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  • スーパーフォーミュラ | トヨタ:第5戦 もてぎ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ:第5戦 もてぎ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラの第5戦がツインリンクもてぎで行われ、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がチャンピオンらしい巧みなレース運びでポール・トゥ・ウィン。平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が9番手スタートから素晴らしい速さを見せて2位。決勝日に24歳の誕生日を迎えたニック・キャシディ(KONDO RACING)が3位で3戦連続の表彰台獲得となり、ドライバーズランキングでも首位に浮上した。

    スーパーフォーミュラの第5戦が8月18日(土)、19日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。

    全7戦で戦われている今季のスーパーフォーミュラも今大会を含め残り3戦。タイトル争いではややトップ2台が抜けた感はあるものの、毎戦僅差の争いが繰り広げられるスーパーフォーミュラ故に、まだまだ逆転タイトルの可能性を持つドライバーが多く残っている。タイトル獲得のために、非常に重要な一戦となる今大会。各チーム、ドライバー共に必勝の思いで挑んだ。

    今大会は、同日にイギリス・シルバーストンで行われているWEC第3戦に出場するため、中嶋一貴と小林可夢偉が欠場。この2名の代役としてジョアロ・パオロ・デ・オリベイラ(VANTELIN TEAM TOM’S)と中山 雄一(carrozzeria Team KCMG)が2016年シーズン以来のスーパーフォーミュラに出場することとなった。

    【予選】
    18日(土)、気温32度、路面温度42度と高く、日差しも暑さを感じるものの、湿度が低いため過ごしやすい気候のもとで、午後2時半からノックアウト方式での予選が開始された。

    Q1(20分間)はミディアムタイヤのみが使用可能。全車一旦タイムを出した後ピットへ戻り、セッション後半に再アタック。セッション終了直前に目まぐるしく順位が入れ替わっていく中、平川が2番手の好タイム。ノックアウトラインとなる14番手近辺は極僅差の争いとなり、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が最後に逆転され、僅か0.03秒及ばず15番手でQ2進出ならず。同様にセッション前半では4番手につけていた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)もタイムを伸ばせず、進出ラインに0.07秒差の16番手。ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が17番手、今季久しぶりのスーパーフォーミュラドライブとなった中山は19番手で最後尾スタートが確定となってしまった。

    Q2(7分間)は全車セッション開始からやや待機してコースイン。ソフトタイヤを装着し、一発アタックでの争いとなった。早めのコースインでアタックした平川は、次々にタイムを更新していくライバルに上回られ、Q3進出ラインの8番手から0.05秒差の9番手でQ2敗退。国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)もトップと0.5秒以内のタイムをマークしながら、10番手、11番手でQ3進出ならず。オリベイラが13番手となった。

    Q3へと進出を果たしたのは、2番手タイムの石浦、4番手の山下健太(KONDO RACING)、5番手のキャシディの3台。

    Q3(7分間)では、ライバル勢が速さを見せ上位を争う中、最後の最後にチャンピオンの貫禄を見せた石浦がコースレコードを大きく更新するトップタイムをマークし、自身今季初となるポールポジションを獲得。キャシディが5番手、山下は6番手と3列目に並んで決勝レースのスタートを切ることとなった。

    【決勝】
    19日(日)は昼頃からやや雲が出てきたものの、気温30度、路面温度40度という好コンディションで、午後2時15分から52周で争われる決勝レースのスタートが切られた。

    ポールポジションの石浦は好スタートを決めたが、1周目の5コーナーでライバルの先行を許し2位で序盤戦へ。後方では、15番手スタートの大嶋が1周目終了で早くもピットへ。ミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換し、早くもタイヤ交換義務を消化した。

    9番手からスタートを切った平川は、序盤からハイペースで前車を次々にパスしていき、4周目には4位へ。そして、6周目にはライバルとの息を飲むようなバトルを繰り広げ、3位へとポジションを上げた。

    3位に上がった平川は、2位の石浦にも追いついたが、14周終了時点でピットへ。ここで、ソフトタイヤからソフトタイヤへと交換。ミディアムタイヤへの交換義務を残し、2回ピット作戦に出た。

    新しいソフトタイヤの優位性を活かし、平川は上位勢よりも1周あたり2~3秒も速いラップタイムで追い上げ。26周目には、ほかの車両のピットインもあり、再び3位へ浮上。

    27周目、首位の車両がピットインしたことで、石浦が首位浮上。ここまであえて2位のままタイヤを温存してきた石浦は、このチャンスに一気にペースアップを図る。

    石浦に次ぐ2位となった平川もハイペースで追走。28周目、石浦が首位に立った時点で20秒近くあった差を、35周目には10秒以下にまで詰めて見せた。

    一方、11周目と早いタイミングでピットインし、ミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換し、各所で激しいバトルを繰り広げながら順位を上げて来たキャシディが、36周目に平川へ次ぐ3位へ。

    39周目終了時に平川は2度目のピットへ向かい、ミディアムタイヤへ交換。翌周には石浦もピットへ。石浦はソフトタイヤでのスタートながら、40周近くを走行、終盤まで大きくペースを落とすことなくミディアムタイヤへと交換し、首位を維持したままコースへと復帰した。

    これでほぼ全車がピットインし、タイヤ交換義務を消化。その時点で首位石浦、6秒ほどの差で平川、そこから15秒ほど離れてキャシディという順位で終盤戦へ。

    その後方では、変則的な2回ピット作戦を採った大嶋が終盤、他より新しいソフトタイヤの優位性を活かしポジションアップ。山下もこれに続き、ファイナルラップにそれぞれ5位、6位へと順位を上げた。

    首位の石浦は、ディフェンディングチャンピオンらしい、巧みなレース運びでポール・トゥ・ウィン。昨年の第3戦富士以来となる、今季初勝利を飾った。2位には平川。平川にとっては、2014年の第3戦富士以来、自身スーパーフォーミュラ2度目となる表彰台。

    そしてキャシディが3位に入り、3戦連続の表彰台獲得。これにより、この日24歳の誕生日を迎えたキャシディは、2位に3ポイント差のランキング首位に浮上した。

    15番手スタートから変則的な作戦で見事な追い上げを見せた大嶋が5位。山下が6位でポイント獲得を果たした。

    JMS P.MU/CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦宏明:
    今日はスタートさえ決めれば逃げられると思っていて、予定通りスタートは上手く行ったんですが、オーバーテイクボタンのタイミングと、5コーナーでインを開けてしまったのが判断ミスだったのか、1周目で抜かれてしまいました。ただ、僕の車は上手く走ればタイヤをもたせられるという自信があったので、抜きたい気持ちを抑えてタイヤを温存し、前の車両がピットインしたあとは全力で飛ばしました。後から平川選手が来ていると無線で聞きましたが、ピットタイミングやタイヤが同じ条件だと聞いて、それなら抑えられると落ち着いて自分のペースで走り続けました。序盤からパドルシフトに不調の兆候があり、最後に逃げているときにも一回シフトアップできなくなって、終わったかと思ったのですが、奇跡的に復活し、その後もヒヤヒヤしながら走ることになりましたが、最後まで走り切り、予定通り勝つことが出来てとりあえずほっとしています。

    ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 20号車 ドライバー 平川亮:
    昨日の予選は僕のミスもあってQ3に進めなくて、すごい悔しい思いをしました。9番手スタートということで、普通のレースでは面白くないというか、ポイントを取りに行くレースはしたくなかったので、昨日の予選が終わった時点で2ストップ作戦を考えていました。チームのエンジニアにも色々2ストップの作戦を考えて貰い、それが上手く行きましたし、スタートしてからも、最初の2スティントで前を行く車を上手く抜いてポジションを上げることが出来ました。そこまでで全部出し切ってトップの石浦選手に追いつこうと思ったんですが、そこまでには至らず、最後は静かな終わりになってしまいました。とはいえ、今年初めてちゃんとレースをしたなという感触があり、次の岡山は僕自身も、チームも得意としているコースなので、予選から前に行って逃げ切るようなレースをしたいと思います。

    KONDO RACING 3号車 ドライバー ニック・キャシディ:
    3位という結果自体は最高とは言えませんが、自分の誕生日に、3戦連続の表彰台でランキング首位に立てたのはとても嬉しいです。24歳になったばかりの僕が、SUPER GTとスーパーフォーミュラの両方でシリーズをリードしているなんて信じられないような気分です。今日のレースは完璧とは言えませんでした。上位勢では唯一となるミディアムタイヤでのスタートは悪くなかったのですが、やはりペースで劣るため、なるべく早くピットインしたかったのですが、チームとのコミュニケーションが上手く行かず、苦戦しました。ソフトタイヤに履き替えてからは、アウトラップからペースも良く、3位という結果でフィニッシュ出来ましたが、コミュニケーションの面など、今後改善すべきことはあります。とはいえ、3戦連続表彰台と調子は良いですし、残り2戦、タイトルを目指して全力で戦います。

    関連:スーパーフォーミュラ 第5戦 もてぎ 結果 | 石浦宏明が今季初優勝

  • スーパーフォーミュラ 第5戦 もてぎ 結果 | 石浦宏明が今季初優勝

    スーパーフォーミュラ 第5戦 もてぎ 結果 | 石浦宏明が今季初優勝

    スーパーフォーミュラ 第5戦の決勝が8月19日(土)にツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が今季初優勝を果たした。

    2018年のスーパーフォーミュラも折り返しを過ぎ、ここから後半戦に突入。ポイントリーダーの山本尚貴(TEAM MUGEN)を2位のニック・キャシディ(KONDO RACING)が1ポイント差で追う展開。

    また、今大会ではFIA 世界耐久選手権との日程重複のために、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が欠場。代役として、それぞれ中山雄一(carrozzeria Team KCMG)、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(VANTELIN TEAM TOM’S)がスポット参戦。また、オートポリス大会から富士大会までの3大会、F2との兼ね合いで欠場が続いていた福住仁嶺(TEAM MUGEN)が久々にシリーズ復帰した。

    52周のレースはピット戦略によって目まぐるしく順位が入れ替わる展開となった。

    優勝はポールポジションからスタートした石浦宏明。スタートで1コーナーを制したものの、オープニングラップで松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に交わされて2番手に後退。しかし、松下がピットインした後は安定したパフォーマンスでソフトタイヤでの第1スティントを40周まで伸ばしてトップでコース復帰。今季初優勝を果たした。

    2位は9番グリッドからスタートして2ストップ戦略を採用した平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3位には5番グリッドからスタートして1ストップ戦略を採用したニック・キャシディ(KONDO RACING)が入り、トヨタ勢が表彰台を独占した。

    山本尚貴(TEAM MUGEN)は7位でフィニッシュ。これにより、ニック・キャシディが27ポイントでランキング首位に浮上。2位には山本尚貴と石浦宏明が24ポイントで続いている。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第5戦 ツインリンクもてぎ 決勝 結果

    Pos No Name Team
    1 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING
    2 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    3 3 ニックキャシディ KONDO RACING
    4 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    5 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    6 4 山下健太 KONDO RACING
    7 16 山本尚貴 TEAM MUGEN
    8 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    9 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S
    10 17 塚越広大 REAL RACING
    11 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING
    12 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    13 18 中山雄一 carrozzeria Team KCMG
    14 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING
    15 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING
    16 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    17 15 福住仁嶺 TEAM MUGEN
    18 36 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ VANTELIN TEAM TOM’S
    19 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM
  • スーパーフォーミュラ 第5戦 もてぎ 予選 | 石浦宏明がポールポジション

    スーパーフォーミュラ 第5戦 もてぎ 予選 | 石浦宏明がポールポジション

    スーパーフォーミュラ 第5戦の予選が8月18日(土)にツインリンクもてぎで行われ、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)がコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

    2018年のスーパーフォーミュラも折り返しを過ぎ、ここから後半戦に突入。ポイントリーダーの山本尚貴(TEAM MUGEN)を2位のニック・キャシディ(KONDO RACING)が追う激しい戦いとなっている。

    また、今大会ではFIA 世界耐久選手権との日程重複のために、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が欠場。代役として、それぞれ中山雄一(carrozzeria Team KCMG)、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(VANTELIN TEAM TOM’S)がスポット参戦することになる。また、オートポリス大会から富士大会までの3大会、F2との兼ね合いで欠場が続いていた福住仁嶺(TEAM MUGEN)が久々にシリーズ復帰する。

    気温32℃、路面温度42℃のドライコンディションで20分の予選Q1はスタート。全車がミディアムタイヤで走行することが義務付けられている。

    Q1のトップタイムで通過したのは1分32秒298を記録した松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。2番手には0.453秒差で平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、3番手にはナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が続いた。

    Q1でノックアウトとなったのは大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、千代勝正(B-MAX RACING TEAM)、中山雄一(carrozzeria Team KCMG)の5台。

    7分間のQ2。トップ通過は野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。自身が2017年に記録したコースレコード(1分31秒888)を更新する1分31秒677を記録。2番手には0.070秒差で石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、3番手には松下信治が続いた。トップ8まで0.309秒差という大接戦のセッションとなった。

    Q2でノックアウトとなったのは平川亮、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、福住仁嶺の6台。

    ポールポジションをかけた7分間のQ3。ポールポジションを獲得したのは石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。コースレコードをさらに更新する1分31秒591をマーク。現在ランキング3位の石浦は1ポイントを加点した。

    2番手には野尻智紀、3番手には松下信治とDOCOMO TEAM DANDELION RACING勢、4番手にはナレイン・カーティケヤンが続いた。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第5戦 ツインリンクもてぎ 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分31秒591 Q3
    2 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分31秒642 Q3
    3 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分31秒761 Q3
    4 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分31秒789 Q3
    5 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分31秒853 Q3
    6 4 山下健太 KONDO RACING 1分32秒142 Q3
    7 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分32秒258 Q3
    8 17 塚越広大 REAL RACING 1分32秒413 Q3
    9 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分32秒033 Q2
    10 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分32秒095 Q2
    11 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分32秒125 Q2
    12 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING 1分32秒282 Q2
    13 36 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ VANTELIN TEAM TOM’S 1分32秒613 Q2
    14 15 福住仁嶺 TEAM MUGEN 1分32秒738 Q2
    15 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分33秒773 Q1
    16 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分33秒814 Q1
    17 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S 1分34秒014 Q1
    18 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分34秒279 Q1
    19 18 中山雄一 carrozzeria Team KCMG 1分34秒642 Q1
  • スーパーフォーミュラ | トヨタ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    1か月ぶりの開催となったスーパーフォーミュラ富士ラウンドでは、ポールポジションからスタートしたニック・キャシディ(KONDO RACING)が石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)の猛追を凌ぎ切り自身スーパーフォーミュラでの初勝利を飾った。石浦が2位、国本 雄資(P. MU / CERUMO・INGING)が8番手スタートから好戦略で追い上げ3位。トヨタエンジン搭載車がホーム富士でトップ7を独占する速さを見せた。

    スーパーフォーミュラの第4戦が7月7日(土)、8日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。

    前戦SUGO大会から1か月以上のインターバルを経ての開催となったスーパーフォーミュラ。日本全国が豪雨に見舞われた週末、土曜日の予選は天候に翻弄される結果となったが、日曜日の決勝は好天の下で実施された。

    今大会、来季より使用される新型シャシー「SF19」がお披露目。5年間にわたって「クィック&ライト」で迫力あるバトルを見せてきたSF14での、最後の富士でのレースとなった。トヨタ勢はSF14に代わってからの4年間、富士では負け無し。SF14最後の戦いも勝利で締めくくるべく、富士のハイスピードコースに臨んだ。

    予選
    7日(土)、富士スピードウェイ周辺は雨自体はそれほど強くなく、それでも不規則に代わる天候に翻弄される予選となった。

    直前に行われたF3決勝レースは完全にドライコンディションだったが、スーパーフォーミュラ予選が開始される午後2時半を前に、軽い雨が落ちてきて、セッションはウェット宣言に。しかし、完全に路面を濡らすまでには至らず、全車スリックでQ1に挑んだ。

    まず1セット目のタイヤでアタックし、タイムを記録したところで全車ピットイン。タイヤを交換して2度目のアタックに出たが、この頃から第3セクターで雨が降り始め、タイム更新出来ないままピットへ戻ってくることに。関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を先頭に、トヨタ勢は順当に上位タイムをマーク。今大会、スーパーフォーミュラ2戦目となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)のみが17番手でQ1敗退となった。

    Q2は、濡れた路面でタイヤ選択が難しい状況の中、スリックとレインタイヤ装着車に分かれたが、レインタイヤ装着組は1周したところでピットへ戻り、スリックで再コースイン。チェッカー後、次々にタイムが更新される状況となる中、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が惜しくも9番手。フリー走行でトップタイムをマークするなど好調だった山下 健太(KONDO RACING)は、遅い車に阻まれ無念の12番手、大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が13番手。小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)はコースオフもあり、アタックに入ろうとした直前でチェッカーが振られ、14番手でQ3進出ならず。トヨタ勢は6台がQ3進出を果たした。

    Q3は開始直前に一気に空が暗くなり、第3セクター方面で雨が降り始める中で開始。中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)のみがレインタイヤ、それ以外の7台がスリックでコースインしたが、スリック勢は1周でピットへ戻り、レインでアタック開始。

    当初からレインタイヤでアタックした中嶋がタイムを出し、雨脚が強まっていったため、そのままポール確定かと思われたが、終盤、石浦が1周のみのアタックチャンスで着実に好タイムをマークし中嶋のタイムを上回ると、最後の最後にキャシディがトップに浮上。キャシディが昨年の第6戦SUGO大会以来自身2度目となるポールポジションを獲得した。

    石浦が3番手、中嶋4番手。関口、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、国本が6、7、8番手で決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    8日(日)は天候が回復。空にはやや雲が多いものの、日差しも顔を出し、気温30度、路面温度37度の蒸し暑いコンディションで、午後2時15分、55周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    ポールポジションのキャシディがまずまずのスタートを切った一方で、3番手グリッドの石浦と5番手グリッドの関口が素晴らしいダッシュを決め、TGRコーナー(1コーナー)へは3台が横並びで進入する状況に。しかし、キャシディは首位をキープ。石浦、関口がこれに続く形となった。

    注目のタイヤ選択は、予選上位勢はソフト、後方はミディアムでのスタートが多く、ソフトタイヤでスタートしたキャシディと石浦が3位以下を引き離していく展開となった。

    13番手と後方スタートながらソフトタイヤを選択した大嶋が序盤から目覚ましい追い上げを見せ、10周目には7位へ浮上。一方、ミディアムタイヤスタート組は9周目過ぎからピットインしタイヤをソフトへ交換。ソフトタイヤへ交換した集団では、国本が最上位、平川がこれに続く形となった。

    レース中盤、関口らソフトタイヤでスタートした車両がピットへ向かう中、首位を争うキャシディと石浦は、ソフトタイヤのまま周回を続行。34周目を終えたところでキャシディがピットへ向かったが、石浦は入らず、5周後にピットイン。この間に追い上げを狙った石浦だったが、キャシディのすぐ後でコースに復帰した。

    42周目に中嶋、44周目に大嶋がピットインし、全車がタイヤ交換義務を消化。中嶋は5位、大嶋は7位でコースに戻ると、前を行く関口と激しいバトルを繰り広げた。

    首位争いは、2位の石浦がキャシディを追いましたが、その差は3秒ほどのまま詰まることなく、キャシディが逃げ切ってトップチェッカー。自身スーパーフォーミュラ参戦2年目にして、念願の初優勝を飾った。Kondo Racingにとっては10年ぶりの勝利となった。キャシディはこれで、ドライバーズランキングでも首位に1ポイント差まで詰め寄ることとなった。

    2位に石浦、3位に国本が入り、P. MU / CERUMO・INGINGの2台が共に今季初表彰台を獲得。4位に平川、5位に中嶋。6位は大嶋の猛追を最後まで凌ぎきった関口、そして13番手スタートから大健闘を見せた大嶋が7位でポイント獲得。トヨタエンジン搭載車が、ホーム富士でのSF14最後となるレースでトップ7独占の速さを見せた。

    KONDO RACING 3号車 ドライバー ニック・キャシディ
    月を飛び越えたような気分です。こんなタフなレースで勝てて嬉しいです。近藤監督とチームのみんなに本当に感謝しています。スタートは、新しいシステムを導入して学んでいる最中だったので、安全に、ホイールスピンをしないように心掛けていました。結果的にスタートは上手くいったので、その後はソフトタイヤを持たせるためにペースをコントロールしながら走りました。途中、15周から20周ほどにわたって周回遅れの車両に阻まれてしまい、厳しい状況でもう駄目かと思ったこともありましたが、最終的に勝つことが出来て良かったです。前戦SUGOのあと、チームと共に開発を続けてきた効果が出た勝利だと思っています。チャンピオンシップは考えず、毎戦確実にクルマを良くしていくことだけを意識して努力を続けます。

    P. MU / CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦 宏明
    今週末はどのセッションでもニック選手が速く、スタート前まで悩んでいたんですが、結果的にソフトタイヤで長いスティントになるという予想は立てていたので、スティント後半に合わせたセットアップを狙いました。そのため、序盤はニック選手とほぼ同じペースでついていくのでぎりぎりでしたが、スティント後半になって、ニック選手が辛そうになってきたのと、周回遅れが多く出てきたことでチャンスが出来、並びかけるまでは行ったんですが、逆転には至りませんでした。ニック選手がピットインした後プッシュしましたがやはり届かず、あそこで勝負がついてしまったかなというところです。悔しいですが、昨日今日と速さはありましたし、今シーズンの残り3戦に向けて、ぎりぎりチャンピオンシップ争いにも踏みとどまれたかなという感覚もあるので、後半戦は更に勝負していきたいと思います。

    P. MU / CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 国本 雄資
    スタートのタイヤ選択ですごく悩みました。結果ミディアムでスタートするなら、前半のスティントで後のソフト勢に飲まれず、ミディアム勢のトップにいなくてはダメだとチームから言われていました。そんな中で完璧なスタートを切れて、ミディアム勢のトップで前半スティントを走ることが出来ました。ただ、やはりソフト勢が速く徐々に離されてしまっていたので、12周目と早めにピットに入り、ソフトタイヤで後半長い距離を走るという作戦を採りました。そこから誰も居ないところで常にプッシュしてトップを狙っていったんですが、ちょっと足りませんでした。ラスト10周はタイヤのグリップはあったんですが、前にも追いつけず、最後までタイヤが持つか不安な部分もあったので、後続との間隔を知らせてもらいながらペースをコントロールするという、タフな展開を強いられました。抜き合いとかバトルは少なかったんですが、自分の中では結構ヒヤヒヤドキドキしながらのレースでした。ただ何とか3位表彰台を取ることが出来たので、チームの皆に感謝したいです。

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2018年のスーパーフォーミュラ 第4戦が7月7日(土)~8日(日)に富士スピードウェイで開催され、ホンダ勢では山本尚貴の8位が最上位だった。

    週末の富士スピードウェイは停滞する梅雨前線の影響で不安定な天候に見舞われた。土曜日午後2時30分からノックアウト方式の公式予選が行われたが、Q1セッション開始直前に雨が降り出し、タイヤ選択が難しいコンディションとなった。

    ポールポジションは#3 ニック・キャシディ(トヨタ)が獲得、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN)がHondaエンジン搭載車としては最上位の2番手、#17 塚越広大(REAL RACING)が5番手、#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が10番手につけた。

    決勝レースは日曜日の午後2時15分にスタート。フロントロー発進の山本尚貴だったが、わずかに加速が鈍く、#1 石浦宏明(トヨタ)、キャシディ、#19 関口雄飛(トヨタ)、#36 中嶋一貴(トヨタ)に続く5番手で1コーナーを通過。しかしヘアピンで中嶋を抜き返し4番手でレース序盤を戦う。松下は6番手でこれに続いた。

    ソフトとミディアムの2種類のタイヤをレースでは必ず両方使わなければならない規定のなか、まずはソフトタイヤでのスタートを選び4番手を守っていた山本尚貴だったが、タイヤ摩耗が進んだレース中盤の27周目に中嶋の先行を許し、そのタイミングでピットイン。ミディアムタイヤに交換し、8番手でレースに復帰した。

    しかし、山本尚貴のペースはタイヤ交換後も上がらず、ピットインのロスタイムをばん回することができないまま8番手のポジションを守る展開となった。レース終盤、山本の後方から#37 ジェームズ・ロシター(トヨタ)が接近、並びかかる場面もあったがなんとかポジションを守り、その後は引き離して8位でフィニッシュ、貴重な選手権ポイント1点を獲得した。

    これで山本尚貴はシリーズランキングトップのままシリーズを折り返すことになったが、今回初優勝を遂げたキャシディが1点差に迫る接戦となっている。次回第5戦は山本尚貴の出身地である栃木県のツインリンクで、8月19日に決勝を迎える。

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「予選ではレインコンディションで混乱が起きる中、山本選手が2番手になってくれましたが、決勝では苦しい展開になりました。前半はそれなりのペースでしたが、後半徐々にペースが落ち、結果的に大きく順位を落としてしまいました。エンジンそのもののパフォーマンスというより富士、特にセクター3に合わせた車両のセットアップやエンジンのドライバビリティの性格が、タイヤに対する攻撃性を少し高めてしまったせいかもしれません。残りの3戦に向けては、2基目のエンジンを投入しますが、そういう点を分析、改善して臨みます」

    山本尚貴 (予選2番手/決勝8位)「予選は荒れたコンディションの中で2番手を獲得できてよかったと思います。しかし、雨で本当に調子がよかったわけではなく、運がよかった結果で、あまり手応えはありませんでした。決勝に向けてはマシンもいろいろ変えてもらいましたが、ドライタイヤでちゃんと走ったのは日曜日の朝が初めてで、決勝に向けてやったことが裏目に出てしまったかもしれません。1ポイントを獲ったのはよかったのですが、一番勝たれたくない相手に勝たれてしまって、なんとかポイントリーダーではあるけれどもう差はなくなったに等しいと思っています」

    松下信治 (予選10番手/決勝9位)
    「雨の予選での一発については非常にパフォーマンスが高かったです。Q2は自分のスピンで台無しにしてしまい、それは悔やみましたが、富士スピードウェイでも十分勝負できるレベルにあると感じていました。ただ、いざ決勝が始まると、僕らよりも1秒以上も速いクルマがいて苦しい展開になってしまいました。そこには何か原因があると思うので、なんとか原因を解明してシリーズ後半戦でいい結果を出せるようがんばります」

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

  • 【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

    【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

    2018年のスーパーフォーミュラ 第4戦の決勝が7月8日(日)に富士スピードウェイで行われ、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が参戦2年目にして嬉しい初優勝を果たした。

    気温30℃、路面温度37℃というコンディションの下、午後2時15分にフォーメーションラップがスタート。1周の隊列走行を終え、55周のレースは開始した。

    スタートではポールポジションスタートのニック・キャシディが首位をキープ。石浦宏明、関口雄飛、中嶋一貴と続き、山本尚貴は5番手まで後退することになった。だが、山本はオープニングラップのヘアピン進入で、一貴をオーバーテイク。4番手にポジションを戻してくる。

    スタートから約10周というところで、ピットは早くも動き始める。まず9周を終え、燃費のウィンドウがギリギリ開いたところでピットに飛び込んできたのは、伊沢拓也、小林可夢偉、トム・ディルマンの3台。その翌周には、平川亮、野尻智紀、ナレイン・カーティケヤン。さらにその翌周には国本雄資、塚越広大、ジェース・ロシター、山下健太の4台がピットに入り、いずれもソフトタイヤへの交換と給油を終えてコースに戻った。この時点で、コース上を走っているクルマは、全車がソフトタイヤを履いている状況となる。

    この時、膠着していたのはトップ争いのニック・キャシディと石浦宏明。1秒から1.3秒という僅差の中で、2人は周回を重ねて行く。だが、その前に、ピット作業を終えたドライバーたちが出てきてしまったため、タービュランスの影響で、2人はラップタイムを落とすことになってしまった。

    その頃、3番手の関口雄飛以下、山本尚貴や中嶋一貴は思うようにタイムを上げられず、トップの2台からは引き離されることに。それに代わってトップと変わらないか、あるいはトップを上回るペースで走り始めたのが、ソフトに換えた国本雄資だった。20周を終えたところで、トップと国本の差は1分03秒。だが、キャシディと石浦がトラフィックに引っ掛かっている間に、その差は縮まり30周を終えたところで、国本との差は59秒となった。

    こうした中、上位勢の中でも、ピットが動き始める。まず24周を終えたところで3番手を走行していた関口雄飛がピットイン。だが、ミディアムタイヤへの交換と給油を終えた関口がコースに戻った時には、国本雄資と平川亮が先行。関口はポジションを落とす結果になった。

    その2周後、27周目の1コーナーでは、中嶋一貴がペースの上がらない山本尚貴をオーバーテイク。山本は、その周を終えるとピットに向かう。ここでミディアムタイヤへの交換と給油を終えた山本は、関口の後ろでコースに戻った。さらに、30周を終えたところで、見た目上の5番手まで浮上していたダニエル・ティクトゥムがピットイン。ミディアムタイヤへの交換と給油を終えたティクトゥムは、キャシディと石浦の目の前でコースに戻った。その影響でキャシディと石浦の差がグッと縮まり、石浦はオーバーテイクボタンを使いながら、ダンロップコーナーでキャシディ攻略を試みた。だが、ここでキャシディはギリギリ踏み止まる。

    そして、35周を終えたところで、ニック・キャシディがピットイン。チームはミディアムタイヤへの交換と給油を12秒9と素早い作業で済ませ、キャシディは国本雄資の前でコースに戻ることに成功する。一方の石浦は、キャシディがピットに入り、前が開けたところで猛プッシュ。ピット作業での逆転を狙った。しかし、ミディアムタイヤに履き替えてからのキャシディのタイムは、石浦とほぼ同等か、コンマ1~2秒速い。石浦はキャシディがピットに入ってから5周引っ張り、40周を終えたところでピットに入ったが、作業を終えてからの動き出しに少し時間が掛かったこともあり、逆転は叶わなかった。

    その後、見た目上のトップに立った中嶋一貴は42周を終えたところで、また和也は44周を終えたところでようやくピットイン。一貴は関口の前、大嶋は関口の後ろでコースに戻る。これで全車がピット作業を終え、順位はキャシディ、石浦、国本、平川、一貴、関口、大嶋、山本となっていた。

    ここからの終盤で、激しいポジション争いを演じたのは、大嶋と関口。大嶋は再三、関口の背後につき、攻略の機会を狙った。特に49周目の1コーナーでは大嶋が関口に並びかけたものの、コカ・コーラコーナーまでほぼ並走となり、関口がポジションを死守。その後も僅差のバトルが続いたが、最後まで順位の入れ代わりはなかった。

    さらに、その後方でも、小林可夢偉と塚越広大、ジェームス・ロシターと山下健太らのバトルが勃発。ロシターはコカ・コーラコーナーでイン側からオーバーテイクを仕掛けた山下と接触し、山下はコースアウト。ロシターが山下を飛ばす形となったため、レース後に危険行為と判定され、結果に60秒加算とペナルティーポイント1点を科されている。

    一方、ピットイン前までテール・トゥ・ノーズの息詰まる戦いとなったトップ争いだったが、ピットイン後はニック・キャシディのペースが若干勝っており、最後は4秒以上の差に。キャシディはそのまま逃げ切って、嬉しい初優勝を果たした。2位の石浦、3位の国本は、今季初表彰台を獲得。以下、平川、一貴、関口、大嶋、山本までがポイントを獲得した。

    今回のレースで、ポールポジションの1ポイントも加えて、ニック・キャシディは11点の大量得点。逆に1ポイントに留まった山本尚貴との差を大きく縮め、選手権ポイントでわずか1ポイント差にまで迫った。さらに石浦も13ポイントまで伸ばし、山本と9ポイント差となった。

    優勝 No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
    「うれしくてたまらない。タフな戦いだったからね。スタートはホイールスピンしないように、安全に…、と気をつけていた。新しいクラッチシステムを導入していたこともあって、どう使うかも課題だったしね。まずスタートはOKだったし、レースもリードできたし、うまくソフトタイヤを使えるようマネージメントしたんだ。ただ、20周くらいの間、周回遅れのクルマに絡んでしまったこともあってダメかもと思ったこともあった。でも勝つことができたのはラッキーだったね。今日は、スタート時のタイヤがソフトでもミディアムでも大した差はなかったんだ。一方で20周くらいのバックマーカーによるトラフィックだけど、僕が完璧な状況を作ってリーダーとしてトップを走り、レースをマネージメントしていたにもかかわらず、バックマーカーが前にいることでペースが1秒ほど落ちてしまった。それに後ろにいた石浦選手はバックマーカーがいることでタイヤに熱が溜まってしまったしね。僕も同じ状況になってしまったんだ。こういう状況が改善されることを願ってるよ。ピットインのタイミングは自分で決めたんだけど、ミディアムに換えてからはグリップが良かったし、自分のペースを作ることもできたんだ。なにしろアウトラップは人生一番大事なラップだという思いで走ってたからね。SUGO戦のあとから、選手権のことよりもクルマを良くすることだけを考えてきたんだ。レースウィークまでによりクルマを理解することに努めてきたけれど、それが結果として現れたことを誇りに思ってるんだ。これからも、チャンピオンシップやポイントのことを考えるとレースとして大事なことがうやむやになるので、とにかくクルマを良くすることに集中していくことでチャンピオンシップにつながっていけばいいと思うね」

    優勝チーム監督コメント 近藤真彦監督
    「今日はありがとうございました。2008年第7戦富士戦以来の勝利らしいですが、何年ぶりになるのかも忘れていました。そんな長かったんですね。ニック(キャシディ)に関しては、いつ優勝してもおかしくない、すばらしい素質のあるドライバーなのはわかっていました。とにかくチームが一丸となって彼を完璧にバックアップできればいつでも優勝できるんじゃないかという期待はありました。去年からウチではルーキーとしてニックと山下(健太)を預かっているんですが、1年目は勉強もしなきゃいけない年だったと思いますが、2年目はどこかでどっちかが勝たなきゃいけないという意識もあったので、その第一段階をニックが達成しれくれたので非常にうれしいです。今回はニックの速さはもちろん、チームが一丸となってみんなで獲った勝利じゃないかと思います。今回の勝因としては、昨シーズンくらいからチーム内の人事の改革等をやってきたのですが、その歯車が合ってきたということもありますね。そして今日、ニックがいいきっかけを作ってくれたので、チームのモチベーションもさらに上がったと思います」

    第2位 No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「ずっとどのセッションでもニック(キャシデイ)が速かったので、どうしようかとスタート前、グリッド上でもクルマのセットアップに悩んでいました。ソフトタイヤで長いスティントになるという予想は立てていたので、後半に合わせたセットアップを狙って走っていました。なので、序盤はついていくだけでギリギリ、まったく同じくらいのペースだなと思ってました。スティント後半になり、ニック選手がちょっとツラそうになってきたので、ここが勝負どころかなと思っていたのですが、一方でブルーフラッグを無視するクルマがたくさんいて、僕にとってはトップが押さえられている状態なのでチャンスは生まれやすくなっていたのですが、気持ち的には早くどいてほしいな、と思ったりして…。それで並びかけるところまでチャンスが来たんですが、それ以上のチャンスはなかったです。あとは作戦でどうなるかと思ってたんですが、ニック選手がピットに戻ってからプッシュしたものの、(クリアラップにもかかわらず)ニック選手のミディアムタイヤと同じくらいしかタイムが出なかったので、そこで勝負がついてしまったのかなと思います。周回遅れが前にいてタイムが落ちてしまったこともあり、国本が来ていることは聞いていたのですが、どれくらいの位置関係なのかは一切情報はありませんでした。とにかくプッシュする以外なかったので、なんとか厳しい状況をくぐり抜け、ニックと勝負するしかないと腹をくくって走っていました。(結果は)悔しいですが、昨日、今日と速さはあったし、今シーズン、ぎりぎりチャンピオンシップに関しても踏みとどまることができたので、後半戦はもっと勝負していきたいと思います」

    第3位 No.2 国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「まずスタートでソフトタイヤにするかミディアムタイヤにするかすごく悩んだんですが、ミディアムでスタートするなら、前半スティントでミディアムのトップにいなきゃいけないとチームから言われていました。そのためには、スタートとそして前でミディアムタイヤを装着する平川(亮)選手と塚越(広大)選手を抜かなきゃいけませんでした。また後ろにもソフトタイヤを着けたクルマがいたので、1周目にそれに呑まれない(逆転されない)ようにということもチームから言われていました。その中で、自分は本当に完璧なスタートができたし、前のミディアムタイヤを抜くこともできました 1周目に100Rで(No.17 塚越との)接触があって、それで1台(No.6 松下)前に行かれてしまったのですが、ミディアムのトップで前半のスティントを走ることができました。でもやはりソフトタイヤのグリップが高く、徐々に離されてしまったので、12周目(11周終わり)にピットに入り、ソフトタイヤで長い距離を走るというレースをしました。そこからほんとに誰もいないところでプッシュして走り、トップを狙っていったんですが、ちょっと足らず…。ラスト10周はタイヤのグリップ自体はあったんですが前にも追いつけないし、タイヤも最後まで持つのかどうか不安な部分もあったので、(後方にいた)平川選手のペースを無線で教えてもらってコントロールしながら、という感じでした。抜いたりバトルは少なかったんですが自分の中では結構ヒヤヒヤドキドキしながらのレースになりました。なんとか3位表彰台を獲ることができたのでチームの皆さんに感謝したいです」

    2018年 スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイ 決勝 結果

    Pos No Name Team
    1 3 ニックキャシディ KONDO RACING
    2 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING
    3 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING
    4 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    5 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    7 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    8 16 山本尚貴 TEAM MUGEN
    9 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    10 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    11 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN
    12 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG
    13 17 塚越広大 REAL RACING
    14 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    15 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING
    16 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING
    17 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM
    18 4 山下健太 KONDO RACING
    19 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S
  • 【スーパーフォーミュラ】 第4戦 予選:ニック・キャシディがPP獲得

    【スーパーフォーミュラ】 第4戦 予選:ニック・キャシディがPP獲得

    スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイの予選が7月7日(土)に行われ、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が今季初、昨年の第6戦菅生に続いて自身2度目のポールポジションを獲得した。

    土曜日の富士スピードウェイは雨の峠が過ぎたものの、Q1からウェット宣言が出され、セッション後半には雨がパラつき始める微妙なコンディション。その後、Q2、Q3も微妙なコンディションが続き、各ドライバーのタイヤ選択が分かれた。

    19台から14台に絞り込まれる20分間のQ1が始まったのは、午後2時半。この時点では、路面のほとんどが乾いていたものの、競技団からはウェット宣言がなされる。湿度が高く蒸し暑いコンディションとなり、セッション開始時の気温は25℃、路面温度は27℃。その中で、開始3分前から多くのクルマがピットロードに並んだ。装着しているタイヤは、全車ミディアムのスリック。金曜日の専有走行も、土曜日午前中のフリー走行も、ほとんどのドライバーはスリックタイヤを履いていなかったため、まさにぶっつけ本番の予選が始まった。

    20分のセッションを終えて、Q1をトップ通過したのは、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)、No.4 山下健太(KONDO RACING)、No.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.2 国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)、No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)らがこれに続く。

    逆にQ1でノックアウトとなってしまったのは、No.5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.50 千代勝正(B-Max Racing team)、No.7 トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.64 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、No.15 ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)だった。

    10分間のインターバルを経て、14台から8台に絞り込まれる7分間のQ2が始まったのは、午後3時。この時も、雨がパラつく微妙なコンディションだったが、走り始めのタイヤチョイスは大きく分かれた。大嶋、平川、松下、塚越、山下、キャシディ、可夢偉がソフトのスリックタイヤでコースインしたのに対して、国本、山本、一貴、ロシター、伊沢、関口、石浦はレインタイヤでコースイン。関口を除くレインタイヤ組は、アウトラップを終えると、ピットに入り、スリックタイヤに交換する。想像していたよりも路面が乾いていたためだ。この時、山本だけは「すでに温まっているタイヤの方がリスクが少ない」ということで、Q1で使用したミディアムを装着。他のドライバーはソフトのニュータイヤを装着した。

    1分23秒641というトップタイムをマークしたのは、国本。同じくチェッカー周にタイムを縮めた平川が2番手。以下、キャシディ、石浦、塚越、一貴、山本、関口までがQ2を突破。

    逆に、ここで敗退となったのは、ロシター、松下、伊沢、山下、大嶋、可夢偉だった。可夢偉は、セッション初めのコースインが最も遅く、本来であればチェッカー目前にコントロールラインを通り、最終アタックをする予定だったが、その前の周のヘアピン立ち上がりでエスケープまで大きくコースアウトしてタイムロス。その影響でアタック前にチェッカーを受けてしまった。さらに、コースアウトした周に出したベストラップタイムも、走路外走行ということで予選終了後に削除されている。

    このQ2終了から、10分のインターバルを経て、いよいよPPを決定づける7分間のQ3が始まったのは、午後3時17分。この時も、同様に微妙なコンディションとなるが、ほとんどのドライバーはソフトのニュータイヤを装着して、すぐにコースイン。一貴だけがユーズドのレインタイヤを装着し、同様にすぐコースへと入った。ちょうどこのタイミングで、セクター3には雨が降り始める。見る見るセクター3はウェットコンディションとなり、一貴以外のドライバーはアウトラップを終えるとピットイン。タイヤを交換してコースに戻った。その間に、一貴は1分38秒840というトップタイムをマーク。雨が強くなってきたような気配もあったため、このまま一貴がPPをかっさらうのかと思われた。

    だが、実際には、一貴のタイヤがアタック1周で悲鳴を上げ、その後はタイムアップならず。これに対して、一旦ピットインしてレインタイヤを履いた選手たちがチェッカーと同時にタイムを上げてくる。その中で、計測1周目にも関わらずトップタイムを書き換えたのは、石浦。ディフェンディング・チャンピオンとして、さすがの力を見せた。だが、タイミング的に2周計測できたドライバーは、さらに大きくタイムアップ。その中で、ニック・キャシディが1分38秒098を叩き出し、今季初のPPを獲得している。これに続いてアタックしていた山本は、1分38秒289で惜しくも2番手。だが、ランキングトップに立っている山本にとっては、貴重なフロントロウとも言える。以下、石浦、一貴、塚越、関口、平川、国本というトップ8。

    明日の決勝は、ドライコンディションになると見られているが、どのドライバーも、2スペックそれぞれのスリックタイヤで、決勝セットを初めて試すのが明日の朝ということで、データ量は豊富ではない。その分、非常に興味深いレースが展開されることになりそうだ。

    予選1位 No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
    「すごくうれしいです。今シーズン、僕はこのスーパーフォーミュラで結果を残したいという思いが強くて頑張っているのですが、今日も集中して臨んだのですが結果が出てうれしいです。今回難しかったのは、セッティングでした。ウエットでもドライでも、タイヤ選択には自信がありました。なので、ピットで慌ただしくセットを変えようとする様子を見て、「ねぇ、みんな!聞いてる? セットは換えなくてもいいよ」、なんていう面白い状況だったんです。スタッフは驚いていましたね。とにかく僕としてはどういう状況であれ、今日はポールが獲れると思っていたので、落ち着いて行こうと思っていました。Q3でタイヤ交換のためにピットインするタイミングはチームと無線でやりとりし、僕がそのタイミングを決めました。ただ、(中嶋)一貴選手に抜かれたときは、もう彼がポールを獲ったとも思いましたね。ですが、ウエットタイヤを装着したとき、セットアップもタイヤの内圧もパーフェクトではなかったものの、自分でできることを最大限にやろう、いい仕事をしようと思って走りました」

    予選2位 No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)
    「どのドライバーにとっても難しいコンディションだったと思います。特に最後のQ3に関しては、ほとんどのドライバーがスリック(タイヤ)を着けていましたが、あれほど雨が降っているとは思いませんでした。唯一、中嶋一貴選手がウエットタイヤを着けたという情報が入ったので、(彼が)『ポールポジションを獲ったな』と思ったくらい戦略的には裏目に出たのですが、チームもすぐにタイヤ交換をしてくれて、2周(アタックが)できました。結果として、アタックが2周できたか1周になったかで差が出た予選でもあったと思います。それとドライバーがどれだけ頑張れたかの部分でもあったかと思います。個人的なことでいえばこういった荒れたコンディションの中でセカンドのポジションを得られたというのは、自身の成長を感じるものだったと思います。チームも戦略をすばらしくリカバリーしてくれたので、この2番手を得られたことを明日の決勝でしっかりと活かしたいと思います」

    予選3位 No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「今日の予選はすごく判断が難しく、予測しようにもコースに出てみないとどのくらい雨が降っているかわからない状態でした。予測というよりも臨機応変にできたかどうか、みたいなところがありました。その中でしっかり(チームの)2台がQ3に進めたので、チームのとっさの判断だと思います。Q3は最初ドライタイヤで出ていって、しかも一番最後だったので、タイヤを換えるのが一番遅いタイミングになりました。ピットを出るときに『ごめん、タイミング的に計測1周しかできない』と言われたので、そこに集中するしかありませんでした。ここにいるメンバー(予選トップ3)の中で、僕が一番最初にチェッカーを受けてしまったので、その時点ではトップだったんですが…(結果は3位)。できる限りのことをしての3番手だと思うし、走りにも満足しているので仕方ないなと思います。勝負は明日なので、また頑張りたいと思います。Q3は最初出て行ったとき、セクター1、2はかなり水が少なく、ドライタイヤでも行けちゃうのかなと思ったくらいです。でもヘアピン立ち上がったくらいからすごい雨になり、セクター3が結構降ってて…。その時点でセクター1とかは結構(路面が)乾き気味だったんです。『これは早く出たもん勝ちだから、はやく(タイヤを)換えてくれ』と(無線で)言ったら、『石浦、一番最後だから(ポジションアップは)厳しい』と言われて…(苦笑)。なので、ウエットタイヤで最初から行った人がポールだろうなと思っていました。でも(タイヤ交換後)出て行ってからは、コンディションが安定していてタイヤが計測1周目のセクター3からやっとグリップが出てきたくらいでした。もう1周行けていればもうちょっとタイムが出てたかもしれませんね」

    2018年 スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイ 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分38秒098 Q3
    2 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分38秒289 Q3
    3 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分38秒768 Q3
    4 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S 1分38秒840 Q3
    5 17 塚越広大 REAL RACING 1分38秒927 Q3
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分39秒049 Q3
    7 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分40秒032 Q3
    8 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分40秒738 Q3
    9 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S 1分24秒397 Q2
    10 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分24秒436 Q2
    11 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING 1分24秒680 Q2
    12 4 山下健太 KONDO RACING 1分24秒834 Q2
    13 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分25秒237 Q2
    14 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG 1分25秒342 Q2
    15 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分25秒001 Q1
    16 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分25秒227 Q1
    17 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分25秒289 Q1
    18 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分25秒307 Q1
    19 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN 1分25秒553 Q1
  • スーパーフォーミュラ:新型車両『SF19』にヘイローの搭載を検討

    スーパーフォーミュラ:新型車両『SF19』にヘイローの搭載を検討

    スーパーフォーミュラは、2019年に導入する新型マシン『SF19』にコックピット保護デバイス『ヘイロー(Halo)』を搭載することを検討していく。

    元々はスーパーフォーミュラはSF19にヘイローを搭載する意向はなく、シャシーメーカーのダラーラは、2016年のF1安全基準を満たすための他の対策が講じている。

    しかし、SF19の設計はアドオンでヘイローを組み込むことも想定されており、ヘイローのための仕様はすでにホモロゲートされている。

    まだテスト日程は発表されていないが、ダラーラのSF19プロジェクトリーダーを務めるファビオ・グリッパは、今年後半にヘイローを搭載したSF19をテストする計画であることを確認している。今後、富士、もてぎ、鈴鹿、SUGOで行われるメーカーテストのどこかでヘイローを搭載したSF19で走行が行われると予想されている。

    ファビオ・グリッパは、スーパーフォーミュラはヘイローの導入を決定する前にドライバーの意見に耳を傾けていくとしている。

    スーパーフォーミュラは、先月のイタリア・ヴァラーノでの動作確認テストに続いて富士スピードウェイで7月4日(水)・5日(木)の2日間にわたってSF19のシェイクダウンテストを実施。

    今回のテストでは、トヨタが走行しないことを選んだため、ホンダのエンジンを搭載したマシンのみがテスト。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGが担当し、同チームの野尻智紀がステアリングを握った。

    2日間のテストで野尻智紀は129周を走破。生憎の雨により、スリックタイヤでの走行は木曜日の午後にほんのわずかしか実現しなかった。そのため、ベストタイムはSF14での昨年のポールタイムよりも3秒遅い1分26秒173に留まっている。

    ダウンフォースが増加したSF19は、先代マシンよりも速くなることが期待されており、野尻智紀も新車にはさらにポテンシャルを引き出す余地が十分に残されていると語っている。

  • スーパーフォーミュラ:新型車両『SF19』のシェイクダウンを開始

    スーパーフォーミュラ:新型車両『SF19』のシェイクダウンを開始

    スーパーフォーミュラは7月4日(水)、富士スピードウェイで次期新型車両『SF19』のシェイクダウンテスト開始した。

    今回テストを担当したのはホンダの開発車輛。現場のメインテナンスはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが担当し、同チームの野尻智紀が、イタリア・ヴァラーノでの動作確認テストに続いて、ステアリングを握った。

    また、正午には、倉下明JRP代表取締役社長と、デザインを手がけたダラーラアウトモビリ社のファビオ・グリッパSF19プロジェクトリーダーによる発表会も行われ、この新型車両の概要が説明された。

    初日のセッションは午前9時から11時、午後2時から4時と計4時間が設定されていた。しかし、日本海側を進んでいる台風7号と、それに刺激された梅雨前線の影響で、富士スピードウェイ周辺も朝は雨。走行開始時刻の午前9時には、相当の雨量だったため、なかなかSF19もコースに出ることが叶わなかった。

    だが、次第に天候は回復方向となり、午前9時34分、いよいよ野尻智紀はコースへと入って行った。動作確認を終えた野尻は、その後、新スペックのレインタイヤや基本的なセットアップを確認するためのテストに突入。9時52分にストレートを1本通過。午前10時09分になると、計測ラップに入る。この時点では、まだコース上の水の量が多かったものの、セッション終盤になるにしたがって、路面も回復方向に。午前10時52分、路面に合わせてフロントの車高を下げ、6回目のアウティングでコースに入った野尻は、アウトラップを終えた翌周に1分39秒672というセッションベストをマークしている。

    セッションのインターバルでは、ピットビル3階のクリスタルテラスに場所を移して、SF19の説明会が行われてた。会場では、まず倉下社長から開発の経緯が語られた。JRPサイドからは、これまでの“クイック&ライト”を継承しつつ、「よりオーバーテイクをしやすい」ことを第一の目標にして欲しいというリクエストを出したそうだが、それが開発のスタート地点となっている。

    また、JRP側の意向として、SF14のパーツをできる限りキャリーオーバーし、コストを抑制して欲しいというリクエストもあった。そうしたリクエストに加え、2016年から施行されているFIAの安全規定に合わせて、シャシー開発は進められたとグリッパ氏は説明。具体的には、まずFIAの規定に合わせて、フロントノーズの位置が低くなっている。

    それによって失われるダウンフォースを取り戻すために、SF19ではフロントウィングのフラップが従来の2枚から3枚に増加。真上から見た時のフラップの形状も、これまでの直線的な物から、U字型になっている。また、サイドポンツーンの前に「シャシーウィング」と呼ばれる空力付加物を追加。ダウンフォースを増やすと同時に、サイドポッド内に空気を流す役割も担っている。サイドポンツーンの上には、「ポッドウィング」が追加されており、これもダウンフォースを増加させる。さらに、リヤの翼端板も、これまでのフラットな形状から、後ろに向かって少し開いたような形状となった。さらに、オーバーテイクシーンをより増やすために、横浜ゴムからは、従来より幅の広いフロントタイヤの使用した方が良いという提案があり、SF19では左右ともに20㎜幅が広いフロントタイヤが採用されている。その幅広タイヤの影響で乱流が起きることを考慮して、ダラーラではフロアの前方に切り込みを入れた。さらに、フロア自体の設計を完全に新しくすることで、下面でのダウンフォースを増大。このことにより、前方のクルマに近づいた時でも、空力バランスが変わり辛く、よりオーバーテイクしやすいクルマに仕上げたという。しかも、新しい安全規定を満たしながら、車重に関しては、SF14よりも8㎏、現行F1よりも80㎏軽く仕上げることに成功。全体のダウンフォースレベルは、現行F1に限りなく近いとのことだ。

    午後2時からは予定通り、2回目の走行が開始。セッション開始から間もなくコースに入った野尻智紀は、走り出すとすぐに1分39秒755と、午前中にマークしたベストに近いタイムを出した。その後、再び雨が降ったり止んだりを繰り返す中、野尻のマシンは車高やクルマの姿勢などを変えながら、メインストレートを定速で走るというテストを繰り返した。これは空力のデータ取りを行うため。セッション終了となる午後4時まで、この空力テストは続けられ、初日の走行を終えている。

    野尻智紀
    SF19を(イタリアで)外から最初に見た時は、カッコいいと思いました。シャシーウィングも、ポッドウィングもカッコいいなと思いましたし、フロントウィングも。付加物があればあるほどカッコいいと思いますよ。それに、誰しもがシェイクダウンを担当できるわけではないので、こういうチャンスをいただいたことに対して、すごく感謝しています。不思議なもので、その時々のタイミングで、僕はそういう場面にいられることが多いんですね。F3が312になった時も、国内で多分ホンダが最初に走らせた時も乗ったと思いますし、もっと前で言うと、カートの時も日本に初上陸したエンジンに日本人で最初に乗ったと思います。幸運なことに、そういう環境にいさせていただいているので、不思議なものだなと思う反面、やはり一生懸命やってきたから、こういう機会が巡ってきたのかなとも思います。なので、これからも自分のやれることをしっかりやって、レースと向き合っていこうと思います。(開発ドライバーは)大きい仕事じゃないですか。だから、この仕事をしっかりやらなきゃって。嬉しいですよ、もちろん。だけどそれ以上に“ちゃんとしよう”と。今日走っていてもクラッシュなんて絶対にできないですし、気は抜けない。それも自分にとって大きな経験になると思いますし、そういう経験をさせていただけているという嬉しさを感じています。
    残念ながら今日はレインコンディションになってしまいました。SF19の場合は、タイヤも少し違いがあるんですけど、富士で今ぐらいの気温・路面温度の中で、現行のレインタイヤを装着したSF14で走行した経験も余りないので、直接的な比較は少しし辛いですね。それが今日走った印象です。前回、イタリアのヴァラーノではドライで走れましたが、SF14と比較してというのは、やはり難しいですね。ただ、その時は強大なダウンフォースがあると感じましたし、それを上手に使えれば、今のクルマより速くなるのかなと。そういうピークのダウンフォースの高さは感じました。より有効的にダウンフォースを使っていかないと速く走れないでしょうね。それはSF14でも同じことが言えると思いますが、同じダラーラ社が作っているので継承されている部分もあるでしょうし、そこからどれだけ今までのクルマと比べてパフォーマンスを上げられるか。そこは、今後、しっかり詰めていくことによって再現されると思います。SF14の延長線上にあるとは思いますが、ダウンフォースが抜けないようにということを思って作っているのかなという感じもしています。どういう状況でもダウンフォースを使って、速く走らせようみたいな。反面、ダウンフォースの使い方がすごく難しいという感触。前後どちらかに多くダウンフォースがあっても困りますし、バランスを上手に取るのが今まで以上に難しいのかも知れません。その辺は、日本のエンジニアやチームにとっても、挑戦しがいがあるクルマなんじゃないですか? 可能性は大いにあると思っていますし、決まったらものすごく速いと思います。ひょっとしたら富士の100Rは全開で行けるんじゃないかと思っていますよ(笑)。
    今日は午後からの一定速のテストがメインでした。その一定速のテストに入る前、午前中はセットアップである程度のバランス取りをしましたね。ただ、雨でコース上に幾つか川もできていたので、すごくマージンを持ってのドライブでしたし、今日の所は何とも言い難いです。レインタイヤに関しては、ウォームアップは現行のものと変わらないかなと。幅がワイドになったということで、よくあるのはハイドロしやすいというのがありますが、今日の所はそこまで現行の物と大きな違いは感じられませんでしたし、グリップは決して低くない。スリックもヴァラーノで履きましたけど、違和感はありませんでした。見た目は少し変わっているのかも知れませんが、乗っていると“一緒”と感じますし、しっかりした狙いで作って、それを表現しているのかなと思います。

  • スーパーフォーミュラ:新型マシン『SF19』のシェイクダウンを完了

    スーパーフォーミュラ:新型マシン『SF19』のシェイクダウンを完了

    2019年のスーパーフォーミュラから投入される次世代マシン『SF19』が6月15日(金)にはイタリア・ヴァラーノサーキットでシェイクダウンを完了させた。

    今週、シャシーメーカーのダラーラはSF19のテストカーを完成された。完成に向けてはホンダ、トヨタの関係者によるエンジンの組み付けも行われ、マシンは北イタリアのヴァラーノサーキットに輸送された。

    SF19のシェイクダウンは、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGからスーパーフォーミュラに参戦するホンダドライバーの野尻智紀が担当。4時間で71周を走行し、検証テストを行った。

    スーパーフォーミュラの関係者によると、野尻智紀の最速タイムは、同サーキットでLMP1カーによって記録されたラップレコードよりも2秒速い57秒台だったという。

    詳細は明らかにされていないが、今年3月にドラゴン・スピードがBR1マシンをテストしている。

    2台のマシンは7月4・5日に富士スピードウェイで開催される2日間の公式シェイクダウンテストにむけて日本に輸送されるという。

    スーパーフォーミュラによると、SF19は2014年より同シリーズで使用されてきたSF14よりも速くて安全だとしている。

    SF19は、ホイールベースの短縮を含めて完全に新しいデザインを特長とし、重量は可能な限り抑えられているという。SF14はドライバーを含めて660kgの最低重量。ちなみにヘイローを装着したF1カーの最低重量は734kgとなる。

    設計の見直しの一環として、SF19の空力面にはいくつかの変更が加えられている。リアウイングの搭載位置は低くなり、両方のサイドポッドにはウイングレットが搭載されている。

    SF19にはヘイローは搭載されないが、ダラーラはドライバーの安全を守るために他の対策を講じているとしている。

    スーパーフォーミュラは、インディカー型のプッシュ・トゥ・パス・ボタンを引き続き採用するが、主催者によるとSF19はアンダーフロアでダウンフォースを発生させることに焦点が起これており、オーバーテイクは増加するとしている。

    【動画】 スーパーフォーミュラ SF19 ラインオフ

    ■SF19 導入の背景
    現行の『SF14』は、2018年シーズンでリリースから5年が経過する。現在F1をはじめフォーミュラマシンの安全基準が年々変化していることへの対応、さらに、より洗練された空力性能、そしてオーバーテイクをより可能とすることが求められている。これらに対処し、スーパーフォーミュラが世界に誇れるフォーミュラカーレースとしてのクオリティを保つため、新型車両の導入が必要と判断した。

    ■コンセプト
    「Quick & Light」=SF14のコンセプトを継続し、より進化させていく。 俊敏で軽快なSF14の導入によって、シリーズの魅力が大きく向上したことを受け、『SF19』 は、その方向性をより追求したマシンとなる。さらに、スーパーフォーミュラにとって非常に重要な要素である「ドライバー同士の競い合い」をより際立たせるため、「他車との接近時のコントロール性」を空力の見直しによって改善し、シリーズとしての「エンターテイメント性」と「競技性」の両立を目指す。

    ■車両について
    シャシー: ダラーラ SF19
    エンジン: NRE(2Lターボエンジン/燃料流量制限/OTS搭載)
    タイヤ: ヨコハマタイヤ製 13インチタイヤ