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  • 【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP プレビュー

    MotoGP 第3戦アメリカズGPを終え、Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビジャーレスは、ヨーロッパのスペイン(ヘレス・サーキット)へやってきた。

    バレンティーノ・ロッシはチームメイトのマーベリック・ビジャーレスに6ポイント差をつけてランキングトップに立ち、今回はさらにアドバンテージを拡大しようと意気込んでいる。昨年は圧倒的な強さを見せつけてトップでチェッカーを受け、スペインGPでの自己通算9回目の優勝を果たした。

    最高峰クラスでは2001年、2002年、2003年、2005年、2007年、2009年、2016年の合計7回。このほかに1997年には125㏄クラスで、1999年には250㏄クラスでそれぞれ勝利を飾っている。

    一方のマーベリック・ビジャーレスは、前回のアメリカズGPではリタイア。ホームレースを迎える今回は、その雪辱を果たしたいところ。開幕戦から3戦連続で見事な速さを披露し、それが大きな自信となっている。昨年はMotoGPで6位を獲得。2013年にはMoto3で優勝を果たしている。

    Movistar Yamaha MotoGPのふたりは今回、スペシャル・カラーのYZR-M1を走らせる。2012年から続いてきたヤマハとJXTGエネルギー(ENEOS)とのパートナーシップを強調し、同社のチームへの貢献に感謝するためのもので、昨年のマレーシアGPでバレンティーノ・ロッシのマシンに採用したものと近いオレンジのENEOSデザインがカウル下部に配置される。

    ヘレス・サーキットは1987年、建設のちょうど1年後に最初のグランプリを開催。以来、MotoGP最大の観客動員数を誇るサーキットのひとつとして知られ、毎年、シーズン初のヨーロッパラウンドの舞台となってきた。全長4.4km、5つの左コーナー、8つの右コーナー、607mのストレートからなるサーキットは、自然の円形劇場のように全体を見渡せる美しいレイアウト。この時期は好天に恵まれることが多いため、サーキットに足を運ぶファンも増えて観客席は常に満員になっている。

    バレンティーノ・ロッシ

    「チャンピオンシップをリードしてヘレスを迎えられるとは思っていませんでした。冬季テストからのいくつかの問題について、ようやく解決策が見えてきたのです。そのおかげですばらしいレースができるようになりました。それでもまだ完璧というわけではなく、改善すべきことがたくさん残っています。だからこそ今回のヘレスはとても重要。ヨーロッパラウンドの初戦であり、僕の大好きなサーキットのひとつですからね。前回のオースティンでは最初のフリープラクティスから好調だったので、今回も同様の展開を目指します。マシンのことがよくわかってきたので、これからは、探していたものを見つけ出すことができるはずです」

    マーベリック・ビジャーレス

    「オースティンは悔しい結果になりましたが、怪我がなくて幸いでした。それに、どのコースへ行っても勝利を目指して戦えるだけのポテンシャルがあることがわかってうれしかったし、そのことが今回のモチベーションにもつながっています。ヘレスとヤマハは相性が良く、いつも非常に速いので、今回もオースティンやその前のサーキットと同じように力強い走りができると確信しています。気持ちを集中し、セッティングを十分に煮詰め、フラッグが降られるまでプッシュし続けます。僕は、いつも以上にやる気で挑みます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)

    「ついにヨーロッパに戻ってきました。いつも多くの観客が応援してくれるここヘレスは、何とも言えない特別の雰囲気があり、我々にとって非常に居心地の良い場所です。チームは好調で、ライダーもクルーも自信を持って臨んでおり、精神面でとても安定しています。ヤマハはヘレスで過去に多くの好成績を残していて、過去2年は連勝。今年はマーベリックを迎え、バレンティーノとともに早くも戦闘態勢を整えており、ここまでの好調ぶりからもよいレースをしてくれるはず。今からウイークのスタートが楽しみです」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシはアメリカズGPで開幕以来、3戦連続で表彰台を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは好調をキープして意気揚々と臨んだが、2周目に転倒して早々に戦列を離れることとなった。

    フロントローから好スタートを切ったロッシは、ダニ・・ペドロサ、マルク・マルケス(いずれもホンダ)に続く3番手で第1コーナーを通過。その後、数ラップは、ふたりを逃がさないように距離を測りながら慎重に走行を続けた。

    5周目には第1コーナーでややはらみ、さらに第4コーナーではヨハン・ザルコと接触してコースを外れてしまったが、すぐに立て直して3番手をキープしたままコースに復帰。

    前方でトップの2台が競り合う間に、バレンティーノ・ロッシは少しずつ差を詰めてゆく。そして残り5ラップでペドロサのテールに追いつくと、さらに注意深く様子を窺ったあと、その2ラップ後の最終コーナーでついに2番手に浮上。その後もペースを緩めることなく全力でゴールを目指し、トップから3.069秒差の2位でチェッカー。序盤のコースアウトによって0.3秒のペナルティを課せられていたが、3位のペドロサにそれ以上の差をつけたため2位獲得が決定した。

    ロッシのチームメイトのマーベリック・ビニャーレスは、グリッド2番手から好スタートを切ったが、22台が集中して飛び込んだ第1コーナーで5番手に後退。すぐさまJ・ロレンソ(ドゥカティ)をパスして4番手に上がり、ロッシのテールを追って行った。しかし1ラップ後の第16コーナーで転倒。幸い怪我はなかったが、レースを続けることはできなかった。

    この結果、ロッシはシリーズポイントを合計56に伸ばしてランキングトップに浮上。ビニャーレスが6ポイント差で2位につけている。またコンストラクターズ・ランキングではヤマハが16ポイントのマージンをもってトップをキープ。Movistar Yamaha MotoGPも41ポイント差をつけてチーム・ランキングでトップを守っている。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコが、YZR-M1で3戦目のMotoGPレースで5位を獲得。グリッド2列目の真ん中から好スタートを切って前へ出ると、順調にリズムをつかんで、経験豊富なライダーたちを追って行った。5位でチェッカーを受けたザルコは、ライダー・ランキングで7位に浮上した。一方、チームメイトのジョナス・フォルガーはコンスタントに走り切って11位。次回、第4戦スペインGPではトップ10入りを目指す。

    チームはこのあと大西洋を越えてヨーロッパ大陸へ。第4戦は2週間後、スペインのヘレス・サーキットで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP

    バレンティーノ・ロッシ (2位)
    「僕もチームも、今日の結果には驚いています。冬季テストから第1戦、第2戦とニューマシンに手間取ってきたので、マシン・セッティングを理解し、乗りこなすまでにはもっと時間が必要だと思っていました。ところが今、マシンがとても良く走ってくれるようになったんです。とくに決勝で、タイヤを消耗したあとも絶好調が続きました。その結果、トップから大きく離されずにゴールできたし、このコースで最高の成績を獲得することができました。とってもうれしいですね! ”ビニャーレス・アウト”のサインボードを見たときに、”僕がランキングトップだ”という気持ちが湧いてきました。しかも僕は好調で、前を行くダニ(ペドロサ)のほうが苦しそうだったので、”あと4ポイントが重要だ”と自分に言い聞かせ、結果はその通りになったんです。僕としては、ペナルティは正しくないと思っています。僕らはああするしかありませんでした。さもなければ非常に危険な場所でふたり一緒にクラッシュしていました。レース・ダイレクションの決定を尊重しますが、ミスをしたのはザルコのほうではないでしょうか」

    マーベリック・ビニャーレス (DNF)
    「奇妙なクラッシュだったんです。僕はウォームアップでも、これまでとまったく同じように走っていたのに転倒してしまいました。フロントタイヤに何かが起きたのだろうと思っていますが、いずれにしても、僕らには十分な強さと速さがあると思っています。必ず次も、いい戦いができると確信しているので、今日のことは忘れて、ヘレスではもっと速く、もっと強く、もっとコンスタントに走れるようがんばります」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「バレンティーノは素晴らしい走りで2位を獲得。好スタートから絶好のポジションにつけ、トップ2を追いながら終始、上位争いを展開しました。ザルコと接触したときにはコースを外れるほかに方法はなく、すぐにコースに復帰すると身体を伏せて全力で走りきり、0.3秒のペナルティも克服して最終的に2位を獲得しました。マーベリックは残念ながら、早々に戦線離脱してしまいました。彼のここまでの好調ぶりを考えれば、間違いなく勝利を目指すことができたはずです。すでにデータを確認しましたが、とくに問題は見つからず、金曜日以来と何も変わったところはありませんでした。フロントが予兆もなく失われ、彼はどうすることもできませんでした。それまでは何も問題なく、マシンを信頼し、自信を持って乗れていただけに非常に残念です。今日のことは忘れ、ポジティブに受け止めます。次のスペインでは、必ずまた好調を取り戻せると確信しています」

    Monster Yamaha Tech3 Team

    ヨハン・ザルコ (5位)
    「5位獲得はとてもうれしいです。最初の第1コーナー進入が非常に激しく、あそこでいいポジションにつけるのは難しかったんだけれど、マシンが絶好調で僕もよく乗れていたので、第3コーナーからアタックを開始しました。すると素早く何台か抜いて5位へ浮上。そのあとは何とかトップグループについて行こうと、懸命にプッシュしてバレンティーノの後ろの位置をキープしました。この経験は非常に素晴らしく、とくに第3コーナーでは僕のほうがスピードがあったので、ときにはかなり近くまで迫ることもできたんです。確かにタイト過ぎたかもしれないけれど、結果的に何事も起こらず、バレンティーノは2位を獲得することができて本当に良かったです。彼について行くことで、いろいろ学ぶことができると思っています。でも僕は決して、彼に悪さをしようとしたわけではないんです。だからふたりとも無事で安心しました。このあとはベストを尽くして走り続け、終盤ではクラッチローとバトルになったが、彼のほうがわずかに速く追いつけませんでした。それでも僕にとって5位は素晴らしい結果。表彰台も遠くはないと思います」

    ジョナス・フォルガー (11位)
    「非常に厳しいレースでした。ベストを尽くしたつもりだけれど、正直に言えば少しがっかりです。でもどんなときでも、そのなかに何か得られるものがあって、今日もトップとの差を18秒まで縮めることができたし、6位のドビツィオーゾに6秒差まで近づけたことは収穫のひとつだと思います。その一方で、ミスもありました。とくに燃料が減ってマシンが軽くなってきたときに、前回のようにすぐにそれに慣れることができませんでした。それでいくつかポジションを下げてしまったんです。これからいろいろ分析し、改善・前進する方法を探っていきます。今回も多くを学ぶことができたけれど、プラクティスでもっとうまくマシンをセットアップし、決勝ではもっと力強さを発揮しなければいけないと思います。これまでの3戦で毎回、ポイントを獲得できていることはうれしいです。でも一定のポジションに到達したら、目標をもっと高くして、また一歩前へ進んでいかなければなりません。今の状況、今の実力は自分でわかっていて、プラクティスでもっと効果的な仕事ができれば、6位は確実です。今は次のヘレスに気持ちを集中し、さらにポジションアップを狙っていきたいです」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「Monster Yamaha Tech3として高く評価できる結果です。よろこびを胸に、我々はこれからヨーロッパへ帰ります。ヨハン・ザルコは今回もまた素晴らしいレースを展開し、第1コーナーでの遅れを取り戻してポジションを上げていきました。オープニングラップ終了時点で5位につけ、さらにバレンティーノとの差を縮めていきました。それからレースの3分の2近くもバレンティーノについて行ったんです。これはまさに驚くべきことだが、どんなに強かったとしても、彼がルーキーであることを忘れてはいけません。彼自身、何度かミスをしたと話していて、燃料が減ったときの対処方法を理解していかなければなりません。これはラーニング・プロセスのひとつであり、ある意味では我々の計画より先に進んでいると考えていいでしょう。今日の5位は、前回のアルゼンチンよりもずっと大きな意味を持っています。なぜなら、我々の前では誰ひとり転倒しなかったし、ヨハンはどんどん速さを増しています。これは彼とそのチームが協力して成し遂げたことです。 一方のジョナスもまた、いい戦いぶりを見せてくれました。しかし現時点では、レース序盤でヨハンほどの攻撃性を見ることはできません。ジョナスはときに、ヨハンと同ペース、あるいは、より速いペースで走ることができるが、それがいつも続くわけではないようです。いずれにしても、今日も貴重なポイントを獲得することができたし、ランキングでも8位につけて、ヨハンの7位に続いています。ふたりは6位のドビツィオーゾに僅差で迫っているし、おかげでチームとしてはサテライト勢トップの3位につけています。ヨハン、ジョナス、そしてチームクルーたちが最初の3戦で成し遂げた仕事を誇りに思います。これからヨーロッパへ戻り、次回ヘレスではまたエキサイティングなショーをお見せしたいと思っています」

    関連:【MotoGP】 第3戦 アメリカズGP:マルク・マルケスが5年連続で優勝

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、Q2でともに好タイムをマーク。2017シーズン開幕以来、初めてのダブル・フロントローが実現した。

    ビニャーレスはほとんどのライダーのピットアウトを待ってから、後方からスタート。すぐさまペースを上げ、始めから好タイムが期待されたものの最終コーナーで前車に阻まれてしまう。そして2回目のアタックで2分03秒912をマークして2番手に上がると、ピットへと急ぎ新品タイヤに交換した。

    残り4分。ビニャーレスはすべてのセクションを順調に通過し、ラップタイムを2分03秒125まで短縮してトップに0.083秒差まで迫る。しかしこの時点でなおも余力を残しており、次のアタックではさらにペースを上げて2分02秒871へ更新。これでトップに浮上したが、セッション終了のフラッグ提示後にM・マルケス(ホンダ)が0.13秒上回り、ビニャーレスは2番手で予選を終えた。

    チームメイトのロッシはスタートのシグナルと同時にアクション開始。1ラップ目は5番手につけたものの、すべてのライダーが周回を終えたところで8番手へ後退。2回目のアタックで2分04秒758を記録すると一時7番手に上がったが、ピットレーンへ向かう間に再び8番手に落とす。

    残り約6分でピットに戻り、素早くタイヤを交換して60秒以内にピットアウト。10番手でコースに戻ると全力を出し切るべく、冷静な判断で前方にクリアスペースを確保した。そして最後のアタックでさらにペースを上げて2分03秒673へタイムを更新。トップから0.932秒差で3番手を獲得した。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーは、激しい接近戦となったアメリカズGP公式予選で、ともに好ポジションを獲得した。

    午前中のセッションは滑りやすい路面コンディションとなったため、ザルコとフォルガーは昨日のフリープラクティス第2セッションの結果によりQ2へ出場。セッション開始後すぐにペースを上げたザルコは、D・ペドロサに0.062秒差と迫る自己ベストを記録してサテライト勢トップに立った。

    一方のフォルガーも15分間のセッションで限界まで攻め、グリッド3列目の真ん中のポジションを獲得した。明日の決勝は現地時間14:00にスタート予定。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス(予選2番手/2分02秒871)
    「正直に言うと、僕がポールポジションを獲得できたと思っていました。でもスクリーンを見るとマルク(マルケス)がバレンティーノの後ろにいたから、”あ〜、きっと彼が来る”と思ったら、その通りになったんです。だから、彼には”おめでとう”を言いたいですね。あのラップは本当に素晴らしかったので。僕も100%プッシュできたし、マシンも絶好調でした。予選では1ラップのプッシュが重要ですが、決勝用セッティングでのペースにも満足しています。明日の午前中にもう一度チャンスがあるので、今晩またがんばって、ブレーキング向上を目指して新しいセッティングを試したいと思っています。ここまで順調に来ているので、明日も必ずいい走りができるはずです。1ラップ目から最終ラップまで100%でプッシュすることがベストの戦略でしょうね。今日はコース上が混んでいたから、ちょっとした問題もありました。でも好調に走っているときには、ライダーなら誰だってあのようになるのですから、僕は気にしていませんよ。レースではよくあることで、僕だっていつか逆の立場当になるかもしれませんからね」

    バレンティーノ・ロッシ(予選3番手/2分03秒673)
    「マーベリックとマルケスのほうが、ペースが良かったから厳しい状況でしたが、フロントローを獲得できたことはとても良かったと思います。マシンの状態もかなり改善されていたので、クリアラップがあれば好タイムをマークすることができると確信していたんです。そして最後にそれができたからOKです。フロントローからのスタートは、いつでもとても重要なんです。今後もこのようにできればとてもいいと思います。今は明日を楽しみに待つだけですね」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「フロントロー獲得を目標にしていました。コースの難しさと今日のコンディションを考えれば、そのなかで我々は非常に良い仕事ができたと思っています。午後のQ2セッションは厳しいものでしたが、最終的にはふたりがそろって好ポジションを獲得することができました。マーベリックはウイーク初日から速かったのですが、予選の最後に記録した見事なラップタイムは、彼の能力と自信とを証明するものです。これが明日の決勝で大いに生かされることになるでしょう。
    バレンティーノの仕事ぶりもすばらしかったですね。絶好のタイミングでコース上にクリアスペースを見つけ、こうして3番手を獲得しました。今日は気温が低かったため、昨日から続けてきた作業に少し支障をきたし、タイヤ・チョイスに影響することになってしまいました。これから明日までの間に、もう一歩前進を目指したいですね。決勝はタフな戦いになるでしょうけれど、自信はありますよ」

    Monster Yamaha Tech3

    ヨハン・ザルコ(予選5番手/2分03秒928)
    「フロントロー獲得を目標にしていました。コースの難しさと今日のコンディションを考えれば、そのなかで我々は非常に良い仕事ができたと思っています。午後のQ2セッションは厳しいものでしたが、最終的にはふたりがそろって好ポジションを獲得することができました。マーベリックはウイーク初日から速かったのですが、予選の最後に記録した見事なラップタイムは、彼の能力と自信とを証明するものです。これが明日の決勝で大いに生かされることになるでしょう。
    バレンティーノの仕事ぶりもすばらしかったですね。絶好のタイミングでコース上にクリアスペースを見つけ、こうして3番手を獲得しました。今日は気温が低かったため、昨日から続けてきた作業に少し支障をきたし、タイヤ・チョイスに影響することになってしまいました。これから明日までの間に、もう一歩前進を目指したいですね。決勝はタフな戦いになるでしょうけれど、自信はありますよ」

    ジョナス・フォルガー(予選8番手/2分04秒623)
    「予選結果には満足しています。明日の決勝が楽しみです。午前中のセッションはちょっと難しい状況で、いくつか問題にぶつかりました。でもチームと協力しながら正しい方向性を見つけ出し、おかげで自信を持って予選に臨むことができたんです。その結果、最終的にはグリッド8番手を獲得。明日はこの場所から、きっといいレースができると確信しています。Q2では、あとコンマ数秒、伸ばすことができたと思います。でも最後にちょっとミスをしてしまったんです。いずれにしろ結果には満足ですし、もしも明日、好スタートを切ってコンスタントなペースで走り切れたとしたら、たくさんのポイントを持ち帰ることができるのではないでしょうか?」

    関連:【MotoGP】 第3戦アメリカズGP:マルク・マルケスがポールポジション

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP フリー走行レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP フリー走行レポート

    Movistar Yamaha MotoGPはアメリカズGPのウイーク初日に好調ぶりをアピール。マーベリック・ビニャーレスはフリープラクティス第1セッションでトップタイムを記録し、午後からの第2セッションで3番手となった。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシはCircuit Of The Americas(COTA)のフィーリングをつかむことに時間を費やしたが、最終的にビニャーレスに続く総合4番手を獲得した

    いつものようにセッション序盤からペースを上げたビニャーレスは、2分06秒515を記録していきなりトップに浮上。45分間のセッションのなかでさらに1.5秒以上も短縮し、ただひとり2分05秒台の壁を破る2分04秒923を記録。2番手以下を0.577秒引き離してトップを獲得した。

    午後からの第2セッションも、ほぼ同様の展開。決勝用セッティングで早々に2分04秒451へ更新してトップに立つと、そのままセッション終盤までポジションをキープ。しかしライバルたちのタイムアタックが始まると3番手で初日を終了した。トップとの差は0.390秒。

    一方、ここオースティンでシーズン初優勝を狙うロッシは、ウイーク初日から順位を上げる意気込み。第1セッション序盤はCOTAのフィーリングをつかむのに時間を要したものの、少しずつ前進して2分06秒292を記録すると、ビニャーレスに1.369秒差の8番手につけた。

    午後になって気温が上がると、ロッシの走りもさらにヒートアップ。フリープラクティス第2セッションでは、もう一歩前進を目指し、その終盤で鮮やかなマジックを披露した。ラップタイムを1.486秒短縮して2分04秒806を記録すると一気に4番手へ浮上。トップとの差を0.745秒まで詰めて、総合4番手で初日を終了した。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのふたりのルーキーが、Circuit Of The Americasで見事なパフォーマンス。ヨハン・ザルコは果敢に攻め、フリープラクティス第1セッションで4番手を獲得。続く第2セッションでは、さらにふたつポジションを上げてヤマハ勢トップの2番手を獲得した。
    またチームメイトのジョナス・フォルガーも上位を目指して力強い走り。午後からのフリープラクティス第2セッションで記録したタイムにより、ヤマハ・ファクトリーのバレンティーノ・ロッシに0.227秒差まで近づく総合8番手につけた。
    ふたりは明日、自信を持って公式予選に臨む。フリープラクティス第3セッションは現地時間9:55にスタート予定。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (初日フリー走行総合3番手/2分04秒451)
    「とてもうれしいです! 今は決勝に向けて全力でがんばっていて、チームの全員が良い仕事ができていますし、十分に自信を持っています。僕自身もとても順調で、懸命にマシンに取り組んで高いレベルにあると思います。電子制御システムについて、まだ課題が残っているものの、現時点で僕のフィーリングがとても良いということがとても重要です。ライバルとの差よりも自分自身に集中し、常に良い仕事を心がけ、一歩一歩前進を目指しています。あとは決勝に向けてしっかり準備を整えていきます。最後の10ラップを充実させることが目標ですね」

    バレンティーノ・ロッシ (初日フリー走行総合4番手/2分04秒806)
    「このコースではウイングレットが効果を発揮してくれます。低速からの加速がとても多く、同時に切り返しの箇所もたくさんあるので、ノーマルのカウリングを使用することにしました。前回、前々回と比べれば、間違いなく順調なスタートです。アルゼンチンGPのセッティングから大きな変更を行わず、まったく特徴の異なるこのコースでも使えるかどうかを見極めようという計画でしたが、それがうまくいったことはとても大切なことです。午前中の第1セッションからトップ10に入り、トップからもそれほど大きく離されませんでした。もう少し調整は必要ですが、ベース・セッティングについてはかなりしっかり把握できています。午後のセッションではソフト・コンパウンドを履いて好タイムを記録し、4番手まで上がることができました。ペースはまだ不十分ですし、とくにブレーキングではまだ課題が多いのですが、カタール、アルゼンチンに比べればずっといいスタートですね」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「非常にポジティブなスタートが切れました。実際、ここCOTAにおいては、これまでで最高のスタートです。しかもマーベリックは、このベストタイムを決勝用セッティングのマシンで出しています。バレンティーノにとってもシーズン開幕以来、最高の金曜日になりました。今日はタイヤ・スペックをいろいろ試し、ラップタイムでも、耐久性でも十分なフィードバックを得ることができました。明日もこの作業を続けて、決勝でのベスト・チョイスを決定する予定です。ふたりともすでにマシン・セッティングにかなり満足していますが、まだ伸びしろは多く、明日もたくさんの仕事に励みます」

    Monster Yamaha Tech3 Team

    ヨハン・ザルコ (初日フリー走行総合2番手/2分04秒347)
    「非常に好調にウイークをスタートすることができました。明日はもっと強くプッシュしていきます! 今日はミディアム・タイヤを履いて多くのラップを走行し、スピードを上げるためにかなりそれを消耗。そのあと、フリープラクティス第2セッションの終盤でソフト・コンパウンドに履き替えると、このコースにぴったり合っていて僕のフィーリングもとても良かったんです。それでこの好タイムに繋がりました。最初にある程度の距離を走行するという僕らの作戦が良かったんだと思います。そのあとラップタイムを短縮していこうというときに、とても順調にペースを上げることができたので、完璧な展開と言っていいのではないでしょうか。このコースは次々に方向が変わり、ハードブレーキングのポイントがたくさんあるので体力を消耗してしまうんです。それに去年よりも路面がバンピーになっているようです。それでも、まだまだ学習段階の僕としては、今日のところはすべてが順調に運んだと思います。明日もこの調子をキープして決勝に向けて作業を続け、予選では好タイムを目指しますよ」

    ジョナス・フォルガー (初日フリー走行総合8番手/2分05秒033)
    「手ごたえは十分。決勝ではきっといい走りができると確信できました。Circuit Of The Americasはコーナーが非常に多いテクニカルコースなので、これに適応し、MotoGPマシンでスムースに走れるようになるまでには少し時間が必要でした。でも第2セッション終盤でソフト・コンパウンドのタイヤを履いたら、ラップタイムがとても良かったんです。初日でトップ10に入れたことは大きな進歩。いくつかのコーナーでは小さなミスをしたりしてペースが落ちてしまうこともあったので、間違っているところがあれば軌道修正をすべく、これからしっかりデータ分析を行います。明日のフリープラクティス第3セッションでは、まず決勝用セッティングの向上を目指し、そのあともう一度、ペースアップを狙ってQP2へ進出したいですね。今はマシンに乗るのがうれしくてしかたがないんです! この好調をキープできると確信していますよ」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:第3戦 アメリカズGP プレビュー

    MotoGP 第2戦アルゼンチンGPでは圧倒的な強さで1-2フィニッシュを飾ったMovistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、第3戦アメリカズGP出場のため、Circuit Of The America(COTA)へと向かう。

    ビニャーレスは、ヤマハ加入1年目の最初の2戦で、まったく非の打ちどころのない勝利を挙げ、ランキング・トップの座をキープ。そして今週末は、ハットトリックの達成とともにヤマハにとって通算500回目となるグランプリ優勝を目指す。

    ビニャーレスのここまでの戦いぶりを見ると、そのライディング・スタイルとYZR-M1のスムースさは完璧なハーモニーを奏でている。好調をキープするビニャーレスは第3戦の舞台、COTAでも同様のスピードを楽しもうと、ウイークのスタートを今か今かと待ち望んでいる。アップダウンの激しいこのコースは、2013年にはMoto3で2位、2014年にはMoto2で初優勝を飾るなど、多くの良い思い出が残る場所だ。MotoGPでは昨年、4位を獲得している。

    チームメイトのロッシもまた、シーズンを好調にスタート。ここまでの2戦では、予選結果にかかわらず上位まで追い上げる高い技術と豊富な知識を見せつけた。そしてビニャーレスとともに表彰台獲得率100%を維持し、今後もその継続を目指す。

    第3戦の目標は、ウイーク序盤から最適なマシン・バランスをつかむこと。ここCOTAでは2015年に3位獲得。昨年は苦しい展開を強いられたが、その経験をモチベーションに変えて全能力をアメリカのファンに披露する。

    Circuit Of The Americasは2012年に建設され、2013年からMotoGPを開催。全長5.5km、反時計回りのコースは合計20のコーナー(左:11、右:9)と1.2kmのロング・ストレートからなり、41mの激しい高低差が特徴である。タイト・ヘアピン、上り、下り、そして高速ストレートのコースは、マシン・バランスの精確さが要求される。

    マーベリック・ビニャーレス
    「次はオースティン。僕がMoto2初優勝を果たした場所ですし、いつも調子がいいので、とっても楽しみです。昨年も好成績を獲得できたので、僕のライディング・スタイルに合っているんだと思います。アップダウンの激しいコースは大好きなので、M1がどんな走りをするのか、そして僕がマシンをどんなふうに感じるのか、とても興味があるんです。今週もまた、きっといいレースができると自信を持っています」

    バレンティーノ・ロッシ
    「オースティンは大好きなサーキットです。ここまでの2戦、とても順調ですが、今度こそはフリープラクティスの最初からパフォーマンスを発揮したいと思っています。課題はたくさんありますが、マシンにもチームにも高い信頼を置いているので不安はありません。オースティンは難しいコースですが、僕はとても気に入っています。去年はウォームアップで大幅に前進しながら、決勝ではミスをしてしまったので、今年はあのときの貸しを返してもらわないとですね。サーキットの雰囲気は最高。行くたびに楽しい気分になるんです。グッド・レースを期待しています」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「COTAは素晴らしいサーキット。雰囲気も、ファンのサポートも最高なんです。コースレイアウトが特徴的で、それがこれまでは我々に味方してくれませんでしたが、今回は始めから完璧なアタック・モードで挑んでいきます。そしてヤマハの通算500勝目を目標に、最初のフリープラクティス・セッションで、しっかりとその後の方向性を決めたいと思います。ふたりのライダーはとても好調で、アメリカGPとの相性も良いんです。好成績を目指し、ウイークのスタートを楽しみにしています」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPはアルゼンチンGPで見事なパフォーマンスで、開幕戦に引き続き今季2度目となるダブル表彰台を獲得した。

    マーベリック・ビニャーレスはグリッド6番手からトップに立ち、他を圧倒し2連勝。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、激しい追い上げを見せて2位でチェッカーを受け、自己通算350回のグランプリを飾った。

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシが今季2度目のダブル・ポディウムを獲得!

    マーベリック・ビニャーレスはグリッド2列目から絶好のスタートを切って3番手に浮上。前を行くカル・クラッチロー(ホンダ)にプレッシャーをかけながらチャンスをうかがい、3周目の第7コーナーでパス。すると、ほどなくトップ走行中のマルク・マルケス(ホンダ)が転倒し、ビニャーレスがレースをリードすることとなった。

    トップに立って前方がクリアになったビニャーレスは、ペースを上げ、後続を引き離しにかかる。条件がすべて揃い、ミスもなく走行を続けるなかで次第にアドバンテージを築き、2位に2.915秒差をつけてゴールした。ヤマハにとってシーズン初戦と第2戦の連勝は、1990年のウェイン・レイニー以来の快挙であり、500勝へあと一歩とせまる。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシもグリッド7番手から好スタートを切り、第1コーナー進入ではビニャーレスに並んでいった。その立ち上がりで6番手となるも、すぐさまペドロ・ペドロサ(ホンダ)、カレル・アブラハム(ドゥカティ)をパスし、懸命にビニャーレスのテールを追ってゆく。4周目にマルケスが転倒して3番手に上がり、2番手浮上のチャンスとなる。

    ペースを上げ、ついに1分40秒台の壁を破ったロッシはクラッチローの背後に接近。4番手以下はトップ3のペースについて行くことができず、すでに5秒ほどのアドバンテージを築いていたため、ロッシはこのバトルだけに集中することができた。そして絶好のタイミングと場所を選び、残り7周の第5コーナーで慎重に交わすと、その後も1分40秒台前半のハイペースをキープしながらクラッチローを少しずつ引き離し2位でチェッカー。2016年のル・マン以来のヤマハ1-2フィニッシュを実現した。

    この結果、マーベリック・ビニャーレスはランキングトップをキープ。バレンティーノ・ロッシは合計36ポイントで2位につけている。コンストラクターズ・ランキングにおいても、ヤマハは、合計50ポイントでトップ、Movistar Yamaha MotoGPは、合計86ポイントでチーム・ランキング・トップ。また、2位にはMonster Yamaha Tech3 Teamが59ポイント差で追っている。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコが5位獲得! ジェナス・フォルガーも6位でゴール

    Monster Yamaha Tech3 Teamのルーキーふたりが、YZR-M1で見事なパフォーマンスをみせた。ヨハン・ザルコはグリッド14番手からスタートすると素早くペースをつかみ、経験豊富なライバルたちを相手に順調にポジションアップ。最終的にルーキー・トップの5位まで浮上してチェッカーを受けた。

    一方、チームメイトのジェナス・フォルガーもザルコに続く6位獲得と健闘。グリッド4列目から好スタートを切り、オープニングラップで8番手まで浮上した。ここから安定したリズムをキープしながらプッシュを続け、残り2ラップでダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)をパスして6位に上がった。

    次回は2週間後、アメリカはテキサス州オースティンのCircuit Of The Americasで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(優勝)
    「とてもいい仕事ができました。午前中にタイヤを決定し、そのフィーリングが最高だったんです。グリップ・レベルは終始、絶好調で自信を持って走ることができました。ミシュランの仕事ぶりも本当に素晴らしかったです。まるで夢のようです。チームのみんなにお礼を言わなければなりません。すべては彼らの素晴らしい仕事のおかげです。これからもこの調子でがんばります」

    バレンティーノ・ロッシ(2位)
    「メカニックのブレントがグリッド上で僕に言ったんです。”350回目だ。いいレースにしよう”ってね。1ラップ目から最終ラップまでずっと、非常に力強く、とてもいい走りができました。すごくうれしいです! 僕自身、ハードなトレーニングを続けてきて体調がとてもいいので、マシンに乗っていてもフィーリングが良く、最初から最後までしっかりプッシュすることができます。集中力も高くキープできていて、その結果としてカル(クラッチロー)とのバトルを制することができたのだと思います。悔しいことにマーベリックのほうがちょっと速かったんですが、ヤマハの1-2フィニッシュは僕にとってもチームにとっても最高の成果です! ラップタイムを見ればマーベリックのほうが常にちょっと速いのだから、もし僕がもっと早くカルをパスしていたとしても結果は変わらなかったと思います。このコースはいつもトリッキー。過去にもいろいろありました。もともとの凸凹やスリッピーさに加えて昨日は雨も降りました。そんなときは慎重に注意をはらわなければ成りませんし、また運も必要です。僕らにはとてもうまく運びました。マシンも好調に走ってくれたので、貴重なポイントを獲得できました」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「アルゼンチンがますます好きになりました! 今日のレースを、チームとしては大いに誇りに思っていいでしょう。まずマーベリックがまたやってくれた! スタートからゴールまで、しっかりレースをコントロールし、非の打ちどころのない素晴らしい走りを見せていました。彼が完璧なレースを展開したことは、ラップタイム・シートを見れば一目瞭然。ライバルたちに一度として近づくチャンスを与えませんでした。バレンティーノも考え得る限りで最高のパフォーマンス。グリッド後方から果敢に追い上げ、今回もまた、決勝で困難を乗り越える能力を証明しました。彼にとっては厳しいウイークでしたが、そのなかでも決してあきらめず、常に解決策を追求し続けたのです。それがこの結果につながりました。マーベリックの強さを証明し、バレンティーノの350回目のグランプリを成功させ、ヤマハに1-2フィニッシュと499回目の勝利をもたらすことができました」

    Monster Yamaha Tech3 Team
    ヨハン・ザルコ(5位)
    「いい仕事ができたと納得して、ここアルゼンチンを離れることができるのはとても幸せです。14番手からのスタートでしたが、マシンに乗っているときのフィーリングがとても良かったので、そのこと自体は僕にとっては大きな問題ではありませんでした。決勝が始まったらすべての条件がぴったり合った感じで、思い通りに戦い、順調にライバルをパスしていきました。集団のなかではいろいろなアクシデントもあって難しい場面も何度かありましたが、冷静さを失わずにリズムとポジションをキープしながら、行けるところではプッシュするように心掛けました。レース中盤には4番手争いに加わっていたのですが、最終的にはバウティスタのペースについていけませんでした。前回のカタールでは転倒してしまったので、今回こうしてチェッカーを受け、ポイントを獲得できたことはとても重要です。しかも5位という結果は何より素晴らしく、非常に満足しています」

    ジェナス・フォルガー(6位)
    「フィーリングは上々です。MotoGP2戦目で6位を獲得できたことは大きな成果だと思います。実は昨晩、ちょっと気分が悪くて薬を飲んだりしたので、最初は少し不安もありました。でも始まってみれば、いいスタートが切れ、これでカタールでの失敗を克服したことで自信がついたんです。そして最初の2ラップを順調に走行。ところがミスをしてしまい、いくつかポジションを下げることに……。それでもまだ10番手くらいに留まっていたので、まずは懸命に自分のリズムをつかむことに集中。この間、ペトルッチがタイヤを使い過ぎて苦しんでいるのを見て、僕はタイヤが最後までもつように温存を心掛けていたんです。そして彼にいよいよ近づいたときは、自信を持ってしっかりとパスすることができました。今日はヨハンのほうが僕よりちょっと速かったので、彼が僕の目標でした。彼は決勝でいつも速くてペースもいいので、彼に勝つために何が必要なのか、自分自身の分析を続けなければならないと思っています。いずれにしても、僕らは今日のパフォーマンスを喜んでいいと思います。次のテキサスが楽しみです」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「我らが、ふたりのルーキーが素晴らしいレースを見せてくれました。これで気持ちよく、ここアルゼンチンを離れることができます。昨日までずっと天候に翻弄されてきたので、今日のスターティング・グリッドでもまだ、ちょっとナーバスな気持ちが続いていました。カタールでの不運を思い出せば、どんなことも起こり得ると感じていたからです。しかし、そんなことを吹き飛ばすように、ふたりは絶好のスタートを切り、身体を伏せ、いいリズムをつかみました。ヨハン(ザルコ)は非常にアグレッシブに攻めながら、クリーンなパスで、カタールGPの序盤と同じように素早くポジションアップ。YZR-M1にうまく適応しているところを証明し、5位獲得とトップ・ルーキーの座を目指しました。一方のジョナス(フォルガー)もまた、素晴らしい戦いを見せてくれました。彼は昨晩、腹痛をうったえていたため心配していましたが、力強い走りで6位まで挽回。おかげでチーム・ランキングにおいては、われわれがファクトリー・ヤマハに続く2位につけているのです。マーベリックとバレンティーノの1-2フィニッシュを心より祝福します。そして我がチームのルーキーたちに、素晴らしいマシンを学び、ともに戦うチャンスを与えてくれた、辻氏、津谷氏率いるヤマハ発動機のエンジニアたちにお礼を言いたいです。われわれは今日の結果に満足し、ふたりのライダーを祝福し、懸命に働いてくれたチームクルー全員に感謝します。このあと1週間休んでから、次のテキサス州オースティンに向けて準備を始めます」

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  • 【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPは予選で2・3列目を獲得
    難しいコンディションと路面のグリップ不足が、Movistar Yamaha MotoGPのふたりを苦しめた。マーベリック・ビニャーレスは、6番手を獲得、バレンティーノ・ロッシは7番手を獲得した。

    ビニャーレスは、ほとんどのライダーがピットから出て行くのを待ってスタートする。リア・グリップ不足をものともせず序盤から少しずつペースを上げていった。

    セッションの残り5分、4番手まで上がったところで一旦ピットインに戻り、1分後に復帰後7番手からの挽回を目指し、わずか1周のタイムアタックで1分49秒218を記録しグリッド6番手を獲得した。

    一方のロッシは、QP1へ出場することとなった。1度目の走行後、6番手からポジションアップを図ると1分50秒062で3番手へ浮上したが、これがキャンセルされて9番手へ後退。しかし、第1から第3セクションで自己ベストをマーク。さらに第4セクションでも好走して一気にトップに浮上し2番手となった。

    QP2も同様に、最後尾からスタートしたあと素早く3番手へ浮上。しかし前のセッションですでに使用済みのタイヤではペースが上がらなかったため、ピットに戻りニュータイヤに交換した。セッションの残り5分、8番手でコースに復帰したロッシは再びアタックを開始し、1分49秒台で走行。最後のトライで1分49秒272を記録し、トップから1.760秒差で7番手を獲得した。

    Monster Yamaha Tech3
    フォルガーとザルコが雨の予選を果敢に走り、決勝に向けて準備万端

    Monster Yamaha Tech3のジョナス・フォルガーとヨハン・ザルコは難しいコンディションに立ち向かい、決勝に向けて好位置を確保した。フリープラクティスで総合8番手を獲得したフォルガーは直接QP2へ進出。セッションがスタートするやアタックを開始し、ルーキートップの11番手を獲得した。一方のザルコは、フリープラクティスで総合13番手に留まったためQP1に出場し、終盤で最速タイムを記録して14番手。

    明日の決勝は現地時間16:00にスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(予選6番手/1分49秒218)
    「それほど悔しくはありません。リアグリップに悩まされましたが、原因はわかりません。ウエットコンディションで、少し変な感じのスライドがあって、ドライのときとはまったく違う感覚なので、これから分析・調査する必要があります。いずれにしても、まだ作業が必要ということです。ウエットコンディションでのM1は初めてなので、セッティングについても課題は多いです。でも、いつもウエットも強いバレンティーノよりも前に出ることができたのだから満足です。2列目は悪くないので、ここから好スタートを切り、優勝を目指します」

    バレンティーノ・ロッシ(予選7番手/1分49秒272)
    「ウエットコンディションで去年のように速く走ることができず、7番手という結果はあまりうれしくはないです。でも3列目からのスタートはそれほどひどいものでもないので、あとは明日のコンディションがどうなるか様子を見ます。希望としてはフルドライかフルウエットのどちらかになってほしいね。課題はまだいろいろあるけれど、今日の走行のなかでまたマシンへの理解が深まり、セッティングも良くなってきています。ニューマシンはコーナー進入の感覚が異なっていて、それはウエットでも同様でした。ウエットコンディションのなかでこそ、わかることもあるし、マシンバランスやセッティングを向上させる良いチャンスにもなります」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日は天候に翻弄されてしまいました。午前中のフリープラクティス第3セッションですでに、その影響が出ており、予定していた作業を十分に進めることができませんでした。セッション後半で雨が強くなり、ソフトコンパウンドを試すチャンスを逸しました。これによってバレンティーノはQP1へ進まなければならなくなり、またマーベリックにとってはYZR-M1で初めて経験する難しい予選となりました。昨日までにウエットセッティングに取り組む機会がなかったため、結果的にリアグリップに悩まされることになってしまったというわけです。しかし、彼はそのような状況のなかでも多才ぶりを発揮し、素早く状況に適応。昨日も素晴らしいハイペースを見せ、今日のフリープラクティスでもまた、ウエットコンディションで好タイムを記録しました。今日の2回のセッションのなかでチームとして多くの仕事をこなし、バレンティーノも順調に前進しているので、明日は天候にかかわらず、ふたり揃って活躍してくれると確信しています」

    Monster Yamaha Tech3
    ジョナス・フォルガー(予選11番手/1分49秒825)
    「難しいコンディションでしたが、そのなかでベストを尽くすことができました。今は、明日の決勝が楽しみで仕方がありません。フリープラクティス第4セッションはフルウエットになったが、そのときはサスペンションのセッティングが硬過ぎたので、予選に備えて柔らかめに変更しました。ところがそのあと路面が乾き始め、セッティングを戻す間もなく、そのまま出走することになってしまいました。終盤になって、ニュータイヤに履き替えてフロントの荷重を増やしたけれど、それではまだ足りませんでした。そのような状況でも、決勝ではポイント圏内を狙えるような、まずまずのポジションにつくことができました。ヤマハのマシンがバンピーな路面にしっかり対応してくれるで、昨日と比較しても、また一歩前進できたと思います。明日の午前中のウォームアップセッションで、決勝マシンのペースを確認しなければならないが、今までのところは非常に順調で、明日もきっとうまくいくと信じています」

    ヨハン・ザルコ(予選14番手/1分49秒916)
    「アルゼンチンGPは5列目からのスタートということになったが、自信は失っていないし、明日はきっといいレースができると思っています。フリープラクティス第2セッションでは残念ながら10番手以内に入ることができず、今日の午前中も雨のため、ラップタイムを短縮することができませんでした。それでも仕事自体はとても順調で、マシンに対する信頼度もますます上がっています。いい走りができたと思っているし、YZR-M1をしっかりコントロールすることができたけれど、昨日はトップ10入りを逃してしまいました。タイヤの使い方も含め、良いタイミングで好タイムを記録することができなかったのだと思います。アンラッキーな部分もあってグリッドを上げられなかったことは残念だけれど、今回のことを教訓にします。依然としてヤマハのフィーリングは素晴らしく、気持ちよく乗れているので明日が楽しみです」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP フリー走行レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP フリー走行レポート

    MotoGP アルゼンチンGPのフリープラクティス初日をMovistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが、リードした。バレンティーノ・ロッシはフィーリングがつかめず16番手となった。

    明日は雨が予想されていることから、マーベリック・ビニャーレスはQ2へストレートで出場となるトップ10入りに照準を絞りフリープラクティスの第1セッション、第2セッションともにトップタイムをマークした。

    一方、自己通算350回目のグランプリ出場となるバレンティーノ・ロッシは厳しい展開を強いられて16番手に留まった。

    マーベリック・ビニャーレスは昨日の記者会見で予言した通り、セッション開始早々から好調ぶりを発揮し、1分40秒796まで短縮して順位を上げた。第1セッションの後半は、ハードコンパウンドのリアタイヤを装着していつものように5ラップ走行し、何度もタイムを更新。この結果、2番手以下に0.206秒の差をつけ、1分40秒356のベストタイムでトップを獲得した。

    フロント、リアともにハードコンパウンドを装着してスタートした午後からの第2セッションでも引き続き好調な走りで、わずか7ラップで2番手へ浮上した。すべてのライダーがハードタイヤのテストを終了し、ソフトコンパウンドに切り替えると、ビニャーレスは一旦、順位を下げたものの、1分39秒477を記録し、第2セッション、総合ともにトップを獲得して初日を終了した。

    一方のバレンティーノ・ロッシは、ビニャーレスとは異なる作戦でセッションに挑んだ。前半をマシンセッティングに費やし、終盤はでソフトタイヤを装着してタイムアタックを行った。1分41秒311まで短縮して一時は7番手へ上がったが、その後、ライバルたちがペースを上げたため16番手へ後退。

    第2セッションは早々にピットを離れてハードコンパウンドのリアタイヤをテスト。流れるようなコーナーからハードな加速が要求されるコースに合わせ、マシンを仕上げることを目標とした。そして、セッション後半になってから再びタイムアタックを開始。少しずつペースを上げると第1セッションのベストタイムを0.8秒近く更新する1分40秒531を記録したが、順位を上げることはできなかった。

    Monster Yamaha Tech3のジョナス・フォルガーとヨハン・ザルコはフリープラクティス初日から好調ぶりを発揮した。フォルガーは第1セッションで4番手を獲得し、第2セッションでは3番手に0.277秒差と迫る好タイムを記録。この結果、ルーキーでは最速の総合8番手で初日を終えた。一方、チームメイトのザルコは、第1セッションでトップに0.218秒差で3番手を獲得。第2セッションも順調にプッシュを続けたが、ラップタイムではフォルガーに0.183秒遅れて総合12番手となった。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行トップ/1分39秒477)
    「気分は上々。走りは絶好調で、僕自身の体調もとてもいいんです。マシンについてはベーシックなセッティングを使用し、1ラップ目からとても気持ちよく乗ることができました。走るたびにどんどん進化していることを感じました。課題もまだあるけれど、すでに素晴らしいスピードが出ているので満足しています。決勝でリアにハードコンパウンドをチョイスすることがあるかどうかは、まだわかりません。現時点で少しホイールスピンが出ているので何とも言えないんです。明日もやることがたくさんあるので、その状況を見てから判断することになりそうです」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合16番手/1分40秒531)
    「カタールの決勝のときのような良いフィーリングをつかみたいと思っているけれど、今のところはプラクティスセッションやテストのときの状態に似ています。コーナーの進入速度をもっと上げたいのに、どうしても順調に行きません。結局、全体では約1秒も遅れてしまっています。そのことよりも、速いライダーが大勢いて、皆がとても接近していることが問題です。だから僕らとしては、まずマシンのフィーリングを向上させ、セッティングをしっかり煮詰めることが重要なんです。あとは明日のフリープラクティス第3セッションがドライになってくれることを祈るばかり。何としてもトップ10に入れるようがんばります!」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「決して外すことのできないハード・リアタイヤでの走行も含め、今日はとてもたくさんの仕事をこなしました。路面コンディションが去年より良くなっていたので、マシンセッティングを予定通りにスタートすることができたことが良かったと思います。マーベリックにはこのコースが合っているようで、速さと安定性をキープして好タイムを記録しました。課題はまだ残っていますが、初日にしてすでに、非常にうまく乗れています。バレンティーノも第1セッション、第2セッションともに懸命に取り組み、マシンのハンドリングがスムースになってきました。このようにハンドリング性能については解決策を見つけることができたが、その結果としてリアのグリップ不足に悩まされることになりました。こうした問題に対応すべく、これからまた作業を続け、明日のフリープラクティス第3 セッションで挽回を狙いたいです。それでも依然として天気の問題が残るが、少なくとも明日の午前中だけでも晴れてくれることを願っています。そうなれば午後からの重要な激戦に備えることができるでしょう」

    Monster Yamaha Tech3
    ジョナス・フォルガー(フリー走行総合8番手/1分40秒157)
    「MotoGPバイクで初めてこのコースを走ったが、その意味ではとても順調だったと思います。路面のグリップ・レベルがあまり高くなかったので、電子制御システムとパワー・デリバリーに十分に注意をはらい、また、タイヤについてもいろいろ試すことがありました。一日を終えて総合8番手。ルーキーではトップということなので、今日の結果には満足しています。第1セクションであまり伸びなかったので、ここは改善の余地が多く残っていると思います。路面がとてもバンピーで、とくに第1コーナーと第2コーナーでは今日も転倒車が多かったので、注意しながら走行します。今晩、データを分析して、もっと速くなる方法を見つけたいです。そして明日、その成果を発揮できるようがんばります!」

    ヨハン・ザルコ(フリー走行総合12番手/1分40秒340)
    「総合的に見て、今日は両セッションとも順調だったので満足しています。仕事が予定通りに運び、一歩ずつコンスタントに前進することができたことが最も重要だと思っています。走行中のリズムも良かったし、マシンのフィーリングも上々。ただひとつだけ、最終コーナーではどうしても遅れてしまうので、明日以降、どうすればここを改善できるか考えなければなりません。第1セッションでのタイムを更新できなかったのは、このセクションだけですが、ここで遅れてしまうせいでトップ10を逃してしまいました。そして、もしも明日、雨が降ってしまったら、QP1を走らなければならないと思うと悔しさが残ります。でも一番大切なのは、安定したペースを保ち、決勝に向けて準備を整えることです」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:第2戦 アルゼンチンGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、2週間前に行われたカタールGPで大活躍。ビニャーレスはヤマハで初めてとなるレースで優勝、ロッシも3位に入り揃って表彰台に上った。

    ロサイルサーキットの難しいコンディションのなかで急成長を見せつけたビニャーレスは、週末に迫ったアルゼンチンGPでの初表彰台獲得に挑む。

    チームメイトのロッシは、開幕戦ではグリッド10番手と厳しい状況におかれながら、果敢に追い上げて3位表彰台を獲得しており、今回も引き続き上位を目指す。

    Termas de Rio Hondo Circuitで初めてMotoGPのレースが開催されたのは2014年。中南米で最も近代的で安全なサーキットを目指して2012年に再設計された。全長4.8km、5つの左コーナーと9つの右コーナーを含むさまざまなタイプの高速コーナーと1.076kmの最長ストレートからなる特徴的なコースで、記憶に残るレースが期待される。

    マーベリック・ビニャーレス
    「カタールでは信じられないくらいのすばらしいレースができたので、約2週間ぶりにまたM1に乗れることがとても楽しみです! でも前回が優勝だったので、今度はその成績を獲得し続けていかなければならない厳しいチャレンジが待っています。ライバルたちはとてもレベルが高く、ちょっとプレッシャーも感じますが、それが同時に、より一層のモチベーションを与えてくれるのです。焦らず慎重に、一歩一歩、一戦一戦、しっかり取り組んでいきます」

    バレンティーノ・ロッシ
    「チャンピオンシップは厳しいスタートになりました。冬季テストはずっとがんばってきましたが、レースのウイーク中には、フロント周りを中心にいろいろな変更が必要になったからです。それでも決勝は順調に運んで、最後に表彰台までたどり着けたのは本当にうれしかっですね。次のアルゼンチンは大好きなコースなので、とても楽しみ。去年は路面コンディションに苦しみましが、今年はアスファルトの状態が良くなっていると期待しています。そして、常に前進し、また表彰台に上ることが目標です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「開幕戦のカタールはすばらしいシーズンのスタートになりました。チャンピオンシップは長い戦いですが、その最初がうまくいくことは非常に重要なのです。とくに、天候により予想外の状況になったなかで、優勝を含むダブル表彰台を獲得できたことは大いに自信になりました。このコースは、路面コンディションとグリップレベルについては難しいところもありますが、ヤマハとの相性は良く、過去には好成績を残してきました。まず、ウイーク初日の金曜日からしっかり手応えをつかみ、アルゼンチンのファンの声援に応えるためにも、チェッカー・フラッグまで全力で戦います」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第1戦 カタールGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第1戦 カタールGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスが、2017シーズン開幕戦のカタールGPで優勝して見事なヤマハ・デビュー。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも3位を獲得し、そろって表彰台に上った。

    昨日は路面にたまった雨の影響ですべてのセッションがキャンセルされ、プラクティスやセッティングのための時間が大幅に短縮。さらに今日も、天候悪化のためスタートが2回も中断されたことから、ウォームアップ・ラップを2周行い路面の感触をつかんだあと、予定より45分遅れて決勝レースが始まった。

    MotoGP初のポールポジションを獲得していたビニャーレスだが、そのアドバンテージを十分に生かすことはできなかった。素早く飛び出して2番手で第1コーナーに進入したものの、混乱のなかで5番手まで後退。そのあと少しずつペースを上げてゆきながらコンディションのフィーリングをつかみ始め、さらにはチームメイトの息づかいまで感じられるようになっていた。

    そして6ラップ目、いよいよ勝負のときを実感したビニャーレス。トップを走行していたヨハン・ザルコが転倒したあと、前を行くアンドレア・イアンノーネ(スズキ)との差を詰め、背後に迫ってプレッシャーをかけると、11周目にイアンノーネがビニャーレスの目の前で転倒。これを巧みに避け、そのまま勢いに乗ってマルク・マルケス(ホンダ)をパスし、さらにトップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)を追って行った。

    身体を伏せ、果敢な走りで1.2秒の差を一気に詰めると、14周目にはトップに浮上。ロングストレート・エンドではドビツィオーゾが抜き返すが、ビニャーレスはヤマハYZR-M1の特性である敏捷性をフルに引き出して対抗した。残り5ラップは、ふたりの激しい競り合いとなったが、最終ラップではビニャーレスが自己ベストの1分56秒157を記録してトップでチェッカー。ドビツィオーゾとの差は0.461秒だった。最高峰クラスにおいて、異なるメーカーのマシンで優勝したライダーとしては、マイク・ヘイルウッドに次いで2番目の若さ。

    一方、チームメイトのロッシは予選10番手、グリッド4列目からのスタートを強いられたが、シグナル消灯とともに飛び出し、第1コーナーでの接触もものともせずに7番手へ浮上した。2ラップ目には全車中、最速ラップを記録してダニ・ペドロサ(ホンダ)を追跡。トップグループがリードを広げ始めたと見るや、4周目にはペドロサをパスしてビニャーレスの後ろにつけた。

    その後、ザルコとイアンノーネが転倒したため、ふたつポジションアップ。難しいコンディションのなかで、ロッシは第1コーナー進入で大きくはらんだものの、すぐに修正してビニャーレスとともにマルケスをパス。これでふたりそろって表彰台圏内まで上がってきた。

    ロッシはビニャーレスとドビツィオーゾのトップ争いを見ながらチャンスを窺う。そして残り4ラップでは自己ベストを1分56秒398へ更新して勝負をかけようとするが、タイヤの消耗が激しく、ふたりに襲いかかることができないまま3位でゴール。トップとの差は1.928秒だった。

    ビニャーレスは25ポイントを獲得してランキングトップ。ロッシは16ポイントでランキング3位につけた。またチーム・ランキングでは合計41ポイントでトップ。コンストラクター・ランキングでもヤマハが25ポイントでリードしている。

    Monster Yamaha Tech3 Teamは、シーズン開幕戦のカタールGPで見ごたえあるショーを披露。難しいコンディションのもとで、MotoGPルーキーのヨハン・ザルコがレースをリードして注目を集めた。

    全車がグリッドについたところで雨が降り出したため一旦、中断。スタートを遅らせ、20ラップに減算して決勝が行われた。ザルコは序盤からトップに立つと、果敢に攻め続けてそのまま6ラップにわたってポジションをキープ。しかし第2コーナーで転倒してリタイアとなった。

    一方、チームメイトのジョナス・フォルガーは、オープニングラップで18番手まで後退したものの、懸命の挽回で10位へ浮上してチェッカーを受けた。

    第2戦は2週間後、アルゼンチンで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (優勝)
    「フィーリングは最高。それを結果に表すことができました! ウイークを通じて、とてもいい仕事ができましたし、テストも順調でした。そしてフリープラクティス第1セッションですでに、十分に好感触をつかんでいたんです。でも決勝は楽ではありませんでした。またしても雨が降り出し、どうすればいいかわからなくて少し混乱。序盤は路面が滑り易くて厳しい状態だったので、無理をせず、冷静にいきたいと考えていました。ペースはとても良かったので、終盤になってからプッシュを開始。前のほうでたくさんの転倒があったので、十分に待ってから攻めたのが良かったのだと思います。トップでゴールラインを通過したときの気分は、ことばでは表現しきれないほど。ヤマハで初めての優勝は、最初のMotoGPウインよりも重たいんです。なぜなら、僕にとってはプレッシャーがより一層、大きかったので。冬季テストでリードし、”やれる!”と思って、こうして実際に結果を残しました。チームの仕事もとても素晴らしかったので、彼らに助けられて、僕はプレッシャーに打ち勝つことができたんです。電子制御システムも順調で、タイヤも最終ラップまでしっかり働いてくれました。実際のところ、第3セクションが勝負所だったと思います。アンドレア(ドビツィオーゾ)はソフト・タイヤの恩恵を受けて常に加速で優っていたし、タイヤの消耗も激しくなかったので、とても手強かったんです。でも第3セクションは僕がウイーク中ずっと好調をキープしていて、最終ラップも最高の走りができました。それが、優勝するための最小限の差につながりました。本当に素晴らしい、本当にハッピーです。次のアルゼンチンでは完璧なスタートを目指したいですね。今日もスタート自体はうまくいきましたが、ちょっとだけラインを外したらザルコと接触。それでマシンを一旦、起こさなければならなくなり、マルケスとドビツィオーゾに抜かれてしまったんです。このような混乱のなかでも集中力をキープできてよかったです。これからもこの姿勢を維持していかなければなりません」

    バレンティーノ・ロッシ (3位)
    「成功の秘密は僕のチーム、そしてヤマハです。僕らは全員が目標に向かって集中し、決してあきらめませんでした。まわりの人たちからのサポートと信頼を、僕はいつも感じています。自分たちのポテンシャルはよくわかっているし、マシンにもチームにも恵まれています。それでも今日は、5位に入れれば十分と言っていました。それどころか表彰台に上ることができたんです。このような形でシーズンをスタートすることができて本当にハッピー。表彰台はいつだってうれしいものだけれど、今回みたいに苦しい経験をしたあとはなおさらですね。気持ちの面でも、また技術的な面でも今日のことは貴重な体験。多くを学ぶことができました」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「なんという展開! なんというシーズンのスタートでしょう! 今日は誰にとってもとても苦しい一日でした。スタートが2回も延期されて待たされたあげく、いよいよスタートとなったときにもコース・コンディションを十分に把握できていませんでした。そのなかでもマーベリックは素晴らしい仕事をし、その成熟ぶりを垣間見せてくれました。あせらず、絶好のタイミングでペースを上げてトップグループに接近。そして最後までドビツィオーゾと激しいバトルを展開して、多くのモータースポーツ・ファンの注目を集めました。ヤマハでの初レースで優勝し、非常に大きな成功をおさめたのです。1月にヤマハに加入して以来の、彼の努力に対するご褒美と言っていいでしょう。バレンティーノもまた、見事でした。スタート直後の第1コーナーでは他車に接触されましたが、後方から懸命に挽回を図ってポジションを上げていきました。レース終盤に向かってタイヤを消耗し過ぎてしまったことは残念。それさえなければ優勝争いに加わることができたでしょう。冬季テストではかなり苦しんでいましたが、彼は決してあきらめず、チームとともに解決策を探し続けました。たゆまぬ努力が、こうして実を結んだのです。開幕戦でダブル表彰台を獲得し、次のレースを楽しみにしています」

    Monster Yamaha Tech3 Team

    ヨハン・ザルコ (リタイヤ)
    「結果はどうあれ、初めてのMotoGPでトップを走れてうれしかったです。昨日はセッションがすべてキャンセルされてしまったので、今日のウォームアップ・セッションがいつもより長かったのも良かったと思います。コース・コンディションは最高ではありませんでしたが、僕自身のフィーリングは良かったし、4番グリッドはトップにとても近くてわくわくしました。でもスタート直前になって2回、雨が降ってきてスケジュールが変更。ようやく始まったときに、僕はとても集中できていて、トップからも大きく離されていなかったから、このチャンスをなんとしてもつかみたいと思ったんです。スタートは得意なので、第1コーナーで何人か抜いてからコンスタントなリズムをつかめました。そしてそのあともプッシュし続けていましたが、6ラップを終えて、ちょっと落ち着こうとしたときに、どうやらレース・ラインを外れてしまったらしいんです。とても悔しいですが、僕らはいつでも限界ぎりぎりで走ってますし、今の僕は、このカテゴリーについて学んでいる段階なので、MotoGPルーキーとしてこのようなミスはレッスンの一部だと思っています。結果は残念ですが、自信にもつながりました。次のアルゼンチンがとても楽しみです」

    ジョナス・フォルガー (10位)
    「初めてのMotoGPレースでトップ10に入ることができてうれしいです! でも、僕はこれからもっともっと、たくさんのことを学ばなければなりません。序盤は雨の影響でコンディションが良くなかったし、待たされたことで少しナーバスにもなっていました。でもレース終盤になると少しずつ良くなってきて、挽回できるようになりました。いずれにしても、僕は今回のことを良い経験にして、次のレースに生かしていかなければなりません。そして僕自身はもちろん、チームとの協力の面でも、より良い環境を作るように努力し、アルゼンチンではウイーク初日からもっと速く、そして予選でも好位置を獲得できるようベストを尽くしますよ。ペースはとても素晴らしいし、それ以外に改善すべきところもわかっているので、自信を持ってアルゼンチンに臨みたいですね。チャレンジを楽しみにしています」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「誰もが待ち望んだシーズンのスタート。われわれはふたりの好成績獲得を確信しながら、自信を持って初戦に臨みました。ヨハン(ザルコ)はオープニングラップで、驚くほどの素早さでマルケスやドビツィオーゾをパス。さらにはファステストラップを記録し、唯一、1分56秒台を切る活躍も見せてくれました。そしてラップごとにコンマ5秒以上のリードを広げていったときには、我々は、GPルーキーの優勝という非現実的な妄想を抱いたほどです。6周でその夢は消えましたが、あのとき彼は、決して限界を超えてプッシュしていたわけではありませんでした。ほんのわずかにラインを外してフロントを滑らせたのです。それを考えると余計に悔しさがこみ上げてきますね。あのままポジションをキープできたかどうかはわかりませんが、間違いなく素晴らしかったですし、彼の自信にもつながりました。2017シーズンはこのようなサプライズがたくさん起こるでしょう。そして彼はきっと強くなってくれるにちがいありません。ジョナス(フォルガー)は、冬季テストが非常に好調だっただけに、少し残念な気持ちです。ライダーたちはあのように長い時間、グリッド上で待たされれば何らかの影響があるでしょう。彼はスタートで出遅れ、そのあともリズムをつかむまでに時間がかかってしまいました。それでも終盤になって挽回し、最後は10位でゴール。これから多くを学ぶことによって、将来はもっとリラックスして走れるようになるでしょう。チームとしては、ふたりが、ともにルーキーであることを忘れてはなりません。彼らは冬季テストを通じて、そして今日のデビュー戦で、我々をわくわくさせるような素晴らしいものを見せてくれました。次のアルゼンチンで、ふたりが力強いパフォーマンスを発揮できるよう期待しています」

    【MotoGP】 カタールGP:ヤマハのマーベリック・ビニャーレスが優勝!
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