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  • ブリヂストン:F1ドイツGP レースレポート

    ブリヂストン:F1ドイツGP レースレポート

    ブリヂストンが、2009年F1第9戦 ドイツGPの決勝レースを振り返った。

    ニュルブルクリンクで開催されたドイツGP決勝は、スーパーソフト・ミディアム・ミディアムの2ストップ戦略で戦ったレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが、難しいコンディションの中で開催されたハイペースのレースで自身初のF1優勝を飾った。

    スタート時に回避可能な衝突の原因を作ったとしてウェバーにはドライブスルー・ペナルティが科せられたが、彼は2位のチームメイトのセバスチャン・ベッテルを9.2秒引き離してのフィニッシュ。3位はスクーデリア・フェラーリ・マールボロのフィリペ・マッサだった。

    ベッテルはスーパーソフト・ミディアム・スーパーソフトのタイヤ戦略、マッサはスーパーソフト・スーパーソフト・ミディアムの戦略で今季初の表彰台を達成した。

    浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
    「130戦目で初のグランプリ優勝を果たしたマーク・ウェバーにお祝いを申し上げます。まさに日本の諺の「継続は力なり」を示してくれました。ブリヂストン・タイヤを使ってこの優勝が成し遂げられたことを我々は非常に嬉しく思っています。タイヤのテクニカルな面からも今回は非常にスリリングなレースでした。気温や路面コンディションといった条件を考えると、レースのほぼ最後までどれが優れたレース用タイヤかを決めるのがとても難しかったと思います。ドライバーやストラテジストも今日は頭を沢山使わなければならなかったと思いますが、同じチームのドライバーでも異なる戦略を使うなど、バラエティーに富んだ戦略が見られました」

    「路面コンディションは序盤、殆どラバーののっておらず、スーパーソフト・タイヤでスタートした選手の中にはグレーニングや性能の落ちという問題が発生した人もいました。また、ミディアム・コンパウンドをとてもうまく使いこなした選手もいます。特にフェルナンド・アロンソがこのタイヤで最速ラップタイムを記録する素晴らしい走りを披露してくれました。一方で、他の選手は同じタイヤでもグリップや性能を引き出す温度のマネージメントに苦しんだようです。この全てがさらにレースを興味深いものとしました」

  • ブリヂストン:F1ドイツGP予選

    ブリヂストン:F1ドイツGP予選

    ブリヂストンが、2009年F1ドイツGPの予選を振り返った。

    ニュルブルクリンクで開催されたドイツGP予選は、ブリヂストンのスーパーソフト・タイヤのグリップを充分に生かしたきったレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが自己初のF1ポールポジションを獲得した。

    ウェバーのタイムは1分32秒230で、2位のブラウンGPフォーミュラ1チームのルーベンス・バリチェロとの差は約0.1秒。3位はジェンソン・バトン(ブラウンGPフォーミュラ1チーム)だった。フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが、チーム及び自身最高の7位で予選通過したことは注目に値する。

    予選Q2は時折雨が降り、数多くの選手がブリヂストンの新しいインターミディエイト・タイヤを使用した。午前中のセッションの最速タイムは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがスーパーソフトのブリヂストンタイヤで記録した1分31秒121。

    浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
    今日の走行のポイントを教えて下さい。
    「今日は非常に興味深い1日で、マーク・ウェバーが初のポールポジションを獲得したのもエキサイティングでした。気温が低く、予選の最中に雨も降りましたので、タイヤ選択がより一層難しくなりました。ハンドルを握るドライバーたちにとっても、ピットウォールで戦略をねるチームスタッフにとっても難しい1日だったと思いますが、レッドブルとブラウンは素晴らしいリザルトを達成しました」

    明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
    「ニュルブルクリンクに来ている誰もが天気が一番のポイントだと言うと思います。明日は、空を睨んで次に何が起きるのかを考えている時間が多くなるでしょう。2年前のニュルブルクリンクは天気が変わりやすい非常にエキサイティングなレースでしたが、明日も同じようなレース展開になるかも知れません。ドライで気温が低ければブリヂストンのスーパーソフトが好んで使われると思いますが、ウェットならば、その時々のコースコンディションに合ったタイヤをウェット、インターミディエイト、ドライの中から選ばなければならないことになります。天候が変化しやすい場合は非常に難しい仕事になりますが、非常にエキサイティングな仕事でもあります」

  • ブリヂストン、F1第9戦ドイツGPの展望

    ブリヂストン、F1第9戦ドイツGPの展望

    ブリヂストンが、2009年のF1第9戦 ドイツGPの展望をタイヤサプライヤーの立場から語った。

    ブリヂストンは、2年ぶりにドイツGPの舞台となるニュルブルクリンク・サーキットでミディアムとスーパーソフト両コンパウンドを使用する。

    ニュルブルクリンク・サーキットはブリヂストンにとって歴史的に重要な場所だ。1981年4月、ノルドシュライフェ・サーキット(ニュルブルクリンク・サーキットの北コース)で行われたフォーミュラ2選手権レースで、ティエリー・ブーツェンのブリヂストンタイヤ装着BMWエンジン搭載マーチ812マシンがトップでゴール、ブリヂストン装着車がヨーロッパのメジャーなレースで初めての優勝を達成したからである。

    安川ひろし (ブリヂストン・モータースポーツ推進室長)
    「ドイツはブリヂストンにとって良いマーケットであり、ブランド知名度が大変高い地域の一つです。私たちのF1参戦はこのブランド知名度の向上に大いに貢献し、数多くの主要自動車メーカーの母国であるドイツで私たちは常に大きな支持を得ています。ブリヂストン・モータースポーツがレース参加を開始した活動初期の歴史に深く関わる場所を訪れることは、いつも楽しみなものです」

    浜島裕英 (ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長)
    ――ニュルブルクリンクの課題は何か?
    「ニュルブルクリンクは高速、中速、低速コーナーが混在している面白いレイアウトで、ドライバーとチームにとって適切なセットアップを見つけることが課題になります。私たちが用意するミディアムとスーパーソフトコンパウンドはレースをエキサイティングなものにするでしょう。セクター1とセクター3は、中間セクターよりもタイヤのグリップ力、トラクション、そしてブレーキ・パフォーマンスが必要になります。また高低差のあるエキサイティングなコースです。様々なライン取りが可能な第1コーナーでは、シケインがオーバーテイク・ポイントになります。ブレーキ・バランスも重要で、減速時にタイヤをロックさせたり、フラットスポットを作ったりしないよう注意する必要があります」

    ――ニュルブルクリンクならではの気象条件への配慮はあるか?
    「私たちが前回このサーキットを訪れたときは、大変エキサイティングなウェットレースになりました。ドイツのアイフェル地方にあるニュルブルクリンクでは、しばしば予想できない天候の変化を経験することがあります。この時期は1年でもとても暑いのですが、たとえ夏であっても、私たちは以前ここでかなりの低温を経験したことがあります。ニュルブルクリンクでのブリヂストンの歴史を振り返ると、DTMレースがあった4月の週末に雪が降ったこともありました。ですから、まったく予想ができないのです」


    浜島裕英のF1 ドイツGP 解説
    「ニュルブルクリンクはタイヤにとってそんなに苦しいサーキットではないですね。ただ、バーレーンよりはタイヤにとってきついですから、ソフト側を上手く使いこなせるかが重要ですね」

    「注目は勝負所となるスタート直後の1コーナーと、シケイン(ターン13)。1コーナーで失敗すると、4コーナーで抜かれてしまいますから。その後はずっと抜けませんが、シケインの飛び込みでもインを刺されてしまいます。その後の最終コーナーも厳しく、ここで失敗するとまた1コーナーで抜かれる可能性がある。意外と抜きどころがありますよ」

    「あとは、ここに限った話ではありませんが、混み合った1コーナーでは幅広のフロントウイングがタイヤを切らないか心配ですね」

    「ブラウンGP追撃の最右翼、ベッテル選手を筆頭に、グロック選手、ハイドフェルド選手、ロズベルグ選手、スーティル選手と、多くのドライバーにとっての母国レースとなるドイツGP。彼ら「ドイツ勢」の走りに注目しましょう」

    開催日程:2009年 F1 ドイツGP

  • ブリヂストン、F1イタリアGPまでのタイヤ配置を発表

    ブリヂストン、F1イタリアGPまでのタイヤ配置を発表

    ブリヂストンは、第10戦ハンガリーGPから第13戦イタリアGPまでのタイヤ配置を発表した。この4戦では、隣り合ったスペックのタイヤが組み合わされる。

    今年これまで、ブリヂストンはモナコGPを除いた各GPで2ステップ離れたタイヤコンパウンドを使用してきた。

    このシステムはF1チームから要求されたものであり、2つのタイヤ間でのパフォーマンスをより大きくすることが意図されている。

    しかし、ブリヂストンの浜島裕英は、ハンガリー、バレンシア、スパ、モンツァの4つのトラックでは、そのタイヤの格差が現実的ではない考え、昨年のように1ステップのタイヤ配置に決定したと語る。

    「今年これまでのレースで集めたデータと、今後レースで訪れるトラックに関する情報を組み合わせて、タイヤ割り当てコンセプトを変更しました」

    「ハンガリーは、最も柔らかいタイヤが必要なサーキットです。これはストリートコースにも当てはまります。モナコで最も柔らかいタイヤ配置を使いましたが、バレンシアでも再び使います」

    「スパは気温がかなり低くなりそうなので、ハードコンパウンドでは困難を引きことすかもしれませんし、スーパーソフトでは柔らかすぎます。ですので、ミディアムとソフトの配置ということになります」

    「モンツァは、ハードコとソフトでは差があまりに大き過ぎるため、ソフトとミディアムを持ち込みます」

    2009年中盤戦のタイヤコンパウンド

    第10戦 ハンガリーGP スーパーソフト&ソフト
    第11戦 ヨーロッパGP スーパーソフト&ソフト
    第12戦 ベルギーGP ソフト&ミディアム
    第13戦 イタリアGP ソフト&ミディアム

  • ブリヂストン:F1イギリスGP レースレポート

    ブリヂストン:F1イギリスGP レースレポート

    ブリヂストンが、2009年F1第8戦 イギリスGPの決勝レースを振り返った。

    シルバーストンで開催されたイギリスGP決勝は、ソフト・ソフト・ハードの戦略を使ったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが曇りの涼しいコンディションの中、ハイペースのレースで今季2度目の優勝を果たした。

    ベッテルに15秒遅れて2位でフィニッシュしたのは、同じ戦略を使ったチームメイトのマーク・ウェバー。3位表彰台は、ソフト・ハード・ソフトの戦略を使ったブラウンGPフォーミュラ1チームのルーベンス・バリチェロの手に渡った。

    ほとんどの選手がブリヂストンのソフトタイヤでハードよりも速いタイムを記録し、ここではソフトがレース用タイヤとして優位な性能を発揮、耐久面でも優れていた。

    安川ひろし (ブリヂストン モータースポーツ推進室長)
    「今シーズン2度目の優勝を果たしたセバスチャン・ベッテルと今年2度目の1−2フィニッシュを果たしたレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。シルバーストンは最高の雰囲気で、週末を通じて素晴らしい観衆に包まれていました。このイギリスはブリヂストンにとって非常に重要な市場であり、ブリヂストン・モータースポーツの活動の重要な拠点です。」

    浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
    「今日は涼しいコンディションでしたが、レッドブルの2台が非常にホットなペースを見せてくれたレースでした。彼らはブリヂストンのハード及びソフトタイヤを非常にうまく使いこなしました。レッドブルの2台の最速ラップタイムは他車を0.5秒以上も上回っていました。ソフトのブリヂストンタイヤは、特に路面にラバーが乗った第2スティント以降で高い性能を発揮しました。ハードのブリヂストンタイヤは、ベストのラップタイムが出るまでにはソフトよりも時間がかかりました。これは、いくつかの興味深いポジション争いのバトルの中でも頻繁に表れていました。シルバーストンは今日、エキサイティングなスピードの速いレースを提供してくれました」

    関連:
    F1イギリスGP:ベッテルが優勝!レッドブルがワン・ツー!

  • ブリヂストン:F1イギリスGP予選

    ブリヂストン:F1イギリスGP予選

    ブリヂストンが、2009年F1イギリスGPの予選を振り返った。

    シルバーストンで開催されたイギリスGP予選は、ブリヂストンのソフトタイヤでレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが今季3度目のポールポジションを獲得した。

    ベッテルの記録は1分19秒509。ブラウンGPフォーミュラ1チームのルーベンス・バリチェロが約0.3秒差の2位、マーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)が3位だった。

    ブリヂストンの新しいインターミディエイトタイヤがグランプリで使われたのは今日が初めてで、午前中のプラクティスセッションで数多くの選手がこのタイヤを装着して走った。このセッションの最速ラップタイムは、AT&Tウィリアムズのニコ・ロズベルグがソフトタイヤで記録した1分18秒899。

    浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
    今日の走行のポイントを教えて下さい。
    「今日はシルバーストンに集まった非常に大勢の観客の前で今回持ち込んだブリヂストンのF1タイヤのドライ及び雨用の全てのレンジが使われました。第1セッションの始まりの路面が濡れていただけでしたので、インターミディエイト及びウェットタイヤが使われると同時にブリヂストンの2種類のドライタイヤが使われました。このおかげで、明日がどんな天気になっても良い準備ができたと思います。予選では非常に速いラップタイムがいくつか記録されましたが、特にセバスチャン・ベッテルがハードタイヤを装着したQ2の最速タイム、及びソフトタイヤでポールポジションを獲得したタイムは素晴らしかったと思います。シルバーストンは高速サーキットですが、今の世代のクルマと我々のスリックタイヤには非常に良くマッチしています」

    明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
    「シルバーストンで我々が何度となく目にしてきたように、ここでは天気が何よりも大きな要素となります。昨年のように雨になれば、インターミディエイトとウェットのブリヂストンタイヤのどちらを使うか、もしくはハードかソフトのドライタイヤが使えるだけ路面が充分に乾いたかという難しい判断を迫られることになります。雨が降らず気温が低ければ、ハードタイヤで充分なスピードを得るまでには3〜4周かかりますので、スタートではソフトタイヤが好まれるでしょう。明日はエキサイティングなレースになる可能性が高いと思います」

  • ブリヂストン、F1第8戦イギリスGPの展望

    ブリヂストン、F1第8戦イギリスGPの展望

    ブリヂストンは、2009年のF1第8戦 イギリスGPの展望をタイヤサプライヤーの立場から語った。

    ブリヂストンは、今年限りで開催が終了する予定のシルバーストン・サーキットでのイギリスGPにハードとソフトの両コンパウンドで臨む。

    ドライバーとチームは、スタート・フィニッシュ・ストレート前に低速セクションを擁する、ほぼ全域を高速で駆け抜けるこのサーキットの課題に挑む。スピードが速く、しかも路面が粗いため、タイヤは終始過酷な状況下に置かれることになる。

    安川ひろし (ブリヂストン・モータースポーツ推進室長)
    「シルバーストンは私たちがよく知っているサーキットであり、これまで何年にもわたり面白いレースが展開されてきたサーキットの一つです。ブリヂストン・モータースポーツはヨーロッパの拠点をイギリスに置いているため、シルバーストンでのレースは母国GPのようなものです。私たちがタイヤサプライヤーとしてF1参戦を開始した当時掲げていた目標の一つがブランド認知度の向上で、ブリヂストンはイギリスで私たちのF1プログラムの活用に努めてきました。イギリスはブリヂストンにとって重要なヨーロッパ市場の一つです。今週末は観戦してくださる皆さんがスリリングなレースを堪能できるよう願っています」

    浜島裕英 (ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長)
    ——イギリスの課題は何か?
    「スタート・フィニッシュ・ライン手前の低速セクションはグレイニングを誘発するため、特に初日のセッション開始後にグレイニングが多発すると予想しています。シルバーストン・サーキットはほぼ全域が高速セクションなので、マシンには高速コーナーでの安定性が、そしてタイヤには耐熱性と耐磨耗性が必要になります。最終セクターは低速なので、高速セクションと同様に適正なセットアップが効果を発揮するでしょう」

    ——シルバーストンならではの気象条件への配慮はありますか?
    「昨年のレースはウェットでした。このコースでは天候が変わりやすいので、面白いレースになるでしょう。シルバーストンの路面は粗く、濡れた状態からかなり早く乾きます。私たちはまだ新しいインターミディエイトコンパウンドをウェットレースで使用したことがありません。インターミディエイトはソフトなコンパウンドですが、シルバーストンのような路面の粗いコースでも十分機能を発揮すると確信しています」

  • ブリヂストン:F1トルコGP レースレポート

    ブリヂストン:F1トルコGP レースレポート

    ブリヂストンが、2009年F1第7戦 トルコGPの決勝レースを振り返った。

    快晴で暑いコンディションの中、イスタンブール・パーク・サーキットで開催されたトルコGP決勝は、ハード・ハード・ソフトの2ストップ戦略で戦ったブラウンGPのジェンソン・バトンがペースの速いレースに優勝した。

    バトンに6.7秒遅れてフィニッシュしたのは、同じタイヤ戦略で戦ったレッドブル・レーシングのマーク・ウェバー。3位表彰台はウェバーのチームメイトのセバスチャン・ベッテルの手に渡った。ベッテルは、最終スティントのみがソフト・タイヤの3ストップ戦略を使った唯一のドライバーだった。

    トルコではブリヂストンのハード・タイヤが安定したパフォーマンスで、ソフトに比べ優位なレースタイヤとしての 性能を発揮した。レースの最速ラップタイムは40周目にハード・タイヤを装着してバトンが記録した1分27秒579。フロントに装着されたソフト・タイヤにいくらかのグレイニングが見られたが、特に問題を引き起こすことはなかった。ほとんどのドライバーが2ストップ戦略を用いたが、ルイス・ハミルトン(ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス)とセバスチャン・ブルデー(スクーデリア・トロロッソ)は1ストップ戦略でレースをフィニッシュした。

    浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
    「今日はとても気温の高いコンディションの中で行われた非常に興味深いレースでした。とても良いチームワークを見せたブラウン・チームとジェンソン・バトンにお祝いを申し上げます。ここはタイヤに非常にシビアなサーキットですが、タイヤに過酷なことで知られているターン8でもタイヤの問題はありませんでした。今日もソフト・タイヤにはグレイニングが見られましたが、昨日ほどではなく、ラップタイムもまずまずの速さでした。このサーキットでは2種類のコンパウンドのラップタイムの差がそれほど大きくない一方で、ハードの方が高い耐久性を発揮しましたので、タイヤ戦略を考えるのはかなり楽だったと思います。今日は1ストップ戦略も見られました。これは、ソフト・タイヤでも長いスティントが可能だったということを表しています」

    関連:
    F1トルコGP:ジェンソン・バトンが今季6勝目

  • ブリヂストン:F1トルコGP予選

    ブリヂストン:F1トルコGP予選

    ブリヂストンが、2009年F1トルコGPの予選を振り返った。

    イスタンブール・パークで開催されたトルコGP予選は、ブリヂストンのソフト・タイヤを装着したレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。

    1分28秒316を記録したベッテルと0.1秒差の2位は、同じくソフトのブリヂストン・タイヤを装着したブラウンGPフォーミュラ1チームのジェンソン・バトン。3位はハード・コンパウンドを使ったルーベンス・バリチェロ(ブラウンGPフォーミュラ1チーム)。

    スクーデリア・フェラーリ・マールボロのフィリペ・マッサがハード・タイヤで午前中のプラクティス・セッションの最速タイムである1分27秒983を記録した。今日の予選は接戦で、Q1では1秒内に上位16台、Q2では0.5秒内に上位10台が入った。

    浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
    今日の走行のポイントを教えて下さい。
    「今日は接戦のエキサイティングな予選セッションでした。コンパウンドの選択と正しいセットアップを決めるのが最も大変な仕事だったと思います。コースコンディションは昨日よりも向上していましたが、昨日よりも気温は高く、風は弱かった為、昨日からいくつかの条件が変わっており、選手にとっては難しい挑戦となりました。ソフトのブリヂストン・タイヤはハード・コンパウンドよりも速いタイムを記録しましたが、差はほんのわずかでした。ソフト・タイヤがまだハードよりもグレイニングが多いようですが、今日はこの対処が結果を左右する要因となりました」

    明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
    「多くの選手にとってはソフトのブリヂストン・タイヤのマネージメントが最も重要なポイントとなります。ハード・コンパウンドは安定したパフォーマンスを発揮しており、今年に入って多くのレースで見られたようなハードとソフトの大きなタイム差はありません。データを見ると、今のところタイヤに厳しいターン8でも目立った問題はありませんが、明日のレースでは重い燃料を積んでの長いレーススティントになりますので、注意して見守りたいと思います」

    関連:
    F1トルコGP 予選:セバスチャン・ベッテルがポールポジション

  • ブリヂストン、F1第7戦トルコGPの展望

    ブリヂストン、F1第7戦トルコGPの展望

    ブリヂストンの浜島裕英が、2009年のF1第7戦 トルコGPの展望をタイヤサプライヤーの立場から語った。

    ブリヂストンは、この粗いインサンブールパーク・サーキット用に初めてソフトコンパウンドを投入し、これまで同サーキットで使用してきたハードコンパウンドと共に、難しく起伏の大きなこのコースに挑む。

    トルコGPの舞台は今シーズン初めての反時計回りに進行するサーキットである。ヘルマン・ティルケが設計した全長5.34kmのこのコースには、あらゆるタイプのコーナーが混在し、タイヤに大きな負荷がかかる。

    コース最大の難関はターン8である。3つの頂点で構成されるこの長い左カーブでは、特に右フロントタイヤに大きな負荷がかかる。コース全体で平坦な場所はわずかで、そのほとんどに高低差があり、ドライバーは本物のジェットコースターに乗っているかのようだ。

    スタート・フィニッシュ・ラインがあるストレートに抜ける最終コーナーも、各チームにとって戦略を練る必要がある場所である。このターン12からターン14は、左カーブ、右カーブ、左カーブで構成されるコース最低速区間で、そのまま最高速のストレートに続いていく。タイヤのグレイニングを誘発しやすい場所であり、チームとドライバーは、グランプリ開始直後の、特にまだゴムがのっていない汚れたコース上で走行する時に、グレイニングを最小限に抑えるよう注意を払うことが必要になる。

    昨年のトルコGPでは、ポールポジションからスタートしたフェリペ・マッサ(フェラーリ)が、「ミディアム‐ミディアム‐ハード」のタイヤ戦略でシーズン2勝目となる優勝を果たした。

    浜島裕英 (ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長)
    トルコの課題は何か?
    「イスタンブールは多種多様なコーナーの混在する、マシン・セットアップとタイヤポテンシャルの十分な活用が難しいコースです。このコースには高速セクションがあり、ハードブレーキングも必要になります。この二つの要素によってタイヤは大きなエネルギーを受けるため、摩耗とグリップダウンを警戒する必要があるでしょう。このサーキットはタイヤに厳しいコースであり、また大多数のサーキットとは異なる反時計回りに進むコースなので、ドライバーにとっても難しいレースになります」

    難所のターン8でタイヤをどのように対応させるのか?
    「ターン8は難しいコーナーです。私たちは過去に経験してきた問題からこのコーナーについては多くのことを学んできました。今シーズン私たちはスリックタイヤを使用していますが、溝付きタイヤよりもスリックタイヤのほうが本来トレッドは丈夫なのです。それに加えて、これまで集めてきたデータを利用してタイヤを開発しましたので、大きな問題はないと予想しています。しかし、ターン8はシーズンを通じて最も大きなGフォースが発生するコーナーなので、常に警戒を怠らないようにしています」

    浜島裕英のF1 トルコGP 解説
    トルコもタイヤに厳しいコースです。いちばんキモになるコーナーは左に回り込んでいく複合コーナーのターン8。長時間強いGフォースがかかるこのコーナーは、富士スピードウェイの100Rと並んでタイヤとドライバーに最も厳しいコーナーですね。手前にシケインを造って欲しいくらいで……。いったい誰が造ったコーナーかは知りませんが、タイヤ屋としては好きじゃありません(笑)。ところがここで連勝しているドライバーがいるんですよね。なぜかな?と思うんですが、インテルラゴスでも勝っているところをみるとマッサは左回りが得意なのかもしれません。ターン8だけ取り上げればハミルトンも速いのですが、あまりフロントタイヤに力をかけすぎると、スティント後半までにリヤタイヤがボロボロになるかもしれませんし、スピンの可能性もあります。タイヤマネージメントが重要になるサーキットですね。