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  • フェラーリF1が堅実な一歩 信頼性は確保、PUマネジメントに成長の余地

    フェラーリF1が堅実な一歩 信頼性は確保、PUマネジメントに成長の余地

    2026年F1シーズンに向けたバルセロナ・シェイクダウンを終え、フェラーリは結果以上に内容面で手応えを得た。ルイス・ハミルトンが最速タイムを記録したこと自体は誇るべき材料ではないが、2025年の失望を払拭しなければならないチームにとっては、確かな自信注入となった。SF-26はシステム全体で高い信頼性を示し、今後はハイブリッド管理の最適化が課題となる。

    バルセロナで行われた5日間のシェイクダウン終了時点で、フェラーリは1番手と4番手に2台を並べ、その間にメルセデスのジョージ・ラッセルと、マクラーレンのワールドチャンピオンであるランド・ノリスが入った。

    フェラーリは、この冬最も注目を集めたドライバーであるルイス・ハミルトンをタイムシート最上位に置いたが、性能を追求した結果ではなく、単にソフトタイヤを装着しただけだった。

    一方で、シャルル・ルクレールが午前中、まだモンメロの路面が最適化されていない時間帯に記録した4番手タイムに満足げな笑みを浮かべていたことからも、マラネロでは本当にページをめくることができたという期待が感じられる。

    まだ1月末に過ぎないが、期待外れに終わったSF-25が引退してから、すでに1年が経過したかのような感覚さえある。タイムは額面通りに受け取るべきではなく、慎重に扱う必要があるものの、2026年シーズンに向けて再び熱意を取り戻さなければならない陣営にとって、信頼をもたらす要素は他にも多い。

    フェラーリが好印象を残した最大の理由は、その走行距離が圧倒的だったことだ。トラブルなく2000キロ以上を走破し、440周、これは6戦半以上のグランプリに相当し、全24戦のシーズンの4分の1に当たる。さらに、ハースF1チームとキャデラックF1チームとともに稼働したパワーユニット067/6は、合計895周、13戦半分のデータを収集しており、最大の懸念事項であった信頼性への不安は明確に払拭された。

    エンジンの信頼性に疑問を投げかけていた向きも、考えを改めざるを得なかった。フェラーリを上回る周回数を記録したのはメルセデスのみであり、エンリコ・グアルティエリ率いるパワーユニットは、まさにスイス時計のように正確に稼働し続けた。

    「本当に楽しく、生産的な1週間だった」とハミルトンは認めた。

    「個人的にも、チーム全体としても、この冬は素晴らしい仕事ができたし、大きな問題なくこれだけの走行距離を重ねられたことに、その取り組みが表れているのはポジティブだ。まだ学ぶべきことは多く、やるべき仕事もたくさんあるが、チーム内の雰囲気は良く、皆が非常に集中しているのを感じる」

    スクーデリア・フェラーリ

    これから重要になるのは、データ分析と、風洞やシミュレーターとの相関確認だ。ベーシック仕様のSF-26は、正直なマシンという印象を与え、空力負荷が2025年より大幅に低下し、まったく異なるドライビングスタイルを要求するにもかかわらず、2人のドライバーは比較的早く順応できた。

    ロイック・セラ主導による完全新規プロジェクトにおいて最も複雑な要素は、マシンのポテンシャルを最大限引き出すために、エネルギー配分をどのように行うべきかという理解だ。そして現時点では、メルセデスが内燃機関と電動部分の管理において、より統合された、洗練された戦略を備えたパワーユニットを有しているように見える。

    その証拠として挙げられるのが、テスト3日目に登場したマクラーレンだ。いくつかの問題で走行が制限されたものの、同日中に早くも最初のセットアップ変更に取り組み始めた。これは、ブリックスワース製パワーユニットの管理能力が、理解を加速させることを可能にしているからだ。

    したがって、今後数日間にマラネロのレパルト・コルセで行われる作業は極めて重要となる。データ分析とマシン理解は、次回テストで投入される最初のアップデートと並行して進められなければならない。フェラーリは、電動分野で膨大な知見を提供できる巨大な産業グループを背後に持っているわけではないため、独自に戦略を構築していく必要がある。

    出発点は良好に見え、それがチーム全体に大きな勢いを与えている。フェラーリは、自ら組み立てた作業プログラムを完璧に遂行した。計画遅延を予想していた人々も考えを改めざるを得ず、マラネロでは想定通りのステップで前進している一方で、新たな「俊敏なF1」の時代への移行に明らかな苦戦を見せているチームも確認された。

    大部分がウエットとなったバルセロナでは、システムの信頼性に関する有益な指標は得られたが、パフォーマンスの序列は見えてこなかった。勢力図がどのように描かれるのかは、バーレーンで明らかになるだろう。

  • 大人レゴでF1黄金時代が蘇る フェラーリF2004&ミハエル・シューマッハ登場

    大人レゴでF1黄金時代が蘇る フェラーリF2004&ミハエル・シューマッハ登場

    レゴジャパンは、大人向けレゴブロック「レゴ アイコン」シリーズから、2004年F1シーズンを圧倒的な強さで制したフェラーリF2004をモチーフとした最新セット「レゴ アイコン Ferrari F2004 & ミハエル・シューマッハ」を発表した。2026年2月2日(月)10時より予約受付を開始し、3月1日(日)から一般販売される。

    2004年シーズンのフェラーリF2004は、ミハエル・シューマッハが7度目の世界王者に輝いた象徴的なマシンだ。

    本セットは、その伝説的レーシングカーを735ピースのレゴブロックでリアルに再現。大人のF1ファンやモータースポーツコレクターに向けた、プレミアムな内容となっている。

    妥協のないディテールと可動ギミック
    完成したモデルは、全長約32cmという存在感のあるサイズ。可動式ステアリング、カットスリックタイヤ、リアルなコックピット、精巧なV型10気筒エンジンなど、細部に至るまで作り込まれている。タイヤには「Bridgestone Potenza」の印字が施され、当時のF1マシンの雰囲気を忠実に再現している点も見どころだ。

    組み立ての過程そのものが、2004年当時のエンジニアリング思想を追体験できる構成となっており、“大人レゴ”の名にふさわしい没入感を味わえる。

    シューマッハの栄光を再現できる特別仕様
    本セットには、ミハエル・シューマッハのレゴミニフィギュアが付属。専用ドライバーヘルメット、優勝トロフィー、表彰台パーツも同梱され、歴史的勝利のワンシーンを自宅で再現することが可能だ。

    さらに、完成後の展示を意識した専用ディスプレイスタンドも用意されている。マシン用スタンドには車両データが記載され、ミニフィギュア用にはシューマッハの写真と名言をあしらった特別な表彰台型スタンドが付属。コレクション性の高さも、このセットの大きな魅力となっている。

    レゴ スクーデリア・フェラーリ ミハエル・シューマッハ

    製品概要
    ■ 製品名:レゴ アイコン Ferrari F2004 & ミハエル・シューマッハ
    ■ 製品番号:11375
    ■ 対象年齢:18歳以上
    ■ サイズ(完成時):高さ 約7cm × 長さ 約32cm × 幅 約13cm
    ■ ピース数:735個
    ■ 希望小売価格:13,980円(税込)
    ■ 発売日:2026年3月1日(日)
    ※2026年2月2日(月)10時より予約受付開始(一部店舗を除く)

    広がる“伝説のF1マシン”ラインアップ
    レゴ アイコンシリーズでは、すでにF1史に名を刻む名車がラインアップされている。マクラーレンMP4/4とアイルトン・セナ、ウイリアムズFW14Bとナイジェル・マンセルといった往年の名車に続き、フェラーリF2004が加わることで、F1黄金時代を象徴するコレクションが完成に近づく。

    ディスプレイとして楽しむもよし、組み立てを通して当時のF1を追体験するもよし。2004年シーズンを知るファンにとっても、初めてその伝説に触れる世代にとっても、特別な一台となりそうだ。

  • フェラーリF1、レーシングブルズからギヨーム・デゾトゥーを獲得

    フェラーリF1、レーシングブルズからギヨーム・デゾトゥーを獲得

    スクーデリア・フェラーリは、技術部門の再編に向けた動きを現在も続けている。シーズン中であっても人事の入れ替わりは自然な流れであり、フレデリック・バスールが選定した一部の人材は、他のF1チームからの移籍に伴うガーデニング期間をまだ消化している段階にある。

    フェラーリはここ最近、いわゆる「フランス人エンジニア」の補強を継続してきた。バスールを筆頭に、ロイック・セラ、フランク・サンチェスに続き、次にマラネロへ加わるのはファエンツァを拠点とするレーシングブルズからの人材だ。

    レーシングブルズから新たなパフォーマンス運営責任者が加入
    その名はギヨーム・デゾトゥー。技術部門の上層部とバスール自らが選定した人物で、既に空力部門のディエゴ・トンディ、そして直近で加入したサンチェスが在籍する技術組織の中に組み込まれることになる。正式な役職は「パフォーマンス・オペレーション責任者」。マラネロでの実際の業務開始は、2026年2月2日(月)からとなる。

    スクーデリア・フェラーリ F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ミシュランとトロロッソで培ったキャリア
    フランス人エンジニアであるデゾトゥーは、元メルセデスの技術者と似た経歴を持つ。ミシュランでタイヤ・パフォーマンス・エンジニアを務めた経験を挟みつつ、トロロッソで2度にわたりキャリアを築いてきた。

    最初の在籍は2006年から2011年まで。続く2012年から2020年までの2期目では、最終的に車両パフォーマンス部門の責任者(ヘッド・オブ・ビークル・パフォーマンス)に就任した。この役職は、その後のアルファタウリ、レーシングブルズ時代にも引き続き務め、数か月前まで同チームの中核を担っていた。

    フェラーリは、こうした実戦的なパフォーマンス運営の経験を持つ人材を迎え入れることで、2026年F1レギュレーション下での競争力強化を図っていく構えだ。

  • フェラーリF1、SF-26は跳ね馬を救えるか 空力と冷却に託した賭け

    フェラーリF1、SF-26は跳ね馬を救えるか 空力と冷却に託した賭け

    2026年F1シーズンで結果を求められるなか、スクーデリア・フェラーリの新車SF-26の設計は、跳ね馬を“元気のない仔馬”から“駆ける名馬”へ変える可能性を秘める一方、逆に苦しみを深めるリスクもはらんでいる。

    2025年型SF-25は多くの弱点を抱えていた。高いライドハイトを必要とする設計、そして空力コンセプトの不整合によって作動ウインドウは極端に狭かった。

    特にシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンは、その不安定さと予測不能な挙動の影響を強く受け、コーナリング時の信頼感を失う場面が多かった。

    しかし2026年は完全なリセットの年だ。大幅な技術レギュレーション変更によりマシンは小型化され、フェラーリが2025年の失敗を正し、巻き返すための余地が生まれている。

    バルセロナで見えたSF-26の設計思想
    バルセロナで披露されたSF-26のディテールは、フェラーリが2026年にどこで最も大きな前進を狙っているかを示している。

    とりわけ目を引くのが冷却思想だ。フェラーリはSF-26で、独自色の強いアプローチを採用している。

    エアボックスに見るフェラーリの工夫
    2025年、フェラーリにとって最大の弱点のひとつがエアフローだった。導かれた空気が狙い通りに機能せず、エアボックスはその象徴的な問題箇所だった。

    それでもフェラーリは、伝統的とも言えるナローなエアボックス哲学を継続した。ライバルがパワーユニットへ大量の空気を送り込むため大型化を進めるなか、真逆の選択だ。

    ただしSF-26のエアボックスは単なる踏襲ではない。三角形の断面に加え、両脇に“ホーン”のような形状を持たせることで、空気を車体上部から後方へ積極的に押し流す設計となっている。これにより、改良されたサイドポッドへより多くの空気が導かれる。

    進化したサイドポッドとリアへの空気供給
    サイドポッドは吸気アウトレットを備え、逆L字型にも見える攻めた構成だ。インテークはシャシー全幅にわたって広がり、空気の取り込み方そのものが刷新されている。

    この三角形エアボックスと新サイドポッドの組み合わせにより、リアウイングとリアアクスル周辺へ届く空気量は増加する。2025年はリアへの空気供給不足により、十分なライドハイトを確保できなかったが、SF-26ではエアボックスから小型化されたリアウイングまでの流れを前提にした思想へ転換が図られている。

    スクーデリア・フェラーリ

    見えにくいが重要な新要素
    さらに重要なのが、エアボックス直下に設けられた小さな追加インテークだ。一見目立たないが、改良されたサイドポッドと組み合わさることで、冷却性能に大きなメリットをもたらす。

    冷却効率は2026年レギュレーション下で極めて重要な要素であり、この隠れた工夫はSF-26の鍵のひとつとなる。

    なぜ同じ道を選び続けるのか
    SF-26の設計思想は、完全な方向転換ではなく“進化した継続”だ。F1では適応力が重要だが、必要とあらば大胆に方向を変える勇気も求められる。

    それでもフェラーリは、空気の導き方とエンジン冷却において、実績ある手法への忠誠を保った。ライバルが大型化を進めるなかでの逆張りだが、2026年は冷却管理そのものが根本的に変わる年でもある。

    MGU-Hの廃止により、パワーユニット内部で発生する熱の扱い方は大きく変化した。その条件下では、フェラーリが信頼してきたエアボックス構成と、より強固なクラッシュ構造を求められる現実が重なる。

    跳ね馬は再び駆け出せるか
    地面効果時代の冷却思想を、小型化された2026年マシン向けに適応させたSF-26。この“変わらないための進化”が正解なら、フェラーリは2026年に“弱った歩み”から“力強いギャロップ”へと変貌する可能性がある。

    逆に、この選択が時代遅れであれば、跳ね馬は再び苦しむことになる。SF-26は、フェラーリの哲学そのものが試されるマシンだ。

  • ルイス・ハミルトン、フェラーリSF-26本格走行「興味深い点が見つかっている」

    ルイス・ハミルトン、フェラーリSF-26本格走行「興味深い点が見つかっている」

    ルイス・ハミルトンはバルセロナで行われている2026年F1非公開シェイクダウンテストで、ドライコンディション下で85周を走破した。火曜日は雨に見舞われたため、これがフェラーリSF-26にとって事実上の“初の本格テスト”となったが、大きなトラブルはなく走行を終えている。

    午前中のみで85周を積み重ねた点も、フェラーリ陣営にとっては大きな収穫だった。

    午後はシャルル・ルクレールがマシンを引き継ぎ、最終日も両ドライバーが走行を分担する予定だ。信頼性面で順調な滑り出しを見せたことで、チームはロングランや新しいパワーユニットの理解に作業の比重を移しつつある。

    ハミルトンは、ようやくドライで走れたことが学習の面で大きかったと振り返っている。

    「ようやくドライで走れて、きちんとコース上で作業ができたのは良かった。初日はひどい雨だったからね。外に出て状況を確認できたのは有意義だったし、フィオラノでは1周か2周しか走れていなかったから、マシンを感じる程度で終わっていた」

    「だから、いくつかのランをこなしてタイヤを理解できたのは本当に良かった。C2とC1を使ったけれど、この寒さではタイヤはあまり機能しない。それでもプログラムは完了できたし、マシンが今どこにいて、どこを改善すべきかのイメージは持てている」

    この日のバルセロナは気温が低く、路面温度も上がらなかった。午前中には第3セクター入口でリヤを失い、ハミルトンが軽いスピンを喫する場面もあったが、走行への影響はなかった。

    フェラーリは今回投入しているSF-26について、あらかじめ「ベーシックな仕様」であることを明かしており、本格的なアップデートはバーレーンテストやシーズン序盤に予定されている。それだけに、今回のテストは純粋に理解とデータ収集が目的となっている。

    ハミルトンが特に手応えを感じているのは、信頼性の高さだ。85周を問題なく走り切れたことは、2026年という大幅なレギュレーション刷新を考えれば、非常に前向きな材料となる。

    「テストではとにかくたくさん走りたいものだ。今朝は85周走れた。これは本当にすごいことだと思う。ここまでマシンが信頼性高く動いているのは、工場で働くすべての人たちが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ」

    「去年のテストは、正直言ってもっとひどいスタートだった。完全に新しいレギュレーションを考えれば、今回はそれよりも良い出だしだと思うし、この流れが続くと本当に自信を持っている」

    今後の焦点は、走行距離をさらに重ねながら、パワーユニットのエネルギーマネジメントやエアロダイナミクスの理解を深めていくことにある。ハミルトン自身、すでにいくつかの興味深いポイントを見つけているという。

    「僕たちにとっては、とにかく走行距離を増やして、このエンジンやマシン、エアロについてできるだけ多くの知識を得ることが重要だ。今朝は決められたプログラムをこなして、いくつか興味深い点が見つかった。午後はシャルルが少し違うことを試していて、それも良いことだ」

    「一日の終わりには、みんなで集まって問題点や良かった点、悪かった点を整理し、翌日に何をテストするかを決める。すでに良いデータは揃っているから、それを正しく理解して、バーレーンに向けて何を進めていくかを明確にするだけだ」

    フェラーリとハミルトンにとって、バルセロナでの85周は単なる周回数以上の意味を持つ。2026年シーズンに向けた第一歩として、確かな土台が築かれつつある。

  • ルイス・ハミルトン、2026年F1初テストを楽観視「かなり堅実なスタート」

    ルイス・ハミルトン、2026年F1初テストを楽観視「かなり堅実なスタート」

    ルイス・ハミルトンは、スクーデリア・フェラーリとの2026年F1バルセロナ・シェイクダウンで迎えたテスト初日について、「かなり堅実だった」と前向きに振り返った。雨と赤旗という難しい条件のなかでも、SF-26は1日で約120周、走行距離にしておよそ560kmを積み重ねた。

    フェラーリはシェイクダウン週の2日目からSF-26を走らせる判断を下し、午前はシャルル・ルクレールが担当した。

    インスタレーションラップ後にガレージで各種チェックを行い、ピレリC2タイヤで19周を消化。その後、激しい雨によりプログラム変更を余儀なくされ、フルウエットで15周、インターミディエイトで20周を重ね、午前セッションは計64周で終了した。

    午後はハミルトンがステアリングを握り、フルウエットで走行を開始。その後すぐにインターミディエイトへ切り替えたが、再び雨脚が強まり一時ピットに戻る場面もあった。コンディション回復後に走行を再開し、最終的に57周を走り切っている。

    「今日はとてもチャレンジングだった。特に10時半頃から雨が降り始めたのが大きかった」とハミルトンは語った。「シャルルはドライで少し走れたけど、午後は完全にウエットだった。タイヤをどう機能させるかを探るのは難しかったが、とても学びの多い一日だった。こうした状況や赤旗を考えれば、約120周走れたのはかなり堅実だ」

    さらにハミルトンは、舞台裏でのチームの取り組みにも言及している。「この段階までクルマを仕上げてくれたファクトリーの全員を本当に誇りに思う。今日は多くの情報を集めることができた。やるべきことは山ほどあるから、このレベルを維持しなければならないが、良い初日だった」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    2026年F1レギュレーションの大幅変更を踏まえれば、無事に1日を終えられたこと自体が大きな収穫だという。「これだけ大きな変化がある中で、大きなトラブルなく一日を乗り切れたのは本当にポジティブだ。今は小さなステップを積み重ねて改善していく段階で、こういう日をもっと重ねていく必要がある」

    今後に向けては、ドライコンディションでの走行を強く望んでいる。「ドライでこのクルマを走らせて、バランスを理解し、新しいSLM(ストレートラインモード)やエネルギー配分を学びたい。バッテリーをどう使い、どう回生するかは極めて重要になる。シミュレーターではすでに多くの作業をしてきたが、これからは実際のトラックでデータをもとに最適化を続けていく」

    ハミルトンは2026年F1シーズンを前に、強い楽観を示した。「これは僕が経験してきた中で最大のレギュレーション変更だ。ダウンフォースは昨年より少ないが、以前悩まされたポーパシングの問題はない。それは確実にポジティブだ。すべてのチームにとって非常に難しい挑戦だが、だからこそ面白い。最も早く開発を進め、エネルギーを最も賢く使えるチームが上に来る。誰にでもチャンスがあり、僕たちはそれを最大限に生かすために全力で取り組んでいく」

  • シャルル・ルクレール、2026年初F1テストに手応え「フェラーリをトップに戻す」

    シャルル・ルクレール、2026年初F1テストに手応え「フェラーリをトップに戻す」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1バルセロナ・シェイクダウン初走行を終え、新レギュレーションがもたらす機会に大きな期待を示した。モナコ出身のルクレールは、新世代マシンへの手応えを語るとともに、「フェラーリをトップに戻したい」という思いを明確にしている。

    フェラーリは5日間にわたる非公開シェイクダウンの初日を見送り、事前の計画どおり2日目から走行を開始した。カタロニア・サーキットで最初にコースインしたのがルクレールで、午後のセッションはルイス・ハミルトンにバトンを渡した。

    8勝を挙げているルクレールは、冬休み明けの走行と新車の第一印象を前向きに振り返った。
    「マシンに戻れて良かった。しかも、これまで乗ってきたものとはまったく違う、まさに新しいクルマだ。今はまず、すべてが正しく機能しているかを理解する段階で、概ね問題なく動いていた」

    雨が断続的に降る難しいコンディションについても、焦点はパフォーマンスではないと強調した。

    「今朝は少し雨が降っていて条件は良くないが、それでも予定どおりプログラムを進めた。パフォーマンスはまったく重視していない。新しくなったシステムが正しく作動しているかを確認することが目的で、それは達成できた。ここから段階的にプログラムを進めていく」

    初日のチェック項目と今後の進め方
    初日を終えた時点での収穫と、残り日程での課題について、ルクレールは次のように説明している。

    「最初の朝として、クルマのごく初期的なチェックを一通り行った。すべては問題なく進んだ。ここからチェックリストを一つずつ消化していき、最終的に最も重要なパフォーマンスへと向かっていく。ただ、それはこの3日間の後半になるだろう。まずは挙動を理解し、その上でどうなるかを見る」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ

    新レギュレーションへの期待と“トップ奪還”への決意
    チームの雰囲気について問われると、ルクレールは他チームの動向を見ることへの高揚感と、フェラーリ再興への強い意欲を口にした。

    「とてもワクワクしている。ほかのチームがどんなものを持ってきているのかを見るのが楽しみだし、少しずつプッシュし始めたときに、彼らと比べて自分たちがどこにいるのかを知りたい。今年は、どのチームにとっても何か違いを生み出し、ここ数年よりも大きなアドバンテージを得られる大きなチャンスだ」

    「僕たちがその違いを生み出せるチームであってほしい。どこからスタートしようとも、最大限にプッシュしてフェラーリをトップに戻すために戦う。かなり長い時間が経っているから、今年こそはそうであってほしい」

    フェラーリは、バルセロナ・シェイクダウンで残り2日間の走行日を消化する予定だ。新時代の初期段階で積み上げる基礎作業が、2026年シーズンの行方を左右することになる。

  • フェラーリF1、雨用「パーシャル・アクティブ・エアロ」を初テスト

    フェラーリF1、雨用「パーシャル・アクティブ・エアロ」を初テスト

    バルセロナで行われているF1非公開シェイクダウン2日目は、走行したチームこそ2チームのみだったが、技術的な観点では注目すべき要素が数多く見られた。

    午前中、フェラーリはSF-26でデータ収集と走行距離の消化を進めるなか、シャルル・ルクレールがウエットコンディションでの初走行を実施した。2026年シーズンに極端な路面状況で使用されるフルウエットタイヤを装着し、濡れたアスファルトで周回を重ねている。

    その走行のなかでルクレールは、2026年F1の技術・スポーティング両面における新要素のひとつである「パーシャル・アクティブ・エアロ・モード」を試している。

    メインストレートではフロントウイングが開かれ、第2・第3フラップが作動して失速する形となった。一方で、リアウイングはレギュレーションに従い閉じたままとされていた。

    アクティブ・エアロは、2025年限りで廃止されたDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を発展させた概念で、ストレートでの効率向上を目的としている。空気抵抗を低減することで、電力エネルギー使用量の抑制にもつながる設計だ。

    一方、コーナー用の高ダウンフォース仕様では前後ウイングは閉じられ、十分な空力負荷を確保することで、直線以外の区間でも高いパフォーマンスを発揮できるようになっている。

    3つ目のモードにあたるパーシャル・アクティブ・エアロは、昨年12月に承認された最新レギュレーション草案で正式に導入された。それ以前は、濡れた路面ではアクティブ・エアロの使用が認められていなかったが、新モードではフロントウイングのみを開き、リアウイングは閉じた状態を維持することが可能となる。

    スクーデリア・フェラーリ

    少なくとも一方のウイングを開く必要がある理由は、ストレートでの過度なエネルギー消費を防ぐためであり、同時に過剰なダウンフォースによってマシンが路面に押し付けられすぎるのを避ける狙いもある。これによりスキッドブロックの摩耗が進み、規定値を下回れば失格につながる可能性があるためだ。

    パーシャル・アクティブ・エアロは、主にウエット寄りの路面状況での使用が想定されている。速度域が依然として高く、エネルギー消費が大きい一方で、空力負荷がマシンを強く路面に押し付ける状況が生まれるためである。

    ただし、強い雨や極端に濡れたコンディションでは、レースディレクターが安全上の理由からアクティブ・エアロを完全に無効化する権限を持つ。その場合、直線でもより高いグリップを確保することが優先され、アクアプレーニングのリスク低減につながる措置となる。

  • フェラーリF1、ルイス・ハミルトン担当に“元マクラーレン幹部”引き抜きか

    フェラーリF1、ルイス・ハミルトン担当に“元マクラーレン幹部”引き抜きか

    スクーデリア・フェラーリは、2026年シーズンに向けてルイス・ハミルトンの新レースエンジニア候補として、マクラーレンの元上級スタッフを引き抜く可能性が浮上している。

    7度の世界王者であるルイス・ハミルトンは、2026年F1シーズンからフェラーリに加入するが、同チームはすでに彼のレースエンジニア体制の再編に着手している。フェラーリは、これまでハミルトンを担当してきたリカルド・アダミをアカデミー部門の新たな役職へ異動させることを正式に認めており、これによりハミルトンの新レースエンジニア探しが本格化した。

    シャルル・ルクレールのレースエンジニアであるブライアン・ボッツィは、先週金曜日に行われたフィオラノでのSF-26シェイクダウンにおいて、ルクレールとハミルトンの両方を担当した。また、バルセロナで予定されている非公開テストでも、1日1台のみ走行する体制の中で、引き続き同様の役割を担う見通しだ。

    一方で、イタリア紙コリエーレ・デロ・スポルトは、フェラーリが「マクラーレンから来る新たな人物を待っている」と報じている。その有力候補とされているのが、セドリック・ミシェル・グロージャンだ。グロージャンは直近までマクラーレンでトラックサイド・パフォーマンス部門の責任者を務め、オスカー・ピアストリと緊密に仕事をしてきた人物である。

    グロージャンは2025年シーズン終了後にマクラーレンを離脱しており、本人のLinkedInによれば現在は「キャリアブレイク中」とされている。また、彼はフェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールがSF-26について語った投稿に「いいね」をしていたことも注目を集めている。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    さらに、現在ハミルトンのパフォーマンスエンジニアを務めるルカ・ディエッラも、レースエンジニア昇格候補として名前が挙がっている。

    この体制変更について、スカイスポーツF1の解説者デビッド・クロフトは、ハミルトンにとって「大きなプレッシャーになる」との見解を示した。

    「まったく驚きではなかった。あの関係は前向きな方向に進んでいなかったからだ」とクロフトは『The F1 Show』で語った。

    「人を一緒にして、うまくいくことを期待するのは難しい。優れた組織やマネージャーは、チームに人をうまく溶け込ませる方法を見つけるが、そうでない場合はそれができない。残念ながら今回はうまくいかなかった」

    「ただし、これはルイスに大きなプレッシャーをかけることになる。とはいえ、彼はその重圧に対処できるだけの力を持っているし、より良い関係を築けるエンジニアを得られれば、安心感も得られるはずだ」

    「フェラーリ内部には、すでに昇格して新たな役割を担う人物がいるとかなり確信しているし、ルイスも以前からその人物を知っているはずだ」

    2026年F1レギュレーション初年度を迎えるフェラーリF1にとって、ハミルトンとレースエンジニアの関係構築は、パフォーマンス面でも極めて重要な要素となる。新体制がどのような形で固まるのか、今後の動向が注目される。

  • フェラーリF1、SF-26に空力新機軸 革新的フロアとフロントウイング

    フェラーリF1、SF-26に空力新機軸 革新的フロアとフロントウイング

    フェラーリはSF-26のAスペック仕様のベールを脱ぎ、その中で革新的なフロアおよびフロントウイングの解決策を明らかにした。

    その設計選択は、来週バルセロナでマシンが走り出した際に、スクーデリアにアドバンテージをもたらす可能性のある高度な空力的工夫を示唆している。

    確固たるベース
    マシン前方で最も目を引く特徴は、ノーズとフロントウイング支柱の設計だ。

    ウイング支柱は、マシンのセンターライン下を流れる気流を最大化するため、可能な限りアウトボード側に配置されている。これにより、その下にあるフルスパンのフロントウイング要素にとって、より良好な流れの条件が整えられている。

    ただし、これらの支柱は、これまでに見られた他チームのものと比べると、やや太く見える。

    ウイングそのものの設計は比較的シンプルな解決策であり、チームは今後数週間のうちに、さらに多くの要素を用意している可能性が高い。

    たとえば、現在採用されているフラップ形状は簡素で、新レギュレーションの要件を満たすことを主眼に置いたものであり、必ずしも性能追求を目的としたものではない。

    アウトボード側のウイングには、ダイブプレーンやフットプレートベーンの配置も見られない。ただし、エンドプレートには注目すべき設計ディテールが存在する。デザイナーは上部後端の角を切り欠き、さらに全体の面をねじることで、狙い通りに気流を誘導しようとしている。

    メルセデスで見られた解決策と同様に、フェラーリも従来型のフロントブレーキインレットスクープを採用せず、ブレーキダクトのエンドフェンスとタイヤ側壁との間に隙間を設けている。

    このような配置は、ここ数年、多くのチームがスクープと組み合わせる形で採用してきたが、今回それが省かれている点は、MGU-Kによる回生量の増加に伴い、制動時に必要とされるブレーキ力が低減していることを雄弁に物語っているのかもしれない。

    予想通り、フロントおよびリアサスペンションはいずれもプッシュロッド方式を採用している。フロントサスペンションのウィッシュボーンには一定の傾斜が与えられているが、前世代マシンで見られたような極端な解決策ではない。

    フロントレイアウトにおける最大の変更点は、すでにハースで確認されていた通り、フェラーリもマルチリンク式ウィッシュボーン配置へと移行した点だ。これはタイヤマネジメントに寄与する可能性があり、昨シーズンにはマクラーレンが活用していた特徴でもある。

    スクーデリア・フェラーリ

    フロアのディテール
    ホイールカバーについては、前世代マシンでは標準デザインが義務付けられていたが、現在は各チームに一定の設計裁量が与えられている。フェラーリは、外周部をリング状とし、中央部をフラットパネルとする構成を選択した。

    この領域は、新レギュレーション下における設計上の議論の的となる部分であり、各チームがアセンブリ周辺の流れ、そこから発生する後流乱流、そしてその管理方法について、それぞれ独自のアプローチを模索することになる。

    フロア前端部のフットおよびディフレクター配列も、開発の激戦区となるだろう。チームは、流れの条件に対処するため、それぞれ独自の解決策を構築していくことになる。

    レギュレーションでは、引き続きインウォッシュ思想の継続が求められているが、これに対抗する方向で開発が進められることも予想されている。

    フェラーリは、この問題に対し、アセンブリ前方にアウトボード方向へ傾けられた垂直要素を配置することで対応している。その後方に配置されたトリプルスラット構成はアップウォッシュを生み出し、気流をアウトボード側へと押し出す役割を果たす。

    フェラーリは、金属製ステーとフロアボードブレースの双方を用いることで、この領域が柔軟性テストに適合し、走行中の空力フラッターを防ぐようにしている。

    フロアエッジに目を向けると、メルセデスの設計と共通点が多く、フェラーリも三角形の切り欠きを採用している。これは、2021年にチームが使用を義務付けられていたものに似た形状だ。さらに、その前方にはスクロール状のセクションが設けられており、三角形の切り欠きが始まる位置でキックダウンによる剥離エッジが形成されている。

    リア側フロアのタイヤスパット周辺についても、今後アップデートが施される可能性が高い。現時点では比較的シンプルなスロット構成だが、レギュレーション上は、はるかに大きな開発余地が認められている。

    スクーデリア・フェラーリ SF-26

    ディフューザーと後方構造
    フェラーリは、ディフューザー側壁の「マウスハウス」と呼ばれる領域においても、メルセデスと類似した解決策を採用している。トラックで撮影された画像から確認できるように、この開口部は前世代マシンよりもはるかに大きい。

    フェラーリのものは、メルセデスのようにディフューザー上部まで達してはいないように見えるが、異なる流れ構造が競合し、ディフューザー性能に悪影響を及ぼす可能性があるこの領域について、各チームがどのように考えているかを示している。

    興味深い点として、フェラーリはビブおよびスプリッター周辺を、よりオープンな構成としたようだ。アセンブリ前方ではステー機構のみが覆われており、これは前世代以前のマシンで見られた解決策を思い起こさせる。

    この部分もまた、チームが性能を追求していく領域となるだろう。大きな三角形のフロアセクションが許容されている中で、フェラーリは現段階では最大サイズのバリエーションを選択しているように見える。

    サイドポッドと冷却
    SF-26のサイドポッドボディワークは、これまでに登場した他のマシンと比べても、かなり大きな容積を持っている。最も可能性の高い説明は、これが最終仕様ではなく、チーム自身が示唆している通り、テスト用の「Aスペック」マシンに過ぎないという点だ。

    現行デザインではP字型のインレットと幅広いボディワークが採用されており、前世代マシンで見られた手法と同様、流入してくる後流乱流の管理を目的としている。

    ボディワーク後半部も比較的オーソドックスで、ハイウエストなアンダーカットがフロア周辺に空間を生み出している。

    上部ボディワークの下り勾配はリアでフロアまで達しておらず、2012~13年にセミ・コアンダ排気を用いていた時代の形状を想起させる。

    フェラーリは冷却面でも慎重なアプローチを取っている。リアアウトレットは現時点で最も大きく、将来的に、よりタイトにシュリンクラップされた解決策を導入する余地を残している。

    スクーデリア・フェラーリ フォーミュラ1カー

    細部の工夫とリアウイング
    フェラーリがこのマシンをAスペックと位置付けていることを踏まえると、いくつかの興味深い技術的工夫が随所に見られる。

    サイドポッド上部のフロアには、コブラ形状のベーンが取り付けられており、シャシー側面からアンダーカット周辺へと気流を導く役割を果たしている。この形状は、過去数シーズンにわたり、ハロ横に同様のものを使用してきたフェラーリにとって、馴染みのあるジオメトリーだ。

    エアボックスは、再び三角形レイアウトが採用され、以前よりやや大型化している。その脇には、ホーン形状のウイングレットが一対配置されている。

    これらは、過去にフェラーリが用いてきたものより小型だが、レギュレーションボックス内に収める必要があるためだろう。それでも、独自の後方流れの空力構造を生み出すことになる。

    フェラーリはシャークフィンに鋸歯状のエッジを採用しており、各エッジから渦が発生することで、空力的な影響を及ぼす。

    リアウイングは、この世代のマシンとしては標準的な構成で、トリプルエレメント配置が採用されている。これは「アクティブ・エアロ」を活用するためであり、コーナーでは最大ダウンフォースを発生させ、ストレートではウイングを開いてダウンフォースとドラッグを減少させる。

    また、フェラーリはライバルの一部よりも装飾性の高いセンターウイング支柱を採用している。これらのレギュレーションでは2本の支柱が義務付けられており、過去に見られたシングルピラー解決策は排除されている。

    総括
    全体として、フェラーリは現行レギュレーションに忠実でありながら、多くの興味深い特徴を備えたマシンを提示した。一方で、開発の余地が非常に大きいことも明らかだ。

    そのため、2026年シーズン序盤は、非常に魅力的な展開となりそうだ。