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  • ブレンドン・ハートレー 「入賞の勢いをハンガロリンクでも維持したい」

    ブレンドン・ハートレー 「入賞の勢いをハンガロリンクでも維持したい」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、2018年のF1世界選手権 第12戦 ハンガリーGPへの意気込みと舞台となるハンガロリンクについて語った。

    「ハンガロリンクは、フォーミュラ・ルノー2.0やフォーミュラ・ルノー3.5などで、かなりの回数レースをしている。LMP2でいいレースをしたこともある。走るのが楽しく、いい結果を収めているサーキットだ」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「F1マシンで走る場合、ストレートで一息つくこともできないこのサーキットは、カレンダーの中で最も身体的にタフな場所の一つだと言われている。体調はいいし、暑いコンディションの中でチャレンジしたい」

    「モナコほどではないとしてもオーバーテイクするのは難しく、普段よりも予選の重要度が高い。ダウンフォースが強く、シーズンの中で最もパワーが要求されないサーキットの一つかもしれない」

    「ハンガロリンクの観客は情熱的なレースファンだし、その雰囲気に触れるのが楽しみだ。ブダペストには今まで何日か滞在したこともあるし、クールな街だ」

    「ホッケンハイムではポイントを獲得できたし、この調子でサマーブレイクに突入できるようにがんばる」

    関連:2018年 F1ハンガリーGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ピエール・ガスリー 「ハンガロリンクは大好きなトラック」

    ピエール・ガスリー 「ハンガロリンクは大好きなトラック」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2018年のF1世界選手権 第12戦 ハンガリーGPへの意気込みと舞台となるハンガロリンクについて語った。

    「「ハンガロリンクでは2013年にフォーミュラ・ルノー2.0で優勝、2014年にフォーミュラ・ルノー3.5で準優勝、2015年にGP2で準優勝、2016年にGP2で優勝した。自分とは相性のいいサーキットだと思う」とピエール・ガスリーはコメント。

    「テクニックが要求されるハンガロリンクは、僕の好きなサーキットの一つだ。直線のセクションは限られているのでいいリズムで走ることが重要で、ドライバーの腕が試される。流れに乗ることが大切で、コーナーでミスをしてしまうと、その後にある別のコーナーでのドライビングに大きく響いてくる」

    「モナコと同じようにオーバーテイクは難しいので、普段よりも予選が重要になる。低速、中速、高速、ロング、ハードブレーキなどさまざまな種類のコーナーがあるので、純粋にドライブすることを楽しめるサーキットだし、F1マシンだとどんな走りができるのかも楽しみだ。きっとおもしろくなるだろう!」

    「週末はとても暑くなりそうだが、気にはならない。長くタフなシーズンの最中だが、調子はいい。準備は万全なので、いいリザルトを得てサマーブレイクに入りたい」

    「チームの気運を高めるためにもポイントを獲得することが大切だし、それを実現するためにみんなでがんばっている。レースで走ることは好きだが、みんな疲労が溜まっているし、家族と過ごす時間も必要なので、休養は大事だ。このシーズン折り返しのブレイクは、仲がいい友達と過ごす予定だ。そしてその前にブダペストで全力を尽くす!」

    関連:2018年 F1ハンガリーGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ホンダF1 「まだパッケージ全体でのセッティングを探っている状態」

    ホンダF1 「まだパッケージ全体でのセッティングを探っている状態」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、トロロッソ・ホンダはF1カナダGPで導入した新パワーユニットとオーストリアGPで導入した新シャシーのどちらもまだ生かし切れていない状況だと明かす。

    今年はシャシー、そしてパワーユニットの両方において中団グループでの戦いは激化の一途をたどっており、最近投入したアップデートも、ホンダがまだ安定した結果を残すことができていない状態となっている。

    ホンダF1は、F1カナダGPで内燃エンジンのパフォーマンスに重点を置いたアップグレード版パワーユニットを導入。20~30馬力のパワーアップを果たしたとされてるが、特にフェラーリは同グランプリで導入した新スペックのパワーユニットで大きな改善を示しており、その差は縮まっていない。逆にトロロッソ・ホンダのライバルでハースやザウバーは大きなパフォーマンス向上を果たしたことでその差は広がっている状態だ。

    トロロッソ側のF1オーストリアGPで新型フロントウイングを含めた空力アップグレード、F1イギリスGPではフェラーリ型の“空洞ミラー”を導入したが、風洞データとの相関関係に問題があるとみられ、パフォーマンス向上は果たせていない。

    ホンダのF1テクニカルディレクターを務める田辺豊治は、まだパッケージ全体のセッティングを探っている状態であり、マシンの性能を最大限に発揮するべく、さらに進化を続けていくつもりだと話す。

    「オーストリアでアップデートを投入してから、まだパッケージ全体でのセッティングを探っている状態です。ホッケンハイムに関しても、まだまだ学ばなくてはならないことがたくさんあります」

    「カナダで投入した新パワーユニット、そしてオーストリアで投入した新シャシーに関して、チームはまだ学習を続けています」

    「その学習が実を結ぶにはまだ時間がかかるかもしれませんが、いい方向性に近づいていることは間違いありません。このペースを保ちつつ、作業を続けていきます」

    トロロッソ・ホンダは、先週末のF1カナダGPで揃って予選Q1で敗退。決勝ではブレンドン・ハートレーがなんとか1ポイントを獲得したものの、雨とセーフティカーによる運が作用したのも事実だ。

    「ここ数戦を観ると我々のパッケージにはまだ課題が多いと思っています。来週のハンガリーGPにむけて早急に現状分析を行い、パフォーマンス改善に努めます」と田辺豊治も危機感を強めている。

  • レッドブル総帥 「レッドブル・ホンダはF1の“頂点”を目指す」

    レッドブル総帥 「レッドブル・ホンダはF1の“頂点”を目指す」

    レッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツは、レッドブル・レーシングは2019年から搭載するホンダのエンジンでF1の“頂点”にたどり着けると考えている。

    マクラーレンとのパートナーシップが3年で崩壊した後、ホンダは今年からレッドブルの姉妹チームであるトロロッソとの新たなパートナーシップを開始。最近のレースでは苦戦を強いられているものの、これまでよりも順調といえるシーズンを過ごしている。

    トロロッソとの仕事ぶりを緊密に見守ってきたレッドブル・レーシングは、今シーズン限りでルノーとの12年間に及ぶパートナーシップを終了し、2019年からホンダとのワークスパートナーシップを進めていくことを決断した。

    ディートリッヒ・マテシッツは、現在搭載するルノーのパワーユニットを“平均以下”だと切り捨てた。

    「過去数年間、我々はトップ3チームのひとつとして数えられてきた」とディートリッヒ・マテシッツは Welt am Sonntag newspape にコメント。

    「だが、我々はそれを平均以下のエンジンでなんとか成し遂げてきた」

    レッドブル・レーシングは、ルノーのエンジンで2010年から2013年にダブルタイトル4連覇という成果を残した。しかし、2014年にF1にV6ターボハイブリッドが導入されるとルノーは出遅れ、さらに2016年にワークスチームを復活させるという決断によって、カスタマーのレッドブル・レーシングとの溝は深まった。

    レッドブル・レーシングは2015年シーズン限りでルノーとの契約を一旦打ち切ることを決定している。しかし、メルセデスとフェラーリはレッドブル・レーシングへのエンジン供給を拒否。エンジンがなくなったレッドブル・レーシングは、ルノーのエンジンに“タグホイヤー”のバッチをつけて搭載することで決着した。

    ディートリッヒ・マテシッツは、レッドブル・レーシングにはこれまでルノーのカスタマーエンジンを使用する以外に選択肢がなかったと語る。

    「フェラーリとメルセデスはどちらもレッドブルが彼らのファクトリーチームよりも速くなる危険性があったので、我々にエンジンを与えなかった」

    しかし、ホンダのワークスチームとなることでレッドブル・レーシングは自信をもって将来を見据えることができるとディートリッヒ・マテシッツは語る。

    「我々が抱えている問題に対する解決策は、レッドブルに完全に適合するトップエンジンを開発ための全ての条件を満たしたパートナーと組むことだった。それは逆もまた同様だ」とディートリッヒ・マテシッツはコメント。

    「目標は頂点にむけて共に旅をしていくことだけだ」

  • トロロッソ・ホンダ:第11戦 F1ドイツGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダ:第11戦 F1ドイツGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダの両ドライバーでF1ドイツGPの結果は分かれたものの、ピエール・ガスリーも、ブレンドン・ハートレーも雨によって予想が難しい状況の中で積極的にチャレンジした戦いだった。

    過酷だった3連戦を終え、1週間のインターバルを経て迎えたドイツGPの舞台は、高速コースとして知られるホッケンハイム・リンク。大幅なコース改修が施され、現在は森の中を駆け抜ける超ロングストレートこそ姿を消したが、全開率が比較的高いパワーサーキットであることに変わりはない。

    「かつてホッケンハイムは、エンジンサプライヤーにとって最も難しいレースの一つでした。その理由は高いスロットル全開率にあり、ドライバーは森の中を走る2本のロングストレートをフルスロットルで駆け抜けていました。2001年の改修によりロングストレート自体はなくなりましたが、未だにカレンダーの中では6番目にパワー感度が高いトラックであり、燃費についても厳しいサーキットの一つです」とホンダF1 テクニカルディレクターの田辺豊治は語る。田辺豊治にとっても第2期時代の思い出が多く残るコースだった。

    1週間の休みが、わずかながらリフレッシュしたムードをチームに漂わせ、シーズン前半を締めくくるこのドイツ、ハンガリーの連戦に臨む意気込みが感じられた。しかし、パッケージとしてのマシンの状態は1週間のインターバルでは変えられなかった。

    初日、トラブルやアクシデントはなかったものの、マシンのセッティングがなかなか決まらず、ドライバーはグリップ不足を訴えていた。ピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともに徐々にタイムを伸ばしていくものの、ポジションを大きく上げることはできず、順位は下位に終わる。

    2日目は、雨のためにP3をほとんど走れずに終わり、前日からの改善点を確認できないまま、ぶっつけで予選に挑まなければならなくなってしまった。ドライコンディションに回復した予選では、路面がグリップに関して難しい状況を生み出し、ガスリー、ハートレーともにわずかな差でQ2進出を逃すこととなった。チームは予選17番手となったガスリーのマシンのパワーユニット交換を決める。パワーユニットのストックを作り、今後の使い方に幅を持たせようとする戦略的な交換で、ペナルティーのダメージが少ないこの機会に行う判断だった。これにより、ガスリーは最後尾からのスタートとなった。

    流れはあまりよくないまま迎えた決勝レースであったが、レース中盤を過ぎたころに降り始めた雨が、トロロッソ・ホンダの状況を変えていったと言えるかもしれない。

    序盤、下位を走行していた2台だが、降雨が明らかとなり始めた段階で、ガスリーは通常のタイヤ交換を引き伸ばし、雨を待った。レーダーでの予想では、まもなく、しかも強い雨が降るタイミングだった。誰よりも1セット目のタイヤで走り続けたガスリーもペースが落ち、後続にパスされ続け、そろそろ限界かと思われたとき、雨は空から落ちてきた。浅溝のインターミディエイトに替えるマシンがで始めたころ、ガスリーもピットイン。チームはより雨が強くなることに賭けて、ウエットタイヤを選択した。ただ、残念ながらこの賭けに勝つことはできず、雨は収まりかけ、ガスリーは3周でオーバーヒートしたタイヤを交換せざるを得なかった。

    ハートレーは、この雨に対してミディアムタイヤでコースにとどまることを選んだ。難しいコンディションを乗りきったハートレーは、その後のセーフティカー導入という絶妙なタイミングでタイヤ交換を行ない、セーフティカーが解除されると9番手のポジションを走行。終盤、2台にパスされ11番手でフィニッシュしたものの、上位車のペナルティーで10位入賞を獲得した。結果は分かれたものの、ガスリーも、ハートレーも雨によって予想が難しい状況の中で積極的にチャレンジした戦いだった。

    「予測が難しい雨により波乱となったレースの中で、2台のマシンが完走できたことはよかったと思います。しかし、ここ数戦を見ると我々のパッケージにはまだ課題が多いと思っています。来週のハンガリーGPに向けて早急に現状分析を行い、パフォーマンス改善に努めます」と田辺豊治は語った。

    前半戦最後の戦いとなるハンガリーは、トロロッソもホンダも、比較的相性のいいサーキットであり、そこでマシンの速さを取り戻すために、チームは改善を進めている。

  • ピエール・ガスリー 「フルウエットが装着されるとは思っていなかった」

    ピエール・ガスリー 「フルウエットが装着されるとは思っていなかった」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1ドイツGP終盤の雨でピットインした際にチームが自分のクルマにフルウエットタイヤを装着するとは思っていなかったと語った

    F1ドイツGPはレースが終盤に向かう40周過ぎ、コースの一部に雨が降り始めた。雨は次第に強さを増し、インターミディエイトタイヤに交換するマシンが出始める。

    トロロッソ・ホンダは雨が強くなることに賭け、ピエール・ガスリーのマシンを43周目にフルウエットタイヤに交換。しかし、雨が収まり始めたことで、その作戦は功を奏さず、ペースの上がらないガスリーは46周目に再びピットに戻りウルトラソフトタイヤに交換して落とすことになった。

    ピエール・ガスリーは、フルウエットを装着した唯一のドライバーだったが、ドライ路面で走るのはほぼ不可能な状態となり、コースオフを喫している。

    「彼らは僕に意見を求めてきたので、僕は雨はまだかなり軽いと伝えた」とピエール・ガスリーはコメント。

    「そして彼らは僕にピットに入るよう伝えてきた。でも、まさか彼らがフルウエットを装着するとは思っていなかった」

    「彼らがフルウエットを装着したので、僕としては『OK、やってみよう』という感じだったね。彼らにはレーダーがあるし、もちろん、クルマにはそのような情報はない。たぶんうまくいくだろうと思っていたよ」

    だが、ピエール・ガスリーは、コースに復帰してすぐにそのギャンブルは失敗だったと気づいたと語る。

    「3コーナーを走って、『OK、雨が降ってチャンスを掴めるか、死ぬかのどっちかだ』という感じだったね」

    「3周走ってタイヤは完全にオーバーヒートしていた。もう不可能だった。乾いた路面でウェットタイヤがどのように滑っているのかを感じることさえできないくらいだったし、とにかくどこでも滑っていた」

    ピエール・ガスリーがピットに戻ってドライタイヤに交換した後、再び雨脚は強くなった。

    「コースがまだドライすぎるときにウエットに交換するためにピットに入り、それがうまくいかないことがわかったのでドライバイヤに戻した。そしたら、2周後に雨がはるかに強くなった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕たちはだいたい20周くらいを必要としていたものと逆のタイヤで走っていたことになるね」

    最終的にピエール・ガスリーは1周遅れの14位でレースをフィニッシュすることになったが、あのようなコンディションで賭けに出るというチームの決断を支持した。

    「僕たちは良いポジションにいたわけではなかった。うまくいけば、同じ戦略を突き通そうとしていた他のドライバーたちよりもはるかに大きなゲインを得られただろう」とピエール・ガスリーはコメント。

    「かなり確立の低いかなり大きな賭けだったけど、13番手や12番手を走っているときは問題ではない」

    「失うものはなにもないことが、立てた戦略に忠実に戦うことを後押ししてくれたと思う。結果この作戦は上手く作用はしなかったけど、あのときはリスクを負ってでも遂行するべきだったと思う」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、チームはピエール・ガスリーがピットに入った直後に豪雨になると予想ていたと説明する。

    「雨が降り始めた時に雨量がさらに増えると予想し、ピットストップを行いウエットタイヤへ変更する賭けに出たが、天候は味方せず、作戦成功とはならなかった」とフランス・トストはコメント。

    「ピエールには大変申し訳なく思っているが、ときには挑戦することも必要であり、残念ながら今回は我々が選んだ作戦が奏功しなかった」

    関連:動画 | ピエール・ガスリー、フルウェットのギャンブル不発

  • トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1ドイツGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、2018年のF1世界選手権 第11戦 ドイツGPの決勝レースで、ブレンドン・ハートレーが10位入賞を果たし、アゼルバイジャン以来のポイント獲得。ピエール・ガスリーはタイヤ戦略が功を奏さず14位に終わるも、2台揃って完走を果たした。

    第11戦ドイツGPは、午後3時10分から決勝レースが行われた。雲に覆われたものの、時折り日差しも出て暑さを感じさせるホッケンハイム・リンクは、気温26℃、路面温度43℃、降水確率60%のコンディションで決勝レースを迎えた。

    予選17番手のピエール・ガスリーはパワーユニットを交換したことにより、ペナルティーを科され最後尾からのスタート。これはトラブルではなく、予選順位を考慮した上で、今後の戦いに向けて、パワーユニットのスペアを確保する目的で戦略的に交換を行ったものだ。予選18番手のブレンドン・ハートレーは、ペナルティーによるグリッド降格車が出たことでスターティンググリッドが2つ繰り上がり、8列目16番手からのスタートとなった。トロロッソ・ホンダは、2台ともスタートにソフトタイヤを選択している。

    スタート、そして1周目は大きな混乱もなく過ぎた。ピエール・ガスリーは、1周目に18番手にポジションを上げるが、3周目には20番手に下がる。そのガスリーと前後して、ブレンドン・ハートレーは18番手で走行を続けた。

    20周前後から、タイヤ交換のためにピットインするマシンが出始め、ハートレーも28周を終えてピットインした。雨が近づいている予報もあり、ガスリーはタイヤ交換を引き延ばす作戦へ。他車のピットインにより12番手までポジションを上げたガスリーは、タイヤが厳しくなり15番手まで後退するが、レースが終盤に向かう40周過ぎ、コースの一部に雨が降り始めました。雨は次第に強さを増し、インターミディエイトタイヤに交換するマシンが出始める。チームは雨が強くなることに賭け、ガスリーのマシンを43周目にウエットタイヤに交換。しかし、雨が収まり始めたことで、その作戦は功を奏さず、ペースの上がらないガスリーは46周目に再びピットに戻りウルトラソフトタイヤに交換。ポジションを19番手に落とした。

    しかし、その直後から、再び雨が強くなり、52周目には、トップを走行していたマシンが雨でグリップを失いコースアウト。これによりセーフティカーが導入される。このタイミングで、ブレンドン・ハートレーはピットインし、ウルトラソフトタイヤに交換。終盤の追い上げを狙います。このセーフティカーの間に、タイヤ交換を行うマシンが相次ぎ、セーフティカー先導が終了する57周目には、ハートレーは9番手までポジションを上げた。

    残り10周となった終盤、激しい入賞争いが展開される。ブレンドン・ハートレーは激しく追い上げてくる後続にパスされ、11番手でチェッカーフラッグを受けたが、前車にタイムペナルティーが科され、10位に繰り上がり入賞を果たした。ハートレーはアゼルバイジャンGP以来のポイント獲得。チームにとってもモナコGP以来5戦ぶりのポイントとなった。また、雨の混乱などで、一時最後尾まで下がったガスリーだが、終盤粘りの走りを見せ14位完走を果たし、アゼルバイジャンGP以来となる2台揃っての完走となった。

    第12戦 F1ハンガリーGPは、ブダペスト郊外のハンガロリンクで7月27日(金)~29日(日)に行われる。

    ブレンドン・ハートレー (10位)
    「今日のレースにはとても満足しています。レース序盤はウィリアムズの後ろで苦戦しましたが、いいバトルをすることができました。固めのコンパウンドのタイヤを使用していたときのほうがマシンのペースはよく、終盤でウルトラソフトを履いたら逆に難しく感じました。グロージャン選手に抜かれてしまったのは悔しかったですが、彼のほうが明らかにペースはよかったので仕方のない結果だったと思います。レース中は安全に走ることを優先し、雨が降り始めたときは一か八かコース上に留まることを選択しました。コンディションが変わっていく中、チームと僕の間で密にコミュニケーションを取り、終盤ではその成果が現れたと思います。耐久レースでの経験を今回の作戦成功に役に立てることができ、その結果ポイントをチームに持ち帰ることができて本当にうれしいレースになりました!」

    ピエール・ガスリー (14位)
    「戦略的理由でPU交換をし、最後尾スタートのペナルティーを受けたので、今日のレースは簡単な一戦にはならないと覚悟を決めて挑みました。失うものはなにもないことが、立てた戦略に忠実に戦うことを後押ししてくれたと思います。天気の変化を読むのが難しく、雨が強まることに賭けてウエットタイヤに変更しましたが、雨量は思ったより少なく増えることもありませんでした。乾いてきた路面によって、温まりすぎたウエットタイヤで走行を続けるのは困難だったので、戦略外のピットストップを急遽行いウルトラソフトタイヤに変更しました。結果この作戦は上手く作用はしませんでしたが、あのときはリスクを負ってでも遂行するべきだったと思います。今大会は思う通りになかなか運ぶレースではありませんでしたが、気持ちを新たに来週のブダペストに向けて集中したいと思います」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「後方グリッドからレースをスタートすることは、決して簡単なことではありませんでした。しかし両ドライバーともにいいスタートを切ってくれましたし、レース中もそれぞれの状況に合わせたパフォーマンスを見せてくれたと思います。ブレンドンにとってはポイント獲得の一戦となり、とても喜ばしい結果になりました。ピエールは、雨が降り始めた時に雨量がさらに増えると予想し、ピットストップを行いウエットタイヤへ変更する賭けに出ましたが、天候は味方せず、作戦成功とはなりませんでした。ピエールには大変申し訳なく思っていますが、ときには挑戦することも必要であり、残念ながら今回は我々が選んだ作戦が奏功しなかったのです。マシンのパフォーマンスはレース中に改善が見られ、いいラップタイムで走った周もありました。よかった面は自信に繋げ、次戦のブダペストでさらに強いチームのパフォーマンスを見せられるよう準備したいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「予測が難しい雨により波乱となったレースの中で、2台のマシンが完走できたことはよかったと思います。また、ハートレー選手は16番手からのスタートでしたが、最後に粘りを見せて確実にポイントを獲得してくれました。ただ、ここ数戦を見ると我々のパッケージにはまだ課題が多いと思っています。来週のハンガリーGPに向けて早急に現状分析を行い、パフォーマンス改善に努めます」

    関連:F1ドイツGP 結果:ルイス・ハミルトンが波乱のレースで大逆転優勝!

  • ホンダF1、“戦略的”理由でピエール・ガスリーのパワーユニットを交換

    ホンダF1、“戦略的”理由でピエール・ガスリーのパワーユニットを交換

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、予選後にホンダのF1パワーユニットを交換したことによってF1ドイツGPの決勝を最後尾からレースをスタートすることが暫定で決定した。

    ピエール・ガスリーは、F1ドイツGPの予選を17番手で終えており、ダニエル・リカルドのグリッド降格ペナルティで16番グリッドからスタートすることになっていた。

    今週末、ピエール・ガスリーは、すでにICE(内燃機関)、ターボチャージャー、MGH-Hが4基、MGU-Kが3基と許容使用数を超えており、コントロールエレクトロニクスとエネルギーストアも2基に達していた。

    しかし、ホンダは“戦略的”な理由でピエール・ガスリーの“バッテリーに関連するものを除くすべてのパワーユニットコンポーネント”を交換したことを発表。ピエール・ガスリーは最後尾からスタートすることになった。

    ホッケンハイムは、次戦が開催されるハンガロリンクよりも比較的オーバーテイクが可能なサーキットだと考えられている。

    それにより、ピエール・ガスリーは、ダニエル・リカルドの後ろの20番グリッドからレースをスタートする。現行レギュレーションでは、15グリッド以上のグリッド降格ペナルティを科せられたドライバーは最後尾からスタートすることになり、複数のドライバーが該当する場合は、ペナルティが発生した順にグリッドの最後に配置される。

    これより、ブレンドン・ハートレー、ランス・ストロール、ストフェル・バンドーンの3名はさらにもう1つずつグリッドが繰り上がることになった。

  • ピエール・ガスリー 「トロロッソはライバルのゲインに対抗できてない」

    ピエール・ガスリー 「トロロッソはライバルのゲインに対抗できてない」

    ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダは最近のレースでライバルが果たしたパフォーマンス向上に対抗できていないと考えてる。

    F1ドイツGPでトロロッソ・ホンダの2台は揃ってQ1敗退を喫した。ブレンドン・ハートレーはこの11戦で3度しかQ2に進出することができておらず、ピエール・ガスリーは5月のF1モナコGPを最後にQ3進出を果たせていない。

    シーズンが進むにつれ、トロロッソ・ホンダのライバルでフェラーリ製パワーユニットを搭載するハースとザウバーは大きな飛躍を遂げており、そこにはフェラーリがF1カナダGPで投入したパワーユニットの大幅アップグレードが大きく寄与していると考えられている。

    「かなり速い段階で予選から外れるのは本当に悔しい」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕たちはセッションで雨が降ることを願っていたけど、残念ながら、雨は降らなかった」

    「現時点では僕たちにとってかなり難しい状況だ。他チームは改善しているのに僕たちは望んでいたような前進を果たせていない。僕たちは他チームを捕えるために懸命に仕事をする必要がある。チームが全力で仕事をしているのはわかっているけど、僕たちはまだペースに苦しんでいる」

    「今日、Q2に進出するのが簡単ではないことはわかっていたし、最終的にほんの0.04秒で逃した。でも、昨日の僕たちのタイムを考えれば僕たちのレースペースは競争力がありそうなので、決勝にむけて良い戦略を見つけられることを願っている」

    「あらゆることが可能だ。もちろん、僕たちが集団を切り抜けていくにはまだ運が必要だけど、出来る限り多くのポジションを取り戻すために全力を尽くすつもりだ」

    予選を17番手で終えたピエール・ガスリーだが、ホンダは“戦略的”な理由でパワーユニットの交換を決断。ガスリーはF1ドイツGPの決勝を最後尾からスタートすることになった。

    現在、トロロッソ・ホンダはコンストラクターズ選手権8位まで順位を下げており、9位のザウバーに6ポイント差まで迫られている。

  • ホンダF1 特集:ホッケンハイムリンクの魅力

    ホンダF1 特集:ホッケンハイムリンクの魅力

    F1ドイツGPが行われるホッケンハイムは、毎年F1が開催されているわけではないので、チームが毎年訪れる場所に比べれば、そこまで親しみ深いサーキットとは言えない。

    さらに、レースが開催されるホッケンハイムリンクでは近年、大規模なレイアウト改修も行われた。これまでのヨーロッパ3連戦が開催されてきたサーキットを見れば分かるように、改修自体はそこまで珍しいことではない。

    いくつかのサーキットは、時間の流れとともにそのすがたを変えてきた。しかし、ドイツGPのホームサーキットが改修により劇的な変化を遂げたことは間違いない。

    2001年まで、ホッケンハイムではスタジアムセクションに戻る直前に、深い森の中を駆け抜ける、およそ4kmにもまたがる高速ストレートが設定されていた。途中、マシンを減速しなくてはならないシケインもいくつか用意されていたものの、1980年代にはシケインすらなく、生粋のパワーサーキットとして知られていた。

    当時のホッケンハイムを、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はこう振り返る。

    「1980年代中期には、ロータスやウィリアムズ、マクラーレンといったチームとタッグを組んでいました。当時のホッケンハイムは、シルバーストンやスパ、モンツァといった高速サーキットの一つだったんです。我々はそうしたレイアウトでかなりの強さを発揮しており、中でもホッケンハイムはチームのお気に入りでしたね。とにかく、強かったんです」

    田辺豊治の言葉通り、ホンダのエンジンを積んだマシンは1986年から1990年の間、ドイツGPで連覇を達成。その内の3勝利は、ウィリアムズとのパートナーシップでもたらされたものだった。

    「1986年にはウィリアムズとタッグを組んでいました。その年は、燃料マネージメントがレースのカギだったんです。当時のホッケンハイムではその燃費が常に大きな課題だったのですが、ドライバー側がある程度はコントロールできル部分でもありました」

    「そのため、いかに速く走るか、どこでどう燃料を使うかに関してはレース中、随時そのバランスを探りながら走行させていました。当時のドライバーであったネルソン・ピケと立てた戦略は、スタートからはフルスロットルで走行し、そのあとで燃費をセーブしながら走行していくというものです。そうすれば、チェッカーフラッグまでに後続車との間に十分なアドバンテージを築けますからね」

    この戦略は的中し、ウィリアムズはTAGエンジン(ポルシェ製)を積んでいたマクラーレンに15秒差で勝利をつかんだ。ドイツのマニファクチャラーを、そのホームで見事に打ち破った。

    「あれはとても嬉しかったですね。我々は常にほかのマニファクチャラーと戦っていました。ドイツGPでは、その相手がポルシェだったわけです。当時、最も強いエンジンとして知られていたTAGポルシェに、我々は何回も勝利を収めることができました。本当に満足のいく結果でしたね」

    1987年のドイツGPでも、ウィリアムズが勝利を収めた。しかし予選でネルソン・ピケを上回る速さを見せたのが、ホンダのエンジンを積んだロータスマシンを操るナイジェル・マンセルとアイルトン・セナだった。

    「1987年もウィリアムズでメカニックを務めていましたが、この年のホッケンハイムではウィリアムズだけでなくロータスも、強さを見せつけていました。我々は、ポジションをキープするために改善を続けていました。当時はエンジンの使用可能数もレギュレーションで制限されていなかったので、フリー走行、予選、レース用にそれぞれエンジンを乗せ換えることも可能だったんです」

    「例えば、レースではいいポジションからスタートするために、予選用エンジンだけ特別なものに変えることだってできたんですよ。エンジン開発に関しては、今と比べるとかなり自由が許されていましたからね」

    「そうした背景があったので、エンジンに大きな負荷をかけて走行させることもありましたね。今も同じようなことはありますが、当時と大きく違うのは今のエンジンにはより高い信頼性が求められるということです。昔はレースでは350km、予選で言えば100kmだけエンジンを持たせられればよかったんです。ほかにもエンジンの規制が厳しくないことにより、多くの選択肢がありました。毎晩エンジンの載せ替え作業をするというのも、それはそれで大変でしたけどね(笑)」

    「現代は当時とはまた異なるストレスがあるんです」

    1987年のドイツGPでは3位に終わったもの、セナはその後の3年間にわたってドイツグランプリの連覇を成し遂げる。絶対的な王者、マクラーレン・ホンダの快進撃が始まった瞬間だった。

    強いエンジンとシャシーの組み合わせが可能にできることを見せつけたことで、ホッケンハイムリンクは、ホンダエンジンのパフォーマンスが非常に重要となるグランプリへと、その立ち位置を変えていった。

    「ホッケンハイムリンクは、マシンへの要求が最も高いサーキットの一つでした。最もマシンに厳しいとされるモンツァには少し劣るものの、それでもほとんど同レベルの難しさだったんじゃないでしょうか。当時は4つのストレートがあり、エンジンには特に厳しかったですね。スタジアムセクションではドライバビリティーも求められ、マシンのさまざまな性能が試されるレイアウトでした」

    「ホッケンハイムでは、テストもよく行っていました。ロングストレートが設置されていたこともあって、当時の我々にとっては、ドライバビリティーよりもむしろパワーのテストを行うのに向いたレイアウトだったんだと思います」

    「新しくなったホッケンハイムにも、当時の名残はまだ残っていますが、やはり昔のレイアウトの方が好きですね。当時の方が、マシンにとってより難しく、厳しいチャレンジになっていたと思います。とにかく高速レイアウトで、フルスロットル走行をするセクションが多くありました。新レイアウトではストレートが半分以上カットされているので、当時よりはマシンに優しくなっています」

    「シャシー面に関してはどうだったのか分かりませんが、エンジンマニファクチャラーの視点から見れば、ドライバビリティーももちろん重要ですがそれ以上にパワーが求められるサーキットでした。我々としてはおもしろかったですよ」

    2002年以降のF1ドイツGPは、コースが短縮されたホッケンハイムリンクで開催されてきた。新レイアウトでは、ストレートが減ったことでその分、コーナーが多くなり、エンジンとシャシーのよりいいバランスが求められるようになった。かつてのホッケンハイムが好みだと言う田辺豊治も、カレンダーの中で様々なバリエーションのサーキットが増えることはいいことだと話す。

    「いくつかのユニークなレイアウトを持つサーキットが加わり、さまざまなチャレンジが新しく生まれていると思います。モナコはもちろんのこと、ロングストレートを持つアゼルバイジャンや、ダウンフォースを削ってパワーを出すことが求められるカナダなど、さまざまな性格を持ったサーキットがいくつもありますよ」

    2015年にF1へ復帰してから、ホンダがホッケンハイムで走行を行ったのはジェンソン・バトンが8位入賞を果たした16年のみ。今年はシャシー、そしてパワーユニットの両方において中団グループでの戦いは激化の一途をたどっており、最近投入したアップデートも、まだ安定した結果を残すことができていない状態だ。

    しかし、シルバーストンではいい予兆を見つけることができた。ペナルティーにより順位を落としたものの、ピエール・ガスリーが10位でフィニッシュ。田辺豊治は、マシンの性能を最大限に発揮するべく、さらに進化を続けていくつもりだと話す。

    「オーストリアでアップデートを投入してから、まだパッケージ全体でのセッティングを探っている状態です。ホッケンハイムに関しても、まだまだ学ばなくてはならないことがたくさんあります」

    「カナダで投入した新パワーユニット、そしてオーストリアで投入した新シャシーに関して、チームはまだ学習を続けています」

    「その学習が実を結ぶにはまだ時間がかかるかもしれませんが、いい方向性に近づいていることは間違いありません。このペースを保ちつつ、作業を続けていきます」

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