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  • アルピーヌF1 グッチと冠スポンサー契約 2027年に「Gucci Racing Alpine」誕生

    アルピーヌF1 グッチと冠スポンサー契約 2027年に「Gucci Racing Alpine」誕生

    グッチは、2027年FIA F1世界選手権からアルピーヌF1チームのタイトルパートナーに就任し、チームが「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム(Gucci Racing AlpineF1 Team)」として参戦すると発表した。

    ラグジュアリーファッションハウスがF1チームのタイトルパートナーを務めるのは初めてで、グッチは新たに「グッチ・レーシング」という事業および体験型プラットフォームを立ち上げる。

    F1を“高級コンテンツプラットフォーム”と捉えたグッチの参入
    今回の提携は、単なる車体ロゴ掲出にとどまらない。グッチは、F1が世界的なリーチを持ち、若年層や女性を含む多様でプレミアムな観客層を拡大している点に注目している。

    グッチ・レーシングは、パフォーマンス、精密さ、規律、卓越性という価値を軸に、ラグジュアリーとスポーツの交差点に構築される新たなプラットフォームと位置づけられている。専用ロゴには、グッチを象徴するインターロッキングGと「Gucci Racing」のワードマークが組み合わされる。

    アルピーヌは2027年からグッチカラーで参戦
    アルピーヌは2027年シーズン開幕から「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム」として参戦し、グッチのカラーをまとって戦う。

    アルピーヌは1955年にジャン・レデレによって創設され、モータースポーツを起点に発展してきたブランドであり、その歴史は1977年からF1に関わってきたルノー・グループのモータースポーツ遺産とも重なる。

    今回の発表では、アルピーヌが現在コンストラクターズ選手権で5位につけており、ドライバーたちが今季の勢いを高めていることも強調された。グッチは、チームの成長軌道と自社ブランドの再活性化を重ね合わせている。

    ベルッティーニ「グッチはF1で新たな章を記す」
    「アルピーヌF1チームとのこのパートナーシップは、新たな章を記すものだ。グッチは、F1でタイトルパートナーを務める初のラグジュアリーファッションハウスになる」とグッチの社長兼CEOであるフランチェスカ・ベルッティーニはコメント。

    「それは、ブランドに対する我々の野心と、この舞台でグッチが果たしたい役割を反映している。F1は今日、パフォーマンス、カルチャー、そして世界的なリーチが交わる独自の場であり、アルピーヌF1チームはこのビジョンを実現するための適切なパートナーだ」

    「グッチ・レーシングは、グリッド上の存在以上のものだ。それは、我々が何者であり、ブランドをどこへ導きたいのかを表現するものだ。そして、これからさらに多くのことがある」

    アルピーヌF1チーム グッチ(Gucci)

    F1の商業価値を背景にしたラグジュアリー戦略
    ケリングCEOのルカ・デメオは、F1がスポーツの枠を超えた存在になっていると説明した。

    「F1はスポーツをはるかに超えて進化し、世界で最も強力なプレミアムコンテンツプラットフォームのひとつになった。毎シーズン15億人以上に届き、急速に拡大する若く、ますます女性比率の高い観客を刺激している」

    「創造性、卓越性の追求、人間の達成が交わる場として、我々はF1を、ラグジュアリーブランドが境界を押し広げ、有意義なつながりを生み出し、長期的な価値とブランドの望ましさを構築するための独自のプラットフォームと見ている」

    ブリアトーレ「ファッションがF1で勝てることを示してきた」
    アルピーヌF1チームのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、グッチとの提携を誇りに感じていると語った。

    「グッチほどの格式あるブランドと、アルピーヌF1チームのタイトルパートナーとしてF1で提携できることを、私は非常に誇りに思っている」

    「それだけでなく、グッチとのパートナーシップがもたらす可能性、そして我々が世界規模で共に達成できる素晴らしいことに興奮している」

    ブリアトーレはさらに、エンストンのチームには他とは違うことをしてきた歴史があり、過去にもファッションがF1で先頭に立てることを示してきたと強調した。

    2027年からのグッチ参入は、アルピーヌにとって単なるスポンサー獲得ではなく、チームのブランド価値そのものを押し上げる大型提携となる。F1がスポーツ、エンターテインメント、ラグジュアリーを結びつける舞台へと変化する中で、「グッチ・レーシング・アルピーヌF1チーム」はその象徴的な存在になりそうだ。

  • アルピーヌF1 中国GP予選 ガスリー中団最速7番手「正しい方向」

    アルピーヌF1 中国GP予選 ガスリー中団最速7番手「正しい方向」

    アルピーヌは2026年F1中国GPの予選で力強いパフォーマンスを見せた。ピエール・ガスリーはQ3進出を果たして7番手を獲得し、中団勢の最上位につけた。一方のフランコ・コラピントも僅差の争いの中で12番手となり、Q3進出まであと一歩のところまで迫った。

    スプリントではガスリーがスタート直後にポジションを落とし、セーフティカー中にピットインしない戦略を選択したことでリスタート後に順位を下げる結果となった。

    コラピントは下位グリッドから14位でフィニッシュしたが、予選では2台とも大きくパフォーマンスを改善した。

    ニールセン『週末はメルボルンより良い状態で始まった』
    アルピーヌのマネージングディレクターを務めるスティーブ・ニールセンは、チームが開幕戦よりも良い状態で週末を迎えられたと語った。

    「メルボルンよりもはるかに良い状態でこの週末をスタートできた。すべてのチームと同じように、新しいクルマと新しいレギュレーションについて非常に速いペースで学習している」

    「ピエールはスプリント予選での強いパフォーマンスをレースで活かすことができなかった。ピエールとフランコの両方がクリッピングとグレイニングに苦しんでいると話していた」

    「明日の決勝に向けては、高燃料状態でより競争力を持つためにまだ取り組むべき課題がある」

    「今日ライバルが差を縮めてくることは予想していたが、ピエールが再び強い走りで7番手を獲得したのは非常にポジティブだ」

    「フランコもスプリントから予選にかけて前進を見せ、わずかな差でQ3を逃しただけだった」

    「彼は多くの時間を費やしてエンジニアと作業し、ピエールから学んでいる。それを見るのはとても良いことだ」

    「スプリントの内容を踏まえると、明日のレースでポイントを積み重ねるためには今夜もまだ作業が必要になる」

    ガスリー『チームは正しい方向に進んでいる』
    ピエール・ガスリーは、予選パフォーマンスに満足していると語った。

    「今日の予選にはとても満足している。今週末2回目のQ3進出を確保できた」

    「チームとして取り組んできた作業には本当に満足しているし、正しい方向に進んでいるように感じる」

    「先週末の状況を考えると、明日のグランプリや今後のレースに向けて楽観的になれる内容だ」

    「予選ではラップごとにスピードを積み上げることができたが、スプリントではタイヤのデグラデーションにかなり苦しんだ」

    「明日周囲のクルマと戦うためには、この部分を改善する必要がある」

    「レースでも予選でも差は非常に小さく、中団争いは本当に接戦だ。細かい部分がすべて重要になる。明日は競争力を発揮し、今週末の前進をチームのポイントにつなげたい」

    アルピーヌF1チーム 中国GP

    コラピント『Q3まであとわずかだった』
    フランコ・コラピントは、Q3進出に迫った内容に手応えを示した。

    「昨日やスプリントでの状況を考えると、予選の結果にはかなりポジティブな感触を持っている」

    「パルクフェルメのため大きな変更はできなかったが、スプリントではクリッピングとグレイニングに苦しんだ」

    「それでもチームとして諦めず、午後の予選では状況を立て直すことができた」

    「昨日クルマについて理解できていなかった部分も多かったが、昨夜エンジニアやピエールと一緒に取り組んだ作業が今日の改善につながった」

    「クルマには多くの変更を加えたし、まだ足りない部分も分かっている」

    「Q3にこれほど近づいていると少し悔しさもある。最終コーナーではクリッピングがあり、いくつかの場所でロックアップもあったのでタイムはまだあった」

    「ポイント圏はすぐそこだ。良いスタートができれば、明日は十分にチャンスがあると思う」

    アルピーヌはガスリーの7番手によって中団勢のトップにつけ、ポイント争いに加わるポジションを確保した。決勝ではタイヤマネジメントと戦略が重要となる中、2台そろってポイント圏内を目指す。

  • アルピーヌF1株売却 メルセデスが交渉 ブリアトーレ「トト・ヴォルフではない」

    アルピーヌF1株売却 メルセデスが交渉 ブリアトーレ「トト・ヴォルフではない」

    アルピーヌF1の株式売却を巡る動きが、2026年F1中国GPのパドックで大きな話題となっている。米国の投資グループ「Otro Capital」が保有する24%の株式が売却に向けて動いており、複数の買い手候補が交渉に参加していることが明らかになった。

    その中にはメルセデスの関係者も含まれていると報じられているが、アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレは、交渉は個人ではなく企業としてのメルセデスとのものだと強調した。

    また、この少数株式がチーム運営に与える影響は限定的であるとの見方も示している。

    ブリアトーレ「交渉はトトではなくメルセデス」
    アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、中国GP金曜日のチーム代表会見で現在の状況について説明した。

    「毎日状況が変わっている」とブリアトーレは語った。

    「ただ言えるのは、交渉しているのはトトではなくメルセデスだということだ。メルセデスとの交渉であって、トト本人ではない。どうなるか見ていこう」

    「現時点では3〜4の潜在的な買い手がいる。忘れてはいけないのは、これはアルピーヌの株ではなく、Otroが保有する株だということだ」

    「アメリカのヘッジファンドが持つ24%の株式を売ろうとしていて、いくつかの候補が取引の準備をしている」

    Otro Capitalはハリウッド俳優ライアン・レイノルズやゴルファーのローリー・マキロイらが投資家として名を連ねる投資グループで、3年前に約2億ユーロでアルピーヌの24%株式を取得した。

    現在、その株式の売却を検討しているとされる。

    メルセデスやホーナー陣営も関心
    今回の売却には複数の関係者が関心を示している。

    報道によれば、レッドブル元チーム代表のクリスチャン・ホーナーが率いるグループも交渉に関わっているとされ、さらにメルセデスも買収候補の一つとして浮上している。

    メルセデス側の関与については、トト・ヴォルフ個人による入札という見方もあったが、ブリアトーレはそれを否定した。

    「メルセデスはOtroの24%株を買おうとしているグループの一つだ」

    ブリアトーレは、仮にメルセデスが株式を取得したとしても、チーム運営への影響は小さいとの見方を示した。

    「レッドブルは過去15年間でこうしたことをすでにやってきた」

    「通常、75%を持つ側が決定権を持ち、25%は“乗客”のようなものだ。それが現実だ」

    アルピーヌF1チーム

    アルピーヌの立場は“傍観者”
    今回の売却はアルピーヌ自身の株式ではなく、Otro Capitalが保有する少数株の取引であるため、チーム側は直接の当事者ではない。

    ブリアトーレ自身も、今回の取引については状況を見守る立場だと語った。

    「僕はただ何が起きているか見ているだけだ」

    「現時点でトトとは何のコミュニケーションもない」

    「もし誰かが株を買うなら、それは我々にとっても歓迎すべきことだ」

    なお2026年シーズンからアルピーヌは自社のルノー製パワーユニット計画を終了し、メルセデス製パワーユニットとギアボックスを使用するカスタマーチームとなっている。

    そのためメルセデスが株式取得に動けば、エンストン拠点チームとの関係を長期的に強化する意味合いも持つ可能性があるとみられている。

  • トト・ヴォルフとクリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株争奪戦で再び対決

    トト・ヴォルフとクリスチャン・ホーナー アルピーヌF1株争奪戦で再び対決

    2026年F1シーズンの舞台裏で、再び大きな政治的駆け引きが動き始めている。メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフが、アルピーヌの株式取得に向けた入札に参加したと報じられ、かつての宿敵クリスチャン・ホーナーとの新たな対立構図が浮上している。

    対象となっているのは、米投資会社オトロ・キャピタルが保有するアルピーヌの株式24%。この株式の売却を巡っては複数の投資家が関心を示しており、その中にヴォルフとホーナーが含まれていると伝えられている。

    アルピーヌ株式24%を巡る争い
    アルピーヌのエンストン拠点チームの株式24%は、現在オトロ・キャピタルが保有している。同社は3年前に約2億ユーロでこの株式を取得しており、ハリウッド俳優のライアン・レイノルズやゴルファーのローリー・マキロイらが投資家として名を連ねることで知られている。

    現在、複数のグループがこの株式取得に関心を示しており、チームのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、以前から「いくつかのグループが関心を示している」と語っていた。

    その有力候補のひとりが、元レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーだ。ホーナーは投資コンソーシアムを率いて入札を行ったとされ、ブリアトーレとの関係もあり、以前からアルピーヌへの関与が噂されていた。

    しかしここに来て、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフも入札に参加したことが明らかとなり、争いの構図は一気に注目を集めている。

    アルピーヌの企業価値は約25億ポンド
    報道によれば、今回の入札はチーム全体の企業価値を約25億ポンドと評価する水準とされている。この評価額を基準にすると、オトロ・キャピタルが保有する24%の株式は約6億ポンドに相当する計算になる。

    もしこの水準で売却が成立すれば、オトロ・キャピタルにとっては大きな利益となる可能性が高い。

    一方で、この株式売却には条件も存在する。オトロ・キャピタルの株式売却は2026年9月まではルノー・グループの承認が必要となっており、それ以降はより自由に売却できるようになるとされている。

    そのため、現時点で提出されている入札がそのまま成立するかどうかは不透明で、最終的な決定まで数か月かかる可能性がある。

    メルセデスとの関係強化の可能性
    ヴォルフの入札がルノー側にとって魅力的な理由のひとつは、メルセデスとの既存の関係にある。

    2026年F1シーズンからアルピーヌはメルセデスのパワーユニットとギアボックスを使用するカスタマーチームとなっており、両者の技術的な結び付きはすでに存在している。

    そのためヴォルフが少数株主として関与すれば、メルセデスとアルピーヌの関係がより強固になり、事実上の“姉妹チーム”のような関係になる可能性も指摘されている。

    ただしこの構図は、ひとつの人物や組織が複数のF1チームに影響力を持つことになるため、利益相反の問題を巡って議論を呼ぶ可能性もある。

    トト・ヴォルフ クリスチャン・ホーナー F1 アルピーヌF1チーム

    ヴォルフとホーナーの新たな戦い
    もしヴォルフの入札が受け入れられれば、F1の舞台裏では再びヴォルフとホーナーの対立が注目されることになる。

    両者はこの20年のF1で最も成功したチーム代表のひとりであり、彼らが率いたチームは過去15シーズンのうち14回の世界タイトルを分け合ってきた。

    その関係は敬意と敵意が入り混じったものとして知られ、Netflixのドキュメンタリーでも度々取り上げられてきた。

    ポーパシング問題を巡る議論では、ホーナーがヴォルフに対して「問題があるなら自分たちのマシンを変えればいい」と強烈な言葉を投げかけた場面も有名だ。

    またホーナーがレッドブルを離れた際には、ヴォルフが送ったメッセージも話題になった。

    「何と言えばいいのか分からなかった。君は時に本当に嫌なやつだったが、同時にこのスポーツに欠かせない存在でもあった。誰と戦えばいい? 君が言っていた“愛憎入り混じる関係”はどうなる?」

    これに対してホーナーは次のように返信した。

    「長年こうして競い合えたことを楽しんできた。ライバル関係と競争、そして皮肉の応酬に感謝する。統計が示す通り、誰も僕たちには近づけなかった。君の今後の幸運を祈っている。追伸、髪を切ったほうがいい」

    ホーナーのF1復帰の可能性
    ホーナーは現在、レッドブル退任後にフリーエージェントの立場にあり、2026年夏にはF1復帰の可能性があると見られている。

    本人も欧州モーターショーで「F1にはまだやり残したことがある」と語っており、チームに関わる場合はオーナーシップを伴う形を望んでいると明かしている。

    アルピーヌ株式の入札は、まさにその条件に合致する可能性のある案件だ。

    もしこの争いが続けば、F1の政治的な舞台裏では、ヴォルフとホーナーの新たな“戦い”が再び始まることになるかもしれない。

  • アルピーヌF1 オーストラリアGP決勝「苦労してつかんだ1ポイント」

    アルピーヌF1 オーストラリアGP決勝「苦労してつかんだ1ポイント」

    アルピーヌは2026年F1オーストラリアGP決勝でピエール・ガスリーが10位に入り、開幕戦で1ポイントを獲得した。フランコ・コラピントはスタート違反によるストップ&ゴーペナルティが響き14位でレースを終えている。

    コラピントはスタート直後、前方で加速が遅れたリアム・ローソンのマシンを間一髪で回避する場面もあった。

    一方のガスリーは序盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)中にピットストップを行い、その後ハードタイヤで46周を走破。終盤にはエステバン・オコンの追撃を抑え、粘り強い走りでポイント圏内を守り切った。

    ニールセン「忙しいレースだった」
    マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは、ガスリーの走りを評価するとともに、チームとしての反省点にも言及した。

    「ピエールの10位で1ポイントを持ち帰ることができた」とニールセンはコメント。

    「彼にとっては非常に忙しいレースだった。多くの激しいバトルを戦い抜き、最終的には困難な状況の中で粘り強さとスキルを示して強い結果を手にした」

    「残念ながらフランコ側のオペレーションミスによりペナルティを受け、ポイント争いの可能性は消えてしまった。これはチームとして受け止めるべきことであり、フランコには申し訳ないと思っている。彼の責任ではなかった」

    「今日のレースから彼は多くの経験を得たはずだ。今後チームやピエールとともに、現在のレースで求められる新しいスキルについて多くを学ぶことになるだろう」

    「スポーティングの観点から見ても、今日は非常にユニークなグランプリだった。さまざまな戦術や駆け引きが展開され、フィールド全体で興味深いレースが繰り広げられた」

    「これはF1の新時代の初日だ。我々は今日の結果に満足していいと思う。次は来週の中国GPスプリントに向けて集中していく」

    ガスリー「苦労してつかんだポイント」
    10位でフィニッシュしたピエール・ガスリーは、厳しい戦いの末に獲得したポイントを喜んだ。

    「今日は本当に苦労してつかんだ1ポイントだった」とガスリーはコメント。

    「長い午後だったし、スタートもうまく決まっていくつか順位を上げることができた。レース中には面白いバトルもいくつかあったが、接触によるダメージもあって本来のポテンシャルを完全には発揮できなかった。状況次第ではもっと上位で戦えていたと思う」

    「それでもポジティブな点は多いし、来週に向けて学ぶことも非常に多い。レースの形は確かにこれまでとは違っていて、新しい挑戦がたくさんあった」

    「戦術やさまざまな要素がレースに影響するようになっている。実際にレースを経験してみて理解すべき新しい要素がたくさんある」

    「忙しいレースだったが楽しかった。チーム全員にとって良い仕事だったと思う。来週は中国でスプリントウィークエンドがあるので、すぐにペースをつかむ必要がある」

    アルピーヌF1チーム F1 オーストラリアGP

    コラピント「危うくスタートで終わるところだった」
    14位でフィニッシュしたフランコ・コラピントは、スタート直後の危険な場面とペナルティが結果に影響したと語った。

    「結果だけ見れば望んだものではない」とコラピントはコメント。

    「ただ、レースペースや得られたデータなどポジティブな点もあり、今後のレースに向けて学べることは多い。グリッド位置を考えれば厳しいレースになることは分かっていたし、スタート違反のペナルティが上位争いのチャンスを失わせてしまった」

    「我々はチームとして勝ち負けを分かち合う」

    「実はスタート直後にレースが終わるところだった。リアム・ローソンの加速が非常に遅く、ほぼ追突するところだった」

    「最後の瞬間に気づいて右へ避け、彼とピットウォールの間を通り抜けた。壁に触れたと思うが、大きなダメージはなく1周目を無事に終えられた」

    「結果は満足できるものではないが、週末のスタートを考えればマシンの感触やパフォーマンスには満足している。特にレースペースはミッドフィールドのライバルと比較しても悪くなかった」

    「ピエールがポイントを獲得したのも素晴らしいことだ」

    アルピーヌは開幕戦で貴重な1ポイントを獲得した一方、オペレーション面のミスやスタート違反など課題も浮き彫りとなった。チームは中国GPのスプリントウィークエンドでさらなる改善を目指す。

  • アルピーヌF1 オーストラリアGP予選「期待していた結果ではない」

    アルピーヌF1 オーストラリアGP予選「期待していた結果ではない」

    アルピーヌは2026年F1オーストラリアGP予選で、ピエール・ガスリーが14番手、フランコ・コラピントが16番手となり、2台そろってQ2敗退となった。両ドライバーともQ3進出には届かなかったが、ガスリーはQ3までコンマ数秒差と僅差の位置にいた。

    チームは週末を通して限られた走行時間の中でセットアップを進めており、プレシーズンテストほどのパフォーマンスを発揮できていない状況だ。それでも信頼性面では安定しており、決勝では混乱の中でチャンスを狙える可能性がある。

    ニールセン「望んでいたシーズンのスタートではない」
    マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは、開幕戦の予選結果に不満を示しつつも改善の余地があると語った。

    「明らかにこれは僕たちが望んでいた、あるいは期待していたシーズンのスタートではない。2台ともQ2敗退という結果になった」とニールセンはコメント。

    「今週末はいくつかの課題に直面している。新しいマシンを理解し、この独特なレギュレーションの中でどうやって最大限のパフォーマンスを引き出すかをまだ学んでいる段階だ」

    「ピエールは良いラップをまとめたが、タイヤの準備やエネルギーの展開という点ではまだ最適化されていなかった。それでもQ3までコンマ数秒だった」

    「フランコは序盤に良いペースを見せていたが、完全にクリーンなラップをまとめることができなかった」

    「これはこの新時代の最初のレースに過ぎない。ここから学び、今後に向けて多くのアイデアを実行していく」

    「明日のレースは新しい戦略やドライバーのスキルが試される展開になる可能性がある。我々もポイント争いに加わる位置にいるし、良い戦いを見せたい」

    アルピーヌF1チーム 2026年のF1世界選手権 オーストラリアGP

    ガスリー「もっと上を期待していた」
    14番手となったピエール・ガスリーは、予選結果に対して悔しさを見せつつも、自身のラップには一定の手応えを感じている。

    「今日の結果にはチーム全体が失望していると思う。僕たちはもっと上を期待していた」とガスリーはコメント。

    「今週末は走行時間が限られていて難しい週末になっているし、マシンの感触もプレシーズンテストの時ほど良くない」

    「なぜそうなっているのかを理解し、すぐに改善を見つけることが重要だ」

    「予選のラップについては、限界まで攻めていたし、それぞれのプッシュラップではスピードとアプローチに満足している」

    「今年はタイヤの準備やエネルギーマネジメントなど大きな変化があり、まだ学ぶことが多い」

    「僕たちが望んでいた形でシーズンをスタートできたわけではないし、前にいるマシンも多い」

    「それでも明日はレースがある。未知の要素も多いし、スタートは非常に重要になる。今日の結果を改善できるよう全力を尽くす」

    コラピント「まだ学ぶことが多い」
    フランコ・コラピントは、チームが週末序盤から苦戦していたことを認めつつも改善の余地があると語った。

    「今日は簡単な一日ではなかったし、週末全体としても楽なものではない」とコラピントはコメント。

    「バーレーンテストでは良い感触があっただけに、ここでこの位置にいるのは期待していた状況ではない」

    「他のチームが思っていた以上に強く、ここで一歩前進してきている」

    「ただトラックサイドでもファクトリーでも多くの作業が進んでいるし、金曜日からはポジティブな進歩もあった」

    「この新世代のマシンとレギュレーションは完全に新しいものだし、各サーキットでまだ理解を深めている段階だ」

    「他チームと比べて全体的に少し不足しているように見えるが、どこを優先して改善すべきかは理解している」

    「諦めるつもりはない。明日のレースではオーバーテイクのチャンスもあるはずだし、最後まで生き残ることが重要になるレースだ」

    「スタートをしっかり決めて、戦いに加わり続けたい」

    アルピーヌにとって開幕戦の予選は期待ほどの結果ではなかったが、チームはまだ新しいマシンとレギュレーションの理解を深めている段階にある。Q3には届かなかったものの中団争いには食い込める位置におり、決勝では混乱をうまく生かしてポイント争いに加わる可能性も残されている。

  • ルノー、F1一本化の真相 ヴィリー裏切り批判とアルピーヌF1売却説

    ルノー、F1一本化の真相 ヴィリー裏切り批判とアルピーヌF1売却説

    ルノーのモータースポーツ戦略を巡る混乱が、フランス国内で新たな政治問題へと発展している。2024年末にF1ワークス製パワーユニット計画を終了させた後、ヴィリー=シャティヨンの歴史的エンジン拠点の将来を巡る約束が反故にされたとして、地元市長が強く反発している。

    同時に、ルノーはアルピーヌの世界耐久選手権(WEC)計画とダチアのラリー・レイド活動の終了も決定。F1活動は維持される見通しとされるが、エンストン拠点のチーム売却観測も再燃している。

    フランス通信社に対し、ヴィリー=シャティヨン市長ジャン=マリー・ヴィランは、ルノーが以前示していた計画を放棄する意向を知り「驚きをもって受け止めた」と語った。

    「我々はだまされた。約束しておきながら撤回する。ルノーがF1を去るというのは、フランスが『ル・フランス』やコンコルドをやめた時のようなものだ」

    市長によれば、ルノーはF1エンジン開発終了後、ヴィリーをエンジニアリングの中核拠点へ転換すると約束していたという。水素パワーユニット計画を含む複数プロジェクトが示されていたが、それらはいずれも実行されない見通しだと主張している。この問題は2月12日の労使協議会で議題になる予定とされる。

    アルピーヌの広報担当者は発言の真偽について確認も否定も避けたが、従業員代表との会合が予定されていることは認めた。ただし議題は明らかにしていない。

    ヴィリーの拠点はフランス・モータースポーツの象徴的存在であり、複数の世界選手権タイトルと結び付いてきた。ヴィラン市長は「極めて重要な歴史的施設だ」と強調し、アラン・プロストが近代施設の礎石を置いたことにも言及した。

    労働組合側も懸念を表明しており、F1エンジンプログラム終了後に人材流出が加速していると指摘。すでに複数のエンジニアがライバルチームへ移籍しているという。

    この政治的波紋は、アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレが、ルノーのワークスエンジン活動終了と2026年からのメルセデス製カスタマーパワーユニット採用について「100%自分の責任だ」と公に認めてから数週間後に拡大した。

    さらにルノーは、アルピーヌの世界耐久選手権プログラムとダチアのラリー・レイド活動を年末で終了すると発表。これにより、同社のモータースポーツ活動は事実上F1に集約される形となる。

    ルノー アルピーヌF1チーム

    仏レキップ紙によれば、アルピーヌが昨季コンストラクターズ最下位に終わり、現在は自社製パワーユニットではなくメルセデスのカスタマーエンジンを搭載している状況にもかかわらず、F1参戦自体は維持される見通しだという。

    その理由は競技的というより商業的な判断にあるとされる。

    アルピーヌCEOフィリップ・クリーフは次のように語った。

    「F1に集中することで、我々の製品および市場拡大の目標に沿ってブランド認知度を高めるための独自のプラットフォームを得られる」

    しかし他カテゴリーからの撤退とF1一本化の動きは、パドック内で別の憶測も呼んでいる。モータースポーツ活動を整理しつつ、最も視認性の高いF1参戦のみを維持することは、チーム資産価値を保全するための措置ではないかという見方だ。

    その延長線上で、エンストン拠点のチーム売却観測が再燃している。元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーの関与が再び取り沙汰され、買収や資本参加の可能性が噂されている。

    ヴィリーの未来、アルピーヌの方向性、そしてルノーの長期的なF1関与。フランス国内の政治的圧力と商業的判断が交錯するなか、その真意が問われている。

  • アルピーヌF1 2026年F1マシン独自リアウイングは賭け「正しいか分からない」

    アルピーヌF1 2026年F1マシン独自リアウイングは賭け「正しいか分からない」

    2026年F1レギュレーションで大きく姿を変えた新世代マシン。そのなかでアルピーヌは、グリッド上で唯一とも言えるアプローチをリアウイングに採用している。

    だが、その“独自性”が武器になるのか、それともリスクとなるのか。チーム内部でも慎重な視線が向けられている。

    2026年F1マシンA526には、いくつかの目を引く設計が盛り込まれている。フロントにはプルロッド式サスペンションを採用。これは複数の競合チームが手放したレイアウトだ。

    しかし、最も際立つのはリアウイングの作動方式である。

    多くのチームがアクティブエアロ作動時にフラップ前端を持ち上げて開放するのに対し、アルピーヌは逆の方式を採用。フラップ後端を押し下げる構造とした。

    フィールド内で根本的に異なるアプローチであり、明確な差別化ポイントとなっている。

    マネージングディレクターのスティーブ・ニールセンは、その選択に伴う心理的側面を率直に認めた。

    「もちろん不安にはなる。これが正しい解決策かどうかは、今の時点では分からない。シーズンが進んで初めて明らかになる」

    一方で、独自であることが誤りを意味するわけではないとも強調する。

    「珍しいからといって間違いとは限らない。我々には我々の理由があって選択した。ただし、他と同じではないという自覚はある」

    アルピーヌF1チーム フォーミュラ1カー

    アクティブエアロの実装は、想定以上に複雑だという。複数のトップエンジニアが、タイヤ挙動や車高変化、気流の再付着を含むシミュレーションが極めて難しいと指摘している。

    特にウイングが再び閉じる瞬間の空力挙動はモデル化が難しく、マシンバランスやタイヤ摩耗、モード切り替え時の安定性に直接影響を与える。

    そのため、バルセロナでのシェイクダウンやバーレーンでの最初のテストでは、フロービズ塗料やピトー管を用いた実走データ収集に重点が置かれた。

    テスト走行が進むにつれ、各チームは互いのコンセプトを観察し始めている。何を見落としたのか、自分たちの理解は正しいのかを検証する段階に入った。

    「我々は今、すべてを評価している。文字通り、すべてだ。他車から見えるものは分析し、モデル化し、その効果を理解しようとしている。そのうえで初めて、自分たちの選択が正しかったかどうかが分かる」

    2026年F1の新レギュレーション下では、“違い”は武器にもなり得る。しかし同時に、それは未知との対峙でもある。アルピーヌの挑戦は、シーズン序盤の実戦で真価を問われることになる。

  • アルピーヌF1 バーレーン初日は技術的課題に直面 77周で手応えと課題

    アルピーヌF1 バーレーン初日は技術的課題に直面 77周で手応えと課題

    アルピーヌは2026年F1プレシーズンテスト初日をバーレーン・インターナショナル・サーキットで迎えたが、複数の技術的トラブルにより予定していた走行プログラムは制限された。

    フランコ・コラピントとピエール・ガスリーが午前・午後でマシンを分担。A526は合計77周、417kmを走破したものの、チームの当初目標には届かなかった。

    午前はフランコ・コラピントが担当し、28周を走行。ベストタイムは1分40秒330で18番手だった。しかしセッションは順調とは言えず、いくつかの技術的問題により走行時間が削られた。

    「僕の午前中はスムーズではなかったし、いくつかの問題で予定していたプログラムの大部分が短縮された」とフランコ・コラピントは語った。

    「新しいクルマでのテストではこういうことは起こるものだし、そこから学び、解決策を見つけることが重要だ」

    「午後はピエールが多くの周回を重ねることができ、多くのデータを得ることができた。金曜日に再び走るときには、より生産的な一日にできることを期待している。開発を続けながら、もう少しアタックできるのも楽しみだ」

    「もっと周回が必要だ。バルセロナでもここでも多くは走れていない。今後数日の優先事項は距離と周回を重ねることだ。メルボルンに向けてクルマを最適なウインドウに入れるためには、まだやるべきことがある」

    これらのトラブルにより、チームは午前中に複数回の長時間ピットストップを強いられ、各種修正作業を実施。完全新設計マシンの導入に伴う試練として受け止めている。

    アルピーヌF1チーム バーレングランプリ

    スティーブ・ニールセンは次のように説明した。

    「バーレーンでの初日テストではいくつかの課題に直面した。午前中はクルマに関する問題で複数回のピットストップを行い、修正を施す必要があった」

    「完全に新しいマシンではプロセスの一部だ。重要なのは迅速に解決し、再発防止策を講じることだ。テストでは避けられないことであり、ドライバーを含めチーム全体が前向きに対応したのは良い兆候だ」

    「午前中の問題をいくつか解決でき、午後はピエールとともにやや生産的なセッションを送ることができた。明日はピエールが終日走行し、周回と距離を重ねながら学習とパッケージ開発を続けていく」

  • アルピーヌF1から消えたメルカド・リブレ コラピントを巡る静かな変化

    アルピーヌF1から消えたメルカド・リブレ コラピントを巡る静かな変化

    バルセロナで行われた2026年F1シェイクダウンの現場で、ある変化が関係者の目を引いた。フランコ・コラピントの最も象徴的なアルゼンチン系スポンサーであるメルカド・リブレのロゴが、アルピーヌF1のリバリーから静かに姿を消していた。

    このタイミングは、フラビオ・ブリアトーレが「コラピントは2026年シーズンを通して安泰だ」と公に強調してから、わずか数日後のことだった。そのため、パドックでは自然と憶測が広がることになった。

    パドック内で移動するメルカド・リブレの存在感
    注目を集めたのは、ロゴが消えた事実そのものだけではない。メルカド・リブレは同時期に、別の形でパドック内に姿を現している。

    セルジオ・ペレスがドライブするキャデラックF1では、彼のヘルメットに同ブランドのロゴが確認された。また、報道によれば、同社はブラジル子会社を通じて、アウディF1に所属するガブリエル・ボルトレトの支援にも関与する見通しだという。

    一方で、関係者は「アルピーヌとメルカド・リブレの交渉は現在も継続中だ」と強調しており、完全な決裂を示すものではないとしている。

    コラピントが語る新時代への集中
    こうした周囲の動きとは対照的に、コラピント本人は冷静な姿勢を崩していない。バルセロナでスペインメディアの取材に応じた際、彼は新レギュレーション初年度への前向きな思いを口にした。

    「新しい時代で、昨年とはまったく違うクルマだ。だからこそ、シーズンのスタートには大きな情熱とモチベーションを持って臨んでいる」

    「このチームは信じられないほど懸命に働いてきた。ファクトリーでは1,000人以上が昼夜を問わず、クルマをサーキットに送り出すために作業している」

    期待値を抑えた現実的なアプローチ
    コラピントはまた、他チームとの比較について慎重な姿勢を示している。

    「他のチームがどこにいるのかを知るのはとても難しい。僕たちは他の情報をほとんど持っていない。だからまずは、自分たち自身を高めることに集中しなければならない」

    22歳の若手は、結果よりもプロセスを重視する姿勢を明確にした。

    アルピーヌF1チーム フランコ・コラピント

    リザーブドライバー起用への見解
    リザーブドライバーであるポール・アロンの存在について問われると、コラピントはシート喪失の可能性を示唆する見方を一蹴した。

    「サードドライバーは、特に新しいクルマのシーズンではチームを助けるためにいる。彼らの役割はとても重要だ」

    不安や疑念を感じさせない、落ち着いた口調だった。

    ガスリーはMotoGPへの投資で存在感
    F1パドックの外でも、アルピーヌの話題は続いている。コラピントのチームメイトであるピエール・ガスリーは、ギュンター・シュタイナー率いるテック3を支援する投資家グループに参加した。

    ガスリーは、自身が共同設立したトレイル・スラム・ファンドを通じて、このプロジェクトに関わっている。

    「テック3というブランドの強さと、MotoGPの長期的な成長に強い確信を持っている。チームにはまだ引き出されていない大きなポテンシャルがあり、その価値を高める手助けができることを楽しみにしている」

    アルピーヌを取り巻く2026年の物語は、マシン開発やレギュレーション対応だけでなく、スポンサーや投資という舞台裏でも、静かに動き始めている。