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  • ホンダF1に“異常振動”問題 バッテリー損傷の実態と開幕への課題

    ホンダF1に“異常振動”問題 バッテリー損傷の実態と開幕への課題

    2026年F1プレシーズンテストで、アストンマーティンF1とホンダが想定外の苦戦を強いられた背景が明らかになった。問題の核心は“異常振動”にあり、これがバッテリーシステムにダメージを与えていたという。

    バルセロナのシェイクダウンから走行は限定的となり、続くバーレーンでは状況がさらに悪化。2回目のテストでは3日間合計128周にとどまり、最終日はスペア不足によりわずか6周で終了した。

    ほとんどのライバルが300周以上を走破するなか、開発距離で大きく出遅れる形となった。

    異常振動がバッテリー系統に影響
    HRCの渡辺康治社長はテストを振り返り、次のように語った。

    「テストの結果として、我々の前に立ちはだかる壁は確かに高いと感じています」

    武石伊久雄専務は振動問題の実態について説明した。

    「走行中に通常より強い振動が発生しており、それがバッテリーパックにダメージを与えていることは確認できています」

    ただし、バッテリーそのものが根本原因とは断定していない。

    「単一の原因であれば対処は比較的しやすいのですが、複数の要素が連動して振動を生んでいる可能性があります。そのため、原因の特定には時間がかかる可能性があります」

    現在、栃木県のHRC Sakuraではシャシー、エンジン、ギアボックスを組み合わせた仮想トラックテストを実施。実走に近い条件で振動の再現と解析を進めているが、根本原因の特定には至っていない。

    本田技研工業

    ホモロゲーションとアップグレード制限
    3月1日がパワーユニットのホモロゲーション期限となる。バーレーンで走らせた仕様が登録の基礎となるが、信頼性向上を目的とした変更はFIAの承認を得ればシーズン中も可能だ。

    ただしパフォーマンス向上については「追加開発・アップグレード機会」制度により厳しく制限される。エンジン性能指数に基づき、一定割合以上劣る場合にのみ追加開発が認められる仕組みだ。今回のトラブル対応により、ホンダは開発リソースの一部を早期に消費することになる。

    武石専務は優先順位を明確にした。

    「現段階では、まず目の前の問題を解決することを最優先に考えています」

    MGU-K回生能力の憶測と実情
    バーレーン後には、MGU-Kの回生能力が最大350kWどころか250kWにも達していないとの見方も浮上した。

    しかしホンダ側は、走行プログラムの一部だけが切り取られた可能性を示唆している。信頼性問題とスペア不足を踏まえ、エンジンを保守的に運用した結果だと説明している。

    信頼性に問題を抱える場合、エンジンを完全なプログラムで走らせられないのは一般的だ。開幕戦オーストラリアGPでは恒久的解決ではなく、まず振動を抑え込む暫定対策が施される見通しだ。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    新設計バッテリーと相関問題
    2026年規定に合わせ、ホンダはバッテリーを完全新設計。350kW対応のため内部構造を刷新し、従来の一体型から二層構造へと変更している。

    また、アストンマーティン側の要望でパワーユニット全体のコンパクト化を図ったことで、補機類や搭載方法も見直された。

    武石専務は次のように語った。

    「ある程度の振動は想定していましたが、実際の数値はそれを上回っていました」

    Sakuraでの検証と実車条件の相関が完全ではなかったことも、問題の一因とみられている。

    過去の教訓と現在の挑戦
    今回の状況は、2017年にマクラーレンと組んだ際の苦戦を想起させる。当時も実走環境とシミュレーションの相関不足、予想以上の振動がトラブルを引き起こした。

    武石専務は次のように述べた。

    「もし事前に想定できていれば、もっと早い段階で対処できていたと思います」

    2026年F1は来週末、オーストラリアで開幕する。ホンダとアストンマーティンF1は、まず振動問題の抑制を最優先に、信頼性を確保しながらシーズンを戦うことになる。

  • アストンマーティンF1 元レッドブル設計責任者スキナー獲得に関心か

    アストンマーティンF1 元レッドブル設計責任者スキナー獲得に関心か

    アストンマーティンが、レッドブルで約20年にわたり活動してきたチーフデザイナー、クレイグ・スキナーの獲得に関心を示していると報じられた。

    レッドブルは先週、スキナーが即時離脱したことを発表しており、その動向がパドック内で注目を集めている。

    レッドブルは声明で次のように発表した。

    「20年にわたりチームに在籍したチーフデザイナーのクレイグ・スキナーが、レッドブル・テクノロジーを離れることになった」

    「クレイグは我々のチーム、そして成功にとって不可欠な存在だった。彼の努力と献身に感謝するとともに、今後の成功を祈っている」

    スキナーは、マックス・フェルスタッペンがタイトルを獲得した2021年から2024年にかけての黄金期を支えた設計グループの一員であり、2025年後半の復調にも貢献していた。

    伊紙の報道によれば、現在アストンマーティンのチーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイのもと、同チームがスキナーの招聘に動いているという。

    同紙によると、スキナーは現在“ガーデニング休暇”の期間中であり、上級技術職の場合は少なくとも6か月とみられている。だが突然の離脱というタイミングが、ライバルチームへの移籍観測を強めている。

    英国メディアの情報として、アストンマーティンが有力な移籍先になり得るとの見方も示された。

    シルバーストンを拠点とするアストンマーティンは、巨額投資を行っているにもかかわらず、2026年シーズンの滑り出しに苦戦している。特にホンダ製パワーユニットとの組み合わせにおいて課題を抱えているとされる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイ体制強化の一手となるか
    アストンマーティンは2026年から新レギュレーション下で戦っているが、開幕前テストの段階から安定性やパフォーマンス面で不安をのぞかせている。

    そのなかで、長年ニューウェイとともにレッドブルの黄金期を支えたスキナーの存在は、設計体制強化に直結する人材といえる。

    現在は契約上の制約により即時加入は不可能とみられるが、ガーデニング期間終了後の動向次第では、勢力図に影響を与える移籍となる可能性がある。

    アストンマーティンが再浮上への布石として動くのか、今後の動向が注目される。

  • ホンダF1が現状説明 アストンマーティンF1苦戦の背景「振動問題が影響」

    ホンダF1が現状説明 アストンマーティンF1苦戦の背景「振動問題が影響」

    ホンダ・レーシング(HRC)が東京都内でF1活動に関する記者会見を実施し、ホンダF1としてアストンマーティンF1に供給している2026年規定パワーユニットの現状について説明した。

    エイドリアン・ニューウェイが設計を手がけたAMR26と、HRCの新型PU「RA626H」への期待は大きかったが、バーレーンでのプレシーズンテストは周回数、タイムともに伸び悩み、最終日は関連パーツ不足も重なり実質6周のみで終了するなど、不安を残す内容となった。

    会見では渡辺康治社長と武石伊久雄専務が、技術的課題と今後の対応方針を語った。

    「想定どおりにはいかなかった」テストを総括
    渡辺社長は、今回のテストについて率直な認識を示した。

    「プレシーズンテストは我々にとって非常に厳しい内容でした。期待していたパフォーマンスを十分に引き出せず、いくつかの課題が浮き彫りになったと受け止めています」

    一方で、課題が明確になった点は前向きに捉えているという。

    「実走のなかで問題点がはっきりしたことは大きな収穫です。現在はHRCのエンジニアと現場スタッフが、これまで以上に密に連携しながら、開幕戦に向けて改善作業を進めています」

    アストンマーティンとの関係についても強調した。

    「パートナーとは率直に意見を交わしながら、ワンチームとして解決策を具体化しているところです。状況は簡単ではありませんが、挑戦をやめるつもりはありません」

    異常振動とバッテリー系統の課題
    武石専務は、テスト中に表面化した技術的なポイントを説明した。

    「走行中に通常とは異なる振動が確認されました。その影響で、バッテリーシステム周辺にダメージが及んだ可能性があります」

    ただし、バッテリー単体の設計不良というよりも、複合的な要因が絡んでいるという。

    「レギュレーション変更に伴うPUの仕様変化や、車体側との組み合わせ、路面からの入力など、複数の要素が重なっていると分析しています。現時点では一点に絞り込めているわけではありません」

    現在は栃木県のHRC Sakuraで、実車に近い環境を再現したベンチを用いて振動の再現・解析を実施。アストンマーティンのエンジニアも加わり、対策を急いでいるという。

    「モノコックを想定したベンチ設備で振動を再現しながら、原因究明と対策の両面を進めています。開幕戦、そして鈴鹿での日本GPまでには、少なくとも戦える状態に持っていきたいと考えています」

    また、一部で報じられた最高回転数の制限やMGU-K回生出力に関する見方については、いずれも走行プログラム上の運用であり、エンジンそのものの重大な欠陥によるものではないとの認識を示した。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    再参戦までの“空白”とコストキャップの現実
    会見では、技術的課題に加え、組織面の背景についても触れられた。

    ホンダは2021年末で一度F1正式参戦を終了。その後2023年に再参戦を決断したが、その間にエンジニアの異動などがあり、体制の再構築が必要だったことは事実だという。

    さらに現在はPUマニファクチャラーにもコストキャップが適用されており、無制限に開発できる状況ではない。限られた予算と時間のなかで組織と開発を同時に立て直していることが、今回の立ち上がりに影響している可能性も否定しなかった。

    3月1日のホモロゲーション登録については、まず信頼性と耐久性を重視した仕様で臨む方針だとしている。

    「難しいからこそ挑戦する」ホンダの決意
    最後に渡辺社長は、新ワークス体制での挑戦に対する思いを語った。

    「アストンマーティンと正式なワークス活動ができることは大きなチャレンジであり、やりがいでもあります。確かに厳しい状況ですが、ここで立ち止まることはありません」

    「新しいチーム、新しい燃料やオイルなど、すべてが新しい挑戦です。難易度は高いですが、だからこそ取り組む価値があると考えています」

    武石専務も次のように締めくくった。

    「どれだけ時間がかかるかは現時点では断言できませんが、我々は必ず勝ちを目指します。一歩一歩改善を積み重ね、できるだけ早く結果を出せるようにしていきます」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPは3月6〜8日に開催される。厳しいスタートとなったアストンマーティンF1とHRCだが、“ワンチーム”での立て直しに挑む。

  • アストンマーティンF1の“問題”はローレンス・ストロールの統治スタイル?

    アストンマーティンF1の“問題”はローレンス・ストロールの統治スタイル?

    2026年F1シーズンの厳しい船出を受け、アストンマーティンを率いるローレンス・ストロールのリーダーシップに対して、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが厳しい見解を示した。

    開幕前テストで浮き彫りになったパフォーマンスと信頼性の懸念を背景に、チーム内部の緊張や統治体制そのものへの疑問が表面化している。

    「正直に言って、我々はこのプロジェクト全体の最大の支持者というわけではない。そして時にはこうも言わざるを得ない。ローレンス・ストロールには彼なりのやり方がある」とラルフ・シューマッハはスカイ・スポーツ・ドイツのF1ポッドキャストで語った。

    「彼はあまり誰とも話さない。姿は見かけるが、インタビューにもほとんど応じない。しかし、彼はそれをまだ勝ち取ったとは到底言えない」

    さらに、技術面での遅れにも言及した。

    「ニューウェイでさえ事前にこう言っていた。風洞に問題がある。我々は3〜4か月遅れている。マシンは良くないし、エンジンも良くないと」

    シーズン序盤の戦闘力についても懸念を示している。

    「これ以上悪くなることはほとんどないだろう。あれだけ短期間で修正すべきことを見れば、シーズン序盤にレースを完走できるのかどうかさえ疑問だ」

    そして、統治スタイルが内部に緊張を生んでいる可能性を指摘した。

    「明らかにチーム内部に巨大な問題を生み出している。ローレンスはほぼ独裁者のように振る舞っているため、非常に大きなプレッシャーにさらされていると思う」

    「投資家からの圧力に耐えられるのか興味深い。見たところ、彼がほぼ単独で意思決定をしているようだからだ」

    「アストンマーティンは現在、前進するのではなく横ばいの状態だ。そしてそこに、この劇的なスタートだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    それでもラルフ・シューマッハは、プロジェクト全体の将来に希望を残している。

    「私はただ願うだけだ。ストロールは良い決断をしてきたと信じている。彼とチーム、そしてエイドリアン・ニューウェイに時間を与えるべきだ」

    「何よりも今は内部で互いを壊し合わないことだ。これは忍耐力の大きな試練になる」

    ドライバー陣の状況にも触れた。

    「アロンソはおそらく最後の年になると言われているし、決して満足しているはずがない。むしろ非常にフラストレーションを感じているだろう」

    「ランスについても分かっている。物事がうまくいかないときに陽気でいられるタイプではない。かなり激しい議論があったとも伝えられている」

    「そしてエイドリアンもこの状況に非常に失望しているのは明らかだ。彼はもっと美しい未来を思い描いていたはずだ。プレッシャーはかかっている」

  • カルロス・サインツJr. アロンソと20分対談 アストンマーティンF1苦境に言及

    カルロス・サインツJr. アロンソと20分対談 アストンマーティンF1苦境に言及

    カルロス・サインツJr.は、2026年F1シーズン開幕を前に、同郷のフェルナンド・アロンソとパドックで約20分間にわたる会話を交わしたことを明かした。両者ともに苦しい立場に置かれるなか、互いの現状について率直に語り合ったという。

    アストンマーティンはホンダとのワークス体制初年度を迎えたが、バルセロナでのプライベート・シェイクダウンをほぼ欠席。バーレーンでのテストでもAMR26は9日間で400周未満にとどまり、走行距離不足が懸念材料となっている。

    一方のウィリアムズもバルセロナ遠征を見送り、FW48は開幕時点で重量超過の状態とされるなど、順風満帆とは言い難い状況だ。

    サインツはスペイン紙の取材に対し、アロンソとのやり取りについて次のように語った。

    「ある日パドックでフェルナンドに会って、20分くらい話をした。近況を少し共有したんだ」

    「彼も僕と似たような状況にいる。理想的とは言えないし、複雑な状況だ。でも、自分のチームが何を持ち込めるのか、そしてどう反応できるのかを見るのを楽しみにしている」

    サインツは、困難な状況において重要なのは“チームの反応力”だと強調する。

    「結局のところ、僕たちはそれぞれが置かれている複雑な状況に対して、チームがどれだけ反応できるかを見ることに尽きる。それ以上でもそれ以下でもない」

    「彼の幸運も祈っているし、アストンマーティンとホンダがバーレーンで見せた内容から改善してくれることを願っている」

    2026年の大幅レギュレーション変更のなかで、アストンマーティンとウィリアムズはいずれも厳しいスタートを強いられている。しかしサインツの言葉からは、結果以上に“立て直す力”を重視する姿勢がにじむ。シーズン序盤、両チームがどのような反応を示すのかが大きな焦点となりそうだ。

  • アストンマーティンF1 チーム名称の“永久使用権”確保で長期参戦を確約

    アストンマーティンF1 チーム名称の“永久使用権”確保で長期参戦を確約

    2026年F1シーズン開幕を前に、アストンマーティンがチームの将来を左右する重要な一歩を踏み出した。シルバーストンを拠点とする同チームは、F1参戦活動においてアストンマーティンのブランドを恒久的に使用できる独占権を確保したと発表した。

    これにより「アストンマーティンF1チーム」の名称は今後も継続して使用され、シャシー名称についても「アストンマーティン」を維持することが可能となる。

    今回の新たなネーミングライツ契約は、プロジェクトの長期的安定を裏付ける重要な動きとなる。エグゼクティブ・チェアマンのローレンス・ストロール体制のもとで進められてきた再建・拡張戦略において、また一つ大きな節目を迎えた形だ。

    「本日の取得は、我々のチームの歩みにおける重要なステップであり、フォーミュラ1の刺激的な未来に対する我々のコミットメントを示すものだ」とローレンス・ストロールは語った。

    「この契約は、将来的にワールドチャンピオンを獲得するという目標に向けて我々の立場をさらに強化するものだ。私はこの象徴的な英国ブランドを公道とサーキットの両方で率いることを誇りに思っている」

    同チームは2021年にレーシングポイントからアストンマーティンへとブランドを変更して以降、大規模な拡張を進めてきた。

    シルバーストンには最先端ファクトリーが完成し、新風洞も稼働を開始。さらに複数の著名テクニカル人材を獲得するなど、コストキャップ時代における常勝体制構築を目指して組織強化を続けている。

    ブランドの恒久的な使用権確保は、単なる名称維持にとどまらない。アストンマーティンがF1の将来に深く根付く存在であり続けることを意味するものであり、タイトル争いへの本格的な挑戦体制が一層明確になったと言える。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

  • アストンマーティン・ホンダF1に再び問題 アロンソ走行中にPU異常でストップ

    アストンマーティン・ホンダF1に再び問題 アロンソ走行中にPU異常でストップ

    バーレーンで行われている2026年F1プレシーズンテストで、アストンマーティンに再びトラブルが発生した。フェルナンド・アロンソが走行中にマシンを停止させ、チームは赤旗の下で回収作業を行う事態となった。

    開幕戦を前に周回数の積み上げを目指すなかでのアクシデントは、苦戦が続くプレシーズンにさらなる不安を投げかける出来事となった。

    アストンマーティンの苦境は木曜日も続いた。フェルナンド・アロンソは2日目の走行を担当し、68周を消化していたが、ターン3を回った直後にマシンのペースを落とした。

    そしてターン4に差しかかったところで状況はさらに深刻化した。エンジン回転数が突如として大きく跳ね上がり、マシンは走行不能となった。

    アロンソはAMR26から降り、自力でピットレーンへと戻った。その後、赤旗が提示され、アストンマーティンのメカニックがマシン回収のためにコースへ向かった。

    アストンマーティンは今季プレシーズンを困難な状況で迎えている。バルセロナでの最初の3日間のシェイクダウンテストを欠席し、その後も走行距離の確保に追われる状況が続いてきた。

    前日にはランス・ストロールがスピンしてグラベルに飛び出す場面もあり、安定したプログラム消化ができていない。開幕戦が迫るなかでの今回のストップは、チームの懸念をさらに広げる可能性が高い。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

  • アストンマーティン・ホンダF1 苦戦続く「マシンを走らせ続けられない」

    アストンマーティン・ホンダF1 苦戦続く「マシンを走らせ続けられない」

    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテストで厳しい状況が続いている。トラックサイド責任者のマイク・クラックは、チームが依然として初期トラブルに直面していることを認めた。

    バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた先週の3日間のテストでは、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの合計周回数は203周にとどまり、走行した11チーム中で最少だった。今週の再訪では巻き返しが期待されたが、状況はさらに悪化した。

    アロンソはパワーユニット関連の問題により午前中の大半を走れず、わずか28周に終わった。ストロールもアクティブエアロとみられる問題でターン11でグラベルに飛び出し、26周しか走行できなかった。

    マイク・クラックは“成長痛”ではないかと問われ、次のように語った。

    「それは妥当な判断だと思う」とマイク・クラックは語った。

    「信頼性が必要だ。とにかくマシンを走らせ続けなければならない。今のところ、我々は望んでいたほど走らせ続けることができていない」

    「1周ごとに学びがある。走れなかった周回があれば、その分を取り戻さなければならない。素晴らしいスタートとは言えない」

    「我々にはやるべき仕事があることを認識しているし、他のチームのレベルに達していないことも理解している」

    「しかし、すべてが新しい。ホンダとのパートナーシップ、ギアボックスやサスペンションも自分たちで手掛けている。これは大きな挑戦だ」

    「立ち上げ段階特有の問題、いわゆる初期トラブルであってほしいが、スタートが困難でも、問題を見つめて一つひとつ解決していくしかない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    さらにマイク・クラックは、1月のバルセロナでの5日間のシェイクダウンテストで、AMR26が4日目の最終1時間までコースインできなかったことにも言及した。その際もランス・ストロールは4周後にマシントラブルで停止している。

    バーレーンでも同様の傾向が続いており、チームは「クルマのあらゆる領域で多くの小さな問題」に苦しんでいるという。

    「新しい電子系、新しいパートナー、新しいギアボックス、新しいサスペンションがある」とマイク・クラックは語った。

    「単一の原因を切り分けるのは難しい。それができれば一番簡単だ。ひとつだけの問題なら、そこに全力を注げる」

    「テストへの出遅れが信頼性面でより困難な状況を招いているのかもしれない。だが、周回を重ねなければならない。我々はトップ勢の3分の1ほどの周回数しかない。それでは後れを取る」

    「現実を受け止めて追いつくしかない。彼らは我々を待ってはくれない。我々は全力で食らいついていかなければならない」

  • アストンマーティンF1 バーレーンでフィルミングデー実施 出遅れ挽回へ

    アストンマーティンF1 バーレーンでフィルミングデー実施 出遅れ挽回へ

    アストンマーティンは、2026年F1バーレーン冬季テストの合間にバーレーン・インターナショナル・サーキットでフィルミングデーを実施した。問題を抱えた初回テストの後、開発プログラムの遅れを少しでも取り戻す狙いだ。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがステアリングを分け合い、限られた走行距離のなかで追加データの収集に努めた。

    アストンマーティンは、バーレーンで行われた2回の冬季テストの間の短い休止期間を最大限に活用しようとした。最初の3日間テストは先週実施され、次回は水曜日から金曜日までの3日間で予定されている。多くのチームメンバーがすでにバーレーンに滞在していることから、開発面で生じた遅れを補うためフィルミングデーを実施する決断に至った。

    フェルナンド・アロンソとランス・ストロールを擁する同チームは、厳しいシーズンスタートを迎えている。AMR26は1月末のバルセロナでのシェイクダウン初日に間に合わず、テスト終盤になってようやく数周を走行できたに過ぎなかった。スペインで生じた遅れは、バーレーンでの初回テストでもほとんど挽回できなかった。他チームが順調に走行距離を重ねるなか、アストンマーティンは最少周回数にとどまった。

    そのため土曜日のフィルミングデーは、追加距離を稼ぎ、新型車の弱点をより深く理解する機会として活用された。アロンソとストロールが走行を分担し、レギュレーションで認められた2回目のフィルミングデーを実施。1日は最大200キロメートル、バーレーンでは30周強に制限されており、公式にはプロモーション目的とされるが、実際にはシステム確認や追加走行時間の確保に用いられることが多い。今回のような厳しい状況では、なおさら重要な機会となる。

    新時代への準備不足 走行距離でも最下位
    先週のテストでアストンマーティンは扱いの難しいマシンに苦しんだ。グリップ、バランス、そしてホンダ製パワーユニットの冷却面で課題が表面化した。アロンソとストロールは総合タイムで最下位に沈み、最速タイムからは4秒以上の差があった。ただしテストタイムは例年どおり参考程度の指標にすぎない。

    より深刻なのは走行距離だ。アストンマーティンは3日間で206周にとどまり、周回数でも最下位となった。バルセロナとバーレーンを合わせたAMR26の総走行距離は1,500キロメートル未満で、ほぼすべてのライバルが2,000キロメートルを突破している状況と比べると明らかに後れを取っている。

    もっとも、前向きな兆しもある。ホンダはパワーユニット、とりわけ冷却面で改善可能なポイントを把握していると説明している。さらにパドックでは、エイドリアン・ニューウェイがAMR26の大胆な設計に対するアップデートパッケージの準備を進めているとの声も聞かれており、後れを早期に縮めるための動きが進んでいる。

  • アストンマーティンF1 ランス・ストロール「開幕戦はメルセデス有利」

    アストンマーティンF1 ランス・ストロール「開幕戦はメルセデス有利」

    アストンマーティンは、バーレーンでの2026年F1プレシーズンテストを前に、新型AMR26の本格走行に臨む。スペインでのシェイクダウンでは走行距離が限られており、今回が実質的な初の本格検証となる。

    そんななか、ランス・ストロールは新世代マシン、とりわけエネルギー回生の扱いについて懐疑的な見方を示すとともに、開幕戦オーストラリアGPではメルセデスが優位に立つ可能性を示唆した。

    「ジョージがオーストラリアで30秒差をつけてメルセデスで優勝するなら、ストレートでシフトダウンしたり、アクセルを抜いてコーストしたりすることを気にしないだろう」とストロールは語った。

    「その時になれば、もしかしたら考えも変わるかもしれない」

    メルセデスが本当に序盤から大きなリードを築くと見ているのかと問われると、ストロールは次のように続けた。

    「新しいレギュレーションが導入されると、たいていは競争相手との間に大きな差が生まれるものだ。水晶玉を持っているわけではないが、そう思う」

    ストロールはまた、現在のF1が進んでいる方向性そのものにも疑問を投げかける。

    「個人的には、合成燃料を使う自然吸気エンジンに戻るのが良いと思っている。でもルールを決めるのは僕ではない。ただクルマを走らせるだけだ」

    「この10年、モータースポーツはよりバッテリー寄りの方向に進んできた。レースでも常に燃料やタイヤのマネジメントが求められ、全開で走ることはほとんどない」

    「今のタイヤでは、あるコンディションでは予選ラップでさえ全開で走れないことがある。給油があって、軽いマシンで、良いタイヤで、常に全開で走れていた時代をもう一度経験したい」

    「でも残念ながら、それが今のF1ではない。オーストラリアでポールポジションを取るのが誰であっても、きっと気にしないだろうがね」

    さらにストロールは、近年のマシン特性についても言及した。

    「前の世代のマシンが特別に楽しかったとは思わない。とても硬くて重かった。より小さくなった今回のマシンで、もっと楽しめるかもしれないが、それは時間が教えてくれるだろう」

    一方、ランド・ノリスは2026年型マシンについて「即時的なパワーや制限された空力の面では、かつてのF1よりF2に近い部分もある」と語っている。

    この発言を聞いたフェルナンド・アロンソは、ユーモアを交えて応じた。

    「彼のほうが僕たちよりも大きな一歩を踏み出したんだろう! 100〜120ポイントのダウンフォースを失ったと言っていたが、僕たちはそれよりずっと少ない。だから適応はずっと楽だったと思う」

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    バーレーン初日は36周で終了 ホンダPUデータ異常を確認
    アストンマーティンは2026年F1プレシーズンテスト初日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで本格的な走行プログラムを開始したが、ホンダ製パワーユニットのデータ異常により、わずか36周でこの日の走行を終えた。

    サウジアラビア・ダーランのイトラで2026年仕様カラーリングを発表して以来、これが初の本格テスト機会となった。マシンにとっては実質2回目のフル走行日であり、1月のバルセロナ以来の本格的なデータ収集の場でもあった。

    午前中、ストロールは33周を走破し、ベストタイムは1分39秒883。主目的は純粋なパフォーマンス追求ではなく、プログラム消化と各種要素の確認だった。

    しかし午後、ホンダのエンジニアがパワーユニット関連データに異常を検知。詳細な解析が必要と判断され、チームは安全策として走行を打ち切った。午後はわずか3周にとどまり、合計36周で初日を終えた。

    「今日がAMR26での初めての本格的な走行だった。バルセロナでは3周しか走っていなかった」

    「午前中はプログラムに沿って多くの走行ができ、さまざまな項目をテストした。午後はパワーユニットのデータ異常をチームが調査したため、走行は限定的になった」

    「まだ僕たちが望む状態までマシンを持っていくには多くの作業が残っているが、この2日間のテストでできる限り多くを学び、積み上げていきたい」

    翌日はフェルナンド・アロンソがバーレーンで初めてAMR26をドライブする予定で、ストロールは金曜日に再びコクピットへ戻り、新パッケージの評価をさらに進める見込みとなっている。