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  • 【MotoGP】 スズキ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 スズキ:第7戦 カタルニアGP 決勝レポート

    MotoGP カタルニアGP 決勝日のカタルニアサーキットは朝から気温が上昇し、午前のウォームアップセッションでは路面温度が31℃まで達した。

    アンドレア・イアンノーネは週末の好調を維持し、トップタイムから0.385秒遅れでセッションを終了。またアレックス・リンスとシルバン・ギントーリは、それぞれ決勝に向け、マシンセットアップの最終調整を行った。

    決勝はスタート直後から多くのドラマがあり、24周のレースは波乱の展開になった。レース序盤には数人のライダーが転倒。カタルニアGPにチームスズキエクスターからワイルドカード参戦したシルバン・ギントーリもその犠牲者のひとりとなり、怪我こそ免れたものの、長いレースを早々に脱落。

    またアレックス・リンスはスタート直後にポジションアップし、その後の展開を期待されるも、マシントラブルにより自らピットインし、そのままリタイヤとなった。

    アンドレア・イアンノーネは好スタートを決め、アグレッシブなライディングで序盤に激しいトップ争いを見せるも、タイヤの消耗に伴い、ペースを保つことができず、徐々にポジションダウン。しかし苦戦を乗り切り、トップ10でフィニッシュして、貴重なポイントを獲得した。

    アンドレア・イアンノーネ
    「決勝では全てを出し切って頑張ったから、結果に繋げられなかったことが悔しいよ。マシンは確実に良くなっているのを実感しているけど、まだ問題が全て解決されているわけじゃない。特に加速時のスライドコントロールが課題だね。でもタイヤの状態が良いレース序盤では、全力でトップに食らいついていけたし、良いパフォーマンスを見せることができたと思っているよ。早く問題解決をして、今後のレースでもっと活躍できるようにしていくよ。」

    アレックス・リンス
    「今日は気温が上がったせいで、決勝は序盤からかなり苦しかったよ。5周目を過ぎたころからバイクの問題を感じて、周回を重ねるごとに状態がさらに悪化したので、自らピットインすることにしたんだ。電気系の問題だと思ったからね。今週は色々なことがうまく回らなかったね。金曜、土曜の走行で、レースペース自体は悪くなかったのに、一発タイムをうまく出すことができなかった。とにかく今週のことは忘れて、次のアッセンに向けて仕切り直すよ。アッセンではまたトップグループでレースできるようにしたいね。」

    シルバン・ギントーリ
    「決勝は楽しみつつ、完走することが最低限の目標だったから、とても残念な気持ちだよ。楽しめた時間はほんとにわずかな時間だった。7コーナーで突然フロントが切れ込んでしまい、どうすることもできなかったんだ。今日は転倒者が多かったから、最後まで走っていたらポイントを獲得できたかもしれないと思うと、ますます悔しさが増すよ。幸いにも怪我はないので、また明日のテストでしっかり走り込むよ。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)
    「今年一番残念なレースとなってしまいました。アンドレアについては今週スピードはあったのですが、決勝のコンディションではそのスピードを発揮することができませんでした。アレックスはマシントラブルがあり、大変申し訳なく思っています。トラブルの詳細に関しては現在調査中です。今回はシルバンがワイルドカード参戦で、3台目のGSX-RRを走らせたのですが、早々に転倒してリタイヤとなってしまい、チーム全体としても結果を残すことができませんでした。明日は一日テストがありますので、そこで色々と試し、少しでもバイクを進化させて次のアッセンで再スタートしたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「今日は我々チームにとって、とても厳しい一日でしたね。アンドレアは好スタートを決め、序盤にかなり攻めの走りを見せてくれたのですが、そのせいでタイヤに負担を掛けてしまったのかも知れません。ここのようにグリップの低いサーキットでは起こり得ることだと思います。一方アレックスはマシントラブルが起こり、母国レースを自らリタイヤすることになってしまい、本当に残念で仕方ありません。そしてまたシルバンも、このレースをとても楽しみにしていたのに、早々に転倒・リタイヤという結果となってしまい、悔やまれます。この週末はツキから見放されてしまう形となりましたが、それもレース。次戦に向けて気持ちを入れ替え、またしっかり結果を残していけるように準備して臨みます。」

    関連:【MotoGP】 第7戦 カタルニアGP 結果:ホルヘ・ロレンソが2連勝

  • 【MotoGP】 スズキ、ジョアン・ミールとの2年契約を発表

    【MotoGP】 スズキ、ジョアン・ミールとの2年契約を発表

    スズキは、MotoGPに参戦するチームスズキエクスターのライダーとしてジョアン・ミールと2019年、2020年の2年契約を締結したことを発表した。ジョアン・ミールは、2018年シーズン終了後、次の2年間、スズキのレース車両GSX-RRを駆ってアレックス・リンスと共にMotoGP世界選手権に参戦する。

    スペインのパルマ・デ・マジョルカ出身の若干20歳のライダーであるジョアン・ミールは、既にMoto3、Moto2クラスで比類のないライディング技術と勝負強さを証明している。

    2015年にMoto3クラスのオーストラリアGPで世界選手権にデビューしたジョアン・ミールは、2016年からフル参戦し、初年度から3回表彰台を獲得。2年目の2017年には10回勝利を重ね、年間チャンピオンに輝いた。2018年はMoto2クラスに参戦し、既に第5戦、第6戦と連続で表彰台を獲得して、現在ランキング5位の位置につけている。

    2019年からは、既に最高峰のMotoGPクラスへデビューしているアレックス・リンスと共にチームスズキエクスターから参戦する。

    佐原伸一 (プロジェクトリーダー)
    「スズキは、2015年以来、若手ライダーと共に戦い、成長しながら、マシン開発を進め、高いポジションを共に目指していくプロジェクトを進めています。リンス選手とは2019年、2020年も 開発を続けることが出来ますし、今回ミール選手が参加することになりとても嬉しいです。早く、一緒に成長していくことを、とても楽しみにしています。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「我々は、20歳のジョアン・ミールを、次の2年間我々のチームに迎え入れることをとても嬉しく思います。彼は若手の中で既に実力を持ったライダーの一人で、とても情熱的で、ウィットに富んだ明るい性格とスピードを兼ね備えたライダーであり、我々のチームにぴったり合っています。本人との話し合いの中で、ミール選手の考え方と我々のプロジェクトが目指している方向性がしっかり合っていることに確信を得ることが出来ましたし、本人がとてもスズキモトGPチームを気に入っているというのでとても楽しみです。私たちは我々の目指す頂点への道のりを一緒に進んでくれる若いライダーを探していました。ジョアンはこのプロジェクトに完璧にフィットします。アレックス・リンス選手とジョアン・ミール選手の才能あふれる2人のライダーと共に、チーム全体がさらなる高みを目指すことが出来るでしょう。」

  • 【MotoGP】 スズキ、アンドレア・イアンノーネのチーム離脱を発表

    【MotoGP】 スズキ、アンドレア・イアンノーネのチーム離脱を発表

    スズキは、2017年から起用してきたアンドレア・イアンノーネとの間で、2018年末の契約満期に伴い、パートナーシップを終了することを発表した。

    イタリア人ライダーのアンドレア・イアンノーネ(28歳)の来季の動向には注目が集まっていたが、スズキとの契約を更新せず、契約満期に伴い、チームから離脱することが決定した。

    ファクトリーチームのチーム・スズキ・エクスターと共にシーズン末まで最大限の支援を継続し、5月17日に契約を更新したアレックス・リンスのチームメイトに関しては、近日中に発表することになった。

  • 【MotoGP】 スズキ、アレックス・リンスと2年契約延長を発表

    【MotoGP】 スズキ、アレックス・リンスと2年契約延長を発表

    MotoGPに参戦するチームスズキエクスターとアレックス・リンスは、2019年、2020年に関する契約延長を交わしたことを発表した。

    この2年の契約延長は、現在MotoGPを同チームで戦っているアレックス・リンスと、スズキのより強力な関係を作り出すもので、マシン開発をさらに前進させるためにも非常に意味のあるものでもある。

    アレックス・リンスは2017年にチームへ加わり、MotoGPクラスへのデビューを果たした。シーズン序盤は初のMotoGPクラスということと、さらには転倒による負傷などもあり苦戦を強いられたが、中盤以降は着実に進化していった。そして現在でもさらにライディングを進化させながら、同時にマシンに関しても的確な開発作業を行ってきている。

    スズキとアレックスの良好な関係は2018シーズン中も続いており、冬のテストでは非常に速いタイムと力強い走りを見せ、今年のアルゼンチンGPでは彼にとって初の表彰台となる3位を獲得している。

    アレックス・リンス
    「契約を延長することができてとても嬉しく思います。まだMoto2にいる頃からMotoGPへのステップアップを考えていたわけですが、私にとってスズキファクトリーはそのころからいつも憧れていて最も魅力的でした。昨年のMotoGPデビューは非常に厳しいもので、2016年のバレンシアテストでは背中の負傷を、トレーニング中には足首のケガを、さらにオースティンでは腕の負傷がありました。そのため、2レース後は非常に厳しい時を過ごしていましたが、継続してチームとともに前進しようとトライし続けることで、徐々に状況を変えることができました。厳しい状況の中でもチームとスズキはサポートしてくれたため、とても心強く、自信を持ってチャレンジし続けることができました。そうして今年のアルゼンチンGPでは自分自身にとって初表彰台となる3位を獲得することができました。チームは成績が良くても上手くいかなくても、いつでも最高のサポートをしてくれます。このプロジェクトは本当に素晴らしいもので、その環境の中でレースを戦うことができて、とても幸せを感じています。このプロジェクトをさらに進めることで、どこにたどり着くことができるのか、努力を続けながら見ていきたいと考えています。」

    佐原伸一 (プロジェクトリーダー)
    「アレックスと契約延長することができたことは、我々にとって非常に光栄なことです。我々のチームに加わることで彼のMotoGPライダーとしてのキャリアがスタートしたわけですが、その環境の中で彼が成長していくのを見守るだけでなく、彼自身とともに我々も成長していくことを狙ってアレックスとのプロジェクトをスタートさせました。成功への旅は、時には誤りから学び、ステップバイステップで前進するために時間を掛けなければならないと考えています。アレックスとともに我々は着実な進歩を遂げています。さらにこの関係が2年以上続くということは、我々にとって大変喜ばしいことです。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「2019年、2020年とアレックスとの契約を更新することができたことをとても嬉しく思っています。アレックスは着実な成長を遂げてきています。さらに彼とともにレースを戦うことができるのですから、より良い結果が得られると確信しています。我々チームスタッフはもちろん、日本で我々のレースを支えてくれるスズキのエンジニアの方々とともにさらにハードワークを続け、アレックスの走りを支えていきます。ともにこのエキサイティングなプロジェクトを前進させましょう!」

  • 【MotoGP】 スズキ、2018年マシン『GSX‐RR』を初公開

    【MotoGP】 スズキ、2018年マシン『GSX‐RR』を初公開

    チーム・スズキ・エクスターは、セパン・インターナショナル・サーキットでチーム体制発表会を行い、2018年シーズンに投入する18年型GSX‐RRを初公開した。

    昨年、第15戦日本GPの4位をはじめ、終盤に上位進出を果たして総合13位でシーズンを終えたアンドレア・イアンノーネは「冬の間、僕のGSX‐RRを長く乗っていなかったから、リスタートが待ち切れない。今シーズンのアプローチは1年前とは少し違う。スズキと一緒に働いた経験があり、チームを本当に良く知っている」とコメント。

    「正直に言うと、新しいバイクのテストに飢えている。このバイクは僕のライディングスタイルに非常に適応すると思うし、シーズンに向けたモチベーションが非常に高い。昨年苦しんだ問題を特定し、僕たちの目標を達成するために本当に良い技術基盤を追加したから、毎戦トップ5入りを闘うためにトライしよう。ウインターブレイク中は、身体面だけでなく、精神面も一生懸命に鍛えた。ファンタスティックなシーズンにできるはずだ」

    最高峰クラスのデビューシーズンで相次ぐ負傷に見舞われながら、最終戦バレンシアGPで自己最高位となる4位を獲得した総合16位のアレックス・リンスは「ウインターブレイクは本当に長かった。新しいシーズンが始まり、昨年とは全く違う。今回は『普通』の冬休みを過ごした。厳しいトレーニングに取り組み、新しいシーズンのスタートに向けて準備が出来ているという意味だ」とコメント。

    「本当にグッドなフィーリングでシーズンを終えることができ、昨年よりも体調が良い状態で、ここに乗り込むことができた。学習を続けたい。僕たちのアイデアは、新しいバイクで走り込み、ペースを良くして行くこと。そして、1戦1戦に取り組んで行こう。全てが良い形でまとまれば、何が起きるかもしれない。楽しみだ!僕はとてもポジティブ。早くバイクに乗りたい」

    チーム・スズキ・エクスター

  • 【MotoGP】 スズキ:2017年 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    【MotoGP】 スズキ:2017年 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート

    MotoGP 最終戦 バレンシアGP決勝は、チームスズキエクスターのMotoGPルーキー、アレックス・リンスが輝かしい活躍を見せ、4位フィニッシュ。チームメイトのアンドレア・イアンノーネも僅か後方の6位でフィニッシュし、2017年シーズンをポジティブなリザルトで締めくくった。

    朝のウォームアップではリンス、イアンノーネ共にマシンセットアップがうまく決まり、どちらも好ペースでラップを重ね、リンス2番手、イアンノーネ3番手でセッションを終了。

    決勝ではリンスがスタートでミスをするも、ポジションダウンを最小限に抑え、オープニングラップを13番手で通過。しかしその後、猛追撃を見せ、トップグループとほぼ同タイムを刻みながら次々とポジションアップを図り、24周目には6番手になり、最終的に4位でチェッカーを受け、今シーズンのベストリザルトを記録した。一方、フロントローからスタートしたイアンノーネは、好スタートを決めて序盤の数周をトップグループで走行するも、フロントに問題を抱えてペースをキープできず、徐々にペースダウン。しかしその後も我慢の走りで、トップから14秒差の6位完走で2017年最後のレースを締めくくった。

    ワールドチャンピオンシップスタンディングでは、イアンノーネが70ポイントで13位、リンスが59ポイントで16位、そしてチームスタンディングでは、チームスズキエクスターは総合6位で終了。

    “MotoGPクラスチャンピオンを獲得したマルク・マルケス選手、ランキング2位のアンドレア・ドビツィオーゾ選手、3位のマーベリック・ビニャーレス選手、さらにMoto2クラスチャンピオンのフランコ・モルビデッリ選手、Moto3クラスチャンピオンのホアン・ミール選手にチームスズキエクスタースタッフ一同より、祝福の言葉を贈ります”

    アレックス・リンス (決勝4位)
    「今週末は全てにおいて良い週末だったね。セッション毎にマシンも自分も進歩することができたし、そのお陰で予選ではQ2にもダイレクトに進むことができた。予選ではもっと上位を目指していたけど、その部分さえ除けば、すべてが上手くいったと思っているよ。今朝のウォームアップを安定したペースで走行することができたから、決勝も自信を持って挑んだんだけど、スタートでちょっとミスしてしまい、ポジションを落としてしまった。それをリカバーするために、とにかく1周目から全開で攻めて、最終的に4位で終わることができた。このような形でシーズンを締めくくることができたのは、来シーズンに向けてもとても大事なことだし、火曜日からのテストが楽しみでならないよ。」

    アンドレア・イアンノーネ (決勝6位)
    「順位はともかく、トップから14秒差でフィニッシュすることができたことはポジティブだったと言っていいだろうね。序盤はトップグループにいることができたのに、ブレーキングが思うようにいかなくて、ポジションダウンしてしまったのが残念だよ。MotoGPクラスではブレーキングが大きな鍵になるから、そこをうまく生かせないとタイムダウンしてしまう。今日はそれが原因でトップフィニッシュは叶わなかったけど、ここ数戦の進歩を考えると、新しいシーズンが本当に楽しみだよ。まずは最初のテストをきっちり行って、来シーズンに向けて準備をしていかないとね。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)
    「最終的には、シーズンの締めくくりとして、良いレースができたと思います。今週末、我々は非常にコンペティティブで、予選、ウォームアップと良いペースで走行できていたので、正直、決勝はもう少し良いペースを期待していたのですが、トップとは少し差がついてしまい、好結果は叶いませんでした。しかし、ライダーの成長も見られましたし、我々のマシンの成長も見られたので、まずまずの締めくくりのレースができたのではないかと思っています。明日からは新しいシーズンのスタートとなり、来シーズンに向けて沢山のテストパーツを用意していますので、今からどのようにマシンを進化させていくかということを楽しみにしています。1年間応援ありがとうございました。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「今シーズンは色々と苦労も多かったので、最終戦をこのような結果で締めくくることができたことは喜ぶべきことでしょう。シーズン最後の5-6戦はパフォーマンスも安定し、特に日本GP以降は、我々が持つ、本来のチーム力を発揮することができたと思っています。この進歩はもちろん来シーズンへの期待に繋がりますし、我々のモチベーションをさらに高めてくれるでしょう。この苦しいシーズンを共に戦い、支えてくれたチームスタッフ、エンジニア、そして我々のチームをサポートしてくださった全ての皆様に心から感謝します。苦しい時を皆で乗り越えたことで、我々のチームはさらに強くなったと思いますし、来シーズンに向けて、また新たなチャレンジを続けていきます。」

  • 【MotoGP】 スズキ、アンラッキーな1日となったマレーシアGP決勝

    【MotoGP】 スズキ、アンラッキーな1日となったマレーシアGP決勝

    日本、オーストラリアとポジティブな結果を残し、さらなる期待の掛かったオーバーシーズ3連戦最後のマレーシアGPだったが、決勝直前にスコールのような大雨が降り、サーキットを一気に濡らして、波乱のスタートとなった。フリー走行、予選、ウォームアップと順調な流れで決勝を迎えたチームスズキエクスターライダーのアンドレア・イアンノーネとアレックス・リンスだったが、恵みの雨とはならず、コンディションの変わった路面に翻弄され、イアンノーネ17位、リンスは失格・リタイヤという思いもよらない結果で連戦を締めくくることとなった。

    雨はMotoGPのスタート1時間前に突然降り出し、ドライでのレースを想定していたマシンを急遽レインセッティングに変更。イアンノーネは序盤、スタートポジションをキープして走行していたが、後半にタイヤが消耗してくると同時にペースダウンを強いられ、終盤に17位までポジションダウンしてチェッカーを受けた。

    一方のリンスは、スタートをうまく決め、トップグループの6台を激しく追い掛けていたが、6周目の1コーナーで転倒を喫し、すぐに再スタートを切るも、最後尾までポジションを落とす。その後再びハイペースでチャージを掛けるものの、再度転倒し、ピットイン。その際、コースをショートカットしてしまい、失格となり、レースはそこでリタイヤとなった。

    アンドレア・イアンノーネ (決勝17位)
    「何とも言い難い苦い思いだよ。ドライコンディションだった今朝のウォームアップではタイムも出ていたし、フィーリングも良くて、決勝に向けて自信もかなりあった。走行の度にフィーリングがどんどん良くなっていたから、もしドライでレースができていたら、トップ争いも可能だったと思うんだ。ウェットの路面ではフロントもリアも全くグリップせず、マシンを操るのが非常に難しかった。本当に残念としか言いようがないよ。」

    アレックス・リンス (決勝DNF)
    「この週末はずっとフィーリングが良かったし、グリッドも良かったので、決勝ではとにかく良いスタートを切って、フロントグループについていくことだけを考えていたよ。1周目でふたつポジションをアップし、作戦通りうまくいったんだけど、ウェット路面でのフィーリングが良くなくて、うまくリズムを掴むことができず、1コーナーでフロントが切れ込んで転倒してしまった。調子が良かっただけに、結果を残せなかったことが残念だけど、これも経験のひとつだと思い、最終戦に向けて気持ちを切り替えていくよ。今週は経験豊富なライダー達から多くのことを学ぶことができたから、この経験を必ず次に活かすよ。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)
    「大変残念なレースでした。このオーバーシーズ3連戦では、1戦目のもてぎではウェットコンディションで良いレースができ、2戦目のフィリップアイランドではドライで良いレースができ、3戦目となる今週のマレーシアGPも、予選ではふたり揃って3列目に並ぶことができて、決勝結果に期待が掛かっていただけに、このような結果に終わってしまい、非常に残念です。アンドレアがなぜいつものウェットでのパフォーマンスを発揮できなかったのか、しっかりデータを解析し、検証する必要があります。アレックスのミスについては残念ですが、私たちは彼と共に成長していかなくてはならないと思っています。今シーズンもいよいよ残り1戦となってしまいましたが、最後のレースがベストレースとなるように努力していきたいと思いますので、応援よろしくお願い致します。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「決勝前に降り出した雨のせいで状況が全て変わってしまい、残念としか言いようがありません。この週末、ドライコンディションではふたり共かなり好調でしたし、決勝に向けての準備も完璧だったと思っています。アレックスはウェットコンディションでもスピードがあり、良い感じで追い上げていたのですが、2度転倒してしまい、焦ってピットインしようとしてショートカットをしたために失格となってしまいました。アンドレアはウェットの路面で全くマシンをコントロールできず、最初から最後まで苦しいレースを強いられたのですが、なぜもてぎでのウェットのような走りができなかったのかが今のところ理解できず、これからデータを解析していきます。いずれにしても今日のレースのことは忘れ、気持ちを切り替えて、最終戦に向けての準備を進めていきます。」

  • スズキ、新型「GSX‐R1000R ABS」の日本仕様を発売

    スズキ、新型「GSX‐R1000R ABS」の日本仕様を発売

    スズキは、同社を代表するスーパースポーツバイク新型「GSX‐R1000R ABS」の日本仕様を7月28日より発売する。価格は2,041,200円。

    新型「GSX‐R1000R ABS」は、「No.1スポーツバイク」をコンセプトに、GSX‐Rシリーズの特長である、エンジンと車体が調和した「走る・曲がる・止まる」の基本設計を徹底的に見直し、MotoGPで培った技術を採用することでさらに進化させ、高次元でバランスさせた。

    このたび8年ぶりに全面改良した6代目「GSX‐R1000」は、初めて日本仕様を設定した、GSX‐R史上最もパワフルで、最も環境性能に優れたモデルである。

    新開発999cm3エンジンは、MotoGPで開発した技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用し、低中速域のパフォーマンスを損なうことなく最高出力を向上させながら、スムーズな出力の伝達と全回転域での強力な加速性能を実現した。車体は空力性能を高め、フレームの軽量化と強度の最適化を図り、エンジンの搭載角度を変更することで、コーナリング性能と操縦性を高めた。レースで開発されたショーワ社製の高性能な前後サスペンションにより高い接地性と吸収性を実現し、フロントブレーキにはブレンボ社製のキャリパーとディスクを装備した。

    また、ライダーをサポートする高度な電子制御として、制動時の姿勢を安定させる「モーショントラック・ブレーキシステム」や、エンジン出力を制御し10段階から選択できる「モーショントラック・トラクションコントロール」などの装備に加え、スムーズな変速を支援するクイックシフトシステムを採用した。さらに、サーキット走行でのアシスト機能として、理想的なスタートの加速を支援するローンチコントロールシステムも採用している。

    新型「GSX‐R1000R ABS」日本仕様の特長として、欧州仕様と同程度の最高出力・最大トルクを実現し、国内専用装備としてETC車載器を標準装備した。
    「GSX‐R1000」は、レース活動で培った最新技術をフィードバックした軽量・高出力な高性能スポーツバイクGSX‐Rシリーズの最上位モデルとして2001年より欧州、北米等で販売を開始した。輸出専用車として、これまでに全世界で累計20万台以上を販売し、「GSX‐R1000」をベースとしたレース車両は、世界耐久選手権で11回のタイトルを含め、スーパーバイク世界選手権、鈴鹿8時間耐久レース、全日本ロードレース選手権など数々のレースで栄光を勝ち取ってきた。

    新型「GSX‐R1000R ABS」の主な特長

    エンジン
    ・新開発999cm3直列4気筒エンジンは、MotoGPで開発した技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用。「ブロードパワーシステム」とは、4つの機構の総称で、高回転域での出力向上と低中速域での出力を両立する技術である。
    1)カムスプロケットに内蔵したベアリングが高回転域に遠心力で外側に広がることでカムタイミングが可変する吸気VVT
    2)燃焼効率、スロットルレスポンス、最高出力を向上させる、スズキ二輪車初の電子スロットル
    3)正確なバルブコントロールとエンジンの高回転化を実現する動弁装置
    4)エンジン回転数、スロットルポジション、ギヤポジションに基づいて排気圧を最適化することで、全回転域でトルクを向上させる、3つの排気圧調整バルブ
    ・平成28年国内新排出ガス規制に対応。

    車体
    ・新開発のフレームは全幅を抑えることで空力性能を高め、メインフレーム部分で約10%の軽量化を実現しながら強度の最適化を図った。
    ・エンジンの搭載角度を変更し、前輪の中心からスイングアームの前軸までの距離を短縮することでコーナリング性能と操縦性を高めた。
    ・前面の表面積を縮小したカウリングを完全新設計し、空気抵抗を大幅に低減した。

    装備
    ・レースで開発されたショーワ社製の高性能な前後サスペンション、BFF®(バランスフリーフロントフォーク)とBFRC® lite(バランスフリーリヤクッションライト)を標準装備。
    ・前輪にはブレンボ社製モノブロックラジアルマウントブレーキキャリパーを採用。制動力をより効率的に伝達できるブレンボ社製Tドライブブレーキディスクを量産車向けに改良して装備した。
    ・ABSには、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)により、フルブレーキ時に後輪が浮くのを抑制する「モーショントラック・ブレーキシステム」を採用。さらに、コーナリング時のブレーキングにおいても、傾斜角度を基準にフロントブレーキ圧を最適化することで、フロントタイヤのグリップ低下を抑止する機能も装備。
    ・10段階から選択可能な「モーショントラック・トラクションコントロール」は、ライダーの好みやライディングスキル、路面状況に応じてエンジン出力をより効率よく路面に伝達することを可能とした。
    ・ライダーの好みに応じて出力特性を3つの走行モードから選択できる「S-DMS(スズキドライブモードセレクター)」を搭載。
    ・クラッチやスロットルの操作をせずに、より機敏でスムーズなシフトチェンジが可能となる、レーサータイプの双方向クイックシフトシステムをスズキ二輪車で初めて採用。
    ・サーキット走行においてエンジン回転数とトルクを制御し前輪が浮くのを抑制することで、より効率的なスタートをアシストするローンチコントロールシステムをスズキの競技車両以外の市販車で初めて採用。
    ・発進時や低回転走行時においてエンジン回転数をわずかに上げる「ローRPMアシスト」や、スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を採用。
    ・メーター内の表示で動作状況の確認が可能なETC車載器を標準装備。
    ・車体色は、青「トリトンブルーメタリック」、黒「グラススパークルブラック」の2色を設定。

    主要諸元
    最高出力:145kW/13,200rpm
    最大トルク:117N・m/10,800rpm
    車両装備重量:203kg

    SUZUKI GSX‐R1000R ABS

  • 【MotoGP】 スズキ:イタリアGP 決勝レポート … ポジティブな結果

    【MotoGP】 スズキ:イタリアGP 決勝レポート … ポジティブな結果

    MotoGP イタリアGP ムジェロ決勝は、イアンノーネ10位、ギントーリ17位という結果に終わるも、そのレース内容は、チームスズキエクスターにとってポジティブなものとなった。

    午前のウォームアップで3番手タイムを記録したイアンノーネは、決勝でも攻めの走りを見せ、トップ10圏内で争いを続けながら、一時は7番手まで順位を上げるも、終盤にペースを落とし、シングルフィニッシュには一歩届かなかった。

    ギントーリはGSX-RRでのMotoGPクラス参戦わずか2戦目ながら、レギュラーライダー達とのバトルの末、ポジションを上げ、17位でゴール。マシンへの信頼感がより高まり、パフォーマンスを上げるとともに、貴重なデータをふたたびチームに提供した。

    アンドレア・イアンノーネ (決勝10位)

    「レース序盤は良いフィーリングで、攻めの走りができたんだけど、タイヤが消耗してからはフィーリングが全く変わってしまい、ブレーキングが思うようにいかず、GSX-RRの大きなアドバンテージである、コーナースピードを生かすことができなくなってしまうんだ。現状の最も大きな問題はそこにあり、今日のレースでも同様の状況だったので、レースデータを分析し、対策を急いでもらうつもりだよ。ムジェロは得意なサーキットで、良い思い出もたくさんあるだけに、結果を出せなかったのは本当に悔しいけど、エンジニア達が常に色々なアイデアを出してくれるので、バルセロナには何か良い対策方法が見つかってくれることを期待するよ。」

    シルバン・ギントーリ (決勝17位)

    「ル・マンより強いレースができ、今日は自分なりに満足できました。競り合いやオーバーテイクもできたし、序盤から終盤までほぼ同じペースで走りきることもできたので、今できることは出し切れたと思っています。まだMotoGPマシンに慣れている最中ながらも、トップからのギャップも縮まったし、何よりも、マシンが自分のものになってきている感じが嬉しいですね。マシンのことがより理解できるようになるにつれ、レースをより楽しめるようになった感じです。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)

    「昨日の結果から比べると、今日はポジティブな結果だったと思います。もちろん10位というリザルトには満足していませんが、ル・マンの10位と今回の10位では内容が大きく違っていて、今週末、アンドレアの方は、今後を見据えるための色々な発見がありました。今起こっている問題に対しては、我々がすでに対策を進めている部分なので、これからどんどん良くなっていくと確信しています。シルバンは金曜、土曜、日曜と徐々に大きく進歩していき、決勝の後半では、レギュラーライダーと互角にレースができたというのは、とてもポジティブだったと思います。また彼のコメント、提案は非常に正確で、マシン開発にも非常に役立っています。今回得たものをうまく生かし、来週のカタルニアではさらに上を目指して頑張っていきます。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)

    「今日の決勝は我々にとってはかなりポジティブな結果だったと思います。結果だけ見ればル・マンと同じ10位でしたが、今日、アンドレアはトップライダー達と同等の競り合いができましたし、トップとのギャップも少なかったので、色々と対策してきたことが結果となって表れたのだと捉えています。スタートを決め、16番手から9番手まで一気にポジションアップし、序盤はトップグループと同じペースで走れたのですが、タイヤが消耗したレース終盤は同じペースを維持できず、苦しい展開となってしまいました。しかし、我々はすでにその対策案を持っていますし、来週にはすぐにそれを試すことができるので、結果に期待したいと思っています。シルバンは今週末、素晴らしい仕事をしてくれました。レギュラーライダー達とバトルし、ポジションを上げることができたことは、とてもポジティブな要素だと思っています。」

  • 【MotoGP】 スズキ:第5戦 フランスGP 決勝レポート

    【MotoGP】 スズキ:第5戦 フランスGP 決勝レポート

    MotoGP フランスGP決勝は、週末の悪天候から一転し、晴天のもとでスタートを切り、チームスズキエクスターのアンドレア・イアンノーネとシルバン・ギントーリは、それぞれ10位、15位と、久しぶりにふたりのライダーが揃ってポイントを獲得。

    17番手グリッドからスタートしたイアンノーネは、マシンのセットアップがうまくまとまらないまま、序盤は苦戦を強いられ、なかなかペースアップできなかったものの、中盤から安定したペースでポジションをひとつずつ上げ、10位でチェッカーを受ける。

    GSX−RRでの初レースとなったギントーリは、母国GPを最大限楽しむと共に、チームに貴重なポイントを与え、またレース経験の長いギントーリのフィードバックは、エンジニアにとって大きな収穫となった。

    アンドレア・イアンノーネ (決勝10位)

    「この週末は本当に厳しい状況で、決勝も苦労したけど、僕らのチームは決して諦めていないし、スタッフみんなが頑張り続けてくれているから、毎レース少しずつ良い方向には向かっているよ。実際昨年のタイムと比較すると、今年の方がタイム自体はよくなっているんだけど、他はそれ以上に良くなっているから、僕らはまだ足りないってことだね。今日は決勝でマシンのフィーリングがパーフェクトではなかったために、限界まで攻めることができなかった。でも今はしっかりポイントを獲得することが大切だから、我慢しながら、なんとか10位で終えることを選択したんだ。特に問題だったのはブレーキングで、うまく減速することができないために、オーバーテイクすることができなかった。あとトラクションにも問題があったね。フルタンクの時は特にコントロールが難しくて、レース序盤は全く自信を持って走れなかったので、チームにデータを見てもらい、次戦ムジェロまでには解決してもらうよ。」

    シルバン・ギントーリ (決勝15位)

    「母国レースでポイントを獲得できたことは嬉しいね。この週末、ドライで走る機会はあまりなかったので、その状況を考えれば、今日は上出来だと言っていいと思う。ル・マンでGSX−RRに乗ることはとても楽しい経験だったし、地元の観客からの熱い声援も受けることができ、僕にとっては素晴らしい週末だった。決勝の目標はトップから1分以内でゴールすることで、その目標もほぼ達成できたし、アンドレアからそれほど遅れたわけでもないので、全体的にはポジティブだったと思っているよ。まだまだやるべき課題はたくさんあるし、自分自身ももっとMotoGPに合わせてライディングを変えなくてはいけないと思っている。でもこのチームと一緒に仕事できたことは最高の経験だし、ル・マンをスズキのMotoGPマシンでレースできたことは、本当に大きな夢が叶ったような気持ちだったよ。」

    河内 健 (テクニカルマネージャー)

    「ヘレスに続き、またしてもとても厳しい週末となってしまいました。我々のマシンは、他車と比較するとセットアップの時間をより必要とするようで、今週末は、金曜、土曜の不安定な天候が悪影響し、ふたりのライダーにベストなマシンをレース前に用意してあげることができませんでした。そんな厳しい状況にありながらも、アンドレアは我慢のレースをしてくれ、貴重なポイントをもたらせてくれましたし、シルバンは初めてのレースで、しかもドライの走行時間が少なかったにも関わらず、ベストなパフォーマンスを見せてくれました。ポイントもしっかり獲得してくれましたし、また彼の走行結果は、今後の開発に大変役立つものでした。我々のマシンにも慣れてくれたので、次のレースではさらに結果が期待できると思います。次のムジェロはアンドレアの得意なコースですし、ここから悪い流れを断ち切って、やり直せるように頑張っていきます。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)

    「この週末、天候に翻弄されたのはどのチームも同じだったとは思いますが、我々のチームはその影響が他チーム以上に大きかったようです。その結果、アンドレアにベストなパッケージを用意でききれず、決勝では彼のポテンシャルを発揮できないまま終わってしまいました。しかし、ウィーク中の天候がもっと安定していれば本来のパフォーマンスをもっと発揮できると信じているので、引き続き前を向いて頑張っていきます。我々の実力はこんなものではないはずなので、きっちりとデータを分析し、少しでも早く、ライダーとマシンのポテンシャルを最大限引き出せるよう努力を続けていきます。シルバンは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたが、天候さえ安定していたら、さらに高いパフォーマンスが可能だったと思うので、次戦イタリアGPでは、彼のさらなる活躍に期待したいと思っています。」

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