タグ: フェラーリ

  • 2025年は苦戦でも別格 フォーブスが示すフェラーリF1チームの資産価値

    2025年は苦戦でも別格 フォーブスが示すフェラーリF1チームの資産価値

    2025年F1シーズンは成績面で厳しい戦いを強いられたものの、フェラーリの評価は揺らいでいない。フォーブスが発表した2025年版「世界で最も価値のあるスポーツチーム50」において、フェラーリF1は評価額65億ドルで26位にランクインし、F1チームとしてトップの座を維持した。

    同ランキングでトップ50入りを果たしたF1チームは、フェラーリとメルセデスのわずか2チームのみ。

    ドライバーズ、コンストラクターズ両タイトルを制したマクラーレンや、マックス・フェルスタッペンを擁するレッドブル・レーシングが圏外にとどまる中、フォーブスの評価はF1における「勝利」と「資産価値」が必ずしも一致しない現実を浮き彫りにしている。

    フォーブス2025年スポーツ資産価値ランキング F1は2チームのみ
    フォーブスが発表した2025年版「世界で最も価値のあるスポーツチーム50」において、トップ50全体の評価額は総額3,530億ドルを超え、前年から22%増加した。首位はNFLのダラス・カウボーイズで、評価額は130億ドルに達している。

    6年前の2019年、ダラス・カウボーイズは50億ドルで評価されていたが、2025年現在ではその金額ではトップ50入りすら果たせない。48位にはデトロイト・ライオンズ、リバプールFC、トロント・ラプターズが並び、いずれも54億ドルで評価されている。

    評価額上昇の背景についてフォーブスは、メディア放映権料の急騰を最大の要因として挙げている。リーグからの分配金が拡大したことで、NBAやNFLのフランチャイズ収益が大きく伸び、それがチームの売却価格や評価額を押し上げたとしている。

    フェラーリがF1勢トップ メルセデスも復帰
    2025年のトップ19はNBA、NFL、MLBといった北米スポーツチームが独占したが、20位にはレアル・マドリードが入り、評価額は67億5,000万ドル。北米以外のクラブとしては最上位となった。

    プレミアリーグではマンチェスター・ユナイテッドが24位で66億ドルと評価され、NFLのタンパベイ・バッカニアーズと並んでいる。

    F1チームとして最上位に入ったのはフェラーリだった。2025年シーズンは苦戦を強いられたものの、26位で評価額は65億ドル。フェラーリはピッツバーグ・スティーラーズと同額評価となっている。フォーブスは、7度の世界王者ルイス・ハミルトンの加入も含め、フェラーリが持つ圧倒的なブランド力を評価の要因として挙げた。

    もう1チームはメルセデスだ。2024年はF1チームが評価対象外だったが、2025年は34位に返り咲き、評価額は60億ドルとなった。チーム代表トト・ヴォルフが率いるブラックリー拠点のチームは、シカゴ・ブルズやロサンゼルス・チャージャーズと肩を並べる位置づけとなっている。

    マクラーレン F1

    王者マクラーレンとレッドブルは圏外
    一方で、リスト入りを逃したチームの顔ぶれは大きな驚きを呼んだ。2025年にドライバーズ、コンストラクターズの両タイトルを制したマクラーレンF1はトップ50圏外だった。過去5年間で評価額は約500%上昇し、直近ではおよそ45億ドルと見積もられているが、トップ層に食い込むには依然として数十億ドルの差がある。

    同様に、レッドブル・レーシングもランク外となった。マックス・フェルスタッペンの圧倒的な成績と世界的な存在感を誇りながらも、評価額ではトップ50に届かなかった。また、大規模な設備投資とスポンサー獲得を進めているアストンマーティンF1も、今回は選外となっている。

    フォーブスの評価基準とF1の現在地
    フォーブスは評価方法について、チーム価値は「株主資本と純有利子負債を合算したエンタープライズバリュー」に基づくと説明している。スタジアムの経済価値は含まれるが、不動産そのものの価値は含まれない。地域スポーツネットワークからの放映権料は反映される一方、ネットワーク自体の価値や、他スポーツ資産、複合不動産プロジェクトへの持分は除外されている。すべての数値は米ドル建てだ。

    評価プロセスでは、最近の取引データの分析に加え、チームやリーグの幹部、オーナー、投資家、投資銀行関係者、アドバイザーらへの取材、公的資料や業界調査の精査が行われたという。

    NFLが依然としてランキングを支配する一方で、F1の成長軌道は明確だ。アメリカ市場でのファン拡大と放映権料の上昇が続けば、マクラーレンF1やレッドブル・レーシングが将来的にフォーブスのトップ50、さらには上位層で存在感を示す可能性は十分にある。

  • フェラーリ製エンジン搭載のキャデラックは2026年F1シーズンで信頼性を優先

    フェラーリ製エンジン搭載のキャデラックは2026年F1シーズンで信頼性を優先

    フェラーリ製パワーユニットを搭載するキャデラックは、慎重だが狙いを定めたアプローチで2026年にフォーミュラ1デビューを迎える準備を進めている。

    2025年にグリッドへ参加しなかったことで、米国チームは新世代のマシンにあらゆるエネルギーを集中でき、信頼性と構造面の開発を優先してきた。

    グレアム・ロードンは、テストと段階的なコンポーネント投入を軸に、安定したスタートを計画していると説明する。

    2026年F1:キャデラックは新規則サイクルに向けてデビューを準備する
    来年は、キャデラックがフォーミュラ1へ正式参入する年となる。さらに同チームは、とりわけフロントアクスルにプッシュロッド方式を選んだ。

    コース上での直接的な経験がないチームにとって、あらゆるテストセッションは不可欠な試金石になる。

    キャデラックという新たな米国勢のチーム代表であるグレアム・ロードンは、同チームの注意が主として信頼性と、資源の段階的な運用に向けられていると説明した。

    フロント側にプルロッド方式を採用する可能性もあるキャデラックの構成。

    目標は、初戦に間に合わせることだけではない。プロジェクトの成長が滞りなく進み、初期の誤りがあったとしても迅速に修正できることを保証することだ。

    2025年開発と2026年開発に資源を分けた他チームとは対照的に、米国チームは新技術規則へ全面的に注力できた。戦略上の優位性ではあるが理論上のものであり、それでも大きなプレッシャーも伴う。

    未経験であり、コース上の具体的な情報が欠ける状況は、あらゆる意思決定を繊細かつ、潜在的に高コストなものにする。

    ロードンは、選ばれたアプローチが、開発初期段階で極端なリスクを取るよりもプロジェクトの安定性を優先するものだと説明し、インフラ面の課題を織り込んだ段階的な道筋を計画している。工場や生産設備は、まだ建設中でもある。

    そしてまさにそのために、社内プロセスが完全に稼働するまでには時間が必要だ。

    その結果、チームは初期の生産能力を限界まで押し上げない判断を下し、デビューを損ないかねない誤りを避けることにした。

    ロードンの考えは明確だ。技術パッケージの納品を優先し、安全マージンを確保したまま前進すること。フォーミュラ1では、あらゆる選択が妥協とコストを伴うと理解しているからだ。

    キャデラック F1 フェラーリ フォーミュラ1エンジン

    未知へのアプローチ:誤りを避けるためのテストとフィードバック
    不確実性を減らすため、キャデラックは2026年に予定されているテストセッションへ大きく依存する。

    FIAは新規参入チームに対し追加の風洞時間を用意しており、経験豊富なチームとのギャップを埋めることを目的とした措置だ。

    この利点により、エンジニアはプロジェクトの技術的方向性を前もって評価し、問題点があれば迅速に介入できる。

    特に、初期パッケージが急峻な開発曲線の出発点に過ぎないことを踏まえるとなおさらだ。

    技術チームには、シーズンが本格化し次第、段階的に導入できるより攻めたコンポーネントが含まれている。

    これら要素の運用は、信頼性を損なわずに確信とデータを積み上げるうえで重要であり、チームがマシンをサーキットの要求へ適応させていくことを可能にする。

    キーワードは「段階的な前進」だ。新しい部品はすべて、テストされ、分析され、管理された形で実装される。

    さらに、開発の方向性を定めるうえでドライバーのフィードバックが決定的になる。

    セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスは、マシンの担い手であるだけでなく、コース上の“エンジニア”として、マシンの挙動とパフォーマンスを検証するための示唆を提供し、それは極めて重要なものになる。

    2026年F1:フェラーリも、イタリア製パワーユニットについて米国勢の慎重さに同意する
    経験豊富なドライバーの存在は、2026年マシンのメカニカルおよび空力面の動きにとどまらず、イタリア製の新パワーユニットに関するさまざまな要求を、作業グループがよりよく理解する助けにもなる。

    あまり語られないテーマだが、トップカテゴリーのルーキーチームにとっては非常に重要になる。その点でも慎重さが必要だ。

    これは、跳ね馬のプロジェクトについて我々が持つ情報を踏まえた指摘でもある。

    ご存じのとおり、ヴィア・アベトーネ・インフェリオーレ4には新エンジンへの大きな自信がある一方で、フェラーリは信頼性の取り組みについて慎重に進めることを選び、同じ姿勢をキャデラックにも勧めている。

    この慎重さは、実データが欠けていることに由来する。しばしば、そのデータはコース上のものと完全には一致しない。したがって、警戒すべき兆候があるわけではない。

    それでもロードンは、チームのパフォーマンスを高めるため、利用可能なあらゆる瞬間を最大限に活用したいと考えている。

    必要なのは、未知に直面するという考えを織り込みつつ、不意を突かれないための、調整された道筋で取り組むことだ。

    最大限の正確さ。これこそが、素早く競争力を高めることを目指す新チームの土台を固めるために必要になる。

  • フェラーリF1代表 ルクレールの発言に反応「感情が高ぶった状況でのもの」

    フェラーリF1代表 ルクレールの発言に反応「感情が高ぶった状況でのもの」

    フェラーリF1チーム代表のフレデリック・バスールは、アブダビGP後にシャルル・ルクレールが口にした発言について、感情が高ぶった状況でのものだったとして冷静に受け止めている。

    フェラーリは2025年F1シーズンを通してグランプリ未勝利に終わり、大型補強として加入したルイス・ハミルトンも表彰台に立つことができなかった。2026年にはシャシーとパワーユニットの両方が刷新される大規模なレギュレーション変更が控えており、各チームにとって勢力図を変える大きな機会となる。

    失望の大きかったシーズンを受け、ルクレールはフェラーリで8年目を迎えるにあたり、「これが最後のチャンスになるかもしれない」との危機感を口にしていた。

    この発言について、バスールはレース直後の感情的なタイミングで出たものだと説明する。

    「正直に言って、シャルルというのは、去年を見ても分かるように、セッション直後にテレビペンで質問を受けるとき、P2のときとP6のときではまったく違う。そこは確かに同じシャルルではない」とバスールはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「ただし、翌日に彼に『チームと何をしたいのか?』と聞けば、アプローチは常に同じだと思う。常に建設的で、もっと良くしようとしている」

    「たとえP1だったとしても、月曜日の朝にデブリーフを行う際のチームへの向き合い方はまったく同じだ。我々がどこを改善できるのかを知り、理解しようとする」

    スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリは現在、タイトルから遠ざかっており、最後に世界選手権を制したのは2008年にまでさかのぼる。タイトル争いができるマシンを待ち続けるルクレールの現状について、バスールはその言葉の根底にあるのはチームを前進させようとする姿勢だと受け止めている。

    「P1でもP10でも関係ない。今日のデブリーフは、アルピーヌでも、ウィリアムズでも、レッドブルでも、そして我々でも同じだと思う」とバスールは述べた。

    「我々はあらゆるパフォーマンスの柱について、少しでも良い仕事をしようとしている。エンジン、ギアボックス、空力、セットアップ、シミュレーター、そのすべてだ。これが我々のDNAだ」

    「マックス・フェルスタッペンはチームを限界までプッシュしている。ランド・ノリスも同じだ。そして正直なところ、F1チームとして我々が求めているのも、まさにそれなんだ」

  • フェラーリF1、ハミルトンとの関係を擁護「外から見えるほど深刻ではない」

    フェラーリF1、ハミルトンとの関係を擁護「外から見えるほど深刻ではない」

    フェラーリF1は、ルイス・ハミルトンとの関係について、外部から受け取られている印象ほど悪化していないと強調している。7度の世界王者にとって厳しい内容となった加入初年度を経ても、マラネロ内部では忍耐と冷静な評価を求める声が上がっている。

    タイトル獲得を目標にフェラーリF1へ移籍したハミルトンだが、2025年シーズンは困難の連続だった。SF-25への適応に苦しみ、全体的なパフォーマンスは期待を下回った。数少ない明るい材料は、加入2戦目となった中国GPスプリントでの勝利に限られている。

    それ以外では、ハミルトンはフェラーリF1でグランプリの表彰台に一度も上がれず、チームも今世紀5年目となる無勝利シーズンを終えた。しかもマシンの競争力は2024年より明らかに低下していた。

    ルクレールとの比較が生んだ厳しい視線
    技術的な問題に加え、シャルル・ルクレールとの比較もハミルトンには不利に働いた。ルクレールはチームメイトより86ポイント多く獲得し、シーズンを通して前線で戦い、フロントローまたは表彰台に7度登場している。

    それでも最終的なドライバーズランキングでは両者の差は1つだけで、ハミルトンは6位、ルクレールは5位という結果だった。

    終盤戦で高まった緊張感
    シーズン終盤には不安感がさらに強まった。ハミルトンは最終3戦すべてでQ1敗退を喫し、マシンを最大限に引き出せないことへの苛立ちを隠さなかった。メディアでの発言も注目を集め、フェラーリF1の会長ジョン・エルカーンが「話すことを減らし、運転に集中すべきだ」と述べたメッセージは、ルクレールよりもハミルトンに向けられたものだと受け止められた。

    「外から見えるほど悪くない」内部の評価
    しかし舞台裏では、フェラーリF1は状況をより前向きに捉えている。サーキットエンジニアリング責任者のマッテオ・トニナッリは、ハミルトンのようなドライバーにとってチーム移籍がいかに難しいかを強調する。

    「皆さんご存じのとおり、特にルイスのように10年間同じ組織で走ってきたドライバーにとって、チームを変えるのは非常に難しい。ドライバーにとってもチームにとってもだ。なぜなら、各チームは少しずつやり方が違うからだ」

    彼は、長年染み付いた習慣の影響を指摘する。

    「特定の人たちと仕事をすることに慣れているし、物事を進めるやり方にも慣れている」

    「そして背景を考えれば、ルイスは世界選手権を争ってきたドライバーだ。今年、我々がタイトル争いをできなかったのは事実だ」

    「そのフラストレーションが積み重なり、今の状況を生んでいる」

    それでもトニナッリは、外部の見方は誇張されていると断言する。

    「外から見えていると思われているものは、実際よりもはるかに悪く見えている。ルイスとの関係、ルイスと一緒に築いているものは、非常にポジティブだ」

    10年と10か月の差
    初年度を振り返り、トニナッリは関係性が大きく前進したと語る。

    「10年間同じチーム、同じ人たちと仕事をしてきて、その後わずか10か月だ。そう考えれば、すでに非常に、非常に強固なチームになっていると思う」

    結果が出なかったことが、実態以上にネガティブな印象を生んだとも付け加えた。

    「フラストレーションと結果が、我々自身やフェラーリF1について、現実よりもはるかに悪いイメージを作り出している」

    「苛立ちはあるが、互いに適応するには時間が必要だということを双方が受け入れている」

    結果こそが最良の処方箋
    トニナッリは最後に、改善の鍵はパフォーマンスだと強調する。ハミルトンが2026年に向けて自身のレースチーム内の再編を望んでいる点についても、冷静に受け止めている。

    「繰り返すが、関係が皆さんの思っているほど悪いとは思わない。時間とともに必ず改善できる。結果こそが最大の助けだ。競争力のあるクルマを与え、結果を出すことが不可欠だ。我々は競争者であり、彼も競争者だ。だから負けたときのフラストレーションは非常に大きい」

  • フェラーリF1代表「批判は歓迎」 ハミルトンとルクレールを擁護

    フェラーリF1代表「批判は歓迎」 ハミルトンとルクレールを擁護

    フェラーリF1チーム代表のフレデリック・バスールは、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが公の場でチームを批判することについて、まったく気にしていない姿勢を示した。フェラーリ会長ジョン・エルカーンが不快感を示したにもかかわらず、バスールはドライバーの発言そのものよりも、舞台裏でのやり取りを重視しているという。

    2025年シーズンのフェラーリは、グランプリ未勝利に終わり、ランキングでも4位に沈むなど、スクーデリアにとって失望の一年となった。

    最終戦まで争った2024年のタイトルをマクラーレンに奪われた翌年、期待は裏切られた形だ。ドライバーズランキングではルクレールが5位、ハミルトンが6位に終わっている。

    そのため両者はレース後の取材で苛立ちを隠さない場面が目立った。ブラジルGPではダブルリタイアを喫した直後、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンが「悪夢だ」と語ったこともある。こうした否定的なコメントはエルカーンからも批判され、「運転に集中して、話すのは控えるべきだ」という発言が大きな議論を呼んだ。

    しかしバスールは、メディア対応での発言にはほとんど関心がないと語る。重要なのは、チームに戻ってきたドライバーが、より良い仕事をするためにチームをプッシュしているかどうかだという。

    「テレビペンでの反応は気にしていない」とバスールは、アブダビGPでフェラーリが4位と8位に終わった後に語った。

    「私にとって一番重要なのは、彼らが戻ってきて、チームをより良くするために全員でプッシュしているかどうかだ」

    「無線で感情的になることはあるし、それはドライバーによる。シャルルのことは皆知っていると思うが、彼はまず自分自身に対して、そしてチームや周囲に対しても批判的だ。ただしそれは常に前向きなダイナミクスの中でのことだ」

    「私はシャルルを10年、いや16年知っているが、彼は昔からこうだった。何に対しても不満を口にしてきたが、それは常により良い仕事をするためのポジティブなものだ」

    「P4でもP3でもP1でも関係ない。DNAは、より良い仕事をすることにある。私はそれを完全に受け入れている。重要なのは、デブリーフィングでも同じ姿勢を保ち、より良いマシン、より良いチーム、すべてをより良くしようとすることだ。それが我々が前進する方法だ」

    さらにバスールは、ドライバーがチームに対して批判的であることを、むしろ奨励しているとまで語った。それこそが、新レギュレーションが導入される来年に向けてフェラーリが復活するために不可欠だという。

    「もしドライバーから『我々は良い仕事をしている』と言われたら、私は打ちのめされるだろう」とバスールは続けた。

    「ドライバーにとってシーズンの総括とは、どこを改善できるかを見つけることだ。『ここもあそこも良い仕事をした』という言葉を聞きたいわけではない」

    「彼らのDNAも私のDNAも、チームをより良くするためにプッシュすることにある。ルイスであれシャルルであれ、あるいはその両方であれ、限界までチームを追い込む必要がある。すべての分野で、あらゆる部分でだ。我々には改善の余地があり、それはどこにでもある」

    「昨年は最終コーナーまでタイトルを争ったが、その時の反応もまったく同じだった。シャルルは『すべての分野で改善しなければならない。シミュレーター、セットアップ、エアロだ』と言っていた」

    公の場での厳しい言葉とは裏腹に、バスールにとってそれはフェラーリの“健全なDNA”の表れであり、再び頂点を目指すための原動力だと受け止められている。

  • フェラーリF1内で再燃する“サインツ復帰論” ハミルトン低迷でスペイン紙報道

    フェラーリF1内で再燃する“サインツ復帰論” ハミルトン低迷でスペイン紙報道

    スペイン・メディアが、フェラーリ内部で「カルロス・サインツ放出の判断に再び疑問が生じている」と報じ、さらには将来的なサインツ復帰の可能性まで示唆している。

    マルカ紙は「2週間前、フェラーリがカルロス・サインツと最近接触していたと報じられた」と伝えたが、サインツ側はすぐにこれを否定。しかし、フェラーリの2026年シーズンにおける低迷が際立ったカタールでは、ピエロ・フェラーリがカルロス・サインツSr.と会話する様子が撮影され、噂は一気に熱を帯びた。

    一方で、2025年にフェラーリへ加入したルイス・ハミルトンは初年度から苦戦。対照的に、ウィリアムズへ移籍したカルロス・サインツJr.は今季すでに複数のサプライズ表彰台を獲得し、チームをコンストラクターズ5位に導く活躍を見せている。

    チーム代表フレデリック・バスールはこれまでも復帰の可能性を完全には否定していない。彼は今年の初めに「2年後、我々が再びドライバーを探す時が来れば、彼はリストに入るだろう」と語っていた。

    サインツはウィリアムズで充実「ここが僕のキャリアにとって良い場所」
    一方で、当のサインツ本人はウィリアムズでの現在に完全に満足しているようだ。再びカタールで表彰台を獲得した直後、DAZNに対して次のように語った。

    「もし去年、契約を結んだ時に──覚えているだろ、スパだよ──3回の表彰台を獲得して、コンストラクターズ5位で、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンと時々戦えていると言われたら……僕は即サインしていたよ。

    そして実際にサインした。僕がウィリアムズへ行ったのには理由がある。チームにはそのポテンシャルがあると分かっていたし、僕が力になれると思った。僕は今、自分のキャリアにとって良い場所にいる。」

    フェラーリ復帰の“絵空事”と現実
    フェラーリ内に不満が生じているという報道自体は事実にしても、タイミング的にサインツの復帰が現実化する可能性は極めて低い。サインツはウィリアムズと2026年までの契約を結んでおり、本人もチームのプロジェクトに深いコミットメントを示している。

    ハミルトンの不振を背景にした“懐古的な期待”が一部で高まっていることは確かだが、現状ではサインツが再びフェラーリのシートを目指す理由は見当たらない。

    フェラーリにとって本当に必要なのは、過去の関係性に頼ることではなく、2026年以降の競争力をどう立て直すか──その解決策を見つけることである。

  • ジャン・アレジ「フェラーリF1の将来が心配」 カタールGP惨敗に苦言

    ジャン・アレジ「フェラーリF1の将来が心配」 カタールGP惨敗に苦言

    フェラーリが2025年終盤に直面している深刻なパフォーマンス低下は、元F1ドライバーのジャン・アレジを「心配」にさせ、さらにはルイス・ハミルトン自身が「キャリアでも最低レベル」と語るほど、カタールGPは厳しい週末となった。

    今季のフェラーリの失速と、加入初年度から苦戦が続くハミルトンの状況は、2026年レギュレーション刷新を前に疑問の声をさらに大きくしている。

    アレジ「こんなグランプリは記憶にない」
    アレジは『Corriere della Sera』に対し、フェラーリの不振に強い失望を隠さなかった。

    「我々は、僕の記憶の中でも最悪のグランプリをカタールで戦った」

    「僕は未来を心配している。来年に向けて開発を止めていたという説明は弱い言い訳に聞こえる。フェラーリの姿勢は、失敗を正当化しようとする恥ずべき試みに思える」

    ハミルトン「これはワーストのグランプリのひとつ」
    ハミルトンは2025年の自らの苦戦について率直に語る一方、レースそのものにも強く疑問を呈した。

    「これは間違いなくワーストのグランプリのひとつだ。全員が同じタイミングでピットストップする。柔軟性がまったくないし、そのうえオーバーテイクもできない」

    ハミルトンは、1セットのタイヤで最大25周という強制スティント制限がレースを「決められた展開」にしてしまったと指摘し、追い抜きの少なさもレースを単調にしたと語った。

    「去年もオーバーテイクはなかった。僕は『DRSゾーンを延長したら?』と聞いたが、彼らは『考えていなかった』と言った」

    「僕は、『じゃあ何をしているんだ?』と思ったよ」

    「26秒のロングピットレーン」も問題視
    さらにハミルトンは、カタールのピットレーン構造そのものにも苦言を呈した。

    「ここのピットストップは26秒かかる。速度制限がとても早い位置から始まるからだ。解決策を考える必要がある。書いてほしいのだが、観客にとってもほとんど愉快なレースではなかった」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリ会長の発言に言及「僕たちは団結している」

    ルイス・ハミルトン フェラーリ会長の発言に言及「僕たちは団結している」

    ルイス・ハミルトンは、ブラジルGP後にフェラーリのジョン・エルカーン会長がドライバーに対して「話すのを減らして運転に集中すべき」と述べた件について、自身の見解を示した。

    サンパウロGPでは、チームはダブルリタイアに終わった。シャルル・ルクレールはターン1の多重インシデントでリタイアし、ハミルトンも序盤のアクシデントで負ったダメージが原因で途中リタイアとなった。フェラーリはコンストラクターズ選手権で2位から4位に後退した。

    ラスベガスGPを前にエルカーンの発言について問われたハミルトンは、チームは団結していると強調した。

    「僕たちは工場で自分たちの仕事に集中して取り組んできた。みんな改善のために集中し続けている。僕は毎週ジョンと話しているし、僕たちは素晴らしい関係を築いている。チームの情熱は少しも消えていない」

    「僕たちには登るべき急な山があるけれど、今年を強く締めくくりたいと思っている」

    さらにハミルトンは、フェラーリ加入を決断したことは間違いではなかったと語った。

    「確かに今年はとても難しい時期もあった。でも、自分のレジリエンス(回復力)に自分自身驚かされるほどだ」

    「僕は今も非常にポジティブで、とても決意を持っているし、この挑戦にしっかり向き合っている。直面するすべての課題は、学び、成長するチャンスだと捉えている」

    「今年は本当にチャレンジングな1年だったし、特にフェラーリの初年度としては決して夢見ていた年ではなかった。でも僕たちは毎週末から学び続けているし、この1年の経験は必ず将来の糧になる」

    「僕は工場の全員と、ここサーキットの全員を心から信じている。彼らは毎週100%を捧げてくれているし、それ以上求めることはできない」

    「もちろん僕たちは前進し続けなければならない。僕はチームが再び勝利を取り戻し、成長していくためにコミットしている」

  • シャルル・ルクレール フェラーリ会長の発言に「僕らは同じ方向を向いている」

    シャルル・ルクレール フェラーリ会長の発言に「僕らは同じ方向を向いている」

    シャルル・ルクレールは、ブラジルGPでのダブルリタイア後にフェラーリ会長ジョン・エルカーンが「ドライバーはもっと話すのを減らして運転に集中すべきだ」と述べた件について、自身の見解を示した。

    サンパウロGPはスクーデリアにとって厳しい週末となった。ルクレールは、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリとのターン1の多重インシデント(オスカー・ピアストリも巻き込まれた)で接触を受けてリタイア。ルイス・ハミルトンも序盤の接触によるダメージが残り、最終的にリタイアに至った。

    この結果を受け、エルカーンは「ドライバーはもっと運転に集中すべき」と語り、フェラーリはコンストラクターズ選手権2位から4位へ順位を落とした。

    ルクレールはラスベガスGPを前に、この発言について次のように説明した。

    「ジョンとはずっと長い付き合いで、とても良い関係を築いてきた。僕たちは常に正直に話し合ってきたし、今回の件についてもすでに話をしている」

    「ジョンは非常に野心的な人物で、フェラーリに最高の結果を求めている。それは僕も同じだし、チーム全員が同じ気持ちだ。僕たちはフェラーリを再びトップに戻すために最善を尽くしている」

    「ジョンの優先事項はそこにあるし、僕の優先事項も同じ。僕は自分ができるベストを尽くし、愛するチームを再びトップに戻すために全力を注ぐだけだ」

    ルクレールは、今季の苦しい展開が決してモチベーションを下げてはいないと強調した。

    「どのシーズンもチャレンジだ。簡単なシーズンなんてない。嬉しいシーズンもあれば、笑顔を保つのが難しいシーズンもある」

    「今年は、去年の結果を踏まえて高い期待を持って臨んだ分、最初から難しい部分があった。そこから挽回しなければならなかった」

    「でも、それでモチベーションが下がることはない。僕はとてもモチベーションが高いし、フェラーリをトップに戻すことに突き動かされている。タフな1年だったけれど、ポジティブな面も多くあるし、こういうシーズンが将来僕たちを強くすると確信している」

    「もちろん、やるべきことはもっとある。チャンピオン争いをするためには、もっと多くの改善が必要だ。それが来年実現できることを願っている」

  • クリスチャン・ホーナー“フェラーリF1電撃加入説” エクレストン「排除しない」

    クリスチャン・ホーナー“フェラーリF1電撃加入説” エクレストン「排除しない」

    元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、クリスチャン・ホーナーがフェラーリに加入する可能性について「排除しない」と語った。

    ホーナーは今年レッドブルを離れ、現在は無所属となっている。ベルギーGPを前にローラン・メキースと交代したが、正式な離脱は9月だった。

    ホーナーはレッドブルで20年を過ごし、セバスチャン・ベッテルやフェルスタッペンとともにタイトルを獲得した。F1での“やり残し”があると考えられており、復帰に意欲を持つが、その行き先は依然として不透明だ。

    ホーナーはチーム内でより大きな権限、可能であればオーナーや株主としての立場を望んでいるとされ、エクレストンと組んでチーム買収に動く可能性も取り沙汰されている。

    スイス紙『BLICK』のインタビューで、エクレストンはこう冗談めかして語った。

    「いったい何歳になれば、この手の噂が止むんだ?」

    アストンマーティンについて話が及ぶと、エクレストンはこう続けた。

    「ホーナーと私で、また買うべきチームなのかもしれない」

    「でも、技術の天才エイドリアン・ニューウェイは、ホーナーともう働きたくなかったからレッドブルを去ってアストンマーティンに行ったんじゃないのか?」

    復帰の選択肢は限定的 “フェラーリ加入説”も再燃
    ホーナーがF1に戻る道は限られている。

    レッドブルの2チームとメルセデスは、事情が明白なため除外される。

    ウイリアムズ、キャデラックF1、アストンマーティンはいずれもホーナー招聘の可能性を否定。

    ハースとは探索的な話し合いが行われたものの、進展は見られていない。

    一方で、アルピーヌ(エンストン)は依然として“現実的な候補”とみられる。

    ホーナーはフラビオ・ブリアトーレと親密な関係にあり、ルノーはF1継続を明言している。ホーナーが求める権限を得られる可能性が、他より高いとも言われている。

    それでも今、人々の注目を集めているのはフェラーリだ。

    フェラーリは今年フレデリック・バスールと契約延長したばかりだが、ホーナー加入の噂は消えていない。エクレストンも次のように語った。

    「フェラーリを“排除する”ことはしない。あそこはただのカオスだ。そして現在は、ボスのジョン・エルカーンが2人のドライバーを侮辱しているような状況なんだから」