タグ: アルピーヌ

  • アルピーヌF1、ジャック・ドゥーハン放出を正式発表 シート喪失から8か月

    アルピーヌF1、ジャック・ドゥーハン放出を正式発表 シート喪失から8か月

    アルピーヌF1チームは、ジャック・ドゥーハンとの関係を完全に解消したことを正式に発表した。2026年F1シーズンに向け、ドゥーハンのドライバーサービスを継続しないことで双方が合意に達したという。

    ドゥーハンは2024年最終戦アブダビGPでF1デビューを果たし、アルピーヌ・アカデミー出身として初めて同チームのレースシートに昇格したドライバーとなった。

    2025年シーズン序盤も起用され、計7戦に出場したが、開幕戦オーストラリアや日本GP週末のプラクティスでの大きなクラッシュなどもあり、6戦を終えた時点でリザーブドライバーのフランコ・コラピントと交代する形でレースシートを失った。

    その後もドゥーハンはリザーブとしてチームに残留したものの、テスト走行の機会はなく、シミュレーター作業も最小限にとどまっていた。レース現場ではピエール・ガスリーとコラピントのバックアップとして帯同するにとどまり、実質的に将来の展望が見えない状況が続いていた。

    アルピーヌF1とジャック・ドゥーハンが完全決別 8か月に及ぶ去就問題に終止符
    アルピーヌは声明で次のように述べている。

    「BWTアルピーヌF1チームは、2026年FIAフォーミュラ1世界選手権に向けて、ジャック・ドゥーハンのドライバーサービスを継続しないことで相互合意に達したことを確認する。彼が他のキャリアの機会を追求できるようにするためだ」

    「ジャックは2024年アブダビGPでグランプリデビューを果たし、アルピーヌ・アカデミー出身として初めてチームのレースシートに昇格したドライバーとなった。チームは過去4年間、オン・オフ両面で示してくれた彼の献身とプロフェッショナリズムに感謝し、今後の成功を祈っている」

    ドゥーハンはコラピント同様、F1ではポイントを獲得できないままシートを失った。2025年の6戦では速さの片鱗を見せる場面もあった一方で、ミスやアクシデントが重なり、評価を固めきれなかったのも事実だ。

    ジャック・ドゥーハン アルピーヌF1チーム

    今後については、日本のスーパーフォーミュラ参戦が有力視されている。2025年末には複数のチームとテスト機会について協議していたことが知られており、スーパーフォーミュラのレース活動と並行して、別のF1チームでのテストやリザーブ役割を得る可能性も模索しているとされる。理想的なシナリオは、2027年のF1復帰につながる足掛かりを築くことだ。

    具体的には、鈴鹿で行われたルーキーテストに参加したコンドウ・レーシングからの参戦が濃厚と見られている。同テストでは同一コーナーで複数回クラッシュする不運もあったが、チーム側は擁護の姿勢を示していた。コンドウはトヨタ製エンジンを使用しており、トヨタと技術提携を結ぶハースF1チームとの連携による将来的な可能性も、かねてから取り沙汰されてきた。

    8か月に及んだアルピーヌとドゥーハンの去就問題は、これで完全に幕を閉じた。若きオーストラリア人ドライバーは、新たな環境で再起を図ることになる。

  • ブラウンGP戦略は通用するのか?2026年F1に向けたアルピーヌの選択

    ブラウンGP戦略は通用するのか?2026年F1に向けたアルピーヌの選択

    2009年に奇跡的にF1タイトルを獲得したブラウンGPと、2026年に向けて準備を進めるアルピーヌF1チームの戦略には、いくつかの明確な共通点がある。

    両者はいずれも、当初はワークス体制を前提としながら、最終的にはメルセデス製パワーユニットを採用し、全面刷新される新レギュレーション初年度に挑むという進路を選択した。

    また、旧レギュレーション最終年の開発を早期に切り上げ、将来のマシンにすべてを注ぎ込む決断を下した点も一致している。

    ただし、アルピーヌ自身は、2009年のブラウンGPのような“おとぎ話”をそのまま再現できるとは考えていない。

    「先行集中投資」はもはや特別な賭けではない
    アルピーヌのマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは、ブラウンGPが成功した理由の一つとして、当時としては異例だった“翌年型マシンへの全振り”を挙げている。

    「2009年当時、翌年のクルマにすべてを注ぐのは珍しい判断だった。ブラウンGPは1年を犠牲にして、他より1年先を行くマシンを走らせた」

    「当時は多くのチームが夏の終わり頃になってから切り替えていた。だからブラウンGPは、実質的に6か月分のアドバンテージを持っていた」

    しかし現在は、その戦略が完全に共有知となっているとニールセンは語る。

    「今では誰もがその手法を知っている。我々は確かに早く切り替えたが、他のチームも同様の判断をしている」

    「タイトル争いをしていない限り、シーズン最後まで開発を続けているチームはいないと思う」

    「ブラウンGPの再現が可能かと聞かれれば、理論上は可能だ。ただし、そこへ至るためのトリックは、もう誰もが知っている」

    つまり、アルピーヌの2026年戦略は奇策ではなく、現代F1における合理的な選択肢の一つに過ぎない。

    2026年の現実的な目標は“毎週ポイント争い”
    2025年のアルピーヌは、時折ポイント争いに加わる週末こそあったものの、多くの場合は後方に沈んだ。その現状について、ニールセンは次のように語っている。

    「毎週レースをして、できればポイントを争いたい」

    「2025年は、ポイントを争えた週末もあったが、あまりにも多くのレースで後方に沈んでいた」

    「それは、このチームが属すべき場所ではない。エンストンの伝統でもないし、アルピーヌが望む姿でもない」

    「だからこそ、毎週ミッドフィールド上位でポイントを争う必要がある」

    2025年の“痛み”が示した他チームとの差
    アルピーヌは、開発を早期に打ち切った代償として、2025年後半に他チームがアップデートで前進する姿を見守るしかなかった。ただしニールセンは、そこに前向きな兆しも見出していた。

    アメリカGPでハースF1チームが大規模アップデートを投入した際の心境を、彼はこう振り返る。

    「正直に言えば、『これは彼らを前に進めるだろう』と思った」

    「同時に、彼らが2026年型マシンをまだ風洞に入れていないという事実が、私には心強く感じられた」

    F1の風洞設備や開発プロセスがほぼ共通であることも、ニールセンは強調する。

    「各チームの風洞は基本的に同じだ。同じシステムを使い、同じプロセスを踏んでいる」

    「何千回もの反復を重ねながら、正しい解に近づいていく非常に遅い作業だ」

    「だからこそ、早くその開発ラインに乗ったチームほど前に進める。遅れてスタートすることは、確実にペナルティになる」

    アルピーヌF1チーム

    順位目標を語らない理由
    ニールセンは、数年単位の計画や具体的な順位目標を掲げること自体に懐疑的な姿勢を示している。

    「私は100レース計画や3年計画、5年計画を信じていない」

    「優秀な人材を集め、正しい場所に配置し、明確なミッションを与え、全員を同じ方向に向かせる。それだけだ」

    「ひたすら地道に作業を続け、最終的に他より良い仕事ができることを願う。それがF1だ」

    「来年、我々が何位に並ぶのかは分からない。1位かもしれないし、10位かもしれないし、20位かもしれない」

    「ただ一つ言えるのは、今年より良いクルマを作っているということだ」

    もう一つのブラウンGP要素──レギュレーションの抜け穴
    2009年のブラウンGPを決定づけたのは、ダブルディフューザーというレギュレーションの隙を突いた革新だった。新レギュレーション初年度には、同様の想定外が生まれる余地がある。

    その可能性について、ニールセンは次のように語る。

    「未知の未知は常に存在する」

    「自分たちが気づいていない解決策を、誰かが見つけているかもしれない」

    「我々は前向きだし、早く走らせたいと思っている」

    「より良いクルマでレースをし、ジャンプアップを果たしたい。それができれば、そこから本当の開発戦争が始まる」

    2009年の奇跡が再び起きるかどうかは分からない。しかし、2026年に向けたアルピーヌの選択が、明確な論理と覚悟に基づいたものであることだけは確かだ。結果を示すのは、やはりストップウォッチしかない。

  • クリスチャン・ホーナーのF1復帰に待った、アルピーヌ文書が示す9月の壁

    クリスチャン・ホーナーのF1復帰に待った、アルピーヌ文書が示す9月の壁

    クリスチャン・ホーナーのF1復帰が、当初想定されていたよりも遅れる可能性が浮上している。PlanetF1.comが入手した企業文書により、アルピーヌF1チームに関する株式取引の制約が明らかとなり、少なくとも9月中旬までは動けない状況にあることが判明した。

    元レッドブル代表であるホーナーは、F1への復帰にあたりチームへの資本関与を重視しているとされるが、アルピーヌを巡る契約上の条件がその道を阻んでいる。今回発覚した文書は、ホーナーの復帰時期と進路を左右する重要な要素となりそうだ。

    昨年のイギリスGP以降、F1の現場から離れている元レッドブル代表のホーナーは、適切な機会があれば数週間以内にF1へ復帰できる立場にあると見られてきた。しかし、今回明らかになった文書が、その道筋に新たな障害をもたらしている。

    ホーナーはF1史上でも屈指の成功を収めたチーム代表の一人であり、20年にわたるレッドブルでの在任期間中に、ドライバーズタイトル8回、コンストラクターズタイトル6回を獲得した実績を持つ。

    解任後は公の場に姿を見せていないものの、F1復帰への意欲を失っていないことは周囲に知られている。ただし、次に目指すポジションは、これまで以上に上位の役職である可能性が高く、さらにチームの一部所有権を持つことが重要な条件と考えているとされる。

    その条件に合致する候補は、アルピーヌとアストンマーティンの2チームに絞られる。

    アストンマーティンは最新鋭の風洞施設を含む新ファクトリーを備え、近年は人材面でも大型補強を進めてきた。中でも注目されるのが、レッドブル時代の同僚であるエイドリアン・ニューウェイの加入で、彼はチームの株主になることを条件に移籍したとされている。チームオーナーのローレンス・ストロールも、株式の一部放出に前向きな姿勢を見せてきた。

    一方で、ホーナーにとって真の変革を託せる舞台として浮上しているのがアルピーヌだ。

    クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1チーム

    アルピーヌ文書が示すホーナー買収の現実的タイムライン
    アルピーヌは近年、期待された成果を挙げられておらず、構造改革の余地が大きいチームと見られている。現在の低迷期に参画することは、長期的にチーム価値を高める観点から理にかなっているとも言える。

    火種となっているのが、アルピーヌF1チームの少数株主であるオトロ・キャピタルの存在だ。同社はコンソーシアムの一員として、2023年半ばにチームの24%を取得している。この事実は、ルノー側に一定の持分共有への意思があったことを示唆している。

    当時、オトロは約2億ユーロで24%を取得し、チーム全体の評価額は約9億ドル(約1,395億円)とされていた。その後、2025年11月にフォーブスが示した評価では、アルピーヌの価値は約24億5,000万ドル(約3,797億5,000万円)に上昇し、オトロの持分は約5億8,800万ドル(約911億4,000万円)相当となる。2年余りで約170%という驚異的な投資回収率だ。

    一見すると、オトロがこの持分をホーナーに売却するのは自然な流れにも思える。しかし、PlanetF1.comが確認した会社定款には明確な制約が記されていた。

    文書によれば、第三者への株式売却は「定款採択日から3年が経過した後」にのみ可能とされており、その日付は2023年9月13日となっている。さらに、売却にはルノー・グループの承認が必要だ。

    つまり、ホーナーは少なくとも今年9月中旬までは、オトロが保有するアルピーヌの株式を直接取得することができない。加えて、その後もルノー側が取引を認めなければ話は進まない。

    この複雑な条件は、ホーナー陣営から伝えられていたF1復帰への切迫感が、ここにきてやや後退しているように見える理由を説明するものでもある。

    もっとも、アルピーヌへの関与が完全に消えたわけではない。オトロがさらなる価値上昇を見込み、持分を当面保持する選択肢もあるし、逆にルノーが少数株主を不要と判断し、持分を買い戻す可能性も否定できない。その場合、ホーナーの関与は完全に閉ざされることになる。

    いずれにしても、元レッドブル代表がエンストンに所有者として関与する姿を目にするのは、早くともアゼルバイジャンGP以降となりそうだ。実現するとしても、その道のりは決して単純ではない。

  • アルピーヌF1 2026年F1マシン『A526』搭載のメルセデスPUを初始動

    アルピーヌF1 2026年F1マシン『A526』搭載のメルセデスPUを初始動

    アルピーヌF1チームは、2026年F1シーズンに向けた新型マシン「A526」の初始動を完了したことを明らかにした。エンストンのファクトリー内部で行われたメルセデス製パワーユニットのファイアアップ作業の様子を収めた映像とともに、チームは新時代の幕開けを公にしている。

    今回のファイアアップは、2026年F1レギュレーション導入を前にした重要な節目となる。

    シャシーとパワーユニットを初めて組み合わせ、両者が正しく連携して作動するかを確認する工程であり、新車開発における基礎段階の完成を意味する。

    アルピーヌにとって、このファイアアップは単なる新車立ち上げ以上の意味を持つ。2025年シーズン限りでルノーによる自社パワーユニット開発を終了する決断を下し、2026年からはメルセデス製パワーユニットを初めて使用する体制へと移行するからだ。今回のA526は、その最初の実走行世代となる。

    メルセデスは今後もワークスチームを含め4チームにパワーユニットを供給するが、アルピーヌはそのカスタマーチームの一角として新たなスタートを切る。チームはすでにクリスマス前に2026年仕様パワーユニットのエンジン音を公開しており、次世代F1マシンのサウンドの一端も示していた。

    アルピーヌF1チーム フォーミュラ1カー

    2025年シーズン、アルピーヌはコンストラクターズ選手権最下位に沈む厳しい結果に終わった。こうした状況を受け、エンストンのチームは早い段階から2026年マシンの開発に注力する判断を下している。新レギュレーション初年度での巻き返しを見据えた、明確な戦略転換だった。

    アルピーヌは1月15日に2026年シーズンローンチを予定しており、その際には新リバリーも公開される見通しだ。マシンは月末に初走行を迎える予定で、今回のファイアアップ完了によって、実戦に向けた準備は着実に次の段階へ進んだ。

    すでにアストンマーティンが冬季シャットダウン前に初ファイアアップを終えている中、アルピーヌは新時代を前にファイアアップを公表した2番目のチームとなった。A526の始動は、2026年F1シーズンに向けた開発競争が本格化しつつあることを示す象徴的な出来事と言える。

  • クリスチャン・ホーナー、アルピーヌF1支配権取得へ? 出資協議が浮上

    クリスチャン・ホーナー、アルピーヌF1支配権取得へ? 出資協議が浮上

    レッドブルのチーム代表として20年にわたり指揮を執ってきたクリスチャン・ホーナーは、その座を追われた後、近くF1への注目すべき復帰を果たす可能性がある。複数の一致した情報によれば、元レッドブルCEO兼チーム代表であるホーナーは、アルピーヌF1チームの株式について、過半数または少数の持分を取得するための交渉に入っているという。

    昨年7月、親会社レッドブルとの激しい権力闘争の末に解任されたホーナーは、ミルトンキーンズのチームで20年続いた関係を突然終えることになった。

    2026年4月までの予告期間に置かれているものの、水面下では依然として活発に動いており、F1復帰を視野に複数のチームと接触を重ねている。

    ただし、ホーナーは将来の役割について強い条件を持っている。彼は、最高経営責任者の下に置かれる従属的なポジションではなく、実質的な運営権限を保証される立場を優先している。この条件を満たす形は、これまで見つかっていなかった。

    アストンマーティンとはCEO職について協議が行われていたが、最終的に実現しなかった。4月に、レッドブル時代の盟友であるエイドリアン・ニューウェイがチーム代表に就任したことで、この可能性は消滅した。

    オランダ紙『デ・テレグラーフ』とフランス紙『レキップ』によれば、ホーナーは現在、英仏混成チームであるアルピーヌに目を向け、チーム株式の取得を検討しているという。この見方は、エンストンを拠点とするチームが極めて厳しい状況に置かれている中で、現実味を帯びてきている。

    アルピーヌはコンストラクターズ選手権で最下位に終わり、44年にわたり異なる名称で存在してきたチームにとって歴史的に低い結果となった。さらに2025年は、ルノーがF1エンジンサプライヤーとしての活動を終了した年でもあった。ヴィリー=シャティヨンの拠点は閉鎖され、チームは2026年からメルセデス製パワーユニットを使用する。

    この戦略的判断により、チーム売却の噂が再燃した。ルノー・グループが依然として筆頭株主である一方、資本の24%は米国の投資コンソーシアム「オトロ・キャピタル」に売却されており、外部投資家や著名人が参入する余地が生まれている。

    『デ・テレグラーフ』は、ホーナーが、まだ特定されていない投資家とともに過半数株主となることを目指し、持分取得を検討していると伝えている。一方で、オトロ・キャピタルは保有株の売却を模索しているという。ローリー・マキロイ、パトリック・マホームズ、ライアン・レイノルズらが関与するこの米国投資ファンドは、チーム価値が取得時から倍増したことで、大きな利益を得て売却する用意があるとされている。

    人的関係も判断材料となる可能性がある。ホーナーは、現在アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレと長年の関係を築いている。

    一方、『レキップ』は、ホーナーの出資が少数持分にとどまる可能性を指摘している。現時点では、その形態は依然として不透明だ。

    クリスチャン・ホーナー アルピーヌF1チーム

    この件について昨年10月に問われたニールセンは、ホーナーが関与するシナリオを完全には否定していなかった。

    「私の知る限りでは違う」と、ホーナーの加入があり得るかと問われた際に彼は語っている。

    「フラビオとクリスチャンが旧知の仲であることは周知の事実だ。彼らが何を話してきたのかは、私には分からない」

    「私が見て、知っている限りでは、クリスチャンがアルピーヌに加わるという話に真実はない。しかし、それが起こらないという意味ではない。結局のところ、ここはF1なのだから」

  • ピエール・ガスリー アルピーヌF1最悪の2025年に幕「今年いちばん良い夜」

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1最悪の2025年に幕「今年いちばん良い夜」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、2025年F1アブダビGPの決勝を終え、「今年いちばん良い夜だ」と冗談交じりに語り、悪夢のような1年がようやく終わった安堵感をにじませた。

    2025年シーズンのアルピーヌは、ルノー製PU部門を含め競争力不足が深刻で、ガスリーは自身のF1キャリアで最も厳しいフルシーズンを過ごした。2019年以降、トップ10圏外でシーズンを終えたのは2度のみだったが、2025年は開幕バーレーンGPの4位が最大のハイライト。年間獲得ポイントはわずか22にとどまり、A525は「グリッド最弱マシン」との評価が定着した。

    ガスリー「終わって本当にホッとしている」
    ガスリーは、最終戦を終えて率直な思いを語った。

    「今年いちばん良い夜だ。終わったよ」

    「すごくタフな1日だったし、シーズン全体がそうだった。振り返ると、あの状況の中でチームがシーズンをまとめ上げてくれたことを誇りに思っている。競争力のないクルマだと、本当に難しくて、簡単に心が折れてしまう」

    「それでも結果が厳しい中で、全員が諦めず、ベストを尽くしてくれた。エンジニアの皆も、チームで働く全員も本当に誇りに思う。来シーズンが楽しみだよ」

    「来年はもうこのクルマを見たくないと言ったよ。エンストンのどこか片隅に置いておけばいい。このクルマは、あまり優しくなかったからね」

    アルピーヌは早期に2026年へシフト、メルセデスPU初搭載に「楽観的」
    アルピーヌは2025年序盤から開発リソースを2026年マシンに集中させており、来季はチームとして初めてメルセデスPUを搭載する。

    ファクトリーやシミュレーターで得た手応えについて問われたガスリーは、前向きな姿勢を示した。

    「(競争力は)間違いなくある。冬の間にやるべきことはたくさんあるけどね」

    「来年に向けてはすでに動き始めている。シャシー面でもエンジン面でも、すべてが良い方向に向かっているし、目標値はすべて達成している。2026年が本当に楽しみだ」

    ルノー撤退に「とても感情的な週末だった」
    2025年末でルノーがF1活動を終えることについて問われたガスリーは、別れの寂しさを語った。

    「ガレージ全員にとって、とても感情的な週末だった。昨日はみんなでお別れの時間を過ごしたけど、目に涙を浮かべている人たちもいた。それだけ彼らにとって大きな意味を持っていたんだ」

    「エンジニアでもメカニックでも、全員がこの3年間、僕を本当に支えてくれた。そして一緒にいくつかの表彰台を獲得することもできた。みんなには心から感謝している」

    「パドックでは、きっとこれからも彼らの顔を見かけると思うよ」

  • アルピーヌF1 2026年F1マシン『A526』のリバリー発表を1月23日に実施

    アルピーヌF1 2026年F1マシン『A526』のリバリー発表を1月23日に実施

    アルピーヌF1チームは、2026年型マシンA526のリバリーを1月23日(金)にバルセロナで開催されるローンチイベントで披露すると発表した。

    アルピーヌは今季のコンストラクターズ選手権で最下位に位置しているが、来季はファクトリーとしてのルノー製パワーユニットから、メルセデス製カスタマーユニットへと切り替える大きな転換期を迎える。

    アルピーヌ、2026年F1マシンのローンチ日を発表
    アルピーヌは2026年のF1ローンチ計画を発表した4番目のチームとなった。レッドブルの両チームは1月15日のフォードイベントでマシン公開を予定しており、アストンマーティンは次期マシンAMR26を2月9日に発表すると月曜に告知している。

    エンストン拠点の同チームは、これまでのファクトリーチームとしてのステータスを離れ、2026年に向けた自前エンジン計画を棚上げし、代わりにメルセデスからカスタマーパワーユニットを購入することで新時代のF1へと踏み出す。

    また、2026年のドライバーラインナップも確定しており、サンパウロGPの前にフランコ・コラピントが来季もピエール・ガスリーとともに継続することが明らかにされている。

    プレシーズン最初のテストは1月26日からバルセロナ・カタルーニャサーキットで非公開で実施されるが、アルピーヌはその3日前に新しいリバリーを公開する。

    両ドライバーと上級マネジメントがイベントに出席予定であり、現行シーズンの終了から新シーズンの準備期間まで、例年より短いスケジュールとなっている。

    アルピーヌF1チーム

    アルピーヌのマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは、エンストンのスタッフが来季マシンに向けて懸命に取り組む中、チームを再びF1の前方へ押し戻すという意思について語った。

    カタールでPlanetF1.comおよび他の認定メディアから、これまでチームで何に感銘を受けたかと質問された際、彼は次のように述べた。

    「陳腐に聞こえるが、ここはレーシングチームだ。レーススピリットを持つ人間で満ちている。

    最近は結果が混ざっているが、かつてそこにあった場所にチームを戻したいという情熱と意志がある。

    会社のトップからボトムまで献身が巨大で、私の仕事はそれを調整し、良いエリアを強化し、弱いエリアを再強化し、マネジメントに常識と一貫性をもたらすことだ。

    ここ数年、エンストンではあまりにも多くの変化があった。前任者を批判するつもりはないが、忍耐と常識と一貫性が必要な時だ。もちろん、我々はチームを良くしたい。しかし“忍耐”と“F1”は相性が良くないが、それがタスクなんだ。

    だから、次の数年をかけてチームを築いていかなければならない。F1とはゆっくりと削り出すようなプロセスだ。魔法の弾丸は存在しない。ただ百万のディテールを適切に直していくしかない。

    何よりも、これは“人のビジネス”なんだ。だからその教訓を再び学んでいるところだ」

    2026年はプレシーズンテストが3回実施され、合計11日間にわたり、パワーユニットとシャシー規則が同時に変わる巨大レギュレーション刷新の中で、各チームは新型車を把握していくことになる。

  • カルメン・ホルダ アルピーヌF1アカデミー責任者として“エンストン復帰”

    カルメン・ホルダ アルピーヌF1アカデミー責任者として“エンストン復帰”

    アルピーヌF1チームは、元ロータスF1開発ドライバーのカルメン・ホルダを「アルピーヌF1アカデミー責任者」およびカタール航空アンバサダーに任命したと発表した。今回の起用は、同社とカタール航空の新たな商業パートナーシップの一環となる。

    ホルダがエンストンに戻るのは約10年ぶり。2016年の当時ルノーF1在籍時にはシミュレーター作業のみに従事し、F1マシンでのテスト走行は実施していなかった。2026年からアルピーヌが参戦するF1アカデミーの活動を支援し、女性ドライバーの育成プログラムを主導する見通しだ。

    アルピーヌの発表によれば、ホルダはファン向けイベントやコミュニティ活動などにも参加し、航空会社の掲げる「エンパワーメントと卓越性」を伝える役割も担うという。

    「特別な瞬間」ホルダが語る“エンストン復帰”
    ホルダは今回の就任について、次のようにコメントしている。

    「アルピーヌと共にF1アカデミーにおける女性ドライバーのメンタープログラムを率いることを光栄に思っている。カタール航空とともにファンの近くでイベントに参加したり、エンパワーメントと卓越性を伝えるコミュニティ活動に取り組むことを楽しみにしている」

    「私のF1のキャリアが始まったエンストンに戻って来られたことは、とても特別な瞬間だ」

    F1昇格は叶わずも多競技で活動
    現在35歳のホルダは、F1へのステップアップを目指してGP3(現FIA F3)に3シーズン参戦したが、ポイント獲得には至らず、最高位は13位、シーズンランキングの最高は28位だった。

    その後はインディライツやルノー・スポール・トロフィーのGTカテゴリーに参戦し、フォーミュラEでは日産e.damsのテストドライバーも務めたが、レース出場の機会はなかった。

    また過去には、シミュレーター上で「ロマン・グロージャンとの差は1秒程度だった」と語った発言が話題となったこともある。

  • フランコ・コラピント 2026年アルピーヌF1続投に疑義「ペイドライバー復活」

    フランコ・コラピント 2026年アルピーヌF1続投に疑義「ペイドライバー復活」

    アルピーヌF1チームがサンパウロGP前にピエール・ガスリーとともにフランコ・コラピントの残留を発表したが、この決定はパドックに小さくない衝撃を与えた。デビュー後のパフォーマンスが安定しないルーキーに対し、チーム側は「実力評価」と強調し続けているが、周囲の視線は冷ややかだ。

    ましてや、コラピントの不安定な走りが続くなかでの早期延長。そこにアルピーヌの過剰な“正当化キャンペーン”が重なり、むしろ疑念は深まるばかりだ。

    ブリアトーレの擁護は空回り
    アルピーヌのマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは「才能が評価された」と説明。さらにエグゼクティブアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレも、コラピントの走りを必死に擁護した。

    ブリアトーレは「若手はスポンサーやチームから多くのプレッシャーを受けている」「車が十分に速くない」とマシン側の問題を強調しつつ、コラピントの成長ぶりをアピールした。

    「序盤は迷いがあったが、3〜4戦で良くなった。今の彼は自信があり、エンジニアリングへの取り組みも強い。理解を深めるために多くの時間を費やしている」

    しかし今季のアルピーヌは、ポイントを取るより言い訳を重ねる時間が長い。ブリアトーレらの擁護も、形成されつつある“本当の理由”の見方を覆すものではなかった。

    フランコ・コラピント アルピーヌF1チーム

    ビルヌーブ「これはスポンサー主導だ」
    そんな中、1997年F1王者ジャック・ビルヌーブは遠慮なく核心を突いた。

    「これは昔の“ペイドライバー時代”と同じだ。チームを支えるために、一人はペイドライバーを置く。コラピントはまさにそれだ」

    「外から結果を見れば、延長を正当化できる材料はない。速さを見せる瞬間はあったが、継続性がない」

    コラピントの背後にはアルゼンチン系大口スポンサーである Mercado Libre、Globant、YPF が存在する。ビルヌーブの指摘は、多くの関係者が“表では言わないが思っていること”そのものだ。

    アルピーヌがどう取り繕おうとも——F1が“ペイドライバーを脱却した”という幻想は、単にうまく覆い隠されていただけ。コラピント延長は、その現実を改めて露呈させたと言える。

  • アルピーヌF1チーム ラスベガスGP以降の最終3戦で“ピンク仕様”を投入

    アルピーヌF1チーム ラスベガスGP以降の最終3戦で“ピンク仕様”を投入

    アルピーヌF1チームは、2025年シーズン最終3戦に再びピンクの特別カラーを投入する。

    チームはここ4年間、スポンサーであるBWTとの契約を記念して、特定のレースでピンクの特別カラーリングを使用してきた。2022年と2023年にはシーズン序盤にピンク仕様で参戦し、昨年はシーズン後半に投入する方式へと切り替えていた。

    今回のバージョンでも、例年と同じく“ピンクの面積がさらに減る”傾向が続いている。通常のブルーは多く残されているが、サイドポッド部分のみピンクへ変更。また、ホイールカバーにはルーレットホイール(ルーレット盤)モチーフが新たに追加された。

    アルピーヌは、この特別カラーを今週末のラスベガスGPに加え、カタールおよびアブダビで行われる最終2戦でも使用する予定だ。今週末のレースに向けては、ウィリアムズも特別カラーを発表している。

    なお、アルピーヌが今季特別デザインを用いるのはこれが2回目となる。アメリカ、メキシコ、ブラジルの3連戦では、マシン後部にイエローの差し色を加えた仕様で走行していた。

    アルピーヌF1チーム ラスベガスグランプリアルピーヌ F1 ラスベガスグランプリ