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  • アストンマーティン・ホンダF1 中国GPダブルリタイア アロンソは振動問題

    アストンマーティン・ホンダF1 中国GPダブルリタイア アロンソは振動問題

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は2026年F1中国GP決勝でリタイアを喫し、チームは2台ともレースを完走できない結果となった。アロンソは走行中に振動による違和感を訴え、マシンを降りる判断を下した。

    すでにチームメイトのランス・ストロールが10周目にリタイアしており、アストンマーティン・ホンダF1は2台ともレースを終える形となった。

    アロンソ 振動の不具合でレースを断念
    アロンソはレース中、マシンの振動による不快感を訴え、最終的にリタイアを決断した。

    チームは次のように説明している。

    「フェルナンドは振動による不具合のため、中国GPをリタイアした」

    振動の原因についての詳細は明らかになっていないが、安全面を考慮してマシンを止めたとみられる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ストロールに続きアストンマーティン2台ともリタイア
    この結果、アストンマーティン・ホンダF1は2台ともリタイアという厳しいレースとなった。

    ストロールは10周目の1コーナーでマシンを止め、バッテリー問題が疑われるトラブルでレースを離脱。その停止によりセーフティカーが導入されていた。

    アロンソのリタイアによって、チームは中国GPでダブルリタイアという結果となった。

  • アストンマーティン・ホンダF1 ストロール10周でリタイア バッテリー問題の疑い

    アストンマーティン・ホンダF1 ストロール10周でリタイア バッテリー問題の疑い

    ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)は2026年F1中国GP序盤の10周目、1コーナーでマシンを止めてリタイアし、セーフティカー導入のきっかけとなった。レースはスタート直後から混乱が続いていたが、このアクシデントによってさらに展開が大きく動いた。

    このセーフティカーは、ミディアムタイヤでスタートしていた上位勢にピットインの機会を与えることになった。

    対象となったのは、アンドレア・キミ・アントネッリ、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールの上位4台だった。

    ストロールの停止でレースは早くも中断
    ストロールは10周目のスタート時に1コーナーでコース脇にマシンを止めた。車両回収が必要になったことで、レースコントロールはただちにセーフティカーを導入した。

    この時点で中国GPはすでに慌ただしい展開となっており、ストロールのリタイアがその混乱にさらに拍車をかけた形だ。

    アストンマーティンによると、ストロールのマシンにはバッテリー関連のトラブルが疑われているという。

    「ランスのマシンにはバッテリーに関する問題が疑われている。今後さらに調査を行う予定だ」

    上位勢には戦略変更のチャンス
    セーフティカー導入によって、ミディアムタイヤで走っていたドライバーたちにはピットストップの好機が生まれた。

    その恩恵を受けたのが、トップ4を走行していたアントネッリ、ラッセル、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールだった。序盤のセーフティカーは、レース全体の戦略に大きな影響を与える可能性がある。

    出走できなかった4台で残り17台に
    ストロールのリタイアにより、走行中のマシンは17台に減少した。

    それ以前に、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、ガブリエル・ボルトレト、アレクサンダー・アルボンの4人が、それぞれ異なるトラブルによってスタートできていなかったためだ。

    マクラーレンにとっては、グランプリで2台ともスタートできなかったのは2005年アメリカGP以来となった。

  • フェルナンド・アロンソ F1中国GPスプリント「ポジティブな点を受け取るべき」

    フェルナンド・アロンソ F1中国GPスプリント「ポジティブな点を受け取るべき」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は2026年F1中国GPスプリントを走り切り、チームにとってポジティブな一歩だったと振り返った。

    今季ここまで信頼性に苦しんできたアストンマーティンにとって、2台そろってチェッカーフラッグを受けたことは大きな意味を持つ結果となった。

    チームの状況は分かっているが、少なくとも2台ともスプリントを完走できたのはポジティブだったのでは?

    今日はポジティブな点を受け取るべきだと思う。言ったように、今回が初めて2台ともレースを完走してチェッカーフラッグを見ることができた。

    もちろんスプリントだけど、明日のメインレースでも同じことをしたい。一歩ずつ前に進んでいくしかない。

  • ランス・ストロール F1中国GPスプリント「多くの周回を重ねて学べた」

    ランス・ストロール F1中国GPスプリント「多くの周回を重ねて学べた」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)は2026年F1中国GPのスプリントを完走し、データ収集を進める一日となった。信頼性に課題を抱える中でもマシンは最後まで走り切り、限られた走行機会の中で重要な周回を重ねた。

    チームはエンジンやマシンの問題の改善を進めている段階にあり、ストロールは残りの週末でも周回数を重ねながら理解を深めていく必要があると語った。

    スプリントレースを走り切ったが、そこから何を学んだ? マシンの感触はどうだった?

    多くの周回を重ねながら学ぶことができた。レースを完走できたのは良かったし、信頼性も問題なかった。だから良かったと思う。これから予選だ。

    残りの週末に向けて、チームとしてはどんな見通し? パーツの状況などは?

    とにかく周回を重ね続ける必要がある。エンジンやマシンに関して僕たちが抱えている問題に取り組み、改善できる部分を改善していくことだ。そして周回を重ねながら学んでいく。

  • 【動画】フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1で圧巻スタート

    【動画】フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1で圧巻スタート

    2026年F1オーストラリアGPでは、17番手スタートだったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)がスタート直後の混乱を突いて一時10番手までポジションを上げる場面があった。その鋭い出足の映像が公開され、開幕戦の印象的なシーンとして注目を集めている。

    2026年の新レギュレーション下では、スタート時のエネルギーマネジメントがレース序盤の展開を大きく左右する。

    実際にオーストラリアGPでは、ブースト不足で失速するマシンも見られた一方で、アロンソのようにスタート直後にポジションを大きく上げるケースも発生した。

    フェルナンド・アロンソは、スタート直後の状況について次のように振り返った。

    「間違いなく、スタートと最初の2周がレースで一番楽しい時間だったと思う」

    「2周だけとはいえ10番手にいたのは予想外だった。でもスタート自体は僕たちの問題ではない。ほかのドライバーがブーストなどで苦しんでいたなか、僕たちはクリーンな1周目を走れた」

    しかしアロンソのレースは、その後マシントラブルに見舞われて長時間のピット滞在を強いられる展開となり、最終的にはリタイアという結果に終わった。

    「ただ、もちろん10番手は完全にポジションが合っていなかった。すぐに17番手まで落ちて、そのあとデータ上で小さな問題が見つかったのでマシンを止めなければならなかった」

    「修復できたと思って再びコースに戻ったけれど、別の問題が出てきたので、2回目のストップをする必要があった」


    2026年F1はスタート手順も大きく変化
    2026年F1シーズンでは、新パワーユニット規則の導入に伴いスタート手順にも変更が加えられている。

    MGU-Hが廃止されたことで、ターボを作動領域まで回転させる負担が内燃エンジン側に集中。これによりスタート準備は従来よりも繊細な作業となり、ブースト不足によるスタート失速のリスクが指摘されていた。

    この問題に対応するため、FIAとF1コミッションはグリッドのLEDを利用した「5秒予告」を導入した。

    スタート手順では、通常の赤信号5灯シーケンスの前に青色LEDが5秒間点灯し、ドライバーにターボ準備の時間が与えられる。青色LEDが消灯した瞬間に赤信号のシーケンスが始まり、全消灯でスタートとなる仕組みだ。

    この5秒間でドライバーはエンジン回転を引き上げ、ターボを適切な作動領域に持ち込むことが可能となる。

    わずか数秒の準備時間とエネルギー管理が結果を分ける新時代のスタートは、今後のレースでも大きな見どころとなりそうだ。

  • ホンダF1 武石専務 アストンマーティン提携解消説を否定「聞いていない」

    ホンダF1 武石専務 アストンマーティン提携解消説を否定「聞いていない」

    2026年F1オーストラリアGPで露呈したアストンマーティンとホンダの深刻な信頼性問題をめぐり、ホンダ・レーシングの武石伊久雄専務取締役がチームとの提携解消報道を否定した。一方で現場ではバッテリー不足や振動問題が続き、フェルナンド・アロンソの早期リタイアなど苦しい状況が続いている。

    メルボルンではマシンの振動やバッテリー問題が表面化し、チームは次戦中国GPに向けてコンポーネント温存を余儀なくされた。現場の評価も分かれるなか、ホンダ側は前進を強調している。

    武石伊久雄「提携解消の話は聞いていない」
    ホンダ・レーシング専務取締役の武石伊久雄は、チームオーナーのローレンス・ストロールがワークス提携の打ち切りを検討しているとの報道について否定した。

    「少なくとも、私はそのような話を直接聞いていません」と武石伊久雄は述べた。

    「我々に必要なのは信頼性を確保し、パフォーマンスを改善することです。そこに集中したいと考えています」

    アロンソ「振動はバーレーンと同じ」
    一方で、メルボルンで進展があったとするホンダ側の評価に対し、フェルナンド・アロンソは異なる見解を示した。

    「振動はバーレーンと同じだ。決して良い感触ではない」とアロンソは語った。

    「ホンダは何らかの変更で振動を減らしたと考えているが、シャシーではそれを感じることができない」

    さらにアロンソは、次戦中国GPでも状況が大きく改善する見込みはないと説明した。

    「中国でも状況は変わらない。厳しい週末になると予想している」

    「日本では改善があるかもしれない。予備部品も増えるはずだ」

    「日本ではバッテリーがさらに届くと思う。そうなれば修理できる前提でマシンをプッシュできるが、中国ではまた極めて慎重に走らなければならない」

    バッテリー温存のため15周でリタイア
    オーストラリアGPでは、アロンソはマシンに大きな問題がなかったにもかかわらず、わずか15周でリタイアする判断が下された。

    これは中国GPに向けて残りのバッテリーを温存するための措置だった。ランス・ストロールはそれより多くの周回を走行している。

    トラックサイド運営責任者のマイク・クラックは、この決断について次のように説明した。

    「我々が部品不足であることは周知の事実だ。あの位置から得られるものは多くなかったため、コンポーネントを温存する判断を共同で下した」

    「パワーユニットに関連する問題はなかった。フェルナンドのマシンは完走することもできたはずだ」

    ホンダF1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダ離脱後の人員流出も影響
    さらに武石伊久雄は、エイドリアン・ニューウェイが指摘したホンダの人材流出問題についても認めた。

    「2022年2月末に開発が停止された後、さくらの施設の多くの従業員が他部門へ移ったのは事実です」

    「経験という点だけを見れば、第4世代よりメンバーが少ない可能性はあります。しかし才能ある優秀な人材を新たに採用しています」

    「現在の人員規模は第4世代とほぼ同じですが、ここまで体制を整えるのには時間が必要だったことは認めなければなりません」

    ホンダ側はメルボルンでの進展を強調
    一方でホンダ側は、メルボルンでの週末は前進だったと主張している。

    ホンダの折原慎太郎トラックサイド・チーフエンジニアは次のように語った。

    「バーレーンの状況と比較すれば、今回の進展は非常に大きいと考えています」

    「中国ではバッテリーの信頼性が改善すると我々は確信しています」

    アストンマーティンとホンダのプロジェクトは、開幕戦から深刻な信頼性問題に直面している。中国GP、そしてホンダのホームレースとなる日本GPで状況が好転するかが注目される。

    Source: GMM

  • アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「アロンソは厳しい精神状態」

    アストンマーティン・ホンダF1 ニューウェイ「アロンソは厳しい精神状態」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPで、アストンマーティンとホンダの新パートナーシップが早くも深刻な問題に直面している。

    エイドリアン・ニューウェイは、チームのエースであるフェルナンド・アロンソが現在「厳しい精神状態」に置かれていると明かした。新車AMR26を巡るトラブルにより、スペイン人ドライバーは厳しい週末のスタートを強いられている。

    アストンマーティンとホンダは、バーレーンテストで発生したエンジン振動問題の対策を施してメルボルン入りした。しかし、オーストラリアでは新たにバッテリー関連の問題が発覚した。

    フリー走行1回目ではフェルナンド・アロンソが走行できず、ニューウェイはチームが持ち込んだ4基のバッテリーのうち、使用可能なのは2基のみになっていることを認めた。その2基はアロンソとランス・ストロールのマシンに搭載されている。

    フリー走行2回目ではアロンソとストロールで合計20周以上を記録し、状況はやや改善した。しかし終盤にはストロールのマシンにトラブルが見つかり、ピットに戻るよう指示されるなど、依然として問題は続いている。

    ニューウェイ「アロンソはF1史に残る偉大なドライバー」
    エイドリアン・ニューウェイは、アロンソをF1史上屈指のドライバーと称賛した。

    「フェルナンドは、僕の考えでは本当に偉大なドライバーの一人だ」とニューウェイは語った。

    「彼の能力、才能、総合力を考えれば、正直言って彼は2回よりもずっと多くのチャンピオンシップを獲得していてもおかしくない」

    「彼は今も、年齢ははっきり分からないが40代だ。それでも非常に速く、非常に才能があり、非常に鋭い」

    「彼と話しても、本人は衰えを感じていないようだ。視力もまだ非常に良く、反応も鋭い。昨年はリアクションタイムで最速スタートだったことをとても誇りに思っているそうだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイ「2026年はビルドイヤーになると覚悟していた」
    ニューウェイはまた、2026年シーズンが困難なスタートになる可能性は理解していたと説明した。

    「彼は本当に素晴らしい人物だ。だから僕たち全員、期待を抑えようとしていた。なぜなら、これは難しい年になると分かっていたからだ」

    「シャシー面でも、アストンマーティン側は非常に遅れて開発を始めた。開発サイクルは非常に圧縮されていた」

    「言い訳をするつもりはないが、シーズン序盤は少し遅れを取る可能性が高いと分かっていた」

    「ただし、シャシーにはポテンシャルがあると今でも信じている。本来なら追いつくこともできただろうが、現在の問題が大きな妨げになっている」

    「アロンソにとっては厳しい精神状態」
    そうした状況は、勝利とタイトルを目指すベテランにとって簡単に受け入れられるものではない。

    「フェルナンドにとって、今は厳しい精神状態にある」

    アロンソはフリー走行2回目でオスカー・ピアストリの1分19秒729から約5秒遅れのタイムにとどまった。

    なお、ニューウェイは先日、ホンダ製パワーユニットの振動問題により、アロンソはAMR26で25周以上走行すると永久的な神経障害のリスクがあると感じていると明かしている。ストロールの場合は15周が限界だという。

  • アストンマーティンF1とホンダの苦境 ニューウェイ体制で露呈した組織問題

    アストンマーティンF1とホンダの苦境 ニューウェイ体制で露呈した組織問題

    2026年F1シーズンの開幕を目前に控え、アストンマーティンとホンダのパートナーシップは想定以上に厳しい状況に直面している。マシンAMR26の開発は大きな壁に突き当たり、チーム内部の組織構造や開発体制にも課題が浮き彫りになっている。

    スペイン『Motor.es』の分析では、その原因は単なるパワーユニット問題にとどまらず、シミュレーションソフトの問題や組織的な意思決定の停滞など、複数の要因が複雑に絡み合っていると指摘されている。

    メルセデス製ソフトの“欠落”が開発を混乱させた
    AMR26の開発過程で大きな問題となったのは、シミュレーションソフトウェアだった。

    アストンマーティンはこの重要なソフトをメルセデスから購入していたが、契約上の知的財産の制約により、ソフトを動かすための「基準モデル」は含まれていなかったという。

    つまりチームはプログラムそのものは持っていたが、それを機能させるための標準データがなかった。

    本来、この種のシミュレーションソフトはマシンの変更を仮想環境で検証するために不可欠なツールだ。例えば空力ダウンフォースを増やした場合、サスペンションにどれほどの負荷がかかるか、タイヤコンパウンドを変更するとどの程度グリップが変わるかといった挙動を高精度で予測できる。

    しかし基準モデルがない状態では、結果の信頼性が大きく損なわれる。

    チーム代表エイドリアン・ニューウェイは、この状況を受けて重大な決断を下したとされる。メルセデスのシステムを完全に捨て、新たなソフトウェアを開発するというものだ。

    だが、このようなツールをゼロから構築するには膨大な時間がかかる。

    ニューウェイがプレシーズンテストで語った「痛みを伴う決断」という言葉は、このソフトウェア問題を指していた可能性がある。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ニューウェイ体制の影 中間管理層の不在
    アストンマーティン内部では、もう一つの問題が指摘されている。

    それはリーダーシップ構造だ。

    エイドリアン・ニューウェイはF1史上でも屈指の天才エンジニアとして知られるが、チーム内部では彼の強烈な個性が逆に組織の機能を鈍らせているとの声もあるという。

    ニューウェイは自分のビジョンに強い確信を持ち、反対意見を排除する傾向があるとされる。

    その結果、チーム内では意思決定を担う中間管理層が十分に育っておらず、現場が指示待ち状態に陥っているとの指摘もある。

    最近成功を収めたチームであるマクラーレン、メルセデス、レッドブルでは、問題を迅速に特定し決断する体制が確立されている。しかしアストンマーティンでは、そのスピード感が欠けているという。

    内部関係者の証言によれば、重要な領域で判断が凍結しているような状態が見られるという。

    「何をすべきか分かっていても、それを実行する決定が下されない。誰もミスをしたくないからだ。これは小さなチームによく見られる行動だ」

    本田技研工業 ホンダF1

    ホンダとの関係に残る2015年の記憶
    ホンダとの関係については、外部から見えるほど悪化しているわけではないとされる。

    しかし、ホンダにとって2015年の記憶は今でも消えていない。

    あの年、日本GPでフェルナンド・アロンソが無線で放った「GP2エンジン」という言葉は、ホンダの技術陣に大きな衝撃を与えた。

    当時ピットの奥にいたホンダの幹部たちは、その無線を聞くと静かにヘッドセットを外し、無言でその場を離れたという。

    この出来事は、2015年から2017年にかけて続いたマクラーレン・ホンダの破局的な関係の象徴として語り継がれている。

    双方に“逃げ道”はない
    現在のアストンマーティンとホンダの関係には、もう一つ大きな特徴がある。

    それは双方に代替案がないことだ。

    アストンマーティンはホンダのパワーユニットに依存しており、ホンダもまた他にワークスパートナーを持っていない。

    つまり両者は、うまくいかなくても協力を続けるしかない。

    短期的には問題の修正に数か月、競争力のあるパッケージを完成させるには数年かかる可能性もある。

    もしプレシーズンテストで見られた問題がレース距離でも続くなら、AMR26は90分近いグランプリを走り切ることさえ難しい可能性がある。

    チーム内部では、少なくとも開幕戦オーストラリアGPで2台が完走することが一つの成功と見なされているという。

    そして、チーム内ではある共通した認識が広がっている。

    少なくとも短期的には、状況はさらに悪化する可能性があるということだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1 オーストラリアGP“数周リタイア説”は行き過ぎか

    アストンマーティン・ホンダF1 オーストラリアGP“数周リタイア説”は行き過ぎか

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPを前に、アストンマーティン・ホンダF1が「決勝でフォーメーションラップ後に即撤退する可能性がある」との報道に包まれている。

    発端はイタリアかの報道だった。チームは107%ルールを満たして予選通過した後、決勝では数周のみ走行、あるいはフォーメーションラップ終了直後にピットインしてリタイアする可能性があると伝えられた。

    さらにイタリアからの続報では、そもそもレースをスタートしない選択肢すら内部で議論されたとされる。ただし契約上の義務や罰金の問題から、完全撤退は現実的ではないとの見方も併記されている。

    フォーメーションラップ撤退案の背景
    報道によれば、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは週末に参加し、最低限の予選基準を満たした上で決勝をスタート。しかしフォーメーションラップ終了後、あるいは数周のみ走行してガレージへ戻るというシナリオが検討されたという。

    この極端な案は、危機の深刻さを象徴するものだとされる。

    ホンダ・レーシングの武石伊久雄最高経営責任者は、バーレーンで発覚した問題について次のように説明している。

    「テスト中に異常な振動を検知した。主因はその振動がバッテリーシステムに損傷を与えたことだと考えている」

    「事故が差し迫っていたわけではないが、その状態で走り続けるのは危険だったため停止した」

    振動は単一部品ではなく、パワーユニットとシャシー複数要素の相互作用によって発生している可能性があるという。

    「もしトランスミッションやモーター単体の問題であれば単純だ。しかし複数の要素が絡み合っている疑いがある。かなり厄介な状況に入り込んだかもしれない」

    Crash.netとPlanetF1の検証
    ただし、Crash.netの理解では、あらかじめ両車を撤退させる前提でメルボルン入りする事実はない。

    PlanetF1も、フォーメーションラップ後の即撤退が既定路線という見方は行き過ぎだと伝えている。

    週末の様相は金曜の走行結果次第だというのが基本線だ。ホンダが用意した振動対策が機能すれば、アストンマーティンは通常の週末を送る可能性もある。

    一方で、対策が機能しなければダブルリタイアの現実味は否定できない。問題は「計画的撤退」なのか、「結果として完走できない」リスクなのかという違いにある。

    部品不足と時間との戦い
    バーレーンでは故障が相次ぎ、スペア部品不足も深刻化した。走行距離は6日間合計でも400周未満にとどまったとされる。

    イタリア報道では、ホンダ側の部品生産が故障頻発に追いついていない可能性も指摘されている。さらに翌週には中国GPが控えており、メルボルンでの走行距離がそのままリスク増大につながる状況だ。

    エイドリアン・ニューウェイは今週、シルバーストンでスタッフに対し「祝う理由は何もない」と伝え、回復には「5〜6か月」かかる可能性に言及したとされる。

    「私は計画を持っている。必ずここから抜け出す」

    そう語ったと報じられている。

    ニューウェイとアンディ・コーウェルは日本へ渡り、さくらでモノコック一体試験設備を用いた振動検証に直接関与しているという。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    誇張か、それとも現実的リスクか
    確かなのは、アストンマーティン・ホンダF1が深刻な信頼性問題に直面していることだ。

    しかし、「フォーメーションラップ後即撤退」が既定路線であるという断定もまた正確ではない。

    オーストラリアGPは、危機を再確認する場になる可能性もあるし、振動対策が機能すれば再建の出発点にもなり得る。

    数周リタイア説は誇張かもしれない。

    だが、信頼性との戦いが現実であることもまた否定できない。

    金曜走行が、この議論に初めて具体的な答えを与えることになる。

  • アストンマーティン・ホンダF1提携先アラムコの製油所が攻撃被害

    アストンマーティン・ホンダF1提携先アラムコの製油所が攻撃被害

    中東での軍事的緊張が続くなか、アストンマーティン・ホンダのタイトルスポンサーでありF1のグローバルパートナーでもあるアラムコの製油所が攻撃を受けた。

    イランが米国およびイスラエルによる空爆への報復として周辺地域への攻撃を実施する中、サウジアラビアのラスタヌラ製油所が被害を受けたことが確認された。

    BBCが検証した映像では、アラムコが運営する製油所で火災が発生している様子が確認された。ラスタヌラ製油所は湾岸沿いに位置し、世界最大級の石油企業であるアラムコが所有している。

    サウジ国営通信によれば、攻撃による被害は「迎撃された2機のドローンの破片が周辺に落下したことによる限定的な損傷」と説明されている。

    サウジエネルギー省関係者は次のように発表した。

    「月曜日午前7時4分、ラスタヌラ製油所は周辺で迎撃された2機のドローンの破片により限定的な損傷を受けた」

    「この事案により小規模な火災が発生したが、緊急対応チームによって速やかに制御された。負傷者や死亡者は報告されていない」

    さらに、一部の稼働ユニットは予防措置として停止されたものの、国内市場への石油製品供給には影響はないと説明されている。

    アラムコはアストンマーティンF1チームのタイトルスポンサーおよび戦略的パートナーを務めるほか、F1のグローバルパートナーでもある。また、サッカーワールドカップなど他の主要スポーツイベントにも関与している。


    F1にも広がる影響
    今回の攻撃は、すでにF1界に波紋を広げている中東情勢のさらなる悪化を示す出来事となった。

    先週末には、F1のタイヤサプライヤーがバーレーンで予定していたテストを中止する決定を下している。

    さらに、複数のF1チームが2026年シーズン開幕戦オーストラリアGPに向けた移動計画を変更。カタールやアラブ首長国連邦の空港を避け、別ルートでメルボルンへ向かう動きが確認されている。

    来月にはバーレーンGP(4月12日)およびサウジアラビアGP(4月19日)が予定されているが、開催可否については懸念の声も上がっている。

    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは最近の声明で次のように述べている。

    「安全とうウェルビーイングが、FIA世界耐久選手権およびFIAフォーミュラ1世界選手権の今後予定されているイベントに関する我々の判断を導くことになる」

    中東情勢の緊張が高まる中、F1は安全確保を最優先としながら、シーズン開幕に向けた対応を迫られている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1