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  • マクラーレンF1代表 ランビアーゼ後継説を否定「私は完全にコミットしている」

    マクラーレンF1代表 ランビアーゼ後継説を否定「私は完全にコミットしている」

    マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表が、マックス・フェルスタッペンの元レースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼが将来的に自身の後任としてチーム代表に就任するとの憶測を否定した。

    発端となったのは、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースがカナダGPで改めて「ランビアーゼは将来的にマクラーレンのチーム代表になると理解している」と語ったことだった。

    これにより、ステラが将来的にフェラーリへ復帰し、その後任にランビアーゼが就くとの噂が再燃していた。

    再燃した“ランビアーゼ後継説”
    ローラン・メキースは、ランビアーゼとの過去の会話内容に触れながら、将来的なマクラーレンでの役割について自身の認識を説明した。

    「GP(ランビアーゼ)がマクラーレンへ行き、チーム代表になるという理解だ」

    「以前にもそう話したと思う。彼が決断を下す前に何度か話をした」

    「それが実現するのか、いつになるのかは私の関知するところではない。ただ、我々の会話の内容について話しているだけだ」

    この発言は、ステラがかつてミハエル・シューマッハ時代のフェラーリで働いていた経歴を持つことから、将来的なフェラーリ復帰説とも結び付けられた。

    ステラ「ランビアーゼは私を補完する存在」
    しかしステラは、ランビアーゼの加入は後継者育成ではなく、マクラーレンの指導体制をさらに強化するためのものだと強調した。

    「私は2000年代初頭のフェラーリに在籍していた。そして現在、そして将来にわたって成功するために、どれほどの経験、専門性、リーダーシップが必要かを知っている」

    「GPを迎え入れたのはそのビジョンの一部だ。現在のリーダーシップ体制に統合され、チームをさらに強くするための“付加的なリーダーシップ”を構築するという考え方だ」

    「私はGPにマクラーレンへ来てもらうことを非常に強く望んでいた」

    ステラはまた、コンストラクターズ王者として戦う現在のマクラーレンでは、チーム代表の役割がますます重くなっていることも認めた。

    「個人的にチーム代表としての役割は非常に負荷が大きい。そのため私を支える強力なリーダー集団が必要だ」

    「だから計画は非常に明確だ。それ以外の推測は、いわゆるシリーシーズンの話に過ぎない」

    フェラーリ復帰説にも明確な回答
    今回の発言で最も注目されたのは、ステラ自身が将来について明確に語った点だった。

    「私は間違いなくマクラーレンに完全にコミットしている」

    「私にとっての使命は明確だ。これから何年にもわたって、あのトロフィーキャビネットの新しいスペースを埋め続けることだ」

    これは事実上、現時点でフェラーリ復帰を考えていないことを示す発言と受け止められている。

    マクラーレンが進める“人材獲得戦略”
    今回の一件は、ランビアーゼの加入が単なる人事異動ではなく、マクラーレンがF1界最高レベルの人材を積極的に集めていることの象徴でもある。

    2024年以降、マクラーレンは技術部門やマネジメント部門で積極的な補強を進め、現在はF1のトップチームとしての地位を確立している。ランビアーゼの獲得もその延長線上にある。

    ステラ自身もその点を強調した。

    「マクラーレンでは、F1で最高の人材、最高の専門知識、最高のリーダーを迎え入れたいと考えている」

    「GPがマクラーレン入りを決断したことは、我々のチームの信頼性を示している」

    「シリーシーズンについて言えば、我々にとって重要なのは安定性だ。そしてF1最高の才能たちがマクラーレンに加わりたいと考えているという事実だ」

    メキースの発言によって再び注目を集めたランビアーゼ後継説だが、少なくとも現時点では、ステラもマクラーレンもそのシナリオを描いていないことを強く印象付ける内容となった。

  • マクラーレンF1 V8回帰なら自社エンジン参入も視野「検討する」

    マクラーレンF1 V8回帰なら自社エンジン参入も視野「検討する」

    マクラーレンが将来的にレッドブルに続き、F1エンジンメーカーとなる可能性が浮上している。ただし、その条件はF1がよりシンプルなV8型パワーユニットへ回帰する場合に限られる。

    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、2030年または2031年に向けた将来レギュレーションをめぐり、現在の超複雑なハイブリッドシステムから、より軽量で音量が大きく、電動依存度の低いV8エンジンへ移行する構想を強く推進している。

    ビン・スライエム「マクラーレンも自社エンジンを作る」
    「導入すれば、マクラーレンでさえ自社エンジンを作ると私は思っている」とモハメド・ビン・スライエムはコメント。

    「彼らがいまエンジンを購入しているのは、それが複雑なユニットだからだ」

    マクラーレンは現在、メルセデスからカスタマーエンジンの供給を受けており、その契約は2030年まで続いている。しかし、F1が2026年に大幅に電動化を強めたパワーユニットを導入して以降、両者の関係には緊張の兆しも見え始めている。

    今季序盤、マクラーレンはカスタマーチームとして、完全なメーカーアクセスを持たないまま極めて複雑なハイブリッドシステムを完全に理解し、最適化することの難しさに不満を認めていた。

    ブラウン「財政的に成り立つなら検討する」
    マクラーレンCEOのザク・ブラウンも、その可能性を否定しなかった。

    「財政的に実現可能なエンジン規則になるなら、そうだね、我々は検討するだろう」とブラウンは認めた。

    「財政的に意味のあるものが提示されるなら、我々はそれを見ることになる」

    この発言は、F1の将来エンジン方針をめぐる政治的な争いが激しさを増す中で出てきたものだ。ビン・スライエムが掲げるV8回帰案は、現行の電動重視路線に対する反動として存在感を強めている。

    ブラウン「テレビで見るレースは素晴らしい」
    一方でブラウンは、2026年から始まった新エンジン時代そのものを全面的に否定しているわけではない。

    「レースは素晴らしい」とブラウンは主張した。

    「ドライバーの声を聞かず、ただテレビで見ているだけなら、テレビ向けの商品としては素晴らしい。オーバーテイクがあり、首位争いのパスがあり、異なるリーダーがいる」

    ブラウンは、論争が大きく見える理由の一部は、それがF1だからだとも考えている。

    「F1ではすべてに1000倍の拡大鏡がかけられる」

    それでもブラウンは、バッテリー重視のレギュレーションが行き過ぎた可能性も認めている。

    「大多数のドライバーが楽しんでいないという点では、極端なところまで行っていると思う」とブラウンは認めた。

    「それでもレースではある」

    「完璧な場所には持っていけないかもしれないが、これまでも常にルールマネジメント、タイヤマネジメントがあり、今はバッテリーマネジメントがある」

    マクラーレンにとって、V8回帰案は単なるノスタルジーではない。現在のような複雑なハイブリッド時代では、カスタマーとしての制約が競争力に直結する一方、よりシンプルでコスト管理された規則になれば、自社エンジンという選択肢が初めて現実味を帯びる。

    F1の将来規則をめぐる議論は、エンジン音やドライビング感覚だけでなく、誰がメーカーになれるのか、どのチームが技術的主導権を握れるのかという構造問題にも広がっている。マクラーレンの姿勢は、その論争が単なるV8回帰論ではなく、F1の競争地図そのものを変え得るテーマであることを示している。

    Source: GMM

  • マクラーレンF1 カナダGPのインター選択を説明「正しいタイヤだった」

    マクラーレンF1 カナダGPのインター選択を説明「正しいタイヤだった」

    マクラーレンは2026年F1カナダGP決勝で、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2台をインターミディエイトタイヤでスタートさせた判断について説明した。

    結果的にこの選択は裏目に出たが、チーム代表のアンドレア・ステラ、ノリス、ピアストリはいずれも、決断時点では路面が濡れており、保守的ながら合理的な判断だったと振り返っている。

    ピアストリ「僕もインターに賛成した一人だった」
    「グループでの判断だった」とピアストリはレース後、チームの決定について問われてコメント。「僕もインターにイエスと言った一人だった」

    「国歌からマシンに乗り込むまでの間に、路面はかなり濡れていた。グリッドに向かうのがどれだけ難しかったかを考えると、温度を入れられればインターの方が速いと思った」

    「それが僕たちの考え方だった。そのあと雨が止んだ。だから少し残念だった。僕たちはより安全で、正しいことをしていると思っていた。でもそうではなかった」

    ノリス「判断には正当な理由があった」
    インターミディエイトを履いたノリスはスタートで大きなグリップを得て、一時はメルセデス勢をかわして首位に立った。

    「単純に、僕にははるかに多くのグリップがあった」とノリスは説明した。「正直、序盤に彼らがどれだけ滑りやすかったかを示していたと思う。1周後には2秒のギャップがあった」

    「だから、そのタイヤを履いていたことが愚かだったわけではない。ただ路面が乾いていき、彼らがタイヤに少し温度を入れられるようになると、彼らにとってうまくいった。あと1%雨が多かったり、少し霧雨が続いたりしていれば、僕たちにずっと合っていたはずだ」

    「振り返れば間違った判断だった。もちろん1周目は良かったし、トラブルから離れることもできた。後方で簡単に何かが起きていれば、もっと良く見えたはずだ」

    「でも最終的には間違った判断だった。ただ、悪い意思決定があったとは思っていない。僕たちがやったことには正当な理由があったと思う。何かを選び、それを貫いたことには満足している。うまくいかないこともある。それが現実だ。だから受け止めて、そこから学ぶ」

    ステラ「判断すべき時点ではインターが正しいタイヤだった」
    チーム代表のアンドレア・ステラも、この判断はドライバーを含めた共有された決定だったと説明した。

    「判断を下すという点では、実際には関係者とドライバーの間でかなり共有されていた」とステラはコメント。「私自身も意見を出した。判断が必要になった時点で、最初の1周に耐えられるタイヤを履いていることを確認したかったからだ」

    ステラは、スタート5分前にタイヤを装着しなければならないFIAの手順が、判断を難しくしたと語った。

    「タイヤはスタート5分前に装着されることを考慮しなければならない。そして、我々が運用上の判断を下す必要があったのは、そのおよそ7分前だった」

    「我々の見方では、路面はグリーシーだった。すでにドライの路面でもタイヤに温度を保つのが難しい状況だったが、その時点ではグリーシーで、雨も降っていた。だから、どのタイヤにするかを判断しなければならない時点では、それがその瞬間に正しいタイヤだと考えた。その後、雨は非常に急速に止んだ」

    追加フォーメーションラップが判断をさらに不利に
    決定をさらに悪く見せた要因は、最初のフォーメーションラップ後にレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドがグリッド上でクラッチトラブルを抱え、スタートが中断されたことだった。

    マシンは再び1周し、その後もレーシングブルズ車両の撤去が完了しなかったため、さらに3度目のフォーメーションラップを行うことになった。その間に路面は乾き、インターミディエイトは明らかに不利な選択へと変わっていった。

    「装着するタイヤを判断しなければならない時点では、雨がいつ止むかについて必ずしも明確な見通しはなく、路面はグリーシーだった」とステラはコメント。「その時点で正しいタイヤはインターミディエイトだった」

    「だから本来スタートすべきだった時点でレースが始まっていたら、どうなっていたかを本当に見てみたかった。追加のフォーメーションラップが2回でどれくらい時間を要したのか正確には分からないが、ピットレーンを見ると、濃いグレーからグレー、つまり乾いた状態へと変わっていた」

    「だから我々は、単に結果だけで判断を評価することには常に少し慎重でなければならないと思う。判断は、それが下される必要があった時点で評価しなければならない」

    「言ったように、5分前シグナルの直後に雨がほぼ止み、さらに追加のフォーメーションラップが2回あったことで、インターでスタートすることに明確なペナルティが加わった。ただ、雨があと数分続き、レースが本来のタイミングでスタートしていれば、ドライタイヤのマシンが苦しむ場面も見られたはずだと思う」

    マクラーレンの判断は結果的にレースを崩す要因となったが、ステラが強調したのは、失敗そのものよりも「判断時点の条件」だった。カナダGPの路面は短時間で急速に変化し、追加フォーメーションラップによって、正しかったはずの保守的選択が一気に不利な選択へと転じた。

  • ランド・ノリス F1カナダGPリタイアの原因はギアボックス故障

    ランド・ノリス F1カナダGPリタイアの原因はギアボックス故障

    ランド・ノリスは、2026年F1カナダGPを38周でリタイアした。マクラーレンは、原因がギアボックス故障だったことを明らかにした。

    ノリスはスタート時のインターミディエイト選択が裏目に出たあと、ポイント圏内まで挽回していたが、レース折り返し直後にヘアピン付近でマシンを止めた。

    ステラ「問題は2つあった」
    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、ノリスのリタイアについて、オーバーヒートとギアボックス故障という2つの問題があったと説明した。

    「ランドについては、2つの問題があった」とアンドレア・ステラはメディアにコメント。

    「ひとつはマシンがオーバーヒートし始めたことだ。そのため、比較的早い段階で止める必要があった。ラジエーターを清掃するためで、テレビでどれほど明確に映っていたかは分からない」

    「だが、そのピットストップは実際には信頼性の問題に対応するためのものだった。そしてその後、オーバーヒートとは独立したギアボックスの問題が発生した」

    「このギアボックスの問題はいずれにしても起きていた。だからランドの日ではなかった。彼はレースを完走できなかっただろう」

    「ひとつのレースですべての問題が出る日があるとすれば、それがこの日だった」

    戦略失敗の挽回中に重なった信頼性問題
    ノリスはカナダGPのスタートでインターミディエイトタイヤを選択したが、コンディション判断が裏目に出たことで序盤から後退した。

    その後、スリックタイヤへの交換を経て順位を戻し、ポイント圏内で走行していたものの、15周目に予定外のピットストップを強いられた。ステラによれば、この停止はラジエーター清掃を含む信頼性対応であり、最終的なリタイア原因となったギアボックス故障とは別の問題だった。

    結果的に、ノリスは戦略面で失った時間を取り戻す途中で、別系統のトラブルによってレースを終えることになった。マクラーレンにとっては、タイヤ判断の失敗と信頼性問題が同じレースで重なった形となった。

  • マクラーレンF1 “マカレナウイング”投入へ カナダGPでメルセデスと全面対決

    マクラーレンF1 “マカレナウイング”投入へ カナダGPでメルセデスと全面対決

    マクラーレンは今週末の2026年F1カナダGPで、MCL40に大規模なアップグレードパッケージを投入することを明らかにした。舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、メルセデスも今季初の本格アップデートを投入する予定となっており、タイトル争いを左右する重要な週末になる可能性が高まっている。

    マクラーレンはマイアミGPですでに7種類のアップデートを導入していたが、アンドレア・ステラ代表が事前に説明していた通り、開発計画は“2段階構成”となっていた。

    カナダではフロア、シャシー、フロントウイング、リアウイング、ボディワーク、ヘイロー、ロールフープに至るまで新コンポーネントが投入される予定だ。

    「シーズン開幕時に説明した通り、マイアミはMCL40にパフォーマンスを加える最初の大きなステップだった」とマクラーレンは説明した。

    「その流れは今週末のモントリオールでも継続される。フロア、シャシー、フロントウイング、リアウイング、ボディワーク、ヘイロー、ロールフープに新コンポーネントを投入する」

    今回のパッケージで最も注目されているのが、新型リアウイングだ。パドックでは、これがフェラーリSF-26で話題となった“マカレナウイング”コンセプトをマクラーレン流に解釈したものだと見られている。

    2026年型フェラーリSF-26は、これまで保守的と見られてきたフェラーリのイメージを覆す空力コンセプトを採用しており、その中でも最大の注目を集めているのが、フラップ可動構造を持つ独特なリアウイングだった。

    この“マカレナウイング”は、バーレーンテスト以来ライバル勢の関心を集めており、レッドブルはすでにマイアミGPで独自解釈版をRB22に投入している。

    一方のマクラーレンは、マイアミでは主にサイドポンツーン、アンダーボディ、フロントウイングの開発を優先し、リアウイングについては大幅な変更を加えていなかった。しかし、モントリオール投入予定の“第2弾”パッケージの中心が、このフェラーリ風リアウイングになるとの噂がパドック内で急速に広がっている。

    アンドレア・ステラ率いるマクラーレンは、ここ2か月にわたってこの空力コンセプトの可能性を詳細に分析してきたとされ、MCL40に実際のメリットをもたらすとの結論に達したという。

    ただし、このリアウイングは従来型とは異なる支点構造を持つため、製造工程は非常に複雑だったとされる。カナダへ輸送するため、2台分に加えてスペアパーツも含めた生産は急ピッチで進められたという。

    しかし、現時点で実戦投入が最終決定されたわけではない。最大の障害となっているのは、カナダGPがスプリント形式で開催される点だ。

    マクラーレン F1 カナダグランプリ

    スプリント週末では、実質的に新パーツを十分検証できる時間は金曜フリー走行1回しか存在しない。これは新コンポーネント導入には大きなリスクとなる。

    もっとも、マイアミも同じスプリントフォーマットだったにもかかわらず、フェラーリ、レッドブル、そしてマクラーレン自身も大規模アップデートを投入していたことを考えれば、今回も投入に踏み切る可能性は十分にある。

    マクラーレンにとって重要なのは、このアップグレードがメルセデスとの差を縮められるかどうかだ。ステラ代表はマイアミ後、「メルセデスは1周あたりコンマ2秒ほど優位だった」と認めていた。

    実際、マイアミではランド・ノリスとオスカー・ピアストリがスプリントでワンツーを達成し、決勝でもダブル表彰台を獲得したものの、優勝したのはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリだった。

    そしてメルセデスは、フェラーリやレッドブル、マクラーレンとは異なり、マイアミ投入を見送り、カナダGPに今季最初の大型アップグレードを集中投入する戦略を取っている。

    マクラーレンは現在コンストラクターズランキング3位。首位メルセデスとの差は86ポイント、2位フェラーリとの差は16ポイントとなっている。

    「マイアミでは接戦だったが、チームはスプリントでワンツー、決勝でもダブル表彰台を獲得した」とマクラーレンは語った。

    「2週間のインターバルを経てチームはリフレッシュしており、この勢いを次の北米ラウンドへ持ち込みたいと考えている」

    カナダGPでは、メルセデスの大型アップデートと、マクラーレンの“マカレナウイング”導入が真正面からぶつかる可能性がある。2026年F1タイトル争いの流れを変える週末になるかもしれない。

  • マクラーレンF1 “パパイヤ・ルール”を正式廃止 混乱招いた内部方針に終止符

    マクラーレンF1 “パパイヤ・ルール”を正式廃止 混乱招いた内部方針に終止符

    マクラーレンF1が、2025年シーズンを通じて大きな議論を呼んだ「パパイヤ・ルール」の呼称を正式に廃止したことが明らかになった。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリによるタイトル争いの中で、チームオーダーやレース中の優先順位を巡る混乱の象徴となっていたこの言葉は、2026年シーズンを前に姿を消すことになる。

    “パパイヤ・ルール”は混乱の象徴になっていた
    “パパイヤ・ルール”は当初、マクラーレンの2人のドライバーが公平かつ安全に戦うための内部指針として導入されたものだった。

    2025年F1イタリアGPで公に知られるようになったが、実際にはそれ以前からチーム内部で運用されており、「接触せず、互いに十分なスペースを残したうえで自由に戦う」という考え方を示すものだった。

    ランド・ノリスのレースエンジニアを務めるウィル・ジョセフは、当時ノリスに対して「パパイヤ・ルールを尊重したうえで攻撃できる」と伝えていた。

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラも当時、その哲学について次のように説明していた。

    「我々の推奨は常に“パパイヤ・ルール”に従ってレースをすることだ。つまり、マシンがパパイヤカラーである以上、他のどんなライバルと戦う時以上に慎重でなければならないという意味だ」

    また、CEOのザク・ブラウンはよりシンプルにこう表現していた。

    「互いを尊重して戦い、十分なスペースを残し、接触しないことだ」

    しかしシーズンが進むにつれ、このルールの解釈を巡って疑問の声が高まっていった。

    モンツァでオスカー・ピアストリにランド・ノリスへポジションを譲るよう指示が出された件や、シンガポールでの接触未遂騒動などをきっかけに、「実際にはノリス優遇ではないか」との批判も噴出した。

    その議論はF1界を超え、オーストラリア議会でピアストリへの扱いの公平性が議題に上がるほどの騒動へ発展した。

    最終的に2025年シーズン、ピアストリはランキング3位でシーズンを終え、ノリスに13ポイント差で敗れた。

    マクラーレンは“別の表現”へ移行
    こうした状況を受け、マクラーレンは2026年シーズンから“パパイヤ・ルール”という言葉自体を使わない方針へ切り替えた。

    ザク・ブラウンは現在、「我々のレースのやり方」という、より一般的な表現を使用しているという。

    オスカー・ピアストリも内部方針の変化を認めている。

    「パパイヤ・ルールは違った形になると思う」とピアストリはコメントした。

    「去年の僕たちは、必要以上に物事を複雑にしてしまっていた部分があったと思う」

    さらに、元フェラーリのエンジニアであるロブ・スメドレーは、ポッドキャスト『High Performance Racing』でこの名称自体が問題だったと指摘した。

    「“パパイヤ・ルール”なんて呼び方をした時点で、マーケティングが真剣な問題に入り込みすぎていた」

    司会のジェイク・ハンフリーも、すでにマクラーレン内部ではこの表現が使われなくなったと明かしている。

    「彼らはもうその言葉を捨てた。最近聞いた話では、“パパイヤ・ルール”という言葉は今後使わないそうだ」

    「ほとんど風刺みたいな存在になっていた。混乱の時代を象徴する言葉として認識されていたんだ。もうこの表現を聞くことはないと思う」

    問題は“ルール”ではなく“曖昧さ”だった
    ロブ・スメドレーは、チーム内での“ルール・オブ・エンゲージメント”そのものはF1では珍しいものではないと説明した。

    「マクラーレンにもあったし、フォース・インディアにも、ウィリアムズにもあった」

    「重要なのは、シーズン開幕時点ですべてが明確であり、チーム首脳陣もドライバーも全員が理解していることだ。そこに問題はない」

    一方で、2025年のマクラーレンにはその“明確さ”が欠けていたと見ている。

    「問題は、ガレージの50%だけがルールを知っていて、残り50%が理解していない時に起こる」

    「そうなると緊張が生まれ、本当の問題になる」

    「もちろん私はチーム内部にいたわけではない。ただ、完全な明確さがなかったように見えた。もし本当に明確なら、そもそも問題なんて起きないはずだからだ」

  • マクラーレンF1 英メディア大手グローバルと大型提携を発表

    マクラーレンF1 英メディア大手グローバルと大型提携を発表

    マクラーレン・レーシングは、英国のメディア&エンターテインメント企業グローバルと複数年の新パートナーシップを締結した。グローバルは、マクラーレンのF1チームおよび2027年にデビュー予定のハイパーカープログラムに、公式レースパートナーおよび公式オーディオレースパートナーとして加わる。

    この提携は5月18日朝、グローバルの主要ラジオ番組の出演者が英国ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センターを訪問した際、放送中に発表された。

    モナコやシルバーストンでヘッドセットにロゴ掲出
    今回の契約により、グローバルのブランドはF1のレースウイーク中、モナコ、シルバーストン、その他の主要ヨーロッパラウンドでチーム無線用ヘッドセットに掲出される。

    一部のF1レース週末では、マクラーレンのスタッフ、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリが使用するレースチーム用ヘッドセットに、グローバル・プレイヤーのブランドが表示される。

    グローバルは2007年に設立され、ロンドンのレスター・スクエアを拠点とする英国の大手商業ラジオグループ。キャピタル、ハート、スムース、クラシックFM、LBC、ラジオXなどの主要ブランドを展開し、英国全土に25万か所以上の屋外広告ネットワークも保有している。

    マクラーレン F1 グローバル

    2027年参戦予定のハイパーカープログラムにも拡大
    このパートナーシップは、マクラーレンが2027年にデビューを予定している世界耐久選手権のハイパーカープログラムにも及ぶ。ハイパーカークラスはWECの最上位カテゴリーであり、ル・マン24時間レースも含まれる。

    マクラーレン・レーシングの共同最高商務責任者であるマット・デニントンは、今回の提携について次のように述べた。

    「グローバルは、意味のある方法でファンにリーチするという我々の取り組みを共有している」

    「彼らを我々の象徴的なレース環境の一部に迎えることで、シーズンを通じて観客とつながる方法に大きな価値が加わる。選ばれたレースでグローバルのチームと緊密に協力していくことを楽しみにしている」

    グローバルの最高商務責任者であるマイク・ゴードンも、マクラーレンとの提携が同社の音声・広告ネットワークをF1の舞台に広げる機会になると語った。

    「公式レースパートナーおよび公式オーディオレースパートナーとしてマクラーレン・レーシングと提携することは、世界最大級のスポーツの舞台でグローバル・プレイヤーをアクションの中心に置く素晴らしい機会だ」

    「グローバルとマクラーレンはいずれも、パフォーマンスと精度への意欲を持ち、観客を楽しませ、引き込むことに共通の焦点を置いている。グローバル・プレイヤー、我々のラジオブランド、そしてビルボードネットワークを通じて、レースファンに最新情報を届けていくことを楽しみにしている」

    今回の提携は、マクラーレンがF1での存在感に加え、2027年からの耐久レース本格展開を見据えて、メディア接点を拡大する動きでもある。音声、デジタル、屋外広告を組み合わせるグローバルとの連携により、マクラーレンはレース現場と日常的なメディア接触の双方でファンとの接点を強化していく。

  • マクラーレンF1 本社拡張を承認 新テストリグ施設を建設へ

    マクラーレンF1 本社拡張を承認 新テストリグ施設を建設へ

    マクラーレンF1が、英国ウォーキングの本社拡張計画に関して正式な建築許可を取得した。新たな施設には、F1マシン開発用の「テストリグ(試験装置)」が設置される予定で、チームの技術基盤強化に向けた重要な投資となる。

    今回の計画は、既存のマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)の敷地内を拡張するもので、現在の施設容量が限界に達していることが背景にある。F1活動だけでなく、グループ全体の成長戦略とも結びついたプロジェクトだ。

    マクラーレンF1本社に新テストリグ施設
    ウォーキング市議会の計画文書によると、新施設は既存の南東側ルーフキャノピー下に建設される。テストリグエリアの面積は143平方メートルで、関連設備として外部コンデンサーユニットも設置される。

    今回の計画は、2025年に承認された案をベースに調整が加えられており、地下部分の拡張やコンデンサー設備の配置変更が盛り込まれた。

    マクラーレン側の建築設計を担当する「tor&co」は提出書類の中で、次のように説明している。

    「マクラーレングループが新市場への進出と継続的な成長を実現するためには、このようなテストリグを含む新たな施設と試験設備が必要になる」

    「これらはグループの技術的・運営的要求を満たすうえで不可欠な存在になる」

    市議会側は、工事について「3年以内に着工すること」を条件として承認を与えている。

    F1で重要性を増す“テストリグ”
    近年のF1では、コストキャップ導入や走行制限の強化によって、シミュレーション設備やテストリグの重要性が急速に高まっている。

    特に2026年F1レギュレーションでは、パワーユニットやエネルギーマネジメントが複雑化しており、実車走行前のシステム検証能力が競争力を左右する時代になっている。

    マクラーレンは今年、開幕前テスト前に新車「MCL40」をオーストリアのAVL施設へ搬入し、事前テストを実施していた。

    チーム代表のアンドレア・ステラは当時、その理由について次のように説明している。

    「いまのF1では一般的なやり方だ。こうした施設を使うことで、マシンの基本システムをより深く検証できる」

    「MTCにもギアボックスリグやダイノ設備はあるが、AVLのような施設は以前から活用してきた」

    今回の新施設建設によって、マクラーレンは外部施設への依存を減らし、自社敷地内でより多くの開発・検証作業を進められるようになる可能性が高い。

    “インフラ投資”でF1覇権維持へ
    現在のF1では、空力性能だけでなく、開発スピードや検証効率そのものが戦闘力に直結する。

    メルセデスやレッドブル、フェラーリが巨大なシミュレーション設備を武器にしてきたなか、マクラーレンもここ数年で急速に設備投資を進めている。

    風洞刷新、シミュレーター強化、データ解析能力向上に続き、今回のテストリグ拡張は“次世代F1開発競争”への本格対応とも言える。

    2026年F1シーズンはレギュレーション変更によって各チームの勢力図が大きく変わる可能性がある。その中で、マクラーレンはサーキット外の技術基盤整備でもライバルとの差を縮めようとしている。

  • インテルがマクラーレンF1と提携 BMWザウバー以来17年ぶり復帰

    インテルがマクラーレンF1と提携 BMWザウバー以来17年ぶり復帰

    マクラーレンは、テクノロジー大手のインテルと新たなパートナーシップを締結し、同社が約17年ぶりにF1チームのスポンサーとして復帰することを発表した。

    インテルがF1チームに直接関与するのは、2006年から2009年までのBMWザウバーとの提携以来となる。

    F1とインディカーの公式コンピュートパートナーに
    今回の契約により、インテルはマクラーレンのF1チームおよびインディカーチームの公式コンピュートパートナーに就任した。契約は即時発効し、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンには、次戦カナダGPからインテルのロゴが掲出される。

    さらにインテルのロゴは、8月にワシントンで開催されるフリーダム250でマクラーレンのインディカーの1台に掲出され、来年のインディ500にも登場する予定だ。

    インテルCEO「データを競争力に変える」
    インテルのCEOであるリップブー・タンは、マクラーレンとの提携が双方に利益をもたらすものになると語った。

    「F1レーシングとインディカーは、ハイパフォーマンス・コンピューティングにとって究極の実証の場の一部だ」

    「インテルとマクラーレンはともに可能性の限界を押し広げ、あらゆる場面でデータを競争上の優位性へと変えていく」

    インテルは今後、マクラーレンに対してデータ処理能力の支援を行うとともに、レース週末のオペレーションに必要な追加のコンピューティングパワーを提供する。

    インテルはBMWザウバー以来17年ぶりにF1チームノスポンサーに復帰する

    ザク・ブラウン「設計、製造、レースに重要な役割」
    マクラーレンCEOのザク・ブラウンも、インテルがチームの技術基盤において重要な存在になっていると強調した。

    「インテルはすでに我々のテクノロジー・エコシステムの重要な一部であり、コンピューティングにおける同社のリーダーシップは、我々がマシンを設計し、製造し、レースを戦ううえで重要な役割を果たす」

    「この関係をさらに深められることをうれしく思う」

    インテルは過去にもBMWザウバーのほか、トヨタやウィリアムズとの小規模な提携に関与していた。今回のマクラーレンとの契約は、単なるロゴ掲出にとどまらず、F1とインディカーの両プログラムにおけるデータ活用と計算処理能力の強化を狙った技術提携として位置づけられる。

  • マクラーレンF1代表 ノリス惜敗を分析「実行力と最適化が不足していた」

    マクラーレンF1代表 ノリス惜敗を分析「実行力と最適化が不足していた」

    マクラーレンは2026年F1マイアミGPで大きな前進を示した。ランド・ノリスがスプリントで今季初勝利を挙げ、オスカー・ピアストリとの1-2フィニッシュを達成。決勝でもノリスが2位、ピアストリが3位に入り、5週間のインターバル中に投入した大規模アップグレードの効果を印象づけた。

    しかし、マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラは、決勝では勝利を逃した要因として「実行力と最適化」の不足があったと認めた。

    とりわけ、ノリスのピットストップ戦略が勝敗を左右したとの見解を示している。

    “完全新車”アップグレードでマクラーレンF1が反撃
    マクラーレンはマイアミGPで大規模なアップグレードパッケージを投入した。アンドレア・ステラは事前に「ほぼ完全な新車」と表現していたが、その効果は週末序盤から現れた。

    ランド・ノリスはスプリント予選でポールポジションを獲得し、そのままスプリント勝利を達成。オスカー・ピアストリも順位を上げ、マクラーレンは1-2フィニッシュを飾った。

    一方で、通常予選ではメルセデスが本来の速さを取り戻し、キミ・アントネッリが主導権を握った。それでも決勝ではノリスとピアストリが巻き返し、マクラーレンは2位と3位を確保。昨年からの強みであるタイヤマネジメント性能も健在だった。

    「マイアミでは多くのチームがアップグレードを投入したことで、勢力図に変化が見られた」とステラは語った。

    「間違いなくマクラーレン、フェラーリ、レッドブルは差を縮めたと思う」

    「ただ、メルセデスには依然として数コンマのアドバンテージがあると思う。特に決勝と通常予選ではそれが明確だった」

    「スプリントでは何らかの理由でメルセデスが本来のポテンシャルを発揮できていなかっただけで、他チームのアップグレード効果が実際以上に大きく見えていたのだと思う」

    “速いマシン”相手に勝機を逃したマクラーレン
    ステラは、マクラーレンが依然としてメルセデスより純粋なペースでは劣っていると認めた。

    「我々のクルマはタイヤに対して非常に安定している。そこは昨年から維持できている特性だと思う」

    「ただ、メルセデスの主なアドバンテージは純粋な速さだ。彼らのクルマは我々よりコンマ2秒ほど速いと思う」

    そのうえで、接戦の中では“実行力”が勝敗を分けると強調した。

    「4チームが非常に接近している状況では、実行、適応、最適化が決定的な要素になる」

    「我々にとって非常にポジティブな週末だったが、決勝では勝利の可能性を逃したかもしれない。それも実行力と最適化の問題だった」

    「我々は自分たちより速いクルマと戦っていた。しかし、もしランドを首位のまま維持できていたなら、最後まで勝負をコントロールできた可能性はあった」

    ノリスのアンダーカット阻止できず
    決勝で大きな分岐点となったのは、ノリスのピットストップタイミングだった。

    マクラーレンはノリスをアントネッリより1周遅くピットへ入れたが、その結果メルセデス側のアンダーカットを許し、ノリスは順位を守れなかった。

    ステラは単純な戦略判断だけではなく、ピット作業自体にも課題があったと認めている。

    「我々はこの週末に非常に満足しているし、勇気づけられている。3戦分を上回るポイントを1週末で獲得しただけでなく、トレンドとして前進できているからだ」

    「さらに同じ開発グループから来る追加アップグレードも控えているので、さらに前進できる可能性に楽観的だ」

    その一方で、決勝については反省点を隠さなかった。

    「レースをリードし、そのまま首位を維持できる状況にあるなら、勝つチャンスは確実にある。今日のランドがまさにそうだった」

    「ピットストップのタイミングが決定的だったと思う」

    「しかし、戦略面だけで語るべきではない。ピットタイミングは戦略の要素だが、我々はピットレーンでもタイムを失っている。そこは実行面の問題だ」

    「すべてはチームとしての要素だ。我々はチームとしてマクラーレンを再び勝てる位置まで戻した。しかし今日は、そのチャンスを最大限に活かしきれなかった」