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  • ホンダF1 「プログラムをトラブルなく消化できた」 / F1ドイツGP初日

    ホンダF1 「プログラムをトラブルなく消化できた」 / F1ドイツGP初日

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1ドイツGP初日のトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    F1ドイツGPの初日、トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーがFP1で18番手、FP2で15番手タイム、ブレンドン・ハートレーがFP1を15番手タイム、FP2を16番手タイムで終えている。

    「久々にレースのない週末を挟んで少しリフレッシュしたあと、再度ここドイツでレース週末に挑んでいます」と田辺豊治はコメント。

    「初日は非常に高い気温の下での走行になりました。パワーユニットとしては通常の金曜日と同様に、タイムアタックとロングランのプログラムをトラブルなく消化しました」

    「明日は雨の予報が出ていますが、状況に合わせて臨機応変にセットアップを変更しながら予選に臨みます」

    関連:F1ドイツGP フリー走行2回目:マックス・フェルスタッペンが最速タイム

  • 動画 |  F1 ドイツGP フリー走行1回目 ハイライト

    動画 | F1 ドイツGP フリー走行1回目 ハイライト

    2018年のF1世界選手権 第11戦 ドイツGPのフリー走行1回目が7月20日(金)にホッケンハイムリンクで行われた。

    2年ぶりの開催となるF1ドイツGP。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、そして、メルセデスにとって母国レースとなる。メルセデスは、今回のF1ドイツGPでルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの2019年の残留を発表している。

    フリー走行1回目では、ザウバーがマーカス・エリクソンに代えてアントニオ・ジョビナッツィ、フォース・インディアがエステバン・オコンに代えてニコラス・ラティフィを起用。序盤にはジョビナッツィのマシンから片側のエンジンカバーが外れるというアクシデントがあった。

    今回のグランプリには、ルノー、フォース・インディア、ウィリアムズが新型フロントウイングを投入。だが、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)は大きくコースオフ。ルノーは旧型のフロントウイングに戻して走行を行った。

    フリー走行1回目のトップタイムは、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドした1分13秒525。ダニエル・リカルドは、ルノーの新型MGU-Kを含めたパワーユニットのエレメント交換によって20グリッド降格ペナルティがすでに決定している。

    2番手には0.004秒差でルイス・ハミルトン、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が0.189秒差で続いた。

    4番手はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、5番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、6番手にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が続き、ボッタスまでが1分14秒台。フェラーリの2台はソフトタイムのみでセッションを走っている。

    トロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーが36周を走行してトップから2.339秒差の12番手、ピエール・ガスリーは32周を走行してトップから2.546秒差の18番手だった。

    F1ドイツGP フリー走行2回目は、この後22時(現地時間15時)から行われる。

    2018年 F1ドイツGP 動画:フリー走行1回目

    関連:F1ドイツGP フリー走行1回目:ダニエル・リカルドがトップタイム

  • レッドブル 「今年ホンダのエンジンを搭載していても勝利を収めていた」

    レッドブル 「今年ホンダのエンジンを搭載していても勝利を収めていた」

    レッドブル・レーシングは、ホンダとルノーのF1パワーユニットのパフォーマンス差は“1%以内”であり、今年ホンダのF1パワーユニットで戦っていたとしても勝利を収めることはできていたと考えている。

    今シーズン、ルノーのパワーユニットを搭載するレッドブル・レーシングは、第3戦中国GPでダニエル・リカルドが今季初勝利を挙げ、第6戦モナコGPではMGU-Kの故障に見舞われながらもポールポジションから2勝目を達成。

    そして、第9戦F1フランスGP前にルノーとのパートナーシップを今シーズン限りで解消し、2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載することを発表。レッドブルのホームレースとなった第10戦オーストリアGPではマックス・フェルスタッペンがチームに今季3勝目をもたらしている。

    しかし、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、今年ホンダのF1パワーユニットを搭載していたとしても“今のポジションに違いはなかっただろう”と Autosport magazine の巻頭特集で語った。

    「それでも我々はグランプリで勝利を収めていただろう」とクリスチャン・ホーナーは方ある。

    「ホンダは現在の我々の位置の測定値の1%以内にいる。それでもフェラーリとメルセデスに対してはまだ大きな差がある。だが、我々の後ろにホンダのようなOEMの全面的な焦点を得ることは、ルノーが必然的にどんどん彼ら自身のチームに焦点を当てるようになるにつれ、彼らとのパートナーシップがますますカスタマー化している事実と相まって、異なる道に進むにはまさに正しいタイミングだった」

    以前からクリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングはどこかのタイミングでルノーのカスタマー待遇から抜け出し、ワークスステータスを得ることの必要性を強調していた。

    今年、レッドブル・レーシングは、トロロッソに供給されているホンダのF1エンジンを使って、2019年型エンジンに必要なことを学習してきた。レッドブル・テクノロジーが両チームのギアボックスを製造している事実に加え、新しいエンジンに対応するためにシャシーにどのような変化が必要であるかという転換可能な知識も蓄えている。

    クリスチャン・ホーナーは、それホンダと比較的容易な統合をもたらし、ルノーよりも大きなデザインと開発能力を提供すると語る。

    「現在のルノーとの状況では、エンジンに関するボックスの位置決めや連結点は、彼らのワークスチームによって決定されている。我々はルノー・エンストンが採用したいと考えているすべてのことに対応しなければならない。時にはそれに対応するために妥協しなければならない場合もある」

    「ホンダとはエンジンとシャシーの統合を最適化するために事前に議論を交わすことができる。彼らはより早い段階で関わっているし、彼らにはリソースと能力がある」

    「おそらくルノーが苦労している最大の課題のひとつは、研究開発(R&D)プロセスへの財政的なコミットメントにあると思う。メルセデスは多くの資金を費やし、たくさんの投資をしてる。フェラーリも同様だ」

    「このパワーユニットは非常に複雑であり、各パワーユニットの導入によって増分できるゲインはまだある」

    クリスチャン・ホーナーは、そのようなゲインを与えてくれるのはルノーではなくホンダであり、ただ改善するだけでなく、ギャップを縮めることができると自信を持っていると語っている。

    クリスチャン・ホーナーは、田辺豊治のF1テクニカルディレクター就任をはじめとするホンダの人員変更が、ホンダのHRDさくらの“どこにも劣らない”施設を“適切な最終プロダクト”に落とし込むための重要な決定だったと強調する。

    昨年まで、ホンダはF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介が現場と技術開発の両方を担ってきた。しかし、今季からは田辺豊治がF1テクニカルディレクターとして現場を仕切り、HRDさくらでは新たに浅木泰昭が研究開発を統括。それぞれの視点から焦点を当てるべき部分を明確にし、F1パワーユニット開発で迅速な意思決定を実現できるようになっている。

    「彼らはエンジニアリングと技術リーダーシップを強化してきた。彼らは現在グループに優れた経験をもたらしており、それがコース上に現れている」とクリスチャン・ホーナーは語った。

  • トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第11戦 ドイツGPへの意気込みと舞台となるホッケンハイム・リンクについて語った。

    2018年、伝統あるホッケンハイムにF1が帰ってくる。この歴史的なサーキットはライン渓谷の中ほどにあり、グランドスタンドの歓声が独特の雰囲気を作り出す。

    天候が不安定なので、チームは万全の態勢で臨む必要があり、ドライバーには臨機応変さが求められる。ドイツで再び戦いがはじまる。

    ピエール・ガスリー
    「久々に休みを取ることができてよかったです。休暇中は、地元に戻って友達とBBQをしながらサッカーワールドカップの決勝戦を観戦しました。とても集中して観ていましたし、かなり緊張しました。自分が実際にプレーをしているような気分で、F1のスタート直前ぐらいの緊張感でしたね(笑)。フランスが優勝して、2回目のワールドカップタイトルを取れたことは本当に嬉しいです! 決勝戦が終わったあとは友達とお祝いで街に出かけたのですが、みんなが歌を歌ったりしながら喜びを共有していて、すばらしい雰囲気でした。あんなに多くの人が街にいるのを見たのは初めてでしたね。まるで人口が倍に増えたみたいでした!3連戦を終えて、久しぶりに家族や友人と時間を過ごせたのはよかったです。次の2連戦に向かうためのエネルギーを再充電できました。これからドイツGPに向かいます。フォーミュラ・ルノーでの初レースがホッケンハイムだったのですが、このときは予選で2番手につけて、ストフェル・バンドーン選手の隣でフロントローからスタートしました。最後に走ったのは2016年のGP2シリーズですね。いいペースで走っていたのですが、ストレートを走行中に消火器が故障した影響でコックピット内が煙で満たされてしまい、安全上の理由で失格になってしまいました。でも、そこまではいいレースができていました。長い歴史を誇るホッケンハイムには、さまざまな特色を持つセクションがいくつもあります。一番のお気に入りはスタジアムセクションで、テクニカルな面を併せ持つストレートは、走っていてとても楽しいセクションです。かつてのレイアウトは2本のロングストレートと、ピットに戻る前にシケインが有名でしたが、それもぜひ見てみたいですね」

    ブレンドン・ハートレー
    「3連戦のあとだったので、数日間のオフでやっと一息つくことができました。チームのメンバーもそれぞれ、いい休暇を過ごせているといいですね。僕は、イギリスの過ごしやすい気候の下、何日間か山でマウンテンバイクを楽しんでいましたが、すぐにドイツGPに向けたシミュレーターでの作業の時間がやってきてしまいました。ホッケンハイム・リンクではフォーミュラ3やユーロシリーズで何度か走ったことがありますが、クールなトラックだと思います。以前のレイアウトで特徴的だった、深い森の中を抜けていく2本のロングストレートを走る機会はもうありませんが、それでもこの歴史あるサーキットは魅力的です。できることならかつてのレイアウトでも走ってみたいですけどね! 観客席に囲まれたスタジアムセクションは、大勢のファンの姿とあいまって、すばらしい雰囲気があります。このトラックは、高速でコーナーに入っていくターン1や、現代のF1サーキットではあまり見られないバンク角がついているテクニカルな最終セクションなど、すべてを兼ね備えています。ハイスピードなセクションとテクニカルな面、さらに中央が盛り上がった形状の路面の組み合わせによって、走っていて本当に面白いレイアウトになっているんです」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「3連戦を終えて一つ週末を挟み、今週はドイツグランプリに向かいます。かつてホッケンハイムは、エンジンサプライヤーにとって最も難しいレースの一つでした。その理由は高いスロットル全開率にあり、ドライバーは森の中を走る2本のロングストレートをフルスロットルで駆け抜けていました。2001年の改修によりロングストレート自体はなくなりましたが、未だにカレンダーの中では6番目にパワー感度が高いトラックであり、燃費についても厳しいサーキットの一つです。最後に走行したのは一昨年ですが、そのときよりも車体レギュレーションの変更により大きくマシンのグリップが上がっていますので、それに合わせたPUセッティングの煮詰めを進めていきます。我々はここで80~90年代に大きな成功を得ていますし、2001年のジャック・ヴィルヌーブ選手、それに2004年、2005年にもジェンソン・バトン選手が表彰台に登っており、いい思い出のあるサーキットです」

    関連:2018年 F1ドイツGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピエール・ガスリー、F1イギリスGPのペナルティに不満収まらず

    ピエール・ガスリー、F1イギリスGPのペナルティに不満収まらず

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1イギリスGP後に5秒ペナルティを科せられたことに今でも納得がいっていないと語り、レース後にスチュワードに呼び出された際にはセルジオ・ペレスとのホイール・トゥ・ホイールのバトルは“楽しかった”と伝えていたことを明かした。

    レース終盤にセルジオ・ペレスを抜いて10位でフィニッシュしたピエール・ガスリーだが、レース後、オーバーテイク時に接触があったとして5秒ペナルティを科せられ、13位に降格した。

    ホッケンハイムでペナルティについて質問されたピエール・ガスリーは、今も“がっかりしている”と報道陣に語った。

    「最終的に自分がやり遂げた動きには満足している」とピエール・ガスリーはコメント。

    「セルジオとスチュワードには楽しかったと伝えたよ。彼らは『そんなことを考えていたのか?』と言っていたけど、僕は本当にバトルを楽しんでいたと話したんだ」

    ピエール・ガスリーは、他のドライバーが同じようなインシデントでペナルティを科せられていないと不満を述べる。

    「僕にとってそれは明らかだ。受け入れてはいるけど、まだ僕はペナルティは有用なものではないと思っている。特に他のクラッシュでね。僕に5秒ペナルティが科せるなら、シーズン序盤から僕たちが見舞われた他のすぺてのインシデントにペナルティを科すべきだ」

    「オーストリアでは1周目にヒットされて、フロアの半分とクルアのリアが壊れたけど、何も起こらなかった。僕としてはペナルティが科せられなかったのは十分にフェアだったと思う。でも、シルバーストンのような小さなことにペナルティを与えるべきではない」

    「それについてはもう考えたくない。2週連続でレースがあるし、良いレースをする2回のチャンスだと思っている」

  • レッドブル 「ホンダとルノーのF1エンジンに差はほとんどない」

    レッドブル 「ホンダとルノーのF1エンジンに差はほとんどない」

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ホンダとルノーのF1エンジンに差はほとんどないと語り、改めて2019年にホンダのF1エンジンを搭載することは正しい決断だと繰り返した。

    レッドブル・レーシングは、今シーズン限りでルノーとの12年間のパートナーシップを終了し、2019年からは同チームにとって初のワークス待遇となるホンダとのパートナーシップを開始する。

    ホンダはF1カナダGPでパワーユニットに大幅なアップグレードを投入したが、最近のレースではそれほど大きなパワー向上は現れていないように見える。

    それでも、クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングにとって2019年にホンダのF1パワーユニットに変更することはそれほど大きなリスクではないと語る。

    「2つのエンジンの状況はほぼ似たようなものだ」とクリスチャン・ホーナーは Auto Hebdo にコメント。

    「だが、開発のポテンシャルとしてホンダの方がより多くの伸びしろがある」

    「ルノーはシルバーストンで非常に難しい週末を過ごした」とクリスチャン・ホーナーは続ける。

    「我々は攻撃と防御の両方であからさまにパワーが不足していた」

    「埋めなければならないギャップはある。だが、我々は本当に大きな信頼を寄せている。とくに彼らが進めているものを考えればなおさらね」

    「保証はない。だが、我々が目にしてきた進歩はそれを信じるために励みになるものだった。少しずつではあるが、我々はそこにたどり着くだろう」

    また、 Auto Motor und Sport には「オーストリアとシルバーストンの最後の2戦のサンプルで我々が見たところでは、エンジンのパフォーマンスは現在の我々のサプライヤー(ルノー)の位置にかなり近いことが確認できている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「ホンダは正しい軌道を進んでいるように感じている。彼らは正しいゴールと目標を持っているように思うし、我々はこの新しい関係への移行において、より協力的な方法と彼らと仕事をしていくことを楽しみにしている」

  • ホンダF1 「ホッケンハイムはパワー感度が高く燃費に厳しいトラック」

    ホンダF1 「ホッケンハイムはパワー感度が高く燃費に厳しいトラック」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第11戦 ドイツGPへの意気込みと舞台となるホッケンハイム・リンクについて語った。

    2001年の改修によりロングストレート自体がなくなったが、パワー感度が高く、燃費の厳しいサーキットであることに違いはない。昨年のレギュレーション変更によってマシングリップも向上しているため、ホンダはそれに合わせたパワーユニットのセッティングを調整していくと語る。

    「3連戦を終えて一つ週末を挟み、今週はドイツグランプリに向かいます」と田辺豊治はコメント。

    「かつてホッケンハイムは、エンジンサプライヤーにとって最も難しいレースの一つでした。その理由は高いスロットル全開率にあり、ドライバーは森の中を走る2本のロングストレートをフルスロットルで駆け抜けていました」

    「2001年の改修によりロングストレート自体はなくなりましたが、未だにカレンダーの中では6番目にパワー感度が高いトラックであり、燃費についても厳しいサーキットの一つです」

    「最後に走行したのは一昨年ですが、そのときよりも車体レギュレーションの変更により大きくマシンのグリップが上がっていますので、それに合わせたPUセッティングの煮詰めを進めていきます」

    「我々はここで80~90年代に大きな成功を得ていますし、2001年のジャック・ヴィルヌーブ選手、それに2004年、2005年にもジェンソン・バトン選手が表彰台に登っており、いい思い出のあるサーキットです」

    関連:2018年 F1ドイツGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • トロロッソ・ホンダ:第10戦 F1イギリスGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダ:第10戦 F1イギリスGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダにとって、F1史上初の3連戦は、スケジュールとしても、結果としても、タフな戦いとなった。フランスはピエール・ガスリーの母国GP、オーストリアはレッドブルの本拠地であり、チーム代表であるフランツ・トストのホームレース、そしてイギリスもまた特別な意味を持ったグランプリだった。

    イギリスGPの舞台であるシルバーストンは、ホンダF1の欧州での拠点であるミルトンキーンズからクルマで30分程に位置する。

    ホンダにとっては、もちろん日本GPがホームレースであるが、ここイギリスGPもホームレースに近い感覚を持っている。この3連戦はすべてが特別なグランプリではあったが、レースにおいて、トロロッソ・ホンダは、苦しい展開のまま戦いを終えることとなった。

    3連戦の舞台はどれもがパワーサーキットであったが、ラストのシルバーストンは飛び抜けてマシンの速さが要求されるコースだ。

    「スロットル全開率が高く、パワーユニットのパワーが重要となる高速サーキットで、ストレートでの戦闘力を得るためのエネルギーマネジメントなどもあわせて重要となります」とホンダF1 テクニカルディレクターの田辺豊治は語る。

    ストレートスピードは、パワーユニットとともにマシンの空力性能も非常に重要で、トロロッソはアップデートした空力パーツを多く持ち込み、高速コースに対応すべく準備を進めて戦いに臨んだ。

    初日の金曜日は、その空力テストに多くの時間を費やした。しかしP2でピエール・ガスリーのパワーユニットに異常が出る。ガスリーはマイレージの対策のため、金曜日は以前のバージョンのパワーユニットで走行していたため大きな問題とはならなかったが、想定外のトラブルが2日目にチームを襲った。

    P3開始早々に、走行中のブレンドン・ハートレー車の左フロント部分が突然壊れ、ハートレーはクラッシュ。原因がすぐに特定できないために、チームはガスリーの走行も見合わせた。幸いハートレーの身体に異常はなかったものの、予選は出走できず。ガスリーはサスペンションをすべて交換して予選に臨み、気迫のこもった走りでQ1突破を果たした。

    迎えた決勝レース。ブレンドン・ハートレーはモノコックまで交換したため、ピットスタートとなるが、スタート前に異常を感知し、短い時間の中で懸命に修復を試み、ハートレーはスタートこそ切ったものの完全な改善には至らず、レースは早々にリタイアとなった。ピエール・ガスリーはレース終盤に激しいバトルを展開し、ポジションを上げる。10番手でフィニッシュし、モナコGP以来のポイント獲得にチームは沸いたが、レース後の審議・裁定で、ガスリーにペナルティーが科され、ポイント獲得はならなかった。しかし、予選、決勝でのガスリーの走りは、チームにとって奮起と希望をもたらす、すばらしいものだった。

    結果としては、3連戦は0ポイントで終わり、毎戦アクシデントとトラブルが多発した。チームはマシンの修復に追われ、ホンダも連日のパワーユニット交換作業に対応。それでも、この過酷なスケジュールをなんとか乗りきった。

    「週末を通して、非常にタフなホームレースになりました。特に土曜に起きたハートレー選手のクラッシュのあとは、ガスリー選手のマシンのサスペンション交換、ハートレー選手のマシンのモノコック/パワーユニット交換など、限られた時間の中でチーム、ホンダ双方のメカニックとエンジニアが懸命に作業を行いました。その努力が、レース終盤のガスリー選手の粘り強く、すばらしい走りにつながったのだと思います」と田辺豊治は締め括った。

    3連戦が終わったとはいえ、1週間のインターバルをおいてすぐにドイツGP、ハンガリーGPの連戦が待ち構えている。チームは、トラブルの対策とアップデートの評価と調整、そしてさらなるアップデートと絶え間ない作業を続け、ゴンダも同様にパワーユニットのパフォーマンス向上に突き進む。今は、トロロッソ・ホンダへ吹く風向きを変えるべく、全員が一丸となって全力を尽くすしかない。

    関連:2018年 F1ドイツGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ホンダ、元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼをスパ24時間に起用

    ホンダ、元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼをスパ24時間に起用

    ホンダ NSX GT3を駆ってスパ24時間レース(7月26~29日)に参戦するCastrol Honda Racingは、リカルド・パトレーゼ(64歳、イタリア)とロイック・デパイユ(45歳、フランス)の起用を発表した。

    すでに、プロフェッショナルドライバーの枠としてエステバン・グエリエリ(33歳、アルゼンチン)とベルトラン・バゲット(32歳、ベルギー)の起用が発表されていたが、リカルド・パトレーゼとロイック・デパイユの加入でラインアップが確定した。

    今大会、NSX GT3は「Pro-Am」カテゴリーにエントリーしており、FIAの規定によりプロドライバーでない、「ブロンズ」クラスと認定された選手を最低2名起用しなければならない。

    現在64歳のリカルド・パトレーゼは、年齢要件によりブロンズクラスに認定。その経験は豊富で、17年間にわたって世界最高峰の舞台で活躍し、F1世界選手権と世界スポーツカー選手権の両方で優勝経験を持つドライバーだ。F1では、史上初めて200グランプリ参戦を達成。6勝を挙げて通算37回の表彰台登壇を果たし、1992年にはランキング2位を記録している。そしてスポーツカーレースでは、1985年にスパ1000㎞で優勝を果たしている。

    ロイック・デパイユは、フランスの「Top Gear Magazine」共同編集長を務め、同国の自動車ジャーナリストの中でも尊敬を集める一人だ。F1優勝経験のあるパトリック・デパイユを父に持ち、1990年代にはフォーミュラ・ルノーにフル参戦。その後、FIAスポーツカーカップや米国のグランダムに参戦し、数多くの入賞を果たしている。近年は、仕事の合間を縫い、フランスのGTレースやクリオカップ、ル・マン・クラシックといったレースに出場している。

    リカルド・パトレーゼ、ロイック・デパイユはともに先月イタリア北部のチェルヴェジーナでNSX GT3をドライブしており、今週スパで行われる公式テストにも参加し、マシンの習熟を深める予定だ。

    NSX GT3は、2016年にレースデビュー。北米で開催されるIMSA Weather Techスポーツカー選手権やピレリ・ワールドチャレンジで勝利を挙げている。

    NSX GT3カスタマー・レーシング・プログラムでは、HondaとJAS Motorsport、米国のHonda Performance Development (HPD)が協力し、欧州、アジア、北米のレースへNSX GT3を送り出している。

    リカルド・パトレーゼ
    「スパ・フランコルシャンは、長い間私の好きなサーキットの一つですが、最後にレースで走ったのは25年前ですから、今回、Castrol Honda RacingでNSX GT3のようなエキサイティングなマシンを走らせないかと声をかけてもらったときには、ノーという選択肢はありませんでした。マシンのハンドリングはとてもよく、高速セクションもスローコーナーでもすばらしい走りができます。まだそれほど乗り込んではいないので、周回ごとに学習を重ねている状態ですが、チームに加わってマシンを走らせ、レースの雰囲気を味わえることにわくわくしています」

    ロイック・デパイユ
    「スパ24時間レースに初めて参戦することになり、それがNSXというマシンだなんて、とてもドキドキしています。今回のスパのエントリーリストにレベルの高いマシンが数多く集まっていることから分かるように、現代はGTレースの歴史上で最も争いの激しい時代かもしれません。Pro-Amカテゴリーでは、力強いドライバー、チームととともに戦えるので、そこで全力を尽くします。エステバンは今年の初めからマシンをテストしていますし、ベルトランはSUPER GT最速ドライバーの一人、さらにリカルドは豊富な経験を持っています。彼らから多くのことを学べると思いますし、このマシンで自分の新たな限界に向けてプッシュできるはずです」

    アレッサンドロ・マリアーニ|JAS Motorsport CEO
    「スパ24時間に向けて、すばらしいラインアップを発表することができました。ベルトランとエステバンは最高のプロフェッショナルですが、Pro-Amカテゴリーで参戦するにあたって、チームに貢献してくれるブロンズクラスのドライバーをだれに託すのかというのは、大きな決断でした。リカルドはF1やスポーツカーシリーズで何千ラップとスパを走った経験があり、またロイックは数々のシリーズに参加して腕を磨いたドライバーなので、チームにとって大きな戦力となることを期待しています」

  • レッドブル 「ホンダの開発のためにトロロッソを犠牲にすることはない」

    レッドブル 「ホンダの開発のためにトロロッソを犠牲にすることはない」

    レッドブル・レーシングは、今シーズンのホンダの進歩を手助けするためにグリッドペナルティでトロロッソのシーズンを“犠牲”にすることはないと主張している。

    2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載するレッドブル・レーシングは、来年までにホンダができるだけ多くの進歩を果たすことを切望しており、トロロッソのドライバーがグリッドペナルティを受けることになったとしてもホンダがおり多くのエンジンアップグレードを進めることを望んでいると報じられている。

    実際、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダがF1パワーユニットの開発を進めていくためにトロロッソをテストの場として使ってもいいとの発言をしている。

    「彼らが開発を通してコンマ1秒を見い出せるのであれば、例えそれによってトロロッソがペナルティを受けることを意味するとしても、もちろん、彼らはレースでその開発にトライすることができる」と ヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語っていた。

    しかし、レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダが改善をトライアルできる可能性はあるののの、そのような動きはトロロッソのコンストラクターズ選手権を堅実な順位でフィニッシュできるようにバランスを取る必要があると語る。

    現在、トロロッソ・ホンダはコンストラクターズ選手権で8位に位置しており、7位のマクラーレンとは29ポイント差、9位のザウバーとは6ポイント差となっている。

    ホンダがトロロッソのシーズンを犠牲にして新しいエンジンの実験を進めていくとの報道について質問されたクリスチャン・ホーナーは「我々は彼らにトロロッソを犠牲にするよう勧めているわけではない」と Autosport にコメント。

    「だが、もちろん、(レッドブル)グループの利益のために学ぶ機会はある。それは最終的にトロロッソにとっても利益となるだろう」

    「そこはオープンなままだ。だが、もちろん、トロロッソはコンストラクターズ選手権で独自の戦いをしているし、それは彼らにとって明らかに重要な価値がある」

    レッドブルがホンダに切り替えるという決定は、シーズンの励みになるスタートとF1カナダGPでのアップグレード導入後に下されたが、最近のレースではホンダの進歩レベルについて懐疑的な声も浮上して言える。

    ホンダがF1カナダGPで導入した“スペック2”エンジンは、パワー面で劇的な前進を生み出したとは言えず、信頼性問題もいくつか発生している。

    クリスチャン・ホーナーは、状況について心配はしていないが、エンジンの最終的なパフォーマンスは、サーキット特性によってトロロッソにダウンフォースを犠牲にすることを強いることによって覆い隠されていると考えている。

    「オーストリアとシルバーストンの最後の2戦のサンプルで我々が見たところでは、エンジンのパフォーマンスは現在の我々のサプライヤー(ルノー)の位置にかなり近いことが確認できている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「もちろん、トロロッソは過去いくつかの会場で様々なダウンフォース量を走らせてきた」

    「ホンダは正しい軌道を進んでいるように感じている。彼らは正しいゴールと目標を持っているように思うし、我々はこの新しい関係への移行において、より協力的な方法と彼らと仕事をしていくことを楽しみにしている」