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  • 【MotoGP】 ヤマハ:ビニャーレスが全オフィシャルテストで総合トップ

    【MotoGP】 ヤマハ:ビニャーレスが全オフィシャルテストで総合トップ

    2017シーズン開幕前のテスト最終日、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは積極的に多くの周回を重ねて成果を確認。3日間の総合順位はそれぞれ総合トップと6番手を獲得した。

    最終日も日の入りを待ってから、マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、決勝用セッティングの完成を目指して走行を繰り返し、ラップタイムではそれぞれトップと11番手を獲得した。

    全力でテストに臨んだマーベリック・ビニャーレスは、セッティングの微調整を行いながら、「YZR-M1」の最適バランスを追求。周回を重ねるごとにその効果が現れ、4時間終了間際には1分54秒330を記録してトップに浮上した。セッション終盤にはロングランを行い、燃費とタイヤの消耗についてのデータを収集。合計60ラップを走破してトップを守ったままテストを終了。後続との差は0.071秒だった。

    一方のバレンティーノ・ロッシは、前日までの好感触をつかむことができず厳しい状況に置かれたが、全54ラップを走行し、その中盤あたりで1分55秒185のベストタイムを記録。その後は気温が下がったこともあり、さらなる更新はならなかった。この結果、マーベリック・ビニャーレスから0.855秒の遅れをとり、最終日の順位は11番手に留まった。しかし3日間の総合順位では、2日目に記録した1分54秒732によって6番手を獲得した。

    Monster Yamaha Tech 3のジョナス・フォルガーとヨハン・ザルコは、シーズン開幕前の最終テストで好調な走りを披露。ルーキーとして臨むMotoGP初戦に向けて自信をつかんでおり、モチベーションも上がっている。

    ジョナス・フォルガーは最終日もルーキートップの8番手を獲得。3番手のダニ・ペドロサ(ホンダ)にコンマ3秒差に迫る健闘を見せた。また決勝を想定したロングランも行い、十分な手応えをつかんでいる。一方のヨハン・ザルコは「YZR-M1」にすばやく適応して、ロングランでも絶好調。ラップタイムでは初日のタイムを0.805秒更新し、チームメイトには0.093秒およばなかったものの、ディフェンディングチャンピオンのマルケスを凌ぐタイムで最終日を終えた。

    両チームは2週間後、2017 MotoGP 開幕戦出場のために再びここへ戻って来る。

    マーベリック・ビニャーレス (総合トップ)
    「マシンの状態がさらに一歩前進し、すばらしいマシンができあがりました。走行中のフィーリングも抜群! 僕自身の体調も絶好調だから気持ちよく乗れていて、とってもハッピーな気分ですね! それでも電子制御システムについてはまだ改善の余地が残っているので、ここからさらにコンマ数秒は上げられると思っています。実際、マシンの能力を限界まで引き出せているわけではなく、本当はもうちょっとプッシュできるはず。開幕戦でもテストと同じように走ることができれば、優勝を目指して戦えると思います」

    バレンティーノ・ロッシ (総合6番手)
    「昨日よりも難しい状況になりました。テストを継続するために昨日と同じセッティングから始めましたが、どういうわけか、同じフィーリングとスピードが得られなかったのです。路面コンディションがちょっと変わってしまったせいなのか、なかなか状況を好転させることができませんでした。ラップタイムも落ちてしまい、マシンのパフォーマンスを最大限まで引き出す方法がわからない状態で、準備が整っていません。冬季テストを振り返ってみると、難しい状況が続いているので、今後もチームとよく話し合い、開幕戦までに本来の強さを取り戻したいと思います」

    マッシモ・メレガリ (Movistar Yamaha MotoGP チーム・ディレクター)
    「初戦に備えるために、今回のテストは非常に重要なものでした。そして総合的に見ればとても満足できる結果となりました。昨日は最高のパフォーマンスを実現できたので、今日はもう一度セッティングに取り組みながら、主にレースシミュレーションに力を入れました。セッティングの最終調整を行ってからマーベリックは順調にロングランを完了。バレンティーノはそれを短縮してテストプログラムを終了しました。マーベリックはこの3日間を通じて、タイムアタックでもシミュレーションでも好タイムをキープ。このことが我々に自信を与えてくれています。一方のバレンティーノは、昨日は最高のパフォーマンスを見せてくれましたが、今日はセッティングでいくつかの問題にぶつかりました。エンジニアたちはこの後、昨日と今日の走りを比較しながら、良し悪しを探り、修正方法を検討していくこととなります。これで最終テストを終えましたが、今は2週間後に迫ったシーズン開幕戦を待ち遠しく感じています」

    ジョナス・フォルガー (総合8位)
    「好調のまま、カタールでのテストを終了できました。これでもう、開幕戦に向けて準備できたと思っています。最終日の目標はセッション終盤でレースシミュレーションを行うことでしたが、そのなかではラップタイムをコンスタントにキープできたし、準備していたエンジンマッピングが期待通りに働いてくれました。タイヤの挙動を感じることが面白く、いい経験ができたことで、開幕戦に向けてまた新しいアイディアも浮かびました。今回のテストを通じて、僕はとても多くのことを学び、マシンについても自信を深めることができたのですが、とくにシミュレーションでは安全な走りができて良かったと思っています。前回のフィリップアイランドでは、途中で転倒して自信を失っていましたから。今はさらにM1を理解し、とくにコンディションが変化しても、それにしっかり対応できるようになっています。とはいえ、実際のレースとテストは別ものなので、ウイークで何ができるか様子を見なければなりません。でも今は、チームも僕も、ここまでの成果に満足しています」

    ヨハン・ザルコ (総合10位)
    「テスト最終日は非常に順調でした。そして今は、最高峰クラスでのルーキーシーズン開幕をとても楽しみにしています。今日はレースシミュレーションを行い、22ラップのなかでマシンがどのように変化していくかを実際に体験して、さまざまなことを知ることができました。僕自身は最高に速かったわけではありませんが、この経験こそが最大の収穫です。この3日間で自信を持てたことがうれしいし、今日はソフトコンパウンドのタイヤで好タイムをマークし、好位置につけることもできています。総合的に見て、非常にポジティブな形でテストを完了できたのです。前よりはレベルも上がり、M1のパフォーマンスを理解できるようになり、よりよい状態で開幕戦を迎えられるでしょう。それに加えて、トップライダーに近づくことができたことも大きなモチベーションになっていますね。また、ジョナスの速さには敬服します。彼と僕はどちらも力があると思っているし、一緒に育ってきたのですが… 開幕戦までの2週間は、家に帰りトレーニングを行いながら、決戦を待ちます」

  • ヤマハ、2017年型MotoGPマシン『YZR-M1』を発表

    ヤマハ、2017年型MotoGPマシン『YZR-M1』を発表

    ヤマハのファクトリーチーム、Movistar Yamaha MotoGPは19日(木)、スペインのマドリードにあるテレフォニカ本社で2017年型「YZR-M1」を発表した。

    ヤマハのエンジニアたちはオフシーズンを通じてマシン開発に取り組んできた。1月30日から始まるセパンテストでは、バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスがマシンのさらなるチューンアップを進め、チーム一丸となって、MotoGP世界選手権のチャンピオン奪還を目指す。

    世界選手権で9回のタイトルを獲得するバレンティーノ・ロッシは、2014〜2016年の3シーズンにわたりランキング2位となっており、今年こそは10回目となる世界の頂点を狙います。

    昨年は開幕戦から大活躍。そして第2戦のアルゼンチンGPで、初の表彰台を獲得。ときに外的要因に阻まれたこともあったが、決して攻撃の手を緩めることはなく、第4戦スペインと第6戦カタルニアでの優勝を含めて合計10回の表彰台を獲得し、2016シーズンの終盤までチャンピオンの有力候補であり続けた。そして、ロッシとそのチームメイトのコンスタントな活躍が、ヤマハに通算7回目となるMotoGPのチーム・タイトルをもたらした。

    そしてMovistar Yamaha MotoGPのニュー・フェイスが、スペインの若き才能、マーベリック・ビニャーレスです。ビニャーレスは最高峰クラスを2年間経験したのちにヤマハ・ファクトリーに加入。昨シーズンは第12戦イギリスGPで見事、優勝を飾ったほか、フランス、日本、オーストラリアで3位表彰台を獲得してランキング4位の好成績を残している。そしてシーズン終了後にはバレンシア・テストで初めてヤマハ「YZR-M1」に乗り、2日間ともにトップタイムをマークする快挙を達成した。

    2017ヤマハ「YZR-M1」ニューカラーリングをお披露目
    Movistarの新しいロゴのほかに、「Blue Core(“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”を両立するヤマハの新世代エンジン)」のロゴが、新たなデザインとして加えられ、より深みを増したヤマハ・ブルーとともにシックに仕上がった。

    またMovistar Yamaha MotoGPの新しいロゴが発表された。Movistarの「M」がより際立つものとなっており、2017年型「YZR-M1」のカラーリングにも反映されている。フェアリングの両サイドおよびマシンのフロント部分に、この新しいMovistarのロゴがデザインされている。

    チームはヤマハのbLU cRUプログラムへのサポートをする。bLU cRUプログラムは、青い車体で、レースを楽しむ、レースを愛する、若いライダーたちの才能を伸ばすため、その機会とモチベーションを安全性と専門的な環境とともに提供するもの。ロッシとビニャーレスは、このアンバサダーを務め、エントリークラスのライダーたちの手本としての役割を担う。

    リン・ジャービス (ヤマハ・モーター・レーシング、マネージングダイレクター)
    「この3年間、我々チームは常に高い競争力をアピールし、Movistarとのパートナーシップを通じてコースの内外で大きな成果をおさめてきました。Movistarとヤマハはいずれも、MotoGP世界選手権で長い歴史を持つブランドであり、両者のコラボレーションが年を追うごとに、より強力なものへと成長していることを誇りに思っています。それゆえ、2017年型YZR-M1をお披露目するにあたり、Movistarの本拠地、マドリードのDistrito Telefónicaほど適した場所はないと考えます。新型マシンのフェアリングには、より鮮明なライン、より深いブルー、そして非常に強いMovistarのブランド性がデザインされました。また、同時に発表されたMovistar Yamaha MotoGPのロゴも、両社のパートナーシップを象徴するものとなっています。我々は今日、2017シーズンを正式にスタートし、新しいライダーとともに次の段階へと進み始めます。それは新たな始まりです。だからこそMovistarのスローガンである“We Choose to Make History”は、この場に最もふさわしく、我々がその信念に沿って努力していくべきものなのです。新たに迎えたマーベリック・ビニャーレスは、MotoGP初タイトルを狙っています。そしてバレンティーノ・ロッシもまた、10回目のチャンピオン獲得を視野に見据えているのです。ふたりとも、それぞれの目標に向かって貪欲に勝利を目指し、そのなかで多くの見ごたえあるトップ・バトルを展開することになるでしょう。彼らの熱意、そしてエンジニアやチーム・スタッフの献身があれば、今シーズンもまた、非常に競争力の高いチームとしてエキサイティングなシーズンを送ることができると確信しています」

    バレンティーノ・ロッシ
    「冬休みが終わって、チームが新しいシーズンのスタートを発表するのは非常にエキサイティングなことです。ライダーやチームだけでなく、ファンのみんなもいつも楽しみにしてくれています。僕自身も新しいシーズンのスタートが、本当にうれしい。マシンが恋しくて仕方ありませんでした! セパンで行われるテストはとても楽しみです。きっといいアイディアが浮かぶと思いますし、なにより2017年の新しいカラーリングのマシンを初めてコースに連れ出すことができるのですから。今年も、競争力を高めて毎回、優勝を目指して戦っていきます。今年は新しく、非常に強力なチームメイトを迎え、一緒にたくさんの楽しい経験ができると信じています」

    マーベリック・ビニャーレス
    「バレンシアとマレーシアでテストを終え、マシンを降りたあとの気分は最高でした。Movistar Yamaha MotoGPは100%のレベルにあり、自分が希望していたレベルにあると感じられました。すぐにでも上位で戦えるとわかったので、チームの全員が開幕を待ちきれないほど楽しみにしています。今日、とても美しいニュー・マシンを見て、今すぐ乗りたいと思いました。子どものころ、M1に乗るバレンティーノをテレビで観ていましたが、今は僕がチームの一員としてここにいます。まさに夢が現実になりました! とてもうれしくて、全力で挑みます。ヤマハ、Movistar、そしてもちろん、チームに心から感謝しています。彼らが温かく迎えてくれたおかげで、素晴らしいシーズンのスタートを迎えることができました。まるで家族のような感覚に、正直なところとてもびっくりしています。外から見たら非常に厳しいプロフェッショナルなチームですが、中に入ってみると信じられないくらいに居心地がいいんです。僕らをサポートしてくれるみんなに感謝しています。今年はいい年になりそうです!」

    バレンティーノ・ロッシマーベリック・ビニャーレス

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2016 モトGP 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:2016 モトGP 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPは、好天に恵まれたバレンシア・リカルド・トルモ・サーキットにおいて素晴らしい走りを披露し、2016シーズンを締めくくった。ホルヘ・ロレンソは絶好のスタートからトップに立ち、そのままアドバンテージを広げて優勝。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシも激しいバトルの末に4位でチェッカーを受け、ヤマハに通算7回目のFIM MotoGPのチーム・タイトルをもたらした。

    昨日の予選で完璧な走りを見せたロレンソは、そのペースに自信を持って決勝を迎えた。好ダッシュからホールショットを奪って真っ先に第1コーナーに進入し、そこからアドバンテージを0.6秒まで拡大。オープニングラップでは唯一1分36秒台に入れ、そのあとは1分31秒台でコンスタントに周回を重ねた。

    ロッシがアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ホンダ)と2位争いを展開する間に、ロレンソは順調にアドバンテージを広げて単独走行。ほとんどの時間帯で4秒以上のマージンを維持していたが、終盤になってペースを緩め、1.185秒差でチェッカーを受けた。これによってロレンソはライダー・ランキング3位を獲得し、ヤマハでのキャリアを終了した。

    一方のロッシもフロントローから好スタート。第1コーナーでサイドバイサイドの競り合いを見せたあと、3番手に付けるM・ビニャーレス(スズキ)の後方に落ち着いた。タイヤが暖まるのを待ってから4ラップ目にプッシュを開始。上位陣を逃がすまいと第14コーナーでパスしたが、その間にもマルケスがぴったりとついていた。

    ロッシは次に2番手を行くイアンノーネに照準を合わせ、素早くそのテールに迫る。そのあとは激しいバトルが24ラップ以上にわたって続き、何度も順位を入れ替えて最終戦に詰めかけたファンを楽しませた。

    残り12ラップ、マルケスがバトルに加わりさらに激化。第2コーナーで先行を許すと、ポジションを確保しながら虎視眈々とチャンスを窺っていた。残り5ラップあたりからマルケスがペースを上げて逃げ始め、3位獲得を目指してイアンノーネに迫って行ったが、バトルで貴重な時間を費やすことに。チャンスを待ち続けたロッシは残り2ラップで最後のアタックをしかけたが、抑え切れず4位でチェッカー。貴重なポイントを獲得して最終戦を締めくくった。

    シリーズポイントではロッシが合計249ポイントでランキング2位。ロレンソは合計233ポイントでランキング3位。ふたりの活躍によってモビスター・ヤマハ・モトGPは合計482ポイントとなり、2位に28ポイント差をつけてチーム・タイトルを獲得した。

    Monster Yamaha Tech 3のポル・エスパルガロは、YZR-M1での最後のレースで6位を獲得し、トップ・サテライトの栄冠を手に入れた。グリッド2列目からスタートを切り、前方のファクトリー勢が激しく入れ替わる間に順調に走行。2ラップ目からはリズムをつかんでペースを上げてゆき、レースの四分の一ほどが終了した時点で7位まで浮上。そしてさらにパワーを注ぎ込んでコンスタントにペースをキープしながら、後方から追い上げてきたファクトリーマシンに乗るアレイシ・エスパルガロ(スズキ)を抑え込んだ。残り2ラップとなってエスパルガロはアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて6位。激しいバトルを0.039秒差で競り勝ち、Tech 3での最終戦を印象的なレースで締めくくった。

    一方、エスパルガロのチームメイトのブラッドリー・スミスは、9位を獲得してTech 3との6年間のパートナーシップに終止符。グリッド4列目の先頭からスタートしたスミス。素早くペースをつかんで順調に走行し、オープニングラップを11番手で終了した。そしてタイトなコーナーが続くコースと格闘しながら、懸命にプッシュを続けて着実にアドバンテージを拡大。レース中盤には9番手に上がり、ここからは安定したペースをキープしてそのままチェッカーを受けた。2016シーズンは膝の怪我もあり厳しい戦いを強いられてきたが、それらを克服し、最終戦を好成績で終了。その強い意志と決意が、深刻な怪我からわずか7週間での復帰を可能にし、その後は完璧な状態でないなかでも着実にポイント獲得に結びつけてきた。そのことによってMonster Yamaha Tech 3は、チーム・ランキングにおいてトップ・サテライトの栄冠を5年連続で獲得することとなった。

    チームはポルとブラッドリーの長年にわたる努力と貢献、そして情熱とハードワークに感謝の意を表する。ふたりの未来を祝福し、成功を祈る。

    Movistar Yamaha MotoGP
    ホルヘ・ロレンソ(優勝)
    「最初の数ラップ、ポールポジション、ファステスト・ラップ、そして優勝。本当に素晴らしい最終戦になった。20歳のときに初めてモトGPに参戦し、最初のレースでポールポジションを獲得。あれから約10年が過ぎて、ポールポジションと勝利で最終戦を締めくくることができたんだ。これまで僕を支え続け、常に、競争力が高く勝てるマシンを用意してくれたヤマハに、最高の恩返しができたと思っている。たくさんの経験をなつかしく思い出しながら、今日はチームとみんなと最後の夜をエンジョイするよ。決勝では45分間ずっと集中し続けてマシンをしっかりコントロール。だからゴールラインを通過したときには、まだ感傷的な気持ちにもなれないし、あまりいろいろ考えたりもしなかった。それよりも緊張から自分を取り戻すことのほうが先だったんだ。それから2〜3分経ってようやく、これまでのキャリアのなかの良かったことや悪かったことがよみがえってきて、チームのみんなに対する気持ちが高まってきた。今晩はもちろん、最も盛大な、最もクレイジーなパーティーを開くよ! だって今日はおめでたい日なのだから。今までのすべての経験を、とくにヤマハとの最後の時間を楽しまなくてはいけないんだ」

    バレンティーノ・ロッシ(4位)
    「最初から最後までプッシュし続けた。前半は2位をキープしていて決して悪くはなかったんだけれど、差を広げるほどの速さがなかったために後半で苦しくなってしまった。マルケスがとても強かったので2位に上がり、僕はイアンノーネとバトル。残念ながら彼のほうが速く、抑え切ることができなかった。だから4位が今日の僕の力ということ。でもとてもいいレースだったと思っているよ。2016シーズンを振り返ってみれば、何度も表彰台に上り、何度もフロントローに並び、最後にランキング2位を獲得することができた。いつだって競争力はとても高いのだから、来年はもっと多く優勝できるように頑張らないと。残念だったのは、何度かミスをおかしてしまったことと、ムジェロでのアンラッキー。これらによってタイトル争いからは離されてしまったけれど、でもとてもいいシーズンだったよ」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「2016シーズンを素晴らしい結果で締めくくることができた。ホルヘの完全優勝とバレンティーノの見ごたえあるバトルは、間違いなく最高の成果であり、それによってMovistar Yamaha MotoGPがチーム・タイトルを獲得することになった。ホルヘはウイークを通じて好調を維持し、考え得るなかの最高の形でヤマハでのキャリアを終了。バレンティーノはウイーク序盤で苦労したものの、決勝に向けて解決策を見つけ、イアンノーネとのバトルは大勢の観客を喜ばせた。僅差で表彰台を逃したのは残念だったが、タイヤの消耗が激しかったのであきらめざるを得なかったのだ。しかし彼の4位のポイントによって、我々はチーム・タイトルを獲得。最終戦の目標を達成することができたので満足している。2016シーズンの終了とともにホルヘとのパートナーシップも終わりを迎える。それだけに、今日の優勝とチーム・タイトル獲得は記憶に残るものになるだろう。今日と明日はこのことを祝って盛大なパーティーだ。そして火曜日からは早くも2017シーズンがスタートする」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ(6位)
    「ブラック&グリーンのヤマハで走る最後のレース。Monster Yamaha Tech 3とともに過ごした時間を好成績で祝うことができて、うれしく思う。今日のことは僕の、そしてチームの士気を、これからの冬の間も高く維持してくれることになるだろう。良い形で、パートナーシップを終えることができた。シーズンが始まったときと同じように、最終戦でもトップ・サテライトを獲得。シーズンの間には苦しいこともたくさんあって、結局、ランキングではトップをキープすることができなかったが、常にベストを尽くしてきた。長年にわたって全力で支えてくれたMonster Yamaha Tech 3チームには感謝の気持ちでいっぱい。しかも彼らは、モトGPマシンの乗り方まで教えてくれたんだ。そうして良いときも辛いときもともに時間を過ごしてきた。1年目は素晴らしかったが、2年目は苦しかった。それでも2016年は、そうした状況をなんとか乗り切ろうと最大限の努力を尽くして頑張ってきたつもりだ。今日のレースについていえば、序盤の数ラップの重要なところで時間を費やしてしまったのが残念。でもそのあとは調子が上がり、ファクトリー勢とも同等のペースで走ることができた。アレイシ(エスパルガロ)がずっと後ろについてきたが、彼がついてくるのに精いっぱいなのか、それとも抜きたがっているのかわからなかった。結局、最後まで抑え切ることができたので、それによってドビツィオーゾに追いついてひとつ順位を上げた。ドビツィオーゾを抜いたあとは、彼がアレイシと僕との間に入ってバリアになってくれたおかげで6位を獲得できたんだ。最後にもう一度、チームのみんなの3年間のサポートに感謝。Tech 3とのたくさんの思い出を心にしまって、ここを去るよ」

    ブラッドリー・スミス(9位)
    「難しいレースだったけれど、すべてを賭けて戦った。最終戦で9位を獲得できたことは良かったと思う。ウイーク中、問題を抱えたまま厳しい状況が続いたが、もちろん、常にベストを尽くしてきた。そして決勝でついにベスト・セットアップを見つけることができたんだ。そうなれば、あとはひたすらプッシュしてエスパルガロ兄弟とカル(クラッチロー:ドゥカティ)についていくことだけを考えた。ポルのほうが、とくにレース後半はペースが良さそうで、残念ながら最後まで粘り続けることはできなかった。ちょっと望みすぎかもしれないけれど、僕らのこのチームでの最後のレースで彼と戦いたいと思っていたんだ。いずれにしても、レース中盤でカルが転倒し、そのあとは僕ひとりでリズムをキープしなければならなくなった。だって後続は10秒も離れていたし、ポルとアレイシはそのときには手の届かないところへ行っていたから。最終戦までにできるだけ回復し、本来のポジションに少しでも近づくことが僕の最大の目標だったので、それについては達成できたと思う。モトGPでの4年間、そしてその前のモト2での2年間、僕のために懸命に仕事をしてくれたTech 3チームの全員に心からの感謝を。2017シーズンは新しいライダーを迎え、彼らとともに成功をおさめることを願っている。そしていつかまた”bonjour”と言って帰って来るよ」

    関連:【MotoGP】 バレンシアGP 結果:ロレンソがヤマハでのラストレースで優勝

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2016 MotoGP 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:2016 MotoGP 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのホルヘ・ロレンソが、リカルド・トルモ・サーキットで行われた予選で、1分29秒台を連発し今季4回目となるポールポジションを獲得した。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシはフリープラクティスの第3セッションと第4セッションで着実に前進を遂げ、Q2では力強いタイムアタックを行い3番手、フロントローを獲得した。

    ロレンソはフリープラクティスから好調をアピール。午後のQ2では早々にピットを離れ、まったく時間を無駄にすることなく、最初のアタックでポール・レコードを塗り替える1分29秒849を記録。すぐさまリーダーボードのトップに立った。5分後にはピットに戻り、タイヤを交換して素早くコースに復帰。勢いを止めることなくさらにペースアップを図ると1分29秒613へ更新。そのあと再びピットインを行い、残り3分でコースに戻って最後のアタックに臨んだ。気迫あふれる走りで各セクションを順調に通過すると、ラップタイムをさらに短縮して1分29秒401をマーク。これでライバルを0.340秒突き放し、ポールポジションを確実にした。

    チームメイトのロッシも最上の走りでファンを歓喜させた。コースが渋滞することを避けて後方からスタートし、クリアラップを確保してから少しずつペースアップ。1周目の8番手から2周目には4番手に上がり、さらに1分30秒539へ短縮して3番手に浮上した。このあとピットに戻り、残り4分で再びコースイン。この間に7番手まで後退していたが、次のアタックで3番手を奪い返し、さらに8ラップ目には1分30秒128へ更新して3番手を確実にした。これで、Movistar Yamaha MotoGPのダブル・フロントローは今季7回目となった。

    シーズン最終戦、エスパルガロが2列目スタート
    Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロが予選6番手と健闘。YZR-M1で最後のレースをグリッド2列目からスタートすることとなった。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは、昨日からの好調をそのままに、トップに0.487秒差と迫る6番手。その後のQ2でも初めから果敢に攻め、8ラップを走行して自己ベスト更新。フロントローまで0.264秒と近づいて6番手を獲得した。チームで最後のレースとなる明日は、好成績の獲得とトップ・サテライトを目指す。
    チームメイトのB・スミスは4列目スタート。昨日からの懸命の努力が実を結び、フリープラクティス第3セッションでは全21ラップ中の19ラップ目にエスパルガロに0.257秒差まで近づく好タイムを記録して10番手。これによって直接Q2へ進出し、予選10番手を獲得した。明日の決勝は、怪我により難しいチャレンジとなった今シーズンを、最高の形で締めくくることが目標となる。

    Movistar Yamaha MotoGP
    ホルヘ・ロレンソ(予選トップ/1分29秒401)
    「モチベーションは最高だ。どうしてもポールポジションが欲しかったからとてもうれしいよ! でももっと重要なのは決勝。優勝争いは間違いなく、とてもハードになるだろう。今日はヤマハ最後のレースでいつも以上の力が湧いてきて、こうしてポールポジションを獲得することができた。1分29秒8は自分でも期待していたが、それを実現できたのはうれしかったけれど、でもそれだけじゃなくて、新品タイヤを使わずにラップタイムを更新できたことに満足しているんだ。できることはすべてやったし、ブレーキングではリスクもおかした。すばらしい一日、感動的な瞬間、ポールポジションを誇りに思い、幸せをかみしめている」

    バレンティーノ・ロッシ(予選3番手/1分30秒128)
    「このコースはホルヘとマルクがとても強くて、僕のほうはいつも苦戦している。昨日から今日にかけても、プラクティスのなかでたくさんの問題にぶつかっていたので、予選で3位を獲得できたことはとてもうれしいよ。スピードではまだまだだけど、少しずつ良くなってきているところ。でも依然として彼らのほうが上なんだ。決勝のペースにもよるけれど、表彰台を狙っていきたい」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「見事なポールポジション! ホルヘはウイーク初日から抜群の速さを見せていたが、今日の予選はそれ以上にすばらしく、1分29秒401を記録してポールポジションを獲得した。バレンティーノもまた、これまでの問題を克服して1分30秒128まで上げてくることができた。そしてそれによって、重要なフロントローを手に入れたのだ。チームも今日はとてもいい仕事ができたが、タイヤ・チョイスについてはまだ決めかねているところ。特にリアタイヤの耐久性が重要になるので、最後まで劣化させずに走り切るための的確なセッティングを見つけ出さなければならない。4台から5台による、長くタフな戦いになると思っている。我々はそのなかでトップを目指し、チーム・タイトル獲得につなげたい」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ(予選6番手/1分30秒392)
    「予選でのパフォーマンスには満足しているよ。必ずうまくいくと確信していて、そのとおりになっただけだけど、実際、今日はみんながとても速くて本当に厳しい戦いだったんだ。僕らはウイーク初日から好調だったので、それをキープし、さらに積み重ねてこうして好位置を獲得することができた。コース自体はとてもチャレンジングでテクニカル。とくに電子制御システム、たとえばアンチ・ウイリーやリアのトラクション・コントロールの扱いが難しい。それでもここまで、僕もマシンもとても順調だ。サテライト・ライダーにとってセカンドローは特別なので、明日はヤマハでの最後のレースを思い切りエンジョイしたい。バレンシアとはいつも相性がいいので今日の結果はとてもうれしい。決勝については大きすぎる期待はしていないけれど、どこまでやれるか楽しみだ」

    ブラドリー・スミス(予選10番手/1分30秒949)
    「Q2に直接、進めたことがまずうれしい。午後から行われたフリープラクティス第4セッションで決勝用セッティングに取り組み、予選の中でもいくつかのことを学んだ。ハンドリングについては、まだ100%満足できるところまではいっていないが、決勝用タイヤがとてもいいことがわかったので、あとはちょっとしたモディファイを行うだけでよさそうだ。ハード・ブレーキングのエリアでマシンのバランスを保つことが重要になると思っているが、そうした場所が各セクションに少なくともひとつずつはある。30ラップの長くタフなレースをしっかり走り切るためには、ブレーキングでの確かなマシンコントロールが不可欠なんだ。決勝グリッドは外側なので、もしかしたら予選の9位よりは少し優位かもしれない。内側だと第1コーナーの進入で挟まれてしまうことがあるからね。いずれにしても、明日はまず好スタートを目指し、そのあとはチームでの最後のレースを楽しみたい」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2016 MotoGP 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:2016 MotoGP 最終戦 バレンシアGP 初日レポート

    最終戦のフリープラクティスが、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットでスタートした。Movistar Yamaha MotoGPのホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシは午前、午後のフリープラクティス序盤から順調にペースを上げ、総合トップと総合8番手を獲得した。

    ヤマハで最後のレースとなるロレンソは、YZR-M1で走り続けた9年間を好成績でしめくくるため、第1セッションからプッシュを続けた。

    開始から15分でトップに浮上すると、ほとんどでトップをキープした。いくつかのセッティング変更を行いながらさらにペースを上げ、終盤で1分31秒045へ更新し、トップでセッションを終了した。

    第2セッションでもハイスピードをキープして序盤からトップに浮上。ライバルたちがペースを上げるとロレンソもすぐにペースを上げ、セッション終盤は激しく順位を入れ替えた。この中でロレンソは、この日初めて1分31秒台を破る1分30秒463を叩き出し、2番手以下を突き放して初日を総合トップで終了した。

    一方のロッシは、セッション開始早々に技術的トラブルがありピットイン。一旦はスペアマシンでコースに戻ったが、マシンの修復が終わると再び乗り換えてセッティングを行った。そして順調にペースを上げて1分31秒432を記録。ロレンソに0.387秒差の2番手でフリープラクティス1を終了した。

    第2セッションではハード・コンパウンドのリアタイヤを装着してマシンのフィーリング向上を追求。ほとんどの時間帯で3番手をキープしていたが、他のペースが上がると徐々にポジションをダウン。その後、タイヤをソフト・コンパウンドに履き替えて再びペースを上げ、第1セッションの記録を上回る1分31秒257を記録。しかしトップのロレンソからは0.794秒離されて8番手となった。

    バレンシアのフリープラクティス初日にエスパルガロが4番手と健闘
    最終戦でトップサテライト獲得を狙うMonster Yamaha Tech 3のポル・エスパルガロは、目標達成に向けてフリープラクティス初日で好調なスタートを切った。第1セッションではセッティング作業を進めながら5番手を獲得した。これで自信をつけたエスパルガロは、午後の第2セッションでもコンスタントにペースアップし、19ラップ目に自己ベストを更新。トップとの差はわずか0.537秒と、この勢いで明日はさらなるタイムアップを目指す。

    一方、チームとの6年間にわたるパートナーシップを終了するブラッドリー・スミスは、第1セッションで様々なタイヤ・オプションを試し、第2セッションでは20ラップを走行して決勝に向けたデータ収集に集中した。ラップタイムでは10番手に0.9秒離されたが、今日の成果を生かして、明日の予選では好ポジションを狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    ホルヘ・ロレンソ(フリー走行総合トップ番手/1分30秒463)
    「とてもフィーリングがいいよ。それにグリップが抜群だ。ミシュランが用意してくれたタイヤは前後ともすばらしい。とくに初めて試した新しいフロントタイヤは、コーナーでの動きがとてもいいんだ。リアも素早く温まってよくグリップしてくれるので気にいったよ。最後に明日の予選を想定してリアにソフト・タイヤを試してみたが、ハードよりも明らかに良くてラップタイムも更新することができた。ヤマハでの最後のレースを、両セッショントップという最高のスタートを切ることができて満足。マルケスもとても手強いし、ビニャーレスも速いので、決勝がドライなら激しいバトルになるだろうが、天気のことは誰にもわからないからね」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合8番手/1分31秒257)
    「マシンにちょっと問題があったんだけど、もう大丈夫。問題が大きくなるのを防ぐことができたからね。第1セッションは終盤に少し調子が上がって、最終的には2番手で終了。でも午後は、決勝で使うことになる硬めのタイヤを履いたらグリップが悪くてスピードを上げることができなかったんだ。終盤でソフト・コンパウンドのものに履き替えて、ようやくラップタイムを更新。マシンのバランスは悪くないけど、セッティングにはまだ満足できていいないので、明日以降も頑張って改善していかないとね」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ホルヘは第1セッションから好調でトップをキープし、セッティングにおいても早々に正しい方向性を見つけて自信を持って走っている。一方、バレンティーノは、午前中のセッションでマシンに問題が出て時間を費やしてしまった。それがその後の計画にも影響し、第1セッションでは2位を獲得できたが、第2セッションではリアのハードタイヤが十分にグリップせず思うような走りができなかった。ソフト・コンパウンドに履き替えてからはフィーリングも良くなったようだ。問題のあったところを中心にこれから作業に取り組み、明日のフリープラクティス第3セッションではさらに前進を目指す」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ(フリー走行総合4番手/1分31秒000)
    「ウイークを順調にスタートすることができた。ハッピーだし満足しているよ。ライディングをこんなに楽しめたのは久しぶりなんだ。タイヤについてはリア・グリップが非常に良くなっている。今回はそれを別のコンパウンドで試してみて、グリップ・レベルが上がっていることと、マシン全体がとてもよく動いてくれていることを実感することができた。しかもこのコースは僕のライディング・スタイルに合っているので、M1がいつも以上に力を発揮してくれるんだ。今日は評価できるところがたくさんある良い一日になった。これを明日も続けられるよう努力し、このチームでの最後のレースに備えて予選でも好位置獲得を目指す」

    ブラッドリー・スミス(フリー走行総合19番手/1分32秒280)
    「とても忙しかったけれど、その分、多くの成果があった。自分が進んでいる方向性がはっきり見えているんだ。コースもセッティングも、1年前とは大きく変わっているので、しっかりバランスをとるためにいろいろな変更を施した。リアにハード・コンパウンドを履いたときにペース良く走れていて、12番手まで上がり他のヤマハ勢にも近づくことができた。セッション終盤でソフト・コンパウンドに替えていたらトップ10入りも不可能じゃなかったと思っている。午後のセッションでは決勝用のセッティングに専念し、すべてのタイヤ・オプションを試した。現時点ではコーナー進入とリア・グリップが重要な課題で、これはタイヤをソフト・コンパウンドに替えても同じことになると思う。タイヤについては今日一日でとてもたくさんのオプションを試し、なかでもフロントの新しいプロファイルはかなり良さそうだった。2台のマシンはセッティングがわずかに異なっているけれど、どちらもフィーリングはすばらしい。これからさらに磨きをかけていく」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2016 MotoGP 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:2016 MotoGP 最終戦 バレンシアGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPPのバレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソは今週末、2016モトGP世界選手権の最終戦に出場するため、スペインはバレンシア・サーキットへ向かう。

    2週間前のマレーシアGP、セパン・インターナショナル・サーキットでランクング2位獲得を決定したバレンティーノ・ロッシ。シーズン最終戦を最高の形でしめくくるべく、チーム・タイトルとコンストラクター・タイトルを賭けて表彰台争いを狙う。

    ここバレンシアでは最高峰クラスで2003年と2004年に優勝、2002年、2009年、2014年に2位、2005年、2008年、2010年に3位を獲得している。

    チームメイトのホルヘ・ロレンソは、ホームコースでヤマハ最後のレースを迎える。2008年のチーム加入以来、多くの好成績を残しており、2010年、2013年、2015年(チャンピオン獲得)に優勝、2009年に3位を獲得した。今回はライダー・ランキング3位獲得を目指して最後まで全力を尽くす意気込み。

    1999年に建設されたバレンシア・サーキットは全長4.0km、9つの左コーナーと5つの右コーナー、876mのストレートから成るツイスティなコース。すべてのスタンドからコース全体を見渡せるスタジアム形式のサーキットと言われ、合計150,000もの観客を収容する。2002年以来、モトGPのシーズン最終戦の舞台となっており、毎年、記録的な数の熱狂的ファンを集めてきた。ヤマハ勢は今年も、手に汗握る迫力の戦いをお見せする。

    バレンティーノ・ロッシ
    「最終戦のバレンシアは、いつも激しい戦いが展開される特別なレース。ここではいつも苦労させられ、あまり良い思い出がないんだ。今シーズンこそは力強く戦いきれるように、チームとともにベストを尽くして、最大限の成績を目指したい。コンストラクターとチームのタイトルはまだ決まっていないので、できるだけ多くのポイントを獲得するために努力する。そしてレースのあとには、いよいよ新型YZR-M1のテストが待っている。来年のマシンがどんなふうになっているのか、早く知りたくてたまらないんだ!」

    ホルヘ・ロレンソ
    「シーズンはほぼ終了。ついにバレンシアまでやって来た。ここには良い思い出がいくつもあって、とくに昨年はやっとの思いで目標を達成し、ワールド・チャンピオンに輝くことができた。でも今回は、それ以上に特別なレースになるだろう。ヤマハ・ファミリーの一員として9年間を過ごしてきたが、ここでお別れを言わなければならないからだ。ヤマハは本当に素晴らしく、彼らとともにたくさんの勝利とタイトルを獲得してきた。最後のレースは最高の形で、つまり優勝でしめくくりたい。そのためにベストを尽くし、ランキング3位もつかみとりたい」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「フライアウェイの3連戦を終えて、ようやくヨーロッパ大陸へ戻ってくることができた。バレンシアGPはスペインでのシーズン4戦目。バレンティーノはすでにランキング2位を決定し、今回は思う存分にポテンシャルを発揮してレースをエンジョイすることができる。一方、ホルヘのほうは依然としてランキング3位をかけて真剣勝負が続いている。バレンシアは雰囲気がとても素晴らしく、いつもエキサイティングなレースが展開される。チームとしてもいつものような激しいバトルを期待しているが、同時に、複雑な思いも否定することができない。ホルヘが今回を最後にチームを去り、ヤマハの一員ではなくなるからだ。しかし、だからこそ余計に、最後のレースを最高の形でしめくくらなければならない。チーム一丸となってフィナーレを飾るために、金曜日からの仕事に全力で取り組んでいく。ウイークのスタートが楽しみだ」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:マレーシアGP 決勝レースレポート

    【MotoGP】 ヤマハ:マレーシアGP 決勝レースレポート

    激しい雨のためスタートを遅らせ、さらに1周減算して合計19ラップで行われたマレーシアGP。Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソは、サーキットに詰めかけた95,000を超えるファンを目に前に、最後まで懸命に戦い続けて2位と3位でゴール。今季5度目となるダブル表彰台を獲得した。

    予選2位のバレンティーノ・ロッシはスタートで順位をふたつ下げ、4番手で第1コーナーに進入した。

    しかしすぐさま仕掛け、コーナーをいくつか抜けるうちにトップに浮上。そこから逃げ切りを図ろうとしたが、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)が食い下がり、ここからふたりによる激しいトップ争いが続いた。

    バレンティーノ・ロッシはYZR-M1の俊敏性を生かしツイスティなセクションで優位に立つものの、8ラップ目にイアンノーネに先行を許してしまう。それでもペースを上げてイアンノーネとの差を縮めていくが、アンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)も加わりトップ争いは混戦となる。

    ライバルの後方につけていたバレンティーノ・ロッシは、タイミングを見計らってイアンノーネとドビツィオーゾをパス。後方でふたりが競り合う間に、ファステストラップを更新するなどトップをキープする。しかし残り5ラップ、路面が少しずつ乾き始めたところでフロントタイヤの右サイドが消耗。そのため第1コーナーで大きくはらみ、ドビツィオーゾにトップを奪われてしまう。さらにその後も何度か危ない場面に遭遇したことでロッシは、それ以上のプッシュを止め、2位を守り切ってチェッカーを受けた。

    一方のホルヘ・ロレンソはフロントローからホールショットを決める。しかしM・マルケス(ホンダ)とイアンノーネの激しいプッシュを抑えきれず、1周目を終えるころには6番手に後退してしまう。それでも3ラップ目にはアレイシ・エスパルガロ(スズキ)がコーナーではらむ間にひとつ上げ、約1秒前方を行くマルケスの追撃を開始した。

    ここでは暫定ファステストラップの速さを見せたホルヘ・ロレンソだが、カル・クラッチロー(ホンダ)とのバトルの中でラップタイムも順位も落としてしまう。そこでクラッチローの後方について走りながらトップグループへの接近を図る作戦に変更。しかし、懸命にマシンをプッシュするも上位には届かず、最後まで単独走行を続けることになった。ところが終盤、前方でクラッチロー、マルケス、イアンノーネが転倒したため、ロレンソはポジションを上げて3位でゴールし、表彰台を獲得した。

    2位を獲得したロッシは20ポイントを加算し、合計236ポイントでランキング2位をキープ。ランキング3位で追うロレンソは16ポイントを加算して208ポイント。しかしこの時点でロッシとの差が28ポイントに開いたため、ロッシのランキング2位が確定した。MotoGPはこのあとヨーロッパへ戻り、2週間後、スペインはバレンシアで2016シーズンの最終戦を迎える。

    エスパルガロが果敢な攻めを見せて9位獲得。スミスも14位と健闘
    降り続く雨のなかで行われたマレーシアGPで、Monster Yamaha Tech 3のポル・エスパルガロが9位を獲得した。開始予定時刻の直前に突然の激しい雨に見舞われたため、レースは20分遅れでスタート。エスパルガロは11番グリッドから飛び出して1周目で9番手に上がったが、徐々に順位を下げて13番手へ。しかしここから力強い走りとコンスタントなリズムをキープして挽回を開始し、13ラップ目に10番手へ浮上した。その後も最後までスピードを維持してプッシュを続けたエスパルガロは、最終的にもうひとつ上げて9位でゴールした。早くも次回のバレンシアGPに照準を定めており、YZR-M1での最後のレースでトップサテライト獲得を狙う。

    チームメイトのブラッドリー・スミスも、激しい雨のなかで果敢な走りを見せて14位を獲得した。グリッド5列目の先頭の位置からスタートしたあと一旦4つポジションを上げ、再び後退して11番手でオープニングラップを終了。ここからリズムをつかんで懸命の走りを続けるも、レースの約三分の一を過ぎたあたりで16番手まで順位を下げてしまった。それでも最後まであきらめずに走り切って14位でチェッカー。怪我からの復帰後、3戦連続でポイントを獲得する快挙を成し遂げた。Tech 3との6年間にわたるパートナーシップを終了することになる最終戦は、有終の美を飾るべく好成績獲得を目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(2位)
    「今日の最大の目標はホルヘの前でゴールすることだった。ランキング2位を確実にするためにね。でも序盤からマシンがとても好調だったから、やはり勝ちたい気持ちも強かったんだ。イアンノーネが非常に速くて、彼とは激しく競り合った。それでも前に出てからは勝利を確信して自信を持って走っていたんだけれど、少しずつ乾いてきて路面温度が上がってきたためタイヤが消耗してきたんだ。とくにフロントがね。危ない場面が2度あって、僕もちょっと無理をしていたので、とうとうミスに繋がってしまった。あのときもドビツィオーゾはとても速くて、僕を抜いたあとはどんどん離れていってしまった。でもランキング2位を守ることが重要。ロレンソとの戦いはいつも接近していて、いつも最終戦までもつれ込む。彼のような強いライダーに勝つことができたことはとてもうれしいことだし、ここまで来てみて、今年はすばらしいシーズンだったと思えるよ」

    ホルヘ・ロレンソ(3位)
    「正直なところ、今日の僕はラッキーだった。前のほうで転倒がなかったら、5位か6位で終わっていただろうからね。クラッチロー、イアンノーネ、マルケスが転倒して、ようやく表彰台に上ることができたんだ。以前はウエットのレースは得意だったし、気持ちよく走れていた。とくにピットストップがあったときなどは、優勝し、表彰台に上り、ポールポジションを獲得した。今年はミシュランタイヤになって、とくにシーズン序盤はフロントタイヤに自信を持つことができなかったが、ブルノ以降はセッティングをモディファイして対応し、とても調子が上がっていたんだ。それに加えて、今回は路面のグリップがいつもより良かったので、自信を持って攻めていくことができた。決勝は予選ほどではなかったかもしれないけれど、とにかく最終的には、いろいろな幸運もあって表彰台に上ることができた。次回のバレンシアはランキング3位を決めるために頑張るよ」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「このような厳しい条件のなかでダブル表彰台を獲得できたことが、チームの仕事ぶりのすばらしさを証明している。バレンティーノの走りはまさに完璧。フロントタイヤのグリップが落ちてしまうようなことがなかったら、間違いなく最後までドビツィオーゾとバトルを展開していただろう。レース序盤は見事な観察眼で状況を読み、またイアンノーネとドビツィオーゾの激しいアタックを抑えつけるための勇敢さも見せてくれた。ホルヘのほうは、今日の大雨に対してフィーリングをつかみきれない様子が明らかだった。それでも彼は耐え続け、スムースな走りでうまく状況をコントロールし、ついには3位でチェッカーを受けたのだ。この3連戦は、1戦目は最悪だったが、それとはまったく反対の状況で3戦目を終えることができた。そして今日はバレンティーノがランキング2位を決定したわけだが、ランキング3位はまだわからない状態。最終戦でもふたり揃って表彰台に立つことを期待している。ヨーロッパから遠く離れ、3週間の長い間、緊張のなかで懸命に仕事に取り組んでくれたすべてのチームクルー、すべてのチームスタッフに、この場を借りてお礼を言いたい」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ(9位)
    「非常にハードなレース。とくにヘビーウエットだった序盤はかなり厳しかった。そのなかで何とかトップ10に入り、貴重なポイントを獲得することができたことはうれしく思う。激しい雨で視界が限られてしまっていたので、後ろに行けば行くほど遅れてしまう。ブレーキングのポイントや加速ポイントが見えないから本当に大変だったんだ。それに当然ながらミスはしたくないから、結局、無理をせずにこの9位に集中するしかなかった。でもそのおかげでランキング8位が確実になったし、何台かのファクトリーマシンを抑えることもできて満足している。これからヨーロッパへ戻り、いよいよ2016シーズンの最終戦を迎える。これはTech 3との最後のレースでもあるのでベストを尽くしたい」

    ブラッドリー・スミス(14位)
    「日本GPから始まった3連戦はすばらしかった。結果にもとても満足しているよ。怪我から復帰して臨んだ3戦で、毎回ポイントを獲得できるなんて思ってもいなかった。すべてはMonster Yamaha Tech 3のスタッフたちのおかげ。彼らの助けがあったからこそ、すべてのセッションを走り切ることができたんだ。今日の決勝についてはもちろん苦しかったけれど、今回もまたポイントを獲得できたことをうれしく思っている。リアにハード・コンパウンドを選んで賭けに出たが、フリープラクティス第4セッションではいいと思ったものが、どうも以前に気に入っていたものとは違っていた。しかもコース上の水の量が多過ぎてリアタイヤがなかなか暖まらなかったので、本当に苦しい状況になってしまったんだ。それでもベストを尽くしたつもりだし、これ以上のことはできなかったと思っている。ウイークを通じていいペースをキープできていただけに14位はちょっと残念だけれど、良いところもたくさんあったことを認めるべきだろう。このあとは1週間休んでからバレンシアへ向かい、Tech 3との最後のレースを迎える。最高の走りを見せたい」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「この3連戦は非常に厳しかった。特にオーストラリアとここセパンは天気が安定せず、誰もが本当に苦労させられた。そんななかでも、この3戦を通してポイントを獲得できたことをうれしく思う。難しいコンディションがミスを誘発し、実際に何台かのトップライダーが我々の前で転倒した。セッションのたびにコンディションが変わるため、誰ひとりとしてセッティングを完璧に決めることはできなかった。ポルは、そのような状況の中でも、最初から最後までプッシュし続けた。すばらしい仕事をして貴重なポイントを獲得し、ランキング8位を確実にしたのだ。決してあきらめず、常にベストを尽くしてくれた彼に感謝している。一方のブラッドリーもすばらしい仕事をしてくれた。あのような体の状態で戦うのはとても難しいことだが、今回はそれに加えて雨が降り、路面が滑った。さらに転倒すれば怪我をしてしまう可能性もあるのでいつもより慎重になったはずだ。最終的に彼はポイントを獲得。これが最も重要なことで、我々はチームランキングで5位、つまりトップサテライトをほぼ確実にしている。このあとはしばらく休んでからバレンシアへ向かう。彼らとの最後の仕事になるわけで、いろいろな意味でとてもエモーショナルなものになるだろう。今シーズンはここまでに9人のウイナーが誕生した。そして今日は、Tech 3の全員が、かつてのチームメイトであるドビツィオーゾの優勝を喜んだんだ」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:マレーシアGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:マレーシアGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソは、今日も様々なコンディションでセパン・インターナショナル・サーキットを走行。新しい路面にも慣れてきたふたりは好調をキープし、それぞれ2番手と3番手。これによって今季6度目となる二人揃ってのフロントロー獲得となった。

    ウエットの路面がライダーに高いスキルを要求するなか、バレンティーノ・ロッシは15分間の走行に集中した。

    早々にピットレーンを離れ、すぐさま体を伏せて積極的にタイムアタック。1周目で2分13秒135を記録して暫定トップに立ったあと2番手に後退し、次のラップではタイムを更新したものの順位では4番手へと後退した。残り時間が少なくなってきたところで2分11秒828へ更新して3番手へ浮上。さらに2分11秒731へ上げるとロレンソを抜き、さらにトップと0.246秒差として2番手を獲得した。

    一方のホルヘ・ロレンソは、ポールポジションを目指し真っ先にピットを離れてアッタクを開始。1周目で2分13秒746をマークしてトップに立ったが、他のライダーたちがアッタクを終えると5番手まで後退。次に2分12秒098へ更新して2番手に上がったが、3番手へと後退。そして3回目のアタックでは自己ベストを更新したものの順位を上げることができなかった。残り3分を切って全体のペースが上がると、順位も激しく入れ替わる。そのなかでロレンソはすぐさま2分11秒787へ上げて2番手へ浮上。さらにプッシュを続けたが、タイムアップには繋がらず3番手に後退してセッション終了した。トップとの差は0.302秒だった。

    エスパルガロがQ2進出を果たし11番手・4列目を獲得
    Monster Yamaha Tech 3のポル・エスパルガロがQ2進出を果たし、ウエットコンディションとなった予選で11番手を獲得。明日の決勝は4列目からのスタートする。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは開始早々からペースアップ。15ラップを走行して9番手を獲得して直接Q2へ進出した。ところがフリープラクティス第4セッションでは、開始直前にまたも雨が降り出し、その後のスケジュールはすべてウエットコンディションで行われることとなった。Q2でエスパルガロは、1ラップ走行後にピットに戻ってリアタイヤをウエット用のソフト・コンパウンドに交換。これによって11番手を獲得した。
    明日はファクトリー勢に近づき、トップサテライトを目標に決勝へ臨む。
    一方のブラッドリー・スミスは、ウエットとなった予選で13番手・グリッド5列目を獲得した。フリープラクティス第3セッションでは、0.177秒という僅差でQ2進出を逃した。Q1では順調にペースアップして自己ベストを更新したものの、Q2進出にわずか0.014秒差およばず13番手。明日の決勝はトップ10入りを目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(予選2番手/2分11秒731)
    「難しいセッションだったよ。いつもとはまったく違うんだ。通常なら2ラップ走ったあとタイヤを新品に交換し、それからまた2ラップ走る。でも今日はとにかくミスをしないように気をつけながら、タイヤを暖めて、同時にプッシュしていかなければならなかったんだ。そのなかで2番手を獲得できたのはうれしいよ。フリープラクティス第4セッションのときと比べたら、セッティングもブレーキングもかな
    り良くなって気持ちよく乗れるようになった。もちろん、これからまだ仕事を続けなければならないけれど、今日はフロントローを獲得でき良かった」

    ホルヘ・ロレンソ(予選3番手/2分11秒787)
    「セパンで雨が降ったときは、いつも速く走れるんだ。だから今回も予定通り。路面グリップもすばらしいしね。序盤はちょっとプッシュしすぎてしまった感じ。もう少しペースを抑えて、最終ラップのアタックに備えてタイヤをクールダウンしておけばよかったのかもしれないが、そうはせずに走り続けてしまった。そして最後にはタイヤが熱くなり過ぎてしまって、あとコンマ3・4秒伸ばせなかった。でもポジションは悪くない。ウエットで3番手なら十分に満足だ」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「非常に好調だ。午前中にドライ・コンディションを走り、午後はウエットになり、おかげであらゆるコンディションでのセッティングを進めることができた。ライダーたちも好感触を持っており、予選でそれを十分に証明してくれた。バレンティーノもホルヘも、いつもと違う予選のなかですばらしい仕事ぶり。結果としてふたり揃ってフロントローに並ぶことになりとてもうれしいよ。それでもまだ、ウエットについてもドライについても改善の余地が残っているので、明日のウォームアップまでに準備したい。天気は依然として予想がつかず、予報でもあらゆるコンディションが伝えられている。しかし、どんな状況になっても最善を尽くすだけだ」

    Monster Yamaha Tech 3
    ポル・エスパルガロ(予選11番手/2分13秒707)
    「今日もとても厳しかった。天気もまったく助けてくれなかったしね。午前中はドライコンディションになって、路面の状態は昨日よりも良くなったんだけれど、気持ちよく走ることができなかったんだ。それにマシンの加速が得られずに苦労した。でもセッション終盤になると少しずつ走りやすくなってきたんだ。そしてラップタイムも上がりQ2へ進出することができた。フリープラクティス第4セッションがウエットになってしまったため、ドライ用のセッティングのアイディアを試すことができなかったのは残念だった。だから明日のウォームアップはなんとかドライの中で、今日やり残したことを試したい。ウエットではマシンのフィーリングをつかむまでの時間がかかってしまったけれど、周回を重ねるほど自信もついてきた。でもQ2ではマシンの状態がすっかり変わってしまったんだ。何も変更はしていなかったのにトラクション不足に悩まされるようになり、ペースを上げることができなかった。前回のオーストラリアでは予選でいい走りができたので、今回も目標を高いところに置いていた。それだけに残念な結果になってしまった。このあとはデータをしっかり分析して状況を把握し、明日の決勝に備えたい。間違いなく厳しいレースにはなるだろうね」

    ブラッドリー・スミス(予選13番手/2分12秒898)
    「今日もまたコンディションに泣かされた。おかげですべてがいつもよりも難しかったけれど、ウエットになってもドライになっても十分な準備が整った。だからこそ明日が楽しみなんだ。午前中のフリープラクティス第3セッションは好調だったから、間違いなくQ2へ進めると思っていた。ところが最終コーナーでつまらないミスをして進出できなかった。それでも、その瞬間まではずっと気持ちよく走れていたし、たくさんのデータを収集することもできた。それらは、明日もし晴れれば必要になるものだ。そのあとのフリープラクティス第4セッションでは、両方のコンパウンドで好感触をつかむことができた。だから予選ではちょっと賭けをして、それがあまりうまくいかなかったが、その状態でもQ2のペースに迫ることができたのは良かった。さらに、もう少し広い視野で見れば、右膝の怪我が着実に良くなってきて、戦えるレベルに戻ってきているんだ。あとは明日の天気とコンディション次第。どうなったとしても、必ずチャンスがあると確信している。110%を尽くしてがんばるよ」

    関連:MotoGP マレーシアGP 予選:ドヴィツィオーゾがポールポジション

  • 【MotoGP】 ヤマハ:マレーシアGP フリー走行 レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:マレーシアGP フリー走行 レポート

    MotoGP マレーシアGPがセパン・インターナショナル・サーキットでスタート。雨が降ったり止んだりの難しいコンディションの中、フリープラクティス1・2が行われた。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソは、両セッションのほとんどをベースセッティングのチェックに費やすとともに、新しい舗装路面の感触を確かめながら走行。それぞれ総合5番手と10番手とした。

    午前中は好天に恵まれ、第1セッションはサーキットに残っていた水たまりが少しずつ乾いてゆくなか、ロッシはセッション序盤から上位をキープしラップタイムを2分01秒611まで更新して5番手を獲得。トップとの差は0.401秒だった。

    第1セッションの後、激しい雨に見舞われたため、第2セッションはまたも、ウエットから徐々にドライへ変化してゆく状況となった。ロッシは第1セッション同様、開始早々にペースを上げて3ラップ目には2番手としたが、その後は決勝を視野に、あらゆる状況に備えるためにウエット用のセッティング作業に集中。セッション終盤にドライ・ラインが出現したが、スリックタイヤに履き替えなかったため、ラップタイムを更新はならなかった。第2セッションのベストタイムは2分13秒416で13番手に留まったが、他のライダーたちもペースを上げることができず、総合5位で初日を終えた。

    一方のロレンソは、第1セッションではセッティングを進めながらも、序盤でリズムをつかみ順調にペースアップして2番手へ。その後、2分02秒013のタイムで終盤まで5番手につけていたが、ライバルたちがペースを上げたため、トップからは0.803秒差の10番手へ後退した。

    なんとか順位を上げたいロレンソは、第2セッションがスタートするや早々にピットアウト。すぐに3番手へ浮上し、多くの時間帯でそのポジションをキープした。セッション終盤に入ると、ライバルたちがタイムアップし先行を許したが、10ラップ後、一旦ピットに戻ったものの、ロッシと同様、スリックタイヤを試すことなく終了して16番手。総合では10番手で初日を終えた。

    スミスが14番手、エスパルガロが17番手で初日を終了
    前回のオーストラリアGPでは、右ひざの怪我が完治していない状態で8位と健闘したブラッドリー・スミス。マレーシアGPの初日も好調な走りを披露した。新しい路面で初走行となった第1セッションでは3番手に1秒弱と迫り健闘。自信を持って臨んだ第2セッションはウエットになってしまったが、セッティングを続けながらペースを上げてゆき、終盤でタイムを更新して4番手に浮上した。総合順位では、第1セッションのタイムにより14番手。明日は決勝グリッドの好位置獲得を目指す。
    チームメイトのポル・エスパルガロは、難しいコンディションに翻弄されて総合17番手。第1セッションでは主にセッティングに集中しながら16ラップを走行し、その最終ラップでベストを記録した。第2セッションはウエットでのデータを生かして果敢に攻め、9ラップ目で自己ベストを更新。しかしそのあとピットに戻り、早々に走行を終了した。明日のフリープラクティス第3セッションにドライを期待し、ペースとスピードを上げトップ10入りを目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合5番手/2分01秒611)
    「午前中はほぼドライと言ってもいいような状態だったんだけれど、いくつか水たまりが残っていたので、よけいに難しくなってしまった。とても危険なので、集中力をキープして慎重に走らなければならなかった。明日以降はもっとはっきりしたコンディション、つまり完全なドライか完全なウエットになってくれることを願うばかり。路面の第一印象は悪くなかったけれど、今日たくさん雨が降ってしまったので、しっかり乾くまでには時間がかかりそうだ」

    ホルヘ・ロレンソ(フリー走行総合10番手/2分02秒013)
    「ドライとウエットが入り混じった難しいコンディション。第1セッションで新しい舗装路面を初めて走り、グリップ感はなかなか良かったと思う。最後の走行のときに最もハードなタイヤを履いていたため、ラップタイムを上げることができなかったことは残念だった。第2セッションはウエットで始まり、あまり良いところがないまま終わってしまった。少しずつ乾いてきたけれど、終盤はもう走行を取りやめた。このようなコンディションのなかで結果を出すのは簡単ではないね」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「初日は順調だった。新しい路面とサーキットに施された修正箇所を初めてテストし、バレンティーノもホルヘも、そのグリップ感には好印象のようだ。今、最も気になることは、やはり天候ということになるだろう。前回のフィリップアイランドは雨のあと急速に乾いてくれたけれど、新しい路面はそういうわけにはいかないからね。今日は運悪くこのような天気になってしまい、第1セッションも決して完全なドライではなかったためセッティングが思うように進まなかった。しかし、このような変わりやすい状況のなかでも、とにかく走ることが大切なのだ。なぜなら、明日も明後日も同じような天気になるかもしれないのだから。明日がドライでもウエットでも、今日のデータをもとに準備をするだけだ」

    Monster Yamaha Tech 3
    ブラッドリー・スミス(フリー走行総合14番手/2分02秒484)
    「今日は総合的に順調だった。午前中は非常にフィーリングが良くて、フロントタイヤについてはミディアムとハードの両方を試すことができた。ハードは、今シーズンは一度も履いたことがなかったものなんだけれど、とても気持ちよく一定の距離を走りきることができたので良かった。リアについては、決勝を想定してレース距離をフルに走りたかったので一度も履き替えなかったけれど、今日のように天気が変わりやすいときには、あまり良い作戦ではなかったようだ。でも僕はもともと、金曜日から一周の記録を目指すよりも、決勝用のセッティング作業に専念するほうが好き。だから明日、晴れることに期待するよ。午後はとても難しいコンディションになってしまった。正直なところ、これだけひどく濡れた路面を何周も走るのはリスクが高いと思ったので、少し様子を見てから終盤でコースインした。明日以降も同じようなコンディションになる可能性があるので、少しでも走って確認しておくことは重要だからね。明日はどのような状況になっても、フリープラクティス第3セッションでトップ10に入りQ2へ進みたい」

    ポル・エスパルガロ(フリー走行総合17番手/2分02秒732)
    「天候と路面コンディションにすっかり翻弄され、自分たちの状態を判断することさえ難しかった。その意味では、まったく走らなかったのと同じような感じだ。午前中は路面がとても汚れていて、水たまりもいくつか残っていたので、マシンの状態やライバルたちとの違いについて評価のしようもなかった。新しい路面は、ドライならよくグリップしてくれそうだったが、しっかり乾くまでには時間が必要だった。いずれにしても、路面が汚れた状態でのセッティングは難しい。問題はタイヤなのか、セッティングなのか、あるいは路面のせいなのかがはっきりわからないからね。そして午後のセッションは、ウエットでもドライでもなく、その中間あたりという感じだったので、走行を取りやめることにした。明日はラップタイムを短縮してQ2に進みたいので、なんとか晴れてほしい。今日の午前中は、終盤でタイヤ・チョイスを間違えてしまい思うようにタイムを更新することができなかった。これも天気の影響と言えるけれど、とにかく明日は、ベストを尽くし良いグリッドを狙うよ」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2016 第17戦 マレーシアGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:2016 第17戦 マレーシアGP プレビュー

    MotoGP 第16戦オーストラリアGPでは厳しい状況のなかで大健闘したMovistar Yamaha MotoGP。バレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンソは、そのままマレーシアへ移動し、セパン・インターナショナル・サーキットで開催される第17戦に臨む。

    前回はグリッド後方から怒涛の追い上げを見せて2位を獲得したバレンティーン・ロッシは、セパン・サーキットは非常に相性の良いコースのひとつで、最高峰クラスにおいては2001年、2003年、2004年、2006年、2008年、2010年と合計6回の最多優勝回数を誇る。このほかに2002年、2005年、2014年に2位、2009年と2015年は3位をそれぞれ獲得している。

    一方のホルヘ・ロレンソも、セパン・サーキットでの走行を心からエンジョイしていると話しており、新しい舗装路面と彼のスムースなライディングが相乗効果となって、セパン・サーキットでの最高峰クラスでの初優勝のチャンスを狙っている。2012年と2015年は2位、2010年、2013年、2014年は3位で合計5回の表彰台を獲得した。

    セパン・インターナショナル・サーキットは1999年にグランプリを初開催し、以来、毎年開催を続けてきた。全長5.5kmのコースに低速から高速まで様々なタイプのコーナー(5つの左コーナーと10の右コーナー)が混在し、それらを、最長920mのものを含めて、2本あるストレートがつなぐ。気温、湿度ともに非常に高く、また決勝の周回数がグランプリ・カレンダーのなかでも最多となるため、ライダーにとっても厳しいコース。マシン・セッティングには精確さが要求され、それによってエキサイティングなレースが展開される。

    バレンティーノ・ロッシ
    「セパンは好きなコースのひとつ。大のお気に入りなんだけど、それと同時に、いつも天候に悩まされて難しいレースになってしまうところでもあるんだ。いつも暑い場所なので、滞在中は飲み物や食べ物にも気をつけなければならない。体力的にもとても厳しいところだけれど、今年の僕は絶好調だ。先週のフィリップアイランドはいろいろ大変だったけれど、最後にいいレースができたので満足。マレーシアではプラクティス初日から調子を上げ、日曜日の決勝ではまた表彰台に上りたい」

    ホルヘ・ロレンソ
    「フィリップアイランドは予想外の結果になった。気温が非常に低く、タイヤをなかなか温められなかったことがおもな原因で、あのような難しいコンディションのなかでは、思い通りに走ることができないんだ。セパンはまったく違ったタイプのコース。ここでは何度もテストを行っているためコース・レイアウトを知り尽くしているが、今シーズンはちょっと変化もあった。アスファルトが新しくなっているので、シーズン開幕前とは状況が変わっているだろう。今回はタイヤの温度を気にする必要がないので、また表彰台を目指していくよ」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「フライアウェイ3連戦の最終戦、マレーシアへ向かう。セパンはヤマハと相性が良く、今回もいいレースが期待できる。コースは路面が新たに舗装されたのでタイヤの消耗は気になるところだけれど、凸凹がなくなったことはライダーたちも歓迎している。最終コーナーは逆バンクになった特別な場所。しかも多くのオーバーテイクが試みられるため、ミスもおかしやすくなる。好天を期待しているが、暑さのなかでは身体的コンディションも重要なポイントのひとつになるだろう。ここ2戦、厳しい戦いが続いたので、残りの2戦は優勝を狙っていきたい。2016シーズンを最高の形で締めくくることが我々の目標だ」