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  • ホンダ、インディカーでのマクラーレンへのエンジン供給を拒否

    ホンダ、インディカーでのマクラーレンへのエンジン供給を拒否

    アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ(アローSMP)のオーナーであるサク・シュミットは、ホンダのエンジンを継続することは“簡単”なことだと感じていたが、最終的にホンダが供給から撤退するという判断を下したと明かす。

    先週、マクラーレンは、アローSMPと提携してインディカーにフル参戦することを発表。アローSMPは長年ホンダのエンジンを使用してきたが、最近のF1でのマクラーレン・ホンダの困難な歴史もあり、ホンダはマクラーレンへの供給に消極的だった。

    アロー・マクラーレンSMPは、ホンダに代えてシボレーのエンジンを使用する。

    ホンダから離れることはどれくらい難しいことだったかと質問されたサム・シュミットは「かなり難しことだ。そこには忠誠心があるからね」とコメント。

    「時間の長さもあるし、多くの成功を収めてきた。彼らは素晴らしいモータースポーツ、そして、OEM(Original Equipment Manufacturer)のオペレーターだ」

    「彼らが勝っていないとき、彼らは勝つために可能な限りのことをしている。我々はそのキャンプにとどまりたかった」

    「紙の中心に線を引き、それぞれの面に長所と短所を置いたとき、それはこの取引を行う上で大きなマイナスになった」

    「反対側には非常に多くのポジティブなものがあったので、本当にわかりやすいものだった」

    「結局のところ、それはとにかく残念なことだが、最終的には彼らの決定だ」

    また、サム・シュミットは、2018年に始まったマイケル・シャンク・レーシングとの技術的パートナーシップもホンダからの離脱で終了する可能性が高いことを確認した。

    「マイケル・シャンクとは素晴らしい長期的な関係を築いたばかりだ」とサム・シュミットはコメント。

    「彼は質の高い個人だと思う。我々はこの2年間、提携を結んでいた。3年目には選択肢があったが、最も可能性の高いシナリオは、エンジンの状況によって彼は別の道を進まなければならないことになるだろう」

  • F1 | レッドブルはなぜピエール・ガスリーに厳しい決断を下したのか

    F1 | レッドブルはなぜピエール・ガスリーに厳しい決断を下したのか

    ピエール・ガスリーが夏休み後にトロロッソ・ホンダに降格し、アレンサンダー・アルボンがレッドブル・ホンダで後任を務めるというニュースにはF1界に衝撃を与えた。

    今年、レッドブル・ホンダのドライバーに抜擢されたピエール・ガスリーだが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに匹敵することができず、フェルスタッペンが181ポイントを獲得しているのに対し、ガスリーは63ポイントと厳しいシーズンを過ごした。

    マックス・フェルスタッペンは、今やルイス・ハミルトンとどちらが優れているかを比較されるほどグリッドでベストドライバーとなっており、彼と競い合うことは本当に大変な仕事だ。

    昨年、ダニエル・リカルドという才能と経験のあるドライバーでさえ、マックス・フェルスタッペンが困難なシーズンのスタートを切ったにも関わらず、79ポイント差をつけられて敗れている。

    ピエール・ガスリーはまだF1で38戦しか戦っておらず、トップチームのドライバーとしてはあまり経験を積んでいない。それでも2016年にGP2で優勝し、翌年は不慣れな日本でスーパーフォーミュラでチャンピオンを争い、昨年はトロロッソ・ホンダでバーレーンGPで4位、ハンガリーGPで6位という成績を収めている。これは決して才能がなければ達成できることではない。

    マックス・フェルスタッペンがレッドブルのホールデンボーイであることは否定できない。将来のチャンピオン候補であり、かつてセバスチャン・ベッテルが築いた栄光の時代をレッドブルに取り戻すことができるドライバーだと考えられている。

    当然ながら、マックス・フェルスタッペンのチームメイトは間違いなくナンバー2として扱われ、ピエール・ガスリーはそれに苦労した。

    レッドブルのF1マシン、アップグレード、テストデータなどはすべてマックス・フェルスタッペンに利益をもたらすように調整される。それは理解できることだが、ピエール・ガスリーにとっては助けにならなかった。

    ピエール・ガスリーはマシンをオーバードライブしていると感じていることを認め、それを克服することができなかった。シーズン序盤には昨年のトロロッソ・ホンダのマシンの方が運転しやすいと愚痴をこぼしていたほどだ。その姿勢もレッドブル上層部の反感を買った。ヘルムート・マルコは「自分のドライビングに集中すべきだ」と警告していた。

    それでもピエール・ガスリーは、F1イギリスGPでフェラーリ勢とバトルをして4位入賞を果たすなど実力を垣間見せたが、それは彼を苦しめた。おそらく経験不足も悪影響を与えた。

    キャリアの初期段階でレースに勝てるクルマに乗り、すぐに競争力を発揮できるドライバーは少ない。バルテリ・ボッタスはメルセデスで4年を過ごした後、メルセデスに移籍した。もっと極端な例では、最終的にF1ワールドチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンとニコ・ロズベルグはそれまでに何年もF1を戦っている。

    ピエール・ガスリーは自分の能力を示す十分な機会を与えられなかったと感じているかもしれない。新しいチーム、新しいクルマに期待をもって臨んだものの、実力を証明するために12レースしか与えられなかった。

    実際、どのドライバーもキャリアで悪い結果を残している。2017年にマックス・フェルスタッペンは11レースで43ポイントしか獲得できなかった。ピエール・ガスリーは12戦で63ポイントを獲得している。

    ピエール・ガスリーは確かに素晴らしいドライバーであり、今後F1で良いキャリアを過ごすことができるかもしれない。だが、ホンダF1と再び勝利を目指す決意を固めたレッドブルへの昇進はタイミングは悪いものであり、明らかに早すぎた。

    ダニール・クビアトがそうであったように、昇格にでスランプに陥る可能性もあるが、ピエール・ガスリーは古巣トロロッソ・ホンダでレッドブルの判断が間違っていたことを示すことに集中しなければならない。

  • 「マックス・フェルスタッペンはハミルトンを慌てさせている」と父親

    「マックス・フェルスタッペンはハミルトンを慌てさせている」と父親

    ヨス・フェルスタッペンは、息子であるマックス・フェルスタッペンが、今季のチャンピオンシップで5度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンを慌てさせていると考えている。

    現在、チャンピオンシップで62ポイントという快適なリードを築いているルイス・ハミルトンだが、夏休み前のレースではマックス・フェルスタッペンが2勝を挙げ、ハンガリーGPでポールポジションを獲得するなど勢いをつけている。

    ヨス・フェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンとメルセデスは明らかにマックス・フェルスタッペンからプレッシャーを感じていると考えている。

    「マックスがどのようなレースをしたかを見ても驚くことはないと思っている」と元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンはコメント。

    「ハミルトンが言っていることからも分かると思う。なぜ彼は噂に反応するのだろう? 彼は今ではホンダのエンジンはメルセデスよりも優れていると言っている。だが、ストレートではそんなことはないと思う」

    ヨス・フェルスタッペンは、F1ハンガリーGPで初ポールポジションを獲得した後でさえもマックス・フェルスタッペンが冷静さを保っていたと語る。

    「マックスがポールポジションについて私に話したことはなかった。それが彼を悩ませることはなかった。彼はそのようなことにはまったく関心がないんだ」

    マックス・フェルスタッペンの唯一の焦点は勝利とチャンピオンシップであり、ヨス・フェルスタッペンはマックス・フェルスタッペンは2020年もレッドブル・ホンダで戦うことは“絶対”だと付け加えた。

    元F1ドライバーのステファン・ヨハンソンは「これは新しい時代の始まりだと思う」と語る。

    「私が1年前に言ったように、フェルスタッペンとホンダは、彼らが適切なことをしていればおそらく4~5年でF1を支配するだろう」

    「ホンダがコミットしたとき、彼らは最終的に常にそれを正しくやっている。彼らがそうなれば、止めるのは非常に難しいだろう」

    それが実現したとき、父親であるヨス・フェルスタッペンは、マックス・フェルスタッペンがホンダの母国である日本でヒーローになると考えている。

    「セナで起こったことが今後マックスで起こるかもしれない。それは良いことしかない」とヨス・フェルスタッペンは語った。

  • 「マックス・フェルスタッペンは日本で“ヒーロー”になる」と父親

    「マックス・フェルスタッペンは日本で“ヒーロー”になる」と父親

    ヨス・フェルスタッペンは、息子であるマックス・フェルスタッペンが、かつてのアイルトン・セナのようにホンダF1の母国である日本で“ヒーロー”になると考えている。

    ホンダF1は、今年レッドブル・レーシングへのF1エンジン供給を開始。マックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGPとF1ドイツGPで優勝し、F1ハンガリーGPでポールポジションを獲得。ホンダF1にとっては16年ぶりの勝利とポールポジションとなった。

    元F1ドライバーのステファン・ヨハンソンは「これは新しい時代の始まりだと思う」と語る。

    「私が1年前に言ったように、フェルスタッペンとホンダは、彼らが適切なことをしていればおそらく4~5年でF1を支配するだろう」

    「ホンダがコミットしたとき、彼らは最終的に常にそれを正しくやっている。彼らがそうなれば、止めるのは非常に難しいだろう」

    それが実現したとき、父親であるヨス・フェルスタッペンは、マックス・フェルスタッペンがホンダの母国である日本でヒーローになると考えている。

    「セナで起こったことが今後マックスで起こるかもしれない。それは良いことしかない」とヨス・フェルスタッペンは語った。

  • ピエール・ガスリーは「トロロッソ・ホンダで真の価値を発揮する」

    ピエール・ガスリーは「トロロッソ・ホンダで真の価値を発揮する」

    ピエール・ガスリーは、F1ベルギーGPから戻ることになるトロロッソ・ホンダで“真の価値を発揮する”とマネージャーは確信している。

    レッドブルの上層部は期待通りの成績を残していないピエール・ガスリーが2019年の残りのシーズンもチームに残ると繰り返し主張してきたが、夏休み直後となる8月12日(月)にガスリーに代えてアレクサンダー・アルボンを起用することを発表した。

    レッドブルは「レッドブルは、チームとトロ・ロッソの間で交代できる4人の才能あるF1ドライバーを契約下に持つというユニークな立場にある。チームは、次の9レースを使用して、アレックスのパフォーマンスを評価し、 2020年に誰がマックスと一緒にドライブするかについて十分な情報に基づいて決定を下す」と声明で述べている。

    ピエール・ガスリーにとっては悲惨なニュースだが、彼のF1キャリアはまだ完全に終わったわけではない。シーズン後半にトロロッソ・ホンダで自分を証明する機会を与えられている。

    ピエール・ガスリーのマネージャーは「彼が愛し、すでに自分自身を証明してきたチームで、彼は真の価値を発揮する」と RMC Sport に語った。

    レッドブルのドライバープログラムの残虐性はよく知られており、大抜擢されたアレクサンダー・アルボン(23歳)にも、マックス・フェルスタッペンとともに結果を残し、生き残るためのプレッシャーがかかっている」

    アレクサンダー・アルボンは「深いところへお大きなジャンプだけど、水泳パンツは履いているよ」とSNSで意気込みを語っている。

    元F1ドライバーでオランダGPのボスであるヤン・ラマースは、レッドブルの決定は驚くべきことではないと De Telegraaf に語った。

    「ガスリーにとっては厳しいことが、もう一方でレッドブルは彼がより良いパフォーマンスを発揮すべきだと繰り返し大声で述べてだ」とヤン・ラマースは語る。

    「全体的に理解できることだ。レッドブルが来年マックスとともにワールドチャンピオンになりければ、ダニエル・リカルドに匹敵するドライバーが必要だ」

    しかし、もう一人のオランダ人ドライバーであり専門家であるトム・コロネルは、レッドブルが有望な新人アレクサンダー・アルボンの初期のキャリアを危険にさらしていると考えている。

    「クビアトの方がよかったと思う。彼はニコ・ヒュルケンベルクやケビン・マグヌッセンと同類だ。素晴らしく、速く、経験豊富だ。そして失うものは何もない」

    「だが、これはアルボンに大きなプレッシャーをかけている。おそらく、彼らは私が見たことのない何かを彼に見たのだろう」

  • マックス・フェルスタッペン 「ガスリーにとっては残念なことだけど…」

    マックス・フェルスタッペン 「ガスリーにとっては残念なことだけど…」

    マックス・フェルスタッペンが、レッドブル・ホンダの体制変更に言及。新たなチームメイトとしてアレクサンダー・アルボンを迎えることになったが、誰がパートナーであったも気にしないというのが本音のようだ。

    レッドブルは、これまでのチームメイトであるピエール・ガスリーをトロロッソに降格させ、アレクサンダー・アルボンを起用することを発表。夏休み明けのF1ベルギーGPでマックス・フェルスタッペンは新しいパートナーであるアルボンと初めてペアを組むことになる。

    カート時代からピエール・ガスリーこともアレクサンダー・アルボンのことも知っているマックス・フェルスタッペンは、ガスリーにとっては残念のことだと認めつつも、誰がチームメイトであるかは気にならないと主張する。

    「もちろん、ピエールにとっては残念なことだけど、個人的には誰がチームメイトであろうと気にしない」とマックス・フェルスタッペンは Telegraaf にコメント。

    「重要なのは、僕たちは他のクルマよりも良いパフォーマンスを発揮し、チームのためにより多くのポイントを獲得することだ」

  • ピエール・ガスリー、トロロッソ降格を知らされたのは発表の数時間前?

    ピエール・ガスリー、トロロッソ降格を知らされたのは発表の数時間前?

    ピエール・ガスリーは、自分がアレクサンダー・アルボンに代わってトロロッソに降格するという決定をレッドブルがプレスリリースを発表する数時間前に伝えられたと報じられている。

    今年、ダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・ホンダのドライバーに抜擢されたピエール・ガスリーだが、開幕2戦でQ3に進出できず、それ以降、予選4番手以上を記録したことはない。

    レースでもマックス・フェルスタッペンが181ポイントを獲得しているのに対し、わずか63ポイントにとどまり、コンストラクターズ選手権で5位のカルロス・サインツ(マクラーレン)が5ポイント差まで迫られていた。

    レッドブルは8月12日(月)の午前11時頃にピエール・ガスリーとアレクサンダー・アルボン交代のプレスリリースを発表したが、RMC Sport によると、ピエール・ガスリーにそのことが伝えられたのは発表の数時間前だったという。また、最近ではピエール・ガスリーと彼のエンジニアとの関係は冷え切っていたと伝えている。

    だが、ピエール・ガスリーのマネージャーは、ガスリーが仕事に戻る準備ができてると語っている。

    「彼が愛し、すでに自分自身を証明してきたチームで、彼は真の価値を発揮する」

    F1ベルギーGPからはレッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボン、トロロッソ・ホンダがダニール・クビアトとピエール・ガスリーというドライバーラインナップで戦う。

    レッドブルは「チームとトロ・ロッソの間で交代できる4人の才能あるF1ドライバーを契約下に持つというユニークな立場にある。チームは、次の9レースを使用して、アレックスのパフォーマンスを評価し、 2020年に誰がマックスと一緒にドライブするかについて十分な情報に基づいて決定を下す」と語っている。

  • ピエール・ガスリーに激励の声 「レッドブルに見せつけてやれ!」

    ピエール・ガスリーに激励の声 「レッドブルに見せつけてやれ!」

    元F1ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデは、レッドブルからトロロッソに降格することになったピエール・ガスリーを激励。『レッドブルに見せつけてやれ!』とエールを送った。

    今年トロロッソからレッドブルに昇格したピエール・ガスリーだが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのペースに匹敵できず、1度も表彰台を獲得していなかった。そして、レッドブルはわずか12戦でガスリーへの忍耐を失った。

    8月12日(月)、レッドブルは、F1ベルギーGP以降のレースでピエール・ガスリーに代えてアレクサンダー・アルボンを起用することを発表。ガスリーはトロロッソに出戻ることになった。

    ケータハムで19戦に出場したギド・ヴァン・デル・ガルデは、かつての自分のF1キャリアとピエール・ガスリーの状況を重ね合わせ、結果が出ないなかでも“大丈夫だ”と自分に言い聞かせてきたと語る。

    ピエール・ガスリーのニュースを受け、ギド・ヴァン・デル・ガルデは「自分自身に『今年は初年度だ。落ち着け。自分はすでにGP2でそれを証明しているだろ』と言い聞かせてきた」と自身のInstagramに投稿

    「その後、チームボスから電話があった。ずっと良い関係を築いていた。『バディ、聞いてくれ。次のレースでしくじったら、君はそこから外される』と言われた。沈黙した。パニックにはならなかったし、代わりにプレッシャーをモチベーションに変えた。次のレースはスパだった。僕はQ2に進出した。チームボスは再び僕を抱きしめた。それもF1の仕組みだ」

    ギド・ヴァン・デル・ガルデは『レッドブルに見せつけてやれ!』とピエール・ガスリーを激励する。

    「話題に戻ろう。ピエールに同情している。だが、自分の実力を放棄していは駄目だ。モチベーションを見つけ、去年のような流れを見つけるんだ。君はみんなにそうではないことを証明できると確信している。がんばれ!」

  • アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ昇格までの道のり

    アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ昇格までの道のり

    アレクサンダー・アルボンは、F1ベルギーGPからレッドブル・レーシングのF1ドライバーを務めることになった。

    アレクサンダー・アルボン(23歳)は、ジョージ・ラッセルやランド・ノリスとともにF2から今年F1に昇格したドライバーのひとり。トロロッソ・ホンダのF1マシンを走らせてからわずか6か月でピエール・ガスリーに代わって、トップチームのドライバーに大抜擢された。

    一度はレッドブルのジュニアプログラムから外されながらも、自力でF1ベルギーGPからレッドブル・ホンダのドライバーとしてグリッドにたどり着いたアレクサンダー・アルボンについて知っておくべき情報をまとめてみた。

    F1史上2人目のタイ国籍ドライバー
    ナイジェルという名の父を持ち、ロンドンに生まれ、英国・イプスウィッチの私立校で学び、同国・ハートフォードシャーの街、ホッデスドンでレーシングカートを初体験したアルボンだが、母親がタイ出身のため、F1にはタイ国籍ドライバーとしてエントリーすることになる。長いF1の歴史の中で、過去にタイ国籍で出走したドライバーは、ビーラポンパーヌデート=パーヌパン親王(タイ王国王子。エントリー名は「B.Bira / B.ビラ」)しかいない。パーヌパン親王もまた英国イートン校やケンブリッジで青年期を過ごし、F1世界選手権黎明期の1950〜54シーズンで計19戦に出走した。

    父ナイジェルはBTCCで活躍した元レーシングドライバー
    父親ナイジェル・アルボンも数々の国際的なレーシングシリーズに参戦した経験を持っているが、息子のアレクサンダーと異なるのは、ナイジェルがルーフ付きのマシンを主にドライブしてきた点だ。彼はRenault Clio Cup に参戦したあと、1990年代初頭にBTCC(英国ツーリングカー選手権)のインディペンデント・カップでRenault 19をドライブし、その後も2005〜2007シーズンの3シーズンに渡り、Porsche Carrera Cup Asiaに参戦した。

    一度はRed Bull Junior Teamから脱落するも、自力でステップアップした
    2008年に弱冠12歳でRed Bull Junior Teamに抜擢されたアルボンは、2012シーズンにスペインのチームEPICからユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズに参戦した。総合38位と低迷し、Red Bull Junior Teamプログラムから脱落したアルボンだったが、翌2013シーズンにKTCチームへ移籍して同シリーズへの参戦を続けると、リザルトが伸びを見せ始めた。

    「マシンに乗り込むたびに、懸命に努力して自分を印象付けようとしてきた」とアルボンは語る。

    「僕を信じてセカンドチャンスを与えてくれたレッドブルとヘルムート・マルコ博士に深謝したい」

    奇しくも、2012シーズンのユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズにはのちにF1へ進出するドライバーたちが揃って参戦していた。2012年のRed Bull Junior Teamメンバーには、ダニール・クビアト、カルロス・サインツ(2012年当時はF3参戦中)の姿がいた。また、当時のアルボンのライバルにはエステバン・オコンやストフェル・バンドーンもいた。

    さらには、ラリークロスへ転向する前のティミー・ハンセン(現在はPeugeot 208でFIA世界ラリークロス選手権に参戦中)や、2019シーズンからAston Martin Red Bull Racingに加入するピエール・ガスリー(当時16歳)なども、2012シーズンのユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズに参戦していた。

    GP3時代のチームメイトはシャルル・ルクレール
    アルボンが2016シーズンのGP3に参戦していた当時のチームメイトは、今やF1で高い評価を受けるシャルル・ルクレールだった。このシーズンはルクレールがチャンピオンに輝き、アルボンは総合2位に終わったが、シーズンの合計勝利数で見ると、アルボンはルクレールの3勝を上回る4勝を記録している。

    ルクレールもアルボンと同じく、レーシングカートからフォーミュラ・ルノーへステップアップしたドライバーだ。ちなみに、ルクレールは2013シーズンのCIK-FIA ワールドKZチャンピオンシップであのマックス・フェルスタッペンに次ぐ総合2位を獲得している。2017シーズンにFIA F2へステップアップしたルクレールは、参戦初年度でF2史上最年少チャンピオンに輝き、2018シーズンにSauberからF1デビュー。2019シーズンからセバスチャン・ベッテルと共にFerrariを背負う彼は、素晴らしいキャリアを歩んでいる。

    2018シーズンのFIA F2で大活躍
    F1のフィーダーシリーズとして2017シーズンにFIA F2が復活したことは、アルボンにとってもグッドニュースだった。初年度はART Grand Prixに所属し、数回の表彰台を獲得して総合10位で終えたアルボンは、2年目となる2018シーズンはDAMSに移籍。アゼルバイジャン・英国・ハンガリー・ロシアの各レースで優勝を飾った他、4度の表彰台を獲得して総合3位と大活躍を見せた。

    トロロッソ・ホンダでF1デビュー
    F2でのパフォーマンスは、ダニエル・リカルドのルノー移籍によってピエール・ガスリーの昇格を余儀なくされ、トロロッソ・ホンダのドライバーを探していたヘルムート・マルコの目を引いた。

    日産とDAMSとの長い交渉の末、アレクサンダー・アルボンはフォーミュラE契約から解放され、トロロッソと契約。バルセロナでのプレシーズンシーズン前に行われたSTR14のシェイクダウンテストでキャリアで初めてF1カーを運転した。

    アレクサンダー・アルボンは開幕3戦のうち2戦でポイントを獲得した。これには、ピットレーンからスタートして10位でフィニッシュした中国GPも含まれる。また、雨で大波乱のレースとなり、チームメイトのダニール・クビアトが3位表彰台を獲得したドイツGPでは、F1での初めてのウェットレースにも関わらず優れたパフォーマンスを発揮し、自己ベストとなる6位入賞を果たしている。

    前半戦のピエール・ガスリーのパフォーマンスに忍耐が尽きたレッドブル・レーシングは、合計ポイントではダニール・クビアトに劣るもの、最近のレースでパフォーマンスの伸びしろを感じされているアレクサンダー・アルボンを起用するという賭けに出た。

  • フェルスタッペン 「年上のF1ドライバーよりも僕の方が完成されている」

    フェルスタッペン 「年上のF1ドライバーよりも僕の方が完成されている」

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、自分が今ではF1グリッド全体のなかで“より完成された”ドライバーの一人になった考えている。

    今季2勝を挙げ、常に速さとアグレッシブさを兼ね備えた走りを見せているマックス・フェルスタッペンに、多くの評論家やインサイダーは過去12か月で著しい成熟と評価しており、現役ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンとどちらが優れたドライバーかという議論を繰り広げている。

    しかし、マックス・フェルスタッペンは、その間も自分のメソッドを変更してはいないと語る。

    「最近の年にやってきたことと同じことをしているだけだ」とマックス・フェルスタッペンは Formule 1 にコメント。

    「急に違うことを始めたら、それは前にやっていたことが間違っていたということを意味していると思う。それは真実ではない」

    だが、21歳という若さで間もなくF1での100戦目に近づいている経験を積んだマックス・フェルスタッペンは、自分が最近“より完成された”ドライバーになっていると同意する。

    「僕はかなり若いうちから始めたので、それはかなり普通のことだと思う」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    「他のF1ドライバーのほとんどが21歳や22歳くらいでスタートした。今、グリッドを見ると、たとえ29歳や30差であっても、多くのドライバーが僕よりも完成しているとは思わない」