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  • アストンマーティンF1 2026年型ホンダPUを称賛「エンジンも電動系も理想的」

    アストンマーティンF1 2026年型ホンダPUを称賛「エンジンも電動系も理想的」

    アストンマーティンF1のCEO、アンディ・コーウェルがシンガポールGP後に日本のさくらの施設を訪問し、ホンダとの2026年共同プロジェクトについて新たな手応えを語った。

    2026年に向けてフェルナンド・アロンソ、エイドリアン・ニューウェイ、ホンダ、アラムコという強力な布陣を揃えるチームにおいて、彼の技術的リーダーシップがますます注目を集めている。

    コーウェルはかつてメルセデスAMG F1でパワーユニット部門を率い、2014年から2020年まで7連覇を達成した人物。現在もマクラーレンが使用するメルセデスPUの設計に関与した経歴を持つ。その彼が「アストンマーティン×ホンダ」の現場を視察した感想は、極めて前向きなものだった。

    「日本で2日間、さくらのホンダ開発センターを訪問した。非常に良いミーティングができたよ。今は趣味のようにエンジンを研究しているが、彼らのパフォーマンス、信頼性、そして速さを追求する姿勢を見るのは刺激的だった」とコーウェルは語る。

    彼によれば、アラムコ・バルボリンの担当者とも同席し、燃料や潤滑技術を含めた総合開発体制を確認したという。「彼らの努力、効率改善、そして情熱は本当に印象的だった」とコーウェルは強調した。

    ホンダとの連携が生む“ワークスチーム”の強み
    コーウェルは特に「カスタマーチーム」と「ワークスチーム」の違いを明確に指摘した。

    「カスタマーチームだと、パワーユニットはブラックボックスのようなものだ。その中身を変更することはできない。だが、我々はホンダのワークスチームとして、すべてのシステムについてオープンに議論し、パフォーマンスを最大化することができる」

    そして彼はこう続ける。「すべての議論の“通貨”はラップタイムなんだ。質量、放熱、燃料消費、重心、空力的なチャンス──すべてがラップタイムに換算される。これらを総合的に最適化することが、真のワークス体制の価値だ」

    HRD Sakura (ホンダF1)

    技術的進化:熱効率、軽量化、そしてギアボックス開発
    「エンジンの性能は非常に良好で、熱放散が少なく、フロー効率も高い。クランクシャフトの出力も優れており、電動系の往復効率も理想的だ」と語るコーウェル。

    2026年型マシンでは総重量制限の厳格化が大きな課題だが、彼はそれを「全エンジニア共通の挑戦」と捉えている。

    「軽量化、剛性確保、空力効率、冷却性能──どれも妥協できない。2026年もまた、難易度の高い年になるだろう」と述べた。

    また、アストンマーティンはメルセデス供給から完全に独立し、独自開発のギアボックスとリアサスペンションを設計中だという。

    「シルバーストーンとさくらの両拠点で試作ギアボックスのベンチテストを行っている。クランクシャフトからトランスミッションへの動力伝達の剛性を詰める議論をホンダと重ねており、両拠点のエンジニアが協働して解析している」と説明した。

    さらに「シルバーストーンにいるエンジニアが、さくらのエンジンベンチデータをリアルタイムで確認できるよう、情報共有インフラも整備した」と、距離1万2,000kmを超える両拠点の連携強化を明かした。

    2026年に向けた成熟と自信
    風洞やシミュレーターの拡張により、アストンマーティンF1のシルバーストーン本拠は著しく進化している。「チームは成熟してきた。イモラでのアップデートのように、改善を実証できる体制が整っている」とコーウェル。

    そして、ホンダとの連携体制をこう総括する。

    「CFD解析から風洞試験、シミュレーションまで、すべてが“周回あたりのタイム短縮”に直結している。ホンダのパフォーマンスシミュレーション担当と我々のエンジニアが密に連携し、すべてのシステムを最適化している」

    2026年型AMR26が“次世代F1の基準車”となる可能性は決して夢物語ではない。アストンマーティンF1はいま、技術、人材、そして資本のすべてで「真のワークスチーム」へと変貌を遂げつつある。

    Source: Marca

  • アストンマーティンF1代表 ニューウェイの設計集中に「思わず謝りたくなる」

    アストンマーティンF1代表 ニューウェイの設計集中に「思わず謝りたくなる」

    アストンマーティンF1チーム代表のアンディ・コーウェルは、2026年マシンの開発に没頭するエイドリアン・ニューウェイの“異常なまでの集中力”について語った。

    2026年シーズンから導入される新レギュレーションに向けて、各チームが次世代マシンの開発競争を激化させるなか、アストンマーティンはF1デザイン界の巨匠を中心に新時代の布陣を固めつつある。

    2024年にレッドブルを離れたニューウェイは、2025年5月にアストンマーティンへ正式加入。モナコGPでチームカラーに身を包み、2026年マシンの設計に専念していることを明かした。その姿勢について、コーウェル代表は驚きを隠さなかった。

    ニューウェイ、2026年マシン開発に“没頭状態”
    2024年5月、レッドブルを離脱したニューウェイは、その後の去就が注目を集めたが、最終的にアストンマーティンへの加入が4カ月後に正式発表された。2025年5月にチームの正式メンバーとなり、モナコGPでアストンマーティンのチームカラーに身を包んで登場した彼は、「2026年マシンの開発に完全に集中している」とメディアに語っていた。

    その際、妻が「彼は新しいマシンを設計しているとき、まるで“設計トランス”に入ったようになる」と話していると明かしていたが、コーウェル代表もこれを裏付けている。

    「彼の集中力は異常。話しかけるのが申し訳なくなる」
    「彼は非常に集中力の高い人物で、信じられないほど情熱的だ。自分のオフィスにある製図台で、細部の設計を描いている。彼の集中ぶりは尋常ではない」とコーウェルは語った。

    「彼の部屋に入って話しかけようとすると、細かい設計に没頭していて、まるでトランス状態にあるように見える。あまりに集中しているから、こちらが『邪魔してすみません』と謝りたくなるんだ。少しだけ時間をもらって別の話をしたいだけなんだけどね」

    さらにコーウェルは、ニューウェイが持つ“全体構造を見渡す力”を絶賛した。

    「彼のすごさは、クルマ全体のアーキテクチャを見渡して、互いに矛盾する要素を完璧にバランスさせること。業界で彼以上の人物はいないと思う」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイの“職人主義”がチーム文化を変える
    アストンマーティンは近年、風洞施設の刷新や人材獲得など、急速な技術基盤強化を進めている。その中心に立つニューウェイの設計哲学は、デジタル化が進むF1界の中で異彩を放つ“職人主義”だ。彼は依然として紙の図面と鉛筆でアイデアを練り上げ、空力・メカニカル構造を一体的に捉える。

    このアナログ的なアプローチが、2026年からのF1マシン設計における“軽量・高効率・コンパクト”という新方程式にどう影響するかは注目に値する。
    アンディ・コーウェルのような工学的リーダーと、ニューウェイの芸術的設計思想が融合すれば、アストンマーティンはレギュレーション一新の初年度において、最も危険な存在になり得る。

    Source: RacingNews365

  • アストンマーティンF1、アラムコと共同で科学をテーマにした特別リバリー

    アストンマーティンF1、アラムコと共同で科学をテーマにした特別リバリー

    アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームは、タイトルパートナーであるアラムコとともに、チーム史上初となる特別デザインのリバリーを発表した。これは「科学」に着想を得たもので、今週末のF1アメリカGP(オースティン)でAMR25に施される。

    このリバリーは、通常は目に見えないF1マシンの科学的要素を「可視化」するもので、ボディ全体にF1関連の科学式がデザインされている。アラムコとアストンマーティンの技術パートナーシップに込められた革新を象徴し、その背後で支える優秀な人材の努力に光を当てるコンセプトだ。

    デザインはまず、米国ヒューストンのアラムコ本社で社員向けに公開され、2度のF1世界王者フェルナンド・アロンソとヤングドライバーのジャック・クロフォードが登壇した。

    また、次世代のSTEM(科学・技術・工学・数学)分野のリーダー育成を目的とした「アラムコSTEMチャレンジ2025」も発表。18〜25歳のエンジニアリング学生を対象に、シルバーストーンのAMRテクノロジーキャンパスでの実務体験を懸けた挑戦が始まる。

    2026年の新F1レギュレーションでは、FIA準拠の100%持続可能燃料が導入される予定であり、今回のアメリカGPはその重要な節目となる。アラムコはすでにF2、F3、F1アカデミーに低炭素燃料を供給しており、アストンマーティンとの共同開発によって、FIA認定の「Aramco ProForce+」100%持続可能燃料を実現した。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティン・アラムコF1チーム代表兼CEOのアンディ・コーウェルは次のように語った。

    「このアメリカGPでは、アラムコとのパートナーシップによる初のリバリー・テイクオーバーを迎える。我々は科学とイノベーション、そしてマシンを支える人々を称える。新リバリーをサーキットで見るのが楽しみだし、2026年に向けてアラムコがチームのレースカー開発で重要な役割を担うことを誇りに思っている」

    アラムコの技術統括担当SVPアリ・A・アル=メシャリも次のようにコメントした。

    「この歴史的瞬間は、アラムコの技術者たちがモータースポーツや自動車業界のために先進的な技術を開発してきた努力を称える機会だ。アラムコは90年以上にわたり、科学と工学の力で不可能を可能にしてきた。アストンマーティンとの協力を通じて、新しい燃料や素材を実験し、それがサーキット内外の交通技術を前進させる可能性を示している。これらの革新的な取り組みが、2025年のアメリカGPで披露される」

    科学とブランド戦略が融合したアプローチ

    今回の特別リバリーは、単なるビジュアル上の変化にとどまらず、アストンマーティンがアラムコとともに築いてきた「テクノロジー主導型ブランド戦略」を象徴している。サステナブル燃料の共同開発、そしてSTEM教育への投資は、両者がF1を研究・技術・人材育成の実験場として捉えていることを示すものだ。

    2026年のF1新時代に向けて、アストンマーティンとアラムコが描く未来像は、単なるスピード競争ではなく「科学で加速するF1」を体現しているといえる。

    アストンマーティン F1 アラムコ アメリカグランプリアストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 アメリカGP

  • アストンマーティンF1新CTOカルディーレ「2026年に失敗という選択肢はない」

    アストンマーティンF1新CTOカルディーレ「2026年に失敗という選択肢はない」

    アストンマーティンF1チームの新チーフ・テクニカル・オフィサー(CTO)、エンリコ・カルディーレは「我々にはすべての条件が整っている。失敗という選択肢はない」と力強く語った。

    2026年の新レギュレーション導入を見据え、チームは技術体制を再編。カルディーレはその中核を担う存在として、再び勝てるチーム作りに挑む。

    2024年にフェラーリを離れたカルディーレは、2025年からアストンマーティンに加わり、CEO兼チーム代表アンディ・コーウェル、そしてマネージング・テクニカル・パートナーのエイドリアン・ニューウェイの下で技術開発を統括。来季の進化型マシンと、2026年の完全新設計マシンの双方に焦点を当てている。

    「我々は来年、正しい方向へ進む。最初のレースでそうなるのか、2戦目か、7戦目かは分からない。ただし、コミットメント、集中力、そして必ず成功できるという自信がある。すべての条件は整っている。失敗という選択肢はない」とカルディーレはチーム公式サイトで語った。

    また、2026年から始まる新時代については「間違いなく興奮している」とコメント。

    「自分たちのクルマだけではなく、他の10台のマシンを見て、それぞれがどんなパフォーマンスを発揮するのかも楽しみだ。もし我々が有利な立場にあるならその優位を保ち、そうでなければ追い上げる必要がある。いずれにしてもワクワクする展開になるだろう」と続けた。

    カルディーレはフェラーリ時代と比較しながら、アストンマーティンが掲げる“チームの成長”という課題に言及した。

    「私がチームに最初に伝えたメッセージのひとつは『我々自身のアイデンティティを見つけること』だった。組織を我々のビジョンに沿って機能させる必要がある。他チームからインスピレーションを得るのはいいが、“模倣”は正しいアプローチではない」と強調した。

    エンリコ・カルディーレ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アストンマーティン技術体制の新章
    アストンマーティンは、2026年の新エンジンレギュレーションと車体規則の大変革に合わせて技術基盤を刷新。カルディーレの加入は、コーウェルとニューウェイの指揮下での“トライアングル体制”を形成する鍵となる。

    2025年はその橋渡しの年となり、同チームが目指す「独自の開発哲学」を形にする重要なシーズンになる。

    フェルナンド・アロンソも「アストンマーティンは必ず成功する」と語っており、カルディーレがもたらす新たな技術的方向性が、その言葉を裏付けることになるか注目される。

    Source: Aston Martin F1 Official Website

  • ホンダ×エイドリアン・ニューウェイが導くアストンマーティンF1の革新計画

    ホンダ×エイドリアン・ニューウェイが導くアストンマーティンF1の革新計画

    アストンマーティンF1チームは、2026年の「ホンダ・ワークス化」に向けて大きな変革期を迎えている。

    2026年の新レギュレーション時代を見据え、同チームは新たにホンダのパワーユニットを搭載するだけでなく、F1デザイン界の巨匠エイドリアン・ニューウェイを迎え入れた。この2つの要素が融合することで、アストンマーティンは次世代F1において強力なポテンシャルを手に入れつつある。

    ニューウェイとホンダの再結成がもたらす力
    ニューウェイは、ホンダとの過去の協業で輝かしい成果を残してきた。彼が設計を手掛けたレッドブルF1マシンは、ホンダエンジンとともに6度の世界タイトルを獲得。マックス・フェルスタッペンが2021年から2024年まで4連覇を果たしたのも、このコンビの成功の象徴だ。

    現在、アストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーとしてチームに加わったニューウェイは、3月の就任以来、すでに2026年仕様のマシン開発に全力を注いでいる。これにより、ホンダとの経験値を最大限に活かした「理想的なパッケージング構築」が進められている。

    アンディ・コーウェルが語る“理想的なワークス関係”
    アストンマーティンのCEO兼チーム代表アンディ・コーウェルは、ホンダとの協業についてシンガポールGP前に次のように語っている。

    「ホンダはエンジニアリング主導の組織で、アストンマーティンと非常に似ている。革新性、情熱、そして勇気にあふれている。日曜のレース後には、さくらの施設で数日を共に過ごす予定だ」

    さらにコーウェルは、ワークスチーム化による利点を強調する。

    「これまでカスタマーチームとして、パワーユニット後方の構造には口を出せなかった。しかし今後は、冷却構造、トランスミッションの統合、そしてシャシー全体とのパッケージングについて議論できる立場になる。それが非常に刺激的だ」

    ニューウェイの存在が、その変革をさらに後押ししているという。

    「彼はホンダとの経験が豊富で、どこを攻められるか、どこが限界なのかをよく理解している。それがすでに大きな助けになっている」

    2026年のF1がもたらす新時代
    2026年には、パワーユニットとシャシーの両面で大規模な技術革新が導入される。

    新PUは電動化率が2倍以上に高まり、燃料は完全合成の持続可能なバイオ燃料に切り替わる。また、シャシー面では車重が約30kg軽量化され、前後ウイングには「アクティブ・エアロ」が採用されることで、DRSは廃止される予定だ。

    タイヤはピレリ製のままだが、前輪は25mm、後輪は30mm細くなる。チームは1月26日に予定される初テストまでにマシンを完成させる必要があり、年末のクリスマス休暇を考慮すると時間的猶予は限られている。

    「多くの新技術が投入される。PU、燃料、空力、素材、トランスミッション、すべてが刷新される。だが、完走しなければポイントは得られない。そのバランスをどう取るかが重要だ」とコーウェルは語った。

    そして最後にこう付け加えた。

    「今年よりテストもレースもずっと面白くなると思う。我々はその挑戦を心から楽しみにしている」

    ニューウェイ加入の真意:アストンマーティンの再構築計画
    アストンマーティンがエイドリアン・ニューウェイを迎え入れた背景には、単なる技術面の補強にとどまらない「組織改革の意図」も見え隠れする。

    アンディ・コーウェルがチーム代表兼CEOに就任して以降、アストンマーティンは経営と技術の両輪を根本から再構築しており、ニューウェイの参画はその象徴的な一歩といえる。

    ニューウェイはチームの“マネージング・テクニカル・パートナー”という肩書を持ち、従来の「チーフデザイナー」的な立場を超え、チーム全体のテクニカル戦略を統括する役割を担う。

    これはつまり、マシン設計だけでなく、PUパートナーとの連携方針、風洞開発の方向性、素材選定、シミュレーション技術など、チーム全体の技術判断に関与するということだ。

    そのため、アストンマーティンの“ニューウェイ体制”は、従来の「レッドブル式アプローチ」をモデルにしつつも、ホンダとの緊密な共同開発という新しい枠組みを打ち立てている。

    ホンダとの再タッグが意味するもの
    ホンダにとっても、ニューウェイとの再会は大きな追い風だ。

    ホンダのF1プロジェクトは2026年に完全復帰するが、過去にニューウェイがホンダPUの特性を最大限に引き出した経験は、今後の開発で重要な指針となる。

    特に、2026年のPUは「電動化の比率が大幅に高まる」という特徴を持つ。

    MGU-K(運動エネルギー回生システム)の出力が現在の約3倍に増加し、内燃機関(ICE)のパワーとバランスを取る必要がある。この複雑なエネルギー管理において、冷却効率と車体統合の最適化は極めて重要だ。

    コーウェルが言及した「冷却構造とパワーユニットの統合議論」は、この課題を示唆している。
    そしてニューウェイは、その“車体とエンジンを一体で設計する能力”を持つ数少ないエンジニアであり、ホンダにとっても理想的なパートナーとなる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1 エイドリアン・ニューウェイ

    アストンマーティンの「2026年型マシン開発ロードマップ」
    2026年に向けて、アストンマーティンは段階的に開発フェーズを進めている。

    ■ フェーズ1(2024年冬〜2025年春)
     既存マシンのデータを基に、空力・冷却・レイアウトのベースコンセプトを確立。ニューウェイ主導でCFDシミュレーションと風洞試験を実施。

    ■ フェーズ2(2025年夏)
     ホンダPU試作機との結合テスト開始。桜の研究所(さくらの施設)とシルバーストン拠点の両方で共同解析を実施。

    ■ フェーズ3(2025年末〜2026年初頭)
     統合型シャシー+PUのファイナル仕様を完成させ、1月26日の初テストに向けて最終調整へ。

    このロードマップの中で、ホンダとアストンマーティンの共同開発は従来よりも早期に始まっており、風洞・シミュレーションのデータ共有が進んでいる点が特徴だ。これはメルセデス時代には不可能だった“本当の意味でのワークス連携”の第一歩である。

    見据える先は「ワールドチャンピオン」
    ニューウェイが加入したチームの歴史を振り返れば、その多くが数年以内にチャンピオン争いに加わっている。

    ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブル——いずれも彼の哲学のもとで頂点を経験したチームだ。

    アストンマーティンもまた、その“ニューウェイ・サイクル”の新たな章を迎えようとしている。

    アンディ・コーウェルの経営的手腕、ホンダの技術基盤、そしてニューウェイの設計思想——この3者が結集することで、アストンマーティンは単なる挑戦者ではなく「タイトル候補」として2026年シーズンを迎えることになるだろう。

    総括:ホンダ×ニューウェイ体制は“奇跡の再現”となるか
    アストンマーティンが2026年に掲げる目標は、単なる表彰台ではない。

    ホンダとニューウェイの再結成により、チームはかつてのレッドブルと同じく“PUとシャシーが完全に調和した理想的なマシン”を手に入れる可能性がある。

    その成功の鍵は、「妥協なき協働」にある。

    ホンダの技術哲学とニューウェイの独創的な設計思想が融合すれば、2026年のF1グリッドにおいて、アストンマーティンが最も革新的な存在となることは間違いない。

    Source: planetf1.com

  • アストンマーティンF1 2026年へ本格移行 ニューウェイ×ホンダ連携が加速

    アストンマーティンF1 2026年へ本格移行 ニューウェイ×ホンダ連携が加速

    アストンマーティンF1チームは、2026年からホンダ製パワーユニットを搭載するワークスチームとして新時代を迎える。その準備が本格化する中、チームはホンダだけでなく、F1デザイン界の巨匠エイドリアン・ニューウェイという大きな戦力も手に入れた。

    ニューウェイはレッドブル時代、ホンダとの協力で圧倒的な成功を収めた張本人だ。彼の設計したマシンは、マックス・フェルスタッペンによる4年連続ドライバーズタイトル(2021〜2024年)と、レッドブルのコンストラクターズタイトル連覇(2022〜2023年)を支えた。

    現在、エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンのマネージング・テクニカル・パートナーとして、来季および2026年のプロジェクトに集中している。

    アストンマーティンCEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは、シンガポールGP前にホンダとの協業についてこう語った。

    「ホンダは素晴らしい。彼らはアストンマーティンと同じくエンジニアリング主導の組織で、革新性、情熱、そして勇気を持っている。レース後にはさくらの施設を訪問して数日間一緒に過ごす予定なんだ」

    「カスタマーチームからワークスチームへの移行は非常にエキサイティングな段階だ。これまではパワーユニットの後部構造に関して発言権がほとんどなかったが、今後は前部構造の設計や冷却、トランスミッションとの統合など、全体の議論に加わることができる」

    「3月から加わったエイドリアンの存在が大きい。彼はホンダと仕事をした経験があり、どこまで攻められるか、何をすべきでないかをよく理解している。まさに心強い存在だ」

    F1 2026年の新時代へ──軽量化と電動化の進化
    2026年のF1は、パワーユニット規定とシャシー規定が大幅に刷新される。ホンダのほか、メルセデス、フェラーリ、レッドブル、アウディが新PUメーカーとして名を連ねる。新PUは電動出力が従来の2倍以上に増え、完全持続可能なバイオ燃料を使用する内燃エンジンと組み合わせられる。

    マシン側では30kgの軽量化が予定され、DRSに代わる前後ウイングのアクティブエアロを導入。ピレリタイヤも前輪25mm、後輪30mmのナロー化が進む。各チームは2026年1月26日の初テストに向けて、クリスマス期間の作業停止を挟みながら開発を急ピッチで進めている。

    「これは全チームにとって大きな挑戦だ」とコーウェルは認める。

    「新しいパワーユニット、持続可能燃料、空力、素材、シャシー、トランスミッション──まさにクルマ全体の再設計になる。だが、我々はテスト日も開幕日も動かせない。だからこそ、できる限り革新を重ね、性能を追求している」

    「ただし、完走しなければポイントは得られない。そのバランスを常に意識している。ここ数年よりも興味深いテストとレースになるはずだ。非常に楽しみにしているよ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ F1

    ニューウェイ×ホンダ連携がもたらす相乗効果
    ニューウェイとホンダの再タッグは、アストンマーティンにとって技術的にも心理的にも大きなアドバンテージとなる。ホンダは過去にレッドブルと共に勝利の方程式を確立しており、その経験値を持つニューウェイの加入は、パワーユニットとシャシーの融合設計において即効性を発揮している。

    コーウェルが「自然な理解がある」と語ったように、さくらの開発陣とニューウェイの意思疎通はスムーズで、2026年に向けたシームレスな統合が進んでいる。
    2026年のF1は、技術革新の象徴的な転換点となる。アストンマーティンはその中心に立ち、ワークスチームとして真のタイトル争いに名乗りを上げようとしている。

    Source: PlanetF1

  • アストンマーティンF1 ホーナー招聘を正式否定「関与の計画は一切ない」

    アストンマーティンF1 ホーナー招聘を正式否定「関与の計画は一切ない」

    アストンマーティンF1チーム代表のアンディ・コーウェルは、元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーが将来的にチームへ加わる可能性を明確に否定した。コーウェルはシンガポールGP週末にローレンス・ストロール代表と協議した上で、「オペレーション面でも投資面でも、ホーナーが関与する予定はない」と断言した。

    コーウェルは前日のメディアセッションでホーナーの関与を明確に否定しなかったことで憶測を呼んでいたが、ストロールとの会話を経て立場を明確にした。

    「昨日のメディアセッションでこの話題が出たので、今朝ローレンスと話をした。どうやらクリスチャンは現時点でほぼ全てのチームオーナーに連絡を取っているようだ」とコーウェルは語った。

    「はっきり言っておくが、今後クリスチャンが運営面や投資面で関与する計画は一切ない」

    この発言により、アストンマーティンは2026年からホンダワークス体制へ移行するチームの中で、ホーナー招聘を正式に否定した2チーム目となった。先日、キャデラックF1チームも同様の声明を出し、「ホーナーとの話し合いは一切ない」とチームCEOのダン・タウリスが述べている。

    ホーナーは7月のイギリスGP後にレッドブルを電撃的に解任され、約1億ドル(約150億円)の和解金を受け取って正式にチームと決別。契約上、2026年シーズン中にはF1パドックへの復帰が可能になるとされている。

    現在はチームオーナー型の立場での復帰を模索しており、トト・ヴォルフ(メルセデス代表)のように経営と指揮を兼ねるポジションを志向していると見られている。

    一方、ハースF1チームの小松礼雄代表も、先週ホーナー側からの接触があったことを明かしているが、「 exploratory(探索的な)会話にすぎず、これ以上話が進むことはない」と強調した。

    アストンマーティン

    ホーナー復帰は「現実的なオプション」が限られる
    クリスチャン・ホーナーがF1復帰を模索していることは確実だが、レッドブル離脱後の余波は依然として大きく、トップチームが彼を受け入れる環境は整っていない。アストンマーティンとキャデラックの正式否定により、残る選択肢は限られてきた。

    2026年以降の新時代において、ホーナーが再びチーム代表の座に就くには、既存チームの買収や新規参入チームの設立といった大胆な動きが必要となる可能性が高い。

    トト・ヴォルフ型の「オーナー兼代表」という構想を実現できる場は少なく、彼の次の一手がF1界全体の注目を集めている。

    Source: PlanetF1.com

  • アストンマーティン 新型ヴァンテージSがベースのF1セーフティカー投入

    アストンマーティン 新型ヴァンテージSがベースのF1セーフティカー投入

    アストンマーティンの高性能「S」モデルの血統に新たに加わった最新作は、史上最もパフォーマンスに特化したヴァンテージであり、今週末のF1オランダGP(ザントフォールト)でデビューを果たす。

    手組みの4.0リッターV8ツインターボは680PSと800Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は325km/h(202mph)。特別仕様のヴァンテージSは、世界最速のレーシングカーたちを先導するセーフティカーとして十分な性能を備えている。

    新設計のリアデッキスポイラーを含む追加のエアロダイナミクスや、FIA仕様のライトバーなども装備され、展開時の安定性と視認性が最適化されている。

    アストンマーティン・グローバルマーケティングディレクターのアレックス・ロングは「ヴァンテージSは、アストンマーティンブランドの心臓部であるモデルのパフォーマンスの頂点を示す存在です」とこう語る。

    「パワーが向上し、ダイナミクスもさらに進化したこのクルマは、F1セーフティカーという名誉ある役割を担うべくして生まれました。必要とされる時にこのクルマが隊列を率いる姿を見ることは、我々の仲間や顧客にとって大きな誇りとなるでしょう。ブランド認知という点においてF1に匹敵するものは存在せず、世界最高のショーの一部を担うことを誇りに思います」

    F1 セーフティカー アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームセーフティカーとして配備されるアストンマーティン・ヴァンテージS

    ヴァンテージSは、アストンマーティンの「ドライビング・インテンシティ」への情熱を体現している。外観面では、V8エンジンの“ホットV”構造から発生する熱気を効率的に排出するためのボンネット中央のブレードや、リアダウンフォースを高めつつフロント寄りのバランスを維持する全幅デッキリッドスポイラーが新採用された。

    これにより、公式セーフティカー・ドライバーのベルント・マイレンダーは高いターンインレスポンスと強力なコーナリンググリップを得ることができる。

    マイレンダーは「ヴァンテージSがF1公式セーフティカーとして導入されることは、このモデルのパフォーマンス能力がさらに一段上へ進化したことを示す明確な一歩です」とに語る。

    「コールがあった際に迅速かつ安全に対応するための性能が備わっています。史上最もパフォーマンス志向のヴァンテージを最初にドライブできることは光栄であり、世界最高のサーキットをこのクルマで走れるのを楽しみにしています」

    F1公式セーフティカーとして投入されるヴァンテージSは、アストンマーティン・アラムコF1チームのマシンと同じグリーンで塗装される。これにより、すでにオフィシャルF1メディカルカーとして使用されているアストンマーティンDBX707と並び、F1に新たな魅力を加えることになる。

    安全性はかつてないほどエキサイティングな姿とサウンドを備えて登場する。

    アストンマーティン F1 セーフティカーアストンマーティン F1 セーフティカー

  • ホンダ 独自アプローチで2026年F1に挑む アストンマーティンと順調に進展

    ホンダ 独自アプローチで2026年F1に挑む アストンマーティンと順調に進展

    2026年に向けたF1レギュレーション変更を前に、ホンダは他のパワーユニット(PU)メーカーとは異なる技術的アプローチを採っているとの見方が強まっている。アストンマーティンとの協業体制のもと、PUとシャシーの統合開発が着実に進んでおり、両陣営からは手応えを示す声も聞かれる。

    アストンマーティンのチームCEOアンディ・コーウェルは、ホンダとの開発状況について「シャシーとパワーユニットはすでに“グローブのようにフィットしている”」と述べ、高い完成度をアピール。

    新レギュレーション下で重要となるパッケージングやエネルギーマネジメントの面で、早くも最適化が進んでいることを示唆した。

    また、F2ドライバーでありチームのシミュレーター業務を担うジャック・クロフォードも、開発の進捗を次のように語っている。

    「パワーユニットとシャシーの両方で大きな進化があった。風洞データとホンダとの共同作業から得られる進展は毎回明確で、非常に興味深い。PUの開発に関わるのは初めてだが、今のプロセスから多くを学んでいる」

    ホンダは2026年からアストンマーティンのワークスPUサプライヤーとなるが、エネルギー回生の戦略や熱効率の最適化において、他メーカーとは異なる設計思想を採っているとみられており、その成果がすでに開発段階で形になりつつあるようだ。

    ホンダ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    一方、同チームのレースドライバーであるランス・ストロールは、新レギュレーションの方向性について懸念を表明している。

    「シミュレーターで走ってみたけど、正直ちょっとがっかりした。もっと軽くて、速くて、ダウンフォースの大きいマシンが見たい。F1がバッテリー重視の科学実験みたいなシリーズになるのは、あまりレース向きとは言えない」

    ただ、こうした懸念に対しても、開発の現場では着実な進化が続いており、2026年開幕戦の時点ではまったく異なるフィーリングを持つマシンに仕上がっている可能性も高い。ホンダとアストンマーティンの共同開発が、次世代F1における新たな競争軸となるのは間違いなさそうだ。

  • エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1加入語る「初めて歓迎された」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1加入語る「初めて歓迎された」

    2024年シーズン途中にレッドブルを離れ、アストンマーティンにマネージング・テクニカル・パートナーとして加入したエイドリアン・ニューウェイが、その異例の移籍と新天地での経験について語った。

    F1で通算26タイトルを手掛けた天才設計者は、これまでウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで黄金期を築いてきた。今回アストンマーティンで与えられたミッションは、2026年から導入される次世代レギュレーションに完全対応したマシンの開発だ。

    軽量で機敏な空力と本格的なハイブリッドパワーユニットを組み合わせた新時代のF1マシンを設計するという、まさにニューウェイ向きのプロジェクトだ。

    しかし、本人によればこの新たな挑戦は、これまでのキャリアとは少し趣を異にしていたという。

    「新しいチームに加わるときは、どんな経験になるのか予想がつかないものだ」と、ニューウェイはアストンマーティンの社内インタビューで語っている。

    「今まで新しいチームに加わったとき、どこもまったく違っていた。今回最初に感じたのは、みんなが本当に歓迎してくれたということ。これは必ずしもいつもそうだったわけではない」

    「このチームは短期間で急激に人員を増やしてきた。施設は素晴らしく、人々は意欲的で熱心だ。あとは我々が連携して、すべてをスムーズに機能させることが重要だ」

    「F1は“人”のスポーツだ。テクノロジーももちろん重要だが、最終的に物事を推し進めるのは人間なのだ」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームアストンマーティンF1のマネージング・テクニカル・パートナーに就任したエイドリアン・ニューウェイ

    アストンマーティンの「提案」が決め手に

    ニューウェイがレッドブルからの離脱を発表した際には、その次の行き先に多くの憶測が飛び交った。なかでもフェラーリ加入は有力候補と目されていたが、実現には至らなかった。

    報道によれば、フェラーリのフレデリック・バスール代表が提示した権限の枠組みに、ニューウェイは満足しなかったという。彼が求めていたのは単なるデザイナーではなく、「プロジェクトを主導する立場」だった。

    それに応えたのが、アストンマーティンのオーナー、ローレンス・ストロールだった。

    「ローレンスと将来について話していたとき、彼が“マネージング・テクニカル・パートナー”というポジションを提案してくれた」とニューウェイは明かす。

    「彼は私を“パートナー”として信頼し、チームの技術的能力を高め、エンジニアリングの力量を向上させる役割を与えてくれた。それは私にとって非常に魅力的だった」

    この新体制の下、ニューウェイは既に2026年マシンの開発に本格着手しており、「妥協なき革新」でアストンマーティンを真のタイトルコンテンダーへと押し上げるべく動き出している。