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  • メルセデスF1 アントネッリとラッセルの順位交換を反省「判断が遅すぎた」

    メルセデスF1 アントネッリとラッセルの順位交換を反省「判断が遅すぎた」

    メルセデスF1は、メキシコシティGP決勝におけるチーム内の指示判断が遅すぎたことを認めた。1回目のピットストップ後、ハースF1チームのオリバー・ベアマンが3番手に浮上し、その後方にはメルセデス勢のアンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルが続いていた。

    ラッセルはアントネッリに引っかかりペースを失っていると感じており、背後からはオスカー・ピアストリのプレッシャーも受けていた。

    数周にわたり無線で訴えた末、チームオーダーによりアントネッリが前を譲る形となったが、ラッセルはベアマンを抜くことができなかった。

    メルセデスのチーム代表代理を務めるブラッドリー・ロードは、この状況を次のように振り返った。

    「非常に難しい状況だった。キミは1ストップ戦略を遂行しており、求められた通りにタイヤをマネージして走っていた。一方のジョージは、キミに追いつきながらもピアストリに追い立てられ、前のクルマの乱気流の中でタイヤをより多く消耗していた。明らかに速さがあると感じていたが、抜けずにいた」

    「我々としてはドライバー同士を戦わせる方針を基本としており、その意図もあって判断に時間がかかってしまった」とも述べた。

    結局、チームは2台の順位を入れ替える決断を下したが、そのタイミングの遅れが結果に響いたとロードは認めている。

    「最終的に順位を入れ替えたが、今振り返ると、ホールドするにせよスワップするにせよ、もっと早く決断すべきだった。ジョージが前に出た時点でタイヤはすでにベストを過ぎており、ベアマンを抜くことができなかった。後半の第2スティントでも新しいタイヤで挑んだが、やはりオーバーテイクには至らなかった。単純に我々は十分な速さを持っていなかったということだ」

    最終的に、アントネッリとラッセルは6位と7位でフィニッシュ。レース終盤、ラッセルは順位をアントネッリに返してゴールした。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1

    チーム戦略の「優柔不断」が若手育成にも影響
    今回のメルセデスの対応は、単なる順位の入れ替えにとどまらず、チーム全体の意思決定プロセスに課題を残した。アントネッリは明確な1ストップ戦略を遂行中で、レースマネジメントとしては正しい走りをしていたが、ラッセルの背後で発生した「停滞」が結果的に両者のタイヤを悪化させた。

    ラッセルにとってはチームへの不満が残る展開であり、アントネッリにとっては学習機会とはいえ“譲る”経験を強いられる形となった。若手とベテランのバランスをどう取るか──その判断力が今後のチーム運営の焦点になりそうだ。

    また、ベアマンがこの2台を抑えきったことは、ハースF1チームと小松礼雄代表にとっても価値のある結果となった。メルセデスの優柔不断さが、若手2人の対照的なキャリア段階を際立たせたレースだったといえる。

  • ラッセル メルセデスF1契約に“自動更新条項” 2027年残留は「自分次第」

    ラッセル メルセデスF1契約に“自動更新条項” 2027年残留は「自分次第」

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、自身の新契約に「パフォーマンス条項」が盛り込まれていることを明かし、2027年のシートが「自分の手の中にある」と語った。

    ラッセルは10月のF1アメリカGP直前に新契約を発表。公式には2026年までとされているが、実際には1+1形式(チーム側のオプション)ではなく、一定の成績基準を満たした場合に自動更新される条項が設定されているという。

    2027年の去就は「自分のパフォーマンス次第」
    ラッセルはメキシコGP直前、『The Telegraph』紙の取材で次のように語った。

    「これまで公には言っていなかったけど、契約には特定の条項がある。もし来年、自分があるパフォーマンス基準を達成すれば、2027年まで自動的に更新される。だから、僕のシートは自分の手の中にある。チームに引き延ばされているわけじゃない。もし僕が結果を出せば、100%メルセデスに残る」

    この契約形態により、ラッセルはトト・ヴォルフの判断に左右されず、自身の成績で将来を決めることができる立場を得た。

    フェルスタッペンとの交渉が影響した背景
    この「パフォーマンス条項」は、2025年のドライバー市場にも大きな意味を持つ。トト・ヴォルフ代表は今年初め、レッドブルのマックス・フェルスタッペンと交渉を行ったとされ、これがチーム内の緊張を高めた要因となった。

    ヴォルフはかねてからフェルスタッペンを高く評価しており、メルセデスへの移籍を望む姿勢を隠していなかった。結果としてラッセルの契約交渉は遅れたが、最終的にはこの“駆け引き”が彼にとって有利に働いた。

    好調な成績で交渉力アップ 年俸は約30億円に
    ラッセルは2025年シーズンここまで2勝を挙げ、6回の表彰台を獲得してドライバーズランキング4位につけている。これにより、彼は当初よりも好条件で契約を締結できたと明かす。

    「すべてうまくいったよ。実は2024年10月に契約したかったけど、今の方がずっといい条件を手にできた。時には自分の能力を信じることが大事だと思う。僕はさらに強くなっていると感じている」

    新契約の年俸は推定3,000万ポンド(約30億円)とされ、フェルスタッペン、ルイス・ハミルトンに次ぐ高額水準。広報活動など義務的な業務日数も減らされ、より競技に集中できる環境を得たという。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1

    ヴォルフの「二枚舌」交渉の勝者はラッセル
    今回の契約更新は、トト・ヴォルフの“フェルスタッペン構想”を前提にした中で、ラッセルが実力で自らの地位を確立したことを示している。

    アンドレア・キミ・アントネッリが将来のエースと見なされているメルセデスにおいて、ラッセルはチームの安定軸として評価を取り戻した格好だ。

    2027年に向けてフェルスタッペンの移籍が再燃する可能性はあるものの、今回の契約条項により、ラッセルは「実績で残留を勝ち取る」道を手に入れた。

    彼が今後も結果を出し続ける限り、メルセデスのシートは揺るがないだろう。

  • ジョージ・ラッセル、メルセデスF1のチームオーダー対応に不満「即断すべき」

    ジョージ・ラッセル、メルセデスF1のチームオーダー対応に不満「即断すべき」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1メキシコGP決勝で発生したチームオーダー騒動について、「やるならすぐにやるべきだった。もしくはやらないべきだった」と語り、チームの対応が後手に回ったことへの不満を明かした。

    決勝では、残り約30周の時点でラッセルが5番手を走行。前方にはチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが、さらにその前にはハースのオリバー・ベアマンが3番手で走行していた。

    背後からはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が迫っており、ラッセルは自分の方が速いと感じてアントネッリの前に出るよう要請。もしベアマンを抜けなければポジションを戻すと申し出たという。

    しかし、チーム側はすぐに判断を下さず、無線ではエンジニアのマーカス・ダドリーが「リアタイヤの温度を下げて」と指示。これに対し、ラッセルは放送でピー音処理されるほどの怒りの反応を見せた。

    最終的にアントネッリがラッセルを前に行かせたものの、その直後に第2スティントのピットストップが重なり、ラッセルはベアマンを抜けず。アントネッリが約束通り前に戻り6位、ラッセルは7位でレースを終えた。なお、アントネッリがシーズンで初めてラッセルを上回る結果となった。

    ラッセルはレース後、次のように語った。

    「普段、僕たちはチームとして動いているし、コンストラクターズ選手権ではフェラーリやレッドブルとの2位争いをしている。キミがベアマンを抜けずに苦しんでいたのは見えていたから、僕がDRSの列の中でタイヤがいい状態の時に攻める準備はできていた。結局、判断が遅れすぎて、その時点ではもうポジションを入れ替える意味がなかった。やるならすぐに、でなければやらないべきだった」とラッセルはRacingNews365などに語った。

    さらに、レース中の無線での不満について質問されると、ラッセルは冷静に説明した。

    「マーカス(ダドリー)は単にチームのメッセージを伝えているだけで、彼自身が決定権を持っているわけじゃない。だからチーム全体で話し合う必要がある。僕はキミと戦っているわけじゃなくて、フェラーリやレッドブルと戦っている。結果的にP6とP7で終わったけど、もう少し違う結果にできたかもしれない」と締めくくった。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1 メキシコシティGP

    メルセデス内部での優先順位と判断の遅れ
    メキシコGPでは、メルセデスがチームオーダーを出すタイミングを逃したことが結果に影響した。アントネッリを早めに前後入れ替えていれば、ラッセルがベアマンを抜く可能性もあったが、決断が遅れたことでチャンスを逸した。

    また、アントネッリがラッセルを上回ってフィニッシュしたのは今季初めてであり、ルーキーの着実な成長を示す象徴的な一戦にもなった。一方で、メルセデスとしてはチーム内順位よりもコンストラクターズ2位争いを優先すべき局面での迷いが課題として浮き彫りになった。

    残り3戦、メルセデスがどのように内部の指揮系統を整理し、フェラーリやレッドブルに挑むかが注目される。

  • キミ・アントネッリ F1メキシコGP初日「ここ最近で一番いい金曜日だった」

    キミ・アントネッリ F1メキシコGP初日「ここ最近で一番いい金曜日だった」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1メキシコGP初日のフリー走行で両セッションとも上位に入り、「ここ最近で一番いい金曜日だった」と手応えを語った。1回目と2回目のセッションでそれぞれ2番手と3番手を記録し、マックス・フェルスタッペンからわずか0.1秒差に迫る好走を見せた。

    ここ数戦で安定した成績を取り戻しているアントネッリは、今季中盤の不調を経て3戦連続入賞を果たすなど復調傾向。

    前戦オースティンではカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)との接触でポイント獲得を逃したが、今週末はその反省を糧に堅実な初日を過ごした。サインツJr.はこの接触により、メキシコGPで5グリッド降格ペナルティを受ける

    「ロングランも含めて充実した1日だった」
    「すごくいい金曜日だった。ここ最近では一番いい金曜日かもしれない」とアントネッリは語った。「FP1はとても良かったけど、FP2は少し悪かった。いくつかセットアップを試して、良くなった部分もあれば悪くなった部分もあった。2つのセッションから多くのデータが得られたので、明日に向けて楽しみだ」

    FP2では一時的にエンジントラブルが発生したものの、すぐに修復され大きな影響はなかったという。「ペースは良さそうだけど、もちろん明日はまた別の日だ。路面は進化していくし、僕たちもドライビングとマシンの両方でその変化に合わせていくことが大事。ベストを尽くすよ」とアントネッリは締めくくった。

    ラッセルは覆面姿で観客席から観戦
    メルセデスはFP1でリザーブドライバーのフレデリック・ベスティにジョージ・ラッセルのマシンを託し、ラッセルは観客席からセッションを見守った。彼は覆面マスクをかぶって観客に混じり、SNS上で話題となった。

    「F1ドライバーになると、F1を“観る”機会ってほとんどないんだ」とラッセルは語った。「だから今回、ちょっと普通のことをしてみようと思ってスタンドに行った。あまり気づかれなかったよ」

    FP2では再びマシンに戻り、フェルスタッペンから0.4秒差の6番手で初日を終えたが、予選では接戦になると警戒している。「Q1とQ2のトラフィックは間違いなく問題になるだろう。みんなギリギリのところで走っているし、特にこの短いサーキットではポジション取りが重要だ」と語った。

    「後方のマシンはQ1で新品タイヤを2〜3セット使うこともある。Q3まで2セットを温存したいなら、無駄にタイヤを使うわけにもいかない。いつも通り簡単ではないよ」とラッセルは付け加えた。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ メキシコグランプリ

    メルセデスの好調、再浮上の兆し
    メキシコ初日を終えたメルセデス勢は、両セッションとも上位に位置し、チームとしての復調を印象づけた。アントネッリの安定したペースと、ラッセルの確実なデータ収集により、土曜の予選に向けて手応えを得た形だ。特にアントネッリは序盤の浮き沈みを経て、シーズン終盤に向けて確実に経験値を積み上げている。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1とは複数年契約「2026年は王座獲得の好機」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1とは複数年契約「2026年は王座獲得の好機」

    ジョージ・ラッセルは、F1アメリカGPを前に新たなメルセデスとの複数年契約を締結し、「とても幸せだ」と語った。彼は2026年の新レギュレーション導入を見据え、「メルセデスこそが自分にとってタイトルを獲る最高のチャンスだ」と強調した。

    チーム代表トト・ヴォルフが一時、マックス・フェルスタッペンへの関心を公にしていたことでラッセルの去就が注目されていたが、今週ついに正式発表が行われ、ラッセルとキミ・アントネッリの両名がメルセデス残留となった。

    4シーズンで5勝を挙げたものの、グラウンドエフェクト時代ではタイトル争いに届かなかったラッセルは、2026年のレギュレーション刷新に向けて強い自信を示した。

    「僕たちは本来の実力に見合う結果を出せていないけど、来年は僕にとってもチームにとっても大きなチャンスになる。完全なリセットで、ワクワクしているし、とても幸せだ」とラッセルは語った。

    契約内容については「複数年契約」であり、「2026年まで確実」と明かした上で、「トト(・ヴォルフ)はとても寛大だった」と説明した。

    「どんなチームとドライバーの関係でも、ドライバーがチームのサポートを感じ、ハッピーでいられることが大事だと思う。それはどんな業界にも共通することだ」

    ラッセルはさらに、「僕たちは共通の目標として、メルセデスを再び頂点に戻すことを掲げている。トトは僕のこれまでの働きを認めてくれて、最善の環境で戦えるようにしてくれた。それが僕が笑顔でいられる理由であり、未来が楽しみな理由だ」と続けた。

    2026年の展望については、「僕はメルセデスに忠誠を誓っているし、チームも同じ気持ちを示してくれた。2026年に世界チャンピオンを獲る最高のチャンスは間違いなくメルセデスにあると思っている。もちろん何が起こるかは誰にもわからないけど、すべてのシートが空いていたとしても、僕はメルセデスを選ぶ」と断言した。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリも契約延長「チームの信頼を感じる」
    同時に契約延長が発表されたキミ・アントネッリも、オースティンでのメディア対応で喜びを語った。デビューシーズンは波乱続きだったが、チームの信頼に応えたいと意気込みを示している。

    「正式に決まって本当に嬉しい。チームが自分を信頼し、サポートしてくれているのを感じる。来年はまったく違う年になるし、チャンスも多いと思う。自分のベストを尽くして期待に応えたい。これで残りのシーズンもより自由な気持ちで走れる」とアントネッリはコメントした。

    現在、メルセデスはコンストラクターズ選手権2位を維持しており(325ポイント)、3位フェラーリ(298ポイント)と4位レッドブル(290ポイント)との激しい争いを繰り広げている。

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスの長期体制と2026年への布石
    今回の契約更新により、メルセデスは2026年の新時代に向けて明確な体制を固めた。経験豊富なラッセルと若き才能アントネッリのコンビは、チームの再建と王座奪還を担う核となる。

    2026年はパワーユニットの電動化強化やシャシー軽量化など、大規模な技術変革が予定されており、開発力と組織力が問われるシーズンになる。メルセデスはその中で、ドライバーの安定と信頼関係を最大の武器として新時代を迎えようとしている。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1と「最高額ドライバー級」年俸60億円契約報道

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1と「最高額ドライバー級」年俸60億円契約報道

    メルセデスF1は、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの2名と新たな契約を締結したことを正式発表した。数カ月にわたり報じられてきた去就の噂はこれで幕を閉じ、チームは2026年の新レギュレーション時代に向けて体制を固めた。

    英『Daily Mail』や『The Independent』によると、ラッセルの新契約は年俸3,000万ポンド(約60億円)に達し、現役F1ドライバーの中でマックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトンに次ぐ高額サラリーとなる。

    メルセデス代表のトト・ヴォルフは「ジョージの将来に疑いはなかった」と述べ、長期的な信頼関係を強調している。

    シンガポールでの勝利が契約延長を後押し
    この契約発表は、ラッセルがF1シンガポールGPでポール・トゥ・ウィンを達成した直後に行われた。2025年シーズン、彼はすでにカナダとシンガポールで優勝を飾り、メルセデスを牽引している。

    「このパートナーシップをこれからも続けられることを本当に誇りに思う。2017年に契約してからもうすぐ10年になるが、これまで素晴らしい旅を続けてきた。来年はF1史上最大級のレギュレーション変更を迎えるが、それを成功させるために全員が集中している。そして個人的にも、これまでで最も強いシーズンをさらに上回りたい」とラッセルはコメントしている。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    下位チームから王者チームへ ― ラッセルの軌跡
    ラッセルは2019年にウィリアムズからF1デビュー。非力なマシンながらもそのスピードで注目を集め、2020年のサクヒールGPでは新型コロナに感染したハミルトンの代役としてメルセデスW11をドライブ。予選でバルテリ・ボッタスに僅差で敗れたが、決勝では初勝利目前まで迫り、その才能を印象づけた。

    2022年に正式にメルセデスへ昇格し、デビューイヤーでハミルトンを上回るポイントを獲得。ブラジルGPでは初優勝を飾った。

    2023年は苦戦したものの、翌2024年には予選・決勝ともにハミルトンを圧倒。2025年もチームリーダーとして存在感を発揮しており、現在はハミルトン不在の中でメルセデスを牽引している。

    メルセデスの未来を託す“英国の支柱”
    ラッセルの契約延長は、2026年の新時代に向けたメルセデスの中核戦略を象徴するものだ。フェルスタッペンに次ぐ実力と安定感を誇るラッセルは、経験豊富でありながらまだ27歳と若く、チームの長期的な再建計画に理想的な存在だ。

    ハミルトンのフェラーリ移籍により、メルセデスは新たなリーダー像を必要としていた。ヴォルフが早期に契約をまとめた背景には、「アントネッリとの世代交代をスムーズに進めたい」という意図も見える。

    シンガポールGPでの完勝と今季の安定したパフォーマンスが、まさにその信頼を裏づける結果となった。2026年、メルセデスの再浮上を担うのはラッセルとアントネッリの“新黄金コンビ”になるだろう。

    Source: Crash.net

  • メルセデスF1 2026年もラッセル&アントネッリ続投を正式発表

    メルセデスF1 2026年もラッセル&アントネッリ続投を正式発表

    メルセデスF1チームは、2026年シーズンのドライバーラインナップとしてジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの継続を正式発表した。8度のコンストラクターズチャンピオンであるメルセデスは、ジュニア育成プログラム出身の2人と引き続き歩むことを決断。今季は残り6戦を残してランキング2位につけている。

    ラッセルは2022年にウィリアムズから昇格し、これまでに通算5勝を挙げており、直近のシンガポールGPでも優勝を飾った。2026年はメルセデス加入10年目の節目となる。

    一方、ルーキーのアントネッリは今季、マイアミでのスプリントポール、カナダGPでの史上最年少表彰台など印象的な走りを見せている。

    トト・ヴォルフ「発表は“いつか”の問題だった」
    チーム代表のトト・ヴォルフは「ドライバーラインナップの決定は“いつか”の問題であって、“するかどうか”ではなかった」と語った。

    「我々は時間をかけ、交渉を慎重に進め、すべての関係者が満足する形で決定したかった。ジョージとキミは強力なコンビであり、今後も共に歩むことに非常に満足している。今季残り6戦でコンストラクターズ2位を守りつつ、2026年の新時代に向けて準備を進めていく」

    ジョージ・ラッセル「メルセデスとの旅を続けられることを誇りに思う」
    「メルセデスとの旅を続けられることを本当に誇りに思う。来年で僕がこのチームと契約してから10年になる。これまで本当に素晴らしい時間を過ごしてきたし、今後の展開にワクワクしている。2026年にはF1の歴史上でも最大級のレギュレーション変更があり、それを成功させるためにチーム全員が集中している。僕自身も、これまでで最も強いシーズンをさらに上回るよう努力する」

    キミ・アントネッリ「もっと強く成長できる」
    「チームと一緒に続けられることにとてもワクワクしている。F1初年度で本当に多くを学んだ。良い時も難しい時もすべてが自分を成長させてくれた。ドライバーとしてだけでなくチームメイトとしても強くなれたと思う。トト、そしてブラックリーとブリックスワースの全員に感謝したい」

    「今は今季を良い形で締めくくり、コンストラクターズ2位を確実にすることが目標。その後、完全に2026年に焦点を移すつもりだ。残り6戦でも全力を尽くす」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    2026年グリッドの残りシートは4つ
    今回の発表により、2026年のF1グリッドで残る空席は4つとなった。レッドブル、レーシングブルズ、アルピーヌの各チームに1〜2席が残っている。

    レッドブルではアイザック・ハジャーがフェルスタッペンのチームメイト候補筆頭とされ、レーシングブルズにはアービッド・リンドブラッドの昇格が有力視されている。この場合、角田裕毅とリアム・ローソンが残る1枠を争う構図だが、現時点では角田がわずかに優位と見られている。

    アルピーヌではフランコ・コラピントの残留が有力で、リザーブのポール・アーロンも依然候補として名を残している。

    分析:メルセデスの“未来戦略”が固まる
    今回の発表で、メルセデスは2026年の新レギュレーション期に向けた布陣を確定させた。経験豊富なラッセルと若手アントネッリというバランスの取れた体制は、パワーユニットとシャシーの両面で再び頂点を狙ううえで理想的だ。トト・ヴォルフが“いつかの問題”と語った通り、チーム内部では早くから継続方針が既定路線となっていたとみられる。

    残る注目点は、角田裕毅とリアム・ローソンの“レッドブル系最終決戦”。メルセデスが安定を選んだ一方で、レッドブル陣営は2026年の世代交代が焦点となる。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1残留強調「契約はまだだが心配ない」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1残留強調「契約はまだだが心配ない」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2026年シーズンのグリッドを逃す心配はないと強調したが、新契約についてはまだ合意に至っていないことを認めた。

    27歳のイギリス人ドライバーは、チーム代表のトト・ヴォルフも認めている通り、ブランズハッチ(ブレイ)を拠点とするチームに残留する見込みと広く見られている。しかし交渉は長期化しており、報道によると、両者の間で契約条件をめぐる長く濃密な話し合いが続いているという。

    「僕は“今ここ”と短期的な未来を見るようにしている。今日、明日、そしてその次の日に正しいことをすれば、長期的な目標は達成できると思っている」とラッセルはシンガポールGP週末前に『ストレーツ・タイムズ』紙に語った。

    木曜日、記者団に契約状況を問われたラッセルは、笑顔でこう答えた。「驚きだね。日程はないよ。何か報告できることがあれば、まず最初に君たちに伝えると言ったはずだ」

    「どんなドライバーにとっても、キャリアのある段階に達したら、すべてを慎重に進める必要がある。契約を更新するたびに、それは人生で最も重要な契約になるんだ。だからきちんと注意を払う必要がある。何も心配はいらないし、時が来ればちゃんと決まるよ」

    また、交渉が難航しているという見方については否定した。「そうは思わないよ。公平で、互いに利益のあるものにすることが大事だと思っている。誰もがそれを求めているんだ」

    交渉が来年まで持ち越される可能性を問われると、ラッセルはきっぱりと否定した。「いや、そうはならないと思う。正直に言えば、そうなるべきじゃない。物事は進行中だし、危険な状況になる心配はまったくないよ。もしそうなったとしても、そういうこともあるさ。でも、そうはならないと思っている」

    さらにラッセルは、すでに2026年レギュレーション対応の開発作業を進めていることも明かした。「昨日もシミュレーターで2026年のクルマと2026年のエンジンを走らせていた」と語った。

  • ジョージ・ラッセル 「どうやってパフォーマンスを引き出せたのか分からない」

    ジョージ・ラッセル 「どうやってパフォーマンスを引き出せたのか分からない」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シンガポールGPで見事なポールポジションを獲得した後、「どうやってこのパフォーマンスを引き出せたのか分からない」と驚きを隠さなかった。

    イギリス人ドライバーのラッセルは、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで自身初のポールを記録。2回のアタックで十分なタイムを叩き出し、マックス・フェルスタッペンに0.2秒未満の差で競り勝った。チームメイトのキミ・アントネッリも4位につけ、メルセデスにとって好調な1日となった。

    ラッセルにとってはFP2でウォールにヒットした後の見事な立て直しとなり、これまで高温環境で苦戦してきたチームの傾向を考えると、驚きの結果だった。

    「どのサーキットでポールを取れる可能性があるかって考えたら、正直ここは下から数えて3番目くらいだったと思う」とラッセルは語った。

    「どうやってこのパフォーマンスを見つけたのか分からない。みんな少し驚いてると思う。特にマクラーレンがここでは速いだろうと予想していたけど、そうならなかった。でも僕としてはもちろん、この結果を喜んで受け取るよ」

    今季ラッセルがポールを取ったのはこれで2回目。前回はモントリオールで、そのときは今季唯一の勝利も挙げている。

    そのときもフェルスタッペンを抑えて勝利しており、今回も日曜の決勝で隣に並ぶフェルスタッペンを相手にすることになるが、ラッセルは勝利を保証できるとは考えていない。

    「シンガポールはこれまで僕にとってあまり優しくない場所だった。ほとんどの場合、自分自身のミスが原因なんだけどね」と語る。

    「このポールポジションで浮かれすぎるつもりはない。もちろんスタートとしてはベストな場所だし、ポール側のグリップも良い。ターン1までリードを保てると信じたいけど、隣のこの男(フェルスタッペン)はスタートが得意で、インにねじ込んでくることもあるから注意しておくよ」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    一方、キミ・アントネッリは前戦に続き2戦連続でトップ4スタートを決めた。予選全体を通して好調な走りを見せたものの、Q1とQ2ではそれぞれトラフィックとトラックリミットの影響でタイムを記録できなかった。

    「Q1はまたしてもトラフィックがひどくて、結局1回しかアタックできなかった」とアントネッリは語った。

    「でも感触はすごく良かった。Q1でもQ2でも手応えがあったし、Q3では少なくともフロントローに行けると思っていた。でもオーバードライブしすぎて、少しプッシュしすぎてしまったんだ」

    「かなりタイムを失ってしまったのは残念。今日はポテンシャルが高かっただけに、悔しい結果だ」

  • ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP初日にクラッシュ「チームに申し訳ない」

    ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP初日にクラッシュ「チームに申し訳ない」

    ジョージ・ラッセルは、シンガポールGPのフリー走行2回目でクラッシュし、走行時間を失ったこととメカニックに夜通しの作業を強いることになったことを受けて、メルセデスに謝罪した。

    ラッセルは金曜FP2の3分の1ほどが経過した時点でマリーナ・ベイ・サーキットのターン16のバリアに接触し、フロントウイングを破損。マーシャルがコースを片付けるため赤旗が出された。

    夜間のセッションで他のドライバーたちが20周前後をこなした一方、ラッセルは6周しか走れず、翌土曜の走行に向けて不利な立場に立たされた。

    「正直、ちょっと変な感じだった」とラッセルはクラッシュ後に語った。「何が起きたのかよく分からない。少し早めにブレーキを踏んで、少しゆっくり進入したのに、リアを失ってしまった」

    「幸い、ほぼフロントから突っ込んだ形だったから、そんなに大きなダメージではなかった。とはいえ、当然ながらセッションは終わり。少し腹が立つね。チームには申し訳ないけど、今日でよかった。明日じゃなくて」

    続いてこの日の走り全体について問われると、イギリス人ドライバーはこう振り返った。「FP1は難しかった。でもFP2の最初の数周では、クルマのフィーリングがずっと良くなっていた。ペースも良かったと思う」

    「きちんとしたラップはできなかったから、タイムシート上では何も示せてないけど、セクターごとをつなげてみれば悪くなかったはず」

    「正直言って、今日の金曜日はベストな一日とは言えなかった。シンガポールでは路面が常に進化していくし、空気中に少し雨もあった。だからあまり心配はしていないよ」

    動画の公開は終了しました

    一方、メルセデスのもう一方のガレージでは、キミ・アントネッリがレーシングブルズのリアム・ローソンのクラッシュによる赤旗を経てセッションを走り切ったが、ソフトタイヤでの走行がうまくいかず18番手に終わった。

    「正直、僕にはそんなに悪くは見えなかった」とアントネッリは厳しい一日に見えた理由を問われて語った。「結果は確かに、僕たちが達成できたはずのものを示していない」

    「ソフトタイヤでのラップは中断しなきゃならなかったけど、すごく良いラップになっていたと思う。実際、クルマの中ではかなり良いフィーリングだった。最適なセットアップを見つけようとしているところで、まだ改善できる部分がかなりある。でも僕自身のドライビングも、周ごとに進化していってると思う」

    「明日は自分自身も良くしていければと思うし、クルマも少し改善できればいい。その上で戦えるようにしたい」