タグ: トロロッソ・ホンダ

  • ホンダ:F1バーレーンGP 決勝レポート

    ホンダ:F1バーレーンGP 決勝レポート

    2019年のF1世界選手権の2戦目となるバーレーンGPは、パワーユニット(PU)にトラブルを抱えリタイアするマシンが続いた中で、ホンダ製PUを搭載した4台がすべて完走を果たし、そのうち3台がポイント獲得を果たした。

    5番グリッドからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、スタート直後にマクラーレンのカルロス・サインツに先を行かれるものの、すぐにポジションを奪い返し、5番手で走行を続けた。

    各車2ストップ作戦を採る中で、いち早くピットインする戦略により、一時はメルセデスのバルテリ・ボッタスを抜いて4番手に上昇したものの、その後再度オーバーテイクされた。37周目に2位を走っていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルがスピンとフロントウイング破損によって順位を落としたことで4番手に浮上。その後もボッタス選手を追いかける展開が続いた。

    残り10周となった47周目、トップを走るフェラーリのシャルル・ルクレールのPUにトラブルが発生してペースダウン。フェルスタッペンは30秒以上あった差を1周約5秒のペースで詰めていった。あと2秒差まで迫り、2戦連続の表彰台がほぼ確実と思われた55周目、残り2周で他車のトラブルによるイエローフラッグとセーフティカーが導入された。その結果、レースは追い抜きが禁止された状況で全車チェッカーフラッグとなり、フェルスタッペンは惜しくも4位でレースを終えた。

    13位のポジションからスタートしたピエール・ガスリーは、なかなかペースが上がらない中でも我慢強くレースを続けた。特に2スティント目のソフトタイヤを上手にマネージし、いくつかのオーバーテイクを見せながら30周持ちこたえたことが奏功し、最終的には今季初ポイントとなる8位でレースをフィニッシュした。

    トロロッソ・ホンダのルーキー、アレクサンダー・アルボンは12番グリッドからスタートしながら、波乱のレースを完走。一時はガスリーをオーバーテイクするなど力強い走りを見せ、2戦目にしてキャリア初入賞。初めてのポイントを獲得した。

    一方のダニール・クビアトは、12周目にアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィと接触してスピンを喫し、後方からレースを展開する形になった。懸命な追い上げを見せたが、ポイント獲得には至らず、12位でレースを終えた。

    ホンダ製エンジンを載せるマシンが3台トップ10入りするのは、2006年第18戦ブラジルGP以来、3台のポイント獲得は1991年の開幕戦米国GP以来となる。

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日はタフなレースになりました。しかし、4台とも完走を果たし、3台がポイント獲得することができました。PUとしては週末を通してトラブルフリーで走り抜き、それがこの結果につながったと感じています。アストンマーティン・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン選手については今日も素晴らしい走りを見せてくれました。ラスト2周でのセーフティカー導入がなければ、2戦連続の表彰台が獲得できたのではないかと思うだけに、非常に残念です。一方のガスリー選手は終始苦しいレースが続きましたが、タイヤをうまくマネージし、入賞を果たしてくれました。スクーデリア・トロ・ロッソについては、デビューから2レース目で初ポイントを獲得したアルボン選手におめでとうと伝えたいです。昨日もいい走りを見せてくれましたし、今日もいくつかのオーバーテイクを含めて粘り強い走りを見せ、ポイントを獲得してくれました。クビアト選手については接触もあり不運な展開となりましたが、レースでは速さを見せていましたし、今後を楽しみにしています」

    アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ/9位)
    「とても忙しなく過ぎた一戦でした。どの瞬間も誰かとバトルをし、常にすべきことに追われていたような気がします。 1コーナーで思い切って飛び込めず、ベストなスタートとはなりませんでしたが、気を取り直してレースを続けました。戦略もうまくいき、スタートタイヤでのペースも悪くなかったと思います。レース終盤に後退したチームのおかげで順位が上がるという幸運にも恵まれました。風のせいでマシンの挙動を予想するのが難しい状況ではありながら、レースで力強さを見せることができたのではないでしょうか。ただスタートがうまく決められなかったことが悔しいです。前のマシンをオーバーテイクしようとして接近するとタイヤがオーバーヒートしてしまうので、追い抜きに苦戦したレースでした。しかし沢山の経験ができ、楽しめました。F1で初めてのポイントを獲得できたことがとてもうれしいです。次の中国GPも、引き続きこのいいペースを保って迎えたいと思います」

    ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ/12位)
    「もっといい結果を出せたはずであった昨日の予選しかり、このレースウイークはどこかまとまりのない週末となってしまいました。スタートでホイールスピンをしてしまい、1周目で集団の後方に下がってしまいました。失ったポジションを取り戻すためには懸命な努力が必要であり、レース中に起きたいくつかの問題がなければ、よりよい結果となっていたかもしれません。今日の決勝中のペースにはいい手応えを感じてしたので、ジョヴィナッツィ選手との接触によってスピンをしてしまったのはとても残念でした。今週末は思った通りの強さを見せることができませんでしたが、色々なことを学べた一戦であったはずです。次の中国GPまでにすべてをまとめて、いいレースにできるように準備をしたいと思います」

    マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ/4位)
    「今日の決勝をポイント獲得で締めくくり、最善の結果を出すことができたと思います。特に強風のコンディションの中、ペースがあまりつかめずリアタイヤのグリップにも悩まされていたにもかかわらず、4位でレースを終えることができたのは悪くない結果だったのではないでしょうか。マシンがスライドしてしまい制御するのは簡単ではありませんでしたが、他に方法がなかったと思います。マシンの限界までプッシュしましたが、オーストラリアではもっとうまくできていたことがここでは難しく感じました。表彰台まであと一歩でしたが、今日の決勝は理想的なペースで戦えずにいたので妥当な結果であったと感じています。ルクレール選手は残念な結果になってしまいましたが、表彰台を獲得できたことはせめてもの救いだと思います。そして僕自身も4位という結果に落胆しているわけではありません。マシンについて学ばなければならないことがたくさんあるので、ファクトリーに戻ってからこのレースウイークで起こったことを分析していきます。次の中国GPでは上位との差をさらに縮められるよう準備して戦いたいと思います。今回は僕らのウイークにはなりませんでした」

    ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ/8位)
    「今日の決勝は難しい一戦となり、まだマシンの仕上がりに満足しているとは言えません。プッシュしようとすると、マシンのリアとトラクションを制御するのが難しい状態にありました。マシンの力を最大限に発揮し、自信を持ってレースに挑めるよう、エンジニアとどの点を改善していけばいいのかを追及していく必要があります。現時点では、思ったようにプッシュができないと感じています。マシンはそれぞれの特性があり、努力して慣れていくしかないので、引き続きチームと共に自分のドライビングスタイルにより合うセットアップを見つけていきたいと思います。しかし、結果的にはポジティブな一日でもあったと思います。スタート後のマシンの感触は改善が見られ、ポイントを獲得してレースを終えることができました。今後はどの部分を改良していけるのかを見つけることが必要です。次の中国GPではさらに力強さを見せられるよう、できる限りのことをして準備をしていきたいと思っています」

    関連:【動画】 F1バーレーンGP 決勝 ハイライト

  • トロロッソ・ホンダ 「パッケージは優れているので前向きでいるべき」

    トロロッソ・ホンダ 「パッケージは優れているので前向きでいるべき」

    トロロッソ・ホンダのF1チーム代表フランツ・トストとテクニカルディレクーのジョディ・エギントンが、2019年 第2戦 バーレーンGPの決勝レースを振り返った。

    トロロッソ・ホンダは、アレクサンダー・アルボンが9位でフィニッシュしてF1初ポイントを獲得。ダニール・クビアトは接触に巻き込まれるなどもあってポイント争いに絡むことができず、12位でレースを終えた。

    「まず何より、F1でわずか2戦目で初ポイントを獲得したアレクサンダー・アルボンを祝福したい。彼は素晴らしいパフォーマンスを披露した。特にレース終盤のタイヤのマネージングは見事だった。彼は本当に良い仕事をしたし、9位に相応しい」とフランツ・トストはコメント。

    「ダイールはいくつかインシデントに巻き込まれてしまった。最初のジョビナッツィとの事故でスピンを喫して、多くのタイムを失った。そのあと、ピットレーンでスピード違反をとられてさらに5秒を失った。結果として、彼はレースでポントを争うことができなかった」

    「全体的にバーレーンでの週末を通して我々は一貫して7番手から10番手の間にいたが、残念ながら、予選ではいくつかのミスによってすべてをまとめることができなかった。だが、レースではスピードを取り戻すことができたし、パッケージは優れているのでポジティブなままでいる必要がある」

    「これからすぐに1000戦目のグランプリとなる中国のための準備に取り掛かる」

    ジョディ・エギントンは「今夜は我々や他チームのいくつかにとってなイベントフルなレースだったが、全員が一生懸命に仕事をしていたの喜んでポイントを受け入れたい」とコメント。

    「両方のドライバーは素晴らしいスタートとはならなかったし、1周目の終わりにはミッドフィールドトレインの後方になってしまった。これ以降、とにかく可能な限りプッシュし、必要なときにマネージングし、前進を試みた」

    「ダニーのレースは、ジョビナッツィとの接触、ピットレーンのスピードペナルティと、さらにイベントフルだった。それにより、ペースは非常に強力だったものの、2つのインシデントから挽回して、ポイント争いに戻ることは不可能となってしまった」

    「アレックスは懸命に頑張ったし、特にトリッキーなレースコンディションでの彼のレースと初ポイントを獲得したことに満足しているはずだ」

    「我々はすでにい中国に気持ちを切り替えている。中国では予選とレースの両方でさらにミッドフィールドは接戦になると予想している」

    関連:F1バーレーンGP 結果:波乱のレースをルイス・ハミルトンが制す

  • ホンダF1 「ノートラブルのPUが4台完走・3台入賞という結果に繋がった」

    ホンダF1 「ノートラブルのPUが4台完走・3台入賞という結果に繋がった」

    ホンダのF1テクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2019年のF1世界選手権 第2戦 バーレーンGPの決勝レースを振り返った。

    ホンダのF1エンジンを搭載する4台は揃ってレースを完走。レッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンが4位、ピエール・ガスリーが8位でダブル入賞。トロロッソ・ホンダは、アレクサンダー・アルボンが9位入賞、ダニール・クビアトが12位で完走。4台中3台がポイント獲得という結果で終えた。

    「今日はタフなレースになりました。しかし、4台とも完走を果たし、3台がポイントを獲得することができました」と田辺豊治はコメント。

    「パワーユニットとしては週末を通してトラブルフリーで走り抜き、それがこの結果に繋がったと感じています」

    「アストンマーティン・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン選手については今日も素晴らしい走りをみせてくれました。ラスト2周でのセーフティカー導入がなければ、2戦連続の表彰台が獲得できたのではないかと思うだけに、非常に残念です」

    「一方、ガスリー選手は終始苦しいレースが続きましたが、タイヤをうまくマネージし、入賞を果たしてくれました」

    「スクーデリア・トロロッソについては、デビューから2レース目で初ポイントを獲得したアルボン選手におめでとうと伝えたいです。昨日もいい走りをみせてくれましたし、今日もいくつかのオーバーテイクを含めて粘り強い走りを見せ、ポイントを獲得してくれました」

    「クビアト選手については接触もあり不運な展開となりましたが、レースでは速さを見せていましたし、今後を楽しいにしています」

    関連:F1バーレーンGP 結果:波乱のレースをルイス・ハミルトンが制す

  • ダニール・クビアト 「どこかまとまりのない週末となってしまった」

    ダニール・クビアト 「どこかまとまりのない週末となってしまった」

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、F1バーレーンGPの決勝レースを12位で終えた。

    15番グリッドからダニール・クビアトは、12周目にアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィと接触してスピンを喫し、後方からレースを展開する形になった。そこから懸命な追い上げを見せたが、ポイント獲得には至らず、12位でレースを終えた。

    「もっといい結果を出せたはずであった昨日の予選しかり、このレースウイークはどこかまとまりのない週末となってしまった」とダニール・クビアトはコメント。

    「スタートでホイールスピンをしてしまい、1周目で集団の後方に下がってしまった。失ったポジションを取り戻すためには懸命な努力が必要であり、レース中に起きたいくつかの問題がなければ、よりよい結果となっていたかもしれない」

    「今日の決勝中のペースにはいい手応えを感じてしたので、ジョヴィナッツィとの接触によってスピンをしてしまったのはとても残念だった」

    「今週末は思った通りの強さを見せることができなかったが、色々なことを学べた一戦であったはずだ。次の中国GPまでにすべてをまとめて、いいレースにできるように準備をしたいと思う」

    関連:F1バーレーンGP 結果:波乱のレースをルイス・ハミルトンが制す

  • アレクサンダー・アルボン 「F1初ポイント獲得はとてもうれしい」

    アレクサンダー・アルボン 「F1初ポイント獲得はとてもうれしい」

    トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1バーレーンGPの決勝レースを9位でフィニッシュ。F1初ポイントを獲得した。

    12番グリッドからスタートしたアレクサンダー・アルボンは、波乱のレースを完走。一時はピエール・ガスリーをオーバーテイクするなど力強い走りを見せ、2戦目にしてキャリア初入賞。初めてのポイントを獲得した。

    「とても忙しなく過ぎた一戦だった。どの瞬間も誰かとバトルをし、常にすべきことに追われていたような気がする」」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「1コーナーで思い切って飛び込めず、ベストなスタートとはならなかったけど、気を取り直してレースを続けた。戦略もうまくいき、スタートタイヤでのペースも悪くなかったと思う。レース終盤に後退したチームのおかげで順位が上がるという幸運にも恵まれた」

    「風のせいでマシンの挙動を予想するのが難しい状況ではありながら、レースで力強さを見せることができたのではないだろうか。ただスタートがうまく決められなかったことが悔しい」

    「前のマシンをオーバーテイクしようとして接近するとタイヤがオーバーヒートしてしまうので、追い抜きに苦戦したレースだった。でも、沢山の経験ができたし、楽しめた」

    「F1で初めてのポイントを獲得できたことがとてもうれしい。次の中国GPも、引き続きこのいいペースを保って迎えたいと思う」

    関連:F1バーレーンGP 結果:波乱のレースをルイス・ハミルトンが制す

  • トロロッソ、ダニール・クビアトを中古タイヤで送り出す凡ミス

    トロロッソ、ダニール・クビアトを中古タイヤで送り出す凡ミス

    トロロッソ・ホンダは、F1バーレーンGPの予選Q2の最終局面でダニール・クビアトを中古タイヤで送り出すという失態をおかした。

    ダニール・クビアトは、Q2の路面が改善した最終局面にコースに出たが、アウトラップを終えた後、アタックをすることなくピットイン。15番手で予選を終えることになった。

    Q2の2回目の走行を断念した理由についてダニール・クビアトは「オペレーションの問題があった」とだけ述べ、正確に何が起こったのかを明かすことを拒否した。

    STR14に何か問題があったのかと質問されたダニール・クビアトは「そうだね。僕ではない」と語った。

    しかし、予選Q2の無線でダニール・クビアトがトロロッソのピットウォールと行った会話から、最終アタックにむけて中古タイヤを履いていたことが明らかになっている。

    ダニール・クビアトは、Q1で通常の2回アタックを行ってり、Q2でも2回のアタックを行える新品タイヤは残っていた。

    しかし、ピットから出たダニール・クビアトは「どうして中古タイヤを装着しているの?」とピットに尋ねている。

    無線にはレースエンジニアのマッティア・スピニが対応。ダニール・クビアトをピットに呼び戻したが、セッション中にタイヤを交換して再びアタックする時間は残っていなかった。

    ピットに戻ったダニール・クビアトは「どういうことのなの?」とチームに問いかけている。

    関連:F1バーレーンGP 予選:シャルル・ルクレールが初ポールポジション!

  • トロロッソ・ホンダ 特集:トスト代表が振り返る昨年のF1バーレーンGP

    トロロッソ・ホンダ 特集:トスト代表が振り返る昨年のF1バーレーンGP

    トロロッソ・ホンダのチーム代表フランツ・トストが、昨年のF1バーレーンGPでの4位入賞を振り返った。

    昨シーズンの開幕戦オーストラリアGPでトロロッソ・ホンダはポイント獲得を果たせずに終わり、次戦の舞台、バーレーンへと向かった。ロングストレートでの最高速に加え、日中は高い外気温への対応も求められる、厳しい開催地だ。

    2018年の第2戦バーレーングランプリ。フリー走行は比較的順調に進んだものの、まさか予選で上位陣にトラブルが出るとは誰も予想していなかった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がQ1でクラッシュして敗退し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)はギアボックス交換が必要となってグリッド降格。これにより、予選6番手タイムをマークしたピエール・ガスリー(当時トロロッソ)は、翌日の決勝で5番グリッドからスタートすることになった。

    レースでは、後方から迫ってくるハミルトンにパスされはしたものの、果敢に攻めたガスリーは、ダニエル・リカルド(当時レッドブル)、キミ・ライコネン(当時フェラーリ)のリタイアもあって4番手に浮上。そこからチェッカーまで安定した走りで順位をキープし、自己ベストリザルトとなる4位入賞を果たした。

    この4位という結果は、トロロッソにとっても望外の成績でした。遡ること10年前、2008年イタリアGPでセバスチャン・ベッテルが優勝を果たして以来のベストリザルトだった。タッグ結成初年度だったトロロッソとホンダにとって、忘れられないレースとなった。

    トロロッソ代表のフランツ・トストは、当時をこう振り返る。

    「開幕戦は苦しいスタートでした。パワーユニットが原因ではなく、純粋に我々のマシンに競争力がなかったからです。だから、バーレーンでの結果は本当にうれしくて、チームにとって自信になりましたし、みんなのモチベーションも上がりました」

    「バーレーンでは新たなエアロパッケージを投入したので、調子が上向くとは思っていました。ただし、トップチームからライコネン、リカルド、フェルスタッペンがリタイアしたことを忘れてはいけませんね。彼らが残っていたら、我々は7位だったわけですから」

    「それでも、我々はチャンスをしっかりとモノにしたんです。普通に戦っても7位になれるパッケージという時点で喜ぶべきことですが、当然4位はさらにうれしいですよね(笑)」

    4位という結果だけ見ると驚くべきことのように思えるが、レースウイーク中、ガスリーはすべてのセッションでトップ10入りしており、マシンの戦闘力自体が高かった。フランツ・トストは、ポイント獲得への自信はすぐに持てた一方で、ルーキードライバーがプレッシャーをどう乗り切るかが心配だったと語る。

    「レースウイークが始まったとき、チャンスはあると感じていました。セットアップにも手ごたえがあり、オーストラリアよりもパフォーマンスは向上していましたから」

    「ピエールは素晴らしい仕事をしてくれましたね。彼はバーレーンが好きなんですよ。彼自身が言っていましたが、GP2で好成績を残していたことなど、精神面のプラスはドライバーにとって重要です。過去に成功したサーキットで、お気に入りの場所だという感覚が、すべてをスムーズに進めてくれるんです」

    「F1にデビューしたての若手ドライバーが、レースウイーク中ずっといいポジションに付けられたというのは、レースで速いだけでなく、さまざまな能力が秀でていることの証明になったと思います。ピエールは、予選でも十分に速かったので、5番グリッドを手に入れました」

    「『ピエール、OK。ハミルトンはトラブルがあって降格になるから、君のほうが前だ。でも、すぐに迫ってくるだろう。君はプレッシャーを乗り越えなければいけないし、すべてをうまくまとめて、全力を尽くすんだ』と話しました。そして、彼はそれを見事に実行したんです。あの週末、ピエールはたとえようもないくらい力強い存在でしたね」

    ピエール・ガスリーはQ3未経験でしたが、予選セッションでは常にトップ10以内につける快走を見せた。そんな状況で、フランツ・トストは、セッション中落ち着いて座っていられなかったと語る。

    「私は100年くらいF1にいるけど、それでも緊張は収まらないよ!(笑)想像してみてほしいのですが、『いけるのか?ダメなのか?ミスはできないぞ…』と悩んでいると、どんどんプレッシャーは増していくでしょう?」

    トロロッソもホンダも、翌日のレースに焦点を当てていたので、予選後も大喜びはしなかあった。すべてのチャンスをモノにしてここまでこぎつけたのですから、決勝でさらに大きな機会を逃すわけにはいかない。

    スタート直前、フランツ・トストはチーム代表としてドライバーを落ち着かせ、チームにはマシンポテンシャルを最大限に引き出せるように指示をしたと語る。

    「グリッド上で、ピエールにこう言ったんです。『我々にはいいペースがあるから簡単には抜かれない。だから、いいスタートを切るだけで十分だよ』とね。バーレーンという厳しい土地で、ロングストレートもあったのに、ポジションを守って4位入賞ですから、大成功です」

    「もちろん、ピットではずっとナーバスになっていましたよ(笑)ラップ数を数えながら『ああ、まだ20周もある!』と感じていました。こうやって1周ずつ数えると、余計にレースは長く感じるのにね(笑)しかも、自分たちがいい順位にいれば、『次の周で終わってくれないか!』と感じてしまいますよね」

    「表彰台まであと1つという位置でしたが、さすがにそこまで欲は起きませんでした。トップ3とは大きな差がありますし、上位勢3台のリタイアという幸運もあったので、4位のまま完走してくれればと願っていました。もちろん、3位の方がいいに決まっていますが、現実的に考えなければなりません。トップ3との差は開いていたし、それに迫るペースもありませんでした」

    チェッカーフラッグが振られたときは、まるでお祭り騒ぎだった。トロロッソとホンダの全員で、ホンダが復帰以来の最高位になったことを喜んだ。先週のフェルスタッペンの表彰台獲得のような大盛り上がりだった。

    「いろんな感情が沸き出てきましたよ。重要な結果が出たことに、みんな満足していました。チェッカーを見たときにはプレッシャーが消え去り、もはや興奮していませんでした(笑)」

    「いつものことなんです。次のレースのことを考えると冷静になる。だから、レースが終われば感情も落ち着くし、普段の態度に戻ります。レース前とレース中は別人になりますけどね(笑)」

    フランツ・トストは、当時この結果をかみしめるようなことはなかったが、1年が経った今振り返ると、ホンダが、トロロッソだけでなく将来的にはレッドブル・レーシングとの関係も始められるきっかけになったのではないかと感じているようだ。

    「もちろん、トロロッソとホンダの取り組み方が正しいことを証明できましたが、それだけでなく、レッドブルに対してもいいアピールになったと思いますよ」

    「ホンダとパワーユニット開発に取り組む計画は進んでいましたし、2019年にはホンダがレッドブルと組んで勝利を目指すことになりました。これによって、我々にも大きなメリットがあるんです。開発スピードは上がるし、リソースなどすべてが向上しますからね。そして、ホンダはオフシーズン中にすばらしい進化を成し遂げてくれました」

    「シーズンが終わってみるまで結果は分かりませんが、いい方向へ進んでいますよ」

    バーレーンは、チームにとって重要なシーズンの中でもハイライトとなるレースだった。こうした経験を経て、お互いについてさまざまなことを学んだので、トスト代表はオフシーズンの準備が少し楽に感じたそうだ。

    このバーレーンのような結果を繰り返すのは簡単ではない。しかし、フランツ・トストは開幕戦でポイントを獲得できたこともあり、今年はより希望の持てるシーズンになるのではと考えている。

    「ワクワクしているし、期待していますよ。いいパッケージがあると思います。競争力の高いマシンに加え、ホンダのパワーユニットもいいですし、ドライバーも強力です。(アレックス)アルボンのパフォーマンスには、いい意味で驚きました。期待はしていましたが、バルセロナテストからいい走りを見せてくれました」

    「ダニール(クビアト)も素晴らしい仕事ぶりで、アレックス同様にレースでも予選でもポジティブなサプライズを見せてくれます。アレックスは、今年のルーキーの中でも一番の輝きを見せると思いますよ」

    「あくまで私の考えだし、願望も入っています。現実的に考えると、もう少し時間が必要でしょう。この話を覚えていてもらって、シーズン後に答え合わせしましょう!(笑)」

  • トロロッソ・ホンダ 「Q3に進出できずフラストレーションを感じている」

    トロロッソ・ホンダ 「Q3に進出できずフラストレーションを感じている」

    トロロッソ・ホンダのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2019年 第2戦 バーレーンGPの予選を振り返った。

    順当にQ2に駒を進めたトロロッソ・ホンダだったが、アレクサンダー・アルボンがQ3まで僅か0.042秒差の12番手。ダニール・クビアトはチームのオペレーションミスによってQ2で最後のアタックができず、15番手で予選を終えた。

    「今日のセッションはラップタイムのわずかな差が最終ポジションにかなり大きな影響を与え、ミッドフィールドのグループが非常にタイトなことが改めて強調された」とジョディ・エギントンはコメント。

    「FP3で一晩かけて行ったセットアップ変更を検証したが、その一方で、オプションタイヤからすべてを引き出すことができず、週末のこの段階での理想よりもかなりの疑問をもったまま予選に挑むことになってしまった」

    「予選自体はオーストラリアと同様にある程度の有望さを示すことができたが、最終的に再びQ3を逃したことにはフラストレーションを感じた」

    「アレックスは最終コーナーで膨らんでしまい、その時点までQ3進出に十分な速さがあったものの、タイムを失ってしまった。ダニールの予選もオペレーションの問題によって計画していた2回目の走行を実施することができず、週末序盤に示していた有望さを示すことができなかった」

    「今はレースに焦点を切り替えている。金曜日のロングランのペースはかなり合理的なものだったし、両方のクルマに訪れるかもしれない機会を利用できるように懸命に仕事をしていく」

    関連:F1バーレーンGP 予選:シャルル・ルクレールが初ポールポジション!

  • ダニール・クビアト、Q2でチームにオペレーションミス 「とても残念」

    ダニール・クビアト、Q2でチームにオペレーションミス 「とても残念」

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、F1バーレーンGPの予選を15番手で終えた。

    順調にQ2に駒を進めたダニール・クビアトだったが、Q2の終了間際にチームのオペレーションミスもあって最後のアタックを実施することができず、Q3進出を逃した。

    「今日の予選は最高の結果とはならなかった」とダニール・クビアトはコメント。

    「Q2の最終周を走りきることができなかったので、結果はどうだったかは分からないいけど、充分あったQ3進出へのチャンスを逃してしまったと思う」

    「マシンになにかが足りないことは感じているので、それを解明する必要がある。Q2の最終アタックでどうするべきだったかは明確だったので、それを計画通り実行する機会がなかったことはとても残念だ」

    「充分に戦える状態だと思うので、明日の決勝に気持ちを切り替え、更に気合いを入れて決勝を戦いたいと思う」

    関連:F1バーレーンGP 予選:シャルル・ルクレールが初ポールポジション!

  • アレクサンダー・アルボン、Q3まで僅か0.042秒差「最後のミスが悔しい」

    アレクサンダー・アルボン、Q3まで僅か0.042秒差「最後のミスが悔しい」

    トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1バーレーンGPの予選を12番手で終えた。

    アレクサンダー・アルボンはトップ10に迫る勢いでトロロッソ・ホンダをリード。Q3進出を決めたキミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)に僅か0.042秒差に迫るラップタイイムで走行し、ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)の1つ前のグリッドポジションを獲得しました。

    「P3後、予選に少し出遅れてしまい、Q2へ進出するためにQ1は3周に賭けることにした。それもあり、1度のみのアタックになったが、最終コーナーでミスをしてしまった」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

    「ライコネン(アルファロメオ・レーシング)とどれぐらい接近していたかはわからないけど、僕がワイドに出てしまったせいでQ3へのチャンスを失ってしまいとても悔しい」

    「しかし、このレースウイークの調子に手応えを充分感じていて、予選までにこれだけ状態を整えられたことに満足している。レースシミュレーションを視野にいれたP2では速さを感じたし、今日得られたこともいくつかあるので、明日は効果的に活かせると思う」

    「オーバーテイクができるサーキットなので、ここでの明日の決勝がとても楽しみだ!」

    関連:F1バーレーンGP 予選:シャルル・ルクレールが初ポールポジション!