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  • 【MotoGP】 ヤマハ:第13戦 サンマリノGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:第13戦 サンマリノGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPにとって今季2度目となるチームのホームレース・サンマリノGPが開催される。バレンティーノ・ロッシは怪我のためこのホームレースを欠場し、Movistar Yamaha MotoGPからはマーベリック・ビニャーレスひとりが出場する。

    マーベリック・ビニャーレスは2週間前のイギリスGPでの2位獲得の活躍により、チャンピオンシップはトップに13ポイント差、2位に4ポイント差のランキング3位につけている。ミサノ・サーキットでは2013年のMoto3に出場して2位を獲得した。

    マーベリック・ビニャーレスはチームメイトの不在を悲しんでいるが、イギリスGP、その後のミサノ・プライベートテストと調子を上げており、今回はトップにさらに近づくことを目標に、2戦連続での表彰台を狙う。

    一方のバレンティーノ・ロッシは、8月31日、エンデューロでのトレーニング中のアクシデントで脚を骨折。その後は順調に回復しているものの今大会は欠場し、完治次第レースに復帰することとなる。今回のサンマリノGPは、バレンティーノ・ロッシの故郷、タヴッリャからわずか20分というホームコースあり、イタリアのファンのためにも、ピットにはいつも通りにバレンティーノ・ロッシの2台のYZR-M1も並べられる。

    ミサノ・サーキットは1972年に建設され、1980年代からグランプリを開催してきた。2007年にMotoGPの安全規制に合わせて大規模な改修を行ったあと、全長4.2km、時計回りのサーキットとしてグランプリに復活した。この際、6つの左コーナー、10の右コーナーに加え、シケインを追加。安全性を向上しながら、激しいオーバーテイクが展開される多くの高速コーナーが残されたことで、改修後も多くのファンを魅了してきた。

    Movistar Yamaha MotoGPのマシンには今回も”#rodamosjuntos”のロゴを貼付し、Movistarが率先して行う安全運転啓発活動のアピールを行う。ドライバーとサイクリストの相互尊重を促進するこの活動は、毎年9月にスペインを舞台に行われる自転車プロロードレース、La Vuelta(ブエルタ・ア・エスパーニャ)の期間中、9月9日まで続けられる。

    このほか、ファクトリーチーム は、KiSS Misano(Keep it Shiny & Sustainable)をサポートを行う。Yamaha Motor Racingのジェネラルマネージャー、マルコ・リーバは9月7日、イベントに先立って記者会見に出席。環境保護や社会福祉の持続可能性を目指すこのプログラムをサポートするため、Yamaha Motor Italyがミサノ・サーキットに寄付したYamaha Tricityを紹介した。スペシャル・カラーを施したTricityは事故や急病などの緊急事態に対応するもので、KiSS Misanoの”グリーン・イメージ”に合わせて群衆の中でも目立つようにデザインされ、人工蘇生器、AEDを装備する。

    マーベリック・ビニャーレス

    「バレンティーノがここに居ないのは本当に残念です。とくに今回は彼のホームレースで、とても特別なグランプリですからね。できるだけ早くピットに戻ってきてほしいと願っています。僕は、シルバーストンで表彰台に上ったあとモチベーションを高く保つことができています。M1はシーズン序盤と同じようなフィーリングが戻ってきたので、ポイント獲得に向け、さらに集中できるようになりました。また、ミサノでの事前テストでは大幅にセッティングも向上しています。感触もとてもよかったので、ヤマハに優勝をプレゼントするために全力を尽くします」

    バレンティーノ・ロッシ

    「ホームGPに出場できないなんて、とても残念です。地元のファンの目の前で走るのはとても特別なことなので、本当に楽しみにしていたのですが、今はやはり怪我の治療に専念しなければなりません。幸い、完治までには少し時間がかかりますが、それほどひどい状態ではなく、できるだけ早くコースに戻れるよう、できることは何でもする覚悟です。今回のことでご心配をおかけしたみなさん、本当にすみません。そして支えてくれる皆さんの愛情に感謝します」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)

    「ミサノ・テストから約3週間が経ちました。前回のシルバーストンでは好成績をあげることができたので、マーベリックは自信を深め、いつものようにできるだけ多くポイントを獲得するために高い集中力を保っています。ランキング争いも激しさを増してきましたが、私たちは今回のレースをとても楽しみにしています。ミサノはコースのすばらしさだけではなく、その雰囲気がとても特別ですし、チームにとっての第二のホームコースでもあります。しかしながら今回は、バレンティーノの欠場というお知らせをしなければならずとても残念です。チームの全員が、バレンティーノの不在を悲しんでいます。一日も早い回復を願いながら、ピットでその帰りを待ちます」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:イタリアGP 決勝レポート … 2位表彰台と4位

    【MotoGP】 ヤマハ:イタリアGP 決勝レポート … 2位表彰台と4位

    MotoGP 第6戦 イタリアGPで、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは力強いパフォーマンスで2位を獲得し、今季4度目の表彰台に上った。バレンティーノ・ロッシは地元ファンの声援を受けて上位争いを展開し、4位となった。

    マーベリック・ビニャーレスはポールポジションから好スタートを切ってロッシの後ろへ滑り込む。

    序盤の混戦を抜けたあと、4ラップ目にはトップに浮上し、徐々に後続を引き離しにかかるも完全に逃げ切ることはできず、10ラップにわたってトップをキープしたあとアンドレア・ドヴィツィオーゾに先行を許して2位に後退した。

    15ラップ目の第15コーナーと17ラップ目の第1コーナーで小さなミスが出て3位に後退したが、あきらめることはなく、残り4ラップで2位に復帰する。さらに、1.215秒先を走っていたドヴィツィオーゾを追っていった。終盤でいくらか詰めたものの逆転は難しかったため、ビニャーレスは無事にゴールラインを通過するミッションを遂行する。最終的にはトップから1.281秒差で2位を獲得した。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシがグリッド2位からホールショットを奪うと、イタリアの熱狂的ファンがエア・ホーンを鳴らして大喜び。その後ホルヘ・ロレンソ、ビニャーレス、ドヴィツィオーゾがロッシに迫り、激しいトップバトルが始まると、世界中のVR46ファンの鼓動が頂点まで達した。4台は序盤で何度もポジションを入れ替える競り合いを繰り広げたあと、7ラップ目あたりからは徐々に順位が落ち着いてきた。

    黄色いスモークに包まれたムジェロで、バレンティーノ・ロッシは8ラップにわたって3位をキープ。しかし14ラップ目でビニャーレスに並びかかったちょうどそのとき、ダニロ・・ペトルッチが襲い掛かり4位へ後退した。初めはポジション奪回を目指していたが、怪我の痛みもあり、冷静な判断で4位をキープし、そのままチェッカーを受けて、トップから3.685秒差で4位を獲得した。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコが、グリッド11位からスタート後、ノンストップで攻め続けて7位を獲得した。この結果、総合ランキング6位、サテライト勢ではトップの座をキープしている。

    ジョナス・フォルガーは、シーズン全戦ポイント獲得を目標に、終始バトルを展開する。スタートで出遅れて一時は21位まで後退したが、集中を切らすことなく着実にポジションを挽回して最終的には13位に上がってチェッカーを受けた。

    マーベリック・ビニャーレスは2位獲得によって20ポイントを加算し、合計105ポイントに伸ばしてランキングトップをキープ。バレンティーノ・ロッシはビニャーレスから30ポイント差でランキング3位につけている。ふたりの活躍により合計180ポイントを獲得しているMovistar Yamaha MotoGPは、2位に44ポイント差をつけてランキングトップをキープ。コンストラクターズ・ランキングでもヤマハが、合計128ポイント、23ポイント差でトップに立っている。

    MotoGPはこのあとスペインへ移動し、1週間後のカタルニアGPに臨む。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (2位)
    「最後まで走り切ることが重要だったので2位獲得を心から喜んでいます。バレンティーノが遅れ、マルクも上位にいないのを確認し、“今日は2位の日、ポイント獲得が重要だ”と納得しました。金曜日の転倒があったので、今日はどうしても完走しなければならないと思っていました。高速からの激しいクラッシュで腕を傷めていたことを考えれば、今日のこの結果はとてもうれしいし、非常に幸運なことだと思います。決勝のなかでもマシンの挙動が大きくなったときには痛みがあったが、それ以外はずっと順調で、いつものように最後の5ラップの戦いに備えてベスト・リズムを整えていました。でもさっきも言ったように、今日は最後までマシンに乗っていることが最重要課題だったんです」

    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「今日はいつも以上に厳しいレースになることがわかっていました。マシンに乗っているときは痛みは感じなかったけれど、やはり困難があったし、今日の僕にとって23ラップは長すぎると思っていました。そのなかでもベストを尽くし、完璧なスタートからレースをリードし、何とかトップグループについて行こうと頑張ったけれども、やっぱり思い通りの走りはできず、ペトルッチにアタックするのは不可能でした。表彰台を逃してしまったのは残念だったけれど、数日前までの状況を考えれば十分に評価できる結果だと思います。ムジェロ・サーキットで大勢のファンの前で走ること自体が、僕にとってはとても大切な“ギフト”だったんです。もうすぐ次のカタルニアGPが始まるので、早くからだを治して完璧なコンディションでバルセロナへ向かいたいです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ウイークを通して決して楽な戦いではなかったが、昨日の予選で1-2を獲得したあとは自信を持つことができました。今日の決勝でもマーベリックとバレンティーノが序盤から上位グループに食い込み、ほぼ互角のペースを持つ4~5台と激しいトップ争いを展開しました。そのなかでマーベリックは、トップ追撃はリスクが高いと判断し、無理をして転倒するよりは、チャンピオンシップ・ポイントを持ち帰ることを選択しました。またバレンティーノのほうも、厳しい状況のなかで本当によく頑張ってくれました。体調面では限界ギリギリのところにいたのだから、4位獲得は素晴らしい結果です。しかも3位表彰台が目の前まで迫っており、実際にそのチャンスもありました。チームはこのあと直接、カタルニアへ移動し来週末の第7戦に備えます」

    Monster Yamaha Tech3 Team

    ヨハン・ザルコ (7位)
    「いいレースができたし、最終結果にも満足しています。前回のル・マンでは好位置スタートのアドバンテージがありましたが、今日はグリッド11位と厳しい状況なかでもペースをキープし、リズムをしっかりコントロールすることができました。でもイアンノーネは加速でやや速く、ブレーキングも順調だったのでなかなか抜くことができませんでした。そして手間取る間にマルケスとバウティスタに離されてしまったんです。ようやくイアンノーネをパスしてふたりを追って行ったが、それまでの激しいプッシュで体力を消耗していたし、マシンを酷使してタイヤのグリップも落ちてきていました。しかも最後の5ラップは後続が差を詰めてきてますます厳しい状況になってしまったが、ここではマシンとタイヤのフィーリングが復活し、再びプッシュして7位をキープすることができました。ウイークを通じて難しい状況が続いていて、スライドを止めるための解決策を追求し続けてきました。そのようななかで7位を獲得できたのは良かったと思います。今回もまた多くを学び、持っているものをすべてつぎ込むことができたので、満足してムジェロを離れることができます」

    ジョナス・フォルガー (13位)
    「悔しさは隠せないけれど、全力で挽回を目指したことは間違いありません。序盤で手間取ってしまったことが最大の問題だが、これを解決、改善する方法がなかなか見つかりませんでした。普段はハイペースをキープすることができるのに、今回はスタートでペースが上がらず、その後もコンスタントな走りができませんでした。今日はこのように残念な結果になってしまったので、何とかここから抜け出して前進を目指していきたいです。速いスタートを身につけるために、これからデータを分析し、解決策を見つけなければなりません。チームとともに作業に取り組み、次のカタルニアでもベストを尽くします」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「本日のレースはまさにファンアスティックでした。観客たちは3つのレースを楽しみ、とくに最後のMotoGPでは、他のスポーツでは決して味わうことのできない感動的なショーを観戦しました。わがチームでもヨハンがよく頑張って好成績を獲得しました。もしかしたら、前回ル・マンの表彰台と比較して見劣りすると考える人たちもいるかもしれないが、チームとしては、むしろあれが特別過ぎたのだと承知しています。今回は非常に厳しいウイークだったにもかかわらず、彼はベストルーキーの座をキープし、イアンノーネやロレンソといったファクトリーライダーより上位にいます。スタートはいつもほど良くはなかったが、とても面白くてエキサイティングなパスを何度も見せ、こうして7位という結果をチームにもたらしてくれました。上位はみなとても速く、このコースでのドゥカティの強さも印象的だったが、おそらく他のサーキットではもっと接近したものになるでしょう。ヨハンは毎回、上位グループに入るようになってきて、そのなかで少しも気後れする様子がないところは本当に素晴らしいと思います。 ジョナスのほうは13位に留まり、少し残念な結果となりました。ヨハンと同等の速さを持っているが、決勝結果を見れば15秒の開きがあります。そしてそのすべてを最初の5ラップで失っています。スピードは十分にあるので、あとはメンタル面を強化することでスタートを改良していかなければなりません。チームの全員が彼を信頼し、常に支えています。これは非常に重要なことで、彼の能力には確かな自信があります。しかしそろそろ次のステップへ進むべきときが来ていると考えています。本当の能力を見せてほしいです。次の第7戦までは数日しかないが、すでに待ちきれない気持ちで、大好きなカタルニアでのレースを楽しみにしています」

    関連:【MotoGP】 第6戦 イタリアGP 決勝:ドヴィツィオーゾが今季初勝利

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシがハイペースを披露した。それぞれ1番手と2番手を獲得し、フロントロー・スタートを決めた。

    ビニャーレスとロッシは、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで大活躍してQ2へ進出。ポールポジションを目指してタイムアタックに臨み、ビニャーレスがポールポジション、ロッシが2番手を獲得した。

    ビニャーレスはフリープラクティス第4セッションを前にセッティングを好みのものに修正。予選セッションが始まると素早くピットレーンを出て、少しも臆せず一気にペースを上げていった。そして2周目のホットラップで1分47秒271を記録して2番手へ浮上。残り7分で一旦ピットに戻り、2回目の走行に備えた。 1分半後にコースに復帰したビニャーレスはさらに輝きを増す。3周目で1分46秒575へ更新すると、ついにトップに浮上し、そのまま最後まで逆転されることはなく、2番手に0.239秒差をつけて今季3回目のポールポジションを獲得した。

    一方、怪我が完治していないロッシは、フリープラクティス第3セッションと総合順番手でトップを獲得する活躍だったが、フリープラクティス第4セッション終盤で転倒。しかし持ち前の冷静さでQ2に臨み、ここで、ニッキー・ヘイデン、マルコ・シモンチェリ、そしてイタリアのサッカー・チームのキャプテンを引退したフランチェスコ・トッティに敬意を表すスペシャル・カラーのヘルメットを披露した。そして頭を低く沈め、身体を伏せて1分47秒539を記録して5番手。残り7分半でピットに戻り、タイヤを新品に交換した。

    約3分後にコースに復帰したときには7番手に後退していたが、前方にクリアスペースを確保してここから挽回を開始。そして3回目のアタックで1分46秒814を記録して2番手に浮上し、ビニャーレスに続く2番手を獲得した。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはグリッド4列目を獲得した。フリープラクティス第4セッションでトップ・タイムを記録したあと、Q1では残り6分まで待ってからコースインしてまたもトップを獲得した。これでQ2に進出し、激しいプッシュを続けて11番手となった。グリッド2列目まで0.269秒と迫る1分47秒319を記録した。

    一方、ザルコのチームメイトのジョナス・フォルガーは15番手。Q1では果敢なチャージでペースを上げていたが、終盤の第11コーナーで転倒し、十分にタイムを短縮できないままセッションを終了した。幸い怪我はなく、昨日までに培った自信も失っていないので、明日は全力で決勝に臨む。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (予選1番手/1分46秒575)
    「予選セッションはスペシャルでとてもよかったです! 僕は全力を振り絞り、マシンもそれに応えて本当によく走ってくれました。フリープラクティス第4セッションではチームのみんながとても素晴らしい仕事をしてくれたので、彼らの努力に心から感謝しています。モディファイを加えたことによって、良い方向へと転換することができ、とてもうれしかったです」

    バレンティーノ・ロッシ (予選2番手/1分46秒814)
    「昨日に引き続き、今日もいい仕事ができました。僕自身のコンディションも良くなっているし、マシンセッティングも向上しています。午前中のフリープラクティスでは、僕にとって今シーズン初めてのトップを獲得できました。そして午後のセッションも好調が続いていましたが、最後につまらないミスをして転倒してしまいました。幸い怪我はなく、しかもスペアマシンで走っていたときだったので、メインのマシンにダメージを与えることもなかったのは運がよかったです。それでも僕自身の気持ち少し落ち込んでいたので、最後に2番手を獲得できたことはとても良かったです。一旦ミスをすると、それが当たり前になってしまうこともあるので、今日はそうはならずに、いつも以上の結果を出すことができました。明日の決勝は、7台が同ペースで走ることになりそうなので厳しいものになると思います。なので、フロントローが有利になるはずです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日はいろいろな困難があったが、最後にはこれ以上ないほどの素晴らしい結果を得ることができました。マーベリックは昨日から速さを見せていたが、今日の予選のなかでもチャンスを逃さずにアタックして1分46秒575の好タイムでポールポジションを獲得しました。バレンティーノも午前、午後ともに見事なパフォーマンス。怪我がまだ十分に治っていないというのに果敢に攻め、マーベリックに0.239秒差の2番手を獲得しました。マシンセッティングについては、まだ決めかねているところもあり、明日までによく分析、検討しなければなりません。明日のウォームアップ・セッションが重要になります」

    Monster Yamaha Tech3

    ヨハン・ザルコ (予選11番手/1分47秒319)
    「Q1では終盤まで待ってからのプッシュが良かったと思います。でも一度エネルギーを使い果たしてしまうと、2回目も同じだけ、しかもそれを少しもリスクをおかさずに行うのは簡単なことではありません。Q2に進出したけれど、そこでは他のライダーたちが、グリップ十分のニュータイヤを履いて1ラップの速さを狙っていました。僕のほうはそれがあまりうまくいかなくて、もちろんベストは尽くしたけれども、転倒したくなかったので、このような結果になりました。全体として、僕にとってはちょっと苦しい一日となりました。午前中のセッションではみんなが気持ちよく走っていたのに、僕はなかなかペースが上がらずQ2進出を逃してしまいました。それでもフリープラクティス第4セッションでは、ソフトコンパウンドのタイヤを履いて好調に走ることができ、硬めのものに換えたらさらに良くなりました。タイヤを消耗してから良さが出てくる部分もあるので、明日はそれがアドバンテージになると思います。スタートでは冷静さを失わず慎重に、そして中盤からは僕の強みを発揮していきたいです。きっとうまくいきます!」

    ジョナス・フォルガー (予選15番手/1分47秒305)
    「決勝のグリッドはかなり後ろになってしまったけれど、依然として、明日はいい仕事ができると確信しています。フリープラクティス第4セッションでは積極的に攻めていって、そのあとの予選セッションにも自信を持って臨むことができました。Q1では初めから気持ちよく走ることができたので、まず2ラップの好タイム。そのあとピットに戻ってタイヤを交換し、トップを目指してプッシュしました。ところが第11コーナー、シケインの立ち上がりで転倒してしまいました。転倒の原因についてはこれから分析が必要だけれど、幸い怪我はなく、最後のラップタイムも決して悪くなかったから不安はありません。転倒がなければもっと行けたはずだけど、限界に近づいていけば、時にこのようなことが起こり得ます。あとはタイヤチョイスを検討して、明日の決勝に向けて準備を続けます」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP 初日レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP 初日レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、イタリアはムジェロ・サーキットで行われたフリープラクティスでそれぞれ5番手と14番手となった。

    マーベリック・ビニャーレスは第1セッションで好調ぶりを見せていたが、第2セッションでは転倒して走行時間が短くなったこともあり総合5番手に留まった。一方のバレンティーノ・ロッシはコースの感触と自分自身のコンディションを確認することを優先し、ラップタイムでは総合14番手で初日を終えた。

    ル・マンでの優勝の記憶も新しいマーベリック・ビニャーレスは、今回も好調をキープして力強い走りを披露した。第1セッションの45分間では、前方がクリアになったところで、すぐさまペースアップを図り、1分47秒669を記録してトップに浮上した。セッション終盤になって多くのライダーたちがソフトコンパウンドのタイヤを装着し始めると3番手に後退したものの、マーベリック・ビニャーレスは、ほとんどの時間帯でトップをキープして決勝用セッティングでの速さを十分にアピールした。トップとの差は0.275秒となった。

    午後からの第2セッションでも序盤から2番手につけて好調をキープしていたが、開始から13分後、第9コーナーでハイスピードから転倒するが、素早くピットに戻り、スペアマシンに乗り換え、レザースーツも着替えてセッション終了まで走り切った。しかしベストタイムは1分48秒014に留まり13番手となり、トップからは0.649秒離された。

    バレンティーノ・ロッシは、シーズン初のホームレースに備えて果敢な走りで好調をアピールした。トレーニング中の怪我が完治していないにもかかわらず、第1セッションでは様々なセッティングをテストしながら15ラップを走行した。ラップタイムでは1分48秒513を記録し、トップから1.119秒差の15番手。

    第2セッションでは母国ファンの大声援に後押しされて少しずつペースアップをはかり、セッティング作業を中心に行いながらも持ち前の強さも見せて、第1セッションのタイムを0.513秒上回る1分48秒000を記録して12番手とし、トップとの差は0.635秒に縮まった。

    この結果、総合成績ではビニャーレスがトップから0.304秒差の5番手、ロッシが0.635秒差の14番手となった。

    Monster Yamaha Tech3のジョナス・フォルガーとヨハン・ザルコは、ムジェロ・サーキットで好調な走りを見せて、フリープラクティス初日をともに総合6番手以内で終了した。 フォルガーはトップに0.178秒差と迫り、ヤマハ勢トップの総合3番手。チームメイトのザルコは総合6番手とやや遅れたが、フォルガーとの差はわずか0.131秒だった。ふたりは明日のフリープラクティス第3セッションでさらにペースアップを狙う。

    Movistar Yamaha Moto GP

    マーベリック・ビニャーレス (初日フリー走行総合5番手/1分47秒669)
    「激しいクラッシュだったので、大きな怪我がなかったのは不幸中の幸いでした。もちろんちょっとしたダメージはありましたが走行には問題ないです。すぐにピットに戻ってスペアマシンに乗り換えたが、前のとはまったく性質が違っていて、気に入らないところもあったし燃料も満タンでした。それでもフィーリングは悪くなかったので、あの暑さのなかで1分48秒台を記録することができました。明日以降も問題ないと思っています。今日の時点で大丈夫ならば決勝はもっとずっと良くなっているはずです。電子制御システムについてはもう少しモディファイが必要だけれど、感触は悪くないから大丈夫です」

    バレンティーノ・ロッシ (初日フリー走行総合14番手/1分48秒000)
    「自分自身のコンディションを知るためのとても重要なセッションになりました。午前中はかなり苦しくて、とくに加速するときには痛みがひどかったが、午後になると状況は少し改善しました。100%の状態ではないから体力的には厳しいし、呼吸がつらくなるところもあるけれど、快方に向かっていることは間違いないです。明日、明後日とさらに良くなっていくことを期待しています。いずれにしても金曜日はいつだって難しいんです。今日も苦しかったけれど、しっかりがんばれました」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「タイムシートには十分に反映されなかったが、ウイークを好調にスタートすることができたと思っています。マーベリックは午前中の第1セッションで、決勝用セッティングにミディアム・コンパウンドのタイヤを履いてハイペースを披露しました。それだけに第2セッションで転倒して時間を無駄に費やしてしまったのは残念でした。総合5番手という結果に終わったが、彼の実力は本来それに留まりません。一方のバレンティーノは、モトクロス中のアクシデントのあと初めての走行でした。第2セッションでは軽い痛み止めを使って調子を上げており、その回復の速さにはチームの全員が驚いています。明日は体調、走りともにさらに良くなってくるでしょう」

    Monster Yamaha Tech3

    ジョナス・フォルガー (初日フリー走行総合3番手/1分47秒543)
    「今日の結果はとってもうれしいです。ムジェロ・サーキットでのレースウイークを最高の形でスタートすることができました。ラップタイムにも満足しているけれど、今日はそれ以上に、YZR-M1に気持ちよく乗ることができたこと、そしてMotoGPでは初めて走るコースにもかかわらず初めから好感触と自信を持てたことがうれしいです。ここの路面は、ソフトコンパウンドとハードコンパウンドでは感触がまったく違うので、ハードを長く使い、最後になってソフトに交換しました。ヨハンのほうはソフトを多用して強さを見せたので、明日は僕も柔らかめのタイヤを十分に試したいと思っています。どうやらそれが、決勝用のオプションになりそうです。いずれにしても、今日は最高にうれしい一日で明日が楽しみです」

    ヨハン・ザルコ (初日フリー走行総合6番手/1分47秒674)
    「ウイーク初日を好調のうちに終了し、明日以降の展開にも自信を持つことができました。僕らはソフトタイヤを中心にして作業に取り組み、好感触を得ることができ、ラップタイムもとても良かったです。午前中のセッションでは少し無理したところもあったが、午後からはマシンをより制御しやすくなり、走りが安定してきてエンジョイできるようになりました。でもとっても暑かったのでペースアップは簡単ではなかったし、グリップレベルが良い分、前回のヘレスと同じように、気温が高くなると難しくなってしまいます。それでもトップ10に入れたことが重要。明日のフリープラクティス第3セッションでもこの調子を維持してQ2に進みたいです。これからまた、データ分析を含めいろいろな仕事が待っているが、全体的にはとても満足しています。タイヤについてはソフトコンパウンドのチョイスも十分にあり得るし、それが表彰台を狙うための正しい選択になるかもしれないとも思っています。でもその決定は明日を待たなければなりません」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP プレビュー

    2週間前のル・マンでヤマハのGP500勝目を達成したMovistar Yamaha MotoGP。今週末は、イタリアはムジェロ・サーキットで第6戦に臨む。

    イタリアのジェルノ・ディ・レズモに本拠地を置くMovistar Yamaha MotoGPは今週末、ムジェロ・サーキットで今季初めてのホーム・グランプリを迎える。前回のフランスGPでは速さをアピールして優勝を果たしたマーベリック・ビニャーレスは、このあと2週連続で行われる第6戦ムジェロと第7戦カタルニアでもランキング・トップをキープする意気込み。

    マーベリック・ビニャーレスは、過去には2012年にMoto3で優勝。2011年には125ccクラスで、2013年にはMoto3でそれぞれ3位を獲得し、3年連続で表彰台に上っている。

    バレンティーノ・ロッシにとっても、今回はホームレースとなる非常に重要な一戦。地元の献身的なファンに、素晴らしいショーを楽しんでもらおうと、いつも以上にモチベーションが上がっている。

    モトクロスのトレーニング中の事故で胸部と腹部を負傷したバレンティーノ・ロッシは、5月26日にリミニにある病院を退院。木曜日にはサーキットでメディカル・チェックを受けて正式に状況が明らかにされる。 ロッシは2002年から2008年まで最高峰クラスで7連勝を成し遂げ、そのほかにも2009年、2014年、2015年で3位を獲得。250ccクラスでは1999年に優勝、1998年に2位。125ccクラスでは1997年に優勝を果たしている。

    チームのホームレースに際し、ふたりはスペシャル・カラーのYZR-M1に乗る。ヘレス大会と同様にカウル下部にオレンジ色のENEOSのロゴが施され、2012年から続いてきたJXTG Nippon Oil & Energy(ENEOSのブランドオーナー)とのパートナーシップを強調する。 ムジェロは1976年に初めてグランプリを開催し、1991年からはグランプリ・カレンダーに定着。トスカーナ地方の美しい景色に囲まれたこのコースは全長5.2km。アップダウンに富み、6つの左コーナーと9つの右コーナー、1,141mのロングストレートから成る。ライダーにもエンジニアにも愛され、また数万もの熱狂的ファンに素晴らしいレースビューを提供する。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス
    「ル・マン後に話したチームのハイレベルな仕事への感謝と、嬉しい気持ちは今も変わっていません。ムジェロは路面のグリップがとても良くて、僕らのマシンはこういう場所で力を出すことができるので、その優位性を最大限に生かしていきたいと思っています。チャンピオンシップは激しさを極めていて、ここからの数戦がとくに重要になって来るので、まずはここムジェロで優勝しなければなりません。100%プッシュし、いつものようにベストを尽くし、戦いを挑み続けていきます」

    バレンティーノ・ロッシ
    「モトクロス・バイクでトレーニングをしていて、運悪く転倒してしまいました。お腹と胸に痛みがあって、今もかなりひどい状態なんです。でも幸い日に日に回復してきているので、気持ちも徐々に上向いてきたところです。イタリアGPを力強くスタートするために、できるだけ早く怪我を治したいです。簡単なことではないだろうけど、あと何日かあるので、最後までしっかり治療を続けていきます。そして木曜日にはメディカル・チェックを受けて、そこで出場許可を得る予定です。決勝でレースするために、ベストを尽くすだけです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「前回のル・マンでは、チームの全員が本当に良い仕事をしてくれました。そして今回は、チームのホーム・グランプリとなるムジェロを迎えます。ここではこれまでに何度も好成績をあげており、今年もまたハイ・パフォーマンスを披露するべく準備を整えているところです。マーベリックはル・マンの優勝のあと好調をキープしています。バレンティーノのほうは先週、モトクロスで転倒するアクシデントがありましたが、順調に回復しています。ホームGP出場を強く希望しており、怪我の状態も日に日に良くなっています」

  • ヤマハ、鈴鹿8耐の参戦体制を発表…ファクトリー体制の2チームで参戦

    ヤマハ、鈴鹿8耐の参戦体制を発表…ファクトリー体制の2チームで参戦

    ヤマハは、2017年7月27~30日、三重県・鈴鹿サーキットで開催される“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会への参戦体制を決定した。

    今大会は「青の真価。」をスローガンに、ファクトリー体制の2チーム「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」と「YART Yamaha Official EWC Team」が出場し、3連覇・7回目の優勝を目指す。

    「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、2016年、鈴鹿8耐2連覇と全日本最高峰のJSB1000で5連覇を達成した中須賀克行と、「Pata Yamaha Official WorldSBK Team」からスーパーバイク世界権に参戦中で、ともに鈴鹿8耐での優勝経験を持つアレックス・ローズとマイケル・ファン・デル・マークが出場。監督は、全日本のファクトリーチームで指揮を執る吉川和多留監督。

    一方、2016-2017FIM世界耐久権(EWC)にレギュラー参戦し、3戦を終えランキング4位、シリーズチャンピオンを目指す「YART Yamaha Official EWC Team」は、ブロック・パークスとマービン・フリッツ、そして同チームのレギュラーライダーであり、全日本権のファクトリーチームにも所属する野左根航汰が出場する。

    マシンは、鈴鹿8耐用に開発したファクトリー仕様の「YZF-R1」を使用し、過去の鈴鹿8耐や全日本ロードレース、EWCで実績のあるブリヂストン製のタイヤを装着する。

    なお、ファクトリー2チームに加え、ル・マン24時間耐久レース、オッシャースレーベン8時間耐久レースで2連勝を飾り、ランキング2位につけるEWCのレギュラーチーム「GMT94 Yamaha Official EWC Team」も、鈴鹿8耐に参戦する。

    YAMAHA FACTORY RACING TEAM

    中須賀克行
    「過去2大会では、チームメイトにも恵まれチーム一丸となって2連覇を達成することができ、こうして3連覇に挑戦できることをうれしく思います。今回、鈴鹿8耐の優勝経験者がチームメイトであり、YZF-R1、チームも2015年から進化・熟成し、万全の体制が整っています。ライバルもニューマシン投入など強化してくると思いますが、ファクトリーの名にかけて勝たねばならないレース。ヤマハファンの声援を胸に、ヤマハ、チーム、スポンサー、サプライヤーが一丸となって3連覇を目指します」

    アレックス・ローズ
    「去年の鈴鹿8耐では2連覇の達成に貢献でき、僕にとって最高のレースになりました。今年もまた、ヤマハからオファーをもらい、ヤマハのファクトリーライダーとして鈴鹿8耐に出場できることは大きな喜びであり、誇りでもあります。だからこそ、今回も本当に楽しみにしています。今年は新しいチームメイトとしてマイケルが加わりますが、彼とはスーパーバイク世界権でもチームメイトであり、よく知った仲なのできっとうまくいくでしょう。まずはテストからになりますが、とにかく早くスタートを切りたいですね」

    マイケル・ファン・デル・マーク
    「鈴鹿8耐にはこれまで4回出場し、そのうち2回で優勝でき、僕にとっては特別で、思い入れの強い大イベントです。今年は40周年記念大会でもあるし、ヤマハは過去2年連続で優勝しています。また、ヤマハをはじめ日本の二輪メーカーにとってこの大会は、シーズンの中でもっとも重要なレースのひとつとなっています。今回は、中須賀さん、アレックスと、とても強いチームなので、僕も全力を尽くし、好レースを展開してヤマハとファンの皆さんに最高の結果“優勝”をプレゼントできるようにがんばります」

    YART Yamaha Official EWC Team

    ブロック・パークス
    「鈴鹿8耐に出場するチャンスを与えてくれたヤマハに感謝します。今年、僕らは新たにブリヂストンとタッグを組みましたが、鈴鹿でも必ずよいレースができると思っています。まずは、事前テストからになりますが、今からとてもワクワクしています」

    マービン・フリッツ
    「子どもの頃からYARTで走りたいと思っていましたが、ついに今年、パークス、野左根というすばらしいチームメイトを得て、出場することが決まりました。僕にとって特別なチームから、特別なサーキットで行われる鈴鹿8耐に出場できるなんてまるで夢のようです。チームメイトのふたりは鈴鹿を熟知していますが、僕は初めてのサーキット。でも、テストでしっかり感触をつかめば、好成績へつなげることができると確信しています。去年、YARTは4位でしたが、今年はブリヂストンとともに表彰台の獲得が目標です。チャンスをくれたマンディ・カインツ監督とヤマハに心から感謝します。本番が待ちきれません」

    野左根航汰
    「今年は、全日本でファクトリーチームに加わり、EWCにもレギュラー参戦していますが、鈴鹿8耐はYARTのライダーとして出場します。ブロックはとてもタフで速く、マービンは年齢が近くライバル関係を築けており、刺激のある恵まれた環境です。チームは初戦のボルドールでリタイアと、逆転チャンピオンは厳しいのですが、誰も諦めていませんし、鈴鹿8耐は勝利を目標に、最低でも表彰台を狙います。僕自身、耐久レースで足りない部分を把握しているので、それを克服し、チーム一丸となって優勝、逆転チャンピオンを狙います」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第5戦 フランスGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第5戦 フランスGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがMotoGP フランスGPで今季3勝目を挙げ、ヤマハのグランプリ通算500勝目を達成した。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも見事なレースを展開し、トップに立った時には大歓声が上がったが、最終ラップで転倒して戦列を離れた。

    ビニャーレスはポールポジションから好スタートを切りホールショット。そのあとは一瞬、混戦に飲まれたが、第3コーナーで飛び込みヨハン・ザルコに続く2番手に浮上。これをロッシが3番手で追う展開となった。

    そして6周目にビニャーレスはザルコをパスして、ついにトップに浮上。ここからは一気にペースを上げて後続を引き離しにかかる。まさに完璧なリズムで危なげなくトップをキープしていたが、次はロッシが激しい勢いで追い上げてきた。そして一旦はトップの座を明け渡すこととなったが、ビニャーレスは決してあきらめようとはしなかった。最終ラップでロッシが転倒し、ビニャーレスはトップでチェッカーを受けた。2位に3.134秒差をつけて優勝を果たした。

    ロッシはグリッド2番手から好スタート。始めはマルク・マルケス(ホンダ)の後ろの4番手につけ、間もなくこれをパスして3番手に上がった。そしてチームメイトのビニャーレスとともにトップのザルコを追って行く展開。

    12周目、一時マルケスに差を詰められたが、すぐに対応してペースを上げ、このあとは順調にトップ争いへと近づいていった。そして残り5ラップでザルコをパスして2番手に浮上。3ラップ後にはビニャーレスの背後につき、ついにはトップに躍り出た。この時点で残りは2ラップ。ビニャーレスもあきらめず、チームメイト同士のバトルが続くなかでロッシがわずかなミスを犯し、最終ラップで転倒。ゴールラインを通過することはできなかった。

    ビニャーレスは25ポイントを追加し、合計85ポイントでランキングトップに浮上。ロッシは23ポイントの差をつけられて3位に後退した。チーム・ランキングではMovistar Yamaha Moto GPが合計147ポイントとなり、2位に21ポイント差をつけてトップをキープ。またコンストラクターズ・ランキングでも、ヤマハが2位に13ポイント差、合計108ポイントでトップに立っている。

    ザルコがホームGPで2位を獲得し、歴史に名を刻む

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが最高のパフォーマンス。ル・マン・サーキットで行われた自身のホーム・グランプリで2位を獲得し、MotoGPで初めての表彰台に上った。ザルコはグリッド3番手、フロントローから飛び出してそのまま6ラップまでレースをリード。その後はトップライダーたちを相手に果敢に競り合い、最終的にビニャーレスに続く2位でチェッカーを受けた。

    ザルコのチームメイトのジョナス・フォルガーも7位獲得と健闘。スタートで出遅れて17番手まで後退したが、ハイペースをキープして少しずつ挽回し、レース終盤ではザルコと同等のラップタイムで好走した。次のイタリアGP、ムジェロもこの勢いで自信を持って臨む。

    次回は2週間後、イタリアはムジェロ・サーキットで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (優勝)
    「レース序盤はヨハン(ザルコ)について行くのが大変でした。彼は本当に速くて、フルタンクの状態ではとてもかないませんでした。とくにコーナー立ち上がりが素晴らしくて、とにかく速いんです。でも後半になると、彼のタイヤのグリップが少しずつ落ち始め、逆に僕のほうは良くなってきました。そしてラップごとにフィーリングが上がって来たんです。そのあとは最後まで、持てる力をすべて出し尽くして走り切りました。正直に言うと、とってもハッピー。本当にうれしいです! チームの仕事も非常に素晴らしかったし、タイヤも最後までしっかり機能してくれました。次のムジェロもこの調子でいきたいですね」

    バレンティーノ・ロッシ (リタイア)
    「非常に残念な結果です。なぜなら今回は、僕らのチームが今季最高の状態にあったからです。ウエット・コンディションでも好調でしたし、とくに決勝は素晴らしかったのです。僕としては、今日は必ずシーズン最高の結果を出せると思っていました。ペースが速かったので大変でしたが、最後はとても気持ちよく乗れていて、フィーリングも良かったのでアタックを仕掛けました。でも最終ラップの第6コーナーでちょっとミスをして遅れてしまい、マーベリックに抜き返されてしまったんです。大きく離されたわけではなかったし、第4セクションは得意な場所なので、この時点でもう一回チャンスがあると思っていたのですが、突然あんなことになってしまいました。どんな状況だったのか、正直なところまったくわかりません。ふつうならフロントに注意するところですが、今日のはリアからの転倒だったのです。いずれにしても僕がミスをしました。その結果がこれです。ポイントを持ち帰ることができなかったことは本当に残念です。何よりも、目の前にあった勝利を逃したことが悔しい。そしてそれによってランキングトップの座も失いました。それでも、このフランスGPの僕は強かったので、悪くなかったと思っています。これからは次のレースのことを考えます。今日と同じように走ることができれば、必ずいい戦いができると思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ヤマハの1-2-3という、夢のようなシナリオを思い描いていました。しかし残念ながら、それは実現しませんでした。それでもわれわれは依然として、このフランスGPに大いなる誇りを感じることができました。ここまでの長い間の努力と貢献によって、ヤマハはグランプリ通算500勝のマイルストーンを達成することができました。マーベリックはこの緊張感のなかで、集中力と熱意、そしてスピードを持ち続けて見事、優勝を果たしました。バレンティーノもともに表彰台に上っていればもっと良かったのですが、最終ラップのほんのわずかなミスが、そのチャンスを奪ってしまいました。それでも”ヤマハ・ファミリー”にとっては誇るべき一日です。バレンティーノの戦いぶりが、このフランスGPを盛り上げ、決して忘れることのできないものにしたのだと思っています。今日のようなエキサイティングなレースが、今後も展開されることを期待しています。そして残りのシーズンもトップを目指して戦い続けていきます」

    Monster Yamaha Tech3

    ヨハン・ザルコ (2位)
    「素晴らしい結果。喜びを表す言葉はいろいろありますが、今日はとにかく”Great!”ということだけです。ソフト・コンパウンドのタイヤを履いてコンディションは完璧でした。ペースには満足できましたし、レースをリードするのは最高の気分でした。心のなかではカタールのことがフラッシュバックしたこともありましたが、やはり、今日はあのときよりも、すべてにおいて優っていたと思います。7周目でビニャーレスに抜かれたあとは、順調に彼について行くことができました。彼は確かに速かったけれど、それが僕を表彰台まで導いてくれたのだと思います。ロッシもまた、とても強かったです。あの時点では3位でも十分に素晴らしいと思っていましたが、ル・マンはコースがタイトでバトルが難しいので、もしも彼らふたりが争えば、何かが起きるかもしれないという気持ちもあったのです。そしてそれが現実になってしまいました。結果はまさに”Super”。とても楽しい一日でした。観客たちが大歓声をあげ、大きなエネルギーが生まれていました。あの時はあまり感じていませんでしたが、今になれば、彼らが僕をあそこまで引き上げてくれたんだと思います。この瞬間を楽しむべきでしょうね。僕はルーキーで、今の僕にとって最も大切なことは、レースを完走してポイントを集めることです。そして今日は20ポイントを獲得することができました。それはとても素晴らしいことなんです。今を大切にし、一戦一戦をエンジョイします。だからこの2位がランキングでも役に立つとするなら、それを喜んで受け入れますよ」

    ジョナス・フォルガー (7位)
    「最終的には、とてもいい一日になりました。とくにヨハンの2位獲得はとてもうれしいことです。僕は、昨日の予選で苦戦してグリッド5列目。でもペースはそれ以上に良かったこともわかっていました。後方からのスタートだったので、序盤は厳しい状況でした。パスはもちろん、リズムを組み立てていくにも予想以上に時間がかかってしまいました。それでも、ひとたびリズムをつかんだらラップタイムも順調に向上していったんです。今の僕がするべきことは、自分自身を見直して、今回のような後方からのスタートを避けるにはどうしたらいいのかを分析、検討することだと思っています。ウイークの初めから終わりまで、もっと強さをキープしなければなりませんし、決勝序盤のペースも上げなければならないでしょう。そのなかでも今回はポイントを獲得し、良い形でウイークを終えることができたと思っています」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「ついにフランスGPが終わりました。そして、誰もが思っているように、私はとても感動し、同時に少し緊張もしています。それはヨハンも同様でしょう。最終的には、われわれが考えていたよりも、ずっと良い形でレースは進んでいきました。ヨハンはいつものように好スタートを切り、見事なペースで最初の6ラップをリード。これはライダーにとっては最高の気分でしょう。われわれはフロント、リアともにソフト・コンパウンドを選択していたため、正直に言えば、少し不安もあったことを認めなければなりません。それに対して最大のライバルとなるファクトリー・ヤマハは、前後ともミディアムを履いていました。昨日までは雨もあって路面温度が上がらなかったので、今日初めて高温を経験し、とくにレース後半は未知の世界と言ってもいいものでした。だからマーベリックがヨハンをパスしたときは、少しほっとしたんです。そうなればヨハンは、マーベリックのどこが速いのか、タイヤの状態はどうなのか、そして、ついて行けるのか、あるいは逃がすべきなのかをしっかり観察すると思ったからです。レースが三分の二ほど終わったころには4番手との差が開き始めて状況が少し好転しました。バレンティーノは近づいていたものの、表彰台の可能性がラップごとに高くなっていきました。その後、後半で速さを見せたバレンティーノが抜いていきましたが、ヨハンは彼に挑戦しようとはせず、ただひたすら、マシンを無事にゴールまで持ち帰り、初めての表彰台を獲得することだけを考えていたんです。その間にも前方では激しいバトルがあり、不運にもバレンティーノが転倒してしまいました。これでヤマハの表彰台独占の夢はついえてしまいました。しかし500勝は達成され、今晩はそのお祝いとともに、われわれはヨハンの表彰台を喜ぶでしょう。しかしその一方で、やはりバレンティーノのリタイアは非常に惜しまれます。一方のジョナスは、とてもよく頑張ってポジションを挽回しましたが、私としてはやはり少し残念です。レース後半、彼は非常に好調で、ヨハンと同等のペースで走り、そしてときにはそれ以上の速さも見せていました。しかし序盤での遅れが響いてしまいました。このようなことが、これまでにも何度かあったのです。スピードは十分に持っているのですから、今後はこの問題を解決していかなければならないでしょう。とは言えこのふたりと、Monster Yamaha Tech3のスタッフ、そして応援してくれた大勢のファンのおかげで、生涯、忘れえない素晴らしい週末になったことは間違いありません」

    関連:【MotoGP】 第5戦 フランスGP 結果:マーベリック・ビニャーレスが優勝

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP 決勝レポート

    好天に恵まれたヘレスサーキットでのMotoGP スペイン決勝、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシのふたりは、グリップ不足に悩まされ、それぞれ6位と10位でレースを終えた。

    マーベリック・ビニャーレスは4番グリッドからスタート後、第1コーナーの競り合いでひとつポジションを下げて5番手となる。

    素早く挽回を図りたいところだが、序盤の数ラップはタイヤを暖める必要があり、この間にまずヨハン・ザルコに先行を許すなど、5ラップ目が終了するころには9番手まで後退してしまう。さらにホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)に抜かれたあと、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)と激しく競り合ったが、そのなかでともにミスがありバレンティーノ・ロッシとアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)にも先行を許す。

    しかしマーベリック・ビニャーレスは、あきらめずここから再び挽回を開始した。まずイアンノーネをパスすると、4番手のカル・クラッチロー(ホンダ)が転倒したため順位を上げる。続いて13ラップ目にはバレンティーノ・ロッシとドビツィオーゾを一気にパスして5番手まで挽回。しかし後続を完全に振り切ることはできず、ドビツィオーゾに再び追いつかれ、17ラップ目には小さなミスもあり6番手へ後退したが、その後は作戦を切り替えて冷静に走り切り、貴重な10ポイントを手にした。非常に苦しい展開により、トップからは24.566秒離された。

    一方のバレンティーノ・ロッシはグリッド7番手から好スタートを切って6番手で第1コーナーへ。序盤にザルコと競り合い、次にロレンソ、マーベリック・ビニャーレスとバトルする間、徐々に後退したものの、苦しい展開のなかで挽回の糸口を見つけ、次の5ラップで4つポジションを上げて5番手へ浮上した。
    しかし10ラップ目、マシンが小さく振られる間にひとつ後退したが、これがグリップトラブルの最初のサインとなった。この後はペースをキープすることができなくなり、追い上げてきたダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ジョナス・フォルガーに先行を許し、トップと38.682秒差の10位でチェッカーを受けた。

    この結果、シリーズポイントではマーベリック・ビニャーレスが合計60ポイントとなりランキング2位。バレンティーノ・ロッシは合計62ポイントでランキングトップを守った。またコンストラクターズランキングではヤマハが4ポイントのマージンをもってトップをキープ。Movistar Yamaha MotoGPも2位に12ポイント差をつけてチームランキングのトップに立っている。

    Monster Yamaha Tech 3のヨハン・ザルコが、ヤマハ勢トップ、サテライト勢トップ、そして最速ルーキーとして4位を獲得した。グリッド6位から果敢な攻めを見せたザルコは、4ラップ目終了時点で2番手まで浮上。その後も激しいバトルのなかでコンスタントに走り切り、4位でチェッカーを受けた。チームメイトのジョナス・フォルガーは、今季3度目のトップ10入り。レース序盤で一旦は14番手まで後退したが、少しずつ挽回し、残り7ラップではバレンティーノ・ロッシをとらえて8位を獲得した。

    次回は2週間後、フランスはル・マンで行われる。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (6位)
    「とても奇妙な1日になりました。ウォームアップでは、すべてのコーナーでとても正確なブレーキングができ、良いフィーリングだったのに、午後のレースでは同じフィーリングを得ることができなかったのです。ほとんどすべてのコーナーでクラッシュしてしまうような感じがあり、チームにとってはとても難しい1日となってしまいました。これでチャンピオンシップにおいて貴重なポイントを失ってしまいましたが、次のレースのためにも何が起こったのかをしっかり突き止め、改善しなければなりません」

    バレンティーノ・ロッシ (10位)
    「難しいウイーク、そしてとても難しいレースになりました。マシンもタイヤも、まったく良い感触が得られないまま終わってしまったのです。とくにスピンと加速については、改善を目指して皆で全力を尽くして取り組んできたにもかかわらず、問題はほとんど解決できていませんでした。終盤は大幅にペースを落としましたが、それでもマシンの振動が続いていました。このような状態でも何とか最後まで走り切れたのは良かったですが、とにかくチームにとって非常に苦しいウイークでした。本来、このコースではもっと上位を走ることができるはずでしたが、一体、何が起きたのか、しっかり調査する必要があるでしょう。明日のテストのなかで、いろいろ分析しながら検証していきます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ヨーロッパラウンドの第1戦は非常に残念な結果になりました。ウォームアップが終了した時点では、このような展開はとても想像できませんでした。マーベリックはウォームアップと同様に決勝をスタートしましたが、その後すぐにフロントに問題を抱えることになりました。バレンティーノもまったく同じ問題に悩まされました。もしかしたらフロントタイヤは最も硬いコンパウンドのほうが良かったのかもしれません。ウォームアップと決勝との違いはこれだけだからです。ちょうど明日はここでテストがあるので、今日のデータを分析して、今日の苦戦の原因を見つけ出し、そこからしっかり学ばなければなりません」

    Monster Yamaha Tech 3

    ヨハン・ザルコ (4位)
    「今日のパフォーマンスには大満足です。ヘレスはとても複雑なコースで、予選では全員が非常に接近していましたが、決勝も同じように激しい展開になりました。僕は序盤から絶好調で、気持ちよく乗れていたし自信もありました。トップライダーを含めて何人かを順調に抜いていき、気づいたら2番手まで上がっていて、しかも依然としてフィーリングは最高の状態でした。ところがそのあと2度、危うく転倒という場面があって、その間にマルクに抜かれたのです。その頃から、限界ぎりぎりにいるとわかり、それ以上プッシュすることができなくなって、前のふたりから離されてしまいました。それでもしばらくの間は3番手をキープしていたのですが、結局、ホルヘに抜かれて4位。最後まで彼を抑えきれると思っていましたが、残りの8ラップは僕よりも彼のほうがずっと安定していました。表彰台獲得、あるいはそこにできるだけ近づくことを目標にしていたので、今日はそれを達成できたと思っています。このあとはしっかり休んで、2週間後のホームレースに向けて準備を整えます。良い状態でル・マンを迎えられるのはとてもうれしいこと。ここまで非常に順調ですが、苦しい時期がこれからやって来るのだとも考えています。プレッシャーをコントロールするための最良の方法は、すべての瞬間をエンジョイし、今を大切に生き、仕事に感謝することです」

    ジョナス・フォルガー (8位)
    「チャンピオンシップに重要なポイントも獲得でき、今日の結果には満足しています。反省点は序盤の戦い方。とくにオープニングラップでたくさんミスをしてしまったので、ここは改善していかなければならないところです。でもレースのなかでは、タイヤが消耗したあともマーベリックやヨハンと同等のペースをキープし、少しずつ差を詰めることもできました。今シーズンはずっとこのような展開が続いてきたわけだけれど、これからはもっと頑張って、レースの状況を分析しながら、序盤でポジションを失わないようにする方法を見つけていかなければなりません。今日は今季4度目のポイント獲得になりました。もちろんうれしいですが、次回のル・マンはチームのホームコースだからさらに一歩前進しなければなりません」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「チームにとって非常にエキサイティングなレースでした。きっといいレースができると期待はしていましたが、気温が非常に高くなって難しいコンディションとなったなかで、タイヤが重要な役割を担うことになりました。スタートではヨハンが飛び出して2番手まで浮上し、これまでのレースと同様、信じられないほどすばらしい走りを見せてくれました。でもその時点では、ファクトリー勢よりも柔らかめのフロントタイヤを使用していたので、その恩恵だろうと考えていたのです。レース後半になれば状況は変わると思っていましたが、なんと彼はペースを落とすことなく、タイヤも最後まで安定していました。最後にホルヘをとらえることは可能だったと思いますが、後ろのドビツィオーゾとの距離が大きくなっていったので、彼は賢明にも、安全に走り切ってポイントを持ち帰る決断をしました。今日は彼がヤマハ最速。貴重なポイントがヤマハのコンストラクターズランキングに加えられることを誇りに思います。マルケス、ペドロサ、ロレンソに少しも臆せずついて行った姿は、とてもルーキーには見えませんでした。タイミングの良いことに、次はホームレースとなるル・マンなので、大勢のファンの応援を期待できそうです。一方のジョナスも同様にいい走りを見せてくれました。序盤の数ラップは慎重でしたが、そのあとはペースを上げ、ヨハンとほぼ同等のラップタイムで攻めていました。そして最終的には前方の集団に追いつき、そのなかにいたバレンティーノもパスして、さらに差を広げて8位でチェッカーを受けたのです。ふたりは常に学んでおり、チームとしてはライダーにとても満足しています。明日はここでテストがあるので、ふたりがさらに学び、GPマシンをより理解してセッティング能力を向上させてくれることを期待しています。チームスタッフの努力に、ヤマハの多大なサポートに、そして頑張ったライダーに感謝します」

    関連:【MotoGP】 第4戦 スペインGP 結果:ダニ・ペドロサが地元で今季初優勝

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP 予選レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、Q2に出場してそれぞれ4番手と7番手を獲得し、決勝をグリッド2列目と3列目からスタートすることとなった。

    ビニャーレスはQ2を最後尾からスタートしすぐさま4番手に浮上。さらにペースを上げ、1分38秒677を記録して3番手に上がった。今回のピットストップは1回としたことから、残り7分でピットインし、1分半後に再びコースに復帰した。

    残された2ラップのアタックでは、1本目から1分38秒台に入れたが、前半で記録したタイムを更新することはできず4番手で終了。トップとの差は0.428秒だった。

    一方のバレンティーノ・ロッシは、ほとんどのライダーが出て行くのを待ってからコースイン。前方がクリアになっていたにもかかわらずペースを上げることができず、最初の走行では1分39秒305で10番手となる。

    7分弱を残してピットに戻ると、約2分後に再びコースに戻った。この時点で11番手に後退していたが、ポジションアップを目指し、1本目のアタックで1分38秒台をマークすると、最終的にはトップから0.659秒差の1分38秒908で7番手となった。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーは、明日の決勝に向けてそれぞれグリッド2列目と3列目を獲得した。

    ザルコはQ2へ進出を果たすと、15分間のタイムアタックでは、ビニャーレスに0.184秒差まで近づいて6番手としセカンドローを獲得した。予選でトップ6に入るのは今季3回目となった。チームメイトのフォルガーは、ザルコから0.247秒差の9番手で、グリッドではザルコの真後ろの位置を確保した。決勝ではトップ・サテライトを目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (予選4番手/1分38秒677)
    「懸命に作業に取り組み、セッティングを煮詰めていったことで、今日は良い結果を得られたと思います。実は、タイヤの右側はとても良いのですが、左側はホイルスピンをしてしまう傾向がありました。これについては今晩しっかりチェックして、明日のウォームアップまでに解決したいと思います。タイヤチョイスについては、ほとんどの時間帯でミディアムコンパウンドを使用しラップタイムも悪くなかったので、おそらくこのままでいくことになるでしょう。明日のウォームアップも今日と同じように、いつもより多めに作業をして、レースに向け適切なセッティングを見つけなければなりません。とくに左コーナーが重要ですね」

    バレンティーノ・ロッシ (予選7番手/1分38秒908)
    「作業が充実していたので、マシンのフィーリングはかなり向上しました。それに、僕自身のペースも悪くないのでまずまずの結果です。ただコーナー進入については依然として課題が残っていて、予選結果にも100%満足ではありません。3列目からのスタートは決して楽ではないし、正直、もう少し前を確保できたら良かったですね。僕らはまだ100%までは到達していません。これからまた、さらに改善できるように作業を続けていきます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「昨日は、ウエットとそこから乾いていく難しいコンディションに悩まされました。今日はようやく、完全なドライでセッティングを行うことができましたが、グリップ不足に直面するとは思っていませんでした。それでもある程度は改善でき、1日の終わりには、ふたりともマシンのフィーリングは向上しました。明日のウォームアップまでに、もう少しグリップを得られるようにすることが今晩の課題です。明日は今日以上に暑くなりそうなので、それも考慮してタイヤのチョイスを行わなければなりません。マーベリックは2列目、バレンティーノは3列目からのスタートですが、そこからポジションを上げ上位で戦ってくれることを期待しています。いつもと同じように、チームとしてすべての力を注ぎます」

    Monster Yamaha Tech3

    ヨハン・ザルコ (予選6番手/1分38秒861)
    「作業も順調に進み、今日の走りにも満足しています。午前中のセッションではみんなとても速かったけれど、僕も昨日のタイムをさらに短縮できると確信していました。そして懸命にプッシュし、何とかQ2に出場することができたのです。Q2では、おそらくみんなと同じソフトコンパウンドのタイヤを使用しました。しかし、気温がとても高くグリップが不足しペースを上げるのが難しい状態でしたが、チームと協力しタイムの更新に成功したのです。最終的には6番手を獲得し、決勝に向けてまさに完璧な位置を確保できました。明日はレースをエンジョイしながら、一方で集中力を切らさずに、スタートから積極的に攻めて上位グループについていきたいと思います。そのあとは最後までプッシュし続けて、できるだけたくさんのポイントを獲得します」

    ジョナス・フォルガー (予選9番手/1分39秒108)
    「総合的に見て、予選の最終的なリザルトにもラップタイムにもとても満足しています。今日は1日中、他のライダーとかなり接近した激しい戦いでしたし、それとは別に、いくつか問題も出てしまって難しいチャレンジでしたからね。そのなかでもチームとともにしっかり作業に取り組んで適切なマシンバランスを見つけ、最後には良い方向性も見つかりました。フリープラクティス第4セッションでは、決勝で使う予定のミディアムコンパウンドを履き、フルタンクの状態でとてもうまく走れました。続くQ2では思うようにタイム短縮はできませんでしたが、グリッド9番手という結果にはチームのみんなも喜んでくれました。明日は最も重要な日です。激しい戦いになると思いますが、僕らのペースもとてもいいので必ずチャンスはあると思っています」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP フリー走行レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第4戦 スペインGP フリー走行レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、ウエットからドライへ変わる難しいコンディションのなか冷静な走りをキープ。

    第4戦スペインGPのフリープラクティスに臨んだマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ。第1セッションはウエット・コンディションとなり、ペースが上がらなかったが天候が回復した第2セッションではラップタイムを短縮、それぞれ6位と12位を獲得した。

    トップ10入りを目指していたマーベリック・ビニャーレスは、コースに慣れようと早々にスタートしたものの、ウエット・コンディションのもとで慎重な走りをキープ。午後から天候回復が期待されていたため、リスクを避けて冷静に走り切り、1分53秒555のベストタイムで10位を獲得した。トップとの差は0.907秒。

    午後は太陽が顔をのぞく、ドライ・コンディションでラップタイムが向上。マーベリック・ビニャーレスは1分41秒718まで短縮し、さらにペースを上げるも、些細なミスをきっかけに転倒。幸い怪我はなく、一旦ピットへ戻ってから再びコースへ復帰。このあとセッション終了まで果敢にプッシュを続け、1分40秒379のベストタイムで総合6位を獲得した。トップとの差は0.959秒。

    一方のバレンティーノ・ロッシも、午前中のウエット・コンディションでは我慢の走り。この時期のスペイン・アンダルシア地方では珍しい雨に見舞われたこのセッションを、ウエット用セッティングの調整と、今後に向けたデータ収集に当てた。45分間のセッション終盤になって少しずつペースを上げると、1分53秒263を記録してトップに1.615秒差の16位。

    午後になって路面が乾き始めると、所々に残る水たまりを巧みに避けながらコースの感触を確認。セッティング作業を継続しながら、最後のアタックで1分41秒台の壁を破る1分40秒698を記録したが、順位は12位に留まりトップ10入りを逃した。

    Monster Yamaha Tech3のジョナス・フォルガーとヨハン・ザルコにとって、今季初のヨーロッパ・ラウンド。第4戦スペインGPで好成績を目指すべく、フリープラクティス初日から全力投球。

    午前中の第1セッションはウエット・コンディションとなるも、ジョナス・フォルガーは手を緩めることなく果敢に走り切って6位を獲得。午後には晴れて路面が乾くと13位へ後退したものの、6位のマーベリック・ビニャーレスに0.394秒差まで近づいた。一方のヨハン・ザルコも好調な走りを見せていたが、第2セッションでテクニカル・トラブルが発生したため途中で切り上げた。

    マーベリック・ビニャーレス (初日フリー走行総合6番手1分40秒379)

    「僕は大丈夫。ただレース・ラインをちょっと外れて水たまりに乗ってしまったんだ。チームにも話したんだけれど、マシンを立て直すことができずに転倒してしまった。すぐにピットに戻って修復し、再スタートしたあとはフィーリングも上々だったから心配はないよ。それでもまだ課題は残っているけれど、ラップタイムが上がってきているし総合的には満足。明日は直接Q2へ進めるよう、フリープラクティス第3セッションでベストを尽くす。空気抵抗を考慮したエアロ・フェアリングを試してみたけれど、今日はこんなコンディションだったから判断は難しいので、明日もう一度トライしてから決めたい」

    バレンティーノ・ロッシ (初日フリー走行総合12番手/1分40秒698)

    「路面がひどく濡れていた。とくに午前中はフル・ウエットで、最初からかなり苦労させられそうな印象だったんだ。実際、なかなかペースが上がらず、多くの課題が残ってしまった。午後になるとようやく路面が乾き始めたが、依然として水たまりが消えなかったため慎重に行くしかなかった。しかもいくつか問題も出てしまい、結局、速さにつなげることができなかった」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)

    「予報通りに雨が降り、フリープラクティスの第1セッション、第2セッションは大きな影響を受けた。午前中は路面コンディションが非常に難しかったが、明日、明後日は晴れてドライになりそうだから、今日はリスクをおかさず慎重に走りきることが重要だった。ほとんどの時間をウエット用のセッティング作業に費やしたが、それでもまだ足りないくらいだった。午後からは天候が回復したものの水たまりがたくさん残っていて、マーベリックは不運にもそのひとつに捕まって転倒してしまった。怪我がなかったのは不幸中の幸いだ。バレンティーノもこの状況のなかでいくつか困難にぶつかり、順調に作業を行うことができなかった。明日のフリープラクティス第3セッションまでに、ふたりのマシンのセッティングを磨き上げ、同時に路面コンディションの回復にも期待する。それによってわれわれのマシンの最大の長所を引き出すことができると確信している」

    ジョナス・フォルガー (初日フリー走行総合13番手/1分40秒773)

    「最終的にはまずまずのところまで来ることができた。でも途中で何度か厳しい状況も経験したんだ。午前中の第1セッションはウエット・コンディション。午後になって路面が乾いてきたのでセッティング作業を開始すると、ようやく好タイムを記録することができるようになった。でも初めのうちはフロントが柔らか過ぎて、後半はリアに荷重がかかり過ぎた。そして今は、ブレーキングから加速までの間にフロントからリアへとある程度の移動が感じられる状態になっている。僕自身については、今日もとても多くを学ぶことができたし、このコースを楽しんで走ることができた。明日、しっかりとマシンをセットアップすることができれば、明後日の決勝では好成績を狙えるだろう」

    ヨハン・ザルコ (初日フリー走行総合15番手/1分41秒019)

    「いろいろな面で難しい状況だったけれど、そのなかでも貴重なデータを収集することができたことは大きな収穫。僕自身の調子も上向きだ。第1セッションは雨がたくさん降って大変だったけれど、僕にとっては、MotoGPマシンで初めてここのウエット・コンディションを走る貴重なチャンスになったんだ。だから序盤は慎重にスタートし、YZR-M1とそのパワー、そしてこのコースについて時間をかけて理解していった。最終ポジションは期待したほどは上がらなかったが、限界はまだまだ先にあるので、ここからの追い上げにはもう少し時間が必要になると思う。それでも、午後のドライ・コンディションでは素早くペースをつかむことができた。前回大会のときに計画した通りにセッティングを変更したら、全体的なフィーリングが向上したんだ。ここヘレスでもうまく機能してくれたことが重要で、この調子なら他のどのサーキットへ行っても使えるだろう。でも最後は残念ながら、ちょっとしたテクニカル・トラブルが出てしまって、それ以上プッシュできなくなった。リスクをおかしたくなかったので走行中止を決断。それが最善の選択だったと思っているよ。明日も落ち着いて取り組み、また一歩、前進を目指したい」