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  • ホンダF1 中国GP初日総括「エネルギー管理戦略の理解を深めた」

    ホンダF1 中国GP初日総括「エネルギー管理戦略の理解を深めた」

    ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎が、2026年F1中国GP初日のフリー走行1回目とスプリント予選を振り返り、アストンマーティンとともにエネルギー管理とドライバビリティの理解を深めることが主な目的だったと説明した。

    アストンマーティン・ホンダはこの日のスプリント予選で苦戦し、SQ1でフェルナンド・アロンソが19番手、ランス・ストロールが20番手となり、2台ともSQ1敗退となった。

    折原伸太郎は、上海インターナショナル・サーキットでの初日について、走行距離を重ねることで新しいレギュレーション下で重要となるエネルギーマネジメント戦略のデータ収集を進めることを優先したと語った。

    「今日の目標は、上海インターナショナル・サーキットでのエネルギー管理戦略とドライバビリティについて、より多くの学習を得るために走行距離を増やすことだった」

    また、スプリントフォーマットの週末であることから、土曜日に行われるスプリントレースに向けたパフォーマンス評価も重要なテーマだったと説明した。

    「もう一つの目標は、明日のスプリントレースに向けたパフォーマンスを確認することだった。そのため、問題のないフリー走行1回目とスプリント予選をこなすことが、週末の残りに向けたデータ設定を準備するうえで重要だった」

    アストンマーティンは2026年からホンダのパワーユニットを搭載しており、スプリントフォーマットの週末ではフリー走行が1回のみとなるため、限られた走行時間の中でセットアップとエネルギー管理の最適化が重要なテーマとなっている。

    ホンダF1 中国グランプリ

  • ホンダF1苦戦に体制問題の指摘「日本企業特有の人事ローテーション」

    ホンダF1苦戦に体制問題の指摘「日本企業特有の人事ローテーション」

    ホンダF1のパワーユニットを搭載するアストンマーティンは、2026年F1シーズン開幕直後から厳しい状況に直面している。振動問題などパワーユニットの課題が指摘されており、マシン本来のパフォーマンスを十分に発揮できていない状態が続いている。

    こうした苦戦の背景について、元F1ドライバーで解説者のジョニー・ハーバートはホンダの体制面に問題がある可能性を指摘。

    ハーバートは「日本企業特有の人事ローテーション」が現在の開発体制に影響しているとの見方を示し、状況の改善には時間がかかる可能性があると語った。

    ニューウェイでも解決できない問題
    ジョニー・ハーバートは、現在の問題はシャシーではなくパワーユニット側にあると指摘する。たとえエイドリアン・ニューウェイのような名デザイナーが関わっていたとしても、すぐに状況を変えることはできないと語った。

    「エイドリアンは状況を変えられない。彼の手の届くところにない問題だ」

    「これはシャシーの問題ではない。シャシーは問題なさそうだ。問題は内燃エンジンにある。なぜかホンダは適切な人材を揃えられていない」

    現在のホンダのパワーユニットは振動問題など複数の課題を抱えており、その影響でアストンマーティンAMR26のシャシーや空力性能の本来の実力を確認することも難しい状況にある。エンジンが完全なパフォーマンスで稼働できるようになって初めて、マシンの本当のポテンシャルが見えてくるとみられている。

    「日本企業特有の人事ローテーション」
    ハーバートはさらに、ホンダの人事体制にも問題の要因がある可能性を指摘した。レッドブルとタイトルを争っていた時代とは開発体制が変わっている可能性があるという。

    「レッドブルにエンジンを供給していた頃と同じ体制ではない。これは日本企業ではよくあることだ。経験を積ませるために人材をローテーションする」

    「その結果、ある時点で組織が少し混乱する。優秀なエンジニアが関わっていても、別のプロジェクトへ移ってしまうからだ」

    その結果、新しい内燃エンジン開発において他メーカーが築いた開発体制や方法論が、現時点では十分に機能していない可能性があると指摘した。

    ホンダ F1 本田技研工業

    今季は厳しいシーズンに
    ハーバートは、現状の問題がすぐに解決するとは考えておらず、アストンマーティンとホンダは長い苦戦を強いられる可能性があると見ている。

    「現時点では適切なシナジーがあるようには見えない。方向転換には長い時間がかかる。双方の協力が必要になる」

    そして今季の見通しについて、次のように語った。

    「今年は完全な失敗だ。そして来年もうまくいく保証はない。やるべき仕事があまりにも多すぎる」

    「日本で開発を進めることはできるだろうが、エンジンはまだ非常に遅れている。彼らが言っている振動問題はかなり深刻なもののようだ。簡単に解決できる問題ではない」

    振動の原因特定は難しく、修正には時間がかかる可能性が高いとみられている。結果として、アストンマーティンとホンダは2026年F1シーズンを通じて厳しい戦いを強いられる可能性がある。

  • ホンダF1育成の加藤大翔 F3メルボルンで表彰台デビュー「次は自力で」

    ホンダF1育成の加藤大翔 F3メルボルンで表彰台デビュー「次は自力で」

    ARTグランプリの加藤大翔が、2026年FIAフォーミュラ3開幕戦メルボルンで印象的なデビュー週末を飾った。スプリントレース5位、フィーチャーレース3位と2戦連続でポイントを獲得し、初参戦ながら表彰台にも上がった。

    チームとしても昨年とは対照的なスタートとなった。2025年はメルボルンでポイントを獲得できず苦戦したが、2026年は開幕2レースでトップ6フィニッシュを4回記録し、明確な前進を示した。

    加藤大翔「信じられないような気持ち」
    「信じられないような気持ちです。正直言って、まだ現実じゃないみたいです」と加藤大翔は語った。

    「僕は5位でフィニッシュして、少し運もあって3位に上がりました。だから、これが自分が望んでいた初めての表彰台の形というわけではありません」

    「次の目標は自分の力で表彰台を取ることです。でもF3初めての週末で、昨日は5位で1ポイント、そして今日は表彰台という形で終えられたので、とてもポジティブな一日だったと思います」

    加藤大翔は、バルセロナテストからメルボルンまでの進歩にも手応えを感じていると説明した。

    「バルセロナテストからここまで、とてもいい流れでしたし、将来に向けてかなり自信があります」

    「バトルにもかなりうまく適応できたと思います。でも僕はバトルは好きじゃないんです。ポールポジションからスタートして、レースを1位で終えたいです」

    ARTグランプリ 2025年の教訓が生んだ改善
    ARTグランプリのチーム代表セバスチャン・フィリップは、2025年の苦戦から学んだことが今回の結果につながったと説明した。

    「今年はずっといい位置にいることができた。特に今年の3人のドライバーが全員ルーキーだったことを考えると、なおさらだ」とフィリップは語った。

    「彼らはこのサーキットを知らなかった。それは去年ここを走ったドライバーたちに比べてかなり不利だった」

    「幸いフリープラクティスは赤旗があまり出ず、周回数を重ねることができた。それが予選でいい位置につける助けになった」

    「大翔もマチェイ・グラディッシュも予選ではいいペースを見せた。彼らはまだ若く、経験も多くないが、速さは示してくれた」

    加藤大翔 F3

    経験は不足も才能は十分
    フィリップはまた、若いドライバーたちのポテンシャルを強調し、今後は安定性が鍵になると指摘した。

    「彼らがそれをできる能力を持っていることは示されたと思う。私は彼らに大きな期待を背負わせすぎないようにしていた。まだとても若いし、前のカテゴリーも1年しか経験していない」

    「彼らには才能がある。ただ、安定した結果を出すには経験が必要だ」

    「我々は彼らが力を発揮できるクルマを提供できたと思う。そして彼らはそれを証明した。ここからは結果を積み重ねていくことが重要だ」

    2025年の失敗を繰り返さなかったART
    フィリップはまた、2025年のメルボルンでの苦戦を振り返りながら、チームの理解が大きく進んだと説明した。

    「12か月前、我々は理解すべき完全に新しいクルマでここに来た。オーストラリアの初戦前にはテストもほとんどできなかった」

    「そのため、セットアップの面でもある意味手探りだった」

    「昨年メルボルンでいくつかミスをしたことは明らかで、それを繰り返さないようにした。2025年を通してクルマの理解を深めてきた」

    「正しい方向を見つけられればすべてが楽になるが、間違えたときはなぜ間違えたのかを理解しなければならない」

    「今年は同じミスを繰り返さなかった。クルマの理解は昨年より確実に進んでいる」

    フィリップは最後に、F3の競争が非常に接近していることにも触れつつ、今回のスタートはチームにとって大きな自信になったと語った。

    「小さなことで週末の結果は大きく変わっていたかもしれないが、今年のような形でシーズンを始められたことは良かったと思う」

    「昨年よりもずっといい精神状態で、より自信を持ってシーズンを進めることができる」

  • ホンダF1危機 MotoGP部門にも波及の懸念 HRC体制に影響か

    ホンダF1危機 MotoGP部門にも波及の懸念 HRC体制に影響か

    ホンダの2026年F1シーズンの厳しいスタートは、アストンマーティンだけでなく、同社のもうひとつの主要モータースポーツプログラムであるMotoGPにも影響を及ぼす可能性があると指摘されている。

    F1とMotoGPの両プログラムは現在、ホンダ・レーシング(HRC)の統合体制の下で運営されており、2026年に発生したF1パワーユニット問題が、二輪部門のリソースや意思決定にも波及する懸念が浮上している。

    ホンダはMotoGPパドックにおいて最も影響力の大きいメーカーのひとつであり、その規模は明確な利点でもある。たとえば、ここ数カ月にわたりメーカー連合(MSMA)とMotoGP Sports Entertainment(旧ドルナ)の間で生じている緊張関係に対して、ホンダは比較的距離を保つ姿勢をとってきた。

    両者は2027年から2031年まで適用される新しい商業契約を巡って交渉を続けているが、ホンダはドゥカティ、ヤマハ、アプリリア、KTMが形成するブロックとは距離を置き、あたかも自らには直接関係のない問題であるかのような振る舞いを見せている。

    しかし現実はそれほど単純ではない。世界有数の自動車グループに属するということは財務的な強みを意味する一方で、自社の直接的な領域の外で生じた問題に巻き込まれる可能性も伴う。

    現在ホンダが最も早急に鎮火しなければならない“火”は、F1で発生している。

    アストンマーティンF1の深刻なPU問題
    2026年からホンダのパワーユニットを搭載するアストンマーティンは、開幕戦オーストラリアGPで深刻な問題に直面した。

    チームオーナーのローレンス・ストロールが招聘した技術責任者エイドリアン・ニューウェイは、メディアに対してパワーユニットの問題を率直に指摘した。

    ニューウェイは、チームが正常なプレシーズンテストを完了できなかった原因がエンジンにあると説明した。バーレーンで行われた6日間の冬季テストにおいて、アストンマーティンの2台が走行した距離は合計2,111kmにとどまった。

    これに対してメルセデスは8台で21,551km、フェラーリは6台で16,121kmを走破しており、差は歴然としていた。

    ニューウェイによれば、エンジンから発生する振動がバッテリーを損傷させるだけでなく、シャシーを通じてステアリングホイールに伝わり、ドライバーの手にも影響を及ぼしているという。

    アストンマーティンのランス・ストロールは、その状況を次のように表現した。

    「どう比較すればいいのか分からない。椅子に座って自分に電気ショックを与えるようなものだと思えばいい。それにかなり近い」

    カナダ人ドライバーのストロールとフェルナンド・アロンソはいずれも、2026年F1開幕戦オーストラリアGPで完走扱いとはならなかった。

    ホンダF1 F1 ホンダ・レーシング

    HRC内部で懸念されるMotoGPへの影響
    現時点でホンダは、この問題によるブランドイメージへの影響を抑えるための積極的な発信は行っていない。

    しかし、さくらの施設にあるHRC本部では、すでに警戒アラートが発せられ、解決策の模索が急がれていると見られている。そして、その影響はすでに別のレース部門にも及び始めているという。

    ホンダの四輪と二輪の両部門に関係するある幹部は次のように語った。

    「MotoGPにも間違いなく影響は出る。我々はF1と同じ組織構造を共有している。今はまず、その問題の解決に努力を集中させることになる」

    自動車業界全体が減速するなかでも、ホンダの二輪事業は比較的堅調な販売実績を維持している。

    しかし、それでもMotoGP部門を率いる石川譲と本田太一にとっては、4月1日に塚本光が退任した後の体制の中で、自分たちの主張を強める材料にはなりにくい可能性がある。

    日本企業特有の組織文化も影響する。

    日本のチームと長く仕事をしてきた関係者は次のように説明する。

    「日本の企業文化では、上層部からの指示に対して部下が異議を唱えることは非常に珍しい」

    MotoGP復調のタイミングで起きたF1問題
    皮肉なことに、このF1の“火事”が起きたのは、MotoGPにおけるホンダが数字の上では回復の兆しを見せ始めていた時期だった。

    昨シーズン、ホンダは2024年と比較して最も改善幅の大きかったメーカーとなり、獲得ポイントは35%増加。これによりコンセッションランクはDからCへと引き上げられた。

    2週間前に開催されたMotoGP開幕戦タイGPでは、ジョアン・ミルがVR46ドゥカティのファビオ・ディ・ジャンアントニオと5位争いを繰り広げていた。しかし残り5周でリアタイヤが崩壊し、結果を残すことはできなかった。

    2027年にはMotoGPで大規模なレギュレーション変更も予定されている。そうした状況の中で、HRC首脳部がF1問題の解決に向けてどのような判断を下すのか、MotoGPスタッフの間では不安が広がっている。

    HRC統合体制の中心にいる渡辺康治
    この状況の中で最も大きな責任を負う立場にあるのが、HRC社長の渡辺康治だ。

    渡辺康治の指導の下、ホンダは2022年に二輪と四輪のレース活動を単一の組織に統合した。目的はリソースの最適化と技術シナジーの創出、とりわけ当時深刻な低迷に陥っていたMotoGPの競争力を引き上げることだった。

    渡辺康治は2

  • ホンダF1 武石専務 アストンマーティン提携解消説を否定「聞いていない」

    ホンダF1 武石専務 アストンマーティン提携解消説を否定「聞いていない」

    2026年F1オーストラリアGPで露呈したアストンマーティンとホンダの深刻な信頼性問題をめぐり、ホンダ・レーシングの武石伊久雄専務取締役がチームとの提携解消報道を否定した。一方で現場ではバッテリー不足や振動問題が続き、フェルナンド・アロンソの早期リタイアなど苦しい状況が続いている。

    メルボルンではマシンの振動やバッテリー問題が表面化し、チームは次戦中国GPに向けてコンポーネント温存を余儀なくされた。現場の評価も分かれるなか、ホンダ側は前進を強調している。

    武石伊久雄「提携解消の話は聞いていない」
    ホンダ・レーシング専務取締役の武石伊久雄は、チームオーナーのローレンス・ストロールがワークス提携の打ち切りを検討しているとの報道について否定した。

    「少なくとも、私はそのような話を直接聞いていません」と武石伊久雄は述べた。

    「我々に必要なのは信頼性を確保し、パフォーマンスを改善することです。そこに集中したいと考えています」

    アロンソ「振動はバーレーンと同じ」
    一方で、メルボルンで進展があったとするホンダ側の評価に対し、フェルナンド・アロンソは異なる見解を示した。

    「振動はバーレーンと同じだ。決して良い感触ではない」とアロンソは語った。

    「ホンダは何らかの変更で振動を減らしたと考えているが、シャシーではそれを感じることができない」

    さらにアロンソは、次戦中国GPでも状況が大きく改善する見込みはないと説明した。

    「中国でも状況は変わらない。厳しい週末になると予想している」

    「日本では改善があるかもしれない。予備部品も増えるはずだ」

    「日本ではバッテリーがさらに届くと思う。そうなれば修理できる前提でマシンをプッシュできるが、中国ではまた極めて慎重に走らなければならない」

    バッテリー温存のため15周でリタイア
    オーストラリアGPでは、アロンソはマシンに大きな問題がなかったにもかかわらず、わずか15周でリタイアする判断が下された。

    これは中国GPに向けて残りのバッテリーを温存するための措置だった。ランス・ストロールはそれより多くの周回を走行している。

    トラックサイド運営責任者のマイク・クラックは、この決断について次のように説明した。

    「我々が部品不足であることは周知の事実だ。あの位置から得られるものは多くなかったため、コンポーネントを温存する判断を共同で下した」

    「パワーユニットに関連する問題はなかった。フェルナンドのマシンは完走することもできたはずだ」

    ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダ離脱後の人員流出も影響
    さらに武石伊久雄は、エイドリアン・ニューウェイが指摘したホンダの人材流出問題についても認めた。

    「2022年2月末に開発が停止された後、さくらの施設の多くの従業員が他部門へ移ったのは事実です」

    「経験という点だけを見れば、第4世代よりメンバーが少ない可能性はあります。しかし才能ある優秀な人材を新たに採用しています」

    「現在の人員規模は第4世代とほぼ同じですが、ここまで体制を整えるのには時間が必要だったことは認めなければなりません」

    ホンダ側はメルボルンでの進展を強調
    一方でホンダ側は、メルボルンでの週末は前進だったと主張している。

    ホンダの折原慎太郎トラックサイド・チーフエンジニアは次のように語った。

    「バーレーンの状況と比較すれば、今回の進展は非常に大きいと考えています」

    「中国ではバッテリーの信頼性が改善すると我々は確信しています」

    アストンマーティンとホンダのプロジェクトは、開幕戦から深刻な信頼性問題に直面している。中国GP、そしてホンダのホームレースとなる日本GPで状況が好転するかが注目される。

    Source: GMM

  • ホンダF1 オーストラリアGP初日に31周「振動対策が効果を示し始めている」

    ホンダF1 オーストラリアGP初日に31周「振動対策が効果を示し始めている」

    2026年F1オーストラリアGPの金曜日、深刻なトラブルに見舞われたアストンマーティンだが、ホンダ側からは状況改善を示す前向きな報告が出た。

    FP1ではフェルナンド・アロンソがパワーユニットの問題で走行できず、ランス・ストロールもわずか3周でピットに戻るなど苦しいスタートとなった。しかしFP2では両ドライバーが走行を重ね、ホンダは振動問題に改善の兆しが見られると説明している。

    ホンダ「対策の効果を確認」 バッテリー振動は減少
    ホンダのトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアである折原慎太郎は、FP2での走行データから対策の効果が確認できたと説明した。

    「今日のFP2は我々にとって価値のあるセッションでした。対策の効果を確認することができたからです」

    「ランスとフェルナンドが合計31周を走行したことで、さくらの施設にあるHRCのダイノで最初に導入した対策が、実際のサーキットでも機能しているかどうかを判断するためのデータを収集することができました」

    「その結果、セッション中に収集したデータの分析では、バッテリー振動は以前よりも減少していることが確認されています」

    ホンダF1 本田技研工業 オーストラリアGP

    FP1はPUトラブルで走行できず
    折原慎太郎は一方で、金曜日の走行がトラブルに見舞われたことも認めている。

    「今日はフェルナンドのマシンでパワーユニットの問題を特定するところから始まりました。FP1開始前に修復を試みましたが、残念ながら作業を時間内に終えることができませんでした」

    「そのため#14のマシンは、PUの作業を続けるためにFP1を欠場する判断となりました」

    「ランスのパワーユニットにも問題があり、我々はマシンをピットに戻して調査することを決めました。その結果、FP2に向けて変更を施すことができました」

    アロンソはバッテリー不足に失望
    それでもアストンマーティンにとって、開幕戦は厳しいスタートとなっている。

    アルバートパークではホンダPUの予備バッテリーが不足しているとされ、アロンソはFP2後により多くの周回を重ねたかったと語り、落胆を隠さなかった。

    今回のレースに向けてアストンマーティンは新パッケージを投入しているが、初日は思うような走行距離を確保できず、FP2の最速タイムでもトップのオスカー・ピアストリから約5秒遅れという厳しい状況となっている。

  • ホンダF1 渡辺康治 ニューウェイとの緊張説に反応「関係は強固」

    ホンダF1 渡辺康治 ニューウェイとの緊張説に反応「関係は強固」

    アストンマーティンとホンダの新パートナーシップは、2026年F1シーズン開幕前から厳しい試練に直面している。プレシーズンテストで露呈したAMR26の問題を背景に、エイドリアン・ニューウェイとの関係やチーム内の協力体制を巡る緊張説まで浮上している。

    こうした憶測が広がる中、ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)社長の渡辺康治が日本メディアの取材に応じ、アストンマーティンとの関係やプロジェクトの現状について率直な見解を示した。

    試練に直面するアストンマーティンとホンダの新体制
    アストンマーティンとホンダの協力関係は、スタート直後から厳しい状況に置かれている。2026年の新レギュレーション導入に合わせて始動したこのプロジェクトだが、AMR26の問題によってシーズン序盤は苦戦が予想されている。

    シーズンはまだ始まっていないものの、少なくとも開幕からしばらくは厳しい戦いになると見られており、その状況を受けてパドックではさまざまな噂や情報が飛び交っている。

    その中には、アストンマーティンとホンダの協力関係が外部に示されているほど強固ではないのではないかという見方もあり、内部の連携に疑問を投げかける声も出ている。

    ニューウェイとの関係にも注目
    一部の報道では、エイドリアン・ニューウェイの要求がパワーユニット設計に影響を与え、ホンダが設計面で大きな譲歩を迫られていることが緊張の要因になっているとも指摘されている。

    しかし、渡辺康治はこうした見方を否定し、アストンマーティンとの関係は非常に良好だと強調した。

    「我々はチームと非常に良い関係を築いている」

    「そして、深い協力関係の基盤を築いているところです」

    さらに、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールや、プロジェクトに関わる主要人物との関係についても言及した。

    「ローレンス・ストロールのアプローチとビジョンは非常に気に入っている」

    「我々は以前にもエイドリアン・ニューウェイと成功したプロジェクトで仕事をしてきたし、彼との関係も非常に良いものです」

    また、プロジェクトにおける重要人物としてアンディ・コーウェルの名前も挙げた。

    「アンディ・コーウェルは、このプロジェクトとパワーユニット開発における我々の主要な窓口であり、非常に優れた人物です」

    ホンダF1 本田技研工業

    長期プロジェクトとしての挑戦
    渡辺康治は、両者のスタッフが現場で密接に協力していることも強調した。

    「サーキットでは、我々のスタッフとアストンマーティンのスタッフが手を取り合って働いています」

    「長期的に見て勝てるグループになることを目標に、その基盤を築いているところです」

    また、このプロジェクトがまだ始まったばかりであり、多くの新しい要素が存在することにも言及した。

    「プロジェクト自体が新しく、新しいチーム、新しい燃料、新しいオイルなど、多くの要素が新しい挑戦になります」

    「正直に言えば非常に難しい部分もあります。しかし、だからこそ我々はこの挑戦を引き受けたのです」

    最後に渡辺康治は、ホンダの姿勢について次のように語った。

    「ホンダは、難しいからこそ挑戦するという姿勢を大切にしています」

    「決して諦めることはありません。時間がかかるとしても前を向いて進み続けます。ですから、ファンの皆さんにはぜひ応援していただきたいと思います」

  • ホンダF1残留の条件とは HRC渡辺康治社長「ハイブリッドが前提」

    ホンダF1残留の条件とは HRC渡辺康治社長「ハイブリッドが前提」

    アストンマーティン・ホンダF1の新たな挑戦は、テスト段階から困難に直面している。だがホンダは、かつてマクラーレンとの苦闘から巻き返した前例を胸に、再び立て直しを図ろうとしている。

    その鍵として浮上しているのが、F1とMotoGPの技術的シナジーだ。ホンダ・レーシング(HRC)社長の渡辺康治が、現状と今後の展望を語った。

    F1とMotoGPの連携を模索
    「現時点での我々の状況に満足していないのは明らかです」と渡辺康治は語った。

    「開幕戦までに集中的に取り組むべき領域を数多く特定しています。本来であれば、テスト中にもっと多く周回し、より多くのデータを収集したかったのですが、残念ながら予期せぬ問題に直面しました。それらについて現在対処しています」

    来週以降はパワーユニットの仕様変更が原則として不可能となり、月末のホモロゲーション(認証)を迎える。

    「月末(3月1日)にエンジンをホモロゲートしなければなりませんので、ハードウェアは凍結されます。その前提のもとで、パワーユニットをいかに最適に機能させるかを追求していきます」

    その上で渡辺康治は、社内リソースの総動員を強調した。

    「F1とMotoGPという二つの最高峰カテゴリーのプログラム間で協力体制を構築することを強く推し進めています。両プロジェクト間で知見を移転・共有し、それぞれの選手権で成功を収められるよう、どのように結びつけられるかを検討しています」

    50対50の出力配分と電動化の課題
    現行レギュレーション下で最も苦戦しているメーカーの一つと見られるホンダだが、その背景には技術的な転換点がある。

    「前回とは異なる内燃エンジンを開発する必要がありましたが、熱機関へのアプローチ自体は同じです」

    「しかし現在は電動化の重要性がはるかに高くなっています。いかに電力を生み出し、それをどう供給するかが鍵になります。出力の50対50配分は、明確に最重要項目です」

    さらに持続可能燃料への対応も新たな課題となっている。

    「持続可能燃料も追加の挑戦であり、今年それを統合する必要がありました」

    アストンマーティンとの関係
    困難な状況にもかかわらず、パートナーシップは強固だという。

    「チームとは非常に良好な関係を築いており、深い協力体制を構築しています。ローレンス・ストロールのアプローチとビジョンは素晴らしいと感じています」

    「エイドリアン・ニューウェイとは過去に成功したプロジェクトで共に仕事をしてきました。私たちは彼との関係を大切にしています」

    「パワーユニット開発における主要な窓口であるアンディ・コーウェルも非常に優秀な人物です。サーキットでは我々のスタッフがアストンマーティンの人員と手を取り合い、長期的に勝てる組織の基盤を築こうとしています」

    ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダが求める将来レギュレーション
    ホンダのF1参戦は、単なる成績だけで決まるわけではない。今後のレギュレーションの方向性も重要な判断材料となる。

    自然吸気エンジン復活の可能性が取り沙汰される中で、渡辺康治は明確な条件を提示した。

    「将来のレギュレーションは、ホンダの自動車技術の方向性と整合していることが望ましいです。我々の未来は電動化とハイブリッドにあります」

    「したがって、パワーユニットには一定のハイブリッドシステムが必要です。それがホンダがF1に存在するための条件です」

    F1とMotoGPの融合、50対50の電動化時代への適応、そして将来レギュレーションとの整合性――。ホンダの再挑戦は、技術と哲学の両面で大きな分岐点を迎えている。

  • ホンダF1とアロンソ“GP2エンジン”因縁再燃?ラルフ「日本は忘れない」

    ホンダF1とアロンソ“GP2エンジン”因縁再燃?ラルフ「日本は忘れない」

    2026年F1シーズン序盤、アストンマーティンとホンダのプロジェクトは深刻な遅れに直面している。新カレンダーで第3戦に組み込まれた日本GPまでに一定の改修が施される見込みだが、依然として出力不足が残る可能性が指摘されている。

    そうした状況の中、ラルフ・シューマッハがフェルナンド・アロンソの過去の“GP2エンジン”発言を改めて取り上げ、日本文化における受け止め方にも言及した。

    運命の巡り合わせで、日本は2026年の第3戦として開催される。現地には、おそらくエンジンに何らかの修正を施した状態で到達する見通しだ。とりわけ完走を可能にするための信頼性面の対策が優先されるとみられる。しかし、ライバル陣営から漏れ伝わる情報では、依然として約5%、およそ50馬力に相当する出力不足があるとも推測されている。768キロの車体にとって、その差は決して小さくない。

    ラルフ・シューマッハはポッドキャスト『Backstage Boxengasse』で次のように語った。

    「エイドリアン・ニューウェイは自分が何をしているのか正確に分かっているが、風洞に問題があるとも言っている。プロジェクト全体が3カ月か4カ月、むしろ4カ月に近い遅れを抱えている。彼は常に非常に現実的で、自分自身にもそうだ。主要な問題がクルマそのものだとは思わない」

    「どうやらホンダのエンジン自体が問題のようだし、フェルナンドにとっては、まったく機能しなかったマクラーレンでのホンダの困難な初期段階をすでに経験しているだけに、少し“デジャヴ”のようなものだ。問題の一部はそこにあるようだ」

    さらにラルフは、2015年鈴鹿でアロンソが無線で発した有名な発言に触れた。

    「あの経験を忘れているとは思わない。ああいうことは跡を残す。フェルナンドが当時それをどう扱ったかは非常にオープンだった。もちろん厳しい批判だったし、彼は当時もっと若く、おそらく少し衝動的だったかもしれない。しかし日本の人々はああいうことを忘れない」

    フェルナンド・アロンソ ホンダF1

    そして自身の経験にも重ね合わせる。

    「私自身の経験から言えるが、トヨタで私がいくつか発言したことが原因で、もはやあそこでは“家族”や“友人”の一員とは見なされていない。そういうものだ。いずれにせよ、日本は異なる文化だ」

    2015年にマクラーレン・ホンダで苦境に立たされたアロンソが放った「GP2エンジンだ」という無線発言は、日本メーカーの内部に深い傷を残したとされる。2017年末にルノーへ切り替える決断を強く後押しした一人でもあったアロンソは、その後2018年のインディ500でホンダエンジン搭載車をドライブする機会を得られなかった。

    現在の状況は、当時の記憶を呼び起こすものでもある。日本GPまでにどこまで立て直せるのか。アストンマーティンとホンダにとって、母国戦は厳しい現実と向き合う舞台となる可能性がある。

  • ホンダF1 “Bスペック”エンジン急ピッチ開発 アストンマーティン巻き返しへ

    ホンダF1 “Bスペック”エンジン急ピッチ開発 アストンマーティン巻き返しへ

    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト終盤を迎えても苦境から抜け出せず、バーレーンでの最終局面でもトラブルに見舞われた。2026年レギュレーション下で投入されたホンダ製パワーユニットは、パドック内でチーム最大の弱点と見なされている。

    テストは連日問題に見舞われ、十分な走行距離も確保できないまま終了が迫っている。

    チームアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサは、スペインの放送局に対し厳しい状況を認めた。

    「とても難しい一日だった。特に、まだ試せていない項目が多く、非常に野心的なプログラムを組んでいたからだ」とデ・ラ・ロサは語った。

    「最終的にはパワーユニットの問題だった。何が起きたのかはまだ調査中だが、これも仕事の一部だ」

    さらに状況を冷静に受け止めようとした。

    「今はここバーレーンでのテストもレースのような扱いになる。パワーユニットに問題が起きれば、すぐにプレスリリースを出さなければならないような雰囲気だ。以前は誰も気にしなかった。ただ仕事の一部だった」

    最終日のフェルナンド・アロンソの走行は特に大きく制限された。

    「残念だ。今日はフェルナンドにとって最後の日だった。明日は圧縮された、野心的な一日になる。我々は多くの未解決事項を抱えたままオーストラリアへ向かうことになる」

    未消化の課題には、C4コンパウンドでの走行ゼロ、適切な予選シミュレーションの未実施、そして十分なスタート練習ができなかったことが含まれている。

    「最終的に目指すのは、両ドライバーをできる限り万全の状態でオーストラリアへ送り出すことだ。しかし今日はフェルナンドにそれを提供できなかった」と認めた。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    一方で、舞台裏では巻き返しに向けた動きも始まっている。

    スペインの解説者アントニオ・ロバトは、ホンダがさくらで改良型「Bスペック」エンジンの準備に全力で取り組んでいると伝えた。

    「ホンダはすでにさくらで、そのBエンジン仕様の準備に取り組んでいる」とロバトは述べた。

    FIAのバランス・オブ・パフォーマンス規定に基づき、トップのパワーユニットに対して2%以上の差が確認されれば、第7戦という早い段階で改訂仕様が導入される可能性もある。

    また、アストンマーティン内部で役割変更が取り沙汰されていたアンディ・コーウェルは、現在日本に渡りホンダを直接支援していると報じられている。

    「彼は役割を変え、日本でホンダの作業を支援している。この新エンジンがアストンマーティンにとってより競争力のあるものになるようにだ」とロバトは明かした。

    さらに、メルボルンに持ち込まれるマシンは、バーレーンで走らせた仕様とは大きく異なる可能性があるという。

    「オーストラリア用のマシンはまったく別物になる。このマシンとはほとんど共通点がない。エイドリアン・ニューウェイは、かなり大きな解決策を投入する準備をすべて整えている」とロバトは主張した。

    内部では強気な見通しも語られている。

    「エイドリアン・ニューウェイは、6戦、7戦、あるいは8戦後には、空力面でグリッド最高のシャシーになると確信している」