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  • フェラーリ初EV「ルーチェ」に賛否噴出 ハミルトンとルクレールの試乗映像も話題

    フェラーリ初EV「ルーチェ」に賛否噴出 ハミルトンとルクレールの試乗映像も話題

    フェラーリ初のEV「ルーチェ」が正式公開され、その大胆すぎるデザインと電動化路線を巡って世界中で議論を巻き起こしている。

    フェラーリはルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを起用した公式プロモーション映像を公開。両F1ドライバーが実車を試乗し、その印象を語った。しかし、その“完璧に管理された映像”とは裏腹に、SNSやYouTubeのコメント欄では批判的な反応が噴出している。

    フェラーリ史上初のEV「ルーチェ」とは
    4ドア・5シーターGTとして開発されたフェラーリ「ルーチェ」は、マラネロにとって歴史的な転換点となるモデルだ。

    アップルでiPhoneデザインを手掛けたジョナサン・アイブが開発に関与し、122kWhバッテリーと800Vアーキテクチャを採用。4基の独立型電動モーターによって最大1050馬力を発生し、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は310km/hに達する。

    一方で、その未来的すぎるデザインはフェラーリファンの間で大きな論争を引き起こした。従来のフェラーリ像から大きく逸脱したスタイリングに加え、“V12の魂”を電気モーターで代替できるのかという根本的な疑問も噴出している。

    フェラーリ側は、EVでありながらブランド特有の感情的な高揚感を残すため、“エモーショナル・シグネチャー”と呼ばれる音響演出システムを搭載。電動モーターの自然周波数を増幅し、ドライバーに感覚的な刺激を与えるとしている。

    ルクレール「これまでのフェラーリとは全く違う」
    公開映像の中で、シャルル・ルクレールはルーチェについて次のように語った。

    「デザインは、これまでのフェラーリで見てきたものとは本当にまったく違う」とルクレールはコメント。

    さらに、近年のタッチ操作中心の流れから一転し、物理ボタンを復活させた点についても好意的な反応を示した。

    ルクレールはルーチェを「とても未来的」と表現し、「未来を見据えて革新することは、非常にフェラーリらしい」と評価している。

    ただ、その映像内での表情や雰囲気には微妙な違和感を覚えたファンも少なくなかった。

    一部メディアは、ルクレールがレーシングシートに沈み込むような姿勢で座っていたことや、どこか慎重なリアクションを見せていた点に注目。「本当に心から興奮しているようには見えなかった」と指摘する声も出ている。

    ハミルトンは走りを評価「コーナーで常に安定している」
    一方、ルイス・ハミルトンはよりドライビング性能に焦点を当てた。

    「パワーデリバリーは素晴らしい」

    「コーナーを走っている時も、常に中心が安定している感覚がある」とハミルトンは語った。

    7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、細部の作り込みやドライビングフィールを高く評価。「非常にフェラーリらしいクルマ」と表現している。

    しかし、内燃エンジンを愛してきたハミルトンが、本当にEVフェラーリに強い感情移入をしているのかについては、ファンの間でも意見が分かれている。

    YouTubeコメント欄は“炎上状態”に
    フェラーリ公式映像のコメント欄には、公開直後から大量の批判コメントが投稿された。

    「これはフェラーリではない」
    「SUVとEVを混ぜたようなクルマだ」
    「V12の魂を失った」

    といった否定的な反応が相次ぎ、中には「コメント欄を閉鎖しなかったことに驚いた」という声まで上がった。

    もっとも、フェラーリ側もこうした反応は織り込み済みだったようだ。

    フェラーリのグローバル製品マーケティング責任者エマヌエーレ・カランドは動画内で、

    「このクルマを発表すれば、激しい議論が起こることは分かっていた」

    「熱狂的に愛する人もいれば、多くの嫌う人も出てくる」

    と率直に認めている。

    フェラーリは“批判覚悟”でEV時代へ踏み込んだ
    ルーチェに対する反応は極端だ。しかし、フェラーリが市場調査や顧客ヒアリングを十分に行わずに、このプロジェクトを進めたとは考えにくい。

    数年にわたって開発が進められてきたルーチェは、超富裕層顧客のニーズや今後の高級EV市場を見据えたうえで投入された戦略モデルとみられる。

    インターネット上では賛否が渦巻いているが、フェラーリはそのすべてを理解した上で、あえて最も危険な領域へ踏み込んだようにも見える。

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    ・フェラーリEV「ルーチェ」に批判殺到 元会長モンテゼーモロ「跳ね馬を外して」

  • フェラーリEV「ルーチェ」に批判殺到 元会長モンテゼーモロ「跳ね馬を外して」

    フェラーリEV「ルーチェ」に批判殺到 元会長モンテゼーモロ「跳ね馬を外して」

    フェラーリが発表した史上初のフル電動モデル「ルーチェ(Luce)」が、イタリア国内で大きな論争を巻き起こしている。

    4ドア・5シーターという従来のフェラーリ像から大きく逸脱したコンセプトに加え、アップル元デザイン責任者ジョニー・アイブ率いる「LoveFrom」が手掛けた未来的なデザインも賛否を呼び、発表直後にはフェラーリ株が一時8%超下落。政界、元経営陣、投資家、そして熱狂的ティフォシまで巻き込んだ“フェラーリらしさ”を巡る論争へと発展している。

    “フェラーリではない” イタリア国内で批判噴出
    イタリアの副首相兼運輸相マッテオ・サルヴィーニは、SNSでルーチェを痛烈に批判した。

    「電動で、極めて高価(55万ユーロ/約1億175万円)で、見た目も見ての通りだ。まるでフェラーリには見えない。これが“革新”なのか? エンツォ・フェラーリが見たら何と言うだろうか?」とサルヴィーニは投稿した。

    この発言は、フェラーリ最大株主であるエルカーン=アニェッリ家との政治的緊張をさらに高める可能性も指摘されている。

    さらに、元フェラーリ会長ルカ・コルデロ・ディ・モンテゼーモロも強い危機感を示した。

    「我々は神話を破壊しようとしている。あのクルマには跳ね馬(プランシングホース)のエンブレムを外してほしい」

    モンテゼーモロはさらに「少なくとも中国メーカーは真似しないだろう」と皮肉交じりに語っている。

    イタリアの中道系政治家カルロ・カレンダも、フェラーリやステランティスを支配するアニェッリ家を批判し、「イタリア産業の象徴を破壊している」と攻撃した。

    フェラーリ株は急落 市場も“困惑”
    市場の反応も冷淡だった。

    フェラーリのミラノ上場株は発表翌日に8.4%下落。ニューヨーク市場でも5%超の下落となった。

    投資会社AcomeA SGRのファビオ・カルダートは「フェラーリは今、美的失望感によって罰せられている」と指摘した。

    さらに「EVモデル拡大への懸念が以前から存在していた」と述べ、今回の反応は単なるデザイン問題に留まらないとの見方を示している。

    SNS上でも、

    ■ 「フェラーリに見えない」
    ■ 「アップルカーみたいだ」
    ■ 「SUVでもGTでもない中途半端な存在」

    といった声が相次いだ。

    フェラーリ ルーチェ

    “アップル的フェラーリ”という挑戦
    ルーチェ最大の特徴は、その従来路線との決別にある。

    4ドア・5人乗りという実用性重視の構成に加え、ボディカラーには淡いライトブルーを採用。鋭いエアロや攻撃的な造形を特徴としてきた従来フェラーリとは大きく異なる。

    デザインを担当したのは、アップルでiPhoneやMacを手掛けたジョニー・アイブ率いるLoveFromだ。

    フェラーリの最高商務責任者エンリコ・ガリエラは「既存モデルに単にバッテリーを載せるだけでは意味がない」と説明した。

    さらに「我々はゲームチェンジャーとなる存在を目指している。まったく異なる言語で語るクルマだ」と語っている。

    フェラーリ側は従来顧客を維持しつつ、新しい富裕層への拡大を狙っている。

    狙いは“中国とシリコンバレー”
    ルーチェは単なるEV化ではなく、顧客層の刷新も狙っている。

    フェラーリは、中国市場で急拡大する高級EV需要を重視しており、さらにシリコンバレーを中心としたテック業界の富裕層もターゲットに据えている。

    ロイターによれば、フェラーリ購入者の多くは複数台を所有するコレクター層であり、同社はその“第2、第3のフェラーリ”としてルーチェを位置づけている。

    ただし、問題は「フェラーリのブランド価値を維持したまま電動化できるのか」という点だ。

    フェラーリはこれまで、
    ■ 内燃エンジンの官能的サウンド
    ■ 軽量・高回転型スポーツカー
    ■ レース由来の情熱

    をブランドの核としてきた。

    ルーチェは、その哲学そのものを書き換える挑戦でもある。

    F1でも進む“電動化”とのリンク
    興味深いのは、ルーチェ発表にルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが参加した点だ。

    現在のF1はハイブリッド化が進み、2026年からは電動比率50%の新PUレギュレーションが導入される予定となっている。

    つまり、フェラーリはロードカーとF1の双方で“電動化時代”へ舵を切っている。

    しかし皮肉にも、そのF1パドックでは今まさに、
    ■ V8回帰論
    ■ EV比率見直し
    ■ “F1らしい音”の復活

    を巡る議論が激化している。

    ルーチェへの拒否反応は、単なるデザイン論争ではなく、“フェラーリとは何か”“モータースポーツとは何か”というイタリア的価値観そのものへの抵抗とも言える。

    フェラーリは今、EV市場への参入以上に、“伝統と未来の両立”という極めて難しい戦いに踏み込んでいる。

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  • ロブ・スメドレー「フェラーリF1の95%は王座の獲り方を理解していない」

    ロブ・スメドレー「フェラーリF1の95%は王座の獲り方を理解していない」

    フェラーリF1は2026年シーズン開幕当初こそタイトル争いの有力候補と見なされていたが、マイアミGPでは大規模アップグレードが期待外れに終わり、再び組織的な問題が議論の中心となっている。

    そうしたなか、元フェラーリのレースエンジニアであるロブ・スメドレーが、現在のフェラーリには「タイトルを勝ち取る方法を理解している人間がほとんどいない」と厳しい見解を示した。

    「勝ち方を知る人間」が減ったフェラーリ
    ロブ・スメドレーは2004年にフェラーリへ加入し、2006年から2013年まではフェリペ・マッサのレースエンジニアを務めた。

    在籍期間中、フェラーリはコンストラクターズタイトル3回、ドライバーズタイトル2回を獲得している。

    しかし2008年以降、フェラーリは長期的にタイトル争いを制することができず、メルセデス、レッドブル、そして現在はマクラーレンにも主導権を奪われる状況が続いている。

    スメドレーは『ハイ・パフォーマンス・レーシング』ポッドキャストで、こう語った。

    「ワールドタイトルから遠ざかれば遠ざかるほど、それを取り戻すのは難しくなる」

    「だからこそ、2021年以降のレッドブルの復活や、これから起きるであろうメルセデスの復活が理解できる。彼らには“どうやって勝つか”という比較的新しい記憶が残っているからだ」

    「フェラーリの中にも、我々が圧倒的に勝っていた時代を知る人間は5%か10%はいる。そういう人たちは勝ち方を理解している」

    「でも、1勝や2勝しか経験していない人たちばかりになると難しくなる。これは終わりがなく、非常に厳しい世界なんだ」

    フェラーリ内部に広がる“自己不信”
    スメドレーが特に問題視したのは、フェラーリ内部に存在する“自己不信”だった。

    「勝ち方を知っている集団が継続して存在しているかどうかは、本当に大きな違いになる」

    「フェラーリのように長い間タイトルを獲れていないチームでは、自信が高くない。自己不信が多すぎるんだ」

    「外向きには『我々は勝てる』『タイトルを獲れる』といくら話していても関係ない」

    「組織の中に2%や3%でも疑念が存在すれば、それだけで勝てなくなる」

    この発言は、単なる技術不足ではなく、“勝者の文化”そのものが薄れているという指摘でもある。

    マイアミGPのアップグレード失敗が象徴
    フェラーリはマイアミGPで11点に及ぶアップグレードを投入したが、結果的には大きな前進にはつながらなかった。

    ルイス・ハミルトンは6位、シャルル・ルクレールはレース終盤のペナルティもあり8位に終わっている。

    スメドレーによれば、フェラーリ内部では現在も「何が機能し、何が機能しなかったのか」を分析している段階だという。

    「数人と話したが、メルセデスについて以前話したのと同じことだ。大規模パッケージを投入すれば、うまくいく部分もあれば、機能しない部分もある」

    「問題は、マイアミ後の彼らが“全体として機能した”とは考えていても、期待したレベルには届かなかったことだ。前進できていない」

    「風洞では前進するはずだった。だから今は総合的なゲインを検証している段階なんだ」

    「実際の向上幅は期待値に遠く及ばなかった。つまり、“逆にマシンを遅くしているパーツを付けてしまったのではないか?”という疑問が出てくる」

    2026年F1タイトル争いで問われる“組織力”
    2026年のフェラーリF1は、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンという強力なドライバーラインアップを擁している。

    しかしスメドレーの指摘は、現在のF1ではドライバーだけではタイトルを獲れないことを示している。

    レッドブルやメルセデスが長期政権を築けた背景には、技術だけでなく「勝利を当たり前にする組織文化」が存在していた。

    フェラーリは2026年もタイトル争いに踏みとどまっているが、本当に必要なのは新パーツではなく、“勝ち方を知る組織”を再構築することなのかもしれない。

  • フェラーリF1 ピレリテストで走行再開 フィオラノで開発封印の2日間

    フェラーリF1 ピレリテストで走行再開 フィオラノで開発封印の2日間

    フェラーリは2026年F1シーズンの“春のインターバル”を活用し、フィオラノでテスト走行を実施した。ルイス・ハミルトンがSF-26をドライブし、ピレリのタイヤテストとして2日間のプログラムが開始されている。

    ただし、この走行はあくまでタイヤメーカー主導のテストであり、マシン開発には一切使用できない。データもチームには共有されず、フェラーリにとっては純粋な走行機会にとどまるが、ハミルトンとシャルル・ルクレールにとっては新車への適応を進める貴重な機会となる。

    ピレリ主導の制約 テストでも開発は不可
    今回のフィオラノでの走行は、いわゆるTPC(旧型車テスト)とは異なり、ピレリによるタイヤ開発テストとして実施されている。

    そのためフェラーリは走行プログラムに自由度を持たず、燃料搭載量や周回数などはすべてピレリによって事前に設定される。また、使用しているタイヤコンパウンドの情報もチーム側には開示されない。

    さらに重要なのは、このテストで得られたデータがフェラーリに還元されない点だ。すべてのデータはピレリと共有されるのみで、チームはマシン開発に活用することができない。公平性を保つため、新パーツのテストも禁止されている。


    マイアミ前に“別枠テスト”を計画
    一方でフェラーリは、別の機会を利用してアップデート評価を行う構えだ。

    報道によれば、5月のマイアミGPを前に設定されているフィルミングデーを活用し、「マカレナ・ウイング」を含む複数の新パーツをテストする計画がある。このウイングは中国GPのプラクティスで投入されたが、その後のセッションでは使用されていない。

    テストはモンツァで実施される予定で、高速特性が求められる同サーキットにおいて、このデバイスの性能と耐久性を同時に評価する狙いがある。

    開幕3戦で安定も マクラーレンに後れ
    フェラーリは開幕からの3戦で安定したパフォーマンスを見せており、いずれも表彰台に登壇。シャルル・ルクレールが2回、ルイス・ハミルトンが1回、3位以内を記録している。

    しかし日本GPではマクラーレンに後れを取り、オスカー・ピアストリが2位に入ることで、メルセデスの連勝に対する最初の有力な挑戦者となった。

    バスール「マイアミ以降は別の選手権になる」
    フレデリック・バスールは、今後の勢力図が大きく変化する可能性を示唆している。

    「おそらくマイアミ以降は“別の選手権”になるだろう」とバスールは語った。

    「各チームが大規模なアップデートを投入してくるはずだ。我々もマイアミに向けて“1.5パッケージ”のアップグレードを投入できるかもしれない」

    序盤戦での安定感を維持しつつ、フェラーリがどこまで戦闘力を引き上げられるか。マイアミ以降の展開が、2026年シーズンの流れを大きく左右する可能性が高い。

  • フェラーリF1 4月を“ミニプレシーズン”に マイアミGPで巻き返しへ

    フェラーリF1 4月を“ミニプレシーズン”に マイアミGPで巻き返しへ

    フェラーリは、予期せぬ4月のブレイク期間を“ミニプレシーズン”として活用し、巻き返しを図る構えだ。

    開幕からメルセデスに対して明確な遅れを取る中、マイアミGPを“新たなスタート”と位置づけ、開発と準備を集中的に進める。

    では、フェラーリはこの期間で何を行うのか。

    4月を開発集中期間に
    バーレーンとサウジアラビアの中止により生まれた空白期間を受け、フェラーリはテストと開発を集中的に行う計画を立てている。

    まずムジェロではTPC(Testing of Previous Car/旧型車テスト)を実施し、アントニオ・ジョビナッツィ、アーサー・ルクレール、アントニオ・フォコが走行を担当する。

    続いてフィオラノではピレリのテストに協力し、2027年用タイヤの評価を行う。必要に応じて人工的に散水を行い、ウェットおよびインターミディエイトの条件を再現する。

    モンツァで新パーツ投入へ
    4月22日にはモンツァでフィルミングデーを活用し、マイアミGPに向けた新パーツの走行確認を行う予定だ。

    この走行はデモタイヤで200kmの制限内となるが、実戦投入前の重要なチェック機会となる。

    マイアミは“新たな選手権”
    チーム代表フレデリック・バスールは、この期間の重要性を強調している。

    「すべてのチームがマイアミにアップデートを持ち込む。エンジンメーカーもソフトウェア改善に取り組む時間がある。そこから新しい選手権が始まる」

    現状、予選ではメルセデスにコンマ5〜7秒の差をつけられているが、レースでは差は縮まると見られている。

    エンジン開発は制約あり
    ただしフェラーリの最大の弱点であるパワーユニットについては、すぐに改善できる状況にはない。

    「マイアミに向けてエンジンに関する新しいものは持ち込めない。我々は他の部分に集中する」とシャルル・ルクレールは語る。

    そのため、フェラーリは車体や運用面での改善に注力する方針だ。

    中盤の逆転要素も視野
    さらにフェラーリは、シーズン中盤に導入が見込まれるADUOシステムにも期待を寄せている。

    これは遅れを取るメーカーに対し、パワーユニットの改善機会を与える仕組みであり、巻き返しの重要な鍵となる可能性がある。

    巻き返しへ向けた準備
    開幕3戦を終えた段階で、フェラーリはメルセデスに対して明確な差を抱えている。

    その差を縮めるための“再スタート”が、この4月の開発期間だ。

    マイアミGPは、フェラーリにとって単なる次戦ではなく、シーズンの流れを変える重要な分岐点となる。

    Source: GMM

  • フェラーリF1 メルセデスとの差を詰める鍵はADUO

    フェラーリF1 メルセデスとの差を詰める鍵はADUO

    フェラーリは2026年F1シーズン序盤、オーストラリアと中国で有望なパフォーマンスを見せた一方、日本GPではメルセデスとの差を改めて突きつけられた。だが、その差を埋める鍵は今後の開発フェーズに残されている。

    シャルル・ルクレールはセーフティカーの不運を乗り越えて3位表彰台を獲得したが、レース全体ではパワーユニット性能の差が明確に表れた。

    メルセデスはキミ・アントネッリが優勝を飾り、さらにマクラーレンもその恩恵を受けてオスカー・ピアストリが高い競争力を示したことで、この分野における「基準」がより明確になった。

    では、この差はどこから生まれているのか。その鍵を握るのが「ADUO(追加開発・アップグレード機会)」だ。

    ADUOが左右するエンジン開発の行方
    2026年のレギュレーションでは、パワーユニット開発はADUOによって管理されている。この仕組みは、各メーカーの性能差に応じてシーズン中のアップグレード可否を決定するものだ。

    最速エンジンとの差が2%以内のメーカーはシーズン中のアップデートが認められない一方、2〜4%であれば1回、4%以上であれば2回のアップグレードが許可される。

    現在のパドックでは、フェラーリのパワーユニットはメルセデスに対してこの2%を超えているとの見方が広がっている。一方でチーム内部では、この範囲内に収まっている可能性もあると認識されており、最終的な評価は流動的な状況にある。

    ただしフェラーリは、こうした判断を待たずに開発を進めており、短期および中期で導入可能な改良案をすでに準備している。

    マイアミ以降が転換点 バスールの見通し
    フレデリック・バスールは日本GPの時点で「マイアミ以降は別の選手権になる」との見通しを示している。これは開発パッケージの投入を見据えた発言とみられる。

    フェラーリは開幕前から空力アップデートを計画しており、実走データと風洞およびシミュレーションとの相関性にも手応えを得ている。そのため、開発の方向性に対する確信は強く、段階的な性能向上が期待されている。

    またSF-26には中速コーナーやブレーキング領域での改善余地があるとされており、シャシー面とパワーユニットの両面で進化が進めば、総合的な競争力の底上げにつながる可能性がある。

    スクーデリア・フェラーリ

    メルセデス優位の構造とフェラーリの反撃余地
    現時点でメルセデスのパワーユニットは明確なベンチマークとなっており、この優位性がレース結果に直結している。一方で、最上位に位置するメーカーはレギュレーション上、シーズン中のアップグレードが制限される。

    この構造は、フェラーリにとってチャンスでもある。

    ADUOの条件を満たせば、フェラーリはシーズン中にパワーユニットの性能向上を図ることが可能となる。すでに準備されている改良が投入されれば、メルセデスとの差を縮める展開も現実的になる。

    メルセデス製パワーユニットはカスタマーチームでも最適化が進みつつあり、マクラーレンも当初はそのポテンシャルを引き出せずに苦戦していたが、継続的な改善によって競争力を高めてきた。エンジン運用の理解が進めばパフォーマンスが向上することが示されており、フェラーリにとっても独自のアップグレードで対応する重要性が増している。

    また、現行レギュレーションではベンチマークとされるメルセデスのパワーユニットはシーズン中のアップデート対象外となる。

    シーズン中盤に向けて、エンジン開発の進展が勢力図を左右することになりそうだ。

  • フェラーリF1 メルセデスはPU性能を隠している?開発ルール巡る駆け引き

    フェラーリF1 メルセデスはPU性能を隠している?開発ルール巡る駆け引き

    フェラーリは、2026年F1シーズン序盤におけるメルセデス製パワーユニットの優位性を強く意識している。特に注目しているのは、単純な出力差だけでなく、追加開発機会を左右する評価制度のなかで、メルセデスが意図的に真の実力を見せ切っていない可能性だ。

    今季の新レギュレーションでは、パワーユニットの絶対性能だけでなく、FIAが定めた追加開発・アップグレード機会制度への対応が極めて重要になっている。

    フェラーリは、2026年F1シーズン序盤におけるメルセデス製パワーユニットの優位性を強く意識している。特に注目しているのは、単純な出力差だけでなく、追加開発機会を左右する評価制度のなかで、メルセデスが意図的に真の実力を見せ切っていない可能性だ。

    今季の新レギュレーションでは、パワーユニットの絶対性能だけでなく、FIAが定めた追加開発・アップグレード機会制度への対応が極めて重要になっている。フェラーリは、メルセデスがこの制度をめぐる駆け引きの中で、フェラーリを開発対象ラインの外に留めようとしているのではないかとみている。

    フェラーリが疑うメルセデスの“出し惜しみ”
    開幕2戦までの内容から、冬の段階でささやかれていたメルセデス製パワーユニット優勢説には十分な根拠があったことが示されている。

    特にワークスのメルセデスは、電力マネジメント面でも優位性を見せている。一方で、同じメルセデス製パワーユニットを使うマクラーレン、アルピーヌ、ウィリアムズは、その運用をまだ完全には使いこなせていない。

    新レギュレーション初期には、大手メーカー勢が優位に立つのはある意味で当然でもある。ただし今季は、パワーユニットそのものの性能だけでなく、追加開発・アップグレード機会制度との兼ね合いで、どのように性能を管理するかが大きなテーマになっている。

    FIAはオーストラリアGP以降、内燃エンジンがどれだけの出力を発生しているかを基準に、各メーカーの性能を比較する専用指数でパワーユニットを評価している。その比較対象となる現時点のベンチマークは、明らかにメルセデス製パワーユニットだ。

    当初、この最初の評価チェックポイントは第6戦マイアミGP後に設定されていた。しかし、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止により、最初のリセットがいつ行われるのかは再協議の対象になっている。

    フェラーリとメルセデスの争いは、この期限までにどこまで有利な立場を築けるかという点に集中している。

    追加開発制度をめぐる駆け引き
    エンジンメーカーは、基準性能に対してどの程度遅れているかによって、追加アップグレード機会を得られる。

    基準から2%以上4%未満遅れていれば、今季中に1回、さらに2027年に1回のアップグレードが認められる。4%以上遅れていれば、今季に2回、2027年にも2回のアップグレードが可能になる。

    実際には、この対象に入るには約20馬力の差が必要になるとされる。FIAは独自の手法で測定を行っているが、その分析メカニズムは公表していない。

    そのなかでフェラーリは、メルセデスが本来の性能の一部を意図的に抑え、フェラーリが2%の閾値を下回らないようにして、追加開発制度の発動を防ごうとしていると考えていることで知られている。

    アウディ、レッドブル・パワートレインズ、ホンダは、この制度による開発機会を得る可能性が高いとみられている。

    もっとも、レギュレーション上はサンドバッギングを防ぐ仕組みもある。FIAは裁量で開発枠を取り消すことができるほか、各メーカーのテストベンチでシミュレーションを通じて数値を確認することも可能だ。

    メルセデスについては、4チーム分の実走データをFIAが取得できる点も判断材料になる。

    フェラーリは新しい内燃エンジンを準備か
    この問題で最も興味深いのがフェラーリの立場だ。マラネロでは新しい内燃エンジン仕様の開発が進められているとされており、現行性能では最高レベルで戦うには不十分だと判断していることを示している。

    フェラーリは、自分たちのパワーユニットが少なくともメルセデスより15馬力ほど低いと見積もっており、最低でも2%、場合によっては4%の範囲で追加開発対象になる可能性が高いとみている。

    一方で、メルセデスが出力を抑えている理由は、単純な政治的駆け引きだけではない可能性もある。信頼性面にまだ懸念があり、ピークパワーの使用を保守的にしている可能性もあるからだ。

    それでもオーストラリアと中国では、メルセデスのW17がピークパワーをより長く維持できる強みを示した。エネルギー回生効率が高いため、全開走行中にバッテリーを充電するためのスーパークリッピングの必要性を減らせていることが、その背景にある。

    フェラーリにとって追加開発資格を得られることは重要だ。パワーユニット技術責任者のエンリコ・グアルティエリ率いるグループは、最大の弱点が内燃エンジン側にあると考えており、新しい内燃エンジン開発を進めるためにも、その権利が必要になる。

    シャシー性能ではフェラーリ優位との見方も
    これまでのところ、フェラーリ製パワーユニットはグリッド上で2番手の存在とみられている。ただし効率面でのメルセデスとの差は明確であり、その一方でSF-26は空力面ではグリッド最良のマシンのひとつとの評価もある。

    フレデリック・バスール代表が、フェラーリはアップグレード条件を満たす見通しだと示唆していることを前提に、仮にその差が資格取得に必要な最低ラインである2%だとする。そして開幕2戦でのフェラーリの“スーパ―タイム”がメルセデス比で100.948%だったことを当てはめると、シャシー性能自体はメルセデスより約1%優れている計算になる。

    ただしマラネロ内部では、通常条件では2026年の大半のサーキットでメルセデスのほうが速いという認識が定着しているようだ。つまりフェラーリにとって今季は実質的に移行期間であり、2027年に勝利を争うには新しいエンジンが不可欠ということになる。

    モンツァでの走行が意味するもの
    フェラーリは来月、モンツァで200kmのフィルミングデーを実施する予定だ。バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止によって生まれた空白期間を利用し、第4戦マイアミGPの前に走行する見込みとなっている。

    このサーキットを選んだのは、カレンダーの中でもとりわけエネルギーマネジメントが厳しく問われるコースで、さらなるデータ収集を進める狙いが明確だからだ。

    もしシーズン序盤から追加開発対象になることができれば、フェラーリは熱効率側の対策を前倒しで進め、2026年終盤にその成果を実戦で評価することが可能になる。

    現時点では、フェラーリが4%以上の大幅な遅れに該当する可能性は低いとみられている。その領域に入る可能性が高いのは、レッドブル・パワートレインズ、アウディ、そして当然ホンダだと考えられている。

  • フェラーリF1 シャルル・ルクレール“マリオカート発言”を公式動画でネタ化

    フェラーリF1 シャルル・ルクレール“マリオカート発言”を公式動画でネタ化

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPで飛び出したシャルル・ルクレールの“マリオカート発言”が、思わぬ形で話題を広げている。フェラーリはこのコメントをユーモラスに取り上げた動画を公開し、ファンの間で大きな反響を呼んだ。

    2026年F1レギュレーションでは電動パワーの比率が大きく増え、オーバーテイクモードやブーストボタンの活用がレース展開の重要な要素となっている。ルクレールがこの仕組みをゲーム『マリオカート』に例えたことがSNSで拡散され、フェラーリ自身もこの話題に乗る形となった。

    フェラーリが公開した動画では、ルクレールがステアリングホイールのボタンを特定の組み合わせで押すと、画面にマリオカートの静止画が表示されるという演出が登場する。カメラがズームすると、ルクレールはいたずらっぽく眉を上げてみせる。

    チームは動画に「『これはマリオカートのキノコみたいだ』。その理由がわかった…」とコメントを添えた。

    この動画に対し、ファンからは多くの反応が寄せられた。

    「ママミーア。レースでもやってくれ」

    「これは面白すぎる」

    「レース前に練習してるんだな。このレギュレーションの最も正確なシミュレーターをインストールしたのか」

    といったコメントが並び、SNS上で大きな話題となった。


    ルクレールの発言は、オーバーテイクモードとブーストボタンの効果を説明するものだった。あるファンは「この比較は予想外のブースト効果を完璧に説明している」と投稿し、ゲームのパワーアップアイテムに例えた点に共感を示した。

    2026年シーズンは新レギュレーション導入初年度となり、エネルギーマネジメントがレースの重要な要素となっている。こうした変化はドライバーからも賛否の声が上がっており、パドックでも議論の対象となっている。

    その象徴的なコメントの一つがルクレールの“マリオカート”発言だったが、ビデオゲームに例えたのは彼だけではない。

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1)はオーストラリアGP前、マーティン・ブランドルとのインタビューで次のように語っていた。

    「このビデオゲームのようなレースがどうなるか見てみよう」

    その発言について中国GPのメディアデーで改めて質問されると、ペレスは新レギュレーションへの率直な印象を口にした。

    「正直に言うと、とても作り物のように感じた」

    「ボタンひとつでオーバーテイクして、また抜き返される。まさにマリオカートみたいだ」

    「最終的にはドライバーが違いを生み出す。まだこのルールの初期段階だから時間はかかる。でもメルボルンで見たものは、ファンとしては好きじゃなかった」

    2026年F1シーズンは開幕戦オーストラリアGPに続き、第2戦中国GPが開催される。上海では今季初のスプリントレースも予定されており、新レギュレーション下のレースフォーマットがどのような展開を生むのか注目が集まっている。

  • フェラーリF1 FIAのスタート手順変更議論に驚き「最初から分かっていたこと」

    フェラーリF1 FIAのスタート手順変更議論に驚き「最初から分かっていたこと」

    2026年F1レギュレーションの導入に伴い、スタート時の挙動をめぐる議論がパドックで浮上している。特にMGU-Hが廃止されたことでターボラグの影響が強まり、スタート時の扱いが課題になる可能性が指摘されている。

    こうした状況を受けてFIAが安全面を理由にスタート手順の変更を検討しているとの報道もあるが、フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールは、この議論の再燃に驚きを示した。

    「MGU-Hがなくなればターボラグを管理する必要が出てくることは明らかだった。これは初日から分かっていたことであり、我々がパワーユニットの指針を決める際には、純粋なパワーだけでなくスタートのような側面も含めて評価していた」とフレデリック・バスールは語った。

    「だからこそ我々はエンジンについていくつかの決断を下したし、FIAも当初からスタート手順を変更しないという意向をかなり明確にしていた。だからこの話題がバーレーンで再びニュースになったときには驚いた」

    「ドライバーに安全面の問題などを提起させるのは簡単だが、実際にはすべて以前から分かっていたことだ。エンジンのアーキテクチャーを決める際には常に妥協がある。一方には可能な限りの最大出力があり、もう一方にはドライバビリティがある。その中で選択を行うのだ」

    シャルル・ルクレールもまた、この問題はチームとして想定していた範囲だと説明する。新レギュレーションに対応する開発の段階から、スタートの挙動はすでに検討されていたという。

    「これは新しいレギュレーションに取り組み始めたときから考えていたテーマだ」とシャルル・ルクレールは語った。

    「スタートが僕たちにとって特に重大な弱点になるとは思っていない。もちろん、まだ実際に経験していない状況については多くの発見が残っている」

    「例えばウェットコンディションでのマシンの挙動や、オーバーテイクの状況などだ。テストセッションだけではカバーできない疑問もある。最初のレースウィークエンドでどうなるか見てみよう」

    FIAは現時点でスタート手順の問題について公式な見解を示していない。しかし安全面に関わる問題と判断された場合、チームの同意がなくてもレギュレーション変更が行われる可能性がある。フェラーリがすでにこの前提でパワーユニット設計を進めていることを考えると、この議論の行方は2026年シーズンの序盤における新たな焦点となりそうだ。

  • フェラーリF1回転式リアウイング登場でクルサードが“第3ペダル”を回想

    フェラーリF1回転式リアウイング登場でクルサードが“第3ペダル”を回想

    フェラーリが2026年F1プレシーズンテストで披露した回転式リアウイングが、パドックで大きな注目を集めている。

    新たに導入されたストレートモードに対応するためのこの独創的なメカニズムについて、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、かつてマクラーレンが投入した“第3ブレーキペダル”を思い起こさせるものだと語った。

    フェラーリはバーレーンでの2回目のテストに、多くの好奇の視線を浴びながら登場した。注目を集めたのは、従来のDRSのようにフラップを可動させるのではなく、リアウイング全体が180度回転する構造だ。これは今季から導入されたストレートモードに関連した開発であり、その大胆な設計は多くの関係者から称賛を受けている。

    ポッドキャスト番組で語ったクルサードは、こうした革新を見ることに喜びを示した。

    「15年間F1で戦ってきた中で、本当にアドバンテージになるイノベーションを持ち込めたときの感覚を思い出す。まるで小さな秘密の力の薬のようなものだ」

    「マクラーレンにいた頃、“第3ブレーキ”と呼ばれるものがあった。通常のブレーキペダルに加え、ステアリングの小さなソレノイドスイッチを使って、左右どちらかのリアタイヤだけを制動できる3つ目のペダルがあったんだ。戦車が片側を制動して旋回するのと同じ原理だ」

    スクーデリア・フェラーリ

    当時のマクラーレンのチーフエンジニア、スティーブ・ニコルズが設計したこのシステムは、クルサードのドライビングスタイルに合わせて開発されたものだった。彼はオーバーステアを抑えたセットアップを好み、コーナー内側のリアタイヤを制動することでアンダーステア方向にバランスを振ることが可能となった。

    「高速域ではアクセルとブレーキを同時に使ってマシンのバランスを取ることを学んだ。ただし制動するのは内側のリアタイヤだけだ。その結果、必要なステアリング角が少なくなり、空力負荷を失わずに済む。つまりコーナーで速くなれるということだ」

    この一見シンプルな設計は、1周あたり約0.5秒のゲインをもたらしたとされる。しかし1998年シーズン前半に禁止されることとなった。

    「最終的に禁止されるまで、半シーズン以上は使うことができた。確かダレン・ヒースというフォトグラファーがコックピット内部を撮影したのがきっかけだったと記憶している」

    フェラーリの回転式リアウイングが実際にグランプリで投入されるかどうかは現時点では不明だ。ただ、他チームのアクティブエアロシステムと比較して、どのような効果を発揮するのかに注目が集まっている。