タグ: フェルナンド・アロンソ

  • フェルナンド・アロンソ、技術系チーム代表の増加に本音「いまのF1は別物だ」

    フェルナンド・アロンソ、技術系チーム代表の増加に本音「いまのF1は別物だ」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、F1におけるチーム代表の顔ぶれが変化している現状について、「いまのF1は以前とは違う」と語った。近年は、ビジネス畑出身ではなく、技術バックグラウンドを持つ人物がチームを率いるケースが増えており、その流れが契約交渉のあり方にも影響を与えているという。

    かつてのF1では、チームのトップが競技面とビジネス面の双方を統括するのが一般的だった。

    エディ・ジョーダン、ロン・デニス、フラビオ・ブリアトーレといった強烈な個性を持つリーダーが、チームを象徴する存在として君臨していた時代だ。

    しかし現在は、技術責任者出身のチーム代表が増え、CEOなどの商業部門トップと二頭体制を組むケースが主流になりつつある。アロンソは、こうした変化の背景には、F1そのものがよりデータ主導の競技へと進化したことがあると指摘する。

    「違うのは間違いない」とアロンソはメディアに語った。

    「でも、スポーツ自体が違うし、世界も違う。いまはすべてがパフォーマンス重視で、毎週末に完璧を目指そうとしている。マシンは何千ものシミュレーションで動かされ、セットアップも完璧さを追求している。そういう時代だ」

    「週末にやっていることに直感が入り込む余地は少なくなった。すべてがデータによって動かされている」

    アロンソは、過去のF1では「人」を相手に戦っていた側面が強かったとも振り返る。

    「昔は強烈な個性と向き合う必要があった。ルカ・ディ・モンテゼーモロ、フラビオ(ブリアトーレ)、エディ・ジョーダン、ロン・デニス……みんなそれぞれ違っていた」

    その一方で、現代のF1においては、ドライバーにとってある側面が難しくなっているとも冗談交じりに語った。

    「たぶん、いまは契約交渉のほうが大変かもしれない。数字とデータの話になるからね」とアロンソは笑った。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    現在所属するアストンマーティンについて、アロンソは「技術と商業のバランスが取れているチーム」だと評価する。

    「僕たちのチームは恵まれていると思う。素晴らしい技術リーダーがいるし、同時にとても強い商業チームもある」

    「スポンサーがいて、そしてトップにはローレンス(ストロール)がいる。彼は今でも昔ながらのキャラクターで、レースへの情熱が血の中にある。すべてがデータというわけじゃない。だから、いまは本当に楽しいチームだ」

    アストンマーティンの人材と体制への確信
    アストンマーティンは、近年テクニカル人材を積極的に補強してきた。アロンソ自身も、チームに明確な「欠けている部分」はないと感じているという。

    「サーキットにいるチームも強い。アンディ・スティーブンソンをはじめ、経験豊富な人たちがいるし、レースエンジニア、パフォーマンスエンジニア、戦略も揃っている」

    「ランスと僕の2人で、合わせて35年の経験がある。レースチームの経験や、成功に必要なビジョンが欠けているとは思っていない」

    「心配していることはない。ただ、来年は速いクルマが必要なだけだ」

    最新鋭のファクトリーと風洞、そして実績ある人材が揃った今、アロンソはアストンマーティンの成功を確信している。

    「ファクトリーは完成した。風洞も新しくて、もう使っている」

    「エイドリアン・ニューウェイ、アンディ・コーウェル、エンリコ・カルディレがいる。つまり、素晴らしい人材と才能が揃っている」

    「問題は、それらをどれだけ早く噛み合わせられるかだ。数か月で十分なのか、それとも1シーズン必要なのか、それは分からない」

    「でも、アストンマーティンは成功する。それは保証できると思っている。一番の問題は、いつなのか、ということだ」

    「僕たちは皆、それをできるだけ早く実現しようとしている」

  • フェルナンド・アロンソが“15億円超”の超希少車メルセデスCLK GTRを披露

    フェルナンド・アロンソが“15億円超”の超希少車メルセデスCLK GTRを披露

    フェルナンド・アロンソが、極めて希少で“1,000万ドル級”とされるメルセデスを披露した。スペイン人ドライバーが新たに所有しているとみられるのは、伝説的なロードカー「CLK GTR」だ。

    フェルナンド・アロンソは、経済的に成功していることを改めて示す形となった。近年、2度のF1ワールドチャンピオンは、自身のカーマニアとしての一面をたびたびSNSで公開しており、個人コレクションに並ぶ高級車の数々とともに姿を見せている。

    つい最近も、アロンソはアストンマーティンのDBX Sを受け取ったばかりだ。価格は約21万ポンドとされ、多くの人にとっては十分すぎるほどの高級車だが、アロンソのガレージの中では際立った存在とは言い難い。

    例えば、約250万ドル(約3億8,750万円)の価値があるとされるアストンマーティン・ヴァリアントがあるが、それすら今回の一台によって影が薄くなった可能性がある。

    アロンソが新たにコレクションに加えたとみられるのが、正真正銘のメルセデス CLK GTRだ。このマシンは、モータースポーツとロードカーの歴史において、ほとんど神話的な存在とされている。

    CLK GTRは、1990年代後半にホモロゲーションモデルとして開発された特別なスーパーカーで、ル・マンを制したメルセデスの耐久レースカーを直接のベースとしている。生産台数はごくわずかに限られ、現存するロードカーの中でも最も希少なモデルのひとつとされている。

    現在では、CLK GTRは市場で1,000万ドル(約15億5,000万円超)を超える価格で取引されることも珍しくない。

    この個体がアロンソの所有車であることを裏付ける要素として注目されているのが、ナンバープレート「1414」だ。この数字は、アロンソの象徴的なレースナンバー「14」を明確に示唆している。

    オンライン上で出回っている短い映像の中では、アストンマーティンのドライバーであるアロンソ本人が、実際にこのCLK GTRのステアリングを握っている姿が確認できる。

  • フェルナンド・アロンソ、F1タイトルから20年「正直、信じられない」

    フェルナンド・アロンソ、F1タイトルから20年「正直、信じられない」

    フェルナンド・アロンソは、自身がF1で2度目、そして最後のワールドタイトルを獲得してから今季で20年になるという事実について、「正直、頭が追いつかない」と率直な心境を明かした。

    2006年、当時ルノーに所属していたアロンソは、フェラーリのミハエル・シューマッハとの壮絶なタイトル争いを制し、最終的に13ポイント差で連覇を達成した。シューマッハが5年間にわたって築いてきた支配を終わらせたその快挙は、アロンソが今後何年にもわたってF1の中心的存在になることを予感させるものだった。

    しかし、その後のキャリアは必ずしも順風満帆ではなかった。2007年にマクラーレンへ移籍し、若きルーキーだったルイス・ハミルトンとコンビを組んだが、チーム内の政治的な問題に巻き込まれ、わずか1ポイント差で3年連続タイトルを逃す結果となった。

    その後ルノーに復帰するも大きな成果は得られず、続いてフェラーリへ移籍。そこでは4シーズン中3度にわたりランキング2位となったが、いずれもレッドブルとセバスチャン・ベッテルという新たな絶対王者の前に阻まれた。

    さらにマクラーレンへの不運な移籍を経てF1から一時離脱。その間、アロンソはル・マン24時間レースで2度の総合優勝を果たし、2019年には世界耐久選手権のタイトルも獲得した。のちにアルピーヌで2年間F1に復帰し、現在はアストンマーティンで4年目のシーズンを迎えている。

    最後のタイトルから20年が経った今なお、アロンソがF1の舞台で“待望の3冠目”を目指して戦っているという事実は、驚くべきものだ。

    「こういうことは普段あまり意識しないけど、少し立ち止まって振り返ると、やっぱり信じられない気持ちになる」とアロンソはニューヨーク・タイムズに語った。

    「そんなに昔のことだとは感じない。2007年、2010年、2012年と、僕はチャンピオン争いをしてきたし、最後に勝ったレースも2013年だ。2013年以降、自分が勝てない状態にあるとか、勝てる感覚を失ったとか、そう感じたことはなかった。たとえ、そこまで近づけなかったとしてもだ」

    さらにアストンマーティンで臨んだ2023年シーズン序盤、8戦中6回の表彰台を獲得したことにも言及し、こう続けている。

    「2023年の表彰台は、僕自身への確認であり、同時に、まだここにいるということを皆に思い出させるものだった。

    マシンさえあれば、僕は結果を出せる。F1を離れていた間に、世界耐久選手権やル・マンで勝ったことも、同じことだ」

    「もちろん、20年前のブラジルでF1ワールドチャンピオンを決めた時と同じ感情ではない。でも、あれに一番近い瞬間と感覚ではあった。

    僕にとって最後の大きな満足感は、20年前ではなく、数年前にあった。だから、20年が経ったとは感じない。それが、今の正直な感覚だ」

  • アロンソが語る「ホーナー不要論」 アストンマーティンF1が選んだ明確な道筋

    アロンソが語る「ホーナー不要論」 アストンマーティンF1が選んだ明確な道筋

    アストンマーティンF1は、2026年F1新時代を見据えた組織再編を進めるなかで、ひとつの大きな噂と距離を置いた。長年レッドブルを率いてきたクリスチャン・ホーナーの加入説だ。

    ホーナーは2025年夏、20年にわたるレッドブルでの体制に終止符が打たれて以降、パドック最大の「空席」となっている存在で、現在はアルピーヌが有力な行き先として取り沙汰されている。一時はアストンマーティンF1の名も噂に浮上したが、チーム内部ではすでに方向性が固まっている。

    ローレンス・ストロールはホーナー説に明確な線を引き、エイドリアン・ニューウェイをチーム代表に据え、アンディ・コーウェルを新たな戦略的役割へと配置した。フェルナンド・アロンソは、その布陣を冷静に見つめながら「空席は存在しない」と受け止めている。

    マネジメントにこれ以上の人材は不要
    スカイF1の取材で、ホーナーを別の形で迎え入れる可能性について問われたアロンソは、慎重ながらも明確な言葉を選んだ。

    「分からない。今のところ、それは僕が答える質問ではないと思う」とアロンソは語った。

    「ただ、エイドリアンが今その役割を担い、アンディも別の責任を引き受けていて、彼は非常に有能だ。ローレンスも偉大なリーダーで、常に最大限のコミットメントと決意を持っている。そう考えると、マネジメントにこれ以上の人材が必要だとは思わない。もちろん、最終的な判断は僕ではないけどね」と続けた。

    これはホーナーの実績を否定するものではなく、現在のアストンマーティンF1の中核がすでに機能しているという評価だ。指揮系統が明確な今、さらに大物を加えることは、かえって焦点をぼかす危険があるという考えがにじむ。

    フェルナンド・アロンソ F1 クリスチャン・ホーナー

    ニューウェイが生む“重力”と人材効果
    アロンソが強調するのは、ニューウェイの存在そのものがチームにもたらす吸引力だ。

    「エイドリアンがチームにいることで、人材を引き寄せると思う。それは間違いない」とアロンソは語った。

    「誰もがエイドリアン・ニューウェイと一緒に働き、彼から学びたいと思っている。そういう存在だ。彼がチーム代表であることで、さらに多くの人がこのチームに加わることを夢見るはずだ。それは僕たちにとって良いニュースだ」と述べた。

    ニューウェイの昇格は、組織上のリスクではなく、採用面での強力な武器になるという見方だ。優れたエンジニアを動かすのは説得ではなく、インスピレーションであり、その象徴がニューウェイだという。

    フェルナンド・アロンソ F1 エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    最も重要な仕事を守るために
    もっとも、アロンソの支持にはひとつの含みもある。ニューウェイの才能は、あくまでマシンに向けられるべきだという点だ。

    「正直に言って、彼には速いクルマを作るためのすべてのスキルがあると思う」とアロンソは語った。

    「ただ、今のチーム代表という役割は少し違っていて、メディア対応やスポンサー対応など、別のことも求められる。エイドリアンがそういうことを全部やらず、重要な部分に集中できればいいと思っている」と続けた。

    「彼はチームの運営方法や、全員を一つの方向に集中させる方法を知っている。素晴らしいリーダーだし、この発表には満足している」と締めくくった。

    3度目のワールドチャンピオン獲得を狙い続けるアロンソにとって、必要なのは新たな権力者ではない。求められているのは、方向性の一致と勢い、そして何よりも速いマシンだ。

    その意味で、ホーナーを迎え入れなかった判断は機会損失ではなく、アストンマーティンF1が「自分たちが何を望んでいるのか」をようやく正確に理解した証だと、アロンソは見ている。

  • F1最年長アロンソ、マルク・マルケスのMotoGP制覇を称賛「並外れたこと」

    F1最年長アロンソ、マルク・マルケスのMotoGP制覇を称賛「並外れたこと」

    フェルナンド・アロンソは、2025年MotoGP王者に輝いた同郷のマルク・マルケスを「例外的な存在」と称え、自身のキャリアとも重ね合わせながら、その精神力と復活劇を高く評価した。

    2025年シーズン、マルク・マルケスはファクトリーのドゥカティに昇格すると選手権を支配した。2020年ヘレスでの事故により肩に深刻な負傷を負って以降、長い低迷期を経ての大逆転だった。

    才能だけでは足りない──アロンソの賛辞
    スペインの放送局DAZN制作のドキュメンタリーで、フェルナンド・アロンソはマルケスのメンタリティを次のように語った。

    「ドライバーとしての生まれ持った才能に加えて、並外れた精神力と規律が必要だ。5年間タイトルを獲れなくても、決意や闘争心、そして才能を一切失わない。それは“普通”ではない。世界王者の自分をさらに改善し続ける規律を頭に入れることは本当に難しい。今年マルクが成し遂げたことは、ごく少数の人間にしか届かない領域だ。」

    それぞれの低迷と決断
    マルケスはホンダで苦闘が続いた後、2024年にサテライトのグレシーニへ移籍する大胆な決断を下した。この選択は即座に結果を生み、勝利への復帰と2025年のファクトリー昇格につながった。

    一方のアロンソも、マクラーレン時代の不遇を経て一度F1を離脱した。2021年にアルピーヌで復帰し、2023年からアストンマーティンに移籍したが、勝利を争えるマシンには恵まれていない。2005年と2006年にルノーで連続王者に輝いて以来、グランプリ勝利からは12年遠ざかっている。

    勝てない時間に向き合うということ
    アロンソは、トップに立てない期間にモチベーションを保つ難しさを率直に明かした。

    「しばらく勝てない、あるいは適切な装備がないときは、家で何度も自分と対話する必要がある。毎日起きて、ジムに行き、バイクに乗ってトレーニングする。何時間も一人で走りながら、自分自身と話し続ける。シャワーを浴び、傷や打撲を見て、過去の映像を見返しながら、いま結果を出せていなくても自分はまだあの人間だと思い出すんだ。」

    復帰の難しさと二度目の成功
    自身のF1復帰時を振り返り、アロンソは感覚のリセットがいかに厳しいかを説明した。

    「復帰後最初のテストでは、2年前と同じパフォーマンスを出せていると思ったが、ストップウォッチは数コンマ遅いと言っていた。限界まで攻めているのに、その差をどう埋めるか分からない。休むと、身体や脳、感覚がもう一度目を覚ます必要がある。外からは簡単に見えることでも、実際はまったく違う。二度目に成功する道のりは、最初とは大きく異なる。」

    勝利の重みが変わる瞬間
    2023年にアストンマーティンで8度の表彰台を獲得した経験を引き合いに、アロンソは喜びの質の変化を語った。

    「8回の表彰台で勝利はなかったが、あれは爆発的な喜びだった。写真を見ると、1位や2位のドライバーは半分の喜びで、3位の僕は有頂天だ。MotoGPでも同じだ。タイトル争いの重圧を背負うライダーたちの横で、勝たなくてもマルクは心から喜んでいた。そういう楽しみ方に変わるんだ。」

    長い逆境を越えて再び頂点に立ったマルク・マルケス。その姿はアロンソ自身の歩みと重なり、トップアスリートにしか分からない復活の価値を浮き彫りにしている。

  • フェルナンド・アロンソ 2026年F1に期待「AMR25はAMR24の兄貴分だった」

    フェルナンド・アロンソ 2026年F1に期待「AMR25はAMR24の兄貴分だった」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、アストンマーティンF1プロジェクトの成功を疑っていない。視線はすでに2026年に向いているが、それが即座の成功につながるかどうかについては慎重だ。

    2025年シーズンを通して、フェルナンド・アロンソはたびたび2026年への期待を口にしてきた。アストンマーティンのAMR25は、アロンソとチームメイトのランス・ストロールにとって、好結果を狙えるだけのパフォーマンスを断続的にしか与えなかったが、チームの目標は単なるポイント獲得にとどまらない。

    だからこそ、アロンソは2025年シーズンが終わったことに安堵している。

    「この年を終えられてうれしいと思う。我々は明らかに、期待していたほど速くなかった」とアロンソは語る。

    「AMR24では厳しく、挑戦的なシーズンを過ごした。AMR25は、基本的にはそのAMR24の“大きな兄貴”にすぎなかった。我々が苦しんでいるのは事実で、それを隠すつもりもない。だからこそ、来年を本当に楽しみにしている」

    アロンソが早い段階から2026年に焦点を合わせていたのは、キャリアで初めてトップデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイの手がけるF1マシンをドライブできることを理解していたからだ。契約延長の際にも、2026年に向けてアストンマーティンが最良のパッケージを持っていると語っていたが、その考えはいまも変わっていない。

    「ファクトリーは完成している。風洞は真新しく、すでに稼働している。我々にはエイドリアン・ニューウェイ、アンディ・コーウェル、エンリコ・カルディレがいる」とアロンソは列挙する。

    「フェクロリーには素晴らしい人材と多くの才能がそろっている。いま必要なのは、それらをすべてまとめ上げることだ。新しい設備は、まだ数か月しか使われていない。正直に言って、その数か月では足りない。すべてを噛み合わせるには、丸々1シーズンが必要だと思っている。アストンマーティンがすぐに成功するかどうかは分からない。ただ、私にとって成功は保証されている。唯一の疑問は“いつか”ということだ。それをできるだけ早く実現するために、我々は全員で取り組んでいる」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    2026年にはマシンのコンセプトが大きく変わり、新しいシステムが導入される。電動モーターの出力が増すことでエネルギーマネジメントの重要性はさらに高まり、アクティブエアロダイナミクスやマニュアル・オーバーライド・モードもレースの進め方に影響を与える。こうした状況で、経験豊富なドライバーが有利になるのかと問われたアロンソは、慎重な見方を示した。

    「それは分からない。状況次第だ。手元にあるツールを使って、多少は工夫することができるというだけの話だ」

    さらにアロンソは、2025年は追走が難しくなったことで、後続を抑えやすい状況だったと付け加える。

    「たとえペースがなくても、例えばカタールで見たようにね。私は15台ものクルマを後ろに従えたいわけじゃない。5秒のギャップを築いて、ピットストップしても誰も後ろにいない状況の方がいい」と2度の世界王者は語る。

    「でも現実には、後ろのクルマを引き離せない。だから経験を使って、さまざまなコーナーで違うやり方をしながら、抜かれないようにしている。来年もエネルギー配分で同じようなことが起きるかもしれない。ここぞというところで使って、予想外の結果を生む可能性がある。ただ、自分の頭を100%使ったからといって、6位や7位を誇りに思うことはできない。できることなら頭を使わずに、20秒差で全レースに勝ちたいんだ」

  • フェルナンド・アロンソの即答は「優勝」だった F1マシンに託された時間

    フェルナンド・アロンソの即答は「優勝」だった F1マシンに託された時間

    44歳になった今も、フェルナンド・アロンソに衰えの兆しは見られない。シーズン最終戦アブダビGP後、マシンを降りた直後の何気ない問いかけに対し、アロンソは一切の迷いなく「優勝だ」と答えた。その言葉は、今なお頂点を見据える現在地を端的に示していた。

    情熱もフィジカルも、まだ限界には達していない。ただし、残された時間が無限でないことも事実だ。

    だからこそ必要なのは、彼の野心に見合うF1マシン。その一瞬の即答には、キャリア終盤を迎えたアロンソが託した“時間”と“可能性”が凝縮されていた。

    衰えの兆しはないと語るデ・ラ・ロサ
    デ・ラ・ロサは、フェルナンド・アロンソに衰えの兆しは一切見られないと断言する。

    「今年のどのレースを見ても、彼のパフォーマンスが少しでも落ちたとは感じなかった。見ていて楽しまなければならない存在だ。」と語った。

    「人間の身体には限界があるが、私はまだフェルナンドがその限界に達したところを見ていない。彼は今も驚くほどの情熱と強さを持っている。それが何より重要だ。」とも続けている。

    一方で、時間がアロンソの味方ではないことも認めた。

    「確かに、我々は彼にもっと良いクルマを与えなければならない。それが目標だ。年齢は年齢であり、もう待つことはできない。」とデ・ラ・ロサは述べた。

    その切迫感は、シーズン最終戦後のアブダビで表面化した。レースを終え、マシンを降りた44歳のアロンソに対し、デ・ラ・ロサが思わず声をかけた場面だ。

    「今年6位で終われるなら、もう少し普通のクルマだったら何ができる?」とデ・ラ・ロサが問いかけると、アロンソは即座に「優勝だ。」と答えた。

    フェルナンド・アロンソ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    このやり取りについて振り返り、デ・ラ・ロサは何も準備されたものではなかったと強調する。

    「正直なところ、そのインタビューは予定されていなかった。何を聞くかも分かっていなかった。」と明かした。

    「フェルナンドはマシンを降りた直後で、汗をかき、アイスパックを当てていた。その瞬間に質問が自然と浮かび、彼の答えはさらに深いところから出てきた。本当に胸を打つものだった。」と語る。

    「これが今のフェルナンドだ。彼の野心は明確だ。」

  • フェルナンド・アロンソ、ニューウェイのF1代表就任は「2025年不振と無関係」

    フェルナンド・アロンソ、ニューウェイのF1代表就任は「2025年不振と無関係」

    アストンマーティンF1チームは11月26日、エイドリアン・ニューウェイが2026年F1シーズンからチーム代表に就任することを発表した。

    伝説的F1エンジニアであるニューウェイは、3月1日にマネージング・テクニカル・ディレクターとしてアストンマーティンに加入しており、2025年シーズンにマイク・クラックの後任としてチーム代表を務めていたアンディ・コーウェルに代わって、その職を引き継ぐ。コーウェルは今後、チーフ・ストラテジー・オフィサーに就任する。

    これによりニューウェイは、ローレンス・ストロールによる巨額投資が必ずしも結果に結びついていない中で、12か月の間に3人目のチーム代表となる。

    ストロールはニューウェイや、長年メルセデスのパワートレイン部門を率いてきたコーウェルなど、他チームから一流の技術者を招聘し、旧フォース・インディアのファクトリーを最先端施設へと刷新した。しかし、グラウンドエフェクト時代最後のシーズンとなった2025年、アストンマーティンは苦戦を強いられた。

    チームは2025年コンストラクターズ選手権で7位に終わり、フェルナンド・アロンソがハンガリーGPで記録した5位がシーズン最高位だった。

    それでも、2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、この不振がニューウェイにさらなる権限を託す決断と関係しているわけではないと強調した。

    「いや、そうは思わない」とアロンソは、成績不振が判断に影響した可能性について語った。

    「2025年が僕たちにとって厳しいシーズンであることは間違いない。でも正直に言えば、それでチームの長期的なビジョンが揺らぐことはない。今の立ち位置はこういうものだ。僕たちはレースによっては最後の数ポイントを争っている状況で、満足はしていない。でも、それが何かの決断やチームの大きな変化に影響しているわけではない」

    フェルナンド・アロンソ エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    またアロンソは、このマネジメント再編について事前に知らされていたことも明かし、ストロールが常にコミュニケーションを取っていると説明した。

    「ローレンスは定期的に僕たちと話している。電話では週に1回、レースに来ている時は毎日一緒にランチやディナーをする」とスペイン人ドライバーは語った。

    「だから、ローレンスが何を考えているのかについては、常に把握している。チームにとって何が最善か、何が足りないのか、意見を求めてくる。僕たちは彼らが考えていることすべてに、常に深く関わっている」

    「もちろん、最終的な決定権があるわけではないが、常に情報は共有されている。だから今回の件も、ローレンスがそうしたことを考えている、という話が少しずつ出てきていたんだ」

  • ジェンソン・バトン F1最年長アロンソに助言「子供がくれる達成感もあるぞ」

    ジェンソン・バトン F1最年長アロンソに助言「子供がくれる達成感もあるぞ」

    スカイF1の解説者で2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンが、フェルナンド・アロンソに対して率直な助言を送り、子どもを持つことで人生とキャリアの喜びはさらに広がるのではないかと語った。

    フェルナンド・アロンソは2001年のF1デビュー以来、通算425回の出走を記録し、F1史上でもっとも経験豊富なドライバーとなっている。

    ジェンソン・バトンが語るアロンソへの思い
    アストンマーティンのドライバーであるアロンソは、フェラーリ在籍最終年の2013年以降、グランプリ優勝から遠ざかっている。2026年F1シーズンは、ルノーで最後にタイトルを獲得してから20年という節目の年になる。

    アロンソは来季で44歳を迎える予定で、現在の契約は2026年F1シーズン終了までとなっている。

    バトンは2015年と2016年にマクラーレン・ホンダでアロンソとチームメイトを務め、2017年モナコGPを最後にF1でのキャリアを終えた。一方で、アロンソは同年のインディ500に参戦していた。

    2009年のワールドチャンピオンであるバトンは、2025年世界耐久選手権最終戦をもってプロフェッショナル・モータースポーツから引退している。2人の子ども、ヘンドリックスとレニーの父親でもある。

    自身の引退によって、アロンソが今もトップレベルで成し遂げていることへの見方が変わったかと問われたバトンは、スカイF1に対して次のように語った。

    「そう感じる部分はある」

    「でも同時にこう思うんだ。フェルナンド、そろそろいいんじゃないかって」

    「彼のまわりを小さなフェルナンドたちが走り回っていて、やがてカートに乗りたいと言い出して、そこからまた旅を続けていく姿を見てみたい」

    「今もレースを続けていて、しかもあれだけ競争力を保っているのは本当に素晴らしいことだ」

    「でも僕にとっては、もし息子や娘がゴーカートに乗りたいと言い出したら、その感情はワールドチャンピオンを獲得すること以上のものになると思う。彼らがクルマを運転したいと思ってくれる姿を見ることはね」

    「実際にそうなるかどうかは分からないけれど、それはとてもクールなことだと思う」

    ジェンソン・バトン

    2026年F1シーズンとアロンソの将来
    アストンマーティンは、50%の電動化、完全持続可能燃料、アクティブ・エアロダイナミクスが導入される2026年F1レギュレーションにおいて、有力な存在になると広く見られている。

    エイドリアン・ニューウェイが主導するアストンマーティンARM26は、ホンダとの新たなテクニカルパートナーシップのもとで開発される最初のマシンとなる。

    アロンソは今年初め、アストンマーティンで充実したシーズンを過ごせた場合、2026年F1シーズン終了時に引退する可能性があると示唆していた。

    この発言について、アロンソは自身の考えを次のように説明している。

    「2026年に自分が何をするのか、という質問に答えただけだ」

    「未来を見通す水晶玉を持っているわけじゃないから、永遠に続けるかもしれないという答え方になった」

    「5月までは、今のところそう感じている」

    「もし楽しく走れるクルマがあって、結果もついてくるなら、そこで止めるという選択もあるかもしれない」

    「ローレンス・ストロールやチームとは、常にチームのニーズについて話し合うつもりだ。チームが第一で、自分はその次だ」

    「今さら何かを証明するためにレースをする必要はない。自分のキャリアには満足しているし、これほど長くここにいられたことをとても幸運だと思っている」

    「今はチームを助けて、楽しむことが大切な時期だ。それを来年は一日一日、見ていくことになる」

  • 18歳リンドブラッドと44歳アロンソ、F1史上最大の年齢差記録を樹立へ

    18歳リンドブラッドと44歳アロンソ、F1史上最大の年齢差記録を樹立へ

    レーシングブルズが2026年F1シーズンに向けてアービッド・リンドブラッドの正ドライバー起用を発表したことで、来季のF1では非常に興味深い記録が誕生することになった。

    18歳という若さでF1デビューを果たすリンドブラッドは、2026年3月8日に開催されるオーストラリアGPでグランプリ初スタートを切る予定だ。イギリスとスウェーデンにルーツを持つリンドブラッドは、この時点で18歳7か月0日。F1史上782人目のドライバーとして名を連ねることになる。

    多くの将来のライバルたちが、まだF1パドックに足を踏み入れたことすらなかった年齢でのデビューとなる。

    一方、グリッドの反対側にはフェルナンド・アロンソがいる。スペイン人ベテランは2026年でF1参戦25年目を迎え、メルボルンは通算429回目のエントリー、426回目の決勝スタート(実際にスタートを切れば)となる見込みだ。2026年3月8日時点で、アロンソは44歳7か月9日。その数字だけでも、彼の並外れたキャリアの長さを物語っている。

    この2人が同じレースに出走することで、F1史上最大となるドライバー同士の年齢差記録が更新される。アロンソとリンドブラッドの年齢差は、これまでの記録を上回ることになる。

    皮肉なことに、これまでの記録保持者もアロンソ自身だった。2025年、アロンソはアンドレア・キミ・アントネッリとレースで顔を合わせ、両者の生年月日の差は25年27日(1981年7月29日と2006年8月25日)だった。

    2007年8月8日生まれのリンドブラッドは、F1史における最も物議を醸した出来事のひとつである2007年ハンガリーGP予選のわずか4日後に誕生している。この予選では、アロンソがピットレーンでルイス・ハミルトンを意図的に妨害し、マクラーレン内部に深刻な亀裂を生んだ。その一連の混乱はスパイゲート事件を再燃させ、最終的にマクラーレンは1億ドルの制裁金を科されることになった。

    また、リンドブラッドはミハエル・シューマッハが最初の引退を発表した後、ルイス・ハミルトンが2007年カナダGPで初勝利を挙げた2か月後に生まれている。さらに、セバスチャン・ベッテルがインディアナポリスでF1デビューを果たす直前の世代でもある。

    2026年のオーストラリアGPでリンドブラッドは、自身の生まれた年を象徴するような2人の伝説的ドライバーと同じグリッドに並ぶことになる。その初レースは、ルイス・ハミルトンにとって通算381回目のグランプリでもあり、すでに偉大なキャリアを築き上げたドライバーと、これからすべてが始まる若きルーキーとの対比が、これ以上ないほど鮮明に浮かび上がる舞台となる。