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  • MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、MotoGP ドイツGPの決勝をグリッド2列目からスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは予選セッション序盤でトップ争いを展開したあと4位を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、Q2に出場した12人が0.7秒差にひしめくなかで、激しい競り合いの末に6番手となった。

    ビニャーレスは15分間のセッションを好調にスタート。最初のアタックで一時トップに立ったあと、少し緩めて態勢を整える。そして2回目のアタックでは1分20秒441へ更新し、改めてトップの座を確実にした。

    残り8分半でピットに戻ると、ほとんどのライダーピットレーンを離れるまで待ち、クリアスペースを確保してからピットアウト。残りの3ラップでポールポジションを狙っていったが、ベストラップを更新することができず最後の4分間で4番手に後退した。トップとの差はわずかに0.171秒だった。

    一方のロッシは予選セッション序盤で苦戦。2回目のアタックで1分21秒台の壁を破り、1分20秒972で7番手につけたあとピットインを行った。

    残り時間は約6分。新品タイヤを装着してコースに戻った時点で8番手に後退していたため、なんとか順位を上げようと果敢に攻めてゆく。そして4回目のアタックで1分20秒532に短縮して5番手に浮上。しかし最後のラップではラップタイムを更新することができず、ひとつ下げて6番手で終了した。トップとの差は0.262秒。決勝はビニャーレスと同じ2列目からのスタートが決定した。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは、ドイツGP決勝をそれぞれグリッド5列目と6列目からスタートする。

    Q1に臨んだザルコはフリープラクティス初日のタイムを1.431秒短縮したが、シーズン中で最も短いコースで多くのライダーのラップタイムが接近した結果、0.116秒の僅差でQ2進出を逃すこととなった。

    一方のシャーリンは、特徴的なザクセンリンクのコース攻略に苦戦。金曜日の午前中から土曜日の午後までに1.5秒以上を短縮したにもかかわらず、決勝グリッドは6列目に留まっている。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選4番手/1分20秒441)
    「予選セッションは好調でした。とくに最初の走行は本当に良かったと思います。2回目の走行でも同様にプッシュしていきましたが、すでにフロントタイヤを消耗していたので思い通りの走りができませんでした。本来なら、今日はポールポジションも不可能ではなかったと思っていますが、それよりも明日の決勝のほうに照準を定めています。明日までにもう少し改良したいところもあるので、その成果に期待しています。おもな課題は電子制御システムとわたし自身のライディング・スタイルですが、どちらもきっとうまくいくと信じています」

    バレンティーノ・ロッシ (予選6番手/1分20秒532)
    「昨日よりはずっと良くなりました。電子制御システムを活用して、マシン・バランスと加速性能が向上したのです。ペースはそれほど良くはありませんでしたが、同時にそんなにひどい状態でもありません。今シーズンはもう何度も経験していることですが、大勢が非常に接近しているので、2列目に並べたことはとても良かったと思います。ここから好スタートを決め、そのまま最初の数ラップを順調に走ることが重要なのです。そのあとは様子を見なければなりませんが、とくにリアタイヤの選択が鍵を握ることになると思っています。どれにするかはまだ決まっておらず、どのタイヤがベスト・チョイスなのかもまだ把握できていません。これからデータをチェックし、作業に取り組み、明日もまたそれを続けて決勝に備えます」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「ザクセンリンクの2日目はとても忙しい一日になりました。昨日もお話ししたように、今日はマシン・セッティングと決勝用タイヤ・スペックのテストに集中し、これだけでふたつのセッションのほとんどを費やすこととなったのです。マーベリックはQ2の序盤で自信にあふれる走りを見せてくれました。そしてセッションの残り3分まで暫定トップに立っていたのはとても良かったと思います。ただ2回目の走行でラップタイムを更新できなかったことが残念です。バレンティーノのほうは、それとは反対の状況になり、最初のトライでは1分20秒台に入れることができずに苦しみました。それでも2回目の走行でなんとか6番手まで上がってきて、結果的にふたりともグリッド2列目に並ぶことになったのですから、まずまずの成果と言っていいと思います。このサーキットはとくにオーバーテイクが難しいところなので、グリッド位置がとても重要なのです。もちろん、依然として激しいレースになると予想しています。明日のウォームアップ・セッションまでにさらに改善を試み、もう一歩前進できるよう頑張って仕事に取り組んでいきます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選14番手/1分21秒059)
    「とても難しい一日になりました。何がいけなかったのか、未だにはっきりとは理解できていない状態です。ウイークのスタートからここまでずっと、ペースが上がらず状況は少しも好転しません。明日の決勝でどこまでやれるかわかりませんが、いつものように戦いに挑むつもりです。いずれにしても、非常に厳しい状況です。早くここから抜け出せるよう願っています」

    ハフィス・シャーリン (予選18番手/1分21秒460)
    「セッティング向上を目指して作業に取り組みましたが、フリープラクティス第3セッションでは、それがなかなかうまくいきませんでした。でもそのあとでチームがとても良い状態に仕上げてくれて、プラクティスの第4セッションでは決勝を想定してロングランも行いました。予選終盤は少しナーバスになっていましたが、それでもあとコンマ2~3秒は短縮できると考えていたので、もしそうなっていればトップ15に入れたかもしれません。結局そこには届きませんでしたが、かなり近づくことができました。明日は好スタートを目指し、チームのために少しでもポイントを獲得できるよう頑張ります。同じくルーキーの中上選手が今回はとても好調なので、彼とバトルできればうれしいです」

  • MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP プレビュー

    MotoGP 第9戦 ドイツGPが今週末ザクセンリンクで開催される。今シーズン前半戦の最終レースへむけてMovistar Yamaha MotoGPは士気を高めている。

    大接戦が展開されたオランダGPから2週間、Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは今週末、第9戦ドイツGPに臨む。 オランダGPでは見事な走りを披露しながらも、わずかに表彰台を逃したバレンティーノ・ロッシ。

    今回はその雪辱を果たすべくウイークのスタートを待っている。シリーズランキング2位をキープしているロッシは、トップとの41ポイント差を縮めてから夏休みを迎えたいところ。ここザクセンリンクでは豊富な経験と多くの好成績を残している。2002年、2005年、2006年、2009年に優勝。2000年、2003年、2008年に2位、2013年と2015年に3位を獲得している。

    チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは前回表彰台を獲得し、シリーズポイントではロッシから6ポイント差のランキング3位につけている。アッセンTTサーキットではスタートからフィニッシュまで力強い走りを見せており、今回も勢いをそのままに好結果を導き出そうと自信を持って臨む。ザクセンリンクでは2度、表彰台に上っている。2011年に125ccクラスで、2013年にはMoto3で3位を獲得した。今年はMotoGPで、初めてのトップ3を目指す。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコは、終始トップグループにつけた前回のアッセン同様、今回も引き続きさらなる前進を目指す。一方、アッセンで厳しい戦いを強いられたチームメイトのハフィス・シャーリンは、もう一度ここでポイントを獲得してからシーズン後半戦にそなえたいところ。

    ザクセンリンクのあるケムニッツ地方は2輪と4輪のレースが盛んな地として知られており、1920年代にはクローズドの公道サーキットでレースが行われていた。ザクセンリンクは1996年、安全性を考慮して建設。その2年後に初めてMotoGPを開催して今日に至る。コース幅12mのサーキットには多くのタイトコーナー(左10、右3)が設けられ、MotoGPカレンダーのなかでは最もスピードの遅いコースのひとつとなっている。

    バレンティーノ・ロッシ
    「アッセンは素晴らしいレースでした。だからこそ、早くまた走りたくてうずうずしています。ここザクセンリンクでもあのようなレースを再現できるかどうかはわかりませんが、トップライダーたちとともにトップグループで戦うためにすべてを賭けるつもりです。去年のドイツGPはあまり良いところがありませんでした。それだけに、わたしたちのポテンシャルを理解するのに適した場所と言えるでしょう。金曜日の最初のフリープラクティスからハードワークを行い、レースに備えなければなりませんが、わたしは非常に自信を持っています。わたし自身、とても調子がいいですし、チームも本当によく頑張ってくれています。夏のショートブレイクを迎える前の大事な一戦なので、ベストを尽くし、日曜日には好バトルを展開し、シーズン前半を良い形で終えたいと思っています」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ザクセンリンクをとても楽しみにしています。マシンの準備は順調ですし、すべてのことが良い方向へと進み始めています。このまま好調を保ってシーズン前半戦を終えることができると確信しています。チャンピオンシップで好位置をキープするために、できるだけ多くのポイントを獲得したいと思っています。アッセンでは幸いに、マシンに以前と同じような好フィーリングが戻ってきました。レース序盤で悩まされていた問題を解決することができたので、ライバルたちと同等の戦いができるようになったのです。その結果として立った表彰台では新しい空気を吸ったような気持ちがして、より一層、大きなモチベーションが生まれました。この場所を維持するために、いつものように100%の力を注ぎたいと思っています。昨年は4位に留まり、惜しいところで表彰台を逃しました。今年はすべてをぶつけて表彰台を目指し、良い方向性をキープしていきたいと思っています」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「アッセンでの素晴らしいバトルを見たあとだけに、わたしたちチームは次のレースを待ちきれない気持ちでいます。ライダーたちはふたりとも、前回のレースで大きな手ごたえをつかんでいたのです。オランダでつかんだグッド・フィーリングを、今回もまた再現することを心に決めています。バレンティーノもマーベリックも数日間の休養でバッテリーをチャージし直しているので、夏休み前の最後のレースとなるザクセンリンクでもう一度100%を注ぐことができるはずです。ザクセンリンクはヤマハのマシンによく合っています。しかしここではセッティングの出来が大きな役割を果たすことになるのです。狭いコースに合わせてセッティングを仕上げていくために、わたしたちは初日の金曜日から良い状態でスタートする必要があるでしょう。昨年はわずかに表彰台に届きませんでした。今年はその雪辱を果たすことがわたしたちの目標になります。そのためにも前回のような仕事を今回も再現することが重要になります」

    ヨハン・ザルコ
    「ドイツのザクセンリンクは小さいサーキットですが、とてもおもしろくて、とてもいいコースです。ときどき大雨に見舞われたりしますが、そんなときでもコースは良い状態を保ってグリップも十分。そうなると、ウエット・コンディションでもびっくりするほどマシンを傾けられたりするので、私にとってはそれが逆に邪魔になるほど。その感触に慣れるまでに少し時間がかかるのです。ドライ・コンディションならば、同時に気温も高めになってほしいと思っています。ここは左コーナーがとても多いので、タイヤの右側が常に冷たいままになってしまいます。気温が上がれば、右側の感触もいくらか良くなるからです。去年は9位。当時のチームメイト、ジョナスはホームGPで素晴らしい活躍を見せました。今年は私が、なんとかそれを引き継ぎたいと思っています。そしてザクセンリンクで表彰台を目指します」

    ハフィス・シャーリン
    「ザクセンリンクは小さくてテクニカル。他のコースとは異なる特徴を持っています。私は日曜日の30ラップの決勝に照準を合わせ、ハードワークを重ねて着実に前進していきたいと思っています。前回のウイーク序盤と同じように、マシンに好感触をつかむことが重要。ウイークのスタートが非常に楽しみです。自分自身を成長させ、またポイント圏内に復活してトップルーキー奪還を目指します。好天を期待します」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「ここザクセンリンクでシーズン前半が終了し、パドックは短い夏休みに入ります。毎年のことですが、前半戦を良い状態で終えることがとても重要で、チームにとってひとつの指針にもなります。現時点でヨハンはランキング4位。まずそれをキープすることが目標ですが、彼のすぐ後ろに大勢のライダーがついてきているので、そう簡単ではないでしょう。ザクセンリンクは夏休み前の重要なポイントなので、ここで好感をつかむことによって夏休みがより充実し、より良い気分で後半戦を迎えることができるのです。昨年はジョナス・フォルガーがトップ争いを展開して最終的に2位を獲得。母国ファンの前でMotoGPの初表彰台に上るという素晴らしい結果になりました。これはわたしにとっても特別なことで、思い出すと今でも涙があふれるほどです。ジョナスはもちろん、チーム全員の夢がかなった瞬間だったのです。わたしたちはこのコースで良いレースができることを知っています。数年前にはカル・クラッチローも、マルク・マルケスと戦って2位を獲得しています。このようにいくつかの好成績と素晴らしい思い出が生まれた場所であり、また大勢のファンが迎えてくれる場所でもあるのです。いつも大観衆がわたしたちを良い気分にさせてくれるので、毎年ここへ来るのを楽しみにしています。ドイツの熱狂的ファンがわたしたちに幸せな時間を与えてくれるのです。 ハフィスもまた、トップルーキーを目指してここまでとてもよく頑張っています。前回のアッセンは残念な結果となりましたし、ザクセンリンクも彼にとってはあまり良いところがなかったと思いますが、彼がワークショップで数日間を過ごした間に、わたしはこのような話をしたのです。”良いライダーになりたければ、どのサーキットでも速く走れるようにならなければならない。とにかくそこへ行って楽しむこと。それが成果をつかむ方法なのだ”。ヨハンはランキング4位キープを、ハフィスはフランコ・モルビデリより多くのポイントを目指して戦います。そのあとわたしたちは数日間の休みをとり、またシーズン後半戦に向けて準備を始めます」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第8戦 オランダGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第8戦 オランダGP 決勝レポート

    トップグループは8台の大集団となり、2018シーズンで最も白熱した優勝争いが繰り広げられたMotoGP オランダGP。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシもそこに加わりバトルを展開。

    ヤマハにとって63周年を迎えたこの日、マーベリック・ビニャーレスが3位表彰台を獲得、バレンティーノ・ロッシはレース終盤、ライバルとのバトルの中でオーバーランがあり5位でフィニッシュとなった。

    6番グリッドからスタートしたマーベリック・ビニャーレスは、第1コーナー進入時点で9番手となるが、そこから6ラップのうちに6番手へと挽回した。そして後方にカル・クラッチロー(ホンダ)とヨハン・ザルコを引き連れ5台のトップグループに近づいて行った。

    ヨハン・ザルコとのバトルのあと、12ラップ目にはバレンティーノ・ロッシをパス。次にアレックス・リンス(スズキ)をとらえて4番手に上がったが、そのテールにはバレンティーノ・ロッシがぴったりと続いていた。ロッシと競り合いながらファステストラップを記録し、同時にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)をパス。さらにマルク・マルケス(ホンダ)をとらえ2番手に浮上すると、残り8ラップとなったところでトップのアンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)に仕掛けたがマルケスかわされ、すぐに追いかけるもオーバーランを喫し、マーベリック・ビニャーレスは4番手へと後退した。

    しかしここであきらめることなく残り2ラップで再び2番手としたが、最終ラップでは後方に迫るリンスを抑えきれず、2位に0.039秒差の3位でゴール。トップとの差は2.308秒だった。

    一方のバレンティーノ・ロッシはスタートで後退したがすぐに挽回し、1ラップ目を3番手で終えた。前のふたりを逃がすまいと序盤からハイペースで追い上げ、4ラップ目の終わりでマルケスに最初のアタック。次にロレンソに仕掛けたが、接触してバレンティーノ・ロッシは遅れてしまう。そしてこのあたりから後方のグループ加わり、6ラップ目にはトップグループが8台へと膨れ上がった。

    接近戦のなかでバレンティーノ・ロッシは一旦7番手まで後退したが、マーベリック・ビニャーレスとバトルを繰り広げながら挽回を図る。そして残り5ラップでは4番手走行中に前方のマルケスとビニャーレスがオーバーランし、トップに仕掛けるチャンスが巡って来たが、ライバルたちも懸命に挽回し、ロッシは再び4番手へ後退。しかしここで終わらず、もう一度2番手を奪い返してチャンスをつないだ。

    ところが第1コーナーでドビツィオーゾと接触してオーバーラン、これで大きく順位を落としてしまったが、残りの2ラップも100%の力を注ぎ、最終コーナーでアタック。しかし一歩およばずドビツィオーゾに続いて5位でチェッカーとなった。

    バレンティーノ・ロッシはシリーズポイントを99に伸ばしてランキング2位をキープ。マーベリック・ビニャーレスが6ポイント差の3位。コンストラクターズ・ランキングではトップから35ポイント差の3位となっている。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはグリッド3列目からトップグループに加わり、終始バトルを展開して8位を獲得した。この結果、シリーズポイントを合計81ポイントに伸ばし、ランキング2位に18ポイント差のランキング4位。またサテライト勢ではトップをキープしている。

    一方、チームメイトのH・シャーリンは難しいアッセンTTコースに苦戦。終盤では中上貴晶(ホンダ)とバトルを繰り広げ、中上のペナルティもあり18位でゴールした。次回、ドイツGPではポイント獲得を目指す。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (3位)
    「とてもうれしい結果となりました。序盤の走りを改善する方法を追求してきましたが、とくにレース中盤でよい走りができました。その後はタイヤを消耗してしまいましたが、これに関しては次回からしっかり対応できると考えています。アッセンは相性がよく速く走れるサーキットなので、今回はそれがいくらか助けになっていると思いますが、今日はトップに出てプッシュしていく作戦でした。スタートの時点で遅れていたので優勝を狙える位置ではありませんでしたが、6ラップ目のラップタイムが1分34秒1。終盤はもっと速く走れたはずですが、少し腕上りもあってスピードをコントロールできなくなっていました。次回からは今日の反省を踏まえて作戦を立てたいと思います。それでも、こうして調子を取り戻して表彰台に復帰することができたことはうれしく思っています。昨年のドイツはいいレースができたし、速く走る方法はわかっているので、次回もしっかりと仕事に取り組み好調をキープします」

    バレンティーノ・ロッシ (5位)
    「激しいレースでした。最初から最後までエキサイティングなバトルに加わりましたが、表彰台に立つチャンスを逃してしまったのは残念です。問題のひとつは序盤にありました。ロレンソ選手がハイスピード走行中に縁石に乗り、フロントを滑らせたのです。僕はすでに加速を始めていたので危ない状況でしたが、なんとか2台ともクラッシュを避けることができました。そのあとはとても難しいレース展開になりました。リアにソフトコンパウンドを履いていたので消耗しないように気を遣っていましたが、それでも終盤で苦しい状況になることはわかっていました。そうしたなか残り4~5ラップでアタックを仕掛けたのですが、僕はドビツィオーゾ選手とのバトルでアンラッキーにもコースアウト。これで大きく離されてしまい5位に終わってしまいました」

    リン・ジャービス (マネージングディレクター)
    「とてもすばらしいレースが展開されました。スタートからフィニッシュまで、こんなに何度も抜き差しが繰り返されることなど想像できませんでした。この中でビニャーレス選手もロッシ選手も見事な走りを披露してくれただけに、ふたり揃って表彰台に立つことができなかったことは残念ですが、ビニャーレス選手が表彰台に上ったことはとてもうれしく思います。これは彼にとって大きな自信になったことでしょう。序盤は後方からの追い上げとなりましたが、今日のビニャーレス選手は非常にアグレッシブに攻め、そのおかげでトップグループから離されることなく、ついには追いつき、そして表彰台を獲得できました。ロッシ選手も終盤のオーバーランさえなければ表彰台の可能性もあったはずです。次回のザクセンリンクもヤマハと相性のよいサーキットなので、またハードワークとプッシュを続けていきます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (8位)
    「今日はとてもハッピーな一日になりました。ウォームアップのなかではいくつか問題もあって、チームには難しいレースになるだろうと伝えていました。ライバルたちと互角に戦うためには、ブレーキングの改善を含めて、もう何歩か前へ進む必要がありましたが、その何歩かを、チームが決勝までに縮めてくれたのです。スタートがうまくいったあとマシンのフィーリングは上々でした。序盤はポジション争いが激しく難しい戦いでしたが、そのなかで僕は素早くフィーリングをつかんでペトルッチ選手をパス。そしてクラッチロー選手に追いついてトップグループに加わりました。そのまましばらくついていきましたが、やはり昨日までの不調が響いて十分な戦いはできませんでした。このところ表彰台争いから離れており、今日のことは復活へのステップだと考えています。だから今日の結果を喜ぶべきでしょう。よいフィーリングが戻ってきて、ランキングも4位をキープしています。総合的に考えて今日は非常にすばらしく、そして非常に楽しいレースでした」

    ハフィス・シャーリン (18位)
    「チームに対してとても申し訳なく思っています。レース序盤はペドロサ選手の後ろについていいペースで走れていたのですが…。好スタートを切ったあと、第1コーナー進入がタイトなのでベストラインを取ることができず、アウト側から多くのライダーに抜かれてしまいました。そのあとはペースを守り、フィーリングもよくなってきたのですが、10ラップもすると突然にフロントのグリップが落ちてしましました。そのためハードブレーキングが不可能になり、ペースを維持することもできなくなりました。これはおそらく僕のタイヤチョイスのせいですが、またここで学ぶこととなりました。ポイント圏内を目指すチャンスはあったと思います。今日の経験を糧に、またハードワークに取り組みます」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「タフなウイークになりました。ザルコ選手もシャーリン選手もハードワークに取り組みましたが、予選ではあと5秒というところまでトップにいたにもかかわらず最後は8番手となってしまいました。決勝のスタートも絶好というわけではなかったのですが、ザルコ選手はここで懸命に挽回。トップと同等のペースをキープするのは難しい状況のなか、最後まで8台によるトップグループのなかで奮闘して8位とし、貴重な8ポイントを獲得しました。これによってランキング4位を守ったことは、チームとして非常に誇りに思っていますし、明らかに厳しい状況のなかで、決してあきらめずに戦い続けたザルコ選手に感謝します。シャーリン選手については、昨日の予選までの取り組みに満足していましたが、今日の1ラップ目は良いところがなく、ペースも十分ではありませんでした。モルビデリ選手との差を縮めたかったのですが、18位に終わってしまったことを残念に思います。シャーリン選手は初めからこのサーキットをあまり好きではないようでしたが、MotoGPのトップライダーを目指すならどこへ行っても速く走れなければなりません。カタルニアではベストライダーの一員になる可能性を見せてくれましたが、同時に当然ながら、ルーキーとして学ぶべきことがたくさんあるのです。彼の努力と献身に感謝し、次のザクセンリンクに期待します。そしてふたりのライダーをはじめチームの全員がポジティブな気持ちで夏休みを迎えられるようベストを尽くします」

    関連:【MotoGP】 第8戦 オランダGP 結果:マルク・マルケスが今季4勝目

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第8戦 オランダGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:第8戦 オランダGP プレビュー

    ヤマハ発動機株式会社創業63年を記念し、Movistar Yamaha MotoGPがアッセンTTサーキットでトップ・リザルトを目指す。

    昨年はここアッセンTTサーキットでバレンティーノ・ロッシが劇的な優勝を飾り、詰めかけた大観衆を熱狂させた。ヤマハ発動機株式会社63周年(7月1日創立記念日)を祝うため、今年もまた表彰台の頂点に照準を定めている。

    バレンティーノ・ロッシはここで多くの好成績を残しており、最高峰クラスで8勝(2002年、2004年、2005年、2007年、2009年、2013年、2015年、2017年)、250ccクラスと125ccクラスでもそれぞれ1998年と1997年に優勝している。相性の良さを自信にして、ランキングトップとの27ポイント差を詰めることが今年の目標だ。

    一方、2週間前のホーム・グランプリで厳しい展開を強いられたマーベリック・ビニャーレス。翌日の月曜日にカタルニア・サーキットでテストを行い、レース序盤を想定したフルタンクでの走行を行って手ごたえをつかんでいる。

    アッセンでは2011年に125ccクラスで優勝、2012年と2013年はMoto3でそれぞれ優勝と2位、2014年はMoto2で2位と、合計4回表彰台に上っている。今年は最高クラスのライダーとして表彰台への復帰を目指す。

    アッセンTTサーキットは“スピードのカテドラル”と呼ばれて多くのライダーに愛されてきた。1955年にオランダGP開催のために建設され(それ以前は公道コースでレースが開催されていた)、以来毎年、Motorcycle World Championshipが行われている。

    現在のコースは全長4.5km。素早い向き換え、高速から低速まで様々なタイプのコーナー(左コーナー6、右コーナー12)、高低差のないフラットな路面などが特徴のテクニカルコースは、毎年100,000を超える熱狂的ファンを引きつけている。

    MotoGPサーカスのなかで歴史の古いアッセンTTサーキットで今週末、69回目のオランダGPが開催される。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはシーズン序盤の活躍により合計73ポイントのランキング4位につけて、毎回ポイントゲットに集中してきたが、第8戦では最初の頃の好フィーリングを取り戻すことを目標にしている。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンはベストルーキーのひとりとして完璧な仕事を続けてきたが、前回はミスをおかして結果を残すことができなかった。チャンピオンシップでは2ポイント差でF・モルビデリを追う展開になっており、今回は暫定ルーキー・オブ・ザ・イヤーの座への返り咲きを狙う。

    バレンティーノ・ロッシ
    「昨年、優勝したアッセンへと向かうにあたって、いろいろな思いが入り混じっています。私とヤマハが最後に優勝してからこんなに長い時間が経ってしまった。依然としてハードワークが求められています。同時にこの素晴らしいコースを走るのがとても楽しみでもあります。相性の良さは確信していますが、何が起こるかわからないので、コンディションや状況をしっかりチェックしなければなりません」

    マーベリック・ビニャーレス
    「アッセンの素晴らしいサーキットでのレースをとても楽しみにしています。シーズンの中盤、チャンピオンシップで良いポジションにつけてこのレースを迎えることができるので、より一層、集中して多くのポイントを獲得したいと思っています。カタルニア・サーキットでのテストで好感触を取り戻すことができたので、今度こそ良いレースができると確信しています。モチベーションは上がっており、同時に非常に集中しています。ハードワークを続け、決勝日に期待します」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「わたしたちはいつも、アッセンでのレースを楽しみにしています。そして今年も好成績を目指しています。昨年はバレンティーノが優勝を飾っていますし、マーベリックも本来のペースを取り戻し、昨年のミスを埋め合わせようと気持ちを高めています。シーズンも中盤戦に入ってきたところでバレンティーノとマーベリックがランキングで2位と3位につけているので、わたしたちのモチベーションも上がっています。オランダのファンはMotoGPと関係が深く、私たちはいつも彼らに支えられています。だから彼らにとっても忘れられないレースになるようベストを尽くします」

    ヨハン・ザルコ
    「アッセンは長い歴史を持つ素晴らしいサーキット。わたしは2016年に1回だけ優勝したことがあります。Moto2ではいい走りができましたし、昨年はMotoGPでも非常に順調でした。でもレースは難しいコンディションとなり、雨が少し降って転倒の不安もあったのでピットに戻るという判断ミスをしてしまいました。だから今年は天候に十分に注意したいと思っています。このコースはヤマハとの相性が良く、バレンティーノは毎年、本当に素晴らしい走りを見せてくれます。つまりわたしも同じことができるということなので、優勝を目指していきます。最初から最後までプッシュし続け、ちょっと雨が降ったとしても、上位についていくためにフルスロットルをキープします」

    ハフィス・シャーリン
    「またポイントを獲りたいので、そのためにベストを尽くします。そしてバルセロナでの最初のフリープラクティスから決勝での転倒の前までを、もう一度、再現したいと思っています。昨年はここでヤマハのマシンが大活躍だったので、今年は私も頑張りたい。コンディションに恵まれることを期待し、自分自身にハードワークを課し、チームとともに最初のプラクティスに向けて準備をします。ベストルーキーの座を取り戻すために戦い、Q2進出を目指します」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「アッセンGPは特別で重要なレース。北ヨーロッパで最初のレースを迎えることになるのです。私自身は南のほうが好きですが、それでもヘレス、ルマン、ムジェロ、バルセロナと南ヨーロッパが続いたあとでは、気温の低いアッセンのパドックを楽しむことができます。もちろんチームにとっては忙しい週末になりますが、パドック・ライフという意味では過ごしやすい日々になるでしょう。このことを、ふたりのライダーを含むMonster Yamaha Tech3の全員が歓迎していることでしょう。アッセンはレイアウトが美しく、いつもエキサイティングなレースが展開されます。最終シケインでのハプニングはアッセンのトレードマークとも言えるほどです。ヨハンは昨年、自身初のポールポジションをここで獲得しました。そして決勝も雨が降り出すまでは非常に順調でしたが、雨が強くなると考えた彼はピットに戻る決断をしました。しかしそのような状況にはならなかったため、表彰台争いから離されることになってしまったのです。彼はアッセンのコースが好きですし、ヤマハM1もアッセンが好き。5位争いのグループに加わっていけるはずですし、表彰台だって目指せるでしょう。ハフィスはカタルニアの決勝のラスト5ラップまで素晴らしい走りをしていました。その光景が未だに心のなかに残っています。9位でゴールできていたらどんなに良かったかと考えてしまいますが、これはルーキーとして必ず通らなければならない学習の道のりの一部なのです。Moto2ではアッセンをエンジョイできなかった、と彼は言っていました。ヨハンもあるコースでは同じことを経験していて、ただただM1が大好きなのです。私たちは良い面を見るようにしましょう。そしてハフィスがカタルニアのときと同じ状態で戻ってくれることを期待し、10位以内を目標に設定します。オランダGPはとても特別なレースですし、アッセン・サーキットの雰囲気は最高です。カタルニアGP後の月曜日にテストを成功させ、数日を過ごし、いよいよアッセンへ向かいます」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP 第7戦 カタルニアGPで、Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスはそれぞれ3位と6位を獲得。2018 MotoGP World Championshipのランキング2位と3位をキープしている。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが前回に続いて3位表彰台を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはスタートで遅れて中段に飲み込まれたが、レース後半でポジションを挽回して6位でチェッカーを受けた。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド7番手から好スタートを切り、5番手で第1コーナーへ。すぐさまアンドレア・イアンノーネをパスして4番手に上がり、トップ3台のグループを追って行く。レース序盤はペースでかなわなかったが、離されずについて行ってプレッシャーをかけ続けた。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾが9ラップ目に転倒したためロッシは自動的に3番手に浮上。この時点で2番手との差は3.5秒、後続との差は2.5秒と離れていたため、3番手キープに集中し、残りの15ラップを単独走行のまま終えた。最終的にはトップから6.098秒差で3位。前回に続いて表彰台に上った。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはグリッド4番手からスタートしたあと10番手まで後退。4ラップ目にブラッドリー・スミスをとらえ、9ラップ目にドビツィオーゾが転倒したあとイアンノーネをパスして7番手まで挽回した。次にヨハン・ザルコとバトルとなり先行を許すも、そのテールにぴったりとついて行った。

    2台は互いに競り合いながら何度もベストラップを更新し、14ラップ目には揃ってダニロ・ペトルッチをパスする。ビニャーレスはここで再びザルコに勝負をしかけたがかなわず。7ラップ後にもう一度試みて、ついに6番手の座をゲットした。終盤もリズムよくダニ・ペドロサとの差を詰めていったが、わずかに届かず6位でチェッカー。トップとの差は10.798秒だった。

    3位を獲得したバレンティーノ・ロッシはシリーズポイントを合計88ポイントに伸ばしてランキング2位をキープした。マーベリック・ビニャーレスが11ポイント差のランキング3位で追っている。コンストラクターズ・ランキングではヤマハがトップから26ポイント差の3位に後退、チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、2位に10ポイント差をつけてトップを守っている。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがカタルニア・サーキットで果敢な走り。スタートで遅れて12番手まで後退したあと、懸命に挽回を図り、少しずつポジションを上げていった。全力を振り絞り、ヤマハYZR-M1のポテンシャルを存分に引き出して7位でチェッカーを受けた。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンはグリッド14番手からスタート後、果敢な攻めを見せて9番手まで浮上する。しかし残り周回数もわずかとなったところでハイサイドを喫し、リタイアを余儀なくされた。シャーリンは早くも次回、オランダGPに照準を合わせており、失ったポイントを取り返す意気込み。

    月曜日はここカタルニアでテストを行い、6月29日~7月1日にアッセンTTサーキットで開催される第8戦に臨む。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (3位)
    「昨日のプラクティス・セッションを終えた時点では、ライバルたちのほうが少し優っていると感じていました。私は第2グループのほうに近かったのです。でも今朝のウォームアップ・セッションでは、チームの努力のおかげでセッティングが良くなっていました。コーナリングが楽になってペースも上がったので、上位から大きく離されることはなかったのですが、残念ながら十分に近づくこともできませんでした。そのあとドビツィオーゾがミスをして、私は表彰台に上ることができたということです。昨年のこのレースでは非常に苦戦しましたが、今年は最終ラップまでペースをキープし、良い状態で走り切ることができたので満足しています。またチャンピオンシップにおいても、貴重なポイントを獲得してランキング2位できました。今後もこの調子をキープしていけるよう頑張ります」

    マーベリック・ビニャーレス (6位)
    「レース序盤、とくにスタートで手間取ってしまいました。ヤマハ勢のなかでは私だけが問題を抱えていたように見えたのですが、その原因はまったくわかりません。とにかくスタートをしっかり決める必要があると思います。そうすればその後の展開が変わってくるからです。単独走行ならばホルヘ(ロレンソ)やマルク(マルケス)と同じリズムで走ることができるのです。これからもチームとともにハードワークを続け、集中し、強くなっていきたいと思っています。今は難しい状況ですが、それでも懸命にプッシュを続けます。マシンが良い状態にあれば必ずトップに立つことができます。だから焦りはありません」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「昨年のことを思い返せば、今日のバレンティーノの表彰台獲得は非常にうれしい結果です。彼はウォームアップ・セッションのなかで答を見つけ出し、結果的に正しいタイヤを選択してくれました。とくにフロントタイヤのスペックについては完璧にフィットするものがひとつもなかったので、やはりいくらか賭けではあったのです。そうした状況のなかで絶好のスタートを切って3番手に上がり、最後まで4位との差をコントロールして2度目の表彰台につなげました。マーベリックのほうは残念ながらそれを上回ることはできませんでした。今週もいつものように、チームとともにハードワークに取り組んできましたが、スタートで出遅れて中段に飲み込まれ、とくにレース前半はリズムがつかめずペースも上がりませんでした。明日はこのコースでテストがあるので、今日のデータと比較しながら新しいオプションを試すつもりです」

    Monster Yamaha Tech 3
    ヨハン・ザルコ (7位)
    「厳しい戦いになりました。ペースは良かったのですが、決勝のなかではアンラッキーが重なりました。スタートの飛び出し自体は問題なかったのですが、そのあと2台に挟まれてスロットルを戻さざるを得ませんでした。それで大きく順位を下げてしまったのです。その後はなかなかオーバーテイクの場所が見つからず、ようやく準備が整ったところでイエロー・フラッグが出てスローダウンを強いられました。このようにペースを抑えなければならないところが何度もあったのです。そのなかでもペドロサとクラッチローを追い続け、あともう少しというところまで近づいたのですが、疲れもあってマシンをしっかりコントロールすることが難しくなってきてしまいました。そしてとうとうビニャーレスにつかまり、7位でゴールすることになりました。結果は決して最悪というわけではありません。ランキングでは良い位置を守っていますし、2位争いも不可能ではありません。今はロッシがそこにいますが、それをキープするのは簡単ではないでしょう。ここでは何より聡明さが重要です。私もそうでなければならないと思っています。チームとともに良い方向性を維持していることは間違いないので、常にこれを守り、すべてがそろえばまた表彰台に立てるのだということを信じて、これからも作業に取り組んでいきます」

    ハフィス・シャーリン
    「レース中はフィーリングがとても良かったのですが、ミスをおかしてコーナーではらんでしまいました。何とか正しいラインに戻そうと格闘しましたが、すぐさまハイサイドをおこして転倒し、リタイアすることとなってしまいました。チームに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。9位を獲得できるところだったのに、そのチャンスを失ってしまい、チームのみんな、スポンサーの皆様、私を支えてくれるすべての人に、どんなに謝っても謝りきれません。このミスからよく学び、もっと強くなって戻って来ます。今日のミスを必ず取り返します」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「今回は厳しい戦いになりました。プラクティスと予選を通じて、そのことは初めからわかっていました。ヨハンはいつものようにスタートし、すぐさま身体を伏せてプッシュを開始し、安定したペースを守り、少しずつ順位を上げて7番手でチェッカーを受けました。楽な戦いではありませんでしたが、ランキング4位をキープできたことは良かったと思っています。3位との差もわずかです。タイトル争いは依然としてオープンなので、ムジェロの前にも話したように、すべてのレースでポイントを獲ることが重要なのです。決して好調ではなかったなかで、最後にこうして貴重なポイントを獲得できたことは評価したいと思っています。明日もここに残ってテストを行い、また何かをつかみたいと思います。ハフィシュのほうは、ウイークを通じて非常に好調だっただけに残念です。残り5ラップまで好位置につけており、誰にも脅かされない状況でもありました。そのなかでの転倒は確かに大きなミスです。でもそれとは別に、彼はウイークを通じてしっかり仕事をし、決勝でも終始、速さを維持していました。このことは大きな自信となることでしょう。ここバルセロナに住み、大勢の友達を持ち、彼にとっては第2のホームGPとも言える場所で、心の底から完走を願っていたに違いありません。それだけに苦い思い出になってしまったかもしれませんが、くよくよする必要はありません。ルーキー・ランキングではモルビデリにわずか2ポイント差ですし、レースはまだたくさん残っています。明日のテストでまた学び、次のアッセンではもう少しスイートな経験ができるよう期待しています」

    関連:【MotoGP】 第7戦 カタルニアGP 結果:ホルヘ・ロレンソが2連勝

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第6戦 イタリアGP 決勝レポート

    ムジェロ・サーキットはスタート前からイエロー・スモークに覆われていた。Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは終始ファンの目をくぎ付けにし、5台による熾烈な3位争いを制してランキング2位に浮上した。

    チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは序盤でペースが上がらず苦戦したが、後半で挽回して8位となった。

    バレンティーノ・ロッシはポールポジションから好スタートを切り、ホルヘ・ロレンソに続く2番手で第1コーナーへ。マルク・マルケスが3ラップ目にバレンティーノ・ロッシをパスしたが、その2ラップ後には転倒して後退した。これで再びトップを追う展開となったが、後続も激しいプッシュを開始。16ラップ目にバレンティーノ・ロッシがコーナーではらむ間にアンドレア・ドヴィツィオーゾとアンドレア・イアンノーネが先行し、背後にはダニロ・ペトルッチとアレックス・リンスが迫って来た。

    バトルのなかで一旦は5番手へ後退したが、リンスの追撃を抑えながらイアンノーネとペトルッチをパス。残り9ラップではリンスに先行を許すも、後ろにつけてチャンスを窺い、17ラップ目と18ラップ目に続けてトライして3位を奪い返した。終盤にはイアンノーネが再び激しく迫り第1コーナーで仕掛けてきたが、バレンティーノ・ロッシはしっかりとラインを抑えて3位でチェッカー。この結果、グランプリ・ライダーとして初めて通算獲得ポイントが5,000ポイントを超えた(合計5,005ポイント)。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはグリッド3番手からやや出遅れ、集団に飲み込まれる格好で第1コーナーへ。ハード・コンパウンドのタイヤが暖まるまでに時間がかかったこともあり、なかなかペースが上がらず11番手まで下げて1ラップ目を終了した。その後、徐々にリズムをつかむとヨハン・ザルコを追ってゆき、9ラップ目に自己ベストを記録したあと10ラップ目でザルコをパス。

    ここからは単独走行となり、4秒ほど離れた前のライダーを追ってゆく。1分48秒台をキープしながら周回を重ねるごとに自信をつけ、ついには3位集団まで近づいた。さらにポジションを上げたいところだったが、すでにタイヤを消耗していたためアタックならず。トップから11.060秒差の8位でチェッカーを受けた。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはトップ10を目指してスタート。すぐさま第2グループに入ってバトルを展開し、貴重な6ポイントを獲得した。チームメイトのハフィス・シャーリンは、今回もトップ・ルーキーを目標に非常に力強い走り。最終ラップではさらに1台をパスして12位を獲得。これで4ポイントを手中にし、ランキングではライバルのフランコ・モルビデリと並びルーキー勢トップタイに返り咲いた。

    3位獲得のバレンティーノ・ロッシはシリーズポイントを合計72に伸ばしてランキング2位に浮上。マーベリック・ビニャーレスは5ポイント差の3位で続いている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで2位をキープし、トップを22ポイント差で追う。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキングでトップに返り咲き、2位に15ポイント差をつけている。

    次回は2週間後の6月15日~17日、マーベリック・ビニャーレスのホームレースとなるスペインGPがカタルニア・サーキットで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (3位)
    「非常に厳しいレースでした。フロントにハード・コンパウンドを選択していたため、十分なグリップが得られないことはわかっていました。そのなかでミスをしないように心がけ、それだけでも難しいことだったのですが、同時に表彰台争いのグループから離されないようにしなければなりませんでした。彼らはソフト・コンパウンドを履いていたので、終盤になれば私のほうが有利になるのではないかという望みも持っていました。そして実際にその通りになったのです。イアンノーネがあきらめずに追って来たので、最後の最後まで気を抜くことはできませんでしたが、最終的にはこうして目標としてきた表彰台を獲得することができました。ムジェロでこのような結果を出すことができて、とってもハッピーです!」

    マーベリック・ビニャーレス (8位)
    「昨日のフリープラクティス第4セッションまではとても好調だったのですが、今朝のウォームアップ・セッションからマシンのフィーリングが変わってしまいました。とくに序盤はほとんどすべてのコーナーでフロントが安定しない状態で、なかなかペースが上がりませんでした。10ラップ後にはそれも解消されてラップタイムでは上位と同等まで上がって来ていたのですが、すでにタイヤを消耗していたため表彰台争いに追いつくことはできませんでした。でも、そのような状態でも、いつもと同じように最後までベストを尽くしました」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「今日はタイヤ・チョイスが非常に重要な役割を果たしました。私たちはタイヤ剥離を避けるためにハード・コンパウンドを選択したのですが、これがライダーに最大のグリップを提供するものでないことはわかっていました。そして実際、前半は非常に厳しい戦いになってしまいました。しかしバレンティーノはそのなかでもしっかりとタイヤをコントロールし、同時に表彰台圏内をキープし続けたのです。これによって、彼のハード・タイヤがライバルたちに優るようになったとき、3位を奪い返すことができました。 マーベリックのほうはスタートで出遅れ、グリップ不足もあり順位を下げてしまいました。ハード・タイヤが機能し始めるとコンスタントに1分48秒台をキープし、前のグループとの差を詰めていきました。しかし彼らに仕掛けるにはすでに遅かったのです。チームとしてはパーフェクトとはいきませんでしたが、ライダーおよびコンストラクターのランキングで前との差を詰め、またチーム・ランキングでトップを奪い返すことができたことに満足しています。次もまた、しっかりプレッシャーをかけていけるよう頑張ります」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (10位)
    「ムジェロはすべてにおいて難しい戦いとなりました。とくに土曜日以降は非常に苦しい状態で、決勝でも良いフィーリングをまったく得られないまま終わってしまいました。そのなかでも、できるだけ多くのポイントを持ち帰るろうと最後まで走り切ったのですが、パーフェクトの状態からはほど遠く、すべてのコーナーで苦戦させられ本当にがっかりです。今回のような厳しい状況は非常に稀なこと。今日のことは早く忘れて、また笑顔を取り戻せる日が来るよう期待しています。次回のバルセロナはテストで好調だった場所なので、いつもの好調を取り戻したいと思っています」

    ハフィス・シャーリン (12位)
    「とても暑い一日で、タフな戦いでした。チームに感謝します。Moto2の決勝のあとは、路面の状況が昨日のフリープラクティスのときと変わってしまいました。そのためレース序盤はなかなかグリップが得られなかったのです。そのなかでも懸命にプッシュしていたのですが、KTMの速さには驚かされるほどで、ストレートでパスするのはとても無理だとわかりました。ストレートで遅れ、コーナーとブレーキングで取り返す状況が続きました。そしてモルビデリに近づき前へ出るために、すっかりエネルギーを使い果たしてしまった感じです。終盤で何とかラバットを抜きたいと思い、決して楽ではありませんでしたが、最終コーナーで成し遂げることができました。このあともトレーニングに励み、次のレースに向けてパワーを蓄えてきたいと思っています」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「何というレースでしょう! 彼らは本当に素晴らしいショーを見せてくれました。でも同時に、私たちMonster Yamaha Tech3にとっては厳しい戦いとなりました。昨日までの状況を見ても、苦しい展開は十分に予想できたことで、実際にそのようになったわけです。ヨハンは、今日の彼にできることをすべてやってくれたと思っています。貴重なチャンピオンシップ・ポイントを持ち帰り、ランキング2位にわずか8ポイント差というポジションをキープしているのですから、これからどんなことだって可能です。ル・マンの失敗のあとですから、ここで少しでもポイントを獲得することが重要でした。でもその一方で、本来いるべきトップ5の戦いに絡めなかったことはとても残念です。カタルニア・テストは非常に順調だったので、大きな希望を持って次に臨みたいと思っています。  今シーズンはレースのたびに状況が大きく変化することに驚いています。シーズン序盤はまったく活躍していなかったロレンソが、ここでは優勝を果たしたのですから。このように戦いの行方は依然として非常にオープンで、まったく予想がつきません。だから私たちにも、トップ5への復活のチャンスがあると信じています。  一方のハフィスは今回も見事な戦いぶりでした。ウイークを通じて速さを維持し、決してあきらめませんでした。懸命に身体を伏せ、ついには12位まで上がって来たのです。そしてベスト・ルーキーに返り咲き、ランキングでもルーキー勢トップに立ちました。ドゥカティとのスピード差を知っているだけに、ラバトをパスしたときはとくに印象的でした。彼はその頭と心を使って本当に素晴らしい走りをしたのです。彼と、そのチーム・メンバー全員を祝福します。映像にはなかなか映らない位置ですが、全員で懸命に仕事に取り組み、前進し、ハフィスは少しずつ強いMotoGPライダーへと成長しています。次回が待ちきれない気持ちです!」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2018年 第2戦アルゼンチンGP プレビュー

    【MotoGP】 ヤマハ:2018年 第2戦アルゼンチンGP プレビュー

    MotoGP 第2戦アルゼンチンGPへむけて、モビスター・ヤマハおよびヤマハ・テック3のライダーが意気込みを語った。

    Movistar Yamaha MotoGP、アルゼンチンに照準
    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは今週末、第2戦アルゼンチンGP出場のために大西洋を越えて南半球へ移動。

    開幕戦で3位表彰台を獲得したバレンティーノ・ロッシは、勢いをそのままに第2戦を迎える。アルゼンチンでも大勢のファンに支えられ、その声援を受けて何度も表彰台に上って来た。2015年に優勝、2016年と2017年に2位を獲得し、昨年は同時にヤマハのダブル表彰台を達成している。

    一方のマーベリック・ビニャーレスは、2週間前のカタールGPではグリッド15位から6位まで挽回する大健闘。ここアルゼンチンではウイークのスタートからトップグループを目指す。昨年は圧倒的な強さで勝利を挙げており、今年もその再現を狙っている。

    Termas de Río Hondo Circuitは2012年に建設され、その2年後の2014年からMotoGPカレンダーに加えられた。全長4.8kmのコースは5つの左コーナーと9つの右コーナー、1,076mのストレートを含むエキサイティングなレイアウト。南米で最も近代的で最も安全性の高いサーキットとしても認められている。

    Monster Yamaha Tech3、アルゼンチンへ!
    2018シーズンを好調にスタートしたMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは今週末、第2戦アルゼンチンGP出場のため南アメリカへ。2週間前のカタールでハイペースを披露したヨハン・ザルコはさらなる進化を、ルーキーのハフィス・シャーリンも開幕戦での成長をより確実なものにするために新たな戦いに挑む。

    現地時間の金曜日10:55にフリープラクティスを開始。決勝は4月8日、日曜日の15:00にスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「去年はここアルゼンチンで十分に強さを発揮することができました。チームメイトと1-2フィニッシュを達成し、最高のレースができたと思っています。しかしその後状況が変わり、今ではライバルたちがとても強くなっているのです。厳しい戦いになると思いますが、このコースが好きですし、いつもいい走りができているので不安はありません。うまくいくと信じています」

    マーベリック・ビニャーレス
    「カタールGPではマシンセッティングが非常にうまくいきました。チームのみんなが頑張ってくれたおかげで、今はこうして、次のアルゼンチンGPを楽しみに待つことができます。昨年は優勝を果たしたこのコースで、GPウイークのスタートを今か今かと待っているのです。昨年同様の良いフィーリングをつかんで、今年もまた優勝を狙っていきます。ウイークを通じて好調を維持し、決勝でも優勝を意識しながら最後まで上位をキープしたいと思います」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「カタールでの開幕戦を好調のうちに終えることができたので、今週も勢いを維持して臨みたいと思っています。アルゼンチンまでは長い旅になりますが、彼の地のファンがライダーたちの走りを目の前で楽しんでくれるのですから大いに価値があります。テルマス・デ・リオ・オンドはYZR-M1との相性が良く、ふたりのライダーもコースをとても気に入っています。昨年はマーベリックとバレンティーノが1-2フィニッシュを達成しており、このことがより一層、私たちのモチベーションを高めてくれています。今年も好成績を目指します」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「早くM1に乗りたい気持ちでいっぱいです。カタールのあと2週間の休暇があったので、次に向けて準備を整えながら、開幕戦で起きたすべてのことを思い出していました。あのときと同じようにファステストラップを連発し、もう一度レースをリードしたい。そして今度こそ勝利を手にしたいです。今はとにかく優勝だけを目指しています。実際にウイークが始まってあとで、フィーリングを確かめてまた考えればいいと思いますが、いずれにしてもとても良い状態で第2戦を迎えられることだけは間違いありません」

    ハフィス・シャーリン
    「身体のコンディションはもちろん、精神面のコンディションにも集中してきました。そしてすでに第2戦に向けて準備が整い、またあの”クレイジーホース”に乗れる日を楽しみに待っています。カタールのあとも勉強を続け、昨シーズンのMotoGPレースをいくつか見て、予選と決勝でどんなことをしているのかを知りました。これらのことから学びながら実際のウイークに生かしていきたいと思います。トレーニングはハードにやっているので、準備は万端です」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「2018シーズンを順調にスタートし、私たちはこれから第2戦の地、南アメリカへ向かいます。大好きな国、大好きな場所でのレースウイークをエンジョイしたいと思います。サーキットはレイアウトが美しく、また面白くて難しい。毎年、見ごたえあるバトルが展開され、しかも安全性にも注意が払われているところが、とても素晴らしいと思います。パドックを整備してくれた主催者たちにお礼を言いたいと思います。パドックはMotoGPの基準に合った素晴らしいものになり、とても居心地の良い場所になっているからです。YZR-M1はここでいつも速さを発揮していて、去年はヨハンが5位を獲得してMotoGP初ポイントを挙げました。ハフィスは初めて走ることになりますが、彼はチームに加入してからずっといい仕事ぶりを見せてくれていますし、今回も難なく、この場所とマシンに慣れてくれるでしょう。カタール後の休暇は良いものでしたが、私たちはすでに準備を整え、次のウイークを待ち望んでいます。天候が味方してくれることを、また観客が去年以上に多くなっていることを期待します」

  • 【MotoGP】 ヤマハとテック3、2018年限りでパートナーシップを終了

    【MotoGP】 ヤマハとテック3、2018年限りでパートナーシップを終了

    ヤマハとテック3は、2018年シーズンのロードレース世界選手権をもってパートナーシップを終了することを発表した。

    20年間、両社はパートナーシップを結んできたが、テック3は2018年限りで提携を終了することをヤマハに通知。ヤマハはテック3の決定を受け入れ、2018年シーズンの最後のレースまで全面的なサポートを提供する。

    テック3は、MotoGPおよびMoto2クラスへの参戦を継続し、後日2019年の計画を発表する。ヤマハは2019年にサテライトチームを走らせるかどうか検討していく。

    辻幸一(MS開発部部長、ヤマハ・モーター・レーシング社長)
    「Tech3のオーナーであるエルベ・ポンシャラル氏から、2019年以降はYZR-M1のリース契約を延長しない旨を伝えられました。話し合いのなかで、新たなパートナーとの契約を模索していることが明らかになり、非常に残念ですが、彼の選択を尊重し受け入れることとしました。これまで長きにわたり、ともに協力し多くの成功をおさめてきたパートナーシップが終了を迎えるのは非常に寂しいことです。ヤマハブランドを献身的に支え、すばらしい成績を残してくれたポンシャラル氏に感謝しています。当社は2018シーズン終了までTech3とそのライダーたちへのサポートを続けながら、同時に2019シーズンについても検討していきます」

    エルべ・ポンシャラル(チームオーナー)
    「ヤマハとの20年間におよぶパートナーシップについて語るのは簡単なことではありません。1998年に飯尾氏に会い、チャンスをいただいて以来、本当にすばらしい時間を過ごしてきました。数々の好成績をはじめとする思い出をヤマハファミリーとともに共有してきました。この思い出はこれからもずっと、私の心に残り続けるでしょう。このようなすばらしい関係にピリオドを打つのは大きな決断でした。ヤマハへの感謝の気持ちは言葉では伝えきれません。辻氏、津谷氏、ジャービス氏、中島氏をはじめ、私たちをサポートしてくれたすべての人々に感謝しています。Tech3は小さな組織です。それゆえ自ら将来について検討していかなければなりません。いくつかオファーをいただいており、そのなかにはTech3をスタートして以来、待ち続けていたものもあったので、拒否することができませんでした。しかし、2018シーズンの最終戦、バレンシアGPの最終ラップまで、私たちはMonster Yamaha Tech3です。ヨハン・ザルコ選手とハフィス・シャーリン選手がトップを目指して戦い続けることで、ヤマハも私たちを良きパートナーと認めてくれることでしょう。最後にもう一度、ヤマハの多大なるサポートに心から感謝します。そして今後のますますの活躍を期待し、Tech3に代わるすばらしいパートナーとめぐり会えることを願っています」

    テック3は、1999年にホンダからヤマハに変更。2年後には、最終戦オーストラリアGP決勝レースのゴールラインまで、オリベ・ジャックと中野真矢がタイトル争いを展開。3年後から最高峰クラスに進出すると、第9戦ドイツGPで中野が初表彰台を獲得。2017年最終戦バレンシアGPまで通算27度の表彰台を獲得。最多表彰台は、アンドレア・ドビツィオーゾとカル・クラッチローの6度。

  • 【MotoGP】 ヤマハ、マーベリック・ビニャーレスとの契約を2020年まで更新

    【MotoGP】 ヤマハ、マーベリック・ビニャーレスとの契約を2020年まで更新

    ヤマハ発動機は、マーベリック・ビニャーレスと2019・2020年の契約を締結したことを発表した。

    マーベリック・ビニャーレスは、2017シーズンからヤマハのファクトリーチーム「モビスター・ヤマハ・MotoGP」の一員となり、3勝を含む合計7回の表彰台を獲得し、ランキング3位となった。

    マーベリック・ビニャーレス
    「ヤマハと2年間の契約更新が決定し、とても喜ばしく思います。早々にこのような発表ができたことは、私にとっても、チームにとってもすばらしいことです。これからの3年間もYZR-M1に乗ることが決まったので、心を落ち着けレースに集中することができます。この1年間、チームとヤマハには絶大の信頼を置いてきましたが、ヤマハも同じ気持ちでいてくれたことがうれしいです。ヤマハの信頼と、いつも私たちを支えてくれるファンの皆さんに心から感謝します。昨年以上のすばらしいシーズンになるよう、これからもヤマハとともに全力で取り組みます」

    リン・ジャービス (ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)
    「ビニャーレス選手との契約継続が合意に達したことをとてもうれしく思います。これにより2018シーズン終了からさらに2年間、チームとともに戦うこととなりました。シーズン開幕前に契約が合意にいたったことで、一丸となってMotoGPチャンピオンという目標に向かって進んでいくことができます。ビニャーレス選手はヤマハに加入するとすぐに重要な戦力となってくれました。常にモチベーションを高く保ち、決して目標を見失うことがありませんでした。2017シーズンはチームに3勝をもたらし、ヤマハのグランプリ500勝達成にも貢献しました。彼は若く、グランプリライダーとしての未来は非常に有望です。これからの3年間、彼とともに戦うことを心から楽しみにしています」

  • 【MotoGP】 ヤマハ:2017年 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:2017年 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGPファンにとってこれ以上望めないほどの劇的な展開となったシーズン最終戦。そのなかでMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは終始、安定した走りを見せて5位を獲得。一方、午前中に行われたウォームアップ・セッションで転倒もあったチームメイトのマーベリック・ビニャーレスは、なかなかペースが上がらず12位となった。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド7番手からスタートして、1周目はそのポジションをキープ。

    続いてジャック・ミラー(ホンダ)とバトルとなり8番手に後退したが、7ラップ目にこれを抜き返して再び7番手へ。しばらく淡々とペースを守って走行したあと、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)に仕掛けてパス、次にアレックス・リンス(スズキ)に先行を許すなどバトルを再開。この頃、前方では転倒が発生して大きく順位が入れ替わっており、バレンティーノ・ロッシもこの影響を受けて5番手へと浮上した。このあとも前車との差を詰めていくことはできなかったが、最後までこのポジションを守り切ってチェッカー。トップから13.817秒差で5位を獲得した。

    一方のマーベリック・ビニャーレスは、午前中に行われたウォームアップ・セッションのなかでマシンの最終調整を行ったものの、小さな転倒もあり、十分な成果を得られないまま決勝をスタート。グリッド13番手からオープニングラップでひとつ上げたあと、ペースアップに苦しみ15番手へ後退した。しかしこのあとダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)をとらえて自信を取り戻し、さらに2ラップ連続で自己ベストを更新するなど1分32秒前半に上げるとブラッドリー・スミス(KTM)をパス。これで一旦は10番手までポジションを上げたが、そのあと再びふたつ下げて12位でゴールした。トップとの差は35.012秒だった。

    この結果、シリーズポイントではバレンティーノ・ロッシが合計208ポイントに伸ばしてランキング5位。マーベリック・ビニャーレスはYZR-M1デビューイヤーに合計230ポイントを挙げ、トップから68ポイント差でランキング3位を獲得した。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングでトップに36ポイント差の2位、Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキングでトップに70ポイント差の2位となった。

    Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコがシーズン最終戦で熾烈な優勝争いを展開。僅差で2位となった。絶好のスタートから終始ハイペースをキープし、終盤はD・ペドロサ(ホンダ)との一騎打ち。わずかに届かず0.337秒差の2位でチェッカーを受けた。

    一方のマイケル・ファン・デル・マークはMotoGP2戦目も最後まで順調に走り切った。グリッド9列目から16番手まで上がったあと、小さなミスの間にひとつ下げて17位でゴールラインを通過した。

    これで2017シーズンは終了したが、11月14日火曜日には再びリカルド・トルモ・サーキットへ戻って2日間の公式テストに臨む。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (5位)
    「もちろんもっといい成績が欲しかったけれど、一方で、予想していた通りのレースになったように思います。ウイーク中ずっと思うようにペースが上がっていなかったので、厳しい展開は始めからわかっていたことです。このあとは、オフシーズン中のマシンテストが非常に重要になります。前との差を縮め、セッティングを向上させ、来シーズンに向けてしっかり準備をしていきます」

    マーベリック・ビニャーレス (12位)
    「ウォームアップ・セッションは好調だったのですが、おそらくプッシュが激しすぎたのでしょう。でもフィーリングがとても良かったので、そのことがとても重要だと感じていました。このあとのテストのなかで、またこの好感触を取り戻せるようにがんばっていきたいと思います。決勝では状況がまったく異なっていて、今までにないようなフィーリングだったのでペースを抑えてしまうことになりました。いろいろなセッティングを試してみた結果でしたが、これからまた調整を行って感覚を取り戻していけば、良い方向性を見つけ出せると確信しています」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「わたしたちにとっては非常に厳しい展開になってしまいました。でもMotoGPファンにとっては、依然としてエキサイティングなレースであったに違いありません。バレンティーノはこの苦しみのなかでも、ひとつもミスをせずに走り切りました。そしてクラッシュやコースアウトの影響もあって5位まで上がることができたのです。ただ、わずか2ポイント差でランキング4位を逃したことは本当に残念でした。マーベリックは午前中のウォームアップ・セッションのなかで転倒してしまったため、短い時間でそのあとの準備を整えなければなりませんでした。それでも、ウォームアップではかなり好感触をつかんでいたのです。ところが決勝になるとまったく違う展開になってしまい、期待したような成績を残すことができませんでした。このように非常に厳しい状況のなかでも、チームが一丸となって全力でプッシュし続けた結果としてチームおよびコンストラクターのランキング2位を獲得。そしてマーベリックはヤマハ1年目にしてランキング3位と本当によく頑張ってくれました。しかしながら、わたしたちはやはり、もっと違う形でシーズンを終えたいと考えていたのです。全力を尽くしたけれども、目標には手が届きませんでした。火曜日には早くも2018シーズンが始まります。新しいパーツやシステム、新しいアイディアを試すための絶好のチャンスなので、そのなかで、新たなシーズンに向けて確かな方向性を見いださなければなりません」

    Monster Yamaha Tech3 Team
    ヨハン・ザルコ(2位)
    「優勝を狙えるだけのポテンシャルがあったと思います。昨日も話しましたが、勝つために必要な要素がすべて備わっていたのです。マルケスが近づいてきたときも私自身は非常に落ち着いていましたが、彼にアドバンテージを握られたくないと考えましたし、逃げ切られないようにしなければならないと思いました。優勝を目指していたので何とか抜き返したかったのです。これができたことが、むしろ私には重要でした。1位か2位かで今日の私のレースの質が変わるわけではないと思っています。この時間をエンジョイし、またダニを祝福したいと思います。最終ラップで彼はとても巧みに私を抜いていきました。私はうまくコーナーに進入できなくなって大きく差をつけられてしまったのです。そのあともう一度、仕掛けたかったのですが、あやうく転倒しそうになってしまいした。この2位は、最終戦を締めくくるのに最高の結果だと思っています」

    マイケル・ファン・デル・マーク (17位)
    「とても厳しいウイークでしたが、今日はレースをエンジョイすることができました。絶好のスタートが切れたので、そこでまずいくつかポジションアップ。そしてMotoGPのコース上で何度かバトルを展開することもできました。グランプリは本当に楽しく、わくわくできる場所。MotoGPマシンに乗ることはいつでも私の夢でしたが、このような素晴らしいチームから2回のレースに出させていただけたことはとても特別なことで、このようなチャンスを与えてくれたエルベ(ポンシャラル)に心から感謝しています。もしもまた呼んでもらえるなら本当に光栄です。マシンに慣れるには時間が必要でした。でも2回のレースを完走し、存分にエンジョイすることができました」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「最高の最終戦になりました。ドビツィオーゾとマルケスにはたくさんの戦術、戦略があったと思いますが、ヨハンはこのことを理解した上で、レースをリードし、逃げ切りを図りました。彼は、失うものが大きいライバルたちよりも、より多くのリスクを賭けようとしていたのです。序盤から素晴らしい走りを見せ、残り1ラップまでトップをキープしました。しかしダニが最後の10ラップで非常に強く、まさに絶好の場所、つまり最終ラップの第1コーナーで仕掛けてきました。もちろん、優勝できたとしたら、それは夢のようにうれしいことですし、当然、誰もが望むことです。しかしこの経験が、必ず彼を強くしてくれるでしょう。とくにここ4戦、4連続フロントローと2位表彰台を獲得できたことを私も本当にうれしく思っています。さらには、ファクトリー・ヤマハにも貴重なフィードバックができたとすれば光栄なことです。いずれにしてもザルコは明らかな強さを見せ、成績を残しているのです。シーズンを通しての大きな成長を祝福し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーとランキング6位とトップ・サテライトの栄誉を与えてくれたことに感謝します。さらに加えて、トップ走行周回数でヨハンは、マルケスに続く2位も獲得しているのです。もう一方、マイケルが今日も素晴らしい仕事をしてくれました。前回のセパンからまた大きく前進。天候に恵まれたことも助けになってくれたのだと思います。経験豊富なMotoGPライダーたちと競り合うなどベストを尽くし、そのなかで大きく成長してくれたことをうれしく思います。この時期になっていきなりジョナスの代役を務めることが決して簡単ではないことは、わたしたちがよく知っていますが、そのなかで彼は非常に聡明であり、貴重なチャンスを十分に生かしてくれました。彼の貢献に心から感謝し、ヤマハとのコラボレーションのなかで、もしも可能ならば、またチャンスをあげられるように精一杯、努力したいと思っています。ジョナスがこのレースを見て、復帰に向けて奮起してくれることを期待します。もちろんわたしたちには彼が必要です。できるだけ早く、ナンバー94が帰って来ることを願っています。チーム全員の努力に感謝。本当に素晴らしいシーズンでした。最後になりましたが、Monster Yamaha Tech3 Teamに多大な貢献をしてくれたウィル・ムーディに感謝とお別れを。新たな旅立ちに幸運を祈ります」