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  • レッドブル 「2019年にホンダのPUはフェラーリやメルセデスに迫る」

    レッドブル 「2019年にホンダのPUはフェラーリやメルセデスに迫る」

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2019年にホンダのF1パワーユニットは、メルセデスやフェラーリとの差を“10kw”まで縮めることになると語る。

    何年にもわたってルノーのカスタマーパワーユニットについて不満を繰り返してきたレッドブル・レーシングは、今シーズン限りでその12年間に及ぶパートナーシップを終了し、2019年からはワークスパートナーとしてホンダのF1パワーユニットを搭載する。

    2019年は空力レギュレーションも変更になることもあり、ヘルムート・マルコは、2019年にホンダのF1パワーユニットでレッドブル・ホンダがタイトルを獲得するチャンスについて“非常に楽観的”であると語る。

    「我々はすでに新しいウイングの数値を出しているし、それは非常に楽観的にさせてくれるものだ」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語った。

    ホンダは、2015年から2017年までのマクラーレン・ホンダ時代にパフォーマンスと信頼性に苦しんできた。しかし、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソとの新たなパートナーシップを開始した今年は飛躍的な進歩を遂げている。

    ホンダはF1ロシアGPで今シーズン2度目の大幅アップグレードとなる“スペック3”エンジンを投入。マシン全体としてのパッケージにはまだ調整が必要な状況であり、レースでは大きな結果を残せずにいるが、F1日本GPでは予選で2台揃ってQ3進出を果たしたことを含め、一発の速さでは好パフォーマンスを披露している。

    ヘルムート・マルコは、ホンダのF1パワーユニットは、2019年にフェラーリとメルセデスに対して10kwまで差を縮められると考えていると語る。

    「我々はホンダはフェラーリとメルセデスにわずか10kwまで追いつくと考えてる。我々はそれを優れたシャシーで補えると考えている」

    実際、一部報道では、ホンダは“スペック3”パワーユニットで35馬力アップを果たしたとされており、1005馬力のフェラーリ、978馬力のメルセデスに対して、13馬力差となる965馬力を達成し、ルノーの950馬力を上回ったと報じられている。

    先週末のF1メキシコGPでは、マックス・フェルスタッペンが前年に続いて勝利を挙げた。ヘルムート・マルコは、標高の高く、酸素の薄いアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス特性が、エンジンのパフォーマンスを同等化し、シャシーの性能を生かすことができたことで勝利のチャンスが生まれたと考えている。

    「我々はずっとそう言い続けてきているが、誰もそれを信じたくはないようだ」

    「ブラジルはまた我々にとって厳しいレースになるだろう。長い上りのストレートがあるからね。だが、アブダビで我々に何ができるか見てみよう」

    「我々のクルマは現在とても速いように思う」

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもホンダとの見通しにを同じように楽観視している。

    「月ごとに彼らはどんどん強くなっているし、彼らが現在サーキットに持ち込んでいるエンジンはフィールドの上位にどんどん近づいている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「当然ながら、まだ進めていかなければならない方法はいくつかあるが、日本から届けられている進歩とコミットメントを見ることは本当に励みになるものであり、それが2019年に成果を挙げることを期待している」

    「まだ長い道のりではあるが、それはミルトンキーンズのファクトリー全体に本当にエネルギーを注いでおり、チーム全体に楽観的な感覚がある」

    クリスチャン・ホーナーは、ホンダがメルセデスとフェラーリに対するパワー不足を埋めることができれば、レッドブルのシャシーの進歩はライバルチームのレベルに到達できると考えてる。

    「レギュレーションがリセットされ、いくつかのチームが正しい結果を出し、いくつかのチームは間違った方向に進むだろう」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「我々は早い段階でそれを宣言できることを期待している。過去5年間の我々のアキレス腱はパワーの差だった。フェラーリとメルセデスとのその差を実際に縮めていくことができれば、我々は彼らと戦っていけるだけのチームとしての強さがあるだろう」

  • ブレンドン・ハートレー 「積極的に発言しているのは自分を守るため」

    ブレンドン・ハートレー 「積極的に発言しているのは自分を守るため」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1で遠慮せずに自分の思ったことを発言するようになったのは自分を守る必要があると実感したからだと語る。

    トロロッソ・ホンダは、2019年にレッドブル・レーシングに移籍するピエール・ガスリーの後任としてダニール・クビアトを起用することを発表。しかし、ブレンドン・ハートレーのシートについては不確実となっており、アレクサンダー・アルボンが2つ目のシートを獲得するとも報じられている。

    ブレンドン・ハートレーは、2019年のための有効な契約を結んでいると主張。シーズン終盤に差し掛かり、チーム批判とも受け取れる発言が増えてきている。メキシコGPの週末にはチームがF1アメリカGP後のプレスリリースでピエール・ガスリーがフロアにダメージを負っていたことでパフォーマンスを発揮できなかったと記したことに不満を持っていることを示唆して物議を醸した。

    最近、自由な発言が増えていることについて質問されたブレンドン・ハートレーは「まあ、僕は自分の将来の質問に答え続けなければならないからね」とコメント。

    「自分自身を少しでも守らなければならないということに気づいたんだと思う。自力で生きていなければならない、自分がやっていることの目的のために戦わなければならないと感じるときがある」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、メキシコGPの記者会見でブレンドン・ハートレーがシートを確保するためにはもっと良い仕事をする必要があると述べ、現状のままではハートレーがシートを喪失する可能性が高いことを示唆している。

    だが、ブレンドン・ハートレーはチームメイトのピエール・ガスリーに匹敵しているとの主張を繰り返しているが、トロロッソの評価は真逆だ。確かに今年ハートレーはガスリーと非常に拮抗したペースを示しているが、ガスリーが29ポイントを獲得しているのに対し、ハートレーは4ポイントとその差はかなり大きい。

    「1周目がうまく行かなかったり、1周目に接触したレースがいくつかあった」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「予選でのマージンが非常にタイトなときがあるし、それが結果に大きな違いをもたらしているのは確かだ。オーストリアのようにポイント圏内にいて、本当に良いペースがあったけど、サスペンションが故障してしまったレースもあった」

    「予選でトップ10に入ったハンガリーのように戦略を分けたレースもあった。逃したのは僕だけではなかったし、ルノーに合わせて早めにピットインして、残りのドライバーにオーバーカットされた。あれは単純にピエールの方が1周目が良かったケースだった」

    ブレンドン・ハートレーは、自身のルーキーシーズンと大きなキャリアの再調整の組み合わせによって、シーズン序盤に“多くのチャンスを逃した”と認める。

    シングルシーターから7年離れていたブレンドン・ハートレーがF1で2度目のチャンスを得たのは異例ともいえる出来事だった。レッドブルのジュニアドライバーから外された後、スポーツカーに転向したハートレーは、WEC(FIA 世界耐久選手権)で2度のタイトルを獲得し、ル・マン24時間レースを制している。

    「今、僕はここにいるし、環境をとても快適に感じている。僕は良い仕事をしていると思っている。でも、必ずしも自分の道を見失っているわけではない」

    「あらゆることが進んでいる中でも僕は自分のパフォーマンスに集中してきたし、自分には本当に良いペースがあることはわかっている。自分がやっている仕事はわかっている」

    一部報道では、F1メキシコGPの週末にレッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコとクリスチャン・ホーナーがブレンドン・ハートレーに2、019年のトロロッソ・ホンダのドライバーとして、ハートレーに代えて、アレクサンダー・アルボンを通達したとも報じられている。

  • トロロッソ・ホンダ、ブレンドン・ハートレーに放出を通告との報道

    トロロッソ・ホンダ、ブレンドン・ハートレーに放出を通告との報道

    トロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーに2019年のドライバーとして起用しないことを通告したと報じられている。

    レッドブルの上層部は、ブレンドン・ハートレーが2019年のシートを確保するためにパフォーマンスを改善し、結果として残す必要があると数回にわたって警告していた。

    ブレンドン・ハートレーは、ここまで4ポイントの獲得に留まっているが、シーズンを通して調子を上げているとの主張を繰り返している。

    「シーズンを通して強くなったと感じている。オースティンでもそれを示した。プレスリリースではもう一台のクルマに問題があったと書かれてはいたけどね」

    ブレンドン・ハートレーが言及したのは、自ら2ポイントを獲得したF1アメリカGPのチームリリースで、チーム代表のフランツ・トストがピエール・ガスリーのマシンがフロアにダメージを負っていたとして擁護していたことだが、さらに詳しい状況を求められたハートレーは「ノーコメント」と回答を拒否していた。

    ピエール・ガスリーは、ブレンドン・ハートレーのコメントは“多くのプレッシャーがかかっている”なかで発せられたものだと考えているが、それはF1メキシコGPの日曜日の朝にプレッシャーから解放されたことで口から出てきた言葉かもしれない。

    Blid によると、レッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコとクリスチャン・ホーナーは、ブレンドン・ハートレーと真剣な会話をするためにメディアセッションを延期したと報道。

    その場で、レッドブルは、2019年のトロロッソ・ホンダのドライバーとして、ブレンドン・ハートレーに代えて、アレクサンダー・アルボンを通達したと考えられている。

    日曜日の朝にブレンドン・ハートレーとの会話について質問されたヘルムート・マルコは「レーシングドライバーについて良いことは、クルマに乗って、バイザーを下げれば、すぐにすべての会話を忘れることができることだ」と述べた。

    すでにメキシコGPの週末には、トロロッソ・ホンダは2019年のドライバーとしてアレクサンダー・アルボンの起用を決断したと報じられていた。

    Auto Motor und Sport は、英国生まれのタイ人であるアレクサンダー・アルボンが、レッドブルのオーナーであるディトリッヒ・マテシッツのタイのパートナーの支援を確保したと報道。

    アレクサンダー・アルボンは、2018/19シーズンから3年間フォーミュラEに参戦する契約を日産と結んでいるが、レッドブルはすでにアレクサンダー・アルボンとの契約を解消することで日産と交渉をまとめているという。

    しかし、レッドブルは、今シーズン最終戦のアブダビGPが終了するまで契約を発表することは望んでいない。

    ヘルムート・マルコは「アブダビで我々からそれを聞くことになるだろう」と語った。

  • ホンダF1、メキシコGPで“スペック2”エンジンを使った理由

    ホンダF1、メキシコGPで“スペック2”エンジンを使った理由

    ホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充が、F1メキシコGPでトロロッソ・ホンダが最新スペックのエンジンではなく“スペック2”を走らせた理由を説明した。

    アメリカGPから連戦となるメキシコGPで、トロロッソ・ホンダは、再びピエール・ガスリーのパワーユニット(PU)を未使用の新仕様に交換した。アメリカGP後、組み立て上の不具合の懸念が見つかったためで、シーズン残り2戦に全力を尽くすべく、今回ペナルティーを受け入れてでも新たなPUを投入する作戦を選択した。

    ただ、メキシコGPでは、新仕様ではなく旧仕様のPUを使うことが事前からの既定路線だった。その理由をホンダF1の副テクニカルディレクターの本橋正充はこう説明する。

    「ロシアGPで新たなスペックのPUを投入したものの、メキシコの高地という特殊な状況では、平地とは違う特殊なキャリブレーションが必要なことは事前から分かっていました。そのため、パフォーマンスを最大限に把握しきれている旧仕様を入れて、ここに合わせたチューニングを行った方がパフォーマンスを発揮できるという判断をしました。新仕様については、ロシア、鈴鹿とやってきて、だいぶ手の内には入れていると思うのですが、メキシコという特殊な条件では何が起こるか分からないというのもありますし、きちんとレースを戦いたいという意味で、確実性があり、ほぼ把握した状態で使える旧仕様の方をここで使うことを決めていました」

    メキシコGPの開催されるメキシコシティは標高2200mを超える高地である。1965年、その高地での対応を武器にホンダF1が初めて勝利を獲得したグランプリとしても知られている。現在のPUにとって、高地がどう特殊で、それにどう対応したかについて本橋正充は語る。

    「標高の高さから空気密度が低くなってきますが、ICEには燃焼に必要な分の酸素を送り込まなければいけないので、その分ターボの仕事量が増えてきます。とはいってもレギュレーションを含めて、ターボの使い方、回転数などは制約があるので、ターボを高性能にすることには限界があります。そして、ターボが目一杯仕事をすると、燃焼を始めさまざまな部分の挙動が他のサーキットとは違ってくるため、そういったところのチューニングが必要になります。また、燃焼を賄えたとしてもエネルギーマネージメントも他とは変わってきます。特に一番大きいのは温度関連だと思っています。空気密度が低いというのは燃焼に対する酸素量だけではなく、PUの冷却面にも影響が出ます。通常より冷えなくなるので、若干高温になっても、きちんとトルクを出し、PU全体の機能として成立するようなセッティングやチューニングを施さなければなりません」

    高地対策に加え、もちろんサーキットの特性に合わせたセッティングにも気を使わなければならない。

    「このコースは長めのストレートもありますが、そこまでパワー感度が高いコースではありません。ストレートの後にコーナーがあってまたストレートという感じで、特にセクター3には中速から低速のコーナーがありますが、そこをうまく抜けないとストレートスピードが変わってきて、全体のラップタイムに影響が出ます。ですから、その部分を重視したドライバビリティーのセッティングが大事で、そういう意味でもドライバビリティー含めてより適切に対応できる旧スペックの方が、ここでは分があるのだと思います」と本橋正充は語った。

    メキシコGPの特殊性に対応したPUのセッティングと、車体側のアップデートがうまく噛み合い、プラクティスからトロロッソ・ホンダはペースよく走行した。ブレンドン・ハートレーはプラクティス1で9番手、プラクティス2で6番手となり、ガスリーもプラクティス3では8番手につける。予選では、Q1を10番手で突破したハートレーに期待がかかったが、最後のアタックでタイムを伸ばすことができず14番手にとどまった。
    決勝では、PU交換のためペナルティーを受け最後尾スタートとなったガスリーが、難しいタイヤ戦略をものにし、レース後半に速さを見せて10位入賞を果たした。この週末、マシン全体がうまく調整できた証となる1ポイント獲得だった。

    シーズンも大詰めとなり、残すところあと2戦。新仕様のPUの成果、そしてチーム全体のパフォーマンスアップを示し、今回失ったコンストラクターズチャンピオンシップの順位を回復するために、チームは一丸となって残り2戦に全力で挑む。

  • トロロッソ・ホンダ:F1メキシコGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1メキシコGP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1メキシコGPの決勝レースで最後尾からスタートしたピエール・ガスリーが10位入賞。ブレンドン・ハートレーは14位でフィニッシュした。

    第19戦メキシコGPの決勝レースが午後1時10分より行われた。午前中は青空が広がった天候も、レースが近づくにつれ雲が覆い始める。気温18℃、降水確率は20%で、決勝を迎えた。

    トロロッソ・ホンダの2台は、14番手スタートのブレンドン・ハートレーがスーパーソフトタイヤで、PU交換のペナルティーのため最後尾スタートのピエール・ガスリーがハイパーソフトタイヤでのスタートとなった。

    午後1時10分にフォーメーションラップがスタートし、71周のレースが幕を開けた。1周目、スタート後の混乱を切り抜け、ピエール・ガスリーは16番手に上がる。スタート直後にタイヤにフラットスポットを作ったブレンドン・ハートレーは1周目を終えるとピットインし、ウルトラソフトタイヤに交換、19番手でレースに戻った。6周目にはガスリーがピットインし、スーパーソフトタイヤに交換する。

    トロロッソ・ホンダは早めのタイヤ交換を選択したため、ポジションをいったん落とし、序盤はハートレーが17番手、ガスリーが19番手。10周を過ぎたころからほかの選手がピットインし、15周目にはハートレーが13番手、ガスリーが15番手にポジションを上げていく。20周目にはトロロッソ・ホンダの2台は、5台による接近したポジション争いを展開する。25周目にハートレーが2回目のピットインを行いスーパーソフトタイヤに交換。その2周後にはガスリーも2回目のピットインを行いスーパーソフトタイヤに交換した。早めに2回のピットインを行ったことで、ポジションを大きく落とした2台だが、中盤から追い上げを開始する。

    39周目にはハートレーが13番手、ガスリーが17番手を走行。ハートレーはこの周にほかの選手と接触しマシンにダメージを負い、さらに5秒ペナルティーを科された。45周目、上位の選手のピットインでハートレーは11番手に、ガスリーは14番手に上昇。53周目には激しいポジション争いを制しガスリーが12番手に上がりる。54周目、ガスリーは5秒ペナルティーが科されているハートレーとポジションを入れ替え11番手にポジションを上げ、さらに前に迫る。ハートレーも接近したバトルを展開し12番手を死守する。62周目にレッドブルのダニエル・リカルドがマシントラブルでストップし、ガスリーは10番手と入賞圏内に入った。ハートレーは激しいバトルの末にポジションを奪われ、12番手となる。

    ペースを上げて9番手を狙うピエール・ガスリーだが、接近するもののポジションを奪うには至らず10番手でフィニッシュ。ガスリーは最終ラップにレース中の自己ベストラップを更新した。ハートレーも12番手でチェッカーを受けたが、走路妨害で5秒ペナルティーが科され、リザルトは14位となっている。

    F1第20戦ブラジルGPはサンパウロのインテルラゴス・サーキットで11月9日~11日に行われる。

    ピエール・ガスリー (10位)
    「ルイス(・ハミルトン)、チャンピオンシップ獲得おめでとう! 彼にとってまた一つ新しい栄光をつかんだ年になったと思います。そして、マックス(・フェスルタッペン)もすばらしいレースを見せてくれました! 僕にとっての今週末のレースは、ポイント獲得をし、いい結果で締めくくれた一戦になりました。ペナルティーによりグリッド最後尾の20番手からスタートしたので上位10位以内でレースを終えることは難しいと思っていましたが、チーム一丸となって成し遂げることができました。ここ数戦タフなレースが続いていたので、1ポイントを獲得できたことはチームにとってとても大きなことだと思います。マシンのフィーリングもよく、正しい戦略を元にいいバトルをしながらで戦うことができたので、できることをすべて出しきれた一戦でした。タイヤマネージメントがキーでしたが、正しいタイミングでプッシュしつつ、タイヤをレース最後まで持たせることにもフォーカスもせねばならず、必ずしも“簡単な一戦”だったとは言えないレースだったと思います。ブラジルとアブダビではペナルティーを受けないはずですし、予選結果通りの位置からレースをスタートした上で、ザウバーチームからコンストラクターズチャンピオンシップでのポジションを奪い返すことができるようがんばります!」

    ブレンドン・ハートレー (14位)
    「スタートはうまく決めることができたと思います。しかし4コーナーに差し掛かったとき、ブレーキ直前にほかのマシンに前方に入られてしまい、ブレーキをロックさせてスーパーソフトタイヤにフラットスポットを作ってしまいました。残念なことにそれが原因で1周目でピットに入らなくてはいけなくなってしまいました。そのあとは1ピットストップ戦略でレースの残りを順調に走ることができました。タイヤマネージメントもうまくでき、手堅いレースだったと思います。オコンを必死で抑えたときの接触が原因となり、5秒のペナルティーが科されてしまい、とても悔しい結果となってしまいました。接触によるマシンのダメージとペナルティーがなければ、10番手でレースを終えることも可能だったのではないかと思いますし、最初の周回でのフラットスポットさえなければ、マシンのペースもよかったので、さらに上位を狙えたかもしれません。結果が伴わなかったので残念ではありますが、この週末のマシンの手応えはポジティブに感じました」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「まず、マックス・フェルスタッペン選手の見事な優勝、おめでとうございます! Aston Martin Red Bull Racingは、この週末を通してすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。そして、ルイス・ハミルトン選手とメルセデスの皆さん、ドライバーチャンピオン獲得おめでとうございます。メキシコでのレースはその標高の高さからブレーキとエンジンの冷却がキーポイントとなるため、いつもエンジニアにとっては大きな挑戦の一戦となります。そして正確なPUのパラメーターが必要となるため、PUマニュファクチュラーにとってもチャレンジングなレースではないでしょうか。私たちはロシアGPで使用した前スペックのPUを使用することにしたので、ピエールはレース最後尾からのスタートとなってしまいました。ピエールはスタートをうまく決めることができ、中団争いにも加わり、レースを通してうまくコントロールし戦ってくれたと思います。レース終盤にかけて、エリクソン選手(ザウバー)と見どころの多いバトルを繰り広げてくれましたが、残念ながら追い抜くことは叶いませんでした。しかし1ポイント獲得できたということは、マシンは今日十分に戦えるポテンシャルを持ち合わせていたということが証明できたのではないでしょうか。ブレンドンはスタート直後にフラットスポットができてしまったので、タイヤ交換のために1周目でピットに呼び戻さなければなりませんでした。そのあとはいいペースでレースを戦えていたのですが、オコン選手(フォースインディア)との接触でフロアにダメージを負ったのはもったいなかったかと思います。さらには5秒のペナルティーを受け、ゆえに14番手でレースを終えることなり、少し納得のいかない結果となってしまいました。ザウバーチームに2ポイントの差をつけられてしまいましたが、今シーズンはブラジルとアブダビであと2戦残っているので、コンストラクターチャンピオンシップの8位を奪い戻すために最大限の努力をして挑みたいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のレースでは、PU交換によるグリッドペナルティーのために最後尾からスタートしたガスリー選手が、アグレッシブな走りをみせて10位に入賞し、チームにとって貴重な1ポイントを獲得してくれました。ドライバーの走りに、チームのピット戦略がうまく噛み合った結果だったと思います。PUとしては、高地という通常とは異なる環境の中、2台揃ってトラブルフリーで週末を終えられたことは前向きに捉えています」

    関連:【動画】 F1メキシコGP 決勝ハイライト

  • ホンダF1 特集:高地レースでの戦い方

    ホンダF1 特集:高地レースでの戦い方

    ホンダF1のF1副テクニカルディレクターを務める本橋正充が、高地でのレースとなったF1メキシコGPの戦い方について解説した。

    標高約2,300mという超高地で開催されるメキシコGP。ここにはTV中継からは分かりづらい厳しさがあった。通常、日差しが強くて気温が高かったり、大雨が降ってウエットコンディションになったりというのは、画面を見ていても分かりやすいものだが、メキシコシティでは目に見えない負担が降りかかった。

    開催地であるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスの標高は2,285mで、F1全開催地の中で最も高い場所にあるサーキット。高地では酸素が薄くなることから、ここでは階段を昇っていくだけで、頭がフラフラしてしまうこともあるほど。

    本橋正充は、エンジニアたちの身体的な負荷についてこう語る。

    「正直、すごくしんどいです(笑)。高地では疲れやすくなりますし、メキシコGPはアメリカGPからの連戦というタイトなスケジュールですから。でも、現場でしっかりと自分の役割を果たすためには、体調管理も万全にしておかなければいけません」

    「実は、毎日トレーニングを行って体力を維持しているエンジニアもいます。F1の世界で働くには、フィジカル面も重要ですから。頭を使う仕事に思われがちですが、体力面の充実も欠かせないんです」

    働く人々への影響と同様に、マシンの各所にも高地が影響を及ぼし、パワーユニットのパフォーマンスも変化する。燃料と混合して燃える酸素の濃度が、平地とは変わるため、燃焼面に影響が出る。

    酸素と燃料の混合比率を「空燃比」というが、これを適正値にして燃焼させるために、PUのコンプレッサーから内燃機関(ICE)の燃焼室へ送り込む空気の量を調整している。この設定が、メキシコでは独特なものとなる。

    本橋正充は「高地では酸素濃度がかなり低いので、適切な空燃比にするためにコンプレッサーをより多く稼働させる必要があります」と語る。

    「きちんと燃焼させるためにICEに送りこむ酸素量には目標値を定めています。酸素濃度が低ければ、ICEへ送り込む空気を増やさなければならず、コンプレッサーの稼働を増やすために、コンプレッサーをより高速で回転させることになります」

    もし、メキシコでコンプレッサーを前戦のオースティンと同じレベルで稼働させれば、明らかに出力が落ちることになる。しかし、コンプレッサーの回転が増えると、今度はまた違った影響が出てきてしまうことになる。

    「コンプレッサーを高速回転させると、信頼性の面で大きな影響が出てきます。遠心力によってコンプレッサーとタービンの軸には大きな負荷がかかるからです」

    「また、これはパフォーマンス面にも影響があり、コンプレッサーの負荷が大きいと、送り込まれる空気の温度も上昇します。これが、燃焼タイミングのズレ、すなわち“ノッキング”を引き起こすので、回避するために出力を下げる必要が出てきます」

    大部分のレースが平地で開催されるため、メキシコの環境を念頭に置いたパワーユニット開発が行われることはほとんどない。したがって、運用面を変えて最適なパフォーマンスを引き出すしかなく、レースに向けて特別な準備が必要となる。

    「ハード面は他の開催地と同じなので、メキシコの高地に合わせた特別な調整が必要になります。ダイナモ上での作業になりますが、実際と似たコンディション下で調整を進めることができるように、メキシコの環境を再現して送り込む空気の気圧を下げます」

    「さらに条件を変えて、コンプレッサーとタービンの効率をあえて落とすこともあります。そうするとMGU-Hのパワーなど電力部分もチェックをして、どんな影響を受けるのかを確認しなければなりません。このように、燃焼面だけでなく、エネルギーマネジメントにおいてもテストを行うので、準備は膨大なものになります」

    しかし、高地の影響はパワーユニットだけにとどらない。マシンの空力面でも、空気が薄くなることでダウンフォースがかなり減少し、ウイングを最大に立てても高速コースのイタリア・モンツァと同レベルのダウンフォースしか得られず、直線でのスピードは速くなる。また、空気の密度が低いために通常よりも車体やPUの冷却効果が低いという特徴もある。

    そこで、メキシコに向けてパワーユニットの調整を行ったあとは、トロロッソと連携して、空力のパフォーマンスを損なわないようにしつつ、冷却面も含めたトータルのセットアップをしていかなければならない。

    「高地では薄い空気を取り込むことになるので、当然、影響は冷却面にも大きく出ますが、空力面との兼ね合いを考慮しなければなりません。水温や油温への負荷を気にしつつ、チームと協力してボディワークのセッティングを進めていきます」

    ターン1へ向かうストレートはかなり長く、ドライバーは1.2kmにわたってフルスロットルで走行するため、トップスピードも高くなる。このように全開時間が長いコースでは、高地でなくともPUのパフォーマンスが重視されるが、本橋正充はタイトでツイスティなコースであってもPUへの負荷を軽視できるわけではないと語る。

    「ロングストレートでは、PUへの負荷も大きくなりますが、ここがモナコのようなコースであったとしても負荷が軽くなるわけではなく、コンプレッサーやタービンの稼働を増やす必要があると考えています」

    「メキシコはカレンダーの中でも特殊ですから、気候に合わせた対策が必須です。オーストリアやブラジルも標高は高いのですが、メキシコほどの負荷にはなりません」

    メキシコでのチャレンジは、最も過酷なレース環境を戦い抜くということであり、標高だけでなく、超えるべきハードルも高いのだと言えそうだ。

  • トロロッソ・ホンダ 「1ポイント獲得は戦えるポテンシャルがあった証明」

    トロロッソ・ホンダ 「1ポイント獲得は戦えるポテンシャルがあった証明」

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストが、ピエール・ガスリーが10位入賞を果たしたF1メキシコGPのトロロッソ・ホンダの決勝レースを振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、最後尾グリッドからスタートしたピエール・ガスリーが10位入賞を果たして1ポイントを獲得。ブレンドン・ハートレーは12位で完走。レース後、5秒加算ペナルティを科せられて14位が最終リザルトとなった。

    「まず、マックス・フェルスタッペン選手の見事な優勝、おめでとうございます! レッドブル・レーシングウは、この週末を通してP1からチームはすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。そして、ルイス・ハミルトン選手とメルセデスの皆さん、ドライバーチャンピオン獲得おめでとうございます」とフランツ・トストはコメント。

    「メキシコでのレースはその標高の高さからブレーキ とエンジンの冷却がキーポイントとなるため、いつもエンジニアにとっては大きな挑戦の一戦となります。そして正確なPUのパラメーターが必要となるため、PUマニュファクチュラーにとてもチャレンジングなレースではないでしょうか」

    「私たちはロシアGPで使用した前スペックのPUを使用することにしたので、ピエールはレース最後尾からのスタートとなってしまいました。ピエールはスタートをうまく決めることができ、中団争いにも加わり、レースを通してうまくコントロールし戦ってくれたと思います。レース終盤にかけて、エリクソン選手(ザウバー)と見どころの多いバトルを繰り広げてくれましたが、残念ながら追い抜くことは叶いませんでした。しかし、1ポイント獲得できたということは、マシンは今日十分に戦えるポテンシャルを持ち合わせていたということが証明できたのではないでしょうか」

    「ブレンドンはスタート直後にフラットスポットができてしまったので、タイヤ交換のために1周目でピットに呼び戻さなければなりませんでした。そのあとはいいペースでレースを戦えていたのですが、オコン選手(フォースインディア)との接触でフロアにダメージを負ったのはもったいなかったかと思います。さらには5秒のペナルティーを受け、ゆえに14番手でレースを終えることなり、少し納得のいかない結果となってしまいました」

    「ザウバーチームに2ポイントの差をつけられてしまいましたが、今シーズンはブラジルとアブダビであと2戦残っているので、コンストラクターチャンピオンシップの8位を奪い戻すために最大限の努力をして挑みたいと思います」

    関連:F1メキシコGP 結果:フェルスタッペンが優勝、ハミルトンが王座獲得

  • ブレンドン・ハートレー 「もっと上位を狙えるペースはあった」

    ブレンドン・ハートレー 「もっと上位を狙えるペースはあった」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1メキシコGPの決勝レースを12位でフィニッシュ。5秒加算ペナルティによって最終リザルトは14位となった。

    14番グリッドからスーパーソフトでスタートしたブレンドン・ハートレーは、1周にフラットスポットを作ったことでピットインしてウルトラソフトに交換する。

    そこから11番手まで順位を上げるも、終盤にエステバン・オコンと接触して左側のフロアを破損。ピエール・ガスリーとオコンに抜かれて12位でフィニッシュした。この接触でハートレーには5秒加算ペナルティが科せられ、最終リザルトは14位に降格した。

    「スタートはうまく決めることができたと思う。でも、4コーナーに差し掛かったとき、ブレーキ直前にほかのマシンに前方に入られてしまい、ブレーキをロックさせてスーパーソフトタイヤにフラットスポットを作ってしまった。残念なことにそれが原因で1周目でピットに入らなくてはいけなくなってしまった」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「そのあとは1ピットストップ戦略でレース残りを順調に走ることができた。タイヤマネージメントもうまくでき、手堅いレースだったと思う。オコンを必死で抑えたときの接触が原因となり、5秒のペナルティーが科されてしまい、とても悔しい結果となってしまった」

    「接触によるマシンのダメージとペナルティーがなければ、10番手でレースを終えることも可能だったのではないかと思うし、最初の周回でのフラットスポットさえなければ、マシンのペースもよかったので、さらに上位を狙えたかもしれない。結果が伴わなかったので残念ではあるけど、この週末のマシンの手応えはポジティブに感じた」

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  • ピエール・ガスリー 「1ポイント獲得はチームにとってとても大きなこと」

    ピエール・ガスリー 「1ポイント獲得はチームにとってとても大きなこと」

    トロロッソ・ホンダンおピエール・ガスリーは、F1メキシコGPの決勝レースで10位入賞。チームに1ポイントをもたらした。

    パワーユニットとギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティで最後尾グリッドとなったピエール・ガスリーはハイパーソフトタイヤでレースをスタート。2周目には16番手に順位を上げる。

    5周目にフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)のリタイアで導入されたバーチャルセーフティカー期間中にピットインしてスーパーソフトに交換。最下位から粘りのレースを展開し、一時は7番手まで浮上。26周目にピットインして再びスーパーソフトを装着。

    終盤にチームメイトのブレンドン・ハートレー、エステバン・オコン(フォースインディア)をオーバーテイクし、ダニエル・リカルド(レッドブル)がリタイアしたことで10番手に浮上。10位を守ってチェッカーを受け、1ポイントを獲得した。

    「ルイス(・ハミルトン)、チャンピオンシップ獲得おめでとう! 彼にとってまた一つ新しい栄光をつかんだ年になったと思う。そして、マックス(・フェスルタッペン)もすばらしいレースを見せてくれた!」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕にとっての今週末のレースは、ポイント獲得をし、いい結果で締めくくれた一戦になった。ペナルティーによりグリッド最後尾の20番手からスタートしたので上位10位内でレースを終えることは難しいと思っていたけど、チーム一丸となって成し 遂げることができました。ここ数戦タフなレースが続いていたので、1ポイントを獲得できたことはチームにとってとても大きなことだと思う」

    「マシンのフィーリングもよく、正しい戦略を元にいいバトルをしながらで戦うことができたので、できることをすべて出し切れた一戦だった。タイヤマネージメントがキーだったけど、正しいタイミングでプッシュしつつ、タイヤをレース最後まで持たせることにもフォーカスもせねばならず、必ずしも“簡単な一戦”だったとは言えないレースだったと思う」

    「ブラジルとアブダビではペナルティーを受けないはずだし、予選結果どおりの位置からレースをスタートした上で、ザウバーチームからコンストラクターズチャンピオンシップでのポジションを奪い戻すことができるようがんばるよ!」

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  • ホンダF1「10位入賞はドライバーの走りとピット戦略が噛み合った結果」

    ホンダF1「10位入賞はドライバーの走りとピット戦略が噛み合った結果」

    ホンダのF1テクニカルディレクターを務める田辺豊治が、トロロッソ・ホンダのF1メキシコGPの決勝レースを振り返った。

    F1メキシコGPでは、パワーユニット(PU)とギアボックス交換によって最後尾からスタートしたピエール・ガスリーが10位入賞。ブレンドン・ハートレーは12位でレースを完走した(レース後、5秒加算ペナルティで14位に降格)。

    「今日のレースでは、PU交換によるグリッドペナルティのために最後尾からスタートしたガスリー選手が、アグレッシブな走りをみせて10位に入賞し、チームにとって貴重な1ポイントを獲得してくれました」

    「ドライバーの走りに、チームのピット戦略がうまく噛み合った結果だと思います」

    「PUとしては、高地という通常とは異なる環境の中、2台揃ってトラブルフリーで週末を終えられたことは前向きに捉えています」

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