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  • ホンダF1:エンジンのアップグレードに圧し掛かる期待とプレシャー

    ホンダF1:エンジンのアップグレードに圧し掛かる期待とプレシャー

    ホンダF1が次戦カナダGPで投入するとされるF1パワーユニットへのパフォーマンスアップグレードに大きな期待とプレッシャーが圧し掛かっている。

    トロロッソと“再建の一年”を戦っているホンダF1は、2018年型F1エンジン『Honda RA618H』では昨年と同じコンセプトを維持して、進化版させることを決断。より細かなディテールに集中し、相関ツールのクオリティを進歩させることに焦点を当てた。

    そのため、基本的には昨年マクラーレンに搭載されたF1パワーユニットで戦っているトロロッソ・ホンダだが、信頼性は大きく改善され、開幕6戦で3度のポイントフィニッシュを果たし、コンストラクターズ選手権でハースと同ポイントの7位につけている。

    今季、ペナルティを受けずに使用できるエンジンは3基までとなっており、21戦のカレンダーの77戦目にあたるF1カナダGPが論理的にアップグレード投入には最適なタイミングとなる。

    ホンダF1は、アップグレード投入のタイミングは明言いていないものの、バルセロナで開催されてインシーズンテストで新スペックのパワーユニットのためのアイデアを試し、“遠くない先に新しいスペックを導入する予定”だと語っている。

    トロロッソは新しいフロアを含めたシャシー側のアップグレードが成果を挙げており、パワーユニットの性能差が大きく出ないモナコではでは中団で優れたパフォーマンスを発揮した。反面、ホンダのF1パワーユニットの性能がもろにでるロングストレートを有するサーキットでトロロッソ・ホンダが苦戦を強いられているのも事実だ。

    トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、ホンダF1の最初のエンジンアップグレードに大きな期待を寄せている。

    ピエール・ガスリーは「コンピュータ上で正確にどのような違いが出るかわかるまで待つつもりだ」とコメント。

    「僕がF1で学んだのは、新しいパーツを搭載するまで様子を見た方がいいということだ。期待していたほどうまく機能しないときもあるからね」

    「でも、僕たちは正しい方向に進むだけだと思っている。実際、今回のアップグレードには本当に興奮している。今週末は良いステップを果たしたと思うしね」

    「モナコは特別なトラックだけど、今後のレースでもあのペースを継続できることを願っている」

    ブレンドン・ハートレーも、ホンダのF1エンジンアップグレードがどれくらいの前進を果たすかはわからないものの、その効果に期待していると語る。

    「正確な数値はわからないし、そこはホンダやトロロッソに聞いた方がいいと思う。でも、かなり大きな前進になると思っている」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「モントリオールにむけてかなりポジティブに感じている。エンジンアップグレードが入るし、ここでは新しいフロアも投入されていた。僕たちはクルマにパフォーマンスを加えている。チームは本当にクルマのポテンシャルを解放し始めていると思う」

    今回のF1パワーユニットのアップグレードに進歩は、トロロッソ・ホンダの今後のパフォーマンスだけに留まらない意味がある。

    2019年以降にホンダとルノーのどちらのF1パワーユニットを搭載するかを検討しているレッドブル・レーシングは、同じくアップグレードを投入するルノーとホンダの比較して将来のサプライヤーを決定したいとの意思を明確にしている。

    「2週間後のモントリオールでエンジンパフォーマンスを比較することに大きな関心を寄せている」とレッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「(決定には)あと1か月くらいはかかるだろう。6月末、もしくは7月初旬だ。そこが我々が常に話してきたワイムフレームだ」

    F1モナコGPでは、ホンダの首脳陣がレッドブル・レーシングのモーターホームを訪れていたことが目撃されている。ホンダ側もレッドブル・レーシングとパートナーシップを結ぶべきか、もしくはトロロッソとの単独ワークス契約を継続するべきか検討している。

    本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史は「我々は非常にポジティブです。トップチームのレッドブルと契約を結ぶことはホンダにとって本当に大きなことです」と語っている。

    「それはエンジンメーカーの我々にある種のプレッシャーを与えます。レッドブルのサイズに我々が本当に対応できるのかなど、多くの側面を非常に良く考えていかなければなりません。我々はエンジンを供給することに責任を持たなければなりません」

  • ブレンドン・ハートレー 「ホンダF1のアップグレードは大きな前進を生む」

    ブレンドン・ハートレー 「ホンダF1のアップグレードは大きな前進を生む」

    トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1モナコGPでのミッドフィールドでの戦いを通してトロロッソがSTR13のポテンシャルを解放しはじめていると感じており、F1カナダGPでのホンダのF1エンジンアップグレードによってその勢いは継続されると確信していると語る。

    F1モナコGPのフリー走行3回目に7番手タイムを記録していたブレンドン・ハートレーだが、予選Q1でトラフィックに直面して15番グリッドからスタート。

    決勝ではシャルル・ルクレール(ザウバー)に追突されてリタイアでレースを終えている。

    だが、チームメイトのピエール・ガスリーは、Q3進出を果たして7位入賞を果たし、トロロッソ・ホンダはシーズン3回目のポイントフィニッシュを果たした。

    ブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダが2018年マシンの完全なペースを発揮し始めていると語る。

    「力強い週末だった。残ながら、それをあまり示すことはできなかったけどね」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「それでもモントリオールにむけてかなりポジティブに感じている。エンジンアップグレードが入るし、ここでは新しいフロアも投入されていた。僕たちはクルマにパフォーマンスを加えている。チームは本当にクルマのポテンシャルを解放し始めていると思う」

    ホンダは、来週末のF1カナダGPでトロロッソにシーズン最初のF1エンジンアップグレードを投入する。ブレンドン・ハートレーは、ホンダのF1エンジンアップグレードがどれくらい大きな前進を提供するかはわからないが、チームは最近の勢いを継続していくと確信していると語る。

    「正確な数値はわからないし、そこはホンダやトロロッソに聞いた方がいいと思う」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「でも、かなり大きな前進になると思っている」

  • ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダのタイヤマネジメントは驚異的」

    ピエール・ガスリー 「トロロッソ・ホンダのタイヤマネジメントは驚異的」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1モナコGPでSTR13がハイパーソフトであれほど長く走れたのは“信じられないくらい”だったと語る。

    ピエール・ガスリーは、F1モナコGP決勝の第1スティントでハイパーソフトで全ドライバーで最多となる37周を走行。しかもそれは予選ですでに使用した6周オールドのタイヤだった。

    「第1スティントでハイパーソフトであれだけ多くのラップを走ったのはかなり驚異的なことだった」とピエール・ガスリーはコメント。

    「プラクティスではデグラデーションが物凄かったので、レース前はタイヤにまったく自信がなかった。だから、序盤はタイヤを本当に労わろうとしていた」

    「全員がピットに入ったときにプッシュし始めたけど、僕たちはスーパーソフトやウルトラソフトに交換したドライバーよりも速かった」

    「僕たちは本当に速かったし、自分たちの持っているペースでポジションを上げることができた。3つポジションを上げた。アロンソを除けば2つかな。モナコではそれをするのが本当に大変なことはわかっている。それについては本当に嬉しく思っている。特に僕にとってF1での初めてのモナコでのレースだったからね」

    第2スティントでピエール・ガスリーはスーパーソフトを選択が、レース終了間際のバーチャルセーフティカー導入後は、後ろのニコ・ヒュルケンベルグの脅威を心配していたと認める。

    「バーチャルセーフティカーの後、スーパーソフトのウォームアップにちょっと時間がかかって温度が下がっていたので少し心配していた。彼はハイパーソフトだったからね」とピエール・ガスリーはコメント。

    「でも、僕たちはモナコにいるわけだし、トラックのちょっと真ん中を走れば彼には何もできないことはわかっていたので、とにかくミスをしないよう集中していた。それで問題なかった」

    ピエール・ガスリーは、GP2でレースをしていた当初はピレリのタイヤを長持ちさせるが得意ではなかったと認める。

    「GP2の2年目にまでにピレリタイヤについて多くのことを学ばなければならなかったし、運転の仕方やレースでのアプローチを少し変更した」とピエール・ガスリーはコメント。

    「今日のような日はそれが成果を挙げたと思う。タイヤにできる限りスムーズに走る必要がある。ブレーキもロックさせないように本当に慎重にならなければならない」

    「コーナーの真ん中ではフロントタイヤを削らないようにステアリングをできるだけスムーズに扱って、スロットルも優しく開けなければならない。それをしながらも、同時に速くなければならない。簡単ではないよ」

  • トロロッソ・ホンダ:F1モナコGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1モナコGP 現場レポート

    トロロッソ・ホンダにとって、チーム、ドライバーともに確かな手応えを感じられる結果となった第6戦モナコGP。そんなモナコでの週末をチームスタッフが振り返った。

    伝統のモナコGP――モンテカルロ市街地コースで開催されるモナコGPは、シリーズの中でも独特の雰囲気を漂わせるグランプリだ。

    今年で76回目となる長い歴史、華やかさがあふれる数々のイベント、いくつもの名勝負を生んできた市街地コース、そしてドライバーのだれもがウイナーとなることを夢見る特別な大会である。

    トロロッソ・ホンダは、そんな華やかさに浸ることなく、速さを追求する戦いに挑んだ。シリーズ序盤のマシンの不調も対策が進み、前戦スペインではある程度の成果を確認できた。そして、モナコ独特のコースに対応するべく、シャシー、空力、パワーユニット(パワーユニット)もそれぞれに工夫を凝らし、期待を持って第6戦モナコGPを迎えた。

    「モナコでは低速コーナーが多く、ドライバビリティが大きくタイムに影響します。なので、普段はあまり使わないような低速域でのパワーユニットセッティングが重要です。追い抜きが難しいコースですから予選が非常に重要で、そのため、予選を重視したエネルギーマネジメントを考えています。スペインGP後のテストで、パワーユニットの各コンポーネント間のエネルギーバランスの最適化にトライしましたが、そこで得たものを、いくつかここモナコで使えると考えています」とホンダF1のテクニカルディレクターの田辺豊治は語った。

    ホンダとトロロッソの連携や信頼感も、シーズンが進むごとに深まっている。モナコでは、ホンダからトロロッソにマシンカラーを模したホンダ製のスクーターが贈られ、その贈呈式を走行前日の水曜日に行った。ドライバーのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーはそれぞれのゼッケンナンバーをつけたスクーターに乗って大はしゃぎし、場はトロロッソ・ホンダらしい、明るいムードに包まれた。

    モナコGPは走行スケジュールも独特で、通常金曜日に行われるプラクティス1、2は木曜日に行われる。そして金曜日は走行がなく、さまざまなイベントが組み込まれている。迎えた木曜日、トロロッソ・ホンダの2台は好調な走り出しを見せた。トップ10には及ばなかったが、マシンの状態はドライバー、チームともに手応えを感じられるもので、特にハートレーは常にガスリーをリードするタイムをマークし、好調さをアピール。ガスリーも、若干セッティングバランスに苦しんだが、マシンの速さを実感していた。

    「今はまだベストなセッティングを探している最中ですが、マシンに速さがあることは分かっているので、あとコンマ数秒詰めればベスト10に入れると思います」とピエール・ガスリー。走行のない金曜日も、チームは速さを求めて全力で作業を行った。

    その努力の成果は、土曜日のプラクティス3に表れる。ハートレーが7番手、ガスリーが8番手と、これまでで最高の結果を残し、予選での期待が一気に高まった。

    しかし、予選ではガスリー、ハートレーともに残念な結果に終わってしまう。それまでガスリーに勝る速さを見せていたハートレーは、Q1でトラフィックに引っかかりタイムが伸びず、Q2に進むことができなかった。バーレーン以来のQ3進出を果たしたガスリーは、ベストラップを刻んだ最終セクターでわずかにガードレールにヒットしてコンマ数秒を失い、10番手に終わった。

    予選後、チーフエンジニアのジョナサン・エドルズは「新しいタイヤで走った最後のアタックは特にいい走りができていて、ターン15でタイムロスするまではコンマ数秒、縮めていました。6~7番手のポジションを狙うチャンスがあっただけに、残念でした」と悔しがった。

    迎えた決勝レース当日。2人のドライバーは、予選でのミスをばん回するすばらしい仕事をして見せた。ともに初めてのモナコGPながら、レースではそれを感じさせないスピードと安定感のあるドライビングを披露。ハートレーはスタート直後の接触や、レース終盤にブレーキの壊れたマシンに追突されるという不運に見舞われたものの、走行ペースはよく、入賞目前までポジションを上げていた。ガスリーは、見事なタイヤマネージメントで、1セット目のハイパーソフトタイヤをだれよりも長く持たせ、ポジションを作り上げた。その戦略と、それをミスなく遂行し7位入賞を果たしたガスリーには多くの賞賛が寄せられた。

    「FP3や予選でもいいパフォーマンスを見せていましたが、決勝でもその流れを維持し、ポジションアップが難しいここモナコで、予選結果を上回るかたちでレースを終えることができました。この結果はチーム全員の努力と、ガスリー選手のすばらしいドライビングのおかげだと思います。パワーユニットとしては予選、レースともに特殊なモナコのトラックに合わせたセットアップをまとめきり、週末を通してトラブルフリーで乗りきることができてよかったです」とレース後、田辺豊治はコメントしている。

    チームもドライバーも序盤の苦しい時期を乗り越えて、マシンに手応えを感じている。難しいモナコでのレースを好結果で乗りきったことは、マシンの方向性が間違っていないことと、ドライバーがそのポテンシャルを発揮していることを合わせて自信につながり、チームのムードも一段とよくなっている。

    シリーズ中盤に向けて、競争はさらに激しさを増すことだろう。次戦カナダでもマシンのアップデートが行われ、そして真価が問われるヨーロッパでの連戦がまもなく始まる。モナコでのいい流れを引き継ぐこと、そしてマシンのさらなるパフォーマンスアップが、トロロッソ・ホンダに求められている。

  • マーク・ウェバー 「ブレンドン・ハートレーは正念場を迎えている」

    マーク・ウェバー 「ブレンドン・ハートレーは正念場を迎えている」

    元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーがF1キャリアの正念場を迎えていることを認識していると語る。

    今年トロロッソ・ホンダからF1フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーだが、開幕6戦(15位、17位、20位、10位、12位、19位)で1ポイントしか獲得できておらず、そのパフォーマンスとミスの多さにシート喪失の危機が報じられている。

    F1モナコGPではシャルル・ルクレールに追突されてリタイア。オープニングラップではフロントウイングにダメージを負い、ピットレーンのスピード違反によって5秒加算ペナルティを科せられていた。

    ブレンドン・ハートレーの母国ニュージーランドの隣国オーストラリア出身でポルシェでWECをともに戦った元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、ブレンドン・ハートレーはF1シートを維持するための正念場を迎えていることをわかっていると語る。

    「彼はできる限り長くシートをキープし、自分にF1で仕事をしていく能力があることを示したがっている。彼にとって、現時点では自分自身を証明し、その勢いを掴むのは厳しい状況となっている」とマーク・ウェバーはコメント。

    「ドライバーとして、そのギャップを埋めなければならないし、状況をまとめて、自分の周りにチームを得て、結果を出していかなければならない。だが、それができるかを人々は見ているし、彼は顕微鏡でのぞかれていることを知っている」

    FモナコGPを終えたブレンドン・ハートレーは「15番手からのスタートだったけど、いいスタートを切ることができたと思う」とコメント。

    「でも、残念なことに、オープニングラップのターン5でフロントウイングにダメージを負ってしまった。それが原因となり、ダウンフォース不足でタイヤの磨耗が早く、難しい状況になったけど、ウルトラソフトタイヤを最後まで効果的に使うことができた」

    「ポジションアップするために早い段階でピットインをする作戦を取り、レース終盤ではサインツをオーバーテイクしてポジションアップすることに成功したが、ザウバーのマシンに後ろから追突されてしまった。レース終了後にルクレールと話し、彼がブレーキにトラブルを抱えていたことを知った。とても残念な結果だけど、それがモナコなのだと思う」

    「このレースウイークはFP1からとても調子がよかったけど、結果としてうまくまとめることができなかった。自分の走りには満足しているけど、満足いく結果につなげられず残念だ」

    F1モナコGPが最後のレースだとも報じられたブレンドン・ハートレーだが、そのような噂を否定している。

    「それを聞いて驚いたよ。僕には契約がある。本当に驚いたよ」とブレンドン・ハートレーはコメント。

    「F1では常に多くの噂があるし、ドライバーとしてはあまりそのようなものは読まない方が得策だ」

    「自分がチームプレイヤーであることはわかっているし、舞台裏で非常に懸命に作業している。自分にもっと実力があることはわかってる」

    「人々はF1でかなり短い記憶しか持っていないときがあると思う。状況はあっという間に過ぎていくし、1週間で完全に違ったストーリーになっていることもある」

    「多くの批判家がいるけど、ドライバーとして最大の批判家は自分自身だ」

  • バルテリ・ボッタス 「モナコGPではトロロッソ・ホンダの方が速かった」

    バルテリ・ボッタス 「モナコGPではトロロッソ・ホンダの方が速かった」

    バルテリ・ボッタスは、F1モナコGPでのハイパーソフトタイヤでの第1スティントでメルセデスがトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーに匹敵できなかったと認める。

    10番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、ピレリの最も柔らかいコンパウンドであるハイパーソフトタイヤで全ドライバーで最長となる37周を走行する見事なタイヤマネジメントで7位入賞を果たしている。

    一方、週末を通してハイパーソフトに苦戦を強いられたメルセデスは、ルイス・ハミルトンが12周目、バルテリ・ボッタスが17周目でピットインしている。

    「彼らがハイパーソフトであれほど長いスティントを走れていたのは印象的だった。あのタイヤでは彼らの方が僕たちよりも速かったのは確かだ」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「今週末の僕たちの弱点はハイパーソフトでのロングランのパフォーマンスだったと思う。全体的にクルマはペースが不足していた」

    一方、ピエール・ガスリーは、レースのほぼ半分をハイパーソフトで走るとは予想していなかったと説明する。

    「実際、僕たちは予定していたよりもはるかに長いスティントを走った」とピエール・ガスリーはコメント。

    「僕たちはあれほどタイヤを長持ちさせられるとは思っていなかった。まったく計画していなかったし、レース中に決めたことだった。第1スティントでハイパーソトであれほど多くの周回を走れたのは信じられないことだった」

    「レース前はタイヤにまったく自信がなかった。デグラデーションが物凄かったからね。だから、序盤はタイヤを本当に労わろうとしていた」

    「全員がピットに入ったときにプッシュし始めたけど、僕たちはスーパーソフトやウルトラソフトに交換したドライバーよりも速かった」

    メルセデスは、レースでハイパーソフトの使用を避けるために予選Q2でルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスにウルトラソフトでタイムアタックを敢行させている。しかし、その作戦は成功せず、両ドライバーともウルトラソフトではトップ10タイムを記録することができず、最終的にハイパーソフトでタイムを出した。

    バリテリ・ボッタスは、メルセデスは再びハイパーソフトが割り当てられてるカナダにむけて問題を解決する必要があると認めるが、その一方でポールや勝利を争えなかったのはマシン側に問題があると考えている。

    「予選では素晴らしいタイヤだけど、レースでは大きなデグラデーションやグレイニングを避けて生かし続けるのはとても難しい」とバルテリ・ボッタスはコメント。

    「僕たちは今週末から自分たちにできる全てのことを分析していく。他チームの方がロングランで僕たちよりもうまくハイパーソフトを機能させられていたからね。他のタイヤでQ2を突破できないのであれば、それが僕たちがモントリオールにむけて学ばなければならないことだ」

    「正直、レースでのスーパーソフトはサプライズだった。木曜日には問題はなさそうだったけど、特別なものには見えなかった
    でも、ベストなタイヤだったのは確かだ」

    「とにかく僕たちの問題はハイパーソフトの劣化があまりに速いことだったと思う。今週末の予選でのペースを振り返れば、ポールを争えなかったのはタイヤではなく、クルマによるところが大きかった。このトラックでは速さがなかった」

  • マックス・フェルスタッペンはトロロッソ・ホンダに降格させるべき?

    マックス・フェルスタッペンはトロロッソ・ホンダに降格させるべき?

    マックス・フェルスタッペンは、2018年シーズンにミスを多発していることで、トロロッソ・ホンダに降格させるべきだとの批判が広まっている。

    レッドブル・レーシングは、チームメイトのダニエル・リカルドがF1モナコGPで完璧な週末を過ごし、決勝では手負いのマシンでポール・トゥ・ウィンする走りを見せたが、マックス・フェルスタッペンはフリー走行3回目にクラッシュを喫して予選に参加できず、最後尾からスタートして9位でレースを終えた。

    批判家たちは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、ミスの多いマックス・フェルスタッペンを姉妹チームであるトロロッソ・ホンダに降格させることを決定するかもしれないとの憶測を展開。実際、レッドブルは2016年シーズン途中にダニール・クビアトをトロロッソに降格させている。

    元レッドブルドライバーであるロバート・ドーンボスは「そのような会話をしてことはない。だが、『もうそのようなことが起こらない』と言い切れるだろうか?」と Ziggo Sport にコメント。

    「昨年、マックスは信頼性のトラブルでチームにプレッシャーをかけ、ダニエル・リカルドは『まずはチームにそれを証明してもらおう』と語ってサインすることを拒んでいる。そういった事情だ。だが、そのような瞬間ではお互いに協力しなければならない」

    とは言え、ロバート・ドーンボスは、実際にマックス・フェルスタッペンがレッドブル・レーシングのシートを失うことはないだろうと語る。

    「マックスのシートはプレッシャーに晒されてはいない。唯一のプレシャーはパフォーマンスだ。今シーズンは多くのチャンスを逃しているし、モナコは最も痛手だった」

    「彼らはナンバー1やナンバー2を指定することはない。それはレッドブルのDNAではない。セバスチャン・ベッテルがいた時代でさえそうだった。それがマックスにとって重要なことだ」

    元F1ドライバーのヴィタリー・ペトロフも、マックス・フェルスタッペンがシートを維持するのは疑いのないことだと同意する。

    「彼は他の大部分のドライバーよりも速いし、追放されるようなことはないだろう」と ヴィタリー・ペトロフは Sport FM に述べた。

    マックス・フェルスタッペン自身も、トロロッソ・ホンダに降格させられるという噂は正しくないと De Limburger に語った。

    トロロッソへの降格は論理的に起こり得るかと質問されたマックス・フェルスタッペンは「いいや、ありえない」とコメント。

    「僕が“キーボードウォーリアー”と呼んでいる多くの人々がインターネットで僕を批判している。身分を晒して言うよりもずっと楽なことだからね」

    レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、最終的にマックス・フェルスタッペンは成功すると支持するが、20歳という年齢が要因かもしれないと同意する。

    「マックスが非常に早い時期にF1に来たことは秘密ではない。彼は最高のクルマの一台で全体の世界を見る前に非常に素早く学ばなければならなかった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「大部分のドライバーが下位シリーズでミスを犯してきたし、誰もそれには注意を払わなかった。だから、マックスは違う。私は彼が成功すると確信している」

  • トロロッソ・ホンダ:F1モナコGP 予選 レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1モナコGP 予選 レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1モナコGPの予選で ピエール・ガスリーが第2戦以来のQ3進出を果たし10番グリッドを獲得、好調だったブレンドン・ハートレーはクリアラップを取れず16番手だった。

    第6戦モナコGP、金曜日のオフを経て2日目の土曜日にプラクティス3と予選が行われた。朝から快晴のモンテカルロは、気温も上昇し、絶好のコンディションとなった。

    正午に始まったプラクティス3では、ピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにハイパーソフトタイヤでの走行を行った。セッション開始早々からコースインした2台は積極的にアタックし、ハートレーが10周目に1分13秒177の好タイムをマーク。ガスリーも9周目に1分13秒237でハートレーに続いた。2セット目の新品ハイパーソフトタイヤに履き替えた2台は、セッション残り20分を切った段階でコースイン。ハートレーが1分12秒752、ガスリーが1分12秒761をマークし、7番手、8番手にランキングされた。セッション終盤に赤旗中断もあり、2台はこのポジションでプラクティス3を終え、予選に向けて順調なプラクティスとなった。

    午後3時、気温26度、路面温度48度のコンディションで予選が開始された。Q1で、トロロッソ・ホンダの2台が真っ先にアタックを開始。1セット目のベストラップは、ピエール・ガスリーが1分13秒168、ブレンドン・ハートレーが1分13秒403。ピットに戻りタイヤを交換して再びアタックに臨んだが、ハートレーは周囲に他のマシンが多い状態でのアタックになり、タイムは1分13秒179。一方のガスリーは1分12秒941とタイムアップした。これによりガスリーは12番手でQ2進出を決めたが、ハートレーはわずかに及ばず16番手。Q1突破を果たすことはできなかった。

    Q2でピエール・ガスリーは1回目のアタックで1分12秒548をマーク。全車が1回目のアタックを終えた時点で10番手のガスリーは、ニュータイヤに交換して2回目のアタックに挑む。1分12秒354、1分12秒313とラップタイムを更新するアタックを続けたガスリーは最終的に10番手となり、第2戦バーレーン以来のQ3進出を果たした。

    Q3でガスリーは、1回目のアタックでユーズドのタイヤを使用し1分13秒115。そして、ニュータイヤに換えてアタックを行い、1分12秒315をマークし10番手で予選を終えた。

    モナコGP決勝レースは27日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。ピエール・ガスリーは5列目10番手から、ブレンドン・ハートレーは8列目15番手から、伝統のモナコGPに挑む。

    ピエール・ガスリー (10番手)
    「今日はとてもマシンの感触がよかったです。木曜日や前戦までと比べても、いい仕上がりになっていると思います。6番手までコンマ1秒差でした。Q3進出は悪くない結果だと思いますが、そのコンマ1秒を縮められなかったのは悔しいです。Q3まで進むことができてよかったし、モナコでこの位置からスタートすることはとても大切です。ここではどんなことも起こりえますし、いいスタートをきめることが非常に重要です。マシンの感触はどんどんよくなっているので、この調子で改善を続けていきたいです。モナコは特別なサーキットで、いつもとは違うセッティングが必要ですが、それも上手くいっているようです。レースごとに習熟を深めていますが、今週は全てが上手く作用しています。明日は中団の戦いを制してポイントを獲得したいです」

    ブレンドン・ハートレー (16番手)
    「午前中のプラクティスでは7番手でマシンの感触もよかっただけに、Q1でノックアウトされてしまったのはとても残念です。今週はマシンの手ごたえがあったのですが、予選ではバランスに問題があったようで、決勝に向けて改善する必要があります。モナコは攻略が難しいサーキットで、トラフィックやイエロー・フラッグに捕まってしまうと、前に出るのは簡単ではありません。明日は難しいレースになると思いますが、マシンの仕上がりは悪くないので頑張ります」

    ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
    「モナコは金曜に走行がないので、木曜のプラクティスで集めたデータを金曜に確認しました。エンジニアはセッティングや新しい空力パーツ、タイヤの理解を進めるために時間を費やし、それをマシンのセッティングに反映して今日の午前中のプラクティスに臨みました。感触は非常によかったです。木曜にはピエールのマシンに問題が見つかりましたが、昨日それを直し問題はなくなりました。両ドライバーともFP3を通じてプッシュし続けることができ、予選では2台ともQ3まで進出できると考えていました。しかし予選ではマシンのポテンシャルを十分に発揮することができず、少し残念な結果に終わってしまいました。接戦の中ブレンドンはコンマ1秒差でQ2進出を逃し、Q1でノックアウトされてしまいました。しかし、一方のピエールがQ3まで進出できたのはよかったです。新しいタイヤで走った最後のスティントは特にいい走行ができていて、ターン15でタイムをロスするまではコンマ数秒タイムを縮めていました。ただ、6~7番手を狙うチャンスもあっただけに、それが果たせなかったのは残念です。モナコでオーバーテイクするのは困難なので、明日は難しいレースになるでしょう。しかし、タイヤ選択では分があるので、スーパーソフトでいい走りが期待できるでしょう。いいペースで走れているので、ポイント獲得を果たしたいです」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「モナコは年間カレンダーの中でもっとも予選が重要となるレースです。特にトラフィックを避けるという意味で、タイムアタックに出るタイミングが重要になります。そのようななか、午前のFP3から速さを見せていたピエールがQ3進出を果たし、素晴らしい仕事をしてくれました。今週は2台のマシン共に順調にセットアップを進められており、PUとしてもサーキットに合わせたセッティングができていると感じています。中団のタイム差は非常に接近していますし、我々のマシンポテンシャルを感じています。レースではあらゆることが起こり得ますが、明日はいい戦いができればと思っています」

    関連:F1モナコGP 予選:ダニエル・リカルドが圧巻のポールポジション!