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  • マクラーレンF1首脳 フェルスタッペン獲得を否定せず「もちろん興味はある」

    マクラーレンF1首脳 フェルスタッペン獲得を否定せず「もちろん興味はある」

    マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、マックス・フェルスタッペンが将来的にチームへ加入する可能性について、完全には否定しなかった。

    今週、英『Daily Mail』は、フェルスタッペンのマネジメントとブラウンの間で予備的な話し合いが行われたと報じた。レッドブルとの契約は2028年末まで残されているものの、2027年シーズンに向けたパフォーマンス条項が存在するとされ、移籍の憶測が広がっている。

    ブラウン「特別な事情があればもちろん興味はある」
    フェルスタッペンは現在ドライバーズランキング6位。契約には、8月のサマーブレイク時点でランキング2位以内に入れなければ、2027年に他チームへ移籍できる条項が含まれているとみられている。

    オーストリアGP決勝前、Sky Sports F1のテッド・クラビッツから「フェルスタッペン獲得に興味はあるか」と問われたブラウンは、まず現ドライバーへの信頼を強調した。

    「ランド(ノリス)やオスカー(ピアストリ)が他へ行くことには、とても驚くだろう。2人ともここで非常に満足している。もちろん契約もあるが、それ以上に私たちは彼らに満足しているし、彼らもここで幸せなんだ」

    その一方で、可能性を完全には否定しなかった。

    「もし何か奇妙な理由で、誰かがお風呂から出る時にバナナの皮で滑るようなことが起きたら、その時はもちろんだ。マックスは4度のワールドチャンピオンだからね」

    現在のマクラーレンは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両ドライバーと長期契約を結んでいる。

    それでも、一部ではフェルスタッペンがマクラーレンへ移籍し、その代わりにピアストリがレッドブルへ移るというシート交換案まで取り沙汰されている。

    ザク・ブラウン(マクラーレン)

    メキース「マックスはチームを信頼している」
    一方、レッドブルのローラン・メキース代表も、ホームレースのオーストリアGPを前にフェルスタッペンの去就について質問を受けた。

    メキースは「マックスは速いマシンを望んでいるし、それは以前から変わらない。そして、短期的にも長期的にもチームが成功を取り戻すために全力を尽くしていると完全に信頼してくれている」と語った。

    さらに「重要なのはコース上での結果だけだ。結果がすぐに改善することを願っている」と続けた。

    また、フェルスタッペンとの関係についても、次のように説明した。

    「以前の記者会見でも言ったが、毎週マックスに『残るのか』と聞いているわけではない。マックス自身がチームに残りたいという意思を明確に示している」

    「もちろん、彼がチームに満足するためには速いマシンが必要だ。しかし彼は私たちとともに開発を進め、正しい方向性を見つけるために協力してくれている。今回のFP1でも数多くのテストや比較を行い、あらゆる可能性を探っていた」

    「私たちにとって去就は話題ではない。今の課題は、マシンを本来あるべき競争力へ戻すことだけだ」

    フェルスタッペンを巡る移籍報道は依然として続いているが、ブラウンは現ラインアップへの満足を強調しつつも、F1を代表する王者の獲得可能性を完全には否定しなかった。一方のレッドブルは、フェルスタッペンがチームを信頼し、開発にも積極的に関わっていると説明しており、現時点ではマシンの競争力回復が最優先課題だとしている。

  • マクラーレンF1 新型リアウイングのテスト中止 オーストリアGP投入見送り

    マクラーレンF1 新型リアウイングのテスト中止 オーストリアGP投入見送り

    マクラーレンF1がオーストリアGPで投入予定だった新型リアウイングのテストを見送り、実戦投入は先送りとなった。

    ランド・ノリスのマシンに装着してフリー走行1回目(FP1)で評価する計画だったが、走行前のチェックで問題が見つかり、チームはテストを中止。リアウイングは走行前に取り外され、週末中に再び使用される予定はない。

    新型リアウイングはガレージ内で問題が発覚
    マクラーレンはオーストリアGPのFP1で、フェラーリやレッドブルが採用している「逆さリアウイング」と同様のコンセプトを持つ新型リアウイングをテストする予定だった。

    このリアウイングは、ストレートモードへ切り替わる際に従来型よりも大幅に空気抵抗(ドラッグ)を減らすことを狙った設計で、金曜日の朝にサーキットへ搬入され、FP1前にはノリスのマシンへ装着されていた。

    しかし、チームがガレージ内で通常の走行前チェックを行った際に初期トラブルが判明。十分な機能を発揮できないと判断され、実際にコースへ送り出される前にリアウイングは取り外された。

    マクラーレンの広報担当者は、この週末のオーストリアGPで再び装着する予定はなく、今後のグランプリで改めて投入する方針であることを認めた。

    マクラーレン F1 オーストリアGP

    実戦投入は当面先 将来に向けた実験的開発
    マクラーレンは当初から、このリアウイングはデータ収集を目的とした実験的な開発品であり、すぐにレースへ投入できる段階ではないと説明していた。

    金曜日に姿を見せた仕様を見る限りでは、レッドブルと同様に中央支柱の作動機構を採用し、アクティブエアロの各モードを切り替える構造となっている。

    FP1前、ランド・ノリスはこの開発には多くの時間が必要になるとの見通しを示していた。

    「簡単なプロジェクトではない。こんなに複雑なウイングを完成させるには時間がかかる。でも面白いし、革新的だと思う」

    「シーズン序盤にフェラーリが投入したのを見た時は本当にクールだと思った。レギュレーションやその文言を深く理解している人たちが、こういう形でルールを活用するのは本当に素晴らしい。正直、3カ月前には僕たちも持っていたかったよ」

    今回の見送りによって、マクラーレンは新型リアウイングの実走データ取得を先送りすることになったが、開発そのものを断念したわけではない。十分な機能を確保するための改良を進めた上で、今後のグランプリで改めて実走テストを実施する見通しだ。

  • マクラーレンF1 話題の“逆さまリアウイング”をオーストリアGPで評価

    マクラーレンF1 話題の“逆さまリアウイング”をオーストリアGPで評価

    2026年F1第8戦オーストリアGPで、マクラーレンがフェラーリとレッドブルに続き、話題となっている“逆さまリアウイング”コンセプトの評価を開始する。

    マクラーレンはフリー走行で実験仕様のリアウイングを投入し、今後のレース導入に向けたデータ収集を進める予定だ。チームは現時点でまだ開発段階にあるとしているが、シーズン後半での実戦投入を視野に入れているとみられる。

    マクラーレンも“逆さまリアウイング”開発へ
    フェラーリは2026年プレシーズンテストで独特な“逆さまリアウイング”を初披露した。

    この設計では、DRS作動時に開く上段フラップ部分を従来とは逆向きに配置。ストレートでの空力効率向上を狙った革新的なアイデアとしてパドックの注目を集めた。

    フェラーリはマイアミGPで実戦投入し、レッドブルも同大会で独自バージョンを導入。その流れを受けてマクラーレンも開発を進めてきた。

    チームはオーストリアGPを前に「金曜日のフリー走行を通じて実験的なリアウイングをテストする」と明らかにしている。

    『The Race』によると、この仕様はまだ試験段階にあり、通常仕様との比較評価を行う見込みだという。

    ロブ・マーシャルが注目していたフェラーリのアイデア
    マクラーレンのチーフデザイナーを務めるロブ・マーシャルは、シーズン序盤からフェラーリのリアウイング設計に強い関心を示していた。

    4月にウォーキングのマクラーレン本社で行われたイベントで、マーシャルは次のように語っている。

    「みんなあれを見て『なるほど、悪くない。でも本当に合法なのか?』と思った。結果として合法だった」

    マーシャルは、F1ではライバルチームの優れたアイデアを分析することが当たり前だと説明した。

    「我々はあらゆるものを調べている」

    「レギュレーションを確認した時点ですぐに対象外になるものもあるし、検討を続けるものもある」

    「マシンの基本設計やエンジンレイアウトの違いによって採用できないケースもある」

    「しかし最終的には、ほぼすべてのアイデアを何らかの形で分析している。風洞実験やCFD解析まで進むものもあれば、理論的な検討だけで終わるものもある」

    コピーが成功しないとは限らない
    F1では他チームの技術を模倣しても同じ効果が得られないとよく言われる。

    しかしマーシャルは、その考え方が必ずしも正しくないと指摘する。

    「F1では『他チームのものをコピーしても機能しない』という言葉がよく使われる」

    「だが必ずしもそうではない」

    「他チームのマシンで機能したものが、自分たちのマシンでも機能する場合はある」

    その例として、2009年に大きな話題となったダブルディフューザーを挙げた。

    「ダブルディフューザーを思い出してほしい。最初は1台のマシンで機能した」

    「その後、全チームがコピーした。そして結果的にそれは他のマシンでも機能した」

    今回の“逆さまリアウイング”が同様の成功例となるかはまだ不透明だが、フェラーリが切り開いた新たな空力コンセプトが、2026年シーズンの開発競争における重要テーマのひとつになりつつある。

    オーストリアGPで真価を探る
    マクラーレンはオーストリアGPのフリー走行で従来仕様との比較テストを実施し、空力効率やDRS作動時の効果を詳細に分析する見込みだ。

    現段階では実験的な評価に留まるが、期待どおりの成果が得られれば、フェラーリ、レッドブルに続く3チーム目としてシーズン後半に正式投入される可能性が高い。

    トップチーム3陣営が同じ方向性の開発に収束しつつあることは、この“逆さまリアウイング”が持つポテンシャルの大きさを示している。

    【関連】
    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    Source: The Race

  • マクラーレンF1 信頼性改善へオペレーション強化「基準を引き上げた」

    マクラーレンF1 信頼性改善へオペレーション強化「基準を引き上げた」

    マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、バルセロナ・カタルーニャGPで信頼性面の問題なく週末を終えられたことについて、チームのオペレーション基準を引き上げた成果だと語った。

    今季のマクラーレンは、メルセデス製パワーユニット関連のトラブルなどにより、ランド・ノリスを中心にフリー走行で走行時間を失うケースが続いていた。しかしスペインでは大きな問題が発生せず、安定した週末を過ごすことができた。

    信頼性向上へオペレーションを見直し
    ステラ代表は、今回の結果を前向きに評価しながらも、信頼性の真価はシーズン全体で判断すべきだと強調した。

    「ようやく信頼性の観点から見て、比較的落ち着いたクリーンな週末になった」

    「もちろん、それまでの数戦では決勝だけでなくプラクティスにも影響する問題があったことを忘れてはいけない。この点については改善が見られた」

    一方で、1レースだけで結論を出すつもりはないという。

    「信頼性については単一のレースで判断したくない。シーズン全体を振り返って、例外が数回あったと言える状態にしたい」

    「ただ、僕たちは問題があった状況から立て直している最中だ。だから1戦ずつ、1イベントずつ積み重ねていく必要がある」

    「スペインで問題が発生しなかったのは良かった。以前のレースで経験した問題を活用しながら、状況をリセットし、オペレーションの基準や注意力のレベルを確実に引き上げた」

    性能向上が依然として最優先課題
    2026年は新レギュレーション導入によって各チームの開発競争が激化しており、純粋なパフォーマンスだけでなく信頼性も重要な勝負の要素となっている。

    ステラ代表は、トラブルを防ぐこと自体が目的ではなく、本来の目標はマシン性能を高めることだと説明した。

    「これはマクラーレンだけでなく、サプライヤーやHPP(メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズ)との協力体制も含めた取り組みだ。こうした基準を維持しなければならない」

    アンドレア・ステラ(マクラーレン)

    目標はパフォーマンスの追求
    マクラーレンは今季、たびたび信頼性の問題によって開発作業やセットアッププログラムに影響を受けてきた。

    そのため、ステラ代表が今回特に重視したのは「トラブルがなかった」という結果そのものではなく、チームが本来取り組むべき性能開発に集中できる環境を取り戻しつつあることだ。

    「目標は非常に明確だ。僕たちはパフォーマンスだけを考えたい。そして、そのパフォーマンスという領域にも、まだ改善しなければならない部分がかなり残っている」

    バルセロナ・カタルーニャGPは、マクラーレンにとって単なるトラブルのない週末ではなかった。シーズン序盤に経験した数々の問題から学び、オペレーションの基準を引き上げられたことを示す週末だった。今後はその成果を土台として、MCL40のさらなる性能向上に全力を注ぐことになる。

  • マクラーレンF1 メルセデス離脱も検討 アウディとの提携が実現しなかった理由

    マクラーレンF1 メルセデス離脱も検討 アウディとの提携が実現しなかった理由

    2026年の新レギュレーション導入後、マクラーレンは苦戦を強いられている。コンストラクターズランキングではメルセデス、フェラーリに続く3位につけているものの、首位メルセデスとの差はすでに126ポイントに広がっている。

    そんな中、マクラーレンが過去にメルセデスとのパワーユニット契約継続を見直し、アウディとのワークス提携を検討していたことが明らかになった。しかし、その構想は最終的に実現しなかった。

    カスタマーチームの限界を痛感するマクラーレン
    2026年シーズン序盤には、マクラーレンとメルセデスの間でサポート体制を巡る緊張関係が報じられた。ただし、その問題は現在では沈静化しているとみられている。

    それでもマクラーレンは、新規則下でカスタマーチームであることが不利に働いていると認めている。現在の上位4チームの中で、自社製パワーユニットを持たないのはマクラーレンだけだ。

    チーム代表のアンドレア・ステラは『The Race』に対し、その違いについて次のように説明した。

    「統合の機会が少なくなるからだ。信頼性の問題に対処するタイミングや、パワーユニットの性能を引き出すための開発スケジュールを一致させることが難しくなる」

    「ワークスチームであれば、シャシー側の実験をパワーユニットの長距離テストと組み合わせることができる」

    つまり、メルセデスやフェラーリのようなワークス体制では、車体とパワーユニットを一体で開発できる一方、マクラーレンはその恩恵を受けられないということだ。

    アウディとの提携案は「チーム所有」が障壁に
    同メディアによると、マクラーレンはメルセデスとの契約更新を検討していた時期に、アウディとのワークス提携も選択肢として模索していた。

    その構想は現在のアストンマーティンとホンダの関係に近いもので、アウディのワークスチームとして参戦する可能性があったという。

    しかし最大の障害となったのは、アウディ側がチームの所有権を求めていたことだった。

    マクラーレンはチーム運営の主導権を手放す意思がなく、交渉は進展しなかった。その結果、アウディはザウバーを買収し、自らのワークスチームとして参戦する道を選んだ。

    この判断は現在の状況を見る限り、マクラーレンにとっても合理的だったと言える。アウディは新PUメーカーとして健闘しているものの、依然としてトップ争いには加われていない。

    自社PU構想も残るが最優先はメルセデス継続
    近年、レッドブルがレッドブル・パワートレインズを設立し、自社エンジン開発へ踏み出したことから、マクラーレンにも同様の選択肢があるのではないかとの議論が続いている。

    実際、マクラーレンは将来的な自社パワートレイン部門設立の可能性を否定していない。

    しかし現時点での優先事項はメルセデスとの協力関係維持だ。両者は2023年に2030年までパートナーシップを延長する契約を締結している。

    シーズン序盤には、ザク・ブラウン率いるマクラーレンがコンストラクターズ選手権を連覇したことを受け、一部メルセデス関係者が顧客チームとしてのマクラーレンとの関係見直しを望んでいるとの報道もあった。しかし現在、その懸念は後退したとされる。

    2026年規則下で最強と評価されるメルセデス製パワーユニットを使用できることは、マクラーレンにとって依然として大きな武器である。ワークス体制への憧れはあるものの、短期間で再び頂点争いへ復帰するためには、メルセデスとの提携継続が最も現実的な選択肢となりそうだ。

  • マクラーレンF1代表が評価 フェラーリは「現時点で最高のシャシーを持つ」

    マクラーレンF1代表が評価 フェラーリは「現時点で最高のシャシーを持つ」

    フェラーリがバルセロナ・カタルーニャGPで今季初勝利を挙げたことで、F1パドックではマラネロ勢の真の競争力に注目が集まっている。マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、フェラーリ SF-26について「現時点でグリッド最高のシャシーを持つマシン」と高く評価した。

    バルセロナはマシン性能を測るうえで最も指標性の高いサーキットの一つとされており、その舞台でルイス・ハミルトンが優勝を飾ったことは、フェラーリのアップデート成功を裏付ける結果として受け止められている。

    ステラが認めたフェラーリの強み
    レース後のFIA公式記者会見でステラは、バルセロナで得られたデータがフェラーリの優位性を明確に示していると語った。

    「今回のレースは非常に明確な示唆を与えてくれたと思う。そしてその内容は、ある意味で僕たちが以前から理解していたことと一致している」

    「現時点でフェラーリはグリッドで最高のシャシーを持つマシンだと思う。特に中速コーナーでそれがよく分かる。フェラーリはコーナリングスピードが非常に高く、必ずしもストレートで最速というわけではない」

    ステラはマクラーレンとフェラーリの特性の違いについても詳しく説明した。

    「僕たちのマシンはターン3、ターン9、ターン14のような高速コーナーでは競争力がある。しかし全体的には中低速コーナーで苦戦している」

    「今回の結果は、マシンをより機敏でダイナミックなものへ進化させる必要があることを改めて示している」

    フェラーリはスペインGPで新型フロントウイングなど複数のアップデートを投入しており、その効果がコーナリング性能向上につながった可能性がある。

    オーストリアでもフェラーリ有力と予想
    ステラは次戦オーストリアGPについても、フェラーリが引き続き強力なライバルになるとの見方を示した。

    「レッドブルリンクはバルセロナとは少し異なるサーキットだ。しかしフェラーリは依然としてコーナーで最速のマシンであり続けるだろう」

    一方で、総合性能という観点ではメルセデスを高く評価している。

    「シャシーとパワーユニットの両方を考慮すると、メルセデスが予選1周のパフォーマンスでは最も優れたマシンかもしれない」

    現在の勢力図についてステラは、フェラーリがシャシー性能、メルセデスが総合性能で強みを持つ一方、マクラーレンは依然として改善の余地を抱えているとの認識を示した。

    マクラーレンは開発競争に集中
    2026年シーズンはメルセデスが開幕から圧倒的な強さを見せてきたが、バルセロナではフェラーリが待望の初勝利を獲得。さらにADUOによるパワーユニット性能調整も導入され、トップ勢の勢力図は変化しつつある。

    そうしたなかステラは、ライバルの動向よりも自チームの開発に集中する姿勢を強調した。

    「今後数戦で僕たちもアップデートを投入する予定だ。しかし競争相手たちも同じように進化してくるだろう」

    「だからこそ重要なのは自分たちの開発の軌道を維持することだ。僕たちはレースごとにマシンを改善し続けたい」

    バルセロナで示されたフェラーリの速さが本物なのか、それともサーキット特性によるものなのか。その答えは、次戦オーストリアGPから始まる連戦で明らかになっていくことになりそうだ。

  • マクラーレンがF1モナコGP結果を正式控訴 ガスリー再審問題がさらに拡大

    マクラーレンがF1モナコGP結果を正式控訴 ガスリー再審問題がさらに拡大

    モナコGPの結果を巡る論争がさらに拡大した。マクラーレンF1は、ピエール・ガスリーのピットレーン速度違反ペナルティ取り消しを受け、FIA国際控訴裁判所(ICA)への正式な控訴を行ったことを明らかにした。

    今回の動きは、メルセデスがジョージ・ラッセルに科されたペナルティについて再審請求(Right of Review)を提出したのに続くもの。モナコGPの最終結果そのものが改めて争われる異例の事態となっている。

    マクラーレンが問題視する「競技上の公平性」
    発端となったのは、アルピーヌがピエール・ガスリーに科された2件のピットレーン速度違反ペナルティの取り消しに成功したことだった。

    モナコGPではオスカー・ピアストリ、ルイス・ハミルトン、フランコ・コラピント、ジョージ・ラッセルら複数のドライバーがピットレーン速度違反による処分を受けた。ガスリーも同様に2件の5秒ペナルティを受けていたが、レース後の再審で取り消され、表彰台を取り戻した。

    再審で新証拠として認められたのは、ピットレーン速度測定地点が実際には77センチずれていたという事実だった。この計測誤差が「重要かつ新たな証拠」と認定され、アルピーヌの再審請求が受理された。

    しかしマクラーレンは、各チームが当時有効だったルールと計測システムを前提にレースを戦い、ペナルティを受けたドライバーはそれを受け入れて消化したと主張している。

    ピアストリの表彰台にも影響
    マクラーレンにとって問題は単なる原則論ではない。

    オスカー・ピアストリはレース中に5秒ペナルティを消化したことで順位を落とし、最終的に4位でフィニッシュした。もしペナルティがなければ、アイザック・ハジャーを上回って3位表彰台を獲得できた可能性があった。

    さらにジョージ・ラッセルについても、複数のペナルティによって大きく順位を落としており、結果的に表彰台争いに加われなかったとの見方がある。

    つまり、ガスリーだけが後から救済された一方で、同じ計測システムを前提にペナルティを受け入れたドライバーたちは不利益を被ったままになっているというのがマクラーレン側の主張だ。

    マクラーレン「競技の整合性が問われる」
    マクラーレンは声明で次のように説明した。

    「我々はFIAの司法プロセスとスチュワードの役割を全面的に尊重している。しかし、この件はスポーツの公平性、規則適用の一貫性、そして競技の整合性に関する重要な疑問を提起している」

    「モナコGP週末を通じて、すべてのチームは当時適用されていた規則と標準運用手順に従って行動した。必要に応じてペナルティを受け入れ、それを消化した」

    「その後になってペナルティが取り消されることで、当初の判断に従った競技者が不利益を被る状況が生まれている」

    マクラーレンは今回の控訴について、アルピーヌやガスリー個人を対象としたものではなく、F1選手権全体の公平性を守るための措置だと強調している。

    争点はガスリーではなくFIAの判断基準
    今回の一連の問題で焦点となっているのは、ガスリーの処分の是非そのものではない。

    本質的な争点は、「後になって計測システムの問題が判明した場合、すでにペナルティを消化したドライバーとの公平性をどう担保するのか」という点にある。

    メルセデスは再審請求という手段を選択し、マクラーレンは正式控訴へ踏み切った。さらにレッドブル・レーシングも控訴意思通知を提出済みとされるが、正式な手続きへ進むかどうかはまだ明らかになっていない。

    FIA国際控訴裁判所の判断次第では、モナコGPの最終結果が再び変更される可能性もあり、2026年シーズンのランキング争いにも影響を及ぼす重要案件となりそうだ。

  • マクラーレンF1 昨季最大の武器を喪失 タイヤ管理で後退

    マクラーレンF1 昨季最大の武器を喪失 タイヤ管理で後退

    2025年にランド・ノリスのドライバーズタイトル獲得を支えたマクラーレン最大の強みのひとつが、2026年シーズンには失われているようだ。

    マクラーレンは昨年、優れたタイヤ温度管理能力によってライバルを圧倒していたが、チーム代表のアンドレア・ステラは、今年のMCL40ではそのアドバンテージを維持できていないことを認めている。

    マクラーレン最大の武器だったタイヤ管理能力
    2025年のマクラーレンは、とりわけリアタイヤの温度管理とデグラデーション抑制で大きな優位性を持っていた。

    その性能はライバル陣営の間でさまざまな憶測を呼び、「タイヤに水を注入しているのではないか」といった根拠のない噂まで飛び交ったほどだった。

    しかし、タイヤへの熱負荷が大きいバルセロナ・カタルーニャGPを前に、ランド・ノリスは現在の勢力図が変わったことを認めた。

    「僕たちはメルセデスほどタイヤのデグラデーションに強くないと思う」

    「今はメルセデスがこの分野のトップだと思う。僕たちも他チームと比べれば良い方だけど、フェラーリもコーナーでは信じられないほど速い」

    ステラ代表も後退を認める
    ステラは、タイヤを適正温度に持ち込む能力と、その温度を維持する能力の両面で、昨年ほど競争力がないと説明した。

    「我々には改善できる余地があることを理解している」

    「カナダのような低温コンディションではタイヤ温度の問題によって競争力を失った。そしてここバルセロナのような高温条件でも、2025年ほどタイヤコンディショニングやデグラデーション管理で優位に立てていない」

    「これは開発面で非常に明確な課題だ。プラクティスで見た限り、この分野で特別な優位性は持っていないように見える」

    2026年レギュレーション変更が影響
    ステラによると、2026年の大幅なレギュレーション変更が影響しているという。

    ダウンフォースの減少、小径化されたタイヤ、新しいブレーキ冷却システム、さらに回生エネルギー増加への対応などにより、車両設計全体が大きく変化した。

    その結果、昨年まで培ってきたタイヤ管理技術をそのまま適用することが難しくなった。

    「タイヤだけではなく、設計上のさまざまな理由からリセットしなければならない部分があった」

    「完全な新車を開発する中で、多くの要求を同時に満たす必要があった。我々は今、その中で最も改善余地の大きい領域を微調整している段階だ」

    「タイヤ自体の要求が大きく変わったわけではない。むしろ、その要求に応えられるマシンを設計する必要があるということだ」

    メルセデスとフェラーリが優勢か
    こうした状況を受け、オスカー・ピアストリも決勝レースでは苦戦を覚悟している。

    「厳しいレースになると思う」

    「予選ではメルセデスに近づけるかもしれないし、フロントローやトップ3争いはできると思っていた。でも決勝距離では隠れる場所はない」

    ノリスも、現在はメルセデスとフェラーリの方がタイヤを温存しながら速く走れると分析した。

    「彼らはコンマ3秒遅いペースで走りながらタイヤを守っても、それでも僕たちより速い」

    「僕はさらにコンマ1秒プッシュしなければならないし、その結果タイヤをオーバーヒートさせてしまう。だから今回は無理に攻め過ぎたくないレースになると思う」

    マクラーレンの開発競争が今後の焦点
    2025年にタイトル獲得の原動力となったタイヤ管理性能を失ったマクラーレンは、2026年シーズン序盤においてメルセデスとフェラーリの後塵を拝している。

    ステラが明言したように、この分野は今後の開発における最優先課題のひとつとなっており、シーズン後半に向けて再び強みを取り戻せるかがタイトル争いの重要な分岐点となりそうだ。

  • マクラーレンF1 メルセデス継続を強調も将来的な自社PU検討に含み

    マクラーレンF1 メルセデス継続を強調も将来的な自社PU検討に含み

    マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、2026年F1パワーユニット時代におけるカスタマーチームの不利をめぐる議論が高まるなか、メルセデスとの関係を継続する姿勢を改めて明確にした。

    マクラーレンは2025年にカスタマーエンジンでドライバーズ、コンストラクターズの両タイトルを獲得したが、2026年は信頼性面のトラブルが目立っている。ランド・ノリスは技術的な問題に何度も見舞われており、その一部がメルセデス製パワーユニット・パッケージに関連しているのではないかとの見方も出ている。

    一方で、メルセデスのワークスチームは今季圧倒的な強さを見せており、カスタマーであるマクラーレンが同じ条件で戦えているのかという疑問も強まっている。

    カスタマーチームの限界をめぐる議論
    モナコGPの週末には、チーム代表のアンドレア・ステラが、2026年の新パワーユニットを統合し、開発していくうえで、メーカー系チームとカスタマーチームの間には制約があるとの見方を改めて示した。

    新世代パワーユニットでは、内燃機関と電動システムの統合、冷却、車体パッケージング、エネルギーマネジメントがこれまで以上に重要になっている。そのため、ワークスチームが設計段階からパワーユニットとシャシーを一体で最適化できる一方、カスタマーチームには情報や開発自由度の面で限界があるとされる。

    こうした背景から、マクラーレンが長期的にメルセデスとの関係を続けるのか、それとも将来的に自社パワーユニットの道を探るのかに注目が集まっている。

    ブラウン「メルセデスHPPにはとても満足している」
    しかしブラウンは、マクラーレンがメルセデスとの関係に不満を持っているとの見方を否定した。

    「まず強調したいのは、僕たちはメルセデスHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ)にとても満足しているということだ」

    「カスタマーエンジンではワールドチャンピオンになれない、という話はよく聞いてきた。だが、僕たちはそれが可能だと証明した」

    マクラーレンは2025年にカスタマーチームとして両タイトルを獲得しており、ブラウンはその事実こそがメルセデスとの関係の強さを示していると強調した。

    現在、マクラーレンとメルセデスの契約は2030年末まで残っている。ブラウンは、少なくとも次の規則変更まではメルセデスとの関係を維持することが最優先だと語った。

    「僕たちの最優先事項は、新しいレギュレーションが導入されるまでメルセデスとともにいることだ。彼らは素晴らしいパートナーだった」

    さらにブラウンは、シーズン序盤に比べて状況は大きく改善しているとし、「近い将来、僕たちはさらに強くなるだけだと期待している」と述べた。

    将来的な自社パワーユニット製造は否定せず
    一方でブラウンは、F1が将来的によりシンプルなパワーユニット規則へ向かうのであれば、マクラーレンが自社エンジンの可能性を検討する余地があることも認めた。

    「新しいレギュレーションが出るたびに、僕たちはそれを検討し、技術的に興味深いものなのか、財政的に意味があるのかを見ることになる」

    「もしその時が来れば、僕たちはそのプロセスを進める。ただ、現時点ではメルセデスにとても満足しているし、今後も彼らと続けていくものと考えている」

    ブラウンの発言は、現時点でメルセデスから離れる計画がないことを示す一方で、F1の規則が変化すればマクラーレンがメーカーとしての道を検討する可能性を完全には閉ざしていないことも意味する。

    V8復活案には前向きな姿勢
    ブラウンは、F1が将来的に検討している方向性についても前向きな見解を示した。特に、より大きな内燃エンジン、持続可能燃料、バッテリー依存度の低下、そしてサウンドの回復という要素には好意的だ。

    「V8、より大きな内燃エンジン、持続可能燃料、バッテリーへの依存度の低下、そしてもっと大きな音。それはすべて良いことに聞こえる」

    「スポーツにとって良い方向性のように思う」

    F1では2026年規則をめぐり、電動出力の比率やレース中のエネルギーマネジメントに対する不満が広がっている。ブラウンも、現行の新規則には改善が必要だとの立場を取っている。

    「僕たちは、このレギュレーションを改善するためにはまだ変更が必要だと考えている」

    「人々は一度、自分たちの個人的な思惑を脇に置く必要がある。何が自分たちをより競争力のある状態にするのか、あるいは不利にするのかを考えるのではなく、全員で協力すべきだ」

    「変更が必要だという点では、良い合意があると思う。スポーツを改善するチャンスがあるのに、それを続けないとしたら残念なことだ」

    マクラーレンは現実路線を維持
    ブラウンの発言から見えるのは、マクラーレンが短期的にはメルセデスとの関係を揺るがせるつもりがない一方で、長期的にはF1の規則変化を慎重に見極めているという現実的な姿勢だ。

    2025年にカスタマーチームとして頂点に立ったマクラーレンにとって、メルセデスとの提携は成功の基盤だった。ただし、2026年の新時代では、信頼性、統合開発、ワークスチームとの差という新たな課題が浮上している。

    それでもブラウンは、現在の問題を理由に関係を見直すのではなく、メルセデスとの協力を深めながら競争力を高める道を選んでいる。将来的な自社パワーユニットの可能性は残しつつも、少なくとも今のマクラーレンにとって、メルセデスは依然として最も信頼できるパートナーである。

  • マクラーレンF1 F2王者レオナルド・フォルナローリをバルセロナのFP1で起用

    マクラーレンF1 F2王者レオナルド・フォルナローリをバルセロナのFP1で起用

    マクラーレンは、2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGPのフリー走行1で、リザーブドライバーのレオナルド・フォルナローリを起用することを発表した。

    21歳のイタリア人ドライバーは、ランド・ノリスに代わってMCL40をドライブし、公式F1セッションデビューを果たす。今回の起用は2026年F1レギュレーションで義務付けられているルーキードライバー起用プログラムの一環で、各チームはシーズン中に4回のFP1でルーキーを走らせなければならない。

    F3とF2を連続制覇した逸材
    フォルナローリは2025年12月にマクラーレン・ドライバー育成プログラムへ加入。2025年にF2タイトル、2024年にF3タイトルを獲得しており、オスカー・ピアストリとガブリエル・ボルトレトに続き、F3とF2を連続制覇した史上3人目のドライバーとなった。

    その実績から、近年のジュニアカテゴリーで最も注目される若手ドライバーの一人として評価されている。

    フォルナローリ「長い間目標にしてきた」
    フォルナローリは今回のFP1出走について次のように語った。

    「今週末のバルセロナ・カタルーニャGPのFP1セッションでMCL40をドライブできることにとても興奮している」

    「チームの準備をサポートし、金曜日に予定されているプログラムを進める素晴らしい機会になると思う。僕にとっては初めての公式F1セッションなので、とても重要な任務になる。長い間目標にしてきたことなので、本当に楽しみにしている」

    「これまでTPC(Testing of Previous Car/旧型車テスト)で積み重ねてきた経験は、僕の成長にとって非常に重要なものだった」

    「ザク、アンドレア、アレッサンドロ、そしてマクラーレンF1チームのみんなに感謝している。週末が待ちきれない」

    レオナルド・フォルナローリ(マクラーレン) バルセロナ・カタルーニャGP

    バルセロナでTPC経験済み
    マクラーレン加入後、フォルナローリはTPC走行、シミュレーター作業、レース週末でのサポート業務など幅広い開発プログラムに取り組んできた。

    これまでに2023年型マシンのMCL60で3回のTPCを実施しており、最初のテストは今年3月にバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行われた。その後はシルバーストンとオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでも走行している。

    現行マシンMCL40を初ドライブ
    今回のFP1は、フォルナローリにとって現行世代のF1マシンをドライブする初めての機会となる。

    チームは走行距離を重ねるだけでなく、レース週末でのエンジニアリング作業やフィードバック能力の向上にも期待を寄せている。

    フォルナローリは金曜日のセッションで収集したデータやセットアップに関するフィードバックをチームへ提供し、ノリスとオスカー・ピアストリの週末準備をサポートする役割も担う。