タグ: ホンダF1

  • ホンダ F1パワーユニットの特別展示が栃木県さくら市で開催

    ホンダ F1パワーユニットの特別展示が栃木県さくら市で開催

    ホンダF1のパワーユニットが一堂に会する特別展示が、栃木県さくら市のさくらテラスで9月11(火)~27日(木)に開催される。

    ホンダは、F1にV6ターボ“パワーユニット”が導入された翌年となる2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1に復帰。新生“マクラーレン・ホンダ”は困難なシーズンとなったが、マクラーレンとのパートナーシップを解消して、トロロッソにF1パワーユニットの供給を開始した今年はパフォーマンスと信頼性において大幅な改善をみせている。

    また、2019年からは3強チームの一角であるレッドブル・レーシングにもF1パワーユニットを供給することが決定している。

    今回開催されるホンダのF1パワーユニットの展示会では、2015年~17年のマクラーレン・ホンダ時代に使用されたRA615H、RA616H、RA617Hの3機が一堂に会して展示される。

    会場となるのはJR宇都宮線氏家駅に隣接するさくらテラスの駅前展示館。開館時間は9時~18時、月曜日は休館日となっている。詳しい情報は・商工観光課(028-686-6627)に問い合わせてほしい。

    9月11~27日、栃木県さくら市のJR宇都宮線氏家駅に隣接するさくらテラスで、ホンダF1のPU(パワーユニット・エンジン)の展示会が開催される。

  • ホンダF1 特集:モンツァで得た手応えと悔しさ

    ホンダF1 特集:モンツァで得た手応えと悔しさ

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イタリアGPでのトロロッソ・ホンダの週末を Honda Racing F1 の公式サイトで振り返った。

    F1グランプリは、夏休み明けのベルギーGPに続き、高速コースで名高いイタリア・モンツァで、ヨーロッパ最後の戦いを迎えた。チームとしてはマシンとの相性がよくないと想定していた高速のスパ・フランコルシャンで入賞を果たしたトロロッソ・ホンダだが、同様に難コースとなるモンツァに挑んだ。

    「前戦のスパでは、これまでと同じスペックのパワーユニットを使っていますが、前半戦でのデータの見直しなどを行って臨みました。そして、実際にスパを走って、その結果をさらにフィードバックして、モンツァで戦います。パワーユニットのパフォーマンスとして、限界値というのはある程度ダイナモ上では出ているのですが、やはりその場その場、気候、温度、湿度などさまざまな条件を考えて、適正な使い方を決めます。このコースが特徴的なのは、全開率が高くて、中低速の使用率が低く、スロットル領域が少ないというのが特徴です。エネマネや燃費については、そんなに難しいというわけではありません」と田辺豊治は語る。

    ハンガリーGPでの好結果に続き、夏休み明けのベルギーGPでもポイント獲得を果たしたことはチームの雰囲気をよくし、士気を高めることにつながった。その流れはイタリアGPの予選でも継続し、ブレンドン・ハートレーは僅差でQ2進出を逃したものの、ピエール・ガスリーが奮闘を見せQ3に進出。9番グリッドを獲得した。

    「ドライバー、車体、パワーユニットと、それぞれの持てる力を出し切った結果だと思います。中団勢はとても僅差、激戦区のなかで、そして一つ狂っただけで順位が大きく落ちる状況で、今の我々の実力としてすべて出し切れたから、あそこまでいけたのだと思います。満足できるポジションとは言いませんが、今の持てるものでは、最高のポジションだったと思います」と田辺は予選後に語った。決勝に向けては「予選の結果も含めて、非常に僅差なので、パワーユニットとしてはスタートからきっちりと、トルクダウンなどを出すことなくスタートしてもらって、レース中も限界を見ながら、極力攻めながら行きたいと思います。高速、ストレートが長いので、DRSを使うと案外簡単に抜けてしまう。ですので、簡単に抜かれないように後ろとの距離であるとかをコントロールできれば、結果はついてくると思っています」と田辺豊治はレースにも強い意気込みを見せた。

    しかし、決勝レースでは、開始早々2台ともにアクシデントに巻き込まれてしまった。ハートレーはスタート直後、第1コーナーへ向かうストレートで他車と接触。フロントのサスペンションが完全に壊れ、走行不能となった。ガスリーは、序盤にオーバーテイクを仕掛けた際に他車と接触し、マシンにダメージを負ってしまい、ペースを上げることができないまま走行を続け15位に終わった。

    「今回はトロロッソにとってのホームレースでしたが、不運な接触により残念な結果となりました。予選で力強いパフォーマンスを見せていただけに、それを決勝で見せられず、非常に残念です。いいかたちでヨーロッパラウンドを締めくくることはできませんでしたが、次はテクニカルサーキットが舞台となるシンガポールGPです。ここ2戦続いた高速サーキットとは異なり、我々のマシン特性に合ったトラックだと思いますし、気持ちを切り替え、確実にポイントを獲得するために準備を進めます」とレース後、田辺は悔しさを滲ませながらも、次を見据えていた。

    ヨーロッパラウンドの終わりとともに、シーズンは3分の2終えた。前回のアップデートを投入したカナダGP以降、多くの試行錯誤やノウハウの蓄積により、パワーユニットのポテンシャルを最大限引き出すことができるようになってきている。

    相性がいいと想定している次戦シンガポールGPでいい結果を得られるかどうかは、残りのシーズン終盤戦を戦う上でも重要になってくる。

  • レッドブル 「ホンダとのパートナーシップが失敗したらF1から撤退」

    レッドブル 「ホンダとのパートナーシップが失敗したらF1から撤退」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダF1とのパートナーシップがレッドブルのF1における将来を決めることになると発言。成功を信じてはいるが、2021年までにレースとタイトルに結びつかなければ、F1を撤退することになるだろうと述べた。

    レッドブル・レーシングは、セバスチャン・ベッテルと2010年から2013年までタイトルを4連覇し、F1の“ビッグ3チーム”として数えられているが、F1がパワーユニット時代に突入した2014年以降はタイトル争いに加われていない。

    レッドブル・レーシングは、今シーズン限りでルノーとのパートナーシップを解消し、2019年からはホンダのF1パワーユニットを搭載。

    ヘルムート・マルコは、ホンダとのパートナーシップはレッドブルにとって最後の賭けであり、うまく行かなかった場合にはF1を離れることになるだろうと示唆した。

    「今後数年、ホンダと素晴らしい協力関係を築いていけることを嬉しく思っている。何らかの理由で協力関係が期待通りに機能しなければ、レッドブルはF1を離れることになるだろう」とヘルムート・マルコは Speedweek にコメント。

    ホンダは、2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1に復帰してからの数年間でパフォーマンス不足と信頼性トラブルによって評判が損なわれてきた。

    2017年にマクラーレンからパートナーシップを解消された際、ホンダはパワーユニットを供給するチームがなくF1を離れざるを得ない状況に陥ったが、新たにトロロッソをパートナーに迎えて挽回を図っている。

    「ホンダとのパートナーシップは、ここまでトロロッソとで非常にうまくいっている。2019年にはレッドブル・レーシングと協力して取り組みを続けていく。2019年にはルノーを超えるだろう」

    「マクラーレンとの惨事の後、ホンダは2017年末にF1から離れる目前だった。我々はホンダと集中的な会話をして、彼らが我々と仕事を再開できることを説得しなければならなかった」

    ヘルムート・マルコは、日本のホンダF1の研究開発リソースのクオリティはライバルの“誰にも匹敵できない”ほど優れていると語ってる。

    「ホンダは、完全にコミットし、人材と技術リソースがあり、我々をナンバー1チームとしてみなしてくれるパートナーだ。来年、ホンダははるかに多くの努力を注いでくれるだろう。彼らにはさくらに他の誰も匹敵できない開発センターがある」

    「我々はホンダに対してマクラーレンとは異なるアプローチをしている。彼らはエンジンの外観や発電セットの設置場所をほど決定していた。我々は純粋に彼らに最高のエンジンを構築するように言っており、それをなんとかシャシーに収容しようとしている。我々はすべてを一緒に話し合いながら進めている」

  • ホンダF1 「不運な接触により残念な結果となった」 / F1イタリアGP

    ホンダF1 「不運な接触により残念な結果となった」 / F1イタリアGP

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダF1イタリアGPの決勝レースを振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが5列目9番手から、ブレンドン・ハートレーが8列目16番手からスタート。しかし、スタート直後にプレンドン・ハートレーがマーカス・エリクソン(ザウバー)と接触して早々にリタイア。

    ピエール・ガスリーもセーフティカー直後にフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)と接触してマシンにダメージを負ったことが響き、15位でレースを終えた。

    「今日はトロロッソにとってのホームレースでしたが、不運な接触により残念な結果となりました」と田辺豊治はコメント。

    「ハートレー選手はスタート直後にザウバーのマシンに接触し、リタイアせざるを得ませんでした。また、ガスリー選手もセーフティカーがいなくなったあとにオーバーテイクを試みた際、マクラーレンのマシンに接触しました。それによりマシンのバランスが大きく崩れ、その後はペースを上げられない状況でした」

    「昨日の予選で力強いパフォーマンスを見せていただけに、それを決勝で見せられず、非常に残念です。いいかたちでヨーロッパラウンドを締めくくることはできませんでしたが、次はテクニカルサーキットが部隊となるシンガポールGPです。ここ2戦続いた高速サーキットとは異なり、我々のマシン特性に合ったトラックだと思いますし、気持ちを切り替え、確実にポイントを獲得するために準備を進めます」

    関連:F1イタリアGP 結果 | ルイス・ハミルトンが逆転優勝!

  • ホンダF1 「モンツァでQ3進出を果たせたことは本当に素晴らしい結果」

    ホンダF1 「モンツァでQ3進出を果たせたことは本当に素晴らしい結果」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、ピエール・ガスリーがQ3進出を果たしたF1イタリアGP予選を振り返った。

    パワーサーキットであるモンツァはトロロッソ・ホンダのパッケージでは苦戦になることが予想されていた。しかし、ピエール・ガスリーは僅差で今季4度目のQ3進出を果たし、9番グリッドを獲得した。チームメイトのブレンドン・ハートレーはQ1で敗退して18番手だった。

    「前回のスパでも予選11番手といういい結果を得ましたが、同様にパワーサーキットであるここモンツァで、それをさらに上回るQ3進出を果たせたことは本当に素晴らしい結果でした」と田辺豊治はコメント。

    「この結果は、ガスリー選手の力強いパフォーマンスはもちろんですが、アタックタイミングなどのチーム戦略、そしてパワーユニットが持てる力を十分に発揮できたことによるものだと思います」

    「ここまでパワーユニットとしては問題ない週末を過ごしていますが、当然ながら重要なのは明日の決勝レースです」

    「このポジションをキーブすために最大限までプッシュし、トロロッソのホームレースでいい結果を残したいと思います」

    関連:F1イタリアGP 予選 | キミ・ライコネンがポールポジション!

  • ホンダF1 「パワーユニットとしては比較的スムーズな一日となった」

    ホンダF1 「パワーユニットとしては比較的スムーズな一日となった」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イタリアGP初日のトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    ウエットコンディションとなったフリー走行1回目ではブレンドン・ハートレーが4番手、ピエール・ガスリーが6番手と好スタートを切った。しかし、ドライとなったフリー走行2回目では、ピエール・ガスリーが14番手、ブレンドン・ハートレーが16番手と下位に沈んでいる。

    フリー走行2回目は開始直後にマーカス・エリクソン(ザウバー)が1コーナーで大クラッシュを喫し、およそ20分間にわたって赤旗中断となっている。

    「今日はまず第一に、あのような大クラッシュのあとでもエリクソン選手が無事だったことにとても安心します。現在のF1マシンの安全性の高さが改めて良く分かったのではと思います」」と田辺豊治はコメント。

    「朝方の大雨の後に迎えた午前のセッションは、徐々にトラックがウエットからドライに変化していくコンディションコンディションで、難しいものとなりました」

    「午後は曇りながらもドライでのセッションとなり、通常の金曜日のプログラムに取りかかることができました」

    「他車のクラッシュなどにより走行時間を失った部分ッはあるものの、パワーユニットとしては大きな問題なく比較的スムーズな一日となりました」

    「明日も不安定な天候が予想されるので、予選に今日得られたデータを分析し準備を進めます」

    関連:
    ・F1イタリアGP フリー走行2回目 | ベッテル最速でフェラーリが1-2
    ・F1イタリアGP フリー走行1回目 | セルジオ・ペレスがトップタイム

  • トロロッソ・ホンダ 「総合的にはマシンの感触は悪くなかった」

    トロロッソ・ホンダ 「総合的にはマシンの感触は悪くなかった」

    トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1イタリアGPの金曜フリー走行でのトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

    F1カレンダーの中で最も長い歴史と伝統を誇るイタリアGPの舞台モンツァは、シーズン中トップレベルの高速コースとして知られている。また、トロロッソにとっては、ホームレースとなる特別なグランプリでもある。

    トロロッソ・ホンダは、雨のプラクティス1でブレンドン・ハートレーが4番手、ピエール・ガスリーが6番手、ドライとなったプラクティス2ではガスリーが14番手、ハートレーが16番手タイムを記録した。

    それも、ジョナサン・エドルズは、最も苦戦するサーキットの一つと考えていたモンツァ、総合的にはマシンの感触は悪くなかったと語る。

    「モンツァで開催されるイタリアグランプリは、熱心なファンも多く、シーズンで一番の盛り上がりをみせる大会です。残念ながら今朝は大雨の中でスタートすることになりましたが、多くの熱心なファンのが詰め掛けてくれました」

    「1回目のフリー走行中は雨が降り続き、このコンデディションではインターミディエイトタイヤが一番マッチしていたのですが、金曜の走行では予選・決勝で使う分とは別にタイヤを1セット使うことができるので、存分に走行することができました」

    「今日のテストでは空力とメカニカルなテストを多く準備していましたが、ウエットコンディションのため全てをこなすことはできませんでした。グリップ力がとても低く、モンツァ特有のダウンフォースが低いセッティングでのマシンに、両ドライバーとも苦戦したのではないでしょうか。しかし、得るものもあったセッションだったと思います」

    「2回目のフリー走行で予想されていた雨は降らずドライのままスタートしましたが、エリクソン選手(ザウバー)のクラッシュにより開始するのが遅くなってしまいました。エリクソン選手が無事だったのがなによりです」

    「2回目のフリー走行では予選へ向けての準備にフォーカスし、2つのタイプのタイヤで、テストとロングランのテストを行いました。残念ながら、序盤に軽燃料で走行したあと、ブレンドンのマシンに問題を発見したため、修復するのに時間を取ってしまいました。それによって、スーパーソフトでの走行はセッション終盤まで行うことができませんでした」

    「その時点でほかのチームは燃料を多く積んだロングランを開始していましたが、走行タイミングをうまく計りながら走ったので、トラフィックにより予選シミュレーションができなくなったということはありませんでした。ただ、彼にロングランのテストについては十分にできませんでした。しかし、最も苦戦するサーキットの一つと考えていたこともあり、総合的には午後の走行でのマシンの感触は悪くなかったと思っています」

    関連:
    ・F1イタリアGP フリー走行2回目 | ベッテル最速でフェラーリが1-2
    ・F1イタリアGP フリー走行1回目 | セルジオ・ペレスがトップタイム

  • トロロッソ・ホンダ:F1イタリアGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダ:F1イタリアGP プレビュー

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPへの意気込みと舞台となるモンツァ・サーキットについて語った。

    今週末、モンツァ・サーキットで開催されるF1イタリアは、トロロッソ・ホンダにとってホームグランプリであり、トロロッソがチーム初優勝を飾ったグランプリでもある。

    華やかで歴史があるこの特別なレースウイークは、パワーユニットの限界に挑む高速での戦いになるだろう。1コーナー手前の短い下り坂はライン取りが重要で、ターン1はオーバーテイクの絶好のチャンスとなる。

    ピエール・ガスリー
    「週のはじめにイタリアに到着し、トロロッソのファクトリーを訪ねました。僕らにとっては難しいレースウイークになるかもしれませんが、今はモンツァ入りが待ちきれない気持ちです。スパも難しいレースになることが予想されていましたが、すべてのチャンスを最大限に活かし、ポイント獲得を果たすことができました。モンツァでは過去2レースでどちらもポールポジションを獲得しており、いい思い出があります。ただ、F1マシンに乗って走るのは今年が初めてなので、まったく新しいチャレンジになるでしょう。カレンダー最速のサーキットであるモンツァでは、F1マシンで最速のサーキットを走るという意味ではじめての体験になります。エンジニアによれば、DRSを使いながらスリップストリームに入ることで、時速360km以上が見込めるとのことです。ストレートでの全開走行と、それに続くハードなブレーキングセクションを今から楽しみにしています。圧倒的なスピードを楽しめることが、モンツァを特別なトラックにしている理由の一つだと思います。今週末は、通常に比べてダウンフォースが低めのエアロパッケージを用意しています。少し横滑りしやすくなるかもしれませんが、モンツァではストレートでどれだけ速くなれるかが重要なので、問題ありません。ここではラップの約80%がフルスロットル走行になるため、シケインでできるだけ速度を落とさずに曲がることも重要です。縁石をうまく活用しながら、コーナー出口でいいトラクションを発揮することがキーになります。イタリアGPはヨーロッパ圏での最後のレースとなるだけでなく、トロロッソにとってのホームレースです。今週末は、ファクトリーから多くのメンバーが応援しに駆けつけてくれる予定になっているので、なんとかいい結果を残したいですね」

    ブレンドン・ハートレー
    「モンツァでは過去に何度か好成績を残しています。フォーミュラ・ルノー2.0では優勝を挙げ、ルノー3.5では表彰台を獲得しました。また、レースには参戦していませんが、LMP1マシンでは何度かテストにも参加しています。モンツァには長い歴史があり、会場に足を踏み入れただけで特別な雰囲気に包まれます。F1マシンでここを走るのは初めてなので、楽しみです。ここはカレンダー中でも最速のトップスピードで有名です。僕たちF1ドライバーは、日ごろからレースを続けているうちに、ハイスピードに慣れてきます。現行のF1マシンはダンピングやサスペンションに優れ、非常に安定しているので、なおさらハイスピードで走行していると実感しにくくなっているんです。しかしモンツァでは、ほぼ全チームがダウンフォースを低めにしたモンツァ仕様のエアロパッケージを導入します。それにアスカリ・シケインやパラボリカなど、時速350km以上からハードブレーキングするセクションがあるため、スピードを実感できるすばらしい機会になるでしょう。今週末のレースは、全てのドライバーにとっていつもとは違うマシンで挑む戦いになりますが、ライバルを追いかけるときやスリップストリームに入る際に失うダウンフォースが少ない分、よりエキサイティングなレースになることを期待しています。観客の目からは分かりづらいかもしれませんが、F1マシンは通常、多くのダウンフォースやグリップを使って進む方向を修正しながらブレーキングしています。モンツァのようにダウンフォースが少ないトラックでは、この問題がより顕著になります。ダウンフォースが少なければその分ブレーキングの距離が長くなるので、オーバーテイクの機会は増えますが、ブレーキング時にフロントタイヤがロックしやすくなります。この点に関しては通常のレースより若干、注意が必要ではありますが、同時に楽しいポイントになると思います。モンツァではレースクラフトが常に重要で、天候がレースを左右する要因になることもあります。非常に楽しみなサーキットですね。トロロッソにとってはホームレースになるので、トリコロールカラーがサーキットではためくのを見るのが楽しみです」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今年のヨーロッパラウンド最後となるイタリアGPが行われるモンツァ・サーキットは、長い歴史と伝統を持ち、ここを訪れるのはいつでもどこか嬉しいものがあります。さらに今年のパートナーはイタリアに拠点を置くトロロッソですので、我々にとってもホームレースとなり、いつにも増して特別な気持ちで週末に臨みます。先週、ベルギーGPが行われたスパに続き、モンツァも高速サーキットとなります。長いストレートを組み合わせたレイアウトが特徴のモンツァでのスロットル全開率は高く、PUにはパワーと信頼性が求められます。我々のパッケージとしては厳しい戦いが予想されますが、最大限のパフォーマンスを発揮し、ホームの観衆の前で4戦連続のポイント獲得を目指して戦います」

    関連:2018年 F1イタリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ホンダF1 「モンツァは我々のパッケージにとってタフなレースになる」

    ホンダF1 「モンツァは我々のパッケージにとってタフなレースになる」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2018年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPへの意気込みと舞台となるモンツァ・サーキットでのレースについて語った。

    モンツァ・サーキットで開催されるF1イタリアは、トロロッソ・ホンダのホームグランプリであり、トロロッソがチーム初優勝を飾ったグランプリでもある。

    華やかで歴史があるこの特別なレースウイークは、パワーユニットの限界に挑む高速での戦いになる。

    「今年のヨーロッパラウンド最後となるイタリアGPが行われるモンツァ・サーキットは、長い歴史と伝統を持ち、ここを訪れるのはいつでもどこか嬉しいものがあります」と田辺豊治はコメント。

    「さらに今年のパートナーはイタリアに拠点を置くトロロッソですので、我々にとってもホームレースとなり、いつにも増して特別な気持ちで週末に臨みます」

    「先週、ベルギーGPが行われたスパに続き、モンツァも高速サーキットとなります。長いストレートを組み合わせたレイアウトが特徴のモンツァでのスロ ットル全開率は高く、パワーユニットにはパワーと信頼性が求められます」

    「我々のパッケージとしては厳しい戦いが予想されますが、最大限のパフォーマンスを発揮し、ホームの観衆の前で4戦連続のポイント獲得を目指して戦います」

    関連:2018年 F1イタリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ホンダF1 特集 | 高速サーキットでの戦い

    ホンダF1 特集 | 高速サーキットでの戦い

    ホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充が、夏休み明けのスパ・フランコルシャン、そして、モンツァという2つの高速サーキットでの戦いについて語った。

    6週間に5レースという目まぐるしい連戦のラストを飾った第12戦ハンガリーGP。夏休み前最後となったこの一戦で、トロロッソ・ホンダはガスリーが6位入賞というめざましい結果を残した。

    しかし、喜びに浸っている時間はない。休みが明ければ、スパ・フランコルシャンとモンツァという、F1を象徴する2つのサーキットで行われる過酷なレースが待ち受けている。

    この2つのサーキットは、年間カレンダー上で最もパワーユニットに厳しいサーキット。このような高速のトラックでは、ドライバーは走行中のほとんどの時間、アクセルペダルを踏み込み続けていなければならない。

    「カレンダー上で最もパワフルなサーキットと言えるスパとモンツァでは、マシンの信頼性を高めることが非常に重要になります。スパにはロングストレート、モンツァには多くのストレートセクションがありますから」と本橋正充は語る。

    「我々は特に前半戦のアゼルバイジャンでのレースを通して多くのことを学びました。ロングストレートではオーバーテイクされてしまいましたが、その原因の一つは、回生で得たパワーをサーキットのどの場所で効率的に使用するかという、エネルギーマネジメントの戦略にありました。そのため、その後のエネルギーマネジメントを改善していくにあたり、そのレースの中で得られた教訓は非常に大きなものでした。アゼルバイジャンのロングストレートはカレンダー最長で、距離だけで言えばスパを上回りますが、スパはスパでエンジンの全開率がラップを通して非常に高いので、エネルギーマネジメントも含めたパワーユニット性能がレースのキーとなります」

    スパ・フランコルシャンには、ターン1にあるヘアピンコーナーのラ・スルス(La Source)からストレートエンドのレ・コーム(Les Combes)まで、20秒近くフルスロットルで走行するセクションがある。その先には難所のオー・ルージュ(Eau Rouge)、そしてラディオン(Raidillon)が控え、マシンは若干の減速を強いられる。バクーにも同じようにエンジン全開で走行するセクションが配置されているうが、中盤にスパのようなコーナーはない。

    「エネルギーマネジメントは各トラックで最速のタイムを出すために最適化していきますが、同時にレース中の状況も考えなければなりません。レースの中でオーバーテイクが多いロングストレートではエネルギーマネジメントがキーとなりますが、それらのバランスを最適化することは非常に難しいんです」

    スパ・フランコルシャンがシャーシ、パワーユニットの観点から見てカレンダー上で最もチャレンジングなサーキットである一方、モンツァはよりシンプルなトラックだ。しかし、だからと言って簡単というわけでは決してない。

    「2つのサーキットはそれぞれ異なる特徴をもっているので、どちらがより難しいかは決め難いですね。ロングストレートでのエンジン全開走行は、燃焼室だけでなく、ドライブトレーン(エンジンで生み出した動力をタイヤに伝達する一連の機構)の温度上昇にもつながります。モンツァは典型的なストップ&ゴーのサーキットですから、マシンの信頼性をキープするのが難しいんです」

    「例えば、気温が高い環境でマシンを使用する場合です。フルスロットルで走って急ブレーキをかけ、またフルスロットルでの走行を繰り返していると、冷却する時間がほとんどありません。その結果、エンジン内の温度上昇が徐々に進んでいってしまいます」

    「スパのロングストレートがパワーユニットにとって過酷なのは間違いありませんが、そのあとに控える短いストレートや長いコーナーなどでエンジンを冷却することができます。このように、パワーユニットの観点から見ても2つのトラックは異なるキャラクターを持っています」

    スパとモンツァの2連戦に効率的に備えるべく、チームはダイナモ上で各トラックに似たコンディションを作り出し、エンジン全開での走行時間が最新仕様のパワーユニットにどのような影響を及ぼすのかをテストしている。

    「エンジン全開で走行すればするほど、パワーユニットの信頼性に影響が出ます。エンジンが高温化すれば、ノッキングが起きる可能性も高くなりますし、特にストレートの出口でうまくエンジンをコントロールできるようにしなくてはなりません。内燃機関エンジン(ICE)を損傷させてしまうことにもなりかねませんからね」

    「ですから、もちろんダイナモでそうした状況を想定してのテストも行っています。テストの際には、バクーのロングストレートで収集したデータを基にしていますね。ダイナモでは、全てのサーキットを想定したシミュレーションを行うことができます。例えば、シリンダー圧によるダメージをチェックしたい場合は、ストレートで走行しているのと同じ環境をダイナモで作り出します。そうしたテスト中は、パワーユニットは高速サーキットを走行しているときと同じような音を出しています」

    エンジン内の温度上昇を解決する方法としてはマシンのボディワークに穴を開け、冷却機関により多くの空気を取り入れることが挙げられる。しかしそうすることで空気抵抗を増加させてしまうため、スパのような高速サーキットでは別の解決策が必要になる。

    「エネルギー回生システム(ERS)の一部であるラジエーターやヒートエクスチェンジャーは冷却に使用するのはもちろんですが、それだけでなくパワーマネジメントにも関わるコンポーネントです。ときには意図的にエネルギーの蓄積や放出の量を減少させたりしますが、それは内燃機関とERSの関係性に似ているとも言えます」

    「当然ですが、ボディワークにより大きな開口部を作れば、ラップタイムに大幅な影響が出てしまいます。スパやモンツァのようなハイスピードサーキットでは特にその影響が顕著です。ですから、我々は開発の段階から高温化の回避と対処について研究を重ねてきています」

    カレンダーの中で特に大きな人気を博しているスパ・フランコルシャンとモンツァ。マシン、そしてパワーユニットにとって過酷な試練が課されるこの2つのトラックで結果を残すことは、チームにとって大きな達成感を得られることを意味する。数多くのテストや準備を重ねているので、困難なこの2レースに向けても本橋は特に大きな懸念はしていないと言う。

    「我々はすでに、何度も過酷なサーキットで戦ってきましたからね! ハンガリーでのエキサイティングなレース、バーレーンでの驚き、そしてエネルギーマネジメントに苦慮し、最も過酷な戦いを強いられたアゼルバイジャンなど、さまざまなレースを経験してきました。その中でエネルギーマネジメント、燃料やノッキング現象について多くのことを学ぶことができたんです。スパ、そしてモンツァに挑むにあたってすばらしいテストになっていると感じています」

    先週末スパ・フランコルシャンで開催されたF1ベルギーGPでは、ピエール・ガスリーが9位入賞を果たすとともに、トップと同一周回でフィニッシュ。今週末のF1イタリアGPでも期待がかかる。

    関連:2018年 F1イタリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール