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  • MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第12戦 イギリスGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、シルバーストン・サーキットで行われる第12戦GoPro British Grand Prix出場のためイギリスへ向けて出発。 ふたりは先週、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでプライベート・テストに参加し、準備を整えて次戦に挑む。YZR-M1と相性の良い高速コースでのレースを楽しみにしている。

    第11戦終了時点でランキング2位をキープしているロッシは、ここシルバーストンで勝利を目指す。昨年は優勝争いの末に惜しくも逃しているため、今年は何としてもその雪辱を果たしたいところ。グランプリがシルバーストンで行われるようになった2010年は怪我で欠場したが、2015年に優勝、2014年、2016年、2017年は3位を獲得して表彰台に上っている。

    ロッシのチームメイトのビニャーレスは、シルバーストン・サーキットのファンであると自ら何度も語っている。そしてそれを裏付けるように、2012年にMoto3で優勝、2014年にMoto2で3位、2016年にはここでMotoGP初優勝を飾っている。昨年は2位を獲得して3位のロッシとダブル・ポディウムを実現。ランキング5位で迎える今年は、ランク・アップを目指して優勝を狙う。

    シルバーストンがMotoGP開催地として日程に組み入れられたのは2010年だが、レーシング・サーキットとしての歴史は60年を超える。この間に投資を受けて改良され、今日ではグランプリ・カレンダーのなかでも最も速いコースのひとつとして、ライダーたちから高く評価されている。その情熱はファンも同様で、多くの観客が素晴らしい雰囲気を作り出す必見のイベントとなっている。

    夏休み明けの2連戦からわずか数日、Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンはイギリスへ移動し、シルバーストンで開催される第12戦に臨む。

    前回のオーストリアGPで苦戦を強いられたザルコは、現地時間金曜日の9:55から始まるフリープラクティスを楽しみに待っている。序盤からハイペースを目指し、上位への復活を果たして実力をアピールしたいところ。シリーズポイントではトップ5にわずか9ポイント差のランキング7位につけている。

    一方のシャーリンは前回16位に留まりポイント獲得のチャンスを逃したが、今回こそはルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けてリード拡大を狙う。

    バレンティーノ・ロッシ
    「8月はとても忙しい月です。ブルノとシュピールベルクの2連戦を終えたあともたくさんの仕事がありました。日曜日にはミサノでテストを行い、様々なセッティングと電子制御システムを試したのですが、これは、間近に迫るサンマリノGPに向けて準備するためにとても重要なものでした。でもその前に、今週のレースに集中しなければなりません。シルバーストンは大好きなコースです。いつものように、チームのみんなと協力し合ってベスト・リザルトを目指します。速さを追求し、いいレースができるよう頑張ります」

    マーベリック・ビニャーレス
    「先週の日曜日にミサノでテストを行い、今週はポジティブな気持ちでシルバーストンに向かうことができます。ハードワークに満足し、今はとても良いフィーリングをつかんでいるのです。昨年までの成績からもわかるように、このコースの高速のレイアウトが私たちのマシンにとても適しているので、チームのみんながウイークのスタートを楽しみにしています。私にとってもここは、MotoGP初優勝を成し遂げた特別な場所です。たくさんの高速コーナーとたくさんのシケインが、私のライディング・スタイルにぴったり合っているので、グランプリ・カレンダーのなかでも最高のコースのひとつ、いつも楽しみにしているレースのひとつなのです。今回もベストを尽くし、自分の力をすべて注ぎ込んで、昨年と同じように、あるいはそれ以上を目指して表彰台に上りたいと思います。昨年は終盤で最速をアピールすることができました。今年はより速く、より強くなれるよう頑張ります」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「先週のミサノ・テストで多くの課題をこなし、今は次のシルバーストンに向けてしっかり準備が整っています。マーベリックはこのコースが大のお気に入りですし、バレンティーノも何度も好成績をおさめています。コース・レイアウトがヤマハのマシンに合っていて、ライダーたちもこの高速コーナーや流れるラインが大好きなので、イギリスGPではいつも、いい戦いができるのです。昨年はダブル表彰台を獲得しました。そして今年はそれ以上にハードに攻めていくつもりです。シーズンのなかでも、とても重要な時期を迎えているので、毎回、100%の力でプッシュしていかなければなりません」

    ヨハン・ザルコ
    「シルバーストン・サーキットは前回のオーストリアより大きなコースです。路面が新しくなっていると聞いているので、去年までのようなバンプはなくなっているかもしれません。オーストリアでは、私がマシンに手を焼いていたことが誰の目にも明らかだったと思いますが、チームとともに行ってきた仕事に自信を持っているので、今回もベストを尽くし、早い段階でフィーリングをつかみたいと思います。高速コースは大好きですから、ライバルたちに差をつけたり、表彰台に復帰したりできるような、他とは異なるラインを見つけられると考えています。それが実現できたら最高です」

    ハフィス・シャーリン
    「シルバーストンを楽しみにしています。ヤマハとの相性はそんなに悪くなさそうなので、前回は苦しんだフリープラクティスから予選までの進め方を改善していきたいと思っています。決勝はいいペースで走れるのですが、好成績を目指すならスターティング・ポジションを上げていくことが必要です。MotoGPマシンで初めて走るコースなので簡単ではないと思いますが、いいレースをするためにプラクティスからしっかり準備していくつもりです。そして予選で好位置を獲得し、ベテラン・ライダーから多くのことを学びたいと思います。好天を期待します」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「イギリスGPが行われるシルバーストンはハイペースのコース。ヤマハは前の2回よりも良いポジションを目指せると考えています。去年はヨハンが非常に好調で、トップグループのすぐ後ろについていきました。残念ながらグループに加わることはできなかったのですが、今年こそはグループ内で戦えるようにセッティングを決めていきたいと思っています。これについては去年の経験が役に立つはずです。流れるようなレイアウトを持つとても素晴らしい高速コース。でもそれ以上に、観客たちの雰囲気が最高なのです。イギリスのファンはとても熱心にグランプリの行方を追いかけていて、誰よりもよく状況を理解しています。木曜日にサーキットに入ると、毎年、同じ顔と出会うことができるし、それまでの12カ月に起きたことなどを話したりできるのです。天気さえ良ければ、ここは本当に素晴らしい場所です。エキサイティングなレースも期待できます。ハフィスはMotoGPマシンで初めてここを走ることになりますが、きっとレイアウトを気に入るでしょう。プラクティス開始が楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP 第11戦 オーストリアGPの決勝でMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシはグリッド後方から追い上げて6位を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは苦戦を強いられたが、レース後半で挽回して12位となった。

    バレンティーノ・ロッシは14番グリッドからスタート。中断グループが一気に第1コーナーへ飛び込み大混戦となるなか、攻守を織り交ぜてうまくポジションを確保。オープニングラップ終了時点でポジションを3つ上げて11番手につけた。

    全体の順位がほぼ落ち着いた4ラップ目には、10番手を走行しながらヨハン・ザルコを追う展開。2ラップ後にはザルコをパスして9番手に上がった。

    続く8番手争いではアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と数周にわたってバトルしたあと、残り19ラップでこれをパス。次にティト・ラバト(ドゥカティ)との差を詰めてゆき、10ラップ後に仕掛けて7番手となった。この時点で6番手のアレックス・リンス(スズキ)との差は2.5秒だったが、ロッシはあきらめることなく果敢に攻め続け、残り4ラップでパスに成功。しかしこのあとも気を緩めることはできなかった。テールに迫るD・ペドロサ(ホンダ)の追撃を抑えるために全力でプッシュ。その間に前を行くのダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に近づいていったが及ばず6位でゴールした。トップとの差は14.026秒だった。

    一方、マーベリック・ビニャーレスは11番グリッドからスタートしたあとペースを上げるまでに2~3ラップを要し、この間に16番手まで後退。徐々にペースをつかむと前方でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)がコースアウトしたため、ひとつ順位を上げて15番手となっていた。そして11ラップ目には区間タイムを更新するようになり、ここから挽回がはじまった。

    後半に入り13番手へ上がるとアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)とともにエスパルガロをパス。その後の残り4分の1はリアが消耗したこともあり12番手のキープに集中し、トップから22.939秒差の12位でチェッカーを受けて貴重なポイントを獲得した。

    この結果、バレンティーノ・ロッシはトップに59ポイント差でランキング2位をキープ。マーベリック・ビニャーレスはロッシに29ポイント差のランキング5位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで3位をキープし、トップとの53ポイント差を追う状況。Movistar YamahaMotoGPはチーム・ランキング3位となり、トップとの差は12ポイント。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンはレッドブル・リンクで健闘。ヤマハにとっては決して相性のよいコースではないが、ザルコはグリッド2列目から果敢に攻めて9位でゴール。一方のシャーリンはスタート直後の21番手から着実に挽回。終始、力強い走りをキープして順位を上げたが、わずか0.271秒差で16位に留まりポイント獲得には届かなかった。

    次回の第12戦は、8月24~26日、イギリスのシルバーストン・サーキットで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (6位)
    「たくさんのポジションを挽回し、よいオーバーテイクが何度かあり、しかも一度も抜かれることがなかったので、レースを楽しむことができました。午前中のウォームアップでは好みのセッティングをいくつかトライし、残念ながらペースを上げることはできなかったものの、安定性が増してリアタイヤの消耗も少なくなっていました。スタートはうまくいきましたが、大勢の集団に飲み込まれていたため最初から激しいバトルになりました。もしもQ2へ進出していたら、もう少し前からスタートしてペトルッチやクラッチローと戦えていたはずですが、いずれにしても彼らは速かったのでどうなっていたかわわかりません。次回はもっと上位で戦えるようがんばります」

    マーベリック・ビニャーレス (12位)
    「マシンにはいくつか問題があって、特にスタートでパワーを得られませんでした。この2週間、スタートに照準を合わせて作業に取り組んできたのですが、ここでそれができなかったことは残念です。次のシルバーストンに向けてすぐに準備をはじめたいと思います。このあとはミサノサーキットでテストを行いますが、そこではライディングを楽しめるようになることが目標です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「昨日の予選結果を見たあとチームは、ライダーたちが決勝でしっかり戦えるようなマシンを用意するために必死になって作業に取り組みました。グリッド中段からスタートする場合、大勢がひしめき合い、予測がつかない状況になるので危険です。しかしふたりのライダーは、1周目から果敢に攻め、うまく混乱を切り抜けました。ロッシ選手は6位まで上がる健闘。これまでの苦戦を考えれば、本当にすばらしい結果だと思います。ビニャーレス選手はレース中盤までのリズムが順位に影響してしまい、ふたりそろってトップ10に入ることができませんでした。今日のレースから学び、もう一度チーム一丸となり、来週のミサノテストに集中します」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (9位)
    「もう少しよいペースで走れると思っていたのですが、難しいレースになりました。ソフトタイヤが最もフィーリングがよかったのでチョイスしましたが、それがあまりうまくいかなかったのです。第1コーナーでかなり後退し、ベストを尽くしましたがなかなか挽回できませんでした。ロッシ選手に抜かれたときにペースを上げられると思っていたのですが、期待通りにいかなかったのです。バウティスタ選手に抜かれたあと、一緒になってラバト選手を追っていったときがおそらく今日のベストだったと思います。最終ラップではいいバトルができて、互いに何度も順位を入れ替えました。最終コーナーでは僕にアドバンテージがあったので、ようやく9位を獲得することができました」

    ハフィス・シャーリン (16位)
    「リズムはとてもよかったと思いますが、予選でいい走りができなかった自分自身にがっかりしています。このコースはヤマハにとって楽ではありません。そのうえ雨で走行時間が少なくなってしまい、多くの周回数を重ねることができませんでした。GPマシンでこのコースを走るのは初めてです。コース図では簡単に見えますが、いくつかのコーナーでは、しっかり立ち上がるために大きなトラクションが必要だということがわかりました。決勝ではマシンがよく走ってくれて、トップ10にも迫るペースで走ることができました。それだけに後方からのスタートが悔やまれるのです。1周目ではたくさんのライダーをパス。最終ラップはとても順調で、中上選手をパスできるかと思いましたが実現しませんでした。次回は予選順位を上げることを目標にします。今の僕にはとても重要なことだですし、そうすることで決勝でいい戦いができるはずだからです。僕にはもっとハードワークが必要。次のシルバーストンを楽しみにしています」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「難しい戦いになると思っていましたが終わってみると、そうではありませんでした。ザルコ選手は最大限力を尽くしました。ヤマハ勢トップの予選6番手は特筆すべきことで、セカンドローも久しぶりだったので、チームも非常にポジティブに好結果を期待しました。スタート直後は大勢がひしめく難しい位置にいて上位グループから離されてしまいました。でもひとたびリズムをつかむと、そのあとは最後まで攻め切りました。最終結果は彼が望むものではなかったかもしれませんが、皆がベストを尽くしたことは間違いありません。そしてこうした戦いを最終戦のバレンシアまで続けていくのです。常にポジティブに挑み続ければいつか私たちにも幸運が巡ってくるでしょう。シャーリン選手は非常にいいレースをしました。スタートは21番手でしたが、順調に挽回して最終的にはモルビデリ選手の前、中上選手の後ろでフィニッシュ。彼らよりもずっと速かったので、あと1ラップあったら、さらにポジションを上げることができたと思います。16位は残念ですが、彼は今日も多くを学びました。これが私たちが彼に望むことなのです。最初から最後まで力強く戦ったシャーリン選手を誇りに思います。この2連戦はタフなものでした。このあとは数日、休んでからシルバーストンへ向かいます」

  • MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    MotoGP 第11戦 オーストリアGPで、Movistar Yamaha MotoGPはマーベリック・ビニャーレスが11番手で4列目、バレンティーノ・ロッシが14番手5列目から決勝へ挑むことになった。

    マーベリック・ビニャーレスは、Q2で2回のピットインを行う作戦をとり11番手。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、ウエットコンディションとなったフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを逃しQ1に臨んだが、Q2進出にはわずかに届かず14番グリッドとなった。

    Q2に進出したマーベリック・ビニャーレスは、序盤から積極的にペースを上げて一旦は6番手へ浮上。その後ピットに戻ると、8分強を残して2度目のトライに臨んだ。ここで1分24秒831を記録したが順位を上げることはできないまま、残り4分半で再びピットイン。作業を終えると残り時間は2分半となり、この時点で順位は12番手まで後退していた。

    残されたチャンスはあと2回。1回目で1分24秒284へ更新して11番手に上がり、さらにアタックを続けて最後の周回を全力で走り切ったが、タイムを更新することはできなかった。明日の決勝はグリッド4列目の真ん中からスタートする。

    一方、Q1からの挽回を狙ったバレンティーノ・ロッシは、テールについて来ようとする大勢のライダーを牽制するため序盤はペースを抑え、最初のアタックで8番手につけた。その後、2周続けてタイムを更新し、この日、初めて1分25秒台の壁を破って5番手に浮上した。

    残り6分強でピットに戻り、素早く作業を終えてコースに復帰。この間に一旦は7番手に後退していたが、ペースを上げたバレンティーノ・ロッシは2番手に浮上したろがすぐに4番手へと後退してしまう。残り2回のチャンスで区間最速を1回、区間自己ベストを2回記録して1分24秒309へ更新したが、ポジションを上げることはできず、決勝のグリッドは14番手、5列目となった。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは予選を作戦通りに走り切って6番手を獲得。午前中に行われたフリープラクティス第3セッションではウエットとドライ半々のコンディションのもとでデータを収集し、Q2ではその成果を生かして前日のベストタイムを0.880秒も短縮した。

    チームメイトのハフィス・シャーリンは、フリープラクティス第3セッションで9番手を獲得する大健闘を見せた。ドライコンディションに恵まれた予選でも初日の第1セッションから0.760秒短縮するなど好調を維持しており、決勝ではグリッド6列目からポジションアップを狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選11番手/1分24秒284)
    「明日はトップ10に入って何としてもポイントを獲得しなければなりません。マシンには課題がありますが、まだ答を見つけられていないため、明日のウォームアップで修正できることを期待します。また、決勝用のタイヤも決まっていませんが、どうなったとしてもベストを尽くして戦うのみ。明日の決勝をしっかりと戦うため、さらに次のシルバーストンによい形でつなげるためにも、チーム一丸となってハードワークを続けます」

    バレンティーノ・ロッシ (予選14番手/1分24秒309)
    「今回はとてもアンラッキーでした。Q1までにドライは初日の午前中しかありませんでしたが、その時にマシンの調子が悪く、もう一方のマシンに乗り換えましたが、なかなかペースを上げられなかったのです。さらに、予選でソフトタイヤを試したときによいフィーリングを得られずQ2に進出することができませんでした。このような状態なので、決勝に向けてはセッティングを改善する必要があります。明日は5列目からのスタートですが、まずは最初の混戦をしっかりとこなしたいと思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「難しい予選になりました。フリープラクティス第3セッションはウエットだったので、ロッシ選手はQ1に回ることとなってしまいましたが、ビニャーレス選手はQ2に進むことができました。午後になってコンディションが変化したので、第4セッションではドライ用の様々なセッティングを試すこととなりました。また予選は思うようには進まず、ライダーたちは十分な結果を得ることができなかったので、チームとしてはこれから解決策を見つける作業を行います。決勝ではスタートが非常に重要になり、4列目と5列目から早いうちに前へ出ることが求められます。もちろんフルドライかフルウエットを望みますが、どんな天気になろうとウォームアップでしっかり調整していきます。今週はここまで厳しい状況ですが、ふたりが上位で戦えるマシンにすることが、私たちチームの責任。全員が一丸となって課題を解決し、この状況を乗り切ります」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選6番手/1分23秒887)
    「フリープラクティス第3セッションはウエットコンディションになりタイムを更新できませんでした。第4セッションが始まる頃には路面が乾いており、加速ではやや苦戦するところもありましたが、タイムは順調に上がっていきました。全体的にマシンのフィーリングがよかったので好タイムを期待していたのですが6番手に留まったのは残念です。ライバルたちが非常に速く、彼らと競り合うのは決して簡単ではないでしょう。でもこの位置から好スタートを切り、序盤から最大限の力を尽くして戦い、表彰台に近づけるようにがんばります」

    ハフィス・シャーリン (予選18番手/1分24秒834)
    「18番手と後方からのスタートになりました。コンディションが目まぐるしく変わるなかでよいフィーリングをつかむことができず、リアのスピンに苦戦しました。必要なグリップと適正なリズムをつかみたかったのですが難しかったですね。でも少しずつ解決方法が見えてきています。明日の午前中のウォームアップでもう一歩、前進できるようがんばります」

  • MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP 初日レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはMotoGP 第11戦 オーストリアGPのウイーク初日、ドライコンディションで行われた第1セッションでは決勝を見据えてセッティングに専念。午後は雨に見舞われてコンディションが変化したため、ウエット用セッティングへの変更を余儀なくされた。ラップタイムの総合順位では第1セッションのタイムが採用され、それぞれ10番手と11番手で初日を終えている。

    サーキット上空には朝から雨雲が垂れ込めていた。午後には降り出すと予想されたため、午前中のうちに決勝用のセッティングで手応えをつかもうと作業を進めたマーベリック・ビニャーレスは、順調にペースを上げると1分24秒835を記録し、トップから約1秒差の10番手につけた。

    ウエットコンディションとなった第2セッションでは、しばらく状況を見てからコースイン。前回ブルノの転倒から復帰したばかりのマーベリック・ビニャーレスは、終始、慎重な走りを心がけて1分38秒174で20番手だった。

    チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、第1セッションの最初の走行でトラブルに見舞われたが、すぐにコースに復帰すると少しずつ順位を上げていった。しかしセッション終盤では午後からの雨を予測したライバルたちも一気にペースアップ。バレンティーノ・ロッシはトップ10に入っていたものの、11番手にポジションを下げてセッションを終了した。ベストタイムはトップから約1秒差の1分24秒884だった。

    第2セッションではウエットコンディションでのデータ収集を行いながら、着実にラップタイムを短縮。1分36秒327を記録してトップから2.332秒差の10番手としたが、総合順位では第1セッションの記録により11番手となった。

    月曜日にブルノサーキットで行われたテストで手応えをつかんだヨハン・ザルコが、ここスピールベルクでも健闘。1分24秒767のベストタイムで9番手を獲得した。ウエットとなった第2セッションも真っ先にコースに飛び出して周回を重ね、ヤマハ勢トップで初日を終えた。

    チームメイトのハフィス・シャーリンはヨハン・ザルコに0.817秒遅れる1分25秒594で21番手。2人は現地時間の明日、9:55からスタートするフリープラクティス第3セッションでもセッティングを進めペースアップを狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合10番手/1分24秒835)
    「午前中のセッションは苦戦しました。いくつか問題があったので、それを解決するために様々な解決策を試しました。課題は残っていたのですが午後はウエットになり、フィーリングはよくありませんでした。このような状況なので、明日も引き続きハードワークしたいと思います」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合11番手/1分24秒884)
    「トラブルによりマシンを乗り換えて走行を再開しましたが、いくつかのことが異なっていたこともあり、最終的にトップ10入りを逃してしまいました。もしも明日の午前中にコンディションが悪ければ、ラップタイムを更新することが困難になってしまいます。午後からのウエットコンディションでもペースは上がりませんでしたが、スプレー・デフレクターがうまく機能し、タイヤ周りの水を取り除いてくれたのは良かったと思います。ここはハイドロプレーニング現象が起きやすく、ストレートでもマシンをコントロールすることが難しくなります。明日もウエットになれば、この機能をもっと上手に使えるようになりたいと思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ライダーたちは午前中のドライコンディションでフィーリングをつかめず苦労しましたが、午後から雨になってしまったため、解決方法を見つけ出せないまま終わってしまいました。第2セッションではウエットコンディションでのパフォーマンス向上に集中。今シーズンはウエットのセッションがあまり多くなかったので、この作業は重要でした。結果的にはラップタイムを十分に短縮することができなかったので、明日はハードワークが必要になります。明日のフリープラクティスがドライとなり、そのなかで決勝に向けた準備を進められることを期待しています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合9番手/1秒24分767)
    「ウイーク初日の結果は残念です。午前中のドライコンディションではエンジョイすることができたのですが、十分なフィーリングはつかめませんでした。このコースでトップからコンマ9秒離されてしまったのは残念です。でもこれからの作業で、ドライでのパフォーマンスを上げていくことができると信じています。第2セッションは雨に見舞われ、コース状態がわからなかったので慎重に走行しました。自信がつかめるまで周回を繰り返し少しずつ調子を上げていったのですが、ラップタイムを上げようとしたところで雨が激しくなり結果に結びつけることができませんでした。でもウエットのフィーリングはとてもよかったと思います」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合21番手/1分25秒594)
    「天候変化に苦しみました。午前中はドライだったので、本来ならそこから学んだことを第2セッションに生かしたかったのですが、午後は雨に見舞われ、私としては初めてのフルウエットを経験することとなりました。そのなかで1ラップ1ラップ、コンディションとマシンの反応を理解するよう努めながら、少しずつ前進できたと思います。でも十分に手応えをつかみ、対応できるようになるにはもう少し時間が必要です。セッティング変更は行いませんでしたが、ウエットでは、フロントのフィーリングをつかむための何らかの対処が必要だと思いました。明日は好天を期待します。そしてポジションアップを目指します」

  • MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第11戦 オーストリアGP プレビュー

    オフィシャルIRTAテストを終え、火曜日にブルノ・サーキットを後にしたMovistar Yamaha MotoGP、今週末はレッドブル・リンクで開催されるMotoGP 第11戦オーストリアGPに臨む。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは、ブルノ・サーキットでテストを終えてシュピールベルクのレッドブル・リンクへ向かう。チェコGPで転倒したチームメイトのマーベリック・ビニャーレスは、テストは欠席したものの第11戦には出場を予定している。

    バレンティーノ・ロッシはランキング2位をキープしてオーストリアGPを迎える。ブルノでは、セッティングの課題を解決するための新しい方法と新しいフェアリングをテスト。ロッシは1996年、125ccクラスで3位を獲得して自身初の表彰台に上り、翌1997年には同クラスで2位を獲得している。今回もまた表彰台を目指すとともに、ランキングトップとの49ポイント差を縮めることが目標。

    一方のマーベリック・ビニャーレスは、昨年と一昨年でともに6位に留まっている。今年は前回のノーポイントを取り返すためにも表彰台獲得を目指す。 ブルノの決勝で転倒を喫したあと、次のオーストリアGPに万全の状態で臨むためにテスト欠席を決断したビニャーレス。レッドブル・リンクで不可欠となる加速性能の向上を課題としていただけに心残りもあったが、体調が100%回復した今、ランキング3位復活を目指してレースウイークに臨む準備が整った。

    1969年に誕生したシュピールベルク・サーキットは、1996年の改修工事に伴い現行のレイアウトに変更され、2016年には19年ぶりにグランプリを開催した。特徴的なコースはコーナー数が合計10(左3、右7)と少なく、その間を626mのロング・ストレートが結び、コース中央には高さ18mのランドマーク”Bull of Spielberg”がある。こうした特徴から、とくにトップスピード、加速性能、ブレーキングの安定性が求められ、ライダーたちは何度もフルスロットルのチャンスを与えられることになる。

    ブルノ・サーキットでのテストを成功裏に終了したMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリン。その大きな手応えを結果に結びつけるべく、今週末は、オーストリアはシュピールベルクのレッドブル・リンクで行われる第11戦に臨む。

    チェコGPで力強い走りを見せたヨハン・ザルコはその経験を生かし、翌月曜日に同じコースで行われたテスト・セッションでYZR-M1のセッティング向上とフィーリング向上を目指した。 チームメイトのハフィス・シャーリンも同テストで自らのライディング・スタイル改善を試み、第11戦オーストリアGPではルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けてアドバンテージ拡大を狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ
    「8月はとても厳しい月です。ブルノでのレースとテストが終わるとすぐに、次のオーストリアへ向かわなければなりません。でもそのおかげで、マシンの改良を継続的に行うことができるのです。オーストリアのコースでは、今までまったくいいところがなく、相性が良いとは言えません。昨年もかなり苦戦させられました。でも今年のマシンはとても良くなってきているので、今年こそは好成績を獲得したいと思います。表彰台を目標にベストを尽くします」

    マーベリック・ビニャーレス
    「ブルノでは転倒してしまいましたが、体調は問題ありません。あのときのことは早く忘れて、次のオーストリアに向かいたいと思います。ブルノ翌日の月曜日にはまだ痛みが少し残っていたので、次回に100%の状態で臨むためにテスト不参加を決意しました。当初の予定では、トップスピードが鍵を握るレッドブル・リンクで重要になる加速性能の向上を課題としていたので、テストを欠席したことによってそれができなかったことは残念です。ブルノ・ウイークでも話したことですが、タイトル獲得のため、あるいは少なくともランキング3位を守るためには毎回、ポイントを獲得し続けなければなりません。昨年はここで苦戦して6位に留まっているので、今年はもっと上を目指していきたいと思っています。そのためにハードワークを続けます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「ブルノでレースとテストを終え、そのままオーストリアへ向かいます。ヨーロッパラウンドでは唯一の2週連続の大会です。マーベリックはブルノ・テストに参加することができませんでしたが、次のオーストリアGPには戻ってきてくれることになったので安心しました。幸い順調に回復しており、フィーリングも良くなってきているので、チームとしてもいつもと同じように100%の力を尽くすつもりです。バレンティーノとそのチームはブルノのレースとテストで成果をあげているので、新しいデータをアドバンテージとして生かしていきたいと思います。コースレイアウトはわたしたちのマシンの特徴には合わないかもしれませんが、全力で戦いに挑みます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ
    「シュピールベルクのコースはとても素晴らしく、Moto2に参戦していたときには優勝経験もあります。また昨年は、ライバルたちといいバトルができました。今年も同様にバトルを展開し、表彰台獲得を目指していきます。ドゥカティ勢が強さを見せることになると思いますが、彼らにできるだけ長くついて行けるよう頑張ります。そのためにもハッピー・マインドとハッピー・ムードを携えてそこへ向かいたいと思います。チェコGPでの好レースのあとフィーリングを取り戻しつつあり、以前のような速さが戻ってきているので、この感覚を今すぐ、シュピールベルクで発揮したいと思います」

    ハフィス・シャーリン
    「ブルノのあとは、すぐまた次のレースが始まります。オーストリアGPではもっと走りを磨き、マシンの経験を増やし、そして決勝ではもちろん、チェコGP以上のポイント獲得を目指していきます。シュピールベルクのサーキットをビッグ・バイクで走るのはエキサイティングなこと。どのような展開が待っているのか、とても楽しみです。経験豊富な大勢のライダーたちから学びながら、ハードワークに取り組み、彼らに一歩一歩、近づいていきたいと思います。ベルト・ルーキー獲得を目指していきます」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「Monster Yamaha Tech3チームは、チェコGP後の月曜日に行われたテストで成果をあげ、大きな手応えをつかみました。とくに新しいテスト項目があったわけではありませんが、ライダーたちからの情報をもとにマシンを作り上げていく過程はとても面白いものです。レースウイーク中は時間に追われ、ストップウォッチに縛られてばかりいますが、テスト・セッションでは、普段できないことを試すことができるのです。自由な心で作業に取り組むことはとても良いことで、ときにはいつも以上にリスクをおかすこともできます。それによって状況を理解しやすくなることもあるので、チームとしては、より強く、より速く、解決策を見出すこともできるのです。今回も充実したテストができたので、ヨハンとシャーリンのハードワークと献身的な努力にお礼を言います。彼らは真のアスリートです。このようなふたりをチームに迎え、ともに仕事ができることを誇りに思っています。彼らはひたすら身体を伏せてハードワークに臨み、何が起きてもほとんど不平を言わず、常にポジティブな姿勢を維持しようとしています。オーストリアGPウイークのスタートまであとわずか3日と迫っていますが、少しでも休養をとって体力回復に努めてほしいと思います。チームもまた本当によく頑張っています。とくに今回のように、決勝翌日にテストがあり、さらにその週末に次のレースに臨むのは決して楽なことではありません。オーストリアは素敵なところですから、水曜日と木曜日には美しいパドックと周辺の自然を楽しみたいと思います。ヨハン、ハフィス、チームのみんな、メカニックたち、そしてホスピタリティーやメディアのスタッフたちに感謝です。これから少しだけ休んで、また仕事に戻ります」

  • MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    ヤマハは、MotoGP 第10戦 チェコGPの決勝でMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが激しいバトルの末に4位を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは1ラップ目に転倒し、今季初めてのリタイアとなった。

    終盤が厳しい戦いになると予想していたMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは、レース前半で猛チャージをかけて何度かトップを奪取。最終的にはそのポジションを手放すこととなったが、4位でチェッカーを受けて貴重なチャンピオンシップ・ポイントを手中にした。

    チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはオープニング・ラップの不運な転倒のあと、幸い、大きなけがはなかったものの再スタートはかなわなかった。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド2番手の位置からホールショット。序盤の数ラップはアンドレア・ドビツィオーゾと抜きつ抜かれつの接近戦を展開し、その後方にマルク・マルケスとホルヘ・ロレンソが続いた。バレンティーノ・ロッシはおもに2番手につけていたが、慎重にタイミングを見極めて残り14ラップで前へ出ると、身体を伏せて一気に加速した。

    その後3ラップにわたってトップをキープしたバレンティーノ・ロッシだが、追いついてきた集団に飲み込まれて5番手まで後退してしまう。レース後半の厳しい状況のなかで懸命にトップグループについて行き、最終ラップの最終シケインでカル・クラッチローをパス。4位でチェッカーを受け、貴重なポイントを獲得した。トップとの差は2.902秒だった。

    一方のマーベリック・ビニャーレスは残念な結果。フロントにミディアム・コンパウンド、リアにソフト・コンパウンドというコンビネーションで序盤の戦いにかけていたが、グリッド12番手からスタート後、大勢が先を争うなかでステファン・ブラドル、ブラッドリー・スミスと絡んで転倒した。幸い大きなけがはなく、次回、オーストラリアGPでのリベンジにかける。

    4位を獲得したバレンティーノ・ロッシはグランプリで最高となる6,000ポイント獲得を達成。チャンピオンシップでは2位をキープしており、トップを49ポイント差で追っている。マーベリック・ビニャーレスはランキング4位に後退したが、2位のバレンティーノ・ロッシに23ポイント差、3位のドビツィオーゾにわずか4ポイント差と激しい戦いが続く。ヤマハはコンストラクターズ・ポイントでトップから43ポイント離されてランキング3位。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキングでトップをキープしており、2位との差は3ポイント。

    明日の月曜日にはブルノ・サーキットでIRTA主催のオフィシャル・テストに参加する。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはグリッド3列目から好スタート。スターティング・ポジションを維持して序盤からペースを上げ、そのままコンスタントに21ラップを走り切って7位を獲得した。2018シーズン第10戦を終えてランキング7位。依然、トップ3まで浮上する可能性を残している。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、オープニング・ラップで早くも数台をパス。ルーキー勢の最大のライバル、フランコ・モルビデリとのバトルに全力を注いだが、終盤は作戦を切り替えて14位でゴール。貴重な2ポイントを獲得してルーキー・オブ・ザ・イヤーへのアドバンテージを守った。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「終わってみれば、私にとってはとてもいいレースだったと思います。好スタートを決め、序盤からペースを上げてトップグループに加わることができました。ただドビツィオーゾ、マルケス、ロレンソと戦うには力が十分ではありませんでした。表彰台に上りたかったので、そのチャンスを逃したことは残念です。終盤はカル(クラッチロー)といいバトルができました。そして最終シケインでパスし、順位をひとつ上げることができたのです。でも、やはり表彰台には届きませんでした」

    マーベリック・ビニャーレス (DNF)
    「地面に投げ出されたあと、何とかマシンを起こして再スタートしようとしましたが、そのときはすでに遅かったのです。誰がミスをしたのかわかりません。でも大きな怪我がなかったことは幸いでした。今週はずっと厳しい状況が続いていました。今朝のウォームアップ・セッションで新しいセッティングを試し、フィーリングがとても良かったので決勝に向けてモチベーションが上がっていました。気持ちを集中して仕事に取り組んでいたつもりですが、この転倒はやはり、グリッド12番手からスタートしたことの結果なのだろうと思います。だからマシン・セッティングの時点で慎重に方向性を見極めていくことが重要なのです。明日のテストが楽しみです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「チームにとって今週は楽な戦いではありませんでした。そしてその最終日も本当にいろいろなことが起こりました。バレンティーノはフロントロウからスタートしてトップグループで戦い、全力を出し切って、考え得るなかで最高の順位を獲得しました。一方、ビニャーレスはオープニング・ラップで転倒リタイアと、非常に残念な結果になってしまいました。グリッド4列目からスタートすれば、このようなアクシデントも起こるということです。その結果としてランキングも4位に後退。今朝のウォームアップ・セッションでは好感触を得ていて、リアにソフト・コンパウンドを選択する決定もしていただけに残念なことになりました。明日はまたここで、いくつかテストを行います」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (7位)
    「予選と同様の7位。悪くない結果だと思います。レース序盤でもっとパスしたかったのですが、ライバルたちも非常に速く、彼らと同等の走りをすることはできませんでした。彼らについて行こうとすると激しくスライドしてしまうので、少しペースを落とさなければならなかったのです。後半戦は少し状況が良くなって、上位グループとの差を詰めていかれるようになりました。そのまま終盤までしっかりマシンをコントロールしていたのですが、ダニロ・ペトルッチをパスするだけの十分な強さを発揮できないまま終わってしまいました。完走できたことは良かったと思っています。昨日からマシンのフィーリングが戻ってきていましたし、決勝では表彰台も視野に入れることができました。まだ何かが足りなかったわけですが、ここから先は長い休みもなくレースが続くので、この間に解決策を見つけることができると確信しています。前進するための絶好のチャンスになるでしょう」

    ハフィス・シャーリン (14位)
    「レース序盤はマシンのフィーリングがとても良くて、バウティスタにかなり近づくことができました。でも中盤以降は、コーナー出口でマシンが神経質な動きをするようになってしまったのです。なぜそんなことになったのかわからないまま、難しい状況のなかでも懸命にマシンをコントロールしようとするうちに、私はすっかり体力を消耗してしまいました。明日はここでテストを行うことになっているので、体調を回復して臨み、解決策を見つけたいと思っています。今日また2ポイントを獲得し、モルビデリとの戦いは続いています。来週もいいレースができるよう頑張ります」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「何という素晴らしいレースでしょう! 数日間の休みをとって、わざわざチェコまでレースを見に来た観客たちは、決してその旅を後悔することはないでしょう。今日はMoto3、Moto2、MotoGPとすべてのクラスで素晴らしい戦いが繰り広げられました。とくにMotoGPがこのような展開になるとするなら、他のどんなスポーツやショーも比較の対象にはならないと思います。スタート前に雷鳴が聞こえてきたので、レースが昨年の再現になるのではないかとグリッド上の全員が不安を感じていました。昨年よりは心の準備もできていましたが、幸いにも最後までドライ・コンディションが保たれ、フラッグ・トゥ・フラッグも避けることができました。ヨハンは、リアにソフト・タイヤを履いた数少ないライダーのひとりでした。彼はその判断に自信を持っていて、私のほうは少し懐疑的。レース前半は非常に好調でトップグループのすぐ後ろにつけていましたが、そのあと2~3ラップにわたってペースが落ちてしまい、やはりギャンブルが外れたのだと考えました。ところがそのあと、ソフト・タイヤを選んだ彼とバウティスタが3ラップ連続でファステスト・タイムを記録したのです。これを見て、わたしたちもようやくタイヤ・チョイスに自信を持てるようになりました。前のライダーをとらえられれば良かったのですが、残念ながらそこまで近づくことはできませんでした。総合的に彼は非常に力強く、素晴らしいレースをしたと思います。残り3ラップの時点でトップまで3.5秒差につけ、その3ラップをしっかり走り切ってチェッカー。7位は大喜びするような結果ではありませんが、トップ・ライダーたちについて行き、集団に入って走れたことは、わたしたちが考え得る最高のレースだったのです。ふたつのファクトリーが表彰台に上り、驚くほどの強さを発揮しています。彼らがハード・ワークを続けていることは間違いありませんが、進化がなければ前へ進むことはできません。ヨハンはチームとともに最高の仕事をしました。足りない何かを補うためにタイヤ・チョイスでギャンブルを仕掛けたわけですが、本来、このようなサーキットではマシンが非常に重要になるので、実際にはわたしたちにできることは多くはないのです。わたしたちはライバルたちに少しだけ劣っていました。非常に悔しいことですが、これが今の状況です。同様のことを数年にわたって続けてきて、わたしたちはこれから先も常にベストを尽くしていくつもりです。ヨハンはファイターですから、彼がトップで戦えるようなマシンを用意することが私たちの使命なのです。ハフィシュのほうもビッグ・バトルを展開しました。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバル、フランコ・モルビデリとの戦いでは、ハフィシュのほうがほとんどの時間帯で前をキープ。フランコに抜かれたあともテールについていきましたが、結局、最後まで抜き返すことはできませんでした。シリーズポイントでは依然としてルーキー勢トップに立っていますが、その差は1ポイント縮まりました。このようなことから今回もまた多くを学んだはずなので、次のオーストリアが楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP 第10戦 チェコGPの予選、Q2セッションに出場したMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが、ファンを観客席の先端まで引きつけた。最終ラップまでアタックを続けたロッシは、Monster Energy Grand Prix Ceske Republiky決勝に向けてグリッド2番手を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはQ1を突破してQ2に出場したが、同様の好感触を得られず12番手に留まった。

    バレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第3セッションでトップタイムをマーク。これを再現しようと臨んだQ2セッションでは後方からスタートし、2ラップ目のアタックで10番手につけてさらに順位を上げようというところ。

    残り6分でピットイン。素早く作業を済ませてコースに戻ると、あと2回分のトライが残されていた。1回目は成功せず、2回目には第1セクションからベスト・タイムを刻む。そして残りの3セクションでもすべてベストをキープし、1分54秒956をたたき出して12番手から2番手まで急浮上した。ポールポジションまであと0.267秒だった。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはQ1に出場することとなったが、ここでは言わばライバル不在の状況。1回目のアタックで1分56秒109を記録してトップに立つと、残り8分弱でピットイン。2分後に再びコースに戻り、2回目の走行を開始した。

    ますますペースが上がるビニャーレスは全セクションでベストタイムを記録し、1分55秒538に短縮して後続を0.6秒以上も引き離す。その後それ以上のタイム更新はならなかったものの、最後までトップをキープしてセッションを終了した。2番手との差は0.314秒。

    短い休憩のあとQ2に臨んだビニャーレスは、最初のトライで1分55秒823の7番手。全体のペースが上がると10位に後退してしまったため、Q1と同様の作戦をとり、残り8番手で早めのピットインを行った。

    残り6分でコースに戻り、ここからポジション・アップを狙っていこうというところだったが、ラップタイムを更新できないまま、トップに1.134秒差をつけられて12番手となった。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはウイーク2日目の土曜日、フリープラクティス第3セッションで前日のタイムを1秒更新。午後からの予選セッションでもさらに更新して好調をアピールした。そしてトップにコンマ5秒差まで近づいたものの、終盤の激しい競り合いのなかで順位を下げて7番手。決勝は3列目トップからスタートすることとなった。

    チームメイトのハフィス・シャーリンはウイーク2日目も順調に課題をこなし、フリープラクティス第3セッションでは、前日最初のセッションから1.415秒も短縮した。Q1では暑さと戦いながら6番手を獲得したが、Q2進出には0.433秒届かなかった。決勝は6列目から、現地時間14:00にスタートする。

    バレンティーノ・ロッシ (予選2番手/1分54秒956)
    「この暑さにはかなり苦しめられましたが、午前中のフリープラクティス第3セッションからニュータイヤで好調だったので、予選でもいい走りができると確信していました。実際のところ、午後になるとより一層ペースが上がり、コーナー進入のブレーキングでは限界ぎりぎりまで攻めていくことができました。1分54秒9は非常にいい記録だと思います。この気温の高さのなかでここまでできたことに満足しています。明日の決勝は、フロントローからのスタートが重要になるでしょう。決勝セッティングでのペースはそれほどでもないので、何周かするうちに苦しくなってくるかもしれませんが、あきらめずに挑み続けます」

    マーベリック・ビニャーレス (予選12番手/1分55秒823)
    「今、ここで、すべてを出し切ろうと決意して臨みました。Q1ではミディアム・タイヤを使用して好調。Q2ではハードのほうがいいだろうと考えたのですが、終わってみればそれは間違っていたようです。ミディアムのほうが、フィーリングでは格段に上。もはや疑問の余地はなく、ミディアムのほうがずっと良くて、ハード・タイヤではプッシュすることができません。セッティング自体がまだパーフェクトになっていないので、今晩も引き続き作業に取り組んでいきます。明日はハード・タイヤを使うことはないと思いますが、ソフト・タイヤの耐久性と、序盤での優位性についてこれからよく検討したいと思っています。決勝はどんな展開になるか。私としては、いつものようにベストを尽くすだけです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「まず初めに、フロントローを獲得したバレンティーノにお祝いの言葉を述べさせてください。今日のような猛暑のなかでは非常に難しいことだったと思います。午前中のセッションですでにハイ・スピードを見せてくれていましたが、午後はそれをさらに向上させたのです。マーベリックもQ1ではとてもいい仕事をして、ライバルたちを大きく引き離しました。ところがQ2でハード・タイヤを履くと、それまでと同様のフィーリングが得られなくなってしまいました。結果的にグリッド4列目に留まり、決勝で厳しいチャレンジを強いられることになってしまい非常に残念です。決勝用セッティングでのペースについては、今日また一歩、前進できたと思っていますが、まだ完璧ではありません。タイヤの消耗を抑えられるようなセッティングを目指し、バレンティーノとマーベリックにベスト・マシンを提供できるよう全力で作業に取り組みます。明日の決勝は、ライダーにとってもタイヤにとっても非常にハードなものになるでしょう」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選7番手/1分55秒221)
    「今日はとても好調でした。マシンのフィーリングもとても良くて、いつも同様、すべてはチームの懸命な努力によるものだと思っています。Q2に直接進出できたことにも満足しています。この暑さのなかですから、少しでも体力を温存できるほうが助かりますから。予選セッションでは、第1コーナーから第2コーナー出口で好調でしたが、今日はライバルたちも本当に速かった。結局、ただ力が及ばず、前の2列を逃すこととなってしまったというわけです。競争は非常に激しいですが、これがMotoGPです。それによって自分自身を限界まで追い込めるようになるのですから、この熾烈な戦いをエンジョイしたいと思います」

    ハフィス・シャーリン (予選16番手/1分56秒285)
    「予選は非常に厳しいものになってしまいました。トップを目指していきたかったのですが、リアのソフト・タイヤに少し手間取りました。その結果、今日はフランコ・モルビデリがルーキー勢トップに立ちましたが、私もそこから大きく離されているわけではありません。明日の午前中のウォームアップ・セッションのなかでセッティングに好フィーリングを見出し、決勝では好スタートを決められるよう頑張ります。もっと前のポジションを獲得できなかったことには、チームやファンのみなさんに申し訳なく思っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP プレビュー

    3週間の夏休みが終了し、Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは今週末、チェコのブルノ・サーキットで2018MototGP World Championshipの後半戦をスタートする。

    ランキング2位につけているバレンティーノ・ロッシは、トップとの46ポイント差を縮めるべく第10戦に挑む。前回のザクセンリンクでは2位表彰台獲得と好調ぶりを見せており、今回は勢いをそのままに、相性の良いこのコースでもう1ステップ上を狙う。

    バレンティーノ・ロッシは1996年、ここブルノ・サーキットで125ccクラス初優勝を成し遂げた。1999年には250ccクラスで、2001年には500ccクラスで、2003年、2004年、2008年、2009年にはMotoGPクラスでそれぞれ優勝を果たし、このほかにも何度も表彰台に上っている。

    チームメイトのマーベリック・ビニャーレスも、前回のザクセンリンクで3位獲得と調子を上げている。チャンピオンシップではランキング3位につけているが、ここからさらに上を目指すために、この3週間も日々のトレーニングを欠かさなかった。昨年のブルノでは3位表彰台を獲得。2013年にはMoto3クラスで2位を獲得している。

    ブルノ・サーキットで初めてグランプリが開催されたのは1930年。当初は村や町の西部を走る公道コースで行われていたが、1980年代になって新たにサーキットが建設された。そして1987年にはFIMチェコ・グランプリを初開催。雰囲気の良さと景観の素晴らしさで、ファンにもライダーにも非常に好評だった。自然のくぼ地を利用して設計されたコースには多くのアップダウンと高速コーナーが設けられ、ライダーとエンジニアの力量が問われることになる。

    夏季休暇を終えたMonster Yamaha Tech 3 Teamは、今週末に迫った第10戦Monster Energy Grand Prixのスタートを心待ちにしている。ヨハン・ザルコはシーズン序盤のような好調を取り戻すことを課題にしており、チームメイトのハフィス・シャーリンはルーキー・オブ・ザ・イヤー候補のトップを維持することが目標。第10戦チェコGPのフリープラクティス第1セッションは、現地時間、金曜日の9:55にスタートする。

    バレンティーノ・ロッシ
    「もっと長い夏休みが欲しかった! みんながそう言っています。1週間は休むことができたけれど、本当はもう少しエンジョイしたかったと思っています。でもこういうスケジュールなので仕方がありません。これからまたレースに集中していきます。ブルノは素晴らしいコースで、昨年はとても速く走ることができたのですが、MotoGPでは何が起きるかわかりません。今年はどのような展開になるか、注意深く見ていかなければならないと思っています。決勝翌日の月曜日には、ここでテストをすることになっていて、これもとても重要なものとなるでしょう。今週と来週は2連戦となり忙しくなります。チャンピオンシップにおいても重要な時期になるので、チェコとオーストリアでいいレースをして、シーズン初優勝を成し遂げたいと思っています」

    マーベリック・ビニャーレス
    「夏休みを満喫しました。シーズンの真ん中で、このような区切りがあるのはとてもいいことだと思っています。この間に力を蓄えて、シーズン後半戦の戦いに挑みます。ここから先はミスは許されません。だからこそこの夏休みの間もハード・トレーニングを続け、チェコとオーストリアに向けて準備をしてきたのです。このふたつは大好きなコースなので、表彰台を目指していけると思っています。前回までの好調を維持し、ここでもまた一歩、前進してチームを喜ばせたいのです。アッセンとザクセンリンクではマシンがとてもよく走ってくれて、私自身のフィーリングもとても良くなってきています。ようやく正しい道に戻ることができたと思っているので、決してあきらめず、これからもハード・ワークとハード・ファイトを続けていきます。ここ数日は少しリラックスして過ごしましたが、リラックスし過ぎたということはありません。この間も集中を切らさず、最大限のトレーニングを行うと決めていたからです。昨年よりはマシンのことが理解できるようになっていると思うので、良い気分でこのレースに臨めそうです」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「短いサマー・ブレイクが終わり、わたしたちはここブルノでレースを再開します。シーズン前半をザクセンリンクでのダブル表彰台という好結果で締めくくることができたので、今回も勢いを維持して、力強く戦っていきたいと思います。夏休みはライダーたちにとってとても重要です。彼らは後半の10戦に備えてバッテリーをチャージし、まずこの2連戦に臨むというわけです。3週間もYZR-M1と離れていたのですから、再会が待ち遠しくて仕方がないはず。わたしたちもコースインをとても楽しみにしています。この2連戦はチャンピオンシップにとって非常に重要なので、金曜日に始まる第1セッションから全力を尽くします」

    ヨハン・ザルコ
    「ブルノ・サーキットはとてもナイスなコースで気に入っています。コース幅が広く、そのような場所ではスピードを上げるのが楽しいので、ザクセンリンクとはまったく違うタイプです。ここでもまた良いフィーリングをつかんで、チームに貴重な情報を提供したいと思っています。トップ5に復帰できれば素晴らしいと思いますが、天候なども気になるところ。昨年のように雨が降るかもしれないので、そうなればレース結果に影響もあるかもしれません。昨年はかなり苦戦したので、今年はもっといい走りができるように頑張ります。夏休みを終えて気分は爽快です。この間にいろいろなことを分析し、とにかくプッシュするのみだと決意しています」

    ハフィス・シャーリン
    「ブルノとは相性がいいと思っているので、今回もベストを尽くします。ルーキー・オブ・ザ・イヤーを目指すためには、最後まで走り切ってできるだけ多くのポイントを獲得し、フランコ・モルビデリをはじめとしたライバルたちとの差を広げていかければなりません。夏休みが終わり、身体的にも精神的にもレースへ戻る準備ができています。まずはここチェコで、それからさらにあと9戦、ルーキーのチャレンジを続けていきたいと思います。昨年のような難しいコンディションにならず、好天に恵まれるよう期待しています」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「短い休暇でしたが、チームのみんなが大いにエンジョイできたことと思います。今週と来週は2連戦。そして8月は3回もレースがあるのでとても忙しくなりますが、シーズン後半戦に向けてしっかり準備を整えてきています。ここブルノで後半戦を迎えるときは、いつもとてもうれしい気持ちです。というのもここはパドックが広大で全体の雰囲気が素晴らしく、皆がフレンドリーに夏休みの経験を話したりしているのです。コースも美しくてライダーと観客を楽しませてくれますが、同時に非常にテクニカルできついところでもあります。すでにテストを行っているチームもありますが、わたしたちは参加していません。昨年はプラクティスまではとても好調でしたが、決勝日は雨に見舞われ、フラッグ・トゥ・フラッグになるなど大変なレースになってしまいました。その結果、予想だにしない展開になったのです。でもわたしたちのふたりのライダーはこのコースが気に入っているようですし、ヤマハもいつもいい戦いをしています。ファンも大勢来てくれますし、チームのメインスポンサー、モンスターが冠スポンサーとなっているので、わたしたちにとってはいつも以上に重要なレースと言えます。ここで輝きを放ち、強い印象を与えたいと思っています。シーズン後半戦を好調にスタートすることはとても重要。ハフィシュはここまで非常に良い成績を残していますが、ヨハンのほうはシーズン序盤のような好調ぶりが見られなくなっていたので、カタール、アルゼンチン、テキサス、スペイン、フランスのときの彼が戻って来ることを期待しています。彼と直接、話もしましたが、非常にポジティブで熱意にあふれ、復活を強く望んでいます。ハフィスのほうはマレーシアへ戻って家族や友人と過ごしてエンジョイしてきたようです。ふたりともシーズンの再開を楽しみにしています」

  • MotoGP | ヤマハ、モンスターエナジーとタイトルスポンサー契約

    MotoGP | ヤマハ、モンスターエナジーとタイトルスポンサー契約

    ヤマハは、モンスターエナジーとタイトルスポンサー契約を締結。2019年のMotoGP選手権からヤマハのファクトリーチームは『モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム』として参戦する。

    2014年からヤマハのファクトリーチームはスペインの通信企業モビスターがタイトルスポンサーを務めてきたが、今シーズン末で契約は終了する。

    モンスタエナジーは、2013年からヤマハMotoGPチームのオフィシャルスポンサーを務め、2015年のトリプルクラウン、2016年にチームタイトルを獲得している。

    ヤマハのライダーを務めるバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、二人ともモンストエナジーとアスリート契約を結んでおり、2019年からはMotoGPシーズンでよりブランディングが強化されることになる。

    2019年からは両ライダーのレーシングスーツ、YZR-M1を含め、ヤマハMotoGPチームのすべての所有物にモンスターエネジーのロゴが掲載される。

    ヤマハとモンスターエナジーは、スーパークロス、AMAモトクロス、MotoAmericaスーパーバイク&スーパークロス、FIMモトクロス選手権、鈴鹿8耐などですでにコラーボレーションしており、MotoGPにおけるタイトルスポンサー契約は両社にとってさらに重要な意義を持つことになる。

    ヤマハMotoGPチームのマネージングディレクターを務めるリン・ジャービスは「我々のファクトリーチームの新しいタイトルスポンサーとしてモンスターエナジー社と契約を締結できたことを嬉しく思う」とコメント。

    「新しいパートナーシップは、バイクレーシング界の頂点であるMotoGPクラスにおけるモンスターエナジーの存在感をさらに高めることになるだろう」

    「モンスターエナジーは、世界中でかなりアクティブな非常にダイナミックなブランドであり、このコラボレーションによって両社のブレンド露出はさらに強化され、マーケティング活動のための素晴らしいプラットフォームを提供してくれるだろう」

    「また、新しい契約は、世界的なオンロードおよびオフロードプログラムのコラボレーションをさらに強化するというヤマハとモンスターエネジーの意向を示している」

  • MotoGP 第9戦 ドイツGP | ヤマハ、今季初のダブル表彰台を獲得

    MotoGP 第9戦 ドイツGP | ヤマハ、今季初のダブル表彰台を獲得

    Movistar Yamaha MotoGPは、MotoGP 第9戦 ドイツGPの決勝レースで、バレンティーノ・ロッシが序盤からハイペースでレースを進めて2位、マーベリック・ビニャーレスは終盤に追い上げて3位に入り、今季初めてダブル表彰台を達成した。

    バレンティーノ・ロッシは6番グリッドからスタート。第1コーナーを抜けたあとビニャーレスとアンドレア・・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)を抜いて4番手に浮上すると、序盤からペースを上げてゆく。

    そしてトップ2から離されまいと目の前のダニロ・・ペトルッチ(ドゥカティ)にプレッシャーをかけ、9ラップ目の第1コーナー進入でとらえて3番手に上がった。

    この時点でホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ホンダ)との差は1秒以上あったが、ロッシは懸命に追い上げ、トップ2がバトルする間に差を詰めると、3ラップ後にはロレンソが第10コーナーでミスをおかしたためロッシが2番手に浮上。ロレンソもついて来たが、ロッシは少しずつアドバンテージを広げていった。終盤はマルケスの追い上げに転じたが、ロレンソとのバトルに時間を割いたことが響いて差を詰めることができず、2位でチェッカーを受けた。マルケスとの差は2.196秒。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはロッシに先行されて5番手でレースをスタート。ところがリズムをつかむまでに時間がかかり、5ラップまでにカル・クラッチロー(ホンダ)とドビツィオーゾに抜かれ、さらにアルバル・バウティスタ(ドゥカティ)にも先行を許したが、クラッチローが転倒したため7番手とする。

    3ラップ後、ビニャーレスは1分21秒台にペースを上げて4番手争いのグループに接近すると、ドビツィオーゾの背後に迫り、残り8ラップでこれをパス。さらにバウティスタとロレンソも抜いて4番手に浮上した。その後ペトルッチを追ったビニャーレスは、残り2ラップとなったところでかわし3番手とすると、最後までプッシュし続けて3位でチェッカー。トップとの差は2.776秒だった。

    2位を獲得したロッシはポイントを119に伸ばしてランキング2位をキープ。ビニャーレスは10ポイント差でランキング3位につけている。コンストラクターズ・ランキングではヤマハが2位に浮上し、トップを40ポイント差を追う。Movistar Yamaha MotoGPは依然、チーム・ランキングで首位を守っており、2位との差は14ポイントとなっている。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは14番グリッドからのスタートと厳しい展開を強いられたが、オープニングラップでふたつ上げ、そのあともプッシュを続けて9位まで浮上。貴重な7ポイントを獲得し、サテライト勢トップの位置を確保して夏季休暇を迎える。ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンも健闘。グリッド5列目からスタートすると1台1台と抜いてゆき、11位でゴールしてポイントを獲得した。

    MotoGPはこのあと短い夏休みに入る。第10戦は8月3~5日、チェコのブルノ・サーキットで開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (2位)
    「ザクセンリンクはこれまであまりよい成績を残せていませんでしたが、今日はダブルで表彰台に上ることができとてもうれしいです。チームの仕事もとてもよかったと思います。そして私自身も序盤からよいレースができましたし、最後までミスなく走りきれたことに満足しています。先週、改めて去年のレースのビデオを見て “フォルガーがよい走りをしたのだから、私たちも同じことをしなければいけない”と。終わってみれば去年の彼と同じポジションに立つことができました。だから今はとてもうれしいし、よい流れで休暇を迎えられてうれしいです」

    マーベリック・ビニャーレス (3位)
    「正直に言えば、とても厳しいレースでしたが、チームとともに今回は最後の10ラップの戦い方を改善することに集中してきました。これがとてもよかったのだと思います。そして実際、終盤はかなりいい走りができたと思いますが、チームとしても私自身も、もっとやれることがあると感じています。ここから夏休みになりますが、この間にまたハードワークをして、マシンのさらなる改善を目指します。今日はオーバーテイクがほとんどできませんでした。トライはしたけれども、コーナーで何度もはらんでしまったのです。でも終盤は多くのライバルを抜くことができました。そのときは1分21秒8から1分21秒9が出ていて、予定通りのペースになっていました。ここまでともに一歩ずつ進んできましたが、これからも同様のことを続けていきます」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「今日のダブル・ポディウムはチームにとって最高の結果です。ウイークを通じて改善を試み、一歩一歩、着実に前に進んでマシンを仕上げることができました。ザクセンリンクで私たちはいつも苦労させられてきたので、それだけに、ここで2位と3位を獲得できたことはすばらしいのです。ロッシ選手は好スタートを切って、序盤からトップ2についていきました。タイヤをよくコントロールしていましたが、これは、グリッド上でミディアムタイヤに変更するという彼の判断のおかげ。マーベリックのほうはよい位置からスタートしましたが、序盤で順位を下げてしまいました。ところがそのあと見事なリカバーを見せ、終盤に数々のオーバーテイクを見せてふたりが表彰台に上ってくれたのです。ここから休暇になりますが、しっかりとエネルギーを注入して、シーズン後半戦に臨みます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (9位)
    「昨日までの難しい状況を考えれば9位はよい成績だと思います。結果には満足していますが、表彰台が見えず、ペースでは大きく離されたことが残念です。チームとともに懸命に仕事に取り組んできましたが、今回は正しい解決策を見つけ出すことができませんでした。シーズン後半戦では問題を解決し、フィーリングを向上させて、またハイペースで走れるようがんばります。セッティングを向上させる方法は必ず見つかるはず。きっとまた、表彰台に上れるようになると確信しています。ランキング4位と同ポイントの5位ですが、やはりトップ3に入りたいと思います。そうなれることを信じています」

    ハフィス・シャーリン (11位)
    「まず初めに、チーム・クルーのみんなにお礼を言いたいと思います。セッティングについて本当にすばらしい仕事をしてくれたからです。それによって、シーズン序盤と同じようなフィーリングを得られるようになったのです。とてもトリッキーで難しいこのコースでポイントを獲得できたことはとてもよかったと思います。ヨハンのグループについて行くこともできました。終盤でタイヤのグリップが落ちてしまったのですが、これはわたしにとっては大切な勉強のひとつです。ここ数戦は厳しい状況が続いていましたが、現時点で11位は私にとって最高の結果でまたベスト・ルーキーを取り戻すことができました。夏休みの間はフィジカルのコンディションを維持するために、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを目指ししっかりトレーニングを続けます」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「金・土と非常に厳しい状況で、予選もウォームアップも同様に苦戦してきました。ところがザルコ選手とシャーリン選手は、プラクティスで直面してきたすべての問題を克服しようと努力し、その結果、考え得るなかで最高の順位を獲得してくれました。ザルコ選手はペドロサ選手とバトルを繰り広げ、わずかに届きませんでしたが、それでも9位を獲得したことでドビツィオーゾ選手と並んでランキング4位タイに立つことができました。本当にすばらしい成果です。シャーリン選手のほうは、カタルニアでは残り周回数わずかというところまで9位を走っていながらミスをしてしまいましたが、今日は、そこから学んだことをしっかり証明してくれたのです。多くのベテランライダーとバトルし、最後にはイアンノーネ選手と戦ってゴールライン上で前に出て11位。これは私たちにとっても非常に誇らしいことです。シャーリン選手はまた、ベスト・ルーキーの座も奪回しました。これはチームと彼との今シーズンの最大の目標となります。この後、ザルコ選手はフランス南部で、シャーリン選手はクアラルンプールへ戻って家族と過ごすことになるでしょう。そして残りの10戦も頑張ります」