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  • フェラーリF1 キャデラック向けシェル燃料を採用 PU出力5馬力向上か

    フェラーリF1 キャデラック向けシェル燃料を採用 PU出力5馬力向上か

    フェラーリは2026年シーズンのタイトル争いに向けてパワーユニット(PU)の性能改善を続けている。その過程で、意外にもカスタマーチームであるキャデラックの存在が開発のヒントになったという。

    オーストリアGPで投入したエンジンアップデートの効果が期待を下回る中、フェラーリはシェルがキャデラック向けに開発した燃料を採用。さらなる出力向上を目指し、次なるPUアップデートの準備も進めている。

    キャデラック向け燃料がフェラーリの性能改善に貢献
    2026年からF1に参戦したキャデラックは、フェラーリ製パワーユニットを使用するカスタマーチームとして戦っている。しかし成績面では苦戦が続き、セルジオ・ペレスの最高位は14位、バルテリ・ボッタスも13位が最高となっている。

    一方で、イタリアの『Formula1.it』によると、フェラーリはキャデラックとの提携から思わぬ恩恵を受けたという。

    報道によれば、燃料パートナーであるシェルは当初、フェラーリとキャデラック向けに異なる持続可能燃料を開発していた。そしてフェラーリ関係者の証言として、キャデラック用燃料のほうが高い性能を発揮していたことが判明したという。

    そのためフェラーリは現在、キャデラック向けに開発された燃料へ切り替えたとされる。

    この燃料によって、フェラーリ製PUは約5〜6馬力の出力向上が見込めると報じられており、メルセデスやレッドブルとの差を縮めるための重要な要素として期待されている。

    オーストリアGPのPUアップデートは期待外れ
    フェラーリはオーストリアGPでエンジンアップデートを投入したが、実際の効果は期待を大きく下回ったようだ。

    『Formula1.it』によれば、アップデート後のデータを解析した結果、出力向上は約5馬力程度にとどまったという。

    フェラーリのPU部門を率いるエンリコ・グアルティエリも、このアップデートについて「効果は限定的になる」と事前に認識していたとされ、大幅な性能向上は見込んでいなかった。

    そのためマラネロでは、すでに次のエンジンアップデートへ開発の重点が移っている。

    スクーデリア・フェラーリ キャデラック

    次期アップデートはターボチャージャー改良が焦点
    フェラーリは夏休み明け最初、もしくは2戦目となるザントフォールトGPまたはイタリアGPで、新たなPUアップデートを投入する計画と報じられている。

    次回の改良ではターボチャージャーが主な変更点になる見込みだ。

    フェラーリはこれまで小型ターボを武器としてきたが、現在ではスタート性能における優位性が薄れており、より高い出力を引き出す方向へ設計を見直す方針だという。

    ルイス・ハミルトンは現在ドライバーズランキング3位につけ、首位アンドレア・キミ・アントネッリとの差は32ポイント。シャルル・ルクレールも優勝争いに加わるなど、フェラーリはタイトル戦線への本格参戦を目指して開発を続けている。

    燃料の見直しによる数馬力の向上に加え、次期PUアップデートが期待通りの成果を発揮できれば、後半戦でメルセデスやレッドブルとの差をさらに縮める可能性がありそうだ。

  • フェラーリF1にハミルトン優先論 元エンジニア「極端な決断が必要」

    フェラーリF1にハミルトン優先論 元エンジニア「極端な決断が必要」

    2026年F1イギリスGPでシャルル・ルクレールが今季2勝目を挙げ、ルイス・ハミルトンも3位表彰台を獲得したことで、フェラーリのタイトル争いへの期待が高まっている。

    一方で、元フェラーリのレースエンジニアであるロブ・スメドレーは、ドライバーズタイトル獲得を本気で狙うのであれば、フェラーリはハミルトンを優先する「極端な決断」を下すべきだと主張した。

    イギリスGPで縮まったタイトル争い
    シルバーストンではルクレールが優勝し、ジョージ・ラッセルが2位、ハミルトンが3位に続いた。一方、ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリは5秒ペナルティの影響もあってノーポイントに終わり、選手権争いは再び接戦となっている。

    現在のランキングではアントネッリが首位を維持し、ラッセルが25ポイント差、ハミルトンが32ポイント差で続く。ルクレールは首位から71ポイント差となっている。

    メルセデスではラッセルとアントネッリの自由なレースが続くとみられるなか、フェラーリは異なる戦略を採るべきではないかとの議論が浮上している。

    「唯一の戦略」はハミルトン優先
    2004年から2013年までフェラーリで活躍した元レースエンジニアのロブ・スメドレーは、『High Performance Racing』ポッドキャストで、フェラーリがドライバーズタイトルを狙うにはハミルトンを全面的に支援するしかないとの見解を示した。

    スメドレーは、イギリスGP終盤にルクレールとハミルトンが1位と2位を走行していた場面で、順位を入れ替えるべきだったかと問われると、次のように答えた。

    「自分の論理には反するが、フェラーリが今年のワールドチャンピオンを獲得する唯一の可能性は、それほど極端な決断をすることだと思う」

    「マシン性能だけでメルセデスに勝とうとし、さらにルイスとシャルルを自由に戦わせ続ければ、ドライバーズタイトルを獲得できる確率は大きく下がる」

    「私の考え方には反するが、オトマー(・サフナウアー)が言ったように、この先は変数が多すぎる。だから普通ならそんなことはしない。しかし、ルイスがワールドチャンピオンになるためには、それが唯一の戦略だと思う」

    シューマッハならチームオーダーを求めた?
    さらにスメドレーは、「もしミハエル・シューマッハがハミルトンの立場だったら、チームオーダーを要求したと思うか」と質問されると、即座にこう答えた。

    「もちろんだ。答えは一言、『イエス』だ」

    フェラーリ時代のシューマッハは、タイトル争いでチーム全体の支援を受ける体制を築いており、スメドレーはハミルトンも同様のサポートを受けるべきとの考えを示した形だ。

    フェラーリが決断を迫られる時期は来るのか
    現時点では、フェラーリがルクレールを犠牲にしてまでハミルトンを全面支援する可能性は高くない。シーズンはまだ前半戦であり、両ドライバーともタイトル獲得の可能性を残しているためだ。

    しかし、ハミルトンが現在の好調を維持し、メルセデスに信頼性トラブルが再び発生するような展開になれば、フェラーリはチームオーダーを含めた戦略的な判断を迫られる可能性がある。

    次戦はベルギーGP。スパ・フランコルシャンでの結果は、フェラーリが「両ドライバー平等」の方針を維持するのか、それともタイトル獲得を最優先に戦略を切り替えるのかを占う重要な一戦となりそうだ。

  • フェラーリF1 ハミルトンのフォルススタート判定に異議「センサーは検知せず」

    フェラーリF1 ハミルトンのフォルススタート判定に異議「センサーは検知せず」

    ルイス・ハミルトンがF1イギリスGPで科されたフォルススタート(false start)による5秒加算ペナルティについて、フェラーリのフレデリック・バスール代表は「やや厳しすぎる判定だった」との見解を示した。

    チームのセンサーではマシンの動きは検知されなかったと説明し、ハミルトンのミスと断定する見方にも反論した。

    フォルススタート判定に「少し厳しすぎる」
    ハミルトンはイギリスGPのスタートで好発進を決めたものの、スタート直後にフォルススタートの疑いで審議対象となった。

    スチュワードは、5つある赤信号のうち3つ目が点灯した後、スタートシグナルが出る前に44号車が前進したと判断。オンボード映像では、タイヤ側面の黄色いピレリロゴが前方へ回転していることが確認できたとして、競技規則B5.11.1条違反で5秒加算ペナルティを科した。

    一方、バスール代表はチームの計測データと映像との違いを指摘した。

    「センサーではマシンがグリッド上で動いたことは確認できなかった。ただ、映像ではタイヤのステッカーが少し動いているように見える。それがフォルススタートかどうかを判断するのは私の役目ではない」

    「センサーが動きを検知していない状況であれば、少し厳しすぎる判定だったと思う」

    「ミス」との指摘にも反論
    記者から、このフォルススタートはハミルトンの「ミス」の一つではないかと問われると、バスール代表はその表現自体に異議を唱えた。

    「ミス? その言い方は少し厳しすぎる」

    「グリッド上で2mmほど動いた可能性はあるが、それをミスと言うのは少し厳しいと思う」

    フェラーリは、映像上ではわずかな動きが確認できたことは認めつつも、車載センサーでは動きを検知しておらず、判定基準との違いに疑問を示した形だ。


    ハミルトンとフェラーリの連携は着実に前進
    レース終盤にはセーフティカー中のピットストップによってハミルトンは2位から3位へ順位を落としたが、バスール代表はドライバーとチームの関係性は着実に深まっていると強調した。

    「これは双方から来ているものだ。我々はルイスをより深く理解し、彼もチームをより理解している」

    「彼はかなり前から2026年型マシンの開発プロジェクトに関わってきた。すべては小さな積み重ねだ。何か一つの劇的な変化があったわけではなく、一つひとつの積み重ねによって、今は全体がより噛み合うようになっている」

    今回のフォルススタート判定についてフェラーリは完全に否定しているわけではないが、車両データでは動きを確認できなかったとして、5秒加算という裁定は厳しかったとの立場を示した。一方でバスール代表は、ハミルトンとチームの連携は着実に向上しており、その成果が近年の競争力向上にもつながっているとの認識を示している。

  • フェラーリF1がマドリンクで撮影走行 ライバルに先駆けて新スペインGP攻略へ

    フェラーリF1がマドリンクで撮影走行 ライバルに先駆けて新スペインGP攻略へ

    フェラーリは今週、新たなF1スペインGPの開催地となるマドリード市街地サーキット「マドリンク」でプロモーションイベント(撮影日)を実施する。完成前のコースではあるものの、F1チームとして初めて実走データを得られることになり、2026年スペインGPに向けて一歩先んじる機会となる。

    ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがSF-26を走らせる予定であり、走行距離はレギュレーションで定められた200kmまで。

    デモタイヤを使用するため本格的な性能評価はできないものの、新サーキットの特徴を実際に確認できる点は大きな意味を持つ。

    フェラーリがマドリンクで初走行へ
    フェラーリは7月9日(木)、2026年スペインGPの新開催地となるマドリンクでプロモーションイベントを実施する。

    F1のプロモーションイベントでは年間2回まで撮影日が認められており、各チームはデモ用のピレリタイヤを装着した現行マシンで最大200kmを走行できる。フェラーリは今季すでにモンツァで1回目を消化しており、今回が2回目となる。

    このイベントではハミルトンとルクレールがSF-26をドライブし、F1チームとして初めてマドリンクを走行することになる。

    完成前でも得られる貴重なデータ
    現時点のマドリンクは、まだFIA公認取得前の建設途中の状態にある。

    運営関係者はCrashに対し、「縁石もガレージもピットレーンも完成していない。ツーリングカーで周回できる程度だ」と説明している。

    そのため、本番と同じ条件での評価は不可能だ。

    さらに路面は新品で、使用するのはレース用ではなくデモタイヤであることから、タイムやグリップレベルを比較することに大きな意味はない。

    それでもチームはコースレイアウトや基本的なセットアップの方向性、高速バンクコーナー「ラ・モヌメンタル」の特性などについて実走から情報を収集できるとみられている。

    フェラーリ F1 スペイングランプリ(マドリンク)

    ライバルより一歩リードする可能性
    マドリンクで最初に走行するF1チームとなることは、フェラーリにとって一定のアドバンテージとなる可能性がある。

    もちろん完成前の路面やデモタイヤという制約から得られるデータは限定的だが、シミュレーションでは得られないドライバーの感触やコースの実際の印象を把握できる点は貴重だ。

    一方で、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は5月にプロモーション活動の一環として市販車で同コースを走行しているものの、F1マシンによる走行は今回のフェラーリが初めてとなる。

    勢いに乗るフェラーリ
    フェラーリは先週末のF1イギリスGPで通算250勝という節目を達成したばかりだ。

    シャルル・ルクレールはスタート直後にポールポジションのアンドレア・キミ・アントネッリをかわして主導権を握り、セーフティカー終了でフィニッシュした波乱のレースを制して今季初優勝、自身通算9勝目を挙げた。

    ハミルトンもスプリントでポールポジションを獲得したが、決勝終盤のセーフティカー導入時にフェラーリが2台ともピットへ入れる戦略を選択。ステイアウトしたジョージ・ラッセルに逆転を許し、3位でレースを終えた。

    今回のマドリンクでの撮影日は、完成前という制約はあるものの、フェラーリにとって新たなスペインGP開催地をライバルに先駆けて体験できる貴重な機会となる。実際の競争力へ直結するほどのデータは得られない可能性が高いが、ドライバーの感触やコース特性の把握は、9月のマドリード初開催へ向けた準備として価値ある一歩となりそうだ。

  • フェラーリF1代表 ハミルトンのSC中タイヤ交換を正当化「今でも同じ判断をする」

    フェラーリF1代表 ハミルトンのSC中タイヤ交換を正当化「今でも同じ判断をする」

    フェラーリは2026年F1第9戦イギリスGPでシャルル・ルクレールが優勝し、ルイス・ハミルトンも3位表彰台を獲得した。しかし、終盤のセーフティカー(SC)中にハミルトンをピットへ呼び込んだ戦略については議論を呼んでいる。

    フェラーリのフレデリック・バスール代表は、レース後にその判断の理由を説明。結果的にジョージ・ラッセルに2位を奪われたものの、レース再開を想定すれば「唯一の選択だった」と強調した。

    ハミルトンのタイヤ交換は「唯一の選択」
    レース終盤、マックス・フェルスタッペンのスピンによってセーフティカーが導入されると、フェラーリは首位ルクレールにソフトタイヤへの交換を実施。一方、2番手を走るハミルトンについてもピットインを決断した。

    しかし、メルセデスはラッセルをコース上に残したため、ハミルトンはピットアウト後にラッセルの後方となり、そのままレースはSC先導のまま終了。ハミルトンは3位でチェッカーを受けた。

    この判断についてバスール代表は、レース再開を前提にすれば避けられない決断だったと説明した。

    「ルイスについては『ピットインが正しい判断だったのか』という議論はできる」

    「しかし、もしピットインしなければ、ラッセルがピットへ入り、新品ソフトタイヤを履いてくる。そして我々は摩耗したハードタイヤで前にいることになり、大きなリスクを負うことになる」

    「セーフティカーがこれほど長く続くとは少し予想外だったし、我々はレース再開を想定していた。この判断についてはいくらでも議論できるだろう。しかし、今もう一度やり直しても私は同じ判断をする」

    フェラーリは着実に前進
    バスール代表は、オーストリアGPでタイヤマネジメントに苦しんだものの、シルバーストンではフェラーリが大きく前進したと評価した。

    一方で、依然としてマシン性能には改善の余地があると冷静に分析している。

    「我々にはまだパフォーマンス不足がある。それは理解している」

    「シルバーストンはモナコよりもエンジン性能が重要なサーキットなので、正直それほど楽観視してはいなかった」

    「その一方で、だからこそ週末を通してあらゆる部分でコンマ数秒を積み重ねようと努力した。そして、小さな改善を積み重ねた結果、決勝では非常に高い競争力を発揮できた」

    さらに、今回の好結果はエンジン性能だけで説明できるものではないと語った。

    「確かにシルバーストンは2週間前のスペインよりエンジン性能の影響が大きい。しかし今回は風が強く、フロントの性能が重要になるコンディションだった。このコース自体も非常にフロント寄りの特性を持っている」

    「つまり、エンジンだけの話ではない。我々はこうしたあらゆる要素にうまく対応できたと思っている」

    フレデリック・バスール(スクーデリア・フェラーリ)

    スパでも慢心はしない
    バスール代表は、今回の勝利によってフェラーリが一気に優位へ立ったわけではないと強調。次戦スパ・フランコルシャンでもゼロから挑む姿勢を崩さなかった。

    「来週のスパではまた違った挑戦が待っている。おそらく天候も違うだろうし、毎週末ゼロからスタートしなければならない」

    「魔法のようなものは存在しない。1週間でコンマ5〜6秒も速くなることはない。あらゆる分野で小さな改善を積み重ね、その合計が違いを生み出すのだ」

    ルクレールの復活を確信
    今回優勝したシャルル・ルクレールについても、バスール代表は以前からパフォーマンス自体は高いレベルにあったと説明。結果が伴わなかっただけだと振り返った。

    「シュピールベルクではフロントロウに並んでいたし、常に速さは見せていた。我々はデータを見て悲観的にはなっていなかった」

    「彼にとって厳しかったのは、ポイントや結果が伴わなかったことだった」

    また、シーズン中の開発やブレーキ変更によるセットアップ調整も影響していたという。

    「今日の結果は、彼にとって最高の自信回復になるはずだ」

    「シーズン開幕からマシンを開発し続けているため、そのたびにセットアップを調整する必要がある。シャルルは数戦前にブレーキも変更しており、それに合わせて全体を見直さなければならなかった」

    「しかし、これは単純にパフォーマンスの問題ではない。むしろ自信の問題だった。そして今日の結果は、その自信を大きく取り戻す助けになるだろう」

    フェラーリはルクレールの優勝とハミルトンの3位によって、シルバーストンで改めて高い競争力を示した。ハミルトンのSC中ピット戦略には議論が残るものの、バスール代表は再スタートを見据えた最善の判断だったと説明しており、チームは小さな改善を積み重ねながら次戦ベルギーGPでも上位争いを目指す姿勢を示している。

  • フェラーリF1 シルバーストンに追加アップデート投入へ 苦戦脱却を目指す

    フェラーリF1 シルバーストンに追加アップデート投入へ 苦戦脱却を目指す

    フェラーリは、オーストリアGPで露呈した決勝ペース不足を受け、今週末のF1イギリスGPでもアップデート投入を継続する。ルイス・ハミルトンがバルセロナ・カタルーニャGPで今季初優勝を挙げた一方、その後のオーストリアでは期待した成果を得られなかった。

    2026年マシンの開発を継続するフェラーリは、予算上限の制約がある中でも改良を止めず、シルバーストンでは新たな低ダウンフォース仕様のリアウイングをはじめ、空力パッケージの改良を進める予定だ。

    低ダウンフォース仕様をさらに改良
    フェラーリはシルバーストンで、「マカレナ」と呼ばれる低ダウンフォース仕様のリアウイングをアップデートする見込みだ。

    さらに、低ドラッグ仕様のディフューザー改良版や、排気系の追加変更も投入される可能性がある。2026年マシンの競争力向上に向け、シーズン中も開発を積極的に続ける姿勢を鮮明にしている。

    メルセデスも開発ペースに驚き
    フェラーリの継続的なアップデートには、ライバルチームも驚きを隠していない。

    メルセデスのトト・ヴォルフ代表はオーストリアGP後、次のように語った。

    「フェラーリがあれほど大規模なアップグレードを次々と投入できることには少し驚いている」

    「ルールは全員に平等だ……そうであることを願っている」

    フェラーリはオーストリアGPでADUOエンジンアップグレードの第1段階を投入したが、決勝では期待したパフォーマンスを発揮できなかった。

    ディフューザー論争も結果は明暗
    オーストリアGPでは、フェラーリがメルセデスのディフューザー設計についてFIAへ問題提起したことも話題となった。

    FIAはフェラーリの指摘を受け、メルセデスに設計変更を求めたものの、決勝ではメルセデスがダブル表彰台を獲得。一方のフェラーリはハミルトンが5位、シャルル・ルクレールが8位に終わった。

    ドイツ紙『Bild』はこの結果について、「メルセデスが勝利し、フェラーリはその代償を払う結果になった」と皮肉交じりに報じている。

    ライバルもフェラーリの失速に驚き
    オーストリアGPで優勝したキミ・アントネッリは、フェラーリのペース低下に驚いたという。

    「彼らは本当に遅く、エネルギーの使い方も普通ではなかった」

    「2周目のターン1では速度差が大き

  • フェラーリF1代表 戦略ミスを認める「メルセデスを意識しすぎた」

    フェラーリF1代表 戦略ミスを認める「メルセデスを意識しすぎた」

    フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、2026年F1第8戦オーストリアGPでチームがメルセデスを過度に意識したことが、戦略判断を誤る一因になったと認めた。

    予選ではシャルル・ルクレールが2番手、ルイス・ハミルトンが3番手を獲得。ジョージ・ラッセルが最後のアタックで逆転ポールを決めたことでフロントロウ独占は逃したものの、フェラーリは好位置から決勝を迎えた。

    しかし決勝では期待したペースを発揮できず、ハミルトンは5位、ルクレールは周回遅れの8位に終わる厳しいレースとなった。

    メルセデスを追いすぎた戦略を認める
    レース後、バスールはチームがメルセデスとの戦いに意識を向けすぎたことを率直に認めた。

    「振り返ってみると、今日はメルセデスを意識しすぎていたかもしれない」

    「2台とも序盤にプッシュしすぎたし、現実的には自分たちのレースではなかったにもかかわらず、彼らについていこうとして戦略面でも少し攻めすぎてしまった」

    「今回の経験から学び、自分たち自身に焦点を戻したい。そしてすぐに来週のイギリスGPへ気持ちを切り替える」

    レース中にはハミルトンもメルセデスとの戦いで戦略的な駆け引きが可能だと示唆していたが、結果的にはその戦略が実を結ぶことはなく、フェラーリは本来のレース運びを見失った形となった。

    スクーデリア・フェラーリ

    予選の速さを決勝につなげられず
    フェラーリはオーストリアGPで改良版パワーユニットを投入。金曜日は旧仕様で走行し、土曜日から新仕様を使用する形で週末を進めた。

    一方で、バスールはバルセロナ・カタルーニャGPでの勝利後だけに、今回の内容には満足できなかったと振り返る。

    「バルセロナのあとだっただけに厳しい週末だった」

    「金曜日のFP1とFP2では非常に苦戦し、レースを想定したコンディションで十分なロングランをこなすことができなかった。その時点で週末のスタートがうまく切れなかったと思う」

    「最終的には予選でパフォーマンスを取り戻し、2番手と3番手を獲得できたのは良い結果だった。しかし、決勝に向けた準備という点では、本来あるべきレベルまで仕上げることができなかった」

    今回のオーストリアGPでは、フェラーリは一発の速さを示した一方で、決勝に向けたセットアップや戦略面で課題を残した。バスールはその反省を踏まえ、チームは早くも次戦イギリスGPでの巻き返しへ向けて準備を進める考えを示している。

  • フェラーリF1代表 ADUO開発は「非常にリスクが高かった」 コスト制限下の舞台裏

    フェラーリF1代表 ADUO開発は「非常にリスクが高かった」 コスト制限下の舞台裏

    フレデリック・バスール代表は、フェラーリが2026年F1オーストリアGPで投入したパワーユニットのアップグレードについて、FIAのADUO制度の判定前から開発を進めていたことを明かし、「非常にリスクが高かった」と舞台裏を語った。

    2026年から導入されたADUO制度では、FIAが各メーカーの内燃エンジン(ICE)の性能を評価し、最も優れたメーカーを基準として、それより性能が劣るメーカーにのみ開発アップグレード枠が与えられる。

    フェラーリはレッドブル・フォードに次ぐ性能と判定され、追加開発の権利を得たが、その判定結果が出る前から開発を進めていたという。

    判定前から開発を進行「非常にリスクが高かった」
    バスール代表は、パワーユニット開発には長い準備期間が必要であると説明し、ADUO制度の判定を待たずに開発を進めた理由を明かした。

    「エンジンはリードタイムが非常に長く、一部の部品は完成まで何か月もかかる」

    「だからコストキャップの観点から見れば、ADUO、少なくともエンジンのステップ2を非常に早い段階で進めるのは、我々にとって非常にリスクが高かった」

    もしフェラーリがFIAから基準メーカー(ベンチマーク)に認定されていれば、アップグレード権利は与えられず、開発費だけが発生する可能性があった。そのため、制度判定前からの開発着手は大きな賭けだったという。

    一方でバスール代表は、今回投入したアップグレードによる性能向上については慎重な見方を示した。

    「だから今週末に大きなパフォーマンス向上を期待しているわけではまったくない」

    フェラーリはオーストリアGPで初のパワーユニットアップグレードを投入。金曜日は走行距離を稼ぐため旧仕様の練習用エンジンも併用しながら、新仕様を静かに実戦投入した。

    金曜は苦戦も「改善すべきはすべて」
    しかし、新パワーユニットを投入した初日のフリー走行では期待した結果は得られなかった。

    ルイス・ハミルトンはFP2を5番手、シャルル・ルクレールは8番手で終え、トップからはそれぞれ大きく離された。

    バスール代表は、その要因をスペインGPと似た環境条件に求めた。

    「今日はコンディションに少し苦しんだ。標高や気温、路面温度、そして空気温度という点では、バルセロナ・カタルーニャGPと少し似ていたと思う」

    「条件は全員同じだが、我々はかなり苦戦した。セットアップ、マシン、ドライビングなど、あらゆる面で改善しなければならない。明日はもっと良い仕事をしたい」

    さらに、タイヤマネジメントが鍵となったバルセロナ・カタルーニャGPとの違いについても言及した。

    「バルセロナではタイヤのデグラデーションがもっと大きく、それが少なくとも決勝では最大のパフォーマンス要因だった」

    「ただ、予選でもポールポジション争いはできていた。純粋なポテンシャルという意味では我々はそこにいる。ただ今は大きく離されているし、バルセロナでも金曜日は決して良くなかった」

    フェラーリは新しいパワーユニットを投入したものの、初日は期待した速さを見せられなかった。ただし、バスール代表はアップグレードの効果を短期的に判断するのではなく、まずはセットアップとマシン全体の最適化を優先すべきとの考えを示しており、予選以降で巻き返せるかが注目される。

  • フェラーリF1代表 ダブルイエロー議論も「レースコントロールを信頼する」

    フェラーリF1代表 ダブルイエロー議論も「レースコントロールを信頼する」

    フェラーリは2026年F1第8戦オーストリアGP予選でシャルル・ルクレールが2番手、ルイス・ハミルトンが3番手を獲得した。

    終盤にはマックス・フェルスタッペンのクラッシュによってイエローフラッグが提示される中、ジョージ・ラッセルがタイムを更新してポールポジションを獲得。それでもチーム代表のフレデリック・バスールは、メルセデスと互角に戦えたことを前向きに評価した。

    予選2番手・3番手を前向きに評価
    予選Q3終盤、ルクレールとハミルトンは一時1番手、2番手に並び、フェラーリがフロントロウ独占に迫る走りを見せた。しかし、その直後にフェルスタッペンが最終コーナー手前でクラッシュ。黄旗区間を通過したラッセルが減速しながらもタイムを更新し、ポールポジションを奪った。

    予選後、F1 TVのインタビューで、この結末に落胆しているかと問われたバスールは、それよりもチームの競争力を重視すると語った。

    「いや。まず前向きに受け止めているのは、2番手と3番手を獲得し、予選でメルセデスと戦える位置にいて、おそらく決勝でもいいペースを見せられることだ」

    「それが最も重要だ。まだシーズンは15戦残っているし、一番大切なのはパフォーマンスだからだ」

    イエローフラッグの運用については議論の余地があるとしながらも、最終的にはレースコントロールの判断を尊重する姿勢を示した。

    「今回の件については、メディカルカーが出動している状況でダブルイエローではなかったことが妥当だったのか、いくらでも議論できる」

    「それにミニセクターのデータもないので、5%減速したかどうかも確認できない。それでもレースコントロールを信頼するしかないし、私はその判断を尊重する」

    スクーデリア・フェラーリ

    ルクレールの復調に自信
    ルクレールはモナコとバルセロナ・カタルーニャGPで予選クラッシュを喫し、決勝でもリタイアが続いていたが、今回は2番手を獲得して巻き返しを果たした。

    しかしバスールは、ルクレールの速さそのものを疑ったことは一度もなかったと強調した。

    「心配していたのは、むしろ君たちジャーナリストの方だった。私は正直、まったく心配していなかった」

    「モナコでも最後のアタックではポール争いをしていて、マックスよりコンマ2秒速かった。バルセロナでクラッシュした時も非常にいいラップだった。速さはずっとあった」

    「ミスが続くとプレッシャーは大きくなるものだ。だから今回、いいラップをまとめてすべてを噛み合わせられたことは彼にとって良かった。でも速さ自体は最初からあった」

    決勝はタイヤマネジメントが鍵
    前戦バルセロナ・カタルーニャGPでは、フェラーリは優れたタイヤマネジメントと3ストップ戦略で勝利を飾った。しかし、バスールは同じ展開になるとは考えていない。

    「彼らは減速していても僕たちより速かった!」と冗談を飛ばしつつ、決勝は別の戦いになると語った。

    「でも毎日違うレースだ。2週間前にタイヤマネジメントがうまくいったからといって、明日もうまくいくとは限らない」

    「クリーンエアの中で走ること、自分たちのマシンとタイヤに集中することが大切だ。ライバルとの争いばかりを気にしてはいけない。前戦でもそれができたし、明日も同じことを目指したい」

    フェラーリは予選でメルセデスに一歩及ばなかったものの、フロントロウに迫る速さを示した。バスールは結果そのものよりも競争力を重視しており、決勝ではタイヤマネジメントとレース運びによって逆転を狙う構えだ。

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    ・マックス・フェルスタッペン 黄旗対応に驚き「シングルイエローはクレイジー」

  • フェラーリF1 ADUO初弾投入も効果見えず SF-26に残る課題

    フェラーリF1 ADUO初弾投入も効果見えず SF-26に残る課題

    フェラーリは2026年F1第8戦オーストリアGPで、ADUO(追加開発制度)を活用した初のパワーユニット(PU)アップグレードを投入した。しかし、金曜日のフリー走行では期待されたほどの効果は確認できず、SF-26には依然として複数の課題が残されていることが浮き彫りとなった。

    今回のアップグレードは、ライバル勢との性能差を縮める重要な一歩として期待されていたが、初日の走行ではメルセデスやマクラーレンとの差を埋めるには至らず、マシン全体のバランス改善が急務であることを示す結果となった。

    ADUO初投入も効果は限定的
    フェラーリが投入したADUO初弾では、エンジン性能がおよそ5~7馬力向上したとみられている。しかし、その効果はタイムや最高速には明確に表れなかった。

    FP2でルイス・ハミルトンは1分07秒611を記録したものの、メルセデスのキミ・アントネッリには約0.6秒届かず、最高速でも区間によっては最大14km/hの差が確認された。

    ただし、この結果だけでアップグレードの成否を判断することはできない。

    レッドブル・リンクは標高約700mに位置し、高地特有の空気密度の低さがターボやエネルギーマネジメントに影響を及ぼすサーキットでもある。さらに気温30℃を超える厳しいコンディションのなか、フェラーリは冷却を重視したセッティングや保守的なPUマッピングを採用していた可能性も指摘されている。

    そのため、ADUOによる性能向上が完全に発揮されていなかった可能性もある。

    課題はPUだけではない
    今回の苦戦は、パワーユニットだけで説明できるものではない。

    SF-26はコーナー進入から中間までは十分なグリップを示していた一方で、立ち上がりではリアタイヤがわずかにスライドし、タイヤ温度が上昇することで加速性能を失う傾向が見られた。

    レッドブル・リンクは低速コーナーから全開加速を繰り返すレイアウトだけに、この特性はラップタイムへ大きく影響する。

    ハミルトンは各セクターで少しずつタイムを失い、ストレートだけでなくコーナリング性能やトラクションでもメルセデス、マクラーレンに後れを取った。SF-26は最低速度こそ維持できているものの、コーナー出口で早くアクセルを開けられず、結果として次のストレートでもタイムを失っていた。

    ロングランでも上位勢に及ばず
    ロングランの比較でもフェラーリは苦戦した。

    ジョージ・ラッセルはミディアムタイヤで平均1分11秒220、キミ・アントネッリも1分11秒265と安定したペースを刻んだ。

    これに対し、ハミルトンは平均1分11秒773、シャルル・ルクレールは1分12秒116にとどまり、メルセデスだけでなくマクラーレンにも及ばなかった。

    バルセロナ・カタルーニャGPでは予選シミュレーション以上にロングランで速さを見せていただけに、今回のデータはフェラーリにとって楽観できる内容ではない。

    一夜で巻き返しを目指すフェラーリ
    それでもフェラーリ陣営は土曜日へ向けた巻き返しに自信を見せている。

    現地では走行終了直後からエンジニアがデータ解析を開始し、イタリア・マラネロのシミュレーターとも連携しながらセットアップ変更を進めた。ハミルトンもレースエンジニアのカルロ・サンティ、チーフエンジニアのマッテオ・トニニャッリらと遅くまでミーティングを行い、改善策の検討を続けた。

    ADUO初弾によるアップグレード自体が期待外れだったと結論づけるには時期尚早だ。しかし、初日の走行を見る限り、フェラーリにはPU性能だけでなく、セットアップやタイヤマネジメントを含めたマシン全体の最適化が求められている。予選までの一晩でどこまでSF-26のバランスを改善できるかが、オーストリアGPの結果を左右する重要なポイントとなりそうだ。

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