでファステストラップを記録するなどポジションをアップ。トップグループと同等の速さを見せ、初のホームGPで8位を獲得した。シリーズポイントでは合計25ポイントのランキング12位。ベストルーキーとしてリードを拡大している。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(5位)
    「表彰台を狙っていました。残念ながら届きませんでしたが、前回のヘレスよりはよかったと思っています。好スタートを切ってペースも上々。終盤まで好調を維持してライバルたちに近づいてゴールすることができました。残念だったのは加速性能で及ばなかったこと。彼らはコーナー出口で非常に速かったので、どうしてもついていくことができませんでした。しかし全体的に見れば好調なウイークでしたし、マシンも速く走ってくれました。そしてハードな走りが求められるいくつかのコーナーでは、自分の力を十分に発揮することもできたと思っています。終盤はますますフィーリングがよくなってドビツィオーゾ、ペトルッチ、ミラーを追走。なんとかミラーをパスしたかったのですが、アタックを仕掛けるにはわずかにスピードが足りませんでした。これからまたすぐに次のムジェロのことを考えはじめます。もう少し速く、強くなれるようチームとともにベストを尽くします」

    マーベリック・ビニャーレス(DNF)
    「正直なところ、私にはどうすることもできませんでした。まさにエスパルガロに仕掛けようとしていたところでした。私に言えることは、このウイークのなかで自分たちがおかしてきたミスについて考えなければならないということです。とくに土曜日の予選セッションでの作戦ミスによってグリッド11番手からのスタートとなってしまった時点で、レース中のこのようなアクシデントの可能性があったのです。ですから、私たちは改良、改善を求めてハードワークを続けなければなりません。ウイークはパーフェクトな状態でスタートしましたが、最後の結果はノーポイント。このことからしっかり学ばなければなりません。リズムはよかったので、もっと順位を上げられたはずですし、表彰台だって、わずか2秒差と決して遠くはありませんでした。もっとプッシュして差を詰めることができたはずですが、後方からでは非常に難しいのです。同じミスを繰り返さないために、予選で好位置を獲得してグリッドの1列目か2列目に並ぶことに注力していきたいと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「今週は天気の行方が見えず翻弄されました。どちらになったとしてもタフな戦いを覚悟していたわけですが、決勝は結局、ドライになりました。ロッシ選手は好スタートを切ったものの、レース中盤はトップグループについて行くのに苦労していました。それでも全力でプッシュし、終盤にはペースを上げて表彰台にかなり近づくことができました。もっと上の順位を期待していたことは確かですが、金曜日のドライでの彼の状況を考えれば、今日の11ポイントは大いに評価できるものです。ビニャーレス選手は不運にも他のライダーに接触されてしまいました。でも、混戦のなかでは、残念ながらこのようなことが起こってしまうのです。私たちはこのことから学び、チームのホームGPとなる次戦イタリアGPに生かさなければなりません」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(7位)
    「いいレースができました。トップグループの大接戦を後ろから見ていましたが、追いつくことはできませんでした。レースのフィーリングは今までで最高だったので、これは私たちが常に前進していることの証だと思います。これからも同様に仕事に取り組み、進化し続けなければなりません。具体的な目標としては毎回、ポイントを獲得することです。今回はドライでもウエットでも、またその中間のときでも好調を維持することができました。とてもハッピーで、よい形でホームGPを迎えることができるのがうれしいです」

    ファビオ・クアルタラロ(8位)
    「序盤が悔やまれます。スタートで遅れ、6台もひしめく接近戦のなかではオーバーテイクが非常に難しい状況でした。でも終盤になるとペースが上がってきたのはよかったと思っています。トップ5と同等の速さで走れたということは、トップ5獲得も不可能ではないという自信になりました。今日はトップ8を目標にしていて、それをしっかり達成できましたし、タイヤをコントロールする方法についても多くを学ぶことができました。次のムジェロは最も難しいコースのひとつですが、今日の経験をプラクティスから生かせるようにベストを尽くし、これまで通り作業に取り組みます。今週の仕事には満足しています。ムジェロにも期待します」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ (チーム・マネジャー)
    「ふたりの成績にとても満足しています。モルビデリ選手は非常に安定した走りとレース運びで7位を獲得。昨日の状況やライバルたちの強さを考えれば十分に評価できる結果です。クアルタラロ選手は、喜びと同時に悔しさもあると思います。レース中にファステストラップを記録しましたが、グリッドが悪く、序盤の数ラップでなかなかオーバーテイクできませんでした。でも総合的に見れば、ふたりが7位と8位を獲得したことを私としてはとてもうれしく思っています」

    ラズラン・ラズリ(チーム代表)
    「ふたり揃ってトップ10に入ったことを非常にうれしく思います。クアルタラロ選手がもし、もっとよいスタートを切っていたら、トップグループで戦うことができたでしょう。クアルタラロ選手もモルビデリ選手も表彰台を狙うポテンシャルを持っていることは明らかです。これからもチーム一丸となって努力を続け、目標を達成したいと思います」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「プラクティスでは、セッティングに難航していたロッシ選手でしたが、決勝日のウォームアップでよいバランスを見出すことができ、レースでは一時TOPグループに迫りましたが、表彰台には及ばず5位でフィニッシュ。サテライトのモルビデリ選手は着実な走りで7位を獲得しました。一方、プラクティスで常にTOPレベルを維持していたビニャーレス選手、クアルタラロ選手は、思わぬ苦戦を強いられてしまいました。序盤の中位グループ争いの中で、ライダー+M1の持ち味が発揮できず、他車を抜きあぐねる状況になったのです。ビニャーレス選手はリズムを取り戻そうとした矢先に他車のクラッシュに巻き込まれてリタイヤという非常に残念な結果。クアルタラロ選手はその後ファステストラップを刻みながらすばらしい追い上げを見せ、母国のファンを多いに沸かせてくれました。両ライダーとも車両の仕上がりは上々だっただけに、不安定な天候に左右された予選でよいグリッド位置を確保ができなかったことが響きました。過去からル・マンはM1との相性がよく、今年もマシンのパフォーマンスを高めトップ争いができる準備をして臨みましたが、期待に及ばない結果になってしまいました。今回の苦い結果から学ばなければなりません。我々に足りていないものをきちんと見極めて、マシン作り、レース戦略を練り直して、勝利獲得に向けて取り組んでいきます。次戦はロッシ選手、モルビデリ選手の地元イタリアGPとなります。ご声援よろしくお願いします」